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Title:
DEVICE FOR TAKING OUT GRANULAR BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/142895
Kind Code:
A1
Abstract:
A device for separating a granular body in which the time required for separating a minute granular body can be significantly shortened. A device for taking out granular bodies B individually from a granular body group consisting of a large number of granular bodies B contained in a containing chamber (10) comprises an aligning means for sucking a plurality of granular bodies B from the granular body group and arranging them vertically in one row in a nozzle (22) provided in a member covering the opening of the containing chamber (10) while having an inside diameter larger than that of the granular body B and allowing only one granular body B to pass therethrough, a separation means for separating the granular body B at the uppermost position out of the plurality of granular bodies B arranged in one row in the nozzle (22) from other granular bodies, and a taking-out means for taking out the granular body B separated by the separating means.

Inventors:
SATO KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053904
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
March 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHINAPEX CO LTD (JP)
SATO KAZUHIRO (JP)
International Classes:
B23K3/06; B65G51/02; H01L21/60; H05K3/34
Foreign References:
JP2005079492A2005-03-24
JPH0945729A1997-02-14
JP2005103561A2005-04-21
JPS57204867U1982-12-27
JP2003243440A2003-08-29
JPS59162168U1984-10-30
JP2002009100A2002-01-11
JP2006100524A2006-04-13
Attorney, Agent or Firm:
WATANUKI, Takao (12-9 Nakagosho 3-chom, Nagano-shi Nagano 35, JP)
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Claims:
 収容室内に収容された多数個の粒状体から成る粒状体群から粒状体を個々に取り出す粒状体取出装置であって、
 前記収容室の開口部を覆う部材に設けられ、前記粒状体の径寸法よりも大径でかつ1個の粒状体のみが通過できる内径寸法に形成され、複数個の粒状体を吸着可能なノズル内に、前記粒状体群から複数個の粒状体を吸引して上下方向に一列に整列する整列手段と、
 前記ノズル内に一列に整列された複数個の粒状体のうち、最上位置の粒状体を他の粒状体から分離する分離手段と、
 前記分離手段によって分離された粒状体を取り出す取出手段と、が設けられていることを特徴とする粒状体取出装置。
 前記整列手段には、前記収容室内の収容された前記粒状体群の粒状体を舞い上げるように攪拌する攪拌手段と、該攪拌手段によって攪拌されている粒状体を前記ノズル内に吸引するエア吸引手段と、が設けられていることを特徴とする請求項1記載の粒状体取出装置。
 前記攪拌手段には、前記収容室内の内壁面の底面近傍に開口されたエア吹き出し口と、該エア吹き出し口から吹き出されたエアが衝突して前記収容室内で上昇気流を形成する上昇気流生成手段と、が設けられていることを特徴とする請求項2記載の粒状体取出装置。
 前記分離手段には、前記ノズル内に吸引されて一列に整列された複数個の粒状体のうち、最上位置の粒状体を他の粒状体よりも強く吸引保持する吸引保持手段と、前記吸引保持手段によって前記最上位置の粒状体を吸引保持している状態で、前記ノズル内に圧縮エアを前記収容室内に向けて供給し、前記他の粒状体と分離する分離用圧縮エア供給手段と、を具備することを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の粒状体取出装置。
 前記吸引保持手段には、前記整列手段に用いられるエア吸引手段とノズルとを接続する第1エア流路の途中でかつ前記ノズルの上端近傍に形成され、前記ノズル内に吸引されて一列に整列された複数個の粒状体のうち、最上位置の粒状体を他の粒状体よりも強く吸引できるように、粒状体の径寸法よりも幅狭に形成された狭さく部が設けられ、
 前記分離用圧縮エア供給手段には、前記狭さく部に粒状体を吸引した状態で、前記ノズル内に圧縮エアを収容室内に向けて供給できるように、前記分離用圧縮エア供給手段とノズルとを接続する第2エア流路が形成されていることを特徴とする請求項4記載の粒状体取出装置。
 前記取出手段には、前記分離手段によって1つに分離された前記粒状体を取出口方向に案内する案内通路と、該案内通路内を前記取出口方向に粒状体を送り出す送出用圧縮エア供給手段を具備することを特徴とする請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の粒状体取出装置。
 前記送出用圧縮エア供給手段は、前記整列手段および前記分離手段に用いられるエア吸引手段と前記ノズルとを接続する第1エア流路を用い、前記エア吸引手段と切り替えて前記圧縮エア供給手段を用いることができるように、エア吸引手段と圧縮エア供給手段とを切り替える切替手段を具備することを特徴とする請求項6記載の粒状体取出装置。
 前記ノズルは、前記収容室の開口を覆う部材から前記収容室内にむけて延出されたチューブ状ノズルであることを特徴とする請求項1~7のうちのいずれか一項に記載の粒状体取出装置。
 前記案内通路の途中には、前記案内通路を通過する粒状体の進行方向が変更されるように前記粒状体の進行方向に対して傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項6~8のうちのいずれか一項に記載の粒状体取出装置。
Description:
粒状体取出装置

 本発明は粒状体取出装置に関し、より詳 には、小粒径の粒状体であっても確実に粒 体を取り出すことが可能な粒状体取出装置 関する。

 基板にBGA素子やCSPを実装する外部接続端子 してはんだボールが多く利用されている。 のはんだボールを接続電極に接合する際に んだボールを1つずつ取り扱う場合がある。 大量のはんだボールが収容されたトレイから はんだボールを1つずつに分離する方法とし は、吸着ノズルの先端にはんだボールをエ 吸着し、シャッターによりすりきり処理す ことではんだボールを一つずつ分離させる 置(特許文献1)や、はんだボールが収容され はんだボール収容トレイの底部から吸着ノ ルを上昇させながら吸着ノズルにはんだボ ルを吸着させ、はんだボール収容トレイ内 エアレーション処理し、吸着ノズルに1つの んだボールを残すことにより、はんだボー を一つずつ分離させる装置(特許文献2)が提 されている。
 このように特許文献1および2の発明におい は、大量のはんだボールが収容されている んだボール収容トレイからはんだボールを つずつ確実に分離させることが可能となる め、試作基板の製作や基板のリワークなど 分野において好適に用いられていた。

特開2003-198114号公報

特開2005-103577号公報

 しかしながら、特許文献1および2における んだボール取出装置のように、吸着部には だボールを吸着させた後、はんだボール収 トレイに設けられたシャッターを通過させ り、はんだボール収容トレイ内部でエアを き付けて吸着ノズルに余分に吸着したはん ボールを除去したりする方法の場合には、 着ノズルにはんだボールを吸着させる操作 、はんだボールを取り除く操作が必要とな 、処理時間の短縮ができないという問題が る。
 また、きわめて小径のはんだボールを取り う場合には、吸着ノズルの吸着部等を高精 で加工する必要があり、吸着ノズルの加工 困難になり、はんだボール取出装置の製造 ストが高騰してしまうといった課題もある
 そこで本願発明は、多数個のはんだボール の粒状体から成る粒状体群が収容されてい 収容室から粒状体を一つずつ容易に取りだ でき、かつその取出し速度を大幅に向上で る粒状体取出装置の提供を目的としている
 本発明は、収容室内に収容された多数個の 状体から成る粒状体群から粒状体を個々に り出す粒状体取出装置であって、前記収容 の開口部を覆う部材に設けられ、前記粒状 の径寸法よりも大径でかつ1個の粒状体のみ が通過できる内径寸法に形成され、複数個の 粒状体を吸着可能なノズル内に、前記粒状体 群から複数個の粒状体を吸引して上下方向に 一列に整列する整列手段と、前記ノズル内に 一列に整列された複数個の粒状体のうち、最 上位置の粒状体を他の粒状体から分離する分 離手段と、前記分離手段によって分離された 粒状体を取り出す取出手段と、が設けられて いることを特徴とする粒状体取出装置である 。
 かかる発明において、前記整列手段には、 記収容室内の収容された前記粒状体群の粒 体を舞い上げるように攪拌する攪拌手段と 該攪拌手段によって攪拌されている粒状体 前記ノズル内に吸引するエア吸引手段と、 設けられていることを特徴とする。これに り収容室内の粒状体群がフロック状になる とを防止することができると共に粒状体群 攪拌されて粒状体が分散されるため、収容 内の粒状体のノズルへの吸引が容易になる
 この、前記攪拌手段には、前記収容室内の 壁面の底面近傍に開口されたエア吹き出し と、該エア吹き出し口から吹き出されたエ が衝突して前記収容室内で上昇気流を形成 る上昇気流生成手段と、が設けられている とを特徴とする。これにより収容室内の粒 体群を更に一層攪拌することができ、収容 内の粒状体のノズルへの吸引が更に容易に る。これと同時に、収容室内にエアを吹き むことにより収容室内部の圧力が高まり、 ズルを介して収容室から粒状体が排出しや くなる。
 また、前記分離手段には、前記ノズル内に 引されて一列に整列された複数個の粒状体 うち、最上位置の粒状体を他の粒状体より 強く吸引保持する吸引保持手段と、前記吸 保持手段によって前記最上位置の粒状体を 引保持している状態で、前記ノズル内に圧 エアを前記収容室内に向けて供給し、前記 の粒状体と分離する分離用圧縮エア供給手 と、を具備することを特徴とする。これに り最上位置の粒状体のみを他の粒状体から 単でしかも確実に分離することができる。
 この吸引保持手段には、前記整列手段に用 られるエア吸引手段とノズルとを接続する 1エア流路の途中でかつ前記ノズルの上端近 傍に形成され、前記ノズル内に吸引されて一 列に整列された複数個の粒状体のうち、最上 位置の粒状体を他の粒状体よりも強く吸引で きるように、粒状体の径寸法よりも幅狭に形 成された狭さく部が設けられ、前記分離用圧 縮エア供給手段には、前記狭さく部に粒状体 を吸引した状態で、前記ノズル内に圧縮エア を収容室内に向けて供給できるように、前記 分離用圧縮エア供給手段とノズルとを接続す る第2エア流路が形成されていることを特徴 する。これにより、ノズルを介して排出さ た粒状体のうち、最初にノズルに入り込ん 粒状体を狭さく部に確実に吸着保持するこ ができるため、簡単な構造でノズル内の最 位置の粒状体のみを他の粒状体から確実に 離できる。
 更に前記取出手段には、前記分離手段によ て1つに分離された前記粒状体を取出口方向 に案内する案内通路と、該案内通路内を前記 取出口方向に粒状体を送り出す送出用圧縮エ ア供給手段を具備することを特徴とする。こ れにより、分離処理された粒状体を装置外に 取り出しやすくなる。
 この送出用圧縮エア供給手段は、前記整列 段および前記分離手段に用いられるエア吸 手段と前記ノズルとを接続する第1エア流路 を用い、前記エア吸引手段と切り替えて前記 圧縮エア供給手段を用いることができるよう に、エア吸引手段と圧縮エア供給手段とを切 り替える切替手段を具備することを特徴とす る。これによりエアを吸引していた状態の直 後に圧縮エアを供給することが簡単になるた め、分離処理した粒状体を確実に外部に取り 出すことができる。
 前記ノズルは、前記収容室の開口を覆う部 から前記収容室内にむけて延出されたチュ ブ状ノズルであることを特徴とする。これ より、収容室内の粒状体が少なくなっても 粒状体を抽出することができる。
 また、前記案内通路の途中には、前記案内 路を通過する粒状体の進行方向が変更され ように前記粒状体の進行方向に対して傾斜 る傾斜面が設けられていることを特徴とす 。これによれば、粒状体を所望の箇所に取 出すことができる。

発明の効果
 本発明にかかる粒状体取出装置によれば、 数個のはんだボール等の粒状体群が収容さ ている収容室から粒状体を1つずつ容易に取 り出すことができ、かつ取出し速度を従来の はんだボール取出装置に比べて大幅に向上す ることができる。

本実施形態のはんだボール取出装置の 面図である。 図1に示すはんだボール取出装置の側面 図である。 図1中のA-A線における断面図である。 図1中のB-B線における断面図である。 収容室の本体部分を示す斜視図である 収容室の上蓋部分を構成する第1部材の 平面図である。 収容室の上蓋部分を構成する第2部材の 平面図である。 収容室の上蓋部分を構成する第3部材の 平面図である。 図4中のC部分における拡大図であり、 容室からはんだボールを吸引した状態を示 説明図である。 図9中のD部分における拡大図である。 図10の状態においてはんだボールを上 から臨む説明図である。 はんだボール分離ユニット内において はんだボールを分離している手順を示す説明 図である。 はんだボール分離ユニット内において はんだボールを分離している手順を示す説明 図である。 はんだボール分離ユニット内において はんだボールを分離している手順を示す説明 図である。 はんだボールが案内通路内を通過して いる状態を示す説明図である。 はんだボールが反射板に衝突している 状態を示す説明図である。 はんだボールが抽出ノズル内を通過し ている状態を示す説明図である。

 以下に本発明にかかる粒状体取出装置の実 形態について、図面に基づいて詳細に説明 る。本明細書内においては、粒状体取出装 として粒状体としてのはんだボールを取り すはんだボール取出装置を例示しながら説 をおこなうが、本願発明に係る粒状体取出 置としては、はんだボール取出装置に限定 れるものではなく、ボールベアリングや樹 ボール等の他の粒状体を取り出す取出装置 あってもよいのはもちろんである。
 図1は、本実施形態のはんだボール取出装置 の平面図である。図2は図1に示すはんだボー 取出装置の側面図である。図3は図1中のA-A における断面図である。図4は、図1中のB-B線 における断面図である。図5は収容室の本体 分を示す斜視図である。図6は収容室の上蓋 分を構成する第1部材の平面図である。図7 収容室の上蓋部分を構成する第2部材の平面 である。図8は収容室の上蓋部分を構成する 第3部材の平面図である。
 図1に示すはんだボール取出装置100は、図3, 4に示すように、多数個のはんだボールBか なるはんだボール群を収容する凹状の収容 10と、収容室10の開口部を覆うはんだボール 離ユニット20と、収容室10の背面側に設けら れた取出ノズル30をそれぞれホルダ40に組み けることにより構成されている。収容室10な どをホルダ40に組み付ける際にはネジ止め等 公知の取り付け方法を適宜選択することが きる。 
 ホルダ40もまた、図示しない移動装置にネ 止め等により取り付け可能に形成されてい 。
 はんだボール取出装置100の側面と上面には エアプラグ16Z,52Z,54Zが配設されていて、そ ぞれのエアプラグ16Z,52Z,54Zは、図1に示す圧 エア供給手段80および/またはエア吸引手段82 に接続されている。エアプラグ16Z,52Z,54Zと圧 エア供給手段80、エア吸引手段82との間には 、図1に示すように、電磁弁Vが配設されてい 。この電磁弁Vがエアプラグ16Z,52Z,54Zに対し 圧縮エアの供給やエア吸引を選択的に行う めの切替手段として機能する。圧縮エア供 手段80とエア吸引手段82は、図示しないエア 制御部によりそれぞれの動作が制御される。 また、電磁弁Vの切り替え操作もエア制御部 よりなされる。
 はんだボールBを収容する収容室10は、図3, 4に示すように本体部11前後左右の面に側壁 12が取り付けられている。本体部11と側壁部1 2はネジ止め等の公知の方法により固定され いる。収容室10の少なくとも前面側(正面側) 位置する側壁部12Aは、制電アクリル板など 透明材料により形成されている。
 収容室10の後面側(背面側)に位置する側壁部 12Zには、側壁部12Zの高さ方向に貫通する貫通 孔13が形成されていて、貫通孔13の下側から 出ノズル30が挿通されている。貫通孔13の上 からは貫通孔13の上部側を閉塞するための ルト32が挿通されている。ボルト32の先端側 、所定長さに細径に形成されていて、取出 ズル30内に進入可能である。さらに、細径 に先端部34はスラッシュカットされていて、 後述する案内通路76内を通過してきたはんだ ールBを取出ノズル30の軸線方向に進路変更 せる傾斜面として機能している。本明細書 においては取出ノズル30の内部空間も案内 路76の一部に含まれている。
 収容室10の内部空間の形状は図3,図5に示す うに正面視形状がほぼ逆台形状をなす凹形 形成されている。また、本体部11の内壁面に は段差部分14が設けられている。段差部分14 収容室10における上昇気流形成部として機能 する。本体部11の段差部分14と反対側の内壁 と内底面の近傍部分には、圧縮エア供給手 80に連通する連通部16が形成されている。連 部16の端部は、収容室10の内壁の上端側から 下端側の方向に内壁面に沿って形成されてい る長穴16Bに接続されている。この長穴16Bは、 金属箔などからなるテープ16Aにより覆われて おり、収容室10の底面近傍位置において、本 部11の内底面部分との境界部分に開口部18が 形成されている。この開口部18が収容器10内 おけるエア吹き出し口となる。連通部16の収 容室10の外部側の端部にはエアプラグ16Zが配 されていて、圧縮エア供給手段80からの圧 エアを収容室10の内部に供給可能になってい る。このように、収容室10の段差部分14、連 部16、開口部18と、圧縮エア供給手段80と、 より収容室10のはんだボールB,B,・・・を攪 する攪拌手段が構成されている。
 かかる攪拌手段では、圧縮エア供給手段80 らの圧縮エアが、電磁弁Vと、エアプラグ16Z よび連通部16を経由してテープ16Aと本体部11 との開口部18から収容室10内に供給される。 容室10に供給された圧縮エアは段差部分14に 突した後、収容室10内において上昇気流を 成し、収容室10内のはんだボールBを巻き上 るようにして混合する。このように収容室10 内ではんだボールBが攪拌されるので、はん ボールBどうしがフロック状に固まってしま ことが少なくなり、収容室10からのはんだ ールBの抽出機会が増加する。
 このように収容室10の内部に圧縮エアが供 されることによりはんだボールBが攪拌され と共に、収容室10の内部圧力が高まる。収 室10には抽出ノズル22が配設されていて、抽 ノズル22は収容室10の外部に連通しているの で、収容室10の中のはんだボールBは抽出ノズ ル22を介して収容室10から排出されることに る。
 本体部11には、図3,図4に示すように、収容 10の上蓋としても機能するはんだボール分離 ユニット20が配設されている。はんだボール 離ユニット20は、第1部材50と、第2部材60と 3部材70とにより構成され、第3部材70を第1部 50と第2部材60とにより挟持させた状態で組 立てられている。はんだボール分離ユニッ 20は、第1部材50、第2部材60、第3部材70に設け られているネジ孔Nに図示しないネジを挿通 せることによりそれぞれが位置決めされた 態で組み立てられるようになっている。
 はんだボール分離ユニット20は、図3に示す うに、第2部材60の下面側が収容室10に面す ようにして収容室10に取り付けられている。 そして、第2部材60の下面には収容室10内に延 る抽出ノズル22が取り付けられている。抽 ノズル22は、その内径寸法が、はんだボール Bの径よりも大径でかつ1個のはんだボールBの みが通過できる径寸法に形成されていて、先 端部分が収容室10の内部空間の半分程度の高 位置となる長さ寸法に形成されている。抽 ノズル22により、収容室10から抽出されたは んだボールBは抽出ノズル22内で複数個が一列 に連なった状態になる。
 次に、はんだボール分離ユニット20を構成 る各部材について個別に説明する。
 図6に示すように第1部材50には、切替手段で ある電磁弁V(図1)を介して圧縮エア供給手段80 (図1)とエア吸引手段82(図1)に連通する第1エア 流路52と、圧縮エア供給手段80に連通する第2 ア流路54と、組み立て用のネジ孔Nがそれぞ 板厚方向に貫通して形成されている。第1エ ア流路52と第2エア流路54にはエアプラグ52Z,54Z がそれぞれ差し込まれている。
 また、図7に示すように第2部材60には、板厚 方向に貫通して収容室10と第1部材50の第2エア 流路54を連通する連通孔62と組み立て用のネ 孔Nがそれぞれ板厚方向に貫通して形成され いる。連通孔62は、はんだボール分離ユニ ト20内において、第1部材50の第2エア流路54位 置とほぼ同じ平面位置(第2エア流路54の下方 置)となるように形成されている。連通孔62 は収容室10側から抽出ノズル22(図3,図4)が挿 されている。
 図8に示すように第3部材70には、第1部材50の 第1エア流路52(図6)と第2エア流路54(図6)にそれ ぞれ連通すると共に、外周端縁に開口部を有 するスリット72と、組み立て用のネジ孔Nがそ れぞれ板厚方向に貫通して形成されている。 スリット72の一端側は、第3部材70の外周端縁 で延出している。スリット72の中途部には リット72の幅寸法が狭くなる狭さく部74が設 られている。狭さく部74は、はんだボール 離ユニット20を組み立てた状態において、第 2部材60の連通孔62(図7)の開口部の近傍であっ 、連通孔62の平面位置よりもスリット72に圧 縮エア供給手段80(図1)から供給されるエア流 上流側にわずかにずれた位置に設けられて る。狭さく部74の幅寸法は、はんだボールB 径寸法の1/3~1/2程度に形成されている。
 図3,図4に示すようにはんだボール分離ユニ ト20内において第1部材50の下側面と第2部材6 0の上側面と第3部材70の狭さく部74以降のスリ ット72とにより水平方向に形成されるスペー が案内通路76となる。また、狭さく部74より も上流側(圧縮エア供給手段80またはエア吸引 手段82側)には図示しない真空計が配設されて いる。真空計はエア制御部と電気的または機 械的に接続されており、真空計の計測値によ ってエア制御部を作動させるように設定され ている。
 以上のようにして形成された第1部材50、第2 部材60、第3部材70を組み立てられたはんだボ ル分離ユニット20は、圧縮エア供給手段80と エア吸引手段82と、図示しないエア制御部と それぞれ連繋して作動する。
 図1~図8に示すはんだボール取出装置100では 収容室10内のはんだボールB,B,・・・を、抽 ノズル22内に上下方向に一列に整列する整 手段を具備する。整列手段は、収容室10の段 差部分14、連通部16、開口部18と、圧縮エア供 給手段80とからなる攪拌手段と、抽出ノズル2 2に接続された第1エア流路54および第1エア流 52に接続された吸引手段82とにより構成され ている。
 この整列手段では、圧縮エア供給手段80か 圧縮エアを収容室10に供給し、はんだボール B,B,・・・を攪拌して分散しつつ、収容室10内 部を高圧にする。収容室10の内部圧力を高め ことに加え、エア吸引手段82によって抽出 ズル22内のエアを吸引して、抽出ノズル22内 複数個のはんだボールBを吸引し上下方向に 一列に整列する(図10)。
 また、整列手段の抽出ノズル22内に上下方 に一列に整列した複数のはんだボールBのう 、最上位置のはんだボールBのみを他のはん だボールBから分離する分離手段が整列手段 併設されている。この分離手段は、整列手 を構成する抽出ノズル22内に上下方向に一列 整列されたはんだボールB,B,・・・のうちに 上位置にあるはんだボールBに一番強い吸引 を与えるための吸引保持手段と、第2エア流 路54および第2エア流路54に接続され、吸引保 手段により吸引保持されているはんだボー Bに分離用圧縮エアを供給するための圧縮エ ア供給手段80により構成されている。
 この分離手段は、整列手段を構成する抽出 ズル22内に上下方向に一列に整列されたは だボールB,B,・・・のうち最上位置にあるは だボールBを狭さく部74に吸着させた状態で 圧縮エア供給手段80からの圧縮エアを抽出 ズル22内のはんだボールBに吹き付け(図12)、 上位置にあるはんだボールB以外のはんだボ ールB,Bを収容室10に戻し、最上位置にあるは だボールBを1つに分離する(図13)。
 このようにして1つに分離されたはんだボー ルBを、はんだボール取出装置100(はんだボー 分離ユニット20)の外部に取り出しする取出 段が、整列手段および分離手段に併設され いる。取出手段は、案内通路76と、案内通 76に接続された第1エア流路52と第1エア流路52 に接続された送出用圧縮エア手段である圧縮 エア供給手段80と、案内通路76に配設され、 内通路内を通過してきたはんだボールBの進 方向を変更する側に傾斜する傾斜面に形成 れたボルト先端部34と、により構成されて る。
 取出手段は、吸着保持手段を構成する狭さ 部74に吸着され、他のはんだボールBから分 されたはんだボールBに、狭さく部74からは だボールBが離反する方向に圧縮エア供給手 段80側からの圧縮エアを吹き付け(図14)、はん だボールBを案内通路76内で移動させ(図15~図17 )、はんだボールBをはんだボール取出装置100( はんだボール分離ユニット20)の外部に取り出 している。
 次に、本実施形態におけるはんだボール取 装置100を用いたはんだボールの取り出し方 について説明する。図9は、図4中のC部分に ける拡大図であり、収容室からはんだボー を吸引した状態を示す説明図である。図10 、図9中のD部分における拡大図である。図11 、図10の状態においてはんだボールを上方 ら臨む説明図である。図12~図14は、それぞれ 、はんだボール分離ユニット内においてはん だボールを分離している手順を示す説明図で ある。図15~図17ははんだボールが案内通路内 移動している状態を示す説明図である。
 まず、本体部11に側壁部12をネジ等により組 み付けて収容室10を形成し、収容室10に分離 象となるはんだボールBを収容した後、収容 10にはんだボール分離ユニット20をネジ等に より組み付ける。必要に応じて、取出ノズル 30やホルダ40と収容室10を一体に組み立てても よい。
 続いて第1エア供給路52、第2エア供給路54、 通部16のそれぞれにエアプラグ52Z,54Z,16Zをセ ットし、エアプラグ52Z,54Z,16Zと圧縮エア供給 段80およびエア吸引手段82にエアチューブ( 示せず)を接続する。エアプラグ52Z,54Z,16Zと 縮エア供給手段80および/またはエア吸引手 82との間には、必要に応じて電磁弁Vが配設 れる。
 ユーザは図示しないエア制御部を起動し、 ア制御部により圧縮エア供給手段80に圧縮 アを供給させると共に、収容室10に接続され ているエアプラグ16Zのみに圧縮エアを供給す るように電磁弁Vを切り替える(攪拌手段始動) 。エアプラグ16Zから供給された圧縮エアは、 収容器10内の開口部18から収容器10の内部に吹 き込んだ後、段差部分14に衝突して収容室10 で上昇気流を形成する。収容室10内に生じた 上昇気流によりはんだボールBは舞い上げら て攪拌される。このとき、収容室10の内部圧 力は圧縮エア供給前に比べて大幅に高くなり 、収容室10の内部空気およびはんだボールBは 、収容室10の外部に連通している抽出ノズル2 2を介して収容室10の外部に排出されることに なる。
 エア制御部は、圧縮エア供給手段80から供 した圧縮エアにより収容室10内のはんだボー ルBを攪拌させると同時に、エア吸引手段82を 起動して第1エア流路52を介してエアを吸引さ せ、収容室10内で攪拌されているはんだボー Bを図9に示すように抽出ノズル22内に吸引す る(整列手段始動)。抽出ノズル22には単数ま は複数個のはんだボールBが吸引される。抽 ノズル22に最初に入り込んだ(吸引された)は んだボールBは、図10,図11に示すように案内通 路76の狭さく部74の位置で吸着され、最初の んだボールBに追従して吸引された他のはん ボールBは、案内通路76の狭さく部74から抽 ノズル22にかけて上下方向にほぼ一列に整列 した状態になる。最初に吸引されたはんだボ ールBは狭さく部74に押し付けられた状態とな っているので、その後に連なる他のはんだボ ールBにはわずかな吸引エアのみが作用する とになる。換言すれば、最初に吸引された んだボールBに作用する吸引力は、他のはん ボールBに作用する吸引力よりも強くなるの である。
 また、案内通路76の狭さく部74にはんだボー ルBが押圧されていることにより、エア吸引 段82に吸引されるエアの量が減少するので、 狭さく部74からエア吸引手段82側の真空度が まる。狭さく部74とエア吸引手段82の間に配 されている真空計が所定の真空度を計測す とエア制御部が作動し、エア制御部は、エ 吸引手段82によるエア吸引を継続しながら 電磁弁Vの切り替えと圧縮エア供給手段80を 動を行い、図12に示すように第2エア流路54を 介して圧縮エアを供給させる(分離手段始動)
 第2部材60の連通孔62と第3部材70の狭さく部74 の位置関係により、抽出ノズル22に最初に吸 されたはんだボールBは、図10に示すように 抽出ノズル22の直上位置ではなく、抽出ノ ル22の直上位置よりもエア吸引手段82側に形 された狭さく部74に押圧された状態で吸引 れるので、図11に示すように、最初に吸引さ れたはんだボールBと抽出ノズル22の上端開口 部分との間には隙間90が形成されることにな 。
 第2エア流路54から圧縮エアが供給されると 圧縮エアの大部分は抽出ノズル22に最初に 引されたはんだボールB(先頭のはんだボール B)と抽出ノズル22の上端部における内径部分 の間に形成された隙間90を介して抽出ノズル 22の内部空間に入り込むか、案内通路76内で 散し、エア吸引されるかはんだ分離ユニッ 20の外部に排出される。隙間90の大きさは、 り扱うはんだボールBの径寸法に対して10~30 ーセント程度の幅寸法であることが好適で る。図11,図12に示すように、先頭のはんだ ールBは、案内通路76の狭さく部74に吸引され ているため、先頭のはんだボールBの中心位 は第2エア流路54の中心軸に対してずれた状 となっている。このことに加え先頭のはん ボールBは最も強い吸引力で吸引されている め、第2エア流路54からの圧縮エアが直撃せ 、圧縮エアによって動いてしまうことはな 、先頭のはんだボールBは狭さく部74位置で どまることになる。
 第2エア流路54からの圧縮エアの大半は先頭 はんだボールBの外周面に沿って隙間90を介 て抽出ノズル22内に流下する。先に説明し とおり、先頭のはんだボールBの下方に連な ている他のはんだボールBは、先頭のはんだ ボールBに付与されている吸着力に対して弱 吸着力で追従しているので、図13に示すよう に第2エア流路54から流下してきた圧縮エアに より他のはんだボールB,B,B・・・が離脱する このようにして、収容室10から抽出ノズル22 により吸引された複数のはんだボールB,B,B・ ・を1つに分離することができる。
 次に、エア制御部は電磁弁Vを切り替えると 共に、圧縮エア供給手段80からの圧縮エアを 1エア流路52を介して案内通路76に供給し(取 手段始動)、図14,図15に示すようにはんだボ ルBをはんだボール分離ユニット20から排出 る方向へ移動させる。本実施形態において 、案内通路76に取出ノズル30が接続されてお り、それぞれの軸線が直角となるような状態 で接続されている。また、案内通路76と取出 ズル30の軸線が交差する部分には、案内通 76からのはんだボールBが取出ノズル30に反射 する角度でスラッシュカットされたボルト先 端部34が位置している。案内通路76内を通過 てきたはんだボールBは、図16に示すように 案内通路76内を通過してきたはんだボールB 進路を変更する方向に傾斜した傾斜面に形 されたボルト先端部34に衝突した後、取出ノ ズル30の軸線方向に沿って移動し、取出ノズ 30の終端部から外部に排出されることにな 。
 ホルダ40を移動装置に取り付けておけば、 容室10から分離したはんだボールBを任意の 置に取り出すことができる。このようにし 、収容室10に収容されたはんだボールBを個 に抽出することができる。本実施形態にお ては、はんだボールBの抽出時間を1秒以内に 行うことができるので、大量のはんだボール Bであっても短時間で抽出することができる
 以上に、本実施形態に基づいて本願発明を 細に説明してきたが、本願発明は、以上の 施形態に限定されるものではなく、発明の 旨を変更しない範囲において各種の改変が されたとしても本願発明の技術的範囲に属 ることはいうまでもない。
 例えば、収容室10の底部には上昇気流生成 段として段差部分14が形成された本体部11に いて説明しているが、上昇気流生成手段は 差部分14以外の形態で実現することも可能 ある。そもそも、収容室10内に上昇気流生成 手段を設けない形態としても、本願発明は実 現可能である。
 また、収容室10にエア排出機構を接続せず 収容室10内部ではんだボールBなどの粒状体 攪拌しない形態や、はんだボール分離ユニ ト20に抽出ノズル22を接続せず、複数個のは だボールBを上下方向に一列に連ねることが できる形状寸法に形成した連通孔62にノズル しての機能を実現させる形態や、案内通路7 6を滑らかな曲線等で形成し、案内通路76内に 傾斜面を設けない実施形態を採用することも もちろん可能である。これらの実施形態はベ ストモードではないものの、本願発明による 最小限の作用効果を発揮することは可能であ る。

 本発明は、試験用配線基板を製作する上 のはんだボールの検品・抽出装置の他、ボ ルベアリングの検品・抽出装置等の粒状体 分離処理する装置に適用することが可能で る。