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Patent Searching and Data


Title:
DEMODULATION CIRCUIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111183
Kind Code:
A1
Abstract:
A demodulation circuit characterized by comprising an input terminal (IN) for inputting a signal subjected to current amplitude modulation, a first transistor (101) connected with the input terminal, a capacitor (105) connected with a control terminal of the first transistor, a diode (102) connected between the input terminal and the control terminal of the first transistor, and a first current source (104) for feeding a current of the input terminal.

Inventors:
YAMAZAKI DAISUKE (JP)
RADECKI ANDRZEJ (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/055029
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 14, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
YAMAZAKI DAISUKE (JP)
RADECKI ANDRZEJ (JP)
International Classes:
H03D1/18
Foreign References:
JP2004194301A2004-07-08
JP2001044764A2001-02-16
JP2005142778A2005-06-02
JP2006502684A2006-01-19
Other References:
See also references of EP 2120334A4
Attorney, Agent or Firm:
KOKUBUN, Takayoshi (NBF Ikebukuro City Building17-8, Higashi-Ikebukuro 1-chom, Toshima-ku Tokyo 13, JP)
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Claims:
 電流振幅変調された信号を入力する入力端子と、
 前記入力端子に接続される第1のトランジスタと、
 前記第1のトランジスタの制御端子に接続される容量と、
 前記入力端子及び前記第1のトランジスタの制御端子間に接続されるダイオードと、
 前記入力端子の電流を流すための第1の電流源と
を有することを特徴とする復調回路。
 さらに、前記入力端子の電圧及び前記第1のトランジスタの制御端子の電圧を比較するための第1の比較器を有することを特徴とする請求項1記載の復調回路。
 前記ダイオードは、ゲート及びドレインが相互に接続された電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項1記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、前記第1のトランジスタの制御端子に接続されることを特徴とする請求項1記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、ゲート及びドレインが前記第1のトランジスタの制御端子に接続された電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項4記載の復調回路。
 さらに、前記第1の比較器の比較結果に応じて前記第1の電流源に流れる電流を遮断するためのスイッチを有することを特徴とする請求項2記載の復調回路。
 さらに、前記入力端子の電圧が前記第1のトランジスタの制御端子の電圧より低い時間が閾値より長いときには、前記第1のトランジスタの制御端子の電圧を低下させる異常検知器を有することを特徴とする請求項2記載の復調回路。
 前記異常検知器は、
 前記入力端子の電圧が前記第1のトランジスタの制御端子の電圧より低い時間に応じた電圧を出力するタイマと、
 前記タイマが出力する電圧及び閾値を比較する第2の比較器と、
 前記第2の比較器の比較結果に応じて、前記第1のトランジスタの制御端子を基準電位に接続するスイッチと
を有することを特徴とする請求項7記載の復調回路。
 さらに、前記第1のトランジスタの制御端子に接続される第2の電流源を有し、
 前記第1の電流源は、前記入力端子に接続されることを特徴とする請求項1記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、前記第1のトランジスタの制御端子の電圧に応じて電流の大きさが制御されることを特徴とする請求項9記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、ゲートが前記第1のトランジスタの制御端子に接続され、ドレインが前記入力端子に接続される電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項9記載の復調回路。
 前記電界効果トランジスタのドレインは、負荷を介して前記入力端子に接続されることを特徴とする請求項11記載の復調回路。
 前記ダイオードは、ゲート及びドレインが相互に接続された電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項2記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、ゲート及びドレインが前記第1のトランジスタの制御端子に接続された電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項13記載の復調回路。
 さらに、前記第1の比較器の比較結果に応じて前記第1の電流源に流れる電流を遮断するための第1のスイッチを有することを特徴とする請求項14記載の復調回路。
 さらに、前記入力端子の電圧が前記第1のトランジスタの制御端子の電圧より低い時間が閾値より長いときには、前記第1のトランジスタの制御端子の電圧を低下させる異常検知器を有することを特徴とする請求項15記載の復調回路。
 前記異常検知器は、
 前記入力端子の電圧が前記第1のトランジスタの制御端子の電圧より低い時間に応じた電圧を出力するタイマと、
 前記タイマが出力する電圧及び閾値を比較する第2の比較器と、
 前記第2の比較器の比較結果に応じて、前記第1のトランジスタの制御端子を基準電位に接続する第2のスイッチと
を有することを特徴とする請求項16記載の復調回路。
 さらに、前記第1のトランジスタの制御端子に接続される第2の電流源を有し、
 前記第1の電流源は、前記入力端子に接続されることを特徴とする請求項2記載の復調回路。
 前記第1の電流源は、ゲートが前記第1のトランジスタの制御端子に接続され、ドレインが前記入力端子に接続される電界効果トランジスタで構成されることを特徴とする請求項18記載の復調回路。
 前記電界効果トランジスタのドレインは、負荷を介して前記入力端子に接続されることを特徴とする請求項19記載の復調回路。
Description:
復調回路

 本発明は、復調回路に関する。

 図18は、下記の特許文献1の電力線通信シ テムの受信部20の構成を示す図である。受 部20は、電流検出部21、平均値検出部22、比 部23、PN符号発生部24、スペクトラム拡散復 部25、差分値検出部26、重み付け演算部27、 算部28、データ判定部29から構成されている 平均値検出部22及び比較部23は、復調回路30 構成する。

 電流検出部21は、電源ラインLを流れる電 の値、つまり電源ラインLの電流値を検出し て出力する。平均値検出部22は、電源ラインL を流れる電流値の平均値を求めて出力する。 比較部23は、平均値検出部22により出力され 平均値情報に対する電流検出部21により検出 された電流値信号による電流値の大小を比較 し、その結果をASK(Amplitude Shift Keying)復調信 として出力する機能、つまりASK復調機能を する。PN符号発生部24は、所定の拡散符号に 基づいた拡散信号を発生させ出力する。スペ クトラム拡散復調部25は、比較部23によるASK 調信号をPN符号発生部24の拡散信号により逆 散する。差分値検出部26は、平均値検出部22 により出力された平均値情報に対する電流検 出部21により出力された電流値信号の差分値 求めて出力する。重み付け演算部27は、ス クトラム拡散復調部25により逆拡散復調され た逆拡散復調信号に対して差分値検出部26に り出力された差分値情報に基づいた重み付 を行う。積算部28は、重み付け演算部27によ り重み付けられた重み付け後逆拡散復調信号 を所定周期単位で積算して出力する。データ 判定部29は、積算部28による積算値情報を所 の閾値に基づいて2値判定して受信データ(受 信した情報信号)を出力する。

 また、下記の特許文献2には、ローレベル とハイレベルとの間の振幅を変更することに よってASK変調される電圧を復調するための回 路が記載されている。

特開2005-142778号公報

特表2006-502684号公報

 本発明の目的は、ノイズに強く、高精度 復調を行うことができる復調回路を提供す ことである。

 本発明の一観点によれば、電流振幅変調 れた信号を入力する入力端子と、前記入力 子に接続される第1のトランジスタと、前記 第1のトランジスタの制御端子に接続される 量と、前記入力端子及び前記第1のトランジ タの制御端子間に接続されるダイオードと 前記入力端子の電流を流すための第1の電流 源とを有することを特徴とする復調回路が提 供される。

図1は、本発明の第1の実施形態による 調回路の構成例を示す回路図である。 図2は、図1の復調回路のより具体的な 成例を示す回路図である。 図3は、入力電流の波形例を示すタイム チャートである。 図4は、入力電流がハイレベルのときの 図1の復調回路の動作を説明するための回路 である。 図5は、入力電流がローレベルのときの 図1の復調回路の動作を説明するための回路 である。 図6は、トランジスタのドレイン-ソー 間電圧とドレイン-ソース間電流の関係を示 特性図である。 図7は、ローレベル入力電流が95μAのと の図1の復調回路のシミュレーション結果を 示す図である。 図8は、ローレベル入力電流が90μAのと の図1の復調回路のシミュレーション結果を 示す図である。 図9は、ローレベル入力電流が85μAのと の図1の復調回路のシミュレーション結果を 示す図である。 図10は、ローレベル入力電流が80μAの きの図1の復調回路のシミュレーション結果 示す図である。 図11は、図1の復調回路のより具体的な 構成例を示す回路図である。 図12は、図1の復調回路において入力電 流のローレベル状態が長期間続いた場合の入 力電圧及びピーク電圧を示すタイミングチャ ートである。 図13は、本発明の第2の実施形態による 復調回路の構成例を示す回路図である。 図14は、図13の復調回路において入力 流としてノイズの異常信号が入力された場 の入力電圧及びピーク電圧を示すタイミン チャートである。 図15は、本発明の第3の実施形態による 復調回路の構成例を示す回路図である。 図16は、本発明の第4の実施形態による 復調回路の構成例を示す回路図である。 図17は、図16の復調回路のより具体的 構成例を示す回路図である。 図18は、特許文献1の電力線通信システ ムの受信部の構成を示す図である。 図19は、図18の復調回路を実現するた に考えられる構成例を示す図である。 図20は、図19の復調回路の動作を説明 るためのタイムチャートである。

 図19は、図18の復調回路30を実現するため 考えられる構成例を示す図である。復調回 30は、分岐部1901、平均値検出部1902及び比較 部1903を有する。分岐部1901は、pチャネルMOS電 界効果トランジスタP1,P2及びnチャネルMOS電界 効果トランジスタN1を有する。平均値検出部1 902は、抵抗及び容量を有する。比較部1903は pチャネルMOS電界効果トランジスタP3、nチャ ルMOS電界効果トランジスタN2及びバッファ19 04を有する。

 pチャネルトランジスタP2及びP3は、第1の レントミラーを構成し、入力電流Isに応じ 信号電流Icを流す。また、nチャネルトラン スタN1及びN2は、第2のカレントミラーを構成 し、閾値電流Itを流す。

 図20は、図19の復調回路の動作を説明する ためのタイムチャートである。信号電流Icは 入力電流Isに応じてハイレベル電流IcH又は ーレベル電流に変化する。信号電流Icの振幅 AMは、ハイレベル電流IcH及びローレベル電流 差である。信号電流Icの変調比は、AM/IcHで される。信号電流Icが閾値電流Itより大きい きにはハイレベルとして復調され、信号電 Icが閾値電流Itより小さいときにはローレベ ルとして復調される。

 ここで、閾値電流Itは、第1のカレントミ ー(トランジスタP2及びP3)及び第2のカレント ミラー(トランジスタN1及びN2)のオフセットに よりばらつきが生じる。例えば、閾値電流It ばらつきにより電流It1になってしまうと、 号電流Icがハイレベルになってもローレベ になっても、常にローレベルとして復調さ てしまう。逆に、閾値電流Itがばらつきによ り電流It2になってしまうと、信号電流Icがハ レベルになってもローレベルになっても、 にハイレベルとして復調されてしまう。こ らの場合には、正常な復調を行うことがで ず、復調回路の歩留りが悪くなるという問 が生じる。

(第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態による復調 路の構成例を示す回路図である。復調回路 、電流が大きいか小さいかで論理が1か0かを 示す強度変調(ASK変調)信号を復調する。例え 、復調回路は、タグICがリーダライタから 号を受信し、電流として抽出した信号を復 することができる。

 入力端子INには、電流振幅変調(ASK変調)さ れた信号Isが入力される。nチャネルMOS電界効 果トランジスタ101は、ドレインが入力端子IN 接続され、ゲート(制御端子)が比較器103の 入力端子(反転入力端子)に接続され、ソース が基準電位(グランド電位)に接続される。ダ オード102は、アノードが入力端子INに接続 れ、カソードがトランジスタ101のゲートに 続される。電流源104は、トランジスタ101の ート及び基準電位間に接続される。容量105 、電流源104と並列に、トランジスタ101のゲ ト及び基準電位間に接続される。比較器103 、正入力端子(非反転入力端子)が入力端子IN 接続され、負入力端子がトランジスタ101の ートに接続され、出力端子が出力端子OUTに 続される。入力電圧Viは、入力端子INの電圧 である。電圧Vpは、トランジスタ101のゲート 圧である。比較器103は、入力電圧Vi及び電 Vpを比較し、入力電圧Viが電圧Vpより高いと にはハイレベルを出力端子OUTに出力し、入 電圧Viが電圧Vpより低いときにはローレベル 出力端子OUTに出力する。

 図2は、図1の復調回路のより具体的な構 例を示す回路図である。図1のダイオード102 、図2のnチャネルMOS電界効果トランジスタ20 1で構成することができる。トランジスタ201 、ゲート及びドレインが入力端子INに接続さ れ、ソースがトランジスタ101のゲートに接続 される。

 図3は、入力電流Isの波形例を示すタイム ャートである。入力電流Isは、ASK変調され ASK信号であり、ハイレベルのときにはハイ ベル電流IsHが流れ、ローレベルのときには ーレベル電流IsLが流れる。

 図4は、入力電流Isがハイレベルのときの 1の復調回路の動作を説明するための回路図 である。入力端子INには、ハイレベル電流IsH 流れる。すると、電圧Viが高くなり、ダイ ード102がオンし、ダイオード102にバイアス 流Ibが流れる。トランジスタ101のドレイン及 びソース間には、IsH-Ibの電流が流れる。容量 105は、バイアス電流Ibにより充電され、ピー 電圧Vpを維持する。電流源104は、バイアス 流Ibの電流源であり、バイアス電流Ibを流す すなわち、電流源104は、入力端子INの電流 流すことができる。ダイオード102は、バイ ス電流Ibが流れると、閾値電圧Vthの電圧降下 が生じる。閾値電圧Vthは、例えば0.6Vである したがって、入力端子INの電圧Viは、Vi=Vp+Vth 表される。トランジスタ101のゲート電圧Vp 、トランジスタ101にIsH-Ibの電流が流れるよ な電圧でバランスが保たれる。入力電圧Viは 、ピーク電圧Vpより十分に高くなる。したが て、入力端子INにハイレベル電流IsHが入力 れると、比較器103は、正常にハイレベルを 力端子OUTに出力することができる。

 図5は、入力電流Isがローレベルのときの 1の復調回路の動作を説明するための回路図 である。入力端子INには、ローレベル電流IsL 流れる。ローレベル電流IsLは、IsH-Ibより十 小さい電流である。この場合、入力電圧Vi 、ピーク電圧Vpよりも十分に低くなり、ダイ オード102はオフになり電流が流れない。なお 、ピーク電圧Vpは、容量105により、ハイレベ 電流IsHが流れたときのピーク電圧を維持し いる。入力電圧Viがピーク電圧Vpより十分に 低いので、比較器103は正常にローレベルを出 力端子OUTに出力することができる。以下、図 6を参照しながら、入力電圧Viがピーク電圧Vp りも十分に低くなる理由を説明する。

 図6は、トランジスタ101のドレイン-ソー 間電圧Vdsとドレイン-ソース間電流Idsの関係 示す特性図である。横軸がトランジスタ101 ドレイン-ソース間電圧Vds[V]を示し、縦軸が トランジスタ101のドレイン-ソース間電流Ids[ A]を示す。トランジスタ101の飽和領域では、 電流Idsの変化が小さくても、電圧Vdsの変化が 大きくなる特性を有する。この特性を利用す ると、ローレベル電流IsLが流れるときは、ハ イレベル電流IsHが流れるときに比べ、入力電 圧Viが十分に低くなる。これにより、比較器1 03は、入力電流Isのレベルに応じて、正常に イレベル又はローレベルを出力することが きる。すなわち、入力電流Isの変調比が小さ い場合であっても、正常な復調を行うことが できる。入力電流Isの変調比は、振幅/ハイレ ベル電流で表される。

 図7~図10は、ハイレベル電流IsHが100μA、バ イアス電流Ibが10μAであるときの図1の復調回 の入力電圧Viのシミュレーション結果を示 図である。ハイレベル電流IsHが100μAである き、ピーク電圧Vpは約1Vになる。

 図7はローレベル電流IsLがIsH-0.5×Ib(=95μA) 図8はローレベル電流IsLがIsH-Ib(=90μA)、図9は ーレベル電流IsLがIsH-1.5×Ib(=85μA)、図10はロ レベル電流IsLがIsH-2×Ib(=80μA)のときのシミ レーション結果を示す。

 図8のように90μAのローレベル電流IsLがト ンジスタ101に流れると、図6に示すように、 トランジスタ101のドレイン-ソース間電圧Vds 約1.33Vになり、比較的高い値になる。それに 対し、図10のように80μAのローレベル電流IsL トランジスタ101に流れると、図6に示すよう 、トランジスタ101のドレイン-ソース間電圧 Vdsは約0.17Vになり、十分に低い値になる。こ ように、トランジスタ101に流れる電流Idsが1 0μA変化するだけで、ドレイン-ソース間電圧V dsは約1.16(=1.33-0.17)Vと大きく変化する。

 図7及び図8の状態では、入力電圧Viの振幅 が小さく、入力電圧Viが常にピーク電圧Vpよ 高くなってしまい、正常は復調を行うこと できない。これに対し、図9及び10の状態で 、入力電圧Viの振幅が大きく、入力電圧Viが イレベルのときにはピーク電圧Vpより十分 高く、入力電圧Viがローレベルのときにはピ ーク電圧Vpより十分に低く、正常な復調を行 ことができる。

 この結果から分かる通り、入力電流Isの 幅がバイアス電流Ib(=10μA)より大きい場合(図 9及び図10)には正常に復調することができ、 イアス電流Ibは閾値としての役割を果たす。 ASK変調はハイレベル電流IsHとローレベル電流 IsLの比がある程度決まっているが、ハイレベ ル電流IsHの絶対値はリーダライタの出力パワ ーや、リーダライタとタグとの距離によって 変わるため、バイアス電流Ibはハイレベル電 IsHに対して比例しているとよい。このため バイアス電流Ibの電流源104は、図11に示すよ うに、カレントミラーで構成することにより 、ハイレベル電流IsHが変化しても常に最適な バイアス電流Ibを得ることができる。

 図11は、図1の復調回路のより具体的な構 例を示す回路図である。図1の電流源104は、 図11のnチャネルMOS電界効果トランジスタ1101 構成することができる。トランジスタ1101は ゲート及びドレインがトランジスタ101のゲ トに接続され、ソースが基準電位に接続さ る。トランジスタ1101は、トランジスタ101と の間でカレントミラーを構成し、バイアス電 流Ibを流すことができる。これにより、トラ ジスタ1101は、トランジスタ101の電流に比例 した電流を流すことができる。例えば、トラ ンジスタ101及び1101のサイズ比を9:1にすると トランジスタ101にはIsH-Ib=90μA、トランジス 1101にはIb=10μAの電流を流すことができる。 の時、ハイレベル電流IsHは100μAである。

(第2の実施形態)
 図12は、図1の復調回路において入力電流Is ローレベル状態が長期間T1続いた場合の入力 電圧Vi及びピーク電圧Vpを示すタイミングチ ートである。入力電流Isのローレベル状態が 長く続くような場合、容量105に蓄積された電 荷が電流源104を介して放電し、電圧Vpが徐々 下がっていく。ただし、図12では分からな くらいわずかに下がる。すると、トランジ タ101に流れる電流が小さくなり、電圧Viが高 くなっていく。やがて、電圧Viが電圧Vpより くなると、入力電流Isがローレベルであるに もかかわらず、比較器103は誤ってハイレベル を出力してしまう。ローレベル時間T1が長い 合には、正常な復調を行うことができない 入力電流Isのビットレートの低さに応じて 容量105の容量値も大きくすればよいが、IC( 積回路)内に容量を入れ込む場合には容量値 大きくするために面積を大きくすると、コ トが高くなる問題があり、限界がある。本 明の第2の実施形態では、入力電流Isのロー ベル期間T1が長くなる場合でも正常に復調 ることができる復調回路を提供する。

 図13は、本発明の第2の実施形態による復 回路の構成例を示す回路図である。本実施 態(図13)は、第1の実施形態(図11)に対して、 イッチ1301を追加したものである。ここで、 入力端子INの電圧をVi1とし、トランジスタ101 ゲート電圧をVp1とする。スイッチ1301は、ト ランジスタ101のゲート及び電流源のトランジ スタ1101のドレイン間に接続され、比較器103 出力電圧(比較結果)に応じて、電流源のトラ ンジスタ1101に流れる電流を遮断する。スイ チ1301は、比較器103の出力電圧がハイレベル ときには閉じ、比較器103の出力電圧がロー ベルのときには開く。

 図12に、図13の復調回路の入力電圧Vi1及び ゲート電圧Vp1を示す。比較器103の出力電圧が ハイレベルのときには、スイッチ1301が閉じ ので、図13は図11と同じ回路構成になる。こ に対し、比較器103の出力電圧がローレベル ときには、スイッチ1301が開き、電流源のト ランジスタ1101が容量105から切り離され、電 源のトランジスタ1101にはバイアス電流Ibが れない。その結果、容量105に蓄積されてい 電荷は放電せず、容量105はピーク電圧Vp1を 持することができる。その結果、入力電流Is のローレベル期間T1でも、入力電圧Vi1は高く らずにローレベルを維持することができる その結果、入力電流Isのローレベル期間T1が 長くなった場合にも、入力電圧Vi1はローレベ ルを維持し、正常な復調を行うことができる 。入力電流Isのローレベル状態では、スイッ 1301を開くことにより、容量105の容量値が小 さい場合でも、容量105は長い間ピーク電圧Vp 保持することができる。

(第3の実施形態)
 図14は、図13の復調回路において入力電流Is してノイズの異常信号1401が入力された場合 の入力電圧Vi1及びピーク電圧Vp1を示すタイミ ングチャートである。容量105及びダイオード 102は、ピーク電圧検出回路を構成し、ピーク 電圧Vpを検出して保持する。入力電流Isとし 大電流の異常信号1401が入力されると、ピー 電圧Vp1は高くなり、容量105は高くなったピ ク電圧Vp1を保持する。その結果、トランジ タ101は大きな電流を流し、入力電圧Vi1が低 なる。入力電圧Vi1が低くなると、スイッチ1 301が開き、電流源のトランジスタ1101にバイ ス電流Ibが流れない。そのため、容量105は、 高いピーク電圧Vp1を維持し続ける。入力電流 Isが通常のハイレベル又はローレベル信号に っても、入力電圧Vi1が低くなってしまって るので、常に出力端子OUTがローレベルにな 、デッドロック状態に陥る。すなわち、ス ッチ1301により電流源のトランジスタ1101が 断され、容量105のリークパスがなくなり、 ッドロック状態に陥る。本発明の第3の実施 態は、このようなデッドロック状態を回避 るための復調回路を提供する。

 図15は、本発明の第3の実施形態による復 回路の構成例を示す回路図である。本実施 態(図15)は、第2の実施形態(図13)に対して、 常検知器1501及びスイッチ1504を追加したも である。ここで、入力端子INの電圧をVi2とし 、トランジスタ101のゲート電圧をVp2とする。

 図14に、図15の復調回路の入力電圧Vi2及び ゲート電圧Vp2を示す。異常検知器1501は、比 器103の出力電圧がローレベルである時間(入 電圧Vi2がピーク電圧Vp2より低い時間)が閾値 より長いときには、スイッチ1504を閉じ、ト ンジスタ101のゲートを基準電位に接続し、 ランジスタ101のゲート電圧Vp2を低下させる 逆に、異常検知器1501は、比較器103の出力電 がローレベルである時間(入力電圧Vi2がピー ク電圧Vp2より低い時間)が閾値より短いとき は、スイッチ1504を開き、図13と同じ回路構 にする。

 異常検知器1501は、タイマ1502及び比較回 1503を有する。タイマ1502は、電流源1511、pチ ネルMOS電界効果トランジスタ1512、nチャネ 電界効果トランジスタ1513及び容量1514を有し 、入力電圧Vi2がトランジスタ101のゲート電圧 Vpより低い時間に応じた電圧V1を出力する。 較器103の出力電圧がハイレベルであるとき は、トランジスタ1512がオフし、トランジス 1513がオンし、タイマ1502の出力電圧V1はロー レベルになる。比較器103の出力電圧がローレ ベルになると、トランジスタ1512がオンし、 ランジスタ1513がオフする。その結果、容量1 514が充電され、出力電圧V1が徐々に高くなっ いく。すなわち、タイマ1502は、比較器103の 出力電圧がローレベルになってからの時間に 応じた電圧V1を出力する。

 比較回路1503は、比較器1515及び電源1516を する。電源1516は、閾値電圧V2を生成する。 較器1515は、電圧V1及び閾値電圧V2を比較し 電圧V1が閾値電圧V2より低いときには、ロー ベルの電圧V3を出力する。出力電圧V3がロー レベルであるときには、スイッチ1504は開き 図13と同じ回路構成になる。それに対し、電 圧V1が閾値電圧V2より高いときには、比較器15 15はハイレベルの電圧V3を出力する。出力電 V3がハイレベルであるときには、スイッチ150 4は閉じ、トランジスタ101のゲートは基準電 に接続される。スイッチ1504は、比較回路1503 の出力電圧(比較結果)V3に応じて、トランジ タ101のゲートを基準電位に接続する。する 、トランジスタ101のゲート電圧Vp2は低くな 、入力電圧Vi2が高くなる。やがて、入力電 Vi2がゲート電圧Vp2より高くなり、比較器103 ハイレベルを出力する。すると、トランジ タ1512がオフし、トランジスタ1513がオンし、 電圧V1がローレベルになり、電圧V3もローレ ルになる。すると、スイッチ1504が開き、図1 3の回路と同じ動作を行い、正常な復調動作 復帰することができる。

 以上のように、本実施形態によれば、比 器103の出力電圧がローレベルである状態が 常に長く続いた場合は、ゲート電圧Vp2を基 電位に接続し、強制リセットさせることに り、デッドロック状態から抜け出すことが きる。

(第4の実施形態)
 図16は、本発明の第4の実施形態による復調 路の構成例を示す回路図である。本実施形 (図16)は、第1の実施形態(図2)に対して、リ ク電流源1601を追加したものである。なお、 イアス電流源104は、入力端子IN及び基準電 間に接続され、トランジスタ101のゲート電 に応じて電流の大きさが制御される。リー 電流源1601は、トランジスタ101のゲート及び 準電位間に接続される。本実施形態では、 値を決めるバイアス電流Ibの電流源104とは に、リーク電流源1601を設ける。リーク電流 1601は、バイアス電流源104に比べ、2桁又は3 小さい電流を流すための電流源である。

 第1~第3の実施形態では、バイアス電流源1 04は、容量105と並列に接続されていたため、 量105に蓄積されている電荷を放電させ、ト ンジスタ101のゲート電圧を低くする原因に っていた。本実施形態では、バイアス電流 104を入力端子IN及び基準電位間に接続する とにより、容量105の放電を防止し、トラン スタ101のゲート電圧の低下を防止すること できる。ただし、容量105のリーク電流を流 ためのリークパスは必要であるので、リー 電流源1601を設ける。リーク電流源1601は、流 す電流が極めて小さいので、トランジスタ101 のゲート電圧低下を防止することができる。

 入力電流Isのハイレベル値が小さくなっ 場合、入力端子INの電圧が低くなる。これに 合わせて、バイアス電流源104のバイアス電流 Ibを小さくすることができる。少なくとも、 ランジスタ101のゲート電圧よりも入力端子I Nの電圧が高い場合では、バイアス電流源104 バイアス電流Ibをほとんど0にする。この動 により、入力電流Isの減少がバイアス電流Ib り小さい場合、入力端子INの電圧は下がる のの、トランジスタ101のゲート電圧より高 電圧に保たれる。逆に、入力電流Isの減少が バイアス電流Ibより大きいと、入力端子INの 圧はトランジスタ101のゲート電圧より低く る。本実施形態によれば、入力電流Isの大き さに応じて、バイアス電流Ibの大きさを変え ので、入力電流Isが小さくなった場合にも 正常に復調することができる。

 図17は、図16の復調回路のより具体的な構 成例を示す回路図である。nチャネルMOS電界 果トランジスタ1101は、図16のバイアス電流 104に対応し、ゲートがトランジスタ101のゲ トに接続され、ドレインがトランジスタ(負 )1701及び1702を介して入力端子INに接続され ソースが基準電位に接続される。nチャネルM OS電界トランジスタ1701は、ゲート及びドレイ ンが入力端子INに接続され、ソースがnチャネ ルMOS電界効果トランジスタ1702のゲート及び レインに接続される。トランジスタ1702のソ スは、トランジスタ1101のドレインに接続さ れる。トランジスタ1701及び1702は、ダイオー 負荷であり、それぞれ例えば閾値電圧0.6Vの 電圧降下を生じ、両者を合わせて1.2Vの電圧 下を生じる。

 以上のように、第1~第4の実施形態の復調 路は、トランジスタ、ダイオード、容量及 バイアス電流源を有する。ハイレベル入力 流IsHから閾値電流Ibを引いた電流がトラン スタ101に流れるように、トランジスタ101の ート電圧Vpがバランスされる。容量105は、そ のトランジスタ101のゲート電圧を記憶する。 ハイレベル入力電流IsHが流れるときのトラン ジスタ101のドレイン電圧Viがリファレンス電 Vpよりも高い電圧に設計される。ローレベ 入力電流IsLは、ハイレベル入力電流IsLから 値電流Ibを引いた電流値よりも小さい。ロー レベル入力電流IsLが流れるときのトランジス タ101のドレイン電圧Viは、リファレンス電圧V pよりも低い電圧に設計される。なお、上記 電界効果トランジスタの代わりに、バイポ ラトランジスタを用いてもよい。

 次に、第1~第4の実施形態の効果を説明す 。ハイレベル入力電流IsHを1(相対値)とし、 ーレベル入力電流IsLを0.8(相対値)とし、ノ ズを0.01(相対値)と仮定し、図19の復調回路と 第1~第4の実施形態の復調回路とを比較する。

 図19の復調回路では、閾値電流Itは、0.9( 対値)であるときが最適値である。ノイズに り許容される閾値電流Itのバラツキは、0.81~ 0.99(相対値)であり、最適値からは±10%である 閾値電流Itのバラツキは、0を基準とするた 、最適値から±10%の小さな値しか許されな 。

 これに対し、第1~第4の実施形態では、閾 であるバイアス電流Ibの最適値は、0.1(相対 )である。例えば、ハイレベル入力電流IsHが 100μA、ローレベル入力電流IsLが80μA、バイア 電流Ibが10μAである。ノイズにより許容され る閾値電流Ibのバラツキは、0.01~0.19(相対値) あり、最適値からは±90%である。閾値電流Ib バラツキは、ハイレベル入力電流IsHを基準 するため、最適値から±90%の大きな値が許 れる。第1~第4の実施形態の復調回路は、図19 の復調回路に比べ、9倍のバラツキを許容で 、歩留りを向上させることができる。

 なお、上記実施形態は、何れも本発明を 施するにあたっての具体化の例を示したも に過ぎず、これらによって本発明の技術的 囲が限定的に解釈されてはならないもので る。すなわち、本発明はその技術思想、ま はその主要な特徴から逸脱することなく、 々な形で実施することができる。

 ノイズに強く、高精度の復調を行うこと でき、復調回路の歩留りを向上させること できる。