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Title:
GOLF PATTING LINE JUDGMENT TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066374
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a golf putting line judgment tool which can precisely judge the inclination of the putting line of golf and which can precisely judge the inclination of the line as the judgment tool is held in the hand without being placed on the ground surface every time. The tool comprises a see-through window part (20) for looking at a golf ball and a cup simultaneously and a gravity direction instruction means (30) which instructs the direction of the gravity. In the see through window part (20), a vertical direction reference line (L1) is displayed so as to match the line with the direction of the gravity instructed by the gravity direction instruction means (30) and a transverse direction reference line (L2) is displayed so as to be orthogonal to the vertical direction reference line (L1).

Inventors:
SAKAGUCHI MITSUYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/072506
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MEIKO PRINTING CO LTD (JP)
SAKAGUCHI MITSUYOSHI (JP)
International Classes:
A63B57/00; A63B69/36; G01C9/10
Foreign References:
JPH0375719U1991-07-30
JPH0519913U1993-03-12
JPH0666563A1994-03-08
JPS637306U1988-01-19
Attorney, Agent or Firm:
MUROTA, Rikio (101 Edomachi, Chuo-ku, Kobe-sh, Hyogo 33, JP)
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Claims:
 ゴルフボールとカップとを同時に透視するための透視窓部と、重力方向を指し示す重力方向指示手段とを備え、前記透視窓部には、前記重力方向指示手段で指示された重力方向にその線を一致させることができるよう縦方向基準線を表示すると共に該縦方向基準線に対して直交するように横方向基準線を表示してあることを特徴とするゴルフのパッティングライン判定具。
 重力方向指示手段は、転動球と該転動球を転動自在に保持する転動球保持空隙部とからなり、転動球保持空隙部内で転動球が重力方向指示位置まで移動して静止するよう構成してあることを特徴とする請求項1に記載のゴルフのパッティングライン判定具。
 透視窓部は透明窓で構成し、該透明窓に縦方向基準線と横方向基準線とを表示してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフのパッティングライン判定具。
 透視窓部は透明窓で構成し、該透明窓の肉厚内に転動球保持空隙部を設けてあることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載のゴルフのパッティングライン判定具。
 転動球保持空隙部は円弧状底面をもつ空隙部としてあることを特徴とする請求項4に記載のゴルフのパッティングライン判定具。
 透明窓は3枚の透明円板の重合からなり、コアとなる透明円板の一部をカットして転動球保持空隙部としてあることを特徴とする請求項4又は5に記載のゴルフのパッティングライン判定具。
Description:
ゴルフのパッティングライン判 具

 本発明は、ゴルフのパッティングライン 定具に関する。

 ゴルフのパッティングにおいては、ボール カップとの距離や傾きを見極めることが重 である。ボールとカップとの間のおけるラ ンがフックラインであるかスライスライン あるか、或いはアップライン(登りライン) あるかダウンライン(下りライン)かについて は、周囲の景色によってその判断を惑わされ ることがあり、正確に判断することは必ずし も容易ではない。
 グリーンの傾きを判定する従来の器具とし 、特開2000-153014号公報(特許文献1)には、パ ティングライン測定器が開示されている。 のパッティングライン測定器は、水平器本 (1)の上面に縦ラインと横ラインとを中心ク スして表示し、水平器本体(1)内に転動自在 置かれた方向指示ボール(2)が静止した位置 もって、そのパッティングライン測定器が かれた位置(通常はボール位置)におけるグリ ーンの傾きを測定するものである。
 また特開2004-354361号公報(特許文献2)及び実 新案登録第3098207号公報(特許文献3)には、グ ーンの傾き角及び方位を測定するセンサー 開示されている。これらのセンサーは、底 浅い半球状の容器(1)内に鋼球を転動自在に き、容器(1)に表示された同心円のどの領域 静止するかにより、そのセンサーが置かれ 位置(通常はボール位置)におけるグリーン 傾きを測定するものである。
 また実用新案登録第3133295号公報(特許文献4) には、ゴルフ用傾斜角度測定装置が開示され ている。このゴルフ用傾斜角度測定装置は、 挿し込み脚(11)が付いた円盤状の台座(1)内に 体(2)と気泡(21)を封じ込めた構成とし、気泡( 21)が静止する位置をもって、その測定装置( 常はボール位置)におけるグリーンの傾きを 定するものである。

特開2000-153014号公報

特開2004-354361号公報

実用新案登録第3098207号公報

実用新案登録第3133295号公報

 ところが上記特許文献1~4に開示される従来 器具は、何れも、土木、建築等の分野で使 される水準器に近い器具にすぎない。即ち それら特許文献1~4に開示される従来の器具 、地面上に置かれることで、その置かれた 点(ゴルフボールの位置)における地面の傾 具合が測定できるだけのものである。言い えれば、パッティング等においては、ゴル ボールの位置からカップまでのラインの傾 が重要なポイントとなるであるが、前記従 の器具の場合は、その器具を置いたゴルフ ールの位置(地点)での局所における地面の傾 きが判るにすぎないものである。従ってパッ ティングのライン全体としての傾きについて は知ることができないという問題がある。
 また従来の器具の場合、地面に器具を置く 要があるが、グリーン上には芝が生えてい ため、芝が邪魔をするので、必ずしも器具 正しく地面上に置くことができないという 題がある。

 そこで本発明は上記従来の器具の問題を 消し、ゴルフのパッティングラインの傾き 正確に判定することができ、また器具をそ 都度、地面上に置くことなく、手に持った 態のままでラインの傾きの判定を正確に行 ことが可能なゴルフのパッティングライン 定具の提供を課題とする。

 上記課題を解決する本発明のゴルフのパッ ィングライン判定具は、ゴルフボールとカ プとを同時に透視するための透視窓部と、 力方向を指し示す重力方向指示手段とを備 、前記透視窓部には、前記重力方向指示手 で指示された重力方向にその線を一致させ ことができるよう縦方向基準線を表示する 共に該縦方向基準線に対して直交するよう 横方向基準線を表示してあることを第1の特 徴としている。
 また本発明のゴルフのパッティングライン 定具は、上記第1の特徴に加えて、重力方向 指示手段は、転動球と該転動球を転動自在に 保持する転動球保持空隙部とからなり、転動 球保持空隙部内で転動球が重力方向指示位置 まで移動して静止するよう構成してあること を第2の特徴としている。
 また本発明のゴルフのパッティングライン 定具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、 視窓部は透明窓で構成し、該透明窓に縦方 基準線と横方向基準線とを表示してあるこ を第3の特徴としている。
 また本発明のゴルフのパッティングライン 定具は、上記第1~第3の何れかの特徴に加え 、透視窓部は透明窓で構成し、該透明窓の 厚内に転動球保持空隙部を設けてあること 第4の特徴としている。
 また本発明のゴルフのパッティングライン 定具は、上記第4の特徴に加えて、転動球保 持空隙部は円弧状底面をもつ空隙部としてあ ることを第5の特徴としている。
 また本発明のゴルフのパッティングライン 定具は、上記第4又は第5の特徴に加えて、 明窓は3枚の透明円板の重合からなり、コア なる透明円板の一部をカットして転動球保 空隙部としてあることを第6の特徴としてい る。

 請求項1に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、パッティングラインがフ ックラインかスライスラインかを判定する場 合、使用者は先ずパッティングライン判定具 を用いて、その透視窓部を介して透視してい るゴルフボールとカップとの両方が縦方向基 準線上に重なるようにする。次に前記状態か らパッティングライン判定具を回操作して、 ゴルフボールを縦方向基準線に重ねた状態を 維持しながら、縦方向基準線を重力方向指示 手段の指示する重力方向に一致させる。この とき、カップの透視位置が縦方向基準線から 左にずれた場合にはフックライン(即ち、左 がりの傾斜)と判定される。またカップの透 位置が縦方向基準線から右にずれた場合は ライスライン(即ち、右下がりの傾斜)と判 される。カップの透視位置がそのまま縦方 基準線上に維持される場合は、直線ライン( 右方向の傾きなし)と判定できる。
 一方、パッティングラインがアップライン ダウンラインかを判定する場合、使用者は ずパッティングライン判定具を用いて、そ 透視窓部を介して透視しているゴルフボー とカップとの両方が横方向基準線上に重な ようにする。次に前記状態からパッティン ライン判定具を回操作して、ゴルフボール 横方向基準線に重ねた状態を維持しながら 縦方向基準線を重力方向指示手段の指示す 重力方向に一致させる。このとき、カップ 透視位置が横方向基準線から上にずれた場 はアップライン(即ち、上り傾斜)と判定さ る。またカップの透視位置が横方向基準線 ら下にずれた場合はダウンライン(即ち、下 傾斜)と判定される。カップの透視位置がそ のまま横方向基準線上にある場合は、前後の 傾きなしと判定される。
 また上記の判定に際して、基準線からのカ プの透視位置のずれが大きいほど、傾きが きいと判定できる。
 よって請求項1のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、その判定具を地面に置く ことなく、手に持ったままで、パッティング ラインがフックラインかスライスラインか、 又はアップラインかダウンラインかを、簡単 に且つ確実に判定することができる。
 また請求項1のゴルフのパッティングライン 判定具によれば、ゴルフボールの位置での局 所の傾きを判定するのではなく、ゴルフボー ルの位置に対するカップの位置の相対的な傾 きを的確に判定することができる。即ち、パ ッティングラインの全体としての傾きがフッ クラインであるかスライスラインであるか、 或いはアップラインであるかダウンラインで あるかを的確に判定できる。よってゴルフボ ールの位置での局所の傾斜を判定する場合に 比べて、より客観的で適切なラインを読むこ とができる。

 請求項2に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、上記請求項1に記載の構 による効果に加えて、重力方向指示手段は 転動球と該転動球を転動自在に保持する転 球保持空隙部とからなり、転動球保持空隙 内で転動球が重力方向指示位置まで移動し 静止するよう構成してあるので、
 重力方向については、転動球保持空隙部内 転動球が転動自在の状態で且つ静止してい 位置をもって簡単に知ることができる。
 よって縦方向基準線を静止状態の転動球の 置に合わすことで、鉛直線(重力方向)を縦 向基準線で容易に表すことができ、また縦 向基準線に直交する横方向基準線で水平線 容易に表すことができる。
 よってまた、前記鉛直線を表わしている縦 向基準線に対してゴルフボールの透視位置 重ねることで、使用者の目の位置とゴルフ ールの位置とを通る鉛直面に対する断面を 方向基準線で表現することができる。これ よってゴルフボールに対するカップの左右 向の傾き(フックラインかスライスラインか )を容易に判定することができる。
 また前記鉛直面の断面を表している縦方向 準線に対して、それに直交する横方向基準 にゴルフボールの透視位置を重ねることで ルフボールを通る水平面の断面を横方向基 線で表すことができる。これによってゴル ボールに対するカップのアップ、ダウンの きを容易に判定することができる。

 請求項3に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、上記請求項1又は2の何れ に記載の構成による効果に加えて、透視窓 は透明窓で構成し、該透明窓に縦方向基準 と横方向基準線とを表示してあるので、
 透視窓部の透明窓を介してゴルフボールや ップを透視しながら、透明窓に表示した縦 向基準線や横方向基準線を利用して簡単、 易にゴルフボールやカップの透視位置を重 ることができる。従ってパッティングライ の傾きを容易に、且つ正確に判定できる。

 請求項4に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、上記請求項1~3の何れかに 記載の構成による効果に加えて、透視窓部は 透明窓で構成し、該透明窓の肉厚内に転動球 保持空隙部を設けてあるので、
 重力方向指示手段を透視窓部の透明窓に併 て構成することができ、コンパクトなゴル のパッティングライン判定具を提供するこ ができる。また縦方向基準線と転動球保持 隙部の転動球とを相互に近い位置に設ける とができるので、重力方向を示す転動球と 方向基準線との重ね合わせ作業も簡単で、 つ正確に行うことができる。

 請求項5に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、上記請求項4に記載の構 による効果に加えて、転動球保持空隙部は 円弧状底面をもつ空隙部としてあるので、
 透明窓の肉厚内に形成された円弧状底面を つ転動球保持空隙部内で、転動球をその円 状底面上において自在に転動、静止させる とができる。よって透明窓の厚肉内で容易 簡単に、正確な重力方向を指示させること できる。

 請求項6に記載のゴルフのパッティングライ ン判定具によれば、上記請求項4又は5に記載 構成による効果に加えて、透明窓は3枚の透 明円板の重合からなり、コアとなる透明円板 の一部をカットして転動球保持空隙部として あるので、
 中央(コア)の透明円板の一部をカットする とで、円弧状底面をもつ転動球保持空隙部 容易に形成して、転動球が転動、静止する 力方向指示手段を構成することができる。

本発明の第1の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の縦断面図である 。 本発明の第1の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の透明窓を構成す る3枚の透明円板の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の正面図である。 本発明の第2の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の縦断面図である 。 本発明の第2の実施形態に係るゴルフの パッティングライン判定具の透明窓を構成す る3枚の透明円板の正面図である。 本発明のゴルフのパッティングラン判 具を用いて、使用者がパッティングライン 判定している状況を示す斜視図である。 本発明の判定具により、フックライン スライスラインかを判定する作業を説明す 図である。 本発明の判定具により、アップライン ダウンラインかを判定する作業を説明する である。

符号の説明

 10   枠体
 11   割枠
 11a  内孔
 11b  フランジ
 12   ネジ
 20   透視窓部
 21   透明窓
 21a  透明円板
 21b  透明円板
 21c  透明円板
 30   重力方向指示手段
 31   転動球
 32   転動球保持空隙部
 32a  円弧状底面
 50   枠体
 51   外リング枠
 51a  内孔
 51b  フランジ
 52   内リング枠
 52a  内孔
 52b  フランジ
 C    カット部
 G    ゴルフボール
 L1   縦方向基準線
 L2   横方向基準線
 S1、S2、S3  目印
 U    カップ

 以下の図面を参照しながら、本発明のゴ フのパッティングライン判定具について、 の実施形態を更に説明する。

 図1~図3を参照して、本発明の第1の実施形態 を説明する。
 第1の実施形態に係るゴルフのパッティング ライン判定具は、リング状の枠体10と、該枠 10の中に構成される透視窓部20と、重力方向 指示手段30とを備えている。

 前記枠体10は、本判定具の外形を確定す ものである。本判定具では円形の枠体10とし ている。枠体10は一対の左右対称な割枠11か なり、これを合せてネジ12等で結合すること で、枠体10が組み立てられる。各割枠11の内 11a内に前記透視窓部20が構成される。各割枠 11に内向きのフランジ11bが構成されている。 体10の材質は金属、プラスチック、木等、 にその材質が限定されることはないが、所 の形を維持できる必要はある。

 前記透視窓部20は、本判定具を使用する者 該透視窓部20を通して、透視窓部20の向こう ゴルフボールやカップを透視するためのも である。
 本判定具では透視窓部20は円形の透明窓21で 構成されている。
 透明窓21には縦方向基準線L1と、該縦方向基 準線L1に対して窓21の中心付近で直交する横 向基準線L2とが表示されている。
 透明窓21は、本判定具では3枚の透明円板21a 21b、21cで構成されている。該3枚の透明円板 21a、21b、21cは、コアとなる中央の透明円板21b と、該中央の透明円板21bの表裏両面に重ねら れる表裏の透明円板21a、21cとからなる。

 透明円板21a、21b、21cはアクリル等の透明樹 を用いることができるが、ガラスやその他 透明、色付透明の材料を用いることができ 。
 前記コアとなる中央の透明円板21bは、他の 明円板21a、21cよりも厚く構成すると共に、 の一部を弦でカットしたカット部Cしている 。このカットした部分は後述する転動球保持 空隙部32となる。
 またコアとなる中央の透明円板21bに、前記 方向基準線L1と横方向基準線L2が表示されて いる。縦方向基準線L1は透明円板21bの中心点 通り、その一側端が前記カット部Cの弦の中 央点に達する構成となされている。また横方 向基準線L2は透明円板21bの中心点を通り、縦 向基準線L1に直交する直径長さで表示され いる。
 前記縦方向基準線L1上には、カット部Cの近 の位置に、ドット状の目印S1を表示してい 。また前記横方向基準線L2上には、その一端 近くに、ドット状の目印S2を表示している。
 前記3枚の透明円板21a、21b、21cは重ねられ、 一対の割枠11、11の内孔11aに嵌め合わされ、 側のフランジ11b間に挟持された状態で、ネ 12により固定される。これにより円形の透明 窓21が枠体10の中に完成され、その透明窓21に は縦方向基準線L1と横方向基準線L2が表示さ 、また目印SI、S2が表示された状態となる。

 前記重力方向指示手段30は、本実施形態の 定具においては、転動球31と該転動球31を転 自在に保持する転動球保持空隙部32とから る。
 前記転動球保持空隙部32は、本実施形態で 、前記透視窓部20を構成する透明窓21の肉厚 に構成されている。より具体的には、前記 アとなる中央の透明円板21bの前記カット部C を、その両側からは表裏の透明円板21a、21cで 、また下方からは枠体10で取り囲むことで、 動球保持空隙部32が構成される。
 転動球保持空隙部32の厚みは前記中央の透 円板21bの厚みと同じになる。また転動球保 空隙部32の底面は、前記枠体10の内孔11aの一 からなる円弧状底面となる。

 転動球31は前記転動球保持空隙部32内で自在 に転動することができる球体である。転動球 31の直径は前記転動球保持空隙部32の厚み(コ の透明円板21bの厚み)より小さくし、転動球 保持空隙部32の円弧状底面32a上を自由に転動 ることができるようにすることで、転動球3 1が転動球保持空隙部32内で重力方向と一致す る位置まで転動自在に移動し、そこで静止す るように構成している。
 転動球31の材質は金属、プラスチック、そ 他の材質とすることができる。しかし転動 し易く、且つ重力方向位置で安定して静止 るものがよい。
 なお目印S3は転動球31の目印であって、転動 球31が目印S3と一致することで、転動球31が縦 方向基準線L1の延長上にあることを示す。

 図4~図6を参照して、本発明の第2の実施形態 を説明する。
 本願の第2の実施形態に係るゴルフのパッテ ィングライン判定具は、上記した第1の実施 態に係るゴルフのパッティングライン判定 とは、リング状の枠体50の構成においてのみ 異なる。他の構成は同様であるので、同様な 部材、要素には同じ符号を付して、説明を省 略する。

 第2の実施形態における判定具の枠体50は、 径寸法の異なる外リング枠51と内リング枠52 とからなる。そして内リング枠52が外リング 51の内孔51aに丁度嵌り込むように寸法を調 している。外リング枠51及び内リング枠52に 、それぞれ内向きのフランジ51b、52bが設け れている。
 前記内リング枠52の内孔52aの径は、透明円 21a、21b、21cが丁度入り大きさとしている。 た内リング枠52の内孔52aの幅(フランジ52bの 分を除く)は、丁度、3枚の透明円板21a、21b、 21cを重ねた厚みとなるようにしている。
 枠体50の材質は金属、プラスチック、木等 特にその材質が限定されることはない。
 コアとなる中央の透明円板21bのカット部Cに 転動球31を入れた状態で、両側から表裏の透 円板21a、21cを重ね、これを内リング枠52の 孔52aに挿入し、更に外リング枠51を内リング 枠52に嵌め合わせて、外リング枠51のフラン 51bと内リング枠52のフランジ52bとの間で前記 透明円板21a、21b、21cを挟持し、この状態で外 リング枠51と内リング枠52とを一体的に固定 ることで、判定具の組立てが完成する。前 固定はネジ、接着剤、その他の固定手段に り行うことができる。

 次に図7~図9を参照して、本発明に係るゴル のパッティングライン判定具を用いたライ 判定の仕方の一例を説明する。
 今、例えばゴルフボールGがグリーン上にあ り、プレーヤーがカップUに向けてパッティ グをしようとする場合を例にとる。プレー ーはパッティングを行うに先立って、カッ Uまでの距離を読むと共に、カップUまでのパ ッティングラインを読む必要がある。即ち、 ゴルフボールGからカップUまでのラインがフ クラインかスライスラインか、またアップ インかダウンラインかのグリーンの傾きを む必要がある。
 先ず図7を参照して、プレーヤーはゴルフボ ールGよりも適当に離れた位置に立ち、或い 中腰で、或いは腰を落とした状態で、本判 具を手で目の前に位置せしめ、本判定具を してゴルフボールGとカップUとの両方を透視 できるようにする。

 次に図8を参照して、パッティングライン がフックラインかスライスラインかを判定す る場合は、先ず図8の(A)に示すように、透明 21を介して透視しているゴルフボールGとカ プUとの両方が同じ縦方向基準線L1の上に重 るようにする。具体的には、ゴルフボールG 縦方向基準線L1の目印S1の位置に透視される ようにし、更にカップUも縦方向基準線L1上に 重なるようにする。この状態では、プレーヤ ーの目とゴルフボールGとカップUとを含む直 の断面線が前記縦方向基準線L1で表示され いることになる。このとき、転動球31の位置 は、必ずしも縦方向基準線L1の延長線上にあ とは限らない。

 次に図8の(B)を参照して、プレーヤーはゴル フボールGの透視位置をそのまま縦方向基準 L1上に維持しながら、即ち目印S1の位置にゴ フボールGの透視位置を維持しながら、判定 具を円周方向に回して、縦方向基準線L1の延 が転動球31と一致するようにする。この操 は、前記したプレーヤーの目とゴルフボー GとカップUとを含む直面を鉛直面になるまで 回転させる操作と言える。図8の(B)に示す操 後の状態では、プレーヤーの目とゴルフボ ルGとを含む鉛直面の断面線が前記縦方向基 線L1で表示されていることになる。
 前記操作により図8の(A)の状態から図8の(B) 状態まで回動された際に、カップUの透視位 が縦方向基準線L1から左右何れかの方向に れると、ずれた方向に傾斜していると判る 即ち、図8の(B)に示す場合は、カップUの透視 位置が縦方向基準線L1の左側にずれており、 下がりのフックラインであることが判定さ る。
 同様に、カップUの透視位置が縦方向基準線 L1の右側にずれた場合は、右下がりのスライ ラインであると判定できる。
 また図8の(B)の状態で、カップUの透視位置 縦方向基準線L1の上に重なっている場合は、 左右方向の傾斜はなく、直線ラインであると 判定できる。
 また図8の(B)の状態で、縦方向基準線L1から カップUの透視位置のずれの大きさで、左右 方向の傾斜度合いが判定できる。

 次に図9を参照して、パッティングライン がアップラインかダウンラインかを判定する 場合は、先ず図9の(A)に示すように、透視窓21 を介して透視しているゴルフボールGとカッ Uとの両方が同じ横方向基準線L2の上に重な ようにする。具体的には、ゴルフボールGが 方向基準線L2の目印S2の位置に透視されるよ うにし、更にカップUも横方向基準線L2上に重 なるようにする。この状態では、プレーヤー の目とゴルフボールGとカップUとを含む直面 断面線が前記横方向基準線L2で表示されて ることになる。このとき、転動球31の位置は 、必ずしも縦方向基準線L1の延長線上にある は限らない。

 次に図9の(B)を参照して、プレーヤーはゴル フボールGの透視位置をそのまま横方向基準 L2上に維持しながら、即ち目印S2の位置にゴ フボールGの透視位置を維持しながら、判定 具を円周方向に回して、縦方向基準線L1の延 が転動球31と一致するようにする。この操 は、前記したプレーヤーの目とゴルフボー GとカップUとを含む直面を水平面になるまで 回転させる操作と言える。図9の(B)に示す操 後の状態では、縦方向基準線L1で表示された 鉛直方向に対して、それに直交する横方向基 準線L2が水平面の断面線を表していることに る。
 前記操作により図9の(A)の状態から図9の(B) 状態まで回動された際に、カップUの透視位 が横方向基準線L2から上下何れかの方向に れると、ずれた方向に傾斜しているとわか 。即ち、図9の(B)に示す場合は、カップUの透 視位置が横方向基準線L2の下側にずれており 下り傾斜のダウンラインであることが判定 れる。
 同様に、カップUの透視位置が横方向基準線 L2の上側にずれた場合は、上り傾斜のアップ インであると判定できる。
 また図9の(B)の状態で、カップUの透視位置 横方向基準線L2の上に重なっている場合は、 前後方向の傾斜はないと判定できる。
 また図9の(B)の状態で、横方向基準線L2から カップUの透視位置のずれの大きさで、前後 方向の傾斜度合いが判定できる。

 上記第1、第2の実施形態においては、転動 保持空隙部32は、透明窓21の周縁の一部を含 形で配置されている。しかし転動球保持空 部32の配置位置は、必ずしも透明窓21の周縁 部に設ける必要はない。転動球保持空隙部32 透明窓21の周縁部以外の適当な位置に配置 ることができる。
 更に転動球保持空隙部32は透明窓21以外の部 分、例えば枠体10、50の一部に構成すること 可能である。
 また第1、第2の実施形態においては、透明 21は3枚の透明円板21a、21b、21cを用いて構成 たが、1枚の透明円板を用いて、その肉厚内 転動球保持空隙部32を構成するようにする とも可能である。このような構成も本発明 範囲に含まれる。
 また第1、第2の実施形態においては、縦方 基準線L1と横方向基準線L2とを透明窓21のコ である中央の透明円板21bに描いた形で表示 ているが、他の透明円板21a、21cに描くこと 表示してもよい。
 更に第1、第2の実施形態においては、転動 31と転動球保持空隙部32を用いて重力方向指 手段30を構成しているが、重力方向指示手 は、この実施形態に限定されるものではな 。重力方向指示手段としては、例えば紐に を吊るしたような構成とすることができる このような構成も本発明の重力方向指示手 の範囲に入る。

 上記第1、第2の実施形態においては、透視 部20を透明窓21で構成した。しかし必ずしも 材を用いる必要はない。透視窓部20を枠体10 、50内に空間として構成することも可能であ 。この場合においては、前記縦方向基準線L 1や横方向基準線L2はワイヤ等の細線を張設す ることで構成することが可能である。
 前記枠体10は、その外周が必ずしも円形状 ある必要はない。また枠体20の内周について も、必ずしも円形状である必要はない。

 本発明のゴルフのパッティングライン判 具は、ゴルフプレー等において、ポケット に保持して持ち歩き、必要に応じて使用す ことができる。またゴルフボールの後に置 マークとしても利用することができる。ゴ フのプレーや練習においてパッティングラ ンを判定する器具として、産業上の利用性 大きい。