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Title:
HINGE DEVICE AND HINGE DEVICE FOR VEHICLE DOOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/087899
Kind Code:
A1
Abstract:
A hinge device mounted between an upper door and a lower door and adapted to pivotably interconnect the upper door and the lower door. The hinge device has a first hinge member, a second hinge member, a hinge shaft, and a torsion spring. The first hinge member is adapted to be mounted to the upper door. The second hinge member is adapted to be mounted to the lower door. The hinge shaft interconnects the first hinge member and the second hinge member so that the first and second hinge members are pivotable relative to each other. The torsion spring is mounted between the first hinge member and the second hinge member and applies relative urging force between the first hinge member and the second hinge member when the angle between the upper door and the lower door is within a predetermined range. The center of the torsion spring is offset from the center of the hinge shaft.

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Inventors:
SUMIYA SEIICHI (JP)
FUKUMOTO RYOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073489
Publication Date:
July 16, 2009
Filing Date:
December 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AISIN SEIKI (JP)
SUMIYA SEIICHI (JP)
FUKUMOTO RYOICHI (JP)
International Classes:
B60J5/10; B60J5/12; E05F1/12; E05F3/02; E06B3/48
Foreign References:
JPS58119472U1983-08-15
JPS57161680U1982-10-12
US6068327A2000-05-30
JP2003252059A2003-09-09
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori (Ohmiya-cho 2-chome Gifu-sh, Gifu 31, JP)
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Claims:
 第1部材と第2部材との間に設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを互いに回動自在に連結するよう適合されるヒンジ装置であって、
 前記第1部材に取着されるように適合される第1ヒンジ部材と、
 前記第2部材に取着されるように適合される第2ヒンジ部材と、
 前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材とを互いに回動自在に連結するヒンジ軸と、
 前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材との間に設けられ、前記第1部材と前記第2部材とがなす角度が所定範囲の間、前記第1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部材に相対的な付勢力を付与するトーションスプリングと、を備え、
 前記トーションスプリングの中心は、前記ヒンジ軸の中心からオフセットされるヒンジ装置。
 前記トーションスプリングの中心と前記トーションスプリングの付勢力が作用する前記第2ヒンジ部材の付勢力作用点との間の距離が、前記第1部材と第2部材とのなす角度が下限のときよりも上限のときの方が短くなるように、前記トーションスプリングの中心は前記ヒンジ軸の中心からオフセットされている請求項1に記載のヒンジ装置。
 前記トーションスプリングの中心と同じ位置を中心として回動自在に設けられる伝達レバーをさらに備え、該伝達レバーは前記トーションスプリングの第1端部を係止する第1係止部を有し、
 前記第2ヒンジ部材は前記トーションスプリングの付勢力により前記伝達レバーが当接される当接部を有する、請求項1又は請求項2に記載のヒンジ装置。
 前記当接部は回転部材によって構成され、
 前記伝達レバーは、前記回転部材の移動を案内する案内面を備えている請求項3に記載のヒンジ装置。
 車体に形成された開口部を開閉する車両ドアのヒンジ装置であって、前記車両ドアは、車体に回動自在に連結されるよう適合された上端部を有するアッパドアと、前記アッパドアの下端部に回動自在に連結されるよう適合された上端部を有するロアドアと、を含み、前記ヒンジ装置は、前記アッパドアと前記ロアドアとの間に設けられるとともに、前記アッパドアと前記ロアドアとを互いに回動自在に連結するよう適合され、前記アッパドアの下端部と前記ロアドアの上端部とが車体外方に突出するように前記ロアドアが前記アッパドアに対して回動しつつ前記アッパドアが車体に対して回動し、それによって前記開口部を開放する、ヒンジ装置において、
 前記アッパドアに取着されるよう適合される第1ヒンジ部材と、
 前記ロアドアに取着されるよう適合される第2ヒンジ部材と、
 前記アッパドアと前記ロアドアとを互いに回動自在に連結するヒンジ軸と、
 前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材との間に設けられ、前記ロアドアが閉位置から開位置までの間に配置されているとき、前記ロアドアに付勢力を付与するトーションスプリングであって、該トーションスプリングの中心は前記ヒンジ軸の中心からオフセットされるトーションスプリングと、を備える車両ドアのヒンジ装置。
 前記トーションスプリングの中心と前記トーションスプリングの付勢力が作用する前記第2ヒンジ部材の付勢力作用点との間の距離が、前記アッパドアと前記ロアドアとのなす角度が下限のときよりも上限のときの方が短くなるように、前記トーションスプリングの中心は前記ヒンジ軸の中心からオフセットされている請求項5に記載の車両ドアのヒンジ装置。
 前記第1ヒンジ部材は一対の第1アーム片を有し、前記第2ヒンジ部材は一対の第2アーム片を有し、前記ヒンジ軸は前記第1アーム片及び前記第2アーム片を互いに回動自在に連結し、
 前記一対の第1アーム片の間に設けられ、前記ヒンジ軸と平行に延びる支持部をさらに備え、前記トーションスプリングは前記支持部の外側に嵌められる、請求項5又は請求項6に記載の車両用ドアのヒンジ装置。
 前記支持部の中心と同じ位置を中心として回動自在に設けられる伝達レバーをさらに備え、該伝達レバーは前記トーションスプリングの第1端部を係止する第1係止部を有し、
 前記第1ヒンジ部材は前記トーションスプリングの第2端部を係止する第2係止部を有し、
 前記第2ヒンジ部材は前記トーションスプリングの付勢力により前記伝達レバーが当接される当接部を有する、請求項7に記載の車両用ドアのヒンジ装置。
 前記当接部は回転部材によって構成され、
 前記伝達レバーは、前記回転部材の移動を案内する案内面を備えている請求項8に記載の車両用ドアのヒンジ装置。
Description:
ヒンジ装置及び車両ドアのヒン 装置

 本発明は、ヒンジ装置及び車両ドアのヒ ジ装置に関する。

 車両後面に形成された開口部を開閉する ア(以下「バックドア」という)を備える車 がある。前記バックドアの上端両側部には ヒンジが設けられる。前記バックドアはヒ ジを用いてルーフの後端部に上下方向に回 自在に支持される。開口部は、バックドア 体を後上方へ跳ね上げることによって開放 れる。このような構成では、バックドアを ける場合に後方にスペースが必要となる。

 特許文献1には、アッパドアとロアドアと に二分割された中折れ式のバックドアが開示 されている。アッパドアとロアドアとはヒン ジを介して連結され、バックドア開放時には ヒンジが車体後方へ張り出すようにバックド アが中折れして、後方のスペースを省くこと ができる。また、特許文献2には、第1のロッ 装置及び第2のロック装置をロック状態また はアンロック状態にすることによって、バッ クドアを中折れさせつつ開ける形態と、中折 れさせることなく1枚ドアのように開ける形 とを選択することを可能にしたバックドア 開閉装置が開示されている。

 従来、バックドアを開放状態で支持する めに、バックドアの上端両側部を車体に連 するヒンジにトーションスプリングを設け 、バックドアに対して開放方向の付勢力を えるような方策が考えられている。ところ 、このような方策を採用した場合、トーシ ンスプリングの付勢力は車体とバックドア が成す角度に応じて変動するため、バック アが全開位置に近づくにつれてトーション プリングからの付勢力が低下する。その結 、バックドアが全開位置になったときには バックドアに十分な付勢力を付与できない いうおそれがある。また、全開位置となっ バックドアに十分な付勢力を付与するため 、全閉位置のときからバックドアに大きな 勢力を付与するようにトーションスプリン を構成する場合、バックドアを閉じようと る際にトーションスプリングの付勢力が抵 となり操作し難くなる。

 また、特許文献1及び特許文献2において、 アドアを支持するために、例えば、レール び転動輪や、ダンパステーのような支持装 を設けるのは面倒である。そのため、トー ョンスプリングが設けられたヒンジを用い ロアドアを支持することが考えられる。し し、この場合でも、バックドアが車体に支 される場合と同様に、角度に応じてトーシ ンスプリングの付勢力が変動するという特 により、ロアドアを操作し難くなる。

特開2006-56433号公報

特開2002-283848号公報

 本発明の目的は、トーションスプリングか 付与される付勢力の変動を小さくして、操 性をよくしたヒンジ装置及び車両ドアのヒ ジ装置を提供することにある。
 上記の目的を達成するため、本発明の一態 では、第1部材と第2部材との間に設けられ 前記第1部材と前記第2部材とを互いに回動自 在に連結するよう適合されるヒンジ装置が提 供される。前記ヒンジ装置は、第1ヒンジ部 と、第2ヒンジ部材と、ヒンジ軸と、トーシ ンスプリングとを備える。前記第1ヒンジ部 材は、前記第1部材に取着されるように適合 れる。前記第2ヒンジ部材は、前記第2部材に 取着されるように適合される。前記ヒンジ軸 は、前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材 を互いに回動自在に連結する。前記トーシ ンスプリングは、前記第1ヒンジ部材と前記 第2ヒンジ部材との間に設けられ、前記第1部 と前記第2部材とがなす角度が所定範囲の間 、前記第1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部材に相 的な付勢力を付与する。前記トーションス リングの中心は、前記ヒンジ軸の中心から フセットされる。

 上記構成によれば、トーションスプリン の中心がヒンジ軸の中心からオフセットさ ているため、第2ヒンジ部材の回動に伴って トーションスプリングの中心と第2ヒンジ部 の付勢力作用点との間の距離が変化する。 して、付勢力作用点に作用する付勢力の大 さは、トーションスプリングの中心と付勢 作用点との間の距離に対応するため、第1部 と第2部材がなす角度に応じた付勢力の変動 を小さくすることができる。したがって、第 1部材及び第2部材の移動範囲全域に亘って、 1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部材に作用する 勢力をほぼ同じにすることができるため、 1部材及び第2部材を相対移動させるときの操 作性をよくすることができる。

 本発明の一態様では、前記トーションス リングの中心と前記トーションスプリング 付勢力が作用する前記第2ヒンジ部材の付勢 力作用点との間の距離が、前記第1部材と第2 材とのなす角度が下限のときよりも上限の きの方が短くなるように、前記トーション プリングの中心は前記ヒンジ軸の中心から フセットされている。

 上記構成によれば、第1部材と第2部材と なす角度が所定範囲の上限にまで達したと 、トーションスプリングの中心から付勢力 用点までの距離は短くなる。そのため、ト ションスプリングのたわみ量が同じであれ 、第2ヒンジ部材に付与される付勢力は、ト ションスプリングの中心とヒンジ軸の中心 が同一である場合に比べて大きくなる。し がって、第1部材と第2部材とのなす角度が 定範囲の上限に達したときにトーションス リングのたわみ量が最も小さくなるように 成した場合、トーションスプリングの中心 ヒンジ軸の中心とが同一のヒンジ装置に比 て、第1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部材に作用 する付勢力の変動を確実に小さくすることが できる。

 本発明の一態様では、前記トーションス リングの中心と同じ位置を中心として回動 在に設けられる伝達レバーをさらに備え、 伝達レバーは前記トーションスプリングの 1端部を係止する第1係止部を有し、前記第2 ンジ部材は前記トーションスプリングの付 力により前記伝達レバーが当接される当接 を有する。

 上記構成によれば、トーションスプリン の第1端部を係止する部分がトーションスプ リングの付勢力の力点となり、伝達レバーが 当接している部分が付勢力作用点である。し たがって、力点を付勢力作用点から離した状 態で第2ヒンジ部材の付勢力作用点にトーシ ンスプリングの付勢力を伝達することがで る。

 本発明の一態様では、前記当接部は回転部 によって構成され、前記伝達レバーは、前 回転部材の移動を案内する案内面を備えて る。
 上記構成によれば、第2部材が操作されると 回転部材は案内面に沿って移動するため、案 内面の形状によってトーションスプリングの 中心から第2ヒンジ部材の付勢力作用点まで 距離の変化状態を変えることができる。し がって、例えば、曲面や傾斜面を組み合わ て案内面を形成すれば、回転部材とトーシ ンスプリングの中心との間の距離の変化を 御でき、第1部材と第2部材とのなす角度に応 じた第2ヒンジ部材に対する付勢力の調整を い易い。

 本発明の更なる態様では、車体に形成さ た開口部を開閉する車両ドアのヒンジ装置 提供される。前記車両ドアは、車体に回動 在に連結されるよう適合された上端部を有 るアッパドアと、前記アッパドアの下端部 回動自在に連結されるよう適合された上端 を有するロアドアとを含む。前記ヒンジ装 は、前記アッパドアと前記ロアドアとの間 設けられるとともに、前記アッパドアと前 ロアドアとを互いに回動自在に連結するよ 適合され、前記アッパドアの下端部と前記 アドアの上端部とが車体外方に突出するよ に前記ロアドアが前記アッパドアに対して 動しつつ前記アッパドアが車体に対して回 し、それによって前記開口部を開放する。 記ヒンジ装置は、第1ヒンジ部材と、第2ヒ ジ部材と、ヒンジ軸と、トーションスプリ グとを備える。前記第1ヒンジ部材は、前記 ッパドアに取着されるよう適合される。前 第2ヒンジ部材は、前記ロアドアに取着され るよう適合される。前記ヒンジ軸は、前記ア ッパドアと前記ロアドアとを互いに回動自在 に連結する。前記トーションスプリングは、 前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材との に設けられ、前記ロアドアが閉位置から開 置までの間に配置されているとき、前記ロ ドアに付勢力を付与する。前記トーション プリングの中心は前記ヒンジ軸の中心から フセットされる。

 上記構成によれば、ロアドアの開度に応 た第1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部材に作用 る付勢力の変動を小さくすることができる したがって、ロアドアが閉位置から開位置 配置されている間、第1ヒンジ部材及び第2ヒ ンジ部材に作用する付勢力をほぼ同じにする ことができる。したがって、例えば、ロアド アが全開位置に向けて付勢されるようにトー ションスプリングを構成した場合であっても 、ロアドアの操作を行い易くすることができ る。

 本発明の更なる態様では、前記トーショ スプリングの中心と前記トーションスプリ グの付勢力が作用する前記第2ヒンジ部材の 付勢力作用点との間の距離が、前記アッパド アと前記ロアドアとのなす角度が下限のとき よりも上限のときの方が短くなるように、前 記トーションスプリングの中心は前記ヒンジ 軸の中心からオフセットされている。

 本発明の更なる態様では、前記第1ヒンジ 部材は一対の第1アーム片を有し、前記第2ヒ ジ部材は一対の第2アーム片を有し、前記ヒ ンジ軸は前記第1アーム片及び前記第2アーム を互いに回動自在に連結し、前記一対の第1 アーム片の間に設けられ、前記ヒンジ軸と平 行に延びる支持部をさらに備え、前記トーシ ョンスプリングは前記支持部の外側に嵌めら れる。

 本発明の更なる態様では、前記支持部の 心と同じ位置を中心として回動自在に設け れる伝達レバーをさらに備え、該伝達レバ は前記トーションスプリングの第1端部を係 止する第1係止部を有し、前記第1ヒンジ部材 前記トーションスプリングの第2端部を係止 する第2係止部を有し、前記第2ヒンジ部材は 記トーションスプリングの付勢力により前 伝達レバーが当接される当接部を有する。

 本発明の更なる態様では、前記当接部は 転部材によって構成され、前記伝達レバー 、前記回転部材の移動を案内する案内面を えている。

本発明の一実施形態に係るバックドア ヒンジ装置とを示す概略側面図。 図1のヒンジ装置を示す概略斜視図。 (a)はバックドアが全閉状態のときの図1 のヒンジ装置の一部破断側面図、(b)はバック ドアが全開状態のときの図1のヒンジ装置の 部破断側面図。 図1のヒンジ装置と、従来のヒンジ装置 との比較を示すグラフ。

 以下、本発明を具体化した一実施形態を図 に従って説明する。
 図1に示すように、車両としての自動車の車 体11の後部には開口部が形成される。該開口 は中折れ式のバックドア12によって開閉さ る。車体11のルーフ13の後部には左右一対の ッパヒンジ14が設けられる。バックドア12は 、第1部材としてのアッパドア15と第2部材と てのロアドア16とに2分割される。アッパド 15の上端部はアッパヒンジ14を介して回動自 にルーフ13に支持されている。アッパドア15 の下端部とロアドア16の上端部との間には一 のヒンジ装置としてのセンタヒンジ17が設 られる。アッパドア15とロアドア16とは、セ タヒンジ17を介して回動自在に連結されて る。この実施形態では、アッパドア15の上下 方向の長さがロアドア16の上下方向の長さよ も長い。ここで、「ドアの上下方向の長さ とは、バックドア12の全閉状態における上 方向の長さを意味する。なお、ロアドア16の 下端と車体11との間には図示しない公知のロ ク装置が設けられるとともに、ロアドア16 外面にはそのロック装置のロックを解除す 操作が可能なハンドル16aが設けられている

 車体11は左右のサイドフレーム11aを有す 。サイドフレーム11aの各々の後部と、ロア ア16との間には、伸縮ロッド18が設けられて る。伸縮ロッド18は、車体側の支点として 車体側端部19と、ロアドア側の支点としての ロアドア側端部20(先端部)とを有する。車体 端部19は回動自在にサイドフレーム11aに取り 付けられ、ロアドア側端部20はロアドア16の 部16bに回動自在に取り付けられている。伸 ロッド18は、例えば、筒状のハウジングと、 ハウジング内に収容されているスプリングと 、ハウジング内に一部が挿入されるとともに スプリングによって突出方向に付勢されてい るロッドとを含む。ロッドに対してスプリン グの付勢力よりも大きい外力が加えられると ロッドがハウジング内に没入する構成である ため、伸縮ロッド18は縮長可能である。

 次に、アッパドア15とロアドア16とを連結す るヒンジ装置としてのセンタヒンジ17につい 図2、図3(a)及び図3(b)に従って説明する。
 図3(a)に示すように、センタヒンジ17は、ア パドア15の下端部とロアドア16の上端部との 間に配置されている。なお、バックドア12の 閉状態において、アッパドア15の下端部は アドア16の上端部の外側に配置される。そし て、センタヒンジ17の第1ヒンジ部材としての アッパドア側ベース(以下、アッパベースと 載する。)21は、ボルト22によってアッパドア 15の内側パネル部分に固定されている。一方 センタヒンジ17の第2ヒンジ部材としてのロ ドア側ベース(以下、ロアベースと記載する 。)23はボルト24によってロアドア16の内側パ ル部分に固定されている。

 図2に示すように、アッパベース21は、左 一対のアーム片25と、一対のアーム片25の下 辺中央部を連結する連結部26とを含む。一方 ロアベース23は、左右一対のアーム片27と、 一対のアーム片27の第1端部を連結する連結部 28とを含む。そして、アッパベース21のアー 片25は連結部26が延びる方向においてロアベ ス23のアーム片27よりも内側に配置されると ともに、ヒンジ軸29がアーム片25,27に挿通さ ているため、アッパベース21及びロアベース 23はヒンジ軸29を中心として互いに回動自在 連結されている。なお、バックドア12が全閉 状態のときアッパベース21及びロアベース23 なす角度は下限角度であるとともに、バッ ドア12が全開状態となるとアッパベース21及 ロアベース23のなす角度は上限の角度とな 。

 また、一対のアーム片25の端部25a間には 円柱部材31が設けられている。円柱部材31の 側にはトーションスプリング30が嵌められ いる。円柱部材31は一対のアーム片25の端部2 5aを貫通する棒状の支持部材32によって支持 れている。なお、支持部材32の中心は、トー ションスプリング30の中心P1(図3(a)参照)と一 している。円柱部材31には、複数の孔31aと、 ヒンジ軸29が挿通可能な図示しない孔とが形 されている。円柱部材31と支持部材32とは支 持部をなす。図3(a)に示すように、トーショ スプリング30は、第1端部30aと第2端部30bとを する。第1端部30aは伝達レバー34の第1係止部 としての係止部材34aに係止されている。第2 部30bは一対のアーム片25の中央部付近に嵌挿 されている棒状の第2係止部としての係止部 33に係止されている。なお、トーションスプ リング30の中心P1と第1端部30aの係止点との間 距離と中心P1と第2端部30bの係止点との間の 離とが等しくなるように、係止部材33,34aは 設されている。バックドア12が閉状態のと において、トーションスプリング30は、ロア ベース23を介してロアドア16を開放方向に付 するように予めたわんだ状態に設定されて る。

 伝達レバー34は、円柱部材31と片方のアー ム片25との間に配置されている。そして、伝 レバー34の基端部34bは支持部材32と回動自在 に連結されるとともに、ヒンジ軸29との干渉 避けるように湾曲した形状に形成されてい 。伝達レバー34の先端部34cは、トーション プリング30によって付勢されることでロアベ ース23のアーム片25の内側に設けられた回転 材としてのローラ35に当接している。ローラ 35は、当接部として機能する。伝達レバー34 ローラ35との当接点Qは、トーションスプリ グ30のトルク(付勢力)が伝達される作用点、 なわちトルク作用点(付勢力作用点)である なお、伝達レバー34には、ロアベース23が回 する際にローラ35が転動可能な案内面36が設 けられるとともに、案内面36は伝達レバー34 先端側から支持部材32側に向かって真っ直ぐ に延びている。

 ローラ35の当接点Qと支持部材32の中心P1と の間の距離T1は、トーションスプリング30の イル半径よりも長くなるように設定されて る。バックドア12が閉状態のときにおいて、 ヒンジ軸29の中心P2は、伝達レバー34が当接し ているローラ35の当接点Qとトーションスプリ ング30の中心P1との間に位置している。また バックドア12が全閉状態のとき、中心P1と当 点Qとの間の距離は中心P1と第1端部30aの係止 点との間の距離よりも長く、バックドア12が 開状態のとき、中心P1と当接点Qとの間の距 は中心P1と第1端部30aの係止点との間の距離 りも短くなる。

 次に、以上のように構成されたヒンジ装置 作用について説明する。
 バックドア12が全閉状態、即ち図1にAで示す 位置に配置された状態と、バックドア12が半 状態、すなわち、図1にBで示す位置に配置 れた状態とにおいては、伸縮ロッド18はロッ ドに外力が作用しない限り伸長状態になって いる。また、バックドア12が半開状態から全 状態に移行する際、即ち図1にBで示す位置 ら図1にCで示す位置に移動する際、伸縮ロッ ド18は縮長可能な状態になる。

 バックドア12が全閉状態のとき、図3(a)に すように、アッパベース21に対するロアベ ス23の相対的な角度は下限角度になっており 、この状態では、トーションスプリング30の わみ量は最大であるが、トーションスプリ グ30の中心P1からローラ35の当接点Qまでの間 の距離T1は最長になっている。したがって、 アベース23に作用するトルクは、トーショ スプリング30の中心P1とヒンジ軸29の中心P2と を同一にした場合にロアベースに作用するト ルクに比べて小さい。

 そして、全閉状態になっているバックド 12を開くには、まず、ハンドル16aを操作し 図示しないロック装置によるバックドア12の ドアロックを解除する。すると、センタヒン ジ17のトーションスプリング30からロアベー 23を介してロアドア16に開放方向のトルクが えられるため、ロアドア16はセンタヒンジ17 を中心に回動しようとする。しかし、このと き、伸縮ロッド18によってロアドア16と車体11 との支点間の距離が一定に保たれていること で、ロアドア16はセンタヒンジ17を中心に回 することができない。そのため、代わりに アッパドア15がアッパヒンジ14を中心に上方 回動する。そして、アッパドア15が図示し いストッパ部材に当接することよってアッ ドア15の上方への回動が規制され、バックド ア12は半開状態となる。

 半開状態のバックドア12を開放するには 伸縮ロッド18を縮長させることで、ロアドア 16を、センタヒンジ17を中心に回動させる。 のとき、センタヒンジ17のトーションスプリ ング30から付与されるトルクによってロアド 16の操作は補助される。ローラ35は徐々にト ーションスプリング30に近づいて、図3(a)に示 す位置から図3(b)に示す位置にまで移動する バックドア12が半開状態から全開状態に移行 するとき、中心P1と当接点Qとの間の距離は短 くなる。

 そして、図3(b)に示すように、バックドア 12の全開状態において、トーションスプリン 30のたわみ量は、全閉状態のときよりも小 くなっているが、支持部材32の中心P1からロ ラ35の当接点Qまでの間の距離T2は、全閉状 のときの距離T1に比べて縮長している。その ため、図4に示すように、トーションスプリ グ30によって付与されるトルクを、トーショ ンスプリングの中心とヒンジ軸の中心とを同 一にしたヒンジ装置(以下、「従来のヒンジ 置」という)から付与されるトルクよりも大 くすることができる。そして、この実施形 では、従来のヒンジ装置に比べて、バック ア12が全開状態のときにロアドア16を開放状 態で確実に保持することができる。なお、バ ックドア12が全開状態となってセンタヒンジ1 7がロアドア16を開放状態で保持する際、伸縮 ロッド18の付勢力によってセンタヒンジ17に るロアドア16の保持が補助されている。また 、バックドア12が全開状態のとき、ローラ35 当接点Qとトーションスプリング30の中心P1と の間の距離T2は、全閉状態のときの距離T1よ も短くなる。なお、バックドア12が全開状態 のとき、実際は、ロアベース23はアッパベー 21よりも下方に位置している状態となるが 図3(b)では、図示の都合上、ロアベース23が 面の左側、アッパベース21が図面の右側に配 置されている状態で図示している。

 また、バックドア12を閉じる場合、まず 図1にBで示す状態から、ロアドア16を引き下 るように操作し、伸縮ロッド18を伸長させ とともにロアドア16をセンタヒンジ17を中心 回動させる。そして、バックドア12が半開 態から全閉状態に移行する途中において、 ーションスプリング30からバックドア12に付 されるトルクは、従来のヒンジ装置を用い 場合に加えられるトルクに比べて小さいた 、バックドア12を全閉状態に操作する際の 作力が軽くなる。その後、バックドア12が全 閉状態となると図示しないロック装置により ロックされる。

 以上、詳述したように、本実施形態によれ 、以下に示す利点が得られる。
 (1)センタヒンジ17において、トーションス リング30の中心P1は、ヒンジ軸29の中心P2から オフセットされている。したがって、従来の ヒンジ装置に比べてトーションスプリング30 トルクの変動を小さくすることができる。 のため、アッパベース21及びロアベース23が 相対的になす角度の全域に亘って、ロアベー ス23に作用するトルクをほぼ同じにすること できる。その結果、ロアドア16を操作する きの操作性をよくすることができる。

 (2)バックドア12を半開状態から全開状態 移行させる際、及び半開状態から全閉状態 移行させる際の操作力を、従来のヒンジ装 の場合に比べて軽くすることができる。

 (3)トーションスプリング30は、バックド 12が全開状態のとき、ロアベース23を介して アドア16を開放させるようなトルクを付与 る。そして、トーションスプリング30のトル クを従来のヒンジ装置に比べて大きくするこ とができる。したがって、ロアドア16を開放 態で支持することができる。

 (4)トーションスプリング30の中心と、ロ ラ35の当接点Qとの間の距離T1は、バックドア 12が全閉状態のときよりも全開状態のときの が短くなるように、トーションスプリング3 0の中心は、ヒンジ軸29の中心からオフセット されている。したがって、従来のヒンジ装置 を使用する場合に比べて、ロアドア16が開放 れたときには、確実にロアドア16を開放状 で支持することができる。

 (5)センタヒンジ17は、支持部材32によって 回動自在に支持されるとともに、トーション スプリング30の第1端部30aが取り付けられてい る伝達レバー34と、ロアベース23に設けられ ローラ35とを備えている。トーションスプリ ング30のトルクは、伝達レバー34を介してロ ラ35に伝達される。したがって、トーション スプリング30のトルクが直接作用する力点と ロアベース23の付勢力作用点としての当接 Qとを離した状態でトーションスプリング30 トルクをロアベース23に作用させることがで きる。

 (6)伝達レバー34は、バックドア12の開放操 作が行われた際にローラ35を案内する案内面3 6を備えている。案内面36の形状を変えること で、トーションスプリング30の中心としての 持部材32と、ローラ35の当接点Qとの間にお る距離の変化状態を変えることができる。 たがって、例えば、案内面の形状を曲面や 斜面を組み合わせた形状にすれば、ローラ35 の当接点Qとトーションスプリング30の中心と の間の距離も制御でき、ロアドア16の開度に じてロアドア16に付与する開放方向のトル の大きさを調整することができる。

 (7)センタヒンジ17は、中折れ式ドアとし のバックドア12を構成するアッパドア15とロ ドア16とを回動自在に連結するために用い れている。したがって、センタヒンジ17は、 ロアドア16を開放状態で保持する際に好適に いることができる。

 なお、本発明の実施形態は以下のように変 してもよい。
 伝達レバー34を省略してもよい。この場合 トーションスプリング30の第1端部30aをロア ース23に直接取り付けてもよい。

 伸縮ロッドの構成を変更してもよい。例 ば、伸縮ロッドをガススプリングによって 成してもよい。この場合、伸縮ロッドを縮 させるには、ガススプリング内の圧縮ガス ガス圧に抗してロッドを没入させなければ らない。そのため、バックドア12が半開状 となった後、ロアドアを操作しなければバ クドア12を全開状態に移行させることはでき ない。

 トーションスプリング30の中心P1は、ヒン ジ軸29の中心P2に対してオフセットされてい ば、とくにトーションスプリング30の中心P1 ヒンジ軸29の中心P2との位置関係について限 定されない。例えば、トーションスプリング 30の中心P1とロアベース23の当接点Qとの間の 離が、バックドア12が全開状態のときよりも 全閉状態のときの方が短くなるように、トー ションスプリング30をヒンジ軸29に対してオ セットしてもよい。この場合、バックドア12 が全開状態のときにおいて、ロアドア16に対 る付勢力は、従来のヒンジ装置に比べて小 くなる。そのため、例えば、ばね定数が十 に大きいトーションスプリングを用いたり ロアドアの開放状態においてロアドアの姿 の保持を補助するガスダンパーを設けたり て、ロアドアを開放状態で確実に保持する 要がある。

 本発明のヒンジ装置を適用することので る開閉体は、中折れ式のバックドアに限ら い。一枚ドア構造のバックドアに本発明の ンジ装置を用いてもよい。この場合、第1ヒ ンジ部材を第1の部材としての車体に連結す とともに、第2ヒンジ部材を開閉体としての ックドアに連結すればよい。また、その他 、本発明のヒンジ装置をサイドドアやラゲ ジ用ハッチに用いてもよいし、フードヒン として用いてもよい。また、本発明のヒン 装置を住居の扉用として用いてもよい。

 ドアを閉じる方向に付勢するような状態 、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との間に ーションスプリングを介装してもよい。例 ば、住居の扉用として本発明のヒンジ装置 用いる場合、ヒンジ装置を用いて、第2部材 しての扉を住居の壁部に連結すれば、扉を いた後、自動的に扉が閉位置に戻るように 成することができる。