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Title:
DICING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066602
Kind Code:
A1
Abstract:
A dicing apparatus of an aspect of this invention is characterized in that when a control means detects, while first and second imaging means are imaging a work mounted on a second worktable, that a work mounted on a first worktable also must be imaged by use of the first and second imaging means, the control means determines priorities of the operations being performed at the first and second worktables, and then if it can be determined that the priority of the operation being performed at the first worktable is higher, the control means interrupts the imaging of the work mounted on the second worktable and moves the first and second imaging means to the first worktable for imaging the work thereon.

Inventors:
TSUSHIMA TAKEO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070662
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO SEIMITSU CO LTD (JP)
TSUSHIMA TAKEO (JP)
International Classes:
H01L21/301
Foreign References:
JP2007105861A2007-04-26
JP2005085972A2005-03-31
JP2004288792A2004-10-14
Attorney, Agent or Firm:
MATSUURA, Kenzo (P.O. Box 176 Shinjuku Sumitomo Bldg. 39F, 6-1, Nishi-shinjuku 2-chome, Shinjuku-k, Tokyo 39, JP)
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Claims:
 ワークを載置する第1のワークテーブル及び第2のワークテーブルと、前記ワークを撮像する第1の撮像手段及び第2の撮像手段と、前記ワークの切断を行う第1の切断手段及び第2の切断手段とを備え、前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルと前記第1の切断手段及び第2の切断手段とを移動手段により相対的に移動させて切断を行うダイシング装置で用いるダイシング方法において、
 前記第2のワークテーブル上に載置されるワークを前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段で撮像中、前記第1のワークテーブル上に載置されたワークにおいても前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段で撮像する必要が有ることを制御手段により検知した場合、前記第1のワークテーブルと前記第2のワークテーブルとで行われている動作の優先度を前記制御手段により判断し、前記第1のワークテーブルにおける動作の優先度が高いと判断できる際、
 前記第2のワークテーブル上に載置されるワークの撮像を中断し、前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段を移動させて前記第1のワークテーブル上のワークの撮像を行うことを特徴とするダイシング方法。
 前記第2のワークテーブル上に載置されるワークの撮像を中断してアライメントに使用する全てのデータ及び中断位置の状態制御情報を記憶し、前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段を移動させて前記第1のワークテーブル上のワークの撮像を行い、前記第1のワークテーブル上のワークの撮像が終わり前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段を使用することが可能であることを前記制御手段で認識できる際には、前記第2のワークテーブル上に載置されるワーク上の撮像を中断した場所と同じ位置を撮像するように前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段を移動させてワークの撮像を途中から再開することを特徴とする請求項1に記載のダイシング方法。
 ワークを載置する第1のワークテーブル及び第2のワークテーブルと、前記ワークを撮像する第1の撮像手段及び第2の撮像手段と、前記ワークの切断を行う第1の切断手段及び第2の切断手段とを備え、前記第1のワークテーブルまたは第2のワークテーブルと前記第1の切断手段及び第2の切断手段とを移動手段により相対的に移動させて切断を行うダイシング装置で用いるダイシング方法において、
 前記第2のワークテーブル上に載置されるワークを前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段で撮像中、前記第1のワークテーブル上に載置されたワークにおいても前記第1の撮像手段または第2の撮像手段のいずれかで撮像する必要が有ることを制御手段により検出した場合、
 前記第1のワークテーブルと前記第2のワークテーブルとで行われている動作の優先度を制御手段により判断し、前記第1のワークテーブルにおける動作の優先度が高いと判断できる際、
 前記第2のワークテーブル上に載置されるワークを撮像中の前記第1の撮像手段または第2の撮像手段のいずれか一方を前記第1のワークテーブル上のワークを撮像する位置へ移動させて撮像を行うことを特徴とするダイシング方法。
Description:
ダイシング方法

 本発明は、半導体装置や電子部品が形成 れたウェーハ等のワークを個々のチップに 割するダイシング方法に関するものである

 半導体装置や電子部品が形成されたウェ ハ等のワークに対して切断や溝入れ加工を すダイシング装置は、少なくともスピンド によって高速に回転されるブレードと称す 薄型砥石による回転刃と、ワークを保持す ワークテーブルと、ワークテーブルとブレ ドとの相対的位置を変化させるX、Y、Z、θ 各移動軸とが設けられている。ワークを加 する際には、冷却や潤滑用の切削液が、回 するブレード、またはワークとブレードと 接触する加工点へノズルより供給され、各 動軸の動作によって切断や溝入れ加工がワ クに施される。

 図8にダイシング装置の従来例を示す。ダ イシング装置70は、互いに対向配置され、先 にブレード71とホイールカバー(不図示)が取 付けられた高周波モータ内蔵型のスピンドル 72、72と、ワークWを吸着保持するワークテー ル73と、ワークWを撮像する顕微鏡やCCDカメ 等からなる撮像手段74とを有する加工部75を 備えている。この他にダイシング装置70は、 工部75で加工された加工済みのワークWをス ン洗浄する洗浄部76と、フレームFにマウン されたワークWを多数枚収納したカセットを 載置するロードポート77と、ワークWを搬送す る搬送手段78と、各部の動作を制御するコン ローラ79等とから構成されている。

 加工部75の構造は、図9に示すように、Xベ ース80に設けられたXガイド81、81でガイドさ 、リニアモータ82によって図のX-Xで示すX方 に駆動されるXテーブル83があり、Xテーブル8 3にはθ方向に回転する回転テーブル84を介し ワークテーブル85が設けられている。

 一方、Yベース86の側面には、Yガイド87、8 7でガイドされ、図示しないステッピングモ タとボールスクリューによって図のY-Yで示 Y方向に駆動されるYテーブル88、88が設けら ている。各Yテーブル88には夫々図示しない 動手段によって図のZ-Zで示すZ方向に駆動さ るZテーブル89が設けられ、Zテーブル89には 端にブレード71が取付けられた高周波モー 内蔵型のスピンドル72が固定されている。加 工部75の構造は以上のようになっているので ブレード71はY方向にインデックス送りされ と共にZ方向に切込み送りされ、ワークテー ブル73はX方向に切削送りされる。

 スピンドル72は、どちらも1,000rpm~80,000rpm 高速回転され、近傍にはワークWを切削液内 浸漬させるための切削液を供給する不図示 供給ノズルが設けられている。

 ブレード71は、ダイヤモンド砥粒やCBN砥 をニッケルで電着した電着ブレードや、金 粉末を混入した樹脂で結合したメタルレジ ボンドのブレード等が用いられる。ブレー 71の寸法は、加工内容によって種々選択され るが、通常の半導体ウェーハをワークとして ダイシングする場合は、直径50mm、厚さ30μm前 後のものが用いられる。

 また、ダイシング装置70の各部の動作を 御するコントローラは、CPU、メモリ、入出 回路部、各種制御回路部、等からなり、ダ シング装置70の架台内部に組込まれている。 このようなダイシング装置としては例えば、 特許文献1に記載されるダイシング装置が提 されている。

 このようなダイシング装置70では、加工 前段階としてワークWを撮像手段74で撮像し レード71との位置を合わせるアライメント動 作が行われ、加工中も必要に応じて随時ワー クW上を撮像手段74にて撮像して加工状況のチ ェックが行われる。しかし、ダイシング装置 70ではワークWを載置するワークテーブル73が1 台、ワークを撮像する撮像手段74が1台設けら れているだけなので、ワークWを加工してい 間は新たな他のワークWをワークテーブル73 に載置して撮像手段74にてアライメントをす ることができず、撮像手段の稼働率が悪く、 また、ダイシング装置全体の稼働率も低下し ていた。

 このような問題を解決するものとして、特 文献2には、ブレード、ワークテーブル、及 び撮像手段を夫々2台設けたダイシング装置 示されている。このダイシング装置によれ 、一方のワークテーブルに載置されたワー を一方の撮像手段でアライメントするとと に、他方のワークテーブルのワークを他方 撮像手段でアライメントする。そして、一 のワークテーブルに載置されたワークを一 のブレードで加工するとともに、他方のワ クテーブルに載置されたワークを他方のブ ードで加工し、又は、一方若しくは他方の ークテーブルに載置されたワークを一方及 他方のブレードで加工する。このように、2 のワークを2台の撮像手段でそれぞれ個別に アライメントするとともに、1枚のワークを2 のブレードで加工することにより、ダイシ グ装置の稼働率を向上させている。

特開2002-280328号

特開2006-156809号

 しかし、特許文献2に記載されるようなダ イシング装置では、2枚のワークを2台の撮像 段でそれぞれ個別に撮像しているため、例 ば一方のワークテーブル上のワークを撮像 ている最中に他方のワークテーブル上のワ クにおいて撮像手段を使用する必要が生じ 場合でも、一方のワークの撮像が終了する では他方のワークを2台の撮像手段で撮像す ることが出来ずダイシング装置の稼動効率を 低下させていた。

 本発明は、このような問題に対して成さ たものであり、撮像手段の稼働率を高める ともに、装置全体の稼働率も向上すること できるダイシング方法を提供することを目 としている。

 前記目的を達成するために、本発明の一 態様に係るダイシング方法は、ワークを載 する第1のワークテーブル及び第2のワーク ーブルと、前記ワークを撮像する第1の撮像 段及び第2の撮像手段と、前記ワークの切断 を行う第1の切断手段及び第2の切断手段とを え、前記第1のワークテーブルまたは第2の ークテーブルと前記第1の切断手段及び第2の 切断手段とを移動手段により相対的に移動さ せて切断を行うダイシング装置で用いられる ダイシング方法において、前記第2のワーク ーブル上に載置されるワークを前記第1の撮 手段及び第2の撮像手段で撮像中、前記第1 ワークテーブル上に載置されたワークにお ても前記第1の撮像手段及び第2の撮像手段で 撮像する必要が有ることを制御手段により検 知した場合、前記第1のワークテーブルと前 第2のワークテーブルとで行われている動作 優先度を前記御手段により判断し、前記第1 のワークテーブルにおける動作の優先度が高 いと判断できる際、前記第2のワークテーブ 上に載置されるワークの撮像を中断し、前 第1の撮像手段及び第2の撮像手段を移動させ て前記第1のワークテーブル上のワークの撮 を行うことを特徴としている。

 係る態様によれば、まず第1のワークテー ブル上にワークを載置し、第1の撮像手段及 第2の撮像手段でワークを撮像してアライメ トを行い、第1の切断手段及び第2の切断手 と第1のワークテーブルとを相対的に移動さ てワークの加工が行われる。第1のワークテ ーブルに載置されたワークの加工が開始され ると、第2のワークテーブルにワークが載置 れ、第1の撮像手段及び第2の撮像手段により アライメントが開始される。

 第2のワークテーブル上のワークのアライ メント動作中、加工中の第1のワークテーブ 上のワークにおいて、再びアライメントを る、カーフチェックを行う、または切断さ たチップをチェックする等、撮像手段によ 再びワークを撮像する必要が有ることをダ シング装置に備えられた制御手段により検 した場合、制御装置では、現在第2のワーク ーブル上のワークで行われている動作と、 1のワークテーブル上のワークで行われてい る動作の優先度を判断する。

 通常、ワークのアライメント動作よりも ライメントを除くダイシング工程の方が終 するまでに必要とする時間が長く、加工中 ワークを長時間放置すると加工に使用され 切削液がワーク上で乾燥するなどの問題が じるため、アライメント動作よりも加工動 の方が優先度は高い。

 よって、制御手段では第2のワークテーブ ル上のワークのアライメント動作を一時停止 し、現在撮像手段で撮像されていたワーク上 のアライメントに使用する全てのデータ及び 中断位置の状態制御情報(位置、オートフォ カス、照明状態)を記憶して、撮像手段を第1 のワークテーブル上のワークを撮像する位置 へ移動させる。第1のワークテーブル上のワ クの撮像が終了して撮像手段が使用可能と ったことが制御手段で認識されると、撮像 段は制御手段により記憶されている第2のワ クテーブルに載置されたワーク上の位置に されてアライメント動作を途中から再開す 。

 これにより、撮像手段は優先度の高い動 に優先的に使用され、再び中断された場所 り動作が再開されるので、撮像手段の稼働 を高めるとともに、装置全体の稼働率も向 させることが可能となる。

 前記目的を達成するために、本発明の他 態様に係るダイシング方法は、ワークを載 する第1のワークテーブル及び第2のワーク ーブルと、前記ワークを撮像する第1の撮像 段及び第2の撮像手段と、前記ワークの切断 を行う第1の切断手段及び第2の切断手段とを え、前記第1のワークテーブルまたは第2の ークテーブルと前記第1の切断手段及び第2の 切断手段とを移動手段により相対的に移動さ せて切断を行うダイシング装置で用いられる ダイシング方法において、前記第2のワーク ーブル上に載置されるワークを前記第1の撮 手段及び第2の撮像手段で撮像中、前記第1 ワークテーブル上に載置されたワークにお ても前記第1の撮像手段または第2の撮像手段 のいずれかで撮像する必要が有ることを制御 手段により検知した場合、前記第1のワーク ーブルと前記第2のワークテーブルとで行わ ている動作の優先度を制御手段により判断 、前記第1のワークテーブルにおける動作の 優先度が高いと判断できる際、前記第2のワ クテーブル上に載置されるワークを撮像中 前記第1の撮像手段または第2の撮像手段のい ずれか一方を前記第1のワークテーブル上の ークを撮像する位置へ移動させて撮像を行 ことを特徴としている。

 係る態様によれば、まず第1のワークテー ブル上に載置されたワークのアライメントを 行い、アライメント後にワークの加工が開始 される。第1のワークテーブルに載置された ークの加工が開始されると、第2のワークテ ブルにワークが載置されてアライメントが 始される。

 第2のワークテーブル上のワークのアライ メント動作中、加工中の第1のワークテーブ 上のワークにおいて、撮像手段により再び 像する必要が有ることを制御手段により検 した場合、制御装置では現在第2のワークテ ブル上のワークで行われている動作と、第1 のワークテーブル上のワークで行われている 動作の優先度を判断する。

 第1のワークテーブルで行われている動作 が第2のワークテーブルで行われている動作 りも優先度が高いと制御手段で判断される 、制御手段は第2のワークテーブル上に載置 れるワークを撮像中の第1の撮像手段または 第2の撮像手段のいずれか一方を第1のワーク ーブル上のワークを撮像する位置へ移動さ て撮像を行う。

 これにより、第1の撮像手段または第2の 像手段が優先度の高い動作に割り振られて 用され、撮像手段の稼働率を高めるととも 、装置全体の稼働率も向上させることが可 となる。

 以上説明したように、本発明のダイシン 方法によれば、撮像手段の稼働率を高める ともに、装置全体の稼働率も向上すること 可能となる。

図1は、本発明のダイシング方法が実施 されるダイシング装置の外観を示す斜視図で あり; 図2は、図1に示したダイシング装置の 工部の構造を示した斜視図であり; 図3は、図2に示した加工部の要部構造 示した断面図であり; 図4は、第2のワークテーブル上のワー のアライメント状態を示した平面図であり; 図5は、第1のワークテーブル上のワー のアライメント状態を示した平面図であり; 図6は、第1のワークテーブル上のワー を再び撮像している状態を示した平面図で り; 図7は、一方の撮像手段で第1のワーク ーブル上のワークを撮像する状態を示した 面図であり; 図8は、従来のダイシング装置の外観を 示す斜視図であり; 図9は、図8に示したダイシング装置の 工部の構造を示した斜視図である。

符号の説明

1、70…ダイシング装置,5A…第1の撮像手段,5 B…第2の撮像手段,8…コントローラ(制御手段) ,9…回転ブレード,10…スピンドル,12…第1のワ ークテーブル、14…第2のワークテーブル,16、 18…Xテーブル,20…オイルパン,22…ガイドレー ル,24…ボールねじ,26…サーボモータ,28…ボー ルナット,30…スライダ,32…θテーブル,33…固 治具,34…蛇腹,36…ガイドレール,38…ボール じ,40…サーボモータ,44…θテーブル,46…蛇 ,48…ガイドベース,50…スピンドルYガイド,52 スピンドルYテーブル,54…スピンドルZテー ル,56…ホルダ,58、60…撮像手段駆動手段,62… 撮像手段Yガイド,64A、64B…撮像手段Yテーブル ,66A、66B…撮像手段Zテーブル

 以下、添付図面に従って本発明に係るダ シング方法の好ましい実施の形態について 説する。

 まず初めに、本発明に係わるダイシング 法が実施されるダイシング装置の構成につ て説明する。図1はダイシング装置の全体斜 視図である。

 図1に示した実施の形態のダイシング装置 1は、複数のワークが収納されたカセットを 部装置との間で受け渡すロードポート2、吸 部3を有しワークを装置各部に搬送する搬送 手段4、ワークの上面を観察する顕微鏡やCCD メラ等の第1の撮像手段5A及び第2の撮像手段5 B、加工部6、加工後のワークを洗浄し乾燥さ るスピンナ7、及び装置各部の動作を制御す る制御手段としてのコントローラ8等とから 成されている。

 加工部6には、2本対向して配置され、回 刃としてのブレード9が取り付けられた高周 モータ内蔵型のエアーベアリング式または カニカルベアリング式のスピンドル10、10が 設けられており、これらのスピンドル10、10 高速回転されるとともに、互いに独立して のY方向のインデックス送りとZ方向の切込み 送りとがなされる。ブレード9は手前側と下 が開口した図示しないフランジカバーで囲 れ、フランジカバーに設けられた研削ノズ から研削水が加工ポイントに向けて供給さ る。また、フランジカバーには、不図示の 浄ノズルが設けられており、この洗浄ノズ から加工ポイントに向けて洗浄水が供給さ る。

 ブレード9は薄い円盤状の砥石であり、ダ イヤモンド砥粒やCBN砥粒をニッケルで電着し た電着ブレードや、金属粉末を混入した樹脂 で結合したメタルレジンボンドのブレード等 が用いられる。ブレード9の寸法は、加工内 によって種々選択されるが、通常の半導体 ェーハをワークとしてダイシングする場合 、直径50mm、厚さ30μm前後のものが用いられ 。

 更に、加工部6には、ワークを吸着載置す る2台の同形状の第1のワークテーブル12及び 2のワークテーブル14が設けられ、これらは 述する図2に示される移動手段としてのXテー ブル16、18の移動によって図1のX方向に研削送 りされる。

 図2は、ダイシング装置1の加工部6の主要 を示した斜視図である。同図に示すように 工部6の第1のワークテーブル12及び第2のワ クテーブル14の下方には、2台の第1のワーク ーブル12及び第2のワークテーブル14を十分 囲むように箱状のオイルパン20が水平に配置 されている。このオイルパン20の左側面には 2本で一対のガイドレール(ガイド機構)22、22 が図の矢印X方向に沿って配設されており、 れらのガイドレール22、22の間には、駆動機 を構成するボールねじ24がガイドレール22、 22と平行に、かつオイルパン20の左側面に沿 て配設されている。

 また、このボールねじ24を回転駆動する ーボモータ26がオイルパン20の奥行き方向奥 に配置されている。更に、ガイドレール22 22で案内され、サーボモータ26によるボール じ24の回転でX方向に駆動されるXテーブル16 縦方向に配置されている。なお、本発明の 動機構はボールねじ24を用いた駆動機構の に、リニアモータを用いた駆動機構であっ もよい。

 Xテーブル16には、図3に示すようにボール ねじ24と螺合するボールナット28と、ガイド ール22、22に摺動自在に係合するスライダ30 30とが設けられるとともにZ方向(図1参照)を にθ回転するθテーブル(θ回転軸)32が搭載さ 、このθテーブル32に第1のワークテーブル12 が取り付けられている。θテーブル32の回転 は、第1のワークテーブル12が水平面上でθ方 向に回転するように、Xテーブル16に取り付け られたL字型の固定治具33にその底面が固定さ れている。

 また、Xテーブル16のX方向の移動に伴い伸 縮動作されてガイドレール22、22、及びボー ねじ24を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)34、34がオ イルパン20の左側面に配置されている。一方 蛇腹34は、一端がオイルパン20の奥行き方向 手前側に固定され、他端がXテーブル16の奥行 き方向手前側縁部に固定されている。他方の 蛇腹34は、一端がオイルパン20の奥行き方向 奥側に固定され、他端がXテーブル16の奥行 方向奥側縁部に固定されている。なお、図2 は、他方の蛇腹34を省略している。

 一方で、図2の如くオイルパン20の右側面 も同様に、2本で一対のガイドレール(ガイ 機構)36、36が図1の矢印X方向に沿って配設さ 、これらのガイドレール36、36の間にも、駆 動機構を構成するボールねじ38がガイドレー 36、36と平行に、かつオイルパン20の右側面 沿って配設されている。

 また、このボールねじ38を回転駆動する ーボモータ40がオイルパン20の奥行き方向奥 に配置されている。更に、ガイドレール36 36で案内され、サーボモータ40によるボール じ38の回転でX方向に駆動されるXテーブル18 配置されている。

 Xテーブル18には、ボールねじ38と螺合す ボールナット(不図示)と、ガイドレール36、3 6に摺動自在に係合するスライダ(不図示)とが 設けられるとともにZ方向(図1参照)を軸にθ回 転するθテーブル(θ回転軸)44が搭載され、こ θテーブル44に第2のワークテーブル14が取り 付けられている。θテーブル44の回転軸は、 2のワークテーブル14が水平面上でθ方向に回 転するようにXテーブル18に取り付けられた不 図示のL字型の固定治具にその底面が固定さ ている。

 また、Xテーブル18のX方向の移動に伴い伸 縮動作されてガイドレール36、36、及びボー ねじ38を覆う一対の蛇腹(蛇腹部材)46、46がオ イルパン20の右側面に配置されている。一方 蛇腹46は、一端がオイルパン20の奥行き方向 手前側に固定され、他端がXテーブル18の奥行 き方向手前側縁部に固定されている。他方の 蛇腹46は、一端がオイルパン20の奥行き方向 奥側に固定され、他端がXテーブル18の奥行 方向奥側縁部に固定されている。なお、図2 は、他方の蛇腹46を省略している。

 また、加工部6には、図4に示すように、 型形状のガイドベース48が立設されている。 ガイドベース48の図4中左側面には、図の矢印 Y方向に向けて水平にスピンドルYガイド50が り付けられ、スピンドルYガイド50にガイド れ、図示しない駆動機構によってY方向にイ デックス送りされる移動手段としてのスピ ドルYテーブル52、52が2台設けられている。 々のスピンドルYテーブル52には、図示しな ガイドレールと駆動機構によって図の矢印Z 方向に切込み送りされる移動手段としてのス ピンドルZテーブル54が設けられ、各々のスピ ンドルZテーブル54には、ホルダ56を介してス ンドル10が取り付けられている。

 2本のスピンドル10、10は互いに対向する うに配置され、各々のスピンドル10には先端 に回転ブレード9が取り付けられている。こ ような機構により、2枚の回転ブレード9、9 各々独立してZ方向の切込み送りとY方向のイ ンデックス送りとがされる。また、スピンド ルYテーブル52、52、及びスピンドルZテーブル 54の駆動機構は、リニアモータが用いられて よいし、サーボモータとリードスクリュー 用いられてもよい。

 ガイドベース48の図4中右側面には、2台の 撮像手段駆動手段58、60が設けられている。 れらの撮像手段駆動手段58、60は、ガイドベ ス48の右側面に取り付けられ図の矢印Y方向 向けて水平に配置された撮像手段Yガイド62 、撮像手段Yガイド62にガイドされ、図示し い駆動機構によってY方向に移動される撮像 手段Yテーブル64A、64B、及び撮像手段Yテーブ 64A、64Bに設けられた図示しないガイドレー と駆動機構によって図の矢印Z方向に送られ る撮像手段Zテーブル66A、66Bとから構成され いる。

 撮像手段Zテーブル66Aには、ワークWの上 を観察する第1の撮像手段5Aが取り付けられ 撮像手段Zテーブル66Bには第2の撮像手段5B。 お、撮像手段駆動手段58、60は、ガイドベー ス48に限らず、ガイドベース48と平行に設け れた別のガイドベースの撮像手段Yガイドに 置されていてもよい。

 このように構成された撮像手段駆動手段5 8、60により、第1の撮像手段5A及び第2の撮像 段5Bは図のY方向とZ方向とに送られる。なお 撮像手段Yガイド62、及び撮像手段Zテーブル 66A、66Bの駆動機構も、リニアモータあるいは 、サーボモータとリードスクリュー等の既知 の駆動手段が用いられる。第1の撮像手段5A及 び第2の撮像手段5Bには図示しないCCDカメラが 組み込まれており、CCDカメラで撮像したワー クWの画像を図1のコントローラ8内に設けられ た画像処理装置でパターンマッチング処理を して、ワークWのアライメントが行われるよ になっている。これら各部の駆動手段の制 、アライメント動作の制御、加工部6の制御 搬送手段4の制御等は全てコントローラ8に って行われるようになっている。

 次に、このように構成されたダイシング 置1により実施される本発明に係わるダイシ ング方法について説明する。

 本発明のダイシング方法では、まず、ダ シング装置1のロードポート2に載置された セットに複数枚収納されているダイシング ープを介してフレームに貼着されたワークW 、搬送手段4によって1枚ずつカセットから き出され第1のワークテーブル12に吸着され 。

 その後、図5に示すように、第1のワーク ーブル12が撮像手段Yガイド62の下方に移動す るとともに、第1の撮像手段5A、第2の撮像手 5Bが撮像手段Yテーブル64A、64Bによってワー の真上に搬送される。ここで撮像手段Zテー ル66A、66Bによって第1の撮像手段5A、第2の撮 像手段5Bの焦点が合わされる。次いで、ワー Wの上面に形成されているパターン部分が第 1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bに組み込まれ たCCDカメラで撮像され、既知のパターンマッ チング手法を用いてアライメントされる。な お、このワークアライメントされている時に 、次のワークWが第2のワークテーブル14に載 される。

 アライメントされたワークWは、第1のワ クテーブル12によって加工部6に搬送されて イシング加工される。ここでは、2枚の回転 レード9、9が夫々必要な切り込み送りがさ 、第1のワークテーブル12のX方向研削送りに って2本の加工領域(ストリート)が同時に加 される。次に、回転ブレード9、9がY方向に 要ピッチ分インデックス送りされて次のス リートに位置付けられ、第1のワークテーブ ル12のX方向研削送りによってこの2本のライ も加工される。この動作が繰り返されてワ クWの1方向の全てのストリートが加工される 。1方向の全ラインが加工されると、θテーブ ル32の回転によりワークWは90度回転され、先 のストリートと直行するストリートが加工 れる。

 最初のワークWが加工部6でアライメント 降の工程(加工、洗浄等)により処理されてい る間に、図4に示すように、第2のワークテー ル14上に載置された次のワークWが撮像手段Y ガイド62の下に移動され、第1の撮像手段5A、 2の撮像手段5Bが撮像手段Yテーブル64A、64Bに よってこのワークWの真上に搬送される。こ でも同様にして、撮像手段Zテーブル66A、66B よって第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bの 点が合わされ、次のワークWの上面に形成さ れているパターン部分が第1の撮像手段5A、第 2の撮像手段5Bに組み込まれているCCDカメラで 撮像されてアライメントが行われる。

 このとき、第1のワークテーブル12で加工 れている最初のワークWにおいて、再びアラ イメントをする、カーフチェックを行う、ま たは切断されたチップをチェックする等、第 1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bにより再びワ ークWを撮像する必要が有るとコントローラ8 より検知された場合、コントローラ8では現 在第2のワークテーブル14上のワークWで行わ ているアライメント動作と第1のワークテー ル12上のワークWで行われているダイシング 作との優先度を判断される。

 通常、ワークWのアライメント動作よりも アライメントを除くダイシング動作の方が終 了するまでに必要とする時間が長く、加工中 のワークを長時間放置すると加工に使用され る切削液がワークW上で乾燥するなどの問題 生じるため、アライメント動作よりもダイ ング動作の方が優先度は高い。

 よって、コントローラ8では、アライメン ト動作で第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bに より撮像されていたワークW上のアライメン に使用する全てのデータ及び中断位置の状 制御情報(位置、オートフォーカス、照明状 )を記憶し、アライメント動作を一時中断す る。中断後、図6に示すように、第1の撮像手 5A、第2の撮像手段5Bは第1のワークテーブル1 2上のワークWを撮像する位置へ移動し、加工 停止された第1のワークテーブル14上のワー Wが第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bの下へ 移動する。

 ここで再び、撮像手段Zテーブル66A、66Bに よって第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bの焦 点が合わされ、加工途中の第1のワークテー ル12上のワークWの上面が第1の撮像手段5A、 2の撮像手段5Bに組み込まれているCCDカメラ 撮像され、加工中の再アライメント、カー チェック、または切断されたチップのチェ ク等が行われる。

 第1のワークテーブル12上のワークWの撮像 が終了して第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5B が使用可能となったことがコントローラ8で 識されると、図4に示されるように、第1の撮 像手段5A、第2の撮像手段5Bはコントローラ8に 記憶されている第2のワークテーブル14に載置 されたワークW上の位置に戻されて再びアラ メント動作を開始するとともに、第1のワー テーブル12上のワークWの加工が再開される

 これにより、第1の撮像手段5A、第2の撮像 手段5Bは優先度の高い動作に優先的に使用さ 、再び中断された場所より動作が再開され ので、第1の撮像手段5A、第2の撮像手段5Bの 働率を高めるとともに、ダイシング装置1全 体の稼働率も向上させることが可能となる。

 なお、本実施の形態では第1の撮像手段5A 第2の撮像手段5Bの両方が再び撮像する必要 生じた第1のワークテーブル12上のワークWの 上へ移動しているが、図7に示すように、第1 撮像手段5Aのみが第1のワークテーブル12上 ワークWの上へ移動して第1のワークテーブル 12上のワークWを撮像し、第2の撮像手段5Bはそ のまま撮像を続けアライメント動作を継続し てもよい。

 これにより、第1の撮像手段5Aまたは第2の 撮像手段5Bが優先度の高い動作に割り振られ 使用され、第1の撮像手段5A、第2の撮像手段 5Bの稼働率を高めるとともに、ダイシング装 1全体の稼働率も向上させることが可能とな る。

 以上、説明したように、本発明に係わる イシング方法によれば、撮像手段が優先度 高い動作に優先的に使用され、再び中断さ た場所より動作が再開されるので、撮像手 の稼働率を高めるとともに、装置全体の稼 率も向上させることが可能となる。

 なお、本実施の形態では切断手段として 向する先端にブレード9がそれぞれ取り付け られた対向するスピンドル10、10を用いてい が、本発明はこれに限らずレーザー等の既 の切断手段が用いられたダイシング装置で れば好適に実施可能である。