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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR GROWING OR NOURISHING HEAD HAIR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142200
Kind Code:
A1
Abstract:
A method for growing or nourishing head hair characterized by repeating washing of head hair using a wash solution containing a micro-bubble-washing composition containing a proteolytic enzyme and a fat-splitting enzyme, and micro-bubbles.  The method for growing or nourishing head hair has an excellent growing or nourishing effect on the head hair.

Inventors:
MIYAZAKI KAZUO (JP)
FUJIKAWA SUSUMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059187
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOWA ENZYME CO LTD (JP)
THALES INC (JP)
MIYAZAKI KAZUO (JP)
FUJIKAWA SUSUMU (JP)
International Classes:
A61K8/66; A61K8/20; A61K8/23; A61K8/25; A61Q7/00; A61Q19/00
Foreign References:
JP2008094726A2008-04-24
JP2007031376A2007-02-08
JP2000095651A2000-04-04
JPH05320028A1993-12-03
JPH07233037A1995-09-05
JPH08176005A1996-07-09
JPH09157138A1997-06-17
JP2007031376A2007-02-08
JP2003210240A2003-07-29
JP2007252434A2007-10-04
JP2008094726A2008-04-24
JP2006116518A2006-05-11
JP2006077553A2006-03-23
JP2005334869A2005-12-08
JP2006068631A2006-03-16
JP2003126665A2003-05-07
Other References:
NIKKO CHEMICALS CO., KESHOHIN HANDBOOK, 1 November 1996 (1996-11-01), pages 471 - 488
Attorney, Agent or Firm:
OHISHI HARUHITO (JP)
Haruhito Oishi (JP)
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Claims:
 蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含有するマイクロバブル洗浄用組成物、並びにマイクロバブルを含有する洗浄液を用いて、頭髪洗浄を繰り返すことを特徴とする頭髪の育毛又は養毛方法。
 蛋白分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.01~0.5重量%であり、脂肪分解酵素の配合量が、組成物全体に対して0.1~1.0重量%であるマイクロバブル洗浄用組成物を用いる請求項1に記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
 界面活性剤を含有しないマイクロバブル洗浄用組成物を用いる請求項1又は2に記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
 さらに、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、及びホウ素のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属塩を含有するマイクロバブル洗浄用組成物を用いる請求項1~3のいずれかに記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
 アルカリ金属塩の配合量が、組成物全体に対して80~99.5重量%であるマイクロバブル洗浄用組成物を用いる請求項4に記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
 一週間に1~3回、前記頭髪洗浄を行う請求項1~5のいずれかに記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
 前記頭髪洗浄後、頭髪に育毛剤又は養毛剤を所定量塗布することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の頭髪の育毛又は養毛方法。
Description:
頭髪の育毛または養毛方法

 本発明は、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵 を含有するマイクロバブル洗浄用組成物、 びマイクロバブルを含有する洗浄液を用い 頭髪を洗浄する、頭髪の育毛又は養毛方法 関する。

 脱毛や薄毛等の頭髪に悩む人は年々増加 ており、現代のストレス社会においては脱 症の若年化が進んでおり、高い育毛又は養 効果を有する育毛又は養毛方法の開発が期 されている。

 このような育毛又は養毛方法としては、 えば、皮膚の老化防止効果及び頭皮に外用 ることによる細胞の賦活化を目的としたも として、6-ベンジルアミノプリン(6-ベンジ アデニン)及びその誘導体を含む育毛剤を用 る方法(特許文献1)、皮膚化粧料を用いる方 (特許文献2)、コレウス・フォルスコリィの 出物を含む養育毛剤を用いる方法(特許文献 3、特許文献4)、アニオン界面活性剤、経皮吸 収促進物質、及び殺菌成分を含有する毛髪・ 頭皮洗浄剤及び経皮吸収促進剤、ならびに育 毛剤有効成分を含む育毛剤使用前に、前記毛 髪・頭皮洗浄剤組成物で頭皮を洗浄すること を特徴とする育毛剤有効成分の経皮吸収促進 方法(特許文献5)などが知られている。

 このように、育毛・養毛剤の分野におい は、より効果の高い育毛・養毛方法が種々 案されているが、いまだ、十分な育毛・養 効果を得ることができるものが少ないのが 状である。

 一方、薬剤が毛根に容易に到達して、薬 の有する育毛効果や養毛効果が十分に発揮 れるようにすべく、頭部、特に頭皮に形成 れている毛穴を洗浄することも行われてい 。頭皮の毛穴が皮脂で塞がれていると、薬 が毛根に到達困難となり、薬剤の有する養 効果や育毛効果が十分に発揮されないから ある。

 このような頭部を洗浄する方法としては 例えば、特許文献6には、頭部に洗浄キャッ プを装着し、この洗浄キャップ内に洗浄液を 吐出するとともに、洗浄キャップ内に挿入し たブラシなどで頭皮を擦ることにより、頭部 を洗浄する方法が記載されている。しかしな がら、この方法による場合には、毛穴の洗浄 効果が乏しい上に、ブラシで頭皮を擦る際に 頭皮が傷つきやすいという問題があった。

 本発明に関連して、特許文献7には、頭部 に装着された洗浄キャップ内に洗浄液を吐出 する吐出部と、洗浄キャップ内の洗浄液を排 出し回収する回収部とを備え、回収部で回収 した洗浄液を吐出部から再度吐出し、マイク ロバブルを混入させた洗浄液を循環させて頭 部を洗浄する頭部洗浄装置を用いる、頭部の 洗浄方法が記載されている。また、特許文献 8には、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含 するマイクロバブル洗浄用組成物、及びマ クロバブルを含有する洗浄液を用いて洗浄 ることを特徴とする、人体又は動物のマイ ロバブル洗浄方法が記載されている。また この文献には、この洗浄方法によれば、人 や動物の毛穴表面にこびりついた皮脂や古 角質だけでなく、毛穴の奥の老廃物までを 、より短時間で確実に除去して、長期間に たって皮膚を清潔に保つことができる上に 皮膚病の予防や、皮膚疾患の治癒を高める 果も得ることができることも記載されてい 。しかしながら、これらの文献には、マイ ロバブルと特定の洗浄剤を組み合わせるこ により、頭髪の養毛・育毛効果が得られる とは開示されていない。

特開平05-320028号公報

特開平07-233037号公報

特開平08-176005号公報

特開平09-157138号公報

特開2007-31376号公報

特開2003-210240号公報

特開2007-252434号公報

特開2008-94726号公報

 本発明は、かかる従来技術の実情にかん みてなされたものであり、優れた頭髪の育 又は養毛効果が得られる、頭髪の育毛又は 毛方法を提供することを目的とする。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく、 許文献8に記載の方法を頭髪洗浄に適用し、 一定期間(一週間に2回程度)毎に、蛋白分解酵 素及び脂肪分解酵素を含有するマイクロバブ ル洗浄用組成物、及びマイクロバブルを含有 する洗浄液を用いて、頭髪洗浄することを数 ヶ月間繰り返したところ、驚くべきことに、 特に育毛剤や養毛剤を使用しなくとも、頭髪 の育毛又は養毛効果が得られることを見出し た。さらには、頭髪を洗浄した後、市販の育 毛剤又は養毛剤を頭髪に塗布すると、より優 れた頭髪の育毛又は養毛効果が得られること を見出し、本発明を完成するに至った。

 かくして本発明によれば、下記(1)~(7)に記載 の頭髪の育毛又は養毛方法が提供される。
(1)蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を含有する マイクロバブル洗浄用組成物、並びにマイク ロバブルを含有する洗浄液を用いて、頭髪洗 浄を繰り返すことを特徴とする頭髪の育毛又 は養毛方法。
(2)蛋白分解酵素の配合量が、組成物全体に対 して0.01~0.5重量%であり、脂肪分解酵素の配合 量が、組成物全体に対して0.1~1.0重量%である イクロバブル洗浄用組成物を用いる(1)に記 の頭髪の育毛又は養毛方法。
(3)界面活性剤を含有しないマイクロバブル洗 浄用組成物を用いる(1)又は(2)に記載の頭髪の 育毛又は養毛方法。

(4)さらに、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金 属炭酸水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカ リ金属ハロゲン化物、及びホウ素のアルカリ 金属塩からなる群から選ばれる少なくとも一 種のアルカリ金属塩を含有するマイクロバブ ル洗浄用組成物を用いる(1)~(3)のいずれかに 載の頭髪の育毛又は養毛方法。
(5)アルカリ金属塩の配合量が、組成物全体に 対して80~99.5重量%であるマイクロバブル洗浄 組成物を用いる(4)に記載の頭髪の育毛又は 毛方法。
(6)一週間に1~3回、前記頭髪洗浄を行う(1)~(5) いずれかに記載の頭髪の育毛又は養毛方法
(7)前記頭髪洗浄後、頭髪に育毛剤又は養毛剤 を所定量塗布することを特徴とする(1)~(6)の ずれかに記載の頭髪の育毛又は養毛方法。

 本発明によれば、特に育毛剤や養毛剤を 用しなくとも、頭髪の育毛又は養毛効果を ることができる。また、頭髪を洗浄した後 市販の育毛剤又は養毛剤を頭髪に塗布する 、より優れた頭髪の育毛又は養毛効果を得 ことができる。

実施例で使用した頭部洗浄装置の構成 示す図である。 実施例1の男性の頭部の様子を時間経過 で示す写真図である。 実施例2の男性の頭部の様子を時間経過 で示す写真図である。 実施例3の男性の頭部の様子を時間経過 で示す写真図である。 実施例4の男性の頭部の様子を時間経過 で示す写真図である。

 本発明は、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵 を含有するマイクロバブル洗浄用組成物、 びマイクロバブルを含有する洗浄液を用い 、頭髪洗浄を繰り返すことを特徴とする頭 の育毛又は養毛方法である。

 本発明に用いるマイクロバブル洗浄用組 物(以下、「本発明の組成物」ということが ある。)に用いる蛋白分解酵素(プロテアーゼ) は、ペプチド結合の加水分解を触媒する酵素 の総称である。

 蛋白分解酵素は、特有の作用最適pHを有 、酸性プロティナーゼ、中性プロティナー 、アルカリ性プロティナーゼに分類するこ ができる。本発明においては、特に制限な 、これら蛋白分解酵素のいずれも使用する とができる。

 蛋白分解酵素としては、特に制限されない 、例えば、キモトリプシン(chymotrypsin)、ス チリシン(subtilisin)、ペプシン(pepsin)、カテプ シンD(cathepsin D)、サーモリシン(thermolysin)、 パイン(papain)、カスパーゼ(caspase)、ブロメラ イン(bromelain)、アクチニジン(actinidin)、フィ ン(ficin)、トリプシン(trypsin)、パンクレアチ (Pancreatin)等が挙げられる。
 これらの蛋白分解酵素は一種単独で、ある は二種以上を組み合わせて用いることがで る。

 蛋白分解酵素の具体例としては、商品名 、プロチンAC10F(大和化成社製)、サビナーゼ 、アルカラーゼ、エスペラーゼ、デュラザイ ム(以上、ノボインダストリー社製)、マキサ ム、マキサターゼ(ギスト・ブロカーズ社製 )、ビオプラーゼ(ナガセ生化学工業社製)等が 挙げられる。

 これらの中でも、優れた洗浄効果を得る では、少なくともパンクレアチンを用いる が好ましく、パンクレアチンと他の蛋白分 酵素を組み合わせて用いるのがより好まし 。

 蛋白分解酵素の配合量は、特に限定され いが、組成物全体に対して、好ましくは0.01 ~0.5重量%、より好ましくは、0.2~0.3重量%であ 。

 本発明の組成物に用いる脂肪分解酵素は 脂肪を加水分解してグリセリンと脂肪酸に 解する酵素であり、リパーゼともいう。

 脂肪分解酵素としては、特に制限されない 、例えば、Rhizopus arrhizus起源のリパーゼ、A spergillus niger起源のリパーゼ、Rhizopus delemar のカビ由来のリパーゼ;Candida cylindracea等の 母由来のリパーゼ;Pseudomonas属等の細菌由来 リパーゼ;プレガストリック・リパーゼ又は ーラル・リパーゼ等反芻動物の哺乳期の消 管組織に存在するリパーゼ;ブタ肝臓リパー ゼ;等が挙げられる。
 これらの脂肪分解酵素は一種単独で、ある は二種以上を組み合わせて用いることがで る。より優れた洗浄効果を得る上では、二 以上の脂肪分解酵素を用いることが好まし 。

 脂肪分解酵素の具体例としては、商品名 、スミチームNLS(新日本化学工業社製)、リ ーゼM「アマノ」10、リパーゼM「アマノ」10 リパーゼG「アマノ」50、リパーゼF-AP15、リ ーゼAY「アマノ」30G、リパーゼR「アマノ」G リパーゼT「アマノ」、リパーゼMER「アマノ 」(以上、天野エンザイム社製)、ピカンター R8000、ピカンターゼA(以上、ロビン社製)、 ヨチーム・LIP(東洋紡績社製)、リリパーゼA-1 0FG、リリパーゼAF-5(ナガセケムテックス社製) 、グリンドアミルEXEL639(ダニスコ カルター ャパン社製)、クリアーレンズリポ、リポラ ゼ、ライペックス、リポザイム、レジナー 、パラターゼ、グリーゼックス、リポパン ノボザイム435、レシターゼ(ノボザイムズ社 製)、リパーゼMY、リパーゼOF、リパーゼPL、 パーゼQLM、リパーゼAL、ホスホリパーゼD(名 産業社製)、エンチロンAKG(洛東化成工業社 )、ホスホリパーゼA1(三共ライフテック社製) 、リポモッド699L、リゾマックスPF(ジェネン ア協和社製)等が挙げられる。

 脂肪分解酵素の配合量は、組成物全体に して、通常0.1~1.0重量%、好ましくは、0.3~0.8 量%である。

 本発明の組成物は、より優れた洗浄効果 得る観点から、界面活性剤を含有しないこ が好ましい。界面活性剤を含有しない場合 は、頭髪洗浄中に組成物が誤って眼に入っ としても、眼に対する刺激がなく、安全に 用することができる。

 本発明の組成物は、上述した、蛋白分解 素及び脂肪分解酵素に加えて、さらにアル リ金属塩を含有するのが好ましい。

 アルカリ金属塩は、洗浄効果を高め、水( 温水)を柔らかく(軟水化)し、また、増量剤と しての役目を有する。

 用いるアルカリ金属塩としては、特に制約 れないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸 リウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナ トリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金 属炭酸水素塩;硫酸ナトリウム、硫酸カリウ 等のアルカリ金属硫酸塩;塩化ナトリウム、 化カリウム等のアルカリ金属ハロゲン化物; 四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、ホウ酸ナトリ ム等のホウ素のアルカリ金属塩;ケイ酸ナト リウム等のアルカリ金属ケイ酸塩;硫化ナト ウム等のアルカリ金属硫化物;硝酸ナトリウ 等のアルカリ金属硝酸塩;リン酸ナトリウム 、リン酸二水素ナトリウム等のアルカリ金属 リン酸塩;チオ硫酸ナトリウム等のアルカリ 属のチオ硫酸塩;等が挙げられる。
 これらのアルカリ金属塩は一種単独で、あ いは二種以上を組み合わせて用いることが きる。

 本発明の組成物においては、これらの中 も、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭 水素塩、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金 ハロゲン化物、及びホウ素のアルカリ金属 からなる群から選ばれる少なくとも一種を 有するのが好ましく、炭酸水素ナトリウム 硫酸ナトリウム、及びホウ砂からなる群か 選ばれる少なくとも一種を含有するのがよ 好ましく、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナト ウム及びホウ砂を含有するのが特に好まし 。

 アルカリ金属塩の配合量は、通常80~99.5重量 %、好ましくは95~99重量%である。
 本発明の洗浄用組成物が、炭酸水素ナトリ ム、硫酸ナトリウム及びホウ砂を含有する 合、炭酸水素ナトリウムの配合量は、組成 全体に対して、好ましくは10~35重量%、特に ましくは20~30重量%であり、硫酸ナトリウム 配合量は、組成物全体に対して、好ましく 30~70重量%、特に好ましくは40~60重量%であり ホウ砂の配合量は、組成物全体に対して、 ましくは10~35重量%、特に好ましくは20~30重 %である。

 本発明の組成物は、さらに、シリカ系乾燥 を含有するのが好ましい。
 乾燥剤は、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素 力価を安定させる役目を有する。シリカ系 燥剤としては、サイリシア(多孔質微粉末シ リカ)等が挙げられる。
 シリカ系乾燥剤の配合量は、通常0.01~1重量% 、好ましくは0.1~0.2重量%である。

 本発明の組成物には、さらに、必要に応じ その他の成分を添加することができる。
その他の成分としては、上記アルカリ金属塩 以外の無機塩、香料、着色剤、防腐剤、抗菌 剤、粘性付与剤、薬効成分、その他の洗浄剤 に通常使用される添加剤が挙げられる。

 アルカリ金属塩以外の無機塩としては、 酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等のマ ネシウム塩;炭酸カルシウム、硝酸カルシウ ム、チオ硫酸カルシウム、リン酸水素カルシ ウム等のカルシウム塩;ミョウバン;等が挙げ れる。これらの無機塩の配合量は、本発明 マイクロバブル洗浄用組成物の奏する効果 損なわれない範囲で、適宜定めることがで る。

 香料としては、例えば、アビエス油、アン リカ油、アニス油、バルサム・コパイバ、 ジル油、ベイ油、ベルガモット油、バーチ 、ローズ・ウッド油、カヤブテ油、カシア 、アカシア油、シダーウッド油、カモミル 、桂皮油、桂葉油、シトロネラ油、エレミ 、ユーカリ油、ゼラニウム油、ひば油、ひ き油、ラバンジン油、ラベンダー油、レモ 油、ミント油、ネロリ油、ナツメグ油、オ クモス油、オコチア油、パチュリ油、パル ローザ油、ポライ油、ローズ油、ローズマ ー油、サンダルウッド油、ベチバー油、イ ンイラン油等の植物精油;リモネン、テルピ ノーレン、p-サイメン、9-デセノール、ムゴ ル、ミルセノール、ボルネオール、ベチベ ール、t-ブチルシクロヘキサノール、アニソ ール、アネトール、サフロール、シトラール 、シトロネラール、桂皮アルデヒド、アニス アルデヒド、サイクラメンアルデヒド、シト ラール、アセトフェノン、ベンゾフェノン、 アセトナフトン、ネロン、ニトロムスク等の 合成ムスク、酢酸ゲラニル、酢酸ボルニル、 酢酸フェニルエチル、酢酸ミルセニル、安息 香酸メチル、桂皮酸メチル、メチルアンスラ ニル酸メチル、合成オークモス、クマリン等 の合成香料;等が挙げられる。
 香料の配合量は、通常0~0.5重量%、好ましく 0.1~0.3重量%である。

 着色剤としては、染料、天然色素、無機顔 等のいずれもが使用できる。
 染料としては、例えば、赤色2号、赤色3号 赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、 色106号、赤色213号、赤色227号、赤色230号の(1 )、黄色4号、黄色5号、黄色201号、黄色201号の (1)、黄色203号、だいだい色205号、緑色3号、 色201号、緑色204号、青色1号、青色2号、青色 205号、紫色201号、褐色201号等が挙げられる。

 天然色素としては、クロロフィル類、ク ナシ類、フラボノイド系、カロチノイド系 キノン系、リボフラビン類が挙げられる。

 無機顔料としては、二酸化チタン、タルク カオリン、雲母類、ケイ酸マグネシウム、 水ケイ酸、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ ム等が挙げられる。
 これらの着色剤は一種単独で、あるいは二 以上を組み合わせて用いることができる。
着色剤の配合量は、通常0~0.5重量%、好ましく は0.1~0.2重量%である。

 防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、 ラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息 酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、 ラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息 酸イソブチル、ベンジルアルコール、塩化 ンザルコニウム等が挙げられる。

 粘性付与剤としては、ヒドロキシエチル ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル ース、メチルセルロース、キサンタンガム ジステアリン酸ポリエチレングリコール、 ノステアリン酸ポリエチレングリコール等 挙げられる。

 本発明の組成物を調製する方法は、特に 定されない。例えば、上記蛋白分解酵素、 肪分解酵素、所望によりその他の成分から る混合物を、公知の撹拌装置、例えば、バ トオーミキサー、ナウターミキサー、万能 合攪拌機、リボンミキサー、V字型混合機等 を使用して、均一に混合・撹拌することによ り粉末体を調製する方法を採用できる。

 本発明の組成物は、頭髪の毛穴表面にこび ついた皮脂や古い角質を短時間で確実に除 して、長期間皮膚を清潔に保つことができ 。
 また本発明の組成物は、刺激が少なく、毛 を傷めることがないため、敏感肌の人、皮 の弱い年配者、皮膚に疾患を有する人に対 ても、安心して使用することができる。

 本発明の頭髪の育毛又は養毛方法は、上 した本発明の組成物及びマイクロバブルを 有する洗浄液を用いて、頭髪洗浄を繰り返 ことを特徴とする。

 本発明の方法は、具体的には、清浄な水( 又は温水)に適量の本発明の組成物を添加し 洗浄液を調製し、この洗浄液にマイクロバ ルを含有させたものを用いて、頭髪を洗浄 ることを繰り返すものである。

 ここで、「頭髪を洗浄することを繰り返 」とは、所定の間隔をおいて、少なくとも2 回以上頭髪洗浄を行うことをいう。また、「 所定の間隔をおいて」とは、例えば、頭髪洗 浄を3日に一回行うことをいう。所定の間隔 どれくらいであるかは、特に限定されない 、通常一週間に1~3回程度である。また、頭 洗浄を繰り返す期間は、所期の育毛又は養 効果が得られるまでであり、通常数週間か 1年程度である。この程度の間隔、期間で頭 洗浄を繰り返すことにより、十分な育毛又 養毛効果を得ることができる。

 洗浄液の調製に用いる本発明の組成物の 用量は、水6~10リットルに対し、通常1~10g、 ましくは3~7gである。

 マイクロバブル洗浄に要する時間は、マイ ロバブル洗浄用組成物の種類や濃度、洗浄 所等にもよるが、通常1分~数十分程度であ 。
 洗浄する温度は、特に限定されないが、優 た洗浄効果とリラックス感が得られる観点 ら、20~40℃が好ましい。

 本発明の方法によれば、毛穴表面にこび ついた皮脂や古い角質を安全に短時間で除 して、長期間皮膚を清潔に保つことができ 頭髪が本来有する育毛又は養毛効果を引き し、優れた育毛又は養毛効果を得ることが きる。

 また、マイクロバブルを含有する洗浄液 、人体の細胞に悪影響を与えることがなく 人の頭髪を傷めることがなく、環境にやさ いので、安全に用いることができる。

 マイクロバブルは、直径が50μm以下の微 な気泡であり、通常の気泡と異なり、水中 縮小し、消滅(圧壊)する性質を有する。マイ クロバブルは、圧壊するときの衝撃波により 汚れを除去することができる。また、マイク ロバブルはマイナスイオンを帯びており、プ ラスイオンである汚れと結びついて浮上しな がら水中で消滅し、汚れを水面へと浮かび上 がらせることができる。マイクロバブルを含 有する洗浄液を人体又は動物の洗浄に用いる と、マイクロバブルは微細なため、毛穴の奥 まで到達でき、老廃物を吸着・除去すること ができる。

 マイクロバブルを含有する洗浄液を得る めには、通常、後述するマイクロバブル発 装置を用いる。水は表面張力が高いため、 常のバブリングでは100μm以下の気泡を生成 せることは不可能である。

 マイクロバブル発生装置としては、マイ ロバブルを発生させることができる装置で れば、特に制約はなく、公知のものを用い ことができる。例えば、ベンチュリー管(一 部がくびれた構造を有する管)、又はオリフ ス板(中心に孔の開いたドーナツ状の板)を内 蔵したシャワーヘッド内でマイクロバブルを 発生させる装置(特開2006-116518号公報、特願200 6-77553号等);液体中に配置した本体パイプ内に 気体を混合した液体を吐出し、本体パイプ内 の下流側に配置した衝突壁に衝突させてマイ クロバブルを発生させる装置(特開2005-334869号 公報);空気ポンプ等の空気圧送源で、加圧し 空気を微細目の網部材又は多孔質板等を通 て水中に吹き出してマイクロバブルを発生 せる装置(特開2006-68631号公報等);渦巻き水流 を作り、この水流で空気を剪断してマイクロ バブルを発生させる装置(特開2003-126665号公報 等);等が挙げられる。これらの中でも、人の 髪を洗浄する場合には、特願2006-77553号に記 載されたマイクロバブル発生装置を用いるの が好ましい。

 前記マイクロバブルを含有する洗浄液を用 て頭髪を洗浄する方法としては、例えば、
(i)清浄な水(又は温水)に適当量の本発明の組 物を添加して得られる洗浄液をタンク等の 器に入れる。この洗浄液を適当な方法でマ クロバブル発生装置に導入し、該装置内で 浄液にマイクロバブルを含有させ、このマ クロバブルを含有する洗浄液をシャワーノ ルから吐出して、頭髪を洗浄する方法、
(ii)洗浄槽内に清浄な水(又は温水)を入れ、こ こに適当量の本発明の組成物を添加して洗浄 液とする。次いで、この洗浄液中に、マイク ロバブル発生装置に連結されたノズルからマ イクロバブルを含む水(又は温水)を送り込ん 、マイクロバブルを含有する洗浄液を調製 、この洗浄液を用いて頭髪を洗浄する方法
等が挙げられる。本発明においては、これら の方法を併用して用いることもできる。

 なお、(i)の方法を採用する場合において 、洗浄液をフィルターを通過させて汚染物 を除去しながら循環させるのが、洗浄液を 率よく利用できる上で好ましい。

 頭髪洗浄後においては、頭部から洗浄キ ップを外し、頭部をシャワー等により軽く すぎ、洗浄剤を除去すればよい。

 また、蛋白分解酵素及び脂肪分解酵素を 有するマイクロバブル洗浄用組成物、及び イクロバブルを含有する洗浄液を用いるこ により、いわゆるドレッドヘアー等のよう 髪を編みこんだ髪型をほどくことなく頭髪 洗浄することが可能である。

 以下、実施例により本発明を更に詳細に説 するが、本発明は下記の実施例に限定され ものではない。
 以下の実施例においては、図1に示すごとく 、頭髪洗浄装置を使用した(この装置は、特 2007-252434号公報に記載されているものである 。)。以下、図1に示す頭髪洗浄装置について 明する。

 図1において、1は本体、2は吐出管、3は洗浄 キャップ、4は回収管、5はフィルタユニット 6はカートリッジタンク、7はノズルユニッ である。
 図1に示すように、本体1には、カートリッ タンク6から供給された、蛋白分解酵素及び 肪分解酵素を含有するマイクロバブル洗浄 組成物を含む温水が充填されている。そし 、本体1から、前記洗浄用組成物を含む温水 (30~40℃)が、マイクロバブルとともに、吐出 2から洗浄キャップ3内に吐出され、頭部が洗 浄される。洗浄液は洗浄キャップ3から回収 4を通って、フィルタユニット5に回収される 。フィルタユニット5で毛髪やふけなどのゴ が除去された後、カートリッジタンク6に回 される。なお、吐出管2は、適宜の位置で吊 り下げ具Sによって吊り下げられている。

(実施例1)
 図1に示す頭部洗浄装置を使用して、30歳代 男性の頭部を1週間に2回洗浄することを約5 月間繰り返した。一回あたりの洗浄時間は 15分である。また、頭髪洗浄後においては 市販の育毛トニック(商品名:カロヤン・ガッ シュ、第一三共ヘルスケア社製)2mlを塗布し 。この男性の頭部の写真を時間経過ととも 図2に示す。図2に示すように、週2回の頭皮 浄を約5ヶ月間繰り返した結果、明らかな育 又は養毛効果が認められた。

(実施例2)
 図1に示す頭部洗浄装置を使用して、60歳代 男性の頭部を1週間に2回洗浄することを約5 月間繰り返した。一回あたりの洗浄時間は 15分である。また、頭髪洗浄後においては 市販の育毛トニック(商品名:カロヤン・ガッ シュ、第一三共ヘルスケア社製)2mlを塗布し 。この男性の頭部の写真を時間経過ととも 図3に示す。図3に示すように、週2回の頭皮 浄を約5ヶ月間繰り返した結果、明らかな育 又は養毛効果が認められた。

(実施例3)
 図1に示す頭部洗浄装置を使用して、50歳代 男性の頭部を1週間に2回洗浄することを約7 月間繰り返した。一回あたりの洗浄時間は 15分である。また、頭髪洗浄後においては 市販の育毛トニック(商品名:カロヤン・ガッ シュ、第一三共ヘルスケア社製)2mlを塗布し 。この男性の頭部の写真を時間経過ととも 図4に示す。図4中、(a)は2008年9月24日のもの (b)は2009年4月3日のものである。図4に示すよ に、週2回の頭皮洗浄を約6ヶ月間繰り返し 結果、明らかな育毛または養毛効果が認め れた。

(実施例4)
 図1に示す頭部洗浄装置を使用して、30歳代 男性の頭部を1週間に2回洗浄することを約7 月間繰り返した。一回あたりの洗浄時間は 15分である。また、頭髪洗浄後においては 市販の育毛トニック(商品名:カロヤン・ガッ シュ、第一三共ヘルスケア社製)2mlを塗布し 。この男性の頭部の写真を時間経過ととも 図5に示す。図5中、(a)は2008年9月12日のもの (b)は2009年4月3日のものである。図5に示すよ に、週2回の頭皮洗浄を約6ヶ月間繰り返し 結果、明らかな育毛または養毛効果が認め れた。

 1・・・本体、2・・・吐出管、3・・・洗 キャップ、4・・・回収管、5・・・フィル ユニット、6・・・カートリッジタンク、7・ ・・ノズルユニット