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Title:
WIRELESS COMMUNICATION TERMINAL, WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM AND WIRELESS COMMUNICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017153
Kind Code:
A1
Abstract:
A wireless communication terminal (10) is provided with a plurality of antennas (Ant1 and 2); a switching circuit (11) for switching to one antenna selected from the antennas (Ant1 and 2) for performing communication; and a control section (14), which selects the other antenna, i.e., the antenna not being selected, corresponding to the state of a receiving signal, irrespective of the state of the signal received by the antenna not being selected, in the case where the state of the signal received by the antenna being selected is not within prescribed conditions, and controls the switching circuit (11) to switch to the antenna, which is selected at the time of transmission but not in a selected state.

Inventors:
TACHIKAWA KOICHI (JP)
WATANABE YOSHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063658
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
TACHIKAWA KOICHI (JP)
WATANABE YOSHIO (JP)
International Classes:
H04B17/00; H04B7/08; H04W16/28; H04W88/02
Foreign References:
JP2003218768A2003-07-31
JP2003051773A2003-02-21
JPH09214409A1997-08-15
Attorney, Agent or Firm:
SATOH, Takahisa (Toranomon Denki Building 2F 8-1, Toranomon 2-chom, Minato-kuTokyo 01, JP)
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Claims:
 複数のアンテナと、
 上記複数のアンテナの内から通信を行うために選択された一のアンテナに切り替える切り替え回路と、
 選択中の上記アンテナの受信信号の状態が所定の条件内にない場合に、非選択のアンテナの受信信号の状態に関わらず当該非選択のアンテナの内、受信信号の状態に応じて他の一のアンテナを選択し、送信時に当該選択した非選択状態のアンテナに切り替えるように上記切り替え回路を制御する制御部と
 を有する無線通信端末。
 上記複数のアンテナは、第1および第2のアンテナであり、
 上記受信状態は、受信エラーレートの大小であり、
 上記制御部は、
  上記受信エラーレートが所定のエラーレート以上の場合に、選択中の第1のアンテナを非選択状態の第2のアンテナに切り替えるように上記切り替え回路を制御する
 請求項1記載の無線通信端末。
 上記複数のアンテナは、第1および第2のアンテナであり、
 上記受信状態は、受信レベルの高低であり、
 上記制御部は、
  上記受信レベルが所定の受信レベル以下の場合に、選択中の第1のアンテナを非選択状態の第2のアンテナに切り替えるように上記切り替え回路を制御する
 請求項1記載の無線通信端末。
 通信対象は、アダプティブアレイアンテナを有する
 請求項1から3のいずれか一に記載の無線通信端末。
 無線通信端末と、当該無線通信端末と通信を行う基地局とがネットワークに接続され、
 上記無線通信端末は、
  複数のアンテナと、
  上記複数のアンテナの内から通信を行うために選択された一のアンテナに切り替える切り替え回路と、
  選択中の上記アンテナの受信信号の状態が所定の条件内にない場合に、非選択のアンテナの受信信号の状態に関わらず当該非選択のアンテナの内、受信信号の状態に応じて他の一のアンテナを選択し、送信時に当該選択した非選択状態のアンテナに切り替えるように上記切り替え回路を制御する制御部と
 を有する無線通信システム。
 複数のアンテナの内から通信を行うために選択された一のアンテナに切り替えるステップと、
 選択中の上記アンテナの受信信号の状態が所定の条件内にない場合に、非選択のアンテナの受信信号の状態に関わらず当該非選択のアンテナの内、受信信号の状態に応じて他の一のアンテナを選択し、送信時に当該選択した非選択状態のアンテナに切り替えるように上記切り替え回路を制御するステップと
 を有する無線通信方法。
Description:
無線通信端末、無線通信システ 並びに無線通信方法

 本発明は、無線通信端末、無線通信シス ム並びに無線通信方法に関するものである

 たとえば特許文献1に記載のように、通信の 性能を向上させるためにアンテナを2系統有 、受信信号の状態に応じていずれか一方の 信信号の状態が良好なアンテナに切り替え 通信を行うダイバーシティ方式の無線通信 末が知られている。
 受信信号の状態とは、たとえば、受信レベ の値またはビットエラー率の値である。

 ダイバーシティ方式の無線通信端末は、 とえばアダプティブアレイアンテナ(Adaptive Array Antenna)を有する基地局に接続されたネ トワークを介して他の無線通信端末等と通 を行う。無線通信端末は、たとえば、無線 信端末が属している受信エリア等を特定す ための通信を基地局と行う。

 このようなダイバーシティ方式の無線通 端末が基地局と通信を行う際に行われるア テナの切り替え動作の一例について説明す 。

 図5は、ダイバーシティ方式の無線通信端 末が基地局と通信の際に行うアンテナの切り 替え動作の一例を説明するための図である。 図5に図解した内容を参照した説明において 無線通信端末や基地局が送信する信号をTx、 受信する信号をRxと記している。また、時刻t 1において、アンテナAntAが選択されているも とする。

 図5に示すように、時刻t1において、無線 信端末は、アンテナAntAを介して信号Txを送 信号Txとして基地局に送信する。基地局は その信号Txを受信信号Rxとして無線通信端末 アンテナAntAから受信する。

 時刻t2において、基地局は、信号Txを無線 通信端末が送信時に使用したアンテナAntAに して送信する。無線通信端末は、アンテナAn tAを介してその信号Txを受信信号Rxとして基地 局から受信する。

 その後、たとえば時刻t4において、電波 電界強度の低下により、無線通信端末がア テナAntAで行う通話品質が低下したものとす 。

 この時、無線通信端末は、アンテナAntAを 介して信号Txを受信信号Rxとして基地局から 信する。この時、無線通信端末は、この時 での受信状態と時刻t4以前での受信状態とを 比較する。その結果、無線通信端末は、アン テナAntBの方がアンテナAntAよりも受信信号の 態が良好であるものと判断したものとする

 時刻t5において、無線通信端末は、アン ナAntAを介して信号Txを基地局に送信する。 地局は、その信号Txを受信信号Rxとして受信 る。

 無線通信端末は、信号Rxを次に受信する時 t6に、使用するアンテナを受信感度が良好な アンテナAntBに切り替え、このアンテナAntBを して基地局から信号Rxを受信する。

特開平6-268635号公報

 無線通信端末は、基地局からの信号受信 に受信信号の状態に応じて使用するアンテ を適宜選択する。アダプティブアレイアン ナを有する基地局は、無線通信端末が信号 信時に使用したアンテナに対して指向性を 御することによって信号を送信する。

 しかし、無線通信端末が受信信号の状態 応じて行うアンテナの切り替えは、信号受 時に行われるため、たとえば図5に示す時刻 t6で、基地局が信号を送信する対象のアンテ と、無線通信端末側で受信を行うアンテナ が異なる場合がある。この場合、無線通信 末は基地局から信号を受信するときに、切 替えたアンテナの受信レベルを精度良く測 できない。

 したがって、基地局との通信を円滑に行 る無線通信端末、無線通信システム並びに 線通信方法を提供することが望まれている

 本発明の無線通信端末は、複数のアンテ と、上記複数のアンテナの内から通信を行 ために選択された一のアンテナに切り替え 切り替え回路と、選択中の上記アンテナの 信信号の状態が所定の条件内にない場合に 非選択のアンテナの受信信号の状態に関わ ず当該非選択のアンテナの内、受信信号の 態に応じて他の一のアンテナを選択し、送 時に当該選択した非選択状態のアンテナに り替えるように上記切り替え回路を制御す 制御部とを有する。

 好適には、上記複数のアンテナは、第1お よび第2のアンテナであり、上記受信状態は 受信エラーレートの大小であり、上記制御 は、上記受信エラーレートが所定のエラー ート以上の場合に、選択中の第1のアンテナ 非選択状態の第2のアンテナに切り替えるよ うに上記切り替え回路を制御する。

 好適には、上記複数のアンテナは、第1お よび第2のアンテナであり、上記受信状態は 受信レベルの高低であり、上記制御部は、 記受信レベルが所定の受信レベル以下の場 に、選択中の第1のアンテナを非選択状態の 2のアンテナに切り替えるように上記切り替 え回路を制御する。

 好適には、通信対象は、アダプティブア イアンテナを有する。

 本発明の無線通信システムは、無線通信 末と、当該無線通信端末と通信を行う基地 とがネットワークに接続され、上記無線通 端末は、複数のアンテナと、上記複数のア テナの内から通信を行うために選択された のアンテナに切り替える切り替え回路と、 択中の上記アンテナの受信信号の状態が所 の条件内にない場合に、非選択のアンテナ 受信信号の状態に関わらず当該非選択のア テナの内、受信信号の状態に応じて他の一 アンテナを選択し、送信時に当該選択した 選択状態のアンテナに切り替えるように上 切り替え回路を制御する制御部とを有する

 本発明の無線通信方法は、複数のアンテ の内から通信を行うために選択された一の ンテナに切り替えるステップと、選択中の 記アンテナの受信信号の状態が所定の条件 にない場合に、非選択のアンテナの受信信 の状態に関わらず当該非選択のアンテナの 、受信信号の状態に応じて他の一のアンテ を選択し、送信時に当該選択した非選択状 のアンテナに切り替えるように上記切り替 回路を制御するステップとを有する。

 本発明によれば、基地局との通信を円滑 行える無線通信端末、無線通信システム並 に無線通信方法を提供することができる。

図1は、本実施形態に係る無線通信端末 としての無線通信端末が適用される無線通信 システムの一例を示すシステム構成図である 。 図2は、本実施形態に係る無線通信端末 の一構成例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態に係る無線通信端末 が基地局との通信の際に行うアンテナの切り 替え動作の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る無線通信シス テムの動作の一例を示すフローチャートであ る。 図5は、ダイバーシティ方式の無線通信 端末が基地局と通信の際に行うアンテナの切 り替え動作の一例を説明するための図である 。

符号の説明

 10…無線通信端末、11…切り替え回路、11a 、11b、11c、11d…端子、12…通信部、121…増幅 、122…低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)、1 3…信号処理部、14…制御部、15…メモリ、16 操作部、17…表示部、18…音声処理部、18a… ピーカ、18b…マイクロフォン、20…基地局 30…通信網(ネットワーク)、40…サーバ装置 Ant1…第1のアンテナ、Ant2…第2のアンテナ、R x…受信信号、SW…切り替え信号、Tx…送信信 。

 以下、本発明の実施形態を図面に関連付 て説明する。

 図1は、本実施形態に係る無線通信端末が 適用される無線通信システムの一例を示すシ ステム構成図である。

 図1に示すように、本実施形態に係る無線 通信システムは、無線通信端末10、通信対象 しての基地局20、通信網(ネットワーク)30、 よびサーバ装置40で構成されている。

 無線通信端末10は、離間して、および/ま は、異なる形態の2本のアンテナを有するダ イバーシティ方式の無線通信端末である。無 線通信端末10は、基地局20との受信信号の状 に応じていずれか一方のアンテナに切り替 て通信を行う。無線通信端末10は、無線によ り基地局20を介して通信網30に接続されてい サーバ装置40の制御にしたがってデータ通信 や音声通信を行う。

 基地局20は、たとえばアダプティブアレ アンテナを有しており、無線通信端末が属 ている受信エリア等を特定するための通信 を無線通信端末と行う。基地局20は、無線通 信端末10が信号を送信するために使用したア テナに対して、アンテナの指向性を制御し 信号を送信する。

 サーバ装置40は、通信網30を介して行われ るデータ、音声等の送受信を行う。

 本実施形態に係る無線通信端末10は、た えば、PHS(Personal Handy phone System)や携帯電話 機である。

 本実施形態に係る無線通信端末10につい 説明する。

 図2は、本実施形態に係る無線通信端末の 一構成例を示すブロック図である。

 図2に示すように、無線通信端末10は、第1 のアンテナAnt1、第2のアンテナAnt2、切り替え 回路11、通信部12、信号処理部13、制御部14、 モリ15、操作部16、表示部17、音声処理部18 スピーカ18a、およびマイクロフォン18bを有 る。

 第1のアンテナAnt1および第2のアンテナAnt2 は、たとえば、ダイバーシティ方式に適する ように、離間して配置され、切り替え回路11 接続されている。第1のアンテナAnt1および 2のアンテナAnt2は、異なる形式のアンテナで あってもよい。切り替えられたアンテナは、 所定の電波を図1に図示する基地局20に向けて 送信、あるいは所定の電波を基地局20から受 する。

 本実施形態に係る2つのアンテナは、たと えば、無線通信端末10に内蔵されている内蔵 のアンテナである。いずれか一方あるいは2 つのアンテナが、たとえば、ロッドアンテナ 等、その他のアンテナであってもよい。

 切り替え回路11は、アンテナをアンテナAn t1もしくはアンテナAnt2に切り替えるための端 子11a、11b、11c、および11dを有する。端子11aは 、アンテナAnt1に接続されている。端子11bは アンテナAnt2に接続されている。端子11cは、 号線LTxで通信部12に接続されている。端子11 dは、信号線LRxで通信部12に接続されている。

 制御部14の切り替え信号SWに基づいて、端 子11c側は、端子11a側もしくは端子11b側に切り 替えられる。端子11d側は、端子11a側もしくは 端子11b側に、切り替えられる。

 図2に示す切り替え回路11においては、端 11c側と端子11a側とが接続されている。端子1 1d側と端子11a側とが接続されている。すなわ 、切り替え回路11によって、アンテナAnt1が 択されている。

 この切り替えにより、通信部12が信号線LT xに出力した信号は、アンテナAnt1に伝搬され 。アンテナAnt1が受信した信号は、信号線LRx を介して通信部12に伝搬される。

 通信部12は、たとえば、増幅器121、低雑 増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)122、不図示の受 回路、送信回路等を有する。増幅器121は、 号線LTxで切り替え回路11の端子11cに接続され ている。低雑音増幅器122は、信号線LRxで切り 替え回路11の端子11dに接続されている。

 通信部12は、信号の送信時に、信号線LTx 介し、選択中のアンテナに増幅器121によっ 増幅された信号を出力する。通信部12は、信 号の受信時に、選択中のアンテナから信号線 LRxを介して信号が入力される。低雑音増幅器 122は、この受信信号の雑音を低減して増幅す る。

 通信部12の送受信は、制御部14によって制 御される。通信部12の受信回路は、基地局20 ら受信した信号Rxの変調方式に対応した復調 を行い、復調した信号を信号処理部13に出力 る。

 本実施形態での復調方式には、基地局20 ら送信される送信信号の変調方式に対応し 、たとえば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK (Quadrature Phase Shift Keying)、8PSK(Phase Shift Keyi ng)、16QAM(Quadrature phase Amplitude Modulation)、あ いは32QAMが用いられる。

 信号処理部13は、符号化器を有し、この 号化器によって符号化された音声等の送信 号を通信部12に出力する。

 制御部14は、マイクロコンピュータを主 として構成されている。制御部14は、切り替 え回路11、通信部12、信号処理部13、メモリ15 操作部16、表示部17および音声処理部18にそ ぞれ接続されている。

 制御部14は、無線通信端末10の全体の制御 を行う。制御部14は、たとえば、切り替え回 11の制御、通信部12における送受信の制御、 信号処理部13への信号の入出力、メモリ15の クセス制御、操作部16の入力情報に応じた処 理、表示部17への各種情報の表示、音声処理 18の制御等を行う。

 制御部14は、信号処理部13を介して入力し た選択中のアンテナの受信信号の状態を受信 信号の受信時毎に監視し、この受信信号の状 態が所定の条件内にあるか否かを判断する。

 受信信号の状態は、たとえば、受信信号 レベル、または、受信エラーレートの大小 ある。受信エラーレートとは、たとえば、 号の誤り率を意味し、フレームエラーレー (FER)である。受信エラーレートが高いほど 声や画像にノイズが混入しやすくなる。

 制御部14は、受信信号のレベル、または 受信エラーレートに応じてアンテナを選択 る。

 受信エラーレートが所定の閾値以上の場 、制御部14は、次の送信信号の送信時に、 選択中のアンテナの受信信号の状態に関わ ず、次の制御を行う。

 アンテナAnt1が選択されているものとする 。制御部14は、切り替え回路11が、選択中の ンテナAnt1を非選択のアンテナAnt2に切り替え るように、切り替え信号SWを切り替え回路11 出力する。

 このように、受信状態が所定の条件内に い場合、制御部14は、切り替え回路11が選択 中のアンテナを他方のアンテナに切り替える ように、切り替え信号SWを切り替え回路11に 力する。

 一方、受信レベルが所定の閾値以下の場 、制御部14はアンテナの切り替えを行わず 選択中のアンテナを維持する。

 メモリ15は、フラッシュROM等の不揮発性 モリを含み、制御部14に接続されている。メ モリ15は、たとえば受信信号の状態の判断に いられる閾値等の値、あるいは制御部14が 視した受信信号の状態等を記憶する。メモ 15は、電話番号や電子メールアドレス等の情 報、着信メロディ、音声メッセージ等のデー タを記憶する。

 操作部16は、終了(終話)、電源キー、開始 (発呼)キー、数字等に対応した複数のテンキ 等を有する。操作部16は、これらのキーが 作されることにより、ユーザからの入力情 を制御部14に供給する。

 表示部17は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal  Display)や有機EL(Electro Luminescence)等の表示デ イスを有する。表示部17は、制御部14の制御 に基づいて、通話機能のために入力された電 話番号や各種メッセージ、テキストデータ等 を表示する。

 音声処理部18は、音声処理回路を有し、 話のために音声出力を行うスピーカ18a、音 入力を行うマイクロフォン18b、および制御 14にそれぞれ接続されている。音声処理部18 、マイクロフォン18bにより集音された音声 対して所定の処理を行い、処理した信号を 御部14に出力する。音声処理部18は、制御部 14により供給された着信音等を含む音声情報 対して所定の処理を行う。

 スピーカ18aは、音声処理部18に接続され いる。スピーカ18aは、音声処理部18から供給 された着信音等を含む音声情報を音波として 出力する。

 マイクロフォン18bは、音声処理部18に接 されている。マイクロフォン18bは、通話の に使用者によって音声等が入力され、入力 声等を電気信号に変換して音声処理部18に出 力する。

 本実施形態に係る無線通信端末10が基地 20との通信で行うアンテナの切り替え動作に ついて説明する。

 図3は、本実施形態に係る無線通信端末が 基地局との通信の際に行うアンテナの切り替 え動作の一例を示す図である。ただし、図3 説明において、無線通信端末や基地局が送 する信号をTx、受信する信号をRxと記してい 。開始時に(時刻t1)、アンテナAnt1が選択さ ているものとする。

 図3に示すように時刻t1において、無線通 端末10の通信部12は、制御部14の制御に基づ アンテナAnt1を介して基地局20に信号Txを送 する。基地局20は、無線通信端末10のアンテ Ant1から信号Txを受信信号Rxとして受信する

 その後、時刻t2において、基地局20は、無 線通信端末10が時刻t1において選択したアン ナAnt1に対して信号Txを送信する。無線通信 末10の通信部12は、制御部14の制御に基づき ンテナAnt1を介して基地局20から信号Txを受信 信号Rxとして受信する。

 この時、制御部14は、受信信号の受信エ ーレートを監視し、制御部14が受信エラーレ ートが所定の閾値以下であるものと判断した ため、制御部14は、アンテナAnt1の選択状態を 維持する。

 時刻t3においても、無線通信端末10は、時 刻t1の時と同様な動作を行って基地局20と通 を行う。

 時刻t4において、電波状況が悪化したも とする。電波状況の悪化に応じて、制御部14 が検知する通話品質は低下し、受信エラーレ ートの値は時刻t3以前の値よりも高くなる。

 この時、基地局20は、無線通信端末10が時 刻t3において使用したアンテナAnt1に対して信 号Txを送信する。無線通信端末10の通信部12は 、アンテナAnt1を介して基地局20から信号Txを 信信号Rxとして受信する。

 時刻t4において、制御部14は、監視してい る受信エラーレートが所定の閾値を超えた事 を検知したものとする。

 無線通信端末10が次に信号Txを基地局20へ 信する時の時刻t5において、制御部14は、切 り替え回路11がアンテナAnt1からアンテナAnt2 切り替えるように、切り替え信号SWを切り替 え回路11に出力する。切り替え回路11は、ア テナをアンテナ1からアンテナAnt2に切り替え る。

 無線通信端末10の通信部12は、アンテナAnt 2を介して基地局20に信号Txを送信する。基地 20は、無線通信端末10のアンテナAnt2から信 Txを受信信号Rxとして受信する。

 時刻t6において、基地局20は、無線通信端 末10が時刻t5で選択したアンテナAnt2に対して 号Txを送信信号Txとして送信する。無線通信 端末10の通信部12は、アンテナAnt2を介して基 局20から信号Txを受信信号Rxとして受信する

 時刻t7以降においても、制御部14は、受信 エラーレートを信号Rxの受信時ごとに監視す 。図3に示す例では、時刻t7以降に受信エラ レートに変化がないため、アンテナAnt2が維 持されている。受信エラーレートに変化があ れば、制御部14は、切り替え回路11を制御し 他方のアンテナを選択する。

 上述したように、無線通信端末10は、受 状態が所定の条件内にない場合、次の信号 信時に選択中のアンテナを他方のアンテナ 切り替える。このため、たとえば図3に示す 刻t6において、基地局20は、無線通信端末10 時刻t1において使用したアンテナAnt2に対し 信号Txを送信することができる。

 その結果、無線通信端末10がアンテナを り替えるタイミングと、基地局20のアダプテ ィブアレイアンテナの指向性との間に不整合 が生じない。このため、無線通信端末10は、 地局20から信号を受信するときに、切り替 たアンテナの受信レベルを精度良く測定す ことができる。

 本実施形態に係る無線通信システムの動 について、図4を参照しながら説明する。

 図4は、本実施形態に係る無線通信システ ムの動作の一例を示すフローチャートである 。図4の説明において、はじめアンテナAnt1が 択されているものとする。

 図4に示すように、無線通信端末10の通信 12は、制御部14の制御に基づきアンテナAnt1 介して基地局20へ信号Txを送信する(ステップ ST1)。基地局20は、無線通信端末10のアンテナA nt1から信号Txを受信する(ステップST2)。この 連の動作は、図3に図示する、時刻t1や時刻t3 における動作に対応している。

 その後、基地局20は、無線通信端末10がス テップST1で選択したアンテナAnt1に対して信 Txを送信する(ステップST3)。無線通信端末10 通信部12は、制御部14の制御に基づきアンテ Ant1を介して基地局20から信号Txを受信する( テップST4)。

 制御部14は受信状態を監視し、受信状態 所定の条件内にあるか否かを判断する(ステ プST5)。ステップST3~ST5の動作は、たとえば 3の時刻t2やt4での動作に対応している。

 制御部14は、受信エラーレートが所定の 値以上であるものと判断した場合(YES)、切り 替え回路11がアンテナAnt2を選択するように切 り替え信号SWを切り替え回路11に出力する。 り替え回路11は、制御部14からの切り替え信 SWによってアンテナをアンテナAnt1からアン ナAnt2に切り替える(ステップST6)。

 無線通信端末10の通信部12は、アンテナAnt 2を介して基地局20へ信号Txを送信し(ステップ ST7)、ステップST4の処理を再開する。

 基地局20は、無線通信端末10のアンテナAnt2 ら信号Txを受信し(ステップST9)、ステップST3 処理を再開する。
 ステップST6~ST7およびST9の動作は、たとえば 図3に図示する、時刻t5における動作に対応し ている。

 一方、制御部14が、受信エラーレートが 定の閾値以下であるものと判断した場合(NO) アンテナAnt1が維持され、無線通信端末10の 信部12は、アンテナAnt1を介して基地局20へ 号Txを送信し(ステップST8)、ステップST4の処 を再開する。

 基地局20は、無線通信端末10のアンテナAnt 1から信号Txを受信し(ステップST9)、ステップS T3の処理を再開する。ステップST8およびステ プST9の動作は、たとえば図3の時刻t3におけ 動作に対応している。

 以上説明したように、本実施形態に係る 線通信端末10は、受信信号の状態が所定の 件内にない場合、次の信号送信時に選択中 アンテナを他方のアンテナに切り替える。 地局20は、無線通信端末10が選択したアンテ に対して信号を送信する。

 すなわち、基地局20が送信信号を送信す 対象のアンテナと、無線通信端末10が基地局 20から受信信号を受信するアンテナとが一致 る。その結果、無線通信端末10がアンテナ 切り替えるタイミングと、基地局20のアダプ ティブアレイアンテナの指向性との間に不整 合が生じない。

 このため、無線通信端末10は、基地局20か ら信号を受信するときに、切り替えたアンテ ナの受信レベルを精度良く測定することがで きる。無線通信端末10は、アダプティブアレ アンテナを有する基地局20と円滑に通信す ことができる。通信の品質が向上するとい 利益を得ることもできる。

 無線通信端末等に本発明を採用した場合 通信品質の向上について、具体例を挙げる

 たとえば無線通信端末10と、一般的な2系 のアンテナを有するダイバーシティ方式の 線通信端末(無線通信端末Aとする)との受信 ラーレートの測定が行われた。本無線通信 末10は、2つの内蔵アンテナを有するものと 、一般的なダイバーシティ方式の無線通信 末は、内蔵アンテナとロッドアンテナを有 るものとする。この測定結果について述べ 。

 無線通信端末10および無線通信端末Aを所 のルートに沿い、一つの基地局の近傍から の基地局と通信が可能な地点まで移動する とによって、それぞれの無線通信端末の受 エラーレートが測定された。

 この結果、内蔵アンテナ使用時の方がロ ドアンテナ使用時より受信エラーレートが くなる傾向があるにもかかわらず、無線通 端末10の受信エラーレートは、少なくとも 線通信端末Aのものと同程度にまで抑えるこ ができた。この測定結果により、本発明の 果が実証されたと言える。

 本実施形態によれば、基地局からの信号 信が可能な受信エリアが広がる利点がある

 アンテナを切り替える一連の動作(たとえ ば図4に示すステップST4~ST8)は、ソフトウェア によって実行することができるため、本発明 を無線通信端末等に容易に適用することがで きる。

 受信信号の状態の判断(図4に示すステッ ST5)について、受信エラーレートである場合 ついて説明を行ったが、受信レベルの大小 よって受信信号の状態を判断することもで る。

 この場合、制御部14は、選択中のアンテ の受信レベルを監視し、受信レベルの高低 所定の条件内にあるか否かを判断する。受 レベルとは、たとえば、受信電界強度を意 する。受信レベルが低いほど音声や画像に イズが混入しやすい。

 受信レベルが所定の閾値以下の場合、制 部14は、選択中のアンテナを他方のアンテ に切り替えるように切り替え信号SWを切り替 え回路11に出力する。切り替え回路11は、制 部14からの切り替え信号SWにより、選択中の ンテナを他方のアンテナに切り替える。受 レベルが所定の閾値を以上の場合、制御部1 4は、選択中のアンテナを維持する。

 本実施形態では、2本のアンテナを有する ダイバーシティ方式の無線通信端末を例示し たが、アンテナの本数はたとえば4本など、 数のアンテナを有していてもよい。

 この場合、制御部14は、複数のアンテナ 内から最も受信信号の状態のよいアンテナ 選択する。切り替え回路11は、制御部14から 切り替え信号SWにより、選択中のアンテナ 最も受信信号の状態のよいアンテナに切り える。

 本実施形態においては、ダイバーシティ 式の無線通信端末を例示したが、本発明は ダイバーシティ方式の無線通信端末に限ら い。本発明は、たとえば、マルチパス障害 選択性フェージング対策にも適用すること できる。

 本発明は、上述したアンテナの切り替え 作を行う、種々の構成の無線通信端末に適 することができる。