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Title:
LIQUID DROP DISCHARGE DRAWING DEVICE, LIQUID DROP DISCHARGE DRAWING METHOD AND LIQUID DROP DISCHARGE DRAWING PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081709
Kind Code:
A1
Abstract:
A liquid drop discharge drawing device is provided with an ink discharging unit for discharging liquid drops to a plurality of discharging targets existing on a recording material; a gantry slide mechanism for relatively moving the ink discharging unit and the recording material; a pre-shaking unit for shaking the ink discharge unit, wherein such shaking is carried out before the ink discharge unit discharges the liquid drops; and further a control unit for supplying the pre-shaking unit with a shaking signal to make the ink discharging unit carry out the pre-shaking, so that the pre-shaking is carried out during such a period that the ink discharging unit relatively moves with respect to the recording material by the moving unit. This suppresses the increase of viscosity of the liquid drops during such a period that the liquid drop discharging unit of the ink or the like moves, so that a liquid drop discharge drawing device that is hard to be clogged with the ink, has a highly accurate drop arrival, and discharges a liquid drop at a desired position.

Inventors:
YOSHIOKA CHIYOSHI
TAMURA TOSHIHIRO
Application Number:
PCT/JP2007/074273
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 18, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
YOSHIOKA CHIYOSHI
TAMURA TOSHIHIRO
International Classes:
G02B5/20
Foreign References:
JP2003159790A2003-06-03
JPH09201960A1997-08-05
JPH09290505A1997-11-11
JP2004016916A2004-01-22
JP2003320291A2003-11-11
JP2004291457A2004-10-21
JP2003251247A2003-09-09
JP2006301663A2006-11-02
JP2004337708A2004-12-02
JP2006337946A2006-12-14
Attorney, Agent or Firm:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK (2-6 Tenjinbashi 2-chome Kita,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka, JP)
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Claims:
 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段をさらに備えることを特徴とする液滴吐出描画装置。
 上記移動手段は、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、
 上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記制御手段は、
 上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記制御手段は、
 上記移動手段により上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記制御手段は、
 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記制御手段は、
 上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
 上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更可能であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備え、
 上記制御手段は、
 上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間と、
 上記液滴吐出手段が上記揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間とを算出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
 当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
 上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の液滴吐出描画装置。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
 当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
 上記制御手段が、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に当該プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記プレ揺動条件入力手段は、
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であって、
 上記制御手段は、
 上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の液滴吐出描画装置。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
 当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
 上記制御手段は、
 当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に上記揺動信号を供給しないことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の液滴吐出描画装置。
 異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記制御手段は、
 上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
 上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給することを特徴とする請求の範囲第12項に記載の液滴吐出描画装置。
 上記被記録物は、液晶表示装置用カラーフィルタパネルであり、上記吐出標的は、上記液晶表示装置用カラーフィルタパネル上に発生した欠陥画素であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の液滴吐出描画装置。
 液滴吐出手段を用いて被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出工程と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動工程と、プレ揺動手段を用いて上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動工程とを含む液滴吐出描画方法であって、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御工程とを含むことを特徴とする液滴吐出描画方法。
 上記移動工程では、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ、
 さらに、上記液滴吐出手段を、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動させる副走査移動工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記制御工程は、
 上記移動工程で、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記制御工程は、
 上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記制御工程は、
 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記制御工程は、
 上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
 上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するプレ揺動条件入力工程をさらに含み、
 上記制御工程は、
 上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始してから、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する工程と、
 当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する工程とを含むことを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
 上記制御工程は、
 当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第21項に記載の液滴吐出描画方法。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
 上記制御工程は、
 当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第21項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記プレ揺動条件入力工程は、
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力する工程を含み、
 上記制御工程は、
 上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第21項に記載の液滴吐出描画方法。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
 当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
 上記制御工程は、
 当該小さい移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しないことを特徴とする請求の範囲第21項に記載の液滴吐出描画方法。
 異なる液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手段を備える上記液滴吐出描画装置を用いることを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記制御工程は、
 上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
 上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する工程を含むことを特徴とする請求の範囲第26項に記載の液滴吐出描画方法。
 上記被記録物として、液晶表示装置用カラーフィルタパネルを用い、上記吐出標的を、上記液晶表示装置用カラーフィルタパネル上に発生した欠陥画素とすることを特徴とする請求の範囲第15項に記載の液滴吐出描画方法。
 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
 被記録物上に複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出するための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段を上記被記録物に対して主走査方向に沿って等速度で相対的に移動させ相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置であって、上記液滴吐出手段は、上記主走査方向に交差する副走査方向に沿って移動可能であるとき、
 上記液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
 上記制御手段を、
 上記移動手段によって、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移動する間に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第29項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 上記制御手段を、
 上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達する前に、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第29項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 上記制御手段を、
 上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動手段に対して供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第29項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 上記制御手段を、
 上記移動工程で、上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間に応じて、
 上記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動時間を変更する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第29項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 上記液滴吐出描画装置が、上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入力するためのプレ揺動条件入力手段をさらに備えるとき、
 上記制御手段を、
 上記移動手段によって上記液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに要する移動時間、のうち少なくとも一つの移動時間を算出する手段と、
 当該液滴吐出手段が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために必要な、プレ揺動時間を算出する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第29項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍より大きいとき、
 上記制御手段を、
 当該移動時間の開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きいとき、
 上記制御手段を、
 当該プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始されるように、
 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 上記プレ揺動条件入力手段が、算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さいときに、当該液滴吐出手段行なわせる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入力可能であるとき、
 上記制御手段を、
 上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応じた上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 算出された上記液滴吐出手段の上記移動時間のうち、少なくとも一つの移動時間は、算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より大きく、かつ、
 当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間が算出されたとき、
 上記制御手段を、
 当該小さい上記移動時間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プレ揺動を行なわないように、上記プレ揺動部に揺動信号を供給しない手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第35項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 被記録物上に複数存在する吐出標的に液滴を吐出する、異なる液滴を充填した複数の液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
 上記制御手段を、
 上記複数の上記液滴吐出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出を開始するまでの時間が、上記複数の上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるように、
 上記プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする請求の範囲第40項に記載の液滴吐出描画用プログラム。
 液晶表示装置用カラーフィルタパネル上に発生した複数の欠陥画素に液滴を吐出する液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する制御手段を、
 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が上記移動手段によって上記被記録物に対して相対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動信号を供給する手段として機能させることを特徴とする液滴吐出描画用プログラム。
Description:
液滴吐出描画装置、液滴吐出描 方法、及び、液滴吐出描画用プログラム

 本発明は、液滴吐出描画装置、液滴吐出 画方法、及び、液滴吐出描画用プログラム 関するものであり、具体的には、被記録物 対して相対的に移動する液滴吐出手段によ 被記録物に液滴を吐出する液滴吐出描画装 、液滴吐出描画方法、及び、液滴吐出描画 プログラムに関するものである。

 近年、インクジェット技術は、紙媒体上 画像を形成するプリンター装置としてのみ らず、製造装置等、様々な分野への応用が 待されている。

 例えば、特許文献1には、液晶ディスプレ イ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプ イ、電子放出素子、電気泳動表示装置など 製造装置として、インクジェット方式によ 液滴吐出素子を搭載した製造装置の構成が されている。

 さらに、特許文献1には、液滴吐出ヘッド において、インクの増粘、及び、ノズルの目 詰まりを抑制するために、吐出不良のノズル にはインクを強制吐出させて、目詰まりを解 消し、吐出が良好のノズル開口部にはインク を吐出させない程度の微振動を与えて、イン クの増粘を抑える技術が開示されている。

 また、インクを吐出させない程度に、ノ ルに微振動を与えることで、インクの増粘 抑える技術は、特許文献2及び3にも開示さ ている。

 特許文献2には、液滴の吐出後に、吐出が 良好に行なわれたか否か等に応じて吐出ノズ ルに微振動を与える技術が開示されている。 また、特許文献3には、インクを吐出するイ クノズルに対して、インク吐出用の電圧を 加した際に、併せて、インクの吐出に用い かったインクノズルに対して、インクが吐 されない程度の振動を与えることでインク 増粘を抑える技術が開示されている。

 なお、このように、インクを吐出しない 度の振動によって、ノズル等の目詰まりを ぐという揺動に関する技術の基本的な構成 、例えば特許文献4~6にも開示されている。

 ところで、インクジェット技術が応用され いる用途の一つに、カラーフィルタ基板の 造工程において、カラーフィルタ基板に着 不良部分等があった場合に、不良箇所のみ カラーフィルタ材料を吐出させて、当該不 箇所を有するカラーフィルタを修復する技 が提案されている(特許文献7)。

日本国公開特許公報「特開2005-211711号公 (公開日:2005年8月11日)」

日本国公開特許公報「特開2004-291457号公 (公開日:2004年10月21日)」

日本国公開特許公報「特開2004-330524号公 (公開日:2004年11月25日)」

日本国公開特許公報「特開平7-137252号公 (公開日:1995年5月30日)」

日本国公開特許公報「特開2003-1857号公報 (公開日:2003年1月8日)」

日本国公開特許公報「特開2003-175605号公 (公開日:2003年6月24日)」

日本国公開特許公報「特開2003-66218号公 (公開日:2003年3月5日)」

 しかしながら、上記従来のインクの増粘 抑制する技術を、特許文献7に開示されたカ ラーフィルタ基板の修復に用いても、インク の増粘を十分に防ぐことができず、ノズルが 目詰まりしたり、着弾精度が低下したりする といった問題を生じる。この問題が生じる原 因について以下に説明する。

 インクジェット技術を用いて、カラーフ ルタ基板の着色不良部分等の修復を行なう 合、カラーフィルタ基板上に存在する修復 所に効率的に、かつ高精度にインクを吐出 ることが必要となる。

 修復箇所は、通常、カラーフィルタ基板 に点在しているため、インクの吐出手段は インクを吐出しない状態でカラーフィルタ 板上を移動することとなる。仮に修復箇所 一箇所しか存在しない場合でも、当該修復 所まで、インクの吐出手段を移動させるこ が必要となる。

 一般に、インクの吐出手段には、インク 吐出するためのノズルが設けられている。 して、インクの吐出手段は、このノズルが いた状態で移動するため、中に充填されて るインクは上記移動の間揮発しやすく、ひ てはインクの増粘が生じやすい。

 特に、近年カラーフィルタ基板の大型化 伴い、その修復を行なうときに必要な、上 吐出手段の移動距離は長くなる。そのため 吐出手段が移動する間における、インクの 粘の影響は大きくなり、ノズルの目詰まり は、より重大な問題となる。

 さらに、複数の吐出手段が設けられてい 場合は、それぞれの吐出手段が同程度に使 されるとは限らない。そのため、吐出手段 に、充填されたインクの増粘のしやすさは なる。特に、使用頻度の少ない吐出手段は 次にインクを吐出するまでの移動距離が長 ため、当該吐出手段に充填されたインクは 粘しやすく、ノズルの目詰まり、着弾精度 低下を招きやすい。

 また、修復処理に要する時間を短くする めに、吐出手段の移動速度を速くすること 要求されるが、速い速度で移動すると、当 吐出手段に充填されたインクが、さらに早 乾燥するため、増粘しやすくなる。

 そこで、カラーフィルタ基板の修復にイ クジェット技術を応用する場合、吐出手段 次にインクを吐出するまでに移動する間に じるインクの増粘を、当該吐出手段がイン を吐出する前に、予め抑制する技術が要求 れる。

 しかしながら、特許文献1及び2に開示の 術は、いずれも印字を行なった後に、イン の吐出が不良であった吐出ヘッド等を微振 させる等して、インクの増粘を解消するも である。これでは、インク等の吐出手段が 動する間に生じるインクの増粘を、予め抑 することはできない。

 また、特許文献3に開示の技術では、上述 のように、インクを吐出するインクノズルに 対して、インク吐出用の電圧を印加した際、 インクの吐出に用いなかったインクノズルに 対して、インクが吐出されない程度の振動を 与える。つまり、いずれかのインクノズルが インクを吐出しない限り、吐出に用いられな いインクノズルに振動が与えられない。これ では、吐出手段が移動する間のインクの増粘 を充分に抑制することができない。

 特に、カラーフィルタ基板の修復には、 の被修復カラーフィルタ基板に対して、最 にインクを吐出するまで移動する間にもイ クが増粘する場合がある。また、同一の吐 手段が連続してインクを吐出する場合であ ても、当該吐出手段が長い距離を移動する 合もある。さらに、いずれかの吐出手段が ンクを吐出して、このとき他の吐出手段に 動が与えられたとしても、当該他の吐出手 がインクを吐出するまでに、さらに長い距 を移動する場合もある。上述のように、特 文献3に開示の技術は、いずれかのインクノ ズルがインクを吐出しない限りインクの増粘 を防ぐことができないため、このような場合 で生じるインクの増粘を抑制することができ ない。

 特許文献4~6では、ノズルを揺動させる技 が開示されているのみであり、インク等の 出手段が移動する間のインクの増粘という 題については、一切開示が無く、インク等 吐出手段が移動する間の、インクの増粘の 制に資するものではない。

 ところで、カラーフィルタ基板の修復に らず、所望の箇所に液滴を効率よく吐出さ たいという要望は、様々な製造分野で今後 められるものである。

 以上のように、ノズルの目詰まりを抑制 、高い着弾精度で、所望箇所に液滴を吐出 せることのできる装置の開発が望まれてい 。

 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ ものであり、その目的は、インク等の液滴 吐出手段が移動する間の液滴の増粘を抑制 ることで、速い速度で吐出手段を移動させ もノズル等の目詰まりが生じ難く、高い着 精度で、被記録物上の複数の所望箇所に、 ンクジェット方式で液滴を吐出する液滴吐 描画装置を提供することにある。

 本発明に係る液滴吐出描画装置は、上記 題を解決するために、被記録物上に複数存 する吐出標的に対して液滴を吐出するため 液滴吐出手段と、上記液滴吐出手段と上記 記録物とを相対的に移動させる移動手段と 上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺 手段とを備える液滴吐出描画装置であって 上記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による 滴の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴 出手段が上記移動手段によって上記被記録 に対して相対的に移動する間に当該プレ揺 が行なわれるように、上記プレ揺動手段に して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させる めの揺動信号を供給する制御手段を備える とを特徴としている。

 上記の構成によれば、液滴吐出手段が、 出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動 る間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させ ことができる。そのため、当該液滴吐出手 に充填されたインクの増粘を抑制した上で 吐出標的にインクを吐出することができる

 従って、インク等の液滴の吐出手段が移 する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で 出手段を移動させてもノズル等の目詰まり 生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の 数の所望箇所に、液滴を吐出することが可 な液滴吐出描画装置を提供することができ という効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 移動手段は、上記液滴吐出手段を上記被記 物に対して主走査方向に沿って等速度で相 的に移動させ、上記液滴吐出手段は、上記 走査方向に交差する副走査方向に沿って移 可能であることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査 向に移動可能であることにより、大型の被 録物上の、所望の箇所に効果的に液滴を吐 することができるというさらなる効果を奏 る。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 制御手段は、上記移動手段によって、当該 滴吐出手段が、前回液滴を吐出した位置か 次回上記吐出標的に液滴を吐出可能な位置 で移動する間に、上記プレ揺動手段に対し 、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるため 揺動信号を供給することがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動 る間にプレ揺動されることにより、当該移 中に生じる液滴の増粘を防ぐことができる いうさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 制御手段は、上記移動手段により上記液滴 出手段が移動を開始した後、当該液滴吐出 段が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出 能な位置に到達する前に、上記プレ揺動手 に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動さ るための揺動信号を供給することがより好 しい。

 上記液滴吐出手段が移動開始後、最初に ンクを吐出する前にプレ揺動されることに り、最初の移動中で生じるインクの増粘を 制することができるというさらなる効果を する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 制御手段は、上記液滴吐出手段に行なわせ プレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以 、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0 .0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動 段に対して供給することがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周 でプレ揺動されることにより、当該液滴吐 手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に 制することができるため、ノズル等の目詰 りを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ること できるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 制御手段は、上記移動手段によって上記液 吐出手段が移動を開始した後、当該液滴吐 手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可 な位置に移動するまでに要する移動時間、 び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出 た位置から、次回上記吐出標的に液滴を吐 可能な位置に到達するまでに要する移動時 、のうち少なくとも一つの移動時間に応じ 、上記プレ揺動を行なうために必要なプレ 動時間を変更可能であることがより好まし 。

 上記プレ揺動時間が変更可能であること より、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミン を、所望の条件で制御することができる。 って、所望の着弾精度を得ることができる 滴吐出描画装置を提供することができると うさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動 件を入力するためのプレ揺動条件入力手段 さらに備え、上記制御手段は、上記移動手 によって上記液滴吐出手段が移動を開始し 後、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標 に液滴を吐出可能な位置に移動するまでに する移動時間、及び、上記液滴吐出手段が 前回液滴を吐出した位置から、次回上記吐 標的に液滴を吐出可能な位置に到達するま に要する移動時間、のうち少なくとも一つ 移動時間と、上記液滴吐出手段が上記揺動 件を充たしたプレ揺動を行なうために必要 プレ揺動時間とを算出することがより好ま い。

 上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺 時間を正確に把握することができるため、 該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所 の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させ ことが可能となる。よって、目的に応じて 所望の、液滴の着弾精度を設定可能な液滴 出描画装置を提供することができるという らなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間が 算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺 時間の2倍より大きいとき、当該移動時間の 開始時点から、当該移動時間の1/2の時間が経 過した後に、当該液滴吐出手段がプレ揺動を 開始するように、上記制御手段が、上記プレ 揺動手段に対して、当該液滴吐出手段に上記 プレ揺動を行なわせるための上記揺動信号を 供給することがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するま の移動の後半でプレ揺動されることにより 当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生 た液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出 ることができる。よって、さらに効果的に ズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾 度で液滴を吐出することができるというさ なる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間が 算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺 時間より大きいとき、当該プレ揺動時間が 了した時点で、当該液滴吐出手段による液 の吐出が開始されるように、上記制御手段 、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐 手段に当該プレ揺動を行なわせるための上 揺動信号を供給することがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直 にプレ揺動されることにより、当該吐出が なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を 消した上で、液滴を吐出することができる よって、さらに効果的にノズル等の目詰ま を防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出 ることができるというさらなる効果を奏す 。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 プレ揺動条件入力手段は、算出された上記 滴吐出手段の上記移動時間が、算出された 該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小 いときに、当該液滴吐出手段行なわせる上 プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移 時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入 可能であって、上記制御手段は、上記プレ 動手段に対して、当該設定に応じた上記揺 信号を供給することがより好ましい。

 上記移動時間内でプレ揺動が可能なよう 、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮 ることにより、上記液滴吐出手段が近接す 吐出標的間を移動する場合であっても、当 液滴吐出手段をプレ揺動させることができ 。よって、さらに効果的にノズル等の目詰 りを防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐 することができるというさらなる効果を奏 る。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間の ち、少なくとも一つの移動時間は、算出さ た当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間よ 大きく、かつ、当該液滴吐出手段の上記プ 揺動時間より小さい上記移動時間が算出さ たとき、上記制御手段は、当該小さい移動 間で移動する当該液滴吐出手段が上記プレ 動を行なわないように、上記プレ揺動部に 記揺動信号を供給しないことがより好まし 。

 上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不 能であれば、当該プレ揺動を省略すること より、プレ揺動時間が短すぎることにより 得られる効果が少ないプレ揺動を省略する とができる。よって、効果の少ない工程を いて、より効果的に、液滴の吐出を行なう とができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、異 る液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手 を備えることがより好ましい。

 複数の液滴吐出手段に対して、それぞれ 液滴吐出手段が移動する間にプレ揺動を行 わせることができるため、高い着弾精度で 数の液滴を吐出可能な液滴吐出描画装置を 供することができる。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 制御手段は、上記複数の上記液滴吐出手段 うち、それぞれの上記液滴吐出手段に行な せるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺 を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出 開始するまでの時間が、上記複数の上記液 吐出手段間で、同じ時間となるように、上 プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段 上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動 号を供給することがより好ましい。

 プレ揺動されてから、液滴を吐出するま の時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にす ことで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を ることができる。よって、液滴の種類又は 出する順番によって着弾精度の差がない、 定した着弾精度を有する液滴吐出描画装置 提供することができる。

 本発明に係る液滴吐出描画装置では、上 被記録物は、液晶表示装置用カラーフィル パネルであり、上記吐出標的は、上記液晶 示装置用カラーフィルタパネル上に発生し 欠陥画素であることがより好ましい。

 上記液晶表示装置用カラーフィルタパネ 上に発生した欠陥画素を修復して、品質の 好な液晶表示装置用カラーフィルタパネル 製造可能な液滴吐出描画装置を提供するこ ができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法は、上記 題を解決するために、液滴吐出手段を用い 被記録物上に複数存在する吐出標的に対し 液滴を吐出するための液滴吐出工程と、上 液滴吐出手段と上記被記録物とを相対的に 動させる移動工程と、プレ揺動手段を用い 上記液滴吐出手段をプレ揺動させるプレ揺 工程とを含む液滴吐出描画方法であって、 記プレ揺動は、上記液滴吐出手段による液 の吐出の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐 手段が上記移動手段によって上記被記録物 対して相対的に移動する間に当該プレ揺動 行なわれるように、上記プレ揺動手段に対 て、当該液滴吐出手段をプレ揺動させるた の揺動信号を供給する制御工程とを含むこ を特徴としている。

 上記の構成によれば、液滴吐出手段が、 出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動 る間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させ ことができる。そのため、当該液滴吐出手 に充填されたインクの増粘を抑制した上で 吐出標的にインクを吐出することができる

 従って、インク等の液滴の吐出手段が移 する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で 出手段を移動させてもノズル等の目詰まり 生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の 数の所望箇所に、液滴を吐出することが可 な液滴吐出描画方法を提供することができ という効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 移動工程では、上記液滴吐出手段を上記被 録物に対して主走査方向に沿って等速度で 対的に移動させ、さらに、上記液滴吐出手 を、上記主走査方向に交差する副走査方向 沿って移動させる副走査移動工程を含むこ がより好ましい。

 上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査 向に移動可能であることにより、大型の被 録物上の、所望の箇所に効果的に液滴を吐 することができるというさらなる効果を奏 る。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 制御工程は、上記移動工程で、当該液滴吐 手段が、前回液滴を吐出した位置から次回 記吐出標的に液滴を吐出可能な位置まで移 する間に、上記プレ揺動手段に対して、当 液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動 号を供給する工程を含むことがより好まし 。

 上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動 る間にプレ揺動されることにより、当該移 中に生じる液滴の増粘を防ぐことができる いうさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 制御工程は、上記移動工程で、上記液滴吐 手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手 が、最初に、上記吐出標的に液滴を吐出可 な位置に到達する前に、上記プレ揺動手段 対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動させ ための揺動信号を供給する工程を含むこと より好ましい。

 上記液滴吐出手段が移動開始後、最初に ンクを吐出する前にプレ揺動されることに り、最初の移動中で生じるインクの増粘を 制することができるというさらなる効果を する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 制御工程は、上記液滴吐出手段に行なわせ プレ揺動の揺れの回数を1000回以上10000回以 、当該揺れ1回当たりの周期を0.000005秒以上0 .0001秒以下とする揺動信号を、上記プレ揺動 段に対して供給する工程を含むことがより ましい。

 上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周 でプレ揺動されることにより、当該液滴吐 手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に 制することができるため、ノズル等の目詰 りを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ること できるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 制御工程は、上記移動工程で、上記液滴吐 手段が移動を開始した後、当該液滴吐出手 が最初に上記吐出標的に液滴を吐出可能な 置に移動するまでに要する移動時間、及び 上記液滴吐出手段が、前回液滴を吐出した 置から、次回上記吐出標的に液滴を吐出可 な位置に到達するまでに要する移動時間、 うち少なくとも一つの移動時間に応じて、 記プレ揺動を行なうために必要なプレ揺動 間を変更する工程を含むことがより好まし 。

 上記プレ揺動時間が変更可能であること より、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミン を、所望の条件で制御することができる。 って、所望の着弾精度を得ることができる 滴吐出描画装置を提供することができると うさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 液滴吐出手段に行なわせるプレ揺動の揺動 件を入力するプレ揺動条件入力工程をさら 含み、上記制御工程は、上記移動手段によ て上記液滴吐出手段が移動を開始してから 当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的に 滴を吐出可能な位置に移動するまでに要す 移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、前 液滴を吐出した位置から、次回上記吐出標 に液滴を吐出可能な位置に到達するまでに する移動時間、のうち少なくとも一つの移 時間を算出する工程と、当該液滴吐出手段 当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行なう めに必要な、プレ揺動時間を算出する工程 を含むことがより好ましい。

 上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺 時間を正確に把握することができるため、 該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所 の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させ ことが可能となる。よって、目的に応じて 所望の、液滴の着弾精度を設定可能である いうさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間が 算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺 時間の2倍より大きいとき、上記制御工程は 、当該移動時間の開始時点から、当該移動時 間の1/2の時間が経過した後に、当該液滴吐出 手段がプレ揺動を開始するように、上記プレ 揺動手段に対して、当該液滴吐出手段がより 好ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するま の移動の後半でプレ揺動されることにより 当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生 た液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出 ることができる。よって、さらに効果的に ズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾 度を得ることができるというさらなる効果 奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間が 算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺 時間より大きいとき、上記制御工程は、当 プレ揺動時間が終了した時点で、当該液滴 出手段による液滴の吐出が開始されるよう 、上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐 手段に上記プレ揺動を行なわせるための上 揺動信号を供給する工程を含むことがより ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直 にプレ揺動されることにより、当該吐出が なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を 消した上で、液滴を吐出することができる よって、さらに効果的にノズル等の目詰ま を防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出 ることができるというさらなる効果を奏す 。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 プレ揺動条件入力工程は、算出された上記 滴吐出手段の上記移動時間が、算出された 該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間より小 いときに、当該液滴吐出手段行なわせる上 プレ揺動の、上記プレ揺動時間を、当該移 時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の時間で入 する工程を含み、上記制御工程は、上記プ 揺動手段に対して、当該設定に応じた上記 動信号を供給する工程を含むことがより好 しい。

 上記移動時間内でプレ揺動が可能なよう 、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮 ることにより、上記液滴吐出手段が近接す 吐出標的間を移動する場合であっても、当 液滴吐出手段をプレ揺動させることができ 。さらに効果的にノズル等の目詰まりを防 、さらに高い着弾精度で液滴を吐出するこ ができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、算 された上記液滴吐出手段の上記移動時間の ち、少なくとも一つの移動時間は、算出さ た当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間よ 大きく、かつ、当該液滴吐出手段の上記プ 揺動時間より小さい上記移動時間が算出さ たとき、上記制御工程は、当該小さい移動 間で移動する当該液滴吐出手段が、上記プ 揺動を行なわないように、上記プレ揺動部 揺動信号を供給しないことがより好ましい

 上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不 能であれば、当該プレ揺動を省略すること より、プレ揺動時間が短すぎることにより 得られる効果が少ないプレ揺動を省略する とができる。よって、効果の少ない工程を いて、より効果的に、液滴の吐出を行なう とができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、異 る液滴を充填した、複数の上記液滴吐出手 を備える上記液滴吐出描画装置を用いるこ がより好ましい。

 複数の液滴吐出手段に対して、それぞれ 液滴吐出手段が移動する間にプレ揺動を行 わせることができるため、高い着弾精度で 数の液滴を吐出可能な液滴吐出描画方法を 供することができる。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 制御工程は、上記複数の上記液滴吐出手段 うち、それぞれの上記液滴吐出手段に行な せるプレ揺動の終了時間から、当該プレ揺 を行なった当該液滴吐出手段が液滴の吐出 開始するまでの時間が、上記複数の上記液 吐出手段間で、同じ時間となるように、上 プレ揺動手段に対して、上記液滴吐出手段 上記プレ揺動を行なわせるための上記揺動 号を供給する工程を含むことがより好まし 。

 プレ揺動されてから、液滴を吐出するま の時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にす ことで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を ることができる。よって、液滴の種類又は 出する順番によって着弾精度の差がない、 定した着弾精度を有する液滴吐出描画方法 提供することができる。

 本発明に係る液滴吐出描画方法では、上 被記録物として、液晶表示装置用カラーフ ルタパネルを用い、上記吐出標的を、上記 晶表示装置用カラーフィルタパネル上に発 した欠陥画素とすることがより好ましい。

 上記液晶表示装置用カラーフィルタパネ 上に発生した欠陥画素を修復して、品質の 好な液晶表示装置用カラーフィルタパネル 製造可能な液滴吐出描画方法を提供するこ ができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム 、上記課題を解決するために、被記録物上 複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出 るための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手 と上記被記録物とを相対的に移動させる移 手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺動させ プレ揺動手段とを備える液滴吐出描画装置 、さらに備えられた、上記プレ揺動手段に して当該液滴吐出手段をプレ揺動させるた の揺動信号を供給する制御手段を、上記プ 揺動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐 の前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段 上記移動手段によって上記被記録物に対し 相対的に移動する間に当該プレ揺動が行な れるように、上記プレ揺動手段に対して、 該液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺 信号を供給する手段として機能させること 特徴としている。

 上記の構成によれば、液滴吐出手段が、 出標的に液滴を吐出可能な位置まで、移動 る間に、当該液滴吐出手段をプレ揺動させ ことができる。そのため、当該液滴吐出手 に充填されたインクの増粘を抑制した上で 吐出標的にインクを吐出させることができ 。

 従って、インクの吐出手段が移動する間 インク等の液滴の増粘を抑制し、速い速度 吐出手段を移動させてもノズル等の目詰ま が生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上 複数の所望箇所にインク等の液滴を吐出す ことが可能な液滴吐出描画装置を制御する めの、液滴吐出描画用プログラムを提供す ことができるという効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム 、上記課題を解決するために、被記録物上 複数存在する吐出標的に対して液滴を吐出 るための液滴吐出手段と、上記液滴吐出手 を上記被記録物に対して主走査方向に沿っ 等速度で相対的に移動させ相対的に移動さ る移動手段と、上記液滴吐出手段をプレ揺 させるプレ揺動手段とを備える液滴吐出描 装置であって、上記液滴吐出手段は、上記 走査方向に交差する副走査方向に沿って移 可能であるとき、上記液滴吐出描画装置に さらに備えられた、上記プレ揺動手段に対 て当該液滴吐出手段をプレ揺動させるため 揺動信号を供給する制御手段を、上記プレ 動は、上記液滴吐出手段による液滴の吐出 前に行なわれ、かつ、当該液滴吐出手段が 記移動手段によって上記被記録物に対して 対的に移動する間に当該プレ揺動が行なわ るように、上記プレ揺動手段に対して、当 液滴吐出手段をプレ揺動させるための揺動 号を供給する手段として機能させることを 徴としている。

 上記液滴吐出手段が主査方向及び副走査 向に移動可能であることにより、大型の被 録物上の、所望の箇所に、高い着弾精度で 滴を吐出することができる液滴吐出描画装 を提供することができるという効果を奏す 。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記制御手段を、上記移動手段によっ 、当該液滴吐出手段が、前回液滴を吐出し 位置から次回上記吐出標的に液滴を吐出可 な位置まで移動する間に、上記プレ揺動手 に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺動さ るための揺動信号を供給する手段として機 させることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、吐出標的間を移動 る間にプレ揺動されることにより、当該移 中に生じる液滴の増粘を防ぐことができる 滴吐出描画装置を提供することができると う効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記制御手段を、上記移動工程で、上 液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液 吐出手段が、最初に、上記吐出標的に液滴 吐出可能な位置に到達する前に、上記プレ 動手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ 動させるための揺動信号を供給する手段と て機能させることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が移動開始後、最初に ンクを吐出する前にプレ揺動されることに り、最初の移動中で生じるインクの増粘を 制することができるというさらなる効果を する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記制御手段を、上記液滴吐出手段に なわせるプレ揺動の揺れの回数を1000回以上 10000回以下、当該揺れ1回当たりの周期を0.0000 05秒以上0.0001秒以下とする揺動信号を、上記 レ揺動手段に対して供給する手段として機 させることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、上記の回数及び周 でプレ揺動されることにより、当該液滴吐 手段の移動中に生じる液滴の増粘を充分に 制することができるため、ノズル等の目詰 りを防ぎ、さらに高い着弾精度を得ること できるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記制御手段を、上記移動工程で、上 液滴吐出手段が移動を開始した後、当該液 吐出手段が最初に上記吐出標的に液滴を吐 可能な位置に移動するまでに要する移動時 、及び、上記液滴吐出手段が、前回液滴を 出した位置から、次回上記吐出標的に液滴 吐出可能な位置に到達するまでに要する移 時間、のうち少なくとも一つの移動時間に じて、上記プレ揺動を行なうために必要な レ揺動時間を変更する手段として機能させ ことがより好ましい。

 上記プレ揺動時間が変更可能であること より、液滴吐出手段のプレ揺動のタイミン を、所望の条件で制御することができる。 って、所望の着弾精度を得ることができる 滴吐出描画装置を提供することができると うさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記液滴吐出描画装置が、上記液滴吐 手段に行なわせるプレ揺動の揺動条件を入 するためのプレ揺動条件入力手段をさらに えるとき、上記制御手段を、上記移動手段 よって上記液滴吐出手段が移動を開始した 、当該液滴吐出手段が最初に上記吐出標的 液滴を吐出可能な位置に移動するまでに要 る移動時間、及び、上記液滴吐出手段が、 回液滴を吐出した位置から、次回上記吐出 的に液滴を吐出可能な位置に到達するまで 要する移動時間、のうち少なくとも一つの 動時間を算出する手段と、当該液滴吐出手 が当該揺動条件を充たしたプレ揺動を行な ために必要な、プレ揺動時間を算出する手 として機能させることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段の移動時間及びプレ揺 時間を正確に把握することができるため、 該移動時間及びプレ揺動時間に基づいて所 の条件で上記液滴吐出手段をプレ揺動させ ことが可能となる。よって、目的に応じて 所望の液滴の着弾精度を設定可能であると うさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、算出された上記液滴吐出手段の上記移 時間が、算出された当該液滴吐出手段の上 プレ揺動時間の2倍より大きいとき、上記制 御手段を、当該移動時間の開始時点から、当 該移動時間の1/2の時間が経過した後に、当該 液滴吐出手段がプレ揺動を開始するように、 上記プレ揺動手段に対して、当該液滴吐出手 段に上記プレ揺動を行なわせるための上記揺 動信号を供給する手段として機能させること がより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出するま の移動の後半でプレ揺動されることにより 当該プレ揺動が行なわれるまでの移動で生 た液滴の増粘を解消した上で、液滴を吐出 ることができる。よって、さらに効果的に ズル等の目詰まりを防ぎ、さらに高い着弾 度を得ることができるというさらなる効果 奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、算出された上記液滴吐出手段の上記移 時間が、算出された当該液滴吐出手段の上 プレ揺動時間より大きいとき、上記制御手 を、当該プレ揺動時間が終了した時点で、 該液滴吐出手段による液滴の吐出が開始さ るように、上記プレ揺動手段に対して、当 液滴吐出手段に上記プレ揺動を行なわせる めの上記揺動信号を供給する手段として機 させることがより好ましい。

 上記液滴吐出手段が、液滴を吐出する直 にプレ揺動されることにより、当該吐出が なわれるまでの移動で生じた液滴の増粘を 消した上で、液滴を吐出することができる よって、さらに効果的にノズル等の目詰ま を防ぎ、さらに高い着弾精度で液滴を吐出 ることができるというさらなる効果を奏す 。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記プレ揺動条件入力手段が、算出さ た上記液滴吐出手段の上記移動時間が、算 された当該液滴吐出手段の上記プレ揺動時 より小さいときに、当該液滴吐出手段行な せる上記プレ揺動の、上記プレ揺動時間を 当該移動時間の1/10倍以上1倍以下の範囲の 間で入力可能であるとき、上記制御手段を 上記プレ揺動手段に対して、当該設定に応 た上記揺動信号を供給する手段として機能 せることがより好ましい。

 上記移動時間内でプレ揺動が可能なよう 、実際に行なわれるプレ揺動の時間を短縮 ることにより、上記液滴吐出手段が近接す 吐出標的間を移動する場合であっても、当 液滴吐出手段をプレ揺動させることができ 。さらに効果的にノズル等の目詰まりを防 、さらに高い着弾精度で液滴を吐出するこ ができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、算出された上記液滴吐出手段の上記移 時間のうち、少なくとも一つの移動時間は 算出された当該液滴吐出手段の上記プレ揺 時間より大きく、かつ、当該液滴吐出手段 上記プレ揺動時間より小さい上記移動時間 算出されたとき、上記制御手段を、当該小 い上記移動時間で移動する当該液滴吐出手 が、上記プレ揺動を行なわないように、上 プレ揺動部に揺動信号を供給しない手段と て機能させることがより好ましい。

 上記移動時間内で、所望のプレ揺動が不 能であれば、当該プレ揺動を省略すること より、プレ揺動時間が短すぎることにより 得られる効果が少ないプレ揺動を省略する とができる。よって、効果の少ない工程を いて、より効果的に、液滴の吐出を行なう とができるというさらなる効果を奏する。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム 、上記課題を解決するために、被記録物上 複数存在する吐出標的に液滴を吐出する、 なる液滴を充填した複数の液滴吐出手段と 上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対 に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手 をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える 滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上 プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段を レ揺動させるための揺動信号を供給する制 手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手 による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、 該液滴吐出手段が上記移動手段によって上 被記録物に対して相対的に移動する間に当 プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺 手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺 させるための揺動信号を供給する手段とし 機能させることを特徴としている。

 上記の構成であれば、複数の液滴吐出手 に対して、それぞれの液滴吐出手段が移動 る間にプレ揺動を行なわせることができる め、高い着弾精度で複数の液滴を吐出可能 液滴吐出描画装置を制御するための液滴吐 描画用プログラムを提供することができる

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム は、上記制御手段を、上記複数の上記液滴 出手段のうち、それぞれの上記液滴吐出手 に行なわせるプレ揺動の終了時間から、当 プレ揺動を行なった当該液滴吐出手段が液 の吐出を開始するまでの時間が、上記複数 上記液滴吐出手段間で、同じ時間となるよ に、上記プレ揺動手段に対して、上記液滴 出手段に上記プレ揺動を行なわせるための 記揺動信号を供給する手段として機能させ ことがより好ましい。

 プレ揺動されてから、液滴を吐出するま の時間を、各液滴吐出手段で同じ時間にす ことで、各液滴吐出手段で同じ着弾精度を ることができる。よって、液滴の種類又は 出する順番によって着弾精度の差がない、 定した着弾精度を有する液滴吐出描画装置 提供することができる。

 本発明に係る液滴吐出描画用プログラム 、上記課題を解決するために、液晶表示装 用カラーフィルタパネル上に発生した複数 欠陥画素に液滴を吐出する液滴吐出手段と 上記液滴吐出手段と上記被記録物とを相対 に移動させる移動手段と、上記液滴吐出手 をプレ揺動させるプレ揺動手段とを備える 滴吐出描画装置に、さらに備えられた、上 プレ揺動手段に対して当該液滴吐出手段を レ揺動させるための揺動信号を供給する制 手段を、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手 による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、 該液滴吐出手段が上記移動手段によって上 被記録物に対して相対的に移動する間に当 プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺 手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺 させるための揺動信号を供給する手段とし 機能させることを特徴としている。

 上記液晶表示装置用カラーフィルタパネ 上に発生した欠陥画素を修復して、品質の 好な液晶表示装置用カラーフィルタパネル 製造可能な液滴吐出描画装置を制御するた の液滴吐出描画用プログラムを提供するこ ができる。

 本発明の他の目的、特徴、および優れた は、以下に示す記載によって十分分かるで ろう。また、本発明の利点は、添付図面を 照した次の説明によって明白になるであろ 。

本発明の実施形態に係る欠陥修復装置 要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置 外観を示す斜視図である。 図2に示す欠陥修復装置が備えるインク 吐出ユニットの構造を、模式的に表した要部 断面図であり、インク吐出ユニットを、イン ク吐出部のある位置で切断して、図2のY方向 ら見た図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置 備える、インク吐出ユニットの概略構成を す要部下面図である。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置 用いた、カラーフィルタ基板の欠陥修復処 の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る欠陥修復装置 備える、インク吐出部の移動の様子、プレ 動のタイミング、及びインク吐出のタイミ グの関係を模式的に示した図である。 カラーフィルタ基板上の欠陥画素を、 ンク吐出部によって修復する様子を模式的 示す図である。 本発明の比較例であって、欠陥修復装 を用いたカラーフィルタ基板の欠陥修復処 において、インク吐出部を主走査移動及び 走査移動させる前に、プレ揺動を行なう場 の手順を示すフローチャートである。

符号の説明

 1  欠陥修復装置(液滴吐出描画装置)
 2  インク吐出ユニット
 3R、3B、3G  インク吐出部(液滴吐出手段)
 4  ヘッドガントリーユニット
 5  ガントリースライド機構(移動手段)
 6R、6B、6G  プレ揺動部(プレ揺動手段)
 7  コンピュータ
 8  制御部(制御手段)
 9  プレ揺動条件入力部(プレ揺動条件入力 段)
 100  カラーフィルタ基板(被記録物)
 101R、101B、101G  欠陥画素(吐出標的)

 〔実施の形態〕
 本発明の一実施形態について図1ないし図7 基づいて説明すると以下の通りである。

 <欠陥修復装置1の要部構成>
 まず、図1に基づいて、本実施の形態に係る 欠陥修復装置1の要部構成について説明する

 図1は、欠陥修復装置1(液滴吐出描画装置) の要部構成を示すブロック図である。図1に すように、欠陥修復装置1は、インク吐出ユ ット2、ヘッドガントリーユニット4、ガン リースライド機構5(移動手段)、プレ揺動部6R 、6B、6G(プレ揺動手段)、コンピュータ7を備 ている。

 インク吐出ユニット2は、赤色(R)、緑色(G) 及び青色(B)の各色用のインク吐出部3R、3G、3B を有している。

 また、インク吐出ユニット2は、ヘッドガ ントリーユニット4上をスライドして移動す ことにより、欠陥修復対象であるカラーフ ルタ基板(図示せず)に対して副走査方向に移 動可能であり、さらに、ヘッドガントリーユ ニット4を介して、ガントリースライド機構5 よって、欠陥修復対象であるカラーフィル 基板上を主走査方向に移動可能である。こ 移動に関しては後で詳しく述べる。

 コンピュータ7は、制御部8(制御手段)、プ レ揺動条件入力部9(プレ揺動条件入力手段)を 備えている。

 プレ揺動条件入力部9には、所望のプレ揺 動条件を入力することができる。入力するプ レ揺動条件としては、修正対象のカラーフィ ルタ基板等に応じて適宜設定すればよく、限 定されるものではないが、一度のプレ揺動に おける揺れの回数(以下、説明の便宜のため プレ揺動回数」と表記する)が1000回以上10000 以下になることが好ましく、最も好ましく 6000回である。また、周期は0.000005秒以上0.00 01秒以下とすることが好ましく、最も好まし は0.00001秒である。換言すれば、周波数を10k Hz以上200kHz以下とすることが好ましく、最も ましくは100kHzである。本実施の形態では、 下、プレ揺動回数6000回、周期0.00001秒の場 について説明する。

 なお、本明細書において「プレ揺動」と 、液滴吐出手段に与えられた、液滴の吐出 目的としないヘッド駆動波形信号による、 該液滴吐出手段に充填された液滴のメニス ス振動を意図し、当該液滴吐出手段に充填 れた液滴の増粘を抑制することを目的とし 与えられる振動である。また、上記「一度 プレ揺動」とは、一回の揺動信号の供給に って行なわれるプレ揺動を意図する。

 また、プレ揺動条件入力部9には、インク 吐出部3R、3B、3Gが前回インクを吐出してから 、次にインクを吐出するまでに移動する間に 、所望のプレ揺動条件を充たすプレ揺動が行 なえない場合の条件も入力することができる 。具体的な条件については後述するが、例え ば、所望のプレ揺動時間が確保できない場合 、実際に行なうプレ揺動時間を短縮させたり 、プレ揺動を省略したりする設定を入力する ことができる。

 制御部8は、上述のプレ揺動条件に基づい て、インク吐出部3R、3B、3Gが、それぞれ当該 プレ揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうた めに必要な揺動信号を生成して、プレ揺動部 6R、6B、6Gに対して供給する。

 プレ揺動部6R、6B、6Gには、それぞれ独立 てコンピュータ7から揺動信号が供給されて 、それぞれの揺動信号に基づいて、インク吐 出部3R、3B、3Gをプレ揺動させる。

 また、制御部8は、後述する吐出パターン に基づいて、インク吐出部3R、3B、3Gが、次に インクを吐出する吐出標的に、インクを吐出 することが可能な位置に到達するまでの移動 時間を算出する。さらに、制御部8は、上記 動信号を算出する際、併せて、当該プレ揺 条件を充たしたプレ揺動を行なうために必 なプレ揺動時間を算出する。そして制御部8 、当該プレ揺動時間及び移動時間に応じて 実際にプレ揺動を開始するタイミング、及 /又は実際のプレ揺動時間を変化させるよう に設定されている。これにより、例えば、上 述の、所望のプレ揺動条件を充たすプレ揺動 が行なえない場合の条件等を実行することが できる。

 ここで、本明細書において「プレ揺動時 」とは、プレ揺動を行なうために必要な時 を意図し、例えば、以下の式(1)により算出 ることができる。

 プレ揺動時間=(プレ揺動回数×周期)+α ・・ ・(1)
 式(1)においてαとは、プレ揺動の最後の揺 が終了した後から、インク吐出部がインク 吐出を開始するまでに、装置の仕様等によ 必要となる時間を示す。例えばプレ揺動の 了を、欠陥修復処理を制御する制御系が認 するまでの時間等が含まれる。

 <欠陥修復装置1の構造>
 (欠陥修復装置1全体の構造)
 次に、図2を用いて欠陥修復装置1の構造に いて説明する。図2は、欠陥修復装置1の外観 を示す斜視図である。

 図2に示すように、欠陥修復装置1は、基 10を備えている。基体10には、カラーフィル 基板(被記録物、図示せず)の搬入及び搬出 に移動するカラーフィルタ基板設置台11が備 えられており、ヘッドガントリーユニット4 、カラーフィルタ基板設置台11に接触するこ となく横断するように搭載されている。

 ヘッドガントリーユニット4は、基体10に 結しているガントリースライド機構5により 、図2のY方向に平行な方向に沿って、往復運 できる構成となっている。

 このガントリースライド機構5による、ヘ ッドガントリーユニット4の移動により、イ ク吐出部3R、3B、3Gは、カラーフィルタ基板 置台11に設置されたガラス基板に対して、主 走査方向(図2に示すY方向に平行な方向)に等 で相対移動する。なお、上記主走査方向の 動を、以下、単に「主走査移動」と表記す 。

 なお、カラーフィルタ基板設置台11も、 2のY方向に平行な方向に沿って往復運動する ことができ、カラーフィルタ基板の搬出搬入 を行なうことができる。

 また、欠陥修復装置1は、インク吐出ユニ ット2を複数個備えている。各インク吐出ユ ット2は、それぞれ吐出ユニットスライド機 12を介して、ヘッドガントリーユニット4の 面に搭載されている。そして、複数のイン 吐出ユニット2は、吐出ユニットスライド機 構12上を、それぞれ独立して、図2のX方向に 行な方向に往復運動できる構成となってい 。この吐出ユニットスライド機構12によるイ ンク吐出ユニット2の往復運動により、後述 るインク吐出部3R、3B、3Gは、カラーフィル 基板設置台11に設置されたガラス基板に対し て、副走査方向(図2に示すX方向に平行な方向 )に相対移動することができる。なお、上記 走査方向の移動を、以下、単に「副走査移 」と表記する。

 なお、基体10上には、カラーフィルタ基 設置台11の他に、インク吐出部3R、3G、3Bに対 して、非使用時にノズルが形成された面をキ ャップする機構、不良吐出ノズルを検出する 機構、不良吐出ノズルを回復する機構、など を有するメンテナンス機構13が設けられてい 。メンテナンス時は、ガントリースライド 構5により、ヘッドガントリーユニット4が メンテナンス機構13の直上に移動し、インク 吐出ユニット2に対して各種メンテナンス動 を行なう。

 (インク吐出ユニット2の構造)
 次に、図3を用いて、インク吐出ユニット2 構造についてより詳細に説明する。図3は、 ンク吐出ユニット2の構造を模式的に表した 要部断面図であり、インク吐出ユニット2を インク吐出部3Rのある位置で切断して、図2 Y方向から見た図である。

 図3に示すように、インク吐出ユニット2 、ヘッドガントリーユニット4上に設置され 吐出ユニットスライド機構12に搭載されて り、図3に示す矢印方向に沿って、それぞれ 立して移動可能である。

 また、インク吐出ユニット2は、インク吐 出部3R、3B(図示せず)、3G(図示せず)、プレ揺 部6R、吐出制御回路14、電気接続ケーブル15a 15b、インクタンク16、インク配管17、及びこ れらを収納する筐体18とを有している。筐体1 8が、吐出ユニットスライド機構12上をスライ ドする。

 インク吐出部3Rは、吐出素子19及びノズル プレート20を備えている。ノズルプレート20 、吐出素子19の、カラーフィルタ基板設置台 11に対向する面に接着されている。

 また、ノズルプレート20には複数のノズ 孔21が形成されている。このノズル孔21の直 は15~25μmである。ノズル孔21はカラーフィル タ基板設置台11に対向するように搭載されて り、カラーフィルタ基板設置台11に設置さ た、修復対象のカラーフィルタ基板(図示せ )に、ノズル孔21からインクを吐出する。

 吐出素子19は、圧電体基板に複数のイン 室となる溝を形成した後、隔壁側面の一部 電極を形成して、隔壁の両側面の間に電界 印加すると隔壁自体をせん断変形させて吐 エネルギーを発生させるという公知の構成 使用した。

 ノズルプレート20は、その最下面と対象 板の上面との間の隙間が、カラーフィルタ 板設置台11上に、修復対象のカラーフィルタ 基板を設置したとき、0.5~1mmになるように、 め調整されている。

 プレ揺動部6Rは、図示しないケーブルに り、コンピュータ7に接続されており、制御 8からの揺動信号に基づいて、電気接続ケー ブル15aを介してインク吐出部3Rをプレ揺動さ る。

 吐出制御回路14は、図示しないケーブル より、図示しない駆動制御システムに接続 れており、インクの吐出を制御する。

 (インク吐出部3R、3B、3Gに形成されたノズル 孔21の構造)
 次に、図4を用いて、インク吐出部3R、3B、3G に形成されたノズル孔21の構造について説明 る。図4は、インク吐出ユニット2の概略構 を示す要部下面図である。

 図4に示すように、インク吐出部3R、3G、3B が有するノズル孔21は、図4に示す矢印方向( 2に示すX方向)に対して直角な方向から数度 いており、それぞれの列の当該矢印方向へ 投影領域はほぼ一致するように構成されて る。

 図4に示す矢印方向に垂直な方向からのノズ ル孔列の傾きをθとし、ノズルピッチをpとす ると、当該矢印方向に投影したノズルピッチ Qは、
 Q=p×sinθ
 となるため、実際のノズルピッチに比べてX 方向のピッチQを高密度化できる利点がある ピッチQを高密度化することで、複数のヘッ を組み合わせて1つのユニットを作製する際 に、各ヘッドの位置合わせを厳密に行なわな くとも、少なくともピッチQの精度以内で配 させることが可能となる。

 なお、100~200DPI(1インチ幅に100~200個の孔が 等ピッチで配列)のノズル孔ピッチで、1個の 出素子19あたり20~80孔の吐出素子19をθ=3~10° 斜させて用いることが好ましく、これは、1 個の吐出素子19が有するノズル孔21の数が小 いほど、複数の素子を配列させてなるイン 吐出ユニット2の全幅が小さくなり、不能領 が小さくすることができるためである。ま 、製造コストが安価な100~200DPIの吐出素子を θ=3~10°の範囲で傾斜させることにより、複数 の吐出素子間の位置合わせを厳密に行なわな くても、一度、試験吐出を行って吐出タイミ ング制御を行なえば、図4に示す矢印方向に 影したノズルピッチを、5~35μmにまで高密度 でき、カラーフィルタ、有機EL表示装置等 画素サイズよりも高密度の配列を実現する とができる。

 <欠陥修復装置1の動作フロー>
 次に、図5に基づいて、欠陥修復装置1の動 について説明する。図5は、欠陥修復装置1を 用いた、カラーフィルタ基板の欠陥修復処理 の手順を示すフローチャートである。

 図5に示すように、まず、カラーフィルタ 基板上の、修復対象である欠陥画素(吐出標 )の個数及び位置に基づいて、全ての欠陥画 にインクを吐出するために必要な、所要主 査移動回数、副走査移動のタイミング、イ ク吐出のタイミング等、インク吐出部3R、3G 、3Bの吐出パターンが生成される(ステップ1)

 ここで、主走査移動回数とは、ヘッドガ トリーユニット4が、カラーフィルタ基板上 を主走査方向に走査する回数を意図する。つ まり、上記主走査移動は等速で一定の向きに 行なわれる。主走査移動が開始されて、当該 一定の向きの移動が終了するまでを1回と数 る。例えば、その後、向きを反転させて主 査移動が行なわれると、当該反転後の主走 移動を2回目と数える。そして、所要主走査 動回数とは、全ての欠陥画素にインクを吐 するために必要な主走査移動回数を意図す 。

 また、上記吐出パターンは、予め把握し いる欠陥画素の位置関係から生成する。つ り、欠陥修復装置1では、インク吐出部3R、3 G、3Bは一旦主走査移動を開始すると、一定方 向(主走査方向)に等速で移動し続け、一旦当 主走査移動を終了しない限り、途中で速度 変化させることは無い。そのため、インク 出部3R、3G、3Bが副走査移動可能であるとい ども、例えば二箇所の欠陥画素が主走査方 には近い位置にあり、副走査方向には離れ いる場合、当該主走査移動が等速で進んで くため、副走査移動が間に合わない可能性 生じる。よって、このような場合には、一 の欠陥画素を修復した後、他方の欠陥画素 上を通過した上で、主走査移動を一旦終了 せて、当該主走査方向とは反対方向の主走 方向に主走査移動を開始させる必要がある

 そこで、上述の主走査移動を一旦終了さ る回数が可能な限り少なくなるように、予 把握している欠陥画素の位置、主走査移動 速度、副走査移動の速度から、吐出パター を生成する。具体的には、ヘッドガントリ ユニット4の主走査移動回数を可能な限り少 なくするようにインクの吐出の順番を算出し て、さらに、当該順番に基づいて算出される 欠陥画素にインクを吐出可能な位置に到達す るまでに必要な移動時間により、吐出パター ンを生成する。

 上記吐出パターンは、欠陥修復装置1に、 コンピュータ等の計算手段を内蔵させて、生 成させてもよく、コンピュータ7により生成 せてもよい。

 ステップ1の後、既に行なわれた主走査移 動回数を計測して、上記所要主走査移動回数 と比較する(ステップ2)。当該主走査移動回数 の値と当該所要主走査移動回数の値とが一致 していれば、カラーフィルタ基板の欠陥修復 処理を終了する(ステップ3)。当該主走査移動 回数の値と当該所要主走査移動回数の値とが 不一致であれば、主走査移動を開始する(ス ップ4)。

 次に、ステップ4により開始された主走査 移動中でインクを吐出すべき、吐出標的(欠 画素)の有無を判定する(ステップ5)。

 ステップ5により、吐出標的が無しと判定 された場合は、当該主走査移動は終了して( テップ6)、上記ステップ2の処理に戻る。

 ステップ5により、吐出標的が有りと判定 された場合は、当該吐出標的にインクの吐出 が可能な位置までの、インク吐出部3R、3G、3B の移動を開始する(ステップ7)。このとき、上 記吐出パターンに応じて、適宜、副走査移動 がなされる。

 移動を開始した後は、インク吐出部3R、3G 、3Bが、それぞれ吐出標的にインクの吐出が 能な位置に到達する前に、プレ揺動を開始 る(ステップ8)。ステップ8では、制御部8か プレ揺動部6R、6B、6Gに供給された揺動信号 基づいて、インク吐出部3R、3G、3Bのうち、 レ揺動の必要なインク吐出部が、揺動を開 する。当該プレ揺動が終了(ステップ9)した は、当該プレ揺動を行なったインク吐出部 、インクの吐出を開始する(ステップ10)。そ て、当該インクの吐出が終了(ステップ11)し た後は、ステップ5の処理に戻る。

 なお、ここでは、まず主走査移動を開始 せて、その後、適宜、副走査移動しながら 吐出標的に、インク吐出部3R、3G、3Bを移動 せる場合について説明したが、吐出標的の 置によっては、予め副走査移動を行なった 、主走査移動を開始させてもよい。この場 は、上記ステップ2からステップ4に進む途 で、吐出標的の有無の判定、位置の確認を なった上で、主走査移動の速度、副走査移 の速度によって、予め、インク吐出部3R、3G 3B副走査移動させるステップを設ければよ 。

 ここで説明した、欠陥修復処理全体の制 は、適宜、欠陥修復装置1に、コンピュータ 等の計算手段を内蔵させて制御すればよい。 また、当該計算手段はコンピュータ7と同一 ンピュータで行なってもよい。

 次に、インク吐出部3R、3G、3Bの移動の様 、プレ揺動のタイミング、及びインク吐出 タイミングの関係について、図6及び7を用 てより詳細に説明する。

 図6は、本実施の形態において、インク吐 出部3R、3G、3Bの移動の様子、プレ揺動のタイ ミング、及びインク吐出のタイミングの関係 を模式的に示した図である。図6において、 軸は時間の流れを示す。

 図7は、カラーフィルタ基板100上の欠陥画 素を、インク吐出部3R、3G、3Bによって修復す る様子を模式的に示す図である。図6と図7と 対応しており、図7に示す矢印は、図6に示 タイミングで、インク吐出ユニット2(インク 吐出部3R、3G、3B)がカラーフィルタ基板100上 移動していることを示す。また、図6に示すt 0~t19は、以下に説明する各動作等が行なわれ 時点を示す。

 図6及び図7に示すように、本実施の形態 は、まず、インク吐出ユニット2はカラーフ ルタ基板100に対して、図7に示す開始位置か ら主走査移動及び副走査移動を開始する(t0) 次に、時点t1で当該副走査移動が終了して、 主走査移動のみとなる。当該副走査移動及び 主走査移動により、インク吐出部3Rが、欠陥 素101Rにインクの吐出が可能な位置に向けて 移動する。

 次に、時点t2で、即ち、インク吐出部3Rが 欠陥画素101Rにインクの吐出が可能な位置に 達する前で、インク吐出部3Rのプレ揺動が開 始される。そして、時点t3で当該プレ揺動が 了すると同時に、インク吐出部3Rによる、 陥画素101R上へのインクの吐出が開始される つまり、プレ揺動の終了時点とインクの吐 の開始時点とを同じ時点にすることで、当 吐出の直前に、当該吐出を行なうインク吐 部がプレ揺動されるように制御部8によって 制御されている。

 当該吐出が時点t4で終了すると同時に、 陥画素102Rを修復するための移動に移行する このとき、図6及び図7に示すように時点t4か ら、インク吐出ユニット2は主走査移動及び 走査移動を行なう。そして、副走査移動中 時点t5でインク吐出部3Rのプレ揺動が開始さ る。これは、所望のプレ揺動条件でプレ揺 を行なうために必要なプレ揺動時間を確保 るために、副走査移動中から当該プレ揺動 開始したものである。そして、時点t6で当 副走査移動が終了する。その後、時点t7で、 当該プレ揺動が終了すると同時に、インク吐 出部3Rから欠陥画素102Rに対して、インクの吐 出が開始される。時点t8で当該吐出は終了し インク吐出ユニット2はしばらく主走査移動 を続けた後、当該主走査移動が、時点t9で一 終了する。

 次に、インク吐出ユニット2は、欠陥画素 101G及び101Bに対してインクの吐出が可能な位 に、インク吐出部3G及び3Bが到達するように 、移動を開始する。まず、図6及び7に示すよ に、時点t9で、インク吐出ユニット2の副走 移動が開始され、次に、時点t10で当該副走 移動が終了すると同時に、インク吐出ユニ ト2の2回目の主走査移動が開始される。こ とき当該主走査移動の方向は、1回目の主走 移動の方向に対して反転する。

 次に、時点t11でインク吐出部3G及び3Bのプ レ揺動が開始される。時点t12で当該プレ揺動 が終了すると同時に、欠陥画素101G及び101B上 対する、インク吐出部3G及び3Bによるインク の吐出が開始される。時点t13で当該吐出は終 了して、欠陥画素101G及び101Bは修復される。

 さらに、時点t13では、当該吐出の終了と 時に、インク吐出ユニット2が副走査移動を 開始する。そして、当該副走査移動の途中の 時点t14でインク吐出部3Gのプレ揺動が開始さ る。インク吐出ユニット2が欠陥画素102Gに 接すると、時点t15で当該副走査移動が終了 て、主走査移動のみになり、その後、時点t1 6から、インク吐出部3Gは欠陥画素102Gに対し インクを吐出する。時点t17で、当該吐出は 了して、欠陥画素102Gは修復される。このよ にして、カラーフィルタ基板100上の欠陥画 は全て修復される。なお、この後、インク 出ユニット2は、時点t18で副走査移動を開始 して、時点t19まで主走査移動及び副走査移動 することで、図7に示す開始位置に戻った。

 本実施の形態では、インクの吐出の直前 、インク吐出部をプレ揺動する場合につい 説明した。これは、次のように揺動信号を レ揺動部6R、6B、6Gに供給することで、プレ 動を制御したものである。

 即ち、次に修復する欠陥画素に、インク 出部3R、3G、3Bのうち当該欠陥画素に対応す インクを吐出するインク吐出部が、インク 吐出を可能な位置まで移動するために要す 移動時間を算出する。

 併せて、予め、プレ揺動条件入力部9に入 力された所望のプレ揺動条件から、当該プレ 揺動条件を充たしたプレ揺動を行なうために 必要なプレ揺動時間を、制御部8が算出する

 さらに、制御部8によって、当該移動時間 と当該プレ揺動時間とを比較し、当該移動時 間が当該プレ揺動時間より大きいとき、当該 プレ揺動時間が終了した時点で、インク吐出 部がインクの吐出を開始するように、制御部 8が揺動信号をプレ揺動部6R、6B、6Gに供給す 。即ち、当該移動時間の終了時点と当該プ 揺動時間の終了時点とを同じ時点とするよ に、例えば、移動時間の最初の時点から、 該移動時間から当該プレ揺動時間を減じた 間が経過したときに揺動信号を供給するよ に制御部8を制御すればよい。なお、本実施 形態では、上記移動時間が全て上記プレ揺 時間を上回っていたため、全てインクの吐 の直前にプレ揺動を行なうことが可能であ た。

 本実施の形態では、上述のようにインク 吐出直前にプレ揺動を行なうように制御し 場合について説明した。このように、使用 るインク吐出部がインクを吐出する直前に 所望の条件のプレ揺動を行なうことが好ま い。しかしながら、プレ揺動の開始及び終 のタイミングは、これに限定されるもので ない。即ち、インク吐出部の移動時間に応 て、プレ揺動時間を適宜変更させてもよく 所望の変更が可能なように制御部8によって 制御すればよい。

 具体的には、以下のような場合において 、液滴吐出手段が移動する間の液滴の増粘 効果的に抑制することができる。

 算出された上記移動時間が、算出された 該液滴吐出手段の上記プレ揺動時間の2倍よ り大きいとき、当該移動時間の開始時点から 、当該移動時間の1/2の時間を経過した後に、 当該液滴吐出手段が揺動を開始するように制 御してもよい。

 つまり、移動する間の後半にプレ揺動を なえば、インクを吐出する前のインク吐出 3R、3G、3Bに充填されたインクの増粘を効果 に防止することができる。

 また、算出された上記移動時間が上記プ 揺動時間より小さいとき、つまり、欠陥画 同士が極めて近接している等の理由によっ 、所望のプレ揺動時間を、当該欠陥画素同 間の移動時間中に確保することが困難なと は、当該プレ揺動時間を短縮すればよい。

 例えば、上記移動時間が上記プレ揺動時 より小さいとき、実際に行なうプレ揺動時 を、当該移動時間と同じ時間、又は、例え 当該移動時間の1/10倍の時間等、当該移動時 間未満の時間に短縮するように設定してもよ い。なお、プレ揺動回数が少ないと、得られ る効果も少なくなるため、ある程度のプレ揺 動時間を確保することが好ましい。例えば上 述のように1000回以上のプレ揺動回数を、周 0.000005秒以上0.0001秒以下でインク吐出部3R、3 G、3Bに与えると、インクの増粘を充分に抑制 できる。そこで、例えば、実際のプレ揺動時 間を、上記移動時間の1/10以上確保するよう 設定するとよい。具体的な設定は、プレ揺 条件入力部9に入力すればよい。

 所望のプレ揺動時間を、上記移動時間中 充分に確保することが困難なときは、当該 レ揺動を省略してもよい。具体的には、算 された上記移動時間が上記プレ揺動時間よ 小さいときには、揺動信号を供給しないよ に設定された制御部8を用いればよい。例え ば、6000回の揺れのプレ揺動を行なうための レ揺動時間が確保できないときは、揺動信 をインク吐出部3R、3G、3Bに供給しないよう 制御部8を設定してもよい。ただし、この設 の結果、一度もプレ揺動が行なわれないこ はあってはならず、少なくとも一度は、十 なプレ揺動時間が確保されているときにの 有効な設定である。仮に、一度も所望のプ 揺動時間が確保されない場合は、少なくと 一度、上述のプレ揺動時間を短縮する方法 、プレ揺動を行なえばよい。

 また、プレ揺動時間を短縮する設定と、 レ揺動を省略する設定とは適宜組み合わせ もよい。即ち、プレ揺動は原則として揺れ 6000回になるように設定し、6000回の揺れが 保できないときは、適宜、実際に行なわれ プレ揺動時間が短くなるように制御し、1000 の揺れが確保できないときはプレ揺動を省 するというように、制御部8を設定してもよ い。

 プレ揺動は最初の一回のみでもよい。つ り、主走査移動開始後であって、最初にイ クの吐出を行なう前に、当該吐出を行なう ンク吐出部をプレ揺動させてもよい。最初 インクの吐出を行なうまでの移動で生じる インクの増粘を防ぐことで、着弾精度の向 等の効果を、ある程度得ることができるか である。

 なお、上述の通り、欠陥修復装置1では、 インク吐出部3R、3G、3Bが副走査移動している 間にもプレ揺動を行なうことができる。イン ク吐出手段が副走査移動することは、次に当 該インク吐出手段からインクの吐出が行なわ れることを意味している。そのため、副走査 移動中においてもプレ揺動することが可能な 構成を有する形態の液滴吐出描画装置は、液 滴吐出を行なう前の液滴吐出手段を、確実に プレ揺動可能な点で有利である。

 本実施の形態では、インク吐出部3R、3G、 3Bが、複数の欠陥画素に対してインクを吐出 るとき、それぞれの欠陥画素にインクを吐 する直前にプレ揺動する場合について説明 た。このように、インク吐出部3R、3G、3Bが 陥画素の修復に用いられる毎に、それぞれ インク吐出部を、その直前にプレ揺動させ ことが好ましい。この構成であれば、各イ ク吐出部がプレ揺動されてからインクを吐 するまでの時間が全て同じであるため、色 び/又は吐出の順番によって、着弾精度が異 なることがなく、安定した精度でインクの吐 出を行なうことができる。

 最後に、制御部8の行なう各ブロック、例 えばプレ揺動条件の算出、揺動信号の供給等 の処理は、ハードウェアロジックによって構 成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフ トウェアによって実現してもよい。

 すなわち、制御部8は、各機能を実現する 制御プログラムの命令を実行するCPU(central pr ocessing unit)、上記プログラムを格納したROM(re ad only memory)、上記プログラムを展開するRAM( random access memory)、上記プログラムおよび各 データを格納するメモリ等の記憶装置(記録 媒体)などを備えている。そして、本発明の 的は、上述した機能を実現するソフトウェ である制御部8の制御プログラムのプログラ コード(実行形式プログラム、中間コードプ ログラム又はソースプログラム)をコンピュ タで読み取り可能に記録した記録媒体を、 記制御部8に供給し、そのコンピュータ(CPU又 はMPU等)が記録媒体に記録されているプログ ムコードを読み出し実行することによって 、達成可能である。

 上記記録媒体としては、例えば、磁気テ プ又はカセットテープ等のテープ系、フロ ピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等 磁気ディスク又はCD-ROM/MO/MD/DVD/CD-R等の光デ スクを含むディスク系、ICカード(メモリカ ドを含む)/光カード等のカード系、あるい マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体 メモリ系などを用いることができる。

 また、制御部8を通信ネットワークと接続 可能に構成し、上記プログラムコードを通信 ネットワークを介して供給してもよい。この 通信ネットワークとしては、特に限定されず 、例えば、インターネット、イントラネット 、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信 、仮想専用網(virtual private network)、電話回 網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可 である。また、通信ネットワークを構成す 伝送媒体としては、特に限定されず、例え 、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線 、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDA又はリ コンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、80 2.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上 デジタル網等の無線でも利用可能である。 お、本発明は、上記プログラムコードが電 的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込 れたコンピュータデータ信号の形態でも実 され得る。

 〔比較例〕
 以上に述べた、インク吐出部3R、3G、3Bに対 て、その移動中であって、次の欠陥画素に ンクを吐出可能な位置に到達する前に、プ 揺動を行なう形態は、インク吐出部3R、3G、 3Bが移動を開始する前にプレ揺動を行なう形 に比べて、移動中のインクの増粘を防ぐこ が可能な点で有利である。

 この点を、図8に基づいて説明する。図8 、カラーフィルタ基板の欠陥修復処理にお て、インク吐出部3R、3G、3Bを主走査移動及 副走査移動させる前に、プレ揺動を行なう 合の手順を示すフローチャートである。な 、説明の便宜上、上記実施の形態にかかる テップと同様の処理を有するステップには 一の番号を付し、その説明を省略する。本 較例では、主に、上記実施の形態との相違 について説明するものとする。

 図8に示すように、本比較例に係る欠陥修 復処理は、ステップ1の後に、インク吐出部3R 、3G、3Bのうち、カラーフィルタ基板の修復 用いられるインク吐出部全てのプレ揺動が 始され(ステップ12)、予めプレ揺動入力手段 入力された、所望のプレ揺動条件を充たす レ揺動が行なわれると、当該プレ揺動は終 する(ステップ13)。

 その後、上記実施の形態と同様に、イン 吐出部3R、3G、3Bは、主走査移動及び副走査 動しながら、カラーフィルタ基板上の欠陥 素に対してインクを吐出する。

 この構成では、上記主走査移動及び副走 移動中におけるインクの増粘を防ぐステッ が無い。

 つまり、当該主走査移動及び副走査移動 間は、インク吐出部3R、3G、3Bのノズル孔は 放された状態である。そして、インク吐出 的である欠陥画素はカラーフィルタ基板上 点在している。よって、インク吐出部3R、3G 、3Bに充填されているインクは、外気に暴露 れた状態で、長い距離を移動することにな 。そのため、当該インクは揮発しやすく、 ンクが増粘する。これではノズルが目詰ま する恐れが大きくなり、高精度な着弾精度 要求される欠陥修復に用いることは好まし ない。

 一方、上記実施の形態のように、インク 出部3R、3G、3Bの移動中に、プレ揺動を行な ば、移動中のインクの増粘を抑制し、ノズ の目詰まりを防ぎ、高精度な着弾精度を実 することができる。

 本発明は上述した実施形態に限定される のではなく、請求項に示した範囲で種々の 更が可能である。すなわち、請求項に示し 範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わ て得られる実施形態についても本発明の技 的範囲に含まれる。

 本発明に係る液滴吐出描画装置は、以上 ように、上記プレ揺動は、上記液滴吐出手 による液滴の吐出の前に行なわれ、かつ、 該液滴吐出手段が上記移動手段によって上 被記録物に対して相対的に移動する間に当 プレ揺動が行なわれるように、上記プレ揺 手段に対して、当該液滴吐出手段をプレ揺 させるための揺動信号を供給する制御手段 さらに備える。よって、液滴吐出手段が移 する間の液滴の増粘を抑制し、速い速度で 出手段を移動させてもノズル等の目詰まり 生じ難く、高い着弾精度で、被記録物上の 望箇所に液滴を吐出することが可能な、液 吐出描画装置、液滴吐出描画方法、及び、 滴吐出描画装置を制御するための液滴吐出 画用プログラムを提供することができると う効果を奏する。

 発明の詳細な説明の項においてなされた 体的な実施形態または実施例は、あくまで 、本発明の技術内容を明らかにするもので って、そのような具体例にのみ限定して狭 に解釈されるべきものではなく、本発明の 神と次に記載する請求の範囲内において、 ろいろと変更して実施することができるも である。

 本発明は、被記録物上の吐出標的に対し 、高い着弾精度で、液滴を吐出することが きる。よって、カラーフィルタ基板の修復 はじめ、所望の箇所に液滴を効率よく吐出 せることが必要な様々な製造分野で利用で る。