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Title:
INFORMATION INFLUENCE EVALUATION METHOD, INFORMATION INFLUENCE EVALUATION SYSTEM AND INFORMATION INFLUENCE EVALUATION PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051261
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an information influence evaluation method for carrying the processing of evaluating the degree of influence of notable transmitting information on an expression in influenced transmission information on the basis of the expression of the influenced transmission information as transmission information with reference to the notable transmission information. Furthermore, provided is an information influence evaluation system, which is provided with an influence degree evaluation means that carries the processing of evaluating the degree of influence of notable transmitting information on an expression in influenced transmission information on the basis of the expression of the influenced transmission information as transmission information with reference to the notable transmission information.

Inventors:
ISHIKAWA KAI (JP)
ANDO SHINICHI (JP)
NAKAZAWA SATOSHI (JP)
TAKEDA TOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068990
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
ISHIKAWA KAI (JP)
ANDO SHINICHI (JP)
NAKAZAWA SATOSHI (JP)
TAKEDA TOSHIO (JP)
International Classes:
G06Q30/00
Foreign References:
JP2003167990A2003-06-13
JP2007219880A2007-08-30
JP2007172051A2007-07-05
JP2003208538A2003-07-25
JP2005242851A2005-09-08
JP2007241983A2007-09-20
JP2006059120A2006-03-02
JP2006202253A2006-08-03
Other References:
TODA T. ET AL.: "Blog Kiji kara no Topic Betsu Hyoban Joho Hensen Pattern no Chushutsu Shuho ni Tsuite", INFORMATION PROCESSING SOCIETY OF JAPAN KENKYU HOKOKU, 3 July 2007 (2007-07-03), pages 201 - 206
ARAKAWA T. ET AL.: "Denshi Keijiban ni Okeru Kaiwa Bunkatsu Shuho", DATABASE TO WEB JOHO SYSTEM NI KANSURU SYMPOSIUM RONBUNSHU, 30 November 2006 (2006-11-30), pages 27 - 34
OTSUKA S. ET AL.: "Web Access Log to sono Rikatsuyo", JOURNAL OF JAPANESE SOCIETY FOR ARTIFICIAL INTELLIGENCE, vol. 21, no. 4, July 2006 (2006-07-01), pages 410 - 415
FURUKAWA T. ET AL.: "Weblog ni Okeru User no Tsunagari to Etsuran Kodo no Bunseki", THE TRANSACTIONS OF THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS, vol. J88-B, no. 7, 2005, pages 1258 - 1266
Attorney, Agent or Firm:
KIMURA, Mitsuru (Kyohan Building 7, Kandanishiki-cho 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 54, JP)
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Claims:
 被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行することを特徴とする、
 情報影響力評価方法。
 前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集し、
 前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集し、
 前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに前記着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 前記利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 前記被影響発信情報を収集し、
 前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
 前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記特定表現との組を抽出し、
 抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求め、
 求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める、
 請求項1に記載の情報影響力評価方法。
 予め記憶手段に記憶する発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出し、
 予め記憶手段に記憶する対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める、
 請求項9に記載の情報影響力評価方法。
 被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する影響度評価手段を備えることを特徴とする、
 情報影響力評価システム。
 前記影響度評価手段は、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価または表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集する発信情報収集手段を備え、
 影響度評価手段は、前記発信情報収集手段が収集した前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記発信情報収集手段が収集した前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 影響度評価手段は、被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集する履歴情報収集手段を備え、
 影響度評価手段は、前記履歴情報収集手段が収集した前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記履歴情報収集手段が収集した前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 影響度評価手段は、被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 影響度評価手段は、前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに前記着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 影響度評価手段は、利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 前記被影響発信情報を収集する発信情報収集手段と、
 前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
 前記発信情報収集手段が収集した前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記被特定表現との組を抽出する特定表現抽出手段と、
 前記特定表現抽出手段が抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求めるスコア算出手段と、
 前記スコア算出手段が求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める影響度計算手段と、を備える、
 請求項11に記載の情報影響力評価システム。
 発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを予め記憶する特定表現抽出パタン記憶手段と、
 対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを予め記憶するスコア算出パタン記憶手段とを備え、
 特定表現抽出手段は、前記特定表現抽出パタン記憶手段が記憶する前記特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出し、
 スコア算出手段は、前記スコア算出パタン記憶手段が記憶するスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める、
 請求項19に記載の情報影響力評価システム。
 コンピュータに、
 被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する影響度評価処理を実行させる、
 情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 前記影響度評価処理で、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集する発信情報収集処理を実行させ、
 影響度評価処理で、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 影響度評価処理で、被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集する発信情報収集処理を実行させ、
 影響度評価処理で、前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
 前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 影響度評価処理で、被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 影響度評価処理で、前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに当該着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 影響度評価処理で、利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 前記被影響発信情報を収集する発信情報収集処理と、
 前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
 前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記特定表現との組を抽出する特定表現抽出処理と、
 抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求めるスコア算出処理と、
 求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める影響度計算処理と、を実行させる、
 請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
 コンピュータに、
 特定表現抽出処理で、予め記憶手段に記憶する発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出する処理を実行させ、
 スコア算出処理で、予め記憶手段に記憶する対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める処理を実行させる、
 請求項29に記載の情報影響力評価用プログラム。
Description:
情報影響力評価方法、情報影響 評価システム及び情報影響力評価用プログ ム

 本発明は、ある発信された情報(以下、発 信情報)が、他の発信情報や受信者に及ぼし 影響の大きさ(影響力)を評価する技術に関す る。

 学術論文の末尾等にある引用文献リストを 引として用いる引用索引(Citation Index)が、E.  Garfield によって考案されている(非特許文 1参照)。
非特許文献1に記載された引用索引は、文献 引用された数、その時間変化等に基づいて 各研究分野において用いられる文献やその 載ジャーナルの重要度を定量的に分析する 法である。

 また、Webページの重要度を、そのWebペー に張られたリンクの数等に基づいて自動的 判定する方法(PageRank Citation Ranking )がL. Pa ge 等によって考案されている(非特許文献2参 照)。

 非特許文献2に記載された方法は、ページ の重要度を評価する際に、ページの被リンク 数だけでなく、各リンクの重要度も考慮する 。リンクの重要度は、リンク元のページの重 要度とリンク元のページの総リンク数とに基 づいて評価される。そのようにすることによ り、重要度の高いリンクが多数張られている ページほど重要度が高いと評価される。また 、重要度の高いページからのリンクや厳選さ れたリンクほど重要度が高いと評価される。

E. Garfield, “Citation Indexes for Science”, Reprinted in Essays of an Information Scientist, Vol .6, p.468-471, 1983. L. Page, Sergey Brin, Rajeev Motwani, Terry Win ograd, “The PageRank Citation Ranking: Bringing Orde r to the Web ”, 1998.

 非特許文献2に開示されている重要度評価 方法は、Webページのリンク構造だけに基づい て、リンクの重要度とページの重要度とを計 算している。換言すれば、この方法は、Webペ ージやWebサイトの知名度を重要度として量る 方法である。しかし、実際には、ネットワー ク上に公開された情報の中には、一部のユー ザにしか知られていない知名度の低い情報で ありながら、閲覧者の意見や行動に大きな影 響を及ぼす影響度の高い情報が存在する。

 例えば、マーケティングやCRM(Customer Relat ionship Management)等の分野では、このような知 度が低くても影響力が大きい情報を即時に 集したいという要求がある。非特許文献2に 記載された重要度評価方法は、このような知 名度が低いが影響力が大きい情報の重要度を 適切に評価することはできない。

 本発明は、上記実情に基づいてなされた のであり、ある発信情報が他の発信情報や 信者に及ぼしている影響力を、高い即時性 高い精度とで定量的に分析することを可能 することを目的とする。

 本発明による情報影響力評価方法は、被 響発信情報は着目発信情報を参照した発信 報であって、前記被影響発信情報が含む表 に基づいて、前記着目発信情報が前記表現 及ぼした影響度を評価する処理を実行する とを特徴とする。

 本発明による情報影響力評価システムは 被影響発信情報は着目発信情報を参照した 信情報であって、前記被影響発信情報が含 表現に基づいて、前記着目発信情報が前記 現に及ぼした影響度を評価する処理を実行 る影響度評価手段を備えることを特徴とす 。

 本発明による情報影響力評価用プログラ は、コンピュータに、被影響発信情報は着 発信情報を参照した発信情報であって、前 被影響発信情報が含む表現に基づいて、前 着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度 評価する影響度評価処理を実行させるため ものである。

 本発明によれば、ある発信情報が他の発 情報や受信者に及ぼしている影響力を、高 即時性と高い精度とで定量的に分析するこ ができる。

本発明の第1の実施形態に係る情報影響 力評価システムの物理的構成の一例を示すブ ロック図である。 図1に示すコンピュータの構成の一例を 示すブロック図である。 本発明による情報影響力評価システム 機能構成の一例を示すブロック図である。 情報影響力評価システムが実行する処 の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態による情報影響力評価シ ステムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における情報影響力評価 システムが実行する処理の流れを示すフロー チャートである。 第3の実施形態による情報影響力評価シ ステムの構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態における情報影響力評価 システムが実行する処理の流れを示すフロー チャートである。 ネットワーク上の発信情報の有向リン 関係と時間関係の例を示す説明図である。 発信情報の発信者と発信情報の内容の 例を示す説明図である。 発信情報の属性値の例を示す説明図で ある。 特定表現抽出パタンの例を示す説明図 である。 発信情報から抽出された発信者情報、 対象情報及び特定表現の例を示す説明図であ る。 表現スコア変換パタンの例を示す説明 図である。 発信情報に対して求められる発信者情 報、対象情報、及び表現スコアの組の例を示 す説明図である。 着目発信情報に対する被影響履歴情報 、競合被履歴情報及び対照発信情報の例を示 す説明図である。 作成される各履歴情報の例を示す説明 図である。 作成される各履歴情報の属性値の例を 示す説明図である。 特定履歴抽出パタンの例を示す説明図 である。 作成される履歴情報の利用者情報、対 象情報及び特定履歴の組の例を示す説明図で ある。 履歴スコア変換パタンの例を示す説明 図である。 履歴情報に対して求められる利用者情 報、対象情報及び履歴スコアの組の例を示す 説明図である。 発信情報に対して求められる発信者情 報、対象情報及び影響スコアの組の例を示す 説明図である。 情報影響力評価システムの最小の構成 例を示すブロック図である。

符号の説明

10,20,30 評価システム
100 入力装置
200 出力装置
300 コンピュータ
3001 プロセッサ
3002 記憶装置
3003 RAM
3004 インタフェース
301a,301c 発信情報収集部
302 特定表現抽出部
303 表現スコア変換部
304a,304b,304c 影響度計算部
305b,305c 履歴情報収集部
306 特定履歴抽出部
307 履歴スコア変換部
400 補助記憶装置
401 特定表現抽出パタン記憶部
402 表現スコア変換パタン記憶部
403 特定履歴抽出パタン記憶部
404 履歴スコア変換パタン記憶部
500 通信装置
600 ネットワーク

実施形態1.
 以下、本発明の第1の実施形態について図面 を参照して説明する。本実施形態に係る情報 影響力評価システム(以下、評価システム)は 発信されたある情報が他の発信情報や受信 に及ぼしている影響力を、利用者が定量的 分析することを可能とする。

 概略的に説明すると、この評価システム 、発信された情報(ネットワークを介してア クセス可能にされた情報:ブログ、ニュース 事、掲示板等のWebページ、又は電子メール の情報。以下、着目発信情報という。)が閲 者に及ぼした影響の大きさ(影響力)を、高 即時性と高い精度とで定量的に求めること 可能とする。

 影響力を評価するため、この評価システ は、まず、着目発信情報に呼応して発信さ たという対応関係(例えば、ハイパーリンク やトラックバック、書き込み、返信等の形態 での対応関係)が存在する発信情報(Webページ ブログ、Webページや掲示板への書き込み、 は電子メール等の情報)を、被影響発信情報 としてネットワーク上から収集する。評価シ ステムは、これらの被影響発信情報とほぼ同 一の時期に発信され、かつ着目発信情報に呼 応して発信されたという対応関係が存在しな い(着目発信情報とは無関係に発信された)発 情報を、対照(比較用)発信情報としてネッ ワーク上から収集する。

 次いで、評価システムは、収集した被影 発信情報と対照発信情報とを用いて、発信 が各対象に対して下した評価や、発信者が 発信情報に対して行った行動の記述に基づ て、発信者情報、対象情報及び表現スコア( 各情報に含まれている表現に与えられている スコア)の組を求める。ここで、表現スコア は、各情報に含まれている表現に与えられ いるスコアを意味する。そして、評価シス ムは、被影響発信情報及び対照発信情報で 各対象に対する表現スコアの比較により、 目発信情報の影響力を求める。

 また、評価システムは、被影響発信情報 着目発信情報以外の発信情報にも呼応して 信されたという対応関係が存在するか否か 判別する。評価システムは、この対応関係 存在する場合、その発信情報を、着目発信 報と競合関係にある発信情報を、競合発信 報として収集する。また、評価システムは 競合発信情報に呼応して発信されたという 応関係が存在する発信情報(すなわち、競合 発信情報に対する被影響発信情報)を、競合 影響発信情報として収集する。さらに、評 システムは、これらの被影響発信情報又は 合被影響発信情報とほぼ同一の時期に発信 れ、かつ着目発信情報又は競合発信情報の ずれか1つ又は複数に呼応して発信されたと う対応関係が存在しない(無関係に発信され た)発信情報を、対照発信情報としてネット ーク上から収集する。

 次いで、評価システムは、収集した各発 情報を用いて、発信者が各対象に対して下 た評価や、発信者が各対象に対して行った 動の記述に基づいて、発信者情報、対象情 及び表現スコアの組を求める。そして、評 システムは、被影響発信情報、競合被影響 信情報及び対照発信情報での各対象に対す 表現スコアの比較により、着目する発信情 の影響度を求める。

 また、評価システムは、着目発信情報を 覧したネットワーク利用者の閲覧以降一定 間内におけるコンピュータ又はネットワー 等の利用履歴(インターネット/イントラネ ト上でのオンライン購入/予約、Web検索、Web ージ閲覧、ファイルのダウンロード等の履 )を、被影響履歴情報として収集する。さら に、評価システムは、被影響履歴情報と同時 期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧して いないネットワーク利用者によるコンピュー タ又はネットワーク等の利用履歴を、対照発 信情報としてネットワーク上から収集する。

 次いで、評価システムは、これらの収集 た各履歴情報を用いて、利用者が様々な対 (もの:物体や情報等)に対して、コンピュー 又はネットワーク等を介して行った行為(購 入、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の行 為)が記録された履歴に基づいて、利用者情 、対象情報及び履歴スコアの組を求める。 して、評価システムは、被影響履歴情報及 対照発信情報での各対象に対する履歴スコ の比較により、着目する発信情報の影響度 求める。

 また、評価システムは、被影響履歴情報 着目発信情報以外の発信情報の閲覧以降一 時間内における履歴情報である場合、この うな着目発信情報と競合関係にある発信情 を、競合発信情報として収集する。また、 価システムは、これらの競合発信情報の閲 以降一定時間内における履歴情報(すなわち 、競合発信情報に対する被影響履歴情報)を 競合被影響履歴情報として収集する。さら 、評価システムは、これらの被影響履歴情 又は競合被影響履歴情報と同時期に記録さ 、かつ着目発信情報又は競合発信情報のい れか1つ又は複数を閲覧していない若しくは 覧後一定時間以上経過しているネットワー 利用者の履歴情報を、対照発信情報として ットワークから収集する。

 次いで、評価システムは、収集した各履 情報を用いて、利用者が様々な対象に対し 、コンピュータ又はネットワーク等を介し 行った行為(購入、予約、検索、閲覧、ダウ ンロード等の行為)が記録された履歴に基づ て、利用者情報、対象情報及び履歴スコア 組を求める。そして、評価システムは、被 響履歴情報、競合被影響履歴情報及び対照 信情報での各対象に対する履歴スコアの比 により、着目する発信情報の影響力を求め 。

 また、評価システムは、上記に示した影 力の算出方法の組み合わせによって、着目 る発信情報の影響度を求めてもよい。

 次に、第1の実施形態に係る情報影響力評価 システム10の物理的な構成について説明する
 評価システム10は、図1に示すように、入力 置100と、出力装置200と、コンピュータ300と 補助記憶装置400と、通信装置500と、を含む

 入力装置100は、例えば、キーボードやマ ス等の入力デバイスによって実現され、利 者の操作に従って各種情報を入力するもの ある。また、入力装置100は、例えば、デー ベース装置から各種情報を抽出するもので ってもよい。

 出力装置200は、コンピュータ300の指示に って、各種情報を出力する機能を備える。 えば、出力装置200は、ディスプレイ装置等 表示装置によって実現され、コンピュータ3 00の指示に従って、各種情報を表示する。ま 、例えば、出力装置200は、プリンタ等の印 装置によって実現され、コンピュータ300の 示に従って、各種情報を印刷する。また、 力装置200は、例えば、情報処理装置の入出 部によって実現され、情報処理装置が備え データベース装置に各種情報をファイル出 するものであってもよい。

 コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ; ータ処理装置)300は、後述する影響力を評価 する処理を実行する装置である。具体的には 、コンピュータ300は、図2に示すように、プ セッサ3001と、記憶装置3002と、RAM3003と、イ タフェース3004とを備える。

 プロセッサ3001は、マイクロプロセッサ等 から構成され、記憶装置3002に格納されてい 、プログラムを実行し、後述する評価処理 行う。

 記憶装置3002は、ROM(Read Only Memory),ハード ディスク装置などから構成され、プロセッサ 3001が実行するプログラムや、固定データを 憶する。プログラムは、プロセッサ3001に、 目する発信情報である着目発信情報に対し 、当該着目発信情報を参照して発信された 信情報である被影響発信情報中の表現に基 いて、着目発信情報が表現に及ぼした影響 を評価する影響度評価処理を実行させるた のプログラムを含む。

 RAM(Random Access Memory)3003は、プロセッサ300 1のワークエリアとして機能する。

 インタフェース3004は、外部の装置(入力 置100,出力装置200,補助記憶装置400,通信装置50 0等)との間で、データを送受信する。

 図1に示す補助記憶装置400は、ハードディ スク装置等から構成され、種々のデータを格 納する。

 通信装置500は、コンピュータ300と、外部 置との間で、ネットワーク600を介した通信 行う。

 ネットワーク600は、例えば、インターネ ト等の広域ネットワークから構成される。

 上記図1及び図2に示す物理的構成により、 3に示す機能構成が実現される。
 具体的には、コンピュータ300は、発信情報 集部301aと、特定表現抽出部302と、表現スコ ア変換部303と、影響度計算部304aとして機能 る。
 また、補助記憶装置400は、特定表現抽出パ ン記憶部401と表現スコア変換パタン記憶部4 02として機能する。

 発信情報収集部301aは、具体的には、プロ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 することによって実現される。発信情報収集 部301aは、入力装置100を介して入力される着 発信情報に呼応して発信されたという対応 係が存在する発信情報を収集する機能を備 る。以下、着目発信情報に呼応して発信さ たという対応関係が存在する発信情報を、 影響発信情報という。なお、発信情報収集 301aは、例えば、ユーザの操作に従って、ネ トワーク600を介して受信することによって 被影響発信情報を収集する。

 なお、着目発信情報に呼応して発信され という対応関係としては、例えば、ハイパ リンクやトラックバック、書き込み、返信 の形態での対応関係がある。また、収集さ る被影響発信情報としては、例えば、Webペ ジや、ブログ、Webページや掲示板への書き み、電子メール等の情報がある。

 また、発信情報収集部301aは、これらの被 影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目 発信情報に呼応して発信されたという対応関 係が存在しない発信情報を、ネットワーク600 上から収集する機能を備える。以下、被影響 発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信 情報に呼応して発信されたという対応関係が 存在しない発信情報を、対照発信情報という 。なお、発信情報収集部301aは、例えば、ユ ザの操作に従って、ネットワーク600を介し 受信することによって、対照発信情報を収 する。

 また、発信情報収集部301aは、収集した被 影響発信情報や対照発信情報のいずれかに該 当する発信情報を、それぞれ発信者情報とと もに特定表現抽出部302に送る(出力する)機能 備える。なお、発信者情報とは、発信者を 定可能な情報であり、例えば、発信情報のU RLや発信者のIDである。

 さらに、発信情報収集部301aは、各発信情 報が被影響発信情報に該当するか否かや、着 目発信情報の対照発信情報に該当するか否か 等の各発信情報の属性を示す属性値を求め、 影響度計算部304aに送る(出力する)機能を備え る。

 特定表現抽出部302は、具体的には、プロ ラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 ることによって実現される。特定表現抽出 302は、発信情報収集部301aによって収集され た発信情報に基づいて、補助記憶装置400(具 的には、後述する特定表現抽出パタン記憶 401)に記憶された特定表現抽出パタンを用い 、対象情報と特定表現との組を抽出する機 を備える。この場合、特定表現抽出部302は 発信者が様々な対象に対して行う発言者の 価や意見、発言者が関連して行った行動等 記述した表現から、対象情報と特定表現と 組を抽出する。また、特定表現抽出部302は 発信者情報、及び抽出した対象情報と特定 現との組を表現スコア変換部303に送る(出力 する)機能を備える。

 なお、対象情報とは、発信情報中に含ま る影響力の評価対象となる情報(例えば、発 信情報に含まれる名詞)である。また、特定 現とは、発信情報中に含まれる対象情報に する何らかの作用を特定可能な表現(例えば 動詞や形容詞)である。

 表現スコア変換部303は、具体的には、プ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実 することによって実現される。表現スコア 換部303は、特定表現抽出部302によって抽出 れた対象情報と特定表現との組から、補助 憶装置400(具体的には、後述する表現スコア 変換パタン記憶部402)に記憶された表現スコ 変換パタンを用いて、表現スコアを求める 能を備える。また、表現スコア変換部303は 発信者情報、対象情報、特定表現及び求め 表現スコアの組を出力する機能を備える。

 影響度計算部304aは、具体的には、プログ ラムに従ってコンピュータ300が処理を実行す ることによって実現される。影響度計算部304 aは、発信情報収集部301aによって得られた(求 められた)各発信情報の属性値と、表現スコ 変換部303によって得られた(求められた)各発 信情報に対応する発信者情報、対象情報及び 表現スコアの組とに基づいて、着目発信情報 の影響度を計算する機能を備える。また、影 響度計算部304aは、求めた着目発信情報の影 度を出力装置200に出力させる機能を備える なお、影響度とは、ある発信情報が他の発 情報や受信者に及ぼしている影響の度合い 示す情報である。

 特定表現抽出パタン記憶部401は、発信情 から対象情報と特定表現との組を抽出する めのパタンである特定表現抽出パタンを記 する。本実施形態では、特定表現抽出パタ 記憶部401は、発信者が様々な対象に対して う発言者の評価や意見及び発信者が関連し 行う行動等を記述した表現と、対象情報及 特定表現の組との対応関係を記述した特定 現抽出パタンを記憶する。

 なお、特定表現抽出パタン記憶部401が記 する特定表現抽出パタンは、例えば、評価 ステム10の構築時に予め作成され特定表現 出パタン記憶部401に登録されていてもよい また、特定表現抽出パタンは、例えば、入 装置100からの入力操作に応じてユーザによ て編集可能に構成され、評価システム10は、 ユーザの操作に従って、特定表現抽出パタン 記憶部401が記憶する特定表現抽出パタンを随 時更新するようにしてもよい。

 表現スコア変換パタン記憶部402は、対象 報と特定表現との組から表現スコアに変換 るためのパタンである表現スコア変換パタ を記憶する。本実施形態では、表現スコア 換パタン記憶部402は、対象情報及び特定表 の組と、表現スコアとの対応関係を記述し 表現スコア変換パタンを記憶する。

 なお、表現スコア変換パタン記憶部402が 憶する表現スコア変換パタンは、例えば、 価システムの構築時に作成され表現スコア 換パタン記憶部402に登録されていてもよい また、表現スコア変換パタンは、例えば、 力装置100からの入力操作に応じてユーザに って編集可能に構成され、評価システム10 、ユーザの操作に従って、表現スコア変換 タン記憶部402が記憶する表現スコア変換パ ンを随時更新するようにしてもよい。

 なお、本実施形態において、評価システ 10が備える記憶装置3002(例えば、パーソナル コンピュータ等の情報処理装置が備えるハー ドディスク装置やメモリ)は、ある発信情報 他の発信情報や受信者に及ぼしている影響 を評価するための各種プログラムを記憶し いる。例えば、評価システム10が備える記憶 装置3002は、プロセッサ3001に、着目する発信 報である着目発信情報に対して、当該着目 信情報を参照して発信された発信情報であ 被影響発信情報中の表現に基づいて、着目 信情報が表現に及ぼした影響度を評価する 響度評価処理を実行させるための情報影響 評価用プログラムを記憶している。

 次に、動作について説明する。図4は、評 価システム10が実行する処理の流れを示すフ ーチャートである。まず、発信情報収集部3 01aは、入力装置100を介して入力される着目発 信情報に呼応して発信されたという対応関係 が存在する発信情報を、被影響発信情報とし て収集する。また、発信情報収集部301aは、 れらの被影響発信情報と同時期に発信され かつ着目発信情報に呼応して発信されたと う対応関係が存在しない発信情報を、対照 信情報としてネットワーク600上(NW)から収集 る(ステップS11)。例えば、発信情報収集部30 1aは、ユーザによって発信情報の検索操作や 得操作が行われたことに基づいて、ネット ーク600を介して、被影響発信情報や対照発 情報を各サイトから収集する。

 次に、発信情報収集部301aは、収集した被 影響発信情報や対照発信情報のいずれかに該 当する発信情報を、それぞれ発信者情報とと もに特定表現抽出部302に送る(出力する)。さ に、発信情報収集部301aは、各発信情報が被 影響発信情報に該当するか否かや、着目発信 情報の対照発信情報に該当するか否か等の各 発信情報の属性値を、影響度計算部304aに送 (出力する)。

 次に、特定表現抽出部302は、ステップS11 発信情報収集部301aによって収集された発信 情報に基づいて、特定表現抽出パタン記憶部 401に記憶された特定表現抽出パタンを用いて 、対象情報と特定表現との組を抽出する(ス ップS12)。この場合、特定表現抽出部302は、 信者が様々な対象に対して行う発言者の評 や意見、発言者が関連して行った行動等を 述した表現から、対象情報と特定表現との を抽出する。また、特定表現抽出部302は、 信者情報、及び抽出した対象情報と特定表 との組を表現スコア変換部303に送る(出力す る)。

 次に、表現スコア変換部303は、ステップS 12で特定表現抽出部302によって抽出された対 情報と特定表現との組から、表現スコア変 パタン記憶部402に記憶された表現スコア変 パタンを用いて、表現スコアを求める(ステ ップS13)。そして、表現スコア変換部303は、 信者情報、対象情報、特定表現及び求めた 現スコアの組を出力する。

 さらに、影響度計算部304aは、ステップS11 で発信情報収集部301aによって得られた(求め れた)各発信情報の属性値と、ステップS13で 表現スコア変換部303によって得られた(求め れた)各発信情報の発信者情報、対象情報及 表現スコアの組とに基づいて、着目発信情 の影響度を計算する(ステップS14)。そして 影響度計算部304aは、求めた着目発信情報の 響度を出力装置200に出力させる。

 以上のように、本実施形態によれば、あ 発信情報(Webページの情報の他、電子メール 等の情報も含まれる)が他の発信情報や受信 に及ぼしている影響力を、高い即時性と高 精度とで定量的に分析することを可能とす 。

 例えば、非特許文献2に記載された情報間 のリンク構造のみから重要度を計算する方法 では、原理的に、その情報の知名度を重要度 として量ることしかできない。そのため、知 名度の低い情報でありながら、閲覧者の意見 や行動に大きな影響を及ぼす影響度の高い情 報を適切に評価することはできず、ある発信 情報がネットワーク上の多くのユーザに知ら れるまでは適切な評価を得ることはできない 。

 これに対して、本実施形態では、評価シ テム10は、被影響発信情報中の表現から表 スコアを求め、求めた表現スコアに基づい 発信情報の影響力を評価する。そのため、 の被影響発信情報がネットワーク上の多く ユーザに知られていない段階から、情報が 覧者に及ぼしている影響の大きさを即時に 価することができる。

 さらに、本実施形態によれば、評価シス ム10は、被影響発信情報とともに対照発信 報からも表現スコアを求め、被影響発信情 及び対照発信情報の両者の表現スコアの差 ら、発信情報の影響以外の要因が閲覧者に ぼす影響を除いた影響度を得る。そのため 発信情報が直接的に閲覧者に与えた影響の きさをより精度良く評価することができる

実施形態2.
 次に、本発明の第2の実施形態について図面 を参照して説明する。図5は、第2の実施形態 よる評価システム20の構成例を示すブロッ 図である。図5に示すように、本実施形態で 、評価システム20は、入力装置100と、出力 置200と、プログラム制御により動作するコ ピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ 理装置)300と、補助記憶装置400と、通信装置5 00を含む。

 本実施形態において、入力装置100、出力 置200及び通信装置500の機能は、第1の実施形 態で示したそれらの機能と同様である。

 コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ; ータ処理装置)300は、発信情報収集部301aと 特定表現抽出部302と、表現スコア変換部303 、履歴情報収集部305bと、特定履歴抽出部306 、履歴スコア変換部307と、影響度計算部304b とを含む。これらの部は、それぞれ概略以下 のように動作する。

 なお、本実施形態において、発信情報収 部301a、特定表現抽出部302、及び表現スコア 変換部303の機能は、第1の実施形態で示した れらの機能と同様である。

 履歴情報収集部305bは、具体的には、プロ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 することによって実現される。履歴情報収集 部305bは、入力装置100を介して入力される着 発信情報を閲覧したネットワーク利用者が その閲覧以降の一定時間内において利用し コンピュータ又はネットワーク等の利用履 を収集する機能を備える。以下、着目発信 報を閲覧したネットワーク利用者が、その 覧以降の一定時間内において利用したコン ュータ又はネットワーク等の利用履歴を、 影響履歴情報という。なお、履歴情報収集 305bは、例えば、ユーザ(ネットワーク利用者 )が利用するサイトのサーバから、ネットワ ク600を介してログ情報を受信することによ て、被影響履歴情報を収集する。

 なお、収集される被影響履歴情報として 、例えば、インターネット/イントラネット 上でのオンライン購入/予約や、Web検索、Web ージ閲覧、ファイルのダウンロード等のロ 情報がある。

 また、履歴情報収集部305bは、これらの被 影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目 発信情報を閲覧していないネットワーク利用 者によるコンピュータ又はネットワーク等の 利用履歴を、ネットワーク600上から収集する 機能を備える。以下、被影響履歴情報と同時 期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧して いないネットワーク利用者によるコンピュー タ又はネットワーク等の利用履歴を、対照履 歴情報という。なお、履歴情報収集部305bは 例えば、ユーザ(ネットワーク利用者)が利用 するサイトのサーバから、ネットワーク600を 介してログ情報を受信することによって、対 照履歴情報を収集する。

 また、履歴情報収集部305bは、収集した被 影響履歴情報や対照履歴情報のいずれかに該 当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とと もに特定履歴抽出部306に送る(出力する)機能 備える。なお、利用者情報とは、ユーザ(ネ ットワーク利用者)を特定可能な情報であり 例えば、ユーザのIDである。

 さらに、履歴情報収集部305bは、各履歴情 報が被影響履歴情報に該当するか否かや、着 目発信情報の対照履歴情報に該当するか否か 等の各履歴情報の属性を示す属性値を求め、 影響度計算部304bに送る(出力する)機能を備え る。

 特定履歴抽出部306は、具体的には、プロ ラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 ることによって実現される。特定履歴抽出 306は、履歴情報収集部305bによって収集され た利用履歴に基づいて、補助記憶装置400(具 的には、後述する特定履歴抽出パタン記憶 403)に記憶された特定履歴抽出パタンを用い 、対象情報と特定履歴との組を抽出する機 を備える。この場合、特定履歴抽出部306は ユーザが様々な対象に対してコンピュータ はネットワーク等を介して行った行為が記 された履歴から、対象情報と特定履歴との を抽出する。また、特定履歴抽出部306は、 用者情報、及び抽出した対象情報と特定履 との組を履歴スコア変換部307に送る(出力す る)機能を備える。

 なお、ユーザが様々な対象に対してコン ュータ又はネットワーク等を介して行った 為としては、例えば、購入や、予約、検索 閲覧、ダウンロード等の行為がある。

 履歴スコア変換部307は、具体的には、プ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実 することによって実現される。履歴スコア 換部307は、特定履歴抽出部306によって抽出 れた対象情報と特定履歴との組から、補助 憶装置400(具体的には、後述する履歴スコア 変換パタン記憶部404)に記憶された履歴スコ 変換パタンを用いて、履歴スコアを求める 能を備える。また、履歴スコア変換部307は 利用者情報、対象情報、及び求めた履歴ス アの組を出力する機能を備える。

 影響度計算部304bは、具体的には、プログ ラムに従ってコンピュータ300が処理を実行す ることによって実現される。影響度計算部304 bは、発信情報収集部301aによって得られた(求 められた)各発信情報の属性値と、表現スコ 変換部303によって得られた(求められた)各発 信情報に対応する発信者情報、対象情報及び 表現スコアの組と、履歴情報収集部305bによ て得られた(求められた)各履歴情報の属性値 と、履歴スコア変換部307によって得られた( められた)各履歴情報に対応する利用者情報 対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて 着目発信情報の影響度を計算する機能を備 る。また、影響度計算部304bは、求めた着目 発信情報の影響度を出力装置200に出力させる 機能を備える。

 また、本実施形態では、補助記憶装置400 、特定表現抽出パタン記憶部401と、表現ス ア変換パタン記憶部402と、特定履歴抽出パ ン記憶部403と、履歴スコア変換パタン記憶 404とを含む。これらの部は、それぞれ概略 下のような情報を記憶する。

 なお、特定表現抽出パタン記憶部401及び 現スコア変換パタン記憶部402が記憶する情 は、第1の実施形態で示した情報と同様であ る。

 特定履歴抽出パタン記憶部403は、履歴情 から特定履歴を抽出するためのパタンであ 特定履歴抽出パタンを記憶する。本実施形 では、特定履歴抽出パタン記憶部403は、利 者が様々な対象に対してコンピュータ又は ットワーク等を介して行った行為が記録さ た履歴と、対象情報及び特定履歴の組との 応関係を記述した特定履歴抽出パタンを記 する。なお、特定履歴とは、例えば、購入 、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の履 のことである。

 なお、特定履歴抽出パタン記憶部403が記 する特定履歴抽出パタンは、例えば、評価 ステム20の構築時に作成され特定履歴抽出 タン記憶部403に登録されていてもよい。ま 、特定履歴抽出パタンは、例えば、入力装 100からの入力操作に応じてユーザによって 集可能に構成され、評価システム20は、ユー ザの操作に従って、特定履歴抽出パタン記憶 部403が記憶する特定履歴抽出パタンを随時更 新するようにしてもよい。

 履歴スコア変換パタン記憶部404は、対象 報と特定履歴との組から履歴スコアに変換 るためのパタンである履歴スコア変換パタ を記憶する。本実施形態では、履歴スコア 換パタン記憶部404は、対象情報及び特定履 の組と、履歴スコアとの対応関係を記述し 履歴スコア変換パタンを記憶する。

 なお、履歴スコア変換パタン記憶部404が 憶する履歴スコア変換パタンは、例えば、 価システム20の構築時に作成され履歴スコ 変換パタン記憶部404に登録されていてもよ 。また、履歴スコア変換パタンは、例えば 入力装置100からの入力操作に応じてユーザ よって編集可能に構成され、評価システム20 は、ユーザの操作に従って、履歴スコア変換 パタン記憶部404が記憶する履歴スコア変換パ タンを随時更新するようにしてもよい。

 次に、動作について説明する。図6は、第 2の実施形態における評価システム20が実行す る処理の流れを示すフローチャートである。 なお、本実施形態において、ステップS11~ス ップS13の処理は、第1の実施形態で示したそ らの処理と同様である。

 次に、履歴情報収集部305bは、入力装置100 を介して入力される着目発信情報を閲覧した ネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定 時間内において利用したコンピュータ又はネ ットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報 として収集する。また、履歴情報収集部305b 、これらの被影響履歴情報と同時期に記録 れ、かつ着目発信情報を閲覧していないネ トワーク利用者によるコンピュータ又はネ トワーク等の利用履歴を、対照履歴情報と てネットワーク600上から収集する(ステップS 24)。例えば、履歴情報収集部305bは、ネット ーク600を介してログ情報を受信することに って、被影響履歴情報や対照履歴情報を各 イトから収集する。

 次に、履歴情報収集部305bは、収集した被 影響履歴情報や対照履歴情報のいずれかに該 当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とと もに特定履歴抽出部306に送る(出力する)。さ に、履歴情報収集部305bは、各履歴情報が被 影響履歴情報に該当するか否かや、着目発信 情報の対照履歴情報に該当するか否か等の各 履歴情報の属性値を、影響度計算部304bに送 (出力する)。

 次に、特定履歴抽出部306は、ステップS24 履歴情報収集部305bによって収集された利用 履歴に基づいて、特定履歴抽出パタン記憶部 403に記憶された特定履歴抽出パタンを用いて 、対象情報と特定履歴との組を抽出する(ス ップS25)。この場合、特定履歴抽出部306は、 用者が様々な対象に対してコンピュータ又 ネットワーク等を介して行った行為が記録 れた履歴から、対象情報と特定履歴との組 抽出する。また、特定履歴抽出部306は、利 者情報、対象情報、及び特定履歴の組を履 スコア変換部307に送る(出力する)。

 次に、履歴スコア変換部307は、ステップS 25で特定履歴抽出部306によって抽出された対 情報と特定履歴との組から、履歴スコア変 パタン記憶部404に記憶された履歴スコア変 パタンを用いて、履歴スコアを求める(ステ ップS26)。そして、履歴スコア変換部307は、 用者情報、対象情報及び求めた履歴スコア 組を出力する。

 さらに、影響度計算部304bは、ステップS11 で発信情報収集部301aによって得られた(求め れた)各発信情報の属性値と、ステップS13で 表現スコア変換部303によって得られた(求め れた)各発信情報の発信者情報、対象情報及 表現スコアの組と、ステップS24で履歴情報 集部305bによって得られた(求められた)各履 情報の属性値と、ステップS26で履歴スコア 換部307によって得られた(求められた)各履 情報の利用者情報、対象情報及び履歴スコ の組とに基づいて、着目発信情報の影響度 計算する(ステップS27)。そして、影響度計算 部304bは、求めた着目発信情報の影響度を出 装置200に出力させる。

 以上のように、本実施形態の評価システ 20は、ある発信情報が他の発信情報や受信 に及ぼしている影響力を、第1の実施形態で した評価システム10と比較して、さらに高 精度で定量的に影響力を分析することを可 とする。

 すなわち、本実施形態では、被影響発信 報中の表現から表現スコアを求めることに えて、その被影響発信情報の閲覧後におけ 閲覧者のネットワークやコンピュータの利 履歴である被影響履歴情報からも履歴スコ を求める。そして、求めた表現スコア及び 歴スコアの両者に基づいて、その被影響発 情報がネットワーク上のユーザに及ぼして る影響度を評価する。そのようにすること より、その被影響発信情報に影響を受けて るが、その影響が情報発信のみでなく、ネ トショッピングや情報の検索閲覧等の様々 形で現れている場合にも、これらの影響を 括的に考慮してその被影響発信情報の影響 を求めることができる。従って、ある発信 報が他の発信情報や受信者に及ぼしている 響力を、さらに高い精度で定量的に分析す ことができる。

実施形態3.
 次に、本発明の第3の実施形態について図面 を参照して説明する。図7は、第3の実施形態 よる評価システム30の構成例を示すブロッ 図である。図7に示すように、本実施形態で 、情報影響力評価システム30は、入力装置10 0と、出力装置200と、プログラム制御により 作するコンピュータ(中央処理装置;プロセッ サ;データ処理装置)300と、補助記憶装置400と 通信装置500を含む。

 本実施形態において、入力装置100、出力 置200及び通信装置500の機能は、第1の実施形 態で示したそれらの機能と同様である。

 コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ; ータ処理装置)300は、発信情報収集部301cと 特定表現抽出部302と、表現スコア変換部303 、履歴情報収集部305cと、特定履歴抽出部306 、履歴スコア変換部307と、影響度計算部304c とを含む。これらの部は、それぞれ概略以下 のように動作する。

 なお、本実施形態において、特定表現抽 部302及び表現スコア変換部303の機能は、第1 の実施形態で示したそれらの機能と同様であ る。また、特定履歴抽出部306及び履歴スコア 変換部307の機能は、第2の実施形態で示した れらの機能と同様である。

 発信情報収集部301cは、具体的には、プロ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 することによって実現される。発信情報収集 部301cは、入力装置100を介して入力される着 発信情報に呼応して発信されたという対応 係が存在する発信情報を被影響発信情報と て収集する機能を備える。また、発信情報 集部301cは、被影響発信情報が着目発信情報 外の発信情報にも呼応して発信されたとい 対応関係が存在する場合、このような着目 信情報と競合関係にある発信情報を収集す 機能を備える。以下、着目発信情報と競合 係にある発信情報を、競合発信情報という

 また、発信情報収集部301cは、これらの競 合発信情報に呼応して発信されたという対応 関係が存在する発信情報(すなわち、競合発 情報に対する被影響発信情報)を収集する機 を備える。以下、競合発信情報に呼応して 信されたという対応関係が存在する発信情 を、競合被影響発信情報という。

 さらに、発信情報収集部301cは、これらの 被影響発信情報又は競合被影響発信情報と同 時期に発信され、かつ着目発信情報又は競合 発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して 信されたという対応関係が存在しない発信 報を、ネットワーク600上から収集する機能 備える。以下、被影響発信情報又は競合被 響発信情報と同時期に発信され、かつ着目 信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は 数に呼応して発信されたという対応関係が 在しない発信情報を、対照発信情報という

 また、発信情報収集部301cは、被影響発信 情報や競合被影響発信情報、対照発信情報の いずれかに該当する発信情報を、それぞれ発 信者情報とともに特定表現抽出部302に送る( 力する)機能を備える。さらに、発信情報収 部301cは、各発信情報が被影響発信情報に該 当するか否か、各競合発信情報に対する競合 被影響発信情報に該当するか否か、着目発信 情報又は各競合発信情報の対照発信情報に該 当するか否か等の各発信情報の属性を示す属 性値を求め、影響度計算部304cに送る(出力す )機能を備える。

 履歴情報収集部305cは、具体的には、プロ グラムに従ってコンピュータ300が処理を実行 することによって実現される。履歴情報収集 部305cは、入力装置100を介して入力される着 発信情報を閲覧したネットワーク利用者が その閲覧以降の一定時間内において利用し コンピュータ又はネットワーク等の利用履 を、被影響履歴情報として収集する機能を える。

 また、履歴情報収集部305cは、被影響履歴 情報が着目発信情報以外の発信情報の閲覧以 降の一定時間内における履歴情報である場合 、このような着目発信情報と競合関係にある 発信情報を、競合発信情報として収集する機 能を備える。さらに、履歴情報収集部305cは これらの競合発信情報の閲覧以降の一定時 内における履歴情報(すなわち、競合発信情 に対する被影響履歴情報)を収集する機能を 備える。以下、競合発信情報の閲覧以降の一 定時間内における履歴情報を、競合被影響履 歴情報という。

 また、履歴情報収集部305cは、これらの被 影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同時 期に記録され、かつ着目発信情報又は競合発 信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧してい い、若しくは閲覧後一定時間以上経過して るネットワーク利用者の履歴情報を、対照 歴情報としてネットワーク600から収集する 能を備える。

 また、履歴情報収集部305cは、収集した被 影響履歴情報や競合被影響履歴情報、対照履 歴情報のいずれかに該当する履歴情報を、そ れぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306 に送る(出力する)機能を備える。

 さらに、履歴情報収集部305cは、各履歴情 報が被影響履歴情報に該当するか否かや、各 競合発信情報に対する競合被影響履歴情報に 該当するか否か、着目発信情報又は各競合発 信情報の対照履歴情報に該当するか否か等の 各履歴情報の属性を示す属性値を求め、影響 度計算部304cに送る(出力する)機能を備える。

 影響度計算部304cは、具体的には、プログ ラムに従ってコンピュータ300が処理を実行す ることによって実現される。影響度計算部304 cは、発信情報収集部301cによって得られた(求 められた)各発信情報の属性値と、表現スコ 変換部303によって得られた(求められた)各発 信情報に対応する発信者情報、対象情報及び 表現スコアの組と、履歴情報収集部305cによ て得られた(求められた)各履歴情報の属性値 と、履歴スコア変換部307によって得られた( められた)各履歴情報に対応する利用者情報 対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて 着目発信情報の影響度を計算する機能を備 る。また、影響度計算部304cは、求めた着目 発信情報の影響度を出力装置200に出力させる 機能を備える。

 また、本実施形態では、補助記憶装置400 、特定表現抽出パタン記憶部401と、表現ス ア変換パタン記憶部402と、特定履歴抽出パ ン記憶部403と、履歴スコア変換パタン記憶 404とを含む。なお、本実施形態において、 定表現抽出パタン記憶部401及び表現スコア 換パタン記憶部402が記憶する情報は、第1の 実施形態で示した情報と同様である。また、 特定履歴抽出パタン記憶部403及び履歴スコア 変換パタン記憶部404が記憶する情報は、第2 実施形態で示した情報と同様である。

 次に、動作について説明する。図8は、第 3の実施形態における評価システム30が実行す る処理の流れを示すフローチャートである。 なお、本実施形態において、ステップS12,S13 処理は、第1の実施形態で示したそれらの処 と同様である。また、ステップS25,S26の処理 は、第2の実施形態で示したそれらの処理と 様である。

 ステップS31では、まず、発信情報収集部3 01cは、入力装置100を介して入力される着目発 信情報に呼応して発信されたという対応関係 が存在する発信情報を、被影響発信情報とし て収集する。

 また、発信情報収集部301cは、被影響発信 情報が着目発信情報以外の発信情報にも呼応 して発信されたという対応関係が存在する場 合、このような着目発信情報と競合関係にあ る発信情報を、競合発信情報として収集する 。また、発信情報収集部301cは、これらの競 発信情報に呼応して発信されたという対応 係が存在する発信情報(すなわち、競合発信 報に対する被影響発信情報)を、競合被影響 発信情報として収集する。

 さらに、発信情報収集部301cは、これらの 被影響発信情報又は競合被影響発信情報と同 時期に発信され、かつ、着目発信情報又は競 合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応し 発信されたという対応関係が存在しない発 情報を、対照発信情報としてネットワーク60 0上から収集する。

 次に、発信情報収集部301cは、収集した被 影響発信情報や競合被影響発信情報、対照発 信情報のいずれかに該当する発信情報を、そ れぞれ発信者情報とともに特定表現抽出部302 に送る(出力する)。さらに、発信情報収集部3 01cは、各発信情報が被影響発信情報に該当す るか否かや、各競合発信情報に対する競合被 影響発信情報に該当するか否か、着目発信情 報又は各競合発信情報の対照発信情報に該当 するか否か等の各発信情報の属性値を、影響 度計算部304cに送る(出力する)。

 ステップS34では、履歴情報収集部305cは、 入力装置100を介して入力される着目発信情報 を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧 以降の一定時間内において利用したコンピュ ータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影 響履歴情報として収集する。

 また、履歴情報収集部305cは、被影響履歴 情報が着目発信情報以外の発信情報の閲覧以 降一定時間内における履歴情報である場合、 このような着目発信情報と競合関係にある発 信情報を、競合発信情報として収集する。ま た、履歴情報収集部305cは、これらの競合発 情報の閲覧以降一定時間内における履歴情 (すなわち、競合発信情報に対する被影響履 情報)を、競合被影響履歴情報として収集す る。

 さらに、履歴情報収集部305cは、これらの 被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同 時期に記録され、かつ着目発信情報又は競合 発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧して ない、若しくは閲覧後一定時間以上経過し いるネットワーク利用者の履歴情報を、対 履歴情報としてネットワーク600から収集す 。

 次に、履歴情報収集部305cは、収集した被 影響履歴情報や競合被影響履歴情報、対照発 信情報のいずれかに該当する履歴情報を、そ れぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306 に送る(出力する)。さらに、履歴情報収集部3 05cは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当す るか否かや、各競合発信情報に対する競合被 影響履歴情報に該当するか否か、着目発信情 報又は各競合発信情報の対照履歴情報に該当 するか否か等の各履歴情報の属性値を、影響 度計算部304cに送る(出力する)。

 ステップS37では、影響度計算部304cは、ス テップS31において発信情報収集部301cによっ 得られた(求められた)各発信情報の属性値と 、ステップS13において表現スコア変換部303に よって得られた(求められた)各発信情報の発 者情報、対象情報及び表現スコアの組と、 テップS34において履歴情報収集部305cによっ て得られた(求められた)各履歴情報の属性値 、ステップS26において履歴スコア変換部307 よって得られた(求められた)各履歴情報の 用者情報、対象情報及び履歴スコアの組と 基づいて、着目発信情報の影響度を計算す 。そして、影響度計算部304cは、求めた着目 信情報の影響度を出力装置200に出力させる

 以上のように、本実施形態によれば、あ 発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼし いる影響力を、第2の実施の形態で示した評 価システム20と比較して、さらに高い精度で 量的に分析することを可能とする。

 すなわち、本実施形態では、評価対象の 信情報と同時に被影響発信情報及び被影響 歴情報に対して直接影響を及ぼしている競 発信情報の表現スコア及び履歴スコアを求 る。また、評価対象の発信情報と競合発信 報との被影響発信情報及び被影響履歴情報 対する影響の寄与率を求める。そして、評 対象の発信情報の影響度を求める際に、被 響発信情報及び被影響履歴情報における影 度のうち、競合発信情報による寄与分を差 引いて評価する。そのようにすることによ 、様々な発信情報が同時に閲覧者に影響を ぼしている状況においても、評価対象の発 情報が直接的に閲覧者に与えた影響の大き をより精度良く評価することができる。従 て、ある発信情報が他の発信情報や受信者 及ぼしている影響力を、さらに高い精度で 量的に分析することができる。

 次に、本発明の具体的な実施例について 面を参照して説明する。なお、第3の実施形 態が第1の実施形態及び第2の実施形態の両方 包含しているので、本実施例では、第3の実 施形態で示した評価システム30に対する具体 を示す。

 まず、評価システム30は、入力装置100か 、着目発信情報として、発信情報1を入力し ものとする。この場合、図9に示すように、 ネットワーク上に発信情報1~9が存在している ものとする。また、ネットワーク上に存在す る各発信情報1~9間に、図9に示すような有向 ンク関係と時間関係とが存在するものとす 。なお、図9に矢印で示される有向リンク関 は、ある発信情報が他の発信情報の影響を けて発信されたものであることを示す。図9 では、例えば、発信情報4,7,8は、発信情報1の 影響を受けて発信されたものであることが分 かる。また、本実施例において、発信情報の 発信者と発信情報の内容とは、図10に示すと りであるとする。

 図9及び図10に示す例において、評価シス ム30の発信情報収集部301cは、発信情報1にリ ンクを張っている発信情報4、発信情報7及び 信情報8を、被影響発信情報として収集する 。

 また、発信情報収集部301cは、被影響発信 情報である発信情報7が着目発信情報である 信情報1以外の発信情報2にもリンクを張って いるので、このような着目発信情報と競合関 係にある発信情報2を、競合発信情報として 集する。また、発信情報収集部301cは、競合 信情報である発信情報2に呼応して発信され たという対応関係が存在する発信情報6を、 信情報7とともに、発信情報2に対する競合被 影響発信情報として収集する。

 さらに、発信情報収集部301cは、これらの 被影響発信情報又は競合被影響発信情報であ る発信情報4、発信情報6、発信情報7及び発信 情報8と同時期に発信され、かつ着目発信情 又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に 応して発信されたという対応関係が存在し い発信情報3、発信情報5及び発信情報9を、 照発信情報としてネットワーク上から収集 る(ステップS31)。

 そして、発信情報収集部301cは、以上の処 理により収集した被影響発信情報、競合被影 響発信情報及び対照発信情報のいずれかに該 当する発信情報3~9を、それぞれの発信者情報 とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)

 さらに、発信情報収集部301cは、各発信情 報が被影響発信情報に該当するか否かや、各 競合発信情報に対する競合被影響発信情報に 該当するか否か、着目発信情報又は各競合発 信情報の対照発信情報に該当するか否か等の 各発信情報の属性値を求め、影響度計算部304 cに送る(出力する)。本実施例では、発信情報 収集部301cは、図11に示す各発信情報の属性値 を求め、影響度計算部304cに出力する。なお 発信情報収集部301cは、例えば、各発信情報 の有向リンク関係に基づいて、各発信情報 属性値を求めてもよい。また、例えば、発 情報収集部301cは、ユーザの入力操作に従っ て、各発信情報の属性値を生成してもよい。

 次に、特定表現抽出部302は、ステップS31 発信情報収集部301cによって収集された発信 情報3~9に基づいて、特定表現抽出パタン記憶 部401に記憶された特定表現抽出パタンを用い て、対象情報と特定表現との組を抽出する( テップS12)。例えば、特定表現抽出部302は、 12に示す特定表現抽出パタンを用いて、発 者が様々な対象に対して行う発言者の評価 意見、発言者が関連して行った行動等を記 した表現から、対象情報と特定表現との組 抽出する。

 図13は、特定表現抽出部302が抽出する発 者情報、対象情報及び特定表現の例を示す 明図である。本実施例では、特定表現抽出 302は、図13に示すような発信者情報、対象情 報及び特定表現の組を得る。そして、特定表 現抽出部302は、この抽出した発信者情報、対 象情報及び特定表現の組を表現スコア変換部 303に送る(出力する)。

 次に、表現スコア変換部303は、ステップS 12で特定表現抽出部302によって抽出された対 情報と特定表現との組から、表現スコア変 パタン記憶部402に記憶された表現スコア変 パタンを用いて、表現スコアを求める(ステ ップS13)。本実施例では、表現スコア変換部30 3は、図14に示す表現スコア変換パタンを用い て、図15に示すような発信者情報、対象情報 及び表現スコアの組を求める。そして、表 スコア変換部303は、求めた発信者情報、対 情報、及び表現スコアの組を出力する。

 次に、履歴情報収集部305cは、着目発信情 報として入力装置100を介して入力された発信 情報1を閲覧したネットワーク利用者が、そ 閲覧以降一定時間内において利用したコン ュータ又はネットワーク等の利用履歴を、 影響履歴情報として収集する。

 図16は、発信情報1に対する被影響履歴情 、競合被影響履歴情報、及び対照発信情報 例を示す説明図である。本実施例では、履 情報収集部305cは、図16に示すように、ユー Gがある時点で発信情報1を閲覧していた場 、その閲覧後一定時間以内の履歴情報であ 「発信情報7を発信」、「AA-エクセサイズのD VD購入ページ閲覧」及び「オンライン決済」 、被影響履歴情報として収集する。

 また、履歴情報収集部305cは、これらの被 影響履歴情報が発信情報2である閲覧以降一 時間内における履歴情報であるので、着目 信情報である発信情報1と競合関係にある発 情報2を競合発信情報とし、発信情報2の閲 以降一定時間内における履歴情報を、競合 影響履歴情報として収集する。

 本実施例では、発信情報1と発信情報2と 閲覧がほぼ同時であったとし、競合被履歴 報が被影響履歴情報と一致しているとする この場合に、履歴情報収集部305cは、これら 被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と 時期に記録され、かつ着目発信情報又は競 発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧して いない、若しくは閲覧後一定時間以上経過し ているネットワーク利用者の履歴情報を、対 照発信情報として収集する(ステップS34)。

 本実施例では、履歴情報収集部305cは、図 16に示すように、ユーザIが発信情報1及び発 情報2を閲覧していないので、「AA-エクセサ ズのDVD購入ページ閲覧」及び「発信情報9を 発信」を、対照発信情報として収集する。

 次に、履歴情報収集部305cは、上記の処理 に従って収集したユーザGの履歴情報が被影 履歴情報と競合被影響履歴情報とに該当し ユーザIの履歴情報が対照発信情報に該当す ので、図17に示すように、収集した各履歴 報をそれぞれ利用者情報とともに特定履歴 出部306に送る(出力する)。

 さらに、履歴情報収集部305cは、各履歴情 報が被影響履歴情報に該当するか否かや、各 競合発信情報に対する競合被影響履歴情報に 該当するか否か、着目発信情報又は各競合発 信情報の対照発信情報に該当するか否か等の 各履歴情報の属性値を求め、影響度計算部304 cに送る(出力する)。本実施例では、履歴情報 収集部305cは、図18に示す各履歴情報の属性値 を求め、影響度計算部304cに出力する。なお 履歴情報収集部305cは、例えば、収集した履 情報に示される履歴に基づいて、各履歴情 の属性値を求めてもよい。また、例えば、 歴情報収集部305cは、ユーザの入力操作に従 って、各履歴情報の属性値を生成してもよい 。

 次に、特定履歴抽出部306は、ステップS34 履歴情報収集部305cによって収集された利用 履歴に基づいて、特定履歴抽出パタン記憶部 403に記憶された特定履歴抽出パタンを用いて 、履歴情報3~7から対象情報と特定履歴との組 を抽出する(ステップS25)。本実施例では、図1 7に示す履歴情報に基づいて、図19に示す特定 履歴抽出パタンを用いて、対象情報と特定履 歴との組を抽出する。また、特定履歴抽出部 306は、図20に示すような利用者情報、対象情 、及び特定履歴の組を履歴スコア変換部307 送る(出力する)。

 次に、履歴スコア変換部307は、ステップS 25で特定履歴抽出部306によって抽出された対 情報と特定履歴との組から、履歴スコア変 パタン記憶部404に記憶された履歴スコア変 パタンを用いて、履歴スコアを求める(ステ ップS26)。本実施例では、履歴スコア変換部30 7は、図21に示す履歴スコア変換パタンを用い て、図22に示すような利用者情報、対象情報 び履歴スコアの組を生成する。そして、履 スコア変換部307は、生成した利用者情報、 象情報及び履歴スコアの組を出力する。

 次に、影響度計算部304cは、発信情報収集 部301cによって得られた発信情報3~9の属性値 、表現スコア変換部303によって得られた発 情報3~9の発信者情報、対象情報及び表現ス アの組と、履歴情報収集部305cによって得ら た履歴情報3~7の属性値と、履歴スコア変換 307によって得られた履歴情報3~7の利用者情 、対象情報及び履歴スコアの組とに基づい 、着目発信情報の影響度を計算する(ステッ プS37)。

 本実施例では、影響度計算部304cは、図11 示す発信情報3~9の属性値と、図15に示す発 情報3~9の発信者情報、対象情報及び表現ス アの組と、図18に示す履歴情報3~7の属性値と 、図22に示す履歴情報3~7の利用者情報、対象 報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目 信情報の影響度を計算する。そして、影響 計算部304cは、求めた着目発信情報の影響度 を出力装置200に出力させる。

 次に、影響度計算部304cによる影響度の計 算方法の一例について説明する。まず、影響 度計算部304cは、競合を考慮しないで、着目 信情報である発信情報1に対して、各被影響 信情報の表現スコアから対照発信情報の表 スコアの平均値を引いた値(減算した値)を 響スコアとして求める。

 本実施例では、影響度計算部304cは、対照 発信情報の表現スコアの平均値を、発信情報 3,5,6,9に対するそれぞれの表現スコア+1,+1,+0,-2 を平均し、+0と求める。従って、本実施例で 、影響度計算部304cは、競合を考慮しない着 目発信情報の表現における影響スコアを、発 信情報4,7,8に対して、それぞれ+10,+5,+2,+5,+10と 求める。また、影響度計算部304cは、それら 響スコアの合計を、競合を考慮しない指示 信情報の表現における影響度として、+32と める。

 次に、影響度計算部304cは、競合発信情報 である発信情報2に対しても同様の処理を行 、競合を考慮しない競合発信情報の表現に ける影響度を求める。本実施例では、影響 計算部304cは、競合発信情報に対する対照発 情報の表現スコアの平均値を、発信情報3,4, 5,8,9に対するそれぞれの表現スコア+1,+10,+5,+1, +10,-2を平均し、+5と求める。従って、本実施 では、影響度計算部304cは、競合を考慮しな い競合発信情報の表現における影響度を、発 信情報6,7の表現スコアからそれぞれ+5を引い 値(減算した値)-5,+2を合計し、-3と求める。

 次に、影響度計算部304cは、被影響発信情 報でありかつ競合被影響発信情報である発信 情報7の表現スコア+7を、競合を考慮しない着 目発信情報及び競合発信情報の表現における 影響度の比、+32対-3で分配する処理を行う。 のように競合を考慮した計算を行うことに って、影響度計算部304cは、結果として、発 信情報7の競合を考慮して補正した表現スコ を、+7.724と求める。

 さらに、影響度計算部304cは、この補正し た表現スコア+7.724を、発信情報7に対する2つ 対象情報に2対5で分配する処理を行い、+2.21 と+5.514と求める。そして、影響度計算部304c 、図23に示すように、各発信情報4~8について 、発信者情報、対象情報、及び競合を考慮し た影響スコアを求める。

 次に、影響度計算部304cは、履歴情報に対 しても、同様に競合を考慮した影響スコアを 求める。まず、影響度計算部304cは、競合を 慮しないで、着目発信情報である発信情報1 対して、各被影響履歴情報の表現スコアか 対照発信情報の履歴スコアの平均値を引い 値(減算した値)を影響スコアとして求める

 本実施例では、影響度計算部304cは、対照 発信情報の履歴スコアの平均値を、履歴情報 6,7に対するそれぞれの履歴スコア+1,+2を平均 、+1.5と求める。従って、本実施例では、影 響度計算部304cは、競合を考慮しない着目発 情報の履歴における影響スコアを、履歴情 3,4,5に対して、それぞれ+0.5,-0.5,+8.5と求める また、影響度計算部304cは、それら影響スコ アの合計を、競合を考慮しない指示発信情報 の表現における影響度として、+8.5と求める

 次に、影響度計算部304cは、競合発信情報 である発信情報2に対しても同様の処理を行 、競合を考慮しない競合発信情報の履歴に ける影響度を求める。本実施例では、影響 計算部304cは、競合発信情報に対する対照発 情報の履歴スコアの平均値を、履歴情報6,7 対するそれぞれの履歴スコア+1,+2を平均し +1.5と求める。従って、本実施例では、影響 計算部304cは、競合を考慮しない競合発信情 報の履歴における影響度を、履歴情報3,4,5の 歴スコアからそれぞれ+1.5を引いた値(減算 た値)+0.5,-0.5、+8.5を合計し、+8.5と求める。

 次に、影響度計算部304cは、被影響履歴情 報でありかつ競合被影響履歴情報である履歴 情報3,4,5の履歴における影響スコア+0.5,-0.5,+8. 5の値を、それぞれ競合を考慮しない着目発 情報と競合発信情報の履歴における影響度 比、1対1(すなわち、+8.5対+8.5)で分配する処 を行う。このように競合を考慮した計算を うことによって、影響度計算部304cは、結果 して、履歴情報3,4,5の競合を考慮した履歴 対する影響スコアを、図23に示すように、履 歴情報3~5に対して、それぞれ+0.25,-0.25,+4.25と める。

 さらに、影響度計算部304cは、競合を考慮 した影響スコアの合計を求めることにより、 着目発信情報の影響度を求める。ただし、影 響度計算部304cは、発信者情報と対象情報と 組が重複する情報については、それらの中 値が最大である影響スコアのみを加算する

 例えば、図23に示す例では、発信情報7と 歴情報5とにおいて、発信者情報(ユーザG)と 対象情報(AA-エクセサイズのDVD)とが一致する で、影響度計算部304cは、これらの影響スコ ア+2.25,+4.25のうち値の大きい4.25を用いて、着 目発信情報の影響度を求める。すなわち、影 響度計算部304cは、着目発信情報の影響度を +10,+5,+5.514,+10,+0.25,-0.25,+4.25の合計により、34. 764と求める。

 次に、本発明による評価システムの最小 成について説明する。図24は、評価システ の最小の構成例を示すブロック図である。 24に示すように、評価システムは、最小の構 成要素として、影響度計算部304aを含む。

 図24に示す最小構成の評価システムにお て、影響度計算部304aは、着目する発信情報 ある着目発信情報に対して、その着目発信 報を参照して発信された発信情報である被 響発信情報中の表現に基づいて、着目発信 報が表現に及ぼした影響度を評価する処理 実行する機能を備える。

 なお、上記の各実施形態及び実施例では 以下の(1)~(10)に示すような情報影響力評価 ステムの特徴的構成が示されている。

(1)情報影響力評価システムは、着目する発 信情報である着目発信情報に対して、当該着 目発信情報を参照して発信された発信情報で ある被影響発信情報中の表現に基づいて、着 目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価す る処理を実行する影響度評価部(例えば、影 度計算部304aによって実現される)を備えたこ とを特徴とする。

(2)情報影響力評価システムにおいて、影響 度評価部は、着目発信情報に対して、被影響 発信情報中の評価又は行動を示す表現に基づ いて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度 を評価する処理を実行するように構成されて いてもよい。

(3)情報影響力評価システムは、着目発信情 報に対して、ネットワーク上から、被影響発 信情報と、当該着目発信情報を参照せずに発 信された発信情報である対照発信情報とを収 集する発信情報収集部(例えば、発信情報収 部301aによって実現される)を備え、影響度評 価部は、発信情報収集部が収集した被影響発 信情報中の評価又は行動を示す表現と、発信 情報収集部が収集した対照発信情報中の評価 又は行動を示す表現との比較に基づいて、着 目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価す る処理を実行するように構成されていてもよ い。

(4)情報影響力評価システムにおいて、影響 度評価部(例えば、影響度計算部304b)は、着目 発信情報に対して、当該着目発信情報を閲覧 した利用者による閲覧後の利用履歴である被 影響履歴情報中に含まれる利用者が行った行 為を示す情報に基づいて、着目発信情報が履 歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行す るように構成されていてもよい。

(5)情報影響力評価システムは、着目発信情 報に対して、ネットワーク上から、当該着目 発信情報を閲覧した利用者による閲覧後一定 時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、 当該着目発信情報を閲覧しない又は閲覧後一 定時間以上経過した後の利用者による同時期 における利用履歴である対照履歴情報とを収 集する履歴情報収集部(例えば、履歴情報収 部305bによって実現される)を備え、影響度評 価部(例えば、影響度計算部304b)は、履歴情報 収集部が収集した被影響履歴情報中に含まれ る利用者がネットワーク又はコンピュータを 介して行った行為を示す情報と、履歴情報収 集部が収集した対照履歴情報に含まれる利用 者がネットワーク又はコンピュータを介して 行った行為を示す情報との比較に基づいて、 着目発信情報が利用者の履歴に及ぼした影響 度を評価する処理を実行するように構成され ていてもよい。

(6)情報影響力評価システムにおいて、影響 度評価部(例えば、影響度計算部304b)は、着目 発信情報に対して、被影響発信情報中の表現 と、当該着目発信情報を閲覧した利用者によ る閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報と の両方に基づいて、着目発信情報が発信者の 表現及び利用者の履歴に及ぼした影響度を評 価する処理を実行するように構成されていて もよい。

(7)情報影響力評価システムにおいて、影響 度評価部(例えば、影響度計算部304c)は、着目 発信情報に対して、当該着目発信情報を参照 するとともに当該着目発信情報以外の発信情 報を参照して発信された被影響発信情報が存 在するときに、着目発信情報と、被影響発信 情報によって参照された着目発信情報以外の 競合する発信情報である競合発信情報とが表 現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強 さに応じて分配する処理を行うことにより、 競合発信情報の影響を補正する処理を実行す るように構成されていてもよい。

(8)情報影響力評価システムにおいて、影響 度評価部(例えば、影響度計算部304c)は、着目 発信情報に対して、当該着目発信情報を閲覧 するとともに当該着目発信情報以外の発信情 報を閲覧した利用者による閲覧後一定時間内 の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際 に、利用者によって閲覧された着目発信情報 以外の競合する発信情報である競合発信情報 とが履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影 響の強さに応じて分配する処理を行うことに より、競合発信情報の影響を補正する処理を 実行するように構成されていてもよい。

(9)情報影響力評価システムは、被影響発信 情報を収集する発信情報収集部(例えば、発 情報収集部301aによって実現される)と、発信 情報収集部が収集した被影響発信情報に基づ いて、被影響発信情報中に含まれる影響力の 評価対象となる対象情報と、被影響発信情報 中に含まれる対象情報に対する作用を特定可 能な特定表現との組を抽出する特定表現抽出 部(例えば、特定表現抽出部302によって実現 れる)と、特定表現抽出部が抽出した対象情 と特定表現との組に基づいて、所定のスコ 値(例えば、表現スコア)を求めるスコア算 部(例えば、表現スコア変換部303によって実 される)と、スコア算出部が求めたスコア値 に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又 は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示 す影響度を求める影響度計算部(例えば、影 度計算部304aによって実現される)とを備える ように構成されていてもよい。

(10)情報影響力評価システムは、発信情報 ら対象情報と特定表現との組を抽出するた のパタンである特定表現抽出パタンを予め 憶する特定表現抽出パタン記憶部(例えば、 定表現抽出パタン記憶部401によって実現さ る)と、対象情報と特定表現との組からスコ ア値を求めるためのパタンであるスコア算出 パタン(例えば、表現スコア変換パタン)を予 記憶するスコア算出パタン記憶部(例えば、 表現スコア変換パタン記憶部402によって実現 される)とを備え、特定表現抽出部は、特定 現抽出パタン記憶部が記憶する特定表現抽 パタンを用いて、対象情報と特定表現との を抽出し、スコア算出部は、スコア算出パ ン記憶部が記憶するスコア算出パタンを用 て、所定のスコア値を求めるように構成さ ていてもよい。

 本出願は、2007年10月18日に出願された、 本国特許出願2007-271765号に基づく。本明細書 中に日本国特許出願2007-271765号の明細書、特 請求の範囲、図面全体を参照として取り込 ものとする。

 本発明は、発信情報の影響力を高い即時性 高い精度とで定量的に分析することを可能 するため、マーケティングやCRM等の分野に ける重要評判情報の分析やアフィリエイト 析、クレーム分析等を行う消費者コミュニ ィーの発信情報分析ツールといった用途に 用できる。また、本発明は、ブログやメー マガジン、電子掲示板、電子メール等の影 度分析ツールといった用途に適用できる。