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Patent Searching and Data


Title:
METHOD FOR MANUFACTURING TIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026240
Kind Code:
A1
Abstract:
This invention provides a method for manufacturing a tire in which the time necessary for the manufacture can be reduced without deteriorating uniformity in manufacturing the tire by a strip-build process. The method for manufacturing the tire comprises discharging a strip rubber (S) having a predetermined sectional shape by rubber discharging devices (A1, A2) while rotating a molding drum (B), and successively winding the discharged strip rubber (S) around the molding drum (B) to mold the rubber into a tire shape. The method comprises the step of disposing, around the radial direction of the molding drum (B), at least two rubber discharging devices of a first rubber discharging device (A1) and a second rubber discharging device (A2) in such a state that the phase is shifted in the circumferential direction, and conducting winding in such a state that a first strip rubber (S1) discharged by the first rubber discharging device (A1) and a second strip rubber (S2) discharged by the second discharging device (A2) are overlapped with each other by a predetermined degree in the widthwise direction of the molding drum (B).

Inventors:
MATSUOKA MAMORU (JP)
IKEGAMI HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/316872
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 28, 2006
Export Citation:
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Assignee:
TOYO TIRE & RUBBER CO (JP)
MATSUOKA MAMORU (JP)
IKEGAMI HIROSHI (JP)
International Classes:
B29D30/60
Foreign References:
JP2004025535A2004-01-29
JP2002046194A2002-02-12
JPH07251466A1995-10-03
JPH10193475A1998-07-28
JPH05177738A1993-07-20
JP2004358738A2004-12-24
JP2001072335A2001-03-21
Other References:
See also references of EP 2058114A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUKI, Takao et al. (13-9 Nishinakajima 5-chome,Yodogawa-ku, Osaka-shi, Osaka 11, JP)
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Claims:
 成形ドラムを回転させつつ、ゴム吐出装置により所定断面形状のストリップゴムを吐出し、この吐出されたストリップゴムを成形ドラムに順次巻き付けていくことでタイヤ形状を成形するタイヤ製造方法であって、
 成形ドラムの径方向の周囲に、第1のゴム吐出装置と第2のゴム吐出装置の少なくとも2台のゴム吐出装置を周方向に位相をずらせた状態で配置させ、第1のゴム吐出装置により吐出される第1のストリップゴムと、第2のゴム吐出装置により吐出される第2のストリップゴムが、成形ドラムの幅方向にて所定量重ねた状態で巻き付けを行なう工程を有するタイヤ製造方法。
 請求項1に記載のタイヤ製造方法であって、
 第1のゴム吐出装置と第2のゴム吐出装置は成形ドラムの周方向に位相が90゜~180゜ずらせて配置されている。
 請求項1に記載のタイヤ製造方法であって、
 ストリップゴムの巻き付け動作開始時において、第1のゴム吐出装置により巻き付けられたストリップゴムの端部が、第2のゴム吐出装置の位置に到達したことを検出する工程を更に有する。
 請求項1に記載のタイヤ製造方法であって、
 前記ゴム吐出装置は、ゴム混練押出機である。
 請求項1に記載のタイヤ製造方法であって、
 前記ゴム吐出装置は、ゴム射出成形機である。
Description:
タイヤ製造方法

 本発明は、成形ドラムを回転させつつ、 ム吐出装置により所定断面形状のストリッ ゴムを吐出し、この吐出されたストリップ ムを成形ドラムに順次巻き付けていくこと タイヤ形状を成形するタイヤ製造方法に関 るものである。

 成形ドラムの表面に所定の断面形状を有 るストリップゴムを繰り返し巻き付けてい グリーンタイヤを製造するいわゆるストリ プビルド工法が知られている(例えば、特開 2004-358738号公報)。このストリップビルドによ れば、例えば、厚さの薄い矩形断面形状を有 するストリップゴムを成形ドラムに順次積層 していくことで、所望の断面形状を有するタ イヤ部材を成形することができる。上記従来 技術では、ギアポンプを用いたゴム混練押出 機を用いており、所定断面形状のストリップ ゴムを連続的に押し出し成型することが可能 である。また、射出成形機を用いたストリッ プビルド工法については、例えば、特開2001-7 2335号公報に開示されている。

 図7は、成形ドラムにストリップゴムSを き付けていくときの様子を示している。図7 おいて、左右方向が成形ドラムの幅方向(タ イヤの幅方向)に相当し、成形ドラムの回転 も同じく左右方向である。成形ドラムを回 させつつ、ストリップゴムSを吐出するゴム 出装置(不図示)あるいは成形ドラムを左右 向に往復移動させることで、所望の断面形 を有するタイヤを成形することができる。 こで、ストリップゴムSの断面形状は、所定 幅寸法と所定の厚さを有する矩形形状とな ている。

 図7(a)はストリップゴムSの幅w1が大きい場 合の巻き付け態様を示し、(b)はストリップゴ ムSの幅w2が小さい場合の巻き付け態様を示す 。タイヤの製造時間を短くするためには、ス トリップゴムの幅寸法は大きくする方が好ま しい。幅寸法を短くすれば、巻き付け回数が 増えるため、製造時間もかかるようになるか らである。しかし、ストリップゴムSの幅寸 を大きくすると、巻き付け角度が大きくな という問題がある。すなわち、図7に示すよ にα>βであり、この角度が大きくなれば るほど、ストリップゴムSの巻き始めと巻き わりにおいて、二重に重なる部分の量が多 なる(図7(a)の斜線部参照)。また、重なった 分をトリミングするという方法も考えられ が、角度が大きいほどトリミング量が大き なり、材料の無駄が増加する。その結果、 イヤのユニフォミティや材料の歩留まりに して悪影響を及ぼす可能性がある。

 従って、ユニフォミティや材料の歩留ま の点を考慮すれば、ストリップゴムSの幅寸 法をできるだけ小さくして巻き付け角度が90 に近くなるようにすればよいが、製造時間 長くなるという問題がある。

 本発明は上記実情に鑑みてなされたもの あり、その課題は、ストリップビルド工法 タイヤを製造するに際して、ユニフォミテ や材料の歩留まりを悪化させることがなく 造時間も短くすることができるタイヤ製造 法を提供することである。

 上記課題を解決するため本発明に係るタイ 製造方法は、
 成形ドラムを回転させつつ、ゴム吐出装置 より所定断面形状のストリップゴムを吐出 、この吐出されたストリップゴムを成形ド ムに順次巻き付けていくことでタイヤ形状 成形するタイヤ製造方法であって、
 成形ドラムの径方向の周囲に、第1のゴム吐 出装置と第2のゴム吐出装置の少なくとも2台 ゴム吐出装置を周方向に位相をずらせた状 で配置させ、第1のゴム吐出装置により吐出 される第1のストリップゴムと、第2のゴム吐 装置により吐出される第2のストリップゴム が、成形ドラムの幅方向にて所定量重ねた状 態で巻き付けを行なう工程を有することを特 徴とするものである。

 この構成によるタイヤ製造方法の作用・ 果について説明する。ストリップビルド工 では、成形ドラムを回転させながら、成形 ラムの表面に所定の断面形状を有するスト ップゴムを順次巻き付けていく。成形ドラ に対して直接ストリップゴムを巻き付けて くため、成形ドラムの径方向の周囲にゴム 出装置が配置される。本発明においては、 なくとも2台のゴム吐出装置が配置される。 すなわち、第1のゴム吐出装置と第2のゴム吐 装置が、周方向に位相をずらせた状態で配 される。巻き付けを行う場合には、第1のゴ ム吐出装置から吐出される第1のストリップ ムと、第2のゴム吐出装置から吐出される第2 のストリップゴムが、成形ドラムの幅方向で 所定量重なった状態で巻き付けが行なわれて いく。従って、実質的に幅の大きなストリッ プゴムで巻き付けているのと同じ状態になる 。従って、幅寸法の小さなストリップゴムで あったとしても、製造時間が長くなることが ない。また、幅寸法の小さなストリップゴム を用いることができるので、巻き付け角度を 大きくする必要がない。その結果、トリップ ビルド工法でタイヤを製造するに際して、ユ ニフォミティや材料の歩留まりを悪化させる ことがなく製造時間も短くすることができる タイヤ製造方法を提供することができる。

 本発明において、第1のゴム吐出装置と第 2のゴム吐出装置は成形ドラムの周方向に位 が90゜~180゜ずらせて配置されていることが ましい。

 成形ドラムに対して直接ストリップゴム 巻き付けていく場合には、成形ドラムに対 てゴム吐出装置を相対的に移動させる機構 移動させるための空間が必要である。また ゴム吐出装置そのものを配置するための空 も必要である。そこで、第1のゴム吐出装置 と第2のゴム吐出装置を周方向に位相で90゜~18 0゜ずらせて配置することが好ましい。これ より、設備全体の配置空間も考慮しながら 各ゴム吐出装置を適切に配置することがで る。

 本発明において、ストリップゴムの巻き け動作開始時において、第1のゴム吐出装置 により巻き付けられたストリップゴムの端部 が、第2のゴム吐出装置の位置に到達したこ を検出する工程を更に有することが好まし 。

 周方向に位相をずらせて配置する場合に 、まず、第1のゴム吐出装置によりストリッ プゴムの吐出が開始される。成形ドラムは回 転しているので、ストリップゴムの吐出端部 が第2のゴム吐出装置の方に移動していく。 して、このストリップゴムの端部が第2のゴ 吐出装置の位置に到達したことを検出する 程が設けられている。かかる検出工程は、 形ドラムの回転角度やゴムを検出するセン ーなどに基づいて、行なうことができる。 れにより、第1のストリップゴムと第2のス リップゴムを適切に重ねた状態で巻き付け ことができる。

 本発明に係るゴム吐出装置は、ゴム混練 出機であることが好ましい。

 ゴム混練押出機により、連続的にストリ プゴムを吐出させることができる。ゴム混 押出機は、ギアポンプを有していてもよい 、有していなくてもよい。

 本発明に係るゴム吐出装置は、ゴム射出 形機であることが好ましい。

 ゴム混練押出機により厚さの薄いストリ プゴムを押し出そうとすると、非常に高い 形圧力が必要である。その成形圧は、ギア ンプの耐圧をはるかに超えるため、厚さの いストリップゴムを高速で押し出すことが きない。そこで、射出成形機を用いること 、厚さの薄いストリップゴムを吐出させる とができる。

 射出成形機を用いる場合は、次の構成を することが好ましい。すなわち、ゴム材料 投入する材料供給口と、投入されたゴム材 を混練しながら軸方向前方へ送り出すスク ューと、このスクリューの先端側に配置さ 混練されたゴム材料が充填される材料充填 と、スクリューの先端側から材料充填室へ ム材料を供給する材料通路とを備える射出 形機が好ましい。

 かかる射出成形機を用いる場合、材料供 口からゴム材料を供給してスクリューによ ゴム材料を混練しながら前方へ送り出し、 記材料通路を経由して材料充填室へ充填さ る工程と、材料充填室へのゴム材料の充填 作に伴い、スクリュー及び材料供給口が共 後退する工程と、材料充填室へゴム材料が 定量充填された後、スクリューを前進させ 材料充填室から所定断面形状のストリップ ムを成形ドラムに対して吐出させる工程と により成形ドラムに対してストリップゴム 巻き付けられていく。

 この射出成形機によれば、ゴム材料を材 供給口から投入すると、スクリューにより ム材料が混練されながら前方に送り出され いく。前方に移動したゴム材料は、スクリ ーの先端側の材料通路を経由して、材料充 室へと送り込まれる。材料充填室へゴム材 が充填されていくのに伴い、スクリューが 々に後退していく、この時、スクリューと に材料供給口が後退するような構造が採用 れている。従って、ゴム材料の投入タイミ グに関係なく、スクリューと材料供給口と 相対位置関係は変動しない。材料充填室に ム材料が所定量充填されると、スクリュー 前進させて、材料充填室から所定断面形状 ストリップゴムが成形ドラム表面に射出さ る。すなわち、スクリューがピストンとし の機能も兼ね備えている。成形ドラムを回 させながら、ストリップゴムを吐出してい ことで、タイヤ形状が成形ドラム上に形成 れていく。

 ここで使用される射出成形機は、スクリ ーをピストンとして機能させるタイプの射 成形機である。すなわち、いわゆる先入れ 出しの構造であり、材料充填室内における ム材料の滞留時間は、ゴム材料の投入タイ ングに関係なく一定となる。従って、ゴム 料の可塑度も一定の状態で射出口から射出 れる。また、スクリューとゴム供給口の相 位置関係が変動しないので、ゴム材料の混 度も一定にすることができる。その結果、 ム材料が投入されるタイミングに関係なく 可塑度や混練度が均一な状態で射出口から トリップゴムを吐出することが可能になる

 本発明に係る射出成形機には、スクリュー 端側に取り付けられると共に前記材料通路 開閉可能な開閉機構と、前記スクリューを 囲する第1円筒部と、この第1円筒部に取り けられる材料供給口とが設けられ、更に第1 筒部を第2円筒部に対して摺動可能にすると 共に、第1円筒部とスクリューが連動して前 方向に移動可能に構成し、
 材料充填室へゴム材料が所定量充填された 、前記開閉機構により材料通路を閉鎖する 程と、開閉機構の先端側部分と、第1円筒部 の先端部により材料充填室のゴム材料を押圧 していくことでストリップゴムを吐出する工 程と、を有することが好ましい。

 この構成によると、スクリュー先端側に 、開閉機構が設けられており材料通路を開 制御することができる。ゴム材料を投入し 材料充填室に充填させる時は、材料通路を 放しておき、スクリューを前進させてスト ップゴムを射出させる時は、材料通路を閉 する。また、スクリューは第1円筒部の内部 に収容されており、この第1円筒部に対して 料供給口が取り付けられている。また、第1 筒部は第2円筒部に対して摺動可能に構成さ れており、第1円筒部、スクリュー、材料供 口が一体的に、第2円筒部に対して相対的に 後移動することができる。開閉機構を閉鎖 ると、第1円筒部の先端部と、開閉機構の先 端側部分の両方でピストンの機能を果たすこ とができる。すなわち、より大きな押圧面積 を確保することができ、ストリップゴムの吐 出を効率よく行なうことができる。

グリーンタイヤ製造設備の構成を示す 式図 成形ドラムの表面側から見た射出成形 の配置構成を示す図 成形ドラムにストリップゴムを巻き付 た状態を示す図 タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(1) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(2) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(3) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(4) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(5) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(6) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(7) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(8) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(9) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(10) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(11) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(12) タイヤ製造時の射出成形機と成形ドラ ムの動作を説明する図(13) 射出成形機の内部動作を示す図(1) 射出成形機の内部動作を示す図(2) 射出成形機の内部動作を示す図(3) 射出成形機の内部動作を示す図(4) タイヤ製造工程を説明するフローチャ ート(1) タイヤ製造工程を説明するフローチャ ート(2) タイヤ製造工程を説明するフローチャ ート(3) 従来技術にかかる巻き付け態様を示す

符号の説明

A1,A2    射出成形機
B    成形ドラム
C    材料通路
S    ストリップゴム
P    ピストン
1    スクリュー
2    第1シリンダ
2a   先端面
3    チャッキバルブ
4    材料充填室
5    部材
6    口金
6a   射出口
7    圧力センサー
8    材料供給口
9    第2シリンダ
10   サーボモータ
11   ギヤ
12   油圧サーボモータ
27   制御部

 本発明に係るタイヤ製造方法の好適な実 形態を図面を用いて説明する。図1は、タイ ヤ製造を行なうために使用される製造設備の 構成を示す模式図である。

 <製造設備の構成>
 本発明においてグリーンタイヤの製造は、 トリップビルド工法により行なわれる。ス リップビルドは、断面積の小さなストリッ ゴムを成形ドラム上に吐出し、成形ドラム 周囲に巻き付けていくことで所望の形状の イヤを製造することができる。ストリップ ムの断面積を小さくすればするほど、精度 よい断面形状を有するタイヤを製造するこ ができる。前述のように、押出機を用いる 合、厚さの薄いストリップゴムを押し出す とが難しいため、射出成形機を用いてスト ップゴムを射出(吐出)させる。

 図1に示すように、製造設備は、第1の射 成形機A1、第2の射出成形機A2(これらは、ゴ 吐出装置に相当)、及び、成形ドラムBにより 構成される。第1の射出成形機A1は横置きに設 置されており、軸線に沿ってスクリュー1が 置されている。第2の射出成形機A2は垂直に 置されており、スクリュー1などの配置も垂 である。第1の射出成形機A1と第2の射出成形 機A2は、成形ドラムBの周方向に位相が90゜ず た状態で配置されている。なお、本実施形 において、第1の射出成型機A1と第2の射出成 形機A2は、同じ構造のものを使用しているた 、説明については、一方の第1の射出成形機 A1についてのみ行う。

 第1の射出成形機A1におけるスクリュー1は 、投入されたゴム材料を前方(図1の右から左 向)に混練しながら送り出す機能を有する。 スクリュー1は、第1シリンダ2(第1円筒部に相 )の内部に設置されており、第1シリンダ2の 壁面とスクリュー1の外表面との間にゴム材 料が通過する空間が形成される。

 スクリュー1の先端部には、チャッキバル ブ3(開閉機構に相当)が設けられており、チャ ッキバルブ3の裏面側と第1シリンダ2の先端面 2aとの間にゴム材料を通過させる材料通路Cの 開閉制御を行なう。図1では、材料通路Cが開 た状態であり、スクリュー1により混練され たゴム材料が通過することができる。

 チャッキバルブ3の先端側には、材料充填 室4が設けられており、材料通路Cを通過して たゴム材料はこの材料充填室4に充填される 。材料充填室4は、部材5の内部空間に形成さ る。部材5の先端側には口金6が設けられ、 の口金6に射出口6aが形成されている。射出 6aは、吐出されるストリップゴムの断面形状 に対応した形状に製作されている。また、材 料充填室4内のゴム圧力を検出するための圧 センサー7が設けられている。

 第1シリンダ2の後端側には、材料供給口8 一体的に取り付けられており、ここからゴ 材料が投入される。ゴム材料は、リボン状 ど適宜の形態で投入される。第1シリンダ2 、第2シリンダ9の内壁面に嵌合されており、 第1シリンダ2は、第2シリンダ9の内壁面に沿 て前後方向に摺動することができる。

 スクリュー1を回転駆動するためのサーボ モータ10が設けられており、ギヤ11を介して 結されている。また、スクリュー1を前後進 せるための油圧サーボモータ12が設けられ いる。油圧サーボモータ12はスクリュー1の 端部に連結されている。また、スクリュー1 第1シリンダ2、チャッキバルブ3、サーボモ タ10、ギヤ11は一体化したユニットで構成さ れており、油圧サーボモータ12により、この ニット全体が前後進させられる。スクリュ 1、第1シリンダ2、チャッキバルブ3が前進す ると、材料充填室4内のゴム材料を射出口6aか ら射出させることができる。従って、スクリ ュー1、第2シリンダ2、チャッキバルブ3は、 ストンPとして機能するものである。

 スクリュー駆動部20は、サーボモータ10を 駆動させる駆動回路などにより構成される。 また、サーボモータ10の駆動量をエンコーダ 信号から得ることができ、これにより、ス リュー1の回転数の制御をすることができる 。ピストン駆動部21は、油圧サーボモータ12 駆動させる駆動回路などにより構成される また、サーボモータ12の駆動量をエンコーダ の信号から得ることができ、スクリュー1の 後方向の位置を監視することができる。バ ブ駆動部22は、チャッキバルブ3の開閉駆動 制御を行う機能を有する。圧力検出部23は、 圧力センサー7からの信号に基づいて、材料 填室4内のゴムの圧力を検出する。制御プロ ラム24は、射出成形機A1,A2や成形ドラムBに して所望の動作を行なわせるためのプログ ムである。

 駆動装置25は、射出成形機A1の全体を成形 ドラムBに対して接近・離間駆動するための 置である。成形ドラムBにストリップゴムの き付け動作を行なわせるときは、射出成形 A1を成形ドラムBに近接させた状態で行なう

 成形ドラムBは、駆動装置26により駆動さ る。駆動装置26は、サーボモータやこれを 形ドラムBと連結するための減速機構や、駆 回路などにより構成される。回転駆動部26a 、成形ドラムBにストリップゴムを巻き付け るときには図示の反時計方向に成形ドラムB 回転させる。幅方向駆動部26bは、成形ドラ Bをタイヤ幅方向(図1の紙面に垂直な方向)に 復駆動させる。ストリップゴムを成形ドラ Bに巻き付けるときは、成形ドラムBを回転 せつつ幅方向に沿って往復動させる必要が る。なお、成形ドラムBを幅方向に移動させ 代わりに、射出成形機A1,A2を幅方向に移動 せてもよい。駆動量検出部26cは、成形ドラ Bの回転量や幅方向の移動量を検出する。検 は、例えば、駆動装置26に設けられるエン ーダにより行なうことができる。

 制御部27は、射出成形機A1,A2と成形ドラム Bの動作を統括的に制御するものであり、制 プログラム24や圧力検出部23により検出され 圧力、スクリュー1の移動量などに基づいて 、種々の制御を行なう。また、第1の射出成 機A1と第2の射出成形機A2に対する動作の制御 は、個別に独立して行なうことができる。ま た、第1の射出成形機A1と第2の射出成形機A2は 、互いに連動させて動作させる必要があり、 かかる連動動作の制御も行なう。

 図2は、成形ドラムBの外表面側(ストリッ ゴムの巻き付け面側)から見た図である。図 示するように、第1の射出成形機A1と第2の射 成形機A2は、ドラム周方向で位相が90゜異な せて配置されている。また、ドラム幅方向( タイヤ幅方向)においても寸法xだけずらせて 置されている。巻き付けられるストリップ ムSの幅をwとした場合、xはwよりも少し小さ な値となる。隣接するストリップゴムS同士 、若干重ね合わせた状態で巻き付けられる らである。従って、xの値は、ストリップゴ Sの幅寸法wに応じて決まるものである。ま 、種々のwの値に対応できるように、射出成 機A1,A2の配置箇所を調整できるようにして る。

 本発明においては、2台の射出成形機A1,A2 用いてストリップビルド工法による巻き付 を行なう。個々のストリップゴムSの幅はw あるが、2台の射出成形機A1,A2を同時に使用 るため、実質的には幅寸法がHのストリップ ムSを吐出しているのと同じになる。従って 、ストリップゴムSの巻き付け工程を早く行 うことができる。

 図3は、ストリップゴムを成形ドラムBの 方向全域に巻き付けた状態を示す図である 第1の射出成形機A1により巻き付けられるス リップゴムをS1(斜線で示す)で、第2の射出成 形機A2により巻き付けられるストリップゴム S2で示している。巻き付け角度βは、幅広の ストリップゴムを巻きつける場合に比べて小 さく(より90゜に近く)なっている。従って、 トリップゴムSの巻き始めと巻き終わりにお て、二重に重なる部分の量が少なくなる。 た、重なった部分をトリミングする場合に トリミング量を少なくすることができる。 って、タイヤのユニフォミティを所定の品 にすることができ、材料の歩留まりも向上 せることができる。

 <タイヤ製造工程>
 次に、図1、図2に示す製造設備を用いてグ ーンタイヤを製造する時の動作について説 する。図4は、射出成形機A1、A2と成形ドラム Bの動作を説明する図である。図5は、射出成 機の内部動作を示す図である。図6は動作を 説明するフローチャートである。

 まず、各射出成形機A1,A2において、ゴム 料の計量を行う必要がある。第1・第2射出成 形機A1,A2は、同じ構造を有しており、同じ量 ゴム材料が計量される。図4Aに示すように 初期状態では、成形ドラムBと各射出成形機A 1,A2は、ドラム径方向に所定間隔離れた状態 なっている。第1の射出成形機A1において、 ず、スクリュー1を回転させておき材料供給 8からゴム材料を投入していく(#01)。投入さ たゴム材料は、回転するスクリュー1により 混練されつつ前方に送り出されていく。また 、チャッキバルブ3は開放した状態にあり、 ム材料は、スクリュー1の先端側の材料通路C を通って、材料充填室4へ充填されていく(#02) 。このときの射出成形機A1の内部の様子を図5 Aに示す。ゴム材料が充填される間、ゴムの 圧が射出口6aに作用しているが、射出口6aか 射出するだけの圧力までは高くならない。 って、ゴム材料が充填される間に、射出口6 aからゴム材料が吐出されることはない。

 ゴム材料が材料充填室4に充填されていく と、充填されたゴムの圧力によりピストンP 徐々に後退する(#03)。この時、スクリュー1 けでなく、第1シリンダ2もスクリュー1と共 後退する。従って、第1シリンダ2と一体であ る材料供給口8も共に後退する。従って、ス リュー1と材料供給口8の相対位置関係はゴム 材料を充填する間も変わらない。これにより 、ゴム材料を投入するタイミングに関わらず 、常に同じ混練状態で材料充填室4にゴム材 が送り込まれる。また、先に供給されたゴ 材料が材料充填室4の先頭側から充填されて くので、射出成形機Aは先入れ先出しタイプ の構造である。

 スクリュー1が後退していくと、その移動 量をエンコーダにより検出する。スクリュー 1の移動量は供給されたゴム材料の量と線形 関係にある。そこで、所定量のゴム材料が 給されたか否かをスクリュー1の移動量に基 いて判断し(#04)、所定量が供給されたこと 検出されると、スクリュー1の回転を停止さ る(#05)。この制御は、制御部27の機能により 行なわれる。以上により、材料の計量が終了 する(図5B参照)。

 次に、第1の射出成形機A1全体を駆動装置2 5により前進させる(#06)。図4Bに示すように、 1の射出成形機Aの射出口6aが成形ドラムBの 面に接近した状態で停止させる(#07)。この時 の口金6と成形ドラムBの表面との間隔は、数 リ程度にすることが好ましい。第1の射出成 形機A1が所定の位置にまで近づいてきたこと 、駆動装置25による第1の射出成型機A全体の 移動量に基づいて検出することができる。あ るいは、別途近接センサーを設けることで検 出してもよい。

 第1の射出成形機A1を停止させた後、チャ キバルブ3を駆動して材料通路Cを閉鎖させ (#08)。この状態を図5Cに示す。この時、チャ キバルブ3の先端側と第1シリンダ2の先端面2 aは、ピストンPの押圧面として作用する。チ ッキバルブ3を閉じることで、より大きな押 圧面を確保することができる。

 次に、ピストン駆動部21を駆動してピス ンPを前進させる(#09)。これにより、スクリ ー1、第1シリンダ2、チャッキバルブ3などが 体的に前進する。これと同時に圧力センサ 7による射出口6a近傍のゴム圧力を検出する( #10)。これは、ピストンPを前進させても直ち ストリップゴムSが射出されるのではなく、 圧力が所定値に到達してから初めてストリッ プゴムSが射出するからである。すなわち、 力センサー7により、ストリップゴムSの射出 開始時点を検出する。所定値については、予 め設定しておくことができる。

 圧力値が所定値以上になったことが検出 れると(#11)、射出口6aから所定断面形状のス トリップゴムSが射出される(#12)(図4C参照)。 定量のストリップゴムSが射出された後に、 形ドラムBの回転が開始する(#51)。また、ピ トンPの動きに同期して成形ドラムBの回転 制御される。つまり、ピストンPの動き始め 加速運動時には、同様の加速運動を成形ド ムBに行なわせ、ピストンPが一定速度にな と、成形ドラムBの回転も一定速度になる。 速時の動作も同様である。これにより、一 のテンションで成形ドラムBにストリップゴ ムを巻き付けていくことができる。

 成形ドラムBを90゜回転させた時点で成形 ラムBを停止させる(#52)。これにより、第1の 射出成形機A1により角度90゜分のストリップ ムが巻き付けられている(図4D参照)。なお、 の90゜の角度の間、第1の射出成形機A1の射 口6aは、成形ドラムBの表面に接近したまま 状態である。

 成形ドラムBを停止させた直後(あるいは 止と同時に)、第1射出成形機A1のピストンを 止させる(#13)。これにより、第1射出成形機A 1からのストリップゴムの吐出が一時的に停 する。次に、サックバック処理を行う(#14)。 サックバックとは、ピストンPの押圧による 出が終了した後も材料充填室4内の残圧によ 、ゴム材料が射出口6aから垂れてくること 防止する処理のことである。サックバック より、残圧を除去することで、ゴム材料の れをなくすことができる。具体的には、一 ピストンPを停止させた後、ピストンPを所定 量後退させる動作のことをいう。ピストンP 後退させる間に圧力センサー7により内部圧 を検出し、圧力値が所定値以下に低下した とが検出されると、ピストンPを停止させる 。この所定値についても予め設定しておくこ とができる。以上によりサックバック処理が 終了する。

 一方、第2の射出成形機A2についてもステ プ#101~#105までを行い、ゴム材料の計量を済 せておく。この動作は、第1の射出成形機A1 ステップ#01~#05と同じである。ステップ#105 での工程は、ステップ#14におけるサックバ ク処理が終了するまでに行われていればよ 。従って、第1の射出成形機A1と必ずしも同 にゴム材料の軽量を行う必要はない。

 ステップ#14のサックバック処理が終了し 直後、あるいは、終了と同時に、第2の射出 成形機A2全体を駆動装置により前進させる(#10 6)。以下、ストリップゴムSを吐出するまでの 工程(#106~#112)は、第1の射出成形機A1の場合(#06 ~#12)と同じである。ステップ#107の状態を図4E 示し、ステップ#112の状態を図4Fに示す。

 次に、成形ドラムBの回転が再び開始する (#53)。この回転と同時、もしくは、直後に、 1の射出成形機A1のピストンが再び前進を開 する(#15)。これにより、第1の射出成形機A1 よるストリップゴムSの吐出が再び開始する 以後は、第1の射出成形機A1と第2の射出成形 機A2によるストリップゴムSの吐出が同時に行 なわれる(図4G参照)。

 また、成形ドラムBの回転駆動が開始され ると、第1・第2射出成形機A1、A2を所定位置ま で後退させる(#16、#106)(図4H参照)。後退させ 時の移動量の制御は、前述と同様に行わせ ことができる。成形ドラムBにストリップゴ Sを巻き付けていくと、外径が徐々に大きく なる。この点を考慮して、口金6と成形ドラ Bの動きが干渉しないように各射出成形機A1 A2を後退させる。どの位置にまで後退させる かについては、予め設定しておくことができ る。

 ピストンPが所定位置まで前進してくると 、幅方向駆動部26bにより成形ドラムBの往復 動が開始する(#54)。この開始時点は、ほぼ1 転分のストリップゴムSの巻き付けが終了し 状態である。以後は、予め設定したプログ ムに従い、成形ドラムBの往復駆動制御を行 い、成形ドラムBの上にタイヤ形状が形成さ ていく。

 次に、ストリップゴムSの巻き付け工程を 終了させる時の動作について説明する。巻き 付け工程においては、第1・第2射出成形機A1,A 2の各ピストンは前進を続けている(図4I,図5D 照)。そして、この各ピストンPが所定位置ま で前進したことが検出されると(#17、#117)、各 ピストンPの減速を同時に開始する(#18、#118) この所定位置については、予め設定してお ことができ、所定位置の検出もピストンPの 動量に基づいて行なうことができる。また 成形ドラムBも同時に減速を開始する(#55)。

 なお、ステップ#17、#117において設定され るピストンPの位置は、第1射出成形機A1と第2 出成形機A2とで異なっている。すなわち、 1の射出成形機A1の方が先に駆動されている め、その先行分の量だけ検出位置は異なっ いることになる。ただし、ステップ#17、#117 おける検出は同時に行われる必要があるの 、一方のピストンの位置のみを検出すれば い。例えば、第1の射出成形機A1のピストン 位置が所定位置まで前進してきたことが検 されると、これに基づいて、第1の射出成形 機A1のピストンPを減速させると共に、第2の 出成形機A2のピストンPも減速を開始する。 形ドラムBの減速もピストンと連動して行な れる。

 各ピストンPを減速させた後、各ピストン Pが同時に停止する(#19、#119)。成形ドラムBも 止する(#56)(図4J参照)。成形ドラムBの停止は 、各ピストンPの停止と同時か、各ピストンP 停止の直前とすることが好ましい。その理 は、ストリップゴムに余分なテンションを けないためである。

 第1の射出成形機A1については、所定量の ム材料の吐出が全て終了した状態であるか 、これ以上ピストンPを前進させる工程はな い。一方、第2の射出成形機A2については、所 定量のゴム材料の吐出が全て終了していない 段階である。従って、ピストンPを前進させ 工程が少し残っている。

 次に、第1・第2射出成形機A1,A2のサックバ ック処理を同時に行う(#20、#120)。サックバッ クについては、ステップ#14において説明した のと同じ動作が行なわれる。

 サックバック処理と同時もしくはほぼ同 に、第1の射出成形機A1の全体を前進させて 形ドラムBの表面に近接させる(#21)。これと 時に、第2の射出成形機A2は、ピストンPの前 進を再び開始する(#121)。ちなみに、第2の射 成形機A2は前進させず、現在の位置が維持さ れる。ステップ#21,#121と同時に、成形ドラムB を反時計方向に再回転させる(#57)。

 成形ドラムBが回転しながら第1の射出成 機A1が近づいてくるので、成形ドラムBの表 と第1の射出成形機A1の射出口6aの間のゴムに たるみが生じない。また、たるみが生じない ように第1の射出成形機A1の前進速度が設定さ れている。一方、第2の射出成形機A2の方では 、ストリップゴムSの吐出が続けられている( 4K参照)。

 第1の射出成形機A1の口金6が所定の位置に まで近づいてくると、成形ドラムBの回転を 止させる(#58)。この直後に第1の射出成形機A1 の前進移動を停止させる(#22)。この時、第1の 射出成形機A1の口金6の表面が成形ドラムB表 に巻き付いているストリップゴムSに接触す (#23)。一方、第1の射出成形機A1の前進停止 同時に、第2の射出成形機A2のピストンPの前 が停止する(#122)。これにより、第2の射出成 形機A2についても、所定量のゴム材料の吐出 終了したことになる。次に、第2の射出成形 機A2のサックバック処理が行われる(#123)。こ 処理の内容については、すでに説明したの 同じである。

 次に、第1の射出成形機A1を再び後退させ (#24)。口金6をストリップゴムSに接触させた 後に再び口金6を遠ざける形になり、口金6と き付いているストリップゴムSとをスムーズ に切り離すことができる。すなわち、ストリ ップゴムSに対して無理な力を作用させずに ムの切り離しを行うことができる。この状 を図4Lに示す。以上により、第1の射出成形 A1によるストリップゴムの巻き付け動作は、 実質的に終了である。

 第1の射出成形機A1の後退と同時、もしく ほぼ同時に、第2の射出成形機A2の前進を開 する(#124)。ここからの動作は、第1の射出成 形機A1におけるステップ#21以後の動作と同じ なる。つまり、第2の射出成形機A2は第1の射 出成形機A1よりも遅れて動作しているため、 後の動作は第2の射出成形機A2のみの動作と る。

 ステップ#59,#60における成形ドラムBの再 転及び停止については、ステップ#57,#58にお るものと同じ内容である。ステップ#125~#127 動作については、ステップ#22~#24の動作と同 じ内容である。ステップ#127の状態を図4Mに示 す。

 以上により、材料充填室4に充填された所 定量のゴム材料の巻き付け動作が終了する。 引き続き巻き付け動作を行なわせる場合には 、以上の動作を繰り返せばよい。本発明の構 成によれば、ゴム材料が供給されてから材料 充填室に充填されるまでの混練度は、ゴム材 料が投入されるタイミングに関係なく一定で ある。本発明の構成によれば、ゴムの混練度 や可塑度がゴムの供給タイミングに関係なく 一定にすることができるから、製造されるタ イヤのユニフォミティを向上させることがで きる。

 また、2台の射出成形機A1,A2を用いて同時 ストリップゴムSを吐出させながら巻き付け 動作を行なわせるので、グリーンタイヤの製 造時間を早くすることができる。また、スト リップゴムSの幅寸法は大きくする必要がな 、巻き付け角度をできるだけ小さく(βが90゜ に近い態様)することができる。従って、製 されたタイヤのユニフォミティを良好にす ことができる。

 <別実施形態>
 本実施形態で説明した製造設備の構成やタ ヤ製造工程は一例を示すものであり、種々 変形例が考えられる。例えば、射出成形機A 1,A2の内部構造やピストンPの駆動機構につい は、種々の変形例が考えられる。射出成形 A1,A2の設置方向については、横置き設置だ でなく、斜めや垂直に設置してもよい。ス ップ#6において射出成形機A1を前進させる前 チャッキバルブ3で材料通路Cを閉鎖するよ にしてもよい。

 本実施形態では、2台の射出成形機を用い てストリップゴムを吐出させているが、3台 上を用いてもよい。3台以上配置する場合、 方向にどの程度の位相をずらせて配置する については、配置空間などを考慮して適宜 めることができる。

 本実施形態では2台の射出成形機をドラム 周方向に位相を90゜ずらせて配置しているが この位相については適宜決めることができ 90゜~180゜の間に設定することが好ましい。

 本実施形態において、第1の射出成形機A1 最初の90゜を巻き付けるときは、第1の射出 形機A1を後退させないで行なっているが、 テップ#16のように後退させて行なってもよ 。

 本実施形態では、ゴム吐出装置として射 成形機を例にあげて説明してきたが、ゴム 練押出機を用いてもよい。押出機の場合は ストリップゴムを連続的に吐出させること できる。また、押出機としてはギアポンプ 備えているタイプのものを使用してもよい 、ギアポンプがないものを用いてもよい。

 本実施形態では、全く同じ構造の射出成 機を2台用いているが、異なる構造の射出成 形機を複数台用いてもよい。また、射出成形 機と押出機を混在させて用いてもよい。