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Patent Searching and Data


Title:
ELECTRONIC CAMERA
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/102769
Kind Code:
A1
Abstract:
An electronic camera is provided with a wireless communication means for connection to a wireless network; a transfer control means for transferring a photographed image to a server through the wireless network connected by the wireless communication means; a power supply judging means for judging whether power supply from the external is started or not; and a power supply switching means for switching on or off the power supply of the electronic camera. When the power supply judging means judges that power supply is started when the power supply of the electronic camera is switched off by the power supply switching means, the transfer control means transfers the photographed image to the server. When the power supply judging means judges that power supply is started when the power supply of the electronic camera is switched on by the power supply switching means, the transfer control means prohibits the photographed image from being transferred to the server.

Inventors:
AZUMA SEIICHI (JP)
NAKAMURA TOSHIYUKI (JP)
NAGISA MIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052752
Publication Date:
August 28, 2008
Filing Date:
February 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIKON CORP (JP)
AZUMA SEIICHI (JP)
NAKAMURA TOSHIYUKI (JP)
NAGISA MIO (JP)
International Classes:
H04N5/225; H04N5/765; H04N101/00
Foreign References:
JP2003023558A2003-01-24
JP2002320116A2002-10-31
JP2003023593A2003-01-24
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Fuyuki (1-1-3 Nishishinbash, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 無線ネットワークに接続する無線通信手段と、
 前記無線通信手段により接続された無線ネットワークを介して撮影画像をサーバに転送する転送制御手段と、
 外部から電力が供給開始された否かを判定する電力供給判定手段と、
 電子カメラの電源をオンまたはオフのいずれかに切り替える電源スイッチ手段とを備え、
 前記電源スイッチ手段により前記電子カメラの電源がオフに切り替えられているときに、前記電力供給判定手段により前記電力が供給開始されたと判定された場合、前記転送制御手段は前記撮影画像を前記サーバに転送し、
 前記電源スイッチ手段により前記電子カメラの電源がオンに切り替えられているときに、前記電力供給判定手段により前記電力が供給開始されたと判定された場合、前記転送制御手段は前記撮影画像の前記サーバへの転送を禁止する電子カメラ。
 請求項1の電子カメラにおいて、
 前記撮影画像の各画像ファイルに対して設定されるアーカイブビットに基づいて、前記各画像ファイルについて前記サーバに転送済みであるか否かをそれぞれ判定する転送判定手段をさらに備え、
 前記転送制御手段は、前記転送判定手段により前記サーバに転送済みであると判定された画像ファイルを除いて前記サーバに転送する。
 請求項1または2の電子カメラにおいて、
 前記転送制御手段が前記撮影画像を前記サーバに転送した後に、前記電子カメラの電源をオフする電源切断手段をさらに備える。
Description:
[規則37.2に基づく発明の名称]  子カメラ

 本発明は、撮影画像を無線ネットワーク 介してサーバに転送する電子カメラに関す 。

 従来、接続可能な無線LANのアクセスポイ トを検出し、検出されたアクセスポイント 接続することにより、予めそのアドレスが 定されたユーザ端末に対して未転送の画像 ータを転送するデジタルカメラが知られて る(特許文献1参照)。

特開2006-115024号公報

 特許文献1に開示されるデジタルカメラは 、ユーザからの指示に基づいて未転送画像を 転送するか否かを判断し、転送すると判断し た場合に未転送の画像データを転送する。そ のため、ユーザは毎回指示を行わなければな らず、煩わしいという問題がある。

 本発明の第1の態様による電子カメラは、無 線ネットワークに接続する無線通信手段と、 無線通信手段により接続された無線ネットワ ークを介して撮影画像をサーバに転送する転 送制御手段と、外部から電力が供給開始され た否かを判定する電力供給判定手段と、電子 カメラの電源をオンまたはオフのいずれかに 切り替える電源スイッチ手段とを備え、電源 スイッチ手段により電子カメラの電源がオフ に切り替えられているときに、電力供給判定 手段により電力が供給開始されたと判定され た場合、転送制御手段は撮影画像をサーバに 転送し、電源スイッチ手段により電子カメラ の電源がオンに切り替えられているときに、 電力供給判定手段により電力が供給開始され たと判定された場合、転送制御手段は撮影画 像のサーバへの転送を禁止する。
 本発明の第2の態様によると、第1の態様に る電子カメラにおいて、撮影画像の各画像 ァイルに対して設定されるアーカイブビッ に基づいて、各画像ファイルについてサー に転送済みであるか否かをそれぞれ判定す 転送判定手段をさらに備え、転送制御手段 、転送判定手段によりサーバに転送済みで ると判定された画像ファイルを除いてサー に転送することが好ましい。
 本発明の第3の態様によると、第1または第2 態様による電子カメラにおいて、転送制御 段が撮影画像をサーバに転送した後に、電 カメラの電源をオフする電源切断手段をさ に備えることとしてもよい。

 本発明によれば、ユーザが転送の指示を なくても、適切なタイミングで電子カメラ ら撮影画像を転送することができる。

本発明の一実施の形態による画像転送 ステムの構成図である。 電子カメラにおいて実行されるピクチ ーバンク転送処理のフローチャートの一部 である。 電子カメラにおいて実行されるピクチ ーバンク転送処理のフローチャートのうち 図2に示した以外の部分である。 画像転送処理のフローチャートである ピクチャーバンクサーバにおいて実行 れる転送画像蓄積処理のフローチャートで る。 ピクチャーバンクサーバにおいて実行 れるユーザ登録処理のフローチャートであ 。 ピクチャーバンクサーバにおいて実行 れるリセット処理のフローチャートである ピクチャーバンクサーバにおいて実行 れる転送中断画像保管処理のフローチャー である。

1.構成
 本発明の一実施形態による画像転送システ の構成を図1に示す。無線LAN接続機能付き電 子スチルカメラ(以下、電子カメラという)1は 、公衆アクセスポイント31または自宅アクセ ポイント32と無線LANを介して接続される。 のときの無線LANの接続形態は、インフラス ラクチャモードと呼ばれる。公衆アクセス イント31および自宅アクセスポイント32は、 ンターネット33と接続されている。インタ ネット33には、ピクチャーバンクサーバ34が 続されている。

 公衆アクセスポイント31は、空港、駅、 テル、飲食店などのような公衆に利用され 場所に設置されている。公衆アクセスポイ ト31には、利用時に料金が発生する有料のも のと、無料で利用できるものとがある。有料 の公衆アクセスポイントへ接続する際には、 所定のアカウント情報に基づいて、正規のユ ーザであるか否かを判定するためのユーザ認 証が行われる。アカウント情報はユーザ名と パスワードからなり、電子カメラ1のユーザ 予めサービス業者に所定の料金を支払って 用申し込みの手続きをしておくことで入手 きる。一方、無料の公衆アクセスポイント 接続する際には、このようなアカウント情 によるユーザ認証は行われない。

 なお、電子カメラ1の製造会社や販売会社 等により、電子カメラ1の販売促進などを目 とした一定期間の無料の利用契約が特定の ービス業者と予め結ばれている。そして、 該サービス業者が提供する公衆アクセスポ ントのアカウント情報を含むアクセスポイ ト情報が、フリープランのアクセスポイン 情報として電子カメラ1に予め登録されてい 。そのため、本来は有料の公衆アクセスポ ントでも、電子カメラ1のユーザはある一定 の期間に限って無料で利用することができる 。こうしたフリープランのアクセスポイント 情報は、電子カメラ1の出荷対象地域ごとに なる内容のものが複数種類登録されている

 自宅アクセスポイント32は、ユーザの自 やオフィスなどに設置されており、ユーザ その関係者のみが利用することができる。 お、自宅アクセスポイント32には、電子カメ ラ1の他に、PC(パーソナルコンピュータ)35も 線LANを介して接続されている。

 ピクチャーバンクサーバ34は、電子カメ 1から転送された画像ファイルを記録して蓄 しておくための記録装置を有している。す わち、電子カメラ1の撮影画像の各画像ファ イルが無線LANとインターネット33とを介して 子カメラ1からピクチャーバンクサーバ34に 送されると、その画像ファイルがピクチャ バンクサーバ34の記録装置に記録される。 のとき、後述するようなユーザ登録がされ 前であれば、ピクチャーバンクサーバ34の記 録装置において電子カメラ1の個体ごとに予 設定されたテンポラリフォルダに、その画 ファイルが一時的に記録される。一方、ユ ザ登録が完了した後は、ピクチャーバンク ーバ34の記録装置においてユーザ登録時にユ ーザごとに設定されるユーザフォルダに、そ の画像ファイルが記録される。これにより、 PC35を使わなくても、電子カメラ1の撮影画像 ピクチャーバンクサーバ34に記録して保管 ておくことができる。

 ユーザは、PC35を用いてピクチャーバンク サーバ34にアクセスすることにより、ピクチ ーバンクサーバ34に蓄積された画像ファイ を閲覧することができる。さらに、必要な ば、ピクチャーバンクサーバ34に蓄積された 画像ファイルをPC35にダウンロードしたり、 のサーバに転送したりすることもできる。

 電子カメラ1は、可変光学系3、充電池4、 電制御部5、光学部品7、撮像素子8、アナロ 信号処理部12、A/D変換部13、タイミング制御 部14、画像処理部15、操作部16、制御部17、メ リ18、圧縮/伸長部19、表示画像生成部20、液 晶ディスプレイ21、メモリカード用インタフ ース部22、外部インタフェース部23、無線LAN モジュール部24を備える。

 充電池4は、電子カメラ1の各部に対して の動作に必要な電力を供給する。充電池4か 各部への電力供給は、電子カメラ1の動作状 態に応じて許可または禁止される。この電力 供給状態の制御は、制御部17によって行われ 。

 充電制御部5は、充電池4の充電制御を行 。電子カメラ1にACアダプター6が接続された 態でACアダプター6が電源コンセントに挿入 れると、電源コンセントから供給される交 の商用電源がACアダプター6によって直流に 換され、充電制御部5に出力される。すると 充電制御部5は、この直流電源を用いて充電 4の充電を行う。これにより、外部から供給 れる電力を用いて充電池4が充電される。な お、充電池4が満充電状態となったら、充電 御部5は充電を止める。

 可変光学系3は、複数の光学レンズ群より なる撮影レンズや、絞り、シャッター等によ って構成される。光学部品7は、光学フィル やカバーガラスなどによって構成される。 写体からの光束が可変光学系3と光学部品7を 通過することにより、撮像素子8上に被写体 が結像される。

 撮像素子8は、可変光学系3によって結像 れる被写体像を撮像し、撮像された被写体 に対応する画像信号(撮像信号)を出力する。 撮像素子8は、複数の画素から構成されてお 、各画素に蓄積された電荷に対応するアナ グ信号である画像信号を、画素単位で順次 アナログ信号処理部12に出力する。撮像素子 8は、例えば単板式カラーCCDなどで構成され 。アナログ信号処理部12は、内部にCDS(相関2 サンプリング)回路や、AGC(オートゲインコ トロール)回路などを有し、入力された画像 号に対して所定のアナログ処理を行う。A/D 換部13は、アナログ信号処理部12で処理され たアナログ信号をデジタル信号に変換する。 タイミング制御部14は、制御部17により制御 れ、撮像素子8、アナログ信号処理部12、A/D 換部13、画像処理部15の各動作のタイミング 制御する。

 メモリカード用インタフェース部22は、 子カメラ1の内部にセットされたメモリカー (カード状のリムーバブルメモリ)30とのイン タフェース処理を行う。外部インタフェース 部23は、USBなどの信号規格にしたがって、所 のケーブルを介して接続された外部装置と インタフェース処理を行う。無線LANモジュ ル部24は、制御部17の制御により、データの フォーマット変換や暗号化、変復調、周波数 変換などの処理を行い、公衆アクセスポイン ト31または自宅アクセスポイント32との間で 線LAN用の電波を送受信する。これにより、 衆アクセスポイント31または自宅アクセスポ イント32によって構成される無線LANに電子カ ラ1が接続される。

 操作部16は、各種の操作ボタンやスイッ 類を有している。これには、電源スイッチ レリーズボタン、モードダイヤル、再生ボ ン、方向ボタン、メニューボタン、決定ボ ン、キャンセルボタン、削除ボタン、ヘル ボタンなどが含まれる。電源スイッチは、 子カメラ1の電源をオンまたはオフのいずれ に切り替えるためのスイッチである。モー ダイヤルは、電子カメラ1の撮影モードや動 作モードを切り換えるための選択ダイヤルで ある。

 再生ボタンは、再生画像を液晶ディスプ イ21に表示するためのボタンである。方向 タンは、液晶ディスプレイ21に表示される操 作画面において選択位置を移動するためのボ タンである。メニューボタンは、メニュー画 面を液晶ディスプレイ21に表示するためのボ ンである。決定ボタンは、操作を決定する めのボタンである。キャンセルボタンは、 前の操作内容などをキャンセルするための タンである。削除ボタンは、不要な画像な を削除するためのボタンである。ヘルプボ ンは、さらに詳しい情報などを表示するた のボタンである。なお、一つのボタンに複 の機能を割り当て、電子カメラ1の操作状態 に応じてその機能を使い分けてもよい。

 液晶ディスプレイ21は、電子カメラ1の操 状態に応じて各種の操作画面を表示したり 撮像素子8で撮像した被写体像を表示したり 、メモリカードに格納された画像データに基 づく再生画像を表示したりする表示装置であ る。操作部16の出力は制御部17に入力される 液晶ディスプレイ21には表示画像生成部20の 力が入力される。画像処理部15は、例えば 画像処理専用の1チップ・マイクロプロセッ で構成される。メモリ18にはフラッシュメ リが用いられており、電子カメラ1の制御用 フトウェアや、後で述べるアクセスポイン 情報などのデータが記録される。

 A/D変換部13、画像処理部15、制御部17、メ リ18、圧縮/伸長部19、表示画像生成部20、メ モリカード用インタフェース部22、外部イン フェース部23および無線LANモジュール部24は 、バス25を介して相互に接続されている。

 図1のような構成の電子カメラ1において 操作部16の操作により、ユーザに撮影モード が選択されてレリーズボタンが押されると、 制御部17は、可変光学系3を制御してピント調 節を行うとともに、タイミング制御部14によ 、撮像素子8、アナログ信号処理部12、A/D変 部13に対するタイミング制御を行い、被写 の撮影を行う。なお、被写体の種類などに って複数の撮影モードを選択可能とし、撮 モードに応じてタイミング制御を変化させ もよい。さらに、動画像を撮影するモード 選択された場合には、被写体の動画像を撮 することもできる。

 撮像素子8は、可変光学系3により撮像領 に結像された被写体像に対応する画像信号 生成する。その画像信号は、アナログ信号 理部12で所定のアナログ信号処理が施され、 A/D変換部13へ出力される。A/D変換部13では、 ナログ信号処理部12によりアナログ信号処理 が施された画像信号をデジタル化し、画像デ ータとして、画像処理部15に供給する。

 本実施の形態の電子カメラ1では、撮像素 子8において、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフ ルタがベイア配列されている。したがって 撮像素子8から画像処理部15に供給される画 データはRGB表色系で示されており、画像デ タを構成する各々の画素には、RGBのいずれ 1つの色成分の色情報が存在する。

 画像処理部15は、このような画像データ 対し、補間、階調変換や輪郭強調などの画 処理を行う。このような画像処理が完了し 画像データは、メモリカード用インタフェ ス部22を介してメモリカード30に画像ファイ 単位で記録される。その際、必要であれば 圧縮/伸長部19により画像データに対して所 の圧縮処理が施される。これにより、電子 メラ1において撮影画像が記録される。なお 、画像処理が完了した画像データは、補間処 理が完了し、各画素にはRGBのすべての色成分 の色情報が存在する。

 メモリカード30に記録された画像データ 、ユーザの操作に応じて、無線LANモジュー 部24から、公衆アクセスポイント31または自 アクセスポイント32へと無線送信される。 の無線送信は、一般的な無線LANの信号規格 たとえばIEEE 802.11bやIEEE 802.11gなどの規格に 準拠して行われる。さらに、様々な無線LAN機 器間で互換性を補償するための国際標準規格 であるWiFi(Wireless Fidelity)認証に対応してもよ い。

 公衆アクセスポイント31と自宅アクセス イント32は、電子カメラ1の無線LANモジュー 部24から送信された画像データを中継し、イ ンターネット33を経由して、ピクチャーバン サーバ34へ転送する。

 以上説明したようにして、無線LANモジュー 部24と公衆アクセスポイント31または自宅ア クセスポイント32とを接続することにより、 子カメラ1が無線LANに接続される。その結果 、電子カメラ1とピクチャーバンクサーバ34と が無線LANを介して接続される。すると電子カ メラ1は、メモリカード30に記録されている撮 影画像のうちで、まだピクチャーバンクサー バ34に転送していない画像を選択し、これを クチャーバンクサーバ34へ転送する。この うにして、電子カメラ1において撮影された 像がピクチャーバンクサーバ34へ転送され 。なお、電子カメラ1からの撮影画像の転送 は、PTPIP(Picture Transfer Protocol over Internet P rotocol)と呼ばれる
周知の通信プロトコルが用いられる。

2.無線LANの設定
 次に、無線LANの設定方法について説明する 上記で説明したように、無線LANモジュール 24によって電子カメラ1と公衆アクセスポイ ト31または自宅アクセスポイント32とが無線 LANを介して接続されることにより、電子カメ ラ1において撮影された画像がピクチャーバ クサーバ34へ転送される。このような無線LAN を介した接続を行うためには、接続するアク セスポイントごとに、アクセスポイント情報 を予め電子カメラ1に登録しておく必要があ 。このアクセスポイント情報には、アクセ ポイント名、無線LANのSSID(Service Set Identifier )、IPアドレスの取得方法、認証方式、認証時 に用いられる暗号モードの種類と暗号キーの 内容、アカウント情報(ユーザ名およびパス ード)、アクセスポイントタイプ(公衆無線LAN または自宅無線LAN)などの情報が記録されて る。なお、アクセスポイント情報は、電子 メラ1の電源を切断しても消去されることが いように、メモリ18によって記憶保存され いる。

 アクセスポイント情報の登録は、電子カ ラ1と端末装置であるPC35とをケーブルを介 て接続した状態で行われる。このとき電子 メラ1は、外部インタフェース23においてケ ブルに接続される。電子カメラ1とPC35とがケ ーブルを介して接続された状態で、ユーザが 電子カメラ1のモードダイヤルを操作して「SE TUP」の位置に合わせると、PC35において、予 インストールされた無線LAN設定用のソフト ェアプログラムが実行される。これにより PC35において設定されたアクセスポイント情 がPC35から電子カメラ1に対して送信される

 電子カメラ1は、外部インタフェース23に り、上記のようにしてPC35からケーブルを介 して送信されたアクセスポイント情報を受信 して取得する。そして制御部17の制御により その内容をメモリ18に書き込んで記憶保存 る。これにより、電子カメラ1においてアク スポイント情報が登録される。

 あるいは、電子カメラ1とPC35とを接続せ に、電子カメラ1においてアクセスポイント 報を直接登録することもできる。このアク スポイントの登録は、ユーザが操作部16を 作することにより行うことができる。すな ち、操作部16によりユーザの入力操作が検出 され、その入力操作に基づいて、制御部17に りアクセスポイント情報が設定される。こ してユーザの入力操作に基づいて設定され アクセスポイント情報は、メモリ18によっ 記憶される。

 なお、フリープランのアクセスポイント 報として、前述のように一定期間の無料の 約がされている業者の公衆アクセスポイン に無料で接続するためのアクセスポイント 報が、電子カメラ1において予め登録されて いる。このフリープランのアクセスポイント 情報も、他のアクセスポイント情報と同様に 、メモリ18によって記憶されている。したが て、フリープランのアクセスポイント情報 使用することにより、ユーザはアクセスポ ント情報を登録しなくても、電子カメラ1を 公衆アクセスポイント31に接続して、ピクチ ーバンクサーバ34へ撮影画像を送信するこ ができる。

 ところで、フリープランのアクセスポイ ト情報を使用する場合、電子カメラ1に予め 登録されたフリープランのアクセスポイント 情報の全てを使用できるわけではない。電子 カメラ1に対して予め設定された出荷対象地 に対応するフリープランのアクセスポイン 情報のみを使用することができ、他の出荷 象地域に対応するフリープランのアクセス イント情報は使用することができない。こ とき、制御部17により、予め設定された電子 カメラ1の出荷対象地域に基づいて、メモリ18 により記憶された複数種類のアクセスポイン ト情報のうちいずれかが使用可能なアクセス ポイント情報として選択される。こうして選 択されたアクセスポイント情報以外は、電子 カメラ1において登録されていても使用する とができない。さらに、その内容を液晶デ スプレイ21に表示することもできない。

 これにより、たとえば外国で販売された 子カメラ1が日本国内に持ち込まれた場合、 その電子カメラ1では日本国内向けのフリー ランのアクセスポイント情報を使用できな ようすることができる。その結果、電子カ ラ1の製造会社や販売会社は、サービス業者 対して契約上の問題が生じるのを回避する とができる。すなわち、日本国内で販売さ た電子カメラ1に対してのみ無線LAN接続サー ビスを無料で提供する旨の契約が結ばれてい る場合に、外国で販売された電子カメラ1が 本国内に持ち込まれても、その契約内容を 持することができる。

 制御部17は、以上説明したようなアクセ ポイント情報に基づいて、無線LANモジュー 部24を制御し、無線LANモジュール部24を公衆 クセスポイント31または自宅アクセスポイ ト32に接続させる。そして、無線LANモジュー ル部24により接続されたアクセスポイントを して、未転送の撮影画像をピクチャーバン サーバ34へ転送する。このようにして、電 カメラ1が無線LANを介してピクチャーバンク ーバ34に接続され、電子カメラ1の撮影画像 ピクチャーバンクサーバ34に転送される。

3.ピクチャーバンク転送処理
 次に、電子カメラ1と公衆アクセスポイント 31または自宅アクセスポイント32とを無線LAN 続してピクチャーバンクサーバ34に撮影画像 を転送するときに、電子カメラ1が実行する クチャーバンク転送処理について説明する 図2および3は、電子カメラ1の制御部17におい て実行されるピクチャーバンク転送処理のフ ローチャートを示している。以下では、この フローチャートを用いてピクチャーバンク転 送処理の内容を説明する。

 図2のステップS1では、電子カメラ1に対し て、充電池4を充電するための電力が外部か 供給されているか否かを判定する。外部か 電力が供給されている場合、すなわち、電 コンセントに挿入されたACアダプター6に電 カメラ1が接続され、ACアダプター6によって 流に変換された商用電源が充電制御部5に入 力されることにより、外部から電力が供給開 始された場合は、次のステップS2へ進む。

 ステップS2では、電子カメラ1の電源がオ であるか否かを判定する。電子カメラ1の電 源がオフであると判定した場合、すなわち、 操作部16に備えられた電源スイッチにより電 カメラ1の電源がオフに切り替えられている 場合は、ステップS3へ進む。一方、電子カメ 1の電源がオフでないと判定した場合、すな わち、操作部16に備えられた電源スイッチに り電子カメラ1の電源がオンに切り替えられ ている場合は、ステップS12へ進む。この場合 、電子カメラ1からピクチャーバンクサーバ34 への画像転送は行われない。これにより、電 子カメラ1の電源がオンに切り替えられてい ときに、外部からの電力が供給されている 判定された場合は、撮影画像の転送が禁止 れる。

 ステップS3では、電子カメラ1の電源をオ からオンに切り替える。次のステップS4で 、電子カメラ1においてピクチャーバンクの 定がオンであるか否かを判定する。ピクチ ーバンクの設定がオンである場合はステッ S5へ進む。一方、ピクチャーバンクの設定 オフである場合は、ステップS14へ進む。こ 場合にも、電子カメラ1からピクチャーバン サーバ34への画像転送は行われない。

 電子カメラ1におけるピクチャーバンクの 設定は、操作部16の操作により、ユーザがオ またはオフのいずれかの状態に予め設定し おくことができる。すなわち、ピクチャー ンクサーバ34への画像転送処理を有効とし い場合、ユーザはピクチャーバンクをオン 設定しておく。反対に、ピクチャーバンク ーバ34への画像転送処理を禁止したい場合、 ユーザはピクチャーバンクをオフに設定して おく。

 なお、ピクチャーバンクサーバ34への画 転送は、ユーザがメニュー画面から選択す ことにより、ピクチャーバンクの設定がオ であるか否かに関わらず任意のタイミング 実行することもできる。しかし、この場合 処理内容についての説明は省略する。すな ち以下の説明では、ACアダプター6に電子カ ラ1が接続されて外部から電力が供給開始さ たときに、電子カメラ1において自動的に行 われるピクチャーバンク転送処理について説 明する。

 ステップS5では、電子カメラ1において無 LAN設定が完了しているか否かを判定する。 のとき、前述のようなアクセスポイント情 が少なくとも一つ登録されている場合は、 線LANの設定が完了していると判定してステ プS6へ進む。一方、アクセスポイント情報 一つも登録されていない場合は、無線LANの 定がまだ完了していないと判定してステッ S14へ進む。この場合にも、電子カメラ1から クチャーバンクサーバ34への画像転送は行 れない。

 なお、ステップS5では、電子カメラ1にお て予め登録されているフリープランのアク スポイント情報は、通常は判定の対象から かれる。しかし、フリープランのアクセス イント情報を含めて判定することとしても い。すなわちこの場合、ステップS5におい 必ず無線LAN設定が完了していると判定され 。

 ステップS5からステップS6へ進んだ場合、 ステップS6では、ピクチャーバンク転送処理 開始することを電子カメラ1のユーザに知ら せるため、ピクチャーバンク開始画面を液晶 ディスプレイ21に表示する。次のステップS7 は、操作部16のキャンセルボタンがユーザに 押されたか否かを判定する。キャンセルボタ ンが押された場合はステップS14へ進む。この 場合も、電子カメラ1からピクチャーバンク ーバ34への画像転送は行われない。キャンセ ルボタンが押されていなければ、ステップS8 進む。

 ステップS8では、ステップS6においてピク チャーバンク開始画面を表示してから、所定 時間が経過したか否かを判定する。所定時間 、たとえば5秒間を経過するまでは、ステッ S7へ戻ってキャンセルボタンが押されたか否 かの判定を続ける。キャンセルボタンを押さ れずに所定時間が経過したら、次のステップ S9へ進む。これにより、ユーザからの操作が くても、所定時間が経過したら、ピクチャ バンクサーバ34への画像転送を行うために の処理へと進む。

 ステップS9では、電子カメラ1においてユ ザのニックネームとメールアドレスが設定 れているか否かを判定する。このニックネ ムとメールアドレスは、撮影画像を転送す 際に電子カメラ1からピクチャーバンクサー バ34へ送信される。ニックネームとメールア レスが設定されていなければステップS10へ み、既に設定されていれば図3のステップS16 へ進む。

 ステップS10では、ニックネームとメール ドレスの入力画面を液晶ディスプレイ21に 示する。ユーザは、この入力画面が表示さ ているときに操作部16を操作することにより 、任意のニックネームとメールアドレスを入 力することができる。なお、一度入力された ニックネームとメールアドレスの情報はメモ リ18において記憶されるため、次回からは入 する必要がない。

 ステップS11では、ステップS10で表示した ックネームとメールアドレスの入力画面に いて、ニックネームとメールアドレスがユ ザの操作により入力されたか否かを判定す 。入力された場合は、図3のステップS16へ進 む。一方、ユーザからの操作が何も行われず 、ニックネームとメールアドレスの入力が所 定時間以上行われなかった場合は、ステップ S14へ進む。この場合も、電子カメラ1からピ チャーバンクサーバ34への画像転送は行われ ない。

 図3のステップS16では、電子カメラ1にお て転送対象の画像があるか否かを判定する 転送対象の画像がある場合は、次のステッ S17へ進む。一方、転送対象の画像がない場 はステップS14へ進む。たとえば、メモリカ ド30に撮影画像が一枚も記録されていない場 合や、未転送の撮影画像が一枚も存在しない 場合、メモリカード30がロックされてアクセ が禁止されている場合などは、ステップS16 おいて転送対象の画像がないと判定される なお、転送対象の画像がないと判定された 合も、電子カメラ1からピクチャーバンクサ ーバ34への画像転送は行われない。

 ステップS17では、SSIDの検索を行う。この SSIDの検索により、無線LANモジュール部24と無 線LANを介して通信が可能なアクセスポイント に対応するSSIDが検索される。このとき、ア セスポイントによっては、自身のSSIDが設定 れていない無線端末に対しては、そのSSIDを 秘匿する機能を有するものがある。この秘匿 SSIDの検索は、アクセスポイント情報に登録 れているSSIDの情報に基づいて行われる。す わち、アクセスポイント情報においてSSIDが 登録されているアクセスポイントのみ、SSID 検索対象とされる。このようにして、無線LA Nモジュール部24と無線通信が可能なアクセス ポイントが検索される。

 ステップS18では、ステップS17においてSSID が検索されたか否かを判定する。無線LANを介 して通信可能なアクセスポイントのSSIDが少 くとも一つ以上検索された場合は、ステッ S19へ進む。一方、無線LANを介して通信が可 なSSIDが一つも検索されなかった場合は、ス ップS14へ進む。この場合にも、電子カメラ1 からピクチャーバンクサーバ34への画像転送 行われない。

 ステップS19では、ステップS17で検索され SSIDの中に、電子カメラ1において登録済み SSIDがあるか否かを判定する。登録済みのSSID が存在する場合、すなわち、電子カメラ1に いてアクセスポイント情報が登録されてい アクセスポイントのSSIDが少なくとも一つ以 検索された場合は、ステップS24へ進む。な 、フリープランのアクセスポイント情報で 録されているSSIDを登録済みのSSIDに加えて よい。一方、検索されたSSIDの中に登録済み SSIDが存在しない場合は、ステップS20へ進む 。

 ステップS19からステップS20へ進んだ場合 ステップS20では、電子カメラ1の接続先を選 択するための接続先選択画面を液晶ディスプ レイ21に表示する。この接続先選択画面では ステップS17において検索されたSSIDの一覧が 表示される。

 ステップS21では、ステップS20で表示した 続先選択画面において、いずれかのSSIDが電 子カメラ1の接続先として選択されたか否か 判定する。接続先選択画面に一覧表示したSS IDのいずれかがユーザの操作入力により選択 れると、そのSSIDに対応するアクセスポイン トを電子カメラ1の接続先に設定して、次の テップS22へ進む。一方、ユーザからの操作 行われず、接続先の選択が所定時間以上行 れなかった場合は、ステップS14へ進む。こ 場合にも、電子カメラ1からピクチャーバン サーバ34への画像転送は行われない。

 ステップS22では、選択されたSSIDに電子カ メラ1が接続できたか否かを判定する。選択 れたSSIDに接続できた場合はステップS23へ進 、ステップS23において画像転送処理を実行 る。この画像転送処理の内容は、後で詳し 説明する。これにより、電子カメラ1からピ クチャーバンクサーバ34へ撮影画像が転送さ る。ステップS23を実行したら、図2のステッ プS14へ進む。

 一方、検索されたSSIDの中に電子カメラ1 おいて登録済みのSSIDがあるとステップS19に いて判定された場合、ステップS24では、そ 登録済みのSSIDを接続先として自動的に選択 する。このとき、複数の登録済みSSIDが検索 れていた場合は、無線LANモジュール部24にお いて受信される電波の受信電界強度が強い順 、すなわち無線接続環境が良好なSSIDから順 自動的に選択する。これにより、検索され いずれかの登録済みSSIDに接続できない場合 は、他の登録済みSSIDへの接続を試みる。

 ステップS25では、ステップS24で選択され 登録済みSSIDに電子カメラ1が接続できたか かを判定する。選択されたSSIDに接続できた 合はステップS23へ進み、ステップS23におい 画像転送処理を実行する。これにより、電 カメラ1からピクチャーバンクサーバ34へ撮 画像が転送される。ステップS23を実行した 、ステップS14へ進む。一方、いずれの登録 みSSIDにも接続できなかった場合は、ステッ プS26へ進む。

 ステップS26では、ステップS17でSSIDを検索 したときに、電子カメラ1に登録されていな SSIDが検索されたか否かを判定する。登録済 でないSSIDが検索されていた場合はステップ S20へ進み、ステップS20において、その未登録 のSSIDを一覧表示した接続先選択画面を液晶 ィスプレイ21に表示する。その後は、前述の ステップS21およびS22の処理を実行することに より、ユーザの操作入力によって選択された SSIDに接続してから、ステップS23の画像転送 理を実行する。一方、ステップS17において 録済みでないSSIDが一つも検索されていなか た場合は、ステップS14へ進む。この場合に 、電子カメラ1からピクチャーバンクサーバ 34への画像転送は行われない。

 次に、外部から電力が供給開始されたと に電子カメラ1の電源がオンであった場合、 すなわち図2のステップS2からステップS12へ進 んだ場合の処理について説明する。この場合 、ステップS12では、電子カメラ1において使 する動作電力の切り替えを行う。すなわち それまでは充電池4から電子カメラ1の各部へ 動作用の電力を供給していたものを、ACアダ ター6から供給するように切り替える。これ により、電子カメラ1はバッテリー動作から 部電源動作に切り替えられる。

 ステップS13では、ステップS12において電 カメラ1を外部電源動作に切り替えた後に、 ユーザによって操作部16の電源スイッチが操 されたか否かを判定する。電源スイッチが 作された場合、すなわちユーザから電源オ の指示操作があった場合は、次のステップS 14へと進む。

 ステップS13からステップS14へ進んだ場合 または前述のステップS4、S5、S7、S11、S16、S 18、S21、S23またはS26からステップS14へ進んだ 合、ステップS14では、電子カメラ1の電源を オフする。これにより、ステップS23において 画像転送処理を実行した後にステップS14を実 行した場合は、電子カメラ1の撮影画像をピ チャーバンクサーバ34へ転送した後に、電子 カメラ1の電源が自動的にオフされる。また 他の場合は、撮影画像を転送せずに電子カ ラ1の電源がオフされる。

 ステップS15では、充電池4の充電を開始す る。こうして電子カメラ1の電源をオフして 電池4の充電を開始したら、制御部17は図2お び3のフローチャートを終了することにより 、ピクチャーバンク転送処理を完了する。な お、その後の充電池4の充電制御は、前述の うに充電制御部5によって行われる。

 以上説明したような処理が制御部17にお て実行されることにより、電子カメラ1の撮 画像が無線LANを介してピクチャーバンクサ バ34へ転送される。

4.画像転送処理
 次に、図3のステップS23で実行される画像転 送処理の具体的な内容について説明する。図 4は、画像転送処理のフローチャートである

 ステップS101では、接続先として選択され たSSIDのアクセスポイントへ接続するための 号キーであるWEP(Wired Equivalent Privacy)キーの 力要求があるか否かを判定する。なお、WEP ーではなく他の暗号形式による暗号キーを いることもできる。WEPキーの入力要求があ 場合はステップS102へ進み、ない場合はステ ップS105へ進む。

 ステップS102では、WEPキーを入力するため のWEPキー入力画面を液晶ディスプレイ21に表 する。ユーザは、このWEPキー入力画面にお て方向ボタンなどを操作することにより、 意のWEPキーを電子カメラ1に対して入力する ことができる。

 ステップS103では、ステップS102で表示し WEPキー入力画面において、WEPキーがユーザ 操作により入力されたか否かを判定する。 力された場合は、ステップS104へ進む。一方 ユーザからの操作が何も行われず、WEPキー 入力が所定時間以上行われなかった場合は ステップS120へ進む。この場合は、電子カメ ラ1からピクチャーバンクサーバ34への画像転 送は行われない。

 ステップS104では、ステップS103において しいWEPキーがユーザに入力されたか否かを 定する。入力されたWEPキーが正しくない場 は、ステップS102へ戻って正しいWEPキーを入 し直すようユーザに指示する。一方、正し WEPキーが入力された場合は、ステップS105へ 進む。このようにしてWEPキーの認証が行われ る。なお、ユーザは、WEPキーの入力の途中で キャンセルボタンを押すことにより、WEPキー の入力を中止することもできる。

 なお、アクセスポイントからWEPキーの入 を要求された場合であっても、ユーザが過 にそのアクセスポイントに対して正しいWEP ーを入力していた場合は、そのWEPキーの内 が電子カメラ1において記憶される。したが ってその場合は、記憶されたWEPキーを用いて ステップS104の判定を行うことにより、WEPキ 入力画面を表示することなくWEPキーの認証 行われる。同様に、アクセスポイント情報 おいてWEPキーの内容が記録されている場合 、そのWEPキーを用いて、WEPキー入力画面を 示することなくWEPキーの認証が行われる。

 ステップS105では、接続先として選択され たSSIDのアクセスポイントから、そのアクセ ポイントへ接続するためのユーザ認証要求 あるか否かを判定する。このユーザ認証要 は、公衆アクセスポイント31において、正当 な利用者からの接続のみを許可するために行 われる。ユーザ認証要求がある場合はステッ プS106へ進み、ない場合はステップS109へ進む

 ステップS106では、ユーザ名とパスワード の入力画面を液晶ディスプレイ21に表示する ユーザは、この入力画面において方向ボタ などを操作することにより、予め入手して いたユーザ名とパスワードを電子カメラ1に 対して入力することができる。

 ステップS107では、ステップS106で表示し ユーザ名とパスワードの入力画面において ユーザ名とパスワードがユーザの操作によ 入力されたか否かを判定する。入力された 合は、ステップS108へ進む。一方、ユーザか の操作が何も行われず、ユーザ名とパスワ ドが所定時間以上入力されなかった場合は ステップS120へ進む。この場合も、電子カメ ラ1からピクチャーバンクサーバ34への画像転 送は行われない。

 ステップS108では、ステップS107において しいユーザ名とパスワードがユーザに入力 れたか否かを判定する。入力されたユーザ とパスワードが正しくない場合は、ステッ S106へ戻ってユーザ名とパスワードの入力画 を再び表示することにより、正しいユーザ とパスワードを入力し直すようユーザに指 する。一方、正しいユーザ名とパスワード 入力された場合は、ステップS109へ進む。こ のようにしてユーザ認証が行われる。なお、 ユーザは、ユーザ名とパスワードの入力の途 中でキャンセルボタンを押すことにより、ユ ーザ名とパスワードの入力を中止することも できる。

 上記のユーザ認証の際には、WISPr(Wireless  Internet Service Provider roaming)と呼ばれる手順 したがって、電子カメラ1とアクセスポイン との間で所定の情報が交換される。なお、 ーザ認証の場合もWEPキーの認証と同様に、 クセスポイントからユーザ認証を要求され 場合であっても、ユーザが過去にそのアク スポイントに対して正しいユーザ名とパス ードを入力していた場合は、そのユーザ名 パスワードの内容が電子カメラ1において記 憶される。したがってその場合は、記憶され たユーザ名とパスワードを用いてステップS10 8の判定を行うことにより、ユーザ名とパス ードの入力画面を表示することなくユーザ 証が行われる。また、アクセスポイント情 においてユーザ名とパスワードの内容が記 されている場合は、そのユーザ名とパスワ ドを用いて、ユーザ名とパスワードの入力 面を表示することなくユーザ認証が行われ 。

 アクセスポイントからWEPキーの入力要求 たはユーザ認証要求があると、以上説明し ようなWEPキーの認証やユーザ認証が行われ 。これらの認証結果が正しい場合は、アク スポイントへの接続が完了する。こうして クセスポイントへの接続が完了することに り、電子カメラ1が無線LANを介して画像の転 送先であるピクチャーバンクサーバ34に接続 れる。

 ステップS109では、無線LANを介して接続さ れたピクチャーバンクサーバ34に対して、電 カメラ1において決定されたカメラIDを送信 る。このカメラIDは、ピクチャーバンクサ バ34がユーザ認証を行うために用いられ、電 子カメラ1の各々に固有の内容を有している したがって、ピクチャーバンクサーバ34は、 電子カメラ1から受信したカメラIDに基づいて 画像転送を行うユーザを特定することができ る。このようにして、画像の転送先であるピ クチャーバンクサーバ34へ画像を転送するの 先立って、電子カメラ1の各々に固有のユー ザ認証用のカメラIDを、電子カメラ1からピク チャーバンクサーバ34に対して送信する。

 カメラIDは、電子カメラ1において次のよ に決定することができる。たとえば、予め 電子カメラにそれぞれ記憶された固定のID 号に基づいてカメラIDを決定する。このID番 には、たとえば各電子カメラの製造番号な を用いることができる。なお、このときユ ザが他人のカメラIDを不正に利用したり、 るいはカメラIDをユーザが不正に改ざんした りできないようにするため、各電子カメラの ID番号は暗号化された状態でそれぞれ記憶さ ていることが好ましい。さらに、所定のア ゴリズムに従って算出され、所定のタイミ グでその内容が変更される別のID番号を、 記のID番号と組み合わせて用いてもよい。こ の場合、ピクチャーバンクサーバ34では、同 アルゴリズムを用いて同じタイミングでカ ラIDの内容を判断する必要がある。このよ にすれば、カメラIDの不正利用や改ざんをよ り一層防止することができる。

 ステップS110では、ステップS109で送信し カメラIDに基づいてピクチャーバンクサーバ 34が行ったサーバ認証の結果がOKであったか かを判定する。サーバ認証の結果がOKであっ た場合は、次のステップS111へ進む。一方、 ーバ認証の結果がOKでなかった場合、すなわ ち送信したカメラIDが不正なものであった場 や、カメラIDによって特定されたユーザが ービス利用制限の対象となっている場合に 、ステップS120へ進む。この場合、電子カメ 1からピクチャーバンクサーバ34への画像転 は行われない。

 ステップS111では、ピクチャーバンクサー バ34へ転送する画像ファイルの選択を行う。 こでは、メモリカード30に記録されている 影画像の各画像ファイルのうち、未転送の 像ファイルを選択する。なお、画像ファイ が未転送であるか否かの判断は、転送時に 定されるフラグ情報の有無に基づいて行わ る。このフラグ情報は、アーカイブビット 呼ばれている。すなわち、アーカイブビッ が設定されている画像ファイルは転送済み あり、アーカイブビットが設定されていな 画像ファイルは未転送であると判断される これにより、転送済みであると判定された 像ファイルが転送すべき画像ファイルから かれる。

 ステップS112では、ステップS111で選択し 未転送の画像ファイルについてのファイル 報をピクチャーバンクサーバ34へ送信する。 ここで送信されるファイル情報には、画像フ ァイルの種類、すなわち静止画像または動画 像のいずれであるかを示す情報や、ファイル 名、データサイズなどが含まれている。こう して電子カメラ1から送信されるファイル情 は、ピクチャーバンクサーバ34において、後 述する転送指示情報の内容を決定するために 用いられる。

 ステップS113では、ステップS112で送信し ファイル情報に基づいてピクチャーバンク ーバ34から送信される転送指示情報を受信す る。この転送指示情報により、ピクチャーバ ンクサーバ34から電子カメラ1に対して、どの 画像ファイルを転送するかの指示が行われる 。さらに、動画像ファイルを転送する場合は 、その動画像ファイルの転送部分の指示も転 送指示情報により行われる。すなわち、動画 像ファイルの全てを転送するのか、あるいは 途中から転送するのか、途中から転送する場 合は先頭から何バイト目の部分から転送する のか、といった指示が行われる。

 なお、ピクチャーバンクサーバ34は、過 に転送が中断された動画像ファイルを再転 する際に、再転送部分を指定してその動画 ファイルを途中から再転送するよう指示を う。このときのピクチャーバンクサーバ34に よる再転送部分の指定は、後述するエラーチ ェック情報に基づいて行われる。

 ステップS114では、ステップS113で受信し 転送指示情報に基づいて、ピクチャーバン サーバ34へ転送する画像ファイルを決定する 。ここでは、ピクチャーバンクサーバ34の指 に従って転送画像ファイルを決定する。す わち、ステップS111で選択した未転送の画像 ファイルのうち、転送指示情報によって転送 を指示された画像ファイルのみを転送画像フ ァイルとする。また、動画像ファイルについ ては、転送指示情報の指示内容に従って、そ の全部を転送するのか、あるいは途中から再 転送するかを決める。さらに、途中から再転 送する場合は、どの部分から再転送するかも 定める。

 ステップS115では、ステップS114で決定さ た転送画像ファイルの中に動画像ファイル あるか否かを判定する。転送画像ファイル 中に動画像ファイルが含まれている場合は テップS116へ進む。一方、転送画像ファイル 動画像ファイルが含まれていない場合、す わち決定された転送画像ファイルが全て静 画像ファイルである場合は、ステップS116を 実行せずにステップS117へ進む。

 ステップS116では、転送画像ファイルに含 まれる動画像ファイルについて、転送時のエ ラー発生の有無をピクチャーバンクサーバ34 おいて検出するためのエラーチェック情報 算出する。ここでは、たとえばチェックサ や各種の誤り検出用符号などをエラーチェ ク情報として算出することができる。この き、動画像ファイルの所定データ量ごとに ラーチェック情報を算出する。たとえば、 画像ファイルを10メガバイトごとに区切り その区切りのそれぞれについてチェックサ などのエラーチェック情報を算出する。

 ステップS117では、ピクチャーバンクサー バ34の指示に従ってステップS114で決定された 転送画像ファイルの転送を行う。すなわち、 ステップS111で選択した未転送の画像ファイ のうち、転送指示情報によって指示された 像ファイルのみを転送する。また、動画像 ァイルについては、転送指示情報による指 内容に従って、その全部を転送するか、あ いは、ピクチャーバンクサーバ34により指定 された部分を再転送する。このようにするこ とで、過去に動画像の転送が中断されており 、その動画像データを再転送する場合には、 中断前に転送済みの部分を除いて再転送する ことができる。なお、動画像ファイルを転送 するときには、ステップS116で算出したエラ チェック情報も一緒にピクチャーバンクサ バ34へ送信する。このときさらに、電子カメ ラ1において設定されているユーザのニック ームとメールアドレスも一緒に送信する。

 ステップS118では、ステップS117において 像ファイルの転送が終了したか否かを判定 る。ステップS114で決定された全ての転送画 ファイルを転送し終えるまではステップS117 へ戻り、画像ファイルの転送を継続する。指 定された全ての画像ファイルの転送を終了し たら、ステップS118へ進む。

 ステップS119では、ステップS117で転送し 画像ファイルに対してアーカイブビットの 定を行う。なお、アーカイブビットは、前 のように転送済みであるか否かを示すため 各画像ファイルに設定されるフラグ情報で る。これにより、転送が終了した画像ファ ルにはアーカイブビットが設定される。し がって、次に画像転送処理を実行したとき は、その画像ファイルがステップS111におい 未転送画像として選択されることはない。

 ステップS120では、電子カメラ1とピクチ ーバンクサーバ34との間で確立されたネット ワークの切断を行う。このとき無線LANモジュ ール部24は、接続先として選択されたアクセ ポイントとの無線通信を終了する。これに り、電子カメラ1とそのアクセスポイントの 間における無線LANを介した接続が解除される 。次のステップS121では、無線LANモジュール 24への電力供給を停止し、無線LANモジュール 部24の電源をオフする。次のステップS122では 、画像の転送が終了したことを示す転送終了 画面を液晶ディスプレイ21に表示する。ステ プS122を実行したら、制御部17は図4のフロー チャートを終了する。

 以上説明したような処理により、電子カ ラ1とピクチャーバンクサーバ34とが無線LAN 介して接続される。そして、未転送の画像 ァイルが選択され、電子カメラ1からピクチ ャーバンクサーバ34へ転送される。なお、画 転送前にキャンセルボタンが押された場合 、キャンセル画面を表示して図4のフローチ ャートを終了する。

5.転送画像蓄積処理
 次に、電子カメラ1からピクチャーバンクサ ーバ34へ撮影画像を転送するときのピクチャ バンクサーバ34の動作について説明する。 5は、このときピクチャーバンクサーバ34が 行する転送画像蓄積処理のフローチャート ある。以下では、この図5のフローチャート したがって説明を行う。

 ステップS200では、電子カメラ1からカメ IDを受信する。このカメラIDは、先に説明し 図4のステップS109において電子カメラ1から 信されるものである。

 ステップS201では、ステップS200で受信し カメラIDに基づいて、そのカメラIDを送信し 電子カメラ1が使用可能なものであるか否か を判定する。たとえば、不正な内容のカメラ IDを受信した場合や、当該電子カメラ1が後述 するアンリンク状態に設定されている場合は 、電子カメラ1が使用可能なカメラではない 判定してステップS203へ進む。一方、これら 該当しない場合は、電子カメラ1が使用可能 なカメラであると判定してステップS202へ進 。

 ステップS202またはステップS203では、ス ップS201の判定の結果をサーバ認証結果とし 電子カメラ1へ送信する。すなわち、ステッ プS201からステップS202へ進んだ場合は、サー 認証結果がOKであったことを電子カメラ1に して送信する。この場合、サーバ認証結果 送信後に次のステップS204へ進む。一方、ス テップS201からステップS203へ進んだ場合は、 ーバ認証結果がOKでなかったことを電子カ ラ1に対して送信する。この場合、サーバ認 結果の送信後に、ピクチャーバンクサーバ3 4は図5のフローチャートを終了する。したが て、電子カメラ1からピクチャーバンクサー バ34への画像転送が行われない。

 ステップS204では、電子カメラ1から送信 れるファイル情報を受信する。このファイ 情報は、図4のステップS112において電子カメ ラ1から送信されるものである。前述のよう 、ファイル情報は、これから転送しようと る未転送の画像ファイルの種類やファイル 、データサイズなどを含んでいる。

 ステップS205では、ステップS204で受信し ファイル情報に基づいて、そのファイル情 により表された未転送の画像ファイルのう いずれかを選択する。次のステップS206では ステップS205で選択した画像ファイルが、ピ クチャーバンクサーバ34において既に蓄積さ ている画像ファイルであるか否かを判定す 。既に蓄積されている画像ファイルである 合はステップS208へ進み、ステップS208にお てその画像ファイルを転送対象から除外し 後、ステップS212へ進む。一方、ステップS205 で選択した画像ファイルがピクチャーバンク サーバ34にまだ蓄積されていない場合は、ス ップS207へ進む。

 ステップS207では、ステップS205で選択し 画像ファイルが、ピクチャーバンクサーバ34 において途中まで蓄積済みの動画像ファイル であるか否かを判定する。途中まで蓄積済み の動画像ファイルではない場合、すなわち静 止画像ファイルまたは未蓄積の動画像ファイ ルである場合は、ステップS211へ進む。一方 ステップS205で選択した画像ファイルが途中 で蓄積済みの動画像ファイルである場合、 なわち過去に転送が中断されたためにその 画像ファイルを途中までしか蓄積できなか た場合は、ステップS209へ進む。

 ステップS209では、ステップS207において 中まで蓄積済みであると判定された動画像 ァイルについて、エラーチェックを実行す 。このエラーチェックは、ピクチャーバン サーバ34において当該動画像ファイルの所定 データ量ごとに算出したエラーチェック情報 の算出結果と、過去に電子カメラ1から当該 画像ファイルと共に送信されたエラーチェ ク情報とを照合することにより行う。すな ち、ピクチャーバンクサーバ34によるエラー チェック情報の算出結果と、電子カメラ1に るエラーチェック情報の算出結果とが等し れば、その部分については正しい内容のデ タが蓄積されていると判定する。一方、両 の算出結果が異なる場合、その部分につい は誤った内容のデータが蓄積されていると 定する。こうしてエラーチェックを実行す ことにより、途中まで蓄積済みであると判 された動画像ファイルのうちでどの部分が しく、どの部分が誤っているかが判定され ら、次のステップS210へ進む。

 ステップS210では、ステップS209で行った ラーチェックの結果に基づいて、当該動画 ファイルの再転送開始位置を設定する。こ とき、正しいと判定された部分を除き、誤 ていると判定された部分を含むように、再 送開始位置を設定する。こうして動画像フ イルの再転送開始位置を設定することによ 、転送を中断された動画像に対して過去に 子カメラ1から送信されたエラーチェック情 に基づいて、再転送する部分を指定するこ ができる。その結果、中断前に転送済みの 分を除いて動画像ファイルを再転送するよ 電子カメラ1に指示することができる。

 ステップS211では、ステップS205で選択し 画像ファイルを転送対象に設定する。次の テップS212では、ステップS204で受信したファ イル情報により表された未転送の画像ファイ ルの全てを、これまでに実行したステップS20 5において選択したか否かを判定する。まだ 択していない未転送の画像ファイルがある 合はステップS205へ戻り、その中からいずれ の画像ファイルをステップS205において選択 した後、その画像ファイルに対して上記のよ うな処理を行う。これにより、全ての未転送 画像ファイルに対して、ステップS206~S211で説 明したような処理を実行する。一方、未転送 の画像ファイルを全てステップS205において 択済みである場合は、ステップS213へ進む。

 ステップS213では、電子カメラ1に対して 送指示情報を送信する。このとき、ステッ S211で転送対象として設定された画像ファイ について転送指示情報を送信することによ 、その画像ファイルを転送するよう電子カ ラ1に対して指示する。ここで送信された転 送指示情報が電子カメラ1において図4のステ プS113で受信されることにより、ピクチャー バンクサーバ34の指示に応じた画像ファイル 電子カメラ1から転送される。

 ステップS214では、図3のステップS117にお て電子カメラ1から転送された画像ファイル を受信する。次のステップS215では、ステッ S200で受信したカメラIDに基づいて電子カメ 1のユーザを特定し、そのユーザがピクチャ バンクサーバ34においてユーザ登録済みで るか否かを判定する。ユーザ登録済みであ 場合はステップS216へ進み、まだユーザ登録 していない場合はステップS217へ進む。なお 、ユーザ登録の具体的な方法については、図 6のフローチャートを用いて後で説明する。

 ステップS215においてユーザ登録済みであ ると判定された場合、ステップS216では、ユ ザフォルダに画像ファイルを蓄積する。こ ユーザフォルダは、電子カメラ1から転送さ る撮影画像を記録するために、ユーザ登録 にピクチャーバンクサーバ34の記録装置に いて設定される記録領域である。ピクチャ バンクサーバ34は、ユーザ登録を行ったユー ザごとに、ユーザフォルダとして所定の記録 容量を記録装置内に割り当てる。なお、同じ ユーザに対して複数の電子カメラが登録され た場合、ピクチャーバンクサーバ34は、その 子カメラの台数に応じた記録容量をユーザ ォルダに対して割り当てる。このようにし 、ユーザ登録が行われた後は、ユーザフォ ダに撮影画像を記録する。ステップS216を実 行したら、ピクチャーバンクサーバ34は図5の フローチャートを終了する。

 一方、ステップS215においてユーザ登録済 みでないと判定された場合、ステップS217で 、テンポラリフォルダに画像ファイルを蓄 する。このテンポラリフォルダは、電子カ ラ1から転送される撮影画像を記録するため 、ピクチャーバンクサーバ34の記録装置に いて予め設定されている記録領域である。 クチャーバンクサーバ34は、電子カメラ1の 体ごとに、テンポラリフォルダとして所定 記録容量を記録装置内に予め割り当ててい 。このようにして、ユーザ登録が行われる は、テンポラリフォルダに撮影画像を記録 る。なお、ユーザ登録完了後は、それまで テンポラリフォルダに記録された画像ファ ルがユーザフォルダに移動される。

 ステップS218では、ユーザ登録を促すため の電子メールをユーザの電子メールアドレス に送信する。この電子メールはウェルカムメ ールと呼ばれており、ユーザ登録を行うため の登録ページへの接続情報として、登録ペー ジのURL(Uniform Resource Locator)情報が含まれて る。このとき、電子カメラ1より画像ファイ 転送時に合わせて送信されるメールアドレ の情報に基づいて、送信先の電子メールア レスを判断してウェルカムメールを送信す 。こうしてステップS218を実行することで、 ステップS217においてテンポラリフォルダに 像が記録されると、それに応じてウェルカ メールがユーザに送信される。ステップS218 実行後、ピクチャーバンクサーバ34は図5の ローチャートを終了する。

 なお、当該ユーザに対してウェルカムメ ルを既に送信していた場合は、ステップS218 においてウェルカムメールを送信する際に、 登録ページのURLを前とは異なる内容に書き換 える。このようにして、ウェルカムメールを 送信する度に、登録ページへの接続情報であ るURLを変化させるようにする。さらに、過去 に送信したウェルカムメールに記載されたURL を無効とし、今回送信する最新のウェルカム メールに記載されたURLのみを有効とする。こ れにより、過去のウェルカムメールを不正に 入手した第三者がユーザに無断でユーザ登録 を行おうとした場合にも、それを阻止するこ とができる。

 以上説明したような転送画像蓄積処理を 行することにより、ピクチャーバンクサー 34は、電子カメラ1から転送された画像を蓄 する。

6.ユーザ登録処理
 次に、ユーザ登録時のピクチャーバンクサ バ34の動作について説明する。図6は、この きピクチャーバンクサーバ34が実行するユ ザ登録処理のフローチャートである。以下 は、この図6のフローチャートにしたがって 明を行う。

 ステップS301では、ユーザ登録ページへの 接続要求があったか否かを判定する。ユーザ 登録ページへの接続要求は、ユーザがPC35を 作することにより、図5のステップS218でピク チャーバンクサーバ34から送信されたウェル ムメールをPC35において受信し、そのウェル カムメールに記載された登録ページのURLをク リック等して選択することにより行われる。 この接続要求は、自宅アクセスポイント32お びインターネット33を介してピクチャーバ クサーバ34に入力される。

 ステップS302では、ステップS301の接続要 において指定されたURLが有効なURLであるか かを判定する。前述したようにピクチャー ンクサーバ34は、図5のステップS218において ェルカムメールの送信を行うときに、最新 URLのみを有効として過去のURLを無効化する したがって、有効とされた最新のURLが接続 求において指定されている場合は、ステッ S303へと進む。一方、無効化されたURLが接続 要求において指定されている場合は、ステッ プS309へと進む。

 ステップS303では、インターネット33を介 て接続されたPC35に対して、ユーザ登録ペー ジを表示させるためのユーザ登録ページ情報 を出力する。このユーザ登録ページ情報をPC3 5において受信することにより、PC35にユーザ 録ページが表示される。このユーザ登録ペ ジでは、ユーザがPC35を操作することにより 、パスワードや、ピクチャーバンクサーバ34 おいて電子カメラ1を特定するためのキー情 報などを、ユーザ登録情報として入力するこ とができる。なお、キー情報は、電子カメラ 1において所定の操作をすることにより表示 れるものであり、その内容は電子カメラ1の 体ごとに固有である。

 ステップS304では、PC35においてユーザ登 情報が入力されたか否かを判定する。ユー 登録情報が入力されるまではステップS304に まり、入力されたらステップS305へ進む。

 ステップS305では、ステップS304でユーザ 入力されたユーザ登録情報に基づいて、ユ ザ登録を行う。このとき、ユーザ登録情報 して入力された前述のキー情報に基づいて 当該ユーザの所有する電子カメラ1を特定し その電子カメラ1と当該ユーザとを対応付け て登録する。そして、ユーザに入力されたユ ーザ登録情報の内容をピクチャーバンクサー バ34において記録する。

 ステップS306では、ステップS305でユーザ 録したユーザに対して、ピクチャーバンク ーバ34の記録装置内にユーザフォルダを作成 する。このユーザフォルダには、所定の記録 容量が割り当てられる。なお、前述したよう に、同じユーザに対して複数の電子カメラが 登録されている場合は、その電子カメラの台 数に応じた記録容量がユーザフォルダに対し て割り当てられる。

 ステップS307では、ステップS305でユーザ 録したユーザが所有する電子カメラ1に対し 、ピクチャーバンクサーバ34の記録装置内 予め設定されたテンポラリフォルダに蓄積 れた画像ファイルがあるか否かを判定する このとき、ユーザ登録情報として入力され 前述のキー情報に基づいて、当該ユーザの 有する電子カメラ1が特定される。こうして 定された電子カメラ1に対して設定されてい るテンポラリフォルダに、その電子カメラ1 ら転送された画像ファイルが蓄積されてい 場合は、ステップS308へ進む。

 ステップS308では、テンポラリフォルダに 蓄積された画像ファイルを、ステップS306で 成したユーザフォルダに移動する。これに り、ユーザ登録前にテンポラリフォルダに 時的に記録された画像が、ユーザごとに作 されたユーザフォルダへと移動される。ス ップS308を実行したら、ピクチャーバンクサ バ34は図6のフローチャートを終了する。

 一方、ステップS307においてテンポラリフ ォルダに蓄積された画像ファイルがないと判 定された場合、ピクチャーバンクサーバ34は テップS307を実行せずに図6のフローチャー を終了する。この場合、テンポラリフォル からユーザフォルダへの画像の移動は行わ ない。

 また、ステップS302において、接続要求に より指定されたURLが有効なURLではないと判定 された場合、ステップS309では、エラーメッ ージをPC35に対して出力する。このエラーメ セージを受信したPC35は、ユーザ登録ができ ない旨を表示してユーザに知らせる。ステッ プS309を実行したら、ピクチャーバンクサー 34は図6のフローチャートを終了する。

 以上説明したようなユーザ登録処理を実 することにより、ピクチャーバンクサーバ3 4は、インターネット33を介して接続されたPC3 5からの登録指示に応じて、電子カメラ1のユ ザ登録を行う。

7.リセット処理
 次に、ユーザ登録をリセットする際のピク ャーバンクサーバ34の動作について説明す 。図7は、このときピクチャーバンクサーバ3 4が実行するリセット処理のフローチャート ある。以下では、この図7のフローチャート したがって説明を行う。

 ステップS401では、ユーザによりアンリン ク指示が入力されたか否かを判定する。この アンリンク指示は、電子カメラ1からピクチ ーバンクサーバ34への撮影画像の転送を一時 的に禁止するためにユーザが行う指示である 。なお、アンリンク指示の入力は、インター ネット33を介してピクチャーバンクサーバ34 接続されたPC35をユーザが操作することによ 行われる。アンリンク指示の入力がなけれ ステップS401に留まり、アンリンク指示の入 力があったらステップS402へ進む。

 ステップS402では、電子カメラ1をアンリ ク状態に設定する。これにより、ユーザに るアンリンク指示に応じて、ユーザ登録時 行われた電子カメラ1とユーザとの対応付け 一時的に無効化される。こうして電子カメ 1がアンリンク状態に設定されているときに 、電子カメラ1からピクチャーバンクサーバ34 へ撮影画像を転送しようとしても、前述した ように図5のステップS201において使用可能な メラではないと判定されるため、転送でき くなる。

 ステップS403では、電子カメラ1からリセ ト情報が送信されたか否かを判定する。こ リセット情報は、電子カメラ1において所定 リセット操作がユーザにより行われ、その に電子カメラ1とピクチャーバンクサーバ34 が無線LANを介して接続されると、電子カメ 1からピクチャーバンクサーバ34へ自動的に 信されるものである。なお、電子カメラ1に おいてリセット操作が行われると、電子カメ ラ1は初期設定状態に戻される。このとき、 子カメラ1に登録されていたアクセスポイン 情報、ニックネーム、メールアドレスなど 消去される。

 ステップS403において電子カメラ1からリ ット情報が送信された場合、ステップS406へ む。ステップS406では、ピクチャーバンクサ ーバ34において記録されているユーザ登録情 を消去する。これにより、電子カメラ1とユ ーザとの対応付けを解除して、ユーザ登録を 取り消す。こうしてユーザ登録が取り消され た後に、電子カメラ1からピクチャーバンク ーバ34へ撮影画像を転送すると、ユーザ登録 前と同様に、その撮影画像はピクチャーバン クサーバ34においてテンポラリフォルダに蓄 される。ステップS406を実行したら、ピクチ ャーバンクサーバ34は図7のフローチャートを 終了する。

 一方、ステップS403において電子カメラ1 らリセット情報が送信されなかった場合は ステップS404へ進む。ステップS404では、ステ ップS402でアンリンク状態に設定された電子 メラ1に対して、ユーザによりリリンク指示 入力されたか否かを判定する。このリリン 指示は、電子カメラ1をアンリンク状態から 元の登録状態に戻すためにユーザが行う指示 である。ユーザは、誤って電子カメラ1をア リンク状態に設定した場合や、他人に貸与 る際に撮影画像の転送を禁止するため電子 メラ1をアンリンク状態に設定した場合など 、このリリンク指示を行うことにより、ピ チャーバンクサーバ34における電子カメラ1 状態を元の登録状態に戻すことができる。 お、リリンク指示の入力は、インターネッ 33を介してピクチャーバンクサーバ34に接続 されたPC35をユーザが操作することにより行 れる。

 ステップS404においてリリンク指示の入力 がなければ、ステップS403へ戻ってリセット 報の送信の有無について判定を繰り返す。 方、リリンク指示の入力があったら、ステ プS405へ進む。

 ステップS405では、ステップS402で設定し アンリンク状態を解除する。これにより、 時的に無効化された電子カメラ1とユーザと 対応付けが回復され、元の登録状態に戻る ステップS405を実行したら、ピクチャーバン クサーバ34は図7のフローチャートを終了する 。

 以上説明したようなリセット処理を実行 ることにより、ピクチャーバンクサーバ34 、インターネット33を介して接続されたPC35 らのアンリンク指示に応じて、電子カメラ1 ユーザ登録を一時的に無効化する。さらに PC35からのリリンク指示に応じて、一時的に 無効化されたユーザ登録を回復する。

8.転送中断画像保管処理
 次に、電子カメラ1からの画像転送が中断さ れた場合のピクチャーバンクサーバ34の動作 ついて説明する。図8は、このときピクチャ ーバンクサーバ34が実行する転送中断画像保 処理のフローチャートである。この図8のフ ローチャートにしたがって説明を行う。

 ステップS501では、電子カメラ1からの転 が中断された画像があるか否かを判定する 転送中断された画像がピクチャーバンクサ バ34にある場合はステップS502へ進み、ない 合はステップS503へ進む。なお、電子カメラ1 からの画像転送の中断は、ユーザが転送中に キャンセルボタンを操作して自発的に行う場 合と、電波環境の悪化等により無線LANを介し た接続が維持できなくなった場合に発生する 場合とがある。

 ステップS502では、転送中断された画像が 動画像と静止画像のどちらであるかを判定す る。動画像であると判定された場合はステッ プS503へ進む。ステップS503では、その動画像 ついて中断前に転送済みの部分を保管する このとき、ユーザ登録前であればテンポラ フォルダに記録して保管し、ユーザ登録後 あればユーザフォルダに記録して保管する

 一方、静止画像であると判定された場合 ステップS504へ進む。ステップS504では、そ 静止画像について中断前に転送済みの部分 消去する。すなわち、静止画像については 中断前に転送済みの部分があっても、その 分を保管せずに消去する。ステップS503また S504のいずれかを実行したら、ステップS505 進む。

 ステップS505では、ステップS503で保管さ た動画像の転送済みの部分が、予め定めら た所定の保管期限を過ぎたか否かを判定す 。保管期限を過ぎた場合はステップS506へ進 、その保管された動画像の転送済みの部分 消去する。これにより、ピクチャーバンク ーバ34において動画像の転送済みの部分を 管するときには、所定期間だけ保管し、そ 期間の経過後に消去する。その結果、不要 動画像の転送済み部分が長期間蓄積される を防ぐことができる。ステップS506を実行し らステップS501へ戻り、上記のような処理を 繰り返す。一方、ステップS505において保管 限を過ぎていないと判定した場合は、ステ プS506を実行せずにステップS501へ戻る。

 なお、以上説明したようにして動画像の 送済みの部分を保管したときには、その分 データ量がテンポラリフォルダまたはユー フォルダの残り記録容量から差し引かれる すなわち、電子カメラ1の個体ごとに予め割 り当てられたテンポラリフォルダの記録容量 、または電子カメラ1のユーザごとに予め割 当てられたユーザフォルダの記録容量から そのテンポラリフォルダまたはユーザフォ ダに保管された動画像の転送済みの部分の ータ量を減じた値が求められる。この値に づいて、テンポラリフォルダまたはユーザ ォルダに静止画像または動画像を記録する の合計データ量の上限値が定められる。こ ようにすることで、動画像の転送中断が大 に発生しても、ピクチャーバンクサーバ34は 蓄積能力を維持することができる。

 以上説明したような転送中断画像保管処 を実行することにより、ピクチャーバンク ーバ34は、電子カメラ1による動画像の転送 中断された場合に、その動画像の転送済み 部分を所定期間だけ保管することができる これにより、転送が中断された動画像を電 カメラ1に再転送させる際に、転送済みの部 分を除いて途中から再転送させることができ る。

 以上説明した実施の形態によれば、次の作 効果を奏する。
(1)電子カメラ1は、制御部17により、充電池4 充電するための電力が外部から供給されて るか否かを判定し(ステップS1)、電力が供給 れていると判定されたときに、無線LANモジ ール部24により接続された無線LANを介して 撮影画像をピクチャーバンクサーバ34に転送 する(ステップS117)。このようにしたので、ユ ーザが転送の指示をしなくても、適切なタイ ミングで電子カメラ1から撮影画像を転送す ことができる。

(2)制御部17は、ステップS111において未転送 の画像ファイルを選択するときには、撮影画 像の各画像ファイルに対して設定されるアー カイブビットに基づいて、各画像ファイルに ついてピクチャーバンクサーバ34に転送済み あるか否かをそれぞれ判定する。そして、 送済みであると判定された画像ファイルを いて、ピクチャーバンクサーバ34に転送す (ステップS117)。このようにしたので、未転 の撮影画像を簡単に選択して転送すること できる。

(3)電子カメラ1は、操作部16の電源スイッチ により、電源をオンまたはオフのいずれかに 切り替える。制御部17は、電子カメラ1の電源 がオフであるか否かを判定し(ステップS2)、 フではないと判定されたときにはステップS1 2へ進む。これにより、電子カメラ1の電源が ンに切り替えられているときに、ステップS 1において外部からの電力が供給されている 判定された場合、撮影画像の転送を禁止す 。このようにしたので、電子カメラ1を外部 源動作に切り替えてユーザが操作する際に 、必要のない撮影画像の転送を禁止するこ ができる。

(4)制御部17は、ステップS117において撮影画 像をピクチャーバンクサーバ34に転送した後 、電子カメラ1の電源をオフする(ステップS1 4)。このようにしたので、無駄な電力の消費 抑えることができる。

(5)電子カメラ1は、操作部16によりユーザの 入力操作を検出し、その入力操作に基づいて 、制御部17によりアクセスポイント情報を設 する。このアクセスポイント情報に基づい 、さらに電子カメラ1は、制御部17の制御に り、無線LANモジュール部24を公衆アクセス イント31または自宅アクセスポイント32に接 させ、接続されたアクセスポイントを介し 、撮影画像をピクチャーバンクサーバ34に 送する(ステップS117)。このようにしたので ユーザが転送先への接続に用いる設定情報 前もって端末から入力しなくても、電子カ ラ1から撮影画像を転送することができる。

(6)電子カメラ1は、ケーブルを介して接続 れたPC35において設定されたアクセスポイン 情報を、外部インタフェース部23によってPC 35から受信する。制御部17は、さらにこのア セスポイント情報に基づいて、無線LANモジ ール部24を公衆アクセスポイント31または自 アクセスポイント32に接続させる。このよ にしたので、端末装置であるPC35からもアク スポイント情報を設定することができる。

(7)電子カメラ1は、予め登録されたフリー ランのアクセスポイント情報をメモリ18によ り記憶する。制御部17は、さらにこのフリー ランのアクセスポイント情報に基づいて、 線LANモジュール部24を公衆アクセスポイン 31に接続させる。このようにしたので、アク セスポイント情報を設定しなくても、電子カ メラ1から撮影画像を転送することができる

(8)メモリ18は、フリープランのアクセスポ ント情報として、公衆アクセスポイント31 無料で接続するためのアクセスポイント情 を記憶する。このようにしたので、電子カ ラ1を公衆アクセスポイント31に無料で接続 て撮影画像を転送することができる。

(9)電子カメラ1から転送される撮影画像を 録するためのテンポラリフォルダとユーザ ォルダとが、ピクチャーバンクサーバ34の記 録装置において設定される。ピクチャーバン クサーバ34は、ユーザの登録指示に応じて電 カメラ1のユーザ登録を行う(ステップS305)。 このユーザ登録が行われる前は、テンポラリ フォルダに撮影画像を記録する(ステップS217) 。ユーザ登録が行われた後は、それまでにテ ンポラリフォルダに記録された撮影画像をユ ーザフォルダに移動して(ステップS308)、ユー ザフォルダに撮影画像を記録する(ステップS2 16)。このようにしたので、ピクチャーバンク サーバ34において、電子カメラ1から転送され た撮影画像をユーザごとに適切に分けて記録 することができる。

(10)ピクチャーバンクサーバ34は、テンポラ リフォルダに撮影画像が記録されると、ユー ザ登録を促すための電子メールであるウェル カムメールを送信する(ステップS218)。このよ うにしたので、まだユーザ登録をしていない ユーザに対して、ユーザ登録するように促す ことができる。

(11)ピクチャーバンクサーバ34は、ステップ S218では、電子カメラ1から撮影画像と共に送 されるメールアドレス情報に基づいて、ウ ルカムメールを送信する。このようにした で、ウェルカムメールをユーザのメールア レスに宛てて確実に送信することができる

(12)ステップS218でピクチャーバンクサーバ3 4が送信するウェルカムメールは、ユーザ登 を行うための登録ページへの接続情報とし 、登録ページのURLを含む。このようにした で、ウェルカムメールを受信したユーザは 簡単にユーザ登録を行うことができる。

(13)また、ピクチャーバンクサーバ34は、ス テップS218では、ウェルカムメールを送信す 度に登録ページのURLを変化させ、過去に送 したURLを無効化する。このようにしたので 過去のウェルカムメールを不正に入手した 三者がユーザに無断でユーザ登録を行おう した場合にも、それを阻止することができ 。

(14)ピクチャーバンクサーバ34の記録装置は 、テンポラリフォルダに対しては電子カメラ 1の個体ごとに所定の記録容量を割り当て、 ーザフォルダに対してはユーザ登録を行っ ユーザごとに所定の記録容量を割り当てる このようにしたので、テンポラリフォルダ ユーザフォルダのそれぞれに対して、適切 記録容量を割り当てることができる。

(15)また、一人のユーザに対して複数の電 カメラ1が登録された場合、ピクチャーバン サーバ34の記録装置は、その電子カメラの 録台数に応じた記録容量をユーザフォルダ 対して割り当てる。このようにしたので、 数の電子カメラを所有するユーザに対して その登録台数に応じてユーザフォルダの記 容量を増やすことができる。

(16)ピクチャーバンクサーバ34は、ステップ S304においてユーザに入力されたユーザ登録 報に基づいて、電子カメラ1と当該ユーザと 対応付けて登録する(ステップS305)。このよ にしたので、ピクチャーバンクサーバ34に いて、電子カメラ1から転送された撮影画像 ユーザごとに適切に分けて記録することが きる。

(17)ピクチャーバンクサーバ34は、ユーザに よりアンリンク指示が入力されると(ステッ S401)、そのアンリンク指示に応じて、電子カ メラ1とユーザとの対応付けを無効化するア リンク状態の設定を行う(ステップS402)。そ て、このアンリンク状態の設定が行われて るときには、ピクチャーバンクサーバ34は、 電子カメラ1からの撮影画像の転送を禁止す 。このようにしたので、ユーザはピクチャ バンクサーバ34に対して、電子カメラ1から 撮影画像の転送を一時的に禁止するよう指 することができる。

(18)ピクチャーバンクサーバ34は、ステップ S402においてアンリンク状態の設定が行われ いるときに、電子カメラ1からリセット情報 送信されると(ステップS403)、電子カメラ1と ユーザとの対応付けを解除してユーザ登録を 取り消す(ステップS406)。このようにしたので 、電子カメラ1からのリセット情報の送信に じて、ピクチャーバンクサーバ34における電 子カメラ1の状態をユーザ登録前と同様の状 に戻すことができる。

(19)ピクチャーバンクサーバ34は、ユーザに よりリリンク指示が入力されると(ステップS4 04)、そのリリンク指示に応じて、アンリンク 状態の設定を解除して、無効化された電子カ メラ1とユーザとの対応付けを回復させる(ス ップS405)。このようにしたので、ユーザは 誤って電子カメラ1をアンリンク状態に設定 た場合や、他人に貸与する際に撮影画像の 送を禁止するため電子カメラ1をアンリンク 状態に設定した場合などに、ピクチャーバン クサーバ34における電子カメラ1の状態を元の 登録状態に戻すことができる。

(20)電子カメラ1は、無線LANモジュール部24 より無線LANに接続し、接続された無線ネッ ワークを介して、制御部17により、静止画像 または動画像をピクチャーバンクサーバ34に 送する(ステップS117)。このとき電子カメラ1 は、転送を中断された動画像を再転送する場 合は、中断前に転送済みの部分を除いて再転 送する。このようにしたので、動画像の転送 が中断された場合に、その動画像の再転送に 要する余分な通信時間や通信データ量の発生 を低く抑えることができる。

(21)電子カメラ1は、制御部17により、動画 の所定のデータ量ごとにエラーチェック情 を算出し(ステップS116)、ステップS117におい 動画像を転送する際に、算出されたエラー ェック情報をピクチャーバンクサーバ34に 信する。その後、ステップS117において転送 中断された動画像を再転送する場合、制御 17は、過去に送信されたエラーチェック情 に基づいてピクチャーバンクサーバ34が指定 した部分を再転送する。このようにしたので 、中断前に正常に転送された部分を除外して 、中断された部分のみを確実に再転送するこ とができる。

(22)ピクチャーバンクサーバ34は、電子カメ ラ1の制御部17による動画像の転送が中断され た場合、その動画像の転送済みの部分を予め 定められた所定期間だけ保管する(ステップS5 03)。そして、所定期間の経過後に、保管され た動画像の転送済みの部分を消去する(ステ プS506)。このようにしたので、ピクチャーバ ンクサーバ34において、不要な動画像の転送 み部分が長期間蓄積されるのを防ぐことが きる。

(23)ピクチャーバンクサーバ34の記録装置は 、テンポラリフォルダとして電子カメラ1の 体ごとに割り当てられた記憶容量、または ユーザフォルダとして電子カメラ1のユーザ とに割り当てられた記録容量から、ステッ S503で保管された動画像の転送済みの部分の データ量を減じた値に基づいて、電子カメラ 1から転送される静止画像または動画像を記 する際の合計データ量の上限値を定める。 のようにしたので、動画像の転送中断が大 に発生しても、ピクチャーバンクサーバ34は 蓄積能力を維持することができる。

(24)ピクチャーバンクサーバ34は、電子カメ ラ1に対して、転送する画像ファイルを指定 るための転送指示情報を送信する(ステップS 213)。この転送指示情報において、ピクチャ バンクサーバ34は、転送を中断された動画像 に対して、電子カメラ1から過去に送信され エラーチェック情報に基づいて、その動画 について再転送する部分を電子カメラ1に対 て指定する。このようにしたので、転送を 断された動画像において中断された部分の を確実に再転送するように指定することが きる。

(25)電子カメラ1は、メモリ18により、無線LA Nモジュール部24を公衆アクセスポイント31に 続するために予め登録された複数種類のア セスポイント情報を記憶する。そして、制 部17により、予め設定された電子カメラ1の 荷対象地域に基づいて、メモリ18により記 された複数種類のアクセスポイント情報の ちいずれかを選択し、そのアクセスポイン 情報に基づいて、無線LANモジュール部24を公 衆アクセスポイント31に接続させ、接続され 公衆アクセスポイント31を介して撮影画像 ピクチャーバンクサーバ34に転送する。この ようにしたので、電子カメラの出荷対象地域 に応じて適切な公衆アクセスポイントを選択 することができる。

(26)メモリ18は、フリープランのアクセスポ イント情報として、公衆アクセスポイント31 無料で接続するためのアクセスポイント情 を複数種類記憶していることとした。この うにしたので、電子カメラ1を公衆アクセス ポイント31に無料で接続して撮影画像を転送 ることができる。

 なお、以上説明した実施の形態や各種の 形例はあくまで一例に過ぎない。したがっ 、本発明の特徴が損なわれない限り、本発 はこれらの内容に限定されない。

 次の優先権基礎出願の開示内容は引用文と てここに組み込まれる。
 日本国特許出願2007年第38021号(2007年2月19日 願)