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Patent Searching and Data


Title:
IMAGING APPARATUS AND PORTABLE TERMINAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093463
Kind Code:
A1
Abstract:
An imaging apparatus in which the air in a space formed in the lens-barrel is prevented from expanding through temperature rise and having adverse effect on the optical performance by a simple arrangement. The imaging apparatus comprises a lens-barrel for holding an optical member directly or indirectly, a package sensor for containing an image sensor, and a shield case formed of a metal for covering the lens-barrel. An airtight space surrounded by the optical member, the lens-barrel and the package sensor is formed by bonding the optical member and the lens-barrel, and the lens-barrel and the package sensor with an adhesive, thereby sealing the gaps, a vent for ventilating the airtight space to the outside of the lens-barrel is formed in the lens-barrel, and the opening of the vent is covered with the shield case.

Inventors:
KIYOSUE SHIGENORI (JP)
KATAGIRI YOSHITO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/073046
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
November 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KONICA MINOLTA OPTO INC (JP)
KIYOSUE SHIGENORI (JP)
KATAGIRI YOSHITO (JP)
International Classes:
H04N5/225; G02B7/02; G03B17/02; H01L27/14; H04N5/335; H04N101/00
Foreign References:
JP2005039152A2005-02-10
JP3123662U2006-07-27
JP2005020229A2005-01-20
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Claims:
光学部材を直接的若しくは間接的に保持する鏡胴と、撮像素子を内包するパッケージセンサと、金属から形成され前記鏡胴を被覆するシールドケースと、を有する撮像装置において、
前記光学部材と前記鏡胴、及び前記鏡胴と前記パッケージセンサを接着剤にて接合し互いの間隙を封止することにより、前記光学部材、前記鏡胴及び前記パッケージセンサによって囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な通気孔を前記鏡胴に穿設し、該通気孔の開口部を前記シールドケースによって被覆したことを特徴とする撮像装置。
光学部材を直接的若しくは間接的に保持する鏡胴と、撮像素子が実装されたプリント配線基板と、金属から形成され前記鏡胴を被覆するシールドケースと、を有する撮像装置において、
前記光学部材と前記鏡胴、及び前記鏡胴と前記プリント配線基板を接着剤にて接合し互いの間隙を封止することにより、前記光学部材、前記鏡胴及び前記プリント配線基板によって囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な通気孔を前記鏡胴に穿設し、該通気孔の開口部を前記シールドケースによって被覆したことを特徴とする撮像装置。
前記光学部材は、撮像レンズと赤外カットフィルタとからなり、前記撮像レンズと前記鏡胴との間隙を接着剤にて封止したことを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の撮像装置。
前記撮像レンズは複数枚のレンズからなり、前記レンズ間に形成された気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な第2の通気孔を前記鏡胴に設け、該第2の通気孔を前記シールドケースによって被覆したことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項の何れか1項に記載の撮像装置。
第1の光学部材を直接的若しくは間接的に保持する鏡胴と、
シリコンウエハに撮像素子を形成したベアチップを第2の光学部材で被覆し、該第2の光学部材と前記ベアチップとを樹脂モールドして該第2の光学部材と前記ベアチップとの間に気密空間を形成したセンサユニットと、を有し、
前記鏡胴と前記センサユニットとを接合して一体化した撮像装置であって、
前記第2の光学部材における有効光が透過しない周辺部に光軸と略平行な貫通孔を穿設したことを特徴とする撮像装置。
前記ベアチップは、シリコンウエハの一方の面に撮像素子が形成され、該撮像素子と該シリコンウエハの他方の面の側に配置した支持基板とがワイヤボンディングにより接続されて一体化されたことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の撮像装置。
前記第1の光学部材と前記鏡胴、及び前記鏡胴と前記センサユニットを接着剤にて接合し互いの間隙を封止することにより、前記第1の光学部材、前記鏡胴及び前記センサユニットによって囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な通気孔を光軸と略平行に前記鏡胴に穿設すると共に、前記貫通孔と前記通気孔とを光軸方向に対向することがない位置に配置したことを特徴とする請求の範囲第5項又は第6項に記載の撮像装置。
金属から形成されたシールドケースで前記通気孔の開口部を被覆したことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の撮像装置。
請求の範囲第1項乃至第8項の何れか1項に記載の撮像装置を備えたことを特徴とする携帯端末。
Description:
撮像装置及び携帯端末

 本発明は、鏡胴内に設けられた気密空間 鏡胴の外部とが通気可能な通気孔を設けた 像装置と、該撮像装置を備えた携帯端末に する。

 従来より、小型で薄型の撮像装置が携帯 話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の小型、 型の電子機器である携帯端末に搭載される うになり、これにより遠隔地へ音声情報だ でなく画像情報も相互に伝送することが可 となっている。

 これらの撮像装置には、CCD(Charge Coupled D evice)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal-O xide Semiconductor)型イメージセンサ等の撮像素 が使用されている。

 また、撮像素子をより小型化し、高集積 するためには、高密度実装技術が必要であ 、従来より用いられているQFP(Quad Flatpack Pa ckage)では線配列のために多ピン化にも限度が あり、同時に内部のチップ面積の数倍から数 十倍の基板占有面積が必要となるため、対応 が困難になっている。

 そこで、撮像素子を内包するBGA(Ball Grid  Array)タイプのパッケージセンサを用いること が検討されている。BGAタイプのパッケージセ ンサは、半田ボールをグリッド状に並べたIC パッケ-ジであり、従来のQFPより小型に形成 することができる。

 なお、BGAに関してはいくつかの特許文献 報が開示されている。

 例えば、半田ボールのつぶれ過ぎを防止 たBGA型半導体パッケージが開示されている( 特許文献1参照)。

 以上の如き撮像素子を用いた撮像装置に いては、外部から塵埃が侵入して撮像素子 付着すると画像不良が生ずる。そこで、で るだけ塵埃が侵入しないように接着剤を用 て鏡胴内の空間、少なくとも撮像素子の周 の空間を密閉することが行われる。

 しかし、使用される接着剤は紫外線熱硬 併用型や加熱硬化型であるために、組み立 た撮像装置を高温の恒温槽内で加熱して接 剤を硬化させることになる。また、パッケ ジセンサにプリント配線基板を半田接合す 際にもリフローのときに高温になる。

 これにより、撮像素子の周囲の空間内の 気は高温に上昇して膨張する。この結果、 囲の部材が圧力によって変形したり、接着 が剥がれて傾いたりして、光学性能に悪影 を及ぼす虞がある。

 このために、鏡胴の一部に伸縮する蛇腹を け、鏡胴内部の空気の膨張に対処できるよ にしたテレビカメラ用レンズユニットが知 れている(特許文献2参照)。

特開平11-26507号公報

特開平6-78192号公報

 撮像素子の周囲の密閉された空気が高温 上昇して膨張し光学性能に悪影響を及ぼす 題に対処するため、特許文献2においては鏡 胴に蛇腹を設けているが、テレビカメラに用 いる大型のレンズユニットでは可能であって も、本発明の如く携帯端末に用いる小型な撮 像装置の場合では、非常に小型な蛇腹を設け ることになって、実現性が困難である。また 、伸縮する蛇腹を設けると原価高にもなる。

 また、特許文献1には、このような問題に 関しては全く記載されていない。

 本発明はかかる問題に鑑みてなされたも であり、鏡胴内に形成された空間内の空気 高温に上昇して膨張し光学性能に悪影響を ぼすことを簡単な構成で防止した撮像装置 び該撮像装置を備えた携帯端末を提案する とを目的とする。

 前記目的は、下記に記載した発明により 成される。

 1.光学部材を直接的若しくは間接的に保持 る鏡胴と、撮像素子を内包するパッケージ ンサと、金属から形成され前記鏡胴を被覆 るシールドケースと、を有する撮像装置に いて、
前記光学部材と前記鏡胴、及び前記鏡胴と前 記パッケージセンサを接着剤にて接合し互い の間隙を封止することにより、前記光学部材 、前記鏡胴及び前記パッケージセンサによっ て囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な 通気孔を前記鏡胴に穿設し、該通気孔の開口 部を前記シールドケースによって被覆したこ とを特徴とする撮像装置。

 2.光学部材を直接的若しくは間接的に保持 る鏡胴と、撮像素子が実装されたプリント 線基板と、金属から形成され前記鏡胴を被 するシールドケースと、を有する撮像装置 おいて、
前記光学部材と前記鏡胴、及び前記鏡胴と前 記プリント配線基板を接着剤にて接合し互い の間隙を封止することにより、前記光学部材 、前記鏡胴及び前記プリント配線基板によっ て囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な 通気孔を前記鏡胴に穿設し、該通気孔の開口 部を前記シールドケースによって被覆したこ とを特徴とする撮像装置。

 3.前記光学部材は、撮像レンズと赤外カ トフィルタとからなり、前記撮像レンズと 記鏡胴との間隙を接着剤にて封止したこと 特徴とする1又は2に記載の撮像装置。

 4.前記撮像レンズは複数枚のレンズから り、前記レンズ間に形成された気密空間と 記鏡胴の外部とが通気可能な第2の通気孔を 記鏡胴に設け、該第2の通気孔の開口部を前 記シールドケースによって被覆したことを特 徴とする1~3の何れか1項に記載の撮像装置。

 5.第1の光学部材を直接的若しくは間接的に 持する鏡胴と、
シリコンウエハに撮像素子を形成したベアチ ップを第2の光学部材で被覆し、該第2の光学 材と前記ベアチップとを樹脂モールドして 第2の光学部材と前記ベアチップとの間に気 密空間を形成したセンサユニットと、を有し 、
前記鏡胴と前記センサユニットとを接合して 一体化した撮像装置であって、
前記第2の光学部材における有効光が透過し い周辺部に光軸と略平行な貫通孔を穿設し ことを特徴とする撮像装置。

 6.前記ベアチップは、シリコンウエハの 方の面に撮像素子が形成され、該撮像素子 該シリコンウエハの他方の面の側に配置し 支持基板とがワイヤボンディングにより接 されて一体化されたことを特徴とする5に記 の撮像装置。

 7.前記第1の光学部材と前記鏡胴、及び前記 胴と前記センサユニットを接着剤にて接合 互いの間隙を封止することにより、前記第1 の光学部材、前記鏡胴及び前記センサユニッ トによって囲まれた気密空間を形成し、
該気密空間と前記鏡胴の外部とが通気可能な 通気孔を光軸と略平行に前記鏡胴に穿設する と共に、前記貫通孔と前記通気孔とを光軸方 向に対向することがない位置に配置したこと を特徴とする5又は6に記載の撮像装置。

 8.金属から形成されたシールドケースで 記通気孔の開口部を被覆したことを特徴と る7に記載の撮像装置。

 9.1~8の何れか1項に記載の撮像装置を備え ことを特徴とする携帯端末。

 撮像装置及び該撮像装置を備えた携帯端 においては、紫外線熱硬化併用型や加熱硬 型の接着剤を用いて各部材を接合する際に 温の恒温槽内で接着剤を硬化させるときや パッケージセンサやセンサユニットにプリ ト配線基板を半田接合する際のリフローの きに、加熱されて、鏡胴内に形成された空 の空気が高温に上昇して膨張し光学性能に 影響を及ぼす虞がある。本発明の撮像装置 び携帯端末においては、鏡胴内の空間の膨 した空気を簡単な構成で外部に排出するこ ができ、光学性能に悪影響を及ぼすことを 止することができる。

携帯電話機の外観図である。 第1の実施の形態における撮像装置の断 面図である。 第1の実施の形態における半田ボール等 の拡大図である。 第1の実施の形態における異なる構成の 撮像装置の断面図である。 第1の実施の形態における異なる構成の 撮像装置の断面図である。 第2の実施の形態における撮像装置の断 面図である。

符号の説明

 11,21,31,41 撮像レンズ
 13,23,33,43 赤外カットフィルタ
 14,24,34 鏡胴
 14a,24a,24b,34a,44a1 通気孔
 14a1,24a1,24b1,34a1,44a2 開口部
 16,26,36 パッケージセンサ
 16a 半田ボール
 17,27,37,47 プリント配線基板
 18,28,38,48 シールドケース
 19,29,39,49 間隙
 21a,41a 第1レンズ
 21b,41b 第2レンズ
 41c 第3レンズ
 41c1 貫通孔
 44a 外鏡胴
 44b 内鏡胴
 45 センサユニット
 46 ベアチップ
 G 接着剤
 S11,S12,S21,S22,S23,S31,S32,S41,S42 空間
 P エポキシ樹脂

 本発明の撮像装置の実施の形態を図を参 して詳細に説明する。

 先ず、撮像装置を備えた携帯端末として 帯電話機の一例を図1の外観図に基づいて説 明する。なお、図1(A)は折り畳んだ携帯電話 を開いて内側から見た図であり、図1(B)は折 畳んだ携帯電話機を開いて外側から見た図 ある。

 図1において、携帯電話機Tは、表示画面D1 ,D2を備えたケースとしての上筐体71と、操作 タンBを備えた下筐体72とがヒンジ73を介し 連結されている。撮像装置は、上筐体71内の 表示画面D2の下方に内蔵されていて、上筐体7 1の外表面に撮像レンズ1が露出している。

 なお、この撮像装置の位置は上筐体71内 表示画面D2の上方や側面に配置してもよい。 また、携帯電話機Tは折り畳み式に限定され ものではない。

 次に、本発明の撮像装置に関する2種の実施 の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
 第1の実施の形態を図を参照して説明する。

 先ず、撮像装置の断面図である図2を参照 して説明する。

 11は撮像レンズであり、本実施の形態に いては単玉レンズである。

 12は固定絞りである。

 13は赤外カットフィルタである。

 14は鏡胴であり、撮像レンズ11、固定絞り 12及び赤外カットフィルタ13を保持する。

 なお、撮像レンズ11及び赤外カットフィ タ13は各々接着剤G1,G2により鏡胴14に接合さ ている。そして、撮像レンズ11に対しては接 着剤G1が全周にわたって滴下され、撮像レン 11と鏡胴14との間隙は確実に封止されている ので、空気がこの間隙を流通することはない 。一方、赤外カットフィルタ13に対しては接 強度を保証する範囲で接着剤G2が部分的に 下されているのみであるので、赤外カット ィルタ13と鏡胴14との間隙を空気が流通する とは可能である。

 なお、接着剤G1,G2としては、紫外線熱硬 併用型や加熱硬化型を用い、組み立てた撮 装置を高温の恒温槽内で加熱して接着剤Gを 化させる。

 16はパッケージセンサである。パッケー センサ16は不図示の撮像素子を内包したパッ ケージに形成されている。撮像素子としては 、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサで っても、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor) 型イメージセンサであってもよい。

 また、パッケージセンサ16は、内部のプ ント配線基板の上面に撮像素子を搭載して イヤーボンディングによってプリント配線 板に設けた導電性パターンと接続し、下面 図3に示す如き半田ボール16aをグリッド状(格 子状)に配置し、前記導電性パターンと半田 ール16aを前記プリント配線基板に設けたス ーホールを介して導通させている。従って BGA(Ball Grid Array)タイプのパッケージセンサ 呼称される。

 パッケージセンサ16は前述と同様の接着 G3により鏡胴14に接合されており、接着剤Gが パッケージセンサ16の全周にわたって滴下さ 、パッケージセンサ16と鏡胴14との間隙は確 実に封止されているので、空気がこの間隙を 流通することはない。

 17はプリント配線基板であり、プリント 線基板17は不図示の電源や制御回路とパッケ ージセンサ16の撮像素子とを導通させるため ものであり、複数の導電性パターン17aが配 されている。

 そして、パッケージセンサ16の半田ボー 16aとプリント配線基板17の導電性パターン17a を各々当接させ、リフローを行って半田ボー ル16aを溶融させて半田接合する。なお、図示 していないが、プリント配線基板17の導電性 ターン17aにも予め予備半田を行っておくこ が望ましい。

 18はシールドケースであって、金属板か 形成されている。シールドケース18は被写体 側から鏡胴14を被覆した状態で不図示の接着 にて部分的に接合され、錫メッキされた端 がプリント配線基板17のグランド用の導電 パターンに半田付けされ、接地されている

 以上の構成の撮像装置において、パッケ ジセンサ16と鏡胴14との間隙は全周にわたっ て封止され、撮像レンズ11と鏡胴14との間隙 全周にわたって封止されていて、赤外カッ フィルタ13と鏡胴14との間隙は部分的に封止 れている。このために、パッケージセンサ1 6、赤外カットフィルタ13及び鏡胴14で囲まれ 空間S11、及び赤外カットフィルタ13、撮像 ンズ11及び鏡胴14で囲まれた空間S12は互いに 通しているが外気とは連通しない気密空間 なる。

 従って、半田ボール16aのリフローを行う 合等には、空間S11,S12内の空気は高温に上昇 して膨張する。これにより、例えばパッケー ジセンサ16における接着剤G3による接合部分 剥がれて、鏡胴14が傾くようなことが生じ、 画像性能に悪影響を及ぼす虞が生ずる。

 そこで、本撮像装置においては、鏡胴14 空間S11と鏡胴14の外部とが通気可能な通気孔 14aを穿設した。これにより、空間S11,S12内の 気が膨張しても通気孔14aから鏡胴14の外部に 排出されるので、上記の問題は生じない。

 なお、シールドケース18の天井面と鏡胴14 との上面の間隙19は接着剤により完全に封止 れておらず、双方の部品精度によって空気 流通可能である。従って、通気孔14aから排 された空気は間隙19を通過し、シールドケ ス18の開口部18aより排出される。

 また、内部の空気を排出させる通気孔14a 穿設しただけでは、外部より通気孔14aを通 て塵埃等が侵入し、その塵埃等がパッケー センサ16の撮像面に付着して画像性能に悪 響を及ぼす虞がある。

 しかし、通気孔14aの開口部14a1をシールド ケース18で被覆しているので、外部の塵埃が 気孔14aに侵入する虞は極めて低い。

 なお、微小な塵埃が開口部18aから間隙19 侵入する可能性は否定できないが、通気孔14 aの開口部14a1に対しての横方向からの侵入で って、正面から侵入するのとは異なり、侵 する量は極めて少ない。

 また、撮像レンズ11及び赤外カットフィ タ13は請求の範囲1における光学部材に相当 る。

 以上は、撮像レンズが単玉の場合であっ が、2枚構成の場合を図4に基づいて説明す 。

 図4において、撮像レンズ21は第1レンズ21a と第2レンズ21bとから構成されており、第1レ ズ21aと第2レンズ21bとの間には第1固定絞り22 aが配置され、第2レンズ21bの後方には第2固定 絞り22bが配置されている。

 そして、鏡胴24が第1レンズ21a、第2レンズ 21b、第1固定絞り22a及び第2固定絞り22bを保持 ている。

 また、赤外カットフィルタ23、パッケー センサ26、プリント配線基板27及びシールド ース28に関しては前述と同様の構成である で、説明を省略する。

 ここで、パッケージセンサ26と鏡胴24との 間隙は接着剤G4によって全周にわたって封止 れ、第2レンズ21bと鏡胴24との間隙も接着剤G 2によって全周にわたって封止されていて、 外カットフィルタ23と鏡胴14との間隙は接着 G3によって部分的に封止されている。この めに、パッケージセンサ26、赤外カットフィ ルタ23及び鏡胴24で囲まれた空間S21、及び赤 カットフィルタ23、第2レンズ21b及び鏡胴24で 囲まれた空間S22は互いに連通しているが外気 とは連通しない気密空間となる。

 そこで、前述と同様に、鏡胴24に空間S21 外気とが通気する通気孔24aを穿設し、通気 24aの開口部24a1をシールドケース28で被覆し いる。

 また、第1レンズ21aと鏡胴24との間隙も接 強度を高めるために接着剤G1によって全周 わたって封止されているので、第1レンズ21a 第2レンズ21b及び第1固定絞り22aで囲まれた 間S23も気密空間となる。但し、第1レンズ21a 第1固定絞り22aは単に当接しているだけなの で、この間隙には空気が流通する。そこで、 鏡胴24に空間S23と鏡胴24の外部とが通気可能 第2の通気孔24bを穿設し、第2の通気孔24bの開 口部24b1をシールドケース28で被覆している。

 以上の構成により、パッケージセンサ26 半田ボールのリフローを行う場合等に、空 S21,S22内の空気が高温に上昇して膨張しても 空気が通気孔24a,24bから排出されるので、例 えばパッケージセンサ16における接着剤G4に る接合部分が剥がれて鏡胴24が傾き、画像性 能に悪影響を及ぼす虞は生じない。

 また、鏡胴24とシールドケース28との間に は間隙29があり、空気の排出や塵埃の侵入に しては図2に基づいて説明した撮像装置の場 合と同一である。

 なお、撮像レンズ21及び赤外カットフィ タ23は請求の範囲1における光学部材に相当 る。

 また、撮像レンズが3枚以上のレンズから 構成されていて、3個以上の気密空間が形成 れるときは、それぞれの気密空間に通気孔 設ければよい。

 また、以上はパッケージセンサを用いた 像装置の実施の形態であったが、通常の撮 素子を用いてもよい。これを図5に基づいて 説明する。

 図5は図2に類似しており、撮像レンズ31、 固定絞り32、赤外カットフィルタ33は鏡胴34に 保持されている。

 36は撮像素子であって、プリント配線基 37に実装されている。そして、プリント配線 基板37が鏡胴34に接着剤Gによって接合されて る。

 なお、シールドケース38に関しては前述 同様である。

 ここで、プリント配線基板37と鏡胴34との 間隙は接着剤G3によって全周にわたって封止 れ、撮像レンズ31と鏡胴34との間隙も接着剤 G1によって全周にわたって封止されていて、 外カットフィルタ33と鏡胴34との間隙は接着 剤G2によって部分的に封止されている。従っ 、プリント配線基板37、赤外カットフィル 33及び鏡胴34で囲まれた空間S31、及び赤外カ トフィルタ33、撮像レンズ31及び鏡胴34で囲 れた空間S32は互いに連通しているが外気と 連通しない気密空間となる。

 そこで、前述と同様に鏡胴34に空間S31と 胴34の外部とが通気可能な通気孔34aを穿設し 、通気孔34aの開口部34a1をシールドケース38で 被覆している。

 これにより、プリント配線基板37に半田 けを行う場合等に、空間S31,S32内の空気が高 に上昇して膨張しても、空気が通気孔34aか 排出されるので、例えば接着剤G3による接 部分が剥がれて鏡胴34が傾き、画像性能に悪 影響を及ぼす虞は生じない。

 また、鏡胴34とシールドケース38との間に は間隙39があり、空気の排出や塵埃の侵入に しては図2に基づいて説明した撮像装置の場 合と同一である。

 なお、撮像レンズ31及び赤外カットフィ タ33は請求の範囲2における光学部材に相当 る。

 なお、この場合も撮像レンズが複数のレン により構成されている場合は前述と同様に 数の通気孔を設ければよい。
[第2の実施の形態]
 第2の実施の形態を図6を参照して説明する

 図6は第2の実施の形態における撮像装置 断面図である。

 41は撮像レンズであり、本実施の形態に いては第1レンズ41a、第2レンズ41b、第3レン 41cからなる3枚のレンズから構成されている

 42は固定絞りであり、第1レンズ41aと第2レ ンズ41bの間に配置されている。

 43は赤外カットフィルタであり、第1レン 41aより被写体側に配置されている。

 また、鏡胴は外鏡胴44aと内鏡胴44bとによ 二重に構成されていて、外鏡胴44aは赤外カ トフィルタ43を保持し、内鏡胴44bは第1レン 41a、固定絞り42及び第2レンズ41bを保持して る。

 そして、外鏡胴44aと内鏡胴44bは接着剤G1 より接合されていて、接着剤G1が全周にわた って滴下されている。従って、外鏡胴44aと内 鏡胴44bの間隙は確実に封止されていて、この 間隙を空気が流通することがない。

 また、第1レンズ41aの外周面は接着剤G1に り全周にわたって封止されているので、第1 レンズ41aの外周面と内鏡胴44bの内周面との間 隙を空気が流通することはない。

 なお、赤外カットフィルタ43、第1レンズ4 1a及び第2レンズ41bは請求の範囲5における第1 光学部材に相当する。

 また、接着剤G1としては、紫外線熱硬化 用型や加熱硬化型を用い、組み立てた撮像 置を高温の恒温槽内で加熱して接着剤Gを硬 させる。

 46はベアチップである。ベアチップ46は不 図示の撮像素子を内包しており、シリコンウ エハの一方の面に撮像素子を形成したセンサ ウエハ46aと、シリコンウエハの他方の面の側 に配置された支持基板46bとからなる。そして 、撮像素子と支持基板とがワイヤボンディン グにより接続されて一体化されている。

 このベアチップ46を第3レンズ41cで被覆し 第3レンズ41cにおける外周壁とベアチップ46 をエポキシ樹脂Pにより気密性を有するよう に樹脂モールドしてセンサユニット45を形成 ている。

 なお、ベアチップ46の直前にベアチップ46 を被覆する平行平面板を設けてもよいし、こ の平行平面板を赤外カットフィルタとしても よい。

 また、第3レンズ41cは請求の範囲5におけ 第2の光学部材に相当する。

 そして、内鏡胴44bの後端部に第3レンズ41c の先端部を嵌合させて、第3レンズ41cを位置 めした後、外鏡胴44aにセンサユニット45のエ ポキシ樹脂Pを前述と同様の接着剤G2により接 合する。なお、接着剤G2は全周にわたって滴 され、センサユニット45のエポキシ樹脂Pと 鏡胴44aとの間隙は確実に封止されているの 、空気がこの間隙を流通することはない。

 この状態で、金属板から形成されたシー ドケース48で全体を被覆し、ベアチップ46の 支持基板46bに設けた図3と同様の半田ボール リフローにより溶融させてプリント配線基 47に半田接合する。同時に、シールドケース 48の錫メッキされた端部をプリント配線基板4 7に半田接合して接地する。

 以上の構成により、第3レンズ41cとベアチ ップ46で囲まれた空間S41は気密空間となる。 って、接着剤G2を高温の恒温槽内で加熱し 硬化させる場合や、半田ボールのリフロー 行う場合には、空間S41内の空気は高温に上 して膨張する。これにより、例えば第3レン 41cが変形して画像性能に悪影響を及ぼす虞 生ずる。

 そこで、本撮像装置においては、第3レン ズ41cにおける有効光が透過しない周辺部に光 軸と平行な貫通孔41c1を穿設し、空間S41内の 気が膨張しても貫通孔41c1から排出されるよ にしてある。

 一方、接着剤G1により、外鏡胴44aと内鏡 44bとの間隙は確実に封止されており、セン ユニット45のエポキシ樹脂Pと外鏡胴44aとの 隙も確実に封止されていて、内鏡胴44bの後 部と第3レンズ41cの先端部は接着剤により接 されていない。従って、第2レンズ41b、内鏡 胴44b及び第3レンズ41cから囲まれた空間S42と 外鏡胴44a、内鏡胴44b、第3レンズ41c及びエポ シ樹脂Pから囲まれた空間S43は互いに連通し ているが外気とは連通しない気密空間となる 。

 そこで、空間S42内及び空間S43内で膨張し 空気を逃がすために、第1の実施の形態と同 様に空間S43と外鏡胴44aの外部とが通気可能な 通気孔44a1を外鏡胴44aに穿設し、通気孔44a1の 口部44a2をシールドケース48で被覆している

 これにより、プリント配線基板47に半田 けを行う場合等に、空間S42,S43内の空気が高 に上昇して膨張しても、空気が通気孔44a1か ら排出されるので、例えば接着剤G2による接 部分が剥がれて外鏡胴44aが傾き、画像性能 悪影響を及ぼす虞は生じない。

 また、赤外カットフィルタ43とシールドケ ス38との間、及び外鏡胴44aとシールドケース 38との間には間隙49があり、空気の排出や塵 の侵入に関しては図2に基づいて説明した撮 装置の場合と同一である
 なお、貫通孔41c1及び通気孔44a1は光軸と平 に穿設されているが、両者は対向すること ない位置に配置されている。従って、微粒 塵埃がシールドケース48と赤外カットフィル タ43との間隙49、及びシールドケース48と外鏡 胴44aとの間隙49を通過して、万が一通気孔44a1 に侵入したとしても、貫通孔41c1の真上には 下しない。しかも、その塵埃が貫通孔41c1に するまでには内鏡胴44bの後端部と第3レンズ 41cの先端部との嵌合部を通り抜けなければな らないので、塵埃が容易に貫通孔41c1に侵入 ることはできない。

 また、シールドケースを用いない場合で 、貫通孔41c1及び通気孔44a1は対向すること ない位置に配置されているので、塵埃が通 孔44aに侵入しても貫通孔41c1に侵入する虞は 常に少ない。

 ところで、以上の各形態における赤外カ トフィルタに代えてローパスフィルタを用 てもよい。