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Title:
CYLINDER HEAD GASKET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034879
Kind Code:
A1
Abstract:
A cylinder head gasket having seal plates (1-4), which reliably seals combustion gas attempting to leak between each of the seal plates. The cylinder head gasket has the seal plates (1-4), and the seal plates are held between a cylinder head and a cylinder block having a cylinder bore. The seal plates (1-4) are continuously secured to each other in the circumferential direction so as to surround a combustion chamber hole (1a-4a). Combustion gas attempting to leak between each of the seal plates is reliably sealed by the secured section (5).

Inventors:
MORI SHINGO (JP)
MATSUBARA TOMOAKI (JP)
FUJIKI RYOSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065738
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
September 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIPPON GASKET KK (JP)
MORI SHINGO (JP)
MATSUBARA TOMOAKI (JP)
FUJIKI RYOSUKE (JP)
International Classes:
F16J15/08; F02F11/00
Foreign References:
JPH08105544A1996-04-23
JP2005133789A2005-05-26
JP2004278710A2004-10-07
JPH0160074U1989-04-17
JPH051771A1993-01-08
JP2000088105A2000-03-31
Other References:
See also references of EP 2196709A4
Attorney, Agent or Firm:
KANZAKI, Shin'ichiro et al. (5-5 Kyobashi 1-chome, Chuo-ku Tokyo 31, JP)
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Claims:
 シリンダボアを有するシリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持され、それぞれ上記シリンダボアの位置に燃焼室孔を穿設した複数枚のシールプレートを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、
 上記複数枚のシールプレートは、上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されており、各シールプレート間を漏洩しようとする燃焼ガスはその固着部によってシールされることを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
 上記複数枚のシールプレートは、第1シールプレートと第2シールプレートとの2枚のシールプレートを備え、これら第1シールプレートと第2シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第1シールプレートと第2シールプレートとの間に第3シールプレートが設けられており、上記第1シールプレートと第3シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されるとともに、上記第3シールプレートと第2シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されていることを特徴とする請求項2に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第3シールプレートに形成した燃焼室孔は、上記第1シールプレートと第2シールプレートとに形成した燃焼室孔よりも大径であることを特徴とする請求項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第3シールプレートは燃焼室孔を囲むリング状に形成されており、該第3シールプレートの燃焼室孔とは反対側に、上記第1シールプレートと第2シールプレートとで挟持される中間プレートが設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第3シールプレートの厚さは、中間プレートの厚さよりも厚く設定されていることを特徴とする請求項5に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第1シールプレートと第2シールプレートとの間に、燃焼室孔を囲むリング状に形成された第3シールプレートが設けられており、該第3シールプレートの燃焼室孔とは反対側に、上記第1シールプレートと第2シールプレートとで挟持される中間プレートが設けられ、
 また上記第1シールプレートと第3シールプレートとの間に、燃焼室孔を囲むリング状の第4シールプレートが設けられ、この第4シールプレートは中間部分が屈曲されて、その半径方向外方側部分が上記第3シールプレートと中間プレートとの間を横切って、該中間プレートと第2シールプレートとの間に伸びて両者によって挟持されており、
 さらに、上記第1シールプレートと第4シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されるとともに、上記第4シールプレートと第2シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されていることを特徴とする請求項2に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記中間プレートは、カシメやリベットなどの連結手段によって、少なくとも第1シールプレートと第2シールプレートとのいずれかに一体に連結されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第1シールプレートと第3シールプレートとの間に、燃焼室孔を囲むリング状の第4シールプレートが設けられており、上記第1シールプレートと第4シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されるとともに、上記第4シールプレートと第3シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着され、さらに上記第3シールプレートと第2シールプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着されていることを特徴とする請求項3に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記第3シールプレートと第4シールプレートとに形成した燃焼室孔は、上記第1シールプレートと第2シールプレートとに形成した燃焼室孔よりも大径であることを特徴とする請求項7又は請求項9に記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記複数枚のシールプレートのうち、少なくともシリンダヘッドと接触する表面およびシリンダブロックと接触する表面に、フッ素、ニトリル系等のゴム又はエラストマーの材料などのコーティング材がコーティングされていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記シリンダヘッドに当接されるシールプレートに、上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して形成され、かつ該シリンダヘッドに向けて突出されたフルビードが形成され、また上記シリンダブロックに当接されるシールプレートに、上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して形成され、かつ該シリンダブロックに向けて突出されたフルビードが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
 上記シリンダヘッドに当接されるシールプレートにおける固着部よりも内側部分に、シリンダヘッドに向けて突出するクオータービードが形成されており、また上記シリンダブロックと接触するシールプレートにおける固着部よりも内側部分に、シリンダブロックに向けて突出するクオータービードが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
Description:
シリンダヘッドガスケット

 本発明はシリンダヘッドガスケットに関 、より詳しくは、自封効果を利用してシリ ダヘッドとシリンダブロック間をシールす ようにしたシリンダヘッドガスケットに関 る。

 従来、シリンダボアを有するシリンダヘッ とシリンダブロックとの間に挟持され、シ ンダボアの位置にそれぞれ燃焼室孔を穿設 た複数枚のシールプレートを備えたシリン ヘッドガスケットは周知である。
 この種のシリンダヘッドガスケットにおい 、自封効果を利用してシリンダヘッドとシ ンダブロック間をシールするようにしたシ ンダヘッドガスケットが知られている(特許 文献1)
 すなわち特許文献1のシリンダヘッドガスケ ットにおいては、シリンダヘッド側となるシ ールプレートに、上記燃焼室孔を囲んでシリ ンダヘッド側に突出する突出部を形成すると ともに、この突出部の半径方向中央部分をシ リンダブロック側に向けて突出させている。 また、シリンダブロック側となるシールプレ ートには、上記燃焼室孔を囲んでシリンダブ ロック側に突出する突出部を形成するととも に、この突出部の半径方向中央部分をシリン ダヘッド側に向けて突出させている。そして 両シールプレートを重合させて、両方の突出 部の半径方向中央部分を円周方向に連続して 密着させるようにしている。

 上記構成のシリンダヘッドガスケットにお ては、両突出部の半径方向中央部分を相互 円周方向に連続して密着させているので、 の間から外部に吹き抜けようとする燃焼ガ は、その圧力により、一方の突出部をシリ ダヘッド側に向けて押圧すると同時に、他 の突出部をシリンダブロック側に向けて押 するようになる。
 そして一方の突出部が燃焼ガスの圧力によ シリンダヘッドに押圧されるとその押圧部 のシール性が向上し、また他方の突出部が 焼ガスの圧力によりシリンダブロックに押 されるとその押圧部分のシール性も向上す 。
 そしてさらに、一方の突出部がシリンダヘ ドに、他方の突出部がシリンダブロックに 圧されると、その反力により一方の突出部 半径方向中央部分と他方の突出部の半径方 中央部分とがより強く密着されるようにな ので、その部分におけるシール性も向上す ようになる。
 つまり特許文献1のシリンダヘッドガスケッ トは、燃焼ガスの圧力を利用した自封効果に より、良好なシール効果が得られるようにな っている。

特開2000-88105号公報

 しかしながら従来のシリンダヘッドガスケ トにおいては、シリンダヘッド側となるシ ルプレートとシリンダブロック側となるシ ルプレートとのそれぞれに突出部を形成す とともに、この突出部の各半径方向中央部 を互いに円周方向に連続して密着させる必 があるので、その構成が複雑となる。
 特に、両シールプレート間を漏洩しようと る燃焼ガスは、両突出部の半径方向中央部 を互いに円周方向に連続して密着させるこ によってシールさせる必要があるので、両 央部分を円周方向に連続して密着させるた に両シールプレートを高精度に製造しなく はならず、コストがかかるという欠点があ た。
 本発明はそのような事情に鑑み、簡単な構 により、複数枚のシールプレート間を漏洩 ようとする燃焼ガスを確実にシールするこ ができるシリンダヘッドガスケットを提供 るものである。

 すなわち請求項1の発明は、シリンダボアを 有するシリンダヘッドとシリンダブロックと の間に挟持され、それぞれ上記シリンダボア の位置に燃焼室孔を穿設した複数枚のシール プレートを備えたシリンダヘッドガスケット において、
 上記複数枚のシールプレートは、上記燃焼 孔を囲んで円周方向に連続して固着されて り、各シールプレート間を漏洩しようとす 燃焼ガスはその固着部によってシールされ ことを特徴とするものである。
 請求項2の発明は、上記請求項1の発明にお て、上記複数枚のシールプレートは、第1シ ルプレートと第2シールプレートとの2枚の ールプレートを備え、これら第1シールプレ トと第2シールプレートとは上記燃焼室孔を 囲んで円周方向に連続して固着されているこ とを特徴とするものである。
 また請求項3の発明は、上記請求項2の発明 おいて、上記第1シールプレートと第2シール プレートとの間に第3シールプレートが設け れており、上記第1シールプレートと第3シー ルプレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方 向に連続して固着されるとともに、上記第3 ールプレートと第2シールプレートとは上記 焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着さ ていることを特徴とするものである。
 さらに請求項6の発明は、上記請求項2の発 において、上記第1シールプレートと第2シー ルプレートとの間に、燃焼室孔を囲むリング 状に形成された第3シールプレートが設けら ており、該第3シールプレートの燃焼室孔と 反対側に、上記第1シールプレートと第2シ ルプレートとで挟持される中間プレートが けられ、
 また上記第1シールプレートと第3シールプ ートとの間に、燃焼室孔を囲むリング状の 4シールプレートが設けられ、この第4シール プレートは中間部分が屈曲されて、その半径 方向外方側部分が上記第3シールプレートと 間プレートとの間を横切って、該中間プレ トと第2シールプレートとの間に伸びて両者 よって挟持されており、
 さらに、上記第1シールプレートと第4シー プレートとは上記燃焼室孔を囲んで円周方 に連続して固着されるとともに、上記第4シ ルプレートと第2シールプレートとは上記燃 焼室孔を囲んで円周方向に連続して固着され ていることを特徴とするものである。
 また請求項8の発明は、上記請求項3の発明 おいて、上記第1シールプレートと第3シール プレートとの間に、燃焼室孔を囲むリング状 の第4シールプレートが設けられており、上 第1シールプレートと第4シールプレートとは 上記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固 着されるとともに、上記第4シールプレート 第3シールプレートとは上記燃焼室孔を囲ん 円周方向に連続して固着され、さらに上記 3シールプレートと第2シールプレートとは 記燃焼室孔を囲んで円周方向に連続して固 されていることを特徴とするものである。

 上記いずれの発明においても、各シールプ ート間を漏洩しようとする燃焼ガスは固着 によってシールされるようになるので、そ 部分からの燃焼ガスの漏洩を確実に防止す ことができる。そして固着部によって漏洩 阻止された燃焼ガスは、シリンダヘッド側 シールプレートをシリンダヘッドに、シリ ダブロック側のシールプレートをシリンダ ロックにそれぞれ押圧するようになるので それぞれの押圧部分のシール性を向上させ ことができる。したがって本発明によれば 燃焼ガスの圧力を利用した自封効果により 良好なシール効果を得ることができる。
 そして、燃焼室孔を囲んで円周方向に連続 て固着することにより、上述した従来の構 を採用することに比較して、容易かつ安価 シリンダヘッドガスケットを製造すること できる。

 以下図示実施例について本発明を説明する 、図1、図2において、本実施例のシリンダ ッドガスケットは相互に重合された4枚のシ ルプレート1、2、3、4を備えており、このシ リンダヘッドガスケットは図示しないシリン ダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持さ れて両者の間をシールするようになっている 。
 上記4枚のシールプレート1~4のうち、図示し ないシリンダヘッドに当接される上方の第1 ールプレート1と、図示しないシリンダブロ クに当接される下方の第2シールプレート2 は略同一形状に形成してあり、それぞれシ ンダブロックのシリンダボアに合わせて穿 した複数の燃焼室孔1a、2aを備えている。こ ら燃焼室孔1a、2aの内径は、シリンダボアの 内径と略同一となっている。

 下方の第2シールプレート2の上に重合され 第3シールプレート3は、シリンダブロックの シリンダボアの位置に合わせて穿設した複数 の燃焼室孔3aを備えているが、これらの燃焼 孔3aは、上記燃焼室孔1a、2aの内径よりも大 く設定してある。
 この第3シールプレート3は、上記燃焼室孔3a の内径を大きく設定した点を除いて、上記2 のシールプレート1、2と略同一形状に形成し てある。

 上方の第1シールプレート1と上記第3シール レート3との間に配置した第4シールプレー 4は、燃焼室孔4aを囲むようにリング状に形 してあり、かつ各シリンダボア毎に配置し ある。図示実施例では、各シリンダボア毎 配置したリング状の第4シールプレート4は、 各シリンダボア間で相互に一体的に連結して あり、それによって組み立ての容易性を向上 させている(図1参照)。しかしながら第4シー プレート4は、それぞれ別体に製造してもよ 。
 上記第4シールプレート4に形成した燃焼室 4aの内径は、上述した第3シールプレート3の 焼室孔3aの内径に一致させてあり、また上 各燃焼室孔1a~4aの中心は、シリンダボアの中 心軸が中心となるように整列させて配置して ある。

 上方の第1シールプレート1と下方の第2シー プレート2には、リング状の第4シールプレ ト4と重合する範囲内においてそれぞれフル ード1b、2bを形成してあり、シリンダヘッド に当接される上方の第1シールプレート1に形 したフルビード1bは、シリンダヘッドに向 て突出するように形成してある。
 他方、シリンダブロックに当接される下方 第2シールプレート2に形成したフルビード2b は、シリンダブロックに向けて突出するよう に形成してある。
 上記各フルビード1b、2bは、それぞれ各燃焼 室孔1a、2aを無端状に囲むように形成してあ 。

 上記4枚のシールプレート1~4は、上記燃焼室 孔1a~4aを囲んで円周方向に連続して、かつ燃 室孔の内周縁から離隔した外側位置で固着 てあり、それによって各シールプレート間 漏洩しようとする燃焼ガスをその固着部5に よってシールすることができるようにしてあ る。
 すなわち、上記第1シールプレート1と第4シ ルプレート4とは上記燃焼室孔1a、4aを囲ん 円周方向に連続して固着されており、また 記第4シールプレート4と第3シールプレート3 上記燃焼室孔4a、3aを囲んで円周方向に連続 して固着され、さらに第3シールプレート3と 2シールプレート2は上記燃焼室孔3a、2aを囲 で円周方向に連続して固着されている。
 上記各シールプレート1~4を固着する手段と ては、レーザ溶接などによる溶着を採用す ことができ、或いはポリイミド系、無機質 などの耐熱性を有する接着剤による接着を 用してもよい。いずれの場合であっても、 シールプレート間を漏洩しようとする燃焼 スをその固着部5によってシールすることが できればよいので、特に接着剤を用いる場合 には、上記燃焼室孔の内周縁から離隔した外 側位置となる上記固着部5よりもさらに外側 なる部分の全面を、接着剤で接着すること 可能である。

 また、上方の第1シールプレート1の表面す わちシリンダヘッドとの接触面には、フッ 、ニトリル系等のゴム又はエラストマーの 料などのコーティング材6をコーティングし あり、また下方の第2シールプレート1の表 すなわちシリンダブロックとの接触面にも 様なコーティング材6をコーティングしてあ 。
 さらに第1シールプレート1と第3シールプレ ト3との接触面、および第3シールプレート3 第2シールプレート2との接触面にも、それ れ上記コーティング材6をコーティングして る。
 上記コーティング材6は、それぞれ相手材と の密着性、シール性を向上させる目的で設け たものであるが、さらに必要に応じて、すべ り性や非粘着性を確保するために、上記コー ティング材6の表面にグラファイトやワック などのトップコートを施してもよい。

 各燃焼室孔4aに対してリング状に形成し 第4シールプレート4を除き、その他のシール プレート1~3には、図1に示すように、図示し い締結ボルトを挿通するための複数のボル 孔7と、冷却水を流通させるための水孔8とを それぞれ形成してある。また図示しないが、 これらには潤滑油を流通させるための油孔も 設けられている。

 以上の構成によれば、第1シールプレート1 第4シールプレート4との間を漏洩しようとす る燃焼ガスは、両シールプレート1、4間を無 状に固着する固着部5によってシールされる ようになるので、その部分からの燃焼ガスの 漏洩を確実に防止することができる。同様に 、第4シールプレート4と第3シールプレート3 の間を漏洩しようとする燃焼ガスは、両シ ルプレート4、3間の固着部5によってシール れ、さらに第3シールプレート3と第2シール レート2との間を漏洩しようとする燃焼ガス 、両シールプレート3、2間の固着部5によっ シールされるので、結局、燃焼ガスは各シ ルプレー1~4間を漏洩することはできない。
 そして各固着部5によって漏洩が阻止された 燃焼ガスは、各シールプレート1~4の間隔をそ れぞれ拡大させようとするので、シリンダヘ ッド側の第1シールプレート1をシリンダヘッ に、シリンダブロック側の第2シールプレー ト2をシリンダブロックにそれぞれ押圧させ ようになる。その結果、上記第1シールプレ ト1はシリンダヘッドに、第2シールプレー 2はシリンダブロックにそれぞれ強く押圧さ るようになるので、その押圧部分のシール を向上させることが可能となる。

 特に本実施例においては、上下のシールプ ート1、2によって挟持される中間のシール レート2、3における燃焼室孔2a、3aの内径を 下のシールプレート1、2の燃焼室孔1a、2aよ も拡大してあるため、上下のシールプレー 1、2における燃焼室孔2a、3aに隣接した部分 燃焼ガスの圧力が作用し易くなる。
 その結果、その部分がシリンダヘッド又は リンダブロックに効果的に押圧密着される で、その部分のシール性の向上を図ること できる。

 図3は本発明の他の実施例を示したもので、 本実施例は上記実施例に比較して固着箇所を 少なくできるようにしたものである。
 すなわち本実施例においては、第1シールプ レート1と第2シールプレート2との間に配置し た第3シールプレート3は、燃焼室孔4aを囲む ング状の第4シールプレート4よりも小径のリ ング状に形成してある。この第3シールプレ ト3はそれぞれのシリンダボア毎に独立して けてあり、各第3シールプレート3がシリン ボア間で相互に連結されていることはない
 そして、上記第3シールプレート3の燃焼室 3aとは反対側に、所定の間隔をあけて、上記 第1シールプレート1と第2シールプレート2と 挟持される中間プレート11を設けてある。つ まり中間プレート11は、各シリンダボア毎に 置した第3シールプレート3をそれぞれ囲む 数の貫通孔11aを有している。そしてこのシ ルプレート3における上記貫通孔11aよりも外 の部分は、上記2枚のシールプレート1、2と 同一形状に形成してある。
 また本実施例では、第3シールプレート3と 間プレート11の厚さは同一に設定してある。

 さらに、上記燃焼室孔4aを囲むようにリン 状に形成した第4シールプレート4は、その半 径方向中間部分を上下に段差状の屈曲させて ある。そしてその屈曲部を上記第3シールプ ート3と中間プレート11との間を横切らせる うに配置して、該屈曲部よりも半径方向内 側部分を上記第1シールプレート1と第3シー プレート3との間に配置して両者で挟持させ また半径方向外方側部分を中間プレート11 第2シールプレート2との間に配置して両者で 挟持させている。
 そして、上記第1シールプレート1と第4シー プレート4とを、燃焼室孔1a、4aを囲んで円 方向に連続して固着するとともに、上記第4 ールプレート4と第2シールプレート2とを、 焼室孔4a、2aを囲んで円周方向に連続して固 着している。

 さらに本実施例においては、上記中間プレ ト11は、カシメやリベットなどの連結手段12 によって、少なくと第1シールプレート1と第2 シールプレート2とのいずれかに一体に連結 るようにしている。
 なお本実施例では上述の第1実施例とは異な り各燃焼室孔2a~4aの内径をシリンダボアの内 に合わせて略同一に形成してあるが、その の構成は、第1実施例と同様に構成してある 。

 上記構成を有する本実施例によれば、上 の第1実施例で必要な3箇所の固着を2箇所と ることができ、その2箇所の固着部5によっ 、各シールプレート1~4間を漏洩しようとす 燃焼ガスを確実にシールすることができる

 図4は本発明の第3実施例を示したもので、 実施例は構成の一層の簡素化を図ったもの ある。
 すなわち本実施例においては、図3で示した 第2実施例における第4シールプレート4を省略 してある。そして、第1シールプレート1と第3 シールプレート3とを燃焼室孔1a、3aを囲んで 周方向に連続して固着するとともに、第3シ ールプレート3と第2シールプレート2とを燃焼 室孔3a、2aを囲んで円周方向に連続して固着 てある。
 また、第3シールプレート3は中間プレート11 よりも厚肉に構成してあり、それによってシ リンダボアの周囲の面圧を高めることができ るようにしてある。さらに本実施例において は、第1シールプレート1と第2シールプレート 2とに形成していたフルビード1b、1aを省略し ある。
 上述した以外の構成は、第2実施例と同様に 構成してある。
 したがって本実施例によれば、固着部5によ って良好なシール性を確保でき、しかも簡素 な構成により一層安価に製造することができ る。

 図5は本発明の第4実施例を示したもので、 実施例ではシリンダヘッドと接触する第1シ ルプレート1における固着部5よりも内側部 に、シリンダヘッドに向けて円錐形状に突 するクオータービード1cを形成するとともに 、シリンダブロックと接触する第2シールプ ート2における固着部5よりも内側部分に、シ リンダブロックに向けて円錐形状に突出する クオータービード2cを形成したものである。
 また本実施例においては、2枚のシールプレ ート1、2の間に、それらと略同一形状に形成 た第3シールプレート3と、燃焼室孔4aを囲む ようにリング状に形成した第4シールプレー 4と配置してあり、これら4枚のシールプレー ト1~4はそれぞれ燃焼室孔1a~4aを囲んで円周方 に連続して固着してある。
 本実施例においても、各固着部5によって漏 洩が阻止された燃焼ガスは各シールプレート 1~4の間隔をそれぞれ拡大させようとするが、 特に本実施例においては、シリンダヘッド側 の第1シールプレート1にクオータービード1c 、またシリンダブロック側の第2シールプレ ト2にクオータービード2cをそれぞれ形成し あるので、それらクオータービード1c、2cが 一層良好にシリンダヘッド又はシリンダヘッ ドに押圧されるようになり、したがってその 押圧部分のシール性を一層向上させることが できる。
 そして、上記各クオータービード1c、2cは、 全ての実施例における第1シールプレート1と 2シールプレート2とに適用することができ ことは、勿論である。

 なお、より安価に製造するために、図示し いが、シリンダヘッドガスケットを第1シー ルプレート1と第2シールプレート2との2枚の ールプレートから構成することができる。 の場合には、これら第1シールプレート1と第 2シールプレート2とを、燃焼室孔1a、2aを囲ん で円周方向に連続して固着すればよい。
 あるいは、シリンダヘッドガスケットを上 第1シールプレート1と第2シールプレート2と 、さらに両シールプレート1、2間に配置した 第1実施例で説明した第3シールプレート3と ら構成してもよい。この場合には、第1シー ルプレート1と第3シールプレート3とを、燃焼 室孔1a、3aを囲んで円周方向に連続して固着 るとともに、第3シールプレート3と第2シー プレート2とを、燃焼室孔3a、2aを囲んで円周 方向に連続して固着すればよい。
 また上述した各実施例において、必要に応 て上述した実施例を参照して、燃焼室孔の 径を同一としたり異ならせたりすることが き、またフルビードを設けたり省略したり ることができる。
 さらにより多くのシールプレートを積層し もよく、この場合には、要するに各シール レート間を漏洩しようとする燃焼ガスを複 の固着部によってそれぞれシールすること できればよい。

本発明の第1実施例を示す平面図。 図1のII-II線に沿う断面図。 本発明の第2実施例を示す断面図。 本発明の第3実施例を示す断面図。 本発明の第4実施例を示す断面図。

符号の説明

 1 第1シールプレート        2 第2シー プレート
 3 第3シールプレート        4 第4シー プレート
 1a~4a 燃焼室孔         1b、2b フルビー ド
 1c、2c クオータービード     5 固着部
 11 中間プレート          11a 貫通孔
 12 連結手段