Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
HOIST
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/114608
Kind Code:
A1
Abstract:
A hoist capable of high frequency operation by efficiently releasing heat of an inverter, which is incorporated in a hoist body, to ambient air by using a simple structure. The hoist has a load lifting and lowering electric motor and a reduction gear mechanism, and the motor is driven by the inverter (12) incorporated in the hoist body. The hoist further has heat release means for releasing heat emitted from the inverter (12) to a reduction gear mechanism casing (15). The heat release mechanism is installation means for installing the inverter (12) on the reduction gear mechanism casing (15) with at least a part of the inverter (12) made to be in direct intimate surface contact with the casing (15).

Inventors:
ISHIKAWA KAZUMITSU (JP)
NISHIKAWA KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053880
Publication Date:
September 25, 2008
Filing Date:
March 04, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KITO KK (JP)
ISHIKAWA KAZUMITSU (JP)
NISHIKAWA KAZUHIRO (JP)
International Classes:
B66D1/28; B66D1/12; H01C1/08; H02P3/18
Foreign References:
JPH08133685A1996-05-28
JPH0565988U1993-08-31
JPH0753186A1995-02-28
JPH1032101A1998-02-03
JPH0891784A1996-04-09
JPH0539603A1993-02-19
JPS6432101A1989-02-02
Other References:
See also references of EP 2128075A4
Attorney, Agent or Firm:
KUMAGAYA, Takashi et al. (8-15 Ichigaya-Daimachi, Shinjuku-k, Tokyo 66, JP)
Download PDF:
Claims:
 荷昇降用電動機、減速機構を具備し、前記荷昇降用電動機を巻上機本体に内蔵するインバータで駆動する巻上機において、
 前記インバータの発する熱を前記減速機構を収容する減速機構ケーシングに放熱する放熱手段を設けたことを特徴とする巻上機。
 請求項1に記載の巻上機において、
 前記放熱手段は前記インバータを前記減速機構ケーシングに少なくとも一部を面接触で密接させて取付け、該インバータで発生した熱を前記減速機構ケーシングに放熱する手段であることを特徴とする巻上機。
 請求項1又は2に記載の巻上機において、
 前記減速機構ケーシングはアルミニウム材で構成されていることを特徴とする巻上機。
 請求項3記載の巻上機において、前記減速機構ケーシングはアルミダイカストで成形されていることを特徴とする巻上機。
 荷昇降用電動機、減速機構、回生制動用抵抗器を具備し、前記荷昇降用電動機を巻上機本体に内蔵するインバータで駆動すると共に、吊り荷の下降時前記荷昇降用電動機で発電した電流を前記回生制動用抵抗器に流し、回生制動をかける巻上機において、
 前記インバータの発する熱を前記減速機構を収容する減速機構ケーシングに放熱する放熱手段を設けたことを特徴とする巻上機。
 請求項5に記載の巻上機において、
 前記放熱手段は前記インバータを前記減速機構ケーシングに少なくとも一部を面接触で密接させて取付け、該インバータで発生した熱を前記減速機構ケーシングに放熱することを特徴とする巻上機。
 請求項5又は6に記載の巻上機において、
 前記減速機構ケーシングはアルミニウム材で構成されていることを特徴とする巻上機。
 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の巻上機において、
 前記回生制動用抵抗器は、表面を凹凸波形形状に形成すると共に裏面を該凹凸波形形状に対応させた凸凹波形形状に形成した波形金属板と平板金属板とを具備し、該波形金属板と平板金属板を重ね合わせた構成の抵抗器ケーシングを備え、
 前記抵抗器ケーシングの波形金属板の裏面の凹部空間に抵抗素子を配置し、
 前記波形金属板の裏面凹部空間を含む該波形金属板と前記平板金属板の間の空間に絶縁材を充填したことを特徴とする巻上機。
 請求項8に記載の巻上機において、
 前記抵抗器ケーシングの波形金属板及び平板金属板はアルミニウム材からなることを特徴とする巻上機。
 請求項9に記載の巻上機において、
 前記抵抗器ケーシングの波形金属板はアルミダイカストで成形されていることを特徴とする巻上機。
 請求項8乃至10のいずれか1項に記載の巻上機において、
 前記回生制動用抵抗器は前記巻上機のケーシングに前記抵抗器ケーシングの平板金属板を該巻上機のケーシング外表面に当接させて取り付けられていることを特徴とする巻上機。
 請求項8乃至11のいずれか1項に記載の巻上機において、
 前記回生制動用抵抗器は前記抵抗器ケーシングの波形金属板の凹凸波形形状の凹状溝長手方向が上下方向になるように配置されていることを特徴とする巻上機。
Description:
巻上機

 本発明は、荷昇降電動機を内蔵するイン ータで駆動する電動チェーンブロックや電 ホイスト等の巻上機に関し、特にインバー で発する熱を効率よく外気に放熱すること できると共に、荷昇降電動機の回生制動時 発生する回生電流を回生制動用抵抗器に流 発生する熱を効率良く外気に放熱でき、高 度運転が可能な巻上機に関するものである

 荷昇降用電動機として巻上機本体に内蔵 るインバータで駆動するインバータ駆動電 機を用いた電動チェーンブロックや電動ホ スト等の巻上機がある。このような巻上機 おいては安全のため、インバータの温度が 定の設定温度を超えるとインバータをトリ プ(遮断)し、巻上機の運転ができないよう している。巻上機を高頻度運転した場合、 ち巻上機の運転時間+休止時間を100%として、 運転時間が60%以上の運転を行なった場合、イ ンバータから発する熱が多く、インバータを 収容した制御ボックス内にこの熱が滞留する 。そして制御ボックス内の温度が上記所定の 設定温度値(例えば、100℃)を超えると、イン ータがトリップし、巻上機の運転ができな なるという問題がある。

 図1は従来のこの種の電動チェーンブロッ クの制御ボックスの内部構成を示す平面断面 図である。制御ボックス100内にスチール製の パネル板101に実装されたインバータ102、電磁 開閉器103、トランス104が配置されている。電 動チェーンブロックを高頻度で運転した場合 、インバータ102から上記のように大量の熱が 発せられる。この熱はパネル板101がスチール 製のため、アルミニウム等に比べて熱伝導率 が劣り、板厚も薄いことから放熱性も悪い。 そのため熱の逃げ場が無いことから熱が制御 ボックス100内に滞留し、高温となり、インバ ータ102がトリップするという問題がある。な お、図1において、105は電動チェーンブロッ の減速機構(後に詳述)が収容される減速機構 ケーシングである。

 この対策として、図2に示すように制御ボ ックス100をアルミニウム製とし、インバータ 102を制御ボックス100の内壁面に取付ける方法 がある。これによると制御ボックス100が熱伝 導率の良いアルミニウム材で出来ており、そ の外壁面が外気に曝されているため、インバ ータ102の放熱効果も期待できる。しかしなが ら、この構成ではインバータ102以外の電磁開 閉器103やトランス104等がパネル板101を介して 巻上機の本体側に取付けられているため、配 線やメンテナンスが大変であるという問題が ある。また、制御ボックス100に衝撃が加わる と、直接インバータ102に衝撃がかかるという 懸念もある。

 また、上記巻上機において、吊り荷を下 させる際、荷昇降用電動機は発電機として 能し、その発電する回生電流を回生制動用 抗器に流し、熱として消費することにより 該昇降用電動機に回生制動をかけている。

 図3は従来のこの種の回生制動用抵抗器の 構成例を示す図であり、図3(a)は平面図、図3( b)は正面図、図3(c)は右側面図である。図示す るように、抵抗器110は金属板(例えばアルミ ウム板)からなる直方体の金属ケーシング111 に長尺の抵抗素子(例えば、耐熱性絶縁材か らなる棒体にニクロム線を巻回した構成の抵 抗素子)112を配置し、抵抗素子112以外の金属 ーシング111内の空間に無機材料からなる耐 性絶縁材113を充填した構成である。また、 抗素子112と抵抗素子112は金属ケーシング111 で一端がリード線115で電気的に直列に接続 れ、他端に接続されたリード線114は金属ケ シング111の端部から延びている。

 上記のように直方体の金属ケーシング111 に抵抗素子112を配置した構成の抵抗器を回 制動用抵抗器として用いた場合、巻上機を 頻度運転すると回生制動用抵抗器に多量の 流が流れ温度が上昇する。この温度上昇に りインバータの温度も上昇し、インバータ 温度が上記設定温度を超えるとインバータ トリップするという問題があった。また、 昇降用電動機が発電する回生電流が大きい 合は、複数の抵抗器110を用いる必要があり 配線、取付けに手間がかかるという問題も る。

 荷の下降時に電動機が発電する回生電流が きい場合の対策として、図4(a)に示すように 、金属ケーシング111内に配置する抵抗素子112 の個数を多くする方法もある。しかしながら 、この方法は抵抗素子112どうしが放熱しあい 、多量の熱を放出するのに対して金属ケーシ ング111の表面積を大きくとれず、放熱性が劣 るという問題がある。そこで図4(b)に示すよ に、抵抗器110とは別体にヒートシンク120を り付ける方法もある。しかしながら、この 法も、ヒートシンク120を含む抵抗器110の寸 、特に高さ寸法が大きくなるという問題が る。また、ヒートシンク120と抵抗器110の接 状態が良くないと放熱性が劣るという問題 ある。また、ヒートシンク120の分部品点数 増え、コストが高くなるという問題もある

特開平1-27957号公報

特開平5-39603号公報

特開平10-32101号公報

 本発明は、上述の点に鑑みてなされたも で、簡単な構成で内蔵しているインバータ 発する熱や回生制動用抵抗器が発する熱を 率良く外気に放熱でき、高頻度運転が可能 巻上機を提供することを目的とする。

 上記課題を解決するため本発明は、荷昇 用電動機、減速機構を具備し、荷昇降用電 機を巻上機本体に内蔵するインバータで駆 する巻上機において、インバータの発する を減速機構を収容する減速機構ケーシング 放熱する放熱手段を設けたことを特徴とす 。

 上記のようにインバータの発する熱を減 機構ケーシングに放熱する放熱手段を設け ので、インバータの発する熱を熱容量の大 い減速機構ケーシングを介して効率よく外 に放熱することが可能となる。また、減速 構ケーシング内は潤滑油が収容されたオイ バスとなっているから、インバータの油冷 よる冷却も期待できる。よって、インバー を効率よく冷却でき、巻上機の高頻度運転 可能となる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 熱手段はインバータを減速機構ケーシング 少なくとも一部を面接触で密接させて取付 、該インバータで発生した熱を減速機構ケ シングに放熱する手段であることを特徴と る。

 上記のように放熱手段はインバータを減 機構ケーシングに少なくとも一部を面接触 直接密接させて取付けて放熱する手段であ ので、簡単な構成でインバータの発する熱 効率よく減速機構ケーシングに伝達させ放 させることができる。また、インバータを 速機構ケーシングに直接密接させて取付け ので、インバータと減速機構ケーシングの に空間や部材が介在しないから、その分巻 機全体をコンパクトに構成できる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 速機構ケーシングはアルミニウム材で構成 れていることを特徴とする。

 上記のように減速機構ケーシングが熱伝 率の高いアルミニウム材で構成されている で、更に効率よくインバータの発する熱を やかに放熱できる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 速機構ケーシングはアルミダイカストで成 されていることを特徴とする。

 上記のように減速機構ケーシングはアル ダイカストで成形されているので、アルミ イカストはプレスに比べ肉厚を厚くできる ら、インバータの発生する温度を効率良く 速機構ケーシングに伝達できる。

 また、本発明は、荷昇降用電動機、減速 構、回生制動用抵抗器を具備し、荷昇降用 動機を巻上機本体に内蔵するインバータで 動すると共に、吊り荷の下降時、荷昇降用 動機で発電した電流を回生制動用抵抗器に し、回生制動をかける巻上機において、イ バータの発する熱を減速機構を収容する減 機構ケーシングに放熱する放熱手段を設け ことを特徴とする。

 上記のようにインバータの発する熱を減 機構ケーシングに放熱する放熱手段を設け ので、インバータの発する熱を熱容量の大 い減速機構ケーシングを介して効率よく外 に放熱することが可能となる。また、減速 構ケーシングはその内部に潤滑油が収容さ たオイルバスとなっているから、油冷によ インバータの冷却も期待できる。よって、 ンバータを効率よく冷却でき、インバータ 度を所定のトリップ温度以下に維持できる ら、巻上機の高頻度運転が可能となる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 熱手段はインバータを減速機構ケーシング 少なくとも一部を面接触で密接させて取付 、該インバータで発生した熱を減速機構ケ シングに放熱することを特徴とする。

 上記のように放熱手段はインバータを減 機構ケーシングに少なくとも一部を面接触 密接させて取付けて放熱する手段であるの 、簡単な構成でインバータの発する熱を効 よく減速機構ケーシングに伝達させ放熱さ ることができる。また、インバータを減速 構ケーシングに密着させて取り付けるので インバータと減速機構ケーシングの間に空 や部材が介在しないから、その分巻上機全 をコンパクトに構成できる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 速機構ケーシングはアルミニウム材で構成 れていることを特徴とする。

 上記のように減速機構ケーシングは、熱 導率の高いアルミニウム材で構成されてい ので、更に効率よくインバータの発する熱 外気に放熱でき冷却効果が向上する。

 また、本発明は、上記巻上機において、 生制動用抵抗器は、表面を凹凸波形形状に 成すると共に裏面を該凹凸波形形状に対応 せた凸凹波形形状に形成した波形金属板と 板金属板とを具備し、該波形金属板と平板 属板を重ね合わせた構成の抵抗器ケーシン を備え、抵抗器ケーシングの波形金属板の 面の凹部空間に抵抗素子を配置し、波形金 板の裏面凹部空間を含む該波形金属板と平 金属板の間の空間に絶縁材を充填したこと 特徴とする。

 上記のように回生制動用抵抗器は、抵抗 ケーシングの波形金属板の裏面の凹部空間 抵抗素子を配置し、波形金属板の裏面凹部 間を含む該波形金属板と平板金属板の間の 間に絶縁材を充填した構成であるので、波 金属板の表面面積が大きくなり、この面積 大きい表面が放熱面となるから、抵抗素子 らの熱を効果的に放熱することができる。 って、上記のようにインバータの熱が効率 く放熱されることに合わせて回生制動用抵 器の熱も効率よく放熱されるから、更に巻 機の高頻度運転が可能となる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 抗器ケーシングの波形金属板及び平板金属 はアルミニウム材からなることを特徴とす 。

 上記のように回生制動用抵抗器の抵抗器 ーシングの波形金属板及び平板金属板はア ミニウム材からなるので、アルミニウム材 高い熱伝導性を有するから、抵抗素子から せられる熱が効果的に放熱されることが期 できる。

 また、本発明は、上記巻上機において、 抗器ケーシングの波形金属板はアルミダイ ストで成形されていることを特徴とする。

 上記のように回生制動用抵抗器の抵抗器 ーシングの波形金属板はアルミダイカスト 成形されているので、アルミダイカストは レスに比べて肉厚を厚くできるから、抵抗 ケーシングの表面温度を下げる作用も有す 。

 また、本発明は、上記巻上機において、 生制動用抵抗器は巻上機のケーシングに抵 器ケーシングの平板金属板を該巻上機のケ シング外表面に当接させて取り付けられて ることを特徴とする。

 上記のように回生制動用抵抗器は巻上機 ケーシングに抵抗器ケーシングの平板金属 を該巻上機のケーシング外表面に当接させ 取り付けているので、外気が回生制動用抵 器のケーシングの波形金属板の表面に接触 ることになり、放熱作用を更に促進させる 更に、回生制動用抵抗器の平板金属板から 上機のケーシング表面に放熱され、ケーシ グ表面から外気に放熱されるので、放熱が に促進される。また、ケーシングと減速機 ケーシングを熱伝導性の低いガスケットに って仕切っている。これにより、インバー の発する熱は減速機構ケーシングを通じて 熱される一方、回生制動用抵抗器の発する は直接外気とケーシング表面を通じて放熱 れる。従って、それぞれの放熱量を制御す ことが出来て、全体として放熱効果を高め ことが出来る。

 また、本発明は、上記巻上機において、 生制動用抵抗器は抵抗器ケーシングの波形 属板の凹凸波形形状の凹状溝長手方向が上 方向になるように配置されていることを特 とする。

 上記のように回生制動用抵抗器は、抵抗 ケーシングの波形金属板の凹凸波形形状の 状溝の長手方向が上下方向になるように配 されている。これにより、波形金属板の表 で熱せられた空気は、凹凸波形の凹状溝を って上昇する上昇気流となり、上端から放 されると同時に、下端から外気が流入し、 熱作用を更に促進させる。

 以下、本発明の実施の形態例を図面に基 いて説明する。図5は本発明に係る電動チェ ーンブロックの制御ボックスの内部構成例を 示す平面断面図である。図示するように、イ ンバータ12を直接減速機構ケーシング15に取 けている。このときインバータ12と減速機構 ケーシング15の接触面は互いに平坦に形成し 両者が密接する(面接触で密接する)ように 付けている。減速機構ケーシング15はアルミ ニウムダイカストで形成され、該減速機構ケ ーシング15内には減速機構を構成する歯車等( 図示せず)を潤滑するための潤滑油(図示せず) が収容されている。

 また、制御ボックス10内には、スチール のパネル板11に実装された電磁開閉器13、ト ンス14が配置されている。電動チェーンブ ックが高頻度で運転された場合、インバー 12から上記のように大量の熱が発せられる。 この熱はインバータ12から減速機構ケーシン 15に伝達され、該減速機構ケーシング15から 外気に放熱される。上記のように減速機構ケ ーシング15は高熱伝導率のアルミニウム材か なり、ダイカストで肉厚に構成されている ら、インバータ12で発する熱は効率よく減 機構ケーシング15に伝達され、外気に放熱さ れることになる。また、減速機構ケーシング 15はその内部に潤滑油が収容され、オイルバ となっているから、油冷によるインバータ 冷却も期待できる。また、インバータ12を 接減速機構ケーシング15に取付けることによ り、制御ボックス10を点線で示し状態から、 線で示す状態に小型化(電動チェーンブロッ クの全体の長さの短縮化)ができる。

 また、上記のようにインバータ12と減速 構ケーシング15の接触面は互いに平坦に形成 し両者が密接するように取付けるという極め て簡単な構成でインバータを効率良く冷却で きる。特に減速機構ケーシング15内には、イ バータ12や荷昇降用電動機41や吊り荷落下防 止用機械式ブレーキ51のように、熱を発する 熱体が配置されていないから、この点から インバータ12の効果的な冷却が期待できる

 図6は、上記構成の制御ボックス10を備え 電動チェーンブロックの全体構成例を示す 面断面図である。電気チェーンブロック20 、本体ケーシング21を備え、該本体ケーシン グ21の一端に上記制御ボックス10が連結され 制御ボックス10内のインバータ12が直接減速 構ケーシング15に取り付けられている。本 ケーシング21の他端には、モータケーシング 40の一端が連結され、該モータケーシング40 他端にはファンカバー50が連結されている。 本体ケーシング21内にはチェーンブロック本 22が、モータケーシング40内には荷昇降用電 動機41が、ファンカバー50内には、ファン翼54 や吊り荷落下防止用機械式ブレーキ51がそれ れ収容されている。

 チェーンブロック本体22は中空従動軸26と 該中空従動軸26を貫通する駆動軸25を具備し いる。中空従動軸26は軸受23、軸受24で回転 在に支持され、駆動軸25は軸受34、軸受35で 転自在に支持されている。駆動軸25の一端は 荷昇降用電動機41の回転軸46に連結され、他 は中空従動軸26を貫通し延び、その端部外周 には大径中間従動歯車27が噛み合う歯車歯が 成されている。大径中間従動歯車27は回転 28に固定され、該回転軸28は軸受29、軸受30で 減速機構ケーシング15に回転自在に支持され いる。また、該回転軸28には小径中間従動 車31が固定され、該小径中間従動歯車31には 空従動軸26に固定された大径従動歯車32が噛 み合っている。また、中空従動軸26にはロー シーブ33が連結されている。

 荷昇降用電動機41は、ステータ42とロータ 43を備え、ステータ42はモータケーシング40内 に嵌合固定されている。ロータ43は軸受44及 軸受45を介して回転自在に支持された回転軸 46に固定され、ステータ42の中心部を貫通し 配置されている。吊り荷落下防止用機械式 レーキ51はモータケーシング40に固定された レーキ板52と回転軸46に固定されたブレーキ 板53を備え、荷昇降用電動機41の電源が遮断 れたときバネにより自動的にブレーキ板52を ブレーキ板53に押し付け回転軸46を拘束し吊 荷の落下を防止すると共に、荷昇降用電動 41に電源が接続されたとき電磁石の磁気力に よりブレーキ板52を前記バネ力に抗してブレ キ板53から離間させ、回転軸46を開放するよ うになっている。なお、回転軸46の端部には ァン翼54が取付けられている。

 上記構成の電動チェーンブロックにおい 、荷昇降用電動機41の回転軸46の回転力はチ ェーンブロック本体22の駆動軸25に伝達され 該駆動軸25に形成された歯車歯に噛み合う大 径中間従動歯車27、小径中間従動歯車31、大 従動歯車32を介して中空従動軸26に伝達され 。中空従動軸26に伝達された回転力は該中 従動軸26に連結されたロードシーブ33に伝達 れ、図示しないチェーンを巻上げ、巻下ろ ようになっている。即ち、荷昇降用電動機4 1の回転力は大径中間従動歯車27、小径中間従 動歯車31及び大径従動歯車32からなる減速機 を介して中空従動軸26に伝達され、ロードシ ーブ33を回転するようになっている。なお、 速機構ケーシング15内には、上記減速機構 構成する駆動軸25に形成された歯車歯、大径 中間従動歯車27、小径中間従動歯車31、大径 動歯車32の潤滑のため潤滑油(図示せず)が収 されている。

 図7は電動チェーンブロックの駆動回路の 概略構成を示す図である。電磁開閉器60を閉 インバータ12に電源を投入し、制御回路61か ら正転、逆転、速度信号等の制御信号を与え ることにより、荷昇降用電動機41は指定され 速度で正転(吊り荷の巻上方向)、逆転(吊り の巻下方向)に回転する。電動チェーンブロ ックが高頻度運転、即ち巻上機の運転時間+ 止時間を100%として、運転時間が60%以上の運 を行なった場合、インバータ12から多量の が発せられる。上記のように、インバータ12 を直接減速機構ケーシング15に取り付けるこ により、インバータ12からの熱は、減速機 ケーシング15を通って外気に効率よく放熱さ れるから、インバータ12は効果的に冷却され 。また、上記のように減速機構ケーシング1 5内に潤滑油が収容され、該減速機構ケーシ グはオイルバスとなっているから、インバ タ12は油冷却されることにもなる。これによ り、巻上機を高頻度運転してもインバータ12 所定のトリップ温度値(例えば、100℃)以上 昇温することなく、トリップを回避できる

 また、図6に示すように、制御ボックス10 側部には回生制動用抵抗器70を取付けてい 。荷昇降用電動機41が吊り荷を下降させると き、発電機として機能し、その発電した回生 電流を回生制動用抵抗器70に通電して消費す ことにより、荷昇降用電動機41に回生制動 かかるようになっている。また、荷昇降用 動機41の運転中はファン翼54が回転し、吊り 落下防止用機械式ブレーキ51及び荷昇降用 動機41に空気を送り、冷却する。

 図8は回生制動用抵抗器70の構成例を示す で、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c) A-A断面図である。図示するように、本回生 動用抵抗器70は波形金属板72と平板金属板73 らなるケーシング71を備えている。波形金 板72はアルミニウム材からなり、ダイカスト 成形により表面を凹凸波形形状に形成すると 共に、裏面を該凹凸波形形状に対応させた凸 凹波形形状に形成した構成である。また、波 形金属板72の両側部の高さ寸法H1は凹凸部の さ寸法H2より大きく(H1>H2)形成されている 平板金属板73は平坦なアルミニウム材からな る。波形金属板72と平板金属板73とを重ね合 せてケーシング71を構成している。

 ケーシング71の波形金属板72の裏面側の凹 部空間75に抵抗素子74を配置し、該凹部空間75 を含む波形金属板72と平板金属板73の間の空 に絶縁性充填材76を充填している。この絶縁 性充填材76としては、例えば耐熱シリコンセ ント等の耐熱セメントを用いる。また、波 金属板72と平板金属板73の接合は、平板金属 板73を貫通してビス77を波形金属板72に捩じ込 むことにより、平板金属板73を波形金属板72 固定する。複数本の抵抗素子74は電気的に直 列に接続し、通電のためのリード端子80をケ シング71の側部から外側に導出している。

 抵抗素子74は、通電することによりその 流を効率よく熱に変換できる構成の抵抗体 あればどのようなものでもよいが、例えば 9に示すように、セラミック材等の耐熱絶縁 からなる円柱材(又は円筒材)78にニクロム線 等の抵抗線79を巻回した構成のものを用いて よい。

 回生制動用抵抗器70を上記構成とするこ により、抵抗素子74に電流を流した場合、発 生した熱は絶縁性充填材76を通して熱伝導性 良いアルミニウム材からなる波形金属板72 伝わる。波形金属板72はその表面を凹凸波形 形状に形成され、広い表面積を有するから、 伝わった熱を効率良く外気に放熱する。また 、波形金属板72はアルミニウムダイカストで 形されているから、プレスに比べ肉厚を厚 でき、表面温度を下げる効果も有する。

 図10に示すように、制御ボックス10の外側 面には回生制動用抵抗器70を取り付け、吊り の下降に際して荷昇降用電動機41が発電す 電流を該回生制動用抵抗器70の抵抗素子74に すことにより、発生した熱は絶縁性充填材7 6を通してアルミニウム材からなる波形金属 72に伝わる。回生制動用抵抗器70の波形金属 72は上記のようにアルミニウムダイカスト 表面を凹凸波形形状に形成しているので、 の表面積が広くなり、抵抗素子74からの熱を 効率良く放熱できる。特に波形金属板72はア ミニウムダイカストで成形されているから プレスに比べ肉厚を厚くできるから、表面 度を下げる効果も有する。

 制御ボックス10と減速機構ケーシング15は 、熱伝導性の低いガスケット16によって仕切 れている。減速機構ケーシング15に取り付 られたインバータ12の発熱量と耐熱性能、及 び制御ボックス10に取り付けられた回生制動 抵抗器70の発熱量等によって、適宜、熱伝 性の低いガスケット16の配置位置を変え、電 動チェーンブロックケーシング表面からそれ ぞれの放熱量及び熱伝導範囲を制御している 。最も発熱するのは、回生制動抵抗器70で回 制動用抵抗器の発熱を放熱させる電動チェ ンブロックケーシングの表面積を増やすこ が効果的であるが、その熱が減速機構ケー ング15に取り付けたインバータ12に影響を及 ぼすのは、インバータ12の耐熱性において好 しくない。また、インバータ12自身の発熱 電動チェーンブロックケーシングの表面か 放熱させる必要もある。従って、インバー 12の耐熱性が高く、発熱量も少ない場合には 、ガスケット16の取付け位置を制御ボックス1 0の表面積を広くする位置に配置し、或いは インバータ12の耐熱性が低い、又は発熱量が 多い場合には、ガスケット16の取付け位置を 御ボックス10の表面積を狭くし、その分、 速機構ケーシングの表面積を広くするなど て、巻上機全体の放熱性能を効果的に向上 せることができる。なお、図10は図6の制御 ックス10部分の拡大図である。

 図11は本発明に係る電動チェーンブロッ の他の制御ボックス10部分の拡大図である。 図示するように制御ボックス10の側部に凹部8 1を形成し、この凹部81に制動抵抗となる回生 制動用抵抗器70を配置している。凹部81の開 部を図12に示すような、複数のスリット82aが 形成された板体82で覆っている。このように 御ボックス10の側部に凹部81を形成し、この 凹部81内に回生制動用抵抗器70を配置するこ により、図10に示すように回生制動用抵抗器 70が制御ボックス10の側部に突出しないから 外観が良好になる。

 また、ここでは図13に示す回生制動用抵 器70の波形金属板72の凹状溝72aが上下方向に るように配置し、制御ボックス10の凹部81の 上下縁部には上下方向に溝10aを形成している 。これにより下側縁部に形成された溝10aを通 って流入した空気Aは、板体82と波形金属板72 間の空間(図11参照)に流入し、波形金属板72 表面から放射される熱により昇温され、凹 溝72aを通って上昇する上昇気流となり、上 縁部に形成された溝10aを通って流出すると に、下方から冷たい新たな空気が流入する これにより冷却効果は更に促進する。なお 図13は板体82を取り除いた制御ボックス10の 面を示す図である。

 上記のように回生制動用抵抗器70の抵抗 子74はケーシング21の波形金属板72の裏面の 部空間75に配置するが、その位置は図14(a)に すように凹部空間75の開口部、図14(b)に示す ように凹部空間75の上部、図14(c)に示すよう 凹部空間75の下方に配置するが、図14(a)に示 ように凹部空間75の開口部に配置するのが 放熱効果が一番よい結果が得られた。

 電動チェーンブロックにおいて、その制 ボックス10を図11に示す構成とし、回生制動 抵抗器70として、抵抗素子74を図14(a)に示す位 置に配置し抵抗器を用いて構成した。この電 動チェーンブロックを高頻度運転し、飽和温 度となった場合の減速機構ケーシング15の表 温度A、制御ボックス10の外壁面温度B、回生 制動用抵抗器70の波形金属板72の表面温度C、 状溝72aの底部温度D、インバータ12を取り付 た部分の減速機構ケーシング15の表面温度E 温度を測定した。その測定結果は、いずれ 満足するものであり、高頻度運転が可能な 動チェーンブロックであることがわかった

 以上、本発明の実施形態を説明したが、 発明は上記実施形態に限定されるものでは く、特許請求の範囲、及び明細書、図面に 載された技術的思想の範囲内において種々 変形が可能である。例えば上記実施形態例 は巻上機として電動チェーンブロックを例 説明したが、本発明に係る巻上機はドラム ワイヤーロープを巻き取り巻き戻す電動ホ スト等でもよいことは当然である。

 また、上記実施形態では、インバータ12 発する熱を減速機構ケーシング15に放熱する 放熱手段として、インバータ12を直接減速機 ケーシング15に密着させて取り付け、イン ータ12で発する熱を減速機構ケーシング15に えるようにしたが、放熱手段はこれに限定 れるものではなく、例えばインバータ12で する熱をヒートパイプ等の熱伝達手段を用 て減速機構ケーシング15に導くようにしても よい。特にインバータを直接減速機構ケーシ ングに取り付けることができない場合や、イ ンバータの側壁の広い部分を直接減速機構ケ ーシングに取り付けることができない場合等 に他の熱伝達手段を又は他の熱伝達手段と併 用させると効果的である。

 本発明に係る巻上機は、インバータの発 る熱を減速機構ケーシングに放熱するので インバータの発する熱を熱容量の大きい減 機構ケーシングを介して効率よく外気に放 することが可能となる。また、減速機構ケ シング内は潤滑油が収容されたオイルバス なっているから、インバータの油冷による 却も期待できる。よって、本願発明は、高 度運転が可能なインバータ内蔵の巻上機を 供できる。

 また、本発明に係る巻上機は、回生制動 抵抗器に、抵抗器ケーシングの波形金属板 裏面の凹部空間に抵抗素子を配置し、波形 属板の裏面凹部空間を含む該波形金属板と 板金属板の間の空間に絶縁材を充填した構 の抵抗器を用いるので、波形金属板の表面 積が大きくなり、この面積の大きい表面が 熱面となるから、抵抗素子からの熱を効果 に放熱することができる。従って、上記の うにインバータの熱が効率よく放熱される とに合わせて回生制動用抵抗器の熱も効率 く放熱される。よって、本願発明は、高頻 運転が可能なインバータ内蔵の巻上機を提 できる。

従来の電動チェーンブロックの制御ボ クスの内部構成を示す平面断面図である。 従来の電動チェーンブロックの制御ボ クスの内部構成を示す平面断面図である。 従来の巻上機の回生制動用抵抗器の構 例を示す図で、図3(a)は平面図、図3(b)は正 図、図3(c)は右側面図である。 従来の巻上機の回生制動用抵抗器の構 例を示す図で、図4(a)は平面図、図4(b)は正 図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 御ボックスの内部構成例を示す平面断面図 ある。 本発明に係る電動チェーンブロックの 体構成例を示す平面断面図である。 電動チェーンブロックの駆動回路の概 構成を示す図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 生制動用抵抗器の構成例を示す図で、図8(a) は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)はA-A断面図 ある。 抵抗素子の構成例を示す図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 他の制御ボックスの内部構成を示す平面断面 図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 他の制御ボックスの内部構成を示す平面断面 図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 回生制動用抵抗器のカバーの外形を示す図で ある。 本発明に係る電動チェーンブロックの 制御ボックス部の回生制動用抵抗器の取り付 け部を示す図である。 本発明に係る電動チェーンブロックの 回生制動用抵抗器の抵抗素子の抵抗器ケーシ ング内の配置位置を示す図である。

符号の説明

 10  制御ボックス
 11  パネル板
 12  インバータ
 13  電磁開閉器
 14  トランス
 15  減速機構ケーシング
 16  ガスケット
 20  電動チェーンブロック
 21  本体ケーシング
 22  チェーンブロック本体
 23  軸受
 24  軸受
 25  駆動軸
 26  中空従動軸
 27  大径中間従動歯車
 28  回転軸
 29  軸受
 30  軸受
 31  小径中間従動歯車
 32  大径従動歯車
 33  ロードシーブ
 34  軸受
 35  軸受
 40  モータケーシング
 41  荷昇降用電動機
 42  ステータ
 43  ロータ
 44  軸受
 45  軸受
 46  回転軸
 50  ファンカバー
 51  吊り荷落下防止用機械式ブレーキ
 52  ブレーキ板
 53  ブレーキ板
 54  ファン翼
 60  電磁開閉器
 61  制御回路
 70  回生制動用抵抗器
 72  波形金属板
 73  平板金属板
 74  抵抗素子
 75  凹部空間
 76  絶縁性充填材
 77  ビス
 78  円柱材(又は円筒材)
 79  抵抗線
 80  リード端子
 81  凹部
 82  板体