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Patent Searching and Data


Title:
FUEL CELL SYSTEM AND FUEL CELL STARTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047980
Kind Code:
A1
Abstract:
The presence or absence of a gas leak is accurately judged by a simple structure. Upon receiving a request to start a fuel cell, a control unit opens a main stop valve to start supply of hydrogen gas from a hydrogen tank to the fuel cell. Thereafter, the control unit performs gas leak judgment processing in a hydrogen gas piping system. When it is judged in the gas leak judgment processing that a gas leak occurs, a gas leak alarm is outputted to stop the start of the fuel cell. On the other hand, when it is judged in the gas leak judgment processing that no gas leak occurs, the supply of oxidation gas to the fuel gas is started by starting a compressor to continue the operation of the fuel cell.

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Inventors:
MAENAKA TAKESHI (JP)
IMAI ATSUSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067237
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
September 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
MAENAKA TAKESHI (JP)
IMAI ATSUSHI (JP)
International Classes:
H01M8/04
Foreign References:
JP2007134200A2007-05-31
JP2006339080A2006-12-14
JP2007053000A2007-03-01
Attorney, Agent or Firm:
INABA, Yoshiyuki et al. (23rd Floor Roppongi Hills Mori Tower,6-10-1, Roppong, Minato-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池を有する燃料電池システムであって、
 前記燃料電池の起動時に、前記燃料電池に対する燃料ガスの供給を開始させてから当該燃料電池の燃料極側における燃料ガス漏れの有無を判定し、当該判定終了後に前記燃料電池に対する酸化ガスの供給を開始させる制御手段を備えることを特徴とする燃料電池システム。
 前記燃料ガスを貯留する燃料供給源から前記燃料電池に前記燃料ガスを供給させるための燃料供給流路をさらに備え、
 前記制御手段は、前記燃料供給流路に設けられた弁を開くことで前記燃料ガスの供給を開始させ、前記弁を閉じてから前記燃料ガス漏れの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
 前記制御手段は、前記酸化ガスを前記燃料電池に供給する酸化ガス供給源を起動させることで、前記酸化ガスの供給を開始させることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
 燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて電気化学反応により電力を発生する燃料電池を有する燃料電池システムにおける燃料電池の起動方法であって、
 前記燃料電池の起動時に、前記燃料電池に対する燃料ガスの供給を開始させてから当該燃料電池の燃料極側における燃料ガス漏れの有無を判定し、当該判定終了後に前記燃料電池に対する酸化ガスの供給を開始させることを特徴とする燃料電池の起動方法。
Description:
燃料電池システムおよび燃料電 の起動方法

 本発明は、燃料電池システムおよび燃料 池の起動方法に関する。

 燃料電池システムでは、安全性の確保の 点等から、水素ガス(燃料ガス)がガス配管 燃料電池から漏洩していないかどうかを監 する必要がある。一方、燃料電池システム 発電が行われているときには、燃料電池内 水素ガスが消費されるため、水素ガスの消 量を考慮したうえでガス漏れの有無を判定 る必要がある。

 下記特許文献1に記載の燃料電池システムで は、燃料電池で消費される水素ガスの消費量 と漏れ検知流路内に流れ込む水素ガスの増減 量とを、ガス供給流路に供給される水素ガス 流量から減算して求められた差分ガス量を用 いてガス漏れの有無を判定している。

特開2006-179469号公報

 ところで、水素ガスの消費量は、様々な 動要素に起因して変動するため、これらの 動要素を加味して精度良く算出することは しい。したがって、このような水素ガスの 費量を用いてガス漏れの有無を精度良く判 しようとすると、システムの構成が複雑に ってしまう。

 本発明は、上述した従来技術による問題 を解消するためになされたものであり、簡 な構成で、精度良くガス漏れの有無を判定 せることができる燃料電池システムおよび 料電池の起動方法を提供することを目的と る。

 上述した課題を解決するため、本発明に る燃料電池システムは、燃料ガスおよび酸 ガスの供給を受けて電気化学反応により電 を発生する燃料電池を有する燃料電池シス ムであって、燃料電池の起動時に、燃料電 に対する燃料ガスの供給を開始させてから 該燃料電池の燃料極側における燃料ガス漏 の有無を判定し、当該判定終了後に燃料電 に対する酸化ガスの供給を開始させる制御 段を備えることを特徴とする。

 また、本発明に係る燃料電池の起動方法 、燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて 気化学反応により電力を発生する燃料電池 有する燃料電池システムにおける燃料電池 起動方法であって、燃料電池の起動時に、 料電池に対する燃料ガスの供給を開始させ から当該燃料電池の燃料極側における燃料 ス漏れの有無を判定し、当該判定終了後に 料電池に対する酸化ガスの供給を開始させ ことを特徴とする。

 これらの発明によれば、燃料電池を起動 せるときに、燃料電池に燃料ガスの供給が 始されてから酸化ガスの供給が開始される での間に、燃料ガス漏れの有無を判定させ ことができる。つまり、燃料電池で燃料ガ が消費される前に、燃料ガス漏れの有無を 定させることができる。したがって、燃料 池での燃料ガスの消費量を考慮することな 燃料ガス漏れの有無を判定させることがで るため、簡易な構成で、精度良くガス漏れ 有無を判定させることが可能となる。

 上記燃料電池システムにおいて、燃料ガ を貯留する燃料供給源から燃料電池に燃料 スを供給させるための燃料供給流路をさら 備え、上記制御手段は、燃料供給流路に設 られた弁を開くことで燃料ガスの供給を開 させ、弁を閉じてから上記燃料ガス漏れの 無を判定させることができる。また、上記 料電池システムにおいて、上記制御手段は 酸化ガスを燃料電池に供給する酸化ガス供 源を起動させることで、上記酸化ガスの供 を開始させることができる。

 本発明によれば、簡易な構成で、精度良 ガス漏れの有無を判定させることができる

図1は、実施形態における燃料電池シス テムを模式的に示す構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池システムに ける燃料電池の起動処理を説明するための ローチャートである。

符号の説明

 1…燃料電池システム、2…燃料電池、3… 化ガス配管系、4…水素ガス配管系、5…制 部、21…電流センサ、30…フィルタ、31…コ プレッサ、32…空気供給流路、33…空気排出 路、34…加湿器、40…水素タンク、41…水素 給流路、42…循環流路、43…主止弁、44…レ ュレータ、45…第一遮断弁、46…第二遮断弁 、47…水素ポンプ、48…気液分離器、49…排気 排水弁、50…排出流路、51…希釈器、91…DC/DC ンバータ、92…二次電池、93…トラクション インバータ、94…トラクションモータ、P1… 力センサ。

 以下、添付図面を参照して、本発明に係 燃料電池システムおよび燃料電池の起動方 の好適な実施形態について説明する。本実 形態では、本発明に係る燃料電池システム 燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車 載発電システムとして用いた場合について説 明する。

 本発明に係る燃料電池システムは、燃料 池を起動させるときに、燃料電池に燃料ガ の供給が開始されてから酸化ガスの供給が 始されるまでの間に、燃料ガス漏れの有無 判定させることによって、簡易な構成で、 度良くガス漏れの有無を判定させる点に特 がある。燃料電池を起動させるときとして 、例えば、エンジンの始動時や、間欠運転 ードから通常運転モードに復帰するときが 当する。つまり、燃料電池への反応ガス(酸 化ガスおよび燃料ガス)の供給が停止または 止している状態から反応ガスの供給が開始 たは再開されるときが該当する。

 まず、図1を参照して、本実施形態におけ る燃料電池システムの構成について説明する 。図1は、本実施形態における燃料電池シス ムを模式的に示した構成図である。

 同図に示すように、燃料電池システム1は 、反応ガスである酸化ガスおよび燃料ガスの 供給を受けて電気化学反応により電力を発生 する燃料電池2と、酸化ガスとしての空気を 料電池2に供給する酸化ガス配管系3と、燃料 ガスとしての水素を燃料電池2に供給する水 ガス配管系4と、システム全体を統括制御す 制御部5とを有する。

 燃料電池2は、反応ガスの供給を受けて発 電する複数の単セルを積層したスタック構造 により構成される。燃料電池2で発電された 流電力の一部は、DC/DCコンバータ91によって 圧され、二次電池92(バッテリー)に充電され る。トラクションインバータ93は、燃料電池2 と二次電池92の双方またはいずれか一方から 給される直流電力を交流電力に変換し、ト クションモータ94に交流電力を供給する。 料電池2には、発電中の電流を検出する電流 ンサ21が取り付けられている。

 酸化ガス配管系3は、フィルタ30を介して 気中の酸化ガスを取り込んで圧縮してから 出するコンプレッサ31(酸化ガス供給源)と、 酸化ガスを燃料電池2に供給するための空気 給流路32と、燃料電池2から排出された酸化 フガスを排出するための空気排出流路33とを 有する。空気供給流路32および空気排出流路3 3には、コンプレッサ31から圧送された酸化ガ スを燃料電池2から排出された酸化オフガス 用いて加湿する加湿器34が設けられている。 この加湿器34で水分交換等された酸化オフガ は、最終的に排ガスとしてシステム外の大 中に排気される。

 水素ガス配管系4は、高圧(例えば、70MPa) 水素ガスを貯留した燃料供給源としての水 タンク40と、水素タンク40の水素ガスを燃料 池2に供給するための燃料供給流路としての 水素供給流路41と、燃料電池2から排出された 水素オフガスを水素供給流路41に戻すための 環流路42とを有する。なお、水素ガス配管 4は、本発明における燃料供給系の一実施形 である。本実施形態における水素タンク40 代えて、例えば、水蒸気を利用して炭化水 系燃料を水素リッチな燃料ガスに改質する 質器と、この改質器で改質された燃料ガス 高圧状態にして蓄圧する高圧ガスタンクと 燃料供給源として採用することができる。 た、水素吸蔵合金を有するタンクを燃料供 源として採用することもできる。

 水素供給流路41には、水素タンク40からの 水素ガスの供給を遮断または許容する主止弁 43(弁)と、水素ガスの圧力を予め設定した二 圧に調圧するレギュレータ44と、水素供給流 路41から燃料電池2への水素ガスの供給を遮断 または許容する第一遮断弁45(弁)とが設けら ている。また、第一遮断弁45の下流側には、 水素供給流路41内の水素ガスの圧力を検出す 圧力センサP1が設けられている。

 循環流路42には、燃料電池2から循環流路4 2への水素オフガスの流出を遮断または許容 る第二遮断弁46(弁)と、循環流路42内の水素 フガスを加圧して水素供給流路41側へ送り出 す水素ポンプ47とが設けられている。また、 環流路42には、気液分離器48及び排気排水弁 49を介して排出流路50が接続されている。気 分離器48は、水素オフガスから水分を回収す る。排気排水弁49は、制御部5からの指令に従 って、気液分離器48で回収された水分と循環 路42内の不純物を含む水素オフガスとを排 (パージ)する。排気排水弁49から排出された 素オフガスは、希釈器51によって希釈され 空気排出流路33内の酸化オフガスと合流する 。

 制御部5は、燃料電池車両に設けられた加 速操作部材(アクセル等)の操作量を検出し、 速要求値(例えば、トラクションモータ94等 電力消費装置からの要求発電量)等の制御情 報を受けて、システム内の各種機器の動作を 制御する。なお、電力消費装置には、トラク ションモータ94の他に、例えば、燃料電池2を 作動させるために必要な補機装置(例えばコ プレッサ31や水素ポンプ47のモータ等)、車両 の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制 装置、操舵装置、懸架装置等)で使用される クチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコ ン)、照明、オーディオ等が含まれる。

 制御部5は、燃料電池2が起動されるとき 、燃料電池2に水素ガスを供給させてガス漏 の有無を判定し、この判定が終了してから 化ガスを燃料電池2に供給させる「燃料電池 の起動処理」を制御する。具体的には、まず 、燃料電池2が起動されるときに、主止弁43を 開いて水素タンク40から燃料電池2への水素ガ スの供給を開始させる。続いて、水素ガス配 管系4におけるガス漏れ判定処理(後述)を実行 する。このガス漏れ判定処理の結果、ガス漏 れが発生していないと判定された場合に、コ ンプレッサ31を起動させて燃料電池2への酸化 ガスの供給を開始させる。これにより、燃料 電池システム1の運転が開始される。

 ここで、燃料電池2を起動させる手順とし ては、本実施形態で採用する水素ガスの供給 を開始してから酸化ガスの供給を開始させる 手順の他に、酸化ガスの供給を開始してから 水素ガスの供給を開始させる手順や、酸化ガ スと水素ガスの供給を同時に開始させる手順 もある。しかしながら、これらの手順では、 水素ガスの供給を開始した直後に燃料電池2 発電が行われるため、燃料電池2内に電流が 生し、燃料電池2に供給された水素ガスが消 費されてしまう。したがって、これらの手順 で燃料電池2を起動させてガス漏れの有無を 定する場合には、水素ガスの消費量を考慮 なければならない。

 これに対して、本実施形態における制御 5は、燃料電池2が起動されるときに、水素 スの供給を開始させてから酸化ガスの供給 開始させ、さらに、水素ガスの供給開始か 酸化ガスの供給開始までの間にガス漏れの 無を判定している。水素ガスの供給開始か 酸化ガスの供給開始までの間は、燃料電池2 発電が行われないため、燃料電池2内に電流 が発生しない。つまり、本実施形態における 燃料電池システム1では、燃料電池2の起動時 ガス漏れの有無を判定する際に、水素ガス 消費量を考慮する必要がなく、これにより 度の高いガス漏れ判定を行うことが可能と る。

 前述したガス漏れ判定処理としては、従 の燃料電池システムで採用されている各種 ガス漏れ判定処理を適用することができる 例えば、以下のガス漏れ判定処理を適用す ことができる。まず、第一遮断弁45および 二遮断弁46を閉じることで第一遮断弁45と第 遮断弁46との間で形成される閉空間の圧力 化を圧力センサP1によって検出させ、この検 出結果を用いてガス漏れ量を測定する。そし て、測定したガス漏れ量が、予め登録されて いる閾値よりも大きい場合には、水素ガス配 管系4で水素ガスのガス漏れが発生している 判定する。一方、ガス漏れ量が、予め登録 れている閾値以下である場合には、水素ガ 配管系4で水素ガスのガス漏れが発生してい いと判定する。

 ここで、制御部5は、物理的には、例えば 、CPUと、CPUで処理される制御プログラムや制 御データを記憶するROMやHDDと、主として制御 処理のための各種作業領域として使用される RAMと、入出力インターフェースとを有する。 これらの要素は、互いにバスを介して接続さ れている。入出力インターフェースには、圧 力センサP1等の各種センサが接続されている ともに、コンプレッサ31、主止弁43、第一遮 断弁45、第二遮断弁46、水素ポンプ47および排 気排水弁49等を駆動させるための各種ドライ が接続されている。

 CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに って、入出力インターフェースを介して圧 センサP1での検出結果を受信し、RAM内の各 データ等を用いて処理することで、水素ガ 配管系4におけるガス漏れの有無を判定する また、CPUは、入出力インターフェースを介 て各種ドライバに制御信号を出力すること より、燃料電池システム1全体を制御する。

 次に、図2に示すフローチャートを用いて 、本実施形態における燃料電池2の起動処理 ついて説明する。

 まず、例えば、イグニッションスイッチ オンになったときや、間欠運転時に所定の 帰条件を満たしたときに、制御部5は、燃料 電池2の起動要求を受信する(ステップS1)。続 て、制御部5は、主止弁43を開いて水素タン 40から燃料電池2への水素ガスの供給を開始 せる(ステップS2)。

 続いて、制御部5は、水素ガス配管系4に けるガス漏れ判定処理を実行する(ステップS 3)。このガス漏れ判定処理において、ガス漏 が発生していると判定された(ステップS4;YES )場合に、制御部5は、ガス漏れ警報を出力し 燃料電池2の起動を中止させる(ステップS5)

 一方、上記ガス漏れ判定処理において、 ス漏れが発生していないと判定された(ステ ップS4;NO)場合に、制御部5は、コンプレッサ31 を起動させて燃料電池2への酸化ガスの供給 開始させ(ステップS6)、燃料電池2の運転を継 続させる(ステップS7)。

 なお、上述した燃料電池の起動処理では ガス漏れが発生していると判定された(ステ ップS4;YES)場合に、燃料電池2の起動を中止さ ているが、必ずしも起動を中止させる必要 ない。例えば、ガス漏れ量に応じた点検処 等を実行し、燃料電池2を起動・運転するた めの所定項目の確認を行ったうえで、問題が なければ燃料電池2の運転を継続させること してもよい。

 上述してきたように、実施形態における 料電池システム1によれば、燃料電池2を起 させるときに、燃料電池2に水素ガスの供給 開始されてから酸化ガスの供給が開始され までの間に、ガス漏れの有無を判定させる とができる。つまり、燃料電池2で水素ガス が消費される前に、ガス漏れの有無を判定さ せることができる。したがって、燃料電池2 の水素ガスの消費量を考慮することなくガ 漏れの有無を判定させることができるため 簡易な構成で、精度良くガス漏れの有無を 定させることが可能となる。

 なお、上述した実施形態においては、本 明に係る燃料電池システムを燃料電池車両 搭載した場合について説明しているが、燃 電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶 、航空機等)にも本発明に係る燃料電池シス ムを適用することができる。また、本発明 係る燃料電池システムを、建物(住宅、ビル )用の発電設備として用いられる定置用発電 システムに適用することもできる。

 本発明に係る燃料電池システムおよび燃 電池の起動方法は、簡易な構成で、精度良 ガス漏れの有無を判定させることに適して る。