IMAGAWA TSUTOMU (JP)
SHIBATA YASUSHI (JP)
IMAGAWA TSUTOMU (JP)
JPH05230026A | 1993-09-07 | |||
JP2006515284A | 2006-05-25 | |||
JP2002534363A | 2002-10-15 | |||
JPS5135684A | 1976-03-26 | |||
DE3727126A1 | 1989-02-23 | |||
JPH03271273A | 1991-12-03 | |||
JPH08295670A | 1996-11-12 |
See also references of EP 2141149A4
式(I): で示されるヘキサメチレンテトラアンモニウム塩化合物を塩基と反応させることにより、式(II): で示されるN-メチリデン置換メチルアミン多量体の1種又は2種以上の混合物を得る工程と、前記式(II)で示されるN-メチリデン置換メチルアミン多量体の1種または2種以上の混合物を、酸の存在下に加水分解する工程とを有する、式(III): で示される置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Aが、フェニル基、ピリジル基、チアゾリル基、ジチアニル基、若しくは テトラヒドロフラニル基のいずれかの有機基、又は置換基を有している前記有機基からなる群から選択されるいずれか一つの基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Aが、下記式(IV)~(X): からなる群から選択されるいずれか一つの基を表すことを特徴とする、請求項2に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Aが、2-クロロピリジン-5-イル基であることを特徴とする、請求項3に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Rが、水素原子又は炭素数1~5のアルキル基を表すことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記式(I)で示されるヘキサメチレンテトラアンモニウム塩化合物と塩基との反応を、pH9~12で行うことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
式(XI): |
前記Aが、フェニル基、ピリジル基、チアゾリル基、ジチアニル基、若しくはテトラヒドロフラニル基のいずれかの有機基、又は置換基を有している前記有機基からなる群から選択されるいずれか一つの基を表すことを特徴とする、請求項7に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Aが、下記式(IV)~(X): |
前記Aが、2-クロロピリジン-5-イルであることを特徴とする、請求項9に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記Rが、水素原子又は炭素数1~5のアルキル基を表すことを特徴とする請求項7~10のいずれか一項に記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記式(XI)で示される置換メチル化合物と、ヘキサメチレンテトラミン又はアンモニア若しくはアンモニウム塩及びホルムアルデヒド若しくはホルムアルデヒド等価体、並びに塩基との反応を、pH9~12で行うことを特徴とする、請求項7~11のいずれかに記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
前記式(XI)で示される置換メチル化合物を、ヘキサメチレンテトラミン又はアンモニアもしくはアンモニウム塩とホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド等価体と反応させて、得られる反応液から、ヘキサメチレンテトラミン又はアンモニアとホルムアルデヒドを回収し、このものを再び前記式(XI)で示される置換メチル化合物との反応に用いることを特徴とする、請求項7~12のいずれかに記載の置換メチルアミン化合物の製造方法。 |
式(II’) |
式(II”) |
本発明は、農医薬の製造中間体等として 用な置換メチルアミン化合物、例えば、ピ ジルメチルアミン化合物を、簡便かつ収率 く、低コストで製造する方法、及びその製 中間体であるN-メチリデン-置換メチルアミ 多量体に関する。
置換メチルアミン化合物、例えば、2-クロ
-5-ピリジルメチルアミン等のピリジルメチ
アミン化合物は農医薬の製造中間体として
用な化合物である。
従来、ピリジルメチルアミン化合物の製造
法としては、2-クロロ-5-クロロメチルピリ
ンをフタルイミドカリウムと反応させてN-(2-
クロロ-5-ピリジルメチル)フタルイミドを得
のち、このものをヒドラジンと反応させる
法(特許文献1)や、2-クロロ-5-(クロロメチル)
リジンとヘキサメチレンテトラミンを反応
せて、2-クロロ-5-ピリジルメチルヘキサメ
レンテトラアンモニウムクロリドを得たの
、低級アルコールと鉱酸の存在下に加水分
する方法(特許文献2)、2-クロロ-5-ピリジルメ
チルヘキサメチレンテトラアンモニウムクロ
リドを水またはアルカリ水で加水分解して、
N-メチリデン-2-クロロ-5-ピリジルメチルアミ
を生成単離し、さらに、酸で加水分解する
法(特許文献3)等が知られている。
しかしながら、これらの製造方法は必ず も工業的に有利な方法とはいえなかった。 ち、第1の方法は原料に比較的高価なフタル イミドカリウムを必要とする為、経済的に好 ましい方法とはいえない。また、ヒドラジン との反応液からフタラジンを除去する操作が 必要である為、後処理操作が煩雑であった。 第2の方法は、反応に用いる溶媒の使用量が く、比較的高価なヘキサメチレンテトラミ を多く使用するので、経済的に好ましい方 とはいえない。またこの方法は、生成した2- クロロ-5-ピリジルメチルヘキサメチレンテト ラアンモニウムクロリドを一旦単離した後に 加水分解するものである為、操作が煩雑とな るという問題があった。第3の方法は、単離 れるN-メチリデン-2-クロロ-5-ピリジンメチル アミンが不安定であり、取り扱いが困難であ るという問題があった。
本発明は、かかる従来技術の実情に鑑み なされたものであり、農医薬の製造中間体 して有用な置換メチルアミン化合物、好ま くは、ピリジルメチルアミン化合物を、簡 かつ収率よく、低コストで製造する方法及 その製造中間体を提供することを課題とす 。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭 研究した結果、ヘキサメチレンテトラアン ニウム塩化合物を塩基と反応させることに り、下記式(II)で示されるN-メチリデン-置換 メチルアミン多量体の1種又は2種以上の混合 が収率よく得られることを見出した。そし 、この混合物を酸の存在下に加水分解する とで、目的とする下記式(III)で示される置 メチルアミン化合物を収率よく得ることが きることを見出し、本発明を完成するに到 た。
かくして本発明の第1によれば、式(I):
(式中、Aは、炭化水素基若しくは複素環基 いずれかの有機基、又は置換基を有してい 前記有機基を表し、Rは、水素原子、又は、 炭化水素基若しくは複素環基のいずれかの有 機基又は置換基を有している前記有機基を表 し、Lは、ハロゲン原子、炭素数1~20のアルキ スルホニルオキシ基、炭素数1~20のハロアル キルスルホニルオキシ基、又は置換もしくは 無置換アリールスルホニルオキシ基を表す) 示されるヘキサメチレンテトラアンモニウ 塩化合物を塩基と反応させることにより、 (II):
(式中、A及びRは、前記と同じ意味を表し、n
2~20のいずれかの整数を表す)
で示されるN-メチリデン置換メチルアミン多
体の1種又は2種以上の混合物を得る工程と
前記式(II)で示されるN-メチリデン-置換メチ
アミン多量体の1種または2種以上の混合物
、酸の存在下に加水分解する工程とを有す
ことを特徴とする式(III):
(式中、A及びRは、前記と同じ意味を表す)
で示される置換メチルアミン化合物の製造方
法が提供される。
前記Aは、フェニル基、ピリジル基、チア ゾリル基、ジチアニル基、若しくはテトラヒ ドロフラニル基のいずれかの有機基、又は置 換基を有している前記有機基からなる群から 選択されるいずれか一つの基を表すことが好 ましい。
前記Aは、下記式(IV)~(X):
からなる群から選択されるいずれか一つの基
を表すことがより好ましい。
前記Aは、2-クロロピリジン-5-イル基である
とがより更に好ましい。
また、前記Rは、水素原子、または置換もし
くは無置換低級アルキル基を表すのが好まし
く、さらに水素原子、または炭素数1~5のアル
キル基を表すのが好ましい。
本発明の置換メチルアミン化合物の製造 法においては、前記式(I)で示されるヘキサ チレンテトラアンモニウム塩化合物と塩基 の反応を、pH9~12で行うことが好ましい。
本発明の第2によれば、式(XI):
(式中、Aは、炭化水素基若しくは複素環基 いずれかの有機基、又は置換基を有してい 前記有機基を表し、Rは、水素原子、又は、 炭化水素基若しくは複素環基のいずれかの有 機基又は置換基を有している前記有機基を表 し、Lは、ハロゲン原子、炭素数1~20のアルキ スルホニルオキシ基、炭素数1~20のハロアル キルスルホニルオキシ基、又は置換基もしく は無置換アリールスルホニルオキシ基を表す )で示される置換メチル化合物を、ヘキサメ レンテトラミン又はアンモニア若しくはア モニウム塩及びホルムアルデヒド若しくは ルムアルデヒド等価体、並びに塩基と反応 せることにより、式(II):
(式中、Aは、前記と同じ意味を表し、nは、 2~20のいずれかの整数を表す)で示されるN-メ リデン置換メチルアミン多量体の1種又は2種 以上の混合物を得る工程と、前記式(II)で示 れる置換メチルアミン多量体の1種又は2種以 上の混合物を、酸の存在下に加水分解する工 程とを有することを特徴とする式(III):
(式中、Aは前記と同じ意味を表す)で示され る置換メチルアミン化合物の製造方法が提供 される。
前記Aは、フェニル基、ピリジル基、チアゾ
リル基、ジチアニル基、若しくはテトラヒド
ロフラニル基のいずれかの有機基、又は置換
基を有している前記有機基からなる群から選
択されるいずれか一つの基を表すことが好ま
しい。
前記Aは、下記式(IV)~(X):
(式中、Xは、水素原子、ハロゲン原子、また
置換もしくは無置換アルキル基を表す)
からなる群から選択されるいずれか一つの基
を表すことが更に好ましい。
前記Aは、2-クロロピリジン-5-イルであるこ
がより更に好ましい。
前記Rは、水素原子又は置換もしくは無置換
低級アルキル基が好ましく、さらに水素原子
、又は炭素数1~5のアルキル基を表すのが好ま
しい。
本発明の製造方法においては、前記式(XI) で示される置換メチル化合物と、ヘキサメチ レンテトラミン又はアンモニア若しくはアン モニウム塩及びホルムアルデヒド若しくはホ ルムアルデヒド等価体、並びに塩基との反応 を、pH9~12で行うことが好ましい。
また本発明の製造方法においては、前記 (XI)で示される置換メチル化合物を、ヘキサ メチレンテトラミン又はアンモニアもしくは アンモニウム塩とホルムアルデヒドもしくは ホルムアルデヒド等価体、並びに塩基と反応 させて得られる反応液からヘキサメチレンテ トラミン又はアンモニアとホルムアルデヒド を回収し、このものを再び前記式(XI)で示さ る置換メチル化合物との反応に用いること 好ましい。
本発明の第3によれば、式(II’):
このものは、前記式(III)で示される置換メ
ルアミン化合物の製造中間体として有用で
る。中でも、n=3である下記式(II”)
本発明の製造方法によれば、前記式(III)で
される置換メチルアミン化合物を工業的に
利に、すなわち、簡便かつ収率よく、低コ
トで製造することができる。
本発明のN-メチリデン置換メチルアミン多
体は、前記式(III)で示される置換メチルアミ
ン化合物の製造中間体として有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の、式(III)で示される置換メチルア
ン化合物(以下、「アミン化合物(III)」とい
ことがある)の製造方法は、前記式(I)で示さ
る置換メチルヘキサメチレンテトラアンモ
ウム塩化合物(以下、「アンモニウム塩化合
物(I)」ということがある)を塩基と反応させ
ことにより、式(II)で示されるN-メチリデン-
換メチルアミン多量体(以下、「N-メチリデ
アミン多量体(II)」ということがある)の1種
は2種以上の混合物を得る工程(以下、「工
(1)」という)と、前記N-メチリデンアミン多
体(II)の1種又は2種以上の混合物を、酸の存
下に加水分解する工程(以下、「工程(2)」と
う)とを有することを特徴とする。
工程(1)
工程(1)は、アンモニウム塩化合物(I)を塩基
反応させることにより、N-メチリデンアミ
多量体(II)の1種又は2種以上の混合物を得る
程である。
前記式(I)中、Aは、炭化水素基若しくは複素
環基のいずれかの有機基、又は置換基を有し
ている前記有機基を表す。
前記炭化水素基として、具体的にはフェニ
基、ナフチル基、インデニル基、ピレニル
、アセナフテニル基、アントリル基、フェ
ントリル基等の芳香族炭化水素基、メチル
、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル
、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル基、t
-ブチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、ビ
ル基、アリル基、エチニル基、プロパルギ
基等の脂肪族炭化水素基、シクロプロピル
、シクロヘキシル基、ビシクロ[3.2.1]オクチ
ル基等の脂環式炭化水素基を例示することが
できる。前記複素環基として、具体的には、
酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ
原子を1~5個含む5~7員環またはその縮合環を例
示することができ、より具体的には、フラン
-2-イル基、フラン-3-イル基、チオフェン-2-イ
ル基、チオフェン-3-イル基、ピロール-2-イル
基、ピロール-3-イル基、オキサゾール-2-イル
基、オキサゾール-4-イル基、オキサゾール-5-
イル基、チアゾール-2-イル基、チアゾール-4-
イル基、チアゾール-5-イル基、イソオキサゾ
ール-3-イル基、イソオキサゾール-4-イル基、
イソオキサゾール-5-イル基、イソチアゾール
-3-イル基、イソチアゾール-4-イル基、イソチ
アゾール-5-イル基、イミダゾール-2-イル基、
イミダゾール-4-イル基、イミダゾール-5-イル
基、ピラゾール-3-イル基、ピラゾール-4-イル
基、ピラゾール-5-イル基、1,3,4-オキサジアゾ
ール-2-イル基、1,3,4-チアジアゾール-2-イル基
、1,2,3-トリアゾール-4-イル基、1,2,4-トリアゾ
ール-3-イル基、1,2,4-トリアゾール-5-イル基、
5-フェニル-5-トリフルオロメチル-イソオキサ
ゾリン-3-イル基、2-フルフリルメチル基、3-
エニルメチル基、1-メチル-3-ピラゾロメチル
基等の不飽和複素5員環基;ピリジン-2-イル基
ピリジン-3-イル基、ピリジン-4-イル基、ピ
ダジン-3-イル基、ピリダジン-4-イル基、ピ
ジン-2-イル基、ピリミジン-2-イル基、ピリ
ジン-4-イル基、ピリミジン-5-イル基、1,3,5-
リアジン-2-イル基、1,2,4-トリアジン-3-イル
、2-ピリジルメチル基、3-ピリジルメチル基
、6-クロル-3-ピリジルメチル基、2-ピリミジ
メチル基等の不飽和複素6員環基;テトラヒド
ロフラン-2-イル基、テトラヒドラピラン-4-イ
ル基、ピペリジン-3-イル基、ピロリジン-2-イ
ル基、モルホリノ基、ピペリジノ基、N-メチ
ピペラジニル基、ジチアニル基、2-テトラ
ドラフラニルメチル基、3-ピペラジルメチル
基、N-メチル-3-ピロリジルメチル基、モルホ
ノメチル基等の飽和複素環基等を例示する
とができる。これらの中でも、前記Aは、フ
ェニル基、ピリジル基、チアゾリル基、ジチ
アニル基、またはテトラヒドロフラニル基で
あることが好ましい。
また、前記炭化水素基、又は複素環基は、
応に影響されない範囲で置換されていても
く、そのような置換基として、具体的には
水酸基;チオール基;フッ素原子、塩素原子
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;シ
ノ基;ニトロ基;ホルミル基;アミノ基、メチ
アミノ基、ベンジルアミノ基、アニリノ基
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、フ
ニルエチルアミノ基等の無置換又は置換ア
ノ基;メチル基、エチル基、n-プロピル基、
ソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、
ソブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、n-
キシル基等のアルキル基(C 1-6
アルキル基が好ましい);ビニル基、アリル基
2-メトキシ-エテニル基等のアルケニル基;エ
チニル基、1-プロピニル基、2-フェニルエチ
ル基、プロパルギル基等のアルキニル基;エ
ニル基、1-プロピニル基、2-フェニルエチニ
ル基、プロパルギル基等のアルキニル基;メ
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソ
ロポキシ基、n-ブトキシ基、sec-ブトキシ基
イソブトキシ基、t-ブトキシ基等のアルコキ
シ基(C 1-6
アルコキシ基が好ましい);ビニルオキシ基、
リルオキシ基等のアルケニルオキシ基;エチ
ニルオキシ基、プロパルギルオキシ基等のア
ルキニルオキシ基;フェノキシ基、ベンジル
キシ基、2-ピリジルオキシ基等のアリールオ
キシ基;クロロメチル基、フルオロメチル基
ブロモメチル基、ジクロロメチル基、ジフ
オロメチル基、ジブロモメチル基、トリク
ロメチル基、トリフルオロメチル基、ブロ
ジフルオロメチル基、トルフルオロエチル
、1-クロロエチル基、2-クロロエチル基、1-
ロモエチル基、2-ブロモエチルペンタフルオ
ロエチル基等のハロアルキル基(C 1-6
ハロアルキル基が好ましい);フルオロメトキ
基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基
ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ
、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメト
シ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモ
トキシ基、トリフルオロエトキシ基、ペン
フルオロエトキシ基、ヘプタフルオロプロ
キシ基等のハロアルコキシ基(C 1-6
ハロアルコキシ基が好ましい);メチルチオカ
ボニル基、エチルチオカルボニル基、プロ
ルチオカルボニル基、イソプロピルチオカ
ボニル基、ブチルチオカルボニル基、イソ
チルチオカルボニル基、sec-ブチルチカルボ
ニル基、t-ブチルチオカルボニル基等のアル
ルチオカルボニル基(C 1-6
アルキルチオカルボニル基が好ましい);メチ
スルホニルアミノ基、エチルスルホニルア
ノ基、プロピルスルホニルアミノ基、イソ
ロピルスルホニルアミノ基、ブチルスルホ
ルアミノ基、t-ブチルスルホニルアミノ基
のアルキルスルホニルアミノ基(C 1-6
アルキルスルホニルアミノ基が好ましい);フ
ニルスルホニルアミノ基、ピペラジニルス
ホニルアミノ基等のアリールスルホニルア
ノ基(C 6-12
アリールスルホニルアミノ基が好ましい);メ
ルカルボニルアミノ基、エチルカルボニル
ミノ基、プロピルカルボニルアミノ基、イ
プロピルカルボニルアミノ基等のアルキル
ルボニルアミノ基(C 1-6
アルキルカルボニルアミノ基が好ましい);メ
キシカルボニルアミノ基、エトキシカルボ
ルアミノ基、プロポキシカルボニルアミノ
、イソプロポキシカルボニルアミノ基等の
ルコキシカルボニルアミノ基(C 1-6
アルコキシカルボニルアミノ基が好ましい);
ルオロメチルスルホニルアミノ基、クロロ
チルスルホニルアミノ基、ブロモメチルス
ホニルアミノ基、ジフルオロメチルスルホ
ルアミノ基、ジクロロメチルスルホニルア
ノ基、ジフルオロメチルスルホニルアミノ
、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基
トリフルオロエチルスルホニルアミノ基、
ンタフルオロエチルスルホニルアミノ基等
ハロアルキルスルホニルアミノ基(C 1-6
ハロアルキルスルホニルアミノ基が好ましい
);ビス(メチルスルホニル)アミノ基、ビス(エ
ルスルホニル)アミノ基、(メチルスルホニ
)(エチルスルホニル)アミノ基、ビス(プロピ
スルホニル)アミノ基、ビス(イソプロピル
ルホニル)アミノ基、ビス(ブチルスルホニル
)アミノ基、ビス(t-ブチルスルホニル)アミノ
等のビス(アルキルスルホニル)アミノ基(ビ
(C 1-6
アルキルスルホニル)アミノ基が好ましい);ビ
ス(フルオロメチルスルホニル)アミノ基、ビ
(クロロメチルスルホニル)アミノ基、ビス(
ロモメチルスルホニル)アミノ基、ビス(ジ
ルオロメチルスルホニル)アミノ基、ビス(ジ
クロロメチルスルホニル)アミノ基、ビス(ジ
ルオロメチルスルホニル)アミノ基、ビス(
リフルオロメチルスルホニル)アミノ基、ビ
(トリフルオロエチルスルホニル)アミノ基
ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)アミ
ノ基等のビス(ハロアルキルスルホニル)アミ
基(ビス(C 1-6
ハロアルキルスルホニル)アミノ基が好まし
);ヒドラジノ基、N'-フェニルヒドラジノ基、
N'-メトキシカルボニヒドラジノ基等の無置換
若しくは置換ヒドラジノメトキシカルボニル
基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
ル基、プロポキシカルボニル基、イソプロ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基
t-ブトキシカルボニル基等のアルコキシカル
ボニル基(C 1-6
アルコキシカルボニル基が好ましい);フェニ
基、1-ナフチル基、2-ナフチル基等のアリー
ル基(C 6-12
アリール基が好ましい);フラン-2-イル基、フ
ン-3-イル基、チオフェン-2-イル基、チオフ
ン-3-イル基、ピロール-2-イル基、ピロール-
3-イル基、オキサゾール-2-イル基、オキサゾ
ル-4-イル基、オキサゾール-5-イル基、チア
ール-2-イル基、チアゾール-4-イル基、チア
ール-5-イル基、イソオキサゾール-3-イル基
イソオキサゾール-4-イル基、イソオキサゾ
ル-5-イル基、イソチアゾール-3-イル基、イ
チアゾール-4-イル基、イソチアゾール-5-イ
基、イミダゾール-2-イル基、イミダゾール-
4-イル基、イミダゾール-5-イル基、ピラゾー
-3-イル基、ピラゾール-4-イル基、ピラゾー
-5-イル基、1,3,4-オキサジアゾール-2-イル基
1,3,4-チアジアゾール-2-イル基、1,2,3-トリア
ール-4-イル基、1,2,4-トリアゾール-3-イル基
1,2,4-トリアゾール-5-イル基、5-フェニル―5
トリフルオロメチル-イソオキサゾリン-3―
ル基、2-フルフリルメチル基、3-チエニルメ
チル基、1-メチル-3-ピラゾロメチル基等の不
和複素5員環基;ピリジン-2-イル基、ピリジ
-3-イル基、ピリジン-4-イル基、ピリダジン-3
-イル基、ピリダジン-4-イル基、ピラジン-2-
ル基、ピリミジン-2-イル基、ピリミジン-4-
ル基、ピリミジン-5-イル基、1,3,5-トリアジ
-2-イル基、1,2,4-トリアジン-3-イル基、2-ピリ
ジルメチル基、3-ピリジルメチル基、6-クロ
-3-ピリジルメチル基、2-ピリミジルメチル基
等の不飽和複素6員環基;テトラヒドロフラン-
2-イル基、テトラヒドラピラン-4-イル基、ピ
リジン-3-イル基、ピロリジン-2-イル基、モ
ホリノ基、ピペリジノ基、N-メチルピペラ
ニル基、2-テトラヒドラフラニルメチル基、
3-ピペラジルメチル基、N-メチル3-ピロリジル
メチル基、モルホリノメチル基等の飽和複素
環基;N-ジメチルアミノイミノメチル基、1-N-
ェニルイミノエチル基、N-ヒドロキシイミノ
メチル基、N-メトキシイミノメチル基等のN無
置換又はN置換イミノアルキル基;N'-メチルヒ
ラジノカルボニル基、N'-フェニルヒドラジ
カルボニル基、ヒドラジノカルボニル基等
N無置換又はN置換ヒドラジノカルボニル基;
ミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボ
ル基、N-フェニル-N-メチルアミノカルボニ
基等のN無置換又はN置換アミノカルボニル基
;ヒドラジノ基、N’-アセチルヒドラジノ基、
N'-メチルヒドラジノ基、N'-フェニルヒドラジ
ノ基、N'-メトキシカルボニルヒドラジノ基等
のN無置換又はN置換ヒドラジノ基;メチルチオ
基、エチルチオ基、t-ブチルチオ基等のアル
ルチオ基;ビニルチオ基、アリルチオ基等の
アルケニルチオ基;エチニルチオ基、プロパ
ギルチオ基等のアルキニルチオ基;フェニル
オ基、4-クロロフェニルチオ基、ベンジル
オ基、フェネチルチオ基、2-ピリジルチオ基
等のアリールチオ基;メチルスルホニル基、
チルスルホニル基、t-ブチルスルホニル基等
のアルキルスルホニル基;アリルスルホニル
等のアルケニルスルホニル基;プロパルギル
ルホニル基等のアルケニルスルホニル基;フ
ェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基
、2-ピリジルスルホニル基等のアリールスル
ニル基等例示することができる。これらの
換基は、1の置換基上に他の1の置換基を置
して2種以上を合体させて新たな置換基とし
同様に用いることが出来る。
前記Aは、さらに具体的には、式(IV)~(X)から
る群から選択されるいずれか一つの基を表
ことが好ましく、2-クロロピリジン-5-イル
あることが、さらに好ましい。式(IV)~(X)中の
Xとして、具体的には、水素原子、フッ素原
、臭素原子、クロル原子、または要素原子
のハロゲン原子、メチル基、エチル基、n-プ
ロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イ
ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ヘキ
ル基、n-オクチル基等のアルキル基を例示
ることができる。アルキル基は、適当な炭
原子上に置換基を有していてもよく、その
うな置換基としては、前記Aで例示した置換
と同様のものを例示することができる。前
Aにおける置換基は、塩基と反応させる前に
、適当な保護基で保護してもよい。
式(I)中、Rとして、具体的には、Aと同様の
のを例示することができる。
式(I)Lとして、具体的には、水素原子、フ ッ素原子、塩素原子、又は臭素原子等のハロ ゲン原子、メチルスルホニルオキシ基、エチ ルスルホニルオキシ基、n-プロピルスルホニ オキシ基等の炭素数1~20のアルキルスルホニ ルオキシ基、トリフルオロメチルスルホニル オキシ基、トリクロロメチルスルホニルオキ シ基、2,2,2-トリフルオロエチルスルホニルオ キシ基、パーフルオロエチルスルホニルオキ シ基等の炭素数1~20のハロアルキルスルホニ オキシ基、フェニルスルホニルオキシ基、 フチルスルホニルオキシ基、アントリルス ホニルオキシ基、フェナントリルスルホニ オキシ基等のアリールスルホニルオキシ基 例示することができる。アリールスルホニ オキシ基は、適当な位置に置換基を有して てもよく、そのような置換基としてAにおい 具体的に例示されたものと同様のもの例示 ることができ、特にフッ素原子、塩素原子 臭素原子等のハロゲン原子、メチル基、エ ル基等のアルキル基、メトキシ基、エトキ 基等のアルコキシ基、トリフルオロメチル 等のハロアルキル基、ニトロ基等を好まし 例示することができる。
アンモニウム塩化合物(I)の製造方法は特 限定されないが、具体的には、式(XI)で示さ れる置換メチル化合物(以下、「置換メチル 合物(XI)」ということがある)と、ヘキサメチ レンテトラミン又はアンモニア若しくはアン モニウム塩とホルムアルデヒド若しくはホル ムアルデヒド等価体の混合物を反応させる方 法を好ましく例示することができる。
置換メチル化合物(XI)は、公知の方法によ り製造することができ、Aが式(IV)、Xがハロゲ ン原子である化合物を例にあげれば、2-ハロ ノ-5-メチルピリジンをハロゲン化する方法 、2-ハロゲノ-5-ヒドロキシメチルピリジン アルキルスルホニルハライド又はアリール ルホニルハライドとを塩基の存在下に反応 せる方法等により製造することができる。
式(XI)で表される化合物として、具体的に は、3-(フルオロメチル)ピリジン、3-(クロロ チル)ピリジン、3-(ブロモメチル)ピリジン、 [(ピリジン-3-イル)メチル]メチルスルホネー 、[(ピリジン-3-イル)メチル]エチルスルホネ ト、[(ピリジン-3-イル)メチル]n-プロピルス ホネート、[(ピリジン-3-イル)メチル]フェニ ルスルホネート、2-フルオロ-5-(フルオロメチ ル)ピリジン、5-クロロメチル-2-フルオロピリ ジン、5-ブロモメチル-2-フルオロピリジン、[ (2-フルオロピリジン-5-イル)メチル]メチルス ホネート、[(2-フルオロピリジン-5-イル)メ ル]エチルスルホネート、(2-フルオロピリジ -5-イル)n-プロピルスルホネート、[(2-フルオ ロピリジン-5-イル)メチル]フェニルスルホネ ト、2-クロロ-5-(フルオロメチル)ピリジン、 2-クロロ-5-(クロロメチル)ピリジン、5-ブロモ メチル-2-クロロピリジン、[(2-クロロピリジ -5-イル)メチル]メチルスルホネート、[(2-ク ロピリジン-5-イル)メチル]エチルスルホネー ト、[(2-クロロピリジン-5-イル)メチル]n-プロ ルスルホネート、[(2-クロロピリジン-5-イル )メチル]フェニルスルホネート、2-ブロモ-5-( ルオロメチル)ピリジン、2-ブロモ-5-(クロロ メチル)ピリジン、2-ブロモ-5-(ブロモメチル) リジン、[(2-ブロモピリジン-5-イル)メチル] チルスルホネート、[(2-ブロモピリジン-5-イ ル)メチル]エチルスルホネート、[(2-ブロモピ リジン-5-イル)メチル]n-プロピルスルホネー 、[(2-ブロモピリジン-5-イル)メチル]フェニ スルホネート等を例示することができ、特 2-クロロ-5-(クロロメチル)ピリジンが好まし 。
式(I)で表されるアンモニウム塩化合物と 反応に用いられる塩基としては特に制限は く、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸 カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸 マグネシウム、水酸化カルシウム等のアル リ土類金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭 カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシ ム等の炭酸塩、ナトリウムメトキシド、ナ リウムエトキシド、マグネシウムメトキシ 等の金属アルコキシド、トリエチルアミン ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、1 ,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8-ジアザ シクロ[5.4.0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を 例示することができる。これらのうち、製造 コスト及び収率よく目的物が得られる観点か ら、アルカリ金属水酸化物が好ましく、中で も水酸化ナトリウムが特に好ましい。
アンモニウム塩化合物(I)を塩基と反応さ るときのpHは、通常9~12、9.5~11.5、さらに10~11 に制御するのが好ましい。反応系のpHをこの うな範囲に制御することにより、N-メチリ ンアミン多量体(II)を収率よく得ることがで る。
アンモニウム塩化合物(I)と塩基との反応 、通常溶媒中で行う。用いる溶媒としては 反応に不活性なものであれば特に制限され い。例えば、水;メタノール、エタノール、 n-プロパノール等のアルコール系溶媒、n-ペ タン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、n-オクタン の脂肪族炭化水素系溶媒、シクロペンタン シクロヘキサン等の脂環式炭化水素系溶媒; ンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン ン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、 チルエチルケトン、ジエチルケトン、メチ イソプロピルケトン、メチルイソブチルケ ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、 エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ キサン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル 系溶媒、又はこれら2種以上からなる混合溶 を使用することができる。これらの中でも 水と芳香族炭化水素系溶媒の混合溶媒の使 が好ましく、水とトルエンの混合溶媒の使 が特に好ましい。
アンモニウム塩化合物(I)と塩基との反応温
は、通常、室温から溶媒の沸点までの温度
囲、好ましくは40~70℃である。反応時間は
通常数分から数日間、好ましくは1~10時間で
る。
反応の終了は、例えば、反応液をサンプリ
グして、薄層クロマトグラフィー、ガスク
マトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ー等の公知の分析手段によって確認するこ
ができる。
また本発明においては、置換メチル化合物(
XI)と、ヘキサメチレンテトラミン及び塩基と
を反応させることにより、一挙にN-メチリデ
アミン多量体(II)を得ることもできる。
この場合においても、反応液のpHは、通常9~
12、さらに9.5~11.5、さらに10~11の範囲に制御す
るのが好ましい。反応系のpHをこのような範
に制御することにより、N-メチリデンアミ
多量体(II)を収率よく得ることができる。
ヘキサメチレンテトラミンの使用量は、 換メチル化合物(XI)1モルに対して、通常0.1~1 0モル、好ましくは、0.25~2モルの範囲である
さらに本発明においては、置換メチル化合
(XI)を、アンモニア又はアンモニウム塩及び
ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド等価
体、並びに塩基を反応させることにより、一
挙にN-メチリデンアミン多量体(II)を得ること
もできる。
この場合においても、反応液のpHは、通常9~
12、さらに9.5~11.5、さらに10~11の範囲に制御す
る。反応系のpHをこのような範囲に制御する
とにより、N-メチリデンアミン多量体(II)を
率よく得ることができる。
この方法は、ヘキサメチレンテトラミン 代えて、廉価な工業原料であるアンモニア はアンモニウム塩とホルムアルデヒド又は ルムアルデヒド等価体を使用するものであ ので、工業的規模で大量生産する場合に有 である。
用いるアンモニアは特に制限されず、気体
水溶液、アルコール溶液等いずれの形態の
のも使用可能である。アンモニア水溶液を
いる場合、その濃度は、通常5~25%、好まし
は10~25%である。また、アンモニアに代えて
アンモニウム塩を使用することもできる。
ンモニウム塩としては、例えば、酢酸アン
ニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ム、塩化アンモニウム等が挙げられる。
アンモニアの使用量は、置換メチル化合物(
XI)1モルに対して通常1~40モル、好ましくは1~8
ルである。
用いるホルムアルデヒドは特に制限されず
水溶液、アルコール溶液等いずれの形態の
のも使用可能である。また、ホルムアルデ
ドに代えて、ホルムアルデヒド等価体を使
することもできる。ホルムアルデヒド等価
としては、例えば、ホルムアルデヒドの重
体であるパラホルムアルデヒドが挙げられ
。このものは、室温で白色の粉末であり、
いる有機溶媒に溶解したり、加熱されるこ
によりホルムアルデヒドを生成させる。
ホルムアルデヒドの使用量は、アンモニア1
モルに対し、通常0.1~20モル、好ましくは1~2モ
ルである。
なお、これらの場合においては、置換メ ル化合物(XI)とヘキサメチレンテトラミン又 はアンモニア等とホルムアルデヒド等とを反 応させて、得られる反応液からヘキサメチレ ンテトラミン又はアンモニアとホルムアルデ ヒドを回収し、これらを再び置換メチル化合 物(XI)との反応に用いることもできる。ヘキ メチレンテトラミン又はアンモニアとホル アルデヒドを回収し、これらを再び置換メ ル化合物(XI)との反応に用いることにより、 キサメチレンテトラミン又はアンモニアと ルムアルデヒドの全体的な使用量を削減す ことができ、より低コストでN-メチリデン ミン多量体(II)を製造することができる。
また、回収したアンモニアとホルムアル ヒドを含む溶液を連続して用いる場合、こ まま用いることも可能であるが、この溶液 におけるアンモニアとホルムアルデヒドの 有比率が反応を継続するために必要な比率 異なる場合、アンモニア又はアルデヒドの ち、不足しているものを補うことが必要と る。すなわち、アンモニアが不足している 合は、アンモニア又はアンモニウム塩を、 ルムアルデヒドが不足している場合は、ホ ムアルデヒド又はホルムアルデヒド等価体 それぞれ添加し、アンモニアとホルムアル ヒドの比率が最適となるよう調整する。こ 最適な比率は反応条件などにより異なるが ホルムアルデヒドの量が、アンモニア1モル に対し、通常0.1~20モル、好ましくは1~2モルと なる量である。
アンモニウム塩化合物(I)に代えて、置換 チル化合物(XI)、ヘキサメチレンテトラミン 又はアンモニア等及びホルムアルデヒド等の 混合物を用いる場合において、用いる塩基及 び溶媒の種類、反応温度等は、アンモニウム 塩化合物(I)を用いる場合と同様である。
いずれの場合においても、通常の後処理 作により、目的とするN-メチリデンアミン 量体(II)の1種又は2種以上の混合物を単離す ことができる。
得られるN-メチリデンアミン多量体(II)の構 は、例えば、 1 H-NMR、 13 C-NMR、IRスペクトル、マススペクトル、元素 析等の公知の分析手段により確認すること できる。
N-メチリデンアミン多量体(II)の構造は、 状構造、環状構造、またはそれらが混在し 構造のいずれの構造であってもよいが、特 好ましい具体例として、式(II’)で表される 環状化合物を例示することができる。式(II’ )中、Xは、前記と同じ意味を表し、同様の置 基を例示することができる。式(II)中、また は式(II’)中、nは、2~20のいずれかの整数を表 し、中でも2~10、さらには、2~5の範囲を好ま く例示することができる。N-メチリデンアミ ン多量体(II)の構造は、その各種スペクトル より、以下のような構造であると推定され 。
特に式(II’)で表されるトリアジン誘導体を
好ましく例示することができる。
以上のようにして得られるN-メチリデンア
ン多量体(II)の1種又は2種以上の混合物は、
ミン化合物(III)の製造中間体として有用であ
る。
なお、本発明においては、反応終了後、 応溶液からイミン化合物(II)の1種又は2種以 の混合物を単離することなく、そのまま次 工程(2)の反応に供することもできる。
すなわち、N-メチリデンアミン多量体(II) 塩基性物質であり、酸性の水に溶解する性 を有する。従って、例えば、アンモニウム 化合物(I)と塩基との反応を、水とトルエン らなる混合溶媒のごとく、水と水に混和し い有機溶媒との混合溶媒中で行い、得られ 反応液から有機層を分取し、分取した有機 から酸性の水で抽出することにより、目的 するN-メチリデンアミン多量体(II)の1種又は 2種以上の混合物の塩の水溶液を得ることが きる。この水溶液は、そのまま次の工程(2) 供することができる。
工程(2)
工程(2)は、N-メチリデンアミン多量体(II)の1
種又は2種以上の混合物を、酸の存在下に加
分解することにより、アミン化合物(III)を得
る工程である。
反応に用いる酸は特に制限されず、具体 には、硫酸、塩酸、燐酸等の無機酸、酢酸 トリフルオロ酢酸等の有機カルボン酸、p- ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト フルオロメタンスルホン酸等の有機スルホ 酸、三フッ化ホウ素、四塩化チタン、塩化 ルミニウム等のルイス酸等を例示すること できる。
酸の使用量は、アンモニウム塩化合物(I) は置換メチル化合物(XI)1モルに対して、通 1~100モル、好ましくは2~20モル、より好まし は3~10モルである。この範囲に酸の使用量を 定することにより、目的とする置換メチル ミン化合物(III)を収率よく得ることができ 。
N-メチリデンアミン多量体(II)の1種又は2 以上の混合物を酸の存在下に加水分解する 応は、通常溶媒で希釈して行われる。用い 溶媒としては、置換メチル化合物(XI)とヘキ メチレンテトラミン又はアンモニア等とホ ムアルデヒド等の混合物との反応に用いる 媒として列記したものと同じものが挙げら る。なかでも、水とアルコールの混合溶媒 好ましく、水とメタノールの混合溶媒が特 好ましい。
N-メチリデンアミン多量体(II)の1種又は2 以上の混合物を酸の存在下に加水分解する きの反応温度は、通常、室温から90℃、好ま しくは50~90℃である。反応時間は、通常数分 ら数日間、好ましくは1~10時間である。反応 の終了は、例えば、反応液をサンプリングし て、薄層クロマトグラフィー、ガスクロマト グラフィー、高速液体クロマトグラフィー等 の公知の分析手段によって確認することがで きる。
反応終了後は、通常の後処理操作を行い、
留、カラムクロマトグラフィー等の公知の
製手段により、目的とするアミン化合物(III
)を得ることができる。
本発明によれば、アミン化合物(III)、好ま
くは、式(III’)
(式中、Xは前記と同じ意味を表す)
で示されるピリジルメチルアミン化合物を、
簡便かつ収率よく、低コストで製造すること
ができる。
本発明の製造方法により得られるアミン 合物(III)は、農薬・医薬の製造中間体、例 ば、イミダクロプリド、ニテンピラム、ア タミプリド等のクロロニコチル系農園芸用 虫剤の活性成分の製造中間体として有用で る。
また、本発明の製造方法によれば、式(XII):
(式中、Bは、フェニル基、ピリジル基、チア
リル基、ジチアニル基、又はテトラヒドロ
ラニル基、特に、ジチアニル基を表し、Lは
、前記と同じ意味を表す)
で示されるヘキサメチレンテトラアンモニウ
ム塩化合物を塩基と反応させることにより、
式(XIII):
(式中、Bは前記と同じ意味を表し、n及びmは
それぞれ独立に2~20のいずれかの整数を表す
)
で示されるN-メチリデンアミン多量体の1種又
は2種以上の混合物を得ることができ、前記
(XIII)で示されるN-メチリデンアミン多量体の
1種または2種以上の混合物を、酸の存在下に
水分解することにより、式(XIV):
(式中、Bは前記と同じ意味を表す)
で示される置換メチルアミン化合物を製造す
ることもできる。
また、本発明の製造方法によれば、式(XV) :
(式中、B及びLは前記と同じ意味を表す)で される置換メチル化合物を、ヘキサメチレ テトラミン又はアンモニア若しくはアンモ ウム塩及びホルムアルデヒド若しくはホル アルデヒド等価体、並びに塩基と反応させ ことにより、前記式(XIII)で示されるN-メチリ デンアミン多量体の1種又は2種以上の混合物 得ることができ、前記式(XIII)で示されるN- チリデンアミン多量体の1種又は2種以上の混 合物を、酸の存在下に加水分解することによ り、前記式(XIV)で示される置換メチルアミン 合物を製造することもできる。
このように、本発明の製造方法によれば 従来製造することができなかった化合物も 簡便かつ収率よく、低コストで製造するこ ができる。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
が、本発明はこれに限定されるものではな
。
なお、反応生成物の分析は、高速液体クロ
トグラフィー(HPLC、LC-10型、(株)島津製作所
)及びガスクロマトグラフィー(GC、GC-14B型、
(株)島津製作所製)を用いて行った。
(実施例1)(2-クロロピリジン-5-イル)メチルア
ンの製造(1)
(2-クロロピリジン-5-イル)ヘキサメチレンテ
トラアンモニウム クロライド(I-1)3.02g(10mmol)
水5ml及びトルエン5mlを加え、28%水酸化ナト
ウム水溶液にてpHを10~11に調整しながら、60
にて7時間攪拌した。
反応液にトルエン4mlを加え、トルエン層を
取した。トルエン層に、濃塩酸7gを加えてN-
メチリデン-2-クロロ3-ピリジルメチルアミン
量体(II-1)の塩酸塩の1種又は2種以上の混合
を含む水層を分取した。
分取した水層にメタノール3.2gを加え60℃に
3時間処理し、(2-クロロピリジン-5-イル)メ
ルアミン(III-1)の塩酸塩を水溶液として得た
HPLCによる分析の結果、生成量は1.21g(収率85%
)であった。
(実施例2)(2-クロロピリジン-5-イル)メチルア
ンの製造(2)
2-クロロ-5-(クロロメチル)ピリジン(XI-1)1.62g(
10mmol)及びヘキサメチレンテトラミン1.48g(10mmo
l)に水5ml及びトルエン1mlを加え、28%水酸化ナ
リウム水溶液にてpHを10~11に調整しながら60
にて7時間攪拌した。
反応液にトルエン4mlを加え、トルエン層を
取した。トルエン層に濃塩酸7gを加えてN-メ
チリデン-2-クロロ3-ピリジルメチルアミン多
体(II-1)の塩酸塩の1種又は2種以上の混合物
含む水層を分取した。
分取した水層にメタノール3.2gを加え60℃に
3時間処理し、(2-クロロピリジン-5-イル)メ
ルアミン(III-1)の塩酸塩を水溶液として得た
HPLCによる分析の結果、生成量は1.28g(収率90%
)であった。
(実施例3)(2-クロロピリジン-5-イル)メチル ミンの製造(3)
2-クロロ-5-クロロメチルピリジン(XI-I)1.62g(10
mmol)及びヘキサメチレンテトラミン0.7g(5mmol)
水5ml及びトルエン1mlを加え、28%水酸化ナト
ウム水溶液にてpHを10~11に調整しながら60℃
て7時間攪拌した。
反応液にトルエン4mlを加え、トルエン層を
取した。トルエン層に濃塩酸7gを加えてピ
ジルメチルイミン化合物(II-3)の塩酸塩の1種
は2種以上の混合物を含む水層を分取した。
分取した水層にメタノール3.2gを加えて60℃
て3時間処理し、(2-クロロピリジン-5-イル)
チルアミン(III-1)の塩酸塩を水溶液として得
。HPLCによる分析の結果、生成量は1.26g(収率
89%)であった。
以上のように、実施例2と比較して、ヘキサ
メチレンテトラミンの使用量を削減しても、
目的物の収量に何ら影響を与えないことが分
かった。
(実施例4)1,3,5-トリス [(2-クロロピリジン-5- イル)メチル] -1,3,5-パーヒドロトリアジンの 造
メタノール10ml及び水10ml混合液中に25%アン
ニア水溶液2.72g(40mmol)、パラホルムアルデヒ
1.21g(40mmol)及び2-クロロ-5-(クロロメチル)ピ
ジン(XI-1)3.24g(20mmol)を順次加え、28%水酸化ナ
リウム水溶液にてpHを10~11に調整しながら50
にて2.5時間攪拌した。反応液をクロロホル
にて抽出、これを濃縮して1,3,5-トリス(2-ク
ロピリジン-5-イル)メチル-1,3,5-パーヒドロ
リアジン(II-4)2.50g(収率81%)を得た。
1
H-NMR(CDCl 3
,δppm);3.37(bs,6H),3.62(s,6H),7.26(d,3H),7.61(d,3H),8.33(s,
3H)
m/s 462
(実施例5)(2-クロロピリジン-5-イル)メチルア
ンの製造(4)
1,3,5-トリス [(2-クロロピリジン-5-イル)メチ
ル] -1,3,5-パーヒドロトリアジン(II-4)0.77g(1.66m
mol)にメタノール0.40g及び濃塩酸1.83gを順次加
て75~80℃で6時間攪拌した。反応液をクロロ
ルムで希釈して28%水酸化ナトリウム水溶液
加えてアルカリ性に調整した後、クロロホ
ム層を分取、これを濃縮して、(2-クロロピ
ジン-5-イル)メチルアミン(III-1)0.68g(収率95%)
得た。
(実施例6)(2-クロロピリジン-5-イル)メチルア
ンの製造(5)
2-クロロ-5-(クロロメチル)ピリジン(XI-1)1.62g(
10mmol)及びヘキサメチレンテトラミン1.48g(10mmo
l)に、水5ml及びトルエン1mlを加え、28%水酸化
トリウム水溶液にてpHを10~11に調整しながら
60℃にて7時間攪拌した。反応液にトルエン4ml
を加え、水層を分取することにより、ヘキサ
メチレンテトラミンを回収した。GCによる分
の結果、その回収率は73%であった。
なお、トルエン層を実施例2と同様に処理す
ることで(2-クロロピリジン-5-イル)メチルア
ン(III-1)が得られた。
上記で回収したヘキサメチレンテトラミ を含む水溶液に、2-クロロ-5-(クロロメチル) ピリジン(XI-1)1.62g(10mmol)、ヘキサメチレンテ ラミン0.52g(3.5mmol)、塩化アンモニウム0.18g及 トルエン1mlを加え、28%水酸化ナトリウム水 液にてpHを10~11に調整しながら60℃にて7時間 加熱した。この反応液にトルエン4mlを加え、 トルエン層と水層をそれぞれ分取した。水層 からはヘキサメチレンテトラミンが回収され 、その回収率は69%であった。
一方、トルエン層に濃塩酸7gを加えてN-メ チリデン-(2-クロロ-ピリジン-5-イル)メチルア ミン多量体(II-5)の塩酸塩の1種又は2種以上の 合物を含む水層を分取した。分取した水層 メタノール3.2gを加えて60℃にて3時間処理し 、(2-クロロピリジン-5-イル)メチルアミンの 酸塩を水溶液として得た。HPLCによる分析の 果、(2-クロロピリジン-5-イル)メチルアミン の生成量は1.28g(収率90%)であった。
以上のように、本実施例では,ヘキサメチ レンテトラミンを約70%回収でき、不足分のヘ キサメチレンテトラミンを補うことにより、 同じスケールを維持して反応を継続すること ができた。