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Title:
DOOR DEVICE FOR SMALL-SIZED VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122645
Kind Code:
A1
Abstract:
A door device for a small-sized vehicle can provide a sufficient space for a vehicle occupant. An openable and closable door (70) is mounted to a side face of a vehicle body so as to cover an opening. A projection (75) which enters an access step (62) when the door (70) is closed is provided on the inner side the door (70) at the lower part thereof.

Inventors:
KAITA KIHOKO (JP)
INOUE MASAHIRO (JP)
KAWAGUCHI YUKINORI (JP)
SATO YOSHIYUKI (JP)
KURODA KAZUNORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000629
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
February 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
KAITA KIHOKO (JP)
INOUE MASAHIRO (JP)
KAWAGUCHI YUKINORI (JP)
SATO YOSHIYUKI (JP)
KURODA KAZUNORI (JP)
International Classes:
B60J5/04; B60J5/00; E05B79/06; E05B79/08; E05B83/44; E05B85/24; E05D5/02
Foreign References:
JP2007030706A2007-02-08
JPH01123553U1989-08-22
JPH0718947U1995-04-04
JPS5778356U1982-05-14
JPH08108866A1996-04-30
JP2007269147A2007-10-18
Attorney, Agent or Firm:
KUSHIBUCHI, Masayuki et al. (JP)
Masayuki Kushibuchi (JP)
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Claims:
 少なくとも一方の側面に開口部を設けたボディを備え、その開口部下端に乗降用ステップを設けた小型車両のドア装置において、
 前記ボディの側面に前記開口部を覆うように開閉自在なドアを設け、ドア内側下方に前記ドアが閉じた際に前記乗降用ステップに入り込む凸部を設けたことを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項1記載の小型車両のドア装置において、
 前記ドア内側には、前記凸部の上方に搭乗者の足が入り込む凹部を設けたことを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項1又は2記載の小型車両のドア装置において、
 前記ドアの前端部には、このドアのドアヒンジを埋設する凹部を設けたことを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項1乃至3のいずれか一項記載の小型車両のドア装置において、
 前記乗降用ステップは、小型車両のフロアの端部に該フロアに比して低位置に設けられ、前記凸部の上面高さを前記フロアと同じ高さにしたことを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項1乃至4のいずれか一項記載の小型車両のドア装置において、
 前記ドアは中空樹脂成形で形成され、前記凸部は前記ドアの中空樹脂成形時に一体に形成されることを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項1乃至5のいずれか一項記載の小型車両のドア装置において、
 前記ドアには、車体側に設けられたラッチストライカに係止するラッチ機構が設けられ、このラッチ機構は、開閉レバーの操作に応じて作動するレバー部材と、このレバー部材の作動に連動して前記ラッチストライカとの係止状態を解除可能なラッチ部材とを備えることを特徴とする小型車両のドア装置。
 請求項6記載の小型車両のドア装置において、
 前記ラッチ部材は、前記レバー部材の作動に対して遊びを持って該ラッチ部材を作動させるロストモーション機構を介して前記レバー部材に連結されることを特徴とする小型車両のドア装置。
Description:
小型車両のドア装置

 本発明は、小型車両のドア装置に関する

 小型車両には、荒地などを走行可能なMUV(マ ルチ・ユーティリティ・ビークル)車両があ 。この種の車両は、着座式シートを備え、 のシート前部の足置き空間が左右に連続し ボディ側面を開口させ、このボディ側面の 口下端を乗降用ステップにしたものがある( えば、特許文献1参照)。

特開2007-269147号公報

 ところで、上記小型車両のボディ側面の開 を覆うように開閉自在なドアを設ける場合 搭乗者のスペースを十分に確保可能なドア 状にすることが望まれる。
 本発明は、上述した事情を鑑みてなされた のであり、搭乗者のスペースを確保可能な 型車両のドア装置を提供することを目的と ている。

 上述した課題を解決するため、本発明は、 なくとも一方の側面に開口部を設けたボデ を備え、その開口部下端に乗降用ステップ 設けた小型車両のドア装置において、前記 ディの側面に前記開口部を覆うように開閉 在なドアを設け、ドア内側下方に前記ドア 閉じた際に前記乗降用ステップに入り込む 部を設けたことを特徴とする。
 この発明によれば、ボディの側面にボディ 面の開口部を覆うように開閉自在なドアを け、ドア内側下方にドアが閉じた際に乗降 ステップに入り込む凸部を設けたので、ド 内側とフロアとが一体の内面が形成され、 乗者のスペースを確保することができる。

 また、前記ドア内側には、前記凸部の上方 搭乗者の足が入り込む凹部を設けるように てもよい。この構成によれば、ドア内側の 部上方に搭乗者の足が入り込む凹部を設け ので、ドアの壁形状を変更することなく搭 者のスペースを拡大でき、また、足が動い 際に上記凹部が足のガイドとなり、レバー へ移動するのを規制することができる。
 また、前記ドアの前端部には、このドアの アヒンジを埋設する凹部を設けるようにし もよい。この構成によれば、ドアの前端部 ドアヒンジを埋設する凹部を設けたので、 部の分、搭乗者のスペースを広く確保する とができる。

 また、前記乗降用ステップは、小型車両 フロアの端部に該フロアに比して低位置に けられ、前記凸部の上面高さを前記フロア 同じ高さにしてもよい。この構成によれば ドア内側の凸部の上面高さをフロアと同じ さにしたので、凸部の分、フロアを拡げる とができる。また、前記ドアは中空樹脂成 で形成され、前記凸部は前記ドアの中空樹 成形時に一体に形成されるようにしてもよ 。この構成によれば、凸部を容易に設ける とができる。

 また、前記ドアには、車体側に設けられ ラッチストライカにロックするラッチ機構 設けられ、このラッチ機構は、開閉レバー 操作に応じて作動するレバー部材と、この バー部材の作動に連動して前記ラッチスト イカとの係止状態を解除可能なラッチ部材 を備えるようにしてもよい。この構成によ ば、開閉レバーの操作に応じてラッチ機構 作動させてラッチストライカとの係止状態 解除できる。この場合、前記ラッチ部材は 前記レバー部材の作動に対して遊びを持っ 該ラッチ部材を作動させるロストモーショ 機構を介して前記レバー部材に連結される うにしてもよい。この構成によれば、開閉 バーが比較的小さい動作範囲で操作される はラッチストライカとの係止状態を保持さ ることができる。

 本発明では、ボディの側面にボディ側面の 口部を覆うように開閉自在なドアを設け、 ア内側下方にドアが閉じた際に乗降用ステ プに入り込む凸部を設けたので、ドア内側 フロアとが一体の内面が形成され、搭乗者 スペースを確保することができる。
 また、ドア内側には、上記凸部の上方に搭 者の足が入り込む凹部を設けたので、ドア 壁形状を変更することなく搭乗者のスペー を拡大でき、また、足が動いた際に上記凹 が足のガイドとなり、レバー側へ移動する を規制することができる。

 また、ドアの前端部には、このドアのド ヒンジを埋設する凹部を設けたので、凹部 分、搭乗者のスペースを広く確保すること できる。また、乗降用ステップは、小型車 のフロアの端部に該フロアに比して低位置 設けられ、上記凸部の上面高さをフロアと じ高さにしたので、凸部の分、フロアを拡 ることができる。また、ドアは中空樹脂成 で形成され、凸部はドアの中空樹脂成形時 一体に形成されるようにしたので、凸部を 易に設けることができる。

 また、ドアには、車体側に設けられたラ チストライカにロックするラッチ機構が設 られ、このラッチ機構は、開閉レバーの操 に応じて作動するレバー部材と、このレバ 部材の作動に連動して前記ラッチストライ との係止状態を解除可能なラッチ部材とを えるので、開閉レバーの操作に応じてラッ 機構を作動させてラッチストライカとの係 状態を解除できる。また、ラッチ部材は、 バー部材の作動に対して遊びを持って該ラ チ部材を作動させるロストモーション機構 介してレバー部材に連結されるので、開閉 バーが比較的小さい動作範囲で操作される はラッチストライカとの係止状態を保持さ ることができる。

図1は、本発明の実施形態に係る小型車 両の側面図である。 図2は、車体フレームをドア及びサイド カバーと共に示す斜視図である。 図3は、ロールバーをドア及びサイドカ バーと共に示す側面図である。 図4は、車体フレームをドア内側から見 た図である。 図5は、ドア本体を車体内側から見た図 である。 図6は、ドア本体を車体内側から見た斜 視図である。 図7は、上方から見たドアを周辺構成と 共に示す図である。 図8は、ドアを背面から見たときのフロ アとの位置関係を示す図である。 図9は、ドアヒンジをドア支持フレーム と共に示す図である。 図10は、図9の分解斜視図である。 図11は、ドアヒンジの水平断面を周  構成と共に示す図である。 図12は、ロックユニットの機構部を示 図である。 図13は、ロックユニットの機構部を示 図である。 図14は、ロックユニットの分解斜視図 ある。 図15(A)は開閉レバーの上面図、図15(B) 平面図、図15(C)は側面図である。 図16は、ネットを示す図である。 図17は、ネットをヒップガードと共に 方から見た図である。 図18は、別態様に係るドアのロックユ ットを周辺構成と共に示す図である。 図19は、ロックユニットの機構部を周 構成と共に示す図である。

符号の説明

 10 小型車両
 10A ボディ
 11 車体フレーム
 11X ドア支持フレーム
 13 前輪
 15 後輪
 17 パワーユニット
 18 乗員シート
 33 カバー部材
 40 ロールバー
 41 サイドカバー
 49 ヒップガード
 50 ネット
 60 足置き部
 60A 開口部
 61 フロアパネル
 62 乗降用ステップ
 70 ドア
 71 ドア本体
 72 前側凹部
 73 中央凹部
 74 上側凹部
 75 凸部
 80 ドアヒンジ
 90 ラッチストライカ
 91 ロックユニット
 92 開閉レバー
 100 機構部
 101 ユニットカバー
 110 ベースプレート
 120 支軸
 140 ラッチ機構(ラッチロック機構)

 以下、本発明の一実施形態を添付した図面 参照して説明する。なお、以下の説明にお て、前後左右及び上下といった方向の記載 、車体に乗車した乗員(搭乗者)から見た方 に従う。
 図1は本発明の実施形態に係る小型車両の側 面図である。この小型車両10は、不整地を走 するのに適したMUV(マルチ・ユーティリティ ・ビークル)車両に分類される車両であり、 体フレーム11に独立懸架(例えば、ダブルウ ッシュボーン懸架機構で支持)された左右の 輪13、13及び左右の後輪15、15と、前輪13、13 後輪15、15の間(車体前後方向の略中間位置) 車体フレーム11に支持されたエンジン及び 速機からなるパワーユニット17と、パワーユ ニット17の上方で車体フレーム11に支持され 運転席及び助手席となる2つの乗員シート18 18と、前輪13、13を操舵するハンドル20とを備 えている。

 車体フレーム11には、左右の前輪13、13の に前輪用の終減速装置21が支持され、この 減速装置21は、終減速装置21の左右に連結さ た駆動軸21Aを介して左右の前輪13、13に連結 される。また、車体フレーム11の左右の後輪1 5、15の間には、後輪用の終減速装置22が支持 れ、この終減速装置22は、終減速装置22の左 右に連結された駆動軸22Aを介して左右の後輪 15、15に連結される。なお、図1中、符号13Aは 動軸21Aが連結される前輪13側のハブであり 符号15Aは、駆動軸22Aが連結される後輪15側の ハブである。また、この車両10は前輪13、13及 び後輪15、15を制動するためのブレーキ装置( 図示)を備えている。

 パワーユニット17には、フロントプロペラ ャフト25及びリヤプロペラシャフト26が連結 れ、エンジンの回転が変速機で所定の変速 に対応する変速比で減速されて両プロペラ ャフト25、26に伝達される。
 フロントプロペラシャフト25は、パワーユ ット17の下部から前方に延びて終減速装置21 連結され、パワーユニット17の駆動力を終 速装置21を介して前輪13、13に伝達する。ま 、リヤプロペラシャフト26は、パワーユニッ ト17の下部から後方に延びて終減速装置22に 結され、パワーユニット17の駆動力を終減速 装置22を介して後輪15、15に伝達する。

 次にこの小型車両10のボディ10Aを説明す 。この小型車両10のボディ10Aの前部には、車 体前部を上方から覆うボンネット31と、この ンネット31の左右で前輪13、14の上方及び後 を覆う左右一対のフロントフェンダ32、32と 、車体前方を照らすためのヘッドライト34と 車体前方に配設されるキャリーパイプ35等 設けられる。また、小型車両10のボディ10A後 部には、後輪15、15の上方を覆う左右一対の ヤフェンダ37、37と、荷物積載用の上方が開 した箱形状の荷台39等が設けられる。

 また、この小型車両10のボディ10Aには、乗 シート18、18に着座した乗員(搭乗者)のスペ ス(以下、乗員室という)を略囲うようにロー ルバー40が設けられる。このロールバー40の 右側面には左右一対のネット50が着脱自在に 設けられる。
 さらに、この小型車両10のボディ10A側方に 、パワーユニット17の左右側方を覆うように 左右一対のサイドカバー41、41が設けられ、 のサイドカバー41、41とフロントフェンダ32 32との間に乗員の足置き部(足置き空間)60に 通する開口部60Aが開口する。本構成では、 の左右の開口部60Aを覆うように開閉するド 70が設けられる。

 次に、車体フレーム11及びその周辺構造を 明する。
 図2は車体フレーム11をドア70及びサイドカ ー41と共に示す斜視図であり、図3はロール ー40をドア70及びサイドカバー41と共に示す 面図であり、図4は車体フレーム11をドア70内 側から見た図である。
 図2に示すように、車体フレーム11は、車両 部の前後に略平行に延在する左右一対のロ フレーム11A、11Aと、このロアフレーム11A、1 1Aの前部から車体後上がりに延びてロアフレ ム11A、11Aの上方を車体後方へ向かって延び 左右一対のフロントフレーム11B、11Bと、フ ントフレーム11B、11Bの後部間及び左右のロ フレーム11A、11A間を連結するように上下に 隔を空けて左右に延びる上下一対のフロン クロスフレーム11C、11Dとを備えている。

 ここで、本構成では、車体の前後方向に 在する2本のロアフレーム11A、11Aが前後で2 割されており、前側のロアフレーム11A1、11A1 の後端がフロントクロスフレーム11Dに連結さ れ、このフロントクロスフレーム11Dに後側の ロアフレーム11A2、11A2の前端が連結されたフ ーム構造を示しているが、ロアフレーム11A 11Aを前後2分割しないフレーム構造にしても よい。

 車体フレーム11は、ロアフレーム11A、11A 略中間部から上方に延びた後に屈曲して車 後方へ略水平に延びる左右一対のアッパー レーム11E、11Eと、ロアフレーム11A、11Aの後 とアッパーフレーム11E、11Eの後部を上下に なぐブラケット11F、11Fと、ロアフレーム11A 11Aの車体中間部左右に略平行に設けられた 右一対のサイドロアフレーム11G、11Gと、サ ドロアフレーム11G、11Gの略上方でアッパー レーム11E、11Eと略平行に設けられた左右一 のサイドアッパフレーム11H、11Hとを備えて る。これらフレームは、複数の連結部材を して一体に連結されている。また、上下一 のフロントクロスフレーム11C、11D間には、 体前部と乗員室とを仕切る隔壁板11Kが設け れている。

 左右の乗員シート18は、図2に示すように アッパーフレーム11E、11E及びサイドアッパ レーム11H、11Hにブラケット等を介して連結 れる。乗員室を囲うロールバー40は、車体 レーム11に連結されている。このロールバー 40は、複数のパイプ部材を連結して構成され おり、大別すると、図1及び図3に示すよう 、左右のフロントフェンダ32、32の後部上方 ら車体上方へ各々延びる左右一対のロール ー前部パイプ44、44と、左右のロールバー前 部パイプ44、44の上端に連結されてロールバ 前部パイプ44、44間を左右に延びるロールバ 前上部パイプ45と、ロールバー前上部パイ 45から車体下方に延びた後に車体下方に屈曲 する左右一対のロールバー上部パイプ46、46 、ロールバー上部パイプ46、46の後端に連結 れて車体下方に延びる左右一対のロールバ 後部パイプ47、47とを備えている。そして、 このロールバー40の前下部(ロールバー前部パ イプ44、44の下端)が、フロントクロスフレー 11Cに設けられたブラケット11C1、11C1(図2参照 )に連結されると共に、このロールバー40の後 下部(ロールバー後部パイプ47、47の下端)が、 サイドアッパフレーム11H、11Hに連結されるこ とによって、ロールバー40が車体フレーム11 固定される。

 このロールバー40には、乗員室の背面側 車体幅方向中央に向かって略U字状に延びる 右一対の背側ガードフレーム48、48が設けら れると共に、乗員シート18、18の車体側方側 車体前方向に向かって略U字状に延びる左右 対のヒップガード49、49とが設けられる。背 側ガードフレーム48、48には、乗員シート18、 18の上方に各々対応する位置にブラケット48A 48Aが設けられ、このブラケット48A、48Aにヘ ドレスト18A、18A(図1参照)が各々固定される また、ヒップガード49、49の基端部は、図4 示すように、背側ガードフレーム48、48及び ールバー後部パイプ47、47に各々連結され、 このヒップガード49、49の前部が車体前方に びてサイドアッパフレーム11H、11Hに設けら たブラケット11H1、11H1に連結されるようにな っている。

 サイドカバー41、41は、車体側面視で乗員 シート18、18の下方に位置しており、図3に示 ように、車体下方に凹む段差部41A1を有する 上面カバー部41Aと、この上面カバー部41Aから 車体下方に延出する側面カバー部41Bと、上面 カバー部41Aの後端から側面カバー部41Bの後縁 に沿って車体下方に延びて後輪15、15の前方 覆うフェンダを兼用する背面カバー部41Cと 一体に有している。この上面カバー部41Aの 差部41A1は、ロールバー40との干渉を避ける 共に、乗員が足をかけて乗員シート18、18側 移動可能なステップ部としても使用可能な 状及び強度に形成されている。

 また、フロントクロスフレーム11C、11D間 配設された隔壁板11Kと、アッパーフレーム1 1E、11E及びサイドアッパフレーム11H、11H間の 間部が、乗員シート18、18に着座した乗員の 足置き部60を構成している。この足置き部60 、車体の左右方向に延在してボディ10A側面 開口しており、図1に示すように、この足置 部60の底にはフロアパネル61が配設され、こ のフロアパネル61の左右端部には、フロアパ ル61に比して低位置に設けられた乗降用ス ップ62、62(後述する図8参照)が設けられてい 。

 上記ドア70は、この足置き部60側方の開口部 60Aを覆うように設けられており、図3及び図4 示すように、フロントクロスフレーム11Cの 右端部及びサイドロアフレーム11Gの前部間 つなぐようにブラケット11XA、11XBで連結さ た左右のドア支持フレーム11X、11Xに上下一 のドアヒンジ80、80を介して開閉自在に取り けられている。なお、ドア支持フレーム11X 11Xは、図2に示すように、車体側面視でフロ ントフェンダ32、32の後方に連なるカバー部 33、33で覆われている。
 また、このドア70には、図4に示すように、 ア70を閉じた際に車体フレーム11側(より具 的にはヒップガード49)に設けられたラッチ トライカ90にロックするロックユニット91が けられており、このロックユニット91に設 られた開閉レバー92を操作することによって ロックを解除してドア70を開くことが可能に っている。

 次にドア70を詳述する。このドア70のドア本 体71は、中空樹脂成形で一体に形成され、内 が中空のため軽量化しつつ所定厚さを有す ドアに形成されている。また、このドア70 、図1に示すように、フロントフェンダ32と イドカバー41との間を車体前後方向に延在し 、その上縁が乗員シート18の座面と略同じ高 で略水平に延び、かつ、その下縁が左右の イドロアフレーム11Gの上縁近傍で略水平に びる外形形状に形成されている。
 このドア本体71の車体外側面(外表面)は、図 3に示すように、サイドカバー41の上面カバー 部41Aに設けられた段差部41A1の前方に連なる 形状を有する上半部71Aと、サイドカバー41の 側面カバー部41Bの前方に連なる下半部71Bとを 有し、これによって、ドア70を閉じた際には サイドカバー41とドア本体71とが略一体的に 連続する外観形状に構成されている。
 また、ドア70を閉じた場合には、ドア本体71 の後縁及び下縁がサイドカバー41の外側に重 り、ドア本体71とサイドカバー41との間に車 体左右方向に貫通する隙間が形成されないよ うに構成されている。

 図5はドア本体71を車体内側から見た図であ 、図6はその斜視図である。図5及び図6に示 ように、ドア本体71の車体内側面の前部に 、ドアヒンジ80、80がそれぞれ埋設される上 一対の前側凹部72、72が形成され、これによ ってドアヒンジ80、80が車体内側に突出しな ように構成されている。
 また、これら前側凹部72、72の後方には、乗 員の足を入れ込み可能な中央凹部73が形成さ 、この中央凹部73の分、乗員の足置きスペ スを拡大することができる。さらに、この 央凹部73の略上方に位置するドア本体71の上 後方には、ロックユニット91及び開閉レバ 92がドア70の厚み内に収まるようにオフセッ 配置するための上側凹部74が形成されてい 。ここで、図5及び図6中、符号76は、ロック ニット91を取り付けるためのねじが締結さ るねじ受け部である。

 また、ドア本体71の内側下部には、図6に すように、ドア本体71の前後に渡って車体 側に突出する凸部75が形成されている。ここ で、図7はドア70を上方から見た図であり、図 8はドア70を背面から見たときのフロア(フロ パネル61、乗降用ステップ62)との位置関係を 示す図である。図7及び図8に示すように、上 凸部75は、ドア70を閉じた際に乗降用ステッ プ62の上に入り込み、乗降用ステップ62内側 フロアパネル61とドア内面とを一体的に連続 させるものである。この場合、図8に示すよ に、凸部75の上面高さがフロアを構成するフ ロアパネル61と同じ高さになるので、凸部75 フロアの一部とすることができる。なお、 の凸部75の上方は開放するので、乗員スペー スは十分に確保される。

 図9はドアヒンジ80、80をドア支持フレー 11Xと共に示す斜視図であり、図10は図7の分 斜視図である。なお、上下のドアヒンジ80は 同一構成であるため、一方のドアヒンジ80を 述する。ドアヒンジ80は、ドア支持フレー 11Xに一体的に設けられたブラケット11X1にね 81、81で固定される第1固定部82と、第1固定 82にねじ83、83で固定されて第1固定部82に対 て車体後方に突出する第2固定部84とを備え 。この第2固定部84の先端部には、ピン固定 材85、85で固定されたヒンジピン86が設けら 、このヒンジピン86を介して可動部材87が回 自在に設けられる。この可動部材87が、ド 本体71の前側凹部72、72に埋設され、その状 で複数の連結具(ねじ、カラー、ワッシャ及 ナット)88で固定されるようになっている。

 図11はドアヒンジ80の水平断面を周辺構成と 共に示す図である。図11に示すように、ドア 持フレーム11Xを覆うカバー部材33の車体内 (乗員室側)には、ドアヒンジ80の固定部を構 する第1固定部82及び第2固定部84が略L字状に 連続するように配置され、この第2固定部84の 端部外側には、可動部材87が配置されるので 上記カバー部材33とドアヒンジ80の可動部材 87との間の隙間が車体内側(乗員室側)には連 しない。このため、カバー部材33とドア70と 間の隙間を閉塞する専用のシール部材を不 にすることができる。
 また、ドアヒンジ80の固定部を、第1固定部8 2及び第2固定部84との2分割構造にし、第2固定 部84と可動部材87とでヒンジピン86を覆うので 、ヒンジピン86を覆う専用の覆い部材を設け ことなく、ヒンジピン86を外観視不能にレ アウトすることができる。

 図12及び図13はロックユニット91の機構部100 示す図であり、図14はロックユニット91の分 解斜視図である。ロックユニット91は、機構 100と、機構部100を覆うユニットカバー101(図 14参照)とで構成されている。
 機構部100は、ドア70の上側凹部74(図5参照)に 密着固定されるベースプレート110と、このベ ースプレート110に水平向き(車体前後方向に った向き)で回動自在に支持される支軸120と この支軸120に支持される開閉レバー92と、 軸120の一端側に連結されて車体フレーム11側 に設けられたラッチストライカ90にロック可 なドアロック用のラッチ機構(ラッチロック 機構とも称する)140とを備えて構成される。

 詳述すると、ベースプレート110の車体前端 には、車体内側(乗員室側)に向けて屈曲す 第1折曲部111が設けられ、この第1屈曲部111と 間隔を空けて後方に車体内側に向けて屈曲す る第2屈曲部112が設けられる、これら屈曲部11 1、112には、水平方向に連通する前後一対の 通孔113、113が形成され、両貫通孔113、113に 軸120を挿通することによって支軸120が水平 きで回動自在に支持される。
 この場合、支軸120には、第1屈曲部111の外側 (車体前側)にスピードナット114が締結される 共に、第2屈曲部112の側方にワッシャ115及び スナップピン116が設けられることによって、 支軸120の抜けが防止されている。

 図15(A)(B)(C)は開閉レバー92の上面図、平面 図及び側面図を示している。開閉レバー92は 略平板形状の把持部131と、この把持部131の 端側に間隔を空けて一体的に設けられる一 の軸支持部132、132とを備える。この開閉レ ー92は、図15(A)(B)に示すように、その長手方 向の中央断面M1を境に左右対称形状に形成さ ており、これによって、左右のドア70、70に 設けられる開閉レバー92、92を同一部品で共 できるように構成している。

 詳述すると、図15(C)に示すように、各軸 持部132には、支軸120が挿通される貫通孔132A 形成されると共に、この貫通孔132Aの直径方 向に延びる溝部132Bが形成されている。この 部132Bには、図12に示すように、支軸120を径 向に貫通するピン135が入り込み、このピン13 5を介して該開閉レバー92と支軸120とが略一体 的に回転自在に連結される。この場合、この 溝部132Bは、上記ピン135が隙間無く挿入され のではなく、上記ピン135との間に隙間が形 される溝形状とされ、この隙間の分だけ開 レバー92が多少揺動されても支軸120が回転し ない遊びを容易に設けることができる。

 また、図15(B)に示すように、把持部131の基 側には、一対の軸支持部132、132の内側に2つ 一組のばね用凹部136、137が設けられている この一組(2つ)のばね用凹部136、137の一方(ば ね用凹部136)は、図12に示すように、支軸120に 挿通された付勢ばね138の両端から延びる延長 部の一方(延長部138A(図14参照)が係止する係止 用凹部として機能し、他方のばね用凹部137は 、上記付勢ばね138の他方から延びてベースプ レート110に当接する延長部138Bを逃げる逃げ 凹部として機能する。すなわち、この付勢 ね138によって、開閉レバー92がベースプレー ト110に対してロック方向(図13中X方向)へ付勢 れる。ここで、他の組のばね用凹部136、137 、この開閉レバー92を反対側のドア70に使用 する場合に同一目的で使用されるものである 。
 図12及び図13に示すように、支軸120は、その 後端120Aが略L字状に屈曲されている。このた 、上記開閉レバー92の上下の揺動に応じて 軸120の後端120Aが、開閉レバー92の回転中心 (図12、図13中、符号L1で示す軸線)を中心に揺 動すると共に、上記付勢ばね138によって下方 側(X方向)に付勢されるようになっている。

 図12に示すように、ベースプレート110の車 後端側には、車体内側(乗員室側)に向けて屈 曲する第3屈曲部117が設けられ、この第3屈曲 117には、ヒップガード49に設けられたブラ ット49A(図12及び図13参照)に車体外方に向け 固定されたラッチストライカ90にロックする ラッチ機構140がねじ141、142で固定される。
 このラッチ機構140は、ロータリー式のラッ 機構が適用され、車体内側に向けて開口す 略コ字状断面のホルダ143と、このホルダ143 、ねじ141の軸部141A(図13参照)に回動自在に 持されるレバー部材144と、このレバー部材14 4と連動自在にねじ142の軸部142A(図13参照)に回 動自在に支持されるラッチ部材145とを備えて いる。

 レバー部材144は、ホルダ143から車体内側 向けて突出し、その先端に支軸120の後端120A が連結される。ここで、図13に示すように、 バー部材144を回転自在に支持する軸部141Aは 、開閉レバー92の揺動によって回転される支 120の回転中心軸と同じ軸線L1上に配置され 。このため、レバー部材144の回転中心軸と 軸120の回転中心軸とが一致し、支軸120の回 に応じてレバー部材144を同じ角度だけ回転 せることができる。

 ラッチ部材145は、レバー部材144の下方でホ ダ143から車体内側に向けて突出し、その先 にラッチストライカ90に係止可能な爪部145A 設けられる。このラッチ部材145は、ホルダ1 43内に配置された図示せぬ付勢ばねによって 部145Aがラッチストライカ90に係止する側に 勢されており、この付勢ばねの弾性力でラ チストライカ90との係止状態が保持される( 13参照)。
 このラッチ部材145は、上記レバー部材144に ストモーション機構(不図示)を介して連結 れており、このロストモーション機構はレ ー部材144の作動(回転)に対して遊びを持って ラッチ部材145を作動させる。

 具体的には、レバー部材144が開閉レバー9 2の上方への揺動操作に応じて回転しても、 の回転角度が所定の角度(遊び)以上になるま では、ラッチ部材145がレバー部材144に連動せ ず、ラッチストライカ90との係止状態を保持 る。そして、レバー部材144の回転角度があ 角度以上になると、ラッチ部材145がレバー 材144に連動して回転を開始し、ラッチスト イカ90との係合を解除する(図12参照)。これ よって、開閉レバー92が比較的小さい角度 囲で揺動操作される間はラッチストライカ90 との係止状態が保持され、ドア70が開かない うに構成されている。

 また、本構成では、図12及び図13に示すよ うに、開閉レバー92に何ら操作力を与えてい いときの開閉レバー92の位置(つまり、開閉 バー92のデフォルト位置)が、開閉レバー92 把持部131が略水平位置となるように構成さ ている。このため、図4に示すように、ドア7 0上面に開閉レバー92の把持部131が略水平に露 出し、乗員が開閉レバー92の把持部131を掴ん 上方に持ち上げるといった容易な操作でド 70のロックを解除することができる。

 また、開閉レバー92を支持する機構部100 ベースプレート110は、図7に示すように、ド 本体71の上側凹部74に密着して固定されるの で、このベースプレート110に支持される開閉 レバー92、支軸120及びラッチ機構140がドア本 71の厚み内に保持されるようになっている この場合に、ベースプレート110に車体内側 ら取り付けられるユニットカバー101につい も、図4に示すように、その殆どがドア本体7 1の厚み内に保持され、ドア本体71から車体内 側への突出量が低減される。

 このユニットカバー101は、開閉レバー92 除いて機構部100全体を略覆うカバー形状に 成されている。すなわち、このユニットカ ー101は、開閉レバー92に対応する位置に車体 下方に凹む凹部101Aが形成されることによっ 、開閉レバー92をドア70の外表面よりも車体 方側でドア上面に露出させる。この場合、 閉レバー92は、ユニットカバー101の凹部101A 除く最上面より若干低い位置で該最上面に って延出し、ユニットカバー101の上方及び 体内側への張り出しが回避されている。こ ように、開閉レバー92がドア70の外表面より も車体内方側に位置するため、開閉レバー92 ドア外側への張り出しを回避できる。また 開閉レバー92がドア70上面に露出するので、 乗員がドア上方から開閉レバー92を容易に操 でき、ドア70の外側及び内側の両方から容 にアクセス可能にできる。また、ユニット バー101の凹部101Aの底面は、車体内側に向か て斜め下方に傾斜する傾斜面に形成され(図 4参照)、これによって乗員の手を該傾斜面に って開閉レバー92に案内することができる

 このように本構成では、開閉レバー92をド 70の外側及び内側からアクセス可能にドア70 外表面よりも車体内方側に設けたので、開 レバー92のドア外側への張り出しを回避し つドア70の外側及び内側から開閉レバー92を 易に操作することができ、かつ、走行時に 乱を受け難い位置への配置とすることがで る。また、内外からのアクセスを可能とし ので、構造が簡略化され、低コストとする とができる。
 しかも、開閉レバー92を上下方向に揺動自 に設けると共に、開閉レバー92をドア上面に 露出させて設けたので、乗員がドア70を上方 ら挟み込むといった簡易な動作で、開閉レ ー92を指で上方向に揺動操作でき、簡易か 直感的な操作でドアロックを解除すること できる。

 より具体的には、乗員シート18に着座し いる乗員がドア70を開ける場合には、ドア70 挟み込むようにドア上方から親指で開閉レ ー92を起こす、といった容易な操作でドア ックを解除することができ、そのドア70を挟 んだ手でドア70を迅速かつ容易に開けること できる。また、この小型車両10のドア70上面 を、乗員シート18の座面と略同じ高さに設け ので、乗員シート18に着座した乗員及び車 外側に立つ乗員が開閉レバー92を容易に視認 することができる。これらにより、小型車両 に適したドアの操作性及び視認性を確保する ことができる。

 また、本構成では、開閉レバー92をドア70 の厚み内に収まるようにオフセットして設け たので、図4に示すように、開閉レバー92がド ア70の厚み方向に突出せず、開閉レバー92を ンパクトに配置できる。しかも、図4に示す うに、開閉レバー92がドア70の上面よりも若 干だけ下方に配置されるので、開閉レバー92 ドア上方に突出せず、開閉レバー92をコン クトに配置できる。このように開閉レバー92 がドア外側に突出しないようにレイアウトす ることで、開閉レバー92の誤操作についても 止できる。

 さらに、本構成では、開閉レバー92の揺動 よって回転される開閉レバー92の支軸120の回 転中心軸と、この支軸120の回転によって駆動 されるドアロック用のラッチ(レバー部材144) 回転中心軸とを同一軸線L1(図12、図13参照) にレイアウトしたので、支軸120を回転させ ドアロック用のラッチ(レバー部材144)を作動 させる場合の作動抵抗を小さくすることがで きる。従って、開閉レバー92とドアロック用 ラッチとを容易に連動させることができる この場合、開閉レバー92とドアロック用の ッチとの間に複雑な動力伝達機構を設ける 要がないため、機構部100を簡易な構成にで ると共に、開閉レバー92とドアロック用の機 構(ラッチ機構140)とを近接配置でき、ロック ニット91をコンパクトに構成することがで る。
 また、本構成では、ラッチ機構140及び開閉 バー92を、乗員シート18の座面と略同じ高さ でドア後方側にまとめて配置したので、これ ら部品をコンパクトに配置しつつ開閉レバー 92の視認性及び操作性を向上することができ 。

 本実施形態では、ドア70内側にドア70が閉 じた際に乗降用ステップ62に入り込む凸部75 設けたので、ドア70の内側と足置き部60の底 設けられたフロアパネル61とが一体に連続 る内面が形成され、乗員の足が乗降用ステ プ62へ移動することを防止しつつ乗員スペー スを確保することができる。また、この凸部 75の上面高さをフロアパネル61と同じ高さに たので、凸部75の分、フロアを拡げることが できる。また、この凸部75は、ドア70の中空 脂成形時に一体に形成されるので、凸部75を 容易に設けることができる。

 さらに、ドア70内側には、乗員の足が入り む中央凹部73を設けたので、ドア70の壁形状 変更することなく乗員スペースを拡大でき 。この場合、乗員の足が動いた際に中央凹 73が足のガイドとなり、開閉レバー92側へ移 動するのを規制することもできる。
 さらに、ドア70内側には、ドアヒンジ80、80 埋設する前側凹部72、72を設けているので、 ドアヒンジ80、80の乗員スペース側への張り しを抑えることができ、乗員の足がドアヒ ジ80、80に接触するのを防止できる。これに っても乗員スペースを広く確保することが きる。

 図16は本実施形態の小型車両10に着脱自在な ネット50を示している。このネット50は、ロ ルバー40の左右に各々取り付けられるもので あり、左右同一構造であるため、一方のネッ ト50について説明する。
 このネット50は、ロールバー40に略沿って延 出する柔軟性を有する帯状部材からなるバン ド部51と、このバンド部51の内側全体に張ら た網目状のネット部52とを備えている。バン ド部51は、ロールバー前部パイプ44に略沿っ 延びる第1バンド部51Aと、ロールバー上部パ プ46に略沿って延びる第2バンド部51Bと、ロ ルバー後部パイプ47に略沿って延びる第3バ ド部51Cと、第3バンド部51Cと第1バンド部51A をつなぐ第4バンド部51Dとを有し、これらが いに連結されて帯状枠体を構成している。

 さらに、この帯状枠体には、第1バンド部 51Aと第3バンド部51Cとの間を略水平方向に延 る第5バンド部51Eが設けられると共に、この 5バンド部51Eの前部と第4バンド部51Dの前部 の間を第1バンド部51Aと略平行に延びる第6バ ンド部51Fとが設けられる。

 これら第1バンド部51A~第4バンド部51Dには ロールバー40に間隔を空けて設けられたル プ状のバンド締結部40A(図4参照)に各々対応 る位置に取付バンド部51Gが設けられると共 、取付バンド部51Gの基端側に略D型ループ形 の取付具51Hが設けられる。さらに、第1バン ド部51Aと第4バンド部51Dとの連結部には、ロ ルバー40の前部下端に設けられた連結具40B( 3参照)に着脱自在な被連結具51Jが設けられる 。なお、ロールバー40に設けられたバンド締 部40Aは、車体内方向きに突出するように設 られ、ロールバー40の外側には張り出さな ようにレイアウトされる。これによって、 行時に周囲に障害物が存在した場合でも、 害物が上記バンド締結部40Aにこすれないよ に構成されている。

 ネット部52は、上記第1バンド部51A~第4バ ド部51Dによって囲まれる領域を覆うように バンド部に取り付けられ、ネット部52全体が 、乗員シート18に着座した乗員が外部を十分 視認可能なピッチの網目で形成されている このネット部52は、網目のピッチを場所に って変更しており、第1バンド部51Aの後方領 (図16に示す略三角形状の領域α)の網目のピ チが、他の領域の網目のピッチよりも大き 設定されている。

 ネット50をロールバー40に取り付ける場合 には、まず、ネット50に設けられた被連結具5 1Jをロールバー40の連結具40Bに装着し、次に ネット50に設けられた複数の取付バンド部51G を、ロールバー40に設けられたバンド締結部4 0Aに各々通した後にネット50に設けられた取 具51Hを用いることによってネット50をロール バー40に締結する。また、ネット50には、こ ネット50をヒップガード49に固定するための ップガード取付部55が設けられる。このヒ プガード取付部55は、バンド部51の第4バンド 部51Dに一端が取り付け(縫い付け)られたスト ップ状の取付バンド部55Aと、この取付バン 部55Aの他端側を締結可能に第4バンド部51Dに 取り付け(縫い付け)られた略D型ループ形状の 取付具55Bとで構成される。なお、これら取付 バンド部51G、55Aの取付具51H、55Bへの取付位置 は略D型ループ形状の取付具51H、55Bによって ジャスト可能である。

 図17は取付バンド部55Aをヒップガード49と共 に下方から見た図である。
 この図に示すように、取付バンド部55Aは、 ップガード49の内側を通して取付具55Bに取 付けられ、このときにバンド部51の第4バン 部51Dをヒップガード49に引き寄せてこの状態 に保持させる。図17中、一点破線で示す直線L Lは、バンド部51の第4バンド部51Dをヒップガ ド49に引き寄せる前の位置であり、また、ネ ット50を車両のロールバー40に取り付けた状 では第1バンド51Aと第3バンド部51Cとの間に架 橋された第5バンド部51Eや第2バンド部51Bの位 にも相当する。
 この場合、ヒップガード49が、左右のロー バー前部パイプ44、44及びロールバー後部パ プ47、47よりも車体内側に位置するため(図3 参照)、バンド部51の第4バンド部51Dについて も上記ロールバー前部パイプ44、44及びロー バー後部パイプ47、47よりも車体内側(乗員側 )に寄せて配置される。

 このようにしてネット50をロールバー40に装 着した場合、第1バンド部51Aと第3バンド部51C の間を略水平方向に延びる第5バンド部51Eが 、ハンドル20の側方に位置し(図1参照)、ハン ル20を持つ乗員の腕等が車体外側へ張り出 のを規制することができる。
 また、第5バンド部51Eの下方で第1バンド部51 Aと第3バンド部51Cとの間に延出する第4バンド 部51Dを、ヒップガード49に取り付けたので、 ップガード49内側の乗員シート18に着座する 乗員側方に第4バンド部51Dを近接配置でき、 員を確実に保護できる。この場合、乗車時 ネット50を持ち上げると、ネット50をヒップ ード49をガイドとしてめくることができる で、ネット50が乗車時の邪魔にならない。ま た、ネット部52の網目のピッチを大きく設定 た領域αが、乗員シート18に着座した乗員の 前部左右領域に位置するため、乗員による車 体の前部左右方向の視認性を向上することが できる。

 図18及び図19はロックユニット91の別態様を す。
 このドア70では、開閉レバー92がドア70の上 近傍に設けられている。詳述すると、図18 示すように、ロックユニット91の機構部100を 車体内側から覆うユニットカバー101には、開 閉レバー92を車体内側に露出させるように車 外側に凹むが上方には開口しない凹部151が けられ、この凹部151の上壁152によって開閉 バー92をドア上面には露出させずに車体内 にのみ露出させるようにしている。この場 、開閉レバー92がユニットカバー101の上面近 傍(上端近傍)に配置されると共に、ユニット バー101の車体内側面に沿って延出し、ユニ トカバー101の上方及び車体内側からの張り しが回避される。また、この凹部151の下壁1 53が、開閉レバー92との間に間隔を空けた下 位置に形成され、開閉レバー92下方に乗員の 手指を挿入するスペースが形成される。

 このロックユニット91では、図19に示すよ うに、開閉レバー92に何ら操作力を与えてい いときの開閉レバー92の位置(開閉レバー92 デフォルト位置)が、開閉レバー92の把持部13 1先端が略下方向きとなるように構成されて る。このため、開閉レバー92を把持部131先端 を車体内側に起こすように揺動操作すること によって、ドアロックを解除することができ る。

 このように、開閉レバー92をドア70の上面近 傍(上端近傍)に配置した場合でも、上記第1実 施形態と同様に、開閉レバー92をドア70の外 及び内側からアクセス可能にドア70の外表面 よりも車体内方側に位置させることができ、 乗員がドア70の上縁を掴むのと略同じ動作で 開閉レバー92を親指等で上方向に揺動操作 き、簡易かつ直感的な操作でドアロックを 除することが可能である。
 しかも、ユニットカバー101に設けた車体外 に凹む凹部151内に開閉レバー92を露出させ ので、開閉レバー92等をドア70の厚み内に収 るようにオフセット配置できると共に、開 レバー92の上方からの誤操作を防止できる また、ユニットカバー101に設けた凹部151に って乗員の手指を開閉レバー92に案内するこ とが可能である。

 以上、一実施形態に基づいて本発明を説明 たが、本発明はこれに限定されるものでな 、種々の設計変形を行うことができる。例 ば、上述の実施形態では、ボディ側面の左 にドアを設けた小型車両のドア装置に本発 を適用する場合を説明したが、これに限ら 、少なくとも一方の側面が開口したボディ 備える小型車両のドア装置に本発明を適用 てもよい。
 また、上述の実施形態では、MUVに分類され 小型車両のドア装置に本発明を適用する場 について説明したが、これに限らず、MUV以 の小型車両のドア装置に本発明を適用して よい。