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Title:
COMMUNICATION SYSTEM, COMMUNICATION DEVICE, COMMUNICATION TERMINAL, AND COMMUNICATION SETTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105196
Kind Code:
A1
Abstract:
There is provided a communication device that can be easily added on a network. The communication device that has performed an operation for participating in a communication network executes a process comprising a step (S210) of detecting an operation that the communication device performs on an operation panel, a step (S230) of executing network detection processing when an already registered network is present (YES in S220), a step (S270) of executing pairing processing when the already registered network is not present (NO in S220), a step (S250) of executing network participation processing when an already registered network is present, and a step (S260) of starting a master operation when the already registered network is not present.

Inventors:
FUKUDA SATORU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050742
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
January 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
FUKUDA SATORU (JP)
International Classes:
H04B3/54
Domestic Patent References:
WO2002045458A12002-06-06
Foreign References:
JP2002325079A2002-11-08
JPH08223161A1996-08-30
JP2006186579A2006-07-13
JP2002325079A2002-11-08
JP2004222312A2004-08-05
JP2006166273A2006-06-22
JP2004194264A2004-07-08
Other References:
See also references of EP 2131506A4
Attorney, Agent or Firm:
FUKAMI, Hisao et al. (Nakanoshima Central Tower 22nd Floor,2-7, Nakanoshima 2-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 05, JP)
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Claims:
 通信装置(110-1)と、電力線を介して前記通信装置に接続されている通信端末(110-2)とを備え、
 前記通信装置(110-1)は、
 信号を送受信する第1の通信部(380)と、
 前記通信端末との通信に基づいて、前記電力線を用いた通信ネットワークにおける通信を制御するマスタ装置として機能する機器を検出する検出部(324)と、
 前記検出部による検出の結果に基づいて、前記通信装置と前記通信端末との間に通信ネットワークを構成するためのペアリング処理を実行する第1のペアリング部(328)とを備え、
 前記通信端末(110-2)は、
 信号を送受信する第2の通信部(380)と、
 前記通信装置との通信の結果に応じて、前記ペアリング処理を実行するための第2のペアリング部(328)とを備える、通信システム。
 前記検出部(324)は、
 前記マスタ装置として機能することを表わすマスタデータを前記通信端末に要求する要求部(S870)と、
 前記マスタデータを前記通信端末から受信したか否かを確認する第1の確認部(S880)とを含み、
 前記通信端末(110-2)は、前記通信装置からの要求に応答して、前記マスタデータを有しているか否かを確認する第2の確認部(S860)をさらに備え、
 前記第2の通信部は、前記第2の確認部による確認の結果を前記通信装置に送信する、請求の範囲第1項に記載の通信システム。
 前記第2の通信部(380)は、前記通信端末が前記マスタデータを有している場合に、前記マスタデータを前記通信装置に送信し、
 前記第1のペアリング部は、前記通信端末から前記マスタデータを受信した場合に、前記ペアリング処理の開始要求を前記通信端末に送信し、
 前記第2のペアリング部は、前記開始要求に基づいて、前記ペアリング処理を開始する、請求の範囲第2項に記載の通信システム。
 前記マスタデータは、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データを含み、
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する第1の識別データを格納する第1の記憶部をさらに備え、
 前記第1のペアリング部(328)は、前記第1の識別データを前記通信端末に送信し、
 前記通信端末(110-2)の前記第2のペアリング部(328)は、前記第1の識別データと前記ネットワーク識別データとを関連付ける、請求の範囲第3項に記載の通信システム。
 前記第2の通信部(380)は、前記通信端末が前記マスタデータを有していない場合に、前記通信端末が前記マスタデータを有していないことを表わす回答信号を前記通信装置に送信し、
 前記第1のペアリング部(328)は、前記回答信号が受信されたことに基づいて前記マスタデータを生成し、
 前記第1の通信部(380)は、前記マスタデータを前記通信端末に送信し、
 前記通信端末(110-2)は、前記通信装置が前記マスタ装置として機能することを検知する検知部をさらに備え、
 前記第2のペアリング部(328)は、前記検知部による検知に基づいて、前記ペアリング処理の開始要求を前記通信装置に送信する、請求の範囲第2項に記載の通信システム。 
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する第1の識別データと、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データとを格納する第1の記憶部をさらに備え、
 前記第1のペアリング部(328)は、前記第1の識別データと前記ネットワーク識別データとに基づいて前記マスタデータを生成する、請求の範囲第5項に記載の通信システム。
 前記通信端末(110-2)は、前記通信端末を識別する第2の識別データを格納する第2の記憶部をさらに備え、
 前記第2のペアリング部(328)は、前記開始要求と前記第2の識別データとを前記通信装置に送信し、
 前記通信装置(110-1)の前記第1のペアリング部(328)は、前記開始要求の受信に基づいて、前記第2の識別データと前記ネットワーク識別データとを関連付ける、請求の範囲第6項に記載の通信システム。
 電力線に接続されている通信端末(110-2)と通信可能な通信装置(110-1)であって、
 信号を送受信する通信部(380)と、
 前記通信端末との通信に基づいて、前記電力線を用いた通信ネットワークにおける通信を制御するマスタ装置として機能する機器を検出する検出部(324)と、
 前記検出部による検出の結果に応じて、前記通信装置と前記通信端末との間に通信ネットワークを構成するためのペアリング処理を実行するペアリング部(328)とを備える、通信装置。
 前記検出部(324)は、
 前記マスタ装置として機能することを表わすマスタデータを前記通信端末に要求する要求部(S870)と、
 前記マスタデータを前記通信端末から受信したか否かを確認する確認部(S880)とを含む、請求の範囲第8項に記載の通信装置。
 前記通信端末(110-2)は、前記マスタデータを有している場合に、前記マスタデータを前記通信装置(110-1)に送信し、前記通信装置からの要求に応じて前記ペアリング処理を実行するように構成されており、
 前記ペアリング部(328)は、前記通信端末から前記マスタデータを受信した場合に、前記ペアリング処理の開始要求を前記通信端末に送信する、請求の範囲第9項に記載の通信装置。
 前記マスタデータは、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データを含み、前記通信端末は、前記通信装置と前記ネットワーク識別データとを関連付けることにより、前記ペアリング処理を実行するように構成されており、
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する第1の識別データを格納する記憶部をさらに備え、
 前記ペアリング部(328)は、前記第1の識別データを前記通信端末に送信する、請求の範囲第10項に記載の通信装置。
 前記通信端末(110-2)は、前記マスタデータを有していない場合に、前記通信端末が前記マスタデータを有していないことを表わす回答信号と、前記ペアリング処理の開始要求とを前記通信装置に送信するように構成されており、
 前記ペアリング部(328)は、前記回答信号の受信に基づいて前記マスタデータを生成し、
 前記通信部(380)は、前記マスタデータを前記通信端末に送信する、請求の範囲第9項に記載の通信装置。
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する識別データと、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データとを格納する記憶部をさらに備え、
 前記ペアリング部(328)は、前記識別データと前記ネットワーク識別データとに基づいて前記マスタデータを生成する、請求の範囲第12項に記載の通信装置。
 前記通信端末(110-2)は、前記通信端末を識別する第2の識別データを有しており、前記開始要求と前記第2の識別データとを前記通信装置に送信するように構成されており、
 前記ペアリング部(328)は、前記開始要求の受信に基づいて、前記第2の識別データと前記ネットワーク識別データとを関連付ける、請求の範囲第13項に記載の通信装置。
 電力線に接続されている通信装置(110-1)と通信可能な通信端末(110-2)であって、前記通信装置は、前記電力線を用いた通信ネットワークにおける通信を制御するマスタ装置として機能する機器を検出し、前記検出の結果に応じて、前記通信装置と前記通信端末との間に通信ネットワークを構成するためのペアリング処理を実行するように構成されており、
 前記通信端末(110-2)は、
 信号を送受信する通信部(380)と、
 前記通信装置との通信の結果に基づいて、前記ペアリング処理を実行するペアリング部(328)とを備える、通信端末。
 前記通信装置(110-1)は、前記マスタ装置として機能することを表わすマスタデータを前記通信端末に要求し、前記マスタデータを前記通信端末から受信したか否かを確認するように構成されており、
 前記通信端末(110-2)は、前記通信装置からの要求に応答して、前記マスタデータを有しているか否かを確認する確認部(S830,S860)をさらに備え、
 前記通信部(380)は、前記確認部による確認の結果を前記通信装置に送信する、請求の範囲第15項に記載の通信端末。
 前記通信部は、前記通信端末が前記マスタデータを有している場合に、前記マスタデータを前記通信装置に送信し、
 前記通信装置(110-1)は、前記通信端末(110-2)から前記マスタデータを受信した場合に、前記ペアリング処理の開始要求を前記通信端末に送信するように構成されており、
 前記ペアリング部(328)は、前記開始要求に基づいて、前記ペアリング処理を開始する、請求の範囲第16項に記載の通信端末。
 前記マスタデータは、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データを含み、
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する第1の識別データを有しており、前記第1の識別データを前記通信端末に送信するように構成されており、
 前記ペアリング部(328)は、前記第1の識別データと前記ネットワーク識別データとを関連付ける、請求の範囲第17項に記載の通信端末。
 前記通信部(380)は、前記通信端末が前記マスタデータを有していない場合に、前記通信端末が前記マスタデータを有していないことを表わす回答信号を前記通信装置に送信し、
 前記通信装置(110-1)は、前記回答信号が受信されたことに基づいて前記マスタデータを生成し、前記マスタデータを前記通信端末に送信するように構成されており、
 前記通信端末(110-2)は、前記通信装置が前記マスタ装置として機能することを検知する検知部をさらに備え、
 前記ペアリング部(328)は、前記検知部による検知に基づいて、前記ペアリング処理の開始要求を前記通信装置に送信する、請求の範囲第16項に記載の通信端末。
 前記通信装置(110-1)は、前記通信装置を識別する第1の識別データと、前記通信ネットワークを識別するネットワーク識別データとを有しており、前記第1の識別データと前記ネットワーク識別データとに基づいて前記マスタデータを生成するように構成されており、
 前記通信端末(110-2)は、前記通信端末を識別する第2の識別データを格納する記憶部(340)をさらに備え、
 前記ペアリング部(328)は、前記開始要求と前記第2の識別データとを前記通信装置に送信する、請求の範囲第19項に記載の通信端末。
 第1の通信装置(110-1)と、電力線を介して前記第1の通信装置に接続されている第2の通信装置(110-2)との間で通信ネットワークを構成するための通信設定方法であって、
 前記第1の通信装置が、前記電力線を介して前記第2の通信装置と通信することにより、前記通信ネットワークにおける通信を制御するマスタ装置として機能する装置を検出する処理を実行する検出ステップ(S860)と、
 前記処理の実行の結果に応じて前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のいずれかを前記マスタ装置とすることにより、前記マスタ装置とされた装置と、前記マスタ装置とされなかった装置とが、前記通信ネットワークを構成するためのペアリング処理を実行するペアリングステップ(S862,S882)とを備える、通信設定方法。
 前記ペアリングステップは、
 前記第2の通信装置が前記マスタ装置として機能する装置であることが検出された場合に、前記第1の通信装置が前記第2の通信装置から前記電力線による通信のためのデータを取得するステップと、
 前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置を前記通信ネットワークに登録するステップとを含む、請求の範囲第21項に記載の通信設定方法。
 前記ペアリングステップは、前記第1の通信装置が前記マスタ装置として機能する装置であることが検出された場合に、前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置から前記通信ネットワークへの参加要求を待機するステップを含む、請求の範囲第21項に記載の通信設定方法。
 前記マスタ装置として機能する装置が検出されなかった場合に、前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のいずれかを、前記マスタ装置として機能する装置に設定する設定ステップ(S886,S888)をさらに備える、請求の範囲第21項に記載の通信設定方法。
 前記第1の通信装置は、前記前記通信ネットワークにおける通信を制御する管理データを導出するための設定データを有しており、
 前記設定ステップは、前記第1の通信装置が、前記設定データに基づいて前記管理データを生成するステップを含む、請求の範囲第24項に記載の通信設定方法。
 前記通信ネットワークは、前記電力線に接続されている第3の通信装置をさらに含み、
 前記設定ステップは、
 前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のいずれかの装置が、前記第3の通信装置は前記マスタ装置として機能する装置であるか否かを確認する確認ステップと、
 前記第3の通信装置が前記マスタ装置として機能する装置であることが確認された場合に、前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のいずれかの装置が、前記第3の通信装置から、前記通信ネットワークにおける通信を制御するための管理データを取得するステップと、
 前記いずれかの装置が前記管理データを保存するステップとを含む、請求の範囲第24項に記載の通信設定方法。
 前記確認ステップは、
 前記いずれかの装置が、前記第3の通信装置に対して、前記管理データを要求するステップと、
 前記第3の通信装置から前記管理データを受信したか否かを確認するステップとを含む、請求の範囲第26項に記載の通信設定方法。
Description:
通信システム、通信装置、通信 末および通信設定方法

 本発明は電力線を媒体として通信するネ トワークに関し、より特定的には、通信装 をネットワークに増設する技術に関する。

 電力線を通信媒体として使用するネット ークにおいては、電力線に情報が重畳され 。そのため、商業ビル、マンション等に入 するオフィス、集合住宅において、電力線 よるネットワーク通信を使用する場合、意 しない端末がネットワークに参加し、通信 傍受される等の問題があり、セキュリティ 高める必要がある。

 セキュリティを高める技術に関し、たと ば、特開2002-325079号公報(特許文献1)、ある は、特開2004-222312号公報(特許文献2)は、暗号 化キー(ハウスコード)を共有し、通信を暗号 する技術を開示している。

 また、特開2006-166273号公報(特許文献3)は ヘッドエンド部(本発明におけるCCoに相当)が 、許可する端末装置に暗号化キーを与え、未 許可端末の接続を防止することによって、セ キュリティを高める管理方法を開示している 。

 一方、特開2004-194264号公報(特許文献4)は、 ットワークシステムに新規の機器を追加す 場合に、当該機器がネットワークに自動プ グインされるようにするための技術を開示 ている。

特開2002-325079号公報

特開2004-222312号公報

特開2006-166273号公報

特開2004-194264号公報

 一般に、ネットワークシステムに新規の 器を増設する場合、暗号化キーその他のネ トワーク情報を管理する機能を有する機器( 以下「マスタ装置」という)に対して、シス ムの管理者その他のネットワークの使用者 、当該新規の機器をネットワークに増設す 操作をする必要がある。

 たとえば、ネットワークが複数の機器で 成されている場合、当該マスタ装置として 能する機器は固定されておらず、使用者は マスタ装置として機能している機器を探し す必要がある。また、マスタ装置として機 する機器への電力の供給が、停電あるいは イッチの意図しないオフにより切断された 合、他の機器が自動的にマスタ装置として 能する場合もある。

 このような場合において、ネットワーク 多くの機器によって構成されていると、当 使用者が、全ての機器の状態を確認して、 スタ装置を探し出すことは困難となる。た えば、マスタ装置がネットワークに対して 規に追加したい機器から離れた場所にある 合、当該機器を増設するための操作が一層 難になる。

 本発明は、上述の問題点を解決するため なされたものであって、その目的は、電力 を使用する通信ネットワークに対する通信 置の増設を容易に実現する通信システムを 供することである。

 他の目的は、電力線を使用する通信ネッ ワークに対する増設を容易に実現できる通 装置または通信端末を提供することである

 さらに他の目的は、電力線を使用する通 ネットワークとして通信システムを機能さ るための設定を容易に実現できる通信設定 法を提供することである。

 上記の課題を解決するために、この発明 ある局面に従う通信システムは、通信装置 、電力線を介して通信装置に接続されてい 通信端末とを備える。通信装置は、信号を 受信する第1の通信部と、通信端末との通信 に基づいて、電力線を用いた通信ネットワー クにおける通信を制御するマスタ装置として 機能する機器を検出する検出部と、検出部に よる検出の結果に基づいて、通信装置と通信 端末との間に通信ネットワークを構成するた めのペアリング処理を実行する第1のペアリ グ部とを備える。通信端末は、信号を送受 する第2の通信部と、通信装置との通信の結 に応じて、ペアリング処理を実行するため 第2のペアリング部とを備える。

 好ましくは、検出部は、マスタ装置とし 機能することを表わすマスタデータを通信 末に要求する要求部と、マスタデータを通 端末から受信したか否かを確認する第1の確 認部とを含む。通信端末は、通信装置からの 要求に応答して、マスタデータを有している か否かを確認する第2の確認部をさらに備え 。第2の通信部は、第2の確認部による確認の 結果を通信装置に送信する。

 好ましくは、第2の通信部は、通信端末が マスタデータを有している場合に、マスタデ ータを通信装置に送信する。第1のペアリン 部は、通信端末からマスタデータを受信し 場合に、ペアリング処理の開始要求を通信 末に送信する。第2のペアリング部は、開始 求に基づいて、ペアリング処理を開始する

 好ましくは、マスタデータは、通信ネッ ワークを識別するネットワーク識別データ 含む。通信装置は、通信装置を識別する第1 の識別データを格納する第1の記憶部をさら 備える。第1のペアリング部は、第1の識別デ ータを通信端末に送信する。通信端末の第2 ペアリング部は、第1の識別データとネット ーク識別データとを関連付ける。

 好ましくは、第2の通信部は、通信端末が マスタデータを有していない場合に、通信端 末がマスタデータを有していないことを表わ す回答信号を通信装置に送信する。第1のペ リング部は、回答信号が受信されたことに づいてマスタデータを生成する。第1の通信 は、マスタデータを通信端末に送信する。 信端末は、通信装置がマスタ装置として機 することを検知する検知部をさらに備える 第2のペアリング部は、検知部による検知に 基づいて、ペアリング処理の開始要求を通信 装置に送信する。

 好ましくは、通信装置は、通信装置を識 する第1の識別データと、通信ネットワーク を識別するネットワーク識別データとを格納 する第1の記憶部をさらに備える。第1のペア ング部は、第1の識別データとネットワーク 識別データとに基づいてマスタデータを生成 する。

 好ましくは、通信端末は、通信端末を識 する第2の識別データを格納する第2の記憶 をさらに備える。第2のペアリング部は、開 要求と第2の識別データとを通信装置に送信 する。通信装置の第1のペアリング部は、開 要求の受信に基づいて、第2の識別データと ットワーク識別データとを関連付ける。

 この発明の他の局面に従うと、電力線に 続されている通信端末と通信可能な通信装 が提供される。この通信装置は、信号を送 信する通信部と、通信端末との通信に基づ て、電力線を用いた通信ネットワークにお る通信を制御するマスタ装置として機能す 機器を検出する検出部と、検出部による検 の結果に応じて、通信装置と通信端末との に通信ネットワークを構成するためのペア ング処理を実行するペアリング部とを備え 。

 好ましくは、検出部は、マスタ装置とし 機能することを表わすマスタデータを通信 末に要求する要求部と、マスタデータを通 端末から受信したか否かを確認する確認部 を含む。

 好ましくは、通信端末は、マスタデータ 有している場合に、マスタデータを通信装 に送信し、通信装置からの要求に応じてペ リング処理を実行するように構成されてい 。ペアリング部は、通信端末からマスタデ タを受信した場合に、ペアリング処理の開 要求を通信端末に送信する。

 好ましくは、マスタデータは、通信ネッ ワークを識別するネットワーク識別データ 含み、通信端末は、通信装置とネットワー 識別データとを関連付けることにより、ペ リング処理を実行するように構成されてい 。通信装置は、通信装置を識別する第1の識 別データを格納する記憶部をさらに備える。 ペアリング部は、第1の識別データを通信端 に送信する。

 好ましくは、通信端末は、マスタデータ 有していない場合に、通信端末がマスタデ タを有していないことを表わす回答信号と ペアリング処理の開始要求とを通信装置に 信するように構成されている。ペアリング は、回答信号の受信に基づいてマスタデー を生成する。通信部は、マスタデータを通 端末に送信する。

 好ましくは、通信装置は、通信装置を識 する識別データと、通信ネットワークを識 するネットワーク識別データとを格納する 憶部をさらに備える。ペアリング部は、識 データとネットワーク識別データとに基づ てマスタデータを生成する。

 好ましくは、通信端末は、通信端末を識 する第2の識別データを有しており、開始要 求と第2の識別データとを通信装置に送信す ように構成されている。ペアリング部は、 始要求の受信に基づいて、第2の識別データ ネットワーク識別データとを関連付ける。

 この発明の他の局面に従うと、電力線に 続されている通信装置と通信可能な通信端 が提供される。通信装置は、電力線を用い 通信ネットワークにおける通信を制御する スタ装置として機能する機器を検出し、検 の結果に応じて、通信装置と通信端末との に通信ネットワークを構成するためのペア ング処理を実行するように構成されている 通信端末は、信号を送受信する通信部と、 信装置との通信の結果に基づいて、ペアリ グ処理を実行するペアリング部とを備える

 好ましくは、通信装置は、マスタ装置と て機能することを表わすマスタデータを通 端末に要求し、マスタデータを通信端末か 受信したか否かを確認するように構成され いる。通信端末は、通信装置からの要求に 答して、マスタデータを有しているか否か 確認する確認部をさらに備える。通信部は 確認部による確認の結果を通信装置に送信 る。

 好ましくは、通信部は、通信端末がマス データを有している場合に、マスタデータ 通信装置に送信する。通信装置は、通信端 からマスタデータを受信した場合に、ペア ング処理の開始要求を通信端末に送信する うに構成されている。ペアリング部は、開 要求に基づいて、ペアリング処理を開始す 。

 好ましくは、マスタデータは、通信ネッ ワークを識別するネットワーク識別データ 含む。通信装置は、通信装置を識別する第1 の識別データを有しており、第1の識別デー を通信端末に送信するように構成されてい 。ペアリング部は、第1の識別データとネッ ワーク識別データとを関連付ける。

 好ましくは、通信部は、通信端末がマス データを有していない場合に、通信端末が スタデータを有していないことを表わす回 信号を通信装置に送信する。通信装置は、 答信号が受信されたことに基づいてマスタ ータを生成し、マスタデータを通信端末に 信するように構成されている。通信端末は 通信装置がマスタ装置として機能すること 検知する検知部をさらに備える。ペアリン 部は、検知部による検知に基づいて、ペア ング処理の開始要求を通信装置に送信する

 好ましくは、通信装置は、通信装置を識 する第1の識別データと、通信ネットワーク を識別するネットワーク識別データとを有し ており、第1の識別データとネットワーク識 データとに基づいてマスタデータを生成す ように構成されている。通信端末は、通信 末を識別する第2の識別データを格納する記 部をさらに備える。ペアリング部は、開始 求と第2の識別データとを通信装置に送信す る。

 この発明の他の局面に従うと、第1の通信 装置と、電力線を介して第1の通信装置に接 されている第2の通信装置との間で通信ネッ ワークを構成するための通信設定方法が提 される。この方法は、第1の通信装置が、電 力線を介して第2の通信装置と通信すること より、通信ネットワークにおける通信を制 するマスタ装置として機能する装置を検出 る処理を実行する検出ステップと、処理の 行の結果に応じて第1の通信装置および第2の 通信装置のいずれかをマスタ装置とすること により、マスタ装置とされた装置と、マスタ 装置とされなかった装置とが、通信ネットワ ークを構成するためのペアリング処理を実行 するペアリングステップとを備える。

 好ましくは、ペアリングステップは、第2 の通信装置がマスタ装置として機能する装置 であることが検出された場合に、第1の通信 置が第2の通信装置から電力線による通信の めのデータを取得するステップと、第2の通 信装置が、第1の通信装置を通信ネットワー に登録するステップとを含む。

 好ましくは、ペアリングステップは、第1 の通信装置がマスタ装置として機能する装置 であることが検出された場合に、第1の通信 置が、第2の通信装置から通信ネットワーク の参加要求を待機するステップを含む。

 好ましくは、この方法は、マスタ装置と て機能する装置が検出されなかった場合に 第1の通信装置および第2の通信装置のいず かを、マスタ装置として機能する装置に設 する設定ステップをさらに備える。

 好ましくは、第1の通信装置は、通信ネッ トワークにおける通信を制御する管理データ を導出するための設定データを有している。 設定ステップは、第1の通信装置が、設定デ タに基づいて管理データを生成するステッ を含む。

 好ましくは、通信ネットワークは、電力 に接続されている第3の通信装置をさらに含 む。設定ステップは、第1の通信装置および 2の通信装置のいずれかの装置が、第3の通信 装置はマスタ装置として機能する装置である か否かを確認する確認ステップと、第3の通 装置がマスタ装置として機能する装置であ ことが確認された場合に、第1の通信装置お び第2の通信装置のいずれかの装置が、第3 通信装置から、通信ネットワークにおける 信を制御するための管理データを取得する テップと、いずれかの装置が管理データを 存するステップとを含む。

 好ましくは、確認ステップは、いずれか 装置が、第3の通信装置に対して、管理デー タを要求するステップと、第3の通信装置か 管理データを受信したか否かを確認するス ップとを含む。

 本発明に係る通信システムによると、電 線を使用する通信ネットワークに対する通 装置の増設が容易に実現される。本発明に る通信装置または通信端末によると、電力 を使用する通信ネットワークに対する増設 容易になる。本発明に係る通信設定方法に ると、電力線を使用する通信ネットワーク して通信システムを機能させるための設定 容易に実現される。

宅内において電力線を用いた通信ネッ トワークを構成する一態様を表わす図である 。 宅内において電力線を用いた通信ネッ トワークを構成する他の態様を表わす図であ る。 通信ネットワーク100への参加の操作が なわれた通信装置が実行する一連の動作を わすフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る通信装置110 よって実現される機能の構成を表わすブロ ク図である。 通信装置110のハードウェア構成を表わ ブロック図である。 フラッシュメモリ440におけるデータの 納の一態様を概念的に表わす図である。 通信装置110がマスタを問い合せるため 送信するフレーム600の構成を概念的に表わ 図である。 要求を受けた通信装置からフレーム600 送信した装置に送られるフレーム700の構成 概念的に表わす図である。 通信装置110がマスタ動作あるいはペア ング処理を実行するために行なう一連の動 を表わすフローチャートである。 通信装置110-2と通信装置110-4との間で行 なわれるペアリング処理の流れを表わすシー ケンスチャートである。 マスタとして機能する通信装置110-2か スレーブとして機能する通信装置110-4に送 れるフレーム1000の構成を概念的に表わす図 ある。 通信装置1100によって実現される機能 構成を表わすブロック図である。 2台の通信装置からなるネットワーク 対して新たに端末を追加する場合に行なわ る処理を表わすシーケンスチャートである スレーブとして機能する通信装置1100 らマスタとして機能する通信装置110-1に送ら れるフレーム1300を表わす図である。 マスタとして機能する装置が変更した ことを表わすフレーム1400の構成を表わす図 ある。

符号の説明

 10 家、100 通信ネットワーク、100-1,100-2,1 00-3,100-4 ネットワーク、110,110-1,110-2,110-3,110-4  通信装置、160-1,160-2,160-3,160-4 電力線、190  線、480 プラグ、600,700,1000,1300,1400 フレー 。

 以下、図面を参照しつつ、本発明の実施 形態について説明する。以下の説明では、 一の部品には同一の符号を付してある。そ らの名称および機能も同じである。したが て、それらについての詳細な説明は繰り返 ない。

 <第1の実施の形態>
 最初に、図1Aおよび図1Bを参照して、本発明 に係る技術的思想について説明する。図1Aお び図1Bは、宅内において電力線を用いた通 ネットワークを構成する一態様を表わす図 ある。

 図1Aに示されるように、家10は、通信装置 110-1,110-2,110-3と、ブレーカ150とを含む。通信 置110-1,110-2,110-3は、通信ネットワーク100を 成している。通信装置110-1と通信装置110-2と 、ネットワーク100-1を介して接続されてい 。通信装置110-2と通信装置110-3とは、ネット ーク100-2を介して接続されている。

 ブレーカ150は、電線190に接続されている 通信装置110-1,110-2,110-3は、電力線160-1,160-2,16 0-3によってブレーカ150に接続されている。

 通信装置110-4は、既存の通信ネットワー 100に対する新たな加入の対象となる装置で る。通信装置110-4は、電力線160-4を介してブ ーカ150に接続されている。

 ブレーカ150が電線190から送られる電力の 給を遮断していない場合、各通信装置110-1,1 10-2,110-3,110-4は、それぞれ各電力線160-nを介し て接続されていることになる。

 ここで、通信ネットワーク100において、 信装置110-1は、各通信装置間による通信を 御するためのマスタとして機能する。通信 置110-1は、この場合、自己がマスタとして機 能する装置であることを表わすデータを保持 している。当該データは、たとえば装置がマ スタであることを表わすフラグと、通信ネッ トワーク100において暗号化通信を行なうため のキーと、通信ネットワーク100を識別するた めのネットワーク識別データとを含む。一方 、他の通信装置110-2,110-3は、スレーブとして 能する。

 ここで、マスタとは、他の端末との通信 あるいは複数の端末間の通信を制御するこ をいう。また、スレーブとは、当該マスタ よって動作が制御されることをいう。

 図1Aを参照して、通信装置110-4を通信ネッ トワーク100に追加する場合について説明する 。通信装置110-4は、電力線160-4を介して通信 ットワーク100を構成する各通信装置に接続 れている。通信装置110-4と他の通信装置110-1 ら110-3との間には、ネットワークは構築さ ていない。そこで、通信ネットワーク100の 用者(たとえば家10の住人)は、通信装置110-4 通信ネットワーク100を構成する他の通信装 との間でペアリング処理を行なうことにな 。たとえば、通信装置110-4と通信装置110-2と 同一の部屋に設置されている場合、住人は 通信装置110-2と通信装置110-4との間でペアリ ング処理を行なうことを希望する。この場合 、当該住人は、通信装置110-2と通信装置110-4 に対してそれぞれペアリング処理を開始す ための操作を行なうことにより、通信装置11 0-4を通信ネットワーク100に追加するための処 理を実現できる。

 具体的には、図1Bを参照して、通信ネッ ワーク100におけるマスタとして機能する装 が通信装置110-1から通信装置110-2に変更され 。マスタとして機能する通信装置110-2は、 力線160-2,160-4を介して通信装置110-4と通信す ことにより、ペアリング処理のためのデー の送受信を行なう。その送受信の結果、通 装置110-4が通信ネットワーク100に参加を認 られると、マスタとして機能する通信装置11 0-2は、通信装置110-4を特定するためのデータ メモリ(図示しない)に格納する。その後、 信装置110-4は、通信ネットワーク100の構成メ ンバーとして、各電力線160-1から160-4を介し 他の通信装置110-1から110-3と通信することが きる。さらに、通信装置110-4がインターネ トに接続するための機能を有している場合 は、ブレーカ150を介してインターネット通 することもできる。

 次に、図2を参照して、通信ネットワーク 100を構成する通信装置による制御構造につい て説明する。図2は、通信ネットワークへの 加の操作が行なわれた通信装置が実行する 連の動作を表わすフローチャートである。

 ステップS210にて、通信装置110は、操作パ ネル(図示しない)に対する操作を検知する。 テップS220にて、通信装置110は、登録済のネ ットワークがあるか否かを確認する。具体的 には、通信装置110は、内蔵するメモリ(図示 ない)にネットワークを特定するためのデー が格納されているかどうかを確認する。通 装置110は、登録済のネットワークがあると 断すると(ステップS220にてYES)、制御をステ プS230に切り換える。そうでない場合には( テップS220にてNO)、通信装置110は、制御をス ップS270に切り換える。

 ステップS230にて、通信装置110は、後述す るネットワーク検出処理を実行する。この処 理が実行されると、ステップS220においてネ トワークが登録済であると確認された当該 ットワークを検出するための処理が実行さ る。

 ステップS240にて、通信装置110は、登録済 のネットワークが存在するか否かを判断する 。通信装置110は、当該ネットワークが存在す ると判断すると(ステップS240にてYES)、制御を ステップS250に切り換える。そうでない場合 は(ステップS240にてNO)、通信装置110は、制御 をステップS260に切り換える。

 ステップS250にて、通信装置110は、ネット ワーク参加処理を実行する。具体的には、通 信装置110は、登録済であって、かつ、現実に 存在することが確認された当該ネットワーク に対して参加するための処理を行なう。たと えば、通信装置110は、通信装置110を識別する ためのデータを当該ネットワークにおいてマ スタとして機能する他の通信装置に送信し、 当該ネットワークにおいて通信するためのデ ータ(たとえば暗号化キー、ネットワーク識 データ)を取得する。

 ステップS260にて、通信装置110は、マスタ 動作を開始する。具体的には、通信装置110は 、現在存在することが確認されたネットワー クにおいてマスタとして機能するための処理 を実行する。この処理が開始されると、他の 通信装置から送られたネットワークへの参加 要求に対して、当該ネットワーク識別データ あるいは暗号化キーなどを送信する。

 ステップS270にて、通信装置110は、他の通 信装置との間でネットワークに参加するため のペアリング処理を実行する。

 図3を参照して、通信装置110の構成につい て説明する。図3は、通信装置110によって実 される機能の構成を表わすブロック図であ 。

 通信装置110は、操作部310と、制御部320と 記憶部340と、通知部350と、通信部360と、電 部370と、通信I/F(Interface)部380とを備える。 御部320は、入力検知部322と、マスタ検出部32 4と、変換部326と、ペアリング部328とを含む

 操作部310は、通信装置110に対する操作を け付ける。操作部310は、当該操作に応じた 号を制御部320に送出する。

 制御部320は、通信装置110の動作を制御す 。具体的には、入力検知部322は、操作部310 ら送られる信号に基づいて、通信装置110に する指示の入力を検知する。当該指示は、 とえば通信装置110を他の通信装置に接続す ための指示を含む。

 マスタ検出部324は、入力検知部322からの 力に基づいて、通信ネットワークにおいて スタとして機能する装置を検出する。具体 には、マスタ検出部324は、通信ネットワー におけるマスタを識別するデータの送信要 を生成し、その要求を通信部360に送信する マスタ検出部324は、また通信部360から送ら る信号に基づいて、当該信号を送信した通 装置がマスタとして機能する装置であるか かを確認する。マスタ検出部324は、通信ネ トワークにおける当該マスタを検出した場 には、そのマスタを特定するためのデータ 記憶部340に格納する。

 変換部326は、通信部360と通信I/F部380との で信号の変換を行なう。具体的には、デー が通信部360あるいは通信I/F部380から制御部3 20に与えられる場合には、変換部326は、その 号を制御部320における処理に適合した形式 変換する。逆に、データが制御部320から通 部360あるいは通信I/F部380に送出される場合 変換部326は、通信部360または通信I/F部380に ける処理に適合した形式にデータを変換し から、当該変換後のデータを出力する。な 、他の局面において、このようなデータの 式の変換は、通信部360あるいは通信I/F部380 おいて実行されてもよい。

 ペアリング部328は、通信装置110と他の通 装置との間のペアリング処理を実行する。 体的には、ペアリング部328は、マスタ検出 324によって検出された装置に対して、ペア ング要求を送信する。ペアリング部328は、 該ペアリング要求に応答して送られるデー を受信し、そのデータに含まれるネットワ ク識別データと他の管理データ(たとえば暗 号化キー)を取得し、取得した各データを記 部340に格納する。

 記憶部340は、制御部320によって取得され データあるいは生成されたデータを格納す 。

 通知部350は、通信装置110の動作の状態を 部に通知する。ある局面において、通知部3 50は、各動作に応じて予め発光態様が定めら たLED(Light Emitting Diode)によって実現される 発光態様は、点灯する光の色、点滅の間隔 を含む。

 また、他の局面において、通知部350は、 字その他の画像を表示するディスプレイと ても実現される。

 通信部360は、通信装置110と他の通信装置 の間で信号の送受信を行なう。より具体的 は、通信部360は、制御部320から送られたデ タルデータをアナログ信号に変換して、電 部370に送出する。逆に、通信部360は、電源 370から送られたアナログ信号をデジタルデ タに変換して、当該デジタルデータを制御 320に送出する。通信部360は、通信装置110が 続されている電力線160に対して、マスタを 知するためにマスタ検出部324によって生成 れたデジタルデータに基づく信号を発信す 。

 他の局面において、通信部360は、ペアリ グ部328によって送られたデジタルデータを ナログ信号に変換して、当該変換後の信号 してペアリングを要求する信号をそのデジ ルデータに含まれる宛先に送信する。さら 他の局面において、通信部360は、変換部326 ら出力されたデジタルデータに基づくアナ グ信号を電力線160に向けて送信する。一方 通信部360は、通信装置110の外部から受信し 信号をデジタルデータに変換して、当該デ タルデータを制御部320に送出する。送出さ るデジタルデータは、マスタの検出要求に する回答と、ペアリング要求に対する回答( すなわち、可否)と、ペアリングのためのデ タと、他の通信装置から送られた信号とを む。

 電源部370は、電力線160に接続されて、通 装置110に対する電力の供給を受け付けると もに、通信部360を用いた信号を伝送する。

 通信I/F部380は、他の情報通信装置に接続 れ、当該情報通信装置と通信装置110との間 データの伝送を実現する。通信I/F部380は、 とえばRJ45コネクタその他のインターフェイ スとして実現される。

 次に、図4を参照して、通信装置110の具体 的構成について説明する。図4は、通信装置11 0のハードウェア構成を表わすブロック図で る。通信装置110は、操作パネル410と、CPU(Cent ral Processing Unit)420と、RAM(Random Access Memory)43 0と、フラッシュメモリ440と、LED450と、PLC(Powe r Line Communication)モデム460と、RJ45コネクタ470 と、プラグ480とを備える。

 操作パネル410は、通信装置110に対する操 を受け付ける。操作パネル410は、たとえば ッチ式のパネルあるいはプッシュ式のスイ チその他のボタンとして実現される。操作 ネル410は、当該操作に応じた信号をCPU420に 出する。

 CPU420は、通信装置110の動作を制御する。 体的には、CPU420は、操作パネル410によって えられる信号に基づいてあるいは外部から 信装置110に対して与えられる信号に基づい 通信装置110の特定の機能を実現するための 理を実行する。CPU420は、他の局面において PLCモデム460とプラグ480とを介して通信装置1 10を通信ネットワークに参加させるための処 を実行する。さらに他の局面において、CPU4 20は、通信装置110に対してRJ45コネクタ470を介 して接続する他のコンピュータとの通信を実 現する。

 RAM430は、CPU420によって生成されたデータ るいは通信装置110に与えられたデータを一 的に保持する。

 フラッシュメモリ440は、通信装置110に対 て予め与えられたデータあるいはプログラ を格納する。さらに、フラッシュメモリ440 、CPU420によって他の通信装置から取得され データを格納する。当該データは、たとえ 通信装置110をネットワークに参加させるた のネットワーク識別データと、暗号化キー 、MAC(Media Access Control)アドレスとを含む。

 LED450は、CPU420から出力される信号に基づ て発光する。たとえば、通信装置110がネッ ワークに参加するための処理を実行してい 場合には、LED450は、特定の色(たとえば、緑 色)で、予め設定された間隔で点滅する。あ いは、LED450は、常時点灯する。また、通信 置110が通信ネットワークにおいて当該ペア ング処理を実行している場合には、LED450は 前述の態様とは異なった態様(たとえば赤色) で発光する。複数色のLEDが発光することによ り、通信装置110の状態を表わしてもよい。

 PLCモデム460は、CPU420とプラグ480との間を 送されるデータの変調と復調とを行なう。P LCモデム460は、CPU420から出力されたデータを 送波に重畳して、当該重畳後の信号をプラ 480に送出する。逆に、PLCモデム460は、プラ 480から送られた信号から通信のためのデー を取得し、その取得したデータをCPU420に送 する。

 RJ45コネクタ470は、通信ケーブル(たとえ イーサネット(登録商標)ケーブル、ISDN(Integra ted Services Digital Network)その他のケーブルの 続を受け付ける。

 プラグ480は、家10の壁面に設けられるコ セント(図示しない)に挿入されて電線190から の電力の供給を受ける。また、プラグ480は、 PLCモデム460から送信された信号を電力線160に 送出する。

 次に、図5を参照して、通信装置110のデー タ構造について説明する。図5は、フラッシ メモリ440におけるデータの格納の一態様を 念的に表わす図である。フラッシュメモリ44 0は、データを格納するための複数のメモリ 域を含む。

 通信装置110の製造番号は、メモリ領域510 格納されている。通信装置110が参加するネ トワークを識別するためのネットワークID(I dentification)は、メモリ領域512に格納される。 お、通信装置110が特定のネットワークに参 していない場合には、メモリ領域512には、 該領域のデータがないことを表わす「NULL」 が格納される。

 家10における通信が暗号化通信である場 に使用される暗号化キーは、メモリ領域514 格納される。暗号化キーは、CPU420が他の通 装置(マスタとして機能する装置)と通信する ことにより取得される。

 MACアドレスは、メモリ領域516に格納され 。通信装置110がマスタとして機能する装置 あるか否かを表わすデータ(マスタフラグ) 、メモリ領域518に格納される。マスタフラ の値は、後述するように、他の通信装置と 間で変更され得る。

 通信装置110が電力線160を介して通信する 合に実行される通信制御プログラムは、メ リ領域530に格納されている。通信制御プロ ラムによって実現される処理は、たとえば ットワークIDおよび暗号化キーの送付、MAC ドレスの送付、識別コードの生成その他の 信装置との通信などを含む。

 通信装置110と他の通信装置とのペアリン を行なうためのペアリング処理プログラム 、メモリ領域532に格納されている。このプ グラムが実行されると、通信装置110は、相 先の通信装置に対してペアリングの要求を 信する。ペアリングの要求が当該相手先の 信装置に受け入れられると、ペアリングに 要なデータ(ネットワーク識別データなど) 当該装置によって送信される。通信装置110 、そのデータを用いて、相手先の通信装置 属するネットワークに参加することができ 。

 メモリ領域512に登録されているネットワ クIDに対応するネットワークが存在するか かを確認するためのネットワーク検出プロ ラムは、メモリ領域534に格納されている。

 通信装置110の各ハードウェアを作動させ ためのファームウェアは、メモリ領域536に 納されている。

 さらに、通信装置110がマスタとして機能 る場合には、他の通信装置を管理するため データをさらに保持する。具体的には、通 装置110が当該マスタとして機能する場合に フラッシュメモリ440は、機器情報を管理す ためのテーブル540を含む。テーブル540は、 域550,552,554,556も含む。機器IDは、領域550に 納される。MACアドレスは、領域552に格納さ る。その機器を当該ネットワークに登録し 日時を表わすデータは、領域554に格納され 。当該機器のネットワークへの参加状況の テータスを表わすバージョン情報は、領域55 6に格納される。領域550から556に格納される ータは、それぞれ相互に関連付けられる。

 次に、図6を参照して、通信装置110がマス タを問い合せるために送信するフレーム600に ついて説明する。図6は、フレーム600の構成 概念的に表わす図である。フレーム600は、 ッダ610と、データボディ620と、FCS(Frame Check Sequence)630とを含む。フレーム600は、たとえ マスタ検出部324として機能するCPU420によっ 生成される。

 ヘッダ610は、フレーム600の送信元である 信装置の識別データと、フレーム600が送信 れる日時と、フレーム600を通信する際に予 取り決めが行なわれている制御データとを む。データボディ620は、マスタの問い合わ を表わす要求を含む。FCS630は、フレーム600 正常に送信された信号であるか否かを確認 るためのデータを含む。

 フレーム600が通信装置110-4によって送信 れると、電力線160に接続されている他の通 装置110-1,110-2,110-3は、フレーム600を受信し、 データボディ620に含まれている要求に対する 確認のための処理を実行する。

 そこで、図7を参照して、要求を受けた通 信装置からフレーム600を送信した通信装置に 送られるフレーム700について説明する。図7 、フレーム700の構成を概念的に表わす図で る。フレーム700は、ヘッダ710と、データボ ィ720と、FCS730とを含む。

 ヘッダ710は、フレーム700の送信元である 信装置を識別するためのデータと、フレー 700が送信される日時と、フレーム600に含ま る問い合わせに対する回答を表わすフレー であることを意味する制御データとを含む データボディ720は、フレーム700の送信元で る通信装置が当該マスタとして機能する装 であるか否かを表わすデータを含む。当該 ータは、たとえば0あるいは1によって規定 れる2値信号として実現される。FCS730は、図6 に示されるFCS630に含まれるデータと同様のデ ータを含む。

 図1Aに示される例では、通信装置110-4がフ レーム600を送信すると、通信装置110-1,110-2,110 -3は、フレーム600を受信する。通信装置110-1,1 10-2,110-3は、フレーム600に格納されている要 (データボディ620)の取得に応答して、自己が マスタとして機能するかどうかを確認する。 通信装置110-1,110-2,110-3は、その確認の結果(デ ータボディ720)を有するフレーム700を生成し フレーム700を通信装置110-4にそれぞれ送信す る。

 この場合、いずれかの通信装置がマスタ して機能する場合には、その装置から送信 れるフレーム700のデータボディ720は、当該 置がマスタとして機能するものであること 表わすデータを含む。他の装置から送られ フレーム700のデータボディ720は、上記の装 の場合に使用されるデータとは異なるデー を含むことになる。

 図8を参照して、本実施の形態に係る通信 装置110の制御構造について説明する。図8は 通信装置110がマスタ動作あるいはペアリン 処理を実行するために行なう一連の動作を わすフローチャートである。

 ステップS810にて、CPU420は、操作パネル410 から送られる信号に基づいて、通信装置110に 対するペアリング開始操作が行なわれたこと を検知する。

 ステップS820にて、CPU420は、フラッシュメ モリ440を参照して、通信装置110が登録済のネ ットワークを有しているか否かを確認する。 具体的には、CPU420は、メモリ領域512を参照し て、ネットワークIDが格納されているか否か 確認する。CPU420は、通信装置110が登録済の ットワークを有していると判断すると(ステ ップS820にてYES)、制御をステップS830に切り換 える。そうでない場合には(ステップS820にてN O)、CPU420は、制御をステップS860に切り換える 。

 ステップS830にて、CPU420は、通信装置110自 身がマスタとして機能するものであるか否か を確認する。この判断は、たとえばメモリ領 域518に格納されているマスタフラグの値に基 づいて行なわれる。CPU420は、通信装置110がマ スタとして機能すると判断すると(ステップS8 30にてYES)、制御をステップS850に切り換える そうでない場合には(ステップS830にてNO)、CPU 420は、制御をステップS840に切り換える。

 ステップS840にて、CPU420は、マスタ移動処 理を実行する。具体的には、ステップS842に 、CPU420は、マスタとして機能する通信装置 対して、マスタ情報を要求する。マスタ情 は、通信装置110が接続されるネットワークID と、通信装置110と他の通信装置との間で暗号 化通信をするための暗号化キーおよび/また 復号キーとを含む。当該要求を受信した他 通信装置は、マスタ情報を有する場合には マスタ情報を通信装置110に対して送信する

 ステップS844にて、CPU420は、マスタとして 機能する通信装置から要求に応じて送信され たマスタ情報を受信したことを検知する。具 体的には、CPU420は、PLCモデム460から送られる 信号から、マスタ情報を取得し、RAM430におい て確保した領域に一時的に格納する。

 ステップS846にて、CPU420は、RAM430に格納し たデータをフラッシュメモリ440において確保 した領域(メモリ領域512,514,516)にそれぞれ格 する。さらに、CPU420は、メモリ領域518にお るマスタフラグの値を1に設定する。

 ステップS850にて、CPU420は、通信装置110を マスタとして機能させるためのマスタ動作を 開始する。具体的には、CPU420は、他の通信装 置から送られるペアリング要求の受信を待機 する。CPU420は、ペアリング要求の受信を検知 すると、その要求に応じて他の通信装置を当 該ネットワークに参加させるためのペアリン グ処理を実行する。CPU420は、フラッシュメモ リ440に格納されているネットワークID(メモリ 領域512)と、暗号化キー(メモリ領域514)と、MAC アドレス(メモリ領域516)とをそれぞれ当該装 に送信する。

 ステップS860にて、CPU420は、通信装置110が マスタとして機能するものであるか否かを確 認する。この処理は、ステップS830において なわれる処理と同様のものである。CPU420は 通信装置110がマスタとして機能するもので ると判断すると(ステップS860にてYES)、制御 ステップS862に切り換える。そうでない場合 は(ステップS860にてNO)、CPU420は、制御をス ップS870に切り換える。

 ステップS862にて、CPU420は、スレーブとし て機能する他の装置との間で、ペアリング処 理を実行する。

 ステップS870にて、CPU420は、マスタ検出処 理を実行する。具体的には、ステップS872に 、CPU420は、マスタ検出部324として、ネット ーク上にマスタを問い合わせるためのフレ ム600を生成する。CPU420は、PLCモデム460を経 して電力線160に対して、フレーム600を送信 る。ステップS874にて、CPU420は、フレーム600 対して返信されるフレーム700の受信を待機 る。より具体的には、CPU420は、フレーム700 送信元がマスタとして機能する装置である とを表わすデータが含まれるフレーム700の 信を待機する。

 ステップS880にて、CPU420は、PLCモデム460を 介して受信したフレーム700に基づいて、マス タを検出したか否かを判断する。CPU420は、マ スタを検出したと判断すると(ステップS880に YES)、制御をステップS882に切り換える。そ でない場合には(ステップS880にてNO)、CPU420は 、制御をステップS884に切り換える。

 ステップS882にて、CPU420は、フレーム700に 基づいて検出したマスタとして機能する通信 装置との間で、当該ペアリング処理を実行す る。この処理が実行されると、通信装置110は 、ネットワークIDと暗号化キーとMACアドレス を取得し、フラッシュメモリ440のメモリ領 512,514,516に、その取得したデータを格納す 。さらに、CPU420は、メモリ領域518における スタフラグの値を0に設定する。

 ステップS884にて、CPU420は、マスタの検出 がタイムアウトしたか否かを判断する。この 判断は、CPU420が有する内部クロック(図示し い)からの時刻データに基づいて行なわれる CPU420は、当該検出がタイムアウトしたと判 すると(ステップS884にてYES)、制御をステッ S886に切り換える。そうでない場合には(ス ップS884にてNO)、CPU420は、制御をステップS870 に戻す。

 ステップS886にて、CPU420は、フラッシュメ モリ440に格納されているデータに基づいて、 電力線160を介した通信を行なうためのマスタ 情報を生成する。具体的には、CPU420は、通信 装置110の使用者によって予め入力されたデー タに基づいて当該マスタ情報を生成する。こ こで予め入力されたデータは、電力線160を用 いて構成されるネットワークを識別するため に当該使用者によって決定されたデータと、 当該ネットワークを構成する各通信装置のMAC アドレスを決定するための初期データなどを 含む。CPU420は、そのようなマスタ情報を生成 すると、そのデータをメモリ領域512,514,516に れぞれ格納する。さらに、CPU420は、メモリ 域518におけるマスタフラグの値を1に設定す る。

 ステップS888にて、CPU420は、マスタ動作を 開始する。この動作が開始されると、通信装 置110と通信した他の装置から取得されるデー タが、テーブル540に順次書き込まれる。

 ここで、図9を参照して、2つの通信装置 間で行なわれるペアリング処理について説 する。図9は、図1Bにおける通信装置110-2と通 信装置110-4との間で行なわれるペアリング処 の流れを表わすシーケンスチャートである 通信装置110-2はマスタとして機能し、通信 置110-4はスレーブとして、すなわちネットワ ークへの参加を要求する端末として機能する 。

 なお、通信装置110-2と通信装置110-4とは、 いずれも図4に示される通信装置110として実 される。

 ステップS910にて、マスタとして機能する 通信装置110-2は、操作パネル410に対する操作 基づいて、ペアリングを開始する操作が行 われたことを検知する。

 ステップS920にて、スレーブとして機能す る通信装置110-4は、操作パネル410に対する操 に基づいて、ペアリングを開始する操作が なわれたことを検知する。なお、ステップS 910における処理が実行されるタイミングと、 ステップS920における処理が実行されるタイ ングとの先後は、問わない。

 ステップS930にて、通信装置110-4は、ペア ングを開始する操作に応答してペアリング 要求を表わす信号を生成し、その生成した 号を通信装置110-2に対して送信する。その 求を受信した通信装置110-2は、通信装置110-4 認証を行ない、ペアリングの可否を判断す 。

 ステップS940にて、通信装置110-2は、ペア ングの許可を表わす信号を生成し、その信 をスレーブ110-4に送信する。ステップS950に 、スレーブとして機能する通信装置110-4は 通信装置110-2との間でネットワークを構成す るためのキー情報を要求する信号を生成し、 その生成した信号を通信装置110-2に送信する ここで、キー情報は、ネットワークIDと、 号化キーと、MACアドレスと、通信装置110-2を 識別するためのデータとを含む。

 ステップS960にて、通信装置110-2は、その 求信号の受信に応答して、フラッシュメモ 440からキー情報をそれぞれ読み出し、その 報が含まれる信号を生成し、生成した信号 通信装置110-4に送信する。通信装置110-4は、 そのキー情報を受信するとフラッシュメモリ 440において予め確保された領域(たとえばメ リ領域512から516)に各情報を格納する。

 ステップS970にて、通信装置110-4は、その 信したキー情報を含むフレームを生成し、 成したフレームを通信装置110-2に送信する 通信装置110-2は、その受信したフレームから 各情報を取り出し、その情報が通信装置110-4 対して送られたキー情報と同じであるか否 を確認する。

 ステップS980にて、通信装置110-2は、暗号 を用いた通信の開始要求を生成し、その要 を通信装置110-4に送信する。

 ステップS990にて、通信装置110-4は、その 求の受信に応答して、暗号化キー(メモリ領 域514)を用いて送信の対象となるデータを暗 化し、暗号化によって生成された信号を通 装置110-2に送信する。その後の通信は、当該 暗号化キーを用いて暗号化され、また復号さ れる。

 そこで、図10を参照して、キー情報を送 するためのフレーム1000について説明する。 10は、マスタとして機能する通信装置110-2か らスレーブとして機能する通信装置110-4に送 れるフレーム1000の構成を概念的に表わす図 である。フレーム1000は、ヘッダ1010と、デー ボディ1020と、FCS1030とを含む。

 ヘッダ1010は、フレーム1000の送信元であ 通信装置110-2のアドレスと、フレーム1000が 信される日時と、フレーム1000の属性を表わ 制御コード(たとえば「キー情報送信」を意 味する予め規定されたコード)とを含む。

 データボディ1020は、ネットワークIDと、 号化キーと、MACアドレスと、端末識別名称( すなわち通信装置110-2を識別するためのデー )とを含む。FCS1030は、たとえば図6に示され FCS630と同様のデータ項目を有する。

 以上のようにして、本実施の形態に係る 信システムによると、スレーブとして機能 ていた通信装置110-2は、通信装置110-2と通信 装置110-4にそれぞれ与えられるペアリング指 に基づいて、マスタとして機能するように る。具体的には、通信装置110-2は、通信ネ トワーク100を構成するためのデータとして 通信ネットワーク100のネットワーク識別デ タと、通信ネットワーク100において暗号化 信するための暗号化キーとを、通信装置110-1 から取得する。通信装置110-1は、そのステー スを「マスタ」から「スレーブ」に変更す 。具体的には、マスタフラグの値が1から0 変更される。

 通信装置110-2は、通信装置110-4からペアリ ング要求を受信する。通信装置110-2は、ペア ング要求に含まれている通信装置110-4を識 するデータと、通信ネットワーク100を識別 るネットワーク識別データとを関連付ける これにより、通信装置110-4は、通信ネットワ ーク100における通信を管理する通信装置110-2 よる制御の対象となる。

 さらに、通信装置110-2は、ネットワーク 別データと暗号化キーとを、通信装置110-4に 送信する。通信装置110-4は、ネットワーク識 データと暗号化キーとを受信すると、受信 たこれらのデータをメモリに格納する。こ により、通信装置110-4は、通信ネットワー 100におけるスレーブとして、通信装置110-2の 監視の下、通信装置110-2に加えて、他の通信 置110-1,110-3と通信することができる。

 また、本実施の形態に係る通信装置によ と、マスタとして機能する他の通信端末を 出しない場合には、通信装置自身がマスタ して機能するためのデータを生成すること できる。これにより、他の通信端末をスレ ブとする通信ネットワークが容易に構築さ る。

 以上より明らかなように、本実施の形態 係る通信システムでは、通信システムの管 者(たとえば、家10の住人)は、通信ネットワ ーク100に新たに追加したい通信装置110-4と、 信ネットワーク100を既に構成している装置 あって通信装置110-4の最寄りに存在する通 装置110-2とに対して、ペアリング処理を開始 するための操作を行うことができる。当該管 理者は、マスタとしている通信装置110-1の設 場所に移動することなく、通信装置110-4の 置場所に最も近い場所に存在する通信装置11 0-2を使用することにより、ペアリング処理を 迅速に実現することができる。

 <第2の実施の形態>
 以下、本発明の第2の実施の形態について説 明する。本実施の形態に係る通信装置1100は マスタとして機能する他の通信装置に対し 、当該機能を実現するためのデータを要求 る機能を有する点で、第1の実施の形態に係 通信装置110と異なる。機能を実現するため データは、たとえば、ネットワーク識別デ タ、暗号化キーである。

 そこで、図11を参照して、通信装置1100の 成について説明する。図11は、通信装置1100 よって実現される機能の構成を表わすブロ ク図である。通信装置1100は、図3に示され 構成に対して、制御部320に代えて制御部1120 備える。制御部1120は、入力検知部322とマス タ検出部324と変換部326とペアリング部328とに 加えて、マスタ移動要求部1130をさらに含む

 マスタ移動要求部1130は、マスタ検出部324 による検出の結果に基づいて、マスタとして 機能する他の通信装置に対して、当該マスタ として機能するためのデータ(ネットワークID と暗号化キーとMACアドレスとマスタフラグの 変更)を要求する。具体的には、マスタ移動 求部1130は、当該マスタのステータスの変更 要求する信号を生成すると、通信部360を介 て、電源部370から電力線160に対して、その 成した信号を送信する。この信号を受信し 他の通信装置は、自己がマスタとして機能 るか否かを確認する。いずれかの通信装置 、自己がマスタとして機能することを確認 ると、マスタフラグを変更する。マスタフ グは、マスタを表わす値からマスタを表わ ない値に変更される。当該装置は、ネット ークIDと、暗号化キーと、MACアドレスとを れぞれ通信装置1100に送信する。なお、各デ タ項目は、個別に送信されてもよいし、同 のフレームに含められてもよい。

 図11に示される通信装置1100と他の通信装 とをペアリングさせることにより、ペアリ グ前にはマスタとして機能しなかった通信 置1100は、ペアリングの開始後にマスタとし て機能できる。したがって、既存のネットワ ークに新たに通信装置を追加しようとする使 用者は、マスタとして機能する通信装置1100 の間で新たな通信装置のペアリング処理を 行することができる。その結果、ネットワ クの設定の変更は、容易に実現され得る。

 そこで図12を参照して、本実施の形態に る通信ネットワークにおけるペアリングに いて説明する。図12は、2台の通信装置から るネットワークに対して新たに端末を追加 る場合に行なわれる処理を表わすシーケン チャートである。なお、第1の実施の形態に ける処理と同一の処理には同一のステップ 号を付してある。したがって、それらの処 の説明は繰り返さない。ここでは、通信装 1100と通信装置110-1とが既にネットワークを 成しており、通信装置110-4が新たに当該ネ トワークに参加する場合について説明する

 ステップS1210にて、通信装置1100は、操作 ネル410に対するペアリング開始操作(ステッ プS910)に基づいて、マスタ移動要求信号を生 し、その生成した信号をマスタとして現在 能している通信装置110-1に送信する。ステ プS1212にて、通信装置110-1は、その信号の受 に基づいて、マスタの変更を受け入れるこ を表わす応答信号を通信装置1100に送信する 。

 ステップS1214にて、通信装置1100は、その 答信号の受信に基づいて、マスタ情報を要 する信号を生成し、その信号を通信装置110- 1に送信する。

 ステップS1216にて、通信装置110-1は、その 信号の受信に基づいて、フラッシュメモリ440 に格納されているマスタ情報(ネットワークID と暗号化キーとMACアドレス)とを読み出し、 信のためのフレームを生成し、生成したフ ームを通信装置1100に送信する。通信装置110- 1は、さらに、マスタ情報の送信に合わせて マスタフラグ(メモリ領域518)の値を、マスタ を表わすデータ(たとえば「1」)から、スレー ブを表わすデータ(たとえば「0」)に変更する 。その後、通信装置110-1は、マスタとして機 できなくなり、スレーブとして機能する。 信装置110-1は、他の通信装置を制御する機 を一時的に失うことになる。その後ペアリ グ処理が終了した後、通信装置110-1は、マス タとして機能するための情報を、通信装置110 0から取得する。あるいは、他の局面におい 、通信装置110-1は、マスタとしての機能する ことなくスレーブとして機能してもよい。こ の場合、通信装置1100がマスタとして機能し けることになる。

 ステップS1218にて、通信装置1100は、通信 置110-1から送られたマスタ情報をフラッシ メモリ440において予め確保しておいた領域 格納したことを通知する。それ以降は、通 装置1100は、マスタとして機能する。

 ステップS1220にて、当該ネットワークに たに追加される通信装置110-4は、ペアリング を開始する操作に基づいて、ペアリングの要 求を通信装置110-1に送信する。しかしながら 通信装置110-1は、マスタを変更することを け入れる応答信号を既に送信しているため( テップS1212)、通信装置110-1は、ペアリング 要求を拒否する信号を生成する。

 ステップS1222にて、通信装置110-1は、その 生成した信号を通信装置110-4に送信する。通 装置110-4は、その信号を受信すると、通信 置110-1がマスタとして機能していないことを 検知する。

 ステップS1228にて、通信装置1100は、マス として機能する装置が通信装置110-1から通 装置1100に変更したことを表わす通知を通信 置110-4に送信する。その通知の受信に基づ て、通信装置110-4は、マスタとして機能する 装置が通信装置1100であることを検知する。 こで、ステップS930にて、通信装置110-4は、 めて、ペアリングを要求する信号を生成し その信号を通信装置1100に向けて送信する。 の時点では、通信装置1100はマスタとして機 能できるため、通信装置1100は、当該ペアリ グの要求の受信に基づいて予め規定された 証処理を行なった後、ペアリングの許可を 信装置110-4に送信する(ステップS940)。その後 、前述のようなペアリング処理(ステップS950 らS990)が実行される。

 ここで図13および図14を参照して、マスタ を変更する場合に送信されるフレームについ て説明する。図13は、スレーブとして機能す 通信装置1100からマスタとして機能する通信 装置110-1に送られるマスタの移動要求フレー 1300を表わす図である。フレーム1300は、ヘ ダ1310と、データボディ1320と、FCS1330とを含 。ヘッダ1310は、フレーム1300の送信元(通信 置1100)を識別するためのデータと、フレーム 1300が送られる日時とを含む。データボディ13 20は、マスタの移動要求を含む。具体的には 当該要求を受信した通信装置(たとえば通信 装置110-1)は、フラッシュメモリ440に格納され ている情報を参照して、当該装置がマスタと して機能する場合には、そのためのデータを フレーム1300の送信元に送信することを要求 る。FCS1330は、図6に示されるFCS630が有するデ ータと同様のデータを有する。

 図14は、マスタとして機能する装置が変 したことを表わすフレーム1400の構成を表わ 図である。フレーム1400は、ヘッダ1410と、 ータボディ1420と、FCS1430とを含む。ヘッダ141 0は、フレーム1400の送信元(たとえば通信装置 1100)を識別するためのデータと、フレーム1400 が送信される日時と、フレーム1400の属性を わす制御コードとを含む。当該制御コード 、たとえばフレーム1400がマスタの変更を通 するものであることを意味する。

 データボディ1420は、変更前のマスタを特 定するためのデータと、変更後のマスタを特 定するためのデータとを含む。図14に示され 例では、変更前のマスタを特定するデータ 、通信装置110-1を識別するデータに対応す 。変更後のマスタを特定するデータは、通 装置1100を識別するデータに対応する。FCS1430 は、図6に示されるFCS630が有するデータ項目 同様のものを有する。

 以上のようにして、本発明の第2の実施の 形態に係る通信システムによると、通信ネッ トワークを構成する通信装置であってマスタ として機能していない通信装置と、通信ネッ トワークに新たに追加される通信端末との間 でペアリング処理が行なわれた場合に、当該 通信端末は、マスタとして機能している通信 装置から、マスタとして機能するためのデー タを取得する。そのデータを与えた通信装置 は、その後スレーブとして機能する。

 その結果、これらの通信装置からなる通 ネットワークに通信端末を容易に増設する とができる。

 今回開示された実施の形態はすべての点 例示であって制限的なものではないと考え れるべきである。本発明の範囲は上記した 明ではなくて請求の範囲によって示され、 求の範囲と均等の意味および範囲内でのす ての変更が含まれることが意図される。




 
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