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Patent Searching and Data


Title:
MASSAGE MACHINE, AND MASSAGE METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/101875
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a massage machine comprising a massage unit (5) for applying a massaging operation to a patient, a brain-wave acquisition unit (18) for acquiring the brain waves of the patient being massaged by the massage unit (5), an operation control unit (17) for controlling the massaging operation by the massage unit (5) on the basis of the brain waves acquired by the brain-wave acquisition unit (18), and an electromagnetic noise elimination unit (19) for eliminating electromagnetic noises. In accordance with the massaging operation during the acquisition of those brain waves, the electromagnetic noise elimination unit (19) eliminates such electromagnetic noises from the brain waves acquired by the brain-wave acquisition unit (18) as are caused by the massage unit (5) executing that massaging operation.

Inventors:
KITAMURA AKIRA (JP)
KUSHIDA DAISUKE (JP)
KONDO HIDESHI (JP)
FUJIKAWA MASASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051764
Publication Date:
August 20, 2009
Filing Date:
February 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
UNIV TOTTORI (JP)
FAMILY CO LTD (JP)
KITAMURA AKIRA (JP)
KUSHIDA DAISUKE (JP)
KONDO HIDESHI (JP)
FUJIKAWA MASASHI (JP)
International Classes:
A61H7/00; A61B5/0476; A61B5/0484; A61H15/00; A61M21/02
Foreign References:
JP2001204694A2001-07-31
JP2007215671A2007-08-30
JP2004261390A2004-09-24
JP2007521852A2007-08-09
JPH05285182A1993-11-02
Attorney, Agent or Firm:
SunCrest Patent and Trademark Attorneys (Chuo-ku Kobe-sh, Hyogo 96, JP)
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Claims:
 被施療者に対してマッサージを施すマッサージ機本体と、
 前記マッサージ機本体によってマッサージを受けている被施療者の脳波を取得する脳波取得部と、
 前記脳波取得部が取得した脳波に基づいて前記マッサージ機本体の動作を制御する動作制御部と、を備えたマッサージ機であって、
 前記脳波取得部が取得した脳波から、当該脳波の取得中における前記マッサージ機本体の動作に応じて、当該マッサージ機本体の動作に起因するノイズを除去するマッサージノイズ除去部を備えていることを特徴とするマッサージ機。
 前記マッサージノイズ除去部は、
 前記マッサージ機本体の動作と、この動作を行なう当該マッサージ機本体に起因するノイズ成分との関連についての関連情報を記憶する記憶部と、
 前記関連情報から、前記脳波の取得中における前記マッサージ機本体の動作に対応する前記ノイズ成分を得て、この得られた前記ノイズ成分を、前記脳波取得部が取得した脳波から除く処理部と、を有している請求項1に記載のマッサージ機。
 前記脳波取得部が取得した脳波から、被施療者の動作に起因する動作ノイズを除去する動作ノイズ除去部を、更に備えている請求項1に記載のマッサージ機。
 前記脳波取得部が取得した脳波から、被施療者の動作に起因する動作ノイズを除去する動作ノイズ除去部を、更に備えている請求項2に記載のマッサージ機。
 前記動作ノイズ除去部は、
 前記動作ノイズの存在を判定する判定部と、
 この判定部の判定結果に応じて、前記動作制御部によって前記マッサージ機本体の動作を制御するための対象とする脳波から、前記動作ノイズが存在している部分を除外する選別部と、を有している請求項3に記載のマッサージ機。
 前記動作ノイズ除去部は、
 前記動作ノイズの存在を判定する判定部と、
 この判定部の判定結果に応じて、前記動作制御部によって前記マッサージ機本体の動作を制御するための対象とする脳波から、前記動作ノイズが存在している部分を除外する選別部と、を有している請求項4に記載のマッサージ機。
 前記判定部は、前記脳波取得部が取得した脳波の出力値と、予め設定された閾値とを比較することで前記動作ノイズの存在を判定する請求項5に記載のマッサージ機。
 前記判定部は、前記脳波取得部が取得した脳波の出力値と、予め設定された閾値とを比較することで前記動作ノイズの存在を判定する請求項6に記載のマッサージ機。
 前記判定部は、前記脳波取得部が取得した脳波の波形と、被施療者の動作に起因する動作ノイズの波形雛形とを比較することで前記動作ノイズの存在を判定する請求項5~8のいずれか一項に記載のマッサージ機。
 前記動作ノイズ除去部は、前記脳波取得部が取得した脳波を移動平均処理すると共に、この移動平均処理された脳波を、前記脳波取得部が取得した脳波から差し引くトレンド除去部を更に有している請求項3~8のいずれか一項に記載のマッサージ機。
 前記動作ノイズ除去部は、前記脳波取得部が取得した脳波を移動平均処理すると共に、この移動平均処理された脳波を、前記脳波取得部が取得した脳波から差し引くトレンド除去部を更に有している請求項9に記載のマッサージ機。
 ノイズの除去処理の済んだ脳波に基づいて得られた前記被施療者の脳波状況を当該被施療者へ提示する提示部を備えている請求項1~8のいずれか一項に記載のマッサージ機。
 マッサージ機によってマッサージを受けている被施療者の脳波を取得し、
 取得した脳波から、前記マッサージ機に起因するノイズを除去し、
 このノイズが除去された脳波に基づいて前記マッサージ機によるマッサージ動作を制御することを特徴とするマッサージ方法。
Description:
マッサージ機及びマッサージ方

 本発明は、マッサージ機及びマッサージ 法に関する。

 従来、背凭れ部内にマッサージユニットが けられた椅子型マッサージ機がある。この ッサージユニットは揉み玉からなる施療子 有し、この施療子をモータなどによって動 させることで、当該施療子に揉み、叩き、 圧などのマッサージ動作を行なわせる。
 このようなマッサージ機では、被施療者が 作器を操作することによってマッサージ動 を変更することができるものの、指圧力の 弱などのマッサージ出力は、一定の値に設 されている。このため、被施療者が痛いと じていても、マッサージ機は常にその出力 マッサージを続けてしまう。つまり、マッ ージ出力について、被施療者の快適度が考 されたものではない。
 そこで、特開2007-215671号公報に示している うに、被施療者から得られる脳波に基づい マッサージユニットの動作を制御し、マッ ージ出力を調整することができるものが提 されている。

 前記マッサージ機は、マッサージ中の快適 の判定指標として被施療者の脳波を取得し これをマッサージユニットの動作制御に用 ている。すなわち、取得した脳波に基づい マッサージユニットの動作出力を調整し、 ッサージ中の快適度を高めようとする。
 しかし、実際にマッサージ機を使用してい 状態で脳波を取得していると、その取得中 様々なノイズ(アーチフェクト)が脳波に含 れてしまう。ノイズの影響が含まれている 波に基づいて、マッサージユニットの動作 制御しても、誤った出力を被施療者に与え しまう虞がある。

 そこで本発明は、被施療者に与えるマッ ージ動作を適切な出力とすることができる ッサージ機及びマッサージ方法を提供する とを目的とする。

 前記目的を達成するため、本発明は、被施 者に対してマッサージを施すマッサージ機 体と、このマッサージ機本体によってマッ ージを受けている被施療者の脳波を取得す 脳波取得部と、前記脳波取得部が取得した 波に基づいて前記マッサージ機本体の動作 制御する動作制御部とを備えたマッサージ であって、前記脳波取得部が取得した脳波 ら、当該脳波の取得中における前記マッサ ジ機本体の動作に応じて、当該マッサージ 本体の動作に起因するノイズを除去するマ サージノイズ除去部を備えている。
 被施療者に対してマッサージ機本体がマッ ージを施すために動作していると、脳波取 部が取得する脳波に、マッサージ機本体に 因するノイズが含まれることがある。しか 、前記マッサージノイズ除去部は、脳波の 得中におけるマッサージ機本体の動作に起 するノイズを、取得した脳波から除去する とにより、得られる脳波を、ノイズが抑え れたものとすることができる。したがって この脳波に基づいて、動作制御部によりマ サージ動作を制御することで、マッサージ 本体が被施療者に与えるマッサージを適切 出力とすることができる。

 そして、前記マッサージノイズ除去部は、 記マッサージ機本体の動作と、この動作を なう当該マッサージ機本体に起因するノイ 成分との関連についての関連情報を記憶す 記憶部と、前記関連情報から、前記脳波の 得中における前記マッサージ機本体の動作 対応する前記ノイズ成分を得て、この得ら た前記ノイズ成分を、前記脳波取得部が取 した脳波から除く処理部とを有しているの 好ましい。
 これによれば、処理部は、マッサージ機本 の動作に基づいて、そのマッサージ機本体 起因するノイズを脳波から除くことができ 。また、記憶部が記憶している関連情報か 、脳波の取得中におけるマッサージ機本体 動作に対応するノイズ成分を得ることがで るので、前記ノイズを脳波から除く処理を 速に行なうことができる。なお、マッサー 機本体に起因する前記ノイズ成分は、例え 、マッサージ機本体に起因するノイズの周 数成分である。

 また、前記マッサージ機は、前記脳波取得 が取得した脳波から、被施療者の動作に起 する動作ノイズを除去する動作ノイズ除去 を、更に備えているのが好ましい。
 このマッサージ機によれば、脳波取得中に る被施療者が動作することに起因するノイ を除去することができる。被施療者の眼球 動(例えば瞬き)は、脳波測定に影響を与え ことが知られているが、このマッサージ機 よれば、被施療者が例えば瞬きをしても、 得する脳波への影響を抑えることができる

 そして、前記動作ノイズ除去部は、前記動 ノイズの存在を判定する判定部と、この判 部の判定結果に応じて、前記動作制御部に って前記マッサージ機本体の動作を制御す ための対象とする脳波から、前記動作ノイ が存在している部分を除外する選別部とを しているのが好ましい。
 この動作ノイズ除去部によれば、前記動作 御部によってマッサージ機本体の動作を制 するための対象とする脳波から、動作ノイ が存在している部分が除去されるため、動 ノイズが抑えられた脳波を得ることができ 。

 また、前記動作ノイズ除去部の前記判定部 、前記脳波取得部が取得した脳波の出力値 、予め設定された閾値とを比較することで 記動作ノイズの存在を判定することができ 。
 これによれば、被施療者が動作すると、例 ば瞬きをすると、脳波の出力値は大きくな ことから、この判定部によれば、脳波取得 が取得した脳波の出力値と、予め設定され 閾値とを比較することで、動作ノイズの存 を判定することができる。
 さらに、前記動作ノイズ除去部の前記判定 は、前記脳波取得部が取得した脳波の波形 、被施療者の動作に起因する動作ノイズの 形雛形とを比較することで前記動作ノイズ 存在を判定することができる。
 これによれば、被施療者が動作すると、例 ば瞬きをすると、脳波が特定の波形となる とから、この判定部によれば、脳波取得部 取得した脳波の波形と、動作ノイズの波形 型とを比較することで、動作ノイズの存在 判定することができる。

 また、前記動作ノイズ除去部は、前記脳波 得部が取得した脳波を移動平均処理すると に、この移動平均処理された脳波を、前記 波取得部が取得した脳波から差し引くトレ ド除去部を更に有しているのが好ましい。
 これによれば、被施療者がゆっくりと動作 ると(例えば眼球運動が行なわれると)脳波 緩やかに変動するが、この脳波の変動を除 することができる。

 また、ノイズの除去処理の済んだ脳波に基 いて得られた前記被施療者の脳波状況を当 被施療者へ提示する提示部を備えているの 好ましい。
 これによれば、マッサージを受けている被 療者は、提示部を見ることができ、自身の 波状況(例えば快適であると感じているか不 快であると感じているか)を知ることができ 。

 また、前記マッサージ機によって行なう とができるマッサージ方法は、マッサージ によってマッサージを受けている被施療者 脳波を取得し、取得した脳波から、前記マ サージ機に起因するノイズを除去し、この イズが除去された脳波に基づいて前記マッ ージ機によるマッサージ動作を制御する。

本発明のマッサージ機の実施の一形態 示す説明図である。 マッサージユニットの正面斜視図であ 。 本発明のマッサージ機の主要部を示し いるブロック図である。 瞬きによる動作ノイズを含む脳波の図 あり、(a)は時間領域で示したものであり、( b)は周波数領域で示したものである。 相関係数判定部の機能を説明する説明 である。 動作ノイズを除去した脳波の図であり (a)は時間領域で示したものであり、(b)は周 数領域で示したものである。 叩きマッサージ動作中の脳波の図であ 、(a)は周波数成分で示したものであり、(b) 18~21Hz帯域の拡大図である。 揉みマッサージ動作中の脳波の図であ 、(a)は周波数成分で示したものであり、(b) 18~21Hz帯域の拡大図である。 記憶部が記憶している関連情報の説明 である。 モニタに提示される脳波状況の例を示 している説明図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づい 説明する。
[マッサージ機の全体構成]
 図1は本発明のマッサージ機の実施の一形態 を示す説明図である。このマッサージ機は、 マッサージ機本体として、被施療者が着座す る座部1と、この座部1の後部に設けられた背 れ部2と、座部1の前部に設けられた脚載せ 3とを備えており、椅子型である。そして、 のマッサージ機本体によって被施療者に対 てマッサージが施される。背凭れ部2は駆動 機構(図示せず)によって回動することができ( リクライニングすることができ)、また、脚 せ部3は、座部1の前部を中心として別の駆動 機構(図示せず)により上下回動することがで る。

 マッサージ機本体はマッサージユニット5 を有しており、このマッサージユニット5は 凭れ部2内に設けられている。マッサージユ ット5は、揉み、叩き、指圧などのマッサー ジ動作をする施療子6を有している施療動作 と、この施療動作部を前後移動可能として り付けている本体フレームとを有している マッサージユニット5は、図示しないが、マ サージ機本体が有している昇降駆動機構に り、背凭れ部2内に左右一対設けられたガイ ドレールに沿って昇降移動する。前記昇降駆 動機構は、例えば、ラックピニオン式とする ことができ、ラックが前記ガイドレールに沿 って設けられており、ピニオンとこれを回転 させる減速器付きモータがマッサージユニッ ト5に設けられた構造である。

 図2は、マッサージユニット5の正面斜視 である。マッサージユニット5は、施療子6を 背凭れ部2の前後方向に移動させる押し出し 構を有している。押し出し機構は、前記施 動作部7を前後移動させる駆動源となる押出 モータ10と、このモータ10に減速機構を介し て連結されたピニオン11と、このピニオン11 噛合し背凭れ部2の前後方向に沿って設けら たラック12とを有している。モータ10とピニ オン11はマッサージユニット5の本体フレーム 8に固定されており、ラック12は施療動作部7 固定されている。これにより、押出用モー 10を正逆回転させると、ピニオン11が正逆回 し、これによりラック12が前後移動し、こ ラック12とともに施療動作部7が前後移動す 。

 また、施療動作部7は、施療子6に揉み、叩 のマッサージ動作をさせるために駆動する み機構、叩き機構を有している。図示しな が、揉み機構は、揉み用モータと、揉み軸 、揉み用モータの動力を揉み軸に伝達する ヤ等からなる動力伝達部とを有している。 み用モータが回転し揉み軸が回転すると、 療子6を取り付けているアーム6aが揺動する これにより、施療子6は左右方向の成分を有 る揉み動作を行なう。また、叩き機構は、 き用モータと、叩き軸と、叩き用モータの 力を叩き軸に伝達するギヤ等からなる動力 達部とを有している。叩き用モータが回転 叩き軸が回転すると、アーム6aが左右方向 軸線に対して偏心回転する。これにより、 療子6は前後方向の成分を有する叩き動作を なう。
 なお、これら揉み機構、叩き機構及び前記 し出し機構は、通常用いられているものを 宜採用することができ、図示した以外のも であってもよい。

 前記押し出し機構によって施療動作部7の 前後移動量を変更することにより、施療動作 部7に搭載された施療子6によるマッサージ出 の強弱を変更することができる。つまり、 療動作部7を被施療者側へ大きく移動させる ことで、背凭れ部2に凭れた被施療者はその 重による反力で集中的な力(マッサージ力)を 前記施療子6から受ける。これにより、被施 者は施療子6による強いマッサージ力を感じ ことができる。逆に、施療動作部7を後へ( 施療者と反対側へ)移動させると、背凭れ部2 に凭れた被施療者の体重はこの施療子6以外 背凭れ部2の本体にも支えられ、被施療者が 療子6から受けるマッサージ力は前記集中的 なマッサージ力よりも弱くなる。これにより 、被施療者は弱いマッサージ力を感じること ができる。

 以上より、このマッサージユニット5は、 被施療者に対して施療子6により揉み等のマ サージ動作をすることができ、また、前記 し出し機構によって施療子6(施療動作部7)の 後移動量が調整されることで、マッサージ 作の際のマッサージ出力(強弱)を変更する とができる。そして、このマッサージユニ ト5によるマッサージ動作及びマッサージ出 は、マッサージ機が備えている動作制御部1 7(図1参照)によって制御される。

 また、マッサージ機は、被施療者の脳波を 得する脳波取得部18を備えており、この脳 取得部18は、マッサージユニット5によって ッサージを受けている被施療者の脳波を取 する。脳波取得部18は、被施療者の頭部(額) 耳(耳たぶ)とに取り付けた対の電極を介し 脳波を取得する。そして、前記動作制御部17 は、この脳波取得部18が取得した脳波に基づ てマッサージユニット5によるマッサージ動 作及びマッサージ出力を制御する。
 さらに、マッサージ機は、アーチフェクト 去部として、脳波取得部18が取得した脳波 ら、被施療者の動作(動き)に起因する動作ノ イズを除去する動作ノイズ除去部20、マッサ ジユニット5に起因する電磁ノイズを除去す る電磁ノイズ除去部(マッサージノイズ除去 )19、及び、演算部23を、更に備えている。

 図3は、本発明のマッサージ機の主要部を示 しているブロック図である。このマッサージ 機は、CPU及び記憶部を有しているプログラマ ブルなマイコンを備えており、この記憶部に 所定の各機能を実行するプログラムが格納さ れている。このプログラムが実行する機能と して、前記動作制御部17、前記脳波取得部18 前記電磁ノイズ除去部19、前記動作ノイズ除 去部20及び演算部23が構成される。
 動作制御部17は、押し出し機構、揉み機構 び叩き機構に対して(各モータに対して)動作 信号を送信し所定の動作を実行させる機能を 備えている。脳波取得部18が有する機能は、 施療者の脳波を測定し取得するものであり 従来知られているものを採用することがで る。

[動作ノイズ除去部20及び演算部23について]
 動作ノイズ除去部20は、脳波取得部18が取得 した脳波から、被施療者の動作によって生じ る動作ノイズを除去するように構成されてい る。また、この動作ノイズ除去部20は、電磁 イズ除去部19が電磁ノイズを除去する処理 前に機能するように構成されている。

 動作ノイズ除去部20は、脳波取得部18が取 得した脳波から、時間領域における緩やかな 脳波の変動を除去するトレンド除去部25を有 ている。トレンド除去部25は、脳波取得部18 が取得したオリジナルの脳波を移動平均処理 すると共に、この移動平均処理した脳波を、 脳波取得部18が取得したオリジナルの脳波か 差し引く処理を行なう。マッサージ動作中 あって脳波取得中の被施療者が、ゆっくり 眼球動作を行なうと、取得する脳波が緩や に変動する。しかし、このトレンド除去部2 5の機能によって、脳波の変動を除去するこ ができる。

 図4は、瞬きによる動作ノイズを含む脳波 の図であり、(a)は時間領域で示したものであ り、(b)は周波数領域で示したものである。被 施療者が脳波取得中に二回瞬きをすることに よって、図4の脳波には、二度の乱れ(二度の 作ノイズ)が含まれている。なお、この図に 示しているように、瞬きをすることによって 、脳波に+側(μV)の出力が生じた後、-側(μV)の 出力が生じることは知られている。図4(b)に しているように、低周波域に瞬きによる動 ノイズが含まれている。

 図3において、動作ノイズ除去部20は、前 トレンド除去部25によって処理された処理 み脳波(以下、これを単に処理済み脳波とい )から、被施療者の早い眼球動作(瞬き)によ て生じる動作ノイズの存在を判定する判定 26と、前記処理済み脳波から、その動作ノ ズが存在している部分を除外する選別部27と を有している。判定部26は、閾値判定部31と 関係数判定部32とを有している。

 閾値判定部31は、前記処理済み脳波の出 値と、予め設定された閾値とを比較するこ で、瞬きによる動作ノイズの存在を判定す 。閾値判定部31には、図4(a)に示しているよ に、脳波に関して所定の閾値x,yが設定され いる。そして、閾値判定部31が、前記処理済 み脳波の出力値と、前記閾値x,yとを比較し、 当該処理済み脳波の出力値が閾値を超えてい る場合に、その脳波部分は、被施療者が瞬き をした時間帯であると判定することができる 。このように、被施療者が瞬きをすると、脳 波の出力値は急激に大きくなることから、こ の閾値判定部31によれば、瞬きによる動作ノ ズの存在を判定することができる。

 図3の前記相関係数判定部32は、前記処理 み脳波の波形と、被施療者の早い眼球動作( 瞬き)によって生じる動作ノイズの波形雛形 を比較することで、その動作ノイズの存在 判定する。図5は相関係数判定部32の機能を 明する説明図である。被施療者の瞬きによ て生じる動作ノイズの波形雛形を、図5(a)に す波形Fとすることができる。この雛型波形 Fは、被施療者が瞬きを行なうことにより脳 取得部18が予め取得することができ、この雛 型波形Fをマッサージ機(相関係数判定部32)は 憶している。

 そして、相関係数判定部32は、この雛型 形Fをテンプレートとして、前記処理済み脳 の相関係数を求めることにより、当該処理 み脳波から瞬きの時間帯を検出する。なお 前記相関係数は、一般的に知られているよ に、二つの確率変数の間の類似性の度合い 示す統計学的指標であり、例えば-1から+1ま での実数値を取り、この値が+1に近ければ正 高い相関があり、-1に近ければ負の高い相 があると言える。逆に、値がゼロに近いと 関が弱く、類似性が低いと言える。

 そこで、本発明では、相関係数判定部32は この相関係数を用いて雛型波形Fと処理済み 波の波形との類似性を求め、この結果に基 いて、瞬きによる動作ノイズの存在を判定 る。具体的な処理は、相関係数判定部32は 図5(b)に示している処理済み脳波の時系列デ タを固定し、このデータに対して雛型波形F を時間的に進めながら両者の相関係数を求め る。図5(c)はこの処理によって得られた相関 数の波形を示している。図5(c)と図5(b)とを比 較すると、処理済み脳波に存在している瞬き 動作付近で、高い相関値が得られている。相 関係数判定部32は、相関値が、所定の閾値以 所定の閾値以下(+0.7以上、-0.7以下)であると 判定した場合、高い相関であるとしており、 この場合を瞬きによる動作ノイズが発生して いる領域であると判定する。
 このように、被施療者が瞬きをすると、脳 が特定の波形となることから、この相関係 判定部32によれば、処理済み脳波の波形と 予め設定された波形雛型Fとを比較すること 、瞬きによる動作ノイズの存在を判定する とができる。そして、瞬きの時間帯を検出 ることができる。

 図3の選別部27は、判定部26の判定結果に じて、つまり、閾値判定部31及び相関係数判 定部32の双方又は一方による判定結果に応じ 、処理済み脳波(動作制御部17によってマッ ージ動作を制御するための対象とする脳波) から、瞬きによる動作ノイズが存在している 部分を除外する。これにより、図6(a)に示し いるように、処理済み脳波から、瞬きの時 帯の部分を除去することができる。そして 図6(b)は図6(a)を周波数領域で示したものであ る。この図6(b)と図4(b)とを比較すると、瞬き よる動作ノイズの除去処理が行なわれた脳 には、ノイズ成分(低周波部分)が取り除か ている。

 図3において、前記演算部23の第一演算部23a FFT演算部であり、処理済み脳波から前記動 ノイズが除去されたデータを周波数領域に 換する。
 また、前記演算部23の第二演算部23bは、第 演算部23aによって周波数領域に変換され、 つ、後述の電磁ノイズ除去部19から電磁ノイ ズが除去された脳波について、所定の周波数 の帯域分離を行なう。この第二演算部23bによ って、脳波中に存在している所定の周波数帯 、つまり、α波とβ波とを取得することがで る。

 前記動作ノイズ除去部20によって行なわれ 動作ノイズの除去方法を、まとめて説明す と、この方法は、以下のステップを有する
 1.眼球運動(瞬き)が含まれた脳波を移動平均 処理するステップ。2.オリジナルの脳波から 動平均処理された信号を差し引くことで脳 のトレンドを除去するステップ。3.トレン 除去された脳波に関して所定の閾値を設定 ておき、瞬きの時間帯を検出するステップ 4.前記3.のステップと共に典型的な瞬き波形 テンプレートとし、トレンド除去された脳 の相関係数を求め、瞬きの時間帯を検出す ステップ。5.前記3.のステップ及び前記4.の テップの双方又は一方を満たす時間帯を、 きが生じている時間であると捉え、その時 帯についてFFT処理の対象から除外するステ プ。6.瞬きの無い時間帯についてのFFT処理 の脳波から、α波の成分とβ波の成分とを抽 するステップ。

 また、瞬き以外のゆっくりとした眼球運動 被施療者が行なった場合にも、動作ノイズ 発生する。しかし、この動作ノイズによる 波は緩やかに変動することから、前記トレ ド除去部25によって、当該動作ノイズを取 除くことができる。
 以上のように構成した本発明のマッサージ によれば、脳波を測定しながらマッサージ 受けている被施療者が、瞬きのような早い 球運動及びゆっくりとした眼球運動を行な たとしても、この眼球運動によって生じる イズを、取得している脳波から除去するこ ができ、正確な脳波の成分(α波、β波)を取 することができる。

 なお、前記判定部26において、閾値判定 31及び相関係数判定部32の双方において判定 件を満たす時間帯を、瞬きが生じている時 帯であると判定するのが好ましい。これは 閾値判定部31の閾値x,yを狭い範囲と設定し 瞬きによる動作ノイズであると思われる部 を多く判定し、この判定された部分のうち ら、相関係数判定部32が、前記波形雛型Fに って、真の瞬きによる動作ノイズを選別す ためである。

[電磁ノイズ除去部19について]
 図7(a)は、取得した脳波を周波数成分で示し た図であり、図7(b)は18~21Hz帯域の拡大図であ 。なお、この脳波は、前記マッサージユニ ト5が有している前記叩き機構によって、所 定の叩きマッサージ動作を受けている被施療 者から取得されたものである。この脳波には 、前記動作制御部17によってマッサージ動作 制御するための対象とするα波及びβ波の他 に、18Hz及び20Hz付近(正確には、18.2~18.8Hz及び1 9.9~20.1Hz)に、ノイズが含まれている。このノ ズは、マッサージユニット5の叩き機構に起 因して生じているものである。つまり、叩き 機構は、所定の叩きマッサージ動作を行なう 際に、前記叩き用モータが回転する。これに より、叩き動作を行なうと特定の周波数成分 を有する電磁ノイズが脳波に含まれる。

 そこで、図3において、電磁ノイズ除去部 19は、前記動作ノイズ除去部20によって動作 イズが除去された脳波から、脳波の取得中 おける叩きマッサージ動作に応じて、この きマッサージ動作を実行している前記叩き 構に起因する電磁ノイズを除去する処理を なう。

 また、図8(a)は、取得した脳波を周波数成 分で示した図であり、図8(b)は18~21Hz帯域の拡 図である。なお、この脳波は、前記マッサ ジユニット5が有している前記揉み機構によ って、所定の揉みマッサージ動作を受けてい る被施療者から取得されたものである。この 脳波には、前記動作制御部17によってマッサ ジ動作を制御するための対象とするα波及 β波の他に、20Hz(正確には、19.9~20.1Hz)に、ノ ズが含まれている。このノイズは、マッサ ジユニット5の揉み機構に起因して生じてい るものである。つまり、揉み機構は、所定の 叩きマッサージ動作を行なう際に、前記揉み 用モータが回転する。これにより、揉み動作 を行なうと特定の周波数成分を有する電磁ノ イズが脳波に含まれる。

 そこで、電磁ノイズ除去部19は、動作ノ ズが除去された脳波から、脳波の取得中に ける揉みマッサージ動作に応じて、この揉 マッサージ動作を実行しているマッサージ ニット5の揉み機構に起因する電磁ノイズを 去する処理を行なう。

 電磁ノイズ除去部19の構成及び処理につい さらに説明する。図3において、電磁ノイズ 去部19は、後述する関連情報を記憶する記 部21と、脳波から特定の周波数成分を除去す る処理部22とを有している。
 記憶部21が記憶している関連情報は、図9に しているように、マッサージユニット5によ るマッサージ動作の種類(マッサージ動作モ ド)と、このマッサージ動作の種類を実行す マッサージユニット5によって生じる特定の 電磁ノイズの周波数成分との関連についての 対応情報である。

 具体的には、記憶部21は、関連情報とし 、マッサージ動作の種類が「叩きマッサー 動作でその出力が中程度(中)」である場合に 、特定の電磁ノイズの周波数として「18Hz及 20Hz」を記憶している。同様に、マッサージ 作の種類が「揉みマッサージ動作でその出 が中程度(中)」である場合に、特定の電磁 イズの周波数として「20Hz」を記憶している なお、この関連情報は、図9のような表以外 に、数式によって表されるものであってもよ い。

 そして、図3において、処理部22の第一処 部22aは、前記動作制御部17から脳波取得中 おけるマッサージ動作の種類についての動 情報を得る。そして、第一処理部22aは、こ 動作情報に基づいて、前記関連情報から、 波の取得中におけるマッサージ動作に対応 る特定の電磁ノイズの周波数成分を得る。 まり、動作制御部17によってマッサージ動作 として「叩きマッサージ動作(中)」が実行さ ている場合、第一処理部22aは、図9の関連情 報から、このマッサージ動作に対応する特定 の電磁ノイズの周波数成分として「18Hz及び20 Hz」を得る。

 そして、図3において、処理部22の第二処理 22bは、前記動作ノイズが除去された脳波か 、前記第一処理部22aによって得られた特定 電磁ノイズの周波数成分「18Hz及び20Hz」を 去する処理を行なう。
 これによれば、図7(a)で説明したように、脳 波には、前記叩き機構に起因する18Hz及び20Hz 近の電磁ノイズが含まれていることから、 の電磁ノイズ除去部19によって、特定の電 ノイズの周波数成分である「18Hz及び20Hz」を 除去する処理を行なうことで、叩き機構に起 因する電磁ノイズを除去することができる。

 また、同様に、動作制御部17によってマッ ージ動作として「揉みマッサージ動作(中)」 が実行されている場合、第一処理部22aは、図 9の関連情報から、このマッサージ動作に対 する特定の電磁ノイズの周波数成分として 20Hz」を得る。
 そして、マッサージ動作の種類が「揉みマ サージ動作(中)」である場合、図8(a)で説明 たように、脳波には、前記揉み機構に起因 る20Hz付近の電磁ノイズが含まれていること から、この電磁ノイズ除去部19によって、特 の電磁ノイズの周波数成分である「20Hz」を 除去する処理を行なうことで、叩き機構に起 因する電磁ノイズを除去することができる。

 以上の電磁ノイズ除去部19によれば、必 とする脳波の成分(α波とβ波)には極力影響 与えることなく、マッサージユニット5のマ サージ動作の種類に基づいて、そのマッサ ジユニット5による電磁ノイズの影響を、脳 波から除去することができる。また、脳波の 取得中におけるマッサージ動作に対応する特 定の電磁ノイズの周波数成分を、記憶部21が 憶している関連情報から得ることができる で、電磁ノイズを除去する処理を迅速に行 うことができる。

 以上のように構成されたマッサージ機によ て行なうことができるマッサージ方法は、 ッサージ機によってマッサージを受けてい 被施療者の脳波を前記脳波取得部18によっ 取得し、取得した脳波から、このマッサー 機によって生じる電磁ノイズを前記電磁ノ ズ除去部19によって除去し、この電磁ノイズ が除去された脳波に基づいてマッサージ機に よるマッサージ動作を前記動作制御部17によ て制御することで行なわれる。
 このようなマッサージ機及びマッサージ方 によれば、マッサージユニット5がマッサー ジ動作を実行していると、脳波取得部18が取 する脳波に、マッサージユニット5によって 生じる電磁ノイズが含まれることがある。し かし、電磁ノイズ除去部19は、脳波の取得中 マッサージ動作を実行しているマッサージ ニット5によって生じる電磁ノイズを、取得 した脳波から除去することから、得られる脳 波は、ノイズが抑えられたものとなる。この 脳波に基づいて、動作制御部17によりマッサ ジ動作を制御することで、被施療者に与え マッサージ動作を適切な出力とすることが きる。

[脳波状況提示システムについて]
 図1において、本発明のマッサージ機は脳波 状況提示システム35を備えている。このシス ム35は、マッサージユニット5によってマッ ージを受けている被施療者に対して、当該 ッサージ中の快適度の判定指標として当該 施療者の脳波の状況を提示する。このシス ム35は、椅子型であるマッサージ機に座っ いる被施療者が見るモニタ(提示部)36を有し おり、このモニタ36は、例えば肘掛け部の 方に設けられている。なお、モニタ36は被施 療者が操作する操作器の一部に設けられてい てもよい。

 図10は、モニタ36に提示される脳波状況( 示情報)の例を示している説明図である。こ モニタ36には、前記動作ノイズ及び前記電 ノイズの除去処理が済んだ脳波に基づいて られた被施療者の脳波状況が、提示される 脳波状況提示システム35は、前記第二演算部 23bによって取得されたα波の値とβ波の値を ることができ、これらの値に基づいてモニ 36の表示を変化させる処理を行なう。被施療 者がマッサージを受けている間、時間の経過 と共に、モニタ36の表示は図10(a)から(e)へと 次変化する。

 モニタ36の脳波状況に関する表示情報とし は、モニタ36の表示色であり、脳波状況提示 システム35は、α波の値とβ波の値の比(β/α) 基づいて、モニタ36の色を変化させる。なお 、図10では色の変化を、ハッチの密度の変化 して表現している。例えば、比(β/α)の値が 大きくなると表示色を赤(ハッチが密)に近づ 、快適度が低いことを知らせる。一方、比( β/α)の値が小さくなると表示色を青(ハッチ 粗)に近づけ、快適度が高いことを知らせる
 モニタ36の脳波状況に関する表示情報とし は、さらに、前記表示色の変化部の下に、 軸を時間とし縦軸を比(β/α)の値とした棒グ フを示している。これにより、比(β/α)の値 の時間的変化をグラフ化することができ、こ れを被施療者に見せることができる。また、 図10では、モニタ36の表示情報としてさらに 比(β/α)の値も表示している。
 なお、モニタ36への表示は、比(β/α)に関す 情報以外に、α波のみによる情報、β波のみ による情報であってもよい。また、過去(前 )に行なったマッサージ動作の際のα波β波に ついての情報を、マッサージ機に記憶させて おき、今回、同じマッサージ動作を行なって いる際に、前回の情報との比較を提示しても よい。

 このように、マッサージを受けている被施 者が、モニタ36を見ることにより、自身の 波の状況をリアルタイムで知ることができ 。そして、マッサージ動作と共に脳波の状 、つまり快適度の指標が向上していること 確認することができる。この結果、被施療 が実際のマッサージの効果を視覚的に把握 ることができ、気分的にも良い効果を与え ことができる。
 また、この脳波状況提示システム35に入力 れるα波の値とβ波の値とは、前記各ノイズ 除去されたものであるため、被施療者の快 度(快・不快)を表すものとして適切な指標 なる。
 また、モニタ36へ表示させる脳波の成分の (比(β/α))が、予め設定されている一般的(標 的な)な値と大きく異なっている場合、例え ば深刻な疲労が予測されるという診断情報を 、モニタ36に表示させることもできる。

 前記実施形態では、モニタ36がマッサー 機に取り付けられた場合を説明したが、こ 以外として、モニタ36は、図示しないが、マ ッサージ機と別に設けられたコンピュータが 備えているものであってもよい。この場合、 例えば(家庭にある)コンピュータに脳波状況 示システム35の機能を有するプログラムを 憶させておき、マッサージ機と前記コンピ ータとをインターフェースケーブルで接続 る等して、マッサージ機とコンピュータと 通信を行なうように構成すればよい。これ より、前記コンピュータによって、脳波の 況を提示させることができる。

[D型学習制御部について]
 図1において、本発明のマッサージ機は、D 学習制御部40を備えている。このD型学習制 部40は、前記動作ノイズ及び前記電磁ノイズ の除去処理が済んだ脳波から得られた被施療 者のα波とβ波とに基づいて、つまり、マッ ージ中の被施療者の脳が感じている快適度 応じて、マッサージ出力を自動的に設定し また、使用回数を重ねる毎に、そのマッサ ジ出力を被施療者にとって好ましいものと せる制御を行なう機能を備えている。

 D型学習制御部40は、マッサージ出力を設定 る出力設定部を有している。この出力設定 は、図1に示しているように、施療子6が所 の指圧力(所定のマッサージ出力)のマッサー ジ動作をしたことで前記脳波取得部18によっ 得た脳波(α波、β波、及び、これらの比(β/ ))と、予め設定してある目標値との差、及び 、このマッサージ動作をした際の前記所定指 圧力を用いて、マッサージユニット5による 回のマッサージ動作の指圧力を求める処理 行なう。
 なお、図1では、前記目標値を(α/α 0 ) d 、(β/β 0 ) d 、及び(β・α 0 0 ・α) d としており、α 0 とβ 0 は被施療者が安静状態のときの(マッサージ 受けていないときの)α波とβ波である。また 、γα、γβ及びγβ/αは学習ゲインである。そ して、図1のブロック中のa、b及びcは、0≦(a,b ,c)≦1かつa+b+c=1の関係を満たす係数であり、 波、β波、及び、これらの比(β/α)のうちの の脳波成分に重きを置くかを決定する重み きのパラメータである。これにより、α波、 β波、及び、これらの比(β/α)のうちの少なく とも一つによって、前記処理が実行される。

 このD型学習制御部40によれば、被施療者 ら得られる脳波が、その目標値に近づくよ にマッサージ出力を調整する制御が行なわ る。また、このマッサージ出力をマッサー 機(D型学習制御部40のメモリ)が記憶してお ことで、次回のマッサージの際に、このマ サージ出力を反映させたマッサージが可能 なる。

 本発明のマッサージ機は、図示する形態に らずこの発明の範囲内において他の形態の のであっても良い。例えば、マッサージユ ット5の形態は図示したもの以外であっても よく、コンプレッサの動作によりエアが給排 されて膨縮動作するエアセルを有するもので あってもよい。また、図9の関連情報に関し は、マッサージの種類(マッサージ動作モー )についてさらに他のもの(前記エアセルに るマッサージ動作、ローリングマッサージ 振動によるマッサージ)に関する情報を有し いてもよい。さらに、マッサージの種類に 、強、中、弱以外にも、マッサージスピー 毎の情報を有していても良い。
 また、前記実施形態では、前記電磁ノイズ 去部(マッサージノイズ除去部)19が除去する 、マッサージ機本体の動作に起因するノイズ を、マッサージユニット5に搭載されている 構(揉み機構、叩き機構等)の動作に起因する ノイズとしているが、ローリングマッサージ の際の昇降駆動機構の動作に起因するノイズ がある。なお、ローリングマッサージは、施 療子6を被施療者に当接させて昇降駆動機構 マッサージユニット5を昇降させることで行 われる。または、マッサージ機本体の動作 起因するノイズとして、背凭れ部2をリクラ イニング動作させる駆動機構、脚載せ部3を 下回動させる駆動機構の動作に起因するノ ズがある。

 本発明によれば、取得した脳波からノイ を除去することから、得られる脳波を、ノ ズが抑えられたものとすることができる。 たがって、この脳波に基づいて、マッサー 機本体の動作を制御することで、被施療者 与えるマッサージを適切な出力とすること できる。




 
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