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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRIC DRIVE SYSTEM AND HYBRID DRIVE SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136094
Kind Code:
A1
Abstract:
In an electric drive system including an engine, a generator, a transducer and an electric motor which are arranged in series and in a series type of hybrid drive system in which a capacitor is used in the electric drive system, driving force at the time of failure of the transducer is ensured, and fuel consumption of the engine and exhaust gas in use other than the time of failure is improved, and the line-up number of the generators and the electric motors is reduced in the case where a moving object depending on the operating speed is produced. A function of determining the operating speed of the moving object is provided and the pole number of the generator and the pole number of the electric motor can be switched respectively. When it is determined that the moving object is operating at operating speed, the generator and the electric motor are directly connected through a bypass section and the pole number of the generator and the pole number of the electric motor are switched depending on the operating speed to operate.

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Inventors:
KOBAYASHI TOMOHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/058851
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 24, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
KOBAYASHI TOMOHIRO (JP)
International Classes:
B60K6/26; B60K6/46; B60L50/13; B60L50/15; B60W10/08; B60W20/00; H02P27/06
Foreign References:
JPH11341607A1999-12-10
JPH05219767A1993-08-27
JPH027894A1990-01-11
JPH11341607A1999-12-10
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building 2-5, Kasumigaseki 3-chome, Chiyoda-k, Tokyo 19, JP)
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Claims:
 移動体を駆動させるための電気駆動システムであって、
 エンジンと、
 このエンジンに連結され、交流電力を発生する交流発電機と、
 この交流発電機から供給される交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換器と、
 このAC/DC変換器から出力される直流電力を交流電力に変換するDC/AC変換器と、
 このDC/AC変換器から出力される交流電力により駆動される交流電動機と、
 前記AC/DC変換器および前記DC/AC変換器をバイパスするようにして、前記交流発電機と前記交流電動機とを直接接続するバイパス部と、
 前記交流発電機から前記交流電動機へ至る電力の経路を、前記バイパス部、または前記AC/DC変換器および前記DC/AC変換器を経る経路、に切り換えが可能なバイパス切換部と、
 前記交流発電機の極数の切り換えが可能な発電機極数切換部と、
 前記交流電動機の極数の切り換えが可能な電動機極数切換部と、
 前記移動体が予め設定された巡航速度で運転しているか否かを判定する巡航速度判定部と、
 前記巡航速度判定部により前記移動体が前記巡航速度に達したと判定された場合には、前記バイパス切換部を切り換えることにより前記交流発電機と前記交流電動機とを前記バイパス部を介して接続すると共に、前記交流発電機の極数および前記交流電動機の極数の少なくともどちらか一方を切り換え、前記交流発電機の周波数および前記交流電動機の周波数を前記巡航速度に応じた値に設定する制御部と、
 を備えることを特徴とする電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、前記移動体に設けられたシフトレバーまたはスイッチを介してなされた前記移動体の運転者による手動指令に基づいて巡航速度を判定することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、前記移動体に設けられた速度センサからの検出速度に基づいて巡航速度を判定することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、自動料金収受システムを利用して巡航速度を判定することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、ナビゲーションシステムを利用して巡航速度を判定することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、運行管理システムを利用して巡航速度を判定することを特徴とする請求項1に記載の電気駆動システム。
 前記巡航速度判定部は、複数の異なる巡航速度を判定し、判定された巡航速度に応じて、前記交流発電機の極数の切り換えを行うための発電機極数切換指令信号を前記発電機極数切換部に送出すると共に、前記交流電動機の極数の切り換えを行うための電動機極数切換指令信号を前記電動機極数切換部に送出することを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の電気駆動システム。
 請求項1~7のいずれか1つに記載の電気駆動システムと、蓄電器とを備えることを特徴とするハイブリット駆動システム。
Description:
電気駆動システムおよびハイブ ット駆動システム

 本発明は、エンジン、発電機、変換器、 よび電動機が直列に配置された電気駆動シ テム、ならびに、前記電気駆動システムに 電器を併用したシリーズ型ハイブリット駆 システムに関するものである。

 従来、エンジンに接続された発電機の電 により、コンバータおよびインバータ等の 力変換器を介して、電動機を駆動して車両 動力を得る電気自動車の駆動システムが知 れている。このような電気自動車の駆動シ テムの一例としては、発電機から電動機へ エネルギーの流れが直列のシリーズ型の構 があり、さらに、発電機と電動機との間に 電器を設けたシリーズ型ハイブリット電気 動車の駆動システムが知られている。

 例えば、特許文献1では、シリーズ型ハイ ブリット電気自動車の駆動システムにおいて 、主にコンバータ、インバータが故障した場 合のシステム構成について開示されている。 すなわち、特許文献1では、交流発電機の極 を交流電動機の極数よりも少なくし、コン ータ、インバータの故障時には、これらを 流発電機および交流電動機から切り離して 交流発電機と交流電動機とを直接接続し、 流発電機から供給される交流電力により交 電動機を直接駆動している。このように、 許文献1では、交流発電機と交流電動機の間 設けられたコンバータおよびインバータを イパスする回路を設け、電力変換器の故障 にも駆動力を確保することで作動信頼性を めることを目的としている。

特開平11-341607号公報

 しかしながら、電力変換器をバイパスし 交流発電機と交流電動機とを直接接続する とが可能な回路を備えた上記従来の電気自 車の駆動システムは、故障時における作動 頼性の向上を目的としており、故障時以外 含め、様々な目的に使用される移動体に適 しようとすると、エンジンの運転に広い回 数範囲が必要となり、エンジンの燃費と排 ガスが悪化しシステム効率を向上できない いう問題点があった。そのため、上記バイ ス回路を利用する構成は故障時の使用に限 されていた。

 また、上記従来の電気自動車の駆動シス ムを、故障時以外の巡航運転時にも使用す ために、様々な目的に使用される移動体の 航速度に合わせて車両を生産する場合、複 種類の電動機と発電機をラインナップしな ればならないという問題点があった。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、電力変換器の故障時における駆動力 確保に加えて、故障時以外の使用に対して ンジンの燃費と排出ガスを良好にでき、か 、その巡航速度に合わせた移動体を生産す 場合の発電機と電動機のラインナップ数を なくすることが可能な電気駆動システムお びハイブリット駆動システムを得ることを 的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明にかかる電気駆動装置は、移 体を駆動させるための電気駆動システムで って、エンジンと、このエンジンに連結さ 、交流電力を発生する交流発電機と、この 流発電機から供給される交流電力を直流電 に変換するAC/DC変換器と、このAC/DC変換器か ら出力される直流電力を交流電力に変換する DC/AC変換器と、このDC/AC変換器から出力され 交流電力により駆動される交流電動機と、 記AC/DC変換器および前記DC/AC変換器をバイパ するようにして、前記交流発電機と前記交 電動機とを直接接続するバイパス部と、前 交流発電機から前記交流電動機へ至る電力 経路を、前記バイパス部、または前記AC/DC 換器および前記DC/AC変換器を経る経路、に切 り換えが可能なバイパス切換部と、前記交流 発電機の極数の切り換えが可能な発電機極数 切換部と、前記交流電動機の極数の切り換え が可能な電動機極数切換部と、前記移動体が 予め設定された巡航速度で運転しているか否 かを判定する巡航速度判定部と、前記巡航速 度判定部により前記移動体が前記巡航速度に 達したと判定された場合には、前記バイパス 切換部を切り換えることにより前記交流発電 機と前記交流電動機とを前記バイパス部を介 して接続すると共に、前記交流発電機の極数 および前記交流電動機の極数の少なくともど ちらか一方を切り換え、前記交流発電機の周 波数および前記交流電動機の周波数を前記巡 航速度に応じた値に設定する制御部と、を備 えることを特徴とする。

 本発明によれば、巡航速度判定部により 動体が巡航速度に達したと判断されると、 イパス部を介して交流発電機と交流電動機 を直接接続し、交流発電機の極数および交 電動機の極数を切り換え、巡航速度に応じ 交流電動機の周波数および交流発電機の周 数を設定して駆動するようにしたので、巡 運転時においても、燃費、排出ガスを向上 きるという効果を奏する。

 また、巡航運転時に、移動体の目的から まる巡航速度に応じて、交流発電機の周波 および交流電動機の周波数を設定して駆動 るようにしたので、製造時に発電機、電動 のラインナップの数を少なくでき、生産を 易にするという効果を奏する。

図1は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態1の構成を示すブロック図で る。 図2は、一般的なエンジン特性と、実施 の形態1における、加減速モードでの回転数 定値、および巡航モードでの回転数設定範 を示す図である。 図3は、(a)極数の切り換えが可能な発電 機および電動機の巻線の構造の一例と、極数 の切り換え例を示す図、(b)極数の切り換えが 可能な発電機および電動機の巻線の構造の別 の一例と、極数の切り換え例を示す図、(c)極 数の切り換えが可能な発電機および電動機の 巻線の構造のさらに別の一例と、極数の切り 換え例を示す図である。 図4は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態2の構成を示すブロック図で る。 図5は、実施の形態3における巡航速度 定部の構成を示す図である。 図6は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態4の構成を示すブロック図で る。 図7は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態5の構成を示すブロック図で る。 図8は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態6の構成を示すブロック図で る。 図9は、本発明にかかる電気駆動システ ムの実施の形態7の構成を示すブロック図で る。

符号の説明

 1 エンジン
 2 発電機
 3 AC/DC変換器
 4 蓄電器
 5 DC/AC変換器
 6 誘導電動機
 7 ギア
 8 駆動軸
 9 ディファレンシャルギア
 10 車輪
 11,23 運転台
 12 メインコントローラ(巡航速度判定部)
 13 エンジン制御モジュール
 14,15 変換器制御回路
 16 発電機バイパススイッチ
 17 電動機バイパススイッチ
 18 バイパス部
 19,20 発電機極数切換スイッチ
 21,22 電動機極数切換スイッチ
 24 ETC
 25 ナビゲーションシステム
 26 運行管理システム
 27 発電機極数切り替え信号
 28 電動機極数切り替え信号

 以下に、本発明にかかる電気駆動システ の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明 る。なお、この実施の形態によりこの発明 限定されるものではない。

実施の形態1.
 図1は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態1の構成を示すブロック図である また、図2は、一般的なエンジン特性と、本 施の形態における、加減速モードでの回転 設定値、および巡航モードでの回転数設定 囲を示す図であり、図3の(a)~(c)は、それぞ 、極数の切り換えが可能な発電機および電 機の巻線の構造の例と、極数の切り換え例 示す図である。

 図1に示すように、本実施の形態にかかる 電気駆動システムは移動体を駆動させるため の装置であって、エンジン1と、エンジン1に 結され交流電力を発電する発電機2と、発電 機2により発電された交流電力を直流電力に 換するAC/DC変換器3と、AC/DC変換器3が出力す 直流電力を蓄える蓄電器4と、AC/DC変換器3、 電器4から供給される直流電力を交流電力に 変換して出力するDC/AC変換器5と、DC/AC変換器5 から供給された交流電力により駆動される誘 導発電機6と、を備えている。このように、 実施の形態では、エンジン1、発電機2、AC/DC 換器3、DC/AC変換器5、および誘導発電機6は 直列に接続されており、シリーズ型のシス ムを構成すると共に、AC/DC変換器3とDC/AC変換 器5との間に蓄電器4が設けられたハイブリッ 型の構成となっている。なお、本実施の形 では、シリーズハイブリット型を例に説明 るが、本発明は、蓄電器4を設けない構成に 対しても同様に適用可能である。また、本実 施の形態では、例えば誘導電動機6を使用し いるが、これに限定されず、他の種類の電 機を使用することもできる。

 本実施の形態は、さらに、誘導発電機6の 回転数とトルクを切り替えるためのギア7、 動軸8、およびディファレンシャルギア9と、 ディファレンシャルギア9に接続された車軸 両端に設けられた車輪10と、を備え、例えば 、自動車、バス、トラック等における電気駆 動システムを示している。

 本実施の形態は、さらに、発電機2の極数 を切り換えることが可能な発電機極数切換ス イッチ19、20と、誘導電動機6の極数を切り換 ることが可能な電動機極数切換スイッチ21 22と、を備え、発電機2は極数切り換えが可 な発電機として、誘導電動機6は極数切り換 が可能な電動機として機能する。発電機極 切換スイッチ19は、U,V,Wの三相に対応して、 3つの切替器を備えて構成され、発電機極数 換スイッチ20は、U,V,Wの三相に対応して、3つ の開閉器を備えて構成されている。また、電 動機極数切換スイッチ21は、U,V,Wの三相に対 して、3つの切替器を備えて構成され、電動 極数切換スイッチ22は、U,V,Wの三相に対応し て、3つの開閉器を備えて構成されている。 3の(a)は、極数の切り換えが可能な発電機2ま たは誘導電動機6における巻線の構造の一例 、極数の切り換え例を示す図であり、左側 示す低速時における構造と、右側に示す高 時における構造とを対比して示している。 3の(a)に示すように、2つの極数切換スイッチ を切り換えることにより、低速時と高速時と では構造が異なり、低速時には極数を大きく し、一方、高速時には極数を小さくする。ま た、図3の(b)、図3の(c)は、それぞれ、図3の(a) とは別の、極数の切り換えが可能な発電機2 たは誘導電動機6における巻線の構造と、極 の切り換え例を示す図であり、(a)と同様に 左側に低速時における構造が示され、右側 高速時における構造が示されている。

 本実施の形態は、さらに、AC/DC変換器3、 電器4、およびDC/AC変換器5をバイパスし、発 電機2と誘導電動機6とを直接接続する例えば 続線としてのバイパス部18と、発電機2から 導電動機6に至る電力の流路を、AC/DC変換器3 、蓄電器4、およびDC/AC変換器5を含む回路、 たはバイパス部18に切り換えることが可能な 2つの切り換えスイッチ、すなわち、発電機 イパススイッチ16と、電動機バイパススイッ チ17と、を備えている。発電機バイパススイ チ16は、発電機2とAC/DC変換器3との間に設け れた切り換えスイッチであり、電動機バイ ススイッチ17は、DC/AC変換器5と誘導電動機6 の間に設けられた切り換えスイッチである また、発電機極数切換スイッチ19は、発電 2と発電機バイパススイッチ16との間に設け れており、電動機極数切換スイッチ21は、電 動機バイパススイッチ17と誘導電動機6との間 に設けられている。

 本実施の形態は、さらに、エンジン1の制 御を行うエンジン制御モジュール(ECM)13と、AC /DC変換器3の制御を行うドライバとしての変 器制御回路14と、DC/AC変換器5の制御を行うド ライバとしての変換器制御回路15と、エンジ 制御モジュール(ECM)13、変換器制御回路14、1 5等を含むシステムの制御を行うメインコン ローラ12と、メインコントローラ12に接続さ 、各種のセンサを備えてシステム全体の制 を行うことが可能な運転台11と、を備えて る。

 メインコントローラ12は、巡航速度判定 としての機能を備えており、この巡航速度 定部により、本移動体が巡航速度で運行し いるか否かの判定を行う。ここで巡航速度 は、移動体の状態として長時間多用される ぼ一定の速度であり、顧客からの要求仕様 に基づいて移動体に応じて予め設定される 度である。例えば移動体が主に高速道路を 行するバスである場合には、巡航速度は高 道路の運行時における典型的な速度である また、発電機バイパススイッチ16および電動 機バイパススイッチ17は、それぞれメインコ トローラ12に接続されており、それらの切 換えはメインコントローラ12の制御によりな される。なお、本実施の形態では、メインコ ントローラ12に、巡航速度判定部としての機 が備えられているとしたが、巡航速度判定 を独立した構成とすることもできる。

 運転台11には、アクセルセンサ、ブレー センサ、シフトレバー、および速度センサ の各種センサ、制御機器が設けられており 運転台からの制御指令、これらのセンサが 得する情報等は、メインコントローラ12に入 力される。

 次に、本実施の形態の動作について、図1 および図2を参照して説明する。まず、本移 体の加減速時における動作について説明す 。停止時には、発電機2とAC/DC変換器3とを接 するように発電機バイパススイッチ16を設 し、さらに、DC/AC変換器5と誘導電動機6とを 続するように電動機バイパススイッチ17を 定する。そして、運転台11からの指令に基づ き、停止状態から加速する際には、メインコ ントローラ12、エンジン制御モジュール13を して、エンジン1を駆動させ、エンジン1によ り発電機2を駆動させて交流電力を発生させ 。発電機2により発生した交流電力は発電機 数切換スイッチ19、発電機バイパススイッ 16を経て、AC/DC変換器3に入力され直流電力に 変換された後に出力される。AC/DC変換器3から 出力される直流電力は、蓄電器4の充電に利 することができ、AC/DC変換器3から出力され 直流電力または蓄電器4から放電される直流 力は、DC/AC変換器5に入力され交流電力に変 された後に出力される。DC/AC変換器5から出 される交流電力は、電動機バイパススイッ 17、電動機極数切換スイッチ21を経て、誘導 電動機6に入力され、供給された交流電力に り誘導電動機6は駆動され、発生するトルク 、ギア7、駆動軸8、ディファレンシャルギ 9を介して車輪10を回転させる。図2では、エ ジン1の一般的な特性が示されており、横軸 を回転数(rpm:回転毎分)として、馬力とトルク 曲線が描かれている。移動体の加減速時にお いては、エンジン1は、図2のエンジン特性に いて、燃費、排ガスの良好な一定回転数を 用し、回転数変化による損失が発生しない うに運転される。すなわち、エンジン1の回 転数を一定にすることが燃費、排ガス等に対 しては有利であるため、図2の加減速モードA 示すように、一定の回転数に設定して移動 を駆動させる。このとき、AC/DC変換器3とDC/A C変換器5のそれぞれの変換効率は95%程度であ 、変換器システムの総合効率は90%程度とな 。

 次に、本移動体の巡航運転時における動 について説明する。メインコントローラ12 おける巡航速度判定部によって本移動体が 航速度で運転していると判定されると、発 機2と誘導電動機6とがバイパス部18を介して 続するように、発電機バイパス切換スイッ 16と電動機バイパス切換スイッチ17とが切換 えられる。さらに、巡航速度に応じて、発電 機極数切換スイッチ19、20、電動機極数切換 イッチ21、22を切り換え、巻線、ギア7、ディ ファレンシャルギア9を設定し、エンジン1の 転数を巡航速度に合わせ、発電機周波数と 動機周波数とがほぼ等しくなるようにする すなわち、エンジン1は、図2に示す加減速 ードAから、巡航モードBとなって、移動体の 速度に応じてエンジン回転数が制御される。 なお、図2において、巡航モードAに対応する 転数の範囲は、運行状況により移動体の巡 速度に幅があることを表している。このよ に、巡航運転時においては、バイパス部18 介して発電機2と誘導電動機6とを直結し、変 換器による電気変換を行わず、極数を変更し て回転数を移動体の目的に応じた巡航速度に 合わせるように設定する。

 なお、従来と同様に、変換器が故障した 合にも、バイパス部18を介して発電機2と誘 電動機6とを直結する構成を利用することに より、駆動力を得ることができる。

 本実施の形態によれば、発電機極数切換 イッチ19、20、電動機極数切換スイッチ21、2 2により発電機極数と電動機極数を切換可能 すると共に、巡航速度判定部により移動体 巡航速度を判定する機能を付加することに り、移動体の巡航速度での運転時には、バ パス部18を介して発電機2と誘導電動機6とを 接接続し、巡航速度に応じたエンジン回転 で制御して駆動するようにしたので、AC/DC 換器3とDC/AC変換器5での損出をなくし、燃費 排出ガスを向上させ、効率の良い運転を行 ことができる。このような構成により、シ ーズ型ハイブリット方式が、パラレル型ハ ブリット方式に比べて効率が悪いといわれ 巡航速度での燃費、排ガスを改善できる。

 また、変換器の故障時に、バイパス部を して交流発電機と交流電動機とを直結して 両を駆動する従来の電気自動車の駆動シス ム(例えば、特許文献1を参照)において、こ 従来の構成を変換器の故障時以外にも利用 ることを目的として、様々な目的に使用さ る移動体の巡航速度に合わせて車両を生産 る場合、複数種類の発電機と電動機をライ アップしなければならない。本実施の形態 は、移動体の目的から決まる巡航速度に応 て、交流電動機の入力周波数および交流発 機の発電周波数を切り替えればよいので、 電機、電動機のラインナップの数を少なく き、生産を容易にするという効果を奏する

 なお、本実施の形態では、電気車を例に 明したが、本発明はこれに限定されず、他 移動体にも適用することができる。例えば 誘導電動機6または駆動軸8がスクリューに 続される構成とすれば、船舶にも応用可能 ある。この場合、洋上での故障時において バイパス直結することで非常事態時にも対 することができる。

実施の形態2.
 図4は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態2の構成を示すブロック図である 図4に示すように、本実施の形態は、実施の 態1の電気駆動システムの運転台11が運転台2 3に置き換えられたものであり、運転台23に設 けられたシフトレバーまたは巡航モードスイ ッチは、本移動体の運転者が手動で巡航モー ドを指令できるように構成されている。本実 施の形態では、シフトレバーまたは巡航モー ドスイッチを介して本移動体の運転者によっ て巡航モードが指定されると、実施の形態1 説明した巡航モードで運転される。すなわ 、本実施の形態では、巡航速度判定部によ 巡航速度の判定を、シフトレバーまたは巡 モードスイッチを介した手動の指令により っている。なお、本実施の形態のその他の 成は、実施の形態1の構成と同様であるため 図4においては、同一の構成要素には、同一 の符号を付してその詳細な説明を省略する。

 このように、本実施の形態によれば、巡 モードを手動指定する機能を設けたことに り、巡航モードの自動判定が困難な状況下 の移動においても、運転者の意志によって 航モードによる効率の良い運転を行うこと できるという効果がある。

実施の形態3.
 本実施の形態は、実施の形態1の構成におい て、巡航速度判定部として、運転台に設けら れた速度センサが検出する速度センサ信号を 利用するものである。図5は、本実施の形態 おけるメインコントローラ12内での速度セン サ信号に応じた巡航速度判定部の構成を示す 図である。図5に示すように、「速度」で表 れた速度センサ信号は、予め設定された巡 速度の上限値に相当する信号である巡航速 上限50と、同様に予め設定された巡航速度の 下限値に相当する信号である巡航速度下限51 比較され、検出された速度が巡航速度上限 と巡航速度下限値の間にあると判定される 、巡航モード指令が出力される様子を示し いる。図5では、巡航速度上限50と速度セン 信号はオペアンプ52に入力され、一方、速 センサ信号と巡航速度下限51はオペアンプ53 入力され、オペアンプ52、53の出力はそれぞ れAD変換器54、55を介してSR(セット―リセット )型フリップフロップ56に入力され、検出され た速度が巡航速度上限値と巡航速度下限値と の間にある場合には巡航モード指令が出力さ れる。

 このように本実施の形態によれば、速度 ンサの検出速度に応じて自動的に巡航モー が判定されるので、運転者が巡航モードの 示をしなくてもよいという効果がある。

実施の形態4.
 図6は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態4の構成を示すブロック図である 図6に示すように、本実施の形態は、実施の 態1の電気駆動システムの構成に、ETC(Electron ic Toll Collection:自動料金収受システム)車載 24が加わったものであり、高速道路または自 動車専用道等における自動料金収受システム を利用して巡航速度を判定するものである。 すなわち、本移動体が車両で、高速道路また は自動車専用道等を走行する場合に、車両が ゲート等を通過する際に検出される信号によ り巡航モードが判定され、実施の形態1で説 した巡航モードで運転される。なお、巡航 ード判定情報は、例えば、路側に設置され システムとETC車載器24との通信により、メイ ンコントローラ12にて取得される。移動体の 度は、例えば、移動体が2つのゲートを順次 通過したときの時間差情報から得ることがで きる。また、路側に設置されたシステムに速 度センサが設けられている場合には、その速 度センサで検出された速度情報を用いること もできる。本実施の形態のその他の構成は、 実施の形態1の構成と同様であるため、図6に いては、同一の構成要素には、同一の符号 付してその詳細な説明を省略する。

 このように、本実施の形態によれば、ETC2 4を利用して巡航モードが判定されるので、 速道路または自動車専用道を多用する長距 トラック、長距離バスに対して、巡航モー の判定が確実に行えるという効果がある。

実施の形態5.
 図7は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態5の構成を示すブロック図である 図7に示すように、本実施の形態は、実施の 態1の電気駆動システムの構成に、ナビゲー ションシステム25が加わったものであり、本 動体が例えば自動車の場合には、ナビゲー ョンシステム25から得られる運行情報とし 、例えば自動車が高速道路、自動車専用道 またはある程度先まで信号の無い道路を運 しているといった情報により巡航モードが 定され、また、本移動体が例えば船舶の場 には、陸地からの距離、他の航路情報等に り巡航モードが判定され、実施の形態1で説 した巡航モードで運転される。なお、その の構成は、実施の形態1の構成と同様である ため、図7においては、同一の構成要素には 同一の符号を付してその詳細な説明を省略 る。

 このように、本実施の形態によれば、ナ ゲーションシステム25の出力により巡航モ ドが判定されるので、移動体が自動車の場 には高速道路、自動車専用道だけでなく信 の少ない道路でも巡航モードでの効率の良 運転ができ、移動体が船舶の場合において 巡航モードでの効率の良い運転ができると う効果がある。

実施の形態6.
 図8は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態6の構成を示すブロック図である 図8に示すように、本実施の形態は、実施の 態1の電気駆動システムの構成に、運行管理 システム26が加わったものであり、本移動体 例えば路線バスまたは鉄道の場合には、運 管理システム26から、一定速度で連続して 行する区間情報により巡航モードが判定さ 、実施の形態1で説明した巡航モードで運転 れる。なお、その他の構成は、実施の形態1 の構成と同様であるため、図8においては、 一の構成要素には、同一の符号を付してそ 詳細な説明を省略する。

 このように、本実施の形態によれば、運 管理システム26の出力により巡航モードが 定されるので、運行管理システムを備えた ス路線、鉄道等において、巡航モードでの 率の良い運転ができるという効果がある。

実施の形態7.
 図9は、本発明にかかる電気駆動システムの 実施の形態7の構成を示すブロック図である 本実施の形態では、巡航速度を複数設定可 とし、図9に示すように、発電機極数切換ス ッチ19、20と、電動機極数切換スイッチ21、2 2とを、メインコントローラ12によって運転中 に切り換え可能とするためコンタクタとし、 発電機極数切換指令信号27と電動機極数切換 令信号28とにより、複数の巡航速度の切り えを行うものである。このように、発電機2 誘導電動機6の極数の切り換えは、運転中に 例えば遠隔操作スイッチを操作してメインコ ントローラ(巡航速度判定部)12からの指令に づいて実施する構成としている。なお、そ 他の構成は、実施の形態1の構成と同様であ ため、図9においては、同一の構成要素には 、同一の符号を付してその詳細な説明を省略 する。

 本移動体が、たとえば、市街地と高速道 を走行する長距離路線バスなど、一定速度 走行するパターンが複数必要な移動体であ 場合に、市街地走行では巡航速度を35km/h、 速道路走行では巡航速度を70km/hなど、巡航 度判定部は複数の巡航速度を判定し、その 度に応じて、発電機2と誘導電動機6の極数 切り替えて、発電機周波数と、電動機周波 をほぼ一致させて複数種類の巡航モードに 応する。

 本実施の形態によれば、複数の一定速度 行パターンを持つ移動体の場合に、運転中 巡航速度に応じたシステム構成に切り替え 能なので、さまざまな速度において巡航モ ドでの効率の良い運転ができるという効果 ある。

 以上のように、本発明にかかる電気駆動 置は、電気駆動方式またはシリーズ型ハイ リッド方式のバス、トラック、および船舶 に好適に利用することができる。