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Patent Searching and Data


Title:
HANDRAIL DEVICE ON CAR OF ELEVATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136118
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a handrail device on the car of an elevator in which when a worker for the elevator performs an operation while riding on the car, the worker is not required to replacing a safety hook and the efficiency of the operation can be enhanced. A handrail frame is so installed upright on the car as to surround it on the four sides, and an endless rail is installed on the handrail frame. A guide having a safety hook connection means is so provided on the rail as to be movable along the rail. In performing an operation on the car, the worker moves onto the car, connects his safety hook to the safety hook connection means to keep safety, and performs the inspection or other operations for the devices in the hoistway.

Inventors:
MATSUOKA TOMOHIKO (JP)
MIZUNO SACHIOMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/059090
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
MATSUOKA TOMOHIKO (JP)
MIZUNO SACHIOMI (JP)
International Classes:
B66B11/02
Foreign References:
JPH0899782A1996-04-16
JPH0673079U1994-10-11
JPS6419457U1989-01-31
JP2002284469A2002-10-03
JPS58112342U1983-08-01
Other References:
See also references of EP 2138440A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, Mamoru et al. (Takahashi & Partners 5th Floor, Intec 88Bldg., 20, Araki-cho, Shinjuku-k, Tokyo 07, JP)
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Claims:
 エレベータ昇降路内を昇降するかごの上部に設けられたかご上手摺装置であって、
 四方を囲むように前記かごの上部に立設された手摺枠と、
 前記手摺枠の上部に連続して設けられ、四方を囲むように無端状に形成された手摺レールと、
 前記手摺レールに設けられ、無端状の前記手摺レールに沿って移動自在なガイドと、
 前記ガイドに設けられ、前記かご上にいる作業者が安全フックを連結可能な安全フック連結手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータのかご上手摺装置。
 エレベータ昇降路内を昇降するかごの上部に設けられたかご上手摺装置であって、
 立設時に四方を囲むように、前記かごの上部に傾倒自在に設けられた複数の手摺枠と、
 前記各手摺枠の上部に設けられ、前記手摺枠の立設時に、四方を囲むように全体として無端状に形成される複数の手摺レールと、
 前記手摺レールに設けられ、前記手摺枠の立設時に、無端状の前記手摺レールに沿って移動自在なガイドと、
 前記ガイドに設けられ、前記かご上にいる作業者が安全フックを連結可能な安全フック連結手段と、
を備えたことを特徴とするエレベータのかご上手摺装置。
 各手摺レールの各端部にそれぞれ配置され、手摺枠の傾倒時に、ガイドが前記手摺レールから外れることを防止するガイド落下防止手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのかご上手摺装置。
 ガイド落下防止手段は、その一部が手摺レールのレール部分と同じ形状を呈し、
 手摺枠の立設時に、前記一部が前記手摺レールのレール部分と一直線状に配置されて、隣接する前記手摺レール間を接続するとともに、
 手摺枠の傾倒時に、前記一部が前記手摺レールのレール部分からずれて配置され、ガイドの落下を防止する
ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータのかご上手摺装置。
 ガイド落下防止手段は、
 各手摺レールの各端部に回動自在に設けられ、その一部が前記手摺レールのレール部分と同じ形状を呈する隔板と、
 前記各隔板に対応して設けられ、対応の前記隔板を常時一側に付勢して、前記隔板の前記一部を、対応の前記手摺レールのレール部分からずれた状態に配置させるバネと、
 手摺枠の立設時に、前記隔板の前記一部を、対応の前記手摺レールのレール部分と一直線状に配置した状態で保持する保持手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータのかご上手摺装置。
 手摺レールは、手摺枠の立設時に、全体としてコーナー部に所定の丸みを有する四角環状に形成され、
 前記コーナー部を含む前記手摺レールは、前記手摺枠の傾倒時に、その上面が常時水平状態に保持される
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのかご上手摺装置。
 かご上手摺装置が所定の収納状態であるか否かを検出し、前記所定の収納状態ではない場合に、エレベータの運転を自動で保守運転に切り替える安全スイッチと、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのかご上手摺装置。
 ガイドは、手摺レールとの対向面に、高分子材料からなる摺動材が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のエレベータのかご上手摺装置。
 ガイドは、手摺レールの両側部を転動するガイドローラが設けられたことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のエレベータのかご上手摺装置。
Description:
エレベータのかご上手摺装置

 この発明は、エレベータの保守点検時等 使用され、かご上にいる作業者の安全を確 するかご上手摺装置に関するものである。

 エレベータの作業者は、保守点検時等、 降路内を昇降するかごの上に乗って作業を ることが多い。このため、かごの上部には かごの上に乗って作業をしている作業者の 全を確保するため、かご上手摺装置が設置 れている。

 このようなかご上手摺装置の従来技術と て、複数に分割構成された手摺をかごの上 で折り畳み自在に構成するとともに、複数 検出器を設置して、手摺の折り畳み状態を 単に検出できるようにしたものが提案され いる(例えば、特許文献1参照)。

日本特開2002-284469号公報

 エレベータの作業者がかごの上に乗って 業をする場合、従来では、作業者のベルト に固定された安全フックをかご上手摺装置 枠の一部に連結し、作業者の安全を確保し いた。なお、この方法は、特許文献1記載の かご上手摺装置がエレベータに備えられてい る場合であっても同様である。

 しかし、上記安全フックをかご上手摺装 の枠に連結すると、作業者の作業領域(可動 範囲)が所定の範囲内に限定されてしまう。 のため、作業者は、かごの上を広範囲に渡 て移動する必要がある場合に、安全フック 掛け替えが必要となって、作業性が著しく 下するといった問題があった。

 この発明は、上述のような課題を解決す ためになされたもので、その目的は、エレ ータの作業者がかごの上に乗って作業する 合に、安全フックの掛け替えを必要とせず その作業性を大幅に向上させることができ エレベータのかご上手摺装置を提供するこ である

 この発明に係るエレベータのかご上手摺 置は、エレベータ昇降路内を昇降するかご 上部に設けられたかご上手摺装置であって 四方を囲むようにかごの上部に立設された 摺枠と、手摺枠の上部に連続して設けられ 四方を囲むように無端状に形成された手摺 ールと、手摺レールに設けられ、無端状の 摺レールに沿って移動自在なガイドと、ガ ドに設けられ、かご上にいる作業者が安全 ックを連結可能な安全フック連結手段と、 備えたものである。

 この発明に係るエレベータのかご上手摺 置は、エレベータ昇降路内を昇降するかご 上部に設けられたかご上手摺装置であって 立設時に四方を囲むように、かごの上部に 倒自在に設けられた複数の手摺枠と、各手 枠の上部に設けられ、手摺枠の立設時に、 方を囲むように全体として無端状に形成さ る複数の手摺レールと、手摺レールに設け れ、手摺枠の立設時に、無端状の手摺レー に沿って移動自在なガイドと、ガイドに設 られ、かご上にいる作業者が安全フックを 結可能な安全フック連結手段と、を備えた のである。

 この発明によれば、エレベータの作業者 かごの上に乗って作業する場合に、安全フ クの掛け替えを必要とせず、その作業性を 幅に向上させることができる。

この発明の実施の形態1におけるエレベ ータのかご上手摺装置を示す斜視図である。 図1におけるA-A矢視図である。 図2におけるB矢視図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベ ータのかご上手摺装置を示す側面図である。 組立状態におけるガイド落下防止手段 構成を示す縦断面図である。 ガイド落下防止手段の機能を説明する めの縦断面図である。 図6の横手摺のみを示した図である。 図7におけるE矢視図である。 ガイド落下防止手段の機能を説明する めの分解斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるエレ ータのかご上手摺装置の折り畳み動作を説 するための斜視図である。 図10に示すエレベータのかご上手摺装 の側面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレ ータのかご上手摺装置の収納状態を示す斜 図である。 図12に示すエレベータのかご上手摺装 の側面図である。 この発明の実施の形態2におけるガイ を示す正面図である。 この発明の実施の形態2におけるガイ を示す側面図である。 この発明の実施の形態2におけるガイ を示す平面図である。

符号の説明

 1 昇降路、 2 かご室、 3 かご戸、 4 戸 閉装置、 5 ガイドシュー、
 6 縦柱、 7 上枠、 8 作業者、 9 前手摺  10 後手摺、
 11 横手摺、 12 横手摺、 13~16 手摺レール 、 17~20 手摺枠、
 17a 逃がし孔、 21 支持板、 22 ピン、 23 安全スイッチ、
 24 ガイド、 25 摺動材、 26 安全フック環 、 27 昇降路内機器、
 28 連結部、 29 湾曲部、 30 ピン、 31 リ ンク、 32 支持板、
 33 ピン、 34 支持板、 34a 逃がし孔、34b  逃がし孔、
 35 ピン、 36 ガイド落下防止手段、 37 隔 板、 37a バネ掛け穴、
 37b 貫通孔、 38 隔板、 38a 貫通孔、 39  付ボルト、
 40 バネ、 41 バネガイド、 42 取付板、 4 3 ベース板、
 43a ネジ孔、 44 蝶ボルト、 44a 先端ネジ 、 44b バネ受け、
 45 バネ、 46 ガイドローラ

 この発明をより詳細に説明するため、添 の図面に従ってこれを説明する。なお、各 中、同一又は相当する部分には同一の符号 付しており、その重複説明は適宜に簡略化 いし省略する。

実施の形態1.
 図1はこの発明の実施の形態1におけるエレ ータのかご上手摺装置を示す斜視図である 図1において、1はエレベータの昇降路、2は レベータのかご室、3はかご室2の出入口を開 閉するかご戸、4はかご戸3を開閉させる戸開 装置、5はガイドシューである。6はかご室2 支持するかご枠の縦柱であり、かご室2の両 側に配置されている。7は四角環状を呈する ご枠の上枠であり、かご室2の上面の周囲を り囲むように、かご室2の上方で水平に配置 されている。

 かごの上の作業者8の安全を確保するかご 上手摺装置は、上枠7に支持されている。こ かご上手摺装置は、かごの前側(乗場側)に配 置された前手摺9、かごの後側(昇降路1の奥側 )に配置された後手摺10、かごの両側に配置さ れた横手摺11及び12によって構成される。そ て、各手摺9乃至12が、四方を囲むように上 7の上面に立設されることにより、その内側 作業者8の作業領域を形成し、作業者8の落 を防止する。

 各手摺9乃至12は、その最上部に設けられ 手摺レールと、この手摺レールを支持する 摺枠とを備えている。なお、前手摺9の手摺 レール13及び手摺枠17は、対向する後手摺10の 手摺レール14及び手摺枠18と同じ構成を有し 横手摺11の手摺レール15及び手摺枠19は、対 する横手摺12の手摺レール16及び手摺枠20と じ構成を有している。

 また、かご上手摺装置は、昇降路1頂部の 省スペース化のため、かごの上部で折り畳み 自在に構成される。図1は、かご上手摺装置 エレベータの保守点検時等に完全に組み立 られて、かごの上部に立設された状態(以下 「組立状態」という)を示している。支持板 21とピン22とは、かご上手摺装置を折り畳み 在に構成するための部材であり、手摺枠17乃 至20の各下端部を上枠7に対して回動自在に固 定している。即ち、かご上手摺装置は、手摺 枠17乃至20が、図1に示す状態からピン22を中 としてかごの内側に完全に傾倒されること より、上枠7上で折り畳まれて収納された状 (以下、「収納状態」という)になる。なお 23はかご上手摺装置が所定の収納状態である か否かを、手摺枠19及び20の傾倒状態によっ 検出し、かご上手摺装置が上記所定の収納 態ではない場合に、エレベータの運転を自 で保守運転に切り替える安全スイッチであ 。

 手摺9乃至12の各手摺レール13乃至16は、そ れぞれ平形状を呈している。そして、上記手 摺レール13乃至16は、組立状態において、全 としてコーナー部に所定の丸みを有する四 環状を呈するように、四方を囲む無端状に 置される。

 また、手摺レール13乃至16には、組立状態 の時に、無端状の手摺レール13乃至16に沿っ 移動自在なガイド24が設けられている。ここ で、図2は図1におけるA-A矢視図、図3は図2に けるB矢視図であり、上記ガイド24の構成を している。ガイド24には、高分子材料等から なる摺動材25と、安全フック環26(安全フック 結手段)とが備えられている。上記摺動材25 、手摺レール13乃至16上を円滑に移動するた めのものであり、手摺レール13乃至16との対 面に設けられる。また、上記安全フック環26 は、作業者8のベルト等に固定された安全フ クを連結するためのものである。そして、 レベータの作業者8は、図1にも示すように、 保守点検時等にかごの上に移動した後、自分 の安全フックを安全フック環26に連結して安 を確保し、昇降路内機器27の点検作業等を う。

 上記ガイド24は、作業者8がかご上から落 するような万一の場合でも手摺レール13乃 16から外れることがない所定の強度を有して いる。例えば、ガイド24は、その一部に所定 幅のスリットが形成された四角筒状を呈し 平形状の手摺レール13乃至16を包み込むよう に配置される。また、ガイド24は、手摺レー 13乃至16上を移動する際に、手摺レール13乃 16と手摺枠17乃至20との連結部28に接触する とを防止するため、上記スリットを下方に けて配置されている。

 即ち、ガイド24は、上記構成を有するた 、手摺レール13乃至16が無端状に形成される 立状態の時に、全ての連結部28に接触する となく、隣接する手摺レール間(例えば、手 レール15及び手摺レール13間)を円滑に移動 ることができる。また、上記組立状態では 全体として四角環状を呈する手摺レール13乃 至16のコーナー部に所定の丸みが形成される め、ガイド24は、上記コーナー部を円滑に 動することもできる。したがって、ガイド24 は、かご室2の上方において、手摺レール13乃 至16に沿って双方向に一周することが可能な 成を有しており、安全フックによって連結 れた作業者8のかご上での移動に、容易に追 従することができる。

 また、横手摺11の手摺レール15と横手摺12 手摺レール16とには、各両端部に、ガイド24 を円滑に移動させるための湾曲部29(上記コー ナー部に相当)が形成されている。この湾曲 29は、組立状態において手摺レール13及び14 端部に接続されるため、かごの内側に向か て所定の曲率で湾曲されている。したがっ 、例えば、仮に手摺レール15が手摺枠19に完 に固定された状態で横手摺11がかごの内側 傾倒されると、収納状態におけるかご上手 装置の高さ寸法が大きくなり、昇降路1頂部 省スペース化が阻害されてしまう。

 かかる理由から、かご上手摺装置は、手 レール15及び16を水平状態に保持したまま収 納することができる所定の構成を有している 。例えば、横手摺11の連結部28に、上記ピン22 に対して平行に配置されたピン30を設けるこ により、手摺レール15と手摺枠19とを、手摺 レール15の長手方向を軸に回動自在に連結す 。そして、手摺レール15の各湾曲部29と上枠 7との間にリンク31を連結し、手摺枠19の傾倒 においても、上記手摺レール15の上面を常 水平状態に保持させる。なお、32及び33は、 ンク31の下端部を上枠7に対して回動自在に 定するための支持板及びピンを、34及び35は 、リンク31の上端部を手摺レール15の湾曲部29 に対して回動自在に固定するための支持板及 びピンを示している。横手摺12は、横手摺11 同様の構成を有している。

 一方、かご上手摺装置は、各手摺9乃至12 内側に傾倒されることによってかご上に収 される。このため、組立状態の時に全体と て無端状に形成される手摺レール13乃至16は 、収納状態では、それぞれが離れて配置され ることになる。ガイド落下防止手段36は、か 上手摺装置が組立状態ではなくなった時に ガイド24が手摺レール13乃至16の各端部から れることを防止するためのものであり、手 レール13乃至16の両端部にそれぞれ設けられ ている。以下に、横手摺11の手摺レール15と 手摺9の手摺レール13との隣接する一端部間 設けられたものを例に、ガイド落下防止手 36の具体的な構成を説明する。

 図4はこの発明の実施の形態1におけるエ ベータのかご上手摺装置を示す側面図、図5 組立状態におけるガイド落下防止手段の構 を示す縦断面図、図6はガイド落下防止手段 の機能を説明するための縦断面図、図7は図6 横手摺のみを示した図、図8は図7におけるE 視図、図9はガイド落下防止手段の機能を説 明するための分解斜視図である。なお、図5 図4におけるC部を示している。また、図8は 6のD-D矢視でもある。

 図4乃至図9において、横手摺11の手摺レー ル15と前手摺9の手摺レール13とには、かご上 摺装置の組立状態において隣接する各一端 に、隔板37及び38が設けられている。隔板37 び38はそれぞれT字状を呈しており、各上部 、手摺レール15及び13の各レール部分と同じ 形状、即ち平板状を有している。したがって 、図5に示す組立状態では、隔板37及び38の各 部が手摺レール15及び13の各レール部分と一 直線状に配置され、隣接する手摺レール15及 13間が接続される。このため、ガイド24が手 摺レール15及び13間を自在に移動できるよう なる。

 一方、かご上手摺装置が組立状態ではな 場合、即ち手摺枠19又は17が傾倒されると、 隔板37及び38は、図6乃至図8に示すように、そ の上部が、対応の手摺レール15及び13の各レ ル部分からずれて配置される。即ち、ガイ 24は、隔板37及び38に移動を阻害され、手摺 ール15及び13の各一端部から外れなくなる。

 ここで、39は隔板37を手摺レール15の一端 に回動自在に固定するための段付ボルト、4 0は段付ボルト39の軸を中心として、隔板37を 摺レール15に対して常時一側に付勢するバ 、41はバネ40の付勢方向を決定するためのバ ガイド、42は上記バネ40を所定の位置に取り 付けるための取付板である。43は支持板34に けられたベース板であり、上記段付ボルト39 、取付板42は、支持板34の逃がし孔34aを利用 て、ベース板43に固定されている。そして、 図4乃至図9にも示すように、隔板37は、バネ け穴37aにその一端部が挿入されたバネ40によ って、その下端部が常時一側に付勢されるこ とにより、段付ボルト39を中心に回転して、 の上部が手摺レール15のレール部分からず た状態に配置される。なお、隔板38も上記と 同様の構成によってガイド24の外れ(落下)を 止する。

 また、隔板37及び38は、各下端部に形成さ れた貫通孔37b、38aに蝶ボルト44の軸部分が挿 されることにより、各上部が、手摺レール1 5及び13の各レール部分と一直線状に配置され た状態に保持され、手摺レール15及び13を一 きに形成する。ここで、43aはベース板43に形 成された、蝶ボルト44の先端ネジ部44aが固定 れるネジ孔、34bは支持板34に形成された、 ボルト44の先端部のための逃がし孔、45及び4 4bは、蝶ボルト44を貫通孔37b及び38aから抜く 向に常時付勢するためのバネとバネ受け、17 aは上記蝶ボルト44を動作させるための逃がし 孔である。なお、上記蝶ボルト44、貫通孔37b び38a、ネジ孔43a等により、保持手段が構成 れる。また、上記は手摺レール15及び13の各 一端部間に設けられたガイド落下防止手段36 構成であるが、他のガイド落下防止手段36 同様の構成を有している。

 次に、上記構成を有するかご上手摺装置 図1に示す状態から折り畳む際の動作につい て説明する。図10はこの発明の実施の形態1に おけるエレベータのかご上手摺装置の折り畳 み動作を説明するための斜視図、図11は図10 示すエレベータのかご上手摺装置の側面図 図12はこの発明の実施の形態1におけるエレ ータのかご上手摺装置の収納状態を示す斜 図、図13は図12に示すエレベータのかご上手 装置の側面図である。

 図1に示すかご上手摺装置の組立状態では 、上述の通り、手摺レール13乃至16は一続き 形成され、各ガイド落下防止手段36は、図5 示す状態となっている。この状態からかご 手摺装置を収納する場合、作業者8は、先ず 所定の作業によってガイド落下防止手段36 機能させた状態(図6に示す状態)にする。即 、図5に示す状態から、蝶ボルト44を弛緩さ 、その軸部分を隔板37及び38の下端部から引 抜く。すると、バネ40の付勢力によって、 板37が手摺レール15に対して、また隔板38が 摺レール13に対して所定角度傾き、ガイド24 落下が阻止される。

 そして、全てのガイド落下防止手段36を 能させた後、前手摺9と後手摺10とをかごの 側に傾倒させ、かご室2の上方で水平な状態 する。次に、図10及び図11に示すように横手 摺11及び12をかごの内側に傾倒させ、図12及び 図13に示す収納状態にする。なお、横手摺11 び12の手摺枠19及び20をかごの内側に傾倒さ た場合であっても、手摺レール15及び16はリ ク31の作用によって常時水平に保たれる。 たがって、図12及び13に示す収納状態であっ も、かご上手摺装置の高さ寸法を低く抑え ことが可能となる。

 また、上記と逆の手順により、かご上手 装置を組み立てることができる。この場合 例えば、手摺枠19及び17を上枠7上に起立さ た後、隔板37及び38を、その上部が手摺レー 15及び13の各レール部分と一直線状になるよ うに合わせて配置し、蝶ボルト44を各貫通孔3 8a及び37bに挿通させてネジ孔43aに締め付ける そして、手摺9乃至12を起立させて全ての隔 を手摺レール13乃至16のレール部分に合わせ て配置した後、作業者8は、自分の安全フッ をガイド24の安全フック環26に連結し、作業 開始する。

 この発明の実施の形態1によれば、エレベ ータの作業者8がかごの上に乗って作業をす 場合に、安全フックの掛け替えを必要とせ 、その作業性を大幅に向上させることがで る。したがって、昇降路1内に様々な機器類 配置されている機械室エレベータに対して 特に有効な手段となる。また、作業中に安 フックを外すことによって生じる安全フッ の掛け忘れも同時に防止できる。

 また、かご上手摺装置を折り畳み可能に るために、四方の各手摺9乃至12を傾倒自在 構成した場合であっても、各手摺レール13 至16の各端部に設けられたガイド落下防止手 段36により、ガイド24の落下を確実に防止で る。更に、湾曲部29を有する手摺レール15及 16を水平状態のまま収納できるようにした め、収納状態におけるかご上手摺装置の高 寸法を最小限にすることができ、昇降路1の 部空間の省スペース化を図ることも可能に る。

実施の形態2.
 図14はこの発明の実施の形態2におけるガイ を示す正面図、図15はその側面図、図16はそ の平面図である。図14乃至図16において、ガ ド24には、手摺レール13乃至16上を円滑に移 するためのガイドローラ46と、安全フック環 26とが備えられている。即ち、上記ガイド24 、手摺レール13乃至16に沿って移動する場合 、内部に回動自在に設けられたガイドロー 46が手摺レール13乃至16の両側部を転動し、 の移動を円滑に案内する。

 この発明の実施の形態2によれば、ガイド 24が滑らかに手摺レール13乃至16上を移動する ため、作業者8への負担が軽減され、より作 性を向上させることができるようになる。

 以上のように、この発明にかかるエレベ タ装置によれば、エレベータの作業者がか の上に乗って作業をする場合に、安全フッ の掛け替えを必要とせず、その作業性を大 に向上させることができる。したがって、 レベータの機種等に関わらず、かご上にか 上手摺装置が設置されたエレベータ全般に 用が可能である。