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Title:
MOBILE STATION POSITION MEASURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126694
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a mobile station position measuring method which can accurately measure a position of a base station without actually measuring the position of the base station for positioning a mobile station. Transmission/reception time detection steps (S6, S7) detect transmission time ts1 to ts4 and reception time s1 to s4 of a radio wave transmitted from a plurality of fixed transmitters C1 to C4 arranged at known positions, to a predetermined base station K1, i.e., the radio propagation time. A base station position calculation step (S4) calculates positions of the base stations K1 to K4 (Xn, Yn, Zn; n = 1 to 4) according to propagation distance 11, 12, 13, 14 from the fixed transmitters C1 to C4 to the predetermined base station K1 which are obtained by the radio transmission time ts1 to ts4 and the reception time s1 to s4 in a base station position calculation step (S4) and the known positions (xn, yn, zn; n = 1 to 4) of the fixed transmitters C1 to C4. Thus, it is possible to accurately measure the positions of the base station K1 to K4 without actually measuring the positions of the base stations K1 to K4.

Inventors:
YANO YOSHIKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055983
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BROTHER IND LTD (JP)
YANO YOSHIKI (JP)
International Classes:
G01S5/14; H04W64/00
Foreign References:
JPH10282204A1998-10-23
JP2003009214A2003-01-10
JP2006308361A2006-11-09
Attorney, Agent or Firm:
IKEDA, Haruyuki (Nagoya-Dia. Bldg. No.2 15-1Meieki 3-chome, Nakamura-ku, Nagoya-sh, Aichi 02, JP)
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Claims:
移動局と複数の基地局との間で電波を送受信し、それらの電波の伝搬時間と該複数の基地局の位置とに基づいて該移動局の位置を測定する移動局位置測定方法であって、
 前記移動局の位置測定空間内の既知の複数位置にそれぞれ設置された複数の固定発信器から各基地局へ発信された電波の伝搬時間と、前記固定発信器の既知の位置とに基づいて、前記複数の基地局の位置を算出する基地局位置算出工程
 を、含むことを特徴とする移動局位置測定方法。
前記複数の固定発信器を、前記位置測定空間内において固定発信器の位置を提供する固定発信器の電子データにより既に位置出しされている場所に設置する固定発信器設置工程を、含むことを特徴とする請求項1の移動局位置測定方法。
前記固定発信器設置工程は、前記複数の固定発信器を、前記位置測定空間内の4ケ所以上に設置することを特徴とする請求項2の移動局位置測定方法。
前記固定発信器設置工程は、前記複数の固定発信器を、前記位置測定空間のコーナ部または該コーナ部から一定の位置に設置することを特徴とする請求項2又は3のいずれかの移動局位置測定方法。
既知の前記複数の固定発信器の位置に基づく該複数の固定発信器間の距離と電波の速度とから算出される電波の伝搬時間と、該複数の固定発信器のうちの1つからの発信時刻と他の固定発信器への受信時刻との間の時間である電波の実測の伝搬時間と基づいて、該複数の固定発信器間の相互の時計誤差を求める固定発信器時計合せ工程を含み、
 前記基地局位置算出工程は、前記固定発信器間の時計誤差を考慮した、前記複数の固定発信器から前記複数の基地局までの電波の伝搬時間に基づいて伝搬距離を算出し、該伝搬距離と前記固定発信器の既知の位置とに基づいて、前記複数の基地局の位置を算出するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの移動局位置測定方法。
前記基地局位置算出工程により求められた前記複数の基地局の位置間の距離と電波の速度とから算出される電波の伝搬時間と、該基地局のうちの1つからの発信時刻と他の基地局への受信時刻との間の時間である電波の実測の伝搬時間と基づいて、該基地局間の相互の時計誤差を求める基地局時計合せ工程と、
 前記基地局間の相互の時計誤差を考慮した、前記移動局から前記複数の基地局までの電波の伝搬時間から算出された伝搬距離と、前記基地局位置算出工程により算出された前記基地局の位置とに基づいて該移動局の位置を算出する移動局位置算出工程と
 を、含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの移動局位置測定方法。
Description:
移動局位置測定方法

 本発明は、移動局から発信された電波を 数の基地局が受信し、その複数の基地局が れぞれ受信した電波の伝搬時間とその複数 基地局の位置とに基づいてその移動局の位 を測定する移動局位置測定方法に関し、特 、その基地局の位置を正確に測定する技術 関するものである。

 移動可能な物や生体等の位置を検出或い 測定するために、電波を発信する移動局が の物や生体に付されることが行われている たとえば、RFIDタグや小型発信器などがそれ である。このような移動局の位置を知るため に、移動局から発信された電波を予め設置し た複数の基地局で受信し、その複数の基地局 でそれぞれ受信した電波の伝搬時間とその複 数の基地局の位置とに基づいて、その移動局 の位置を測定する移動局位置測定方法が知ら れている。たとえば、特許文献1に記載され 位置検出方法がそれである。また、移動局 ら電波を発信し、予め設置した複数の固定 グからの反射波を再び移動局で受信して、 の反射波の電波強度と複数の固定タグの位 とに基づいて、その移動局の位置を測定す 移動局位置測定方法が知られている。たと ば、特許文献2に記載された位置検出方法が れである。

特開2005-110314号公報

特開2006-118998号公報

 ところで、上記従来の位置検出方法によ ば、基地局の位置或いは固定タグの位置は 知であることが前提で移動局或いはタグリ ダの位置を測定するものであることから、 地局が精度よく容易に計測可能な位置に設 される場合は問題ない。しかしながら、一 に、基地局は受信感度を高めるために見通 がよく高所に設置される場合が多い。この め、基地局の位置を実測するのに時間がか るだけでなく、高い測定精度が得られない で、移動局の検出位置の誤差を発生させる 因となっていた。

 本発明は、以上の事情を背景として為さ たものであり、その目的とするところは、 動局を測位するための基地局の位置を実測 ないでその基地局の位置を正確に測定でき 移動局位置測定方法を提供することにある

 斯かる目的を達成するための請求項1に係 る発明の要旨とするところは、(a) 移動局と 数の基地局との間で電波を送受信し、それ の電波の伝搬時間と該複数の基地局の位置 に基づいて該移動局の位置を測定する移動 位置測定方法であって、(b) 前記移動局の 置測定空間内の既知の複数位置にそれぞれ 置された複数の固定発信器から各基地局へ 信された電波の伝搬時間と、前記固定発信 の既知の位置とに基づいて、前記複数の基 局の位置を算出する基地局位置算出工程を 含むことにある。

 請求項1に係る発明によれば、既知の複数 位置にそれぞれ設置された複数の固定発信器 から各基地局へ発信された電波の伝搬時間と 、前記固定発信器の既知の位置とに基づいて 、前記複数の基地局の位置が算出されるので 、基地局の位置を実測しないでもその基地局 の位置を正確に測定できる。また、それら複 数の基地局がそれぞれ受信した移動局からの 電波の伝搬距離とその基地局の位置とに基づ いて移動局の位置を測定することができる。

 ここで、好適には、前記複数の固定発信 を、前記位置測定空間内において固定発信 の位置を提供する固定発信器の電子データ より既に位置出しされている場所に設置す 固定発信器設置工程を、含む。このように れば、固定発信器の位置が正確且つ容易に められ、移動局測位のための電子制御装置 入力される。

 また、好適には、前記固定発信器設置工 は、前記複数の固定発信器を、前記位置測 空間内の4ケ所以上に設置される。このよう にすれば、移動局の位置測定空間内の4ケ所 上に固定発信器が設置されるので、基地局 位置を3次元座標として求めることができる

 また、好適には、前記固定発信器設置工 は、前記複数の固定発信器を、前記位置測 空間のコーナ部または該コーナ部から一定 位置に設置される。このようにすれば、固 発信器が位置測定空間の基準となる位置で るコーナ部またはそのコーナ部に位置的に 連した場所に設置されるので、固定発信器 位置精度が正確に得られる。

 また、好適には、(a) 既知の前記複数の 定発信器の位置に基づく該複数の固定発信 間の実距離と電波の速度とから算出される 波の伝搬時間と、該複数の固定発信器のう の1つからの発信時刻と他の固定発信器への 信時刻との間の時間である電波の実測の伝 時間と基づいて、該複数の固定発信器間の 互の時計誤差を求める固定発信器時計合せ 程を含み、(b) 前記基地局位置算出工程は 前記固定発信器間の相互の時計誤差を考慮 た、前記複数の固定発信器から前記複数の 地局までの電波の伝搬時間に基づいて前記 搬距離を算出し、該伝搬距離と前記固定発 器の既知の位置とに基づいて、前記複数の 地局の位置を算出するものである。このよ にすれば、固定発信器間の相互の時計誤差 なわち時間誤差を考慮して、複数の固定発 器から前記複数の基地局までの電波の伝搬 間に基づいて前記複数の基地局の位置が距 に算出されるので、複数の基地局がそれぞ 受信した移動局からの電波の伝搬距離とそ 基地局の位置とに基づいて移動局の位置が 確に測定される。

 また、好適には、(a) 前記基地局位置算 工程により求められた前記複数の基地局の 置間の距離と電波の速度とから算出される 波の伝搬時間と、該基地局のうちの1つから 発信時刻と他の基地局への受信時刻との間 時間である電波の実測の伝搬時間と基づい 、該基地局間の相互の時計誤差を求める基 局時計合せ工程と、(b) 前記基地局の間の 互の時計誤差を考慮した、前記移動局から 記複数の基地局までの電波の伝搬時間から 出された伝搬距離と、前記基地局位置算出 程により算出された前記基地局の位置とに づいて該移動局の位置を算出する移動局位 算出工程とを、含む。このようにすれば、 地局間の相互の時計誤差と移動局から複数 基地局までの電波の伝搬距離とに基づいて 動局の位置が正確に算出される。

 また、好適には、前記複数の基地局と接 された測位サーバが設けられ、この測位サ バは、前記固定発信器時計合せ工程、基地 位置算出工程、基地局時計合せ工程、およ 前記移動局位置算出工程を実行する。

本発明が適用される通信システムにお て、固定発信器および基地局が配置された 置測定空間Pを説明する斜視図である。 図1の実施例の通信システムにおいて、 基地局と測位サーバとの間の接続関係を示す 図である。 図1および図2の位置測定空間P内を移動 能な移動局Mの構成を説明するブロック図で ある。 図1および図2の位置測定空間Pに設置さ た固定発信器の構成を説明するブロック図 ある。 図1および図2の位置測定空間Pに設置さ た基地局の構成を説明するブロック図であ 。 図2の測位サーバの構成を説明するブロ ック図である。 図4に示すように構成された固定発信器 の位置測定空間Pにおける配置例を説明する である。 図3に示すように構成された移動局の作 動の要部を説明するフローチャートである。 図4に示すように構成された固定発信器 の作動の要部を説明するフローチャートであ る。 図5に示すように構成された基地局の 動の要部を説明するフローチャートである 図6に示すように構成された測位サー の作動の要部を説明するフローチャートで る。 図11のS3の固定発信器間の時計誤差算 ルーチンの作動を説明するフローチャート ある。 図11のS4の基地局の位置算出ルーチン 作動を説明するフローチャートである。 図11のS5の基地局間の時計誤差算出ル チンの作動を説明するフローチャートであ 。 図12の固定発信器間の時計誤差算出ル チンの作動において、発信指令に従う所定 固定発信器が他の固定発信器へ同期コード 発信する状態を説明する図である。 図12の固定発信器間の時計誤差算出ル チンの作動において、各固定発信器から所 の基地局へ発信時刻および受信時刻を送信 る状態を説明する図である。 図13の基地局位置算出ルーチンの作動 おいて、所定の基地局と各固定発信器との の距離を算出する基礎となる各固定発信器 発信時刻を送信する状態を説明する図であ 。 図14の基地局間時計誤差算出ルーチン 作動において、発信指令に従う所定の基地 が他の基地局へ同期コードの発信し、各基 局が測位サーバへ発信時刻および受信時刻 送信する状態を説明する図である。 図11のS6乃至S7の移動局測位のための発 信受信時刻検出工程において、移動局から各 基地局への発信時刻と移動局の自己のIDM と 表す電波を送信する状態を説明する図であ 。 位置測定空間の他の例と、その位置測 定空間における固定発信器および基地局の他 の配置例を示す図であって、図1に相当する である。

符号の説明

10:移動局測位システム
P:位置測定空間
M:移動局
K1、K2、K3、K4:基地局
C1、C2、C3、C4:固定発信器
S3:固定発信器時計合せ工程
S4:基地局位置算出工程
S5:基地局時計合せ工程
S8、S9:移動局位置算出工程

 以下、本発明の第1実施例を図面に基づい て詳細に説明する。

 図1および図2は、本発明が好適に適用さ る位置測定空間Pと移動局測位システム10の 成を説明する図である。この移動局測位シ テム10は、室内、倉庫内、屋内屋外の資材置 場等においてたとえば数m乃至百数十m程度の め設定された位置測定空間P内を移動する移 動局Mから発信される電波を複数個たとえば4 の基地局K1乃至K4で受信することにより、そ の移動局Mの位置(x,y,z)を測位するものである 上記基地局K1乃至K4は、有線或いは無線のネ ットワークやLANケーブル等の通信回線12を介 て測位サーバ14に接続されている。それら 地局K1乃至K4は、その受信感度を高めるため 見通しがよい比較的高所、たとえば柱、梁 壁、天井等に、上記位置測定空間Pを囲むよ うに設置される。本実施例では、理解を容易 とするために、図1および図2に示すように、 置測定空間Pは直方体で示され、基地局K1乃 K4はその直方体の上面を囲む四辺の中央部 それぞれ設置されている。また、上記のよ に基地局K1乃至K4は高所に設置されることか 、それら基地局K1乃至K4の位置を正確に実測 するのに時間がかかるだけでなく、高い測定 精度が得られないので、それら基地局K1乃至K 4の位置を正確に測定するための固定発信器C1 乃至C4が既知の位置、すなわち位置測定空間P の四隅R1、R2、R3、R4にそれぞれ設置されてい 。

 図3乃至図6は、上記移動局M、固定発信器C 1乃至C4、基地局K1乃至K4、測位サーバ14の構成 を概略説明するブロック線図である。図3に いて、移動局Mは、アンテナ16に受信した電 を弁別して復調した信号を出力するととも 、後述する制御部20により生成されるスペク トラム拡散された同期コードや自識別符号な どの入力信号をたとえば2.4GHz帯のキャリヤ周 波数で変調してアンテナ16から電波を送信す 無線送受信部18と、受信信号を解釈すると もにその受信信号から解釈される指令に基 いて送信信号を生成制御する制御部20とを備 える。この移動局Mは、生体や物体等の測位 象物と共に移動するように、たとえばそれ 貼着可能なタグ状、カード状、ラベル状の 較的薄型に構成されるが、電波の送受信の 力や制御電力を供給するためにバッテリを えるか或いは物体の電源に接続される電源22 を備えており、少なくとも位置測定空間P内 到達可能な送信電力の送信電波が得られる うになっている。

 上記図4において、固定発信器C1乃至C4は アンテナ24に受信した電波を弁別して復調し た信号を出力するとともに、入力信号を変調 してアンテナ24から電波を送信する無線送受 部26と、受信信号および送信信号を制御す 制御部28と、基準クロックを有して時刻情報 を逐次出力する時計部30と、受信した信号を 時記憶するとともに制御プログラムや自己 ID等を記憶する記憶部32と、それら無線送受 信部26、制御部28、時計部30、記憶部32を収容 るケース34とを備え、たとえば図7に示すよ に、基地局K1乃至K4の位置決定のために位置 測定空間Pの既知の場所たとえば床上のコー 部(角部)に設置される。図7に示すように、 ース34の上面にはアンテナ24が立設されてお 、ケース34の背面が位置測定空間Pの上記コ ナ部の直交する側壁面に密接する状態で設 されると、アンテナ24の位置は位置測定空 Pのコーナ点の位置と一定の関係にあるので 位置測定空間Pのコーナの位置が既知であれ ば、アンテナ24の位置も既知となる。たとえ 、アンテナ24とケース34の直交する2背面と 距離がe、f、固定発信器C1のアンテナ24と、 ース34の底面との距離がhであるとし、コー 点の既知の位置が(xC1, yC1, zC1)であるとする と、固定発信器C1の設置位置すなわちアンテ 24の位置は、(xC1+e, yC1+f, zC1+h)となる。これ らの距離e、f、hが測位精度上で無視できない 大きさであれば、そのアンテナ24の位置に示 ように補正をしたものを固定発信器C1の設 位置として使用する。

 上記図5において、基地局K1乃至K4は、ア テナ36に受信した電波を弁別して復調した信 号を出力するとともに、入力信号を変調して アンテナ36から電波を送信する無線送受信部3 8と、受信信号から各情報を解釈するととも I/F部46からの指令に基づいて送信信号を制御 する制御部40と、スペクトラム拡散された受 信号(同期信号)をレプリカを用いて相関係 を演算するとともに、基準クロックを有し 時刻を逐次出力する時計部43を参照して時刻 情報を逐次出力する測時部42と、受信した信 を一時記憶するとともに制御プログラムや 己のIDK1乃至IDK4等を記憶する記憶部44と、I/F 部(入出力インターフェース部)46とを備え、 とえば図1に示すように、位置測定空間Pの上 部たとえば天井を囲む4辺のそれぞれの中間 に設置されるとともに、I/F部46および通信回 線12を介して測位サーバ14に接続されている

 前記図6において、測位サーバ14は、所謂 ンピュータにより構成されており、通信回 12を介して基地局K1乃至K4に接続されたI/F部( 入出力インターフェース部)50と、受信した信 号を一時的に記憶する第1記憶部52と、測位演 算処理プログラムが予め記憶された第2記憶 54と、信号入力のためにキーボードや或いは マウスなどから構成される入力部56と、第2記 憶部54に予め記憶された測位演算処理プログ ムに従って、入出力インターフェース部50 ら入力される信号を処理するとともにその 出力インターフェース部50を介して指令を出 力することにより、基地局K1乃至K4の位置を 出し、且つ移動局Mの位置を算出する制御部5 8とを備えている。この制御部58により算出さ れた移動局Mの位置は、図示しない表示器に 示されるとともに、通信回線12を介して接続 された図示しない他の端末装置へ送信される 。

 図8は移動局Mの制御部20の制御作動の要部 を示すフローチャートである。図8のステッ (以下、ステップを省略する)SM1では、いずれ かの基地局からの指令を受信したか否かが判 断される。このSM1の判断が否定されるうちは SM2の実行がスキップされるが、肯定されると 、SM2において、自己のIDM を表す信号と、基 局Kで受信タイミングを正確に検出するため にM系列符号やGold径列符号でスペクトラム拡 された同期コードS0とが送信される。この 信は必要に応じて比較的短い所定の周期で り返し実行される。

 図9は、固定発信器C1乃至C4の制御作動の 部を示すフローチャートである。図9のSC1に いて、たとえば基地局K1からの同期コード 送信指令が受信されたか否かが判断される この判断が否定されるうちはSC2の実行がス ップされるが、肯定されると、SC2において 記憶部32に記憶された自己のIDとスペクトラ 拡散された同期コードにより変調された電 が送信されるとともに、その発信時刻t1 が 記憶部32に記憶される。次いで、SC3では、基 局Kからの同期コードの受信指令を受信した か否かが判断される。このSC3の判断が否定さ れるうちはSC4の実行がスキップされるが、肯 定されると、SC4において、同期コードを受信 するとともに、その受信時刻t2 乃至t4 がそ ぞれの記憶部32に記憶される。さらに、SC5 は、時刻情報送信指令を受信したか否かが 断される。このSC5の判断が否定されるうち SC6の実行がスキップさせられるが、肯定さ ると、SC6において、記憶されていた送信時 情報t1或いは受信時刻情報t2 乃至t4 が自己 IDとともに送信される。また、送信時には 各固定発信器からの受信時刻ts1乃至ts4が合 せて送信される。たとえば、基地局K1からの 同期コード送信指令が固定発信器C1を指定す ものであって、その固定発信器C1がその同 コード送信指令を受信する場合には、固定 信器C1では専ら上記SC1およびS2が実行され、 の固定発信器C2乃至C4では、同期コード受信 指令を受けて、上記専らSC3およびS4が実行さ る。その後、基地局からの時刻情報送信指 を受けて、C1乃至C4でSC5およびSC6が実行され る。このようにして固定発信器C1から送信さ た発信時刻t1 を表す信号と、固定発信器C2 至C4から送信された受信時刻t2 乃至t4 を表 す信号とを含む電波は、それら電波の発信時 刻ts1乃至ts4を示す信号と各固定発信器を識別 するためのIDC1乃至IDC4と共に、後述のように 地局K1によって受信される。

 図10は基地局K1の制御部40の制御作動の要 を示すフローチャートである。

 図10において、SK1では、同期コードを表 電波を固定発信器C1から送信させるためのコ マンド(送信指令)を送信する指令が測位サー 14から入力されたか否かが判断される。こ SK1の判断が否定されるうちはSK2の実行がス ップさせられるが、肯定されると、SK2にお て、同期コードを固定発信器C1から送信させ るコマンドを表す電波が基地局K1から固定発 器C1へ送信される。次に、SK3では、固定発 器からの電波を受信する指令が測位サーバ14 から入力されたか否かが判断される。このSK3 の判断が否定されるうちはSK4の実行がスキッ プさせられるが、肯定されると、SK4において 、固定発信器C1乃至C4から送信された電波が 信され、その受信時刻s1乃至s4が記憶される 続くSK5において、固定発信器C1の同期コー 発信時刻t1 、固定発信器C2乃至C4の同期コー ドの受信時刻t2 乃至t4 、固定発信器C1乃至C4 の基地局K1に対する電波の発信時刻ts1乃至ts4 および、上記基地局K1の受信時刻s1 乃至s4  が、測位サーバ14へ出力される。

 次いで、SK6において、同期コードを表す 波を基地局K1から送信させるためのコマン (送信指令)を送信する指令が測位サーバ14か 入力されたか否かが判断される。このSK6の 断が否定されるうちはSK7の実行がスキップ せられるが、肯定されると、SK7において、 期コードを固定発信器C1から送信させるコ ンドを表す電波が基地局K1から固定発信器C1 送信される。次に、SK7では、同期コードが 地局K1から他の基地局K2乃至K4へ送信され、 の発信時刻T1が記憶部44に記憶されるととも に、基地局K1のIDK1とともに測位サーバ14へ出 される。次に、SK8において、他の基地局か の同期コードを受信する指令が測位サーバ1 4から入力されたか否かが判断される。このSK 8の判断が否定されるうちはSK9、SK10の実行が キップさせられるが、肯定されると、基地 K1から送信された電波が受信され、その受 時刻T2乃至T4が記憶部44に記憶される。次い 、SK10において、その受信時刻T2乃至T4が各基 地局K2乃至K4のIDM2乃至IDM4とともに測位サーバ 14へ出力される。

 次いで、SK11では、移動局Mからの電波を 信する指令が測位サーパ14から入力されたか 否かが判断される。このSK11の判断が否定さ るうちはSK12およびSK13の実行がスキップさせ られるが、肯定されると、SK12において、上 移動局Mからの電波が受信され、その受信時 S1が記憶される。続くSK13においては、その 信時刻S1が移動局Mからの発信時刻S0および 動局IDM と共に測位サーバ14へ出力される。

 図11乃至図14は、測位サーバ14の制御作動 説明するフローチャートであり、図11は位 検出制御のメインフローを示し、図12は図11 固定発信器間時計誤差算出ルーチンを示し 図13は図11の基地局位置算出ルーチンを示し 、図14は基地局間時計誤差算出ルーチンをそ ぞれ示している。

 図11のメインフローの実行に先立っては 固定発信器設置工程に相当する作業が実行 れる。すなわち、固定発信器C1乃至C4を境界 の交点等の位置データを容易に取得できる 置、たとえば図1に示すように位置測定空間 Pの床上の4箇所の隅R1、R2、R3、R4の内側位置 設置する作業が行われるとともに、たとえ 位置測定空間Pの外郭を構成する建造物の図 から読み取られた固定発信器C1乃至C4の設置 位置(xn,yn,zn ;n=1~4)が入力部56から入力操作さ ることにより第1記憶部52に記憶される。一 に、建造物であれば、その図面内において 定発信器C1乃至C4の設置位置を提供する電子 データである設計時のCADデータが採用され、 そのCADデータから固定発信器C1乃至C4の設置 置(xn,yn,zn ;n=1~4)が取得される。

 次いで、オペレータの入力部56を使用し 測位開始操作に応答して図11のメインフロー が実行される。先ず、図11のS1では、基地局K1 乃至K4の少なくとも1部の新たな設置や設置位 置変更、基地局K1乃至K4や固定発信器C1乃至C4 部品交換特に時計部30、時計部43、測時部42 修理や交換などの更新条件が成立したか否 が、入力部56からの入力信号や受信した信 等に基づいて判断される。このS1の判断が否 定される場合は、S6以下の移動局Mの位置算出 のためのステップが実行される。

 しかし、S1の判断が肯定される場合は、S2 において、予め入力部56から入力操作されて 1記憶部52に記憶された固定発信器C1乃至C4の 設置位置情報(xn,yn,zn ;n=1~4)が、設置位置デー タとアンテナ位置とがずれている場合は必要 に応じてたとえば図7に示すずれの修正を受 た後に、第1記憶部52から読み込まれる。

 次いで、固定発信器時計合せ工程或いは 定発信器時計合せ手段に対応するS3の固定 信器間時計誤差算出ルーチンが図12に示すよ うに実行される。図12のS31では、図15に示す うに基地局K1から発信指示をさせ、その発信 指示を受けた固定発信器C1が同期コードを発 したときの発信時刻t1 と、他の固定発信器 C2乃至C4がその同期コードを受信した受信時 t2 乃至t4 とが各記憶部32に記憶されるとと に、図16に示すように、それら発信時刻t1  よび受信時刻t2乃至t4 は基地局K1へ送信さ てその基地局K1の記憶部44に予め記憶される これにより、図12のS31では、それら発信時 t1 および受信時刻t2乃至t4 が、基地局K1か 第1記憶部52に読み込まれる。次いで、S32で 、予め記憶された次式から、前記固定発信 C1乃至C4の既知の位置(xn,yn,zn ;n=1~4)に基づい 、固定発信器C1と他の固定発信器C2乃至C4と 間の実距離d12、d13、d14が算出される。

 d12=√[(x1-x2) +(y1-y2) +(z1-z2) 2 ]
 d13=√[(x1-x3) +(y1-y3) +(z1-z3) 2 ]
 d14=√[(x1-x4) +(y1-y4) +(z1-z4) 2 ]

 そして、S33では、予め記憶された次式か 、上記固定発信器C1と他の固定発信器C2乃至 C4との間の実距離d12、d13、d14と、上記固定発 器C1から送信された発信時刻t1および他の固 定発信器C2乃至C4の受信時刻t2乃至t4とに基づ て、固定発信器C1と他の固定発信器C2乃至C4 の時計部30間の時計誤差δ12、δ13、δ14(sec)が 算出される。たとえば固定発信器C1と固定発 器C2との時計部30間の時計誤差δ12を示す次 は、δ12=d12/c- (t2 -t1 )として変形すること でき、その右辺第1項は距離d12を電波の速度c で割ったことにより得られる理論的な伝搬時 間であり、第2項は固定発信器C1の時計部30で 測された発信時刻t1 と固定発信器C2の時計 30で計測された受信時刻t2 との間の時間で る実測の伝搬時間であり、それら時計部30 正しければ上記時計誤差δ12が零となるが、 ずれか一方がずれていれば、上記時計誤差 12が正または負の値として得られる。なお、 次式以下の各式において、cは予め設定され つ記憶された電波の速度(光速)である。

 δ12=(t1 +d12/c)-t2
 δ13=(t1 +d13/c)-t3
 δ14=(t1 +d14/c)-t4

 図11に戻って、基地局位置算出工程或い 基地局位置算出手段に対応するS4の基地局位 置算出ルーチンが、図13に示すように実行さ る。前記のように各固定発信器C1乃至C4から 基地局K1へ固定発信器C1から送信された発信( 信) 時刻t1 を表す信号と、固定発信器C2乃 C4から送信された受信時刻t2 乃至t4 を表す 信号とを含む電波送信されるとき、図17に示 ように固定発信器C1乃至C4からはそれらの発 信時刻情報である発信(送信)時刻ts1乃至ts4お び各IDも共に送信されてくる。このため、 13のS41では、固定発信器C1乃至C4からそれぞ 送信されてきた電波の発信時刻ts1乃至ts4と それらの電波を受けた基地局K1の受信時刻s1 乃至s4 とが、基地局K1から入力される。次 で、S42では、各固定発信器C1乃至C4間の時計 差δ12、δ13、δ14を考慮して、基地局K1と各 定発信器C1乃至C4との間の4経路の電波の伝搬 距離l1 、l2 、l3 、l4 が、予め記憶された 式から、上記発信時刻ts1乃至ts4および受信 刻s1 乃至s4 に基づいてそれぞれ算出される 。次式では、上記4経路での発信時刻ts1乃至ts 4と受信時刻s1 乃至s4 との間の伝搬時間(s1 - ts1)、 [s2 -(ts2+δ12)] 、 [s3 -(ts3+δ13)] 、 [s4  -(ts4+δ14)] に、電波の速度cがそれぞれ掛け されることにより伝搬距離l1、l2 、l3 、l4 が算出されている。

 l1 =c(s1 -ts1)
 l2 =c [s2 -(ts2+δ12)]
 l3 =c [s3 -(ts3+δ13)]
 l4 =c [s4 -(ts4+δ14)]

  続くS43では、予め記憶された連立方程 から、上記距離l1 、l2 、l3 、l4 および各 定発信器C1乃至C4の設置位置(xn,yn,zn ;n=1~4)に 基づいて、各基地局K1乃至K4の設置位置(Xn,Yn,Z n ;n=1~4)が算出される。なお、以下に示す予 記憶された連立方程式は固定発信器C1の設置 位置(X1,Y1,Z1 )を算出するためのものであるが 、他の基地局K2乃至K4の設置位置(Xn,Yn,Zn ;n=2~4 )を算出する場合も同様のものが用いられる

√[(X1-x2) +(Y1-y2) +( Z1-z2) 2 ]-
    √[(X1-x1) +(Y1-y1) +( Z1-z1) 2 ]=l2 -l1
√[(X1-x3) +(Y1-y3) +( Z1-z3) 2 ]-
    √[(X1-x1) +(Y1-y1) +( Z1-z1) 2 ]=l3 -l1
√[(X1-x4) +(Y1-y4) +( Z1-z4) 2 ]-
    √[(X1-x1) +(Y1-y1) +( Z1-z1) 2 ]=l4 -l1

 図11に戻って、基地局時計合せ工程或い 基地局時計合せ手段に対応するS5の基地局間 時計誤差算出ルーチンが図14に示すように実 される。図14のS51では、図18に示すように、 基地局K1から同期コードが発信させられると 基地局K1ではその同期コードを発信した発 時刻T1 が記憶部44に記憶され、記憶された 信時刻T1 が測位サーバ14へ送信されてそれ 第1記憶部52に読み込まれる。次いで、S52で 、図18に示すように、同期コードを受信した 他の基地局K2乃至K4ではその同期コードの受 時刻T2 乃至T4 が各記憶部44に記憶されるの 、各基地局K1乃至K4に記憶された受信時刻T2 乃至T4 が測位サーバ14へ送信されてそれら 第1記憶部52に読み込まれる。

 続くS53では、予め記憶された次式から、S 4において算出された各基地局の設置位置(Xn,Y n,Zn ;n=1~4)に基づいて、基地局K1と他の基地局 K2乃至K4との間の距離D12、D13、D14が算出され 。

 D12=√[(X1-X2) +(Y1-Y2) +( Z1-Z2) 2 ]
 D13=√[(X1-X3) +(Y1-Y3) +( Z1-Z3) 2 ]
 D14=√[(X1-X4) +(Y1-Y4) +( Z1-Z4) 2 ]

 次いで、S54では、予め記憶された次式か 、上記基地局K1と他の基地局K2乃至K4との間 距離D12、D13、D14と、上記基地局K1から送信 れた発信時刻T1および他の基地局K2乃至K4の 信時刻T2乃至T4とに基づいて、基地局K1と他 基地局K2乃至K4の時計部43間の時計誤差δ12、 13、δ14(sec)が算出される。たとえば基地局K1 基地局K2との時計部43間の時計誤差δ12を示 次式は、δ12=D12/c-(T2 -T1 )として変形するこ ができ、その右辺第1項は距離D12を電波の速 度cで割ったことにより得られる理論的な伝 時間であり、第2項は基地局K1の測時部42でそ の時計部43の時刻を参照して計測された発信 刻T1 と基地局K2の測時部42でその時計部43の 時刻を参照して計測された受信時刻T2 との の時間である実測の伝搬時間であり、それ 時計部43が正しければ上記時計誤差δ12は零 なるが、いずれか一方がずれていれば、上 時計誤差δ12が正または負の値として得られ 。

 δ12=(T1 +D12/c)-T2
 δ13=(T1 +D13/c)-T3
 δ14=(T1 +D14/c)-T4

 以上のようにして、各基地局K1乃至K4の設 置位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)が算出され、基地局K1と の基地局K2乃至K4の時計部43間の時計誤差δ12 、δ13、δ14が算出されると、発信受信時刻検 工程或いは発信受信時刻検出手段に対応す 図11のS6乃至S7と、移動局位置算出工程或い 移動局位置算出手段に対応する図11のS8乃至 S9とを含む移動局Mの測位ルーチンが実行され る。先ず、図11のS6では、図19に示すように、 基地局K1から移動局Mへ送信指令信号が発信さ れる。この送信指令信号を受けた移動局Mか は、発信(送信)時刻S0と移動局Mの自己のIDM  を表す電波が発信される。続くS7では、そ 電波を受けた各基地局K1乃至K4が、電波のそ ぞれの受信時刻S1乃至S4とその電波が示す発 信時刻S0と移動局Mの自己のIDM とを第1記憶部 52に記憶するとともに、それら移動局Mの発信 時刻S0およびIDM と、各基地局K1乃至K4の受信 刻S1乃至S4とが、各基地局K1乃至K4から通信 線12を介して測位サーバ14の第1記憶部52に読 込まれる。上記電波の発信時刻S0および受 時刻S1乃至S4は、移動局Mから発信されて各基 地局K1乃至K4が受信するまでの電波の伝搬時 を示すものであるから、上記発信受信時刻 出工程或いは発信受信時刻検出手段は、伝 時間検出工程或いは伝搬時間検出手段にも 応している。

 次いで、前記移動局位置算出工程に含ま る基地局移動局間距離算出工程或いは基地 移動局間距離算出手段に対応するS8では、 め記憶された次式から、S7において読み込ま れた、移動局Mの発信時刻S0 および各基地局K 1乃至K4の受信時刻S1 乃至S4 と、各基地局K1 至K4の時計部43間の時計誤差δ12、δ13、δ14と 基づいて、各基地局K1乃至K4と移動局Mとの の4経路の伝搬の伝搬距離L1 、L2 、L3 、L4  がそれぞれ算出される。次式では、上記4経 での発信時刻S0と受信時刻S1 乃至S4 との間 実測の伝搬時間(S1 -S0 )、(S2 +δ12-S0)、(S3 + δ13-S0 )、(S4 +δ14-S0 )に、電波の速度cがそれ ぞれ掛け算されることにより伝搬距離L1 、L2  、L3 、L4 が算出されている。したがって このS8には、伝搬時間算出工程或いは伝搬時 間算出手段が含まれる。

 L1 =c(S1 -S0 )
 L2 =c(S2 +δ12-S0 )
 L3 =c(S3 +δ13-S0 )
 L4 =c(S4 +δ14-S0 )

 そして、移動局位置算出工程に対応するS 9では、予め記憶された次式から、S4において 算出された各基地局K1乃至K4の設置位置(Xn,Yn,Z n ;n=1~4)、および、各基地局K1乃至K4と移動局M との間の距離L1 、L2 、L3 、L4 に基づいて 移動局Mの位置(x,y,z)が算出される。

√[(X2-x) 2 +( Y2-y) 2 +( Z2-z) 2 ] -
    √[(X1-x) 2 +( Y1-y) 2 +( Z1-z) 2 ] =L2 -L1
√[(X3-x) 2 +( Y3-y) 2 +( Z3-z) 2 ] -
    √[(X1-x) 2 +( Y1-y) 2 +( Z1-z) 2 ] =L3 -L1
√[(X4-x) 2 +( Y4-y) 2 +( Z4-z) 2 ] -
    √[(X1-x) 2 +( Y1-y) 2 +( Z1-z) 2 ] =L4 -L1

 上述のように、本実施例によれば、既知 複数位置にそれぞれ設置された複数の固定 信器C1乃至C4から所定の基地局K1へ発信され 電波の発信時刻ts1乃至ts4および受信時刻s1  乃至s4 がそれぞれ検出され、基地局位置算 工程(S4) において、それら電波の発信時刻ts 1乃至ts4および受信時刻s1 乃至s4 と、それら の固定発信器C1乃至C4の既知の位置(xn,yn,zn ;n= 1~4)とに基づいて、所定の基地局K1を含む複数 の基地局K1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)がそれ れ算出されるので、各基地局K1乃至K4の位置 それぞれ実測しないでもそれらの基地局K1 至K4の位置を正確に測定できる。また、複数 の基地局K1乃至K4がそれぞれ受信した移動局M らの電波の伝搬距離L1 、L2 、L3 、L4 とそ の基地局K1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)とに基 いて移動局Mの位置(x, y, z)を測定すること できる。

 また、本実施例によれば、複数の固定発 器C1乃至C4を、位置測定空間P内においてCAD ータにより既に位置出しされている場所に 置する固定発信器設置工程を、含むことか 、固定発信器C1乃至C4の位置が正確且つ容易 求められ、移動局測位のための測位サーバ( 電子制御装置)14へ入力される。

 また、本実施例によれば、固定発信器設 工程は、複数の固定発信器C1乃至C4を、移動 局Mの位置測定空間P内の4ケ所以上に設置され ることから、所定の固定発信器たとえばC1か 少なくとも3つの他の固定発信器C2乃至C4へ 期コード信号を送信したときの、所定の固 発信器C1の発信時刻t1 と他の固定発信器C2乃 至C4の受信時刻t2 乃至t4 とから、所定の固 発信器C1と他の固定発信器C2乃至C4との間の 距離d12、d13、d14が求められ、それらの実距 d12、d13、d14からC1と他の固定発信器C2乃至C4 の間の時計部30或いはその時計部30のクロッ を基準として発生させられる時刻データの 互間の時計誤差δ12、δ13、δ14(sec)が求めら る。

 また、本実施例によれば、固定発信器設 工程は、複数の固定発信器C1乃至C4を、位置 測定空間Pのコーナ部またはそのコーナ部か 一定の位置に設置されることから固定発信 C1乃至C4の位置精度が正確に得られる。

 また、本実施例によれば、(a) 複数の固 発信器C1乃至C4の既知の位置(xn,yn,zn ;n=1~4)に づくそれら複数の固定発信器C1乃至C4間の実 距離d12、d13、d14と電波の速度cとから算出さ る理論上の電波の伝搬時間d12/c、d13/c、d14/c 、それら複数の固定発信器C1乃至C4のうちの1 つの固定発信器C1から他の固定発信器C2乃至C4 への電波の実測の伝搬時間(t2 -t1 )、(t3-t1 ) (t4-t1)に基づいて、それら複数の固定発信器 C1乃至C4に備えられた時計部30の相互の時計誤 差δ12、δ13、δ14を求める固定発信器時計合せ 工程(S3)を含み、(b) 基地局位置算出工程(S4) は、固定発信器C1乃至C4に備えられた時計部3 0の相互の時計誤差δ12、δ13、δ14を考慮した 複数の固定発信器C1乃至C4から複数の基地局K 1乃至K4までの電波の伝搬時間(s1 -ts1)、 [s2 - (ts2+δ12)] 、 [s3 -(ts3+δ13)] 、 [s4 -(ts4+δ14)] に基づいて伝搬距離l1 、l2 、l3 、l4 を算 し、その伝搬距離l1 、l2 、l3 、l4 と固定 発信器C1乃至C4の既知の位置(xn,yn,zn ;n=1~4)と 基づいて、複数の基地局K1乃至K4の位置(Xn,Yn, Zn ;n=1~4)を算出するものである。このため、 定発信器C1乃至C4に備えられた時計部30の相 の時計誤差すなわち時間誤差δ12、δ13、δ14 考慮して、複数の固定発信器C1乃至C4から複 数の基地局K1乃至K4までの電波の伝搬時間に づいて複数の基地局K1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n =1~4)が正確に算出されるので、複数の基地局K 1乃至K4がそれぞれ受信した移動局Mからの電 の伝搬距離L1 、L2 、L3 、L4 とその基地局K 1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)とに基づいて移動 局Mの位置(x, y, z)が正確に測定される。

 また、本実施例によれば、(a) 基地局位 算出工程(S4)により求められた複数の基地局K 1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)間の距離D12、D13、 D14と電波の速度cとから算出される理論上の 波の伝搬時間D12/c、D13/c、D14/cと、それら基 局K1乃至K4のうちの1つの基地局K1から他の基 局K2乃至K4への電波の実測の伝搬時間(T2 -T1 )、(T3-T1 )、(T4-T1)と基づいて、各基地局K1乃 K4に備えられた時計部43の相互の時計誤差δ1 2、δ13、δ14を求める基地局時計合せ工程(S5) 、(b) それら基地局K1乃至K4の間の相互の時 誤差δ12、δ13、δ14を考慮した、移動局Mから 数の基地局K1乃至K4までの電波の伝搬時間(S1  -S0 )、(S2 +δ12-S0 )、(S3 +δ13-S0 )、(S4 +δ14- S0 )から算出された伝搬距離L1 、L2 、L3 、L 4 と、基地局位置算出工程により算出された 基地局K1乃至K4の位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)とに基づ てその移動局Mの位置(x, y, z)を算出する移 局位置算出工程(S8、S9)とを、含むものであ 。このため、基地局K1乃至K4に備えられた時 部43の相互の時計誤差δ12、δ13、δ14と移動 Mから複数の基地局K1乃至K4までの電波の伝搬 時間(S1 -S0 )、(S2 +δ12-S0)、(S3 +δ13-S0 )、(S4 +δ14-S0 )とに基づいて移動局Mの位置(x, y, z) が正確に算出される。

 図20は、位置測定空間Pの他の例と、この 置測定空間Pにおける固定発信器C1乃至C4お び基地局K1乃至K4の他の配置例を示している この位置測定空間Pは、図1において固定発 器C3が配置されていた1つの隅において、柱 棚等の各柱状の障害物が突き出た1つの角Dが 設けられている結果、5つの隅R1、R2、R4、R5、 R6と1つの角Hから構成されている。基地局K1乃 至K4に対して見通しのよい位置として、固定 信器C3はその1つの角の先端部に配置されて るので、5つの隅R1、R2、R4、R5、R6にそれぞ 固定発信器を設ける場合に比較して、少な 台数とされる。

 以上、本発明の好適な実施例を図面に基 いて詳細に説明したが、本発明はこれらに 定されるものではなく、更に別の態様にお ても実施される。

 例えば、前述の実施例では、移動局Mおよ び固定局K1乃至K4は、2.4GHz帯のキャリヤ周波 を用いていたが、他の周波数帯を用いるも であってもよく、また、同期コードとして ペクトラム拡散された信号を用いたが、UWB(U ltra Wide Band)により同期コードを送受信して よい。

 また、前述の実施例において、固定発信 C1乃至C4の設置位置(xn,yn,zn ;n=1~4)、基地局K1 至K4の設置位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)、移動局Mの位 (x,y,z)は、x-y-z直交座標系で表現されていた 、他の座標系であってもよい。

 また、前述の実施例において、基地局K1 至K4の設置位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)、移動局Mの位 (x,y,z)を算出するために用いられる連立方程 は、等号の両側が距離差とされた連立方程 であったが、本実施例は、時計誤差が予め 消された後で3つの未知数(Xn,Yn,Zn )または(x, y,z)を求めるものであるので、たとえば等号 両辺が距離そのものである3つの連立方程式 あってもよい。要するに、3つの未知数を求 めることが可能な3つ以上の連立方程式であ ばよい。

 また、前述の実施例において、既知の設 位置(xn,yn,zn ;n=1~4)に設置された4台の固定発 信器C1乃至C4と、設置位置(Xn,Yn,Zn ;n=1~4)に設 された4台の基地局K1乃至K4が用いられていた が、3台ずつであってもよいし、5台以上であ てもよい。

 また、前述の実施例において、図8のステ ップSM1では、いずれかの基地局からの指令を 受信したか否かが判断されていたが、予め設 定された一定の周期で発信(送信) 時刻とな たか否かが判断されるようにしてもよい。

 なお、前述の実施例においては、前記伝 時間検出工程に対応する発信受信時刻検出 程(S6乃至S7)は、移動局Mから発信され各基地 局K1乃至K4のそれぞれが受信する電波の前記 動局Mにおける発信時刻S0と各基地局K1乃至K4 それぞれにおける受信時刻S1乃至S4に基づい て電波の伝搬時間を検出したが、かかる態様 に限られない。例えば各基地局K1乃至K4のそ ぞれから発信され、移動局Mが受信する電波 それぞれについて、各基地局K1乃至K4におけ る発信時刻S11乃至S14と、前記移動局Mにおけ 電波の受信時刻S21乃至S24とに基づいて基地 K1と移動局Mとの間の電波の伝搬時間をS21-S11 基地局K2と移動局Mとの間の電波の伝搬時間 S22-S12、のように算出してもよい。また、各 基地局K1乃至K4のそれぞれと移動局Mとの間の 波の往復の伝搬時間を検出し、その2分の1 値を伝搬の伝搬時間とすることも可能であ 。

 その他、一々例示はしないが、本発明は の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々 変更が加えられて実施されるものである。