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Title:
COMBINED USE OF ANGIOGENESIS INHIBITOR AND TAXANE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096377
Kind Code:
A1
Abstract:
The object is to discover a pharmaceutical composition having an excellent anti-tumor effect and a therapeutic method for cancer. 4-(3-Chloro-4-(cyclopropylaminocarbonyl)aminophenoxy)-7- methoxy-6-quinolinecarboxamide, an analogous compound or pharmacologically acceptable salt thereof, or a solvate of the compound or the analogous compound or pharmacologically acceptable salt can exhibit an excellent anti-tumor effect when used in combination with a taxane.

Inventors:
YAMAMOTO YUJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051244
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 27, 2009
Export Citation:
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Assignee:
EISAI R&D MAN CO LTD (JP)
YAMAMOTO YUJI (JP)
International Classes:
C07D215/48; A61K31/337; A61K31/47; A61P35/00; A61P43/00
Domestic Patent References:
WO2007015578A12007-02-08
WO2005063713A12005-07-14
WO2002032872A12002-04-25
WO2007040565A22007-04-12
WO2006036941A22006-04-06
WO2002032872A12002-04-25
WO2005063713A12005-07-14
Other References:
N ENGL J MED., vol. 357, no. 26, 2007, pages 2666 - 76
J CLIN ONCOL., vol. 21, no. 17, 2003, pages 3194 - 200
CLIN ONCOL., vol. 19, no. 13, 2001, pages 3210 - 8
See also references of EP 2248804A4
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hiroshi et al. (Fukuoka Bldg. 9th Fl.8-7 Yaesu 2-chome, Chuo-ku, Tokyo 28, JP)
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Claims:
 (i)下記一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、
 (ii)タキサンとを組み合わせてなる医薬組成物。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項1に記載の医薬組成物。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項1に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項1に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項1に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項1に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項1に記載の医薬組成物。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項1に記載の医薬組成物。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項1に記載の医薬組成物。
 医薬組成物が、癌治療用医薬組成物である、請求項1~18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
 医薬組成物が、肺癌治療用医薬組成物である、請求項1~18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
 (a)下記一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物とタキサンとを併用することを記載した、包装容器、取扱説明書および添付文書からなる群から選択される少なくとも1つと、
 (b)下記一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含む医薬組成物と、
を含有するキット。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項21に記載のキット。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項21に記載のキット。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項21に記載のキット。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項21に記載のキット。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項21に記載のキット。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項21に記載のキット。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項21に記載のキット。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項21に記載のキット。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項21に記載のキット。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項21に記載のキット。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項21に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項21に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項21に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項21に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項21に記載のキット。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項21に記載のキット。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項21に記載のキット。
 キットが、癌治療用キットである、請求項21~38のいずれか一項に記載のキット。
 キットが、肺癌治療用キットである、請求項21~38のいずれか一項に記載のキット。
 (I)一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含んでなる製剤と、
 (II)タキサンを含んでなる製剤とをセットにしたことを特徴とするキット。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項41に記載のキット。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項41に記載のキット。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項41に記載のキット。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項41に記載のキット。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項41に記載のキット。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項41に記載のキット。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項41に記載のキット。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項41に記載のキット。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項41に記載のキット。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項41に記載のキット。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項41に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項41に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項41に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項41に記載のキット。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項41に記載のキット。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項41に記載のキット。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項41に記載のキット。
 キットが、癌治療用キットである、請求項41~58のいずれか一項に記載のキット。
 キットが、肺癌治療用キットである、請求項41~58のいずれか一項に記載のキット。
 タキサンと同時または別々に患者に投与されることを特徴とする、一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含む医薬組成物。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項61に記載の医薬組成物。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項61に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項61に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項61に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項61に記載の医薬組成物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項61に記載の医薬組成物。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項61に記載の医薬組成物。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項61に記載の医薬組成物。
 医薬組成物が、癌治療用医薬組成物である、請求項61~78のいずれか一項に記載の医薬組成物。
 医薬組成物が、肺癌治療用医薬組成物である、請求項61~78のいずれか一項に記載の医薬組成物。
 (i)一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、(ii)タキサンとを患者に同時または別々に有効量投与することを特徴とする癌の治療方法。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
  R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項81に記載の癌の治療方法。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項81に記載の癌の治療方法。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項81に記載の肺癌の治療方法。
 タキサンと組み合わせてなる医薬組成物の製造のための一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 タキサンと組み合わせてなる医薬組成物のための一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 (i)下記一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、
 (ii)タキサンとを組み合わせてなる癌治療剤。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項102に記載の治療剤。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項102に記載の治療剤。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項102に記載の治療剤。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項102に記載の治療剤。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である請求項102に記載の治療剤。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項102に記載の治療剤。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項102に記載の治療剤。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項102に記載の治療剤。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項102に記載の治療剤。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項102に記載の治療剤。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項102に記載の治療剤。
 治療剤が、肺癌治療剤である、請求項102~119のいずれか一項に記載の治療剤。
 タキサンと組み合わせてなる癌の治療のための一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意味する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していてもよい炭素原子または窒素原子を意味する。)で表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。]
 R 1 がC 1-6 アルキル基(ただし、R 1 はC 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 1 がメチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニル基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を意味する。)のいずれかで表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 1 がメチル基または2-メトキシエチル基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 2 がシアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基または置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよいC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 2 がシアノ基または式-CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基およびC 1-6 アルコキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい。)で表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 2 が式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 2 が式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を意味する。)で表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 Y 1 が式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する。)で表される基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 3 およびR 4 が水素原子である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 5 が水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基からなる群から選ばれる少なくとも一つの置換基を有していてもよい)である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 R 5 がメチル基、エチル基またはシクロプロピル基である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキシプロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロピルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピペリジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロプロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ)-4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルスルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキシ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メトキシ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-シクロプロピルウレア
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
からなる群から選択される少なくとも一つの化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物が、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミドのメタンスルホン酸塩である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 タキサンが、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 タキサンが、パクリタキセルまたはドセタキセルである、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
 癌が、肺癌である、請求項121に記載の一般式(I)で表される化合物、もしくはその薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
Description:
血管阻害物質とタキサンとの併

 本発明は、一般式(I)で表される化合物、 しくはその薬理学的に許容される塩、また それらの溶媒和物(以下、「本発明の化合物 」と称する場合がある)とタキサンとを組み わせてなる医薬組成物およびキット、なら に当該医薬組成物を患者に有効量投与する とを特徴とする癌の治療方法、前記医薬組 物の製造のための本発明の化合物の使用お び前記医薬組成物のための本発明の化合物 どに関するものである。

 癌の化学療法剤として従来用いられてい 物質には、アルキル化剤のサイクロフォス ァミド、代謝拮抗剤のメトトレキセート、 ルオロウラシル、抗生物質のアドリアマイ ン、マイトマイシン、ブレオマイシン、植 由来のタキサン、ビンクリスチン、エトポ ド、金属錯体などがあるが、いずれもその 腫瘍効果は十分であるとは言えず、新しい 腫瘍剤の開発が切望されていた。

 タキサンとしては、例えば、パクリタキ ル(商品名タキソール)およびドセタキセル( 品名タキソテール)などがあげられる。また 、ポリグルタミン酸のパクリタキセル結合物 (poliglumex paclitaxel)(商品名オパキシオ)なども キサンに含まれる。このようなタキサンは 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵 癌、食道癌、胃癌および子宮体癌などの適 で承認または開発されている。また、ベバ ズマブとの併用による乳癌、およびカルボ ラチンとの併用による卵巣癌、非小細胞肺 など、タキサンと種々の薬剤との組み合わ による種々の癌に対する併用療法が承認ま は開発されている(非特許文献1-3)。

 また、VEGFレセプターキナーゼ阻害物質と して、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ リンカルボキサミドが知られている(特許文 献1-2)。

 しかしながら、これらの物質を組み合わせ なる医薬組成物がいかなる抗腫瘍効果を示 か否かについては報告されていない。
N Engl J Med. 2007;357(26):2666-76. J Clin Oncol. 2003;21(17):3194-200. Clin Oncol. 2001;19(13):3210-8.

国際公開第2002/32872号パンフレット

国際公開第2005/063713号パンフレット

 本発明は、このような状況に鑑みてなさ たものであり、その解決しようとする課題 、優れた抗腫瘍効果を示す医薬組成物およ キット、ならびに癌の治療方法を見出すこ にある。

 本発明者らは、上記課題を解決するため 鋭意検討を重ねた結果、血管新生阻害物質 例えば4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6- ノリンカルボキサミドは、タキサンと併用 ることにより、優れた抗腫瘍効果を示すこ を見出した。

 すなわち本発明は、以下に関する。
(1)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる医 薬組成物。
(2)(a)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ の薬理学的に許容される塩、またはそれらの 溶媒和物と、タキサンとを併用することを記 載した、包装容器、取扱説明書および添付文 書からなる群から選択される少なくとも1つ 、
(b)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物を含む医薬組成物と、
を含有するキット。
(2’)(a)一般式(I)で表される化合物、もしくは その薬理学的に許容される塩、またはそれら の溶媒和物と、タキサンとを併用することを 記載した、包装容器、取扱説明書および添付 文書からなる群から選択される少なくとも1 と、
(b)タキサンを含む医薬組成物と、
を含有するキット。
(3)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物を含んでなる製剤と、タキサンを含ん でなる製剤とをセットにしたことを特徴とす るキット。
(4)タキサンと同時または別々に患者に投与さ れることを特徴とする、一般式(I)で表される 化合物、もしくはその薬理学的に許容される 塩、またはそれらの溶媒和物を含む医薬組成 物。
(5)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物と、タキサンとを患者に同時または別 々に有効量投与することを特徴とする癌の治 療方法。
(6)タキサンと組み合わせてなる医薬組成物の 製造のための一般式(I)で表される化合物、も しくはその薬理学的に許容される塩、または それらの溶媒和物の使用。
(7)タキサンと組み合わせてなる医薬組成物の ための一般式(I)で表される化合物、もしくは その薬理学的に許容される塩、またはそれら の溶媒和物。

(8)タキサンと組み合わせてなる癌の治療のた めの一般式(I)で表される化合物、もしくはそ の薬理学的に許容される塩、またはそれらの 溶媒和物。
(9)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる癌 治療剤。

(10)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる 癌に対する医薬組成物。
(11)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる 癌に対する治療剤。
(12)(a)一般式(I)で表される化合物、もしくは の薬理学的に許容される塩、またはそれら 溶媒和物と、タキサンとを併用することを 載した、包装容器、取扱説明書および添付 書からなる群から選択される少なくとも1つ 、
(b)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物を含む医薬組成物と、
を含有する肺癌に対するキット。
(12’)(a)一般式(I)で表される化合物、もしく その薬理学的に許容される塩、またはそれ の溶媒和物と、タキサンとを併用すること 記載した、包装容器、取扱説明書および添 文書からなる群から選択される少なくとも1 と、
(b)タキサンを含む医薬組成物と、
を含有する肺癌に対するキット。
(13)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物を含んでなる製剤と、タキサンを含 でなる製剤とをセットにしたことを特徴と る肺癌に対するキット。
(14)タキサンと同時または別々に患者に投与 れることを特徴とする、一般式(I)で表され 化合物、もしくはその薬理学的に許容され 塩、またはそれらの溶媒和物を含む肺癌に する医薬組成物。
(15)タキサンと同時または別々に患者に投与 れることを特徴とする、一般式(I)で表され 化合物、もしくはその薬理学的に許容され 塩、またはそれらの溶媒和物を含む肺癌に する治療剤。
(16)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを患者に同時または 々に有効量投与することを特徴とする肺癌 治療方法。
(17)タキサンと組み合わせてなる肺癌に対す 医薬組成物の製造のための一般式(I)で表さ る化合物、もしくはその薬理学的に許容さ る塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
(18)タキサンと組み合わせてなる肺癌に対す 医薬組成物のための一般式(I)で表される化 物、もしくはその薬理学的に許容される塩 またはそれらの溶媒和物。
(19)タキサンと組み合わせてなる肺癌の治療 ための一般式(I)で表される化合物、もしく その薬理学的に許容される塩、またはそれ の溶媒和物。

(20)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる 小細胞肺癌に対する医薬組成物。
(21)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを組み合わせてなる 小細胞肺癌に対する治療剤。
(22)(a)一般式(I)で表される化合物、もしくは の薬理学的に許容される塩、またはそれら 溶媒和物と、タキサンとを併用することを 載した、包装容器、取扱説明書および添付 書からなる群から選択される少なくとも1つ 、
(b)一般式(I)で表される化合物、もしくはその 薬理学的に許容される塩、またはそれらの溶 媒和物を含む医薬組成物と、
を含有する非小細胞肺癌に対するキット。
(22’)(a)一般式(I)で表される化合物、もしく その薬理学的に許容される塩、またはそれ の溶媒和物と、タキサンとを併用すること 記載した、包装容器、取扱説明書および添 文書からなる群から選択される少なくとも1 と、
(b)タキサンを含む医薬組成物と、
を含有する非小細胞肺癌に対するキット。
(23)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物を含んでなる製剤と、タキサンを含 でなる製剤とをセットにしたことを特徴と る非小細胞肺癌に対するキット。
(24)タキサンと同時または別々に患者に投与 れることを特徴とする、一般式(I)で表され 化合物、もしくはその薬理学的に許容され 塩、またはそれらの溶媒和物を含む非小細 肺癌に対する医薬組成物。
(25)タキサンと同時または別々に患者に投与 れることを特徴とする、一般式(I)で表され 化合物、もしくはその薬理学的に許容され 塩、またはそれらの溶媒和物を含む非小細 肺癌に対する治療剤。
(26)一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物と、タキサンとを患者に同時または 々に有効量投与することを特徴とする非小 胞肺癌の治療方法。
(27)タキサンと組み合わせてなる非小細胞肺 に対する医薬組成物の製造のための一般式(I )で表される化合物、もしくはその薬理学的 許容される塩、またはそれらの溶媒和物の 用。
(28)タキサンと組み合わせてなる非小細胞肺 に対する医薬組成物のための一般式(I)で表 れる化合物、もしくはその薬理学的に許容 れる塩、またはそれらの溶媒和物。
(29)タキサンと組み合わせてなる非小細胞肺 の治療のための一般式(I)で表される化合物 もしくはその薬理学的に許容される塩、ま はそれらの溶媒和物。

 前記一般式(I)で表される化合物、もしくは の薬理学的に許容される塩、またはそれら 溶媒和物は、以下のとおりである。
 
[式(I)中、R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カル ボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、 式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよい C 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す 。)で表される基を意味する;
R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有 していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す ;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基、置換基を有していても い3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置 基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよ いC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表され 基を意味する;
Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原 子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基 を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有し ていてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基 を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意 する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していても よい炭素原子または窒素原子を意味する。) 表される基を意味する;
R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有 していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する;
R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す ]で表される化合物、もしくはその薬理学的 に許容される塩、またはそれらの溶媒和物を 挙げることができる。

 前記タキサンは、例えば、パクリタキセ またはドセタキセルである。但し、未分化 胃癌に使用するときは、パクリタキセルは く場合もある。

 また、本発明は、好ましくは以下に関する
(1)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 クリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ タミン酸のパクリタキセル結合物とを組み わせてなる医薬組成物。
(2)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを併 することを記載した、包装容器、取扱説明 および添付文書からなる群から選択される なくとも1つと、
(b)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 医薬組成物と、
を含有するキット。
(2’)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ リンカルボキサミド、もしくはその薬理学 に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物とを 用することを記載した、包装容器、取扱説 書および添付文書からなる群から選択され 少なくとも1つと、
(b)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物を含む 医薬組成物と、
を含有するキット。
(3)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 でなる製剤と、パクリタキセル、ドセタキ ルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセ 結合物を含んでなる製剤とをセットにした とを特徴とするキット。
(4)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と同時 または別々に患者に投与されることを特徴と する、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ リンカルボキサミド、もしくはその薬理学 に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 含む医薬組成物。
(5)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 クリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ タミン酸のパクリタキセル結合物とを患者 同時または別々に有効量投与することを特 とする癌の治療方法。
(6)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組み 合わせてなる医薬組成物の製造のための4-(3- ロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル) ミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカル キサミド、もしくはその薬理学的に許容さ る塩、またはそれらの溶媒和物の使用。
(7)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組み 合わせてなる医薬組成物のための4-(3-クロロ- 4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノ ェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサ ド、もしくはその薬理学的に許容される塩 またはそれらの溶媒和物。
(8)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組み 合わせてなる癌の治療のための4-(3-クロロ-4-( シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフ ノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミ 、もしくはその薬理学的に許容される塩、 たはそれらの溶媒和物。
(9)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 クリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ タミン酸のパクリタキセル結合物とを組み わせてなる癌治療剤。

(10)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを組み 合わせてなる肺癌に対する医薬組成物。
(11)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを組み 合わせてなる肺癌に対する治療剤。
(12)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカ ボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノ リンカルボキサミド、もしくはその薬理学的 に許容される塩、またはそれらの溶媒和物と 、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物とを併 用することを記載した、包装容器、取扱説明 書および添付文書からなる群から選択される 少なくとも1つと、
(b)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 医薬組成物と、
を含有する肺癌に対するキット。
(12’)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 と、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ リグルタミン酸のパクリタキセル結合物とを 併用することを記載した、包装容器、取扱説 明書および添付文書からなる群から選択され る少なくとも1つと、
(b)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と、
を含有する肺癌に対するキット。
(13)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 んでなる製剤と、パクリタキセル、ドセタキ セルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセ ル結合物を含んでなる製剤とをセットにした ことを特徴とする肺癌に対するキット。
(14)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と同 または別々に患者に投与されることを特徴 する、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 を含む肺癌に対する医薬組成物。
(15)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と同 または別々に患者に投与されることを特徴 する、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 を含む肺癌に対する治療剤。
(16)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを患者 に同時または別々に有効量投与することを特 徴とする肺癌の治療方法。
(17)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる肺癌に対する医薬組成物の製 のための4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミ カルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6- キノリンカルボキサミド、もしくはその薬理 学的に許容される塩、またはそれらの溶媒和 物の使用。
(18)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる肺癌に対する医薬組成物のた の4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物。
(19)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる肺癌の治療のための4-(3-クロロ -4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノ ェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサ ミド、もしくはその薬理学的に許容される塩 、またはそれらの溶媒和物。

(20)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを組み 合わせてなる非小細胞肺癌に対する医薬組成 物。
(21)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを組み 合わせてなる非小細胞肺癌に対する治療剤。
(22)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカ ボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノ リンカルボキサミド、もしくはその薬理学的 に許容される塩、またはそれらの溶媒和物と 、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物とを併 用することを記載した、包装容器、取扱説明 書および添付文書からなる群から選択される 少なくとも1つと、
(b)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、もしくはその薬理学的に 容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 医薬組成物と、
を含有する非小細胞肺癌に対するキット。
(22’)(a)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 と、パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ リグルタミン酸のパクリタキセル結合物とを 併用することを記載した、包装容器、取扱説 明書および添付文書からなる群から選択され る少なくとも1つと、
(b)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリ グルタミン酸のパクリタキセル結合物を含む 医薬組成物と、
を含有する非小細胞肺癌に対するキット。
(23)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物を含 んでなる製剤と、パクリタキセル、ドセタキ セルまたはポリグルタミン酸のパクリタキセ ル結合物を含んでなる製剤とをセットにした ことを特徴とする非小細胞肺癌に対するキッ ト。
(24)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と同 または別々に患者に投与されることを特徴 する、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 を含む非小細胞肺癌に対する医薬組成物。
(25)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と同 または別々に患者に投与されることを特徴 する、4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、もしくはその薬理学 的に許容される塩、またはそれらの溶媒和物 を含む非小細胞肺癌に対する治療剤。
(26)4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、もしくはその薬理学的に 許容される塩、またはそれらの溶媒和物と、 パクリタキセル、ドセタキセルまたはポリグ ルタミン酸のパクリタキセル結合物とを患者 に同時または別々に有効量投与することを特 徴とする非小細胞肺癌の治療方法。
(27)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる非小細胞肺癌に対する医薬組 物の製造のための4-(3-クロロ-4-(シクロプロ ルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メ トキシ-6-キノリンカルボキサミド、もしくは その薬理学的に許容される塩、またはそれら の溶媒和物の使用。
(28)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる非小細胞肺癌に対する医薬組 物のための4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルア ノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ -6-キノリンカルボキサミド、もしくはその薬 理学的に許容される塩、またはそれらの溶媒 和物。
(29)パクリタキセル、ドセタキセルまたはポ グルタミン酸のパクリタキセル結合物と組 合わせてなる非小細胞肺癌の治療のための4- (3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニ )アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカ ルボキサミド、もしくはその薬理学的に許容 される塩、またはそれらの溶媒和物。

 本発明により、優れた抗腫瘍効果を示す 薬組成物およびキットが提供される。具体 には、本発明により、一般式(I)で表される 合物、もしくはその薬理学的に許容される 、またはそれらの溶媒和物と、タキサンと 組み合わせてなる医薬組成物およびキット 提供され、本発明の医薬組成物およびキッ は癌の治療に用いることが可能となった。

図1は、非小細胞肺癌細胞株(A549)皮下移 植モデル(in vivo)におけるE7080とドセタキセル との併用効果を示す。図1において、E7080は、 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニ ル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリン ルボキサミドを示す。 図2は、非小細胞肺癌細胞株(A549)皮下移 植モデル(in vivo)におけるE7080とドセタキセル との併用効果を示す。図2において、E7080は、 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニ ル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリン ルボキサミドを示す。

 以下に本発明の実施の形態について説明す 。以下の実施の形態は、本発明を説明する めの例示であり、本発明をこの実施の形態 のみ限定する趣旨ではない。本発明は、そ 要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で 施をすることができる。
 なお、本明細書において引用した文献、お び公開公報、特許公報その他の特許文献は 参照として本明細書に組み込むものとする 本明細書は、本願優先権主張の基礎となる 国仮出願61/024,359号明細書(2008年1月29日出願) の内容を包含する。

 1.化合物
 本明細書において、「ハロゲン原子」とは フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨ 素原子を意味する。
 「ハロゲン原子」の好適な例としては、フ 素原子、塩素原子をあげることができる。

 本明細書において、「C 1-6 アルキル基」とは、炭素数が1~6個の直鎖状ま たは分枝鎖状のアルキル基を意味し、具体例 としては、メチル基、エチル基、1-プロピル (n-プロピル基)、2-プロピル基(i-プロピル基) 、2-メチル-1-プロピル基(i-ブチル基)、2-メチ -2-プロピル基(t-ブチル基)、1-ブチル基(n-ブ ル基)、2-ブチル基(s-ブチル基)、1-ペンチル 、2-ペンチル基、3-ペンチル基、2-メチル-1- チル基、3-メチル-1-ブチル基、2-メチル-2-ブ チル基、3-メチル-2-ブチル基、2,2-ジメチル-1- プロピル基、1-へキシル基、2-へキシル基、3- へキシル基、2-メチル-1-ペンチル基、3-メチ -1-ペンチル基、4-メチル-1-ペンチル基、2-メ ル-2-ペンチル基、3-メチル-2-ペンチル基、4- メチル-2-ペンチル基、2-メチル-3-ペンチル基 3-メチル-3-ペンチル基、2,3-ジメチル-1-ブチ 基、3,3-ジメチル-1-ブチル基、2,2-ジメチル-1 -ブチル基、2-エチル-1-ブチル基、3,3-ジメチ -2-ブチル基、2,3-ジメチル-2-ブチル基などが げられる。
 「C 1-6 アルキル基」の好適な例としては、メチル基 、エチル基、1-プロピル基、2-プロピル基、2- メチル-1-プロピル基、2-メチル-2-プロピル基 1-ブチル基、2-ブチル基をあげることができ る。

 本明細書において、「C 1-6 アルキレン基」とは、上記定義「C 1-6 アルキル基」からさらに任意の水素原子を1 除いて誘導される二価の基を意味し、具体 としては、メチレン基、1,2-エチレン基、1,1- エチレン基、1,3-プロピレン基、テトラメチ ン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン などがあげられる。

 本明細書において、「C 2-6 アルケニル基」とは、二重結合を1個有する 炭素数が2~6個の直鎖状または分枝鎖状のア ケニル基を意味し、具体例としては、エテ ル基(ビニル基)、1-プロペニル基、2-プロペ ル基(アリル基)、1-ブテニル基、2-ブテニル 、3-ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル 基などがあげられる。

 本明細書において、「C 2-6 アルキニル基」とは、三重結合を1個有する 炭素数が2~6個の直鎖状または分枝鎖状のア キニル基を意味し、具体例としては、エチ ル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、1- チニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、ペ チニル基、ヘキシニル基などがあげられる

 本明細書において、「C 3-8 シクロアルキル基」とは、炭素数が3~8個の単 環または二環の飽和脂肪族炭化水素基を意味 し、具体例としては、シクロプロピル基、シ クロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ キシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチ ル基、ビシクロ[2.1.0]ペンチル基、ビシクロ[3 .1.0]ヘキシル基、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル基、 ビシクロ[4.1.0]ヘプチル基、ビシクロ[2.2.1]ヘ チル基(ノルボルニル基)、ビシクロ[3.3.0]オ チル基、ビシクロ[3.2.1]オクチル基、ビシク ロ[2.2.2]オクチル基などがあげられる。
 「C 3-8 シクロアルキル基」の好適な例としては、シ クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペ ンチル基をあげることができる。

 本明細書において、「C 6-10 アリール基」とは、炭素数が6~10個の芳香族 の炭化水素環式基を意味し、具体例として 、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基 インデニル基、アズレニル基などがあげら る。
 「C 6-10 アリール基」の好適な例としては、フェニル 基をあげることができる。

 本明細書において、「ヘテロ原子」とは 窒素原子、酸素原子または硫黄原子を意味 る。

 本明細書において、「5~10員ヘテロアリー ル基」とは、環を構成する原子の数が5~10個 あり、環を構成する原子中に1~5個のヘテロ 子を含有する芳香族性の環式基を意味し、 体例としては、フリル基、チエニル基、ピ リル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基 テトラゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリ 基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基 イソチアゾリル基、フラザニル基、チアジ ゾリル基、オキサジアゾリル基、ピリジル 、ピラジニル基、ピリダジニル基、ピリミ ニル基、トリアジニル基、プリニル基、プ リジニル基、キノリル基、イソキノリル基 ナフチリジニル基、キノキサリニル基、シ ノリニル基、キナゾリニル基、フタラジニ 基、イミダゾピリジル基、イミダゾチアゾ ル基、イミダゾオキサゾリル基、ベンゾチ ゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンズ ミダゾリル基、インドリル基、イソインド ル基、インダゾリル基、ピロロピリジル基 チエノピリジル基、フロピリジル基、ベン チアジアゾリル基、ベンゾオキサジアゾリ 基、ピリドピリミジニル基、ベンゾフリル 、ベンゾチエニル基、チエノフリル基など あげられる。

 「5~10員ヘテロアリール基」の好適な例と しては、フリル基、チエニル基、ピロリル基 、イミダゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリ ル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基 、イソチアゾリル基、ピリジル基、ピリミジ ニル基をあげることができる。

 本明細書において、「3~10員非芳香族ヘテロ 環式基」とは、
(a)環を構成する原子の数が3~10個であり、
(b)環を構成する原子中に1~2個のヘテロ原子を 含有し、
(c)環中に二重結合を1~2個含んでいてもよく、
(d)環中にカルボニル基、スルフィニル基また はスルホニル基を1~3個含んでいてもよい、
(e)単環式または二環式である非芳香族性の環 式基を意味し、環を構成する原子中に窒素原 子を含有する場合、窒素原子から結合手が出 ていてもよい。
 具体例としては、アジリジニル基、アゼチ ニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基 アゼパニル基、アゾカニル基、ピペラジニ 基、ジアゼパニル基、ジアゾカニル基、ジ ザビシクロ[2.2.1]ヘプチル基、モルホリニル 基、チオモルホリニル基、1,1-ジオキソチオ ルホリニル基、オキシラニル基、オキセタ ル基、テトラヒドロフリル基、ジオキソラ ル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキサ ル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒ ロチオピラニル基、オキサゾリジニル基、 アゾリジニル基などがあげられる。

 「3~10員非芳香族ヘテロ環式基」の好適な 例としては、アジリジニル基、アゼチジニル 基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼ パニル基、ピペラジニル基、ジアゼパニル基 、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1,1 -ジオキソチオモルホリニル基、テトラヒド フリル基、テトラヒドロピラニル基をあげ ことができる。

 本明細書において、「C 1-6 アルコキシ基」とは、上記定義「C 1-6 アルキル基」の末端に酸素原子が結合した基 であることを意味し、具体例としては、メト キシ基、エトキシ基、1-プロポキシ基(n-プロ キシ基)、2-プロポキシ基(i-プロポキシ基)、 2-メチル-1-プロポキシ基(i-ブトキシ基)、2-メ ル-2-プロポキシ基(t-ブトキシ基)、1-ブトキ 基(n-ブトキシ基)、2-ブトキシ基(s-ブトキシ )、1-ペンチルオキシ基、2-ペンチルオキシ 、3-ペンチルオキシ基、2-メチル-1-ブトキシ 、3-メチル-1-ブトキシ基、2-メチル-2-ブトキ シ基、3-メチル-2-ブトキシ基、2,2-ジメチル-1- プロポキシ基、1-へキシルオキシ基、2-へキ ルオキシ基、3-へキシルオキシ基、2-メチル- 1-ペンチルオキシ基、3-メチル-1-ペンチルオ シ基、4-メチル-1-ペンチルオキシ基、2-メチ -2-ペンチルオキシ基、3-メチル-2-ペンチル キシ基、4-メチル-2-ペンチルオキシ基、2-メ ル-3-ペンチルオキシ基、3-メチル-3-ペンチ オキシ基、2,3-ジメチル-1-ブトキシ基、3,3-ジ メチル-1-ブトキシ基、2,2-ジメチル-1-ブトキ 基、2-エチル-1-ブトキシ基、3,3-ジメチル-2- トキシ基、2,3-ジメチル-2-ブトキシ基などが げられる。
 「C 1-6 アルコキシ基」の好適な例としては、メトキ シ基、エトキシ基、1-プロポキシ基、2-プロ キシ基、2-メチル-1-プロポキシ基、2-メチル- 2-プロポキシ基、1-ブトキシ基、2-ブトキシ基 をあげることができる。

 本明細書において、「C 1-6 アルキルチオ基」とは、上記定義「C 1-6 アルキル基」の末端に硫黄原子が結合した基 であることを意味し、具体例としては、メチ ルチオ基、エチルチオ基、1-プロピルチオ基( n-プロピルチオ基)、2-プロピルチオ基(i-プロ ルチオ基)、2-メチル-1-プロピルチオ基(i-ブ ルチオ基)、2-メチル-2-プロピルチオ基(t-ブ ルチオ基)、1-ブチルチオ基(n-ブチルチオ基) 、2-ブチルチオ基(s-ブチルチオ基)、1-ペンチ チオ基、2-ペンチルチオ基、3-ペンチルチオ 基、2-メチル-1-ブチルチオ基、3-メチル-1-ブ ルチオ基、2-メチル-2-ブチルチオ基、3-メチ -2-ブチルチオ基、2,2-ジメチル-1-プロピルチ オ基、1-へキシルチオ基、2-へキシルチオ基 3-へキシルチオ基、2-メチル-1-ペンチルチオ 、3-メチル-1-ペンチルチオ基、4-メチル-1-ペ ンチルチオ基、2-メチル-2-ペンチルチオ基、3 -メチル-2-ペンチルチオ基、4-メチル-2-ペンチ ルチオ基、2-メチル-3-ペンチルチオ基、3-メ ル-3-ペンチルチオ基、2,3-ジメチル-1-ブチル オ基、3,3-ジメチル-1-ブチルチオ基、2,2-ジ チル-1-ブチルチオ基、2-エチル-1-ブチルチオ 基、3,3-ジメチル-2-ブチルチオ基、2,3-ジメチ -2-ブチルチオ基などがあげられる。
 「C 1-6 アルキルチオ基」の好適な例としては、メチ ルチオ基、エチルチオ基、1-プロピルチオ基( n-プロピルチオ基)、2-プロピルチオ基(i-プロ ルチオ基)、2-メチル-1-プロピルチオ基(i-ブ ルチオ基)、2-メチル-2-プロピルチオ基(t-ブ ルチオ基)、1-ブチルチオ基(n-ブチルチオ基) 、2-ブチルチオ基(s-ブチルチオ基)をあげるこ とができる。

 本明細書において、「C 3-8 シクロアルコキシ基」とは、上記定義「C 3-8 シクロアルキル基」の末端に酸素原子が結合 した基であることを意味し、具体例としては 、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、 シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオ キシ基、シクロヘプチルオキシ基、シクロオ クチルオキシ基、ビシクロ[2.1.0]ペンチルオ シ基、ビシクロ[3.1.0]ヘキシルオキシ基、ビ クロ[2.1.1]ヘキシルオキシ基、ビシクロ[4.1.0 ]ヘプチルオキシ基、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル キシ基(ノルボルニルオキシ基)、ビシクロ[3 .3.0]オクチルオキシ基、ビシクロ[3.2.1]オクチ ルオキシ基、ビシクロ[2.2.2]オクチルオキシ などがあげられる。
 「C 3-8 シクロアルコキシ基」の好適な例としては、 シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シ クロペンチルオキシ基をあげることができる 。

 本明細書において、「モノ-C 1-6 アルキルアミノ基」とは、アミノ基中の1個 水素原子を、上記定義「C 1-6 アルキル基」で置換した基を意味し、具体例 としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基 、1-プロピルアミノ基(n-プロピルアミノ基)、 2-プロピルアミノ基(i-プロピルアミノ基)、2- チル-1-プロピルアミノ基(i-ブチルアミノ基) 、2-メチル-2-プロピルアミノ基(t-ブチルアミ 基)、1-ブチルアミノ基(n-ブチルアミノ基)、 2-ブチルアミノ基(s-ブチルアミノ基)、1-ペン ルアミノ基、2-ペンチルアミノ基、3-ペンチ ルアミノ基、2-メチル-1-ブチルアミノ基、3- チル-1-ブチルアミノ基、2-メチル-2-ブチルア ミノ基、3-メチル-2-ブチルアミノ基、2,2-ジメ チル-1-プロピルアミノ基、1-へキシルアミノ 、2-へキシルアミノ基、3-へキシルアミノ基 、2-メチル-1-ペンチルアミノ基、3-メチル-1- ンチルアミノ基、4-メチル-1-ペンチルアミノ 基、2-メチル-2-ペンチルアミノ基、3-メチル-2 -ペンチルアミノ基、4-メチル-2-ペンチルアミ ノ基、2-メチル-3-ペンチルアミノ基、3-メチ -3-ペンチルアミノ基、2,3-ジメチル-1-ブチル ミノ基、3,3-ジメチル-1-ブチルアミノ基、2,2 -ジメチル-1-ブチルアミノ基、2-エチル-1-ブチ ルアミノ基、3,3-ジメチル-2-ブチルアミノ基 2,3-ジメチル-2-ブチルアミノ基などがあげら る。

 本明細書において、「ジ-C 1-6 アルキルアミノ基」とは、アミノ基中の2個 水素原子を、それぞれ同一のまたは異なる 上記定義「C 1-6 アルキル基」で置換した基を意味し、具体例 としては、N,N-ジメチルアミノ基、N,N-ジエチ アミノ基、N,N-ジ-n-プロピルアミノ基、N,N- -i-プロピルアミノ基、N,N-ジ-n-ブチルアミノ 、N,N-ジ-i-ブチルアミノ基、N,N-ジ-s-ブチル ミノ基、N,N-ジ-t-ブチルアミノ基、N-エチル-N -メチルアミノ基、N-n-プロピル-N-メチルアミ 基、N-i-プロピル-N-メチルアミノ基、N-n-ブ ル-N-メチルアミノ基、N-i-ブチル-N-メチルア ノ基、N-s-ブチル-N-メチルアミノ基、N-t-ブ ル-N-メチルアミノ基などがあげられる。

 本明細書において、「C 2-7 アシル基」とは、上記定義の「C 1-6 アルキル基」が結合したカルボニル基である ことを意味し、具体例としては、例えば、ア セチル基、プロピオニル基、イソプロピオニ ル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリ ル基、イソバレリル基、ピバロイル基などが あげられる。

 本明細書において、「C 2-7 アルコキシカルボニル基」とは、上記定義の 「C 1-6 アルコキシ基」が結合したカルボニル基であ ることを意味し、具体例としては、例えば、 メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル 基、1-プロピルオキシカルボニル基、2-プロ ルオキシカルボニル基、2-メチル-2-プロポキ シ基、2-メチル-2-プロポキシカルボニル基な があげられる。

 本明細書において、「置換基を有していて よい」とは、「置換可能な部位に、任意に み合わせて1または複数個の置換基を有して もよい」ことを意味し、置換基の具体例とし ては、例えば、ハロゲン原子、水酸基、チオ ール基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、 カルボキシル基、アミノ基、シリル基、メタ ンスルホニル基、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、C 2-6 アルキニル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 6-10 アリール基、5~10員ヘテロアリール基、3~10員 芳香族ヘテロ環式基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルキルチオ基、C 3-8 シクロアルコキシ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基、ジ-C 1-6 アルキルアミノ基、C 2-7 アシル基またはC 2-7 アルコキシカルボニル基などをあげることが できる。ただし、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、C 2-6 アルキニル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 6-10 アリール基、5~10員ヘテロアリール基、3~10員 芳香族ヘテロ環式基、C 1-6 アルコキシ基、C 1-6 アルキルチオ基、C 3-8 シクロアルコキシ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基、ジ-C 1-6 アルキルアミノ基、C 2-7 アシル基およびC 2-7 アルコキシカルボニル基はそれぞれ独立して 下記置換基群からなる群から選ばれる1~3個の 基を有していてもよい。
<置換基群>
ハロゲン原子、水酸基、チオール基、ニトロ 基、シアノ基、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 2-6 アルケニル基、C 2-6 アルキニル基、C 6-10 アリール基、5~10員ヘテロアリール基、3~10員 芳香族ヘテロ環式基、C 1-6 アルコキシ基およびC 1-6 アルキルチオ基。

 (A)本発明の化合物
 本発明において、一般式(I)で表される化合 は、以下のとおりである。
 
(i)R 1
 R 1 は、式-V 1 -V 2 -V 3 (式中、V 1 は、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキレン基を意味する;V 2 は、単結合または酸素原子、硫黄原子、カル ボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、 式-CONR 6 -で表される基、式-SO 2 NR 6 -で表される基、式-NR 6 SO 2 -で表される基、式-NR 6 CO-で表される基もしくは式-NR 6 -で表される基を意味する(式中、R 6 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基または置換基を有していてもよい C 3-8 シクロアルキル基を意味する。);V 3 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す 。)で表される基を意味する。

 R 1 の好適な例としては、C 1-6 アルキル基があげられる。ただし、この場合 、R 1 は、C 1-6 アルキル基を有していてもよい3~10員非芳香 ヘテロ環式基、水酸基、C 1-6 アルコキシ基、アミノ基、モノ-C 1-6 アルキルアミノ基およびジ-C 1-6 アルキルアミノ基から選ばれる置換基を有し ていてもよい。
 R 1 のより好適な例としては、メチル基または式
 
(式中、R a3 はメチル基を意味する;R a1 は水素原子または水酸基を意味する;R a2 は、メトキシ基、エトキシ基、1-ピロリジニ 基、1-ピペリジニル基、4-モルホリニル基、 ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基を 意味する。)のいずれかで表される基があげ れる。
 R 1 のさらに好適な例としては、メチル基または 2-メトキシエチル基があげられる。

(ii)R 2
 R 2 は、シアノ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基、カルボキシル基、置換基を有 していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す ;V a12 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基、置換基を有していても い3~10員非芳香族ヘテロ環式基、水酸基、置 基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ基または置換基を有していてもよ いC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。)で表され 基を意味する。

 R 2 の好適な例としては、シアノ基または式-CONV a11 V a12 (式中、V a11 およびV a12 は、前記定義と同じ意味である。)で表され 基があげられる。
 R 2 のより好適な例としては、シアノ基または式 -CONHV a16 (式中、V a16 は、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基またはC 3-8 シクロアルコキシ基を意味する。ただし、V a16 は、ハロゲン原子、シアノ基、水酸基および C 1-6 アルコキシ基から選ばれる置換基を有してい てもよい。)で表される基があげられる。
 R 2 のさらに好適な例としては、式-CONHV a17 (式中、V a17 は、水素原子、C 1-6 アルキル基またはC 1-6 アルコキシ基を意味する。)で表される基が げられる。
 R 2 のもっとも好適な例としては、式-CONHV a18 (式中、V a18 は、水素原子、メチル基またはメトキシ基を 意味する。)で表される基があげられる。

(iii)Y 1
 Y 1 は、式
 
(式中、R 7 およびR 8 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原 子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、置換基 を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 1-6 アルコキシ基、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルチオ基、ホルミル基、置換基を有し ていてもよいC 2-7 アシル基、置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基または式-CONV d1 V d2 (式中、V d1 およびV d2 は、それぞれ独立して水素原子または置換基 を有していてもよいC 1-6 アルキル基を意味する。)で表される基を意 する;
W 1 およびW 2 は、それぞれ独立して置換基を有していても よい炭素原子または窒素原子を意味する。) 表される基を意味する。

 Y 1 の好適な例としては、式
 
(式中、R 71 は、水素原子またはハロゲン原子を意味する 。)で表される基があげられる。

(iv)R 3 およびR 4
 R 3 およびR 4 は、それぞれ独立して水素原子、置換基を有 していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 2-7 アシル基または置換基を有していてもよいC 2-7 アルコキシカルボニル基を意味する。
 R 3 およびR 4 の好適な例としては、水素原子があげられる 。

(v)R 5
 R 5 は、水素原子、置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルケニル基、置換基を有していてもよいC 2-6 アルキニル基、置換基を有していてもよいC 3-8 シクロアルキル基、置換基を有していてもよ いC 6-10 アリール基、置換基を有していてもよい5~10 ヘテロアリール基または置換基を有してい もよい3~10員非芳香族ヘテロ環式基を意味す 。
 R 5 の好適な例としては、水素原子、C 1-6 アルキル基、C 3-8 シクロアルキル基またはC 6-10 アリール基(ただし、R 5 は、ハロゲン原子およびメタンスルホニル基 から選ばれる置換基を有していてもよい)が げられる。
 R 5 のより好適な例としては、メチル基、エチル 基またはシクロプロピル基があげられる。

 また、一般式(I)で表される化合物の好適な としては、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノ ル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N’-(4-フル ロフェニル)ウレア、
 N-(2-クロロ-4-((6-シアノ-7-((1-メチル-4-ピペリ ジル)メトキシ)-4-キノリル)オキシ)フェニル)- N’-シクロプロピルウレア、
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-3-(ジエチルアミノ)-2- ドロキシプロピル)オキシ)-4-キノリル)オキ )フェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア
 N-(4-((6-シアノ-7-(((2R)-2-ヒドロキシ-3-(1-ピロ ジノ)プロピル)オキシ)-4-キノリル)オキシ) ェニル)-N’-(4-フルオロフェニル)ウレア、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキ )-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-シクロプロピル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプ ピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ) -7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-メトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロ プロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキ シ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-(2-フルオロエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シクロ プロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノキ シ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピル ミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メト キシ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルア ノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキ シ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-エチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルア ノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキ シ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-フルオロ-4-(シクロプロピルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-(2-メトキシエト シ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-(2-ヒドロキシエト シ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-((2S)-2,3-ジヒドロキ プロピル)オキシ-6-キノリンカルボキサミド 、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミ ノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボ サミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミ ノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボ サミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カ ルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-(2-エトキシエトキ )-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)ア ノフェノキシ)-7-(2-メトキシエトキシ)-6-キ リンカルボキサミド、
 N-(2-フルオロ-4-((6-カルバモイル-7-メトキシ- 4-キノリル)オキシ)フェニル)-N’-シクロプロ ルウレア、
 N6-(2-ヒドロキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((シク ロプロピルアミノ)カルボニル)アミノ)フェノ キシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド
 4-(3-クロロ-4-(1-プロピルアミノカルボニル) ミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカル ボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(cis-2-フルオロ-シクロプロピル アミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7-メト シ-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルア ノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-(2-メト キシエトキシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノ リンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-(2-(4-モルホリノ)エ キシ)-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(2-フルオロエチルアミノカル ニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ ンカルボキサミド、
 N6-((2R)テトラヒドロ-2-フラニルメチル)-4-(3- ロロ-4-(((メチルアミノ)カルボニル)アミノ) ェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサ ミド、
 4-(3-フルオロ-4-(エチルアミノカルボニル)ア ミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカル キサミド、
 4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピルアミノ)カル ニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキ -3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカル ボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチル ミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカ ルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-3-ジエチル ミノ-2-ヒドロキシプロポキシ)-6-キノリンカ ルボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキ -3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカ ボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((2R)-2-ヒドロキ -3-(1-ピロリジノ)プロポキシ)-6-キノリンカ ボキサミド、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((メチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピ リジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド 、
 N6-メチル-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カル ボニル)アミノ)フェノキシ)-7-((1-メチル-4-ピ リジル)メトキシ)-6-キノリンカルボキサミド 、
 N-(4-(6-シアノ-7-(2-メトキシエトキシ)-4-キノ ル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N″-シクロ ロピルウレア、
 N-(4-(6-シアノ-7-(3-(4-モルホリノ)プロポキシ) -4-キノリル)オキシフェニル)-N″-(3-(メチルス ルホニル)フェニル)ウレア、
 4-(4-((シクロプロピルアミノ)カルボニル)ア ノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボ キサミド、
 4-(3-フルオロ-4-((2-フルオロエチルアミノ)カ ルボニル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キ リンカルボキサミド、
 N6-(2-エトキシエチル)-4-(3-クロロ-4-(((メチル アミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メ キシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(4-(3-エチルウレイド)-3-フルオロ-フェノキ シ)-7-メトキシキノリン-6-カルボキシリック  アシッド (2-シアノエチル)アミド
および
 N-(4-(6-(2-シアノエチル)カルバモイル-7-メト シ-4-キノリル)オキシ-2-フルオロフェニル)-N ’-シクロプロピルウレア
を挙げることができる。

 さらに、一般式(I)で表される化合物のより 適な例としては、
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(エチルアミノカルボニル)アミ ノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボ サミド、
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((シクロプロピル ミノ)カルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メト キシ-6-キノリンカルボキサミド、
 4-(3-クロロ-4-(メチルアミノカルボニル)アミ ノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボ サミド
および
 N6-メトキシ-4-(3-クロロ-4-(((エチルアミノ)カ ルボニル)アミノ)フェノキシ)-7-メトキシ-6-キ ノリンカルボキサミドを挙げることができる 。

 また、一般式(I)で表される化合物のさらに 適な例としては、4-(3-クロロ-4-(シクロプロ ルアミノカルボニル)アミノフェノキシ)-7- トキシ-6-キノリンカルボキサミド(式(II)参照 )を挙げることができる。
 

 一般式(I)で表される化合物、もしくはそ 薬理学的に許容される塩、またはそれらの 媒和物の最も好適な例としては、4-(3-クロ -4-(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノ フェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカルボキ ミドのメタンスルホン酸塩を挙げることが きる。

 一般式(I)で表される化合物は、公知の方 で製造することができ、例えば、国際公開 02/32872号パンフレット(WO02/32872)、および国 公開第2005/063713号パンフレット(WO2005/063713)に 記載された方法によって製造することができ る。

 (B)タキサン
 本発明において、タキサンは、例えば、パ リタキセル、ドセタキセルまたはポリグル ミン酸のパクリタキセル結合物である。タ サンは、好ましくは、パクリタキセルまた ドセタキセルである。
 これらのタキサンは、公知の方法で製造で る。
 また、これらのタキサンは、市販品を購入 ることによって入手することもできる。例 ば、パクリタキセルは、ブリストル・マイ ーズ株式会社からタキソール(登録商標)と て市販されている。ドセタキセルは、アベ ティス社からタキソテール(登録商標)として 市販されている。ポリグルタミン酸のパクリ タキセル結合物は、ポリグルタミン酸で修飾 したパクリタキセルであり、Cell Therapeutics社 からオパキシオ(OPAXIO)(旧名、ジオタックス(XY OTAX)(登録商標))として米国内で市販されてい 。

 本発明において、一般式(I)で表される化 物および/またはタキサンは、酸または塩基 と薬理学的に許容される塩を形成する場合も ある。本発明の化合物および/またはタキサ は、これらの薬理学的に許容される塩をも 含する。酸との塩としては、例えば、塩酸 、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの 機酸塩およびギ酸、酢酸、乳酸、コハク酸 フマル酸、マレイン酸、クエン酸、酒石酸 ステアリン酸、安息香酸、メタンスルホン 、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン 酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸塩などを 挙げることができる。また、塩基との塩とし ては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアル カリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩 などのアルカリ土類金属塩、トリメチルアミ ン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン 、ジシクロヘキシルアミン、N, N’-ジベンジ ルエチレンジアミン、アルギニン、リジンな どの有機塩基塩、アンモニウム塩などを挙げ ることができる。

 また、本発明において、本発明の化合物お び/またはタキサンは、一般式(I)で表される 化合物および/またはタキサンの溶媒和物お び光学異性体が存在する場合には、それら 溶媒和物および光学異性体が含まれる。溶 和物は、例えば、水和物、非水和物などを げることができ、好ましくは水和物を挙げ ことができる。溶媒は、例えば、水、アル ール(例えば、メタノール、エタノール、n- ロパノール)、ジメチルホルムアミドなどを げることができる。
 さらに、本発明において、本発明の化合物 よび/またはタキサンは、結晶でも無結晶で もよく、また、結晶多形が存在する場合には 、それらのいずれかの結晶形の単一物であっ ても混合物であってもよい。

 また、本発明において、本発明の化合物 よび/またはタキサンは、生体内で酸化、還 元、加水分解などの代謝を受けて本発明の化 合物および/またはタキサンを生成する化合 をも包含する。

 2.医薬組成物、キット、癌の治療方法
 本発明は、一般式(I)で表される化合物、も くはその薬理学的に許容される塩、または れらの溶媒和物(本発明の化合物)と、タキ ンとを組み合わせる点に特徴を有する医薬 成物、キット、癌の治療方法等に関するも である。

 本発明において、「組み合わせ」とは、 合物を併用して用いるための組み合わせを 味し、別々の物質を投与時に併用する形態 および混合物(配合剤)としての形態の両方 含む。すなわち、本発明において、「併用 とは、本発明の化合物とタキサンとの投与 期が完全同一であることのみを意味するも ではない。1つの投与スケジュールの中に本 明の化合物とタキサンとを投与する態様が まれている限り、これらを同時にまたは別 に投与する形態は「併用」を意味する。別 に投与する場合、本発明の化合物を先に投 した後にタキサンを投与してもよい。また タキサンを先に投与した後に本発明の化合 を投与してもよい。

 本発明の医薬組成物および/またはキットは 、癌治療用医薬組成物、癌治療剤および/ま は癌治療用キットとして使用することがで る。
 本発明において、癌治療用医薬組成物また 癌治療剤とは、抗腫瘍剤、癌予後改善剤、 再発予防剤、癌転移抑制剤などを含むもの いう。特に抗腫瘍剤として使用することが ましい。
 癌治療の効果は、レントゲン写真、CT等の 見や生検の病理組織診断により、あるいは 瘍マーカーの値により確認することができ 。

 本発明の医薬組成物および/またはキットは 、哺乳動物(例、ヒト、ラット、ウサギ、ヒ ジ、ブタ、ウシ、ネコ、イヌ、サルなど)に して、投与することができる。
 癌治療剤の対象となる癌種は、特に限定さ ず、例えば、脳腫瘍(下垂体腺腫、神経膠腫 を含む)、頭頸部癌、頚癌、顎癌、上顎癌、 下腺癌、口腔癌(舌癌、口腔底癌、歯肉癌、 粘膜癌、硬口蓋癌を含む)、唾液腺癌、舌下 腺癌、耳下腺癌、鼻腔癌、副鼻腔癌(上顎洞 、前頭洞癌、篩骨洞癌、蝶型骨洞癌を含む) 喉頭癌(声門上癌、声門癌、声門下癌を含む )、食道癌、肺癌(気管支原生癌、非小細胞肺 (肺腺癌、扁平上皮癌、大細胞肺癌を含む) 小細胞肺癌(燕麦細胞型(リンパ球様型)、中 細胞型を含む)、混在小細胞・大細胞肺癌を む)、乳癌、膵癌(膵管癌を含む)、胃癌(スキ ルス胃癌、未分化胃癌(低分化腺癌、印環細 癌、粘液癌を含む)を含む)、胆道癌(胆管癌 胆嚢癌を含む)小腸または十二指腸の癌、大 癌(結腸癌、直腸癌、盲腸癌、S状結腸癌、 行結腸癌、横行結腸癌、下行結腸癌を含む) 膀胱癌、腎癌(腎細胞癌を含む)、肝癌(肝細 癌、肝内胆管癌を含む)、前立腺癌、子宮癌 (子宮頸癌、子宮体癌を含む)、卵巣癌、甲状 癌、咽頭癌(上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌 を含む)、肉腫(例えば、骨肉腫、軟骨肉腫、 ポジ肉腫、筋肉腫、血管肉腫、線維肉腫な )、悪性リンパ腫(ホジキン型リンパ腫、非 ジキン型リンパ腫を含む)、白血病(例えば、 慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML )、慢性リンパ球性白血病(CLL)および急性リン パ性白血病(ALL)、リンパ腫、多発性骨髄腫(MM) 、骨髄異型成症候群などを含む)、皮膚癌(基 細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、菌状息 症、セザリー症候群、日光角化症、ボーエ 病、パージェット病を含む)およびメラノー マなどを挙げることができる。癌治療剤の対 象となる癌種は、好ましくは、乳癌、胃癌、 頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、胃癌、子宮体癌 肉腫、メラノーマ、皮膚癌および肺癌であり 、より好ましくは肺癌であり、さらに好まし くは、非小細胞肺癌である。
 但し、一般式(I)で表される化合物、もしく その薬理学的に許容される塩、またはそれ の溶媒和物(本発明の化合物)とパクリタキ ルとの組み合わせのときは、未分化型胃癌 除く場合もある。

 本発明の医薬組成物および/またはキット を使用する場合には、経口もしくは非経口的 に投与することができる。本発明の医薬組成 物および/またはキットを使用する場合、本 明の化合物の投与量は、症状の程度、患者 年齢、性別、体重、感受性差、投与方法、 与時期、投与間隔、医薬製剤の性質、調剤 よび種類、有効成分の種類等によって異な 、特に限定されないが、通常成人(体重60 kg) 1日あたり0.1~10000mgまたは0.1~1000mg、好ましく 0.5~1000mgまたは0.5~100mg、さらに好ましくは1~30 0mgまたは1~30mgであり、これを通常1日1~3回に けて投与することができる。

 タキサンは、既知の臨床実践に従って投与 ることができる。投与量および投与計画は 定の疾病症状および患者の全症状にしたが て変更することができる。年齢、症状また 副作用の発現に応じて適宜減量することも きる。本発明の医薬組成物および/またはキ ットを使用する場合、タキサンは、特に限定 されないが、通常成人1日あたり0.01~10000mg/m 2 、好ましくは0.1~1000mg/m 2 、さらに好ましくは1~500mg/m 2 であり、これを通常1日1~3回に分けて投与す ことができる。患者が過度の毒性を経験し 場合は、投与量の減少が必要となる。投与 および投与計画は、本発明の併用療法に加 て、1またはそれ以上の追加の化学療法剤が 用される場合に変更してもよい。投与計画 、特定の患者を治療している医師により決 することができる。

 使用する本発明の化合物の量は、特に限 されず、タキサンとの個々の組み合わせに って異なるが、例えば、タキサンの約0.01~10 0倍(重量比)である。さらに好ましくは約0.1~10 倍(重量比)である。

 より具体的には、本発明の化合物とパクリ キセルとを組み合わせる場合、特に限定さ ないが、例えば、本発明の化合物の投与量 、成人(体重60 kg)1日あたり、0.1~10000mg、好 しくは0.5~1000mg、さらに好ましくは1~300mgとし 、パクリタキセルの投与量を、成人(体重60 k g)1日あたり、0.01~10000mg/m 2 、好ましくは0.1~1000mg/m 2 、さらに好ましくは1~500mg/m 2 とし、さらに、一般式(I)で表される化合物の 投与量を、パクリタキセルの約0.01~100倍(重量 比)、好ましくは約0.1~10倍(重量比)となるよう にする。

 また、本発明の化合物とドセタキセルとを み合わせる場合、特に限定されないが、例 ば、本発明の化合物の投与量を、成人(体重 60 kg)1日あたり、0.1~10000mg、好ましくは0.1~1000 mg、さらに好ましくは1~300mgとし、ドセタキセ ルの投与量を、成人(体重60 kg)1日あたり、0.0 1~10000mg/m 2 、好ましくは0.1~1000mg/m 2 、さらに好ましくは1~500mg/m 2 とし、さらに、一般式(I)で表される化合物の 投与量を、ドセタキセルの約0.01~100倍(重量比 )、好ましくは約0.1~10倍(重量比)となるように する。

 なお、本発明の化合物とポリグルタミン酸 パクリタキセル結合物とを組み合わせる場 、特に限定されないが、例えば、本発明の 合物の投与量を、成人(体重60 kg)1日あたり 0.1~10000mg、好ましくは0.1~1000mg、さらに好ま くは1~300mgとし、ポリグルタミン酸のパクリ タキセル結合物の投与量を、成人(体重60 kg)1 日あたり、0.01~10000mg/m 2 、好ましくは0.1~1000mg/m 2 、さらに好ましくは1~500mg/m 2 とし、さらに、一般式(I)で表される化合物の 投与量を、ポリグルタミン酸のパクリタキセ ル結合物の約0.01~100倍(重量比)、好ましくは 0.1~10倍(重量比)となるようにする。

 本発明の医薬組成物は、経口用固形製剤、 射剤などにすることができる。
 また、本発明のキットに含まれる本発明の 合物およびタキサンは、それぞれ経口用固 製剤、注射剤などの製剤にすることができ 。
 本発明のキットに含まれる製剤は、本発明 化合物および/またはタキサンを含む限り、 その剤形は特に限定されない。

 経口用固形製剤を調製する場合には、主 に賦形剤さらに必要に応じて結合剤、崩壊 、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤などを加え 後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、 粒剤、散剤、カプセル剤等とすることがで る。

 賦形剤としては、例えば、乳糖、コーン ターチ、白糖、ぶどう糖、ソルビット、結 セルロース、二酸化ケイ素などが、結合剤 しては、例えばポリビニルアルコール、エ ルセルロース、メチルセルロース、アラビ ゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ ロキシプロピルメチルセルロース等が、滑 剤としては、例えばステアリン酸マグネシ ム、タルク、シリカ等が、着色剤としては 薬品に添加することが許可されているもの 、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ 、芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末等が用 られる。これらの錠剤、顆粒剤には糖衣、 ラチン衣、その他必要により適宜コーティ グすることは勿論差し支えない。

 注射剤を調製する場合には、必要により主 にpH調整剤、緩衝剤、懸濁化剤、溶解補助 、安定化剤、等張化剤、保存剤などを添加 、常法により静脈、皮下、筋肉内注射剤と ることができる。その際必要により、常法 より凍結乾燥物とすることもできる。
 懸濁化剤としては、例えば、メチルセルロ ス、ポリソルベート80、ヒドロキシエチル ルロース、アラビアゴム、トラガント末、 ルボキシメチルセルロースナトリウム、ポ オキシエチレンソルビタンモノラウレート どを挙げることができる。
 溶解補助剤としては、例えばポリオキシエ レン硬化ヒマシ油、ポリソルベート80、ニ チン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビ ンモノラウレート、マクロゴール、ヒマシ 脂肪酸エチルエステルなどを挙げることが きる。

 また安定化剤としては、例えば亜硫酸ナ リウム、メタ亜硫酸ナトリウム等を、保存 としては、例えばパラオキシ安息香酸メチ 、パラオキシ安息香酸エチル、ソルビン酸 フェノール、クレゾール、クロロクレゾー などを挙げることができる。

 本発明のキットにおいて、本発明の化合 を含んでなる製剤とタキサンとを含んでな 製剤とは、混合されていてもよいし、ある は、別個に収納されて一体に包装されてい もよい。また、上記製剤の投与の順序は特 限定されるものではなく、同時に投与され もよいし、いずれか一方を先に、他方を後 別々に投与することができる。

 本発明の医薬組成物および/またはキット は、上記の本発明の化合物およびタキサンの 他に、包装容器、取扱説明書、添付文書等を 含んでいてもよい。包装容器、取扱説明書、 添付文書等には、物質を併用して用いるため の組み合わせを記載することができ、また、 別々の物質を投与時に併用する形態または混 合物としての形態について、用法、用量など を記載することができる。用法、用量は、上 記を参照して記載することができる。

 また、本発明のキットは、(a)本発明の化 物とタキサンとを併用して用いることを記 した包装容器、取扱説明書、および添付文 からなる群から選択される少なくとも1つと 、(b)本発明の化合物を含む医薬組成物とを含 有する態様であってもよい。また、(a’)本発 明の化合物とタキサンとを併用して用いるこ とを記載した包装容器、取扱説明書、および 添付文書からなる群から選択される少なくと も1つと、(b’)タキサンを含む医薬組成物と 含有する態様であってもよい。当該キット 、癌治療用キットとして有用である。本発 の化合物を含有する医薬組成物は、癌治療 医薬組成物として有用である。包装容器、 扱説明書、添付文書等には、化合物を併用 て用いることを記載することができ、また 別々の物質を投与時に併用する形態または 合物としての形態について、用法、用量な を記載することができる。用法、用量は、 記を参照して記載することができる。

 さらに、本発明には、タキサンと組み合わ てなる医薬組成物の製造のための本発明の 合物の使用も含まれる。本発明の使用にお て、上記医薬組成物は、癌治療用医薬組成 として有用である。
 また、本発明には、タキサンと組み合わせ なる医薬組成物のための本発明の化合物も まれる。上記医薬組成物は、癌治療用医薬 成物として有用である。また、本発明には タキサンと組み合わせてなる、癌の予防ま は治療のための本発明の化合物も含まれる 本発明の化合物およびタキサンの投与経路 よび投与方法は特に限定されないが、上記 発明の医薬組成物および/またはキットの記 載を参照することができる。
 また、本発明は、本発明の化合物とタキサ とを同時または別々に患者に投与する癌の 防または治療方法をも含むものである。本 明の癌の予防または治療方法において、本 明の化合物およびタキサンの投与経路およ 投与方法は特に限定されないが、上記本発 の医薬組成物および/またはキットの記載を 参照することができる。

 さらに、本発明は、タキサンと同時また 別々に患者に投与されることを特徴とする 発明の化合物を含む医薬組成物をも含むも である。本発明の医薬組成物において、本 明の化合物およびタキサンの投与経路およ 投与方法は特に限定されないが、上記本発 の医薬組成物および/またはキットの記載を 参照することができる。

 以下に、具体的な例をもって本発明を示 が、本発明はこれに限られるものではない

[実施例1]非小細胞肺癌細胞株(A549)皮下移植モ デル(in vivo)におけるE7080とドセタキセルとの 併用
 ヒト非小細胞肺癌細胞株 A549(大日本住友製 薬株式会社より購入)を、37℃の温度の下、5% 酸ガスインキュベーター内においてRPMI1640(1 0% FBS含)で約80 %コンフルレントとなるまで 養し、トリプシン-EDTAにより、細胞を回収し た。リン酸緩衝液で、1×10 8 cells/mL の細胞懸濁液を調製し、更に等量の トリゲルを加えて 5 x 10 7  cells/mL細胞懸濁液を調製し、得られた細胞 濁液を0.1 mLずつヌードマウス体側皮下に移 した。移植14日目より、4-(3-クロロ-4-(シク プロピルアミノカルボニル)アミノフェノキ )-7-メトキシ-6-キノリンカルボキサミド(以 、「E7080」ともいう)を10または30 mg/kg、1日1 、4週間、ドセタキセルを15 mg/kg、4日毎に3 のスケジュールで、単剤あるいは併用で経 投与した。腫瘍長径・短径をデジマチック ャリパー(Mitsutoyo)で測定し、以下の式で腫 体積、比腫瘍体積を算出した。
 腫瘍体積TV(Tumor Volume)=腫瘍長径(mm)×腫瘍短 2 (mm 2 )/2
 腫瘍体積比RTV(Relative Tumor Volume)=測定日の 瘍体積/投与開始日の腫瘍体積
 併用群において、two-way ANOVA 解析で統計的 有意な相互作用が認められた場合に、相乗効 果ありと判定した。また、相乗効果まで認め られなくとも、E7080とドセタキセルをそれぞ 単独で投与した時と比べて高い抗腫瘍効果 認められた場合、相加効果ありと判定した

 その結果、E7080は、ドセタキセルと併用 ることにより、相加効果 (sub-additive) が認 られ、E7080またはドセタキセル単独の効果に 比べ、すぐれた抗腫瘍効果を示した(表1, 2お よび図1, 2)。すなわち、E7080をドセタキセル 併用することにより、ドセタキセル単独で 示すことができないような優れた抗腫瘍効 が認められた(表1, 2および図1, 2)。

 
 

 表1および2は、A549 皮下移植モデルにおけ 、E7080の単独投与、ドセタキセルの単独投与 、およびE7080とドセタキセルとの併用投与の 腫瘍効果を示す。投与開始日をday1とした。
 以上の結果から、E7080とドセタキセルとを み合わせることにより、すぐれた抗腫瘍活 を示す医薬組成物およびキットが提供され 癌の治療に用いることが可能となった。

[参考例]
 一般式(I)で表される化合物の一つである4-(3 -クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボニル) アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリンカ ボキサミドの製剤の製造法を以下に参考例 して記載する。
(医薬組成物の製造)
(1)1mg錠
 4-(3-クロロ-4-(シクロプロピルアミノカルボ ル)アミノフェノキシ)-7-メトキシ-6-キノリ カルボキサミド メタンスルホン酸塩の結晶 (C)(以下、「結晶(C)」と称する場合がある。 お、結晶(C)は、WO2005/063713の実施例7に記載の 方法に従って製造したものである。)24gと無 軽質ケイ酸(ゲル化防止剤、商品名AEROSIL(登 商標)200、日本アエロジル株式会社)192gを20L ーパーミキサーで混合後、さらにD-マンニト ール(賦形剤、東和化成工業株式会社)1236g、 晶セルロース(賦形剤、商品名アビセルPH101 旭化成工業株式会社)720g、ヒドロキシプロピ ルセルロース(結合剤、商品名HPC-L、日本曹達 株式会社)72gを加えて混合した。その後、無 エタノールを適量添加し結晶(C)を含有する 粒物を得た。この造粒物を棚式乾燥機(60℃) 乾燥後、パワーミルを用いて整粒し、顆粒 得た。この顆粒とともに、クロスカルメロ スナトリウム(崩壊剤、商品名Ac-Di-Sol、FMC I nternational Inc.)120g、フマル酸ステアリルナト ウム(滑沢剤、JRS Pharma LP)36gを20Lタンブラ ミキサーに入れて混合後、打錠機で製錠し 1錠あたり総質量100mgの錠剤を得た。さらに 剤コーティング機で、コーティング液とし 10%オパドライイエロー(OPADRY 03F42069 YELLOW、 本カラコン株式会社)水溶液を用いて、錠剤 にコーティングし、1錠あたり総質量105mgのコ ーティング錠を得た。
(2)10mg錠
 結晶(C)60gと無水軽質ケイ酸(ゲル化防止剤、 商品名AEROSIL(登録商標)200、日本アエロジル株 式会社)192gを20Lスーパーミキサーで混合後、 らにD-マンニトール(賦形剤、東和化成工業 式会社)1200g、結晶セルロース(賦形剤、商品 名アビセルPH101、旭化成工業株式会社)720g、 ドロキシプロピルセルロース(結合剤、商品 HPC-L、日本曹達株式会社)72gを加えて混合し 。その後、無水エタノールを適量添加し結 (C)を含有する造粒物を得た。この造粒物を 式乾燥機(60℃)で乾燥後、パワーミルを用い て整粒し、顆粒を得た。この顆粒とともに、 クロスカルメロースナトリウム(崩壊剤、商 名Ac-Di-Sol、FMCInternational Inc.)120g、フマル酸 テアリルナトリウム(滑沢剤、JRS Pharma LP)36g を20Lタンブラーミキサーに入れて混合後、打 錠機で製錠し、1錠あたり総質量400mgの錠剤を 得た。さらに錠剤コーティング機で、コーテ ィング液として10%オパドライイエロー(OPADRY  03F42069 YELLOW、日本カラコン株式会社)水溶液 用いて、錠剤にコーティングし、1錠あたり 総質量411mgのコーティング錠を得た。
(3)100mg錠
 結晶(C)31.4gと無水軽質ケイ酸(ゲル化防止剤 商品名AEROSIL(登録商標)200、日本アエロジル 式会社)4gを1Lスーパーミキサーで混合後、 らに、無水リン酸水素カルシウム(賦形剤、 和化学工業株式会社)40.1g、低置換度ヒドロ シプロピルセルロース(結合剤、商品名L-HPC( LH-21)、信越化学工業株式会社)10g、ヒドロキ プロピルセルロース(結合剤、商品名HPC-L、 本曹達株式会社)3gを加えて混合した。その 、無水エタノールを適量添加し結晶(C)を含 する造粒物を得た。この造粒物を棚式乾燥 (60℃)で乾燥後、パワーミルを用いて整粒し 顆粒を得た。この顆粒とともに、クロスカ メロースナトリウム(崩壊剤、商品名Ac-Di-Sol 、FMC International Inc.)10g、フマル酸ステアリ ナトリウム(滑沢剤、JRS Pharma LP)1.5gを混合 、打錠機で製錠し、1錠あたり総質量400mgの 剤を得た。

 本発明により、優れた抗腫瘍効果を示す 薬組成物およびキットが提供される。具体 には、本発明により、一般式(I)で表される 合物、もしくはその薬理学的に許容される 、またはそれらの溶媒和物と、タキサンと 組み合わせることを特徴とする医薬組成物 よび/またはキットが提供され、癌の治療に 用いることが可能となった。