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Title:
OFDM TRANSMITTING APPARATUS, OFDM RECEIVING APPARATUS, AND INTERLEAVING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017152
Kind Code:
A1
Abstract:
In order to make an interleaving process in OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) processing simpler than a conventional interleaving process, an OFDM transmitting apparatus performs OFDM processing on transmission data to transmit the processed data and is equipped with an interleaving unit. In order to modulate a carrier, the interleaving unit randomizes the transmission data at a stage before performing a serial/parallel conversion, based on random numbers generated using a predetermined random number generation method.

Inventors:
MURAKAMI YOUHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063655
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
MURAKAMI YOUHEI (JP)
International Classes:
H04J11/00; H03M13/27; H04L1/00
Domestic Patent References:
WO2006048090A12006-05-11
Foreign References:
JPH09511377A1997-11-11
JP2006180092A2006-07-06
JP2007088995A2007-04-05
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 送信データをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)処理して送信するOFDM送信装置であって、
 キャリア変調処理するためにシリアル/パラレル変換する前段階で、所定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基づいて送信データをランダム化するインターリーブ部を具備するOFDM送信装置。
 前記乱数発生手法は、混合合同法である請求項1記載のOFDM送信装置。
 前記インターリーブ部は、前記キャリア変調における変調クラス及びシンボル数に応じて依存した情報に基づいて前記送信データのランダム化を行う請求項1記載のOFDM送信装置。
 請求項1に記載のOFDM送信装置のインターリーブ部に対応したデインターリーブ部を具備し、前記OFDM送信装置の送信信号を受信するOFDM受信装置。
 送信データをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)処理して送信する場合における送信データのインターリーブ方法であって、
 キャリア変調するためにシリアル/パラレル変換する前段階で、所定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基づいて送信データをランダム化することを特徴とするインターリーブ方法。
 送信データに誤り訂正符号を付加してビット列を生成、出力する誤り訂正符号付加部と、
 前記誤り訂正符号付加部から前記ビット列を入力し、変調クラス及び総シンボル数に基づいて発生した乱数に基づいて前記ビット列の順番を変更して出力するインターリーブ部と、
 前記インターリーブ部から前記ビット列を入力し、サブキャリア毎にビット単位で分割して分割ビットを出力するシリアル/パラレル変換部と、
 前記シリアル/パラレル変換部から前記分割ビット列を入力し、前記サブキャリアに基づいてディジタル変調して変調信号を生成、出力するサブキャリア変調部と、
 前記サブキャリア変調部から前記変調信号を入力し、逆フーリエ変換して送信信号を生成、出力する逆フーリエ変換部と、
 逆フーリエ変換部から前記送信信号を入力し、D/A変換してアナログ信号を生成、送信する無線信号送信部と
 を具備する無線送信装置。
Description:
OFDM送信装置及びOFDM受信装置並 にインターリーブ方法

 本発明は、OFDM送信装置及びOFDM受信装置並 にインターリーブ方法に関する。
 本願は、2007年7月30日に出願された特願2007-1 97380号に対し優先権を主張し、その内容をこ に援用する。

 特許文献1には、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を変調手 とし、インターリーブ処理によってフェー ング等による通信特性の劣化を軽減するデ ジタル変調装置/復調装置及びその方法が開 されている。

 このディジタル変復調装置は、時間方向に んだ入力データをグループ化し、このグル プに基づいて複数のシンボルで構成される 列を選択すると共にこの系列にグループを 像するマッパと、マッパが出力する時間方 に直列に並ぶ系列を並列に配置する直並列 換器と、直並列変換器が出力する並列に配 された系列のシンボルの順序を所定の入れ え規則に基づいてインターリーブするイン リーバーと、インタリーバーが出力するイ ターリーブされ並列に配置された系列を変 多重化した信号に変換する逆離散フーリエ 換器と、逆離散フーリエ変換器が出力する 調多重化され並列に配置された信号を時間 向に並ぶ信号に変換する並直列変換器によ て構成される。
 上記インタリーバーは、周波数方向、時間 向、及び空間方向へのインターリーブ処理 行う。

 ところで、上記従来技術においては、周波 方向、時間方向及び空間方向それぞれのイ ターリーブを行う。しかし、上記従来技術 おいては、これら周波数方向のインターリ ブ処理、時間方向のインターリーブ処理及 空間方向のインターリーブ処理は個別のイ ターリーブ処理である。よって上記従来技 においては、各々のインターリーブ処理専 のプログラムが必要となる。このため、上 従来技術においては、インターリーブ処理 複雑になる。

特開2006-295756号公報

 本発明は、上述した事情を鑑みたもので り、OFDM処理におけるインターリーブ処理を 従来よりも簡単化することを目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、例 ば、以下の側面を有する。
 第1の側面は、OFDM送信装置であって、送信 ータをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing )処理して送信するOFDM送信装置であって、キ リア変調するためにシリアル/パラレル変換 する前段階で、所定の乱数発生手法を用いて 発生した乱数に基づいて送信データをランダ ム化するインターリーブ部を具備する。

 第2の側面は、上記第1の側面であって、 記乱数発生手法は、混合合同法である。

 第3の側面は、上記第1または第2の側面で って、前記インターリーブ部は、前記キャ ア変調における変調クラス及びシンボル数 応じて依存した情報に基づいて前記送信デ タのランダム化を行う。

 第4の側面は、上記第1~3のいずれかの側面に 記載のOFDM送信装置のインターリーブ部に対 したデインターリーブ部を具備し、前記OFDM 信装置の送信信号を受信するOFDM受信装置。
 第5の側面は、上記第1~第3いずれかの側面で あって、前記前記乱数発生手法の入力パラメ ータは、シンボル数を含む。

 また、第6の側面は、OFDM受信装置であっ 、上記第1~第3のいずれかの側面のインター ーブ部に対応したデインターリーブ部を具 し、前記OFDM送信装置の送信信号を受信する

 さらに、第7の側面はインターリーブ方法 である。これは送信データをOFDM(Orthogonal Freq uency Division Multiplexing)処理して送信する場合 における送信データのインターリーブ方法で あって、キャリア変調するためにシリアル/ ラレル変換する前段階で、所定の乱数発生 法を用いて発生した乱数に基づいて送信デ タをランダム化する。

 上記側面によれば、キャリア変調するた にシリアル/パラレル変換する前段階で、所 定の乱数発生手法を用いて発生した乱数に基 づいて送信データをランダム化するインター リーブ部を具備するので、従来のように送信 データをシリアル/パラレル変換した後でイ ターリーブ処理する場合に比較してインタ リーブ処理を簡単化することができる。

 一般的に従来のOFDM処理におけるインター リーブ処理では、送信データをシリアル/パ レル変換した後でビットインターリーブ処 を施し、及び/あるいは上記シリアル/パラレ ル変換してキャリア変調を施した信号を階層 合成した後に時間インターリーブ処理及び周 波数インターリーブ処理を施す。しかし、こ れらビットインターリーブ処理、時間インタ ーリーブ処理及び周波数インターリーブ処理 は個別のインターリーブ処理であり、各々の インターリーブ処理専用のプログラムが必要 となっていた。

 しかしながら、上記側面によれば、キャ ア変調するためにシリアル/パラレル変換す る前段階で送信データを乱数に基づいてラン ダム化する。このため、上記従来の各種のイ ンターリーブ処理と同等のインターリーブ処 理をインターリーブ部によって一括して行う ことが可能である。これにより、インターリ ーブ処理に関するプログラムの簡単化及びイ ンターリーブ処理に要するメモリリソース等 のリソースの節約を実現することができる。

図1は、一実施形態に係る基地局Aと移 端末Bによって構成される無線通信システム 概略構成を示す図である。 図2は、一実施形態に係る基地局Aのブ ック図である。 図3は、一実施形態に係る基地局Aにお るインターリーブ処理を示すフローチャー である。 図4は、一実施形態に係る基地局Aの変 クラステーブルを示す図である。 図5は、一実施形態に係る基地局Aの擬 乱数に基づくインターリーブ処理のビット の入れ替え方法について示す図である。

符号の説明

 A…基地局
 B…携帯端末
 1…OFDM信号送信部
 1a…CRC符号付加部
 1b…誤り訂正符号付加部
 1c…インターリーブ部
 1d…シリアル/パラレル変換部
 1e…サブキャリア変調部
 1f…逆フーリエ変換部
 1g…ガードインターバル挿入部
 1h…無線信号送信部
 2…OFDM信号受信部
 2a…無線信号受信部
 2b…ガードインターバル除去部
 2c…フーリエ変換部
 2d…サブキャリア復調部
 2e…パラレル/シリアル変換部
 2f…デインターリーブ部
 2g…誤り訂正部
 2h…CRC演算部
 3…制御部

 以下、図面を参照しつつ、好適な実施形 について説明する。ただし、本発明は以下 各実施例に限定されるものではなく、例え これら実施例の構成要素同士を適宜組み合 せてもよい。本実施形態は、OFDM方式を利用 した移動端末と通信する基地局に関する。

 図1は、本実施形態に係る基地局Aと移動 末Bによって構成される無線通信システムの 略構成を示す図である。図1に示すように、 この無線通信システム構成は基地局A及び移 端末Bから構成される。

 基地局Aは、変調方式が直交周波数分割多 重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方 の通信信号を移動端末Bと送受信することに り、回線交換通信またはパケット通信を行 。直交周波数分割多重(OFDM)方式とは、周波 の異なる複数のサブキャリアを使って通信 行うマルチキャリア通信の一種である。直 周波数分割多重方式におけるサブキャリア 変調方式には、ディジタル振幅変調または/ 及びディジタル位相変調が用いられる。

 移動端末Bは、上記OFDM方式の通信信号を 地局Aと送受信することにより、回線交換通 またはパケット通信を行う。

 次に、図2に示す機能ブロック図を参照して 、上記基地局Aの要部機能構成を説明する。
 本基地局Aは、OFDM信号送信部1、OFDM信号受信 部2及び制御部3を備えている。OFDM信号送信部 1は、CRC符号付加部1a、誤り訂正符号付加部1b インターリーブ部1c、シリアル/パラレル変 部1d、サブキャリア変調部1e、逆フーリエ変 換部1f、ガードインターバル挿入部1g及び無 信号送信部1hから構成される。OFDM信号受信 2は、無線信号受信部2a、ガードインターバ 除去部2b、フーリエ変換部2c、サブキャリア 調部2d、パラレル/シリアル変換部2e、デイ ターリーブ部2f、誤り訂正部2g及びCRC演算部2 hから構成されている。

 CRC符号付加部1aは、制御部3の指示に基づい 、制御部3から入力される送信データ(制御 号またはデータ信号)に冗長情報である誤り 出用のCRC符号を付加して、送信データを誤 訂正符号付加部1bに出力する。
 誤り訂正符号付加部1bは、制御部3の指示に づいて、CRC符号付加部1aから入力される送 データのビット列に畳み込み符号等の誤り 正符号を付加し、このビット列をインター ーブ部1cに出力する。

 インターリーブ部1cは、制御部3から入力 れる変調クラス及び総シンボル数に基づい 、訂正符号付加部1bから入力されるビット を所定の規則に従い順番を入れ替え、この ット列をシリアル/パラレル変換部1dに出力 る。

 シリアル/パラレル変換部1dは、制御部3の 制御の下、インターリーブ部1cから入力され ビット列を、サブキャリア毎にビット単位 分割し、各サブキャリア変調部1eに出力す 。

 サブキャリア変調部1eは、サブキャリア 同数設けられている。サブキャリア変調部1e は、サブキャリア毎に分割されたビット列を 、サブキャリアに基づいてディジタル変調し 、変調信号を逆フーリエ変換部1fに出力する なお、各サブキャリア変調部1eは、制御部3 指示された変調方式、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、1 6QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM等に基づ てディジタル変調を行う。

 逆フーリエ変換部1fは、各サブキャリア変 部1eから入力される変調信号を逆フーリエ変 換して直交多重化することによりOFDM信号を 成し、このOFDM信号をガードインターバル挿 部1gに出力する。
 ガードインターバル挿入部1gは、逆フーリ 変換部1fから入力されたOFDM信号にガードイ ターバルを挿入し、無線信号送信部1hに出力 する。

 無線信号送信部1hは、ガードインターバ 挿入部1gから入力されたOFDM信号をD/Aコンバ タにより、ディジタル信号からアナログ信 に変換する。無線信号送信部1hは、このアナ ログ信号に変換されたOFDM信号をIF周波数帯か らRF周波数帯に変換する。無線信号送信部1h 、このRF周波数帯に変換されたOFDM信号を電 増幅器等により所定の送信出力レベルまで 幅させ、アンテナを介して移動端末Bに送信 る。

 無線信号受信部2aは、移動端末Bよりアン ナを介して受信したOFDM信号をRF周波数帯の 号からIF周波数帯の信号に変換する。無線 号受信部2aは、IF周波数帯のOFDM信号をローノ イズ増幅器等により増幅する。無線信号受信 部2aは、この増幅したOFDM信号をA/Dコンバータ によりアナログ信号からディジタル信号に変 換し、ガードインターバル除去部2bに出力す 。

 ガードインターバル除去部2bは、無線信号 信部2aから入力されたOFDM信号からガードイ ターバルを除去し、フーリエ変換部2cに出力 する。
 フーリエ変換部2cは、ガードインターバル 去部2bから入力されたOFDM信号をフーリエ変 することによりサブキャリア毎の変調信号 得て、この変調信号を各サブキャリア復調 2dに出力する。

 サブキャリア復調部2dは、サブキャリアと 数設けられている。サブキャリア復調部2dは 、変調信号を位相補正/周波数補正/電力補正 ると共にサブキャリアに基づいてディジタ 復調することにより受信データのデータ列 変換し、このデータ列をパラレル/シリアル 変換部2eに出力する。
 パラレル/シリアル変換部2eは、制御部3の指 示に基づいて、各サブキャリア復調部2dから 力される複数のデータ列を一つのデータ列 合成し、このデータ列をデインターリーブ 2fに出力する。

 デインターリーブ部2fは、制御部3から入 される変調クラス及び総シンボル数に基づ て、移動端末Bにおけるインターリーブによ り順番が入れ替えられたデータ列を所定の規 則に従い元の順番に戻し、このデータ列を誤 り訂正部2gに出力する。

 誤り訂正部2gは、制御部3の制御の下、デイ ターリーブ部2fから入力されたデータ列に して軟判定による誤り訂正を行い、このデ タ列をCRC演算部2hに出力する。
 CRC演算部2hは、制御部3の制御の下、データ に付加されている誤り検出用のCRC符号に基 いてCRC演算を行い、CRC演算の結果と共にデ タ列を制御部3に出力する。

 制御部3は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Re ad Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構 される内部メモリ、OFDM信号送信部1及びOFDM 号受信部2と各種信号の入出力を行うインタ フェース回路等から構成されている。制御部 3は、ROMに記憶された制御プログラム及びOFDM 号受信部2が受信する各種信号に基づいて基 地局Aの全体動作を制御する。なお、この制 部3は、CRC演算部2hから入力されるCRC演算結 がOKの場合は、CRC演算部2hから入力されるデ タ列によって構成される各種信号の指示に づいて所定の処理を行う。制御部3は、RC演 結果がNGの場合は、OFDM信号送信部1に再送要 求を送信させる。

 次に、このように構成された基地局Aのイン ターリーブ処理について説明する。
 図3は、本基地局Aにおけるインターリーブ 理を示すフローチャートである。

 一般的に、OFDM信号を出力する従来のOFDM 信装置では、OFDM信号の受信側で誤り訂正符 に基づいて信号の誤り訂正を可能にするこ 等を目的とする。このため、従来のOFDM送信 装置では、伝送路において発生するフェージ ングによる信号のバースト誤りをランダム誤 りにするインターリーブという技術が用いら れる。このインターリーブには、データを信 号の周波数に対してインターリーブする周波 数インターリーブ、データを時間方向に対し てインターリーブする時間インターリーブ等 が存在する。OFDM信号を出力する従来のOFDM送 装置では、それぞれのインターリーブを個 の処理として別々に処理している。

 本実施形態に係る基地局Aでは、簡単なイ ンターリーブ処理によって複数の異なるイン ターリーブ処理を実行したときと同じ効果を 得ることが可能になる。

 まず、基地局Aがパケットデータ等のデー タ信号を移動端末Bに送信する場合には、制 部3がデータ信号のビット列をCRC符号付加部1 aに出力する。CRC符号付加部1aはビット列にCRC 符号を付加し、当該ビット列を誤り訂正符合 付加部1bへ出力する。誤り訂正符号付加部1b 、当該ビット列を入力して誤り訂正符号を 加し、当該ビット列をインターリーブ部1cへ 出力する。

 制御部3は、インターリーブ部1cにおける ンターリーブ処理のために、OFDM信号のサブ キャリアの変調方式に基づいて変調クラスn 決定すると共に、サブチャネル数及び1サブ ャネル内のシンボル数に基づいて総シンボ 数mを算出する(ステップS1)。

 上記変調クラスについて、図4の変調クラ ステーブルを示す図を参照して詳細に説明す る。図4に示すように、変調方式毎に変調ク スが決まっており、予め制御部3のROMに変調 ラステーブルを記憶している。ステップS1 おいて、制御部3はこの変調クラステーブル 基づいてサブチャネルの変調方式に応じた 調クラスを決定する。そして、この変調ク スは、1シンボルあたりのビット数となる。

 制御部3は、総シンボル数m及び変調クラスn インターリーブ部1cに出力する。インター ーブ部1cは以下式(1)の混合合同法の式のパラ メータとして総シンボル数m及び変調クラスn 使用することにより、擬似乱数を算出する
   a(i+1)=a(i)×b+c          …(1)
          (i=1,2,3 … n-1)
 なお、インターリーブ部1cは上記式(1)に基 いて、予め決められた定数b及び定数cを用い て、a(1)をa(i)に代入してa(i+1)、即ちa(2)を擬似 乱数として算出する。次にインターリーブ部 1cは、a(2)をa(i)に代入することによりa(3)を擬 乱数として算出する。すなわち、上記式(1) 用いて繰り返し計算することにより複数の 似乱数を算出することが出来る。なお、bは インターリーブ部1cが決定する所定の値、a(1) 及びcは以下の方法で求めることができる。

 インターリーブ部1cは、m×n<2^kの条件を満 たしかつ最小の整数となるkを算出する(但し 「2^k」は「2 k 」を表す)。例えば、総シンボル数mが300かつ 調クラスnが2の場合には、300×2<2^kを満た 最小の整数となるkは10となる。
 インターリーブ部1cは、以下式(2)にk及び変 クラスnをパラメータとして代入することに よりa(1)を算出する。インターリーブ部1cは、 以下式(3)に総シンボル数mを代入することに り定数cを算出する。インターリーブ部1cは 定数bに所定の値を決定し、変数jに初期値と して0を設定する(ステップS2)。なお、この変 jはステップS7の処理において使用される。 た、上記a(1)は整数であり、下記式(2)のdは0& lt;d<k(例えばd=4)となる所定の値である。
   a(1)=2^kí2^d×n …(2)
   c=2m+j           …(3)

 インターリーブ部1cは、ステップS2におい て決定したa(1)、定数b及び定数cを上記式(1)に 代入することによりa(2)を算出する(ステップS 3)。インターリーブ部1cは、ステップS4~ステ プS4´の擬似乱数算出用ループを実行する。 の擬似乱数算出用ループは、上記式(1)のiの 値を1ずつインクリメントしてiが2^kになるま 、実行される。なお、m、n、a(i)、a(i+1)、b、 c、k及びdの値はメモリに記憶され、インター リーブ部1cはメモリに記憶されているこれら 値に基づいて計算を行う。

 インターリーブ部1cは、ステップS4~ステッ S4´の擬似乱数算出用ループとして、まず、 下の処理(4)を実行する(ステップS5)。
   a(i)=modulo(a(i),2^k)   …(4)
 上記処理(4)は、a(i)の擬似乱数を2^kによって 除算を行い、この除算より算出された余りを a(i)に代入する処理である。

 インターリーブ部1cは、ステップS5におい て算出されたa(i)が総シンボル数mと変調クラ nを乗算した値未満であるか否か判定する( テップS6)。ステップS6において「YES」と判定 した場合は、インターリーブ部1cは、a(i)の値 をalpha(j)に擬似乱数として代入し、jの値に1 加算する(ステップS7)。jの初期値は0であり ステップS4~ステップS4´の擬似乱数算出用ル プが繰り返されるごとにステップS7におい jの値が1ずつインクリメントされる為、alpha( 0)、alpha(1)、alpha(2)・・・に対して順番にa(i) 値が代入される。なお、alpha(j)の値はメモリ に記憶される。

 インターリーブ部1cは、ステップS7の後に、 a(i)の値に基づいて上記式(1)よりa(i+1)を算出 る(ステップS8)する。
 インターリーブ部1cは、ステップS6において 「NO」と判定した場合は、ステップS7を行わ 、ステップS8を行う。

 インターリーブ部1cは、ステップS7において alpha(i)に代入された擬似乱数に基づいて、デ タ信号のビット列のインターリーブを行う
 インターリーブ部1cが行うインターリーブ 理におけるビット列の入れ替え方法につい 図5を参照して説明する。

 図5の(a)はインターリーブ前のビット列が 格納されるメモリ領域を示す図である。図5 (b)はインターリーブ後のビット列が格納さ るメモリ領域を示す図である。図5の(a)の行 向はシンボル数mのビット列であり、また列 方向は変調クラスnのビット列である。

 図5の(a)のそれぞれの格子はビット列を構 成するビット単位のデータが格納されるメモ リの最小単位を示す。x(0)、x(1)・・・x(mn-1)は メモリ領域のメモリ番地を示す。また、図5 (b)のy(0)、y(1)・・・y(mn-1)も、メモリ領域の モリ番地を示す。

 インターリーブ部1cは、ステップS9~ステ プS9´のインターリーブ用ループ1において、 まず、変数pに初期値として1を代入する。イ ターリーブ部1cは、ステップS10~ステップS10 のインターリーブ用ループ2において、まず 変数qに初期値として1を代入する。

 インターリーブ部1cは、変数p及び変数qの 値に基づいて、alpha (q×n-p)の擬似乱数を求め る。インターリーブ部1cは、この擬似乱数に づいて、図5の(a)のメモリ番地x(alpha(q×n-p))  のメモリ領域に格納されているデータを、図 5の(b)のメモリ番地y(q×n-p)のメモリ領域に格 する(ステップS11)。

 インターリーブ部1cは、ステップS9~ステ プS9´のインターリーブ用ループ1のループ処 理を1回行うごとに変数pの値を1ずつインクリ メントし、変数pの値が変調クラスnになるま インターリーブ用ループ1を実行する。また 、インターリーブ部1cは、ステップS10~ステッ プS10´のインターリーブ用ループ2のループ処 理を1回行うごとに変数qの値を1ずつインクリ メントし、変数qの値が総シンボル数mになる でインターリーブ用ループ2を実行する。

 このステップS9~ステップS9´のインターリ ーブ用ループ1及びステップS10~ステップS10´ インターリーブ用ループ2は、インターリー 部1cがステップS11の処理を繰り返し実行す 為のループ処理である。ステップS11を繰り しインターリーブ部1cが実行することにより 、図5の(a)のメモリ領域に格納されている全 のビット列のデータを図5の(b)のメモリ領域 格納し、データ信号のビット列の順番をラ ダム化する。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、シリアル/パラレル変換部1dによるビット の分割が行われる前段階で、インターリー 部1cが上記式(1)に基づいて複数の乱数を算 する。本実施形態では、この乱数に基づい ビット列のデータの順番の入れ替えを行う このため、従来のように送信データをシリ ル/パラレル変換した後でインターリーブ処 する場合に比較して、本実施形態ではイン ーリーブ処理を簡単化することができる。

 一般的に、従来のOFDM変調におけるインタ ーリーブ処理では、シリアル/パラレル変換 た送信データのビット列にビットインター ーブ処理を施し、及び/あるいは上記シリア /パラレル変換してサブキャリア変調を施し た変調信号に時間インターリーブ処理及び周 波数インターリーブ処理を施す。これらビッ トインターリーブ処理、時間インターリーブ 処理及び周波数インターリーブ処理は個別の インターリーブ処理である。よって各々のイ ンターリーブ処理専用のプログラムが必要と なる。

 しかしながら、本実施形態では、シリア /パラレル変換する前段階で送信データのビ ット列を乱数に基づいてインターリーブ部1c ランダム化する。このため、上記各種のイ ターリーブ処理と同等のインターリーブ処 をインターリーブ部1cによって一括して行 ことが可能である。更に、インターリーブ 理に関するプログラムの簡単化及びインタ リーブ処理に要するメモリリソース等のリ ースの節約を実現することができる。

 また、本実施形態では、乱数を算出する 法として、混合合同法を用いることにより さらにリソースの節約を実現できる。

 以上、一実施形態について説明したが、本 明は上記実施形態に限定されることはない 例えば、以下のような変形を行っても良い
(1)上記実施形態では、基地局に上記インター リーブ処理を実行させたが、これに限定され ない。
 例えば、OFDM信号を出力することが出来るPHS 端末及び携帯電話機等の移動端末に上記イン ターリーブ処理を実行させてもよい。
(2)上記実施形態では、乱数を算出する方法と して混合合同法を用いたが、本発明はこれに 限定されない。
 例えば、平方採中法及び乗算合同法等によ て乱数を算出させてもよい。

 更に、本実施形態の用途は、携帯電話やPHS どの無線端末、及びこれらの基地局に限定 れるものではない。
 例えば、本実施形態を放送波の送受信に適 しても良い。これにより、ディジタル放送 おけるインターリーブ処理の簡単化が可能 なる効果が得られる。さらに、本実施形態 有線の通信におけるデータの送受信に適用 ても良い。

 従来よりも簡単化したOFDM処理におけるイ ンターリーブ処理を行うことができるOFDM送 装置、OFDM受信装置、及びインターリーブ方 を提供する。