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Title:
MASSAGING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126402
Kind Code:
A1
Abstract:
A massaging apparatus has a plurality of therapy mechanisms corresponding to a plurality of placed posture. While the massaging apparatus is used, the therapy mechanisms other than operating one are prevented from operating, and operability is improved. The massaging apparatus (1) of this execution form has the placed postures (first to third postures) and the therapy mechanisms (3 to 5) corresponding to the respective placed postures. While a therapy mechanism (3), for example, operates, if the posture of the massaging apparatus is changed to another placed posture (second posture) corresponding to one therapy mechanism (4) out of the other therapy mechanisms, the operation of the therapy mechanism (3) is stopped.

Inventors:
INADA NICHIMU
KONDO HIDESHI
Application Number:
PCT/JP2008/000879
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
April 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
FAMILY CO LTD (JP)
INADA NICHIMU
KONDO HIDESHI
International Classes:
A61H15/00; A61H7/00
Foreign References:
JP2000005254A2000-01-11
JPH09266933A1997-10-14
JPH10328262A1998-12-15
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (Bo-eki Bldg.123-1, Higashimachi, Chuo-k, Kobe-shi Hyogo 31, JP)
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Claims:
 複数の載置姿勢と、夫々の該載置姿勢に対応した複数の施療機構とを備え、一の施療機構の動作中に他の施療機構に対応する載置姿勢に姿勢が変更されると、前記一の施療機構の動作が停止状態となるよう構成されていることを特徴とするマッサージ装置。
 一の施療機構の動作中に他の施療機構に対応する載置姿勢に姿勢が変更されると、全ての施療機構の動作が停止状態となるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ装置。
 前記施療機構の動作を制御する制御部と、載置姿勢を検出する姿勢検出センサとを更に備え、該姿勢検出センサから載置姿勢の変更を示す信号が検出されると、前記制御部は施療機構の動作を停止状態とするよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ装置。
 前記施療機構を収容する筒状の筐体を更に備え、該筐体の周部に、前記施療機構による身体部位への施療位置が設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のマッサージ装置。
 前記筐体は、外観視で略三角柱形状を成しており、各施療位置は、前記筐体の周部における頂部に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のマッサージ装置。
 前記筐体における軸芯方向の端部には、各載置姿勢において床面に前記筐体を支持する支持部が設けられており、該支持部は、各施療機構よりも前記筒状の筐体の軸芯から離反する方向へ突出していることを特徴とする請求項4又は5に記載のマッサージ装置。
 前記施療機構には、身体部位を揉み施療する揉み機構、身体部位を擦り施療する擦り機構、及び身体部位を往復動させて施療する往復機構のうち、少なくとも1つが含まれていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマッサージ装置。
 複数の前記施療機構を動作させるための複数のモータを備え、該モータは、前記筐体の両端側の夫々に離隔して配置されていることを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載のマッサージ装置。
 前記施療機構は、少なくとも前記往復機構を含み、該往復機構は、身体部位が載置されて往復動する載置部を有し、該載置部は可撓性素材により形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のマッサージ装置。
 
Description:
マッサージ装置

 本発明は、被施療者の身体部位を施療す マッサージ装置に関し、特に、複数の載置 勢と、夫々の該載置姿勢に対応した複数の 療機構とを備えるマッサージ装置に関する

 従来、例えば被施療者の脚部を施療するマ サージ装置として、1台で複数の施療を実行 可能なものが提案されている(例えば、特許 献1参照)。このマッサージ装置によれば、揉 み施療、ローラ掛け施療、及び叩き施療とい う互いに根本的に異なる各施療を、脚部に対 して選択的に実行可能であり、しかも、シン プルな構造となっていて低コストで実現可能 なものが提案されている。

特開2000-5254号公報

 ところで、上記特許文献1によるマッサー ジ装置の場合、3種類の施療を実現する各施 機構が全て連動するようになっている。従 て、ある1つの施療機構(例えば、揉み機構) より施療している間においても、その他の 療機構(例えば、ローラ掛け機構、叩き機構) も動作することとなる。一方、仮に夫々の施 療機構を独立して動作可能に構成すると、各 施療機構を操作するためのスイッチ類が多数 必要となるため、操作性の向上を図ることが 困難となってしまう。

 そこで本発明は、複数の載置姿勢に応じ 複数の施療機構を備えるマッサージ装置に いて、使用中に他の施療機構が動作しない うにすると共に、操作性の向上を図ること できるマッサージ装置を提供することを目 とする。

 本発明は上述したような事情に鑑みてな れたものであり、本発明に係るマッサージ 置は、複数の載置姿勢と、夫々の該載置姿 に対応した複数の施療機構とを備え、一の 療機構の動作中に他の施療機構に対応する 置姿勢に姿勢が変更されると、前記一の施 機構の動作が停止状態となるよう構成され いる。

 このような構成とすることにより、載置 勢が変更されると、変更前に動作していた 療機構を停止状態とすることができると共 、姿勢変更前の施療機構を停止させるため スイッチ類の操作をする必要がないため、 作性の向上が図れる。また、複数の施療機 を同時に動作させないため、これらを動作 せるモータ等の駆動手段の小型化を図るこ も可能である。

 また、一の施療機構の動作中に他の施療 構に対応する載置姿勢に姿勢が変更される 、全ての施療機構の動作が停止状態となる う構成されていてもよい。このような構成 することにより、姿勢を変更した後、被施 者が意図するまで(即ち、次の施療を行おう と意図するまで)、全ての施療機構を停止状 としておくことができる。従って、意図せ マッサージ装置の載置姿勢が変更されてし ったとしても、全ての施療機構が停止する め、施療機構の動作によって不具合が生じ ことがない。

 また、前記施療機構の動作を制御する制 部と、載置姿勢を検出する姿勢検出センサ を更に備え、該姿勢検出センサから載置姿 の変更を示す信号が検出されると、前記制 部は施療機構の動作を停止状態とするよう 成されていてもよい。このような構成とす ことにより、姿勢の変更による施療機構の 作停止を具体的に実現することができる。

 また、前記施療機構を収容する筒状の筐 を更に備え、該筐体の周部に、前記施療機 による身体部位への施療位置が設定されて てもよい。このような構成とすることによ 、筒状の筐体をその軸芯回りに転動し、載 姿勢を変更することにより、各載置姿勢に じた複数の施療を体感することができる。 た、筐体が筒状を成しているため、被施療 はマッサージ装置の姿勢を変更しやすいと う利点もある。

 また、前記筐体は、外観視で略三角柱形 を成しており、各施療位置は、前記筐体の 部における頂部に設定されていてもよい。 のような構成とすることにより、略三角柱 状の筐体における3つの側面を夫々下方にし て床面に載置でき、載置したときのより高い 安定性を確保することができる。また、この ように3つの側面を夫々下方にして配置する 、筐体の周部において各側面に対応する3つ 頂部が夫々上方に位置することとなる。従 て、これらの頂部に施療位置を設定するこ により、身体部位を施療位置に容易に配置 ることができ、被施療者は該身体部位を施 しやすくなる。

 また、前記筐体における軸芯方向の端部 は、各載置姿勢において床面に前記筐体を 持する支持部が設けられており、該支持部 、各施療機構よりも前記筒状の筐体の軸芯 ら離反する方向へ突出するよう構成されて てもよい。このような構成とすることによ 、マッサージ装置が床面に載置されたとき 、何れの載置姿勢であっても施療機構が床 と接触することがない。

 また、前記施療機構には、身体部位を揉 施療する揉み機構、身体部位を擦り施療す 擦り機構、及び身体部位を往復動させて施 する往復機構のうち、少なくとも1つが含ま れていてもよい。このような構成とすること により、1台のマッサージ装置によって異な 3種類の施療を実現することができる。

 また、複数の前記施療機構を動作させる めの複数のモータを備え、該モータは、前 筐体の両端側の夫々に離隔して配置されて てもよい。このような構成とすることによ 、モータが収容された状態での筐体の重量 ランスが良好となり、安定した載置姿勢を ることが可能となる。

 また、前記施療機構は、少なくとも前記 復機構を含み、該往復機構は、身体部位が 置されて往復動する載置部を有し、該載置 は可撓性素材により形成されていてもよい このような構成とすることにより、載置部 身体部位を載せて施療するときの載せ心地 良好となる。また、上述したように床面に 体を支持すべく突出した支持部を備える場 には、該支持部と往復動する載置部との間 身体部位が位置したとしても、載置部が可 性を有するため、当該身体部位が強く挟ま るのを防止することができる。

 本発明によれば、複数の載置姿勢に応じ 複数の施療機構を備えるマッサージ装置に いて、使用中に他の施療機構が動作しない うにすると共に、操作性の向上を図ること できるマッサージ装置を実現することがで る。

本発明の実施の形態に係るマッサージ 置を示す斜視図である。 図1に示すマッサージ装置の各載置姿勢 での正面図を示しており、(a)は擦り機構が動 作可能な第1姿勢でのマッサージ装置、(b)は み機構が動作可能な第2姿勢でのマッサージ 置、(c)はスライド機構が動作可能な第3姿勢 でのマッサージ装置を夫々示している。 擦り機構の構成を示す正面図である。 揉み機構の構成を示す正面図である。 図4に示す揉み機構へ動力を伝達する動 力伝達機構を示す図面である。 スライド機構の構成を示す斜視図であ 。 図6に示すスライド機構の一部分につい ての分解斜視図である。 図6に示すスライド機構の他の部分につ いての分解平面図である。 マッサージ装置の機能を示す模式的な ロック図である。 図9に示したリモートコントローラの 観平面図である。

符号の説明

 1 マッサージ装置
 1a 軸芯
 2 筐体
 3 擦り機構(施療機構)
 4 揉み機構(施療機構)
 5 スライド機構(施療機構)
 3a~5a 施療位置
 10 施療部
 17 第1モータ
 20,21 施療部
 22 外側押圧部
 23 内側押圧部
 34 第2モータ
 40 脚載置部
 70 制御部
 74 検出センサ
 76a~76c 磁気センサ
 77b 磁石
 80 電源スイッチ
 82 リモートコントローラ
 83a~83e スイッチ
 90 支持部
 91 滑り止め
 92 把持部

 以下、本発明の実施の形態に係るマッサ ジ装置について、図面を参照しながら具体 に説明する。図1は、本発明の実施の形態に 係るマッサージ装置を示す斜視図である。図 1に示すように、マッサージ装置1は筒状であ てより詳しくは外観視で略三角柱形状を成 中空の筐体2を備えている。筐体2内にはマ サージ装置1によって実行可能な複数の施療 構が収容されており、本実施の形態では、 施療者の身体部位を擦り施療する擦り機構3 、揉み施療する揉み機構4、及び身体部位を 復動させるスライド機構(往復機構)5が収容 れている(図2参照)。

 マッサージ装置1は、複数の載置姿勢をと ることが可能になっており、具体的には、筐 体2の3つの周面の夫々が下方に位置して床面 対向するよう配置される3つの載置姿勢(第1 勢~第3姿勢)をとることができる。そして、 述した3種類の施療機構3~5と各載置姿勢とは 一対一に対応しており、具体的には後述する が、一の載置姿勢のときに、これに対応する 一の施療機構が動作可能となっている。

 また、マッサージ装置1の一方の側部には 、外部電源から電力の供給を受けるためのコ ード(図示せず)を巻き取るコードリール6が設 けられている。以下では、説明の便宜上、マ ッサージ装置1の全体においてこのコードリ ル6が設けられている側を左側、その反対側 右側として説明することとする。なお、本 施の形態に係るマッサージ装置1は、主に被 施療者の脚部(大腿部、下腿部、足首から先 足部を含む)を施療対象とするものであるが これに限られず、腕部(肩から指先に至るま での身体部位)や他の部位を対象とするもの あってもよい。

 図2は、図1に示すマッサージ装置1の各載 姿勢での正面図を示しており、(a)は擦り機 3が動作可能な第1姿勢でのマッサージ装置1 (b)は揉み機構4が動作可能な第2姿勢でのマ サージ装置1、(c)はスライド機構5が動作可能 な第3姿勢でのマッサージ装置1を夫々示して る。図2(a)に示すように、第1姿勢でのマッ ージ装置1は、筐体2の上部に擦り機構3によ 身体部位への施療位置3aが設定され、図2(b) 示すように、第2姿勢でのマッサージ装置1は 、筐体2の上部に揉み機構4による身体部位へ 施療位置4aが設定され、図2(c)に示すように 第3姿勢でのマッサージ装置1は、筐体2の上 にスライド機構5による身体部位への施療位 置5aが設定されている。そして、これらの施 位置3a,4a,5aは、略三角柱形状を成す筐体2の 部における3つの頂部(換言すれば、稜線部 )に夫々設定されている。以下、各施療機構3 ~5について順に詳述する。

 [擦り機構]
 図3は、擦り機構3の構成を示す正面図であ 。図3に示すように、擦り機構3は指圧玉11a,12 aを有する長寸の第1施療部10を2つ備えており この2つの第1施療部10,10は左右に直列接続さ れている。

 より詳しくは、第1施療部10は左右で対向 置された支持円盤13と、これらの支持円盤13 ,13間に架設された指圧棒11,12とから構成され いる。一方の指圧棒11は、その長手方向に って規則的に径が拡縮した構成となってお 、大径部分が指圧玉11aを成している。他方 指圧棒12も同様に、その長手方向に沿って規 則的に径が拡縮した構成となっており、大径 部分が指圧玉12aを成している。更に、指圧棒 12の場合、複数の指圧玉12a毎に若干だけ更に 径の指圧玉12aが設けられており、本実施の 態に係るマッサージ装置1にあっては、3つ 指圧玉12aのうち1つが他の2つより若干大径に 構成されている。なお、指圧玉11a,12aでは、 圧玉11aの方が大径となっている。

 この指圧棒11,12は、対向配置された2つの 持円盤13,13における対向面の周縁部近傍に 両端部が接続されている。そして、指圧棒11 ,12は、支持円盤13の周方向に沿って交互に複 配設され、本実施の形態では夫々4本ずつ配 設されている。擦り機構3は、このような構 の2つの第1施療部10が、中心軸を左右方向に 致させた状態で同軸状に設けられ、夫々が する一方(左右方向の中央側)の支持円盤13の 外面同士が接続されることによって、直列に 接続されている。

 支持円盤13の中心位置には左右方向への 通孔(図示せず)が形成されており、ここには 回転シャフト14が挿通されて支持円盤13に固 されている。回転シャフト14の左側の端部14a は、左側の第1施療部10の支持円盤13を貫通し 外側方へ延びており、軸受部15を介して筐 2の左側壁2aに回転自在に支持されている。 転シャフト14の右側の端部14bは、右側の第1 療部10の支持円盤13を貫通して外側方へ延び おり、別の軸受部15を介して筐体2の右側壁2 bに回転自在に支持されている。

 左側の第1施療部10が有する左側の支持円 13と左側の軸受部15との間には、大径の従動 ギヤ16aが配設され、該従動ギヤ16aは回転シャ フト14に対して同軸的に固定されている。一 、筐体2内には第1モータ17が搭載されており 、該第1モータは、筐体2の左側壁2aに図示し いブラケットを介して支持されている。該 1モータ17は出力軸17aを筐体2の左側壁2aに向 て配設され、その端部には小径の駆動プー 18aが取り付けられている。この駆動プーリ18 aは、筐体2の左側壁2aに回転自在に支持され 大径の従動プーリ18bと、ベルト18cを介して 続されている。また、従動プーリ18bには、 記従動ギヤ16aに比べて小径の駆動ギヤ16bが 軸状にして一体的に取り付けられており、 の駆動ギヤ16bと従動ギヤ16aとは互いに噛合 ている。

 このような構成によれば、第1モータ17が 動して出力軸17aが一方向へ回転すると、プ リ18a,18b及びギヤ16a,16bを介してその回転が 転シャフト14へ伝達される。その結果、回転 シャフト14と共に第1施療部10,10は一方向へ回 する。また、第1モータ17の出力軸17aが他方 へ回転すると、回転シャフト14と共に第1施 部10,10は他方向へ回転する。

 ところで、図2(a)に示すように、第1姿勢 マッサージ装置1では、筐体2の上部に、平面 視で長方形状を成して左右方向へ長寸の開口 2cが形成されている。上述した擦り機構3は、 筐体2内に収容されたとき、第1施療部10,10の 部がこの開口2cから外方に露出されるように なっている。従って、第1姿勢のマッサージ 置1の上部に被施療者の脚部を載せ、擦り機 3を駆動すると、第1施療部10,10が回転駆動し 、指圧玉11a,12aが脚部を擦るようにして施療 る。なお、実際には開口2cを覆うように外部 から布製のカバー(図示せず)が取り付けられ ため、脚部に対して指圧玉11a,12aはこのカバ ーを介して接触することとなる。

 なお、図3では擦り機構3が直列接続され 2つの第1施療部10,10を備える構成について示 たが、これに限られず、より長寸を成す1つ の第1施療部によって構成してもよい。即ち 図3において左右方向の中央にて互いに接続 れた2つの支持円盤13,13を省き、左右の第1施 療部10,10が備える指圧棒11,12を連結したよう 構成としてもよい。また、第1施療部10とし 、指圧棒11,12のうち何れか一方のみを備える ものであってもよいし、或いは、上述した説 明と異なる構成の指圧棒を備えていてもよい 。

 [揉み機構]
 図4は、揉み機構4の構成を示す正面図であ 、図5は、図4に示す揉み機構4へ動力を伝達 る動力伝達機構を示す図面である。図4に示 ように、揉み機構4は左右の脚部が挟み入れ られる左右の第2施療部20,21を備えており、左 側の第2施療部20は、左脚の外側部を押圧する 外側押圧部22と、左脚の内側部を押圧する内 押圧部23とを有している。

 外側押圧部22は、左右方向に延びる筒状 中空軸24と、該中空軸24の左端部に設けられ 円盤状の押圧円板25とを有している。押圧 板25はその中心部にて中空軸24に一体的に接 されており、且つ、中空軸24の軸芯4cと押圧 円板25の中心軸(即ち、円盤状の押圧円盤25の 心を通って該押圧円盤25に直交する法線)と 所定の角度(例えば、10度)を形成するように 、中空軸24に対して押圧円板25は配向されて る。また、押圧円板25において左脚の外側部 に対向する面25aには、合成樹脂製の施療突起 25bが、押圧円板25の周方向に沿って複数取り けられている。

 内側押圧部23は、左右方向に延びる筒状 中空軸26と、該中空軸26の長手方向の中央部 に設けられた円盤状の押圧円板27とを有し いる。押圧円板27はその中心部にて中空軸26 一体的に接続されており、且つ、中空軸26 軸芯4cと押圧円板27の軸芯とが所定の角度(例 えば、10度)を形成するように、中空軸26に対 て押圧円板27は配向されている。また、押 円板27において左脚の内側部に対向する面27a には、合成樹脂製の施療突起27bが、押圧円板 27の周方向に沿って複数取り付けられている

 外側押圧部22が有して押圧円板25から右方 向へ延びる中空軸24は、内側押圧部23が有す 中空軸26のうち押圧円板27から左方向(揉み機 構4の外方)へ延びる部分26aよりも、内径寸法 大きくなっており、中空軸24の内部に、中 軸26の前記部分26aは嵌挿されている。従って 、内側押圧部23は左右方向へ移動可能であっ 、外側押圧部22に対して内側押圧部23は接近 及び離反することができるようになっている 。

 右側の第2施療部21は、上述した左側の第2 施療部20と左右対称な構成となっており、外 押圧部22及び内側押圧部23を備えている。但 し、右側の第2施療部21の内側押圧部23が有す 中空軸26のうち、押圧円板27より左側(揉み 構4の中央側)の部分26bは、左側の第2施療部21 の内側押圧部23が有する中空軸26のうち、押 円板27より右側(揉み機構4の中央側)の部分26c の内径寸法よりも小さくなっている。そして 、相対的に右側の前記部分26bは左側の前記部 分26cの内部に嵌挿されており、左右の内側押 圧部23,23は、互いに接近及び離反が可能なよ に左右方向へ移動可能となっている。

 また、左右の第2施療部20,21が有する外側 圧部22の押圧円板25の外側方には、スペーサ 28,28が配設されている。このスペーサ28は、 圧円板25より若干小径の円筒部材を、その一 端を斜めに切断したような構成となっており 、押圧円板25の外側方の隙間を埋めるための のである。同様に、左右の第2施療部20,21が する内側押圧部23の押圧円板27,27の間には、 スペーサ29,29が配設されている。このスペー 29も、押圧円板27より若干小径の円筒部材を 、その一端を斜めに切断したような構成とな っており、押圧円板27,27間の隙間を埋めるた のものである。更に、左側のスペーサ29の 径は右側のスペーサ29の外径より若干大きい 寸法を有しており、右側のスペーサ29は左側 スペーサ29内に一部が挿通された状態で軸 4cに沿った方向へスライド移動可能になって いる。

 中空軸24,26の内部空間には、左右の第2施 部20,21を回転させるための回転シャフト30が 設けられており、該回転シャフト30は、各中 軸24,26とスプライン結合している。従って 中空軸24,26は、回転シャフト30の軸芯に沿っ 左右方向へは回転シャフト30とは独立して 動である一方、回転シャフト30の周方向へは 該回転シャフト30と一体でのみ回転可能にな ている。なお、外側押圧部22と内側押圧部23 とを回転シャフト30に挿通するに際し、各押 円板25,27の中心軸の軸芯4cに対する傾斜方向 が互いに逆になるようにしている。従って、 対向配置された押圧円板25,27の離隔距離は、 さい部分と大きい部分とが存在するように っている。

 回転シャフト30の左端部は、筐体2の左側 2aに設けられた軸受部32によって回転自在に 支持されており、右端部近傍も、筐体2の右 壁2bに設けられた軸受部32によって回転自在 支持されている。そして、回転シャフト30 右端部であって、上記軸受部32よりも右側壁 2bから右側方(外側方)へ突出した部分には、 転シャフト30と同軸状に大径の従動ギヤ33aが 取り付けられている(図5も参照)。

 図5に示すように、筐体2の右側には第2モ タ34が図示しないブラケットを介して取り けられており、該第2モータ34の出力軸34aは 筐体2の右側壁2bを貫通して外方へ突出して る。この出力軸34aの右端部には小径の駆動 ーリ35aが取り付けられており、該駆動プー 35aは、筐体2の右側壁2bの略中央部分にて回 自在に支持された大径の従動プーリ35bと、 の近傍にて同様に右側壁2bに回転自在に支持 された小径の従動プーリ35cとの間で、ベルト 35dを介して接続されている。

 大径の従動プーリ35bの右側(図5における 面手前側)には、小径の駆動ギヤ33bが、従動 ーリ35bと同軸状であって且つ間に図示しな クラッチを介して設けられている。そして この駆動ギヤ33bが、上記回転シャフト30の 端部に設けられた大径の従動ギヤ33aと噛合 ている。なお、前記クラッチは、従動プー 35bが一方向へ回転した場合にその回転を駆 ギヤ33bへ伝達するが、従動プーリ35bが他方 へ回転した場合にはその回転を駆動ギヤ33b 伝達しないようになっている。

 従って、第2モータ34が駆動して出力軸34a 一方向へ回転すると、その回転動力は駆動 ーリ35a、ベルト35d、従動プーリ35b、駆動ギ 33b、及び従動ギヤ33aから成る動力伝達機構3 7を通じて回転シャフト30へ伝達され、これを 回転させる。回転シャフト30が回転すると、 れとスプライン結合された第2施療部20,21が 体的に回転する。また、第2モータ34が駆動 て出力軸34aが他方向へ回転した場合には、 記クラッチの作用により、第2モータ34の回 は回転シャフト30へ伝達されず、第2施療部2 0,21は回転しないため、揉み機構4は動作しな 。

 また、第2施療部20,21が有する左右の押圧 板25,27間に脚部を位置させた状態で第2モー 34を駆動した場合には、これら押圧円板25,27 が脚部の外側部及び内側部に接触した状態で 回転する。そして、押圧円板25,27の中心軸は 芯4cに対して所定の角度だけ傾斜している め、回転に伴って左右の押圧円板25,27は、脚 部に対して接近及び離反を繰り返すこととな り、この動作が脚部に対する揉み動作となる 。

 また、第2施療部20,21の内側押圧部23,23は 回転シャフト30に沿って左右へスライド可能 であるため、被施療者の脚部寸法の違いに対 応して、外側押圧部22からの距離、即ち、外 押圧部22の押圧円板25と内側押圧部23の押圧 板27との離隔距離が変更されるようになっ いる。更に、図4に示すように、中央のスペ サ29,29の内部空間において押圧円板25,27間に は付勢手段たるスプリングバネ38が取り付け れている。このスプリングバネ38は、左右 押圧円板25,27を左右方向の外側へ(即ち、両 が離反する方向へ)付勢する。従って、スプ ングバネ38の付勢力により生じる適切な押 力によって、押圧円板25,27が被施療者の脚部 に押し当てられることとなる。

 ところで、図2(b)に示すように、第2姿勢 マッサージ装置1では、筐体2の上部に、平面 視で長方形状を成して左右方向へ長寸の開口 2dが形成されている。上述した揉み機構4は、 筐体2内に収容されたとき、第2施療部20,21の ち略上半分の部分が、この開口2dから外方に 露出されるようになっている。従って、第2 勢のマッサージ装置1の上部に被施療者が脚 を載せ、揉み機構4を駆動すると、第2施療 20,21が回転駆動し、対向配置された押圧円板 25,27が脚部を左右から揉むようにして施療す 。また、押圧円板25,27には施療突起25b,27bが り付けられているため、この施療突起25b,27b によって脚部を効果的に揉みほぐすことが可 能である。なお、実際には図2(b)に示した開 2d部分に、第2施療部20,21の露出部分の形状に 合った布製のカバー(図示せず)が被せられる ととなるため、脚部に対して押圧円板25,27 施療突起25a,27aは、このカバーを介して接触 ることとなる。

 [スライド機構]
 図6は、スライド機構5の構成を示す斜視図 あり、図7は図6に示すスライド機構5の一部 についての分解斜視図、図8は図6に示すスラ イド機構5の他の部分についての分解平面図 ある。

 図6及び図7に示すように、スライド機構5 被施療者の脚部が載置される脚載置部40を えている。この脚載置部40は可撓性を有する 合成樹脂製であり、筒状部材を軸芯に沿って 半分だけ切除したような概略形状を成し、軸 芯を左右方向に沿うようにして配設されてい る。脚載置部40の上部には左右の脚部を支持 る凹部40aが左右に形成されている。

 脚載置部40の下部には、左右方向へスラ ド可能なスライダ42が接続されている。この スライダ42は、平面視で略矩形板状を成して の上面には縦横に延びる複数のリブが突設 れ、左右の2箇所には上方へ延びる筒状接続 部42aが設けられている。脚載置部40の下面か は、スライダ42の筒状接続部42aに嵌挿され 棒状の嵌挿部(図示せず)が下方へ延びており 、筒状接続部42aにこの嵌挿部が嵌め入れられ ることによって、脚載置部40はスライダ42の 部に固定される。また、スライダ42の右端部 には矩形状のフランジ42bが設けられており、 該フランジ42bには、上下方向へ貫通する2つ ボルト孔42cが形成されている。

 また、脚載置部40の下方には、左右方向 延びる2本のガイドポール45が設けられてい 。該ガイドポール45は、両端が筐体2の左側 2aと右側壁2bとに夫々固定された状態で前後 並設されており、上記スライダ42は、この イドポール45に沿って左右へスライド可能に なっている。

 即ち、図7に示すように、スライダ42の後 左右(即ち、矩形板状を成すスライダ42にお て、ガイドポール45に沿って延びる一方の 辺の左右部分)の下部には、一方(後側)のガ ドポール45に支持されるポール支持部43が設 られ、該ポール支持部43には左右方向へ貫 したガイド孔43aが形成されている。また、 ライダ42の前部左右(即ち、スライダ42におい て、ガイドポール45に沿って延びる他方の端 の左右部分)の下部には、他方(前側)のガイ ポール45に支持されるポール支持部44が設け られ、該ポール支持部44には左右方向及び前 へ開口して凹状を成すガイド受部44aが形成 れている。従って、ガイド孔43aに後側のガ ドポール45が挿通され、ガイド受部44aにて 側のガイドポール45が受けられることにより 、スライダ42は前後のガイドポール45に支持 れる。そして、この状態でスライダ42は、ガ イドポール45に沿って左右方向へスライド可 となっている。

 スライダ42の右側方には、回転運動を直 的な往復運動に変換するための変換部材47が 設けられている。この変換部材47は平面視で 矩形板状を成しており、スライダ42と同様 縦横へ延びる複数のリブが突設されている また、変換部材47の左端部にはフランジ47bが 設けられており、該フランジ47bには上下方向 へ貫通する2つのボルト孔47cが形成されてい 。スライダ42と変換部材47とは、互いのフラ ジ42b,47bが上下に重ねられ、同心状に配設さ れたボルト孔42c,47cへボルト(図示せず)が挿通 されることによって互いに接続されている。 また、変換部材47の略中央には、前後方向へ びて上下方向に貫通する長孔47aが形成され いる。

 図8の平面図に示すように、変換部材47(図 8ではその一部を平面視した構成を二点鎖線 示す)の下方には、平面視で円盤状を成すク ンク49が配設されている。このクランク49の 周縁部の上面には、上方へ突設されたボス部 49aが設けられており、該ボス部49aは変換部材 47の長孔47aに下方から挿通される。

 クランク49の下方には、回転運動の向き 変換するギヤユニット51と、このギヤユニッ トを収納するギヤケース55とが配設されてい 。ギヤユニット51は、左右方向へ軸芯が向 られたウォーム52と、該ウォーム52に噛合す 平歯車53とから構成されており、ウォーム52 の右端部には、既に説明した従動プーリ35c( 5参照)が同軸状にして一方向クラッチ60を介 て接続されている。

 ギヤケース55は上下割りになっており、 側ケース56と下側ケース57とから構成されて る。上側ケース56と下側ケース57とは略上下 対象の構成になっており、互いの対向面に、 ウォーム52と平歯車53とが収められる凹部57a( 側ケース56の凹部は図示を省略する)が形成 れている。そして、上側ケース56と下側ケ ス57とが接続され、周部がボルト締結された 場合に、夫々の凹部57aによって形成されるス ペースに、従動プーリ35cが外部へ突出した状 態で上記ギヤユニット51が収容されている。 に、上側ケース56に形成された上下方向の 通孔56bを通じて、平歯車53とクランク49とが 軸状に接続されている。

 なお、揉み機構4の説明において既に言及 したように、ウォーム52に接続された従動プ リ35cは、第2モータ34の出力軸34aに取り付け れた駆動プーリ35aに、ベルト35dを介して接 されている。

 このような構成のスライド機構5は、揉み 機構4を駆動した第2モータ34によって駆動さ 、上述したように第2モータ34の出力軸34aが 方向へ回転すると揉み機構4が駆動するが、 力軸34aが他方向へ回転するとスライド機構5 が駆動するようになっている。

 より詳述すると、図5に示すように、第2モ タ34が駆動して出力軸34aが他方向へ回転する と、大径の従動プーリ35bと小径の従動プーリ 35cとが回転するが、従動プーリ35bの回転は駆 動ギヤ33bへは伝達されず、揉み機構4は動作 ない。一方、従動プーリ35cの回転はウォー 52及び平歯車53を介してクランク49へ伝達さ 、クランク49を回転させる。クランク49が回 すると、ボス部49a及び長孔47aを介してジョ ントされた変換部材47は左右方向へ往復移 し、回転運動が直線運動に
変換される。

 変換部材47が往復移動すると、これに接 されたスライダ42は、ガイドポール45に沿っ 左右方向へスライドし、スライダ42の上部 接続された脚載置部40も左右方向へスライド することとなる。従って、脚載置部40の凹部4 0aにて脚部が支持された状態でスライド機構5 が動作すると、脚載置部40の往復動作に伴っ 被施療者の脚部は股関節を中心にして左右 揺動され、このような運動は股関節の施療 有効である。

 なお、この脚載置部40がスライドする往 距離は、クランク49の回転中心からボス部49a までの距離の2倍に等しい。また、第2モータ3 4の出力軸34aが一方向へ回転した場合は、一 向クラッチ60の作用により、従動プーリ35cの 回転はウォーム52へ伝達されず、スライド機 5は動作しないようになっている。また、図 2(c)に示すように、第3姿勢のマッサージ装置1 では、筐体2の上部にスライド機構5による施 位置5aが設定されており、脚載置部40のみが 筐体2の外部に露出されている。

 また、これまでに説明した施療機構3~5の ち、揉み機構4とスライド機構5とは同じ第2 ータ34によって駆動されるため、各施療機 4,5を別々のモータで駆動する場合に比べて 量物であるモータの数を低減することがで 、マッサージ装置1の軽量化が図れている。 た、マッサージ装置1は施療機構3~5を駆動す るために合計2つのモータ17,34を備え、これら のモータ17,34は筐体2内の左右に分かれて配設 されている。このように、比較的重量物であ るモータ17,34が両側方に位置しているため、 ッサージ装置1の重量バランスは良好に確保 されている。

 ところで、本実施の形態に係るマッサー 装置1は、脚載置部40と後述する支持部90(図1 及び図2(c)参照)との間に物体が挟まったこと 検知する接触センサ78(図9参照)を備えてい ため、物体が挟まった状態のまま、スライ 機構5が継続して動作するのを防止できるよ になっている。即ち、この接触センサ78は 支持部90において脚載置部40に対向する面な に適宜設けられており、後述する図9に示す ように制御部70に接続され、脚載置部40と支 部90との間に物体が挟まったことを検知する と、その検知信号を制御部70へと出力するよ に構成されている。そして、制御部70は、 の検知信号を受信すると第2モータ34を停止 せる。従って、脚載置部40と支持部90との間 物体が挟まったとしても、第2モータ34の停 によって脚載置部40の動作が中止されるた 、物体が挟まった状態のままでスライド機 5が継続的に動作するのを防止することがで る。なお、脚載置部70と支持部90との間に物 体が挟まったことを検知した場合に、脚載置 部40が支持部90から所定距離だけ離隔するま 動作させ、この位置で第2モータ34を停止さ るようにしてもよく、例えば、脚載置部40が 左右の支持部90間の中央位置にて停止させる うにしてもよい。更には、脚載置部40(少な ともその左右の端部)を、十分な可撓性を有 する素材で形成することにより、支持部90と 間に物体が位置した状態のまま脚載置部40 往復動を続けたとしても、この物体やマッ ージ装置1に支障がないようにしてもよく、 の場合には、接触センサ78を設ける必要は い。

 [姿勢検出]
 図9は、上述したような構成のマッサージ装 置1の機能を示す模式的なブロック図である 図9に示すように、マッサージ装置1は制御部 70を備えており、該制御部70は筐体2(図1参照) に収容されている。制御部70は、既に説明 た第1モータ17及び第2モータ34と、駆動部71,72 を介して夫々接続されている。従って、制御 部70からの制御信号により駆動部71,72は所定 電気信号を出力し、第1モータ17及び第2モー 34はこの電気信号に基づいて個別に駆動制 される。そして、第1モータ17の駆動によっ 擦り機構3が動作し、第2モータ34の駆動によ て揉み機構4とスライド機構5とが選択的に 作する。

 また、制御部70には姿勢検出センサ74が接 続されている。この姿勢検出センサ74は、マ サージ装置1の姿勢(第1~第3姿勢)を検出する のであり、図9中に模式的に例示するように 近接スイッチによって構成されている。より 詳述すると、姿勢検出センサ74は、基板75上 取り付けられた3つの磁気センサ76a~76cと、回 転磁片77とを有している。3つの磁気センサ76a ~76cは、所定点75aを中心とする同心円に沿っ 等間隔(即ち、120度間隔)で配設されており、 各磁気センサ76a~76cは第1~第3姿勢に対応して る。また、回転磁片77は、所定点75aに回転自 在に支持された旋回部材77aと、該旋回部材77a の先端(所定点75aから離隔した端部)に取り付 られた磁石77bとから構成されており、この 石77bは、旋回部材77aが回転したときに、そ 回転軌道(前記同心円と一致)の途中で3つの 気センサ76a~76cと対向するようになっている 。

 このような姿勢検出センサ74は、マッサ ジ装置1の左側壁2a近傍にて、旋回部材77aの 転軸芯が左右方向と一致するようにして取 付けられている。そして、旋回部材77aは、 ッサージ装置1が第1~第3姿勢の何れであるか 拘らず、自重によって磁石77bが所定点75aに して鉛直下方に位置するようになっている 従って、マッサージ装置1が第1姿勢をとっ いるときは、磁気センサ76aが磁石77bに対向 るよう位置し(図9の状態)、磁石77bが発生す 磁気を検出してマッサージ装置1が第1姿勢を とっている旨の信号を制御部70へ出力する。

 同様に、マッサージ装置1が第2姿勢をと ているときは、磁気センサ76bが磁石77bに対 するよう位置し、磁気センサ76bは、第2姿勢 とっている旨の信号を制御部70へ出力する マッサージ装置1が第3姿勢をとっているとき は、磁気センサ76cが磁石77bに対向するよう位 置し、磁気センサ76cは、第3姿勢をとってい 旨の信号を制御部70へ出力する。

 制御部70は、姿勢検出センサ74からのこれ らの信号に基づき、マッサージ装置1が第1~第 3の何れの姿勢をとっているか判断すると共 、これらの信号の入力が途切れるか、又は の信号に切り替わった場合に、姿勢が変更 れたと判断する。制御部70は、姿勢が変更さ れたと判断した場合には、動作中であるか否 かに拘らず、施療機構3~5の全てについて動作 を停止させるよう制御する。例えば、第1姿 において擦り機構3が動作している間に第2姿 勢へと変更されると、擦り機構3を含む全て 施療機構3~5の動作が停止状態とされる。

 なお、上述した説明では、姿勢が変更さ た場合に全ての施療機構3~5が停止状態とな よう制御される場合について説明したが、 れに限られない。姿勢が変更された場合に 変更前の施療機構(例えば、擦り機構3)は停 状態とする一方、変更後の姿勢(例えば、第 2姿勢)に対応する施療機構(例えば、揉み機構 4)の動作を開始するように制御してもよい。

 このような構成とすることにより、一の 勢での施療後、他の姿勢で施療を行おうと る場合に、一の姿勢での施療機構の動作を 止させるための操作を別途行う必要がなく 操作性の向上を図ることができる。また、 れに伴ってマッサージ装置1のスイッチ類の 数を減らすことができるため、マッサージ装 置1の低コスト化が可能である。

 ところで、後述するように、スライド機 5は一対の支持部90,90間に配設され、この支 部90,90間を脚載置部40が往復動する(図1参照) 。そして、この支持部90には、脚載置部40と 間に何らかの物体が挟まった場合は、既に 明したように脚載置部40が可撓性を有するた め、この脚載置部40が撓むことによってマッ ージ装置1又は物体の損傷等を回避できるよ うになっている。

 また、既に説明したように、本実施の形 に係るマッサージ装置1は接触センサ78を備 ている。そして、この接触センサ78が脚載 部40と支持部90との間に物体が挟まったこと 検知すると、その検知信号は制御部70へ出 される。制御部70は、この検知信号に基づい て駆動部72へ制御信号を出力し、第2モータ34 停止させる。従って、脚載置部40と支持部90 との間に物体が挟まった場合、これを検知し て第2モータ34を停止させ、脚載置部40の動作 中止させることが可能である。

 一方、図9に示すように、制御部70には電 スイッチ80が接続され、これを操作するこ により、家庭に備えられている商用電源か 電源ケーブル(図示せず)を通じて供給される 電力を、制御部70及び駆動部71,72へ入電する 否かについて切り換えることができる。更 、制御部70には赤外線による信号を受信可能 な受信部81が接続されており、リモートコン ローラ82から発せられる赤外線信号を受信 、これを制御部70へ入力できるようになって いる。

 [リモートコントローラ]
 図10は、図9に示したリモートコントローラ8 2の外観平面図である。リモートコントロー 82は、比較的厚みのある円盤状の本体部82aを 有し、その上面には5つのスイッチ83a~83eが配 されている。これらのスイッチ83a~83eを押す ことにより、図示しない出力部から赤外線の 信号を発することができ、この信号はマッサ ージ装置1の受信部81にて受信され、制御部70 入力される。

 各スイッチ83a~83eについて具体的に説明す ると、本体部82aの中央にはオンオフスイッチ 83aが設けられている。このスイッチ83aは、こ れを押すことにより、施療機構3~5のうちマッ サージ装置1がとっている姿勢に対応した施 機構を動作させ、又は停止させることが可 である。図9においてスイッチ83aの右斜め上 にはスピードアップスイッチ83bが設けられ 左斜め上方にはスピードダウンスイッチ83c 設けられている。これらのスイッチ83b,83cは 、施療機構3~5の動作速度を調整するためのも のであり、スイッチ83bを押すたびに動作速度 は増し、スイッチ83cを押すたびに動作速度は 減じられる。

 また、スイッチ83aの右斜め下方と左斜め 方とには、擦り機構3が有する第1施療部10の 回転方向を決定する第1ローラスイッチ83dと 2ローラスイッチ83eとが設けられている。こ うちスイッチ83dを押すと第1施療部10は一方 へ回転し、スイッチ83eを押すと第1施療部10 他方向へ回転する。

 このように本実施の形態では、上述した うにマッサージ装置1が、姿勢の変更によっ て施療機構3~5が自動的に停止されるように構 成されているため、リモートコントローラ82 は、上記のような5つのスイッチ83a~83eを備 るだけでよい。従って、リモートコントロ ラ82の操作(マッサージ装置1の操作)が簡単で あり、該リモートコントローラ82の小型化を ることも可能である。このリモートコント ーラ82は小型化されているため、本実施の 態では、マッサージ装置1の右端面に着脱可 に装着されている。

 [床面支持構造]
 ところで、図1に示すようにマッサージ装置 1は、既に説明したように外観視で略三角柱 状を成している。そして、その長手方向の 部には、マッサージ装置1を床面に載置した きに該床面に接触してマッサージ装置1を支 持する支持部90が設けられている。より詳し 説明すると、筐体2における軸芯1aに沿った 向(左右方向)の端部であって、略三角柱形 を成す筐体2の各頂部には、筐体2の周面より も外方(軸芯1aから離反する方向)へ突出した 持部90が設けられている。従って、筐体2の 方の端部には周方向に沿って3つの支持部90 等間隔で設けられ、他方の端部にも周方向 沿って3つの支持部90が等間隔で設けられて る。

 また、各頂部の両端部に設けられた一対 支持部90間には、施療機構3~5の何れか対応 る一つが配設されており、前記一対の支持 90は、間に位置する施療機構3~5よりも外方へ 突出している。これらの支持部90は、側面視 ると外周が円弧状となっており、その端面 は合成樹脂製の滑り止め91が貼付されてい 。

 このようなマッサージ装置1が第1~第3姿勢 で床面に載置された状態は図2に示されてお 、各姿勢においてマッサージ装置1は、左右 2つ(即ち、合計4つ)の支持部90によって床面 に支持されている。またこのとき、支持部9 0は施療機構3~5よりも外方へ突出しているた 、施療機構3~5が床面に直接的に接触するの 回避することができる。更に、支持部90の端 面に貼付された滑り止め91により、マッサー 装置1は床面に対して安定的に載置される。

 また、図1に示すように、マッサージ装置 1の左右の端面には、各支持部90の近傍に凹状 に窪んだ把持部92が形成されている。従って マッサージ装置1を運んだり、姿勢を変更さ せるに際して被施療者は、この把持部92と支 部90の端面とを挟むようにして掴んで持上 ることができる。また、支持部90の端面に貼 付した滑り止め91は、このように持上げる場 においては人手に対する滑り止め効果を発 することとなる。

 本発明は、複数の載置姿勢に応じた複数 施療機構を備えるマッサージ装置において 使用中に他の施療機構が動作しないように ると共に、操作性の向上を図ることができ マッサージ装置に適用することができる。