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Title:
OPTICAL DISC AND OPTICAL DISC DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/107981
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical disc and an optical disc device in which an image ensuring sufficient contrast when viewed from the label surface side can be drawn from the recording surface side. The optical disc comprises an optical drawing layer (17) formed on the label surface (B) side in order to form an image through thermal change caused by a laser light (28) entering from the recording surface (A) side, a protective layer (18) formed on the label surface (B) side of the optical drawing layer (17) in order to protect the optical drawing layer (17), while ensuring visibility of the image from the label surface (B) side, a reflective layer (16) formed on the recording surface (A) side of the optical drawing layer (17) in order to reflect the laser light (28), and a substrate (15) for supporting the reflective layer (16), the protective layer (18) and the optical drawing layer (17).

Inventors:
KURODA KAZUO (JP)
MURAMATSU EIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/054440
Publication Date:
September 12, 2008
Filing Date:
March 07, 2007
Export Citation:
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Assignee:
PIONEER CORP (JP)
KURODA KAZUO (JP)
MURAMATSU EIJI (JP)
International Classes:
G11B7/24035; G11B7/24041; G11B7/24062; G11B7/24094; G11B7/24097
Foreign References:
JP2007035194A2007-02-08
JP2006228354A2006-08-31
JP2006196062A2006-07-27
JP2003276337A2003-09-30
JP2005317198A2005-11-10
JP2002025112A2002-01-25
JP2003051118A2003-02-21
JP2006318620A2006-11-24
JP2005196917A2005-07-21
JP2006172550A2006-06-29
Attorney, Agent or Firm:
OCHIAI, Minoru (Itopia-Hashimoto Building11-9, Iwamotocho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 32, JP)
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Claims:
 レーベル面側に形成され、記録面側から入射したレーザ光により感熱変化して画像が形成される光描画層と、
 前記光描画層の前記レーベル面側に形成され、前記光描画層を保護すると共に前記画像を前記レーベル面側から可視可能な保護層と、
 前記光描画層の前記記録面側に形成され前記レーザ光を反射する反射層と、
 前記反射層、前記保護層および前記光描画層を支持する基板と、を備えたことを特徴とする光ディスク。
 前記光描画層は、ガイドトラックを有していることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記基板の前記記録面側に積層した貼合せ基板と、
 前記貼合せ基板の貼合せ側に形成した情報記録層と、更に備え、
 前記情報記録層は、波長選択透過反射膜を有していることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記基板の前記記録面側に形成した情報記録層、更に備え、
 前記情報記録層は、波長選択透過反射膜を有していることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記反射層、前記保護層および前記光描画層が、データ領域以外の領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記光描画層は、金属粒子を混合した感熱変化材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記保護層が、印刷装置により印刷可能な印刷層を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 前記保護層が、印刷装置により印刷可能な印刷層を兼ねており、
 前記光描画層の非描画時の色彩は、白色系であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
 請求項1に記載の光ディスクを導入し、前記情報記録層にレーザ光を照射し情報を記録および/または再生すると共に、前記光描画層にレーザ光を照射して前記画像を描画することを特徴とする光ディスク装置。
 前記情報記録層に照射する前記レーザ光と、前記光描画層に照射する前記レーザ光とは、波長が異なることを特徴とする請求項9に記載の光ディスク装置。
 請求項2に記載の光ディスクを導入し、前記情報記録層にレーザ光を照射し情報を記録および/または再生すると共に、前記ガイドトラックに基づいて、前記光描画層にレーザ光を照射して前記画像を描画することを特徴とする光ディスク装置。
Description:
光ディスクおよび光ディスク装

 本発明は、レーベル面側に、記録面側か のレーザ光により画像形成可能な光描画層 形成した光ディスクおよび光ディスク装置 関するものである。

 従来のレーザ光によりレーベル面に描画可 な光ディスクは、記録面側から第1の基板、 情報記録層、反射層、接着剤層、第2の基板 画像記録層、保護層を積層して構成されて る(例えば、特許文献1)。この場合、DVD(Digital  Versatile Disc)用のレーザ光により情報記録層 でトラッキングを行ないながら、CD(Compact Dis c)用のレーザ光により画像記録層に、レーベ 面側から可視可能な可視画像を描画するよ になっている。また、反射層は、波長選択 透過反射膜で構成されており、CD用のレー 光を透過するようになっている。

特開2005-196917号公報

 このような、従来の光ディスクでは、情報 録層でトラッキングを行いながら画像記録 に描画を行うため、トラッキング用のレー 光を情報記録層にフォーカスさせなければ らない。その際、情報記録層と描画層とが 間していると、情報記録層にフォーカスし レーザ光が、描画層ではデフォーカスされ しまう可能性がある。そのため、情報記録 にレーザ光をフォーカスさせた状態でも、 画層に照射するレーザ光で十分な熱量を得 れる程度にフォーカス可能にするには情報 録層と描画層とが十分に近接していなけれ ならない。しかし、情報記録装置と描画層 近接していると、情報記録層に情報を記録 る際に発生する熱が描画層へ伝わり、描画 の色素に影響を与えて既に描かれた画像等 上書きしてしまう可能性があった。
 さらにDVD用のトラックピッチは0.74ミクロン に対して、CDは1.6ミクロンでDVDのトラックピ チでトラッキングをかけて、CDのビームで 画すると重ね書きが生じてしまい、デフォ カスと相まってパワー制御が複雑困難にな 。またCDの太いビームがあるにもかかわらず 、DVDでトラッキングをかけると、重ね書きす るために時間がそれだけ余計にかかるという 欠点がある。

 本発明は、レーベル面側からの視認に対 十分なコントラストを得られる画像を、記 面側からレーザ光により描画可能であると に、描画層と情報記録層とを十分に離間配 可能な光ディスクおよび光ディスク装置を 供することをその課題としている。

 本発明の光ディスクは、レーベル面側に 成され、記録面側から入射したレーザ光に り感熱変化して画像が形成される光描画層 、光描画層のレーベル面側に形成され、光 画層を保護すると共に画像をレーベル面側 ら可視可能な保護層と、光描画層の記録面 に形成されレーザ光を反射する反射層と、 射層、保護層および光描画層を支持する基 と、を備えたことを特徴とする。

 この構成によれば、光描画層の記録面側 反射層を備えているため、光描画層の地色 係わらず、光描画層に描画された画像に十 なコントラストを持たせることができる。 た、光描画層が光吸収性の低いもので構成 れていても、光スポットにより反射層が加 され光描画層に伝熱(固体間の伝熱)させる とで、光描画層を適切に感熱変化させるこ ができる。なお、光描画層の感熱変化材料 しては、ロイコ染料/長鎖型顕色剤やコレス リック液晶(カラー)等を用いることが好ま い。

 この場合、光描画層は、ガイドトラック 有していることが、好ましい。

 この構成によれば、ガイドトラックを描 のためのトラッキングおよびフォーカシン 用として用いれば、精度よく描画を行うこ ができることは元より、ガイドトラック内 感熱変化材料を感熱変化させることにより 画線ににじみ(ぼやけ)等のない鮮明な描画 行なうことができる。

 この場合、基板の記録面側に積層した貼 せ基板と、貼合せ基板の貼合せ側に形成し 情報記録層と、更に備え、情報記録層は、 長選択透過反射膜を有していることが、好 しい。

 同様に、基板の記録面側に形成した情報 録層、更に備え、情報記録層は、波長選択 過反射膜を有していることが、好ましい。

 これらの構成によれば、光描画層と情報 録層とが重なって形成されていても、情報 録層に対する記録・再生に用いるレーザ光 、波長の異なるレーザ光を用いることによ 、光描画層への描画を適切に行なうことが きる。例えば、DVD-R(650nm)であれば、CD用の ーザ光(780nm)により描画が可能となり、Blu-ray  Disc(405nm)であれば、DVD用のレーザ光(650nm)やC D用のレーザ光(780nm)により描画が可能となる

 この場合、反射層、保護層および光描画 が、データ領域以外の領域に形成されてい ことが、好ましい。

 この構成によれば、記録・再生のための 報記録層等と光描画層とが重なることがな ため、情報記録層(や反射層)等に一切の影 を与えることなく、光描画層に描画を行な ことができる。

 この場合、光描画層は、金属粒子を混合 た感熱変化材料で構成されていることが、 ましい。

 この構成によれば、反射層から光描画層 の伝熱が円滑に行われるため、光描画層の 熱変化を促進させることができる。

 この場合、保護層が、印刷装置により印 可能な印刷層を兼ねていることが、好まし 。

 この構成によれば、光描画層への光描画 他、保護層への印刷装置による描画が可能 なり、ユーザはいずれかの描画形態を選択 ることができる。これにより、レーベル面 から視認可能な描画形態の自由度を高める とができる。

 同様に、保護層が、印刷装置により印刷 能な印刷層を兼ねており、光描画層の非描 時の色彩は、白色系であることが好ましい

 この構成によれば、保護層に印刷された 画結果に対し、その下地色となる光描画層 白色系となるため、印刷装置により印刷に っても、十分なコントラストを有する描画 果を得ることができる。

 本発明の光ディスク装置は、上記した光 ィスクを導入し、情報記録層にレーザ光を 射し情報を記録および/または再生すると共 に、光描画層にレーザ光を照射して画像を描 画することを特徴とする。

 この構成によれば、記録・再生用のレー 光、光ディスクの駆動系および制御系を活 して、光ディスクに対し、レーベル面側か 視認可能な任意の画像を形成することがで る。

 この場合、情報記録層に照射するレーザ と、光描画層に照射するレーザ光とは、波 が異なることが、好ましい。

 この構成によれば、光ディスクに対する 録・再生と描画(画像形成)とを、相互の影 を極力排除した状態で実行することができ 。

 本発明の他の光ディスク装置は、上記し 光ディスクを導入し、情報記録層にレーザ を照射し情報を記録および/または再生する と共に、ガイドトラックに基づいて、光描画 層にレーザ光を照射して画像を描画すること が、好ましい。

 この構成によれば、高い描画精度であっ 且つ高い描画品質の画像を得ることができ 。

実施形態に係る光ディスク装置のブロ ク図である。 実施形態に係る光ディスク(DVD-R)の模式 的断面図である。 描画用ガイドトラック廻りの部分拡大 視図である。 描画用ガイドトラック廻りの拡大断面 である。 第1実施形態の変形例に係る光ディスク (DVD-R)の模式的断面図である。 第1実施形態の変形例に係る描画用ガイ ドトラック廻りの部分拡大斜視図である。 第2実施形態に係る光ディスク(Blu-ray Di sc)の模式的断面図である。 第3実施形態に係る光ディスク(DVD-R)の 式的断面図である。

符号の説明

  1 光ディスク装置          2 光ピッ クアップ
 11 第1基板            12 情報記録層
 13 第1反射層           15 第2基板
 16 第2反射層           17 光描画層
 18 保護層             24 描画用ガイ ドトラック
 25 画像形成層           27 DVD用レー 光
 28 CD用レーザ光         31 凹部
 32 平坦部             33 ランド
 41 情報記録層           42 第1反射層
 43 基板              44 第2反射層
 45 光描画層            46 保護層
 54 描画用ガイドトラック      57 Blu-ray Disc用レーザ光
 61 データ領域           62 クランプ 域
  A 記録面              B レーベル
  D,Da,Db,Dc 光ディスク

 以下、添付の図面を参照して、本発明の光 ィスクおよび光ディスク装置について説明 る。この光ディスクは、例えばDVD-RやBlu-ray Disc等で構成され、情報を記録・再生するの めの情報記録層を有すると共に、記録した 報のタイトル名やファイナライズ後の「DVD- ROM」表記等を視認可能に描画するための光描 画層を有している。一方、光ディスク装置は 、CDやDVD(Blu-ray
Disc)に対し、記録・再生を行う機能を有して り、この機能を利用して光ディスクの光描 層に所望の画像を描画可能に構成されてい 。

 図1に示すように、光ディスク装置1は、 ディスクDを回転させるスピンドルモータ2と 、光ディスクDにレーザ光を照射する光ピッ アップ3と、光ディスクDからの反射光を検出 する光検出器4と、レーザ光を制御する記録/ 生信号回路5と、光検出器4の検出結果に基 いて、トラッキングエラー信号やフォーカ エラー信号といった制御信号を生成する制 信号処理回路6と、制御信号処理回路6で生成 された制御信号に基づいて、光ピックアップ 3を制御するサーボ制御回路7と、全体を統括 御する統括制御回路8と、を備えている。

 スピンドルモータ2は、光ディスクDを一 の角速度で回転させ(CAV方式)、或いは一定の 線速度で回転させる(CLV方式)。光ピックアッ 3は、記録ビームまたは再生ビームとして機 能するレーザ光を光ディスクDの記録面側か 照射すると共に、記録面側からの反射光を 検出器4に導く。この場合、光ピックアップ3 は、例えばレーザ光源となるCD用半導体レー (波長780nm)、DVD用半導体レーザ(波長650nm)お びBlu-ray Disc用半導体レーザ(波長405nm)を備え ると共に、対物レンズを含む光学系、フォー カスアクチュエータ、トラックアクチュエー タ、受光素子(光検出器4)およびポジションセ ンサ等を備えている(いずれも図示省略)。

 光検出器4は、光ピックアップ3から受光し 反射光を、電気信号(検出信号)に変換し、記 録/再生信号回路5および制御信号処理回路6に 出力する。記録/再生信号回路 5 は、光ディスクDに対する記録時には、記録 号を受け取り、符号化処理や変調処理を施 て光ピックアップ3に出力する。また、記録/ 再生信号回路5は、光ディスクDに対する再生 には、光検出器4から入力した検出信号に対 し、符号化処理やD/A変換処理等を施し、再生 信号として図外の映像出力部や音声出力部に 出力する。

 制御信号処理回路6は、光検出器4から検 信号を受け取り、トラッキングサーボやフ ーカスサーボ等のための制御信号を生成し サーボ制御回路7および統括制御回路8に出力 する。サーボ制御回路7は、制御信号処理回 6から入力したトラッキングエラー信号やフ ーカスエラー信号等に基づいて、スピンド モータ2および光ピックアップ3を制御する めの駆動制御信号を生成し、スピンドルモ タ2および光ピックアップ3に出力する。統括 制御回路8は、CPUを備え、予め用意されたプ グラムに基づいて、各構成装置の総合的な 御を行う。

 そして、光ディスクDへの記録においては 、光検出器4からの検出信号から生成したト ッキングエラー信号に基づいてトラッキン を行いつつ、強いレーザパワーのビーム(記 ビーム)で情報記録層12にマークを形成する とで記録を行なう。また、光ディスクDの再 生においては、弱いレーザパワーのビーム( 生ビーム)を光ディスクDに照射すると共に、 その反射光を光検出器4で検出し、その検出 号に基づいて記録されている情報を読み取 再生を行う。

 一方、図2に示すように、DVD-Rで構成した ディスクDaは、記録面A側から順に、第1基板 (貼合せ基板)11、情報記録層12、第1反射層13、 接着層14、第2基板(基板)15、第2反射層16、光 画層17、保護層18を積層して構成されている 第2基板(基板)15は、情報記録層12に情報を記 録する際に発生する熱が光描画層17に影響を えない程度の厚さを有していることが好ま い。また、情報記録層12には、記録/再生用 イドトラック21が形成されており、情報記 層12および第1反射層13により、DVD用半導体レ ーザによる記録・再生のためのDVD層22が構成 れている。同様に、光描画層17には、描画 ガイドトラック24が形成されており、第2反 層16、光描画層17および保護層18により、CD用 半導体レーザによる描画のための画像形成層 25が構成されている。なお、DVD層22は、2層(複 層)としてもよい。

 第1基板11は、ポリカーボネート等で構成 れている。情報記録層12は、有機色素材料 ら成り、DVD用レーザ光27が照射されることに より、変質していわゆるピットが形成される 。また、記録/再生用ガイドトラック21は、光 ピックアップ3から照射されるDVD用レーザ光(6 50nm)27をトラッキングさせる。第1反射層13は 波長選択透過反射膜で構成された金属膜等 ら成り、第1基板11および情報記録層12を透過 したDVD用レーザ光27を反射する一方、CD用レ ザ光(780nm)28を透過する。

 同様に、第2基板15は、ポリカーボネート で構成されている。第2反射層15は、金、銀 アルミニウム等の金属膜から成り、第1基板 11、情報記録層12、第1反射層13、接着層14およ び第2基板15を透過したCD用レーザ光28を反射 ると共に、レーベル面B側から保護層18およ 光描画層17を透過した可視光を反射する。光 描画層17は、記録面A側からのCD用レーザ光28 より感熱変化(熱変色)して画像が形成される ものであり、例えばロイコ染料/長鎖型顕色 やコレステリック液晶(カラー画像)等の感熱 変化材料で構成されている。この場合、吸熱 性(光吸収性)を高めるべく感熱変化材料に金 粒子を混合することが、好ましい。また、 画用ガイドトラック24は、光ピックアップ3 ら照射されるCD用レーザ光28をトラッキング させる。

 保護層18は、光描画層17を保護すると共に 透明或いは透光性の保護材料から成り、光描 画層17に形成した画像をレーベル面B側から可 視可能に構成されている。また、保護層18は インク保持力を有する印刷層を兼ねており その表面に専用のプリンタ(印刷装置)によ 印刷が行えるようになっている。すなわち 実施形態の光ディスクCaでは、光描画層17に し記録面A側からCD用レーザ光28による描画 可能であると共に、保護層18にレーベル面B からプリンタ(例えばインクジェットプリン )による描画が可能に構成されている。なお 、プリンタによる描画結果の視認性を高める べく、光描画層17の色彩を白色系とすること 好ましい。また、言うまでもないが、CD用 ーザ光28ではいわゆる鏡文字が描画され、プ リンタでは正像文字が描画される。

 図3および図4に示すように、描画用ガイ トラック24は、ガイド方向(延在方向)に断続 るように、すなわち凹部31と平坦部32とがガ イド方向に交互に且つ連続して形成されてい る。第2基板15の表面は、多数の凹部31と多数 平坦部32とランド部33とから成り、この上に 膜状の第2反射層16が形成されるが、図4(a)に すように、光描画層17の感熱変化材料をこの 多数の凹部31にのみ成膜するようにしてもよ し、図4(b)に示すように、光描画層17の感熱 化材料をこの多数の凹部31と共に多数の平 部32およびランド部33に成膜するようにして よい。

 描画動作は、CD用レーザ光28を描画用ガイ ドトラック24にトラッキングさせながら、描 データに基づいてCD用レーザ光28を光描画層 (第2反射層16)17の所望の位置に照射して行な れる。すなわち、第1基板11、情報記録層12及 び第1反射層13を透過させて、光描画層17の描 用ガイドトラック24に照射したCD用レーザ光 28の反射光を、上記の光検出器4により検出す る。そして、この検出信号に基づいて制御信 号処理回路6により生成したトラッキングサ ボの制御信号により、サーボ制御回路7がト ッキングエラー信号に基づいて、図示しな レンズアクチュエータにより対物レンズを かしてトラッキングを行なう。これにより CD用レーザ光28は、描画用ガイドトラック24 精度良くトラッキング可能であると共に、 望の位置においてレーザパワーを変化させ 描画を行なうことができるのである。光描 層17へのCD用レーザ光28の照射は、例えばCD レーザ光28のレーザパワーの強弱と感熱変化 材料の色変化との関係を表した制御テーブル に基づいて、光ディスク上の所望の位置に対 して感熱変化材料に色変化をもたらすレーザ パワーでレーザ光を照射することで描画を行 うようにする。描画データに基づいてレーザ を照射すべき光描画層17上の位置は、例えば 画用ガイドトラック24にプリピットなどに って予め設けられているアドレス情報など 基づいて求めることが出来る。このように て、CD用レーザ光28の光スポットによる光描 層17の加熱部分が熱変色することで、描画 行なわれる。より具体的には、CD用レーザ光 28は、第2反射層16にスポッティングされ、こ により第2反射層16が加熱され、この第2反射 層16から伝熱された光描画層17の加熱部分が 変色することとなる。

 同図(a)の構造では、各凹部31内の光描画 17の感熱変化材料が熱変色することになるた め、多数の凹部31を画像におけるピクセル的 機能させることができる。このため、コン ラスト(濃度)はやや落ちるものの、画線に じみ(ぼやけ)等のない鮮明な描画を形成する ことができる。一方、同図(b)の構造では、各 凹部31内に限らず平坦部32およびランド部33に おいても光描画層17の感熱変化材料が熱変色 ることになるため、十分なコントラストの 像を得ることができる。また、各凹部31の 々に、異なる発色が可能な感熱変化材料を 膜しておきことで、複数色での描画を可能 することができる。同様にトラック単位や 所定アドレスで異なる発色が可能な感熱変 材料を成膜したりすることでも同様の効果 得ることができる。

 また、描画用ガイドトラック24によりト ッキング信号の他、その凹部31と平坦部32と より光描画層17のアドレス信号を取得する とが可能である。従って、CD用レーザ光28に る光描画層17への描画は、例えば画像デー がビットマップ形式である場合には、この 像データを極座標形式のデータに変換し、 ディスク盤面上の実際の位置と、光描画層17 のアドレスで示される位置との関係に基づき 描画位置を定めればよい。なお、描画に際し 、予め光ディスクDaに表記されている「DVD-R の文字が位置認識可能であれば(もしくは「D VD-R」の文字が既知の位置に描かれているの あれば)、ファイナライズ後の光ディスクの DVD-R」の表記の後ろに「OM」を描画し、表記 を「DVD-ROM」に変えることも可能である。こ により、何も記録されていないDVD-Rディスク に情報を記録した後に、DVD-ROMディスクのよ に表示することが出来る。

 以上のように、本実施形態によれば、光 画層17の記録面A側に第2反射層16を備えてい ため、光描画層17に描画された画像に十分 コントラストを持たせることができる。す わち、第2反射層16により、レーベル面B側か 見て鮮明な画像を描画することができる。 た、記録面A側から照射したCD用レーザ光28 より第2反射層16を加熱し、さらに光描画層17 に伝熱(固体間の伝熱)させることで、光描画 17を適切に感熱変化させることができる。 た、描画用ガイドトラック24を設けたことに より、光描画層17を所望の位置に正確に描画 ることができる。従って、情報記録層12に けられた記録/再生用ガイドトラック21を利 することなく描画が可能であり、光描画層17 と情報記録層12とを十分に離間させて構成す ことができる。

 なお、上記の第1実施形態の変形例として 、第2反射層16を光描画層17と保護層18との間 形成してもよい(図5参照)。この場合の第2反 層16は、可視光を透過可能に構成されてい ことが、好ましい。これにより、描画用ガ ドトラック24を描画のためのトラッキング用 およびフォーカシング用とし用いる場合に、 十分な反射光を得ることができ、且つ光描画 層17の熱変化材料を直接加熱することができ 描画用のレーザパワーを小さくすることが きる。また、描画結果の視認性を損なうこ がない。一方、描画用ガイドトラック24を 記録/再生用ガイドトラック21と同様に連続 な溝状に形成してもよい(図6参照)。また、 画用ガイドトラック24でトラッキングしなが ら光描画層17に描画が可能である。従って、 報記録層12に設けられた記録/再生用ガイド ラック21を利用することなく描画が可能で り、光描画層17と情報記録層12とを十分に離 させて構成することができる。

 次に、図7を参照して、Blu-ray Discで構成し 光ディスクDbの第2実施形態につき、主に第1 施形態と異なる部分について説明する。こ 光ディスクDbは、記録面A側から順に、情報 録層41、第1反射層42、基板43、第2反射層44、 光描画層45、保護層46を積層して構成されて る(記録面A側の保護層は省略)。情報記録層41 には記録/再生用ガイドトラック51が形成され ており、第1反射層42および情報記録層41によ 、Blu-ray
Disc用半導体レーザによる記録・再生のため Blu-ray Disc層52が構成されている。一方、第1 施形態と同様に、光描画層45には描画用ガ ドトラック54が形成されており、第2反射層44 、光描画層45および保護層46により、CD用半導 体レーザによる描画のための画像形成層55が 成されている。

 この場合も、第1反射層42は、波長選択透過 射膜で構成され、情報記録層41を透過したBl u-ray
Disc用レーザ光(405nm)57を反射する一方、CD用レ ーザ光(780nm)28を透過する。そして、描画動作 は、CD用レーザ光28を描画用ガイドトラック54 にトラッキングさせながら、描画データに基 づいてCD用レーザ光28を光描画層(第2反射層44) 45に照射して行なわれる。

 このように、光ディスクDbがBlu-ray Discで っても、第2反射層44により、レーベル面B側 から見て鮮明な画像を描画することができる 。また、光描画層45と情報記録層41とを十分 離間させて構成することができる。

 次に、図8を参照して、DVD-Rで構成した光 ィスクDcの第3実施形態につき、主に第1実施 形態と異なる部分について説明する。この実 施形態では、画像形成層25が、データ領域61 外の領域、例えばクランプ領域62に形成され ている。すなわち、光ディスクDcのデータ領 61には、情報記録層12および第1反射層13を有 するDVD層22が構成され、クランプ領域62には 第2反射層16および光描画層(保護層16)17を有 る画像形成層25が構成されている。

 また、第1実施形態と同様に、情報記録層 12には、データ領域61に位置して記録/再生用 イドトラック21が形成される一方、光描画 17には、クランプ領域62に位置して描画用ガ ドトラック24が形成されている。そして、 画動作は、CD用レーザ光28を描画用ガイドト ック24にトラッキングさせながら、描画デ タに基づいてCD用レーザ光28を光描画層(第2 射層16)17に照射して行なわれる。なお、画像 形成層を、上記のDVD層と同一の積層位置に形 成するようにしてもよい。

 このように、記録・再生のためのDVD層22 、光描画層17を有する画像形成層25とが重な ことがないため、情報記録層12や第1反射層1 3等に一切の影響を与えることなく、光描画 17に描画を行なうことができる。なお、上記 第3実施形態の構成は、Blu-ray Discにも適用可 である。




 
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