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Title:
DISPERSION/STIR DEVICE AND DISPERSION CONTAINER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143056
Kind Code:
A1
Abstract:
A dispersion/stir device (11) disperses and stirs gas in liquid in a tank (66) and can break the gas into fine bubbles. The device (11) achieves this without additionally requiring a pump and a stirring device. A rotation body (13) is provided with a flow path (53) open to both the inner diameter side and the outer diameter side of the rotation body (13). In the flow path (53) is provided an expanded flow path section (56) where the space of the flow path (53) expands from the inner diameter side to the outer diameter side. The expanded flow path section (56) has a similar effect to a venturi tube and can break gas into fine bubbles. Rotation of the rotation body (13) provides a pumping effect and a stirring effect, which eliminates the need of an additional pump and an additional stirring device.

Inventors:
HIRATA YUSHI (JP)
NISHI DAISUKE (JP)
FUJIKAWA MITSURU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058758
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TEIKOKU DENKI SEISAKUSHO KK (JP)
HIRATA YUSHI (JP)
NISHI DAISUKE (JP)
FUJIKAWA MITSURU (JP)
International Classes:
B01F23/00; B01F27/93; B01F27/96
Foreign References:
JP2003519562A2003-06-24
JP2001239139A2001-09-04
JP2004000897A2004-01-08
JPS52161569U1977-12-07
JPS6428943U1989-02-21
JPS6463368A1989-03-09
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (1-22 Shinjuku 3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 回転体を備えた分散攪拌機であって、
 前記回転体の内径側と外径側とに開口し連通して設けられた流路と、
 この流路の間隙が内径側から外径側に拡大するように設けられた流路拡大部と
 を具備したことを特徴とする分散攪拌機。
 回転体を形成する互いに対向して設けられた複数枚の円盤を具備し、
 流路および流路拡大部は、これら円盤間に設けられた
 ことを特徴とする請求項1記載の分散攪拌機。
 回転体と対向して設けられた固定部材を具備し、
 流路および流路拡大部は、回転体と前記固定部材との間に設けられた
 ことを特徴とする請求項1記載の分散攪拌機。
 流路の流路拡大部より内径側に設けられた多孔性部材を具備した
 ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の分散攪拌機。
 回転体には、流路拡大部の内径側と、流路拡大部の外径側と、流路拡大部の内径側および外径側の両方とのいずれかに、遠心翼が設けられた
 ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の分散攪拌機。
 回転体の一端面が上方に向けて配置されるとともに、この一端面に回転体の内側と外側とを連通する孔部が設けられている
 ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の分散攪拌機。
 回転体とこの回転体の外径部外側に設けられたステータとを備えた分散攪拌機であって、
 前記ステータの内径側と外径側とに開口し連通して設けられた流路と、
 この流路の間隙が内径側から外径側に拡大するように設けられた流路拡大部と
 を具備したことを特徴とする分散攪拌機。
 回転体と、ステータの流路の流路拡大部より内径側との少なくとも一方に設けられた多孔性部材を具備した
 ことを特徴とする請求項7記載の分散攪拌機。
 ステータは、回転体を覆い、上面に孔部が設けられている
 ことを特徴とする請求項7または8記載の分散攪拌機。
 ステータの外部で回転体と一体に回転する攪拌翼を具備した
 ことを特徴とする請求項7ないし9いずれか記載の分散攪拌機。
 回転体の外面に攪拌翼が設けられた
 ことを特徴とする請求項1ないし10いずれか記載の分散攪拌機。
 回転体を回転駆動するキャンドモータを具備した
 ことを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載の分散攪拌機。
 流体を貯留するタンクと、
 このタンクの底部および側部の少なくともいずれかに設けられ、前記タンク内に貯留された流体に他の流体を分散し攪拌する請求項12記載の分散攪拌機と
 を具備したことを特徴とする分散槽。
 タンク内に貯留された流体を外部に取り出すとともに取り出した流体をタンク内に戻す外部循環路と、
 前記タンク内に貯留された流体を前記外部循環路に循環させるポンプとを具備した
 ことを特徴とする請求項13記載の分散槽。
 流体を貯留するタンクと、
 このタンク内に貯留された流体を外部に取り出すとともに取り出した流体をタンク内に戻す外部循環路と、
 前記タンク内に貯留された流体を前記外部循環路に循環させるポンプと、
 前記外部循環路に設けられ、前記外部循環路内を循環する流体に他の流体を分散し攪拌する請求項12記載の分散攪拌機と
 を具備したことを特徴とする分散槽。
 タンク内から外部循環路に取り出した流体の一部を次工程に送出する送出路を具備した
 ことを特徴とする請求項14または15記載の分散槽。
 タンク内に貯留された流体より比重の軽い他の流体を前記分散攪拌機に供給する流体供給路と、
 前記タンク内に貯留された流体より上方に分離した他の流体を前記分散攪拌機に戻す流体循環路とを具備した
 ことを特徴とする請求項13ないし16いずれか記載の分散槽。
Description:
分散攪拌機および分散槽

 本発明は、流体の分散攪拌に用いられる 散攪拌機、およびこの分散攪拌機を用いた 散槽に関する。

 近年、例えば、液体に気体を分散し攪拌 る分野において、工程の多様化に伴い、ま 、反応の効率化や迅速化などのため、気体 微細化することを要求されることが多くな てきた。

 従来、分散攪拌機では、液体容器の底部 、鉛直方向の軸を中心に回転可能に支承さ た星型の羽根車が設置され、この羽根車を り囲むようにステータが設置されているも がある。羽根車の下端面に気体供給導管が 続され、羽根車の外径部に気体流出口が設 られ、さらに羽根車の端面に液体を供給す ための液体供給部が設けられている。そし 、羽根車の回転により羽根車内に吸い込ま た気体が気体流出口からステータの流路内 放出され、このステータの流路に接続され 管から容器内の液体中に気体が吐出される( 例えば、特許文献1参照。)。

 しかしながら、このような構成の分散攪 機では、液体中に吐出される気泡の径が大 かったため、気体の微細化の要求に対応で ない。

 また、気体を微細化する方法としては、 路にベンチュリ管を設ける方法が知られて る。これは、気体を含んだ液体がベンチュ 管を流れるとき、絞り部と流路拡大部の圧 変化により、気体が微細化される現象を利 したものである(例えば、特許文献2参照。)

 しかしながら、ベンチュリ管を用いる場合 、ベンチュリ管に送液するポンプ設備など 別途必要とするとともに、ベンチュリ管か 反応槽内へ吐出される微細気泡を含んだ流 を反応槽内に均一に分散させるための攪拌 などが別途必要であった。

特開平6-182379号公報(第5頁、図1-2)

特開2007-843号公報(第3-4頁、図1-2)

 上述のように、従来の分散攪拌機では、 体中に吐出される気泡の径が大きかったた 、気体の微細化の要求に対応できず、また ベンチュリ管を用いる場合は、ベンチュリ に送液するポンプ設備などを別途必要とす とともに、ベンチュリ管から反応槽内へ吐 される微細気泡を含んだ流体を反応槽内に 一に分散させるための攪拌機などが別途必 であった。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、流体を微細化することができるとと に、微細化した流体を分散し攪拌できる分 攪拌機、およびこの分散攪拌機を用いた分 槽を提供することを目的とする。

 請求項1記載の分散攪拌機は、回転体を備 えた分散攪拌機であって、前記回転体の内径 側と外径側とに開口し連通して設けられた流 路と、この流路の間隙が内径側から外径側に 拡大するように設けられた流路拡大部とを具 備したものである。

 請求項2記載の分散攪拌機は、請求項1記 の分散攪拌機において、回転体を形成する いに対向して設けられた複数枚の円盤を具 し、流路および流路拡大部は、これら円盤 に設けられたものである。

 請求項3記載の分散攪拌機は、請求項1記 の分散攪拌機において、回転体と対向して けられた固定部材を具備し、流路および流 拡大部は、回転体と前記固定部材との間に けられたものである。

 請求項4記載の分散攪拌機は、請求項1な し3いずれか記載の分散攪拌機において、流 の流路拡大部より内径側に設けられた多孔 部材を具備したものである。

 請求項5記載の分散攪拌機は、請求項1な し4いずれか記載の分散攪拌機において、回 体には、流路拡大部の内径側と、流路拡大 の外径側と、流路拡大部の内径側および外 側の両方とのいずれかに、遠心翼が設けら たものである。

 請求項6記載の分散攪拌機は、請求項1な し5いずれか記載の分散攪拌機において、回 体の一端面が上方に向けて配置されるとと に、この一端面に回転体の内側と外側とを 通する孔部が設けられているものである。

 請求項7記載の分散攪拌機は、回転体とこ の回転体の外径部外側に設けられたステータ とを備えた分散攪拌機であって、前記ステー タの内径側と外径側とに開口し連通して設け られた流路と、この流路の間隙が内径側から 外径側に拡大するように設けられた流路拡大 部とを具備したものである。

 請求項8記載の分散攪拌機は、請求項7記 の分散攪拌機において、回転体と、ステー の流路の流路拡大部より内径側との少なく も一方に設けられた多孔性部材を具備した のである。

 請求項9記載の分散攪拌機は、請求項7ま は8記載の分散攪拌機において、ステータは 回転体を覆い、上面に孔部が設けられてい ものである。

 請求項10記載の分散攪拌機は、請求項7な し9いずれか記載の分散攪拌機において、ス テータの外部で回転体と一体に回転する攪拌 翼を具備したものである。

 請求項11記載の分散攪拌機は、請求項1な し10いずれか記載の分散攪拌機において、 転体の外面に攪拌翼が設けられたものであ 。

 請求項12記載の分散攪拌機は、請求項1な し11いずれか記載の分散攪拌機において、 転体を回転駆動するキャンドモータを具備 たものである。

 請求項13記載の分散槽は、流体を貯留す タンクと、このタンクの底部および側部の なくともいずれかに設けられ、前記タンク に貯留された流体に他の流体を分散し攪拌 る請求項12記載の分散攪拌機とを具備したも のである。

 請求項14記載の分散槽は、請求項13記載の 分散槽において、タンク内に貯留された流体 を外部に取り出すとともに取り出した流体を タンク内に戻す外部循環路と、前記タンク内 に貯留された流体を前記外部循環路に循環さ せるポンプとを具備したものである。

 請求項15記載の分散槽は、流体を貯留す タンクと、このタンク内に貯留された流体 外部に取り出すとともに取り出した流体を ンク内に戻す外部循環路と、前記タンク内 貯留された流体を前記外部循環路に循環さ るポンプと、前記外部循環路に設けられ、 記外部循環路内を循環する流体に他の流体 分散し攪拌する請求項12記載の分散攪拌機と を具備したものである。

 請求項16記載の分散槽は、請求項14または 15記載の分散槽において、タンク内から外部 環路に取り出した流体の一部を次工程に送 する送出路を具備したものである。

 請求項17記載の分散槽は、請求項13ないし 16いずれか記載の分散槽において、タンク内 貯留された流体より比重の軽い他の流体を 記分散攪拌機に供給する流体供給路と、前 タンク内に貯留された流体より上方に分離 た他の流体を前記分散攪拌機に戻す流体循 路とを具備したものである。

 請求項1記載の分散攪拌機によれば、回転 体の流路に設けられた流路拡大部がベンチュ リ管と同様の効果を呈し、流路を通過する流 体を微細化することができるとともに、微細 化した流体を分散し攪拌できる。

 請求項2記載の分散攪拌機によれば、請求 項1記載の分散攪拌機の効果に加えて、回転 の複数枚の円盤間の流路に設けられた流路 大部がベンチュリ管と同様の効果を呈し、 路を通過する流体を微細化することができ とともに、微細化した流体を分散し攪拌で る。

 請求項3記載の分散攪拌機によれば、請求 項1記載の分散攪拌機の効果に加えて、回転 と固定部材との間の流路に設けられた流路 大部がベンチュリ管と同様の効果を呈し、 路を通過する流体を微細化することができ とともに、微細化した流体を分散し攪拌で る。

 請求項4記載の分散攪拌機によれば、請求 項1ないし3いずれか記載の分散攪拌機の効果 加えて、流路の流路拡大部より内径側に設 られた多孔性部材により、流路拡大部より 径側において2種類以上の流体の良好な接触 を図りながら圧力を増加させて流体を溶解で き、流路を通過する流体をより確実に微細化 できる。

 請求項5記載の分散攪拌機によれば、請求 項1ないし4いずれか記載の分散攪拌機の効果 加えて、回転体は、流路拡大部の内径側と 流路拡大部の外径側と、流路拡大部の内径 および外径側の両方とのいずれかに設けら た遠心翼により、その回転体自体が遠心ポ プ羽根車と同様の作用効果を呈し、別途ポ プを要することなく流体をより一層確実に すことができる。

 請求項6記載の分散攪拌機によれば、請求 項1ないし5いずれか記載の分散攪拌機の効果 加えて、回転体の上方に向けて配置される 端面に回転体の内側と外側とを連通して設 られた孔部により回転体内に残留する気体 排出できるとともに、分散させる流体の供 が過剰であればその孔部から流出するため 、分散させる流体の適切な供給量を把握で る。

 請求項7記載の分散攪拌機によれば、ステ ータの流路に設けられた流路拡大部がベンチ ュリ管と同様の効果を呈し、回転体から吐き 出されてステータの流路を通過する流体を微 細化することができるとともに、微細化した 流体を分散し攪拌できる。

 請求項8記載の分散攪拌機によれば、請求 項7記載の分散攪拌機の効果に加えて、流路 流路拡大部より内径側に設けられた多孔性 材により、2種類以上の流体の良好な接触を りながら流体の圧力を増加させて流体を溶 でき、流路を通過する流体をより確実に微 化できる。

 請求項9記載の分散攪拌機によれば、請求 項7または8記載の分散攪拌機の効果に加えて 回転体を覆うステータの上面に設けられた 部により、ステータ内に残留する気体を排 してキャビテーションの発生や回転体が機 しないのを防止できるとともに、分散させ 流体の供給が過剰であればその孔部から流 するために、分散させる流体の適切な供給 を把握できる。

 請求項10記載の分散攪拌機によれば、請 項7ないし9いずれか記載の分散攪拌機の効果 に加えて、ステータの外部で回転体と一体に 回転する攪拌翼により、別途攪拌機を要する ことなく流体をより確実に攪拌することがで きる。

 請求項11記載の分散攪拌機によれば、請 項1ないし10いずれか記載の分散攪拌機の効 に加えて、回転体に設けられた攪拌翼によ 、回転体自体の攪拌作用によって、別途攪 機を要することなく流体をより確実に攪拌 ることができる。

 請求項12記載の分散攪拌機によれば、請 項1ないし11いずれか記載の分散攪拌機の効 に加えて、分散攪拌機は、キャンドモータ 特性により、液漏れのおそれがなく、どの うな設置場所にも設置でき、さらに、高温 高圧、高真空の系にも使用できる。

 請求項13記載の分散槽によれば、タンク 設けられた分散攪拌機により、タンク内に 留された液体に他の流体を分散し攪拌でき 。しかも、キャンドモータを用いた分散攪 機であるため、この分散攪拌機をタンクの 部や側部に設けることができ、タンクの上 にモータを設けた場合にタンクの上方に分 攪拌機の軸を抜くために必要なメンテナン スペースを必要とすることがなく、さらに ベンチュリ管を用いて流体を微細化する場 に別途必要なポンプおよび攪拌機を必要と ないため、安価に分散槽を提供することが きる。

 請求項14記載の分散槽によれば、請求項13 記載の分散槽の効果に加えて、分散攪拌機に よる攪拌作用に加えて、外部循環路により、 タンク内に貯留された流体をより確実に攪拌 できる。

 請求項15記載の分散槽によれば、外部循 路によりタンク内に貯留された流体を循環 せて攪拌できるとともに、外部循環路に設 られた分散攪拌機により外部循環路内を循 する液体に他の流体を分散し攪拌できる。

 請求項16記載の分散槽によれば、請求項14 または15記載の分散槽の効果に加えて、送出 により、タンク内から外部循環路に取り出 た流体の一部を次工程に送出することがで る。

 請求項17記載の分散槽によれば、請求項13 ないし16いずれか記載の分散槽の効果に加え 、流体供給路からタンク内に貯留された流 より比重の軽い他の流体を分散攪拌機に供 できるうえに、流体循環路によってタンク に貯留された流体より上方に分離した他の 体を分散攪拌機に戻すことができ、分散さ る他の流体の再利用が可能で、分散させる の流体の消費効率が良くなり、系全体の効 も改善できる。

本発明の第1の実施の形態を示す分散攪 拌機および分散槽の断面図である。 同上分散攪拌機の回転体の流路を示す 面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第5の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第6の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第7の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断面 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である。 本発明の第8の実施の形態を示す分散攪 拌機であって、回転体の部分を示す断面図で ある。 本発明の第9の実施の形態を示す分散 拌機であって、回転体の部分を示す断面図 ある。 本発明の第10の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である 本発明の第11の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体の部分を示す断 図、(b)は回転体の流路を示す底面図である 本発明の第12の実施の形態を示す分散 拌機であって、回転体の部分を示す断面図 ある。 本発明の第13の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体およびステータ 部分を示す断面図、(b)は回転体およびステ タの流路を底面側から見た断面図である。 本発明の第14の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体およびステータ 部分を示す断面図、(b)は回転体およびステ タの流路を底面側から見た断面図である。 本発明の第15の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体およびステータ 部分を示す断面図、(b)は回転体およびステ タの流路を底面側から見た断面図である。 本発明の第16の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体およびステータ 部分を示す断面図、(b)は回転体およびステ タの流路を底面側から見た断面図である。 本発明の第17の実施の形態を示す分散 拌機であって、(a)は回転体およびステータ 部分を示す断面図、(b)は回転体およびステ タの流路を底面側から見た断面図である。 本発明の第18の実施の形態を示す分散 拌機であって、回転体およびステータの部 を示す断面図である。 本発明の第19の実施の形態を示す分散 の断面図である。 本発明の第20の実施の形態を示す分散 の断面図である。

符号の説明

 11  分散攪拌機
 12  キャンドモータ
 13  回転体
 51,52  円盤
 53  流路
 54  遠心翼
 56  流路拡大部
 60  攪拌翼
 65  分散槽
 66  タンク
 69  固定部材
 73  多孔性部材としての金網
 75  ステータ
 88  孔部
 93  攪拌翼
 97  外部循環路
 98  ポンプ
 99  送出路
 102  流体供給路
 103  流体循環路

 以下、本発明の実施の形態を、図面を参 して説明する。

 図1および図2に第1の実施の形態を示す。 1は分散攪拌機および分散槽の断面図、図2 分散攪拌機の回転体の流路を示す底面図で る。

 図1において、11は分散攪拌機であり、こ 分散攪拌機11は、キャンドモータ12と羽根車 である回転体13とを備えている。

 キャンドモータ12は、回転子16に回転軸17 圧入固着され、この回転軸17の前後部にそ ぞれスリーブ18,19およびスラストカラー20,21 装着され、これらスリーブ18,19およびスラ トカラー20,21を介して回転軸17が前後部の軸 22,23に回転自在に支持されている。これら 受22,23は、各々前部軸受箱24、後部軸受箱25 挿入されて固定されている。

 前部軸受箱24は、固定子26を挿入固着した 固定子枠27の前部フランジ28面にボルト29にて 締結固定され、後部軸受箱25はガスケット30 介して固定子枠27の後部端面31にボルト32に 液密に締結固定されている。

 回転子16は非磁性で薄肉円筒状の回転子 ャン33と側板34とが液密に溶着されて密封さ ており、固定子26は固定子枠27の端部と非磁 性で薄肉円筒状の固定子キャン35とが液密に 着されており、回転子16と固定子26とはキャ ン隙間36を介して対向配設されている。

 後部軸受箱25には、潤滑液注入口37が一体 に設けられている。固定子枠27の前部フラン 28には、前部軸受箱24に連通する潤滑液流路 38が穿設され、この潤滑液流路38と連通する うに潤滑液排出口39が設けられている。

 回転軸17には回転軸17と共に回転するメカ ニカルシールの回転環40が固着され、この回 環40と回転摺動するメカニカルシールの固 環41によって軸封部42が形成されている。な 、ここではメカニカルシールを用いている 、条件によってはメカニカルシールをなく ことも可能であり、また、例えばグランド ッキン、Oリング、オイルシール、VFシール どの他のシール構造を用いてもよい。

 メカニカルシールの固定環41は固定環支 43を介して軸封部支持体44に装着固定され、 の軸封部支持体44は固定子枠27の前部フラン ジ28面にボルトにて液密に締結されている。

 軸封部支持体44には、流体流路45を形成す る中空筒体である流体流路形成体46がボルト4 7にて締結されている。そして、流体流路45は 、流体流路形成体46と軸封部支持体44および 転軸17との間の隙間、軸封部支持体44および 定子枠27の前部フランジ28に穿設されている 流路によって形成されている。固定子枠27の 部フランジ28には、流体流路45に連通する流 体注入口48が形成されている。流体流路形成 46の先端と回転軸17との間には、回転体13の 径側に位置して、流体流路45に連通する流 流出口49が形成されている。

 また、図1および図2において、回転体13は 、2枚の円盤51,52を備え、これら円盤51,52間に 、全周にわたって流路53が形成され、この 路53の中心側に円盤51,52を連結する複数の遠 翼54が放射状に配列されて設けられている

 円盤51,52の対向面には、遠心翼54より外径 側の流路53の位置で、内径側から外径側に向 って拡開するテーパー部51a,52aが対向して形 成されている。したがって、流路53には、遠 翼54より外径側の位置に、内径側から外径 に向かうに従って流路53の間隙が縮小してい く流路縮小部55が設けられ、この流路縮小部5 5の外径側で流路53の間隙が内径側から外径側 に向かうに従って拡大していく流路拡大部56 形成され、これら流路縮小部55と流路拡大 56との間に流路53の間隙が最も小さくなる間 最小部57が設けられている。

 キャンドモータ12側に位置する一方の円 52の中心側部分には、円盤52の外側に開口す 液体取入口59が設けられている。

 キャンドモータ12側に対して反対側に位 するもう一方の円盤51の外面には、複数の攪 拌翼60が放射状に配列されて突設されている 円盤51の中心側部分には、キャンドモータ12 の回転軸17に取り付けられるボス61が形成さ ている。

 そして、キャンドモータ12の回転軸17の先 端に回転体13がボルト62により締結され、こ らキャンドモータ12と回転体13とにより分散 拌機11が構成されている。

 また、図1において、65は分散槽で、この 散槽65は、タンク66内に貯留する液体などの 第1の流体に、気体、タンク66内の液体と溶け 合わない液体、および気泡を含む液体などの 少なくともいずれか1つを含む他の流体であ 第2の流体を分散し攪拌させるものである。 して、分散槽65は、タンク66の底部にキャン ドモータ12の固定子枠27の前部フランジ28が図 示しないボルトによりガスケット67を介して 密に締結されており、タンク66内に回転体13 が配置された状態でタンク66に分散攪拌機11 取り付けられている。

 次に、図1および図2を用いて分散攪拌機11 の動作を説明する。

 なお、以下、タンク66内に貯留する流体 液体とし、このタンク66内の液体に分散攪拌 機11で分散し攪拌する流体を気体として説明 る。

 キャンドモータ12に対して供給される潤 液は、潤滑液注入口37より注入され、後部の 軸受23を潤滑冷却し、キャン隙間36を通って 転子16と固定子26とを冷却し、前部の軸受22 潤滑冷却し、潤滑液排出口39より排出される 。

 潤滑液の極めて一部は、メカニカルシー の回転環40と固定環41の回転摺動を滑らかに し、軸封部42より流体流路45へ流出する。こ 潤滑液としてタンク66内の液体が用いられた 場合には、潤滑液の一部が流体流路45つまり ンク66内へ流出しても問題ない。

 また、気体を流体注入口48より注入する 、気体は流体流路45より回転体13の中心側に 給される。

 そして、キャンドモータ12の回転軸17が回 転すると、回転体13も一体に回転し、タンク6 6内の液体を回転体13の液体取入口59より取り れ、気体と液体との混合物は、回転体13の 路53の流路縮小部55および流路拡大部56を順 通過して回転体13外に吐出される。そして、 気体と液体との混合物が流路縮小部55を経て 路拡大部56を通るとき、流路間隙の変化に り気体と液体との混合物は流速が変化して 力が変化し、気体が微細化される。

 この気体の微細化は、主として、気体の 速、気体の量、間隙最小部57および流路拡 部56の間隙寸法などによって決定される。例 えば、気体の流速がある閾値以上であると、 気泡の径が十分に小さくならず十分な微細化 がなされない。この場合、微細化される気泡 の径は、主として、間隙最小部57および流路 大部56の間隙寸法によって調整することが きる。一方、気体の流速が閾値以下になる 、気泡の径は十分に小さくなって微細化さ る。

 このように、回転体13の流路53に設けられ た流路拡大部56がベンチュリ管と同様の効果 呈し、気体を伴った液体が回転体13の流路53 内を通過することにより、気体を微細化する ことができ、また、円盤51,52は、その円盤51,5 2自体がポンプ羽根車と同様の作用効果を呈 、他にポンプを要することなく液体を流す とができる。

 また、回転体13の流路拡大部56より内径側 に設けられた遠心翼54により、その回転体13 体が遠心ポンプ羽根車と同様の作用効果を し、別途ポンプを要することなく液体をよ 一層確実に流すことができる。

 また、回転体13の外面に設けられた攪拌 60により、別途攪拌機を要することなくタン ク66内の気体を含んだ液体をより一層確実に 拌することができる。

 なお、攪拌翼60を設ける回転体13の外面に は、円盤51の外面に限らず、円盤52の外面、 れら円盤51,52の外径部が含まれ、いずれに設 けてもよい。

 次に、図3に第2の実施の形態を示す。図3( a)は回転体の部分を示す断面図、図3(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第2の実施の形態は、図1および図2に す第1の実施の形態における攪拌翼60が無い 成である。

 攪拌翼60が無くとも、回転体13から吐き出 される液体の流れと回転している円盤51,52と 、タンク66内の液体を攪拌できる。

 タンク66内の液体の物性やタンク66の寸法 などの条件によっては、攪拌翼60が無くとも 十分な作用効果を呈する。

 次に、図4は第3の実施の形態を示す。図4( a)は回転体の部分を示す断面図、図4(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第3の実施の形態は、図3に示す第2の 施の形態において、遠心翼54を、流路拡大 56の外径側に形成した構成である。

 このような構成でも、図3に示す第2の実 の形態と同様の作用効果を呈する。特に、 径側の遠心翼54の方が大きな遠心力を発生さ せるので、遠心効果がより高まる。

 次に、図5は第4の実施の形態を示す。図5( a)は回転体の部分を示す断面図、図5(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第4の実施の形態は、図3に示す第2の 施の形態において、遠心翼54を、流路拡大 56より内径側と、流路拡大部56より外径側と 両方に形成した構成である。

 このような構成とすれば、気体と液体と 混合物を回転体13内により確実に流すこと できる。特に、外径側の遠心翼54の方が大き な遠心力を発生させるので、遠心効果がより 高まる。

 次に、図6は第5の実施の形態を示す。図6( a)は回転体の部分を示す断面図、図6(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第5の実施の形態は、図1および図2に す第1の実施の形態における遠心翼54と攪拌 60が無い構成である。この場合、円盤51,52を 連結する構造を別に設けることにより、円盤 51,52を一体に回転させることができる。

 遠心翼54が無くても、回転体13はポンプと 同様の効果を呈し、回転体13を回転させるこ により、回転体13内に液体を流すことがで る。

 攪拌翼60が無くとも、回転体13から吐き出 される液体の流れと回転している円盤51,52と 、タンク66内の液体を攪拌できる。

 タンク66内の液体の物性やタンク66の寸法 などの条件によっては、遠心翼54および攪拌 60が無くとも、十分な作用効果を呈する。

 次に、図7は第6の実施の形態を示す。図7( a)は回転体の部分を示す断面図、図7(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第6の実施の形態は、図3に示す第2の 施の形態において、一方の円盤52を、円盤51 と分離し、キャンドモータ12の流体流路形成 46に固定した固定部材69として構成したもの である。

 この固定部材69として構成される円盤52は 、内周部が流体流路形成体46に固定され、内 部近傍に複数の液体取入口59が形成されて る。

 そして、キャンドモータ12の駆動によっ 円盤51のみが回転し、円盤52は回転しないが 流路53において、液体の強い剪断力場が形 されるため、流路拡大部56による拡大流れに 加えて、剪断流れを形成でき、気泡を細分化 できる。

 なお、この第6の実施の形態の円盤51と円 52との関係とは逆に、上側の円盤51を固定部 材69とし、下側の円盤52のみが回転するよう 構成したとしても同様である。

 また、回転体13は、上側の円盤51に遠心翼 54や攪拌翼60を設けてもよいし、図6の第5の実 施の形態と同様に遠心翼54や攪拌翼60を設け くてもよい。

 次に、図8は第7の実施の形態を示す。図8( a)は回転体の部分を示す断面図、図8(b)は回転 体の流路を示す底面図である。

 この第7の実施の形態は、図3に示す第2の 施の形態における流路53を変更した構成で る。

 下側の一方の円盤52にのみテーパー部52a 設けて、流路拡大部56を設けたものであるが 、このような構成も図3に示す第2の実施の形 と同様の作用効果を呈し、さらに、回転体1 3の製造が容易になる効果が得られる。

 図8においては下側の円盤52だけにテーパ 部52aを設けているが、上側の円盤51だけに ーパー部を設けたとしても同様である。

 次に、図9は第8の実施の形態を示す。図9 回転体およびステータの部分を示す断面図 ある。

 この第9の実施の形態では、図3に示す第2 実施の形態の構成において、回転体13の液 取入口59に対向した固定部分である流体流路 形成体46の外周に、回転体13の回転によって 体取入口59に取り入れる液体が流れやすくな るように案内する案内部70が設けられている

 この案内部70により、回転体13の液体取入 口59への液体の流入がスムーズになるために 転体13の外径部からの液体の吐出量を増加 せることができる。

 次に、図10は第9の実施の形態を示す。図1 0は回転体の部分を示す断面図である。

 この第9の実施の形態では、図3に示す第2 実施の形態の構成において、回転体13の液 取入口59の外径側の縁部に、回転体13の回転 よって液体取入口59に取り入れる液体が流 やすくなるように案内する案内部70が設けら れている。

 この案内部70により、回転体13の液体取入 口59への液体の流入がスムーズになるために 転体13の外径部からの液体の吐出量を増加 せることができる。

 次に、図11は第10の実施の形態を示す。図 11(a)は回転体の部分を示す断面図、図11(b)は 転体の流路を示す底面図である。

 この第10の実施の形態は、円盤51,52間に、 複数の遠心翼54によって区画されて回転体13 内径側と外径側とに開口する複数の流路53を 形成し、各流路53に流路縮小部55、間隙最小 57およびこの流路拡大部56を設けた構成であ 。

 各流路53は、回転体13の軸方向の断面にお いて流路間隙が変わらず、回転体13の径方向 断面において流路間隙が縮小する流路縮小 55および流路間隙が拡大する流路拡大部56を 設けた構成である。

 このような構成でも、図3に示す第2の実 の形態と同様の作用効果を呈する。

 次に、図12は第11の実施の形態を示す。図 12(a)は回転体の部分を示す断面図、図12(b)は 転体の流路を示す底面図である。

 この第11の実施の形態は、回転体13が、キ ャンドモータ12の回転軸17に取り付けられる ス61が形成された回転体本体71と、この回転 本体71の周囲から回転体13の回転方向(図12(b) 矢印方向)に対して反対側となる接線方向に かって突設した複数のベンチュリ管72とを備 えた構成である。

 回転体本体71には、各ベンチュリ管72の内 径側に連通する液体取入口59が形成されてい 。

 各ベンチュリ管72は、回転体13の内径側と 外径側とに開口する筒状の流路53を有し、こ 流路53に流路縮小部55、間隙最小部57および の流路拡大部56がそれぞれ形成されている

 このような構成とすると、ベンチュリ管7 2の内側で気体と液体との混合物を流すポン 作用を呈し、ベンチュリ管72の外側でタンク 66内の液体の攪拌作用を呈する。

 なお、ベンチュリ管72の外形は、円筒状 も、四角形やそれ以上の角を有する多角形 状などのいずれでよいが、多角形筒状であ ば、タンク66内の液体の攪拌作用を向上させ ることができる。

 次に、図13は第12の実施の形態を示す。図 13は回転体の部分を示す断面図である。

 この第12の実施の形態は、図5に示す第4の 実施の形態の構成において、流路拡大部56の 径側の遠心翼54を無くし、あるいはその遠 翼54を残したまま、流路拡大部56より内径側 多孔性部材としての金網73を全周域にわた て設けた構成である。

 そして、流体注入口48より注入される気 が流体流出口49から回転体13の中心側に供給 れ、キャンドモータ12の駆動により回転す 回転体13の液体取入口59からタンク66内の液 を取り入れ、これら気体と液体との混合物 、金網73で交わり、流路53の流路縮小部55お び流路拡大部56を順に通過して回転体13外に 出される。

 気体と液体との混合物が金網73を通過す 際、気体と液体との良好な接触を図ること できるとともに、遠心翼54および金網73によ 遠心効果により流路拡大部56より内径側で 圧力を増加させて気体を液体に加圧溶解で 、この気体を加圧溶解した液体が流路53を通 過するときの圧力降下によって過溶解してい た気体が微細気泡として析出されるとともに 、溶解気体で飽和した液体が吐出される。

 また、金網73を設けた回転体13からの吐出 流量を確保するためには、遠心翼54を例えば 転体13の周方向に45°間隔で配置するなどし 遠心効果を高めることが好ましい。

 なお、多孔性部材としては、金網73に限 ず、例えば複数の孔をあけた板などを用い もよい。

 次に、図14は第13の実施の形態を示す。図 14(a)は回転体およびステータの部分を示す断 図、図14(b)は回転体およびステータの流路 底面側から見た断面図である。

 この第13の実施の形態は、回転体13の外径 部外側にステータ75を配設した構成である。

 回転体13は、互いに対向して流路を形成 る2枚の円盤51,52、およびこれら円盤51,52間に 設けられた複数の遠心翼54を備え、キャンド ータ12側に対して反対側に位置する円盤51の 中心側部分が上方に開口されている。

 ステータ75は、流体流路形成体46を兼用し て一体に形成されたステータ本体76を有し、 のステータ本体76には回転体13が回転可能に 配置される回転体収容部77が形成され、この 転体収容部77内から回転体13の回転方向(図14 (b)矢印方向)に対応した接線方向に向かって テータ本体76の外径側に開口する複数の流路 53が形成されている。これら各流路53は、軸 向の断面において流路間隙は変わらず、径 向の断面において流路間隙が縮小する流路 小部55および流路間隙が拡大する流路拡大部 56が設けられている。

 ステータ75の上部に液体取入口59が形成さ れている。さらに、ステータ75の上部にステ 78aを介してパイプ78が連結され、このパイ 78の上端部がタンク66の上部まで延設されて 持されることにより、パイプ78内を通じて 転体13に気体を供給することもできる。すな わち、回転体13に対する気体の供給は、下部 キャンドモータ12側と上部のパイプ78側のい ずれからでも供給することができる。パイプ 78から気体を供給する場合には、パイプ78の 端であって円盤51の中心の開口側部分が上方 から取り込まれる気体が回転体13に流出する 体流出口49として形成される。

 流体流路45はステータ本体76と回転体13の 盤52との間の隙間を通じて各流路53に連通さ れ、これらステータ本体76と回転体13の円盤52 の外径部との間に流体流出口49が形成されて る。

 そして、気体を流体注入口48より注入す と、気体は流体流路45より回転体13の外径部 供給される。あるいは、気体をパイプ78の 端から注入すると、気体はパイプ78より回転 体13の内径側に供給される。

 回転体13が回転すると、タンク66内の液体 を回転体13の液体取入口59より吸入し、回転 13に供給される気体と液体との混合物がステ ータ75の各流路53に吐出される。そして、気 と液体との混合物が流路53の流路拡大部56を 過するとき、気体と液体との混合物は流路 隙の変化により流速が変化するため、圧力 変化し、気体が微細化される。

 なお、ステータ75の下側にタンク66内の液 体を取り入れる液体取入口59を設けてもよい

 次に、図15は第14の実施の形態を示す。図 15(a)は回転体およびステータの部分を示す断 図、図15(b)は回転体およびステータの流路 底面側から見た断面図である。

 この第14の実施の形態では、図14に示す第 13の実施の形態の構成において、ステータ75 、ステータ本体76の周囲から回転体13の回転 向(図15(b)矢印方向)に対応した接線方向に向 かって突設した複数のベンチュリ管79を備え 構成である。

 各ベンチュリ管79は、回転体13の内径側と 外径側とに開口する各流路53を有し、この流 53に流路縮小部55、間隙最小部57およびこの 路拡大部56がそれぞれ形成されている。

 このような構成でも、図14に示す第13の実 施の形態と同様の作用効果を呈する。

 次に、図16は第15の実施の形態を示す。図 16(a)は回転体およびステータの部分を示す断 図、図16(b)は回転体およびステータの流路 底面側から見た断面図である。

 この第15の実施の形態では、図14に示す第 13の実施の形態の構成において、ステータ75 2枚の円盤82,83を備え、これら円盤82,83間には 全周にわたって流路53が形成されている。

 円盤82,83の対向面には、内径側から外径 に向かって拡開するテーパー部82a,83aが対向 て形成されている。したがって、流路53に 、流路縮小部55、間隙最小部57および流路拡 部56が形成されている。

 このような構成でも、図14に示す第13の実 施の形態と同様の作用効果を呈する。

 また、このステータ75の流路に設けられ テーパー部82a,83aは図8に示す第7の実施の形 の如く、円盤82,83の片側だけに設けてもよい 。

 次に、図17は第16の実施の形態を示す。図 17(a)は回転体およびステータの部分を示す断 図、図17(b)は回転体およびステータの流路 底面側から見た断面図である。

 この第16の実施の形態では、図16に示す第 15の実施の形態の構成において、ステータ75 上側の円盤82に回転体13の上面を覆う覆い部8 6が形成され、この覆い部86の中心には、覆い 部86の下面に窪み部87が形成されているとと に、この窪み部87を貫通し開口する孔部88が 成されている。下側の円盤83の内周部近傍 は複数の液体取入口59が形成されている。

 回転体13は、一方の円盤51および複数の遠 心翼54を備えている。

 このように構成された分散攪拌機11を用 た分散槽65では、処理の開始時において、タ ンク66内は空の状態であり、このタンク66内 液体を溜める初期のときに、分散攪拌機11の ステータ75内に残留する気体を孔部88から排 できる。これにより、分散攪拌機11の可動時 に、ステータ75内に気体が残留することによ キャビテーションの発生や回転体13が機能 ないのを防止できる。

 さらに、流体注入口48から注入する気体 供給量が過剰であれば、ステータ75内に供給 された気体のうち、液体に溶融しきれない過 剰な分の気体がステータ75の孔部88から流出 るため、この孔部88から気体が流出するか否 かを目視で確認することによって気体の適切 な供給量を把握でき、孔部88からの気体が流 するようであれば流出しないように気体の 給量を適切に調整できる。これにより、気 の供給量が過剰であった場合のようなキャ テーションの発生や回転体13が機能しない どの不具合を防止できる。

 なお、図1ないし図13に示す各実施の形態 おいても、回転体13の上方へ向く一端面で る円盤51の中心寄り位置(例えば、ボス61より 外側位置、ボス61の部分など)に、回転体13の 側と外側とに連通する孔部を形成すること より、上述したステータ75に設けた孔部88と 同様の作用効果が得られる。

 次に、図18は第17の実施の形態を示す。図 18(a)は回転体およびステータの部分を示す断 図、図18(b)は回転体およびステータの流路 底面側から見た断面図である。

 この第17の実施の形態では、図17に示す第 16の実施の形態の構成において、キャンドモ タ12の回転軸17がステータ75を貫通する位置 で延設され、この回転軸17の先端にステー 75の外部で回転体13と一体に回転する攪拌翼 91が取り付けられている。

 この攪拌翼体91は、円盤92を有し、この円 盤92がステータ75側に対して反対側の外面に 複数の攪拌翼93が放射状に配置されて突設さ れている。円盤92の中心側部分には、キャン モータ12の回転軸17に取り付けられるボス94 形成されている。そして、攪拌翼体91は、 ャンドモータ12の回転軸17の先端に回転体13 ともにボルト62により共締めされて締結され ている。

 そして、ステータ75の外部で回転体13と一 体に回転する攪拌翼体91の攪拌翼93により、 途攪拌機を要することなくタンク66内の気体 を含んだ液体をより一層確実に攪拌すること ができる。

 次に、図19は第18の実施の形態を示す。図 19は回転体およびステータの部分を示す断面 である。

 この第18の実施の形態では、図19に示す第 18の実施の形態の構成において、回転体13の 心翼54を無くし、あるいはその遠心翼54を残 たまま、多孔性部材としての金網73を全周 にわたって設けた構成である。

 そして、キャンドモータ12の駆動により 転体13が回転し、流体注入口48より注入され 気体が流体流出口49から回転体13の中心側に 供給され、キャンドモータ12の駆動で回転す 回転体13によりステータ75の液体取入口59か タンク66内の液体を取り入れ、これら気体 液体との混合物は、回転体13の金網73で交わ 、ステータ75の流路53の流路縮小部55および 路拡大部56を順に通過してステータ75外に吐 出される。

 気体と液体との混合物が金網73を通過す 際、気体と液体との良好な接触を図ること できるとともに、金網73による遠心効果によ り流路拡大部56より内径側での圧力を増加さ て気体を液体に加圧溶解でき、この気体を 圧溶解した液体が流路53を通過するときの 力降下によって過溶解していた気体が微細 泡として析出されるとともに、溶解気体で 和した液体が吐出される。

 なお、金網73は、回転体13に設ける例に限 らず、ステータ75の流路53の流路拡大部56より 内径側に設けてよく、回転体13側とステータ7 5側の両方に設けてもよい。

 また、多孔性部材としては、金網73に限 ず、例えば複数の孔をあけた板などを用い もよい。

 次に、図20は第19の実施の形態を示す。図 20は分散槽の断面図である。

 この第19の実施の形態では、タンク66の底 部と側面上部側とを接続する外部循環路97が けられ、この外部循環路97にタンク66の底部 から液体を外部循環路97内に取り出すととも この外部循環路97からタンク66の側面上部に 戻すように循環させるポンプ98が配設されて る。

 また、外部循環路97には、ポンプ98の吐出 側に、タンク66内から外部循環路97に取り出 た気体を含んだ液体の一部を次工程に送出 る送出路99が接続されている。外部循環路97 送出路99との接続箇所より各下流側にはバ ブ100,101がそれぞれ配設され、これらバルブ1 00,101による流量調整によって送出路99からの 体を含んだ液体の送出量を調整することが きる。

 そして、ポンプ98の稼動により、タンク66 の底部から気体を含んだ液体を外部循環路97 取り出すとともにタンク66の上部側に戻す とにより、タンク66内の気体を含んだ液体を 攪拌し、混合できる。

 そのため、分散攪拌機11による攪拌作用 加えて、外部循環路97により、タンク66内の 体を含んだ液体をより確実に攪拌できる。

 また、送出路99により、タンク66内から外 部循環路97に取り出した気体を含んだ液体の 部を次工程に送出することができる。この き、外部循環路97に送出路99を接続すること により、ポンプ98による吐出圧力を利用して 気体を含んだ液体を送出できる。

 タンク66には、2種類以上の流体が存在す ので、タンク66の下部側には液体が貯留さ 、上部側には液体中に分散しきれない気体 液体との比重差で分離して貯留される。

 分散攪拌機11の流体注入口48には、外部か ら気体を加圧供給する流体供給路102が接続さ れている他に、タンク66の上部側の気体を流 供給路102の一部を共用して分散攪拌機11に す流体循環路103が接続されている。これら 体供給路102および流体循環路103には、バル 104,105がそれぞれ配設されている。

 タンク66の上部には、気体を外部に排出 る気体排出路106が接続され、この気体排出 106にバルブ107が配設されている。

 この構成により、流体供給路102によって 体を分散攪拌機11に供給できるうえに、分 攪拌機11の回転体13の回転による自吸方式で 流体循環路103を通じてタンク66内の上部側 気体を分散攪拌機11に戻し、その気体をタン ク66内の液体に分散し攪拌することができる め、分散させる気体の再利用が可能で、分 させる気体の消費効率が良くなり、系全体 効率も改善できる。

 また、分散攪拌機11として、図14ないし図 16に示す第13ないし第15の実施の形態の構成の 分散攪拌機11を用いる場合には、この分散攪 機11のステータ75に固定されたパイプ78の上 部をタンク66内の上部側の気体が貯留され 領域に配置する。これにより、分散攪拌機11 の回転体13の回転による自吸方式で、パイプ7 8を通じてタンク66内の上部側の気体を分散攪 拌機11に戻し、その気体をタンク66内の液体 分散し攪拌することができる。そのため、 イプ78も流体循環路103として機能する。

 次に、図21は第20の実施の形態を示す。図 21は分散槽の断面図である。

 この第20の実施の形態では、図20に示す第 19の実施の形態の構成において、分散攪拌機1 1がタンク66でなく外部循環路97に設けられた 成である。すなわち、外部循環路97におけ タンク66の底部とポンプ98との間に分散攪拌 110が形成され、この分散攪拌室110内に分散 拌機11の回転体13が配置されている。

 そして、ポンプ98の稼動により、タンク66 の底部から液体を外部循環路97に取り出すと もにタンク66の上部側に戻すことにより、 ンク66内の気体を含んだ液体を攪拌し、混合 できる。

 このとき、分散攪拌機11により、外部循 路97に取り込まれた液体に気体を分散し、攪 拌できる。

 また、送出路99により、タンク66内から外 部循環路97に取り出した気体を含んだ液体の 部を次工程に送出する場合、外部循環路97 取り込まれた液体に分散攪拌機11で気体を分 散し、攪拌しているため、確実に気体が分散 し、攪拌された気体を含む液体を送出路99に 出できる。

 なお、分散攪拌機11には、回転体13とステ ータ75とを備えた分散攪拌機11を用いてもよ 。

 なお、本発明に係る分散攪拌機11の回転 13の流路形状またはステータ75の流路形状は 記各実施の形態で説明した形状にとらわれ ものでなく、流路拡大部56が設けられるも ならどのような形状でもよい。

 例えば、流路53には、流路縮小部55を設け なくてもよく、流路53の内径側には間隙最小 57の間隔の通路部を設けてもよい。また、 路53の径方向に、複数段の流路拡大部56を連 して設けてもよく、これにより流路53を通 する流体をより微細化できる。また、流路53 を回転体13に設ける場合、流路53の外径側の 出口が回転体13の円盤51の外面に開口するよ に流路53を斜めに形成してもよい。

 また、分散攪拌機11は1本の回転軸17に回 体13または回転体13とステータ75とをそれぞ 複数段設けた構成としてもよく、そうした 合には液体に分散し攪拌できる気体量を増 させることができる。

 また、回転体13に流体を供給する部分の 成は、上記各実施の形態で説明した構成に らわれるものでなく、問題なく流体が供給 れるならどのような構成でもよい。

 また、流路53には、ベンチュリ管などに らず、全周にわたって多数の孔をあけたオ フィスを用いても、気体を微細化できる。

 また、このように構成される分散攪拌機1 1および分散槽65は、タンク66内に貯留する液 などの第1の流体に、気体、タンク66内の液 と溶け合わない液体、および気泡を含む液 などの少なくともいずれか1つを含む他の流 体である第2の流体を分散し攪拌させるもの 限らず、懸濁液の2次粒子(1次粒子が凝集し もの)の1次粒子への分散、分散液中の液滴の 微細化にも適用できる。

 本発明は、第1の流体に第2の流体を分散 攪拌する分野などに利用される。