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Patent Searching and Data


Title:
INDEXING DEVICE FOR MACHINE TOOLS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087785
Kind Code:
A1
Abstract:
A pressure receiving member (34b) formed in a hollow circular cylindrical shape is disposed in the space between a ring-shaped clamp sleeve (34a) and a frame (31b), and the clamp sleeve (34a) is disposed so as to be fitted to a shaft part (38b) formed integrally with a rotating shaft (39). At an outer peripheral part (34a2) of the clamp sleeve (34a), there is formed a thin-wall part (34a5) created by a ring groove (34al) that is continuously formed over the entire circumference of the clamp sleeve (34a), within the axial area of the outer peripheral part fitted to the inner peripheral part (34b3) of the pressure receiving member (34b). A pressure chamber (34d) communicating with a fluid control circuit is formed in the space surrounded by both the ring groove (34a5) and the pressure receiving member (34b). A predetermined gap (34d2) is formed between an inner peripheral surface (31b4) of a through hole (31b1) in the frame and the outer peripheral surface (34b) of the pressure receiving member (34b2).

Inventors:
TATSUDA YOSHINORI (JP)
NISHIDA YOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071895
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
November 12, 2007
Export Citation:
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Assignee:
TSUDAKOMA KOGYO KABUSHIKIKAISH (JP)
TATSUDA YOSHINORI (JP)
NISHIDA YOUICHI (JP)
International Classes:
B23Q16/10; B23Q1/28; B23Q1/70
Foreign References:
JP2005138275A2005-06-02
JP2002103181A2002-04-09
JPH02116437A1990-05-01
Other References:
See also references of EP 2127804A4
Attorney, Agent or Firm:
NAKAGAWA, Kunio (Yoyogi 2-chome Shibuya-ku Tokyo, 53, JP)
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Claims:
 中央に貫通孔(31b1)を有するフレーム(31b)と、
 前記貫通孔(31b1)に挿入され前記フレーム(31b)に回転可能に支持される回転軸(39)と、
 前記回転軸(39)と同軸にかつ前記回転軸(39)と一体に設けられるシャフト部(38b)と、
 シャフト部(38b)の外周部に嵌り合うリング状のクランプスリーブ(34a、58a)と、
 円筒形状に形成される受圧部材(34b、58b)とを含み、
 前記受圧部材(34b、58b)は、受圧部材(34b、58b)の外周面が前記フレーム(31b)の貫通孔(31b1)の内周端に嵌り合うように挿入されて複数の締付け部材(34c1、34c2)を介して前記フレーム(31b)側に取付けられており、
 前記クランプスリーブ(34a、58a)の外周部に、前記受圧部材(34b、58b)の内周部に対して嵌り合う軸方向の領域内において全周に設けられる環状溝(34a1、58a1)の底部によって薄肉部(34a5、58a5)を構成するとともに、前記環状溝(34a1、58a1)と前記受圧部材(34b、58b)とで囲まれる空間に、流体制御回路に通ずる圧力室(34d、58d)を構成し、
 前記フレーム(31b)の前記貫通孔(31b1)の内周面と前記受圧部材(34b、58b)の外周面との間には、所定の隙間(34d2、58d2)が設けられることを特徴とする、工作機械用の割出装置。
 前記受圧部材(58b)のフレーム(31b)側に係合される軸端側の反対側の軸端(58b8)には、半径方向外側に向かって延在する係合面が設けられ、
 前記締付け部材は、前記受圧部材(58b)の前記係合する軸端とは反対側の軸端(58b8)に対して係合する係合面を有する係合部材(58e,58f)と、前記係合部材(58e,58f)に係合されるネジ部材(60)とで構成され、
 前記受圧部材(58b)は、前記係合部材(58e,58f)の係合面が係合された状態で前記フレーム(31b)側に設けられる複数のネジ穴にネジ部材(60)がそれぞれ螺入されることにより前記フレーム(31b)側に取付けられており、
 前記受圧部材(58b)と回転軸(39)の中心側で対向する前記ネジ部材(60)の対向面と前記受圧部材(58b)の間に、所定の隙間(58d3)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の割出装置。
 前記係合部材(58e)は、その外周には半径方向外側に向かって延びる前記係合面としての段差面(58b6)を有し、かつ前記ネジ部材(60)を挿通可能な貫通孔(58e3)を有する遊嵌部材(58e)で構成され、
 前記受圧部材(58b)には、前記フレーム(31b)側に係合する端面(58b7)とは反対側の端部(58b8)より、前記遊嵌部材(58e)の係合面に係合可能な有底状の貫通孔(58b5)が、円周方向に間隔をおいて複数設けられており、
 前記受圧部材(58b)は、前記複数の有底状の貫通孔(58b5)に前記遊嵌部材(58e)がそれぞれ挿入された状態で、各遊嵌部材(58e)に挿入される複数のネジ部材(60)がフレーム(31b)側に前記設けられる複数のネジ穴に螺入されることにより前記フレーム(31b)側に取付けられており、
 前記受圧部材(58b)の貫通孔(58b5)の内周面と前記遊嵌部材(58e)の外周面との間に、所定の隙間(58d3)が設けられることを特徴とする請求項2に記載の割出装置。
 前記リング状に設けられるクランプスリーブ(34a、58a)は、上記環状溝(34a1、58a1)が設けられる円筒部(34a2、58a2)と、前記円筒部(34a2、58a2)の端部より半径方向外側に向かって延在しかつ前記円筒部(34a2、58a2)に一体に形成されるフランジ部(34a3、58a3)とを有しており、
 前記フレーム(31b)には、前記クランプスリーブ(34a、58a)のフランジ部(34a3、58a3)を収容すべく前記貫通孔(31b1)より半径方向外側に向かって延びる係合面を有する取付部(31b3)が設けられており、
 前記受圧部材(34b、58b)は、その軸端がクランプスリーブ(34a、58a)の前記フランジ部(34a3、58a3)に係合するように同軸に挿入されて、前記クランプスリーブ(34a、58a)のフランジ部(34a3、58a3)に設けられる複数のネジ穴にそれぞれ螺入される前記複数の締付け部材(34c1、34c2、58c1)を介して取付けられるとともに、前記クランプスリーブ(34a、58a)のフランジ部(34a3、58a3)が前記フレーム(31b)の取付部(31b3)に固着されることにより、フレーム(31b)側に取付けられることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の工作機械用の割出装置。
 前記クランプスリーブ(34a、58a)の前記円筒部(34a2、58a2)の反フランジ側端部が、前記受圧部材(34b、58b)に対し相対的に回転不能に係止されていることを特徴とする、請求項1から4のうちいずれか1項に記載の工作機械用の割出装置。
Description:
工作機械用の割出装置

 本発明は、工作機械に用いられる割出装 、より具体的には、5軸加工機(同時5軸制御 能な加工機)や多面加工機(工作機械)で使用 れる割出装置を備えた加工用ヘッド、ある はワークが載置されるテーブルの角度を割 出すための回転軸を備える割出装置(いわゆ る円テーブル装置)に関するものであり、よ 詳しくは、割出操作後の回転軸の位置を圧 流体の供給によって保持するクランプ機構 関する。

 割出装置として、例えば工作機械のベッ に載置され、ワークが載置されるテーブル 割り出し可能な装置(円テーブル装置)が知 れている。例えば特許文献1に示される円テ ブル装置は、中央に貫通孔を有するフレー と、前記貫通孔に挿入されて前記フレーム 対して回転可能に支持される回転軸を有す とともに、ワークを載置するテーブル面が 記回転軸と一体に設けられる回転テーブル 備えている。前記フレーム内には、前記回 テーブルに対して一体のウオームホイール 収容されており、またウオームホイールの くには、サーボモータなどのアクチュエー に連結されるウオームスピンドルが、ウオ ムホイールに噛合されるように同じく収容 れている。そしてサーボモータを回転駆動 ることによって、回転軸と一体の回転テー ルを所望の角度に回転させて割出動作を行 ことができる。

 一方、特許文献1の円テーブル装置には、回 転テーブルの割出操作後の角度(位置)を保持 るクランプ機構(クランプスリーブ)が組み まれている。より詳しくは、前記回転テー ルには、フレーム側の貫通孔に沿って並行 延びるシリンダ部が前記回転テーブルと一 に設けられるとともに、シリンダ部とフレ ムとの間の空間には、リング状に設けられ クランプスリーブが配置される。クランプ リーブは、回転テーブルのシリンダ部の外 に嵌り合う円筒部と、前記円筒部に連続し 設けられフレーム側への取付部として機能 るフランジ部とを形成するとともに、前記 筒部の外側に、薄肉部を軸方向に延在形成 ていて、薄肉部の内部空間と前記円筒部が 容されるフレームの貫通孔との間に圧力室 構成する。そしてクランプ動作時には、上 圧力室に供給される圧油によって薄肉部が 径方向内側に膨出することによって、上記 度的に位置決めされた回転テーブルの軸部 回転不能に保持する。

特開2002-103181号

 クランプスリーブが嵌り合うフレームの 周(貫通孔)の剛性は、軸周方向において必 しも一様ではない。このため、圧油の供給 には、圧油の押圧力はフレーム側の内周端 も作用するため、フレームの貫通孔(内周)で 剛性の弱い箇所において外側への歪みが生じ る。この結果、回転テーブルを支持するため にフレーム内に配設される軸受に対してもそ の歪みが影響して、回転テーブルと一体の回 転軸がいくらか傾斜してしまう。これにより テーブル面に載置されるワークもいくらか傾 斜してしまい、ワークに対する所望の加工精 度が得られないという問題がある。

 この問題は、上記した円テーブル装置に らず、割出装置が組み込まれ、しかも割出 置に同様の流体圧クランプ機構を有する工 機械用の加工用ヘッドについても、同様に 生する。割出装置によってせっかく高い精 で加工用ヘッドの角度位置を割り出したと ても、クランプ動作(圧油の供給)に起因す 支軸の傾きにともなって加工用ヘッドの位 ズレ(角度ズレ)が発生し、やはりワークに対 する高い加工精度が得られないという問題が 生じる。

 本発明は、そのような事情を鑑みてなさ たものであり、本発明の目的は、角度割出 を行った後圧力流体によってクランプスリ ブを膨出させて回転軸を回転不能に保持す 割出装置で、クランプ動作時すなわち圧力 体供給時にクランプスリーブが回転軸側に 出する際に、その反力としてフレーム側に わる押圧力が抑制される構造とすることに り、回転軸の傾きの原因となるフレームの みを極力抑えることにある。

課題を解決するための手段・発明の効 果

 そこで、本発明である工作機械用の割出 置は、中央に貫通孔を有するフレームと、 記貫通孔に挿入され前記フレームに回転可 に支持される回転軸と、前記回転軸と同軸 かつ前記回転軸と一体に設けられるシャフ 部と、シャフト部の外周部に嵌り合うリン 状のクランプスリーブと、円筒形状に形成 れる受圧部材とを含む。そして、前記受圧 材は、受圧部材の外周面が前記フレームの 通孔の内周端に嵌り合うように挿入されて 数の締付け部材を介して前記フレーム側に 付けられており、前記クランプスリーブの 周部に、前記受圧部材の内周部に対して嵌 合う軸方向の領域内において全周に設けら る環状溝の底部によって薄肉部を構成する ともに、前記環状溝と前記受圧部材とで囲 れる空間に、流体制御回路に通ずる圧力室 構成し、前記フレームの前記貫通孔の内周 と前記受圧部材の外周面との間には、所定 隙間が設けられることを、要旨とする。

 上記要旨によれば、クランプ動作時には 圧力流体が圧力室に供給されることによっ 、圧力室の一部を構成する薄肉部は半径方 内側に膨出してシャフト部の外周を押圧す ため、回転軸はフレームに対して回転不能 保持される。一方、圧力室の一部を構成す 受圧部材は、クランプ動作時には、圧力流 の押圧力が、受圧部材の内周端より半径方 外側に向かって働くため、受圧部材は半径 向外側に向かって膨出する。しかし、受圧 材と収納されるフレームの貫通孔の内周面 の間に所定の隙間を有しているため、受圧 材の外周端がフレームの貫通孔の内周面に 接するまで貫通孔に対して押圧力は作用し い。また圧力流体の押圧力は受圧部材が膨 変形することによってそのエネルギーが吸 されるため、受圧部材の膨出によって上記 間がなくなったとしても、受圧部材がフレ ムの貫通孔の内周面を押圧する力は従来に べて大きく減少する。よって、これまでク ンプ動作時に発生していたフレームの歪み 、従来に比べて著しく減少し、このような 出装置が組み込まれた円テーブル装置や工 機械用の加工用ヘッドでは、クランプ動作 のフレームの歪みに起因する回転軸の傾き ともなうワークの角度ズレ、加工用ヘッド 位置ズレ(角度ズレ)が抑えられる。従って ワークに対しより精度の高い加工(精密加工) が可能になる。

 クランプ動作時(圧力室への圧力流体供給 時)において、フレームの貫通孔の内周面へ 押圧力は上記したように抑制される。しか ながら、受圧部材の膨出によって締付け部 が傾斜する方向に作用力が働き、締付け部 を介してフレーム側にも伝達される。よっ 、より好適には、受圧部材を固着する締付 部材に対し、フレームが歪む方向への押圧 が伝達され難い構成であることが望ましい

 具体的には、前記受圧部材のフレーム側 係合される軸端側の反対側の軸端には、半 方向外側に向かって延在する係合面が設け れ、前記締付け部材は、前記受圧部材の前 係合する軸端とは反対側の軸端に対して係 する係合面を有する係合部材と、前記係合 材に係合されるネジ部材とで構成され、前 受圧部材は、前記係合部材の係合面が係合 れた状態で前記フレーム側に設けられる複 のネジ穴にネジ部材がそれぞれ螺入される とにより前記フレーム側に取付けられてお 、前記受圧部材と回転軸の中心側で対向す 前記ネジ部材の対向面と前記受圧部材との に、所定の隙間が設けられることにより実 される。

 そのような構成によれば、圧力室への圧 流体の供給によって、受圧部材が半径方向 側に向かって押圧力を受けて膨出したとし も、受圧部材と回転軸の中心側で対向する 記ネジ部材の対向面と受圧部材との間の隙 がなくなるまで、受圧部材はその係合面と ジ部材との相対的な位置が変化するため、 合部材を介して受圧部材を押圧するネジ部 に対して、これを傾斜させる(撓ませる)方 への押圧力は、全く伝達されないあるいは 来に比べて著しく減少される。これにより 従来のように圧油等の圧力流体供給時にフ ームが歪むことに起因する、ワークの角度 レや加工用ヘッドの位置ズレ(角度ズレ)が抑 えられるため、従来に比べてワークに対する 精密加工が可能になる。

 より具体的には、前記係合部材は、その 周には半径方向外側に向かって延びる前記 合面としての段差面を有し、かつ前記ネジ 材を挿通可能な貫通孔を有する遊嵌部材で 成され、前記受圧部材には、前記フレーム に係合する端面とは反対側の端部より、前 遊嵌部材の係合面に係合可能な有底状の貫 孔が、円周方向に間隔をおいて複数設けら ており、前記受圧部材は、前記複数の有底 の貫通孔に前記遊嵌部材がそれぞれ挿入さ た状態で、各遊嵌部材に挿入される複数の ジ部材がフレーム側に前記設けられる複数 ネジ穴に螺入されることにより前記フレー 側に取付けられており、前記受圧部材の貫 孔の内周面と前記遊嵌部材の外周面との間 、所定の隙間が設けられる。

 そのような構成によれば、受圧部材は、 嵌部材からの押圧力を貫通孔に設けられる 部を介して受けることによってフレーム側 取付けられているため、圧力流体の供給に って、受圧部材が半径方向外側に向かって 圧力を受けて膨出したとしても、受圧部材 貫通孔の内周面と遊嵌部材の外周面との間 隙間、あるいは遊嵌部材の内周面とネジ部 の外周面との間の隙間がなくなるまで、受 部材の底部とネジ部材との相対的位置が変 するため、受圧部材を間接的に押圧するネ 部材に対して、傾斜させる(撓ませる)方向 の押圧力は、全く伝達されないあるいは従 に比べて著しく減少される。従って、上記 様、ワークの角度ズレや加工用ヘッドの位 ズレ(角度ズレ)が抑えられるため、従来に比 べてワークに対する精密加工が可能になる。

 上記クランプスリーブとして、より具体 には、前記リング状に設けられるクランプ リーブは、上記環状溝が設けられる円筒部 、前記円筒部の端部より半径方向外側に向 って延在しかつ前記円筒部に一体に形成さ るフランジ部とを有しており、前記フレー には、前記クランプスリーブのフランジ部 収容すべく前記貫通孔より半径方向外側に かって延びる係合面を有する取付部が設け れており、前記受圧部材は、その軸端がク ンプスリーブの前記フランジ部に係合する うに同軸に挿入されて、前記クランプスリ ブのフランジ部に設けられる複数のネジ穴 それぞれ螺入される前記複数の締付け部材 介して取付けられるとともに、前記クラン スリーブのフランジ部が前記フレームの取 部に固着されることにより、フレーム側に 記係合して取付けられることにより実現さ る。

前記クランプスリーブは円筒部の一端側の フランジ部で固定され、フレームに取付けら れるが、円筒部の他端側つまり反フランジ側 端部は、前記受圧部材に対し相対的に回転不 能に係止される。これによって、クランプ状 態のときに、回転軸に円周方向に大きなトル クが働いても、回転軸を保持しているクラン プスリーブの円筒部、特にその薄肉部でのね じれが抑制でき、より高い精度の加工が行え る。

 上記工作機械用の割出装置としては、工 が取付けられるスピンドルユニットの割出 構として、工作機械用の加工用ヘッドに組 込まれるものに適用してもよいし、ワーク 載置されるテーブルの角度を割り出すため 前記回転軸を備える割出装置(すなわち円テ ーブル装置)とすることもできる。

本発明の割出装置が適用される工作機 (加工用ヘッド)の一例を示す斜視図である 本発明の加工用ヘッドにおける支持ヘ ドの一実施形態を示す正面部分断面図であ 。 本発明の加工用ヘッドにおける支持ヘ ドの一実施形態を示す2つの側面図であって 、図3(A)には、脚部30aからカバー18aを取り外 た状態で、反脚部30b側より見た図を示し、 3(B)には、脚部30bからカバー18bを取り外した 態で、反脚部30a側より見た図を示す。 本発明の加工用ヘッドの一実施形態を す正面部分断面図である。 本発明の加工用ヘッドでクランプ機構 要部を拡大した正面部分断面図である。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ンプ機構の要部を拡大した正面部分断面図 ある。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ンプ機構の要部を拡大した底面図であり、 り詳しくは、図6おける受圧部材58bの軸端58b 8側より見た図である。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ンプ機構の要部を拡大した断面図であり、 り詳しくは、クランプスリーブ34aの取付け 造を示す。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ンプ機構の要部を拡大した断面図であり、 り詳しくは、クランプスリーブ34aの取付け 造を示す。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ランプ機構の要部を拡大した断面図であり、 より詳しくは、クランプスリーブ34aの取付け 構造を示す。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ランプ機構の要部を拡大した断面図であり、 より詳しくは、クランプスリーブ34aの取付け 構造を示す。 本発明の加工用ヘッドで他の形態のク ランプ機構の要部を拡大した断面図であり、 より詳しくは、クランプスリーブ34aの取付け 構造を示す。

符号の説明

 1    工作機械
 10   加工用ヘッド
 20   スピンドルユニット
 21   スピンドル
 25   駆動モータ
 25a  ロータ
 25b  ステータ
 30   支持ヘッド(第1の支持ヘッド)
 30a、30b  脚部
 30c  支持部
 31a、31b  ハウジング
 32   回転軸
 33   DDモータ
 33a  ロータ
 33b  ステータ
 34   クランプ機構
 34a  クランプスリーブ
 34b  受圧部材
 34d  圧力室
 35、36  軸受
 37   ロータリジョイント
 37a  ディストリビュータ
 37b  シャフト
 38   ロータリジョイント
 38a  ディストリビュータ
 38b  シャフト
 39   回転軸
 41、44  回転検出器
 41a、44a  検出ヘッド
 41b、44b  検出リング
 50   第2の支持ヘッド
 51   ハウジング
 52   回転軸
 53   DDモータ
 53a  ステータ
 53b  ロータ
 54   クランプスリーブ
 55   ディストリビュータ
 56   軸受(3列円筒ころ軸受)
 57   軸受
 58   クランプ機構
 58a  クランプスリーブ
 58b  受圧部材
 58d  圧力室
 58e  遊嵌部材
 58f  座金(ワッシャ)
 60   ネジ部材

 本発明である割出装置について、工具が 付けられるスピンドルユニットの割出機構 して、工作機械用の加工用ヘッドに組み込 れる装置を一例として、以下説明する。

 図1は、上記した複合加工機の一例として 、マシニングセンタと呼ばれている門型の工 作機械1を示している。この種の門型の工作 械1は、ベッド4上に付設された左右のコラム 2、2と、コラム2、2上を上下方向(Z軸方向)に 動するクロスレール6と、クロスレール6上を 水平に左右方向(Y軸方向)に移動するサドル7 、サドル7上をZ軸方向に移動するラム8と、 ッド4上を前後方向(X軸方向)に移動するテー ル5とを含む。さらに、ラム8には、工具が り付けられるスピンドルを備えたスピンド ユニット20を含む加工用ヘッド10が取り付け れている。

 上記門型の工作機械1は、ワークの加工時 において、予め設定されたプログラムに基づ く数値制御により、上記テーブル5、クロス ール6、サドル7及びラム8を移動させると共 、加工用ヘッド10がスピンドルユニット20の 度位置の割出しを行う。これにより、上記 工作機械1では、ワークの各加工面に対して 工具を最適な角度で当てて加工を行うことが でき、複雑な形状のワークの切削加工等を可 能としている。

 このため、上記加工用ヘッド10は、スピ ドルユニット20の角度位置を割り出すための 割出し機構を備えている。そして、この割出 し機構の駆動手段として、そのモータステー タ及びモータロータが加工用ヘッド10のハウ ング内に配置され、ロータが、スピンドル ニットを支持する支持軸に連結された直接 動型の駆動モータ(以下、「DDモータ」とい )を採用した加工用ヘッドである。そのよう な加工用ヘッド10は、スピンドルユニット20 よびスピンドルユニット20を支持する支持ヘ ッド(ヘッド支持部)で構成され、駆動手段と て、ステータの内周面にロータが対向する ンナーロータ型のDDモータを支持ヘッド内 備えている。なお、このような加工用ヘッ としては、例えば特開平2-116437号公報に示さ れるものがある。

 このような加工用ヘッド10について、図2~ 図5を用いて、以下詳細に説明する。図2~5に すのは本発明の一実施形態であって、図示 加工用ヘッド10は、工具が取り付けられるス ピンドル21を有するスピンドルユニット20と スピンドルユニット20を支持する第1の支持 ッド30(本発明の「支持ヘッド」に相当)と、 1の支持ヘッド30を支持する第2の支持ヘッド 50とを含む。

 スピンドルユニット20は、駆動モータ内 型のスピンドルヘッドであって、内蔵され 駆動モータによってスピンドル21を高速回転 駆動するものである(図2)。

 このスピンドルユニット20のハウジング23 内には、スピンドル21が挿通配置されており このスピンドル21を囲繞するようにして駆 モータ25が内蔵されている。駆動モータ25は スピンドル21に外嵌固定されたロータ25aと ロータ25aの外周面に対向するように設けら たステータ25bとから成っている。スピンド 21は、駆動モータ25の前後(図の上下)に複数 配置された例えば、アンギュラコンタクト アリングによる軸受27によって回転自在に支 持されている。そして、ステータ25bに励磁電 流を供給すると、ロータ25aとの間に励磁力が 発生し、その励磁力によってロータ25aが回転 してスピンドル21が回転駆動される。

 第1の支持ヘッド30は、上記スピンドルユ ット20を支持すると共に、スピンドルユニ ト20を、上記スピンドル21の回転軸線と直交 る軸線(以下、「A軸」という)を中心に回転 せてその角度位置を割り出すためのもので る。

 第1の支持ヘッド30は、支持部30cに一対の 部30a、30bを組み付けたフォーク形に構成さ ており、その脚部30a、30b間で上記スピンド ユニット20を支持する。スピンドルユニッ 20は、脚部30a、30bのそれぞれの内部に回転自 在に組み込まれた支持軸によって支持されて いる。なお、図示の支持ヘッド30は、スピン ルユニット20を回転駆動するためのDDモータ 33(本発明の「駆動モータ」に相当)が、一対 脚部30a、30bのうちの脚部30aにのみ設けられ 構成となっている。従って、以下では、両 部30a、30bの各支持軸について、脚部30a側の 持軸を駆動支持軸(本発明の「支持軸」に相 )といい、脚部30b側の支持軸を従動支持軸と いう。

 以下に、脚部30aの構成を詳細に説明する

 脚部30aは、フレームとして機能するハウ ング31aを主体とし、その内部に、DDモータ33 を構成するロータ(モータロータ)33a及びステ タ(モータステータ)33b、スピンドルユニッ 20を支持する駆動支持軸、この駆動支持軸を 回転自在に支持するための軸受(例えば、ク スローラベアリング)35、及びスピンドルユ ット20へ加工用の流体(以下、単に「流体」 いう)を供給するためのロータリジョイント3 7、等が組み込まれている。

 ハウジング31aは、DDモータ33及び後述の回 転軸32を挿入するために、脚部30b側が大きく 口した形状となっている。また、ハウジン 31aには、反脚部30b側の側面からA軸方向に伸 びる円筒部31a1が形成されている。そして、 筒部31a1 には、A軸方向にロータリジョイン 37が挿入される貫通孔31a2 が形成されてい 。また、ハウジング31aの反脚部30b側の端面 は、後述の流体供給用のパイプや電流を供 するためのケーブルが通される凹部31a3が形 されている。さらに、脚部30aの反脚部30b側 は、側面カバー18aが取り付けられており、 部31a3がこの側面カバー18aによって覆われて いる。なお、図3には、この側面カバー18aを した状態を示しており、より詳しくは、図3( A)には、脚部30aからカバー18aを取り外した状 で、反脚部30b側より見た図を示し、図3(B)に は、脚部30bからカバー18bを取り外した状態で 、反脚部30a側より見た図を示す。

 ロータリジョイント37は、ハウジング31a 対して固定されたディストリビュータ37aと ディストリビュータ37aの円筒部37a1 の外周 に回転可能に嵌装されたシャフト37bとで構 されている。

 ディストリビュータ37aは、ハウジング31a 貫通孔31a2に挿入された状態で、そのフラン ジ部37a2において、円周方向に配設された複 のネジ部材37cによってハウジング31aに取り けられている。また、ディストリビュータ37 aの中心には、スピンドルユニット20に向けて のケーブル等の通過を許容するための貫通孔 37a4が形成されている。

 また、ディストリビュータ37aには、流体 供給又は排出するための複数の流体流路37a3 が円周方向に位置をずらして形成されている 。一方、シャフト37bには、ディストリビュー タ37aの各流体流路37a3に対応する複数の流体 路37b1が形成されている。なお、図2では、複 数の流体流路37a3及び流体流路37b1は、その1つ のみが代表的に示されている。

 そして、各流体流路37a3とそれに対応する 各流体流路37b1とは、ディストリビュータ37a シャフト37bとの嵌合周面に全周に形成され 環状溝を介して連通しており、シャフト37b 回転した場合でもその連通状態が維持され ように構成されている。また、流体流路37b1 、スピンドルユニット20の流体供給用又は 出用のポート24に連通している。さらに、デ ィストリビュータ37aとシャフト37bとの間には 、各環状溝の間に密封用のシール部材が介装 されている。

 また、ディストリビュータ37aには、その 周方向に位置をずらして複数の流体供給用 は排出用のポート37dが形成されており、各 ート37dに流体供給用又は排出用のパイプ12 接続されている。そして、供給用のパイプ12 を介し図示しない流体制御回路から供給され た流体が、ロータリジョイント37からポート2 4を介してスピンドルユニット20へ供給される 。また、流体を循環させる場合には、スピン ドルユニット20内を循環した流体が、ロータ ジョイント37を介して排出用のパイプ12へ排 出される。因みに、このスピンドルユニット 20へ供給される流体としては、例えば、高速 回転する駆動モータ25やスピンドル21を冷却 するための冷却用の油、スピンドルユニット 20(スピンドル21の回転部分)への切り粉の侵入 を防ぐためのシール用のエア、加工時に回転 工具等を冷却するための冷却用の水、等があ る。

 DDモータ33は、ハウジング31aに対し固定的 に配設されたステータ33bと、ステータ33bの内 周面に対向するように配設されたロータ33aと からなり、ロータ33aは回転軸32の円筒部32aの 周に嵌り合うようにかつ円筒部32aと一体に 付けられている。すなわち、インナーロー 型のモータとして構成される図示のDDモー 33は、例えば、ロータ33aが希土金属類等を材 料とする永久磁石によって構成された磁極で あって円周方向に隣接する複数の磁極が互い に反転するように円周方向に並び設けられて おり、他方ステータ33bは、通電によって磁力 を発生する複数の電磁石がロータ33aの磁極に 対応して周方向に並び設けられていて、ステ ータ33bにおける電磁石の選択的な通電によっ てロータ33aを回転させる、いわゆる永久磁石 同期型ブラシレスDCモータとして構成される

 ステータ33bは、ハウジング31aに固定され ステータスリーブ33cの内周面に内嵌して固 されている。このステータスリーブ33cの外 面には、環状溝33c1 が形成されている。一 、ハウジング31aには、この環状溝33c1に連通 する流体供給路31a4および流体排出路31a5が形 されている。そして、上記環状溝33c1に対し 、流体供給路31a4からDDモータ33を冷却するた の冷却用の流体(例えば、油)が供給され、 ータ33aの回転に伴うDDモータ33の発熱を抑え ようになっている。なお、環状溝33c1は、流 体供給路31a4から供給された流体が、環状溝33 c1を循環して流体排出路31a5から排出されるよ うに、螺旋状に形成されている(図示略)。

 ロータ33aは、ハウジング31a内に回転可能 設けられた回転軸32の外周面に外嵌固定さ ている。この回転軸32は、前述のロータリジ ョイント37のシャフト37bに対しその回転軸線 ついて同心的に配置されており、円周方向 配設された複数のネジ部材によってシャフ 37bに固定されている。そして、ロータ33aは その外周面がステータ33bの内周面に対向す 配置で、回転軸32に形成された円筒部32aの 周面に外嵌固定され、回転軸32に対し相対回 転不能に設けられている。

 また、回転軸32には、その脚部30b側の端 32bに対し、円周方向に配設された複数のネ 部材14によってスピンドルユニット20が固定 れる。すなわち、スピンドルユニット20は 回転軸32の端面32bに対して固定されることに より、回転軸32と一体とされて支持される。 って、脚部30a側では、回転軸32及びこれと 体的に回転するロータリジョイント37のシャ フト37bが、スピンドルユニット20のための駆 支持軸を構成している。

 回転軸32の円筒部32aは、回転軸32をロータ リジョイント37のシャフト37bに組み付けた状 で、僅かな隙間を介して前記したハウジン 31aの円筒部31a1を囲繞するように形成されて いる。言い換えると、回転軸32をシャフト37b 組み付けた状態で、円筒部32aの内周面の内 、すなわち、円筒部32aに外嵌固定されたロ タ33aの半径方向内側には、ハウジング31aの 筒部31a1が存在している。

 一方、ハウジング31aの円筒部31a1と円筒部 31a1の貫通孔31a2内に位置するロータリジョイ ト37のシャフト37bとの間には、軸受35が介装 されている。そして、この軸受35によってシ フト37bがハウジング31aに対し回転自在に支 された状態となっている。

 このように、図示の例では、駆動支持軸( ロータリジョイント37のシャフト37b+シャフト 37bに組み付けられた回転軸32)は、DDモータ33 ロータ33aが外嵌固定される大径部(回転軸32 円筒部32a)と、この大径部の半径方向内側で 受35によって回転自在に支持される軸部(ロ タリジョイント37のシャフト37b)とを有して る。そして、この大径部と軸部との間には ウジング31aに形成された円筒部31a1が配設さ れ、この円筒部31a1と支持軸との間に軸受35が 介装される構成となっている。これにより、 支持軸が、ハウジング31aに対し回転自在に支 持される構成となっている。しかも、図示の ように、軸受35のA軸方向に関する配置は、A 方向におけるDDモータ33の存在範囲内となっ いる。

 次に、脚部30aと対向する位置でスピンド ユニット20を支持する脚部30bの構成につい 、以下で詳細に説明する。

 脚部30bは、フレームとして機能するハウ ング31bを主体とし、その内部に、スピンド ユニット20の角度位置を保持するクランプ 構34、スピンドルユニット20を支持する従動 持軸、この従動支持軸を回転自在に支持す ための軸受36、及びロータリジョイント38、 等が組み込まれている。

 ハウジング31bには、A軸方向に貫通する貫 通孔31b1が形成されており、その貫通孔31b1内 上記クランプ機構34、従動支持軸、軸受36、 及びロータリジョイント38が組み込まれてい 。また、ハウジング31bの反脚部30a側の端面 は、脚部30aと同様に凹部が形成されており( 図示略)、これが側面カバー18bによって覆わ ている。

 ロータリジョイント38は、脚部30a側のロ タリジョイント37と同様のものであって、ハ ウジング31bに固定されたディストリビュータ 38aと、ディストリビュータ38aの円筒部38a1の 周面に回転可能に嵌装されたシャフト部と てのシャフト38bとで構成されている。

 ディストリビュータ38aは、上記の円筒部3 8a1と、円筒部38a1の反脚部30b側の端部で半径 向に広がるように形成されたフランジ部38a2 からなっている。そして、ディストリビュ タ38aは、このフランジ部38a2において、円周 方向に配設された複数のネジ部材38cによって ハウジング31bに対し組み付けられている。ま た、ディストリビュータ38aの中心には、A軸 向に貫通する貫通孔38a4が形成されている。

 このディストリビュータ38aには、円周方 に位置をずらして複数の流体流路38a3が形成 されている。また、シャフト38bには、ディス トリビュータ38aの各流体流路38a3に対応する 数の流体流路38b1が形成されている。そして 各流体流路38a3とそれに対応する各流体流路 38b1とは、ディストリビュータ38aとシャフト38 bとの嵌合周面に形成された環状溝を介して 通しており、シャフト38bが回転した場合で その連通状態が維持されるように構成され いる。

 脚部30bにおいて、脚部30aの回転軸32に対 する回転軸39は、軸受36を受け入れるため、 部材39aとフランジ部材39bとの2つの部材で構 成されている。この回転軸39(軸部材39a及びフ ランジ部材39b)は、その回転軸線が、脚部30a 回転軸32の回転軸線(=A軸)と一致するように 設される。

 回転軸39の軸部材39aは、ディストリビュ タ38aの貫通孔38a4内に配置されており、ディ トリビュータ38aに対し、軸受36を介して回 自在に支持されている。従って、軸部材39a ディストリビュータ38aとは、A軸に関して同 的に配設された状態となっている。

 また、回転軸39のフランジ部材39bは、脚 30b側に、脚部30aにおける回転軸32の端面32bと 平行な端面39b1を有しており、この端面39b1に し、円周方向に配設された複数のネジ部材1 5によってスピンドルユニット20が固定される 。従って、この回転軸39が、脚部30bにおける ピンドルユニット20のための従動支持軸と て機能する。なお、回転軸39は、フランジ部 材39bにおいて、ロータリジョイント38のシャ ト38bに固定されており、シャフト38bと一体 に回転する。従って、ロータリジョイント3 8のシャフト38bも、従動支持軸の一部に相当 る。

 スピンドルユニット20の回転位置(角度位 )を保持するためのクランプ機構34は、リン 状に設けられるクランプスリーブ34aを主要 として構成している(図2,図5)。クランプス ーブ34aは、圧力室34dとなる環状溝34a1が形成 れた円筒部34a2と、この円筒部34a2の脚部30a 端部で半径方向に広がるように形成された ランジ部34a3とを有している。また、円筒部3 4a2は、回転軸39と一体的に回転するロータリ ョイント38のシャフト38bを、その回転を許 する状態で囲繞している。

 一方、ハウジング31bには、貫通孔31b1に挿 入されるクランプスリーブ34aを受けるため、 A軸方向に対して半径方向外側に向かって延 る平面を有する取付部31b3が貫通孔31b1に連続 して設けられる。他方、クランプスリーブ34a のフランジ部34a3には、後述する受圧部材34b 取付ける際にネジ部材34c2を挿入するための 通孔、ならびにクランプスリーブ34aをハウ ング31bに対して取付ける際にネジ部材32c1を 挿入するための貫通孔が、円周方向に間隔を おいて、それぞれ複数設けられる。

 クランプスリーブ34aの円筒部34a2とハウジ ング31bの貫通孔31b1との間には、貫通孔31b1に 嵌固定された円筒形状の受圧部材34bが介装 れている。より詳しくは、受圧部材34bには 前記フランジ部34a3の前記設けられる複数の 貫通孔に対応して複数のネジ穴が設けられる 。そして円筒状の受圧部材34bが、クランプス リーブ34a3の円筒部34a2の外側に嵌り合うよう 挿入されるとともに、フランジ部34aの上記 数の貫通孔よりネジ部材34c2を上記受圧部材 34bの対応するネジ穴にそれぞれ螺入される。 このように受圧部材34bは、クランプスリーブ 34aに対して外嵌固定されている。またクラン プスリーブ34aは、装着した受圧部材34bが貫通 孔31b1に内嵌されるように挿入される。一方 ハウジング31bの取付部31b3には、上記受圧部 34bの円周方向に設けられる複数の貫通孔に 応して複数のネジ穴が設けられており、ク ンプスリーブ34aは、フランジ部34a3の貫通孔 よりネジ部材34c1を挿入し対応するネジ穴に 入することによって取付部31b3に対して取り けられ、これによりハウジング31bに対して 嵌固定されている。

 受圧部材34bの軸端34b4、34b5は、半径方向 直交する方向に延びる平面を円周方向に連 して形成し、その一方の軸端34b4がクランプ リーブ34aのフランジ部34a3に係合するように 配設されている。そして、受圧部材34bの内周 面34b3には、全周方向にわたって図示しないO ングが環状溝34a1を挟んで軸方向の両側の位 置にそれぞれ配置されており、これにより、 圧力室34dは、気密あるいは液密状態を維持可 能にされている(図4)。さらに、この圧力室34d には、受圧部材34bに形成された流体流路34b1 連通している(図2)。この流体流路34b1は、ク ンプスリーブ34aのフランジ部34a3に形成され た流体流路34 a4を介し、ハウジング31bに形成 された流体流路31b2に連通している。

 そして、このクランプ機構34では、これ の流体流路を介して圧力流体(例えば、圧油) が圧力室34dに供給されることにより、クラン プスリーブ34aの円筒部34a2における環状溝34a1 よって設けられた薄肉部34a5が縮径方向(半 方向内側)に変形する。その結果、シャフト3 8bに対して締付け力が作用して、シャフト38b びこれに組み付けられた回転軸39の回転が 止された状態(クランプ状態)となる。

 また、流体制御回路を介して圧力室34dに 給する流体(圧油)の圧力を解放することに り、円筒部34a2の薄肉部34a5の縮径方向の変形 状態が解消され、シャフト38bに対する締付け 力が消失する。これによって、回転軸39に対 るクランプ状態が解除される。

 さらに、図示の例では、脚部30b内に、回 軸39の回転角度(=スピンドルユニット20の角 位置)を検出するための回転検出器41、及び ピンドルユニット20の回転範囲を制限する めの角度検出器42が設けられている。

 回転検出器41は、ロータリジョイント38に おけるディストリビュータ38aの貫通孔38a4内 、貫通孔38a4の内周面から半径方向に突出す 円盤状の支持部の所定位置に取り付けられ 一対の検出ヘッド41a、41aと、検出器ヘッド4 1a、41aの内側に対向するように配置され、回 軸39の軸部材39aに取り付けられた検出リン 41bとで構成されている。この回転検出器41に よるスピンドルユニット20の角度位置の検出 号は、本発明の加工用ヘッド10が搭載され 工作機械の制御装置(図示せず)に送られ、ス ピンドルユニット20の回転制御(数値制御)に いられる。

 また、角度検出器42は、例えばリミット イッチであって、ディストリビュータ38aの 通孔38a4内に設けられた支持板上に取り付け れ、回転軸39の端部に取り付けられた円盤 の部材43の周面に対向するように設けられて いる。この部材43の周面には、許容角度範囲 対応するドグが形成され、このドグに対向 た状態では、角度検出器42は不作動状態に かれる。従って、制御の異常等により、ス ンドルユニット20が許容角度以上に回転した 場合、それが角度検出器42によって検出され その検出信号が、例えば非常停止信号とし 工作機械の制御装置へ送られる。

 つまり、上記したスピンドルユニット20 その両側より回転可能に保持する脚部30a、30 bは、スピンドルユニット20をA軸を回転中心 して割り出す、いわゆる割出装置を構成し 脚部30bは、さらに圧力流体によるクランプ 構34を備えた割出装置を構成している。

 より詳しくは、脚部30bには、中央に貫通 31b1を有するハウジング31bと、貫通孔31b1 に 挿入され前記ハウジング31bに回転可能に支持 される回転軸39(フランジ部材39b+回転軸39a)と 前記回転軸39aと一体に設けられその回転中 (A軸)より半径方向に離間しかつ軸方向に延 されるシャフト38bと、シャフト38bの外周端 嵌り合うリング状の円筒部34a2を有するクラ ンプスリーブ34aと、円筒形状に形成される受 圧部材34bとを含む。

 そして、リング状に設けられるクランプ リーブ34aは、環状溝34a1が設けられる円筒部 34a2と、円筒部34a2の端部より半径方向外側に かって延在し、かつ円筒部34a2に一体に形成 されるフランジ部34a3とを有しており、ハウ ング31bには、クランプスリーブ34aのフラン 部34a3を収容すべく貫通孔31b1より半径方向外 側に向かって延びる係合面を有する取付部31b 3が設けられており、受圧部材34bは、その軸 34b4がクランプスリーブ34aのフランジ部34a3に 係合するように同軸に挿入されて、クランプ スリーブ34aのフランジ部34a3 に、フランジ部 34a3の複数のネジ穴にそれぞれ螺入される複 の締付け部材としてのネジ部材34c2を介して 付けられるとともに、クランプスリーブ34a フランジ部34a3はハウジング31bの取付部31b3 、複数の締付け部材としてのネジ部材34c1を して取付けられることにより、ハウジング3 1b側に固着されている。このようにして、受 部材34bは、受圧部材34bの外周面34b2がハウジ ング31bの貫通孔31b1の内周面31b4に嵌り合うよ に挿入されて複数のネジ部材34c2およびクラ ンプスリーブ34aのフランジ部34a3を介してハ ジング31bの取付部31b3に取付けられる。

 さらに、クランプスリーブ34aの外周部34a6 には、受圧部材34bの内周面34b3に対して嵌り う軸方向の領域内において全周方向に連続 るように設けられる環状溝34a1によって薄肉 34a5を構成するとともに、環状溝34a1と受圧 材34bとで囲まれる空間に、各流体流路34b1、3 4a4、31b2を経由して図示しない流体制御回路 通ずる圧力室34dを構成し、ハウジング31bの 通孔31b1の内周面31b4と受圧部材34bの外周面34b 2との間には、所定の隙間34d2が設けられる。 お、クランプスリーブ34aの金属材料として 例えばニッケルやクロムなどを含有する機 構造用合金鋼とし、回転軸39やハウジング31 bさらには受圧部材34bの金属材料として、例 ば機械構造用炭素鋼などの鋼材とすること できる。また、隙間34d2の具体的な数値範囲 しては、千分の数十mm~1mmである。

 次に、図4により加工用ヘッド10における 2の支持ヘッド50について、その詳細を以下 説明する。

 前述のように、本実施例における加工用 ッド10は、上記で説明した第1の支持ヘッド3 0に加え、この第1の支持ヘッド30を支持する 2の支持ヘッド50を備えている。そして、第1 支持ヘッド30は、第2の支持ヘッド50を介し 工作機械の主軸ヘッドを支持するラム8に取 けられる。この第2の支持ヘッド50は、第1の 支持ヘッド30を鉛直方向の軸線(工作機械のZ と平行な軸線/以下、「C軸」という)を中心 回転駆動させるために設けられている(図4)

 第2の支持ヘッド50は、C軸方向に貫通する 貫通孔51aを有するハウジング51を主体として り、軸部52aが貫通孔51a内に配設された回転 52を備えている。そして、第1の支持ヘッド3 0は、この回転軸52を介して第2の支持ヘッド50 に対し組み付けられている。また、第2の支 ヘッド50は、ハウジング51に取り付けられた 状の支持体51bを介し、工作機械の主軸ヘッ を支持するラム8に取り付けられる。

 第2の支持ヘッド50は、ハウジング51の貫 孔51a内に、回転軸52を回転駆動するためのDD ータ53、回転軸52の回転位置を保持するため のクランプスリーブ54、及び第1の支持ヘッド 30へ流体を供給するためのロータリジョイン 55を備えている。

 DDモータ53は、ステータスリーブ53cを介し てハウジング51に固定されたステータ53aと、 タータ53aの内周面に対向する配置で、回転 52に固定されたロータ53bとで構成されてい 。また、DDモータ53を駆動するための励磁電 の供給は、コネクタ17aを介してステータ53a 接続されたケーブル17を介して行われる。

 回転軸52は、ハウジング51の貫通孔51a内で 回転可能に設けられた軸部52aと、軸部52aの第 1の支持ヘッド30側の端部に取り付けられて半 径方向(C軸と直交する方向)へ広がるフランジ 部52bとを含んでいる。また、回転軸52には、 ータリジョイント55が挿通される貫通孔52c 形成されている。

 なお、図示の例では、回転軸52の軸部52a フランジ部52bとの間に軸受ハウジング52dが 成されている。そして、この軸受ハウジン 52dとハウジング51との間に軸受56が介装され この軸受56により回転軸52がハウジング51に し回転自在に支持された状態となっている 因みに、図示の例における軸受56は、複合 ろ形式の旋回軸受の1つである3列円筒ころ軸 受(3列ローラベアリング/アキシアル・ラジア ルローラベアリング)であって、アキシアル 向及びラジアル方向の大きい荷重を受ける とができるものである。

 軸部52aの外周面には、DDモータ53のロータ 53bが外嵌固定されており、ロータ53bの回転に 伴って軸部52aがC軸を中心として回転駆動さ る。また、フランジ部52bは、円周方向に配 された複数のネジ部52eによって軸部52aに組 付けられており、軸部52aと一体的に回転す 。さらに、フランジ部材52bには、円周方向 複数のネジ部材19が螺挿されており、このネ ジ部材19によって、第1の支持ヘッド30の支持 30cが、フランジ部52bに組み付けられる。従 て、回転軸52がDDモータ53によって回転駆動 れることにより、第1の支持ヘッド30が回転 52と共に回転する。

 ロータリジョイント55は、第1の支持ヘッ 30のロータリジョイント37、38と同様のもの あって、ハウジング51に固定されたディス リビュータ55aと、ディストリビュータ55aに 成された貫通孔55a1 に回転可能に嵌装され C軸に対しディストリビュータ55aと同心的に 設されたシャフト55bとで構成されている。

 ディストリビュータ55aは、回転軸52の貫 孔52c内に配置される円筒部55a2と、円筒部55a2 の反第1の支持ヘッド30側の端部で半径方向に 広がるように形成されたフランジ部55a3とか なっており、そのフランジ部55a3において、 周方向に配設された複数のネジ部材により ハウジング51に組み付けられている。

 また、シャフト55bには、第1の支持ヘッド 30側の端部に、円盤状のフランジ部材57が組 付けられており、シャフト55bは、このフラ ジ部材57を介して回転軸52のフランジ部52bに し組み付けられている。従って、回転軸52 回転に伴い、シャフト55bも共に回転する。 お、フランジ部材57は、第1の支持ヘッド30の 支持部30cに形成された円形の凹部30c1に嵌め まれる形状となっており、このフランジ部 57と支持部30cの凹部30c1とにより、第1の支持 ッド30と第2の支持ヘッド50とを組み付ける の位置決めが行われる。

 ディストリビュータ55aには、外部から流 を取り入れるための流体流路55a4が、円周方 向に位置をずらして複数形成されている。一 方、シャフト55bにも、ディストリビュータ55a の各流体流路55a4に対応する複数の流体流路55 b1が、円周方向に位置をずらして形成されて る。

 そして、各流体流路55a4とそれに対応する 各流体流路55b1とは、ディストリビュータ55a シャフト55bとの嵌合周面に形成された環状 を介して連通しており、シャフト55bが回転 た場合でもその連通状態が維持されるよう 構成されている。また、シャフト55bに形成 れた複数の流体流路55b1は、それぞれ第1の支 持ヘッド30におけるロータリジョイント37の ィストリビュータ37a、又はロータリジョイ ト38のディストリビュータ38aに形成された対 応する流体流路37a3又は流体流路38a3に連通し いる。従って、外部からロータリジョイン 55のディストリビュータ55aに供給された流 は、シャフト55bを介し、第1の支持ヘッド30 ロータリジョイント37、38へ供給される。

 ハウジング51に固定されたディストリビ ータ55aと回転軸52の軸部52aとの間には、回転 軸52の回転位置を保持するためのクランプス ーブ54が設けられている。このクランプス ーブ54は、そのフランジ部54aにおいて、複数 のネジ部材によってディストリビュータ55aに 組み付けられると共に、回転軸52との相対回 が許容されるように設けられている。また クランプスリーブ54の円筒部54bには、ディ トリビュータ55aの円筒部55a2側に開口する環 溝54cが形成されており、この環状溝54cとデ ストリビュータ55aの円筒部55a2の外周面とに より圧力室が形成される。

 そして、この圧力室に対し、ディストリ ュータ55aに形成された流体流路54dを介して 力流体を供給することにより、円筒部54bの 状溝54cに対応する薄肉部が拡径方向に変形 る。その結果、回転軸52に対し拡径方向の 付け力が作用し、回転軸52の回転が阻止され た状態(クランプ状態)となる。

 また、図示の例では、ロータリジョイン 55の上端部に、回転軸52の回転量、すなわち 、第1の支持ヘッド30の回転量を検出するため の回転検出器44が設けられている。この回転 出器44は、ディストリビュータ55a上の所定 置に配置された一対の検出器ヘッド44a、44a 、この検出ヘッド44a、44aに対向する配置で 回転軸52と共に回転するシャフト55bに取り付 けられた検出リング44bとからなっている。こ の回転検出器44の検出信号は、第1の支持ヘッ ド30における回転検出器41と同様に、工作機 の制御装置に送られ、第1の支持ヘッド30の 転制御に用いられる。

 以上の構成からなる加工用ヘッド10では スピンドルユニット20を支持する支持ヘッド (第1の支持ヘッド30)は、スピンドルユニット2 0を、一対の脚部30a、30bの各支持軸に挟み込 かたちで、両支持軸に相対回転不能に固定 て支持している。そして、脚部30a側の駆動 持軸をDDモータ33によって回転駆動すること より、スピンドルユニット20を、支持軸の 転軸線(=スピンドル21の回転軸線に直交する 線/A軸)を中心として、所望の角度位置へ向 て回転駆動する。

 さて、スピンドルユニット20のスピンド 21を、A軸を中心として所望の角度に位置決 駆動する際、回転軸32(回転軸39)は、工作機 の制御装置によってその回転量が制御され DDモータ33を介して回転駆動される。DDモー 33の駆動は、予め設定されたプログラムに基 づく数値制御に従って行われ、ステータ33bを 構成する図示しない電磁石を選択的に励磁し てロータ33aの回転を制御することにより、駆 動支持軸(回転軸32+シャフト37b)を介してスピ ドルユニット20の角度位置が制御される。 って、図示の例では、脚部30a内に設けられ DDモータ33及びDDモータ33に連結された駆動支 持軸(回転軸32+シャフト37b)が、スピンドルユ ット20のための割出し機構として機能する なお、DDモータ33を駆動するための励磁電流 、コネクタ16aによってDDモータ33(ステータ33 a)に接続されたケーブル16によって供給され 。

 そのような回転軸32(回転軸39)の割出駆動 終了すると、クランプ動作として、圧力室3 4dには、圧力流体供給源や開閉弁等で構成さ る図示しない流体制御回路から流体流路31b2 を介して圧油が供給される。その際には、圧 力室34dを構成する薄肉部34a5は、A軸に対して 径方向内側に向かって膨出してシャフト38b 外周端38b2を押圧することにより、回転軸39 フレームとしてのハウジング31bに対して回 不能に保持される。

 他方、圧力室34dの一部を構成する受圧部 34bにも圧力が加わるため、受圧部材34bは、 径方向(半径方向外側)に変形する。クラン 動作時には、圧油の押圧力は、受圧部材34b 内周面34b3より半径方向外側に作用すること より、受圧部材34bも、同じ方向に膨出する とになるが、受圧部材34bが収納されるハウ ング31bの貫通孔31b1の内周面31b4 と受圧部材 34bの外周面34b2との間に、所定の隙間34d2が設 られているため、膨出する受圧部材34bの外 面34b2が少なくとも貫通孔31b1の内周面31b4に 接するまでは、ハウジング31bの貫通孔31b1へ の押圧力(作用力)は作用しない。また圧油の 圧力は、受圧部材34bが膨出変形することに ってそのエネルギーが吸収されるため、受 部材34bの膨出によって上記隙間34d2がなくな って内周面31b4 に当接したとしても、受圧部 材34bがハウジング31bの貫通孔31b1に押圧する 圧力は従来に比べて大きく減少しているた 、従来クランプ動作時に発生していた、フ ームとしてのハウジング31bの歪みは著しく 少される。従って、ハウジング31bの歪みに って、軸受36の支持構造に伝達される結果、 回転軸39が傾くことに起因する加工用ヘッド( スピンドル)の位置ズレが抑えられるから、 ークに対しより精度の高い加工(精密加工)が 可能になる。

 上記した第1の実施例について、以下変形 することが可能である。上記第1の実施例で 、本発明が適用される加工用ヘッド10におけ る支持ヘッド(第1の支持ヘッド30)について、 ピンドルユニット20を支持する一対の脚部30 a、30bのうちの一方の脚部のみが、スピンド ユニット20を回転駆動するための割出し機構 (DDモータ33)を備えたものとしたが、これに代 えて、両脚部に割出し機構(DDモータ33)を備え た支持ヘッドの両割出し機構に対し本発明を 適用してもよい。また、これ以外の割出機構 、例えば第1の支持ヘッド30をC軸を中心とし 回転駆動する第2の支持ヘッド50のクランプ 構(クランプスリーブ54)についても、上記同 に構成することも可能である。

 上記第1の実施例では、受圧部材34bの軸端 34b4には、A軸と同じ方向にネジ穴が刻設され 受圧部材34bは、フランジ部34a3を貫通しネジ 穴に螺入されるネジ部材34c2を介してクラン スリーブ34aに固着される。受圧部材34bとハ ジング31bの貫通孔31b1の間には、圧油の供給 ともなう受圧部材34bの歪みを考慮して所定 隙間34d2が設けられるため、ハウジング31bの 貫通孔31b1が受ける受圧部材34bからの押圧力 著しく減少される。しかし、受圧部材34bの 形にともなうネジ部材34c2の歪みが取付座31b3 を介してハウジング31bに伝達され、この歪み が軸受36の支持構造に影響を与える結果、回 軸39に影響を及ぼす(より具体的には、回転 39の軸線A軸に傾きが生じる)ことも考えられ る。従って、より好適には、そのような受圧 部材34bの歪みがフレームとしてのハウジング 31bに伝達されないように構成すればよい。

 そこで、より好適なクランプ機構58とし 第2の実施例を図6に示す。図6のクランプ機 58は、第1の実施例での構造(受圧部材34bをフ ンジ部34a3に取付ける構造)についての改良 あり、受圧部材とネジ部材との間に、所定 隙間を有する遊嵌部材を介装することによ 、クランプ動作時に受圧部材が半径方向外 に向かって変形したとしても、受圧部材と 嵌部材とネジ部材との間の各隙間のうち1以 の隙間が変化することで吸収し、従来に比 ネジ部材に対して横方向(つまりA軸の半径 向外側)への作用力が伝わらないように構成 れる。

 なお、クランプ機構58の細部、すなわち ランプスリーブ58a、環状溝58a1、円筒部58a2、 フランジ部58a3、ネジ部材58c1については、第1 実施例(図5)におけるクランプスリーブ34a、環 状溝34a1、円筒部34a2、フランジ部34a3、ネジ部 材34c1と同じである。また第1の実施例では、 圧部材側にネジ部材を螺入させるネジ穴を またクランプスリーブ側にはネジ部材を貫 させる貫通孔を円周方向に間隔をおいてそ ぞれ設けているが、本第2の実施例では、貫 通孔とネジ穴の関係を逆にする、すなわち受 圧部材側に貫通孔を、クランプスリーブ側に ネジ穴を設ける点で相違する。そして、受圧 部材側の上記貫通孔を有底状に形成する一方 、その貫通孔に嵌り合う遊嵌部材を介して受 圧部材を取付けるものであって、受圧部材の 貫通孔の内周端と遊嵌部材の外周端との間に 所定の隙間を設ける例である。

 図6を参照するに、クランプスリーブ58aの 円筒部58a2には、円筒形状の受圧部材58bが、 の外側に嵌り合うように配設される。受圧 材58bには、軸端58b8側より、遊嵌部材58eを収 するためにA軸に対して平行な有底状の貫通 孔58b2が円周方向に間隔をおいて複数設けら る。受圧部材58bの貫通孔58b2として、軸端58b8 側より順に、大径部58b4と、これよりも縮径 れフランジ部58a3側に通ずる小径部58b5とを形 成するとともに、大径部58b4と小径部58b5とに らなるように半径方向に延びる底部58b6を有 している。

 一方、円筒状に形成される遊嵌部材58eは その外周部として、受圧部材58bの大径部58b4 の内径よりも小径に、かつ底部58b6に対して 合可能な係合面を有する係合部58e1と、受圧 材58bの小径部58b5の内径よりも小径に、かつ 軸端58b7側に向けて延びる軸部58e2とが設けら る一方、その貫通孔として、ネジ部材60を け入れ可能にA軸に対して平行に延びる有底 の貫通孔58e3が設けられる。遊嵌部材58eの貫 通孔58e3の底部は、挿入されるネジ部材60によ り受圧部材58bを、遊嵌部材58eを介してクラン プスリーブ58aのフランジ部58a3に押圧可能な さに設けられている。そして、クランプス ーブ58aの円筒部58a2に対して外側に嵌り合う うに受圧部材58bが配設され、受圧部材58bの 数の各貫通孔58b2には、遊嵌部材58e、ネジ部 材60が順次挿入される。受圧部材58bは、フラ ジ部58a3の図示しないネジ穴にネジ部材60が 入されることにより、クランプスリーブ58a フランジ部58a3に対して固着される。

 さらに、受圧部材58bの貫通孔58b2と遊嵌部 材58eの外周端(係合部58e1+軸部58e2)との間には クランプ動作時における受圧部材58bの変形 考慮して所定の隙間58d3が設けられる。

 すなわち第2の実施例では、受圧部材58bの ハウジング31b側に係合される軸端58b7側の反 側の軸端58b8には、半径方向外側に向かって 在する係合面としての底部58b6が設けられ、 締付け部材は、受圧部材58bの前記係合する軸 端58b7とは反対側の軸端58b8に対して係合する 合面(底部58b6)を有する遊嵌部材58bと、遊嵌 材58bの貫通孔58e3に軸端58b8側に設けられ、 記底部58b6に係合されるネジ部材60とで構成 れる。そして、受圧部材58bは、前記遊嵌部 58eの係合面が係合された状態で前記ハウジ グ31b側のクランプスリーブ58aのフランジ部58 a3に設けられる複数のネジ穴にネジ部材60が れぞれ螺入されることにより、ハウジング31 b側に取付けられており、受圧部材58bと回転 39の中心側(A軸)に対向するネジ部材60の対向 (係合部58e1 +軸部58e2、いわゆる外周端)との 間に、所定の隙間58d3が設けられる。

 言い換えれば、前記係合部材は、その外 には半径方向外側に向かって延びる係合面 しての段差面を有し、かつネジ部材60を挿 可能な貫通孔58e3を有する遊嵌部材58eで構成 れ、受圧部材58bには、ハウジング31b側に係 する端面58b7側とは反対側の端面58b8側より 遊嵌部材58eの係合面(底部58b5)に係合可能な 底状の貫通孔58b2が、円周方向に間隔をおい 複数設けられる。そして、受圧部材58bは、 数の有底状の貫通孔58b2に遊嵌部材58eがそれ ぞれ挿入された状態で、各遊嵌部材58eに挿入 される複数のネジ部材60がハウジング31b側に 記設けられる複数のネジ穴に螺入されるこ によりハウジング31b側に取付けられており 受圧部材58bの貫通孔58b2の内周面と遊嵌部材 58eの外周面(係合部58e1 +軸部58e2 、いわゆる 周端)との間に、所定の隙間58d3が設けられ 。

 そのような隙間58d3は、クランプ動作時に おける受圧部材58bの変形を考慮して適切に定 められるものであり、その具体的な数値範囲 としては、千分の数十mm~1mmである。また遊嵌 部材58eの貫通孔58e3の内周面とネジ部材60の外 周端との間についても、ネジ部材60の挿入が 滑に行える程度の隙間58d4が設けられ、その 具体的な数値範囲としては、千分の数十mm~1mm である。

 上記した第2の実施例によれば、圧油の供 給によって受圧部材58bが半径方向外側に膨出 したとしても、回転軸58の中心側に対向する ジ部材60の外周面との間の隙間がなくなる で、言い換えれば、受圧部材58bの貫通孔(58b4 +58b5)の内周面と遊嵌部材58eの外周面(係合部58 e1 +軸部58e2 、いわゆる外周端)との間の隙間 58d3、あるいは遊嵌部材58eの貫通孔58e3とネジ 材60の外周端との間の隙間58d4がなくなるま 、受圧部材58bは、その係合面(底部58b6)とネ 部材60との相対的な位置が変化するため、 嵌部材58eを介して受圧部材58bを押圧するネ 部材60に対して、これを傾斜させる(撓ませ )方向への押圧力は、全く伝達されない、あ いは従来に比べて著しく減少する。これに り、従来のように圧油等の圧力流体供給時 フレームが歪むことに起因する、ワークの 度ズレや加工用ヘッドの位置ズレ(角度ズレ )が抑えられるため、従来に比べてワークに する精密加工が可能になる。なお、図6にお る隙間58d2 について、第1の実施例における 隙間34d2と同様に設けられることは言うまで ない。

 上記した第2の実施例では、受圧部材58bに 設けられる有底状の複数の貫通孔に、段差面 を有する遊嵌部材を挿入し、ネジ部材によっ て受圧部材をクランプスリーブのフランジ側 に押圧する例である。しかし、受圧部材側に 設けられる係合面、これに係合する係合部材 の形態について、このような構成に限定され ない。以下に示す第3の実施例は、受圧部材 押圧する締付け部材としての係合部材を、 金(ワッシャ)で構成するものであり、受圧部 材と回転軸の中心側(A軸)に対向するネジ部材 の対向面との間に、所定の隙間が設けられる ことにより、クランプ動作時に受圧部材が半 径方向外側に向かって変形したとしても、ネ ジ部材との間の隙間が変化することで吸収し 、第2の実施例と同様、ネジ部材に対して横 向(つまりA軸の半径方向外側)への作用力が わらないように構成される。(図7)

 なお、図7は、第3の実施例として、受圧 材とクランプスリーブの周辺部を簡略化し 図示するものであり、図6において、受圧部 58bの周辺部を軸端58b8側より見たものを示し ている。また、第2の実施例と同じ機能を奏 るものについては、図6と同じ符号を付して の詳説を省略する。

 図7を参照するに、円筒形状に設けられる 受圧部材58bには、ネジ部材60の軸部60aを受け れ可能な貫通孔58b10が、円周方向に間隔を いて複数設けられており、受圧部材58bは、 貫通孔58b10にそれぞれ挿入される複数のネジ 部材60および座金58fによって、クランプスリ ブ58aの図示しないフランジ部に取付けられ 。受圧部材58bの軸端58b8は、半径方向外側に 向かって延びる平面状に形成されていわゆる 係合面58b12が設けられている。他方、前記係 部材として機能されるリング状の座金58fは その軸端面が係合面として作用すべく平面 に設けられる。一方、その先端が雄ねじ形 されるネジ部材の軸部60aは、座金58fの貫通 、さらには上記配設される受圧部材58bの貫 孔58b10に挿入され、クランプスリーブ58aの 示しないフランジ部にこれに対応して設け れるネジ穴にそれぞれ螺入される。このよ にして、受圧部材58bは、円周方向に間隔を いて配置される複数のネジ部材60、複数の座 金58fによって、クランプスリーブ58aの図示し ないフランジ部に向けて押圧され、フランジ 部に対して取付けられる。

 締付け部材を構成するネジ部材60の軸部60 aの外周面と受圧部材58bの長穴状の貫通孔58b10 の内周端58b11との間には、上記第2実施例と同 様の隙間58d3を有するように、受圧部材58bが 設され、フランジ部に対して取付けられる そのように、受圧部材58bが取付けられたク ンプスリーブ58aは、上記第2の実施例と同様 貫通孔31b1 に嵌り合うように挿入され、そ フランジ部58a3は、ハウジング31bの図示しな い取付座に複数のネジ部材によって固着され る。ハウジング31bの内周面31b4と受圧部材58b 外周面58b2との間には、上記第1実施例と同様 の隙間58d2が設けられる。

 換言すれば、図7に示される装置は、受圧 部材58bのハウジング側に係合される軸端側の 反対側の軸端58b8には、半径方向外側に向か て延在する係合面58b12が設けられ、前記締付 け部材は、受圧部材58bの係合する軸端とは反 対側の軸端58b8に対して係合する係合面を有 る係合部材としての座金58fと、座金58fに係 されるネジ部材60とで構成される。そして、 受圧部材58bは、座金58fの係合面が係合された 状態でハウジング31b側であるクランプスリー ブ58aのフランジ部58a3に設けられる図示しな ネジ穴にネジ部材60がそれぞれ螺入されるこ とにより、クランプスリーブ58aを介してハウ ジング31b側に取付けられている。しかも、受 圧部材58bと回転軸(A軸)の回転中心側に対向す るネジ部材60の対向面である軸部60aの外周端 の間に、所定の隙間58d3が設けられる。

 上記した第3の実施例によれば、圧油の供 給によって受圧部材58bが半径方向外側に膨出 したとしても、回転軸(A軸)の中心側に対向す るネジ部材60の軸部60aの外周面との間の隙間5 8d3がなくなるまで、受圧部材58bは、その係合 面とネジ部材60との相対的な位置が変化する め、座金58fを介して受圧部材58bを押圧する ジ部材60に対して、これを傾斜させる(撓ま る)方向への押圧力は、全く伝達されないあ るいは従来に比べて著しく減少される。これ により、従来のように圧油等の圧力流体供給 時にフレームが歪むことに起因する、ワーク の角度ズレや加工用ヘッドの位置ズレ(角度 レ)が抑えられるため、従来に比べてワーク 対する精密加工が可能になる。

 上記第1~第3の実施例では、回転軸39の駆 源がいわゆるDDモータで構成される例である が、これ以外のモータ、回転駆動機構で構成 することも可能である。

 また第1~第3の実施例では、工具が取付け れるスピンドルユニット20の割出機構とし 、工作機械用の加工用ヘッドに組み込まれ 装置を一例として説明したが、これ以外の 出装置に適用可能である。例えば、ワーク 載置されるテーブルの角度を割り出すため 前記回転軸を備える割出装置(すなわち円テ ブル装置)とすることもできる。例えば、第 1の実施例(図5)を例として考えれば、スピン ルユニット20が省略され、また回転軸を構成 するフランジ部材39bの端面39b1が段差のない 面に形成され、また軸部材39aと軸受36とフラ ンジ部材39bとを結合するネジ部材15は、フラ ジ部材39bの端面39b1側より埋め込まれる形で 軸部材39aに対して螺入するように設けられる 。フランジ部材39bに平面として設けられる端 面39b1には、ワークを固着する図示しない治 が載置される、いわゆる円テーブル装置の ーブル面として機能する。なお、第1の実施 (図5)では、テーブル面と一体の回転軸39を 転駆動する機構が構成されていないが、公 の円テーブル装置のように、回転軸39aに対 てウオームホイールを一体に設けるととも 、例えば回転量を制御可能なサーボモータ 連結されるウオームスピンドルを、上記ウ ームホイールに噛合するように構成したり 第1実施例における脚部30aに倣ってDDモータ よって回転軸39を回転駆動するように構成さ れる。

 図5の実施例において、クランプスリーブ 34aは、フランジ部34a3の位置でハウジング31b 受圧部材34bにネジ部材34c1、34c2により固定さ れているが、その反フランジ側端部は、ハウ ジング31bと一体の固定側の部材に対して取付 けられていない。

このため、クランプ機構34のクランプ状態 、ワークの切削等の加工時に、加工ヘッド らの反力によって回転軸39の回転方向に大 なトルクが働く。ハウジング31bに対して固 され、回転軸39を保持するためのクランプス リーブ34aは、この大きなトルクが働くと、薄 肉部34a5とフランジ部34a3との間の円筒部34aに 周方向への歪みであるねじれが発生する。 のような円周方向の歪みは、フランジ部34a3 の円周方向の位置を基準としたとき、フレー ムとしてのハウジング31b側に固定されている フランジ部34a3の位置ではほとんどないが、 ランジ部34a3から薄肉部34a5に向けて軸方向に 進むにつれて次第に大きくなり、油圧の供給 によって膨出変形してシリンダ部38bを押圧す る薄肉部34a5の位置では大きく現れる。また フランジ部34a3と薄肉部34a5との軸方向の距離 が長く設けられる割出装置ほど、円周方向の 歪み量(ねじれ量)が大きくなり、この結果、 ークに対する加工精度が悪くなるほか、円 部34a、その一部である薄肉部34a5に金属疲労 が発生し易くなる。

図8ないし図12は、図5の実施例において、 肉部34a5の位置での大きな歪みを抑えるため 、クランプスリーブ34aの円筒部34a2の反フラ ンジ側端部を、クランプスリーブ34aに比べ、 剛性を高められた受圧部材34bに対して相対的 に回転不能に係止する例を示している。受圧 部材34bは、例えば、剛性の高い材料を用いた り、円筒部34a2の肉厚よりも厚肉に設けるこ により、剛性を高めることができる。

図8の例は、受圧部材34bの反フランジ側端 に、内周面より半径方向内側に突出し、ク ンプスリーブ34aの係止端として機能される 部78を形成するとともに、円筒部34a2の反フ ンジ側端部をネジ70によって底部78に取付け 構造としてあり、図9の例は、円筒部34a2の フランジ側端面と受圧部材34bの端面とに環 のプレート71をあてがうように配置するとと もに、円筒部34a2に対して受圧部材34bをプレ ト71および2つのネジ72を介して連結する構造 としてある。また、図10の例は、クランプス ーブ34aのフランジ部34a3に受圧部材34bを複数 のねじ部材34c2に固着した状態で、円筒部34a2 反フランジ側端部と受圧部材34bの環状の底 78との間の空間に、その外形が円弧状でか その断面がくさび形の複数のスペーサ73を円 周方向に複数圧入し、円筒部34a2を隙間に圧 される複数のスペーサ73により受圧部材34bに 対して摩擦的に係り止め、締まりばめ状態の 構造としてある。

さらに、図11の例は、円筒部34a2の反フラン ジ側端部の外周面と受圧部材34bの端部内周面 とを半径方向に設けられる複数の凹凸の嵌ま り合い部、例えば、円筒部34a2の外周部34a6よ 突出して設けられる複数の凸部75と受圧部 34bの端部内周面34b3に上記凸部75に対応して 設される複数の凹部74との嵌まり合いによっ て、円筒部34a2の反フランジ側端部を受圧部 34bに対して相対的に回転不能に係止する。 記した切削加工時などで円筒部34a2に働く円 方向の回転トルクを、反フランジ側端部で 受圧部材34b側に逃がすことにより、フラン 部34a2と薄肉部34a5の円周方向の歪み量(ねじ 量)を抑える構造としてある。なお、凹凸の 嵌まり合い構造は、凹凸の嵌まり合い構造と 類似のスプラインやセレーションなどとする こともできる。また、図12の例は、円筒部34a2 の反フランジ側端部の外周面および受圧部材 34bの端部内周面の双方に、軸方向に沿って延 びるキー溝76を円周方向に間隔をおいて複数 成しておき、それらのキー溝76にキー77を圧 入することによって、薄肉部34a5の円周方向 ねじれを抑える構造としてある。なお、図11 および図12の例では、圧油供給にともなう押 力を受けて受圧部材34bの半径方向外側への 形が許容できる状態とできる。

上記のように、クランプスリーブ34aの薄肉 部34a5を中心としてその両側が、フレームと てのハウジング31b側に、円周方向に対して 対的に変位不能に止められているから、ワ クの切削等の加工時に回転軸39側から円周方 向に大きなトルクが働いたとしても、そのト ルクを、円筒部34a2の両側でハウジング31b側 逃がすことができる。すなわち、片側すな ちフランジ部34aのみによって止められた割 装置に比べ、円筒部34a2の一端あたりに働い 歪みを生じさせるトルクが半減される分、 ランプスリーブ34aの円筒部34a2の全体的な歪 み量(ねじれ量)を抑制できる。これによって より高い精度の加工が行え、クランプスリ ブ34aの疲労も低減できる。なお、図8ないし 図12の構成は、図6の実施例においても適用で きる。

 また円テーブル装置は、工作機械のベッ に対して直交する回転軸のみを有する装置 限らない。具体的には、2軸以上の回転軸の 割出機能を有する円テーブル装置に適用し、 それの1軸以上の各クランプ機構に本発明を 用可能である。

 なお、本発明は上記のいずれの実施形態 も限定されるものではなく、本発明の請求 囲を逸脱しない限りにおいて種々に変更す ことが可能である。