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Patent Searching and Data


Title:
DOOR CLOSER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060851
Kind Code:
A1
Abstract:
A door closer having a simple structure. The door closer has a stationary shaft (10) and a tubular housing (20) fixed to a door. In the housing (20) are received a non-rotatable piston (80); an inner communication path (83) provided with a check valve (84) and interconnecting a high-pressure oil chamber (81) and a low-pressure oil chamber (82) that are located on both sides of the piston (80); outer communication paths (102, 104) which, when the piston (80) moves from the low-pressure oil chamber (82) side to the high-pressure oil chamber (81) side, allows oil in the high-pressure oil chamber (81) to flow to the low-pressure oil chamber (82) side; a high-pressure-side cam member (91); and a low-pressure-side cam member (96). When the door becomes opened to rotate the housing (20), the high-pressure-side cam member (91) pushes out the piston (80) from the high-pressure oil chamber (81) side to the low-pressure oil chamber (82) side. Further, when the door becomes rotated in a closing direction, the low-pressure-side cam member (96) pushes out the piston (80) from the low-pressure oil chamber (82) side to the high-pressure oil chamber (81) side.

Inventors:
OKADA TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070106
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NITTO KOHKI CO (JP)
OKADA TADASHI (JP)
International Classes:
E05F1/10; E05F3/08; F16F9/10
Foreign References:
JP3766666B22006-04-12
JP2005113682A2005-04-28
JP2005126971A2005-05-19
JPS5935748Y21984-10-02
JP3766666B22006-04-12
Other References:
See also references of EP 2208845A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Shigeru (21-18 Toranomon,1-chome, Minato-ku, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 ドア枠に固定された静止シャフトと、
 該静止シャフトの周りに、該静止シャフトと同心状に取り付けられ、ドアに固定されてドアと共に該静止シャフトの長手軸線の周りで回転可能にされた筒状のハウジングと、
 該ハウジング内に取り付けられたダンパー装置と、
 を有する両開きドアクローザであって、
 ダンパー装置が、
 該ハウジング内で該静止シャフトに該長手軸線方向で相対的に変位可能に、且つ、該長手軸線の周りで相対的に回転しないように取り付けられたピストンと、
 該ハウジング内で、該長手軸線方向における該ピストンの一方の側に設けられた高圧油室と、
 該ハウジング内で、該長手軸線方向における該ピストンの他方の側に設けられた低圧油室と、
 該ピストン中を該長手軸線方向に沿って延び、該高圧油室と該低圧油室とを連通する内側連通路と、
 該内側連通路内に設けられた逆止弁であって、該ピストンが該高圧油室側から該低圧油室側へ変位するときには該低圧油室から該高圧油室への油の流れを可能にし、該ピストンが該低圧油室側から該高圧油室側へ変位するときには該低圧油室及び該高圧油室の間の連通を遮断する逆止弁と、
 該高圧油室と該低圧油室とを連通し、ピストンが該低圧油室側から高圧油室側に変位するときに、該ピストンによって加圧される該高圧油室内の油を低圧油室側に通す外側連通路であって、内側連通路よりも大きな流体抵抗を有し、該低圧油室側から該高圧油室側へのピストンの変位に抵抗を与える外側連通路と、
 該ハウジング内で、該長手軸線方向における該ピストンの高圧油室側において、該ハウジングに固定された高圧側カム部材と、低圧室側においてハウジングに固定された低圧側カム部材とを有し、該ハウジングが該静止シャフトに対して所定の基準位置から該長手軸線を中心に右及び左のいずれかの開方向に選択的に回転されるときには、該高圧側カム部材が該ピストンを該高圧油室側から該低圧油室側に押し出し、開方向に回転された該ハウジングが該基準位置に向かう閉方向に回転されるときには、該低圧側カム部材が該ピストンを該低圧油室側から高圧油室側に押し出すカム機構と、
 を有する両開きドアクローザ。
 該高圧側カム部材が、該長手軸線方向で見て円環状とされた、該ピストンに面する高圧側カム面を有し、該高圧側カム面が、周方向の所定位置に設けられた底部分と、該底部分から周方向両側に向かうに従い該低圧側カム部材に次第に近づくように傾斜する第1及び第2高圧側傾斜部とを有し、
 該低圧側カム部材が、該長手軸線方向で見て円環状とされた、該ピストンに面する低圧側カム面を有し、該低圧側カム面が、高圧側カム面の底部分に軸線方向で整合された底部分と、該底部分から周方向両側に向かうに従って高圧側カム部材に近づくように傾斜する第1及び第2低圧側傾斜部と、該第1及び第2低圧傾斜部が交わる先端部とを有し、
 該ピストンは、該ハウジングが該静止シャフトに対して所定の基準位置から該長手軸線を中心に右及び左のいずれかの開方向に選択的に回転されるときには、該ハウジングに固定されている該高圧側カム部材の該第1及び第2高圧側傾斜部のいずれかによって押圧係合されて該高圧油室側から該低圧油室側に押し出され、該開方向に回転された該ハウジングが該基準位置に向かう閉方向に回転されるときには、該ハウジングに固定されている該低圧側カム部材の該第1及び第2低圧側傾斜部のいずれかと摺動係合して該低圧油室側から該高圧油室側に押し出されるようにされた請求項1に記載の両開きドアクローザ。
 該ハウジングが該基準位置にあるときに、該ピストンが、該高圧側カム面の該底部分及びその両側の該第1及び第2高圧側傾斜部によって形成された凹部内に位置し、該底部分及び該第1及び第2高圧側傾斜部にそれぞれ該長手軸線方向で対応する頂部及び第1及び第2高圧側対応傾斜部からなる高圧側山形部と、該低圧側カム面の該先端部及びその両側の該第1及び第2低圧側傾斜部とそれぞれ該長手軸線方向で対応する頂部及び第1及び第2低圧側対応傾斜部とからなる低圧側山形部とを有する請求項2に記載の両開きドアクローザ。
 該長手軸線方向において、該ダンパー装置の一方の側に設けられたバネ装置であって、
 該静止シャフトの周りに同心状に配置されたコイルバネと、
 該ハウジング内に設けられ、該コイルバネの一端に連結されており、該ハウジングが周方向の基準位置から一方に回転されるときに、該静止シャフトによって係止され、該基準位置から他方に回転されるときに、該静止シャフトに対して相対的に回転する第1フックと、
 該ハウジング内に設けられ、該コイルバネの他端に連結されており、該ハウジングが周方向の基準位置から該他方に回転されるときに、該静止シャフトによって係止され、該基準位置から該一方に回転されるときに、該静止シャフトに対して相対的に回転する第2フックと、
 を有するバネ装置を備える請求項1乃至3のいずれかに記載のドアクローザ。
 該静止シャフトが、該第1及び第2フックに対応する位置で、直径方向に延びて該静止シャフトから突出する端部を有する第1及び第2静止ピンを有し、
 該ハウジングが、該第1及び第2フックに対応する位置で、その内方に向けて突設された第1及び第2駆動ピンを有し、
 該第1フックは、該ハウジングが該一方に回転されるときに該第1静止ピンによって係止され、且つ該ハウジングが該他方に回転されるときに該第1駆動ピンによって係合されて、該ハウジングと共に回転される第1係止部を有し、
 該第2フックは、該ハウジングが該他方に回転されるときに該第2静止ピンにより係止され、且つ該ハウジングが該一方に回転されるときに該第2駆動ピンによって係合されて、該ハウジングと共に回転される第2係止部を有する請求項4に記載のドアクローザ。
Description:
ドアクローザ

 本発明は、左右両開き可能なドアに適用 能なドアクローザに関する。

 両開きドアに適用されるドアクローザに 、例えば特許第3766666号に開示されているよ うなものがある。

 上記特許に開示されたドアクローザは、 6に示すように、ドア枠110に垂直に固定され た軸114と、該軸の周りに回転自在にされドア 111に固定されたドア側固定部材112とを有し、 ドアを左右いずれの方向に開いてもドア戻し 力を蓄勢するバネ装置と、開かれたドアがバ ネ装置によって閉じられるときに制動をかけ るダンパー装置とを有している。バネ装置及 びダンパー装置は、上記軸114とドア側固定部 材112との間に取り付けられた外輪116と内輪117 とによって操作されるようになっている。す なわち、ドアが閉位置から左右一方側で開閉 するときには内輪116は静止して外輪117がドア とともに回動され、ドアが他方側で開閉する ときには外輪が静止して内輪がドアとともに 回動され、それにより、ドアが左右のいずれ の方向に開いても内輪が外輪に対して相対的 に一定方向に回動され、ドアが閉じるときに は相対的に反対方向に回動されるようになっ ている。バネ装置は、上記軸の長手軸線方向 に延びるように設定されたコイルバネ118を備 え、その一端が内輪117とともに動き、他端が 外輪116とともに動くようになっており、それ により、ドアが左右いずれの方向に開かれて も巻き込まれて蓄勢されるようになっている 。ダンパー装置は、上記外輪116に固定されて 軸線方向に延びる筒体119と、該筒体の内壁面 とねじ係合されて、上記内輪116から延びるダ ンパーシャフト109に対して軸線方向で摺動可 能で回転不能状態とされたピストンネジ121を 有する。上述のように、ドアを開くときの内 輪と外輪との相対的回転方向は一定方向であ り、ドアを閉じるときは、その反対方向であ るので、該ピストンネジはドアが開くときに は、ピストンネジは軸線方向一定方向に動き 、閉じるときには反対方向に動くようにされ 、この反対側に動くときには、大きな流体抵 抗を受けるようにすることにより当該ピスト ンネジに動きに制動を加え、それにより、当 該ドアに対する制動を与えるようになってい る。

 上記特許のドアクローザにおいては、上 のように、バネ装置もダンパー装置も、一 の内輪及び外輪との関係で作動するように れており、構造的に複雑となっている。

 本発明は、バネ装置及びダンパー装置を えるより簡単な構造の両開きドアクローザ 提供することを目的としている。

 すなわち、本発明は、
 ドア枠(以下に述べる実施形態において参照 番号3で示す)に固定された静止シャフト(10)と 、
 該静止シャフトの周りに、該静止シャフト 同心状に取り付けられ、ドアに固定されて アと共に該静止シャフトの長手軸線の周り 回転可能にされた筒状のハウジング(20)と、
 該ハウジング内に取り付けられたダンパー 置(B)と、
 を有する両開きドアクローザであって、
 ダンパー装置が、
 該ハウジング(20)内で静止シャフト(10)に長 軸線方向で相対的に変位可能に、且つ、長 軸線の周りで相対的に回転しないように取 付けられたピストン(80)と、
 ハウジング(20)内で、その長手軸線方向にお けるピストン(80)の一方の側に設けられた高 油室(81)と、
 ハウジング(20)内で、長手軸線方向における ピストン(80)の他方の側に設けられた低圧油 (82)と、
 ピストン(80)の中心軸線に沿って延び、高圧 油室(81)と低圧油室(82)とを連通する内側連通 (83)と、
 内側連通路(83)内に設けられた逆止弁(84)で って、ピストン(80)が高圧油室(81)側から低圧 油室(82)側へ変位するときには低圧油室(82)か 高圧油室(81)への油の流れを可能にし、ピス トン(80)が低圧油室(82)側から高圧油室(81)側へ 変位するときには低圧油室(82)及び高圧油室(8 1)の間の連通を遮断する逆止弁(84)と、
 高圧油室(81)と低圧油室(82)とを連通し、ピ トン(80)が低圧油室(82)側から高圧油室(81)側 変位するときに、ピストン(80)によって加圧 れる高圧油室(81)内の油を低圧油室(82)側に す外側連通路(同実施形態においては、第1及 び第2連通路102,104、及び、図示しない第3連通 路によって構成)であって、内側連通路(83)よ も大きな流体抵抗を有し、低圧油室(82)側か ら高圧油室(81)側へのピストン(80)の変位に抵 を与える外側連通路と、
 ハウジング(20)内で、長手軸線方向における ピストン(80)の高圧油室側において、ハウジ グ(20)に固定された高圧側カム部材(91)と、低 圧油室側においてハウジングに固定された低 圧側カム部材(96)とを有し、ハウジング(20)が 止シャフト(10)に対して所定の基準位置から 長手軸線を中心に右及び左のいずれかの開方 向に選択的に回転されるときには、高圧側カ ム部材(91)がピストン(80)を高圧油室(81)側から 低圧油室(82)側に押し出し、開方向に回転さ たハウジング(20)が基準位置に向かう閉方向 回転されるときには、低圧側カム部材(96)が ピストン(80)を低圧油室(82)側から高圧油室(81) 側に押し出すカム機構と、からなる両開きド アクローザを提供するものである。

 このドアクローザにおいては、開扉動作 行うときには、開かれるドアによってハウ ングが基準位置から開方向に動かされ、ハ ジングに固定された高圧側カム部材によっ ピストンが高圧油室側から低圧油室側に押 出され、低圧油室内の油が内部連通路の逆 弁を通り低抵抗で高圧油室内に通される。 のため開扉動作は抵抗なく行うことができ 。一方、開かれたドアが閉じられるときに 、閉じられるドアによってハウジングが基 位置に向けて動かされ、ハウジングに固定 れた低圧側カム部材によってピストンが低 油室側から高圧油室側に押し出されるが、 のとき、逆止弁は閉じられ、このため、高 油室の油は外側連通路を通して低圧油室に られる。外側連通路は、所定の流路抵抗を えるように調整でき、それによって、閉じ れるドアに対して所定の制動力をかけて、 アがゆっくり閉るようにすることができる このドアクローザにおけるピストンは、前 した従来のドアクローザのように、ドアの し力を蓄勢するためのバネ装置の操作をカ 部材を用いて行うようにしたので、上述の 輪及び外輪を用いる従来のものに比べて構 を簡単なものにすることが可能となる。

 具体的には、該高圧側カム部材(91)が、該長 手軸線方向で見て円環状とされた、該ピスト ンに面する高圧側カム面(92)を有し、該高圧 カム面が、周方向の所定位置に設けられた 部分(92a)と、該底部分から周方向両側に向か うにしたがい該低圧側カム部材(96)に次第に づくように傾斜する第1及び第2高圧側傾斜部 (92b、92c)とを有し、
 該低圧側カム部材(96)が、該長手軸線方向で 見て円環状とされた、該ピストンに面する低 圧側カム面(97)を有し、該低圧側カム面が、 圧側カム面(92)の底部分(92a)に軸線方向で整 された底部分(97a)と、該底部分(97a)から周方 両側に向かうに従って高圧側カム部材に近 くように傾斜する第1及び第2低圧側傾斜部(9 7b、97c)と、該第1及び第2低圧側傾斜部が交わ 先端部とを有し、
 該ピストン(80)は、該ハウジング(20)が該静 シャフト(10)に対して所定の基準位置から該 手軸線を中心に右及び左のいずれかの開方 に選択的に回転されるときには、該第1及び 第2高圧側傾斜部(92b、92c)のいずれかと係合摺 動して該高圧油室側から該低圧油室側に押し 出され、開方向に回転された該ハウジング(20 )が該基準位置に向かう閉方向に回転される きには、該第1及び第2低圧側傾斜部(97b、97c) いずれかと摺動係合して該低圧油室側から 高圧油室側におしだされるようにすること できる。

 更に具体的には、
 該ハウジング(20)が該基準位置にあるときに 、該ピストン(80)が、高圧側カム面(92)の底部 (92a)及びその両側の第1及び第2高圧側傾斜部 (92b、92c)によって形成された凹部内に位置し 該底部分及び該第1及び第2高圧側傾斜部に れぞれ該長手軸線方向で対応する頂部(80a)及 び第1及び第2高圧側対応傾斜部(80b、80c)から る高圧側山形部(80e)と、低圧側カム面(97)の 端部(97d)及びその両側の該第1及び第2低圧側 斜部(97b、97c)とそれぞれ該長手軸線方向で 応する頂部(80f)及び第1及び第2低圧側対応傾 部(80g、80h)とからなる低圧側山形部(80i)とを 有するようにすることができる。

 更に、以上のドアクローザは、該長手軸線 向において、該ダンパー装置の一方の側に けられたバネ装置であって、
 該静止シャフトの周りに同心状に配置され コイルバネと、
 該ハウジング内に設けられ、該コイルバネ 一端に連結されており、該ハウジングが周 向の基準位置から一方に回転されるときに 該静止シャフトによって係止され、該基準 置から他方に回転されるときに、該静止シ フトに対して相対的に回転する第1フックと 、
 該ハウジング内に設けられ、該コイルバネ 他端に連結されており、該ハウジングが周 向の基準位置から該他方に回転されるとき 、該静止シャフトによって係止され、該基 位置から該一方に回転されるときに、該静 シャフトに対して相対的に回転する第2フッ クと、
 を有するバネ装置を備えるようにすること できる。

 このドアクローザにおいては、前述の従 のドアクローザとは異なり、バネ装置とダ パー装置とを操作する操作部材を共通のも としていないので、それらバネ装置及びダ パー装置を軸線方向のどちらの側に配置し もよく、構造を簡単なものとすることがで る。

 更に具体的には、該静止シャフトが、該第1 及び第2フックに対応する位置で、直径方向 延びて該静止シャフトから突出する端部を する第1及び第2静止ピンを有し、
 該ハウジングが、該第1及び第2フックに対 する位置で、その内方に向けて突設された 1及び第2駆動ピンを有し、
 該第1フックは、該ハウジングが該一方に回 転されるときに該第1静止ピンによって係止 れ、且つ該ハウジングが該他方に回転され ときに該第1駆動ピンによって係合されて、 ハウジングと共に回転される第1係止部を有 し、
 該第2フックは、該ハウジングが該他方に回 転されるときに該第2静止ピンにより係止さ 、且つ該ハウジングが該一方に回転される きに該第2駆動ピンによって係合されて、該 ウジングと共に回転される第2係止部を有す るようにすることができる。

本発明のドアクローザの使用形態を示 図である。 本発明に係るドアクローザの実施形態 示す縦断面図である。 図2のドアクローザで用いられている 2フックの斜視図である。 図2のドアクローザで用いられている 1フックの斜視図である。 図2の4A-4Aに沿ってみた図であり、第1 び第2フックとそれに関連するエレメントの 係を示す図である。 図2の及び4B-4Bに沿ってみた図であり、 第1及び第2フックとそれに関連するエレメン の関係を示す図である。 同ドアクローザにおけるダンパー装置 高圧側及び低圧側カム部材と、それらによ て動かされるピストンのカム対応面との関 を示す図であり、(a)はドアが閉位置にある きの関係、(e)はドアが完全に開かれたとき 関係、(b)~(d)は、それらの中間位置にあると きの関係を示す。但し、図5においては高圧 カム部材のカム面と低圧側カム部材のカム の位置は、ドアの開閉に伴う相互の関係を 瞭にするために、図2に示したものに比べて 相互に180°ずらしてある。 図6は、従来のドアクローザを示す縦断 面図である。

 以下、本発明に係るドアクローザの実施 態を添付図面に基づき詳細に説明する。

 図1及び図2に示すように、本発明に係る アクローザ1は、ドア2の枠3としての床に埋 込まれた受座4に、固定部材7を介して垂直に して固定された静止シャフト10と、静止シャ ト10の周りに、静止シャフト10と同心状に取 り付けられ、ドアに固定されてドアと共に静 止シャフト10の長手軸線の周りで回転可能に れた円筒状のハウジング20とを有する。該 ウジング20は、第1ハウジング部20aと第2ハウ ング部20bとを有し、第1ハウジング部20a内に は、ドアが開かれたときに該ドアを閉じるた めの付勢力を蓄勢するバネ装置Aが、第2ハウ ング部20b内には、ドア2が閉じるときに制動 を行うダンパー装置Bとが設けられている。

 バネ装置Aは、静止シャフト10の周りに同 状に配置されたコイルバネ30と、該コイル ネ30の下端31にバネ座40を介して連結された 1フック50aであって、ハウジング20が周方向 基準位置から一方に回転されるときに(すな ち、ハウジングが固定されるドアが閉位置 ら左右いずれかに開かれるときに)、静止シ ャフト10によって係止されてコイルバネ30の 端が回転しないようにし、基準位置から他 に回転されるときに、静止シャフト10に対し て相対的に回転してコイルバネの下端を回転 する第1フック50aと、コイルバネ30の上端32に 結され、該ハウジング20が周方向の基準位 から上記他方に回転されるときに、静止シ フト10によって係止され、基準位置から上記 一方に回転されるときに、静止シャフト10に して相対的に回転してコイルバネの上端32 回転する第2フック50bとを有する。すなわち ドアが左に開かれても右に開かれても、第1 フックは第2フックに対して相対的に(換言す ば、第2フックは第1フックに対して相対的 )同じ方向に回転され、それにより、該コイ バネを巻き締めるようになっている。

 具体的には、第1フック50aは、図3aに示さ るように円筒状部51aと、該円筒状部の直径 向で対向する位置から軸線方向に延びて先 で環状部材によって連結されている一対の 合部52a(図3aには一方のみを示す)とを有し、 円筒状部51aは孔53を有しており、該孔にバネ 40から延びるピン22が嵌合されて静止シャフ ト10の周りで回動可能に取り付けられている 第2フック50bは、静止シャフト10の周りで回 可能に取り付けられており、第1フック50aと 同様の円筒状部51b、一対の係合部52bを有し、 該係合部52bの先端(下端)には更に円筒状部54 形成されており、コイルバネ30の上端部分を 受け入れて係止する係止溝55が設けられてい 。第1及び第2フック50a,50bに対応して、該静 シャフト10には、直径方向に延びる第1及び 2静止ピン60a,60bが設けられ、ハウジング20内 壁には、その直径方向で対向する位置に、固 定用筒21,22を介して、それぞれ一対の第1及び 第2駆動ピン70a,70bが固定されており、第1静止 ピン60aの両端部分及び一対の第1駆動ピン70a 第1フック50aの一対の係止部52a間の空間に挿 され、第2静止ピン60bの両端部分及び一対の 第2駆動ピン70bは第2フック50aの一対の係止部5 2b間の空間に挿入されるようになされている 第1静止ピン60aの両端部分及び一対の第1駆 ピン70aと第2静止ピン60bの両端部分及び一対 第2駆動ピン70bは、ハウジング20が基準位置( ドアの閉位置)にあるときに、第1及び第2フッ クの係合部52a、52bに対して、図2の4A-4A矢視図 、4B-4Bの矢視図である図4a及び図4bに示すよう な位置関係とされる。ハウジング20がこの基 位置から、例えば図4a、図4bにおいて時計方 向に回転されたとすると、第1フック50aは、 の係合部52aが静止ピン60aによって係止され 一方、第2フック50bは、ハウジング20ととも 回転される第2駆動ピン70bによって時計方向 回転される。コイルバネ30は、図2のB-B矢視 向から見て、時計方向周りに巻かれており 該第2フック50bの上記回転によって、巻き締 められ、ドアを閉めるための付勢力が蓄勢さ れる。反対に、ハウジング20が上記基準位置 ら反時計方向に回転されると、第1フック50a は、ハウジングとともに回転される第1駆動 ン70aによって反時計方向に回転され、第2フ ク50bは静止ピン60bによって係止されるので コイルバネ30は同様に巻き締められる。

 ダンパー装置Bは、第2ハウジング部20bの 下端部に固定された高圧側カム部材91と低圧 側カム部材96と、両カム部材91,96の間にシャ ト10の軸線方向で変位可能とされたピストン 80とを有する。低圧側カム部材96は、第1ハウ ング部20aの上端と第2ハウジング部20bの下端 とを同心状に連結固定しており、静止シャフ ト10を通す貫通孔96aが形成されている。ピス ン80には、該ピストンと高圧側カム部材91と の間に形成される高圧油室81と該ピストンと 圧側カム部材96との間に形成される低圧油 82との間を連通するための内側連通路83が形 されており、該内側連通路83には逆止弁84が 取り付けられている。内側連通路83の逆止弁8 4より下側には、静止シャフト10の上端部分10a が挿入されてセレーション接続されており、 ピストン80が静止シャフト10に対して軸線方 変位可能、且つ、回転不能とされている。

 高圧側カム部材91は、軸線方向で見て円 状とされた、ピストン80に面する高圧側カム 面92を有し、該高圧側カム面92は、周方向の 定位置に設けられた底部分92aと、底部分92a ら周方向両側に向かうに従い低圧側カム部 に次第に近づくように傾斜して、直径方向 底部分92aの反対側の位置にある先端部分92d 到る第1及び第2高圧側傾斜部分92b、92cとを有 する。

 低圧側カム部材96は、長手軸線方向で見 円環状とされた、ピストン80に面する低圧側 カム面97を有し、該低圧側カム面97は、高圧 カム面92の底部分92aに軸線方向で整合された 底部分97aと、該底部分97aから周方向両側に向 かうに従って高圧側カム部材に近づくように 傾斜して、直径方向で底部分97aの反対側に位 置にある先端部分97dに到る第1及び第2低圧側 斜部分97b、97cとを有する。

 これら高圧側カム部材91及び低圧側カム 材96のピストン80に対する作用を、図5を用い て以下で説明するが、図5の(a)はドアが閉位 にあるとき、(e)はドアが完全に開かれたと 、(b)~(d)は、それらの中間ときの状態を示す 但し、(a)~(e)のそれぞれにおいては、高圧側 カム部材のカム面92と低圧側カム部材のカム 97の位置は、ドアの開閉に伴うそれら相互 関係を明瞭にするために、図2に示したもの 比べて、相対的に180°ずらして示してある また、これに対応して、以下に述べるピス ン80の高圧側山形部80eと低圧側山形部80iも相 対的に180°ずらして示してある。

 図5の(a)に示すように、ピストン80は、ハ ジング20が所定の基準位置(ドアの閉位置)に あるときに、高圧側カム部材91の底部分92a及 その両側の第1及び第2高圧側傾斜部92b、92c よって形成された凹部内に位置し、底部分92 a及び第1及び第2高圧側傾斜部92b、92cにそれぞ れ対応する頂部80a及び第1及び第2高圧側対応 斜部80b、80cからなる高圧側山形部80eと、低 側カム部材96の先端部分97d及びその両側の 1及び第2低圧側傾斜部97b,97cとそれぞれ対応 る頂部80f及び第1及び第2低圧側対応傾斜部80g 、80hとからなる低圧側山形部80iとを有する。

 ハウジング20が、図5の(a)に示す基準位置 ら、例えば同図で右方D1へ回動されたとす と、高圧側及び低圧側カム部材も同じ方向D1 に回動される。それにより、高圧側カム部材 の第1高圧側傾斜部92bは、それに対応するピ トンの第1高圧側対応傾斜部80bを押圧する。 ストン80は静止シャフト10に対してセレーシ ョン結合されており、回転不能とされている ので、第1高圧側傾斜部92bから加えられるD1方 向の押圧によって回転はせずに軸線方向で低 圧カム部材側に押し下げられる。このとき、 ピストンの低圧側山形部80iの第2低圧側対応 斜部80hが低圧側カム部材の第1低圧側傾斜部9 7b上を摺動する。ドアが最大限に開かれると 高圧側及び低圧側カム部材とピストンとの 係は図5の(e)の状態となる。逆に、この開か れたドアが閉じられ始めてハウジング20がD2 向に回転されると、低圧側カム部材の第1低 側傾斜部97hがピストンの第2低圧側対応傾斜 部80hを押圧して、ピストン80を高圧側カム部 に向けて押し上げる。

 ドアを上記とは反対の方向に開いたとき 、高圧側カム部材は同様にしてピストンを し下げ、この開かれたドアを閉めるときに 低圧側カム部材がピストンを押し上げる。

 このようにドアが開かれるときは、開か る方向が左右いずれであっても、ピストン8 0は押し下げられて、低圧油室82にある油は、 セレーション接続されている静止シャフト10 ピストン80の間、逆止弁84を通り高圧油室81 送られる。従って、この場合のピストンが ける抵抗は小さく、ドアを少ない抵抗で開 ることができる。

 これに対し、ドアが閉めようとされピス ン80が高圧側カム部材に向かって押し上げ れるときには、逆止弁84は閉じられるので高 圧油室81内の油は加圧され、ピストン80の外 面と第2ハウジング部20bの内周面との間に形 された隙間100、及び、該隙間に連通された 下に述べる外側連通路を介して、低圧油室8 2に送られる。すなわち、この外側連通路は 軸線方向の異なる位置で隙間100に連通され いる第1及び第2連通路102、104と、該第1及び 2連通路に接続されて、第2ハウジング部20bの 図2で見て裏面側を通されて低圧油室82に連通 された第3連通路とから構成される。第1及び 2連通路には、それぞれ、抵抗調節手段106,10 8が設けられ、流路抵抗を調節することがで るようにされている。ドアが完全に開けら た状態では、隙間100が第1及び第2連通路102,10 4と連通しており、従って、この状態からド を閉め始めた場合、高圧油室81から押し出さ れる油は、第1及び第2連通路102,104を通される ので比較的小さな流路抵抗を受けて低圧油室 82に送られる。ドアが閉位置に近づくと、隙 100と第2連通路104との連通は遮断され、油は 流路抵抗を大きくした第1連通路102を通して が低圧油室に送られるようになり、従って ドアはゆっくりと閉められるようになる。

 以上、本発明に係るドアクローザの実施 態につき説明したが、本発明に係るドアク ーザはこれに限定されるものではなく、本 明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能 ある。例えば、バネ座40は必ずしも必要で なく、コイルバネの下端を直接、第1フック5 0aに連結することができる。また、高圧側及 低圧側カム部材のカム面の形状、それに対 するピストンの対応形状は、必要に応じ種 変更することができる。




 
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