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Title:
DISPLAY SYSTEM, SYSTEM FOR MEASURING DISPLAY EFFECT, DISPLAY METHOD, METHOD FOR MEASURING DISPLAY EFFECT, AND RECORDING MEDIUM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096428
Kind Code:
A1
Abstract:
A display system (100) comprises a display device (11) for displaying an image, a camera (21) for acquiring an image of the area in which a display image of the display device (11) can be observed and an effect measurement device (41) for analyzing the image acquired by the camera (21) to discriminate between observers and determining the time in which each of the discriminated observers pays attention to the display image of the display device (11) and the distance from the display device (11). The effect measurement device (41) obtains an index indicating the degree of attention to the display of the display device (11) and the attributes of the observers according to a predetermined reference from the determined time of paying attention and distance. The index value becomes larger as the time of paying attention to the display image increases and becomes smaller as the distance increases.

Inventors:
MORIYA ATSUSHI (JP)
IMAIZUMI SATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051363
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 28, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
NEC SOFTWARE LTD (JP)
MORIYA ATSUSHI (JP)
IMAIZUMI SATOSHI (JP)
International Classes:
G06T1/00; G06Q30/02; G06Q30/06; G06Q50/00; G06T7/20; G09F19/00; H04N7/18
Foreign References:
JP2000209578A2000-07-28
JP2004245856A2004-09-02
JP2007181071A2007-07-12
Attorney, Agent or Firm:
KIMURA, Mitsuru (Kyohan Building 7, Kandanishiki-cho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 54, JP)
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Claims:
 画像を表示する表示装置と、
 前記表示装置の表示画像を観察しうる領域の画像を取得する撮像手段と、
 前記撮像手段で取得した画像を解析して、前記表示装置の表示画像を見ている観察者を判別し、判別した各観察者の前記表示装置の表示画像への注目時間と前記表示装置からの距離とを判別する画像解析手段と、
 を備える、ことを特徴とする表示システム。
 前記画像解析手段で判別した注目時間と距離とに基づいて、予め定められた基準に従って前記表示装置の表示に対する注目度を示す指標を求める指標生成手段をさらに備える、
 ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
 前記画像解析手段は、前記撮像手段で撮像した画像を解析して、各観察者の属性を判別する手段を備える、
 ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
 前記画像解析手段で判別した各観察者の注目時間と距離と属性とに基づいて、予め定められた基準に従って、前記表示装置の表示に対する属性別の注目度を示す指標を求める指標生成手段をさらに備える、
 ことを特徴とする請求項3に記載の表示システム。
 前記表示装置に表示する各表示画像には、ターゲットとする人の属性が付加されており、
 前記指標生成手段で属性別に求められた注目度を示す指標に基づいて、前記表示装置に表示する表示画像を判別する手段を備える、
 ことを特徴とする請求項4に記載の表示システム。
 前記指標生成手段は、表示画像への注目時間が長くなるに従って指標値を大きくし、距離が大きくなるに従って指標値を小さくする、
 ことを特徴とする請求項2又は4に記載の表示システム。
 前記画像解析手段は、観察者が、表示に注目しつつ移動した場合に、移動の方向を求める手段を備え、
 前記指標生成手段は、移動の方向の変化に基づく指標値を生成する、
 ことを特徴とする請求項2又は4に記載の表示システム。
 前記画像解析手段は、観察者が、表示に注目しつつ移動した場合に、移動の距離を求める手段を備え、
 前記指標生成手段は、移動の距離の変化に基づく指標値を生成する、
 ことを特徴とする請求項2又は4に記載の表示システム。
 前記画像解析手段は、観察者が、表示に注目しつつ移動した場合に、移動による該観察者の属するエリアの変化を求める手段を備え、
 前記指標生成手段は、エリアの変化に基づく指標値を生成する、
 ことを特徴とする請求項2又は4に記載の表示システム。
 前記表示装置に表示対象画像を配信する配信手段をさらに備え、
 前記配信手段は、前記画像解析手段の判別結果の生成した指標に基づいて、配信する表示対象画像を選択する手段を備える、
 ことを特徴とする請求項1に記載の表示システム。
 前記表示装置に表示対象画像を配信する配信手段をさらに備え、
 前記配信手段は、前記画像解析手段の判別結果又は前記指標生成手段の生成した指標に基づいて、配信する表示対象画像を選択する手段を備える、
 ことを特徴とする請求項4に記載の表示システム。
 表示装置の周囲を撮像した画像を解析して、表示画像に注目している者を判別する判別手段と、
 前記判別手段で判別した各注目者の前記表示装置の表示画像への注目時間と表示装置からの距離とを判別する画像解析手段と、
 を備える、ことを特徴とする表示効果測定システム。
 表示画像を表示し、
 前記表示画像を視認可能な領域の画像を取得し、
 取得した画像を解析して、前記表示画像に注目している者について、該表示画像への注目時間と表示画像からの距離とを判別する、
 ことを特徴とする表示方法。
 表示画像を視認可能な領域を撮像した画像を解析して、表示画像に注目している人を特定し、
 特定した人について、表示画像への注目時間と表示画像からの距離とを判別する、
 ことを特徴とする表示効果測定方法。
 コンピュータを、
 表示装置の表示画像を観察しうる領域の画像を解析し、該表示画像を見ている観察者を判別する判別手段、
 前記判別手段で判別した各観察者の前記表示装置の表示画像への注目時間と表示装置からの距離とを判別する画像解析手段、
 として機能させることを特徴とするプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
Description:
表示システム、表示効果測定シ テム、表示方法、表示効果測定方法、及び 記録媒体

 本発明は、表示画像が観察者に与えた印 を判別する機能を備える表示システム、表 効果測定システム、表示方法、表示効果測 方法、及び、記録媒体に関する。

 広告を表示装置に表示し、この広告を視 した(観察した)人がどの程度いるのかを測 することで、広告効果を測定するシステム 提案されている(特許文献1参照)。

特開2002-269290号公報

 特許文献1に開示された広告効果測定システ ムは、広告表示装置近傍の画像を取得し、取 得した画像を解析し、取得した画像内の人数 や各人の移動状況等を測定しているに過ぎな い。従って、特許文献1に開示された広告効 評価システムでは、広告の効果を適切に評 することができない。
 例えば、特許文献1に開示された広告効果測 定システムにおいて、仮に、取得した画像内 の人の目線を検出したとしても、その人が表 示装置から遠い位置にいるのでは広告効果は 期待できない。また、特許文献1に開示され 広告効果測定システムにおいて、仮に、取 した画像内の人の目線を検出したとしても その人が一瞬しか表示を見ていない場合に 、広告効果は期待できない。特許文献1では このような分析はできない。

 本発明は上記実情に鑑みてなされたもの あり、表示画像が観察者に与えた効果を適 に測定することを可能とする表示システム 表示効果測定システム、表示方法、表示効 測定方法、及び、記録媒体を提供すること 目的とする。

 上記目的を達成するため、この発明の第1の 観点に係る表示システムは、
 画像を表示する表示装置と、
 前記表示装置の表示画像を観察しうる領域 画像を取得する撮像手段と、
 前記撮像手段で取得した画像を解析して、 記表示装置の表示画像を見ている観察者を 別し、判別した各観察者の前記表示装置の 示画像への注目時間と前記表示装置からの 離とを判別する画像解析手段と、
 を備える、ことを特徴とする。

 また、上記目的を達成するため、この発明 第2の観点に係る表示効果測定システムは、
 表示装置の周囲を撮像した画像を解析して 表示画像に注目している者を判別する判別 段と、
 前記判別手段で判別した各注目者の前記表 装置の表示画像への注目時間と表示装置か の距離とを判別する画像解析手段と、
 を備える、ことを特徴とする。

 また、上記目的を達成するため、この発明 第3の観点に係る表示方法は、
 表示画像を表示し、
 前記表示画像を視認可能な領域の画像を取 し、
 取得した画像を解析して、前記表示画像に 目している者について、該表示画像への注 時間と表示画像からの距離とを判別する、
 ことを特徴とする。

 また、上記目的を達成するため、この発明 第4の観点に係る表示効果測定方法は、
 表示画像を視認可能な領域を撮像した画像 解析して、表示画像に注目している人を特 し、
 特定した人について、表示画像への注目時 と表示画像からの距離とを判別する、
 ことを特徴とする。

 また、上記目的を達成するため、この発明 第5の観点に係る記録媒体は、
 コンピュータを、
 表示装置の表示画像を観察しうる領域の画 を解析し、該表示画像を見ている観察者を 別する判別手段、
 前記判別手段で判別した各観察者の前記表 装置の表示画像への注目時間と表示装置か の距離とを判別する画像解析手段、
 として機能させることを特徴とするプログ ムを記録した、コンピュータが読み取り可 な記録媒体である。

 上記構成によれば、各観察者が表示装置 表示画像を見ていた時間と、各観察者の表 装置からの距離を求めるので、表示が観察 (注目者)に与えた効果を的確に評価するこ が可能となる。

本発明の実施形態に係る広告表示シス ムのブロック図である。 (a)は、表示装置の側面図、(b)は平面図 ある。 図1に示す広告配信装置のブロック図で ある。 スケジュールDBに格納される配信スケ ュールの一例を示す図である。 広告装置からの距離と滞留時間と広告 果との関係を示す図である。 図1に示す効果測定装置のブロック図で ある。 モデルDBに格納される特徴量と属性と 関係を定義する情報の一例を示す図である 広告効果メモリに格納される広告観察 別の測定結果の一例を示す図である。 効果測定装置が実行する広告効果測定 理のフローチャートである。 (a)~(d)は、仮IDと固定IDとの対応付けを 明するための図である。 仮IDと顔のサイズと位置と特徴量とを 応付けて記憶する例を示す図である。 固定IDに対応付けて形成されるレコー の例を示す図である。 (a)、(b)は、時間の経過に伴うレコード の変化の様子を示す図である。 特徴量抽出後のフレーム画像を消去す る動作を示すフローチャートである。 (a)~(d)は、効果分析の手法の例を示す である。 配信対象のコンテンツにターゲットと する属性を付加する構成を示す図である。 広告観察者の移動方向による広告効果 の差を説明するための図である。 広告観察者の移動方向を考慮した広告 効果を求めるためのフローチャートである。 図18の処理により得られる効果分析結 の例を示す図である。 広告観察者の移動方向により広告効果 に差を付ける手法を説明するための図である 。

符号の説明

11 表示装置
21 カメラ
31 広告配信装置
41 効果測定装置
100 広告表示システム

 以下、本発明の実施の形態に係る広告表 システム100について図面を参照して説明す 。

 本発明の実施形態に係る広告表示システ 100は、図1に示すように、表示装置11と、カ ラ21と、広告配信装置31と、効果測定装置41 を備える。

 表示装置11は、例えば、プラズマディス レイパネル、液晶表示パネル等の比較的大 の表示装置とスピーカ等の音響装置とを備 る。表示装置11は、街頭・車両等に設置され 、広告用の画像や音声等を表示、放音し、観 察者OBに広告を提供する。

 カメラ21は、表示装置11の近傍に配置され たCCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOSセンサカ ラなどから構成され、図2(a)、(b)に示すよう に、表示装置11の近傍を含む前方エリア、す わち、表示装置11の表示を視認可能な領域 撮像する。

 広告配信装置31は、ネットワークを介し 表示装置11に接続され、スケジュールに従っ て、広告を含むマルチメディアデータを表示 装置11に供給する。

 図3に広告配信装置31の構成の一例を示す 図示するように、広告配信装置31は、スケ ュールデータベース(DB)32と、コンテンツDB33 、通信部34と、入出力部35と、制御部36とを える。

 スケジュールDB32は、広告を配信(表示)す ための配信スケジュールを格納する。具体 に、スケジュールDB32は、図4に示すように 広告を配信(表示)する時刻(表示開始時刻、 了時刻)と、配信(表示)対象のコンテンツ(例 ば、音声付きの動画)の格納位置を示すアド レス(URL(Uniform Resource Locator))とを対応付けた 配信スケジュールを記憶する。

 図3に戻り、コンテンツDB33は、配信(表示) 対象のコンテンツ(例えば、MPEGフォーマット 音声付動画)等を格納する。コンテンツDB33 格納されている各コンテンツはURLで特定さ る。配信スケジュールはこのURLで表示対象 コンテンツを特定する。

 通信部34は、インターネット等のネット ークNWを介して、表示装置11、広告提供者の 告提供者端末51等と通信を行う。

 入出力部35は、キーボード、マウス、表 装置などを備え、制御部36に種々の指示やデ ータを入力し、また、制御部36からの出力を 示する。

 制御部36は、プロセッサなどを備え、RTC( アルタイムクロック)を備えると共に制御プ ログラムに従って動作する。具体的には、制 御部36は、スケジュールDB32に登録されている 配信スケジュールに従って、表示装置11に表 すべきコンテンツを、コンテンツDB33から読 み出す。そして、制御部36は、通信部34から ットワークNWを介して、表示装置11に読み出 たコンテンツを供給する。さらに、制御部3 6は、広告の出稿者が使用する広告提供者端 51からのコンテンツを受信し、コンテンツDB3 3の指定されたURLに格納する。また、制御部36 は、入出力部35からの指示に応答して、配信 ケジュールを編集及び更新する。

 図1に示す効果測定装置41は、カメラ21が撮 した画像をフレーム単位に解析し、表示装 11の表示画像を見ている人(観察者)OBを識別 る。そして、効果測定装置41は、識別した観 察者OBの属性(例えば、年齢層、性別)と、滞 時間(表示画像を観察していた継続時間)と、 表示装置11からの平均距離(観察者OBと表示装 11との間の平均距離)とを求める。そして、 果測定装置41は、滞留時間と平均距離とに づいて、各観察者OBに与えた広告効果を示す 指標を求める。
 本実施形態では、広告をどれだけ注目した の指標として、図5に示すように、滞留時間 Tと平均距離Rとの相関関係に基づいて、観察 に対する広告効果を大、中、小の指標で示 。この指標は、表示画像への注目時間(見て いる時間)が長くなるに従って大きくなり、 示装置11からの距離が大きくなるに従って小 さくなる指標である。

 図6に効果測定装置41の構成例を示す。
 図示するように、効果測定装置41は、ネッ ワークNWを介してカメラ21に接続され、モデ DB42と、フレームメモリ43と、ワークメモリ4 4と、広告効果メモリ45と、入出力部46、通信 47と、制御部48とを備える。

 モデルDB42は、図7に例示するように、顔 像のモデル(母集団)を解析して得られた各種 特徴量の組み合わせと年齢層及び性別との対 応関係(モデル情報)を記憶する。

 フレームメモリ43は、カメラ21から供給さ れる各フレーム画像を順次記憶する。

 ワークメモリ44は、制御部48のワークエリ アとして機能する。

 広告効果メモリ45は、図8に示すように、 示装置11に表示した広告を見た(観察した)と 分析した各人毎に、各人を特定するID、滞留 間T、平均距離R、属性(年齢、性別等)、及び 、広告効果を示す指標を格納する。広告効果 は、図5に示す評価基準に基づいて、大・中 小の3段階で評価される。

 図6に戻り、入出力部46は、キーボード、 ウス、表示装置などを備え、制御部48に種 の指示やデータを入力し、また、制御部48か らの出力を表示する。

 通信部47は、インターネット等のネット ークNWを介して、カメラ21、広告提供者端末5 1等と通信を行う。

 制御部48は、プロセッサなどを備え、制御 ログラムに従って動作し、カメラ21が撮影し た画像を通信部47を介して受信して、フレー メモリ43に格納する。
 また、制御部48は、フレームメモリ43に格納 したフレーム画像を順次読み出し、ワークメ モリ44を使用して画像解析を行い、画像中の の視線(カメラ21の方向への視線、すなわち 表示装置11の表示画像への視線)を検出する そして、制御部48は、視線を検出した顔の 々の特徴量を求め、求めた特徴量の組み合 せとモデルDB42に格納されているモデル情報 に基づいて、各観察者の属性(年齢層、性別 )を推定する。
 さらに、制御部48は、視線を検出した観察 の滞留時間Tと表示装置11からの平均距離Rを 別する。
 さらに、制御部48は、視線が検出できなく った時点で、その観察者について、滞留時 T及び平均距離Rと、図5に示す評価基準とに づいて、広告効果を求め、広告効果メモリ45 に図8に例示するように登録する。

 次に、上記構成の広告表示システム100の動 を説明する。
 広告配信装置31の制御部36は、定期的にスケ ジュールDB32と内蔵するRTCの計時時刻とを参 し、表示装置11に配信すべきコンテンツの格 納位置を示すURLを求める。制御部36は、求め URLで特定されるコンテンツを、コンテンツD B33から読み出し、通信部34とネットワークNW 介して表示装置11に送信する。

 表示装置11は、送信されたコンテンツを 信し、スケジュールに従って表示する。

 なお、広告提供者は、広告提供者端末51 使用して各URLに格納されているコンテンツ 書き換えることで、スケジュール自体には を加えること無く、表示する広告を変更す ことができる。

 カメラ21は、図2(a)、(b)に示すように、表 装置11の前方の画像を常時撮影し、例えば 1/30秒のフレーム周期でフレーム画像を取得 、ネットワークNWを介して効果測定装置41に 提供する。

 効果測定装置41の制御部48は、通信部47を して、カメラ21からのフレーム画像を取得 、フレームメモリ43に格納する。

 一方、制御部48は、電源投入後、図9に示 広告効果測定処理を周期的に実行する。

 まず、制御部48は、フレームメモリ43から 1枚のフレーム画像を取得し、ワークメモリ44 に展開する(ステップS11)。

 次に、制御部48は、取得したフレーム画 の中から、表示装置11を見ている人(観察者) 顔画像を抽出する(ステップS12)。

 表示装置11を見ている人(観察者)の顔画像 を抽出する手法は任意である。例えば、制御 部48は、フレーム画像全体の平均輝度に基づ て定めた閾値により、フレーム画像を二値 し、二値化画像中で一定の距離(10~18cm相当) ある2つの黒点(目の画像と推定されるもの) 組を抽出する。続いて、制御部48は、元の レーム画像中で、抽出された黒点の組を基 として一定範囲の画像を抽出し、これを予 用意されている顔の画像のサンプルとマッ ングし、一致する場合に、その画像を表示 置11を見ている人の顔画像として抽出すれば よい。

 なお、仮に顔画像が抽出できたとしても 表示装置11の画面を見ていない人の顔画像 抽出しないようにする工夫が必要である。

 例えば、顔画像を抽出した後で、制御部4 8は、顔の重心の位置から顔の向きを判別し さらに、目の画像中で、瞳が目の左右方向 いずれ方向にあるかを判別し、実際の目線 方向が表示装置11の画面を向いているか否か を判別し、画面を向いていると判別した顔画 像のみを抽出する等してもよい。

 次に、制御部48は、抽出された各顔画像 ついて、仮IDを付す(ステップS13)。例えば、 10(a)に示すように、フレーム画像FM中に、表 示装置11を見ていると判別された3つの顔画像 が抽出されたとすれば、図10(b)に例示するよ に仮ID(=1、2、3)を付す。

 次に、制御部48は、仮IDを付した各顔画像 のサイズ(縦横のドット数)と、各顔画像のフ ーム画像FM内の位置(X、Y座標)とを求める(ス テップS14)。さらに、制御部48は、各顔画像の サイズを必要に応じて所定サイズに正規化し た上で、顔を識別するための複数の特徴量を 求める(ステップS14)。

 ここで「特徴量」とは、顔画像の特徴を す各種のパラメータである。具体的には、 画像の各画素の濃度勾配を表す勾配ベクト 、各画素の色情報(色相、彩度)、濃度、テ スチャーの特徴や奥行を示す情報、及び、 画像に含まれるエッジの特徴を示す情報等 いかなる特徴を表すパラメータを特徴量と て用いてもよい。なお、この特徴量として 、既知の種々の特徴量を使用してもよい。 えば、両目と鼻の頂点との距離などを特徴 として使用することも可能である。

 制御部48は、このようにして求めた顔画 の仮IDと顔のサイズと位置と特徴量とを、例 えば、図11に示すように、対応付けて記憶す (ステップS15)。

 次に、制御部48は、仮IDが付された各顔画 像を処理するため、仮IDを示すポインタiに初 期値1をセットする(ステップS16)。

 次に、制御部48は、仮ID=iで特定される顔 像の位置及び特徴を、前フレームまでに抽 されて固定IDが付与されている複数の顔画 の位置及び特徴と比較し(ステップS17)、一致 するものがあるか否かを判別する(ステップS1 8)。

 フレーム周期(例えば、1/30秒)の間に、人 はほとんど移動できない。例えば、通常の 行程度では、10cm程度しか移動できない。そ こで、制御部48は、従前の位置から10cm程度の 移動範囲内にあって、特徴量がほぼ一致する ものがあれば、同一人物の顔であると判別す る。逆に、制御部48は、位置がほぼ一致して 、特徴量が大きく異なっている場合や、特 量がほぼ一致しても、位置が大きくずれて る場合には、異なる人物の顔であると判別 る。

 例えば、現在のフレーム画像FMが図10(b)、 従前のフレーム画像FMが図10(c)に示すもので るとする。この場合、仮ID=2、3で特定される 顔画像は、固定ID=302、305で特定される顔画像 と、位置と特徴量とがほぼ等しいため、一致 すると判別される。一方、仮ID=1で特定され 顔画像は、固定ID=301で特定される顔画像と 特徴量はほぼ等しいが、位置が大きく異な ため、不一致と判別される。また、仮ID=1で 定される顔画像と固定ID=303で特定される顔 像とは、位置がほぼ等しいが特徴量が大き 異なるため、不一致と判別される。

 図9に戻り、ステップS18で、従前のフレー ム画像中に一致する顔画像が存在しないと判 別した場合(ステップS18;No)、その顔画像の人 は、表示装置11の表示を新たに見始めた人 あると考えられる。このため、制御部48は、 その顔画像について、分析を開始するため、 新規に固定IDを採番し、新レコードを作成し 顔画像のサイズとフレーム画面内の位置(x y)と特徴量とを登録する(ステップS19)。さら 、制御部48は、顔のサイズに基づいて、平 距離Rを判別し、登録する(ステップS19)。ま 、制御部48は、求めた特徴量の組とモデルDB4 2に格納されている特徴量の組とを比較し、 画像に対応する年齢層と性別とを求め、属 として登録する(ステップS19)。さらに、制御 部48は、継続フレーム数Nに1を設定する(ステ プS19)。

 図10に示す例では、図10(b)に示した3つの のうち、仮ID=1で特定された顔が、このフレ ムで新たに目線が検出された顔であると判 され、図12に例示するように、レコードが たに生成される。

 図9に戻り、ステップS18で、従前のフレーム 画像中に一致する顔画像が存在すると判別し た場合(ステップS18;Yes)、その顔画像の人物は 、このフレーム期間、表示装置11の表示を見 けていた人であると考えられる。このため 制御部48は、その人物についての分析を継 するため、該当するレコードについて、フ ーム画面内の位置(x,y)を更新し、平均距離R 以下の式で求めた値に更新する(ステップS20) 。
平均距離R=(該当レコードに記憶されている平 均距離R・継続フレーム数N+今回の顔画像のサ イズから求めた距離)/(N+1)
 続いて、制御部48は、継続フレーム数Nを+1 る(ステップS20)。また、制御部48は、必要に じて属性情報(年齢層、性別等)を更新して よい。

 図10に示す例では、固定ID=302、305の顔画 について、対応するレコードを、図13(a)から 図13(b)に示すように、更新する。

 続いて、制御部48は、全ての仮IDについて 、処理が終了したか否かを判別し(ステップS2 1)、終了していなければ(ステップS21;No)、ポ ンタiを+1して(ステップS22)、ステップS17に戻 り、次の顔画像について同様の処理を繰り返 す。

 このようにして、全ての顔画像について 理が終了すると、すなわち、今回処理した レーム画像FM中、表示装置11の表示を見てい ると判別される人物についての分析の処理が 終了すると、ステップS21でYesと判別される。

 ステップS21でYesと判別されると、制御部48 、顔画像(視線)が検出されなくなった顔画像 の固定IDが存在するか否かを判別する(ステッ プS23)。
 すなわち、従前のフレーム画像で目線が検 されたが今フレームでは検出されないとい 場合には、対応する顔画像の人物は、直前 では表示装置11の表示を見ていたが、見る をやめたこととなる。そこで、ステップS23 、Yesと判別された場合、制御部48は、判別さ れた固定IDの顔画像について、広告効果を求 る(ステップS24)。すなわち、制御部48は、そ の固定IDで特定されるレコードに記録されて る継続フレーム数Nにフレーム周期δTを乗算 して滞留期間(連続して表示を見ていた期間)T を求める。また、制御部48は、この滞留期間T と平均距離Rとを図5に示すマップに当てはめ 、広告効果を求める。続いて、制御部48は この広告効果をレコードに追加し、該レコ ドをワークメモリ44から広告効果メモリ45に 動する。

 図10の例では、図10(c)に示す従前のフレー ム画像FM中にあった固定ID301で特定される顔 像が、図10(d)に示す今回のフレーム画像中に 存在しない。このため、固定ID301で特定され 顔画像について、広告効果が求められ、図8 に示す広告効果メモリ45に新規レコードとし 追加される。

 その後、フローはステップS11にリターン る。

 一方、ステップS23で、Noと判別された場 、制御部48は、ステップS24をスキップしてス テップS11にリターンする。

 このような処理を繰り返すことにより、 示装置11の表示を新たに見たと判別された (顔画像)に固定IDが付与されて、この固定ID 基づいて複数フレームにわたって継続的に 離R等の分析がなされる。そして、表示装置1 1の表示を見るのをやめたと判別された段階 、当該固定IDの顔画像の分析は終了し、広告 効果や属性等が求められる。

 そして、制御部48は、広告効果メモリ45に 格納された情報を適宜分析し、広告提供者端 末51等に提供する。

 なお、図14に示すように、ステップS15で IDと顔のサイズと位置と特徴量とを対応付け た後、即座に、フレームメモリ43に記憶され いるフレーム画像をリセットすることによ 完全に消去するステップS31の処理を追加し もよい。このようにすることで、顔画像が 部に流出することを防止することが可能と る。なお、この場合、以後の処理は、得ら た仮IDと付随するデータのみで行えばよい

 また、制御部48がより詳細な分析を行い、 えば、図15に例示するように、時間帯毎(図15 (a))、属性毎(図15(b))、時間帯と属性の組み合 せ毎(図15(c))、及び、直近から所定時間内の 属性別(図15(d))等に分類して広告効果を測定 、その測定結果に基づいて配信する広告を 御(選択)してもよい。なお、図15(d)で属性別 求められているポイントは、例えば、広告 果の大、中、小に対応したポイントを属性 に累算して求めたものである。
 また、図16に示すように、表示(配信)対象コ ンテンツに、ターゲットとする属性(年齢層 性別)を付加しておき、直近の属性別に求め 広告効果に基づいて、広告効果が高い所定 囲の属性をターゲットとする広告を判別し 、配信・表示するようにしてもよい。

 なお、広告効果を分析する手法は任意であ 。
 例えば、本実施の形態では、図5に示すよう に、平均距離R5段階、滞留時間T5段階に基づ て、広告効果を大・中・小の3段階に分析し が、距離の段階数、滞留時間の段階数、更 、広告効果の段階数は任意に設定可能であ 。更に、3段階での広告効果の分析と、7段 での広告効果の分析とを並行してもよい。 た、分析の依頼主が要求に応じて、例えば クライアントAには3段階、クライアントBに 、7段階での広告効果の分析結果を送信する してもよい。

 さらに、属性別に、図5に示す広告効果の分 析を行うようにしてもよい。
 また、図5に示すような段階的な指標ではな く、例えば、次式に例示するような広告効果 の指標を使用することも可能である。
 広告効果=σk/Ri
 ここで、 kは任意の定数、Ri(i=1、2…)は目 を検出した各人の表示装置11からの距離であ る。

 さらに、図15に示す分析期間(時間帯)を、よ り短時間或いはより長時間としたり、表示さ れた広告画像のフレーム単位としたりするこ とも可能である。
 例えば、表示装置11とカメラ21とに同期した クロックを供給し、表示装置11の表示フレー とカメラ21の撮像フレームとを同期させる そして、カメラ21の各撮像フレームの画像を 解析して、そのタイミングで表示装置11を注 していた人の数、属性などを求め、対応す 表示フレームの広告効果として出力しても い。

 また、入出力部46、通信部47を介した外部 装置からの設定により、適宜、分析の単位時 間、評価の基準などを設定・追加できるよう にしてもよい。例えば、顔画像を解析して得 られる特徴量の組み合わせと属性との対応関 係が新たに判別した場合などに、外部装置か ら入出力部46或いは通信部47を介してその対 関係を制御部48に提供し、制御部48が分析の 象とするようにしてもよい。

 また、一般的に、表示装置11の表示を見 がら表示装置11に近づいて来た人への広告効 果は相対的に高く、表示装置11の表示を見な ら表示装置11から遠ざかった人への広告効 は相対的に低いと解される。例えば、図17の 例では、滞留時間が同一であるとすれば、表 示を見ながら表示装置11に近づいて来た人OB1 の広告効果は相対的に高く、表示を見なが 表示装置11から遠ざかった人OB2への広告効 は相対的に低い。

 そこで、例えば、図9のステップS19、S20、及 び、S24を、図18に示すステップS19’、S20’、 び、S24’に変更した広告効果測定処理を実 してもよい。即ち、ステップS19’、S20’で 制御部48は、従来の分析処理に加えて、観 者OBと表示装置11との距離Rを現在時刻と対応 付けて記憶する。
 そして、ステップS24’で、制御部48は、距 Rの時間軸上の履歴を分析して、広告観察者 広告に近づいたか遠ざかったかの指標を判 し、その指標も考慮に入れた広告効果を求 る。例えば、距離Rが4→3.9→3.8→・・・→2 いうように、基準量以上小さくなる履歴を む場合には、制御部48は、広告効果を+m段階 (mは近づいた程度を示す数値)し、距離Rが3→3 .1→3.2→・・・→5というように、Rが基準量 上小さくなる履歴が大半を占める場合には 広告効果を-n段階(nは遠ざかった程度を示す 値)するなどして、広告効果を移動方向、及 び/又は、移動量によって調整すればよい。 た、図19に例示するように、広告に近づいた か遠ざかったのかの指標を、上記の広告効果 とは別の指標として提供するようにしてもよ い。

 また、例えば、図20に示すように、表示 置11の前方エリアを複数の領域(エリア1、2、 3)に区切る仮想的なライン(仮想ライン1、2)を 設定し、観察者OBがエリア1から仮想ライン1 超えてより近いエリア2に移動した場合には 広告効果を示す指標(ポイント)を+mし、さら に、観察者OBがエリア2から仮想ライン2を超 てより近いエリア3に移動した場合には、ポ ントを+nする、というように、距離の変化 履歴からある仮想ラインを超えたときに、 加の広告効果ポイントを付与するような構 としてもよい。また、観察者OBがエリア3か 仮想ライン2を超えてより遠いエリア2に移動 した場合には、ポイントを-mし、さらに、観 者OBがエリア2から仮想ライン1を超えてより 遠いエリア1に移動した場合には、ポイント -nするようにしてもよい。

 なお、広告配信・表示を中心として説明 たが、広告に限定されず、任意のコンテン 、例えば、教材用表示、公報用表示、等に 本発明は適用可能である。

また、図1,図3,図6等で示したシステム構成 び図9、図18で示したフローチャートなどは 例示であり、同様の機能を実現できるなら 、適宜変更可能である。

 例えば、表示装置11は投影装置でもよい。 の場合は、スクリーン(=画面(例えば、ビル 壁面等))にカメラ21を配置すればよい。
 また、複数台のカメラ21を配置し、ステレ 画像から、観察者OBまでの距離をもとめても よい。

 本出願は、2008年1月28日に出願された日本 国特許出願特願2008-016938号に基づく。本明細 中に、それらの明細書、特許請求の範囲、 面全体を参照として取り込むものとする。

 本発明は、広告を表示する電子看板など 利用することが可能である。