Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
DOOR CONTROLLER OF ELEVATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060519
Kind Code:
A1
Abstract:
In a door controller of an elevator, a feed forward control section generates a first output for specifying the follow-up performance to a speed command by using a first transfer function, and generates a second output for specifying the follow-up performance to a speed command by using a second transfer function and parameters of an elevator door on every floor. A feedback control section generates an output for correcting the rotation error of a door motor for the speed command based on the first output, information about the actual speed of the door motor, and the parameters. The door controller generates a torque command for the door motor from the sum of the second output and the output from the feedback control section.

More Like This:
Inventors:
SUGAHARA MASAYUKI (JP)
UTSUNOMIYA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071633
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 07, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
SUGAHARA MASAYUKI (JP)
UTSUNOMIYA KENJI (JP)
International Classes:
B66B13/14
Foreign References:
JPH02286588A1990-11-26
JP2002044976A2002-02-08
JPS6118690A1986-01-27
Attorney, Agent or Firm:
SOGA, Michiharu et al. (8th Floor Kokusai Building,1-1, Marunouchi 3-chome,Chiyoda-ku, Tokyo 05, JP)
Download PDF:
Claims:
 階床毎のエレベータドアに関するパラメータを記憶する階床データ記憶部、
 上記エレベータドアに対する速度指令が入力され、上記速度指令に対する追従性能を指定するための第1の出力を第1の伝達関数を用いて生成するとともに、上記速度指令に対する追従性能を指定するための第2の出力を第2の伝達関数と上記パラメータとを用いて生成するフィードフォワード制御部、及び
 上記第1の出力と、ドアモータの実速度に関する情報と、上記パラメータとに基づいて、上記速度指令に対する上記ドアモータの回転誤差を補正するための出力を生成するフィードバック制御部
 を備え、上記第2の出力と上記フィードバック制御部からの出力との和から、上記ドアモータに対するトルク指令を生成するエレベータのドア制御装置。
 上記階床データ記憶部には、上記フィードバック制御部により用いられる上記パラメータとして、上記エレベータドアの振動の共振周波数及び反共振周波数の少なくともいずれか一方と、上記エレベータドアの重量に関するデータとが記憶されている請求項1記載のエレベータのドア制御装置。
 上記共振周波数及び上記反共振周波数の少なくともいずれか一方は、上記トルク指令に関する値と上記ドアモータの実速度に関する情報とから自動的に推定され上記階床データ記憶部に記憶される請求項2記載のエレベータのドア制御装置。
 上記階床データ記憶部には、上記フィードバック制御部により用いられる上記パラメータとして、上記エレベータドアの寸法に関するデータが記憶されている請求項1記載のエレベータのドア制御装置。
 上記階床データ記憶部には、上記第2の制御器により用いられる上記パラメータとして、上記エレベータドアの重量に関するデータが記憶されている請求項1記載のエレベータのドア制御装置。
 上記エレベータドアに作用する既知の外力に関する情報と上記パラメータとを用いて、上記トルク指令を補正するための信号を生成するトルク補償部をさらに備え、
 上記第2の出力と、上記フィードバック制御部からの出力と、上記トルク補償部からの出力との和から、上記トルク指令を生成する請求項1記載のエレベータのドア制御装置。
Description:
エレベータのドア制御装置

 この発明は、かごと乗場との間に設けら たエレベータドアの開閉を制御するエレベ タのドア制御装置に関するものである。

 従来のエレベータのドア制御装置では、予 記憶した乗場ドアの重量に応じて制御定数 変更することにより、乗場ドアの重量が階 毎に異なることによるドアの速度特性の変 が防止される(例えば、特許文献1参照)。
 また、従来の他のドア制御装置では、戸開 時の制御履歴データが階床毎に記憶され、 の制御履歴データに基づいて、ドア重量同 手段により各階床毎のドア重量が同定され 。そして、同定されたドア重量に応じて決 された制御定数で、ドアの開閉制御が実施 れる(例えば、特許文献2参照)。
 また、従来のさらに他のドア制御装置では 指令速度に対する実速度の偏差の積算値か 制御定数を決定することにより、ドア重量 大幅に変更されてもドア開閉時間を変更せ にドアの開閉が行われる(例えば、特許文献 3参照)。

特開平4-243791号公報

特開2000-159461号公報

特開2006-182479号公報

 上記のような従来のドア制御装置では、 ア重量の違いに対する速度追従性能を向上 せることはできるものの、いずれのドア制 装置によってもドアの振動は必ずしも低減 ることができなかった。

 この発明は、上記のような課題を解決す ためになされたものであり、階床毎に高い 動抑制性能及び速度追従性能を両立させる とができるエレベータのドア制御装置を得 ことを目的とする。

 この発明によるエレベータのドア制御装 は、階床毎のエレベータドアに関するパラ ータを記憶する階床データ記憶部、エレベ タドアに対する速度指令が入力され、速度 令に対する追従性能を指定するための第1の 出力を第1の伝達関数を用いて生成するとと に、速度指令に対する追従性能を指定する めの第2の出力を第2の伝達関数とパラメータ とを用いて生成するフィードフォワード制御 部、及び第1の出力と、ドアモータの実速度 関する情報と、パラメータとに基づいて、 度指令に対するドアモータの回転誤差を補 するための出力を生成するフィードバック 御部を備え、第2の出力とフィードバック制 部からの出力との和から、ドアモータに対 るトルク指令を生成する。

この発明の実施の形態1によるエレベー タのかごドア装置の要部を示す構成図である 。 図1のドア制御装置を示すブロック図で ある。 エレベータドアを2慣性系簡易モデル化 した場合の周波数応答特性を示すグラフであ る。 無次元化交差周波数と抑制したい振動 ードの減衰比との関係を示すグラフである 一定の大きさの掃引正弦波であるトル 指令を示すグラフである。 図5のトルク指令に対する回転センサか らの出力を示すグラフである。 実施の形態1のドア制御装置を用いてエ レベータドアを戸開したときの速度指令及び ドア下部速度の時間変化を示すグラフである 。 従来のドア制御装置を用いてエレベー ドアを戸開したときの速度指令及びドア下 速度の時間変化を示すグラフである。

 以下、この発明の好適な実施の形態につい 図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1はこの発明の実施の形態1によるエレベ タのかごドア装置の要部を示す構成図であ 。図において、かご出入口の上部には、桁1 固定されている。桁1には、レール2が水平 設けられている。かご出入口を開閉する一 のかごドア3は、レール2から吊り下げられ、 レール2に沿って移動される。各かごドア3は ドアパネル4と、ドアパネル4の上部に設け れたドアハンガ5とを有している。ドアハン 5には、レール2に沿って転動される複数の ンガローラ6が設けられている。

 桁1には、駆動プーリ7と従動プーリ8とが ごドア3の開閉方向に互いに間隔をおいて設 けられている。駆動プーリ7と従動プーリ8と 間には、無端状の伝動条体9が巻き掛けられ ている。駆動プーリ7は、ドアモータ10により 回転される。駆動プーリ7が回転されると、 動条体9が循環動作し、従動プーリ8が回転さ れる。

 ドアハンガ5は、伝動条体9の循環動作に りドア3が互いに逆方向へ移動されるように 連結具11a,11bを介して伝動条体9の上側部分 び下側部分に連結されている。ドアモータ10 の駆動、即ちかごドア3の開閉は、ドア制御 置12により制御される。ドア制御装置12は、 アモータ10を駆動するための電流を制御す ことにより、指令に則ったかごドア3の開閉 行う。乗場出入口を開閉する乗場ドア(図示 せず)は、かごが階床に停止しているとき、 ごドア3のいずれか一方又は両方に係合され かごドア3と一体に移動される。

 図2は図1のドア制御装置12を示すブロック 図である。ドア制御装置12は、例えば、演算 理部、記憶部(ROM及びRAM等)及び信号入出力 を有するマイクロコンピュータにより構成 ることができる。即ち、以下のドア制御装 12の機能は、マイクロコンピュータにより実 現可能である。また、マイクロコンピュータ の記憶部には、以下の機能を実行するための プログラムが格納されている。

 図において、速度指令部21は、かごドア3 駆動開始時からの経過時間、又はドアモー 10の回転位置に応じて、予め記憶された速 指令値Vrを生成し出力する。

 階床データ記憶部22は、当該階床(現在か が停止している階床)におけるかごドア3の 量及び乗場ドアの重量に関するデータ(総和 は個別重量)をパラメータとして出力する。 このような重量データは、各階床毎に予め記 憶されているか、又は、これまでの戸開閉に おける制御履歴データを用いてドア重量同定 部(図示せず)により逐次同定され記憶される

 速度指令部21からの速度指令値Vrは、フィ ードフォワード制御部(FF制御部)23に入力され る。フィードフォワード制御部23は、戸開閉 度の目標値に対する追従性能を指定する手 であり、第1の制御器24と第2の制御器25とか 構成されている。

 速度指令値Vrは、第1の制御器24及び第2の 御器25の両方に入力される。第1の制御器24 、第1の伝達関数Cf(s)=ωf/(s+ωf)で示される。Cf (s)は、目標値に対する出力の応答特性を指定 する周波数ωfにより決定され、フィードフォ ワード制御部23の第1の出力としてフィードバ ック制御部(FB制御部)26に入力される。

 第2の制御器25は、第2の伝達関数Pm(s) -1 ×Cf(s)で示される。フィードフォワード制御 23の目標値追従性能とフィードバック制御部 26の振動抑制性能とは、互いに独立して設定 ることができる。

 また、フィードフォワード制御部23は、 度指令値Vrに対するドア実速度の追従性能が 高くなるように出力を決定する。ここで、Pm( s)は、ドア機器の制御用モデルであり、階床 ータ記憶部22のデータに基づいた当該階床 おけるドア重量のモータ軸換算のイナーシ 値Jを用いて、Pm(s)=1/Jsで示される。第2の制 器25からの出力は、フィードフォワード制御 部23の第2の出力となる。

 フィードバック制御部26には、フィードフ ワード制御部23の第1の出力とモータ実速度 帰還信号との減算値、つまり誤差が入力さ る。フィードバック制御部26は、指令値に対 するモータ実速度の誤差を補正する。また、 フィードバック制御部26は、第3の伝達関数Cb( s)=Ksp+Ksi/sで示される。ここで、比例ゲインKsp は、上記のイナーシャ値Jと、ドアモータ10の トルク定数K T と、目標値に対する出力の誤差補正の性能を 指定する制御交差周波数ωcのパラメータとか ら、Ksp=J×ωc/K T と設計される。また、積分ゲインKsiは、Ksi≦ Ksp×ωc/5となるように設計される。

 さらに、制御交差周波数ωcは、フィード ック制御部26の振動抑制性能を高めてかご ア3及び乗場ドアの振動を抑制するために減 が大きくなるように、特に抑制したいドア 振動モードの減衰比が最大になるように決 する。この減衰比が最大になる制御交差周 数ωcの決定方法に関しては後述する。

 かごドア3には、かごの走行中に乗客がか ごドア3をこじ開けられないように、全閉状 を保持するための戸閉力や、保守でかごド 3を開いたときに全開状態を保持するための 開力を発生する機構が設けられている。こ 機構が発生する戸開閉力は既知の外力であ ことから、トルク補償部27に予め記憶され いる。トルク補償部27は、かごドア3の位置 速度に応じてトルク補償値を出力する。

 上記の他に、トルク補償部27に記憶され 既知の外力としては、各階床毎のかごドア 乗場ドアと他機器との間の走行抵抗、及び 圧等が挙げられる。これらの外力は、制御 歴データに基づいて外力同定部(図示せず)に より同定され、複数のパラメータとして階床 データ記憶部22に記憶される。トルク補償部2 7によるトルク補償値は、階床データ記憶部22 に記憶されたパラメータに基づいて階床毎に 調整される。

 フィードバック制御部26からの出力にフ ードフォワード制御部23の第2の出力とトル 補償部27からのトルク補償値とが加算器で加 算されることにより、ドアモータ10を駆動す ためのトルク指令値、又はトルク指令値に 応する電流指令値となる。

 電流制御部28は、電流指令値に基づいて アモータ10に電流を供給するために、電流検 出器29による検出電流値を帰還してドアモー 10に供給される電流値を制御する。電流制 部28の出力は、ドアモータ10に入力される。

 ドアモータ10の回転を検出する回転セン 30は、ドアモータ10の回転位置に応じた信号 出力する。速度演算部31は、回転センサ30か らの信号に基づいてドアモータ10の回転速度 演算する。なお、回転センサ30の代わりに 検出電流値を用いてモータ回転速度を推定 てもよい。

 速度演算部31で求められた回転速度は、 域通過フィルタ(LPF)32に通された後、モータ 速度として帰還される。

 次に、フィードバック制御部26での制御 差周波数ωcの決定方法について説明する。 レベータのドア駆動装置においては、図1に すように、ドアモータ10の駆動力が伝動条 9を介してかごドア3に伝達される。フィード バック制御部26により抑制しようとする振動 、連結具11a,11bを支点とするエレベータドア (かごドア3及び乗場ドア)の振り子運動である 。このような振動は、伝動条体9からかごド 3への駆動力の伝達部がかごドア3の重心から 離れていることにより生じ、特に支点から遠 いドア下部で拡大され、開閉動作の見栄えを 悪くする。また、この振動には、エレベータ ドアの重量が影響する。

 エレベータドアの振動では1次の振動モー ドが支配的であり、この1次振動モードのモ ルは、伝動条体9の剛性と等価なばね要素の 端に、左右のエレベータドアの質量が繋が ているという2慣性系簡易モデルとして表現 することができる。

 図3は図1のエレベータドアを2慣性系簡易 デル化した場合の周波数応答特性を示すグ フである。図3では、簡単のため、制御系を 比例ゲインのみとし、周波数とゲインとの関 係を近似した折れ線で示している。また、共 振周波数ωp、反共振周波数ωz、制御交差周波 数ωc、及び、低周波数域においてゲインが共 振ピークの根元と等しくなる周波数ωpsが示 れている。

 このとき、抑制したい振動モードの減衰 は、図4に示すように周波数ωpsと反共振周 数ωzとの間に制御交差周波数ωcがあるとき 高くなる。つまり、図3において、反共振周 数ωzの反共振ノッチと共振周波数ωpの共振 ークとが0dbを挟んで上下にあるとき、高い 動抑制効果が得られる。

 減衰比が最大となる制御交差周波数ωcは ωc≒√(ωpsωz)=ωz√(ωz/ωp)として近似するこ とができる。つまり、反共振周波数ωzと共振 周波数ωpとに基づいて決定できることになる 。

 前述したように、フィードバック制御部2 6の比例ゲインや積分ゲインといった制御定 は、制御交差周波数ωcとドア重量データと ら決定されるが、最大の減衰比を得るため 必ずしも上記の近似式を用いる必要はない 例えば、制御交差周波数ωcが周波数ωpsと反 振周波数ωzとの間にあるように設計するこ で、比較的高い減衰比を得ることが期待で る。また、反共振周波数ωzのみを用いて制 交差周波数ωcを決定することによっても、 大ではないが高い振動抑制効果を持つフィ ドバック制御部26を設計することができる

 反共振周波数ωzと共振周波数ωpとは、ド モータ10への入力であるトルク指令値と、 転センサ30の出力であるモータ実速度との両 方を計測し、それらの測定結果に適切な信号 処理を施すことで求めることができる。例え ば、反共振周波数ωzと共振周波数ωpとを含む 周波数帯域の掃引正弦波のトルク指令値のみ を入力とし、回転センサ30から得られる速度 報を出力とすると、その入出力関係からド 装置の周波数応答特性が得られ、反共振周 数ωzと共振周波数ωpとを計測することがで る。

 また、図5に示すような一定の大きさの掃 引正弦波を入力として与えるならば、図6に す出力のうち、最小の出力値に対応する時 における入力の周波数を反共振周波数ωzと 、最大の出力値に対応する時間における入 の周波数を共振周波数ωpとすることもでき 。

 反共振周波数ωzと共振周波数ωpとは、各 床毎に事前に計測、又は通常の戸開閉動作 より生じるモータトルク指令値を用いて通 駆動時に計測してもよい。計測した反共振 波数ωzと共振周波数ωpとは、階床データ記 部22に記憶される。これにより、各階床毎 乗場ドアに適した振動抑制性能を持つ減衰 に基づいたフィードバック制御部26の制御交 差周波数ωcを決定し、振動抑制効果を高める ことができる。

 図7は実施の形態1のドア制御装置12を用い てエレベータドアを戸開したときの速度指令 及びドア下部速度の時間変化を示すグラフ、 図8は従来のドア制御装置を用いてエレベー ドアを戸開したときの速度指令及びドア下 速度の時間変化を示すグラフである。図7及 図8は、いずれも振動が生じ易い重ドア高速 の駆動パターンで戸開した場合を示している 。

 図7及び図8を比較すると明らかなように 実施の形態1のドア制御装置12を用いること より、速度指令に対してエレベータドアの 動が抑制されている。即ち、フィードフォ ード制御部23とフィードバック制御部26とを いるとともに、階床データ記憶部22に記憶 れた各階床毎のエレベータドアに関するパ メータにより制御部23,26を互いに独立して調 整することにより、階床毎に高い振動抑制性 能及び速度追従性能を両立させることができ る。この結果、重いエレベータドアの高速開 閉時においても、エレベータドアの開閉速度 は目標値に対して高い追従性能を保ちながら 、エレベータドアの振動も効果的に抑制され 、乗客に快適性を提供することができる。

 また、戸開閉時に生じる目的の振動モード 対する制御系の減衰比を階床毎に最も高め ことで、階床毎に最も高い振動抑制効果を ることができる。
 さらに、ドア機器に手を加えることなくエ ベータドアを加振することで、据付時や通 の戸開閉動作時に反共振周波数ωzや共振周 数ωpを測定することができる。
 さらにまた、階床毎の既知の外力による影 を補償することで、速度追従性能をさらに 上させることができる。

 実施の形態2.
 次に、この発明の実施の形態2について説明 する。実施の形態2では、フィードバック制 部26の制御交差周波数ωcを決定するための反 共振周波数ωz及び共振周波数ωpを、計測値か ら同定するのではなく、エレベータドアの各 階床毎の機器パラメータから推定する。他の 構成は、実施の形態1と同様である。

 エレベータドアの振動、即ち振り子運動 等価回転ばね剛性は、ハンガローラ6の剛性 と、1つのドアハンガ5に設けられたハンガロ ラ6の間隔とに依存する。具体的には、ハン ガローラ6の剛性が高く、ハンガローラ6の間 が大きいほど、エレベータドアは振動しに くなる。

 反共振周波数ωzは、振り子運動の支点に するエレベータドアのイナーシャ、エレベ タドアの重量、ハンガローラ6の剛性、ハン ガローラ6の間隔、及び、伝動条体9の剛性に り近似することができる。これらのパラメ タのうち、階床毎に異なるのは、エレベー ドアの重量、及び重量とドア寸法とにより かれるイナーシャである。従って、階床毎 エレベータドアの重量とドア寸法とを階床 ータ記憶部22に記憶させておき、当該階床 パラメータを階床データ記憶部22から抽出す ることにより、反共振周波数ωzを推定するこ とができる。

 共振周波数ωpは、反共振周波数ωzに必要 パラメータを加えて、左右のエレベータド のイナーシャの比から近似することができ 。従って、階床毎のかごドア3の重量と乗場 ドアの重量との重量比と、ドア寸法とを階床 データ記憶部22に記憶させておき、当該階床 パラメータを階床データ記憶部22から抽出 ることにより、共振周波数ωpを推定するこ ができる。

 ドア寸法のパラメータは、一般的な出入 幅や出入口高さから与えられる。但し、出 口幅は、エレベータドアの水平方向長さ、 ンガローラ6の間隔、レール2の長さ、又は アハンガ5の水平方向長さ等に置き換えても い。同様に、出入口高さは、エレベータド の上下方向寸法、又はドアハンガ5の上下方 向寸法等に置き換えてもよい。また、階床毎 のエレベータドアの重量としては、かごドア 3の重量、乗場ドアの重量、及びかごドア3と 場ドアとの総重量の少なくともいずれか1つ を用いることができる。

 このように、フィードバック制御部26の 御交差周波数ωcをエレベータドアの階床毎 パラメータから決定することで、図7に示す うな高い振動抑制効果を持つドア制御装置1 2を得ることができる。