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Title:
METHOD AND DEVICE FOR ASSEMBLING CARRIAGE ASSEMBLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111221
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a method of assembling a carriage assembly and an assembling device using the method. In the assembling method, the peripheral edge of a spacer hole of a spacer is uniformly staked to maintain the flatness of the spacer, which highly precisely maintains the angle of a suspension. The assembling method has an installation step for installing a suspension (12) to each carriage arm (10) while aligning the spacer hole (12b) of the suspension (12) with a fitting hole (10a) formed in the forward end of each of carriage arms (10) arranged parallel with each other, and the assembling method also has a staking step for installing each suspension (12) to each carriage arm (10) by pushing a ball (20), having a diameter not smaller than the inside diameter of each spacer hole (12b), by means of a press member (40) to thereby allow the ball to sequentially pass through the spacer holes (12b), staking the peripheral edges of the spacer holes (12b) of the spacer portions (12a). In the staking step, the ball (20) is positioned near the central axis (a) at least when the ball (20) is located between the carriage arms (10).

Inventors:
ISHIKAWA NAOKI (JP)
KIRA HIDEHIKO (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
MATSUMURA TAKAYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/055261
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 15, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
ISHIKAWA NAOKI (JP)
KIRA HIDEHIKO (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
MATSUMURA TAKAYOSHI (JP)
International Classes:
G11B21/16; B21D39/00
Foreign References:
JPH0963219A1997-03-07
Attorney, Agent or Firm:
WATANUKI, Takao (12-9 Nakagosho 3-chome, Nagano-sh, Nagano 35, JP)
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Claims:
 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付ける組み付け工程と、
 直径寸法が前記スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、押圧部材により押して、各前記サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させることで、各前記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめて、各サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるかしめ工程とを含み、
 該かしめ工程では、少なくとも前記ボールが前記キャリッジアームの間にあるとき、該ボールを前記中心軸線上の近傍に位置させることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記かしめ工程では、各前記スペーサ孔を前記ボールの通過方向に流れる空気流を発生させることで、前記キャリッジアームの間にあるボールを、次に通過するスペーサ孔に嵌めることを特徴とする請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記ボールは磁性体から成り、
 前記かしめ工程では、前記ボールの通過方向前方に、ボールを引き付けるための磁石を配置することで、前記キャリッジアームの間にあるボールを、次に通過するスペーサ孔に嵌めることを特徴とする請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記磁石を、前記ボールの通過方向前方から各前記スペーサ孔に挿通し、ボールと接しない距離を保たせつつ、ボールの通過に合わせて通過方向前方に移動させることを特徴とする請求項3記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 前記かしめ工程では、
 キャリッジアセンブリを、前記嵌合孔の中心軸線が水平となるよう保持し、
 各前記キャリッジアームの間の少なくとも前記嵌合孔の近傍において、上方に流れる空気流を発生させることで、キャリッジアームの間にあるボールを落下させることなく前記中心軸線上の近傍に位置させることを特徴とする請求項1記載のキャリッジアセンブリの組立方法。
 磁気ディスク装置に用いられる並列した複数のキャリッジアームの各先端部に、互いに中心軸線が一致するよう形成された嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に設けられたスペーサ孔を位置合わせして、各キャリッジアームにそれぞれサスペンションを組み付けた状態で、キャリッジアセンブリを保持するキャリッジ保持手段と、
 各前記スペーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて、各前記サスペンションを各前記キャリッジアームの先端部に取り付けるために、直径寸法がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、各サスペンションのスペーサ孔に次々に通過させるよう前記中心軸線方向に押圧する押圧手段と、
 少なくとも前記ボールが前記キャリッジアームの間にあるとき、該ボールを前記中心軸線上の近傍に位置させるボール位置決め手段とを備えることを特徴とするキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記ボール位置決め手段は、各前記スペーサ孔を前記ボールの通過方向に流れる空気流を発生させることで、前記キャリッジアームの間にあるボールを、次に通過するスペーサ孔に嵌めることを特徴とする請求項6記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記ボールは磁性体から成り、
 前記ボール位置決め手段は、前記ボールの通過方向前方に配置された磁石を有し、該磁石でボールを引き付けることで、前記キャリッジアームの間にあるボールを、次に通過するスペーサ孔に嵌めることを特徴とする請求項6記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記ボール位置決め手段は、前記磁石を、前記ボールの通過方向前方から各前記スペーサ孔に挿通し、ボールと接しない距離を保たせつつ、ボールの通過に合わせて通過方向前方に移動させる磁石移動手段を有することを特徴とする請求項8記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
 前記キャリッジ保持手段は、キャリッジアセンブリを、前記嵌合孔の中心軸線が水平となるよう保持し、
 前記ボール位置決め手段は、各前記キャリッジアームの間の少なくとも前記嵌合孔の近傍において、上方に流れる空気流を発生させることで、キャリッジアームの間にあるボールを落下させることなく前記中心軸線上の近傍に位置させることを特徴とする請求項6記載のキャリッジアセンブリの組立装置。
Description:
キャリッジアセンブリの組立方 および組立装置

 本発明は、磁気ディスク装置に用いられ キャリッジアームの先端部にサスペンショ を取り付けるキャリッジアセンブリの組立 法、およびそれに用いられる組立装置に関 る。

 図6は、磁気ディスク装置に用いられている キャリッジアセンブリの外観図を示す。
 同図で10が、キャリッジアームであり、磁 ディスク装置に設けられる複数の磁気ディ クの各面に対応して、複数が平行に並列し 設けられている。各キャリッジアーム10の先 端部には、嵌合孔10aが形成される。嵌合孔10a は、互いに中心軸線が一致するよう形成され る。12が各キャリッジアーム10の先端に連結 れるサスペンションである(図6においては、 サスペンション12は一つのみを示し、残りは 略している)。各サスペンション12の先端部 は磁気ヘッド14が搭載されている。磁気ヘ ド14はキャリッジアーム10の側面に取り付け フレキシブル基板16を介して制御部18に電気 的に接続されている。19はキャリッジアーム1 0の基部に固定されたアクチュエータ軸であ 。キャリッジアーム10は、アクチュエータ軸 19が軸線の回りで回動することにより記録媒 の面と平行な面内でシーク動作をなす。
 キャリッジアセンブリは、アクチュエータ 19に互いに平行に取り付けられた各々のキ リッジアーム10の先端部の両面に、サスペン ション12をかしめて固定することによって形 されている。
 キャリッジアーム10にサスペンション12を固 定する従来方法が、特許文献1に開示されて る。図7および図8は、特許文献1に開示され 、キャリッジアーム10にサスペンション12を 定する方法を示す。
 この方法では、まず、キャリッジアーム10 各先端部に形成された嵌合孔10aに、サスペ ション12のスペーサ部12aに設けられたスペー サ孔12bを位置合わせして、各キャリッジアー ム10の表裏にそれぞれサスペンション12を組 付ける。その後、スペーサ孔12bの内径寸法 りも直径が若干大径に形成された金属ボー 20を、押圧部材としての加圧シャフト22で押 してスペーサ孔12bに通過させる。金属ボー 20は、図7に示すように、並列している各嵌 孔10aおよびそれに位置合わせされた各スペ サ孔12b内を、加圧シャフト22によって突く うにされて次々と通過して移動する。
 金属ボール20はスペーサ孔12bよりも若干大 に形成されているから、スペーサ孔12bを通 させる際に、スペーサ孔12bの内周縁に形成 れたかしめ部13を押し広げるように作用し、 これによってキャリッジアーム10にサスペン ョン12のスペーサ部12aが食い付くようにか められて固定される。
 このように、キャリッジアセンブリを組み てる際に、金属ボール20を用いてスペーサ 12bを押し広げるようにして、キャリッジア ム10にサスペンション12をかしめて固定して るから、スペーサ部12aに作用するかしめ時 応力でスペーサ部12aが変形し、サスペンシ ン12が基準位置から変位するという問題が じる。すなわち、キャリッジアーム10にサス ペンション12をかしめ固定した際に、スペー 部12aの平坦度が劣化しサスペンション12が 準角度から傾くことが起こり得る。サスペ ション12の傾きは記録媒体の表面からの磁気 ヘッド14の浮上量に影響を及ぼし、磁気ヘッ 14の記録媒体の表面からの浮上量がばらつ ことになる。
 最近の磁気ディスク装置はきわめて高記録 度となってきており、これに伴って、磁気 ッドの記録媒体の表面からの浮上量が抑え れるようになってきている。このため、磁 ヘッドの浮上量のばらつきが情報の読み書 特性に大きく影響を与えることとなり、所 の特性を得るために磁気ヘッドの浮上量の らつきを抑えることが求められている。
 特許文献1には、さらに、かしめ時に掛かる 応力によるスペーサ部12aの変形を抑えること のできるキャリッジアセンブリの組立方法が 記載されている。図9は、この変形を抑える とのできる組立方法として特許文献1に記載 れた、超音波ホーン32を用いたキャリッジ センブリの組立方法の説明図である。
 特許文献1記載のキャリッジアセンブリの組 立方法は、超音波ホーン32を用いて、金属ボ ル20をスペーサ孔12bを通過させるようにし ことを特徴とする。金属ボール20は前述のキ ャリッジアセンブリの組立方法で使用してい る金属ボール20と同じものである。図9では、 隣接するキャリッジアーム10の間に間隙保持 36を挿入し、キャリッジアーム10の両端面に 与圧板37a、37bを当接して、キャリッジアーム 10を両側から挟んで支持した状態で組み立て いる状態を示す。
 超音波ホーン32は軸線方向に超音波振動が 用するもので、金属ボール20は超音波ホーン 32の作用により、かしめ固定時にスペーサ部1 2aに作用するダメージを軽減させることがで 、サスペンション12がキャリッジアーム10に 取り付けられる際の変形を防止して、より高 精度にサスペンション12をキャリッジアーム1 0に固定することが可能となる。その理由と ては、超音波ホーン32による超音波振動応力 と、金属ボール20がかしめ部13を押し広げる 的応力が重畳的に作用することによって、 形抵抗を減少させることができ、高速繰り し衝撃によって平均加工力が減少すること よって、サスペンション12とキャリッジアー ム10の固定部の変形を抑えて固定することが きるものと考えられる。

特開2004-127491号公報(段落0003-0004,0015,0023-0 024、第3,5,6図)

 しかしながら、上記の超音波振動を用いて ールを通過させる方法を用いても、なおサ ペンション12のスペーサ部12aの平坦度の劣 が生じることがある。本願発明者は、下記 ように、その原因を見出した。
 ボールによるかしめを利用した従来のキャ ッジアセンブリの組立方法では、金属ボー 20がキャリッジアーム10の間にあるとき(す わち、金属ボール20がスペーサ孔12bの一つを 通過してから、加圧シャフト22または超音波 ーン32により次のスペーサ孔12b内に押し込 れるまでの間にあるとき)、金属ボール20を 持するものがないから、図10の破線部に示す ように、金属ボール20の位置(金属ボール20の 心位置)は、各嵌合孔10a,10a・・の中心を結 中心軸線a上から外れる。
 金属ボール20の中心位置が中心軸線a上から れると、金属ボール20が次のスペーサ孔12b 押し込まれる際、金属ボール20がスペーサ部 12aのスペーサ孔12bの周縁部に均等に当接せず 、金属ボール20が偏った側(図10においては下 )に主に当接することとなる。
 さらに、金属ボール20の中心に対して、加 シャフト22または超音波ホーン32が当たる位 が偏心し、金属ボール20には前記偏った側( 10においては下側)へ更に押し付けられる力 作用するから、スペーサ部12aのスペーサ孔1 2bの周縁部には、この偏った側により大きな 力が作用する。
 このように、本願発明者は、金属ボール20( 属ボール20の中心位置)が中心軸線a上から外 れることで、かしめによるスペーサ部12aの変 形に偏りが生じ、スペーサ部12aの平坦度が劣 化して、サスペンション12の基準角度からの きが生じてしまうという課題を見出した。
 なお、この課題を解決するために、間隙保 板36に形成された孔部36aの径を、金属ボー 20の径と同じくすることにより、金属ボール 20がキャリッジアーム10の間にあるときに、 心軸線aから外れることを防ぐ方法が考えら るが、この方法では、嵌合孔10aの形成位置 ばらつきや、嵌合孔10a(スペーサ孔12b)と間 保持板36の孔部36aとの位置決めのばらつきの ために、金属ボール20がスムーズに嵌合孔10a( スペーサ孔12b)と間隙保持板36の孔部36aとの間 を通過できないことが生じるため、現実的で はない。また、孔部36aの径を小さくすると、 加圧シャフト22または超音波ホーン32が、孔 36aの内周面に当接して損傷するといった別 問題も生じやすくなる。
 本発明は、上記課題を解決すべくなされ、 の目的とするところは、スペーサ部のスペ サ孔の周縁部を均等にかしめて、スペーサ の平坦度を維持でき、したがってサスペン ョンの角度を高精度に保つことのできるキ リッジアセンブリの組立方法、およびそれ 用いられる組立装置を提供することにある
 本発明に係るキャリッジアセンブリの組立 法は、上記課題を解決するために、次の構 を備える。
 すなわち、磁気ディスク装置に用いられる 列した複数のキャリッジアームの各先端部 、互いに中心軸線が一致するよう形成され 嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に けられたスペーサ孔を位置合わせして、各 ャリッジアームにそれぞれサスペンション 組み付ける組み付け工程と、直径寸法が前 スペーサ孔の内径寸法以上のボールを、押 部材により押して、各前記サスペンション スペーサ孔に次々に通過させることで、各 記スペーサ部のスペーサ孔周縁部をかしめ 、各サスペンションを各前記キャリッジア ムの先端部に取り付けるかしめ工程とを含 、該かしめ工程では、少なくとも前記ボー が前記キャリッジアームの間にあるとき、 ボールを前記中心軸線上の近傍に位置させ ことを特徴とする。
 これによれば、ボールがキャリッジアーム 間にあるときも、各嵌合孔の中心軸線上の 傍に位置するから、ボールが次のスペーサ に押し込まれる際、スペーサ孔の周縁部に 等に当接し、したがってスペーサ部のスペ サ孔の周縁部を均等にかしめて、スペーサ の平坦度を維持でき、したがってサスペン ョンの角度を高精度に保つことができる。
 また、前記かしめ工程では、各前記スペー 孔を前記ボールの通過方向に流れる空気流 発生させることで、前記キャリッジアーム 間にあるボールを、次に通過するスペーサ に嵌めることを特徴とする。
 また、前記ボールは磁性体から成り、前記 しめ工程では、前記ボールの通過方向前方 、ボールを引き付けるための磁石を配置す ことで、前記キャリッジアームの間にある ールを、次に通過するスペーサ孔に嵌める とを特徴とする。
 さらに、前記磁石を、前記ボールの通過方 前方から各前記スペーサ孔に挿通し、ボー と接しない距離を保たせつつ、ボールの通 に合わせて通過方向前方に移動させること 特徴とする。
 また、前記かしめ工程では、キャリッジア ンブリを、前記嵌合孔の中心軸線が水平と るよう保持し、各前記キャリッジアームの の少なくとも前記嵌合孔の近傍において、 方に流れる空気流を発生させることで、キ リッジアームの間にあるボールを落下させ ことなく前記中心軸線上の近傍に位置させ ことを特徴とする。
 また、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立装置は、上記課題を解決するために、 の構成を備える。
 すなわち、磁気ディスク装置に用いられる 列した複数のキャリッジアームの各先端部 、互いに中心軸線が一致するよう形成され 嵌合孔に、サスペンションのスペーサ部に けられたスペーサ孔を位置合わせして、各 ャリッジアームにそれぞれサスペンション 組み付けた状態で、キャリッジアセンブリ 保持するキャリッジ保持手段と、各前記ス ーサ部の前記スペーサ孔周縁部をかしめて 各前記サスペンションを各前記キャリッジ ームの先端部に取り付けるために、直径寸 がスペーサ孔の内径寸法以上のボールを、 サスペンションのスペーサ孔に次々に通過 せるよう前記中心軸線方向に押圧する押圧 段と、少なくとも前記ボールが前記キャリ ジアームの間にあるとき、該ボールを前記 心軸線上の近傍に位置させるボール位置決 手段とを備えることを特徴とする。
 これによれば、ボールがキャリッジアーム 間にあるときも、各嵌合孔の中心軸線上の 傍に位置するから、ボールが次のスペーサ に押し込まれる際、スペーサ孔の周縁部に 等に当接し、したがってスペーサ部のスペ サ孔の周縁部を均等にかしめて、スペーサ の平坦度を維持でき、したがってサスペン ョンの角度を高精度に保つことができる。
 また、前記ボール位置決め手段は、各前記 ペーサ孔を前記ボールの通過方向に流れる 気流を発生させることで、前記キャリッジ ームの間にあるボールを、次に通過するス ーサ孔に嵌めることを特徴とする。
 また、前記ボールは磁性体から成り、前記 ール位置決め手段は、前記ボールの通過方 前方に配置された磁石を有し、該磁石でボ ルを引き付けることで、前記キャリッジア ムの間にあるボールを、次に通過するスペ サ孔に嵌めることを特徴とする。
 さらに、前記ボール位置決め手段は、前記 石を、前記ボールの通過方向前方から各前 スペーサ孔に挿通し、ボールと接しない距 を保たせつつ、ボールの通過に合わせて通 方向前方に移動させる磁石移動手段を有す ことを特徴とする。
 また、前記キャリッジ保持手段は、キャリ ジアセンブリを、前記嵌合孔の中心軸線が 平となるよう保持し、前記ボール位置決め 段は、各前記キャリッジアームの間の少な とも前記嵌合孔の近傍において、上方に流 る空気流を発生させることで、キャリッジ ームの間にあるボールを落下させることな 前記中心軸線上の近傍に位置させることを 徴とする。

発明の効果
 本発明に係るキャリッジアセンブリの組立 法および組立装置によれば、スペーサ部の ペーサ孔の周縁部を均等にかしめて、スペ サ部の平坦度を維持でき、したがってサス ンションの角度を高精度に保つことができ 。
 

本発明の実施例1に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例1に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置の別の構成 例を示す説明図である。 本発明の実施例2に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例2に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 本発明の実施例3に係るキャリッジアセ ンブリの組立方法および組立装置を示す説明 図である。 キャリッジアセンブリの外観図である 金属ボール(ボール)をサスペンション スペーサ孔に通してサスペンションをキャ ッジアームにかしめて固定する作用を示す 明図である。 キャリッジアセンブリの組立方法を示 説明図である。 従来のキャリッジアセンブリの組立方 を示す説明図である。 従来のキャリッジアセンブリの組立方 法を示す説明図である。

 本実施の形態に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置において組み立て 対象となるキャリッジアセンブリは、図6に 示したキャリッジアセンブリであり、その構 成については、従来の技術で説明したため、 説明を省略する。
(実施例1)
 図1は、本実施例1に係るキャリッジアセン リの組立装置を示す説明図である。本実施 1に係るキャリッジアセンブリの組立装置は キャリッジ保持手段としての与圧板37a,37bと 、間隙保持板36と、金属ボール20を押圧する 圧手段38と、押圧部材40(後述)を介して金属 ール20に超音波振動を印加する超音波振動印 加手段としての超音波発振装置42と、ボール 置決め手段としての第一空気流発生手段46 を備える。
 キャリッジ保持手段としての与圧板37a,37bは 、複数のキャリッジアーム10の各先端部に形 された嵌合孔10aに、サスペンション12のス ーサ孔12bを位置合わせして、各キャリッジ ーム10にそれぞれサスペンション12を組み付 、隣接するキャリッジアーム10の間に間隙 持板36を挿入した状態で、キャリッジアーム 10を両側からクランプして支持する。
 与圧板37a,37bには、キャリッジアーム10をク ンプした際に嵌合孔10aおよびスペーサ孔12b 連通するよう設けられた開口部37c,37dがそれ ぞれ形成される。
 押圧手段38は、円柱状(棒状)の押圧部材40(超 音波ホーン)と、押圧部材40を移動制御可能な 駆動装置44とから成る。押圧部材40は、駆動 置44によってその軸線に沿って移動駆動され 、与圧板37a,37bにクランプされた各キャリッ アーム10の各嵌合孔10a、および各嵌合孔10aに 位置合わせされた各スペーサ孔12bに、その中 心軸線に沿って進入および退出するよう設け られる。
 超音波振動印加手段としての超音波発振装 42は、押圧部材40に連繋された超音波振動子 を有し、その超音波振動子を超音波振動させ ることにより、押圧部材40に超音波振動を印 する。超音波発振装置42が印加する超音波 動の振動方向は、特に限定されるものでは いが、押圧部材40の軸線方向である。
 ボール位置決め手段としての第一空気流発 手段46は、空気を吸引するポンプ46aと、ポ プ46aに連繋され空気の吸い込み口となるパ プ46bとを有する。パイプ46bの先端部は、一 の与圧板37bに、その開口部37dに気密に連通 るよう、取り付けられる。
 次に、本実施例1に係るキャリッジアセンブ リの組立装置を用いたキャリッジアセンブリ の組立方法を説明する。
(組み付け工程)
 まず、各キャリッジアーム10の各先端部に 成された嵌合孔10aのそれぞれに、サスペン ョン12を、スペーサ孔を位置合わせして重ね 合わせて組み付ける。サスペンション12は、 列するキャリッジアーム10のうち両端のも を除いて、各キャリッジアーム10の表裏にそ れぞれ組み付ける。
 続いて、このキャリッジアセンブリをキャ ッジアセンブリの組立装置に保持する。す わち、図1に示すように、隣接するキャリッ ジアーム10の間に間隙保持板36を挿入し、キ リッジアーム10の両端面に与圧板37a、37bを当 接させて、キャリッジアーム10を両側から挟 で支持した状態とする。
(かしめ工程)
 この状態で、押圧手段38により、スペーサ 12bに金属ボール20を通過させる。
 すなわち、まず、金属ボール20を、並列す キャリッジアーム10のうちの最端のもの(本 では与圧板37a側)に取り付けられたサスペン ョン12のスペーサ孔12bに位置合わせして、 ペーサ孔12bの片側に配する。続いて、駆動 置44により押圧部材40を移動制御して、押圧 材40の先端部を金属ボール20に当接させて、 押圧部材40をスペーサ孔12bに挿入するよう移 させる。この際、超音波発振装置42を駆動 て、押圧部材40に対し超音波振動を印加しつ つ、金属ボール20を各スペーサ孔12bに次々に 過させる。
 金属ボール20はスペーサ孔12bよりも若干大 に形成されているから、スペーサ孔12bを通 させる際に、スペーサ孔12bの内周縁に形成 れたかしめ部13を押し広げるように作用し、 これによってキャリッジアーム10にサスペン ョン12のスペーサ部12aが食い付くようにか められて固定される。
 さて、本実施例1に係るキャリッジアセンブ リの組み立て方法では、このかしめ工程の最 中において、第一空気流発生手段46を駆動し 、各嵌合孔10a、スペーサ孔12b、および間隙 持板の孔部36a内の空気を吸引することで、 スペーサ孔12b内を金属ボール20の通過方向 流れる空気流を発生させる。
 これによれば、金属ボール20がキャリッジ ーム10の間にあるとき(すなわち、金属ボー 20がスペーサ孔12bの一つを通過してから、押 圧部材40により次のスペーサ孔12b内に押し込 れるまでの間にあるとき)、金属ボール20は この空気流によって、次に通過するスペー 孔12bに吸い付けられて嵌まる。
 金属ボール20が、次に通過するスペーサ孔12 bに嵌まると、従来技術のように金属ボール 位置(金属ボールの中心位置)が各嵌合孔10a,10 a・・の中心を結ぶ中心軸線a上から外れるこ がない。
 したがって、金属ボール20が押圧部材40によ って押されてスペーサ孔12bに押し込まれる際 、金属ボール20はスペーサ部12aのスペーサ孔1 2bの周縁部に均等に当接している。これによ 、かしめ時にスペーサ孔12bの周縁部に不均 な力が掛かることがなく、スペーサ孔12bの 縁部を均等にかしめて、スペーサ部の平坦 を維持でき、したがってサスペンションの 度を高精度に保つことができる。
 なお、ポンプ46aまたはパイプ46bに、かしめ 程が終わった後の金属ボール20を取り出す 段を設けるとより好適である。例えば、ポ プ46aまたはパイプ46b内の空気の通路上に、 気は通過するが金属ボール20は通過させない 網目の網部材を設け、金属ボール20をその網 材に引っ掛けて取り出す機構を設けるとよ 。
 また、本実施例1において、ボール位置決め 手段としての第一空気流発生手段46は、図1に 示したような金属ボール20の通過方向前方か 空気を吸引する構成に替えて、通過方向後 から空気をスペーサ孔12b内に吹き込む構成 してもよい。例えば、図2に示すように、第 一空気流発生手段46として、金属ボール20の 過方向後方に、圧縮空気を吹き出すブロワ 46cを設けてもよい。この構成によっても、 しめ工程において、各スペーサ孔12bを金属 ール20の通過方向に流れる空気流を発生させ ることで、キャリッジアーム10の間にある金 ボール20を、次に通過するスペーサ孔12bに めることができる。
(実施例2)
 次に、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置の実施例2を、図3 よび図4を用いて説明する。なお、実施例2に おいて、実施例1と同一の構成については、 一の符号を付して説明を省略する。
 本実施例2に係るキャリッジアセンブリの組 立装置は、図3に示すように、ボール位置決 手段として、実施例1における第一空気流発 手段46に替えて、金属ボール20の通過方向前 方に配置された磁石47と、磁石47を移動させ 磁石移動手段48とを有する。
 磁石47は、永久磁石または電磁石であり、 ペーサ孔12b内に進入可能な形状、例えば円 形の棒状に形成される。また、磁石47は、与 圧板37a,37bにクランプされた各キャリッジア ム10の各嵌合孔10a、および各嵌合孔10aに位置 合わせされた各スペーサ孔12bに、その中心軸 線に沿って進入および退出するよう、磁石移 動手段48によって、その軸線に沿って移動駆 される。
 磁石47は、押圧手段38による金属ボール20の 過方向前方から、各スペーサ孔12b内に進入 るよう設けられる。言い換えれば、磁石47 、キャリッジアセンブリの、金属ボール20が 進入する側(与圧板37a側)の他端側(与圧板37b側 )から、各スペーサ孔12b内に進入するよう設 られる。
 磁石移動手段48は、かしめ工程において、 石47を、スペーサ孔12b内に挿入した状態から 、金属ボール20と接しない距離を保たせつつ ボールの通過に合わせて通過方向前方に移 させるよう制御を行う。
 すなわち、図3に示した状態から、金属ボー ル20が一つ目のスペーサ孔12bを通過すると、 石移動手段48は、図4に示すように、磁石47 、押圧部材40の移動に追随させて、次に金属 ボール20が通過するスペーサ孔12bよりも前方 で移動させる。
 本実施例2の構成によれば、金属ボール20が ャリッジアーム10の間にあるとき(すなわち 金属ボール20がスペーサ孔12bの一つを通過 てから、押圧部材40により次のスペーサ孔12b 内に押し込まれるまでの間にあるとき)、磁 47により、磁性体から成る金属ボール20が引 付けられて、金属ボール20は次に通過する ペーサ孔12bに嵌まる。
 金属ボール20を次に通過するスペーサ孔12b 嵌めることによる効果は、実施例1と同様で る。
 また、磁石47は、磁石移動手段48によって金 属ボール20の移動に合わせて移動するから、 属ボール20に常に近接してほぼ一定の強い 場を作用させ、金属ボール20を安定して引き 付け続けることができる。
 なお、磁石47を、必ずしも金属ボール20の移 動に合わせて移動させる必要はなく、例えば 、金属ボール20の通過方向前方の、各スペー 孔12bの外側(与圧板37b側)の外側に強い磁場 発生する磁石を配する構成を採ってもよい
(実施例3)
 次に、本発明に係るキャリッジアセンブリ 組立方法および組立装置の実施例2を、図5 用いて説明する。なお、実施例2において、 施例1と同一の構成については、同一の符号 を付して説明を省略する。
 実施例3に係るキャリッジアセンブリの組立 装置において、キャリッジ保持手段としての 与圧板37a,37bは、組み立て前のキャリッジア ンブリを、各嵌合孔10aの中心軸線aが水平と るよう保持するよう設けられている。
 このことを前提とすると、かしめ工程にお て、キャリッジアーム10の間にある金属ボ ル20は、重力によって間隙保持板36の孔部36a 内周に当たるまで落下して、中心軸線aから 外れることとなる。
 本実施例3においては、これを防ぐために、 図5に示すように、ボール位置決め手段とし 、実施例1における第一空気流発生手段46に えて、各キャリッジアーム10の間の嵌合孔10a の近傍において、上方に流れる空気流を発生 させる第二空気流発生手段49を備える。
 第二空気流発生手段49は、ブロワーにより 間隙保持板36の下部に、孔部36aの内外を結ぶ よう形成された通気孔36bを介して、嵌合孔10a の近傍のキャリッジアーム10の間に、上方に かって流れる空気流を発生させる。この空 流により、キャリッジアーム10の間にある 属ボール20は、孔部36a内で浮かされて、落下 することなく中心軸線a上の近傍に位置する ととなる。
 金属ボール20が、孔部36a内で落下すること く浮いて、中心軸線a上の近傍にあると、押 部材40により次のスペーサ孔12bに押し込ま る際、金属ボール20は中心軸線aから外れる となく、金属ボール20はスペーサ孔12bの周縁 部に均等に当接するように押し付けられる。 これにより、かしめ時にスペーサ孔12bの周縁 部に不均一な力が掛かることがなく、スペー サ孔12bの周縁部を均等にかしめて、スペーサ 部の平坦度を維持でき、したがってサスペン ションの角度を高精度に保つことができる。
 また、本実施例3において、ボール位置決め 手段としての第二空気流発生手段49は、金属 ール20の通過方向前方から空気を吸引する 成に替えて、間隙保持板36の上方通気孔を形 成し、その通気孔から空気を吸引する構成と してもよい。この構成によっても、かしめ工 程において、各キャリッジアーム10の間の嵌 孔10aの近傍において、上方に流れる空気流 発生させて、金属ボール20を浮かせて中心 線aの近傍に位置させることができる。