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Patent Searching and Data


Title:
HAIR-DYEING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054027
Kind Code:
A1
Abstract:
A hair-dyeing method which comprises using a two-pack type hair dye composition which is composed of a first lotion containing an alkali agent, a second lotion containing hydrogen peroxide, and a nonaerosol type foamer container for ejecting a mixture of the first and second lotions in a foamed state and in which at least either of the first and second lotions contains a surfactant, ejecting the mixture in a foamed state, applying the resulting foamy mixture to the hair, and foaming the mixture on the hair again.

Inventors:
FUJINUMA HIROYUKI (JP)
MATSUO TAKASHI (JP)
OGAWA MASAHIKO (JP)
IIZAKI TAKESHI (DE)
SAIMIYA HIROMI (JP)
OKADA KAZUHIRO (JP)
KOSHIKA TOMOHITO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001160
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 24, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
FUJINUMA HIROYUKI (JP)
MATSUO TAKASHI (JP)
OGAWA MASAHIKO (JP)
IIZAKI TAKESHI (DE)
SAIMIYA HIROMI (JP)
OKADA KAZUHIRO (JP)
KOSHIKA TOMOHITO (JP)
International Classes:
A61K8/41; A61K8/19; A61K8/22; A61Q5/10
Foreign References:
JP2004339216A2004-12-02
JP2000355527A2000-12-26
JP2007119480A2007-05-17
JP2001224649A2001-08-21
Attorney, Agent or Firm:
THE PATENT CORPORATE BODY ARUGA PATENT OFFICE (3-6 Nihonbashiningyocho 1-chome, Chuo-k, Tokyo 13, JP)
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Claims:
 アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤、並びに第1剤と第2剤の混合液を泡状に吐出するためのノンエアゾール式フォーマー容器からなり、第1剤と第2剤の少なくとも一方に界面活性剤を含有する二剤式染毛剤組成物を用い、前記混合液を泡状に吐出させ、この泡を頭髪に適用した後、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法。
 頭髪に適用した混合液の泡を指で泡立てる請求項1記載の頭髪染色方法。
 混合液の泡を頭髪の全体に適用し、再度泡立てる請求項1又は2記載の頭髪染色方法。
 混合液の泡を頭髪の一部に適用し、再度泡立てる請求項1又は2記載の頭髪染色方法。
 第1剤と第2剤の混合液中に次の成分(A)及び(B):
 (A) 界面活性剤 1~15質量%
 (B) 高級アルコール 0.05~1質量%
を含有し、成分(B)の成分(A)に対する質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)が0.02~0.4である二剤式染毛剤組成物を用いるものである請求項1~4のいずれかに記載の頭髪染色方法。
 第1剤と第2剤の混合液中に次の成分(A)及び(C):
 (A) 界面活性剤 1~15質量%
 (C) 不揮発性親水性溶剤 0.1~4質量%
を含有し、成分(A)の成分(C)に対する質量比(成分(A)の含有量/成分(C)の含有量)が1~20である二剤式染毛剤組成物を用いるものである請求項1~4のいずれかに記載の頭髪染色方法。
 
Description:
頭髪染色方法

 本発明は、二剤式染毛剤組成物を用いて 髪を染色する方法に関する。

 従来、染毛剤組成物としては、液状又は リーム状のものが普及しているが、これら 頭髪にムラなく塗布するのは難しい。特に 消費者自身が、自己の頭髪の根元部分や後 部に塗布するには、ブロッキング、合わせ 等のスキルの習熟が必要であるとともに、 ラなく塗布するために慎重な操作が必要で る。

 そこで、剤を泡状に吐出して染毛操作を 便化することが提案されており、例えば、 剤式エアゾールタイプのものや一剤式ノン アゾールタイプのものが知られている。し し、二剤式エアゾールタイプには、第1剤と 第2剤との混合比が一定にならず、脱色ムラ 染色ムラが生じやすい、金属製の耐圧容器 が過酸化水素により酸化され腐食する、過 化水素の分解によって耐圧容器の内圧が過 に上昇するといった問題がある。また一剤 ノンエアゾールタイプは、脱色能が無いか いため、一度の施術で得られる色調変化を きくするのは難しく、塗布後に長時間放置 たり、施術を繰り返したりすることが必要 なり、染毛操作が煩雑になり易いという問 がある。

 これに対し、二剤式染毛剤組成物をノン アゾールタイプのフォーマー容器から泡状 吐出させるものが提案されている(特許文献 1及び2参照)。これらのものは、第1剤と第2剤 混合液をフォーマー容器から泡状に吐出す ことにより、従来の二剤式エアゾールタイ のものと比較して、混合比にばらつきが生 にくく、しかも従来の一剤式ノンエアゾー タイプのものと比較して十分な脱色力又は 毛力を得ることができるものである。

 ところで、これら二剤式エアゾールタイ 染毛剤、一剤式ノンエアゾールタイプ染毛 あるいは二剤式ノンエアゾールタイプのフ ーマー容器から泡状に吐出させる染毛剤で 、いずれも容器からの吐出容易性と頭髪上 の操作性とを両立しうる泡質の調節が難し という共通の課題が残されている。この課 に対し、例えば特許文献3では、適度な泡質 が保たれ、毛髪への適用時の破泡性に優れた 組成物が提案されているが、ムラなく塗布す るためには、依然として慎重な操作が必要で 、新たな染色方法が求められていた。

特開2004-339216号公報

特開2006-124279号公報

特開2001-019626号公報

 本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤、 過酸化水素を含有する第2剤、並びに第1剤と 2剤の混合液を泡状に吐出するためのノンエ アゾール式フォーマー容器からなり、第1剤 第2剤の少なくとも一方に界面活性剤を含有 る二剤式染毛剤組成物を用い、前記混合液 泡状に吐出させ、この泡を頭髪に適用した 、頭髪上で再度泡立てる頭髪染色方法を提 するものである。

実施例及び比較例で使用した二剤式染 剤組成物の混合前の状態を示す図である。 実施例及び比較例で使用した二剤式染 剤組成物の混合後の状態を示す図である。

符号の説明

 1 二剤式染毛剤組成物の各構成要素
 2 第1容器
 3 第2容器
 4 スクイズ容器の容器本体
 5 スクイズフォーマー
 6 スクイズ容器
 A1 第1剤
 A2 第2剤
 A3 混合液

発明を実施するための形態

 ノンエアゾールタイプのフォーマー容器 よって起泡させるためには、混合液の粘度 低くする必要がある。しかし、起泡させた の性質によっては、塗布中あるいは放置時 中に泡が消滅してしまうことがあり、粘度 低いが故に、頭髪に適用された混合液が垂 落ちやすくなってしまう。

 また、ブロッキング、合わせ鏡等のスキ が不要であるという簡便性の一方で、消泡 速いと、後頭部の髪での塗り残しや塗りム の視認性が低下するため、液状又はクリー 状染毛剤とは原因の異なる染めムラが生じ おそれがある。

 本発明は、ノンエアゾールタイプのフォ マー容器によって起泡させた二剤式染毛剤 成物が、頭髪に適用されてから洗い流され までの間に垂れ落ちず、しかも塗り残しや りムラを生じない頭髪染色方法に関する。

 本発明者らは、ノンエアゾール式フォー ー容器と二剤式染毛剤組成物とを用いて泡 に吐出させた二剤式染毛剤組成物を頭髪に 布した後、塗布した泡を頭髪上で再度泡立 ることにより、上記の要求を満たす頭髪染 方法となることを見出した。

 本発明によれば、塗布した泡を頭髪上で 度泡立てるため、二剤式染毛剤組成物の泡 、後頭部の髪といった確認しづらい部分に しても、鏡を用いなくても塗り残しや塗り ラを生じることなく、更に、ブロッキング 行わなくとも頭髪の根元まで素速くかつ確 に泡を行き亘らせることができる。しかも フォーマー容器の構成や二剤式染毛剤組成 の組成によって様々となる泡の性質にかか らず、液ダレを防止できる。

《頭髪染色の手順》
 〔定義〕
 本発明において、頭髪とは頭に生えた状態 毛髪のことをいい、かつらやトレスといっ 頭から切り離された毛髪は含まない概念で る。また頭髪であれば、人形や、どのよう 動物であってもよいが、人間の頭髪が好ま い。

 本発明の頭髪染色方法においては、アル リ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有す る第2剤からなり、第1剤と第2剤の少なくとも 一方に界面活性剤を含有する二剤式染毛剤組 成物を用いる。本発明において二剤式染毛剤 組成物とは、染料を含有する染毛剤組成物と 、染料を含有しない脱色剤組成物との両方を 含む概念である。頭髪染色方法とは、頭髪脱 色方法を含む概念である。

 〔第1剤と第2剤の混合〕
 二剤式染毛剤組成物は、使用直前に第1剤と 第2剤とを混合して染毛処理を行う。本発明 おいて、第1剤と第2剤との混合は、
 1)フォーマー容器本体に充填する前に混合 る
 2)フォーマー容器本体中で混合する
 3)第1剤と第2剤とをフォーマーの気液混合室 で合流させて混合する
 4)第1剤と第2剤とを一旦別々に泡とした後、 フォーマーから吐出する前に両者を合流させ て混合する
 5)第1剤と第2剤の泡を別々に吐出させたもの を、頭髪に塗布する前に混合する
 6)第1剤と第2剤の泡を別々に吐出させたもの を、頭髪上で混合する
のいずれであってもよい。

 この中でも、フォーマー容器の構造を簡 にできる、第1剤と第2剤の組成を自由に設 できる、確実に均一に混合できる、といっ 観点から、1)のフォーマー容器本体に充填す る前に混合する、又は2)のフォーマー容器本 中で混合するのが好ましい。

 〔ノンエアゾール式フォーマー容器〕
 本発明において、フォーマー容器は、ノン アゾールタイプの容器であって、第1剤と第 2剤又はその混合液を、噴射剤を使用するこ なく空気と混合して泡状に吐出させるため 使用する。フォーマー容器の使用により、 出させた剤の飛び散りを防止できるという 果も得られる。特に、ノンエアゾールタイ の容器は、エアゾールタイプの容器に比べ 、製品を安価に製造可能であり、吐出速度 調整がしやすく、一定の処理を行えば再利 が可能で、しかも高圧ガスの噴射剤が不要 あるため製品の流通においてより安全に取 扱うことができる。

 フォーマー容器としては、泡吐出手段を する公知のポンプフォーマー容器、スクイ フォーマー容器等、ノンエアゾールタイプ 容器で泡吐出手段を有するものであればい れの容器を用いることもできる。

 ポンプフォーマー容器又はスクイズフォ マー容器は、ネット等の泡生成部分を有す ものであり、第1剤と第2剤との混合液が乾 固化して目詰まりを起こした場合に、次回 吐出時に泡の流れによって、直ちに固化物 溶解して目詰まりを解消できるという点か 薄肉のネットを有することが好ましい。こ 場合、ネットのメッシュとしては、50~280メ シュが好ましく、90~250メッシュがより好ま く、130~220メッシュがより好ましい。この範 のメッシュのネットを使用することにより クリーミーな泡を生成することができる。 た、このようなメッシュの材質として好ま くは、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロ レン、ポリエステル、テフロン(登録商標) カーボンファイバー、ステンレス等を挙げ ことができ、より好ましくはナイロン、ポ エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル あり、より好ましくはナイロンである。

 本発明において使用するフォーマー容器 は、このようなネットを少なくとも一枚、 ましくは複数枚配設し、経済性、泡の安定 等の点から2枚配設することがより好ましい 。この場合最初に液が通過するメッシュの方 が、次に通過するメッシュより目が粗いか、 同一の目の粗さであることが好ましい。

 フォーマー容器において、内容物に接触 る部分(容器内壁,泡吐出手段内壁等)は、ア カリ及び過酸化水素により腐食せず、また 過酸化水素の分解により発生する酸素が透 する材質で構成することが好ましい。

 第1剤、第2剤及びフォーマー容器からな 本発明に用いる二剤式染毛剤組成物の製品 態としては、第1剤又は第2剤をそれぞれフォ ーマー容器と別個の容器に充填し、使用時に 双方の剤をフォーマー容器に移し入れ、混合 するようにしてもよいが、一方の剤をフォー マー容器に充填し、他方の剤を別個の容器に 充填し、使用時に、他方の剤をフォーマー容 器内に移し入れるようにしてもよい。この場 合、第2剤は、過酸化水素の分解によって生 る酸素のために容器内の圧力が上昇するこ を防止するため、ガス透過性のある容器か 成るフォーマー容器に充填することが好ま く、酸素透過性のある材質(例えば、ポリプ ピレンやポリエチレン)から成るフォーマー 容器に充填することがより好ましい。一方、 第1剤は、酸化染料の酸化を防止するため、 素が透過し難い容器を用いる必要がある。

 〔具体的手順〕
 本発明の頭髪染色方法において、吐出した の適用の前に、予め頭髪を梳かしておくこ が好ましい。これにより、再度泡立てる処 中に髪がからみにくくなるので、染毛剤組 物が飛び散るおそれがない。また、頭髪を かした後、染毛剤組成物の適用で汎用され いるブロッキング操作を行う必要はなく、 にはブロッキング操作を行わないことが好 しい。これにより、後述する染毛剤組成物 頭髪に適用する操作や再度泡立てる操作が りやすくなる。

 染毛剤組成物を適用する頭髪には、ムラ く染毛できるとともに、液ダレを防止し、 つ十分な染毛効果を得るという観点から、 毛処理の直前では整髪料が適用されていな ことが好ましい。また、混合液が薄まらず ムラなく染毛できるとともに、液ダレを防 し、かつ十分な染毛効果を得るという観点 ら、乾いた頭髪であることが好ましい。染 処理の直前に洗髪を行う場合には、染毛処 を行うまでに頭髪を乾燥させることが好ま い。頭髪を乾燥させるとは、少なくとも洗 によって付着した水を主とする液体が、自 状態で垂れない程度まで除かれていること いう。具体的には、タオルドライ状態やド イヤー乾燥状態とすることが好ましい。

 泡状に吐出させた第1剤と第2剤の混合液 、いったん手やブラシに取った後、あるい 直接、頭髪に適用する。ここで手を用いる 合は、手袋を装着することが好ましい。本 明の染色方法によれば、一般に染毛剤組成 の適用で汎用されているブロッキング操作 不要であるので、短時間で泡を適用するこ ができる。よって泡を適用する頭髪部位は こからでもよく、従来の液状乃至クリーム の二剤式染毛剤組成物のように襟足から適 することは不要である。気になる部分から 用すればよく、頭髪の生え際又は分け目部 から適用することが好ましい。

 泡をレモンの大きさ程度に吐出させると 片手に取るのにちょうどよく、しかも手で 髪に適用しやすいので好ましい。この場合 一方の手で泡を吐出させる操作を行い、も 一方の手で泡を取る。そして一旦手に取っ 泡を頭髪に適用した後、再度泡を手に吐出 頭髪に適用する操作を繰り返す。この一連 操作は、非常に簡便かつ短時間で行うこと できる。

 また、泡を適用する範囲は、頭髪全体で ってもよく、特定の部分のみであってもよ 。

 次いで適用した泡を頭髪上で再度泡立て 。再度泡立てるには、ガスを注入しても、 動機やブラシのような器具を用いても、あ いは指を用いてもよいが、頭髪の根元にも 剤式染毛剤組成物を十分に行き亘らせるこ が可能になるので、指を用いるのがより好 しい。振動機やブラシ、あるいは指を用い 泡立てる速度は、泡が飛び散らないように 御されていることが好ましい。

 ここで再度泡立てる時期は、完全に泡が えた後であってもよく、泡が消える途中で ってもよく、あるいは適用した泡が変化す 前であってもよい。あるいは泡を適用した 範囲全てに適用完了した後であっても、適 途中であってもよい。再度泡立ては、連続 に1回行ってもよく、断続的に複数回繰り返 してもよい。ここで、再度泡立てるために用 いる、振動機やブラシあるいは指が頭髪の一 部と連続して接触し続けているか、又は一旦 離れる時があっても1秒以内に再び接触する らば、再度泡立ては連続的である。要は適 した場所を観察し、少なくとも適用した泡 ら液が垂れる前に適宜泡立てればよい。消 かかった泡を再度泡立たせることにより、 の性質にかかわらず液ダレが防止できる。 に、フォーマー容器の構成や二剤式染毛剤 成物の組成によって泡の性質に違いがあっ も、再度泡立てにより、染毛に適した泡質 変えることもできる。フォーマー容器の構 や二剤式染毛剤組成物の組成を特定のもの すれば、液ダレを防止でき、そのままでも 毛に適した泡質を保ちやすくなる場合も考 られるが、その場合でも泡の適用が完了し 後のできるだけ早い時期までに少なくとも1 は再度泡立てることが好ましい。早い時期 再度泡立てることで、適用したい範囲での ムラを防止することができる。時期として 、吐出した泡の頭髪への適用完了後5分以内 であることが好ましく、更には3分以内、特 1分以内であることが好ましい。

 以下、泡の吐出から、頭髪への塗布、再 泡立てまでの工程における好ましい手順の 体例について、部分染めと全頭染めに分け 例示する。

 〔部分染め〕
 1)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、1回の再度泡立てを1秒~10分間、好ま しくは3秒~3分間かけて行う。
 2)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、再度泡立てを2~30回、1回当たり1秒~1 0分間、好ましくは3秒~3分間かけて行う。合 では、2秒~20分間、好ましくは5秒~5分間かけ 行う。

 〔全頭染め〕
 3)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ま しくは5秒~3分間かけて行う。この操作を繰り 返して全頭に塗布する。
 4)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ま しくは5秒~3分間かけて行う。この操作を繰り 返して全頭に塗布後、1回の再度泡立てを3秒~ 10分間、好ましくは5秒~3分間かけて行う。更 片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部に 加塗布し、全頭に亘って1回の再度泡立てを 3秒~10分間、好ましくは5秒~3分間かけて行う
 5)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ま しくは5秒~3分間かけて行う。この操作を繰り 返して全頭に塗布する。全頭への塗布終了後 、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ましくは5 秒~5分間かけて行う。
 6)片手に適量の泡を吐出させ、頭髪の一部 塗布し、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ま しくは5秒~3分間かけて行う。この操作を繰り 返して全頭に塗布する。全頭への塗布終了後 、全頭での再度泡立てを2~30回、1回当たり3秒 ~10分間、好ましくは5秒~3分間かけて行う。合 計では、6秒~20分間、好ましくは10秒~5分間か て行う。
 7)ブラシに適量の泡を吐出させ、頭髪の一 に塗布する。この操作を繰り返して全頭に 布し、同じブラシを用いて再度泡立てを3秒~ 10分間、好ましくは5秒~5分間かけて全頭に施 。
 8)ブラシに適量の泡を吐出させ、頭髪の一 に塗布し、1回の再度泡立てを同じブラシ又 手で3秒~10分間、好ましくは5秒~3分間かけて 行う。この操作を繰り返して全頭に塗布する 。全頭への塗布終了後、同じブラシ又は手を 用いて、1回の再度泡立てを3秒~10分間、好ま くは5秒~5分間かけて行う。

 再度泡立てる範囲は頭髪全体であっても く、特定の部分のみであってもよい。頭髪 体を再度泡立てると、後頭部の髪といった 認しづらい部分に泡を適用し忘れた場合で 泡を行き亘らせることができるので、染め しを防止することができる。部分染めで特 の部分のみ再度泡立てると、染めた境界を かすことができ、自然な仕上がりとなる。 た、再度の泡立てを行うと、泡が行き亘っ 部分の視認が非常に容易になるため、染め い部分の染め残しを防止できる。

 泡適用完了後は3~60分程度、好ましくは5~4 5分程度の時間をおいた後、洗い流す。本発 において、上記の泡適用完了後の時間とは 全頭あるいは所望の部分に泡を全て適用完 した後、洗い流すまでにおける全所要時間 いい、単に放置する時間以外に再度の泡立 に要する時間を含む概念である。その後、 宜シャンプーやリンスをした後水洗して、 を乾かす。

《二剤式染毛剤組成物》
 本発明において用いる二剤式染毛剤組成物 、第1剤にアルカリ剤を含有し、第2剤に過 化水素を含有し、第1剤と第2剤の少なくとも 一方に(A)界面活性剤を含有する。また、第1 と第2剤の混合液中には、(B)高級アルコール は(C)不揮発性親水性溶剤を含有することが ましい。

 〔アルカリ剤〕
 第1剤が含有するアルカリ剤としては、例え ば、アンモニア、エタノールアミン等のアル カノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化 カリウム等を使用することができる。また、 適宜、緩衝剤として、炭酸水素アンモニウム 、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩や、 炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸 塩などを添加することができる。

 本発明で用いる二剤式染毛剤組成物にお る第1剤と第2剤の混合液のpHは、8~11、更に 9~11が好ましく、アルカリ剤の使用量は、混 液のpHが上記となるように適宜調整される

 〔過酸化水素〕
 第2剤中の過酸化水素の含有量は、1~9質量% 更には3~6質量%が好ましく、第1剤と第2剤の 合液中における過酸化水素の含有量は、1~6 量%、更には2~5質量%が好ましい。また、第2 のpHは、過酸化水素の分解抑制のため、2~6、 更にはpH2.5~4とすることが好ましい。

 〔(A):界面活性剤〕
 フォーマー容器の泡吐出手段によって二剤 染毛剤の混合液と空気が混合されることで 易に泡が形成され、かつその泡が安定とな ようにするため、第1剤と第2剤のいずれか 方、又は両方に界面活性剤を含有させる。 面活性剤としては、液温が低い時でも常温 近い時でも頭髪に塗布しやすい良好な泡立 を実現するために、アニオン界面活性剤及 /又は非イオン界面活性剤を用いることが好 しい。

 アニオン界面活性剤としては、硫酸エス ル型、スルホン酸型、カルボン酸型、リン エステル型等のアニオン界面活性剤が挙げ れる。好ましくは、硫酸エステル型のアル ル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル 酸塩が挙げられ、そのアルキル基の炭素数 10~24、更には炭素数が12~18であるものが好ま しく、またこのアルキル基が直鎖であるもの が好ましい。また、ポリオキシアルキレンア ルキル硫酸塩、特にポリオキシエチレンアル キル硫酸塩がより好ましく、なかでもオキシ エチレン基の平均付加モル数が1~10、更には2~ 5であるものが好ましい。

 非イオン界面活性剤としては、ポリオキ アルキレンアルキルエーテル、ポリオキシ ルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシ ルキレン脂肪酸エステル、アルキルグリセ ルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステ 、脂肪酸アルカノールアミド、糖エーテル 、糖エステル型、糖アミド型等が挙げられ 。好ましくは、アルキルポリグルコシド、 リオキシアルキレンアルキルエーテル、ア キルグリセリルエーテル等が挙げられる。 ルキルポリグルコシドとしては、アルキル の炭素数が8~18、更には8~14、更には9~11であ ものが好ましく、またこのアルキル基が直 であるものが好ましい。グルコシドの平均 合度は1~5、更には1~2が好ましい。ポリオキ アルキレンアルキルエーテルとしては、ア キル基の炭素数が10~22、更には12~18であるも のが好ましく、またこのアルキル基が直鎖で あるものが好ましい。また、ポリオキシエチ レンアルキルエーテルがより好ましく、なか でもオキシエチレン基の平均付加モル数が1~4 0、更には4~30であるものが好ましい。アルキ グリセリルエーテルとしては、アルキル基 炭素数が8~18、更には8~12であるものが好ま く、またこのアルキル基が分岐鎖であるも が好ましい。

 成分(A)は二種以上を併用することもでき 第1剤と第2剤の混合液中における含有量は 1~15質量%、更には2~10質量%、更には2.5~7質量% 更には3~5質量%が好ましい。

 また、液温が低い時に吐出される泡質を り向上させ、液ダレを防止するためには、 ニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤と 併用することが好ましく、混合液における ニオン界面活性剤の非イオン界面活性剤に する質量比(アニオン界面活性剤の含有量/ イオン界面活性剤の含有量)が、0.01~1、更に 0.1~0.5であることが好ましい。

 本発明で用いる二剤式染毛剤組成物を頭 の染色に用いる場合には、第1剤に酸化染料 又は直接染料を含有する。これらの染料の可 溶化のために第1剤に含有させる界面活性剤 しては、第1剤が含有するアンモニアや炭酸 によるその高いイオン強度に鑑み、主とし 非イオン界面活性剤を使用することが好ま い。一方、アニオン界面活性剤は、第1剤の 高いイオン強度に鑑み、第2剤に含有させる とが好ましい。

 〔(B):高級アルコール〕
 成分(B)の高級アルコールは、泡もちを良く 、二剤式染毛剤組成物を頭髪に塗布した後 放置している間の液ダレを抑制する効果を めるために使用される。高級アルコールと ては、炭素数が10~30、更には12~24、更には14~ 22のアルキル基又はアルケニル基を有するも が好ましく、なかでもアルキル基、更には 鎖アルキル基を有するものが好ましい。成 (B)の高級アルコールとしては、例えば、ミ スチルアルコール、セタノール、ステアリ アルコール、ベヘニルアルコール、イソス アリルアルコール、オレイルアルコール等 挙げられる。これらは、二種以上を併用す ことができる。

 成分(B)は、二種以上を併用することもで 、第1剤又は第2剤のいずれか一方又は両方 含有させることができる。第1剤と第2剤の混 合液中における成分(B)の含有量は、液温が低 い時の起泡性を阻害せず、放置している間の 液ダレを抑制する効果を高める点から、0.05~1 質量%、更には0.1~0.8質量%、更には0.2~0.6質量% 更には0.3~0.4質量%が好ましい。

 本発明においては、液温が低い時の泡質 より向上させるとともに液ダレを防止する め、混合液における成分(B)の成分(A)に対す 質量比(成分(B)の含有量/成分(A)の含有量)は0 .02~0.4であり、好ましくは0.03~0.3、特に0.05~0.2 ある。

 〔(C):不揮発性親水性溶剤〕
 更に、第1剤又は第2剤中に(C)不揮発性親水 溶剤を含有することが好ましい。これによ 、二剤式染毛剤組成物を頭髪に塗布した後 放置している間に、二剤式染毛剤組成物か 水分が蒸発して過酸化水素等の刺激性の成 が濃縮されることによる頭皮に対する刺激 軽減することができる。不揮発性親水性溶 としては、ポリオール類やその低級(炭素数1 ~4)アルキルエーテル類などの消泡作用のない ものが好ましい。ポリオール類としては、炭 素数2~6のものが好ましく、例えば、グリセリ ン、ジグリセリン、プロピレングリコール、 ジプロピレングリコール、1,3-ブタンジオー 、エチレングリコール、ジエチレングリコ ル、イソプレングリコール、ソルビトール が挙げられる。ポリオールの低級アルキル ーテル類としては、前掲のポリオールのモ 低級アルキルエーテルやポリ低級アルキル ーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)な どが挙げられる。なかでもポリオールのモノ メチルエーテル又はモノエチルエーテルが好 ましく、具体的には、エチレングリコールモ ノメチルエーテル、エチレングリコールモノ エチルエーテル、ジエチレングリコールモノ メチルエーテル、ジエチレングリコールモノ エチルエーテルが挙げられる。これらは、二 種以上を併用することができる。

 第1剤と第2剤の混合液中における不揮発 親水性溶剤の含有量は、頭皮刺激を低減す 効果と液温が低い時でも泡質を良好なもの する点から、0.1~4質量%が好ましく、更には0. 5~3質量%、更には1~2質量%が好ましい。

 不揮発性親水性溶剤の含有量を抑制した 合にも頭皮刺激を起こさず、染毛力や脱色 を維持するため、成分(A)の成分(C)に対する 量比(成分(A)の含有量/成分(C)の含有量)は1~20 、更には1~10、更には1.5~5、更には2~4が好まし い。

 〔(D):ポリクオタニウム-7〕
 本発明で用いる二剤式染毛剤組成物には、 ダレ防止効果の向上のため、更に成分(D)と て、ポリクオタニウム-7を含有させること できる。成分(D)としては、例えばマーコー 550(Nalco社)等の市販品を使用することができ 。

 第1剤と第2剤の混合液中における成分(D) 含有量は、液温が低い時でも常温に近い時 も頭髪に塗布しやすい良好な泡立ちを実現 るとともに、混合液が髪に適用されてから い流すまでの間に垂れ落ちることを防止す 効果を得るため、0.01~3質量%、更には0.1~1質 %、更には0.2~0.5質量%が好ましい。

 〔(E):ポリクオタニウム-22〕
 本発明で用いる二剤式染毛剤組成物には、 に塗布した後の消泡性を制御し、適度な泡 りを保ち、塗布した場所を確認しやすくす ために、更に成分(E)としてポリクオタニウ -22を含有させることができる。成分(E)とし は、例えばマーコート280、マーコート295(以 上、Nalco社)等の市販品を使用することができ る。

 第1剤と第2剤の混合液中における成分(E) 含有量は、液温が低い時の起泡性を阻害せ 、上記の効果を得るために、0.01~0.5質量%、 には0.1~0.2質量%が好ましい。

 〔染料〕
 本発明の二剤式染毛剤組成物は、第1剤と第 2剤の混合液に染料を含有させない場合には 髪の脱色に用いることができ、酸化染料又 直接染料を含有させることにより染毛に用 ることができる。染毛に用いる場合、第1剤 酸化染料及び/又は直接染料を含有する。こ の酸化染料としては、パラフェニレンジアミ ン、トルエン-2,5-ジアミン、オルトクロルパ フェニレンジアミン、N-フェニルパラフェ レンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル) ラフェニレンジアミン、3-メチル-4-アミノフ ェノール、2-ヒドロキシエチルパラフェニレ ジアミン、パラアミノフェノール、パラメ ルアミノフェノール、4-アミノメタクレゾ ル、オルトアミノフェノール、1-ヒドロキシ エチル-4,5-ジアミノピラゾール、又はこれら 塩等の染料前駆体;レゾルシン、2-メチルレ ルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナ タレン、5-アミノオルトクレゾール、メタ ェニレンジアミン、メタアミノフェノール 2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジア ミノピリジン、2-メチル-5-ヒドロキシエチル ミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピ ジン、又はこれらの塩等のカップラーが挙 られる。

 直接染料としては、塩基性染料、ニトロ 料、分散染料、カチオン染料等を挙げるこ ができ、より具体的には、2-ニトロ-p-フェ レンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフ ェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミ フェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミ 、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキ プロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2 HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N- ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニ ンジアミン、分散紫1、分散青1、分散黒9、 基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性 76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等を 挙げることができる。

 〔シリコーン類〕
 本発明で用いる二剤式染毛剤組成物には、 出させた泡が長時間維持できる観点から、 1剤と第2剤の混合液中にシリコーンを含有 ないことが好ましいが、泡を頭髪に滑らか なじませるため、また頭髪に高いコンディ ョニング効果を付与するため、一定範囲内 、更にシリコーン類を含有させることもで る。シリコーン類としては、ジメチルポリ ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性 リコーン、オキサゾリン変性シリコーンエ ストマー等、及びこれらを界面活性剤によ 水中に分散させたエマルションが挙げられ 。これらのうち、増粘剤を用いることなく 定に水中に分散可能な点から、ポリエーテ 変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及 これらのエマルションが好ましい。

 上述の目的でシリコーンを用いる場合、 1剤と第2剤の混合液中におけるシリコーン の含有量は、0.01~0.5質量%が好ましく、更に 0.02~0.4質量%、更には0.05~0.3質量%が好ましい

 〔その他の成分〕
 その他、第1剤及び第2剤は、目的に応じて 香料、紫外線吸収剤、エデト酸等の金属封 剤、殺菌剤、パラオキシ安息香酸メチル等 防腐剤、フェナセチン、エチドロン酸、硫 オキシキノリン等の安定化剤、エタノール ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタ ール等の有機溶剤、ポリクオタニウム-6、ポ リクオタニウム-39、ヒドロキシエチルセルロ ース等の水溶性高分子化合物、保湿剤等を含 有することができる。また、第1剤及び第2剤 混合液は、水を主たる媒体とすることが好 しい。

 〔粘度〕
 第1剤の粘度(25℃)は、好ましくは1~50mPa・s、 より好ましくは3~40mPa・s、より好ましくは5~30 mPa・sである。第2剤の粘度(25℃)は、好ましく は1~300mPa・s、より好ましくは3~200mPa・s、より 好ましくは5~100mPa・sである。第1剤と第2剤と 混合液の粘度(25℃)が1~100mPa・s、好ましくは 3~50mPa・s、より好ましくは5~30mPa・sである。 お、粘度の数値は、株式会社トキメック製B 回転粘度計(モデルTV-10)で、ローターNo.1を い、ローターを1分間回転させた後の値であ 。測定対象が100mPa・s以下の場合の回転速度 は60rpm、100~200mPa・sの場合は30rpm、200~500mPa・s 場合は12rpmで測定する。混合液の粘度を上 の範囲とすることにより、混合液を泡立て に均質に混合することを可能とし、更に、 髪へ適用し易く、頭髪との泡馴染みがよく 頭髪に適用した後の液ダレが生じにくい均 な泡を得ることができる。

 粘度が上記範囲となるように調整するこ により、塗布しやすく頭髪に馴染みやすい 質を実現することができ、泡が頭髪に塗布 れた後の垂れ落ちを抑制でき、ノンエアゾ ル式フォーマーで泡を吐出する際に泡を吐 しやすくなる。粘度を前述の範囲に調整す ためには、エタノール等の水溶性溶剤の添 、あるいは界面活性剤、ポリオール類、高 アルコール等の含有量や種類の適宜調整を えばよい。

 〔気液混合比〕
 フォーマー容器によって吐出させた泡の空 と混合液との気液混合比は、剤の頭髪への 染み易さ及び塗り易さの点から、10~50mL/gが ましく、15~40mL/gがより好ましく、20~30mL/gが も好ましい。なお、ここでの気液混合比は のようにして測定した値である。

 25℃で吐出した泡の質量と体積を測定す ことにより気液混合比を求める。フォーマ 容器に混合液を100g入れ、20gの泡を1000mLのメ シリンダーに吐出し、吐出開始から1分後に 泡の体積を測定する。この吐出された泡の容 積(mL)を質量20gで割ることにより気液混合比(m L/g)が得られる。

実施例1、比較例1
 表1に示す配合組成の二剤式染毛用組成物の 第1剤と第2剤を調製した。図1に示すように、 第1剤(A1)の40gを第1容器(2)に、第2剤(A2)60gを第2 容器(3)(兼スクイズ容器の容器本体(4);内容積2 10mL)に、それぞれ充填した。また、スクイズ ォーマー(5)(大和製罐社製のS1スクイズフォ マー)を用意した。

 上記の充填済み第1剤及び第2剤、並びに クイズフォーマーを被験者(白髪率約30%の日 人女性、髪の長さはあごのラインで切り揃 た)に渡し、以下の手順で染毛を行うことで 、塗布した染毛剤を頭髪上で再度泡立てる操 作を行った場合(実施例1)と行わなかった場合 (比較例1)とをハーフヘッド試験で比較評価し た。評価結果は後述のとおりである。

「染毛手順」
 1.第2剤60gの入ったスクイズ容器の容器本体( 4)に、第1剤40gを入れ、第1剤と第2剤の混合液 泡立たないように混合し、次いでスクイズ ォーマー(5)を取り付ける(図2)。
 2.手袋をし、スクイズ容器を正立させた状 で、片手でスクイズし、もう一方の手のひ に泡状の混合液を吐出する。
 3.乾いた頭髪に、泡状の混合液をつける。
 4.2と3の操作を繰り返し、頭髪全体左右均等 に、混合液を全量(100g)つける。
 5.右半分の頭髪につけた混合液を、指で頭 の根元をもむようにして再度泡立て、右半 の頭髪が泡に包まれるようにする(実施例1) 左半分の頭髪はそのまま放置する(比較例1)
 6.右半分の再度泡立て操作終了後、30分間放 置する。
 7.頭髪全体を温水で洗い流し、シャンプー リンス、乾燥を順次行う。

「評価結果」
(1)混合液の液ダレ
 実施例1:6の放置開始から30分間に液ダレは かった。
 比較例1:6の放置開始から10分後に襟足に液 レが生じた。その後、額や耳の付近にも液 レがあった。

(2)染ムラ
 実施例1:表面、根元ともムラ無く染毛され 。
 比較例1:表面はムラ無く染毛されたが、後 部の根元に一部染まっていない箇所があっ 。原因は混合液の塗り残しと考えられる。

実施例2
 表2に示す配合組成の二剤式染毛用組成物の 第1剤と第2剤を調製した。これらを実施例1と 同じ容器に充填し、また、実施例1と同じス イズフォーマーを用意した。

 上記の充填済み第1剤及び第2剤、並びに クイズフォーマーを被験者(白髪率約30%の日 人女性、髪の長さはあごのラインで切り揃 た)に渡し、実施例1と同じ手順で染毛を行 、液ダレ及び染めムラについて、評価した

「評価結果」
(1)混合液の液ダレ
 6の放置開始から30分間に液ダレはなかった

(2)染ムラ
 表面、根元ともムラ無く染毛された。

実施例3~7
 表3に示す配合組成(質量%)の第1剤と第2剤を れぞれ調製した。図1に示すように、第1剤(A 1)の40gを第1容器(2)に、第2剤(A2)60gを第2容器(3) (兼スクイズ容器の容器本体(4);内容積210mL)に それぞれ充填し、5℃に保たれた冷蔵庫内に スクイズフォーマー(5)(大和製罐社製のS1スク イズフォーマー)とともに24時間放置した。
 20℃の部屋で、これらを冷蔵庫から取り出 た直後に第1剤と第2剤を混合し、スクイズフ ォーマーを容器にセットして、被験者(セミ ングの黒髪の20代日本人女性)に渡した。被 者に容器を正立させた状態で、片手で数回 クイズし、混合液20gを1000mLのメスシリンダ 内に吐出させ、吐出開始時から1分後の液と との合計体積(mL)を測定した。この体積を20g で割ることにより、気液混合比(mL/g)を求め、 この数値によって、以下のように低温時に吐 出される泡質を評価し、結果を表3の配合組 の下欄に示した。

低温時に吐出される泡質(気液混 比による評価)
A:20mL/g以上30mL/g未満
B:15mL/g以上20mL/g未満、又は30mL/g以上40mL/g未満
C:10mL/g以上15mL/g未満、又は40mL/g以上50mL/g未満
D:10mL/g未満、又は50mL/g以上
 なお、この評価基準は、手に載せる量や、 に塗布した際の浴比の観点から定めたもの ある。

 また、混合液75gを使い、被験者が自身の 髪の染毛を、次の手順で行ったところ、混 液は頭髪全体に行き亘り、液ダレはなく、 ムラは見られず、均一な染毛結果が得られ 。

「染毛手順」
 1.手袋をし、スクイズ容器を正立させた状 で、片手でスクイズし、もう一方の手のひ に泡状の混合液を吐出する。
 2.乾いた頭髪に、泡状の混合液を適用する
 3.1と2の操作を繰り返し、頭髪全体等に混合 液75gを適用する。
 4.指で頭髪全体を20秒間もむようにして、適 用した混合液を再度泡立てる。
 5.10分間そのまま放置する。
 6.指で頭髪全体を30秒間もむようにして、適 用した混合液を再度泡立てる。
 7.6の再度泡立て操作終了後、20分間放置す 。
 8.頭髪全体を温水で洗い流し、シャンプー リンス、乾燥を順次行う。

実施例8~15
 表4~6に示す配合組成(質量%)の第1剤と第2剤 調製した。図1に示すように、第1剤(A1)の40g 第1容器(2)に、第2剤(A2)60gを第2容器(3)(兼スク イズ容器の容器本体(4);内容積210mL)に、それ れ充填した。また、スクイズフォーマー(5)( 和製罐社製のS1スクイズフォーマー)を用意 た。
 充填済み第1剤及び第2剤、並びにスクイズ ォーマーを被験者(セミロングの黒髪の20代 本人女性)に渡し、以下の手順で染毛を行っ ところ、混合液は頭髪全体に行き亘り、液 レはなく、染ムラは見られず、均一な染毛 果が得られた。
 また、染毛中における「頭皮の刺激感」に いて、以下の基準での被験者による評価を い、結果を表4の配合組成の下欄に示した。

頭皮の刺激感
A:刺激を感じない
B:ほとんど刺激を感じない
C:刺激をやや感じるが、耐えられないレベル はない
D:刺激をはっきりと感じる

「染毛手順」
 1.第2剤60gの入ったスクイズ容器の容器本体( 4)に、第1剤40gを入れ、第1剤と第2剤の混合液 泡立たないように混合し、次いでスクイズ ォーマー(5)を取り付ける(図2)。
 2.手袋をし、スクイズ容器を正立させた状 で、片手でスクイズし、もう一方の手のひ に泡状の混合液を吐出する。
 3.乾いた頭髪に、泡状の混合液を適用する
 4.1と2の操作を繰り返し、頭髪全体等に混合 液80gを適用する。
 5.指で頭髪全体を15秒間もむようにして、適 用した混合液を再度泡立てる。
 6.10分間そのまま放置する。
 7.指で頭髪全体を25秒間もむようにして、適 用した混合液を再度泡立てる。
 8.7の再度泡立て操作終了後、20分間放置す 。
 9.頭髪全体を温水で洗い流し、シャンプー リンス、乾燥を順次行う。




 
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