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Patent Searching and Data


Title:
ELEVATOR DOOR CONTROLLER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060543
Kind Code:
A1
Abstract:
A light receiver (5) fixed to the right door (3) receives an infrared beam (6) projected from a light projector (4) fixed to the left door (2) and outputs a light reception signal to a light reception processing section (12) where the light reception signal is amplified and output to a sensor control section (31). A light reception quantity calculating section (36) calculates a quantity of light received by the light receiver (5) when the light projector (4) is projecting light, and a quantity of disturbance light received by the light receiver (5) when the light projector (4) is not projecting light, based on the light reception signal. A light reception quantity correcting section (37) corrects the light reception quantity when light is projected by subtracting the received quantity of disturbance light. An obstacle judging section (38) detects an obstacle by comparing the corrected light reception quantity when light is projected with an obstacle judgment value. Since an obstacle cannot be detected even if correction is performed at the light reception quantity correcting section (37) when each received quantity of disturbance light is above disturbance light judgment level, a quantity of disturbance light judging section (51) notifies a main control section (33) of this effect. Upon receiving a notification, the main control section (33) lowers door closing speed of the right door (3) and the left door (2) through an open/close control section (14).

Inventors:
MASUDA TOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071824
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 09, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
MASUDA TOSHIO (JP)
International Classes:
B66B13/26
Foreign References:
JPH10508818A1998-09-02
JP2005132598A2005-05-26
JP2002100975A2002-04-05
Attorney, Agent or Firm:
MIZOI, Shoji et al. (3rd floor NTA Ofuna Building 3rd floor,17-10, Ofuna 2-chom, Kamakura-shi Kanagawa 56, JP)
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Claims:
 投光と非投光とを繰り返す投光器によりエレベータドアの開閉方向に投光された光を受光した受光器の受光量に基づいて前記エレベータドアの開閉部分に存在する障害物を検出し、検出結果に基づいて前記エレベータドアを開閉制御する前記エレベータドア制御装置において、
 エレベータドアを開閉制御する開閉制御部と、
 前記開閉制御部に前記エレベータドアの開閉を命令する主制御部と、
 前記投光器の非投光時に前記受光器が受光した外乱光の光量を示す外乱光受光量と外乱光の強弱を特定する閾値である所定の外乱光判定値とを比較し、前記外乱光受光量が前記外乱光判定値以上である場合に前記主制御部に強い外乱光を受光したことを通知するセンサ制御部とを備え、
 前記主制御部は、前記センサ制御部からの通知を受けた場合に、前記開閉制御部に前記エレベータドアの閉動速度を減速させる
ことを特徴とするエレベータドア制御装置。
 前記センサ制御部は、
 前記受光器が検出可能な受光量に基づいて定められた前記外乱光判定値を前記外乱光受光量との比較に用いる
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータドア制御装置。
 前記センサ制御部は、
 前記投光器の投光時に前記受光器が受光した受光量を示す投光時受光量と前記外乱光受光量と所定の障害物判定値とに基づいて障害物が存在するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータドア制御装置。
 前記センサ制御部は、
 前記投光時受光量から前記外乱光受光量を減算した補正後受光量を算出し、前記補正後受光量と前記障害物判定値とを比較し、前記補正後受光量が前記障害物判定値以下である場合に障害物が存在すると判定する
ことを特徴とする請求項3記載のエレベータドア制御装置。
 前記センサ制御部は、
 前記障害物判定値に前記外乱光受光量を加算した補正後判定値を算出し、前記投光時受光量と前記補正後判定値とを比較し、前記投光時受光量が前記補正後判定値以下である場合に障害物が存在すると判定する
ことを特徴とする請求項3記載のエレベータドア制御装置。
 前記主制御部は、
 前記センサ制御部が障害物が存在すると判定した場合で且つ前記エレベータドアが閉動中である場合に前記開閉制御部に前記エレベータドアの開動を命令する
ことを特徴とする請求項3~請求項5いずれかに記載のエレベータドア制御装置。
Description:
エレベータドア制御装置

 本発明は、例えば、複数の赤外線ビーム 用いて敷居上の障害物を検出し、エレベー ドアを制御するエレベータドア制御装置に するものである。

 従来の赤外線ビームを用いたエレベータ アの障害物検出センサでは、受光器に太陽 (外乱光)があたると、障害物があるにも係 らず、検出できない誤動作があった。

 誤動作を防止するために、特許文献1が開 示する「エレベータ出口の安全装置」は、作 動体を受光器と乗り場との間に備え、作動体 により乗り場からの光を遮っている。

 また、特許文献2が開示する「エレベータ扉 の安全装置」は、投光器と受光器からなる光 電装置を投光方向が互いに逆向きになるよう に2組設け、太陽光線が受光器に入射しない1 の光電装置を時刻により選択して使用して る。

特開平8-198556号公報

実公平7-32539号公報

 しかし、特許文献1の「エレベータ出口の安 全装置」には、作動体を設置する分、装置の コストが高くなるという課題がある。
 また、特許文献2の「エレベータ扉の安全装 置」には、太陽が正面方向に位置する時刻に は太陽光線を遮蔽できないという課題や、も う1組の光電装置が必要で有るため装置のコ トが高くなるという課題がある。

 本発明は、例えば、赤外線ビームを用いた レベータドア制御装置において、受光器に 射日光などの強い外乱光が入射して障害物 検出できない場合でも、エレベータに乗降 る人、動物および物の安全を確保しつつ、 レベータの運転になるべく支障が出ないよ にすることを目的とする。
 また例えば、本発明は、エレベータドア制 装置のコストを抑えることを目的とする。

 本発明のエレベータドア制御装置は、投 と非投光とを繰り返す投光器によりエレベ タドアの開閉方向に投光された光を受光し 受光器の受光量に基づいて前記エレベータ アの開閉部分に存在する障害物を検出し、 出結果に基づいて前記エレベータドアを開 制御するエレベータドア制御装置であり、 記エレベータドアを開閉制御する開閉制御 と、前記開閉制御部に前記エレベータドア 開閉を命令する主制御部と、前記投光器の 投光時に前記受光器が受光した外乱光の光 を示す外乱光受光量と外乱光の強弱を特定 る閾値である所定の外乱光判定値とを比較 、前記外乱光受光量が前記外乱光判定値以 である場合に前記主制御部に強い外乱光を 光したことを通知するセンサ制御部とを備 、前記主制御部は、前記センサ制御部から 通知を受けた場合に、前記開閉制御部に前 エレベータドアの閉動速度を減速させるこ を特徴とする。

 本発明のエレベータドア制御装置におい 、前記センサ制御部は、前記受光器が検出 能な受光量に基づいて定められた前記外乱 判定値を前記外乱光受光量との比較に用い ことを特徴とする。

 本発明のエレベータドア制御装置におい 、前記センサ制御部は、前記投光器の投光 に前記受光器が受光した受光量を示す投光 受光量と前記外乱光受光量と所定の障害物 定値とに基づいて障害物が存在するか否か 判定することを特徴とする。

 本発明のエレベータドア制御装置におい 、前記センサ制御部は、前記投光時受光量 ら前記外乱光受光量を減算した補正後受光 を算出し、前記補正後受光量と前記障害物 定値とを比較し、前記補正後受光量が前記 害物判定値以下である場合に障害物が存在 ると判定することを特徴とする。

 本発明のエレベータドア制御装置におい 、前記センサ制御部は、前記障害物判定値 前記外乱光受光量を加算した補正後判定値 算出し、前記投光時受光量と前記補正後判 値とを比較し、前記投光時受光量が前記補 後判定値以下である場合に障害物が存在す と判定することを特徴とする。

 本発明のエレベータドア制御装置におい 、前記主制御部は、前記センサ制御部が障 物が存在すると判定した場合で且つ前記エ ベータドアが閉動中である場合に前記開閉 御部に前記エレベータドアの開動を命令す ことを特徴とする。

 本発明によれば、例えば、外乱光受光量が 乱光判定値以上である場合にドアの閉動速 を減速させるため、直射日光のような強い 乱光を入射し、障害物の検出が困難になっ も、乗降する人や動物や物の安全を確保し つ、エレベータの運転になるべく支障が出 いようにすることができる。
 また例えば、本発明によれば、特許文献1が 用いる作動体や特許文献2が用いるもう1組の 電装置が不要であるため、エレベータドア 御装置のコストを抑えることができる。

 実施の形態1.
 図1は、実施の形態1におけるエレベータド システム100のドアを乗り場側から見た正面 であり、実施の形態1におけるエレベータド 制御装置120を用いたエレベータドアシステ 100の構成の一部を示している。

 図1において、エレベータドアシステム100は 左ドア2と右ドア3とから成るエレベータドア1 30を備え、エレベータドア130を開閉制御する 左ドア2は、エレベータ乗り場から見て左側 (エレベータかご内から見て右側)に取り付け れ、戸閉時に右向きに移動し、戸開時に左 きに移動する。右ドア3は、エレベータ乗り 場から見て右側(エレベータかご内から見て 側)に取り付けられ、戸閉時に左向きに移動 、戸開時に右向きに移動する。図1は、エレ ベータドア130が戸開し、出入口1が開いてい 状態を示している。
 左ドア2は戸閉時において右ドア3と接する の端辺に投光器4が取り付けられ、右ドア3は 戸閉時において左ドア2と接する側の端辺に 光器5が取り付けられている。投光器4は縦方 向に並べて配置された複数の投光素子を備え 、受光器5は縦方向に並べて配置された複数 受光素子を備える。また、投光器4と受光器5 とは互いに対向するようにそれぞれ左ドア2 右ドア3とに取り付けられ、投光器4の各投光 素子と受光器5の各受光素子はそれぞれが水 方向において対向するように配置されてい 。投光器4の各投光素子はそれぞれ出入口1側 水平方向に赤外線ビーム6a・・・赤外線ビー 6nを投光(発光)し、受光器5の各受光素子は れぞれ水平方向において対向する投光器4の 投光素子が投光した赤外線ビーム6a・・・ 外線ビーム6nを受光する。

 赤外線ビームは投光器4および受光器5によ 投光、受光される光の一例であり、出入口1 ある障害物の検出に用いられる光の一例で る。エレベータドアシステム100は赤外線の 外の光を障害物の検出に用いてもよいが、 外線ビームのように指向性の高い光を用い ことが望ましい。
 また、エレベータドアシステム100において 投光器4が右ドア3に取り付けられ、受光器5 左ドア2に取り付けられていても構わない。

 なお、従来のエレベータドアシステム101 エレベータドアに障害物検出センサとして 光器および受光器が取り付けられている。

 以下に、実施の形態1におけるエレベータ ドアシステム100と従来のエレベータドアシス テム101との障害物検出方法の違いについて説 明する。

 図2は、実施の形態1におけるエレベータド システム100のエレベータドア制御装置120お び障害物検出センサ110を示すブロック図で る。
 図3は、従来のエレベータドアシステム101の エレベータドア制御装置121および障害物検出 センサ111を示すブロック図である。
 まず、実施の形態1におけるエレベータドア システム100のエレベータドア制御装置120と従 来のエレベータドアシステム101のエレベータ ドア制御装置121との構成の違いについて、図 2および図3に基づいて以下に説明する。
 各構成において、符号が同じものは同じ機 を有する。

 図2において、実施の形態1におけるエレベ タドアシステム100は制御対象であるエレベ タドア130とエレベータドア130を開閉制御す エレベータドア制御装置120とを備える。
 エレベータドア制御装置120は障害物検出セ サ110と主制御部33と開閉制御部14とを備える 。

 障害物検出センサ110は投光器4、受光器5、 光処理部12およびセンサ制御部31を備える。
 投光器4は左ドア2に取り付けられて赤外線 ーム6を左ドア2の開閉方向(出入口1側)に投光 する。
 受光器5は左ドア2が投光した赤外線ビーム6 外乱光(例えば、太陽光線)を受光し、受光 た光の強度、輝度、明るさまたは振幅の大 さを表す光量を受光信号として出力する。 光信号は光量の大きさに応じた電圧値また 電流値をアナログで示す微小な電気信号で る。
 受光処理部12は受光器5が出力した受光信号 入力し、入力した受光信号を増幅して出力 る。
 センサ制御部31は投受光制御部35を備え、所 定のタイミングで投光と非投光とを繰り返し 行わせるように投光器4を制御すると共に受 器5の起動および停止を制御する投光受光制 処理を行う。
 また、センサ制御部31は受光量算出部36、受 光量補正部37および障害物判定部38を備え、 光信号に基づいてエレベータドア130の出入 1に障害物が存在するか否かを判定する障害 検出処理を行う。

 受光量算出部36は、投光器4が投光していな ときに受光器5が受光した光の受光量(以下 外乱光受光量とする)を示す受光信号(以下、 外乱光受光信号とする)を受光処理部12から入 力して外乱光受光量を算出し、投光器4が投 しているときに受光器5が受光した光の受光 (以下、投光時受光量とする)を示す受光信 (以下、投光時受光信号)を受光処理部12から 力して投光時受光量を算出する。
 受光量補正部37は外乱光受光量に基づいて 光時受光量を補正する。
 障害物判定部38は受光量補正部37が補正した 投光時受光量(以下、補正後受光量とする)と 定の障害物判定値とを比較して障害物の有 を判定する。そして、障害物判定部38は障 物が出入口1に有ると判定した場合に障害物 出信号(障害物検出通知)を主制御部33に出力 する。

 実施の形態1におけるエレベータドアシス テム100はセンサ制御部31が受光量補正部37を えること及び障害物判定部38が補正後受光量 に基づいて障害物判定を行うことを特徴とす る。

 また、センサ制御部31は外乱光量判定部51 を備え、外乱光量が所定の外乱光判定値以上 である場合に強い外乱光を受光したことを通 知する異常検出信号を主制御部33に出力する 常検出処理を行う。

 実施の形態1におけるエレベータドアシス テム100はセンサ制御部31が外乱光量判定部51 備えることを特徴とする。

 主制御部33はセンサ制御部31から障害物検 出信号を入力した際および異常検出信号を入 力した際にエレベータドア130の開閉を制御す るエレベータドア制御命令を開閉制御部14に 力する。

 開閉制御部14は主制御部33からエレベータ ドア制御命令を入力した際に入力したエレベ ータドア制御命令に基づいてエレベータドア 130を開閉制御する。

 図3において、従来のエレベータドアシステ ム101は制御対象であるエレベータドア130とエ レベータドア130を開閉制御するエレベータド ア制御装置121とを備える。
 エレベータドア制御装置121は障害物検出セ サ111と主制御部13と開閉制御部14とを備える 。
 障害物検出センサ110は投光器4、受光器5、 光処理部12およびセンサ制御部11を備える。
 投光器4、受光器5、受光処理部12および開閉 制御部14は実施の形態1におけるエレベータド アシステム100と同じ機能を有する。
 センサ制御部11は投光器4および受光器5に対 する投光受光制御処理と受光信号に基づく障 害物検出処理とを行う。但し、センサ制御部 11は受光量補正部37および外乱光量判定部51を 備えず、障害物検出処理は実施の形態1にお る障害物検出処理と異なる。
 主制御部13はセンサ制御部11の障害物検出結 果に基づいてエレベータドア制御命令を出力 して開閉制御部14にエレベータドア130を開閉 御させる。

 図4は、実施の形態1における障害物検出セ サ110の外乱光非受光時の障害物検出動作を す図である。
 外乱光がほとんど無い場合における障害物 出センサ110の障害物検出動作について、図4 に基づいて以下に説明する。

 投光信号21はON/OFF信号であり、各時間にお る投光器4から投光した光の信号レベル(投光 信号レベル、投光量)を示している。投光器4 時刻t1~時刻t2、時刻t4~時刻t5、時刻t7~時刻t8 よび時刻t9~の各時間帯に信号レベルL1の赤 線ビーム6を投光している。
 障害物有無22は各時間における障害物の有 を示している。障害物は時刻t3~時刻t6の時間 帯にエレベータドア130の出入口1に存在して る。
 受光信号23は各時間における受光器5の受光 た光の信号レベル(受光信号レベル、受光量 )を示すと共に、障害物有無の判定基準とな 障害物判定レベル29(障害物判定値)を示して る。また、障害物判定レベル29は受光器5の 出誤差などを考慮して投光信号21を受光で ているか否かを判定できるように設定され 閾値である。受光器5は時刻t1~時刻t2、時刻t7 ~時刻t8および時刻t9~の各時間帯に投光器4に り投光された赤外線ビーム6を受光している
 検出出力24はセンサ制御部31による障害物検 出信号の出力の有無を示している。センサ制 御部31は時刻t5~時刻t7の時間帯に障害物検出 号を出力している。

 図4の投光信号21に示すように、赤外線ビー 6は一定間隔毎に一定の時間投光されている 。
 また、図4では、センサ制御部31が投光器4に よる投光後に障害物検出信号を出力するもの として検出出力24を示している。但し、セン 制御部31が異なるタイミングで障害物検出 号を出力しても構わない。例えば、センサ 御部31は障害物を検出した場合、投光器4に る投光中に障害物検出信号を出力しても構 ない。
 また、図4では、センサ制御部31が障害物検 信号を投光器4による次の投光開始時まで出 力するものとして検出出力24を示している。 し、障害物検出信号は主制御部33により検 されればよく、障害物検出信号の出力は短 間でも構わない。

 図4において、時刻t1~時刻t2の時間帯に投光 4により投光された赤外線ビーム6は、当該 間帯(t1~t2)に障害物が存在していないため、 光器5により受光される。そして、受光器5 受光信号レベルが障害物判定レベル29より大 きいため、センサ制御部31は時刻t2に障害物 出信号を出力しない。
 時刻t7~時刻t8および時刻t9~の各時間帯に投 された赤外線ビーム6も受光器5により同様に 受光され、センサ制御部31は障害物検出信号 出力しない。

 また、時刻t4~時刻t5の時間帯に投光器4に り投光された赤外線ビーム6は、当該時間帯 (t4~t5)に障害物が存在しているため、受光器5 より受光されない。つまり、受光信号23の 号レベルはLow(0)となる。そして、受光信号23 の信号レベルが障害物判定レベル29以下であ ため、センサ制御部31は時刻t5に障害物検出 信号を出力する。

 なお、従来の障害物検出センサ111も受光 号レベルが障害物判定レベル29以下である 合に障害物検出信号を出力する。

 図5は、従来の障害物検出センサ111の外乱光 受光時の障害物検出動作を示す図である。
 次に、図5に基づいて、外乱光が有る場合に おける従来の障害物検出センサ111の障害物検 出動作について説明し、従来の障害物検出セ ンサ111が有する課題を示す。

 外乱光25は各時間における外乱光(例えば 太陽光)の光量を示すと共に、障害物判定レ ベル29を示している。受光器5には時刻t3~時刻 t10の時間帯に障害物判定レベル29より大きい 号レベルに相当する光量の外乱光が入射し いる。

 また、投光信号21、障害物有無22、受光信号 23および検出出力24は図4と同じである。
 時刻t1~時刻t2、時刻t5~時刻t6、時刻t8~時刻t9 よび時刻tセンサ制御部11~の各時間帯に投光 器4が投光し、時刻t4~時刻t7の時間帯に障害物 が存在し、時刻t1~時刻t2、時刻t3~時刻t10およ 時刻t11~の各時間帯に受光器5が受光してい 。

 図5において、時刻t1~時刻t2の時間帯に投 器4により投光された光は、当該時間帯(t1~t2 )に障害物が存在していなかったため、受光 5により受光される。そして、受光信号23の 号レベルが障害物判定レベル29より大きいた め、障害物検出信号は出力されない。

 また、時刻t5~時刻t6の時間帯に投光器4に り投光された光は、当該時間帯(t5~t6)に障害 物が存在していたため、受光器5により受光 れない。しかし、受光器5は当該時間帯に発 していた強い外乱光25を受光する。このた 、受光信号23の信号レベルが障害物判定レベ ル29より大きくなり、障害物が存在している もかかわらず、障害物検出信号は出力され い。

 なお、時刻t8~時刻t9の時間帯の受光信号23 は投光信号21の信号レベルL1に外乱光25分の信 号レベルが加算された信号レベルを示してい る。受光器5は投光器4が投光した赤外線ビー 6の光量と外乱光25の光量との合計光量を検 する。

 上記のように、従来方式には、外乱光の 響が除去されないため、障害物を検出でき 、出入口1に乗降者がいるような場合でもエ レベータドア130を閉じてしまうことが考えら れるという課題がある。

 図6は、実施の形態1における障害物検出セ サ110の外乱光受光時の障害物検出動作を示 図である。
 次に、外乱光が有る場合における実施の形 1の障害物検出センサ110の障害物検出動作に ついて、図6に基づいて説明し、実施の形態1 障害物検出センサ110が従来の障害物検出セ サ111の上記課題を解決することを示す。

 投光信号21、障害物有無22、受光信号23、 出出力24および外乱光25は図5と同様である

 補正後受光信号26は各時間における外乱光25 の光量に基づいて受光量補正部37が補正した 光信号23の信号レベルを示すと共に障害物 定レベル29を示している。
 受光量補正部37は受光器5が外乱光を受光し めた後、投光器4が最初に投光した時刻t5か 、受光器5が外乱光25を受光しなくなった後 投光器4が最初に投光した時刻t11までの間、 受光信号23の信号レベルを外乱光25の光量分 くして補正し、補正後受光信号26を得ている 。受光量補正部37は投光信号21が示す投光器4 らの投光時間帯以外の時間帯に受光した光 外乱光として判断する。
 但し、受光量補正部37が受光信号23を補正す る時間帯はこれに限らず、例えば、受光器5 外乱光25を受光しているときに投光された時 間帯のみ(図6における時刻t5~時刻t6および時 t8~時刻t9)、受光信号23を補正しても構わない 。

 図6において、時刻t1~時刻t2の時間帯に投 器4により投光された赤外線ビーム6は、当 時間帯(t1~t2)に障害物が存在していなかった め、受光器5により受光される。そして、受 光信号44の信号レベルが障害物判定レベル29 り大きいため、障害物検出信号は出力され い。

 また、時刻t5~時刻t6の時間帯に投光器4に り投光された赤外線ビーム6は、当該時間帯 (t5~t6)に障害物が存在していたため、受光器5 より受光されない。また、受光器5が当該時 間帯に発生していた外乱光25を受光するが、 光量補正部37が受光器5の受光信号23の信号 ベルを外乱光25分下げて補正するため、補正 後受光信号26の信号レベルが障害物判定レベ 29以下になり、センサ制御部31は時刻t6に障 物検出信号を出力する。

 つまり、実施の形態1における障害物検出 センサ110は、外乱光の影響を除去するため、 外乱光の有無に関わらず障害物を検出するこ とができる。

 図7は、実施の形態1におけるエレベータド 制御装置120の外乱光受光時のエレベータド 制御動作を示す図である。
 次に、直射日光のような強い外乱光が有る 合における実施の形態1のエレベータドア制 御装置120の制御動作について、図7に基づい 説明し、実施の形態1のエレベータドア制御 置120が従来の障害物検出センサ111の上記課 を解決することを示す。

 投光信号21、障害物有無22および補正後受 光信号26は図6と同様である。

 外乱光43は各時間における外乱光(例えば、 射日光)の光量を示すと共に、受光器5が検 可能(受光可能)な最大信号レベルLmを示して る。受光器5には時刻t3~時刻t10の時間帯に最 大信号レベルLm以上の信号レベルに相当する 量の外乱光が入射している。
 受光信号44は各時間における受光信号レベ と障害物判定レベル29を示すと共に、最大信 号レベルLmと外乱光の影響により障害物を検 できない異常状態の判定基準となる外乱光 定レベル49とを示している。受光器5は時刻t 3~時刻t10の時間帯に外乱光43および投光信号21 により最大信号レベルLmを検出している。
 異常出力41はセンサ制御部31による異常検出 信号の出力の有無を示している。センサ制御 部31は時刻t3~時刻t10の時間帯に異常検出信号 出力している。
 戸閉速度42は主制御部33からの命令によるエ レベータドア130の戸閉速度を示している。主 制御部33は異常検出信号が出力されている時 t3~時刻t10の時間帯の間、開閉制御部14に閉 減速命令を出力してエレベータドア130の戸 速度42を低速にする。

 図7において、時刻t1~時刻t2の時間帯に投 器4により投光された赤外線ビーム6は、当 時間帯(t1~t2)に障害物が存在していなかった め、受光器5により受光される。そして、受 光信号23の信号レベルが障害物判定レベル29 り大きいため、障害物検出信号は出力され い。

 また、時刻t5~時刻t6の時間帯に投光器4によ 投光された赤外線ビーム6は、当該時間帯(t5 ~t6)に障害物が存在していたため、受光器5に り受光されない。また、受光器5は当該時間 帯に発生していた強い外乱光43を受光する。 こで、受光量補正部37が受光器5の受光信号2 3の信号レベルを外乱光43分(最大信号レベルLm )下げて補正した場合、補正後受光信号26の信 号レベルが障害物判定レベル29以下になり、 ンサ制御部31は図6のように時刻t6に障害物 出信号を出力することができる。
 但し、時刻t8~時刻t9の時間帯に同様にして 光量補正部37が受光信号23の信号レベルを外 光43分(最大信号レベルLm)下げて補正すると 障害物が存在しないにも関わらず、補正後 光信号26の信号レベルが障害物判定レベル29 以下になるため、センサ制御部31が時刻t9に 害物検出信号を出力することになってしま 。

 そこで、センサ制御部31は受光信号23が外乱 光判定レベル49以上である時刻t3~時刻t10の時 帯に、外乱光43分の補正によっても障害物 検出することができないという異常状態を す異常検出信号を主制御部33に出力する。そ して、主制御部33は異常検出信号が出力され いる間(t3~t10)、開閉制御部14に閉動減速命令 を出力し、エレベータドア130の戸閉速度42を 速にしている。
 外乱光判定レベル49は、例えば、受光器5の 大信号レベルLm、投光信号21の信号レベルよ り大きい信号レベル、受光器5の最大信号レ ルLmから障害物判定レベル29を減算した信号 ベルより小さい信号レベルで設定される。 えば、外乱光判定レベル49が投光信号21の信 号レベルより大きいことにより、受光器5が 光器4からの赤外線ビーム6だけを受光した場 合にセンサ制御部31が異常検出信号を出力す ことを防ぐことができる。また例えば、外 光判定レベル49が受光器5の最大信号レベルL mから障害物判定レベル29を減算した信号レベ ル未満であることにより、外乱光43が外乱光 定レベル49未満であり且つ障害物が存在し い場合、受光信号44を外乱光43分低くして補 しても、補正後受光信号26は障害物判定レ ル29より大きくなるため、障害物が無いにも 関わらずセンサ制御部31が障害物検出信号を 力してしまうことを防ぐことができる。

 実施の形態1におけるエレベータドア制御 装置120は、直射日光などの強い外乱光の影響 により障害物を検出できない場合にエレベー タドア130の戸閉速度を低速にするため、乗降 者などの安全を図ると共に、戸閉できずエレ ベータが運転を停止するといったことを防ぐ ことができる。

 図8は、実施の形態1における障害物検出セ サ110の障害物検出方法および実施の形態1に けるエレベータドア制御装置120のエレベー ドア制御方法を示すフローチャートの一例 ある。
 上記の障害物検出動作をする障害物検出セ サ110の障害物検出方法として、障害物検出 ンサ110が実行する障害物検出処理の流れを 8に基づいて以下に説明する。
 また、障害物検出センサ110の障害物検出結 に基づいてエレベータドア130を制御すると に、上記の制御動作をするエレベータドア 御装置120のエレベータドア制御方法として エレベータドア制御装置120が実行するエレ ータドア制御処理の流れを図8に基づいて以 下に説明する。

 ここで、センサ制御部31の投受光制御部35 は投光を命令する投光命令信号を投光器4に 力して投光器4に所定の時間間隔で赤外線ビ ム6を投光させる投光制御処理をCPU(Central Pr ocessing Unit)を用いて実行しているものとする 。また、センサ制御部31の投受光制御部35は 光を命令する受光命令信号を受光器5に出力 て受光器5に受光させ続ける受光制御処理を CPUを用いて実行しているものとする。また、 投光器4に投光させる所定の時間間隔を示す は障害物検出センサ110が備える記憶機器に め記憶され、投受光制御部35は記憶機器に記 憶されている値に応じた時間間隔で投光器4 投光させているものとする。

<S110~S170:障害物検出処理、S210~S220:異常検出 処理>
<S110:受光信号入力処理>
 センサ制御部31は受光器5に受光させ続けて るため、随時、受光処理部12から受光器5の 光信号を入力している。このとき、受光処 部12は受光器5から随時出力される受光信号 増幅してセンサ制御部31に出力している。 光信号は受光器5の受光量を振幅で示すアナ グの電気信号である。

<S120:受光信号判定処理>
 センサ制御部31の投受光制御部35は入力した 受光信号が投光器4に投光させている時間帯 入力した信号か、投光器4に投光させていな 時間帯に入力した信号かを投光器4に投光さ せている時間間隔に基づいてCPUを用いて判定 する。
 以下、投光器4に投光させている時間帯にセ ンサ制御部31が入力した信号を投光時受光信 とする。また、投光器4に投光させていない 時間帯に入力した信号は、受光器5が受光し 外乱光の光量を示すため、外乱光受光信号 する。

<S130:外乱光受光量算出処理>
 S120において受光量算出部36が外乱光受光信 を入力したと判定した場合、センサ制御部3 1の受光量算出部36は入力された外乱光受光信 号が示す受光器5の受光量をCPUを用いて算出 る。このとき、受光量算出部36は入力された 外乱光受光信号の振幅に基づいて受光量を算 出する。
 以下、S130において受光量算出部36が算出し 外乱光受光信号が示す受光器5の受光量を外 乱光受光量とする。外乱光受光量は投光器4 投光していないときに受光器5が受光した光 光量を示す。

<S210:異常判定処理>
 次に、センサ制御部31の外乱光量判定部51は S130において算出された外乱光受光量と所定 外乱光判定値とをCPUを用いて比較し、受光 5に直射日光のような強い外乱光が入射して るために外乱光の影響を除去して障害物を 出することができないといった異常状況を 定する。外乱光量判定部51は外乱光受光量 外乱光判定値以上である場合に異常状況で ると判定し、外乱光受光量が外乱光判定値 り小さい場合に異常状況でないと判定する
 なお、外乱光判定値は障害物検出センサ110 備える記憶機器に予め記憶されているもの する。例えば、外乱光判定値は、受光器5が 受光して受光信号として出力可能な最大受光 可能量(受光処理部12による増幅後の光量)、 光器4からの赤外線ビーム6の光量(受光処理 12による増幅後の光量)より大きい値や受光 5の最大受光可能量から障害物判定値を減算 た値より小さい値を示す。例えば、外乱光 定値が投光器4からの赤外線ビーム6の光量 り大きい値であることにより、受光器5が投 器4からの赤外線ビーム6だけを受光した場 にS220において異常検出信号が出力されるこ を防ぐことができる。また例えば、外乱光 定値が受光器5の最大受光可能量から障害物 判定値を減算した値より小さい値であること により、外乱光受光量が外乱光判定値より小 さく且つ障害物が存在しない場合、S150にお て投光時受光量から外乱光受光量を減算し 算出する補正後受光量が障害物判定値より きくなるため、障害物が無いにも関わらずS1 70において障害物検出信号が出力されてしま ことを防ぐことができる。

<S220:異常検出信号出力処理>
 S210において異常状況であると判定した場合 、外乱光量判定部51は異常状況を通知する異 検出信号を主制御部33に出力する。
 また、S210において異常状況でないと判定し た場合、外乱光量判定部51は異常検出信号を 力せず、S120において投受光制御部35が投光 受光信号を入力したと判定するまでS110~S210 処理が繰り返される。

<S140:投光時受光量算出処理>
 S120において投受光制御部35が投光時受光信 を入力したと判定した場合、センサ制御部3 1の受光量算出部36は入力された投光時受光信 号が示す受光器5の受光量をCPUを用いて算出 る。このとき、受光量算出部36は入力された 投光時受光信号の振幅に基づいて受光量を算 出する。
 以下、S140において受光量算出部36が算出し 投光時受光信号が示す受光器5の受光量を投 光時受光量とする。投光時受光量は投光器4 投光しているときに受光器5が受光した光の 量を示す。

<S150:投光時受光量補正処理(補正後受光量 出処理)>
 次に、センサ制御部31の受光量補正部37は、 S140において算出された投光時受光量からS130 おいて最も新しく算出された外乱光受光量 CPUを用いて減算する。
 以下、S150において受光量補正部37が投光時 光量から外乱光受光量を減算して算出した 光量を補正後受光量とする。外乱光受光量 投光時受光量を補正する補正量となり、補 後受光量は外乱光受光量に基づいて補正さ た補正後の投光時受光量を示す。外乱光受 量が0であれば、つまり、外乱光が無ければ 、補正量は0となる。

<S160:障害物判定処理>
 次に、センサ制御部31の障害物判定部38はS15 0において算出された補正後受光量と所定の 害物判定値とをCPUを用いて比較して障害物 有無を判定する。障害物判定部38は補正後受 光量が障害物判定値以下である場合に障害物 が存在すると判定し、補正後受光量が障害物 判定値より大きい場合に障害物が存在しない と判定する。
 なお、障害物判定値は障害物検出センサ110 備える記憶機器に予め記憶されているもの する。障害物判定値は投光器4に投光され受 光器5に受光された赤外線ビーム6の光量(受光 処理部12による増幅後の光量)より小さい値で あり、上記障害物判定レベル29に相当する値 ある。例えば、障害物判定値は受光器5によ る光量の検出誤差に相当する値、投光器4が 光する赤外線ビーム6の光量に相当する値や 常発生している光量(例えば、エレベータか ご内やエレベータ乗り場の照明の光量)(受光 理部12による増幅後の光量)を示す。

<S170:障害物検出信号出力処理>
 S160において障害物が存在すると判定した場 合、障害物判定部38は障害物の存在を通知す 障害物検出信号を主制御部33に出力する。
 また、S160において障害物が存在しないと判 定した場合、障害物判定部38は障害物検出信 を出力せず、以下に説明するS180~S190の処理 行われない。

<S180~S190、S230~S240:エレベータドア制御処理& gt;
<S180:ドア開閉判定処理>
 S170においてセンサ制御部31の障害物判定部3 8から出力された障害物検出信号を入力した 、主制御部33はエレベータドア130が戸閉動作 中であるか否かをCPUを用いて判定する。ここ で、エレベータドア130を開閉制御する開閉制 御部14はエレベータドア130の開閉状態を主制 部13に随時通知しており、主制御部13は開閉 制御部14からの通知に基づいてエレベータド 130の開閉状態(戸開中[エレベータドア130が 開]、戸開動作中[エレベータドア130が開く方 向に移動中]、戸閉中[エレベータドア130が完 に閉じている]、戸閉動作中[エレベータド 130が閉じる方向に移動中]など)を判定するも のとする。例えば、開閉制御部14はエレベー ドア130を閉じる戸閉制御の開始時に戸閉開 通知をエレベータドア130に出力し、戸閉制 の終了時(エレベータドア130を閉じ終えた時 )に戸閉終了通知をエレベータドア130に出力 る。そして、エレベータドア130は、戸閉開 通知を入力してから戸閉終了通知を入力す までの間、エレベータドア130が戸閉動作中 あると判定する。

<S190:ドア開動処理>
 S180においてエレベータドア130が戸閉動作中 であると判定した場合、主制御部33は開閉制 部14にエレベータドア130の移動方向を反転 せてエレベータドア130を開かせる戸開命令 CPUを用いて開閉制御部14に出力する。戸開命 令を入力した開閉制御部14はCPUを用いて戸開 御を行いエレベータドア130を開放する。
 また、S180においてエレベータドア130が戸閉 動作中でないと判定した場合、エレベータド ア130は戸開中または戸開動作中であるため、 主制御部33は開閉制御部14に対して戸開命令 出力しない。

<S230:ドア開閉判定処理>
 S210において異常状況と判定され、S220にお て異常検出信号が出力された場合、主制御 33はS180の処理と同様にエレベータドア130が 閉動作中であるか否かを判定する。

<S240:戸閉減速処理>
 S230においてエレベータドア130が戸閉動作中 であると判定した場合、主制御部33は開閉制 部14にエレベータドア130の戸閉速度を減速 せる戸閉減速命令をCPUを用いて開閉制御部14 に出力する。戸閉減速命令を入力した開閉制 御部14はCPUを用いてエレベータドア130の戸閉 度を低速する。
 また、S230においてエレベータドア130が戸閉 動作中でないと判定した場合、エレベータド ア130は戸開中、戸開動作中または戸閉中であ るため、主制御部33は開閉制御部14に対して 閉減速命令を出力しない。

 エレベータドア制御装置120は上記の処理(S11 0~S190、S210~S240)を繰り返して障害物の検出と レベータドア130の制御とをし続ける。
 なお、エレベータドア130の戸閉減速制御は 次に、S210において外乱光受光量が外乱光判 定値未満と判定されるまで行われるものとす る。例えば、S210において外乱光受光量が外 光判定値未満であると判定した際に外乱光 判定部51が異常状況でないことを通知する正 常検出信号を主制御部33に出力し、正常検出 号を入力した際に主制御部33がエレベータ ア130の戸閉速度を通常速度に戻させる通常 転命令を開閉制御部14に出力し、開閉制御部 14がエレベータドア130の戸閉速度を通常速度 戻す。

 図8に示すフローチャートは一例であり、そ の他のフローチャートにより外乱光受光量に 基づいて補正した投光時受光量(補正後受光 )と障害物判定値とを比較して障害物の検出 しても構わない。
 例えば、投受光制御部35が投光器4に投光さ ている時間帯と投光器4に投光させる直前と だけに受光器5に受光させても構わない。
 また例えば、S130において受光量算出部36が 乱光受光信号の振幅が所定値(例えば、障害 物判定値に相当する値)より大きい場合にだ 外乱光受光量を算出し、外乱光受光信号の 幅が所定値以下の場合には外乱光受光量を0 しても構わない。

 図9は、実施の形態1における障害物検出セ サ110およびエレベータドア制御装置120のハ ドウェア資源の一例を示す図である。
 図9において、障害物検出センサ110およびエ レベータドア制御装置120は、プログラムを実 行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理 置、処理装置、演算装置、マイクロプロセ サ、マイクロコンピュータ、プロセッサと いう)を備えている。CPU911は、バス912を介し ROM913、RAM914と接続され、これらのハードウ アデバイスを制御する。
 RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913 、不揮発性メモリの一例である。これらは 記憶機器、記憶装置あるいは記憶部の一例 ある。また、入力データが記憶されている 憶機器は入力機器、入力装置あるいは入力 の一例であり、出力データが記憶される記 機器は出力機器、出力装置あるいは出力部 一例である。

 ROM913またはRAM914には、OS921(オペレーティ グシステム)、プログラム群923、ファイル群 924が記憶されている。プログラム群923のプロ グラムは、CPU911、OS921により実行される。

 上記プログラム群923には、実施の形態に いて「~部」として説明した機能を実行する プログラムが記憶されている。プログラムは 、CPU911により読み出され実行される。

 ファイル群924には、実施の形態において、 ~部」の機能を実行した際の「~の判定結果 、「~の計算結果」、「~の処理結果」などの 結果データ、「~部」の機能を実行するプロ ラム間で受け渡しするデータ、その他の情 やデータや信号値や変数値やパラメータが 「~ファイル」や「~データベース」の各項目 として記憶されている。受光量算出部36が算 した受光量、受光量補正部37が補正した補 後受光量、障害物判定部38が判定した障害物 判定結果、障害物判定部38が障害物判定に用 る障害物判定値、投受光制御部35が投光さ る投光器4の投光間隔、主制御部33が開閉制 部14から通知されたエレベータドア130の開閉 状態、外乱光量判定部51が異常状況の判定に いる外乱光判定値などはファイル群924に含 れるものの一例である。
 各情報やデータや信号値や変数値やパラメ タは、読み書き回路を介してCPU911によりメ ンメモリやキャッシュメモリに読み出され 抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処 ・出力などのCPUの動作に用いられる。抽出 検索・参照・比較・演算・計算・処理・出 のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や 数値やパラメータは、メインメモリやキャ シュメモリやバッファメモリに一時的に記 される。
 また、実施の形態において説明したフロー ャートの矢印の部分は主としてデータや信 の入出力を示す。

 また、実施の形態において「~部」として 説明したものは、「~回路」、「~装置」、「~ 機器」であってもよく、また、「~ステップ 、「~手順」、「~処理」であってもよい。す なわち、「~部」として説明したものは、ROM91 3に記憶されたファームウェアで実現されて ても構わない。或いは、ソフトウェアのみ 或いは、素子・デバイス・基板・配線など ハードウェアのみ、或いは、ソフトウェア ハードウェアとの組み合わせ、さらには、 ァームウェアとの組み合わせで実施されて 構わない。ファームウェアとソフトウェア 、プログラムとして、ROM913やRAM914に記憶さ る。プログラムはCPU911により読み出され、CP U911により実行される。すなわち、プログラ は、「~部」としてコンピュータを機能させ ものである。あるいは、「~部」の手順や方 法をコンピュータに実行させるものである。

 実施の形態1において、複数の赤外線ビーム を用いて敷居上の障害物を検出するエレベー タドア130の障害物検出センサ110であり、非発 光時の外乱光量を測定し、一定値以上の外乱 光量を受けたときにエレベータドア130を開閉 制御する主制御部33に通知して戸閉速度を変 させる障害物検出センサ110について説明し 。
 また、複数の赤外線ビームを用いて敷居上 障害物を検出するエレベータドア130の障害 検出センサ110であり、投光器4が非発光時に 受光器5が受光した外乱光の光量を測定し、 定した外乱光量に基づいて受光量を補正し 補正した受光量に基づいて障害物の検出を う障害物検出センサ110について説明した。
 但し、障害物検出センサ110が障害物を検出 、エレベータドア制御装置120が制御する対 とするドアはエレベータのドアに限らず、 えば、ビルの出入口の自動ドアでも構わな 。
 また、実施の形態1では、外乱光による影響 について述べたが、エレベータのインバータ ノイズの影響についても対応している。つま り、実施の形態1の障害物検出センサ110は、 レベータのインバータにより受光器5にノイ が発生し、受光信号がノイズ分大きい信号 なる場合でも、投光器4による投光直前の受 光信号分小さくして受光量を補正することで 、外乱光およびノイズの影響を除去した受光 量に基づいて障害物判定を行い、障害物を検 出することができる。また、実施の形態1の レベータドア制御装置120は、インバータノ ズが受光量を補正して障害物を検出するこ ができないほど大きなノイズである場合で 、エレベータドア130の戸閉速度を低速にす ことができる。

 実施の形態2.
 実施の形態1では、障害物の影響を除去する ために、投光時受光量から外乱光受光量を減 算した補正後受光量と障害物判定値とを比較 して障害物判定を行う形態について説明した 。
 実施の形態2では、障害物の影響を除去する ために、障害物判定値を外乱光受光量分加算 した補正後判定値と投光時受光量とを比較し て障害物判定を行う形態について説明する。
 以下、実施の形態1と異なる事項について主 に説明し、説明を省略する事項については実 施の形態1と同様であるものとする。

 図10は、実施の形態2におけるエレベータド システム100のエレベータドア制御装置120お び障害物検出センサ110を示すブロック図で る。
 図10において、実施の形態2における障害物 出センサ110は実施の形態1で説明した受光量 補正部37の代わりに判定値補正部39を備える とを特徴とする。
 判定値補正部39は外乱光受光量に基づいて 害物判定値を補正する。

 図11は、実施の形態2における障害物検出セ サ110の外乱光受光時の障害物検出動作を示 図である。
 受光信号27は各時間における受光器5の受光 た光の信号レベル(受光信号レベル、受光量 )を示すと共に、各時間における外乱光25に基 づいて判定値補正部39が補正した補正後判定 ベル28(補正後判定値)を示している。
 投光信号21、障害物有無22、外乱光25および 出出力24については実施の形態1と同様であ 。

 時刻t5~時刻t6の時間帯に投光器4により投 された光は、当該時間帯(t5~t6)に障害物が存 在していたため、受光器5により受光されな 。また、受光器5が当該時間帯に発生してい 強い外乱光25を受光するが、判定値補正部39 が障害物判定レベル29を外乱光25分上げて補 後判定レベル28に補正するため、受光信号27 信号レベルが補正後判定レベル28以下にな 、センサ制御部31は時刻t6に障害物検出信号 出力する。

 つまり、実施の形態2における障害物検出 センサ110は、外乱光の影響を除去するため、 外乱光の有無に関わらず障害物を検出するこ とができる。

 図12は、実施の形態2における障害物検出セ サ110の障害物検出方法および実施の形態2に おけるエレベータドア制御装置120のエレベー タドア制御方法を示すフローチャートの一例 である。
 図12において、実施の形態2では実施の形態1 の投光時受光量補正処理(S150)の代わりに障害 物判定値補正処理(S150b)を実行し、実施の形 1の障害物判定処理(S160)の代わりに障害物判 処理B(S160b)を実行する。

<S150b:障害物判定値補正処理(補正後判定値 出処理)>
 センサ制御部31の判定値補正部39は、S130に いて最も新しく算出された外乱光受光量を 害物判定値に加算して補正後判定値を算出 る。

<S160b:障害物判定処理B>
 次に、センサ制御部31の障害物判定部38はS15 0bにおいて算出された補正後判定値とS140にお いて算出された投光時受光量とを比較して障 害物の有無を判定する。障害物判定部38は投 時受光量が補正後判定値以下の場合に障害 が存在すると判定する。

 その他の処理については実施の形態1と同様 である。
 また、実施の形態2による効果も実施の形態 1と同様である。

 実施の形態3.
 実施の形態1および実施の形態2では、投光 受光量または障害物判定値を外乱光受光量 基づいて補正して障害物判定を行う形態に いて説明した。
 実施の形態3では、外乱光受光量に基づく補 正を行わずに障害物判定を行う形態について 説明する。

 図13は、実施の形態3におけるエレベータド システム100のエレベータドア制御装置120お び障害物検出センサ110を示すブロック図で る。
 図13において、実施の形態3における障害物 出センサ110は実施の形態1で説明した受光量 補正部37および実施の形態2で説明した判定値 補正部39を備えないことを特徴とする。

 図14は、実施の形態3における障害物検出セ サ110の障害物検出方法および実施の形態3に おけるエレベータドア制御装置120のエレベー タドア制御方法を示すフローチャートの一例 である。
 図14において、実施の形態3では実施の形態1 の投光時受光量補正処理(S150)を実行せず、実 施の形態1の障害物判定処理(S160)の代わりに 害物判定処理C(S160c)を実行する。

<S160c:障害物判定処理C>
 次に、センサ制御部31の障害物判定部38はS14 0において算出された投光時受光量と所定の 害物判定値とを比較して障害物有無を判定 る。

 その他の処理については実施の形態1と同様 である。
 エレベータドア制御装置120は、投光時受光 または障害物判定値を外乱光受光量に基づ て補正しなくても、S210~S240の処理により、 光器5に強い外乱光が入射している場合に戸 閉速度を減速することができる。

実施の形態1におけるエレベータドアシ ステム100のドアを乗り場側から見た正面図。 実施の形態1におけるエレベータドアシ ステム100のエレベータドア制御装置120および 障害物検出センサ110を示すブロック図。 従来のエレベータドアシステム101のエ ベータドア制御装置121および障害物検出セ サ111を示すブロック図。 実施の形態1における障害物検出センサ 110の外乱光非受光時の障害物検出動作を示す 図。 従来の障害物検出センサ111の外乱光受 時の障害物検出動作を示す図。 実施の形態1における障害物検出センサ 110の外乱光受光時の障害物検出動作を示す図 。 実施の形態1におけるエレベータドア制 御装置120の外乱光受光時のエレベータドア制 御動作を示す図。 実施の形態1における障害物検出センサ 110の障害物検出方法および実施の形態1にお るエレベータドア制御装置120のエレベータ ア制御方法を示すフローチャートの一例。 実施の形態1における障害物検出センサ 110およびエレベータドア制御装置120のハード ウェア資源の一例を示す図。 実施の形態2におけるエレベータドア ステム100のエレベータドア制御装置120およ 障害物検出センサ110を示すブロック図。 実施の形態2における障害物検出セン 110の外乱光受光時の障害物検出動作を示す 。 実施の形態2における障害物検出セン 110の障害物検出方法および実施の形態2にお るエレベータドア制御装置120のエレベータ ア制御方法を示すフローチャートの一例。 実施の形態3におけるエレベータドア ステム100のエレベータドア制御装置120およ 障害物検出センサ110を示すブロック図。 実施の形態3における障害物検出セン 110の障害物検出方法および実施の形態3にお るエレベータドア制御装置120のエレベータ ア制御方法を示すフローチャートの一例。

符号の説明

 1 出入口、2 左ドア、3 右ドア、4 投光 、5 受光器、6 赤外線ビーム、11 センサ制 御部、12 受光処理部、13 主制御部、14 開閉 制御部、21 投光信号、22 障害物有無、23 受 光信号、24 検出出力、25 外乱光、26 補正後 受光信号、27 受光信号、28 補正後判定レベ 、29 障害物判定レベル、31 センサ制御部 33 主制御部、35 投受光制御部、36 受光量 出部、37 受光量補正部、38 障害物判定部、 39 判定値補正部、41 異常出力、42 戸閉速度 、43 外乱光、49 外乱光判定レベル、51 外乱 光量判定部、100,101 エレベータドアシステム 、110,111 障害物検出センサ、120,121 エレベー タドア制御装置、130 エレベータドア、911 CP U、912 バス、913 ROM、914 RAM、921 OS、923 プ グラム群、924 ファイル群。