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Title:
LIGHT POLARIZER, LIGHT POLARIZER MANUFACTURING METHOD, AND OPTICAL ISOLATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069726
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a light polarizer which can easily suppress irregularities of the polarization axis of metal particles, and a method for manufacturing the light polarizer. It is also possible to provide an optical isolator which can simplify the alignment process and improve the contrast ratio by building in the polarizer. A first step prepares a polarization glass material containing prolonged metal particles exhibiting a polarization axis inclination. The polarization glass material is cut into a plurality of polarizer chip materials, which are further cut into a plenty of polarizers in such a manner that the side faces of the polarizer chip materials as light non-transmitting faces set along the inclination direction of the polarization axis of the polarization glass material. Furthermore, the polarizers are arranged at the light coming/going faces of the Faraday rotator so as to constitute an optical isolator.

Inventors:
KOMATSU KATSUSHIGE (JP)
BEPPU YOSHITADA (JP)
HAKODA YUZURU (JP)
ARAYA TAKEHIRO (JP)
UNO YOSHINOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071606
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NAMIKI PRECISION JEWEL CO LTD (JP)
KOMATSU KATSUSHIGE (JP)
BEPPU YOSHITADA (JP)
HAKODA YUZURU (JP)
ARAYA TAKEHIRO (JP)
UNO YOSHINOBU (JP)
International Classes:
G02B5/30; G02B27/28
Foreign References:
JP2007302505A2007-11-22
JP2000221461A2000-08-11
JPS5983951A1984-05-15
JP2005208607A2005-08-04
JP2002301788A2002-10-15
Attorney, Agent or Firm:
NAMIKI SEIMITSU HOUSEKI KABUSHIKI KAISHA (Shinden 3-chomeAdachi-ku, Tokyo 11, JP)
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Claims:
 細長い金属粒子を含み、前記金属粒子が偏光軸の傾きを示す偏光ガラス母材を用意し、 前記偏光ガラス母材を切断して複数個の偏光子チップ母材を切り出し、更に前記偏光子チップ母材から多数個の偏光子を切り出す際に、
 個々の前記偏光子チップ母材の非光透過面である側面を、前記偏光ガラス母材の前記偏光軸の傾き方向に沿って切り出しを行うことを特徴とする偏光子の製造方法。
 細長い金属粒子を含み、前記金属粒子が偏光軸の傾きを示す偏光ガラス母材を切断して複数個の偏光子チップ母材を切り出し、更に前記偏光子チップ母材から多数個の偏光子を切り出す際に、
 個々の前記偏光子チップ母材の非光透過面である側面を、前記偏光ガラス母材の前記偏光軸の傾き方向に沿って切り出しが行われることを特徴とする請求項1記載の製造方法により製造された偏光子。
 光アイソレータは、ファラデー回転子の光入出射面にそれぞれ請求項2に記載の偏光子を配置することで構成され、
 前記光アイソレータのコントラスト比が45dB以上であることを特徴とする光アイソレータ。
Description:
偏光子と製造方法並びに光アイ レータ

 本発明は、偏光子と、その偏光子の製造 法、及びその偏光子を含む光アイソレータ 関する。

 偏光効果は、ハロゲン化銀、ハロゲン化 又はハロゲン化銅カドミウムの結晶等のハ ゲン化金属結晶を含有するガラスで得るこ が出来る。これらのハロゲン化金属結晶は 限定するものではないが適量の銀,銅,銅カ ミウムと云った金属及びハロゲン化物を含 する組成を有するホウケイ酸ガラス等のガ ス内に、公知の工程に従って析出させるこ が出来る。

 これらのハロゲン化金属結晶を含有する ラスを延伸し、次いで、延伸されたガラス 表面を還元雰囲気に晒すことによって、そ ようなガラスに偏光効果が生じる。ガラス 延伸することによって、前記ガラス内に細 いハロゲン化金属結晶を配向させるために 一般に前記ガラスのアニール点より高い温 で前記延伸工程は行われる。延伸されたガ スは次いで、約250~300度より高いが、アニー ル点より約25~50度より高くはない温度におい 還元雰囲気に晒される。これにより、ハロ ン化金属結晶の少なくとも一部が元素金属 例えば銀又は銅に還元された表面層が発現 る。偏光ガラスを製造するための工程の例 、特許文献1乃至3の何れかに詳細に説明さ ている。

米国特許第4304584号

米国特許第4479819号

特公平02-40619号

 上述したタイプの偏光ガラスは、限定す ものではないが、光通信システム、光記録 置、光センサ及び光干渉計等の装置に用い れる偏光子を作製するために用いられる。 通信システムに用いられる光アイソレータ 、一般に、ホルダ内で光軸上に配置された 第1の偏光子、ファラデー回転子、及び第2 偏光子によって構成される。

 光アイソレータの機能の1つは、半導体レ ーザ等の光源を有する光通信システムにおい て順方向に伝搬する光を透過し、光源に向か って伝搬する逆方向伝搬光を阻止することで ある。光アイソレータは通常、反射による逆 方向伝搬光を防止するために、順方向伝搬光 の光路上に配置される。例えば、光ファイバ システムでは、半導体レーザのような光源か ら出射される光が、システム内の、相接して いる材料間の屈折率の変化又は光ファイバの アライメントずれの箇所に入射されると、光 学部品の部品表面によって反射が発生する。 反射が発生すると、その結果システム性能の 低下や光源に反射戻り光が入射されて光源に 悪影響を及ぼすこともある。

 しかしながら前記偏光ガラスの内部では 還元された細長い金属粒子の偏光軸が一様 配向されていないことが発見された。言い えると、金属粒子の偏光軸の角度は偏光ガ スの表面を横切る直線距離即ち位置の関数 して若干変化して傾くことが発見された。 来技術に依れば、偏光ガラスの一種であるP olacor(商標)の8mm×8mmの正方形シートの面内で 定された偏光軸の傾き角度は約0.35度と大き 、これは0.043度/mmの偏光軸の傾きを示すも である。

 そこで、金属粒子の偏光軸の傾きを抑制 た偏光ガラスとその製造方法が考案されて る(特許文献4、特許文献5参照)。

米国特許第7110179号

特表2006-511834号

 特許文献3又は特許文献4の発明に依れば 0.0375度/mm以下の偏光軸の傾き角度を示す偏 ガラスを製造することが出来る。更に特許 献3又は特許文献4の実施形態に依れば、8mm×8 mm,11mm×11mm,15mm×15mm及び30mm×30mmの偏光ガラス ート寸法に対して約0.030度/mmの偏光軸の傾き 角度を示す、改善された偏光ガラスシートを 製造することが出来るとしている。

 特許文献3又は特許文献4に依れば、金属 子の偏光軸のばらつきを最小限に抑えるた に、偏光ガラスの延伸中にガラスの面内の 度プロファイル、及び/又は、応力等の製造 ラメータを変更している。偏光軸のばらつ は、偏光ガラス内の金属粒子の長軸が、ガ ス製造中の非一様な応力及び/又は温度によ り偏光ガラスの面内で平行でなくなると考え られている。

 図4は偏光ガラスを製造するための一般的 な製造装置100を示す。製造装置100は、延伸炉 によって加熱ゾーン101を有する。ハロゲン化 金属結晶を含有するガラスプリフォーム102が 加熱ゾーン101を通過され、引張ローラー103に よる張力の下で延伸されて、延伸されたガラ スシート104が形成される。加熱ゾーン101の温 度を調節したり、延伸中にガラスに印加され る応力即ち張力を、応力の方向に概ね垂直な 方向に即ちシートの幅に亘って、更に一様に 近くなり得るように調節することにより、偏 光軸のばらつきを最小限に抑えることが出来 る。

 偏光軸のばらつきが許容値まで小さくな まで、この一連の工程が反復される。ある ましい実施形態において、延伸中にガラス かかる応力がガラスの延伸方向に概ね垂直 方向で一様であるように、応力即ち張力を 節する。

 偏光ガラスにおける偏光軸のばらつきは そのような偏光ガラスから製造される偏光 を組み込んでいる光アイソレータのコント スト比に影響を及ぼすと考えられる。しか ながら以上のような改良された偏光子を搭 することにより、約40dBより高いアイソレー ション即ちコントラスト比を示す、受動的に アライメントが取られた光アイソレータが提 供される。

 しかし、特許文献3又は特許文献4の技術 容では、偏光軸のばらつきを抑えた偏光子 得るためには、偏光ガラスの延伸中にガラ の面内の温度プロファイル、及び/又は、応 等の製造パラメータを変える等と云った複 な工程の改良が必要であり、その分製造工 やコストが掛かっていた。

 本発明は上記課題に基づいて為されたも であり、その目的は、金属粒子の偏光軸の らつきを従来技術に比べてより簡単に抑制 た偏光子とその製造方法の提供、並びにそ 偏光子を組み込むことでアライメント工程 簡略化とコントラスト比の改善が可能な光 イソレータを提供することである。

 本発明の請求項1に記載の発明は、細長い金 属粒子を含み、前記金属粒子が偏光軸の傾き を示す偏光ガラス母材を用意し、
 前記偏光ガラス母材を切断して複数個の偏 子チップ母材を切り出し、更に前記偏光子 ップ母材から多数個の偏光子を切り出す際 、
 個々の前記偏光子チップ母材の非光透過面 ある側面を、前記偏光ガラス母材の前記偏 軸の傾き方向に沿って切り出しを行うこと 特徴とする偏光子の製造方法である。

 又、本発明の請求項2に記載の発明は、細長 い金属粒子を含み、前記金属粒子が偏光軸の 傾きを示す偏光ガラス母材を切断して複数個 の偏光子チップ母材を切り出し、更に前記偏 光子チップ母材から多数個の偏光子を切り出 す際に、
 個々の前記偏光子チップ母材の非光透過面 ある側面を、前記偏光ガラス母材の前記偏 軸の傾き方向に沿って切り出しが行われる とを特徴とする請求項1記載の製造方法によ り製造された偏光子である。

 又、本発明の請求項3に記載の発明は、ファ ラデー回転子の光入出射面にそれぞれ請求項 2に記載の偏光子を配置することで構成され
 前記光アイソレータのコントラスト比が45dB 以上であることを特徴とする光アイソレータ である。

 本発明は偏光ガラス母材から個々の偏光 チップ母材を切り出す際に、偏光ガラス母 の偏光軸の傾き方向に沿って切り出しを行 。その偏光子チップ母材から偏光子を切り すことによって、切り出し工程の改良だけ 個々の偏光子の偏光軸の傾きを抑制するこ が出来る。従って、従来の技術に比べて偏 軸の傾きをより簡単に抑制することが可能 なる。

 また、本発明に係る偏光子を備えて構成 れる光アイソレータは、受動的にアライメ トが取ることが可能となるため、アライメ トの工程を簡略化することが出来ると共に 光アイソレータのコントラスト比を45dB以上 とすることが可能となる。

ハロゲン化金属結晶又は金属粒子が偏 軸の傾きを示す偏光ガラス母材を概念的に す平面図。 (a) 図1の偏光ガラス母材から複数個の 光子チップ母材を切り出す状態を概念 的 示す平面図。   (b) 偏光子ガラス母材から 切り出された偏光子チップ母材から、多数個 の偏光子を切り出す状態を概念的に示す平面 図。   (c) 偏光チップ母材から切り出され 個々の偏光子と偏光軸の方向を概念的に示 平面図。 本発明に係る偏光子を備えて構成され 光アイソレータを示す概念図。 偏光ガラス品の製造方法の概略図。

符号の説明

   1   偏光ガラス母材
   1a   偏光軸
   1b   切断線
   2   偏光子
   3   ファラデー回転子
   4   光アイソレータ
   5   偏光子チップ母材

 以下、本発明に係る偏光子とその製造方 、及び光アイソレータを、図1~図3を参照し がら説明する。偏光ガラス母材は、先願で 知の工程に従って製造される。前記公知の 程は大きく分けて、バッチ溶融,銀凝集,延 ,還元の4つの工程で構成される。

 まず、塩化物,臭化物およびヨウ化物から 成る群より選択される1つ以上のハロゲン化 と銀とを含むガラスのバッチを溶融する。 に、前記溶融体を冷却し、所望の形状のガ ス品へと成形する。

 更に、少なくとも前記ガラス品の歪点よ 高くかつ前記ガラス品の軟化点より上に75 を越えない温度で、AgCl,AgBr及びAgIから成る より選択される約200~5000Åの範囲の大きさを 有するハロゲン化銀結晶粒子を前記ガラス品 の中に生じさせるのに十分な時間、前記ガラ ス品を加熱処理する。

 ガラス品の歪点未満の温度では、ガラス の粘度が高くなり過ぎるためにハロゲン化 結晶粒子の成長が起きない。従って、歪点 り高い結晶温度が好ましく、ガラス品の軟 点より上に75度までの温度と設定する。加 処理中に生じるハロゲン化銀結晶粒子の直 は、ガラス品の重大な曇りの発生を防止す ため、約5000Å以下とする必要がある。

 次に、前記ガラス品のアニール点より高 且つ前記ガラス品が約108ポアズの粘度を示 温度より低い温度で、応力下において、前 ハロゲン化銀結晶粒子が少なくとも5:1のア ペクト比まで延伸されるように前記ガラス を延伸する。

 延伸工程は、前記ガラス品のアニール点 り高く且つ前記ガラス品の軟化点より低い 度で行う。このようにして、ガラスが約108 アズの粘度を示す温度が最高温度となるよ に調整される。通常、延伸工程は、大きい 力の発生を可能にし、且つ、ハロゲン化銀 晶粒子の再球状化を阻止するように、ガラ 品の軟化点より75度以上低い温度で行う

 更に、約250度より高い温度であり且つガ ス品のアニール点より上に約25度を越えな 温度において、前記延伸されたハロゲン化 結晶粒子の少なくとも一部が、それら延伸 れた粒子中、及び/又は、それらの粒子上に 積した2:1より大きいアスペクト比を有する 元素粒子に還元されるように、なおかつ、1 0μm以上の厚さを有する還元表面層を前記ガ ス品の表面上に形成するのに十分な時間、 気圧下で前記延伸されたガラス品を還元雰 気に晒す。

 大気条件下における還元雰囲気中での延 された前記ガラス品の還元は、ハロゲン化 結晶粒子の再球状化の傾向を防止するため 250度より高くガラス品のアニール点より上 25度以下の温度、好ましくはアニール点よ 若干低い温度で行われる。ハロゲン化銀結 粒子が銀元素粒子に還元された際に、それ の銀元素粒子が2:1より大きいアスペクト比 示すように延伸中にハロゲン化銀結晶粒子 アスペクト比を少なくとも5:1とし、それに って後の還元工程中に重大な破損が起こら いようにしながら輻射線スペクトルの赤外 領域の少なくとも端付近に長波長ピークを するようにするため、最初の加熱処理中に じたハロゲン化銀結晶は約200Å以上の直径 有する必要がある。

 前記還元条件よりも高い温度、及び、よ 長い還元時間を用いると、延伸された粒子 収縮、及び/又は、分裂してハロゲン化銀結 晶粒子の再球状化を引き起こす。このような 再球状化は、偏光子のコントラストの低下及 び/又はピーク吸収バンドの狭窄化又はピー 吸収バンドの短い波長方向へのシフトを招 。

 以上のような工程によって、輻射線スペ トルの赤外線領域において偏光特性を示す ラス品から構成される偏光子が製造される

 延伸工程においてガラス品を引き延ばす とにより、ガラス品内部に凝集されている ロゲン化金属結晶が引き延ばされて配向さ る。しかしながら図1に示されるように延伸 工程後に得られるシート状の偏光ガラス母材 1内部のハロゲン化金属結晶の配向方向は一 にはならず、ハロゲン化金属結晶の偏光軸1a の角度は偏光ガラス母材1の表面を横切る直 距離即ち位置の関数として若干傾きながら 化する。このまま還元されると、偏光軸1aの 角度変化が見られる、即ち一様に配向されて いない細長い金属粒子を有する偏光ガラス母 材となってしまう。上記従来の製造工程によ って製造された偏光ガラス母材の金属粒子の 偏光軸1aの傾きは、約0.04~0.07度/mmを示す。

 偏光軸1aのばらつきは、偏光ガラス母材1 部の金属粒子の長軸が、ある程度はガラス 製造中の非一様な応力及び/又は温度により ガラス品の面内で平行ではないという事実に よると考えられる。

 このような大型のシート状の偏光ガラス 材1を製造、用意した後に、続いて図2(a)に すように、5mm×5mm以上の正方の複数個の偏光 子チップ母材5を偏光ガラス母材1からダイシ グ等で切り出し、更に図2(b)のように、個々 の偏光子チップ母材5から小さな、一般には0. 5mm×0.5mm正方~1.35mm×1.35mm正方のチップ状の多 個の偏光子2を偏光チップ5からダイシング等 で切り出す。図2(a)及び図2(b)中の一点鎖線1b 切断線を示す。偏光子チップ母材5を切り出 際のダイシングは、基準とする偏光軸1aを め、その偏光軸1aと、個々の前記偏光子チッ プ母材5の非光透過面である側面とが平行に るように行われる。従って、個々の偏光子 ップ母材5の前記側面が、偏光ガラス母材1の 基準とする偏光軸1aの傾き方向と沿うように り出される。なお、個々の偏光子チップ母 5の切り出しは、還元後に行う。

 以上のように、本発明は偏光ガラス母材1 から個々の偏光子2を切り出す際に、偏光ガ ス母材1の偏光軸1aの傾き方向と、偏光子チ プ母材5の非光透過面である側面とを沿わせ 偏光子チップ母材5を切り出し、更に、その 偏光子チップ母材5を切断することで個々の 光子2を製造する。従って、偏光子チップ母 5を切り出した時点で、偏光子チップ母材5 の偏光軸1aの傾きを抑制することが可能とな るため、切り出し工程の改良だけで個々の偏 光子2の偏光軸1aの傾きを抑制することが出来 る。従って、従来の技術のように、偏光ガラ ス1の延伸中にガラスの面内の温度プロファ ル、及び/又は、応力等の製造パラメータを える等と云った複雑な工程の改良を経るこ なく、偏光軸1aの傾きを簡単に抑制するこ が可能となる。

 図3に本発明に係る偏光子2,2から構成され る代表的な偏光依存性光アイソレータ4を示 。光透過軸の方向に関して45度の差を有する ように2つの偏光子2,2を、ファラデー回転子3 挟み込むように配置して、光アイソレータ4 を構成する。つまり、ファラデー回転子3の 入出射面にそれぞれ偏光子2,2が配置される とで光アイソレータ4が構成される。ファラ ー回転子3は45度の回転角を有する。

 偏光子2,2における偏光軸1aの傾きは、そ ような偏光子2,2を組み込んでいる光アイソ ータ4のコントラスト比に影響を及ぼす。偏 軸1aの傾きは、偏光子2のアライメントを動 にとることによって補償できるが、動的ア イメントには時間がかかり、高価な装置が 要となり、光アイソレータ4の製造コストを 増加させてしまう。

 しかしながら、本発明に係る偏光子2,2は 前記の通り偏光子チップ母材5を偏光軸1aの き方向に沿って切り出すので、個々の偏光 2,2における偏光軸1aの傾きは抑制される。 上のような構成により受動的にアライメン が取られた光アイソレータ4を提供すること 可能となるため、アライメントの工程を簡 化することが出来る。又、光アイソレータ4 のコントラスト比を45dB以上とすることが可 となる。

 本発明に係る偏光子並びに光アイソレー は、光通信装置、光記録装置、光センサ、 ファイバ増幅器及び光干渉計等の光学装置 用いられる。