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Title:
HYDRAULIC CONTROL UNIT FOR VEHICLE BRAKE SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/109919
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention relates to a hydraulic control unit (50) that includes a pump (60) for increasing a hydraulic pressure of a brake fluid. The hydraulic control unit (50) according to the present invention includes: a discharge channel (140, 140a, 140b) from which the brake fluid is discharged, the brake fluid being pressurized by the pump (60); a pulsation reducing unit (80) disposed in the middle of the discharge channel (140, 140a, 140b); and a controller (52) controlling the pump (60) and the pulsation reducing unit (80). The pulsation reducing unit (80) includes: a valve housing (81); a fixed core (83) fixed to the valve housing (81); a movable core (84) received in the valve housing (81) in an axially movable manner; a closing member (843) interlocking with the movable core (84) and closing the discharge channel (140, 140a, 140b); a coil disposed in a manner to surround the valve housing (81) and the fixed core (83); and an inflow chamber (88) which is formed by the valve housing (81) and one end surface (844) of the movable core (84), into which the brake fluid from the discharge channel (140a) flows, and whose volume can vary.

Inventors:
HE JI (JP)
Application Number:
PCT/IB2019/059870
Publication Date:
June 04, 2020
Filing Date:
November 18, 2019
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60T8/40
Foreign References:
US20030209940A12003-11-13
US20120080624A12012-04-05
US5853229A1998-12-29
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Claims:
\¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

21

【書類名】請求の範囲

【請求項 1】

ポンプ (6 0) によって昇圧されるブレ-キ液が吐出する吐出流路 (1 4 0) と、

前記吐出流路 (1 4 0) の途中に配置される脈動低減装置 (8 0) と、

前記ポンプ (6 0) と前記脈動低減装置 (8 0) を制御する制御器 (5 2) と、

を備える車両用のブレーキシステム (1) の液圧制御ユニット (5 0) において、

前記脈動低減装置 (8 0) は、

弁ハウジング (8 1) と、

前記弁ハウジング (8 1) に固定される固定コア (8 3) と、

前記弁ハウジング (8 1) に軸方向で移動可能に受容される可動コア (8 4) と、

前記可動コア (8 4) と連動し、前記吐出流路 (1 4 0) を閉鎖する閉鎖部材 (8 4 3) と、 前記弁ハウジング (8 1) と前記固定コア (8 3) を取り囲むように酉己置されるコイルと、 前記弁ハウジング (8 1) と前記可動コア (8 3) の一方の端面とにより形成され、前記吐出流路 (1 4 0) からのブレ-キ液が流入する容積が可変な流入室 (8 8) と、を備える、液圧制御ユニット。 【請求項 2】

前記脈動低減装置 (8 0) は、前記可動コア (8 4) の空洞部 (8 4 1) に装着され、前記流 入室 (8 8) の容積が最小となる方向に前記可動コア (8 4) を付勢する弁スプリング (8 5) と、 前記固定コア (8 3) に装着され、前記空洞部に侵入して前記弁スプリングを押圧する押圧部 (8 6 ) と、を備える、

請求項 1記載の液圧制御ユニット。

【請求項 3】

前記制御器 (5 2) は、前記ポンプ (6 0) と同時に前記脈動低減装置 (8 0) を駆動させる、 請求項 1または 2記載の液圧制御ユニット。

【請求項 4】

前記可動コア (8 4) は、前記閉鎖部材 (8 4 3) が前記吐出流路 (1 4 0) を閉鎖し前記 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

22 流入室 (8 8) の容積を最小にする第 1位置から、前記可動コア (8 4) の前記固定コア (8 3) 側の端面が前記固定コア (8 3) に接触する前記流入室の容積を最大にする第 2位置まで移動可 能であり、

前記制御器 (5 2) は、前記可動コア (8 4) が前記第 1位置と前記第 2位置の間の任意の位 置で保持されるように前記コイルに流れる電流を制御する、請求項 1から 3のいずれか 1項に記載の液 圧制御ユニット。

【請求項 5】

前記ブレーキシステムは、前記ポンプ (6 0) を作動させて車両のホイ-ルシリンダの液圧を自動的に加 圧するアクティブ増圧機能を有し、

前記制御器 (5 2) は、前記アクティブ増圧機能(こより設定されるホイールシリンダへの目標液圧に応じ て、前記コイルに流れる電流を制御する、請求項 1から 4のいずれか 1項に記載の液圧制御ユニット。

Description:
\¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

【書類名】明細書

【発明の名称】車両用のブレ-キシステムの 圧制御ユニット

【技術分野】

[ 0 0 0 1 ]

本発明は、車両用のブレ-キシステムの液圧 御ユニットに関し、特に、ブレ-キ液の液圧 上昇させる ポンプを備えたブレーキシステムの液圧芾 I】御ユニットに関するものである。

【背景技術】

[ 0 0 0 2 ]

従来の車両用のブレーキシステムとして、マ スタシリンダとホイールシリンダとを連通さ せる主流路と、主流 路のブレ-キ液を逃がす畐 | 】流路と、副流路の途中部にブレ-キ液 供給する供給流路と、有する液圧回 路を備えているものがある。

[ 0 0 0 3 ]

例えば、副流路のブレ-キ液の流れにおける 流側端部は、主流路のうちの、込め弁を基 とするホイ -ルシリンダ側の領域に接続されており、副 路の下流側端部は、主流路のうちの、込め を基準とする マスタシリンダ側の領域に接続されている。 また、供給流路のブレーキ液の流れにおける 上流側端咅5は、マ スタシリンダに連通し、供給流路の下流側端 部は、畐 1】流路のうちの、弛め弁を基準とする下流 の領域 であって、且つ、その領域に設けられている ポンプの吸込側に接続されている。また、主 流路のうちの、畐 1】流 路の下流側端部との接続部を基準とするマス タシリンダ側の領域に、第 1切換弁が設けられており、供 給流路の途中部に第 2切換弁が設けられている。

[ 0 0 0 4 ]

例えば、込め弁、弛め弁、ポンプ、第 1切換弁、及び第 2切換弁と、それらが組み込まれている八ウ ングと、それらの動作を司る制御器によって 、液圧制御ユニットが構成される。液圧制御 ユニットにおいて、 込め弁、弛め弁、ポンプ、第 1切換弁、及び第 2切換弁の動作が制御されることで、液圧回 の液圧 が制御される。

[ 0 0 0 5 ] \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

2 特に、ブレーキシステムの入力咅5 (例えばブレーキペダル等) におけるブレーキ操作の状態に関わらず、ホ イ -ルシリンダのブレ-キ液の液圧を上昇させる 要が生じた際には、込め弁が開き、弛め弁 閉じ、第 1切 換弁が閉じ、且つ、第 2切換弁が開いた状態で、ポンプが駆動され 。

[ 0 0 0 6 ]

ポンプが駆動されると、ブレーキ液に生じた 脈動がブレーキシステムから車両のエンジン ルームへと伝わってい き、騒音が発生する場合がある。この騒音は 、使用者 (ドライパ-) が不快と感じる程の大きさになること もある。このため、ブレーキシステムの従来 の液圧制御ユニットには、ポンプの駆動時に 発生する脈動の低減 を図ったものも提案されている。例えば、特 許文献 1に記載のブレーキシステムの液圧制御ユニ トは、 1つ の液圧回路内に 1つのポンプを備え、該ポンプの吐出側に、 ポンプから吐出されたブレ-キ液の脈動を低 減させる脈動低減装置を備えている。

【先行技術文献】

【特許文献】

[ 0 0 0 7 ]

【特許文献 1】特表 2 0 1 7 - 5 3 7 0 2 0号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

[ 0 0 0 8 ]

特許文献 1に記載の脈動低減装置は、ポンプから吐出 れたブレ-キ液の脈動が、チュ-ブ状で弾性 変形可能な抑制要素に一旦吸収されることに よって、脈動を低減させるものである。しか し、該抑制要素 に流入したブレーキ液は車両を制動させるホ イールシリンダの液圧増加には寄与しないた め、ポンプによるブ レーキ液の自動カロ圧による車両の制動力は 弱められてしまう。これは、差し迫った衝突 を回避するために車 両を急制動させたいような場合には、ブレー キカの□スにつながるため、改善が求められ ていた。

[ 0 0 0 9 ]

本発明は、上述の課題を背景としてなされた ものであり、車両の制動モ-ドや要求される 動力に応じ て、車両へ付与すべき制動力と脈動を伴った ブレ-キ液の脈動低減度合いを調整可能な脈 低減装置 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

3 を備えるブレーキシステムを提供することを 目的とする。

【課題を解決するための手段】

[ 0 0 1 0 ]

本発明に係る液圧制御ユニットは、ポンプに よって昇圧されるブレ-キ液が吐出する吐出 路と、前記 吐出流路の途中に配置される脈動低減装置と 、前記ポンプと前記脈動低減装置を制御する 制御器 と、を備える車両用のブレーキシステムの液 圧制御ユニットにおいて、前記脈動低減装置 は、弁ハウジング と、前記弁ハウジングに固定される固定コア と、前記弁ハウジングに軸方向で移動可能に 受容される可動 コアと、前記可動コアと連動し、前記吐出流 路を閉鎖する弁閉鎖体と、前記弁八ウジング と前記固定] アを取り囲むように酉己置されるコイルと、 前記弁八ウジングと前記可動コアの一方の端 面とにより形成され、 前記吐出流路からのブレ-キ液が流入する容 が可変な流入室と、を備える。

【発明の効果】

[ 0 0 1 1 ]

本発明に係るブレーキシステムによれば、脈 動を伴ったブレーキ液が流入する流入室の容 積の大きさを流 入したブレーキ液の圧力に応じて受動的に変 化させるのでなく、能動的に変化させる構成 を有しているため 、車両のブレ-キモ-ドに応じて、車両へ付与 べき制動力と脈動を伴ったブレ-キ液の脈動 低減度合いを 調整することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

[ 0 0 1 2 ]

【図 1】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ム構成の一例を表す図である。

【図 2】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの液圧制御ユニットにおける、脈動低減 置の一 例を表す断面図である。

【図 3】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの液圧制御ユニットにおける、脈動低減 置とボン プの八ウジングへの搭載例を表す図である。

【図 4】本発明の実施の形態に係るブレーキシス ムの液圧制御ユニットにおける、脈動低減 置の一 例を表す図である。 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

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【発明を実施するための形態】

[ 0 0 1 3 ]

以下に、本発明に係る液圧制御ユニットにつ いて、図面を用いて説明する。

[ 0 0 1 4 ]

なお、以下では、本発明に係る液圧制御ユニ ットを含むブレーキシステムが、四輪車に搭 載されている場 合について説明しているが、本発明に係る液 圧制御ユニットを含むブレーキシステムは、 四輪車以外の他の 車両 (二輪車、 トラック、パス等) に搭載されてもよい。また、以下で説明する 構成、動作等は、一例で あり、本発明に係る液圧制御ユニットを含む ブレーキシステムは、そのような構成、動作 等である場合に限 定されない。また、各図において、同一の又 は類似する部材又は部分には、同一の符号を 付している、又 は、符号を付すことを省略している。また、 細かい構造については、適宜図示、を簡略化 又は省略している。

[ 0 0 1 5 ]

<ブレ-キシステム 1の構成及び動作>

本実施の形態に係るブレーキシステム 1の構成及び動作について説明する。

図 1は、本発明の実施の形態に係るブレーキシ テムのシステム構成の例を示す図である。

[ 0 0 1 6 ]

図 1に示されるように、ブレーキシステム 1は、車両 1 0 0に搭載され、マスタシリンダ 1 1とホイールシリ ンダ 1 2とを連通させる主流路 1 3と、主流路 1 3のブレ-キ液を逃がす副流路 1 4と、副流路 1 4に ブレ-キ液を供給する供給流路 1 5と、有する液圧回路 2を含む。液圧回路 2には、ブレ-キ液が充填 されている。なお、本実施の形態に係るブレ ーキシステム 1は、液圧回路 2として 2つの液圧回路 2 3,

2 匕を備えている。液圧回路 2 3は、主流路 1 3によって、マスタシリンダ 1 1と車輪 R 1_, 「 Rのホイ -ルシリンダ 1 2とを連通させる液圧回路である。液圧回路 2 匕は、主流路 1 3によって、マスタシリンダ 1 1と車輪「 1_, R Rのホイ-ルシリンダ 1 2とを連通させる液圧回路である。これら液 回路 2 3,

2 匕は、連通するホイールシリンダ 1 2が異なる以外、 同様の構成となっている。

[ 0 0 1 7 ]

マスタシリンダ 1 1には、ブレーキシステム 1の入力咅5の一例であるブレーキペダル 1 6と連動して往復動 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

5 するピストン (図示省略) が内蔵されている。ブレーキペダル 1 6とマスタシリンダ 1 1のピストンとの間には

、倍力装置 1 7が介在しており、ピストンには、使用者の 力が倍力されて伝達される。ホイ-ルシリン 1 2は、ブレーキキャリパ 1 8に設けられている。ホイールシリンダ 1 2のブレーキ液の液圧が増加すると、ブレ -キキャリパ 1 8のブレーキパッド 1 9が□-夕 2 0に押し付けられて、車輪が制動される。

[ 0 0 1 8 ]

副流路 1 4の上流側端部は、主流路 1 3の途中部 1 3 3 に接続され、副流路 1 4の下流側端部 は、主流路 1 3の途中部 1 3 匕に接続されている。また、供給流路 1 5の上流側端部は、マスタシリン ダ 1 1に連通し、供給流路 1 5の下流側端部は、副流路 1 4の途中部 1 4 3に接続されている。 尚、副流路 1 4における上流側とは、ポンプが駆動され、 レ-キ液がホイ-ルシリンダからマスタシリン ダ へ還流される際のブレ-キ液の流れにおける 流側のことを言い、下流側とは、そのブレ- 液の流れにおけ る下5¾側のことを言う。

[ 0 0 1 9 ]

主流路 1 3のうちの、途中部 1 3 匕と途中部 1 3 3 との間の領域 (途中部 1 3 匕を基準とするホ イ -ルシリンダ 1 2側の領域) には、込め弁 (巳 ) 3 1が設けられている。畐 1】流路 1 4のうちの、上流 側端部と途中部 1 4 3との間の領域には、弛め弁 (八 V) 3 2が設けられている。副流路 1 4のうち の、弛め弁 3 2と途中咅5 1 4 3との間の領域には、アキュムレータ 3 3が設けられている。込め弁 3 1は、 例えば、非通電状態で開き、通電状態で閉じ る電磁弁である。弛め弁 3 2は、例えば、非通電状態で 閉じ、通電状態で開く電磁弁である。

[ 0 0 2 0 ]

また、副流路 1 4のうちの、途中部 1 4 3 と下流側端部との間の領域には、ポンプ 6 0が設けられて いる。ポンプ 6 0の吸込側は、途中部 1 4 3に連通している。ポンプ 6 0の吐出側は、副流路 1 4の下 流側端部に連通する。詳しくは、ブレ-キシ テム 1は、副流路 1 4の一部である吸入流路 1 4 2と吐 出流路 1 4 0を、液圧制御ユニット 5 0の構成として備えている。吸入流路 1 4 2は、副流路 1 4の 上流側端部とポンプ 6 0の吸入側との間の流路を構成し、吐出流路 1 4 0は、ポンプ 6 0の吐出側と 副流路 1 4の下流側端咅5との間の流路を構成するもの ある。 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

6

[ 0 0 2 1 ]

ここで、液圧制御ユニット 5 0は、吐出流路上にポンプ 6 0から吐出されたブレ-キ液の脈動を減衰させ る脈動低減装置 8 0を備えている。脈動低減装置 8 0は、他の弁 (3 1、 3 2、 3 5、 3 6) と同 様に、八ウジング 5 1の一側面に取り付けられても良い。脈動低 装置 8 0は、電磁弁と同様の構造を 有しており、非通電状態で閉じ、通電状態で 開く弁である。

[ 0 0 2 2 ]

主流路 1 3のうちの、途中咅5 1 3 匕を基準とするマスタシリンダ 1 1側の領域には、第 1切換弁 (II 5 V) 3 5が設けられている。供給流路 1 5には、第 2切換弁 (H S V) 3 6と、ダンパユニット 3 7 と、が設けられている。ダンパユニット 3 7は、供給流路 1 5のうちの、第 2切換弁 3 6と下流側端部と の間の領域に設けられている。第 1切換弁 3 5は、例えば、非通電状態で開き、通電状態 閉じる電 磁弁である。第 2切換弁 3 6は、例えば、非通電状態で閉じ、通電状態 開く電磁弁である。尚、ダン パユニット 3 7は、取り付けスペースや、要求される脈動 衰特性に応じて、なくても動作は可能であ 。

[ 0 0 2 3 ]

少なくとも、ハウジング 5 1と、ハウジング 5 1に設けられている各咅^才と、制御器 (巳 0 11) 5 2と、 によって、液圧制御ユニット 5 0が構成される。液圧制御ユニット 5 0において、込め弁 3 1、弛め弁 3 2、ポンプ 6 0、第 1切換弁 3 5、第 2切換弁 3 6、及び脈動低減装置 8 0の動作が制御器 5 2 によって制御されることで、ホイールシリン ダ 1 2のブレーキ液の液圧が制御される。すなわ 、制御器 5 2は 、込め弁 3 1、弛め弁 3 2、ポンプ 6 0、第 1切換弁 3 5、第 2切換弁 3 6、及び脈動低減装置 8 0の動作を司るものである。

[ 0 0 2 4 ]

制御器 5 2は、 1つであってもよく、また、複数に分かれて てもよい。また、制御器 5 2は、八ウジング 5 1に取り付けられていてもよく、また、他の 5材に取り付けられていてもよい。また、芾 I】御器 5 2の一咅5又 は全ては、例えば、マイコン、マイク□プロ セッサユニット等で構成されてもよく、また 、ファームウエア等の更新 可能なもので構成されてもよく、また、 0 II等からの指令によって実行されるプログラ モジユール等であっ てちよい。 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

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[ 0 0 2 5 ]

制御器 5 2は、例えば、周知の液圧制御動作 ( 巳 5制御動作、 巳 5 制御動作等) に加えて 、以下の液圧制御動作を実施する。

込め弁 3 1が開放され、弛め弁 3 2が閉鎖され、第 1切換弁 3 5が開放され、第 2切換弁 3 6が 閉鎖され、且つ脈動低減装置 8 0が閉鎖されている状態で、車両 1 0 0のブレ-キペダル 1 6が操作さ れた際に、ブレ-キペダル 1 6のポジションセンサの検出信号及び液圧回 2の液圧センサの検出信号か ら、液圧回路 2の液圧の不足又は不足の可能性が検知され と、制御器 5 2は、アクティブ増圧制御 動作を開始する。

[ 0 0 2 6 ]

アクティブ増圧制御動作において、制御器 5 2は、込め弁 3 1を開放状態のままにすることで、主流路 1 3の途中咅5 1 3 匕からホイールシリンダ 1 2へのブレーキ液の流動を可能にする。また 制御器 5 2は、 弛め弁 3 2を閉鎖状態のままにすることで、ホイール リンダ 1 2からアキュムレータ 3 3へのブレーキ液の流 動を芾 I】限する。また、制御器 5 2は、第 1切換弁 3 5を閉鎖することで、マスタシリンダ 1 1からポンプ 6 0を介することなく主流路 1 3の途中部 1 3 匕に至る流路のブレーキ液の流動を制限する 。また、制御 器 5 2は、第 2切換弁 3 6を開放し、脈動低減装置 8 0の弁を開放することによって、マスタシリ ダ 1 1からポンプ 6 0を介して主流路 1 3の途中咅5 1 3 匕に至る流路のブレーキ液の流動を可能にす る。また 、制御器 5 2は、ポンプ 6 0を駆動させることで、ホイ-ルシリンダ 1 2のブレ-キ液の液圧を上昇 (増加 ) させる。

[ 0 0 2 7 ]

液圧回路 2の液圧の不足の解消又は回避が検知される 、制御器 5 2は、第 1切換弁 3 5を開 放させ、第 2切換弁 3 6を閉鎖させ、脈動低減装置 8 0を閉鎖させ、且つ、ポンプ 6 0の駆動を停止 することで、アクティブ増圧制御動作を終了 する。

[ 0 0 2 8 ]

ここで、ポンプ 6 0が駆動されると、ブレーキ液に生じた脈動 、副流路 1 4及び主流路 1 3を通って、 ホイールシリンダ 1 2まで伝わっていくことがある。そして、こ 脈動はブレーキシステム 1の液圧芾 I】御ユニット \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

8

5 0を収容しているエンジンルームへも伝わっ いき、騒音が発生する場合がある。この騒 は、使用者 ( ドライパー) が不快と感じる程の大きさになることもある 。このため、ポンプ 6 0の駆動時に発生する脈動の 低減を図ることが重要である。

[ 0 0 2 9 ]

そこで、本実施の形態に係るブレーキシステ ム 1は、ポンプ 6 0を駆動させるのと同時に脈動低減装置 8 0を開放させることによって、ポンプ 6 0から吐出されたブレ-キ液が、脈動低減装置 8 0の流入室 8 8に流入する。そして、流入室 8 8に流入したブレーキ液は、流入室 8 8において脈動が減衰された後、 下流側へ流れていくこととなる。このため、 本実施の形態に係るブレーキシステム 1、つまり液圧芾 I】御ユニット 5 0は、ポンプ 6 0の駆動時に発生する脈動を低減できる。

[ 0 0 3 0 ]

なお、上述のアクティブ増圧制御においては 、使用者がブレ-キペダル 1 6を操作し (踏み) 、第 2切 換弁 3 6が開いた状態でポンプ 6 0が駆動される。このため、ブレ-キ液に生じ 脈動が供給流路 1 5及 びマスタシリンダ 1 1を介してブレーキペダル 1 6に伝搬することとなって、使用者に違和感 与えてしまう。 このため、本実施の形態に係るブレーキシス テム 1、つまり液圧制御ユニット 5 0は、図 1で示したようにダ ンパユニット 3 7を備えていることが好ましい。ダンパユニ ト 3 7によって、ポンプ 6 0からブレーキペダル 1 6 へ伝播するブレーキ液の脈動を減衰できるか らである。

【0 0 3 1】

また、ダンパユニット 3 7は、倍力装置 1 7が省略されたブレーキシステム 1にダンパユニット 3 7を設ける 場合には、供給流路 1 5のうちの、上流側端部と第 2切換弁 3 6との間の領域に設けられていてもよい 。このような位置にダンパユニット 3 7を設けることにより、使用者がブレーキペ ル 1 6を踏み込んだ際、ブ レーキ液がダンパユニット 3 7に流れ込むことができ、ブレーキペダル 1 6に伝わる液圧回路 2内のブレーキ 液の反力が低減する。したがって、使用者が ブレ-キペダルを踏み込んだ際、倍力装置 1 7を備えたブレ- キシステム 1と同様のブレ-キペダル 1 6の踏み込み量が得られる。このため、使用 は、倍力装置 1 7が 省略されたブレーキシステム 1において、倍力装置 1 7を備えたブレーキシステム 1と同様の使用感を得るこ とができる。 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

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[ 0 0 3 2 ]

<脈動低減装置の構成>

本実施の形態に係るブレ-キシステム 1の脈動低減装置 8 0の構成の一例を説明する。常閉型の電 磁弁と同様の構成を有する脈動低減装置 8 0は、図 2に示すように、円筒状の弁八ウジング 8 1と、こ の弁八ウジング 8 1の下端側の内部に装着される弁座部 8 2と、弁八ウジング 8 1の上端側の内部に固 着される固定コア 8 3と、弁八ウジング 8 1の内部であって弁座部 8 2と固定コア 8 3との間に摺動自 在に装着される可動コア 8 4と、弁八ウジング 8 1の外周に環装される固定ブッシュ 8 7を主に備えている 。可動コア 8 4は、磁性材料からなり、固定コア 8 3の周囲に環装された電磁コイル (図示せず) を励 磁したときに、固定コア 8 3に引き寄せられて、上端側に移動する。固 コア 8 3と可動コア 8 4との間 には、可動コア 8 4を弁座部 8 2側に付勢する弁スプリング 8 5が圧縮状態で可動コア 8 4に設けられ た空洞部 8 4 1内に装着されている。弁スプリング 8 5はコイルばねから構成されている。ブレ-キ が流れ 込む流入室 8 8は、八ウジング 5 1に設けられた有底孑し 5 1 1と可動コア 8 4が摺動する弁八ウジング 8 1の摺動咅 5 8 1 1と弁八ウジング 8 1と可動コア 8 4の下面 8 4 4とによって形成されている。また、 戻しパネを押圧する押圧部材 8 6が、可動コア 8 4に設けられた空洞咅5 8 4 1に侵入し固定コア 8 3 の下面から下方に延在して固定]ア 8 3に取り付けられている。このように押圧咅5 8 6を構成することに よって、可動コア 8 4の可動範囲 (スト□-ク) を大きくすることができ、ひいてはブレーキ 液が流れ込む流 入室 8 8の容積を大きくすることができる。また、 動コア 8 4が下方に摺動するにつれて容積が拡大する エアチャンパ 8 4 2が、固定コア 8 3の下面と、弁ハウジング 8 1の摺動部 8 1 1と可動コア 8 4の上面 により形成されている。弁八ウジング 8 1にはエアチャンパ 8 4 2を外気に通じさせるエアチャンパ孑し 8 4 2 3が形成されている。これによって、可動コ 8 4の移動によるエアチヤンパ 8 4 2の容積変化にもかかわら ず、エアチャンパ 8 4 2内の気圧を一定に保つことができ、可動コ 8 4の摺動をスムーズに行うことが可能 となる。

[ 0 0 3 3 ]

固定コア 8 3の周囲に環装された電磁コイル (図示せず) が消磁されている状態においては、可動コア

8 4が弁座部 8 2側によって下側に付勢されることで、弁座 8 2に形成された開口部 8 2 1が閉塞 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

10 され、その結果、八ウジング 5 1に形成された吐出流路 1 4 0が遮断された状態になる。そして、電磁]イ ル (図示せず) が励磁されると、可動コア 8 4が、弁スプリング 8 5の付勢力に杭して固定コア 8 3側に 引寄せられて移動することで、弁座部 8 2と離反し、弁座部 8 2に形成された開口部 8 2 1が開口さ れる。その結果、八ウジング 5 1に形成された吐出流路 1 4 0が連通された状態になる。

[ 0 0 3 4 ]

弁八ウジング 8 1は、ステンレス等の非磁性材料からなり、 動コア 8 4が摺動する摺動部 8 1 1と、 この摺動咅 5 8 1 1の下側に繫がって形成される段差咅5 8 1 3を有している。

[ 0 0 3 5 ]

摺動部 8 1 1は、その内周径が可動コア 8 4の外周径と同等になるように形成されてい 。摺動咅 5 8 1 1の上端部近傍には、固定]ア 8 3がレ-ザ-溶接などによって固定されている。

また、弁ハウジング 8 1と可動コア 8 4との間には、流入室 8 8に流入したブレーキ液が可動コア 8 4の 摺動面を通じてエアチヤンパ 8 4 2内に流出するのを防止するためにシールリ グ 8 9が設けられている。

[ 0 0 3 6 ]

開口部 8 2 1は、八ウジング 5 1に形成された弁座部 8 2の下端側に形成され、一方の吐出流路 1 4 0に流入室を介して連通するように構成され いる。弁座咅5 8 2の開口咅5 8 2 1には、上端側に向か うに連れて徐々に拡径するテーパ部 8 2 1 3が形成されており、このテーパ部 8 2 1 3に可動コア 8 4の 流入室 8 8側の面から突出した閉鎖部材 8 4 3を当接させることで、開口部 8 2 1が閉塞される。

[ 0 0 3 7 ]

図 2に示すように、弁座咅5 8 2の上端側の外周部には、弁八ウジング 8 1の段差部 8 1 3の内面に 当接する当接部 8 2 3が上端側および径方向外方側へ延出して形 されている。当接部 8 2 3の上 端面は、段差部 8 1 3の内面 (下面) に沿って当接するように、段差咅5 8 1 3と平行に形成されてい る

[ 0 0 3 8 ]

弁ハウジング 8 1の外周咅5(こは、筒状の固定ブッシュ 8 7が環装されている。固定ブッシュ 8 7は、その 下端部が弁ハウジング 8 1の段差部 8 1 3に当接するように配置されている。固定ブ シュ 8 7は、脈動 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

11 低減装置 8 0を取付穴に挿入した際に、 固定ブッシュ 8 7の上端側端部がハウジング 5 1の表面とほぼ 面一になるような軸方向長さに形成されてい る。

[ 0 0 3 9 ]

八ウジング 5 1の取付穴の内側の周縁部を、固定ブッシュ 8 7の溝咅^ 8 7 1内へ塑性流動させ、塑 性変形咅5を形成することで、脈動低減装置 8 0をハウジング 5 1にカシメ固定するように構成されている。 このとき、固定ブッシュ 8 7は、ハウジング 5 1の塑性流動によって、径方向中心側に押圧 れている。

[ 0 0 4 0 ]

固定ブッシュ 8 7は、例えば、ある程度強度のある咅5材にて 成されており、前記ハウジング 5 1の塑 性流動によって径方向の中心側に押圧された ときに、縮径変形して弁八ウジング 8 1の摺動部 8 1 1の 外周面に押圧されるように構成されている。 このように、カシメ固定時に固定ブッシュ 8 7を縮径変形させる 本実施の形態では、縮径変形前の固定ブッシ ュ 8 7の内径は、摺動部 8 1 1の外径よりも僅かに大き くなるように構成することも可肯 である。

[ 0 0 4 1 ]

弁八ウジング 8 1の段差部 8 1 3の上面は、固定ブッシュ 8 7に押圧され、下面が取付穴の当接部 8 2 3に固定された弁座部 8 2に当接される。つまり、段差部 8 1 3は、固定ブッシュ 8 7と弁座部 8 2によって挟寺されていることとなる。

[ 0 0 4 2 ]

なお、図示しない電磁コイルは、コイル八ウ ジング (図示せず) に組み付けられており、コイル八ウジングを 八ウジング 5 1に取り付けたときに、固定コア 8 3に環装される。

[ 0 0 4 3 ]

以上のように構成された脈動低減装置 8 0は、電磁コイルを励磁させたときに開弁し 消磁させたとき に閉弁する。すなわち、制御器 5 2からの指令に基づいて電磁コイルを励磁さ ると、可動コア 8 4が固 定コア 8 3に吸引されて上端側に移動し、その下端部 (閉鎖部材 8 4 3) が弁座部 8 2の開口部 8 2 1から離反して、開口部 8 2 1を開放する。また、電磁コイルを消磁させ と、弁スプリング 8 5の付勢 力によって、可動コア 8 4が下端側に押し戻され、その下端部 (閉鎖部材 8 4 3) が弁座部 8 2の開 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

12 口部 8 2 1に押し当てられ、開口部 8 2 1を閉塞する。

[ 0 0 4 4 ]

<ポンプ 6 0及び脈動低減装置 8 0のハウジング 5 1への搭載構成>

本実施の形態に係るブレーキシステム 1の液圧芾 I】御ユニット 5 0において、ハウジング 5 1へポンプ 6 0 及び脈動低減装置 8 0を搭載する際の構成の一例について説明す 。

図 3は、本発明の実施の形態に係るブレーキシ テムの液圧制御ユニットにおける、ポンプ び脈動低 減装置 8 0の八ウジング 5 1への搭載状態の例を示す部分断面図である なお、図 3は、 1つの液圧 回路に 1つのポンプ 6 0を設けた例を示している。また、図 3は、ポンプ 6 0のピストン 6 2を駆動する駆 動軸 5 7が取り外された状態を示している。このた 、図 3では、駆動軸 5 7及び該駆動軸 5 7に形成 された偏心部 5 7 3を想像線 (二点鎖線) で図示している。

[ 0 0 4 5 ]

図 3に示されるように、八ウジング 5 1には、ポンプ 6 0のピストン 6 2を駆動する駆動軸 5 7が設けら れる収容室 5 9が形成されている。収容室 5 9は、ハウジング 5 1の外壁に形成されている有底穴であ る。また、ハウジング 5 1には、ポンプ 6 0を収容する収容室 5 3が形成されている。これら収容室 5 3は 、八ウジング 5 1の外壁から収容室 5 9へ貫通する段付きの貫通孔である。

[ 0 0 4 6 ]

収容室 5 3に収容されるポンプ 6 0は、シリンダ 6 1及びピストン 6 2等を備えている。シリンダ 6 1は 、底部 6 1 13を有する有底円筒形状に形成されている。 リンダ 6 1には、ピストン 6 2の一端側が収 容されている。そして、シリンダ 6 1の内周面及びピストン 6 2の前記一端で囲まれた空間がポンプ室 6 3 となる。このピストン 6 2は、シリンダ 6 1の軸方向に往復動自在となっている。また ピストン 6 2の他端 側の端部である端部 6 2 3は、収容室 5 9内に突出している。更に、ピストン 6 2のシリンダ 6 1に収納 されている咅5分には、環状のシール咅5材 6 6が取り付けられている。このシール部材 6 6により、ピストン 6 2の外周面とシリンダ 6 1の内周面との間でブレ-キ液の漏出が防止さ ている。

[ 0 0 4 7 ]

また、シリンダ 6 1(こは、底部 6 1 匕とピストン 6 2の間に、つまりポンプ室 6 3にパネ 6 7が収容されて \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

13 いる。このパネ 6 7により、ピストン 6 2は、常時収容室 5 9側に付勢されている。これにより、ピスト 6 2 の端部 6 2 3は、収容室 5 9内の駆動軸 5 7に形成された偏心部 5 7 3に当接している。偏心部 5 7 3は、その中心位置が駆動軸 5 7の回転中心に対して偏心している。このた 、駆動軸 5 7が図示せ ぬ駆動源によって回転させられると、偏心部 5 7 8は、駆動軸 5 7の回転中心に対して偏心回転運動 することとなる。すなわち、偏心咅5 5 7 3が偏心回転運動することにより、該偏心咅5 5 7 3に端咅5 6 2 3が当接しているピストン 6 2は、シリンダ 6 1の軸方向に往復動することとなる。

[ 0 0 4 8 ]

ピストン 6 2のシリンダ 6 1から突出している部分は、収容室 5 3の内周面に設けられたガイド部材 6 8によって摺動可能にガイドされている。ま 、収容室 5 3には、環状のシール咅 才 6 9が、ガイド咅5材 6 8に隣接して取り付けられている。このシー 咅5材 6 9により、ピストン 6 2の外周面からの流出が液密に シールされている。

[ 0 0 4 9 ]

ピストン 6 2には、軸方向に、シリンダ 6 1のポンプ室 6 3側に開口した有底穴 6 2 匕が形成されてい る。ピストン 6 2(こは、その外周面と有底穴 6 2 匕とを連通する貫通孑しである吸入口 6 2 〇も形成され ている。また、ピストン 6 2(こは、有底穴 6 2 13の開口部を開閉自在に閉塞する図示せぬ吸 弁が設け られている。この吸込弁は、有底穴 6 2 13の開口部を閉塞するボ-ル弁と、該ボ-ル弁 シリンダ 6 1側 から付勢するパネと、を備えている。また、 シリンダ 6 1のピストン 6 2側の端咅5には、ピストン 6 2の吸入 口 6 2 〇の開口咅5を覆うように、 円筒状のフィルタ 7 0が取り付けられている。

[ 0 0 5 0 ]

シリンダ 6 1の底咅 5 6 1 匕には、ポンプ室 6 3とシリンダ 6 1の外部とを連通する貫通孔 6 1 。が形 成されている。この貫通孔 6 1 〇におけるポンプ室 6 3とは反対側の開口部側には、吐出弁 6 4が設け られている。吐出弁 6 4は、ボ-ル弁 6 4 3と、貫通孔 6 1 〇の開口端周縁に形成されてボ-ル弁 6 4 3が着離座可能な弁座 6 4 13と、ボ-ル弁 6 4 3を弁座 6 4 13に着座させる方向に付勢するパネ 6 4 〇と、を備えている。この吐出弁 6 4は、シリンダ 6 1とカパー 6 5との間に配置されている。

[ 0 0 5 1 ] \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

14 詳しくは、カパー 6 5は、例えば圧入により、シリンダ 6 1の底咅5 6 1 匕に取り付けられている。このカパー

6 5(こは、底部 6 1 13の貫通孔 6 1 〇と対向する位置に開口部を有する有底穴 6 5 3が形成されて いる。そして、吐出弁 6 4のパネ 6 4 〇は、有底穴 6 5 3に収容されている。また、有底穴 6 5 3の内 径は、ボ-ル弁 6 4 3の外径よりも大きくなっている。このため ボ-ル弁 6 4 3が弁座 6 4 匕から離座し た際、該ボール弁 6 4 3は有底穴 6 5 3内に移動することとなる。すなわち、シリ ダ 6 1のポンプ室 6 3 内のブレ-キ液の液圧が上昇し、該ブレ-キ液 ボ-ル弁 6 4 3を押す力がパネ 6 4 〇の付勢力よりも大 きくなった際、ボ-ル弁 6 4 3が弁座 6 4 匕から離座し、ポンプ室 6 3とカパ- 6 5の有底穴 6 5 3とが 貫通孑し 6 1 。を介して連通することとなる。そして、ポ ンプ室 6 3内のブレーキ液が有底穴 6 5 3に流入 することとなる。カパー 6 5には、吐出口 6 5 匕として、該カパー 6 5の外部と有底穴 6 5 3とを連通する 溝が形成されている。カパ- 6 5の有底穴 6 5 3に流入したブレ-キ液は、該吐出口 6 5 匕から、カパ- 6 5の外咅5つまりポンプ 6 0の外部へ吐出される。

[ 0 0 5 2 ]

このように構成されたポンプ 6 0は、上述のように、八ウジング 5 1に形成された収容室 5 3に収容され る。具体的には、シリンダ 6 1の外周部に形成された環状の突出部 6 1 3が収容室 5 3の段咅5 5 3 3 に当接された状態で、収容室 5 3の開口部周辺がカシメられることにより、 ンプ 6 0は八ウジング 5 1の 収容室 5 3内に固定される。

[ 0 0 5 3 ]

ポンプ 6 0がこのように収容室 5 3に収容された際、ポンプ 6 0の外周面と収容室 5 3の内周面との 間に、ポンプ 6 0の吐出口 6 5 匕と連通する空間である吐出室 5 4が形成される。すなわち、吐出室 5 4は、ポンプ 6 0の吐出口 6 5 匕と連通するように、ポンプ 6 0の外周側に環状に形成された空間である 。吐出室 5 4は、後述のように、吐出流路 1 4 0の一咅5を構成するものである。

[ 0 0 5 4 ]

また、ポンプ 6 0においては、シリンダ 6 1の環状の突出部 6 1 3とカパ- 6 5との間の空間が仕切り 咅 5 7 1によって 2つの空間に仕切られている。そして、仕切 咅 5 7 1よりもカパー 6 5側の空間が吐出室 5 4となっている。また、仕切り部 7 1よりも突出部 6 1 3側の空間が、環状流路 5 5となっている。な \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

15 お、図 3に示されるように、本実施の形態では、シ ンダ 6 1の外周面に環状に突出した突出部と、該突 出咅5に設けられた 0リングとにより、仕切り咅5 7 1を構成している。しかしながら、シリンダ 6 1の環状の突 出部 6 1 3とカパ- 6 5との間の空間を 2つの空間に仕切ることができれば、仕切り 7 1の構成は任 意である。例えば、シリンダ 6 1の外周面に環状に突出した突出部のみで、 切り部 7 1を構成してもよ い。また例えば、シリンダ 6 1の外周面に設けられた 0リングのみで、仕切り部 7 1を構成してもよい。

[ 0 0 5 5 ]

なお、本実施の形態においては、ポンプ 6 0が収容室 5 3に収容された際、ポンプ 6 0の外周面と収 容室 5 3の内周面との間に、ポンプ 6 0の吸入口 6 2 〇と連通する空間である環状流路 5 6が形成さ れる。すなわち、環状流路 5 6は、ポンプ 6 0の吸入口 6 2 。と連通するように、ポンプ 6 0の外周側に 環状に形成された空間である。環状流路 5 6は、シリンダ 6 1の環状の突出咅5 6 1 3とシ-ル部材 6 9との間に形成される。換言すると、環状流 5 6は、吸入口 6 2 。の開口咅5を覆うように設けられたフ ィルタ 7 0の外周側に形成される。

[ 0 0 5 6 ]

環状流路 5 6は、ハウジング 5 1に形成された図示せぬ内咅5流路によって、 1における畐〇流路 1 4 の途中咅5 1 4 3に連通している。換言すると、環状流路 5 6は、畐〇流路 1 4の一咅5を構成するものであ る。ポンプ 6 0を収容室 5 3に収容した際、ポンプ 6 0の吸入口 6 2 。と途中部 1 4 3とが連通してい る必要がある。環状流路 5 6を有することにより、ポンプ 6 0を収容室 5 3に収容する際、ポンプ 6 0の 吸入口 6 2 〇と途中部 1 4 3とを連通させるための位置合わせが不要と る。このため、環状流路 5 6 を有することにより、液圧制御ユニット 5 0の組立が容易になる。また、環状流路 5 6を有することにより、 収容室 5 3を八ウジング 5 1にカロエする際、副流路 1 4の一咅5もカロエしていることとなる。この め、八ウ ジング 5 1のカロエコスト、すなわち液圧芾 I】御ユニット 5 0の製造コストを肖 1】減することもできる。また、環状 流路 5 6を有することにより、ポンプ 6 0の外周側の空間を副流路 1 4として有効利用できるので、八ウ ジング 5 1つまり液圧制御ユニット 5 0を小型化することもできる。

[ 0 0 5 7 ]

次に脈動低減装置 8 0の八ウジング 5 1への搭載構成について説明する。 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

16 脈動低減装置 8 0は、ハウジング 5 1に設けられた有底孔に下方部分が挿入され 後、固 定ブッシュ 8 7の周囲が八ウジング 5 1の塑性流動によってカシメられた状態で八 ジング 5 1に固 定されている。この時、脈動低減装置 8 0の固定ブッシュ 8 7より上方部分は、ハウジング 5 1の 一面より外部に晒された状態となる。

[ 0 0 5 8 ]

ポンプ 6 0によって圧送されたブレ-キ液が吐出される 出室 5 4は、吐出流路 1 4 0を介して、脈動 低減装置 8 0の流入室 8 8に接続される。そして、脈動低減装置 8 0に設けられた開口 8 2 1は、吐 出流路 1 4 0へつながっており、流入室 8 8から流出したブレ-キ液は、吐出流路を介し 、主流路 1 3 の途中部 1 3 匕へと流出する。

尚、以下の説明において、ポンプ 6 0の吐出室 5 4と流入室 8 8を接続する吐出流路を第 1吐出 流路 1 4 0 3、開口 8 2 1と途中部 1 3 匕を接続する吐出流路を第 2吐出流路 1 4 0 匕とする。

[ 0 0 5 9 ]

次に、図 3と図 4を用いてブレ-キ液の流れ、及び脈動低減装 8 0の作用、効果について 説明する。

図 3に示されるようにポンプ 6 0及び脈動低減装置 8 0を八ウジング 5 1へ搭載した場合、ポンプ 6 0が駆動されると、次のようにブレ-キ液が流 る。

[ 0 0 6 0 ]

図示せぬ駆動源によって駆動軸 5 7が回転し、駆動軸 5 7に形成された偏心部 5 7 3がピストン 6 2の方へ寄っていくと、該ピストン 6 2は、パネ 6 7の付勢力に抗してシリンダ 6 1側へ押圧されていく。こ のため、ポンプ室 6 3の圧力が高くなってボ-ル弁 6 4 3が弁座 6 4 匕から離座して吐出弁 6 4が開く。 これにより、ポンプ室 6 3内のブレ-キ液は、貫通孔 6 1 。及びカパ- 6 5の有底穴 6 5 3を通って、吐 出口 6 5 匕から吐出室 5 4へ吐出される。

[ 0 0 6 1 ]

駆動軸 5 7が更に回転し、駆動軸 5 7に形成された偏心部 5 7 3がピストン 6 2の方から離れる方 向に回転し始めると、ピストン 6 2は、パネ 6 7の付勢力により、シリンダ 6 1から離れる方向へ移動して \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

17 いく。このため、ポンプ室 6 3の圧力が低くなってボ-ル弁 6 4 3が弁座 6 4 匕に着座して吐出弁 6 4が 閉じるとともに、ピストン 6 2の有底穴 6 2 匕の開口部を開閉自在に閉塞する図示せぬ吸 込弁が開く。 これにより、環状流路 5 6内のブレーキ液は、フィルタ 7 0、吸入口 6 2 〇及び有底穴 6 2 匕を通ってポ ンプ室 6 3内に流入する。

[ 0 0 6 2 ]

駆動軸 5 7が更に回転し、駆動軸 5 7に形成された偏心部 5 7 3がピストン 6 2の方へ再び寄って いくと、前述のようにピストン 6 2がシリンダ 6 1側へ押圧されていき、ポンプ室 6 3内のブレーキ液が吐出 口 6 5 匕から吐出室 5 4へ吐出される。このように、ピストン 6 2がシリンダ 6 1の軸方向に繰り返し往 復動して、図示せぬ吸込弁及び吐出弁 6 4が選択的に開閉されることで、液圧が上昇 たつまり昇圧さ れたブレーキ液が、吐出口 6 5 匕から吐出室 5 4へ吐出されていく。このため、ポンプ 6 0で昇圧されたブ レ-キ液(こは、脈動が発生する。

[ 0 0 6 3 ]

ポンプ 6 0が駆動されるのと同時に、制御器 5 2により脈動低減装置 8 0を駆動する。つまり、制御 器により電磁コイル (図示せず) が励磁されると、可動コア 8 4が、弁スプリング 8 5の付勢力に杭して 固定]ア 8 3側に引寄せられて移動し、弁座部 8 2と離反し、弁座部 8 2に形成された開口部 8 2 1 が開口される。このため、吐出室 5 4へ吐出されたブレ-キ液は、第 1吐出流路 1 4 0 3を通過し、脈 動低減装置 8 0の流入室の流入開口 8 3 を通って、脈動低減装置 8 0の流入室 8 8内に流入す る

[ 0 0 6 4 ]

流入室 8 8へ流入したブレ-キ液は、流入室 8 8内で一旦貯留され、その後開口部 8 2 1を通って 第 2吐出流路 1 4 0 匕へ流入する。

脈動を伴ったブレーキ液が、一旦流入室 8 8で貯留されることにより、流入室 8 8自体がダンパとして機 能するため、流入室 8 8内でブレ-キ液の脈動が低減されることにな 。

よって、脈動が低減されたブレ-キ液が、 の後第 2吐出流路 1 4 0 匕を介して、主流路 1 3へ還流され る \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

18

[ 0 0 6 5 ]

ここで、脈動低減装置 8 0の可動コア 8 4は、閉鎖部材 8 4 3が第 2吐出流路 1 4 0 匕を閉鎖す る位置である、流入室 8 8の容積を最小にする第 1位置 (図 4 3参照) から、可動コア 8 4の固定] ア 8 3側の端面が、固定コア 8 3と接触する位置である、流入室 8 8の容積を最大にする第 2位置 ( 図 4 ¢1参照) まで摺動可能な構造を有しているが、図 4 匕および図 4 。のように、そのスト□-クの途中 で可動コア 8 4が保持できるよう構成されていても良い。 、制御器 5 2によって制御されるコイルへの電 流量が大きいほど、可動コア 8 4は固定コア 8 3側に引き寄せられる。

[ 0 0 6 6 ]

流入室 8 8の容積が大きいほど、ブレ-キ液の脈動低減 果は一般的に大きくなるが、ポンプによる レーキ液の自動カロ圧、すなわちアクティブ 増圧の時に、流入室 8 8に流入したブレーキ液は、ホイールシリン ダ 1 2への増圧には寄与しないため、ブレーキカ 弱められてしまう。

このことは、特に、差し迫った衝突を回避す るためにアクティブ増圧機能を用いて、車両 を緊急に停止さ せるための制動制御を行う際には問題となる 。

このような緊急時にはブレーキ液の脈動低 減よりも、ホイールシリンダ 1 2へのブレーキ圧を高めることの方が 優先されるべきである。

[ 0 0 6 7 ]

そこで、車両が緊急ブレーキモードである場 合には、ブレーキ液圧のロスを低減するため 、ブレーキ液が第 2 吐出流路 1 4 0 匕へ流出するのに必要最低限の可動]ア 8 4のリフトを行うようにすればよい (図 4 匕 参照) 。これは、制御器 5 2によってコイルへの電流を適宜制御するこ により、閉鎖部 8 4 3が開口 8 2 1から離れ、且つ可動コア 8 4の位置を第 1位置により近い位置に保持されるようにす ばよい。

[ 0 0 6 8 ]

他の実施例としては、例えば、アクティブ増 圧によってホイールシリンダへのブレーキ圧 を増圧する場合には 、その要求されるホイールシリンダへの目標 液圧に応じて、流入室 8 8の容積の大きさを変化させるようにし ても良い。すなわち、ホイ-ルシリンダに要 されるブレ-キ圧が大きいほど、流入室 8 8の容積が小さくなる ように、また、ホイールシリンダに要求され るブレーキ圧が小さいほど、流入室 8 8の容積が大きくなるように、 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

19 コイルに流れる電流を制御しても良い。この ような制御は、アクティブ増圧時のホイール シリンダへの目標液 圧と制御器 5 2によってコイルに通電される電流量との関 を予め制御器のメモリに記憶させておくこ に よって実施することが可能となる。

[ 0 0 6 9 ]

く液圧芾 御ユニット 5 0の効果 ñ

本実施の形態に係る脈動低減装置 8 0および液圧制御ユニット 5 0の効果について説明する。

[ 0 0 7 0 ]

脈動低減装置 8 0は、脈動を伴ったブレ-キ液が流入する流入 の容積が可変であるため、車両の 制動モ-ドに応じて、車両へ付与すべき制動 と脈動を伴ったブレ-キ液の脈動低減度合い 調整可能 なブレーキシステムを実現できる。

[ 0 0 7 1 ]

脈動低減装置 8 0は、弁スプリング 8 5が可動コア 8 4の空洞部 8 4 1に装着され、押圧部 8 6が 該空洞咅5 8 4 1に侵入して弁スプリング 8 5を押圧する構造を有するため、ブレーキ液 流入する流入 部の容積を大きく設けることが可能となる。

[ 0 0 7 2 ]

制御器がポンプと脈動低減装置を同時に駆動 するため、可動コアの位置を制御し、流入室 の容積の 大きさがあらかじめ適切な大きさにされた状 態で脈動を伴ったブレーキ液を流入させるこ とができ、ブレーキ液 の脈動を効果的に低減できる。

[ 0 0 7 3 ]

脈動低減装置 8 0は、可動コアの位置を任意の位置で保持す ことが可能であるため、車両の制動 モードや、ホイールシリンダに設定されるア クティブ増圧時の目標液圧に応じて、車両へ 付与すべき制動力と 脈動を伴ったブレ-キ液の脈動低減度合いの 和を図ることが可能となる。

【符号の説明】

[ 0 0 7 4 ]

1 ブレ-キシステム、 2 液圧回路、 2 3 液圧回路、 2 匕 液圧回路、 1 1 マスタシリンダ、 \¥0 2020/109919 卩(:17132019/059870

20

1 2 ホイ-ルシリンダ、 1 3 主流路、 1 3 3, 1 3 匕 途中部、 1 4 副流路、 1 4 3 途中 部、 1 5 供給流路、 1 6 ブレ-キペダル、 1 7 倍力装置、 1 8 ブレ-キキャリパ、 1 9 ブレーキ パッド、 2 0 口-夕、 3 1 込め弁、 3 2 弛め弁、 3 3 アキュムレ-夕、 3 5 第 1切換弁、 3 6 第 2切換弁、 3 7 ダンパユニット、 5 0 液圧制御ユニット、 5 1 八ウジング、 5 2 制御器、 5 3 収容室、 5 3 3 段部、 5 4 吐出室、 5 5 環状流路、 5 6 環状流路、 5 7 駆動軸、

5 7 3 偏心部、 5 9 収容室、 6 0 ポンプ、 6 1 シリンダ、 6 1 3 突出部、 6 1 匕 底部、

6 1 〇 貫通孔、 6 2 ピストン、 6 2 3 端部、 6 2 匕 有底穴、 6 2 〇 吸入口、 6 3 ポンプ 室、 6 4 吐出弁、 6 4 3 ボ-ル弁、 6 4 匕 弁座、 6 4 。 パネ、 6 5 カパ-、 6 5 3 有底 穴、 6 5 匕 吐出口、 6 6 シ-ル部材、 6 7 パネ、 6 8 ガイド部材、 6 9 シ-ル部材、 7 0 フィルタ、 7 1 仕切り部、 8 0 脈動低減装置、 8 1 弁八ウジング、 8 2 弁座部、 8 3 固定 コア、 8 4 可動コア、 8 5 弁スプリング、 8 6 押圧部、 8 7 固定ブッシュ、 8 8 流入室、 1

0 0 車両、 1 4 0 吐出流路、 1 4 2 分流流路。