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Title:
OPTICAL LAYERED BODY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175208
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an optical layered body in which optical defects are not prone to occur when the optical layered body is used in a display or other optical device. A layered body (101) is provided with a flexible glass film (10) having a thickness of 150 µm or less and a resin film (20) affixed on the glass film via an adhesive layer (50). The number of foreign bodies 100 µm or larger in the adhesive layer is preferably no more than 10/m2. When foreign bodies protrude from the surface of the adhesive layer (50), the height or inclination angle of protrusions is preferably small.

Inventors:
INAGAKI JUNICHI (JP)
MURASHIGE TAKESHI (JP)
KANNO TOSHIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006031
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 17, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NITTO DENKO CORP (JP)
International Classes:
G02B5/30
Domestic Patent References:
WO2018221374A12018-12-06
Foreign References:
JP2013123833A2013-06-24
JP2008265167A2008-11-06
JP2009057557A2009-03-19
JP2017024177A2017-02-02
JP2017024177A2017-02-02
US5523863A1996-06-04
US6049428A2000-04-11
Other References:
See also references of EP 3923044A4
Attorney, Agent or Firm:
SHINTAKU, Masato (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175208 24 卩(:171? 2020 /006031

請求の範囲

[請求項 1 ] 厚み 1 5〇 以下の可撓性を有するガラスフィルムと、 樹脂フィ ルムとが積層された光学積層体であって、

前記ガラスフィルムは第一主面と第二主面を有し、

前記ガラスフィルムの第一主面上に、 接着剤層を介して前記樹脂フ ィルムが貼り合わせられており、

前記接着剤層における 1 0〇 以上の異物の数が 1 0個/ 2以 下である、 光学積層体。

[請求項 2] 前記接着剤層における 5 以上 1 0 0 未満の異物の数が 1 3

0 0個/ 2以下である、 請求項 1 に記載の光学積層体。

[請求項 3] 前記接着剤層における 1 0 0 以上の異物の中で、 接着剤層との 屈折率差が〇. 0 2を超える異物の数が、 5個/ 2以下である、 請 求項 1 または 2に記載の光学積層体。

[請求項 4] 厚み 1 5〇 以下の可撓性を有するガラスフィルムと、 樹脂フィ ルムとが積層された光学積層体であって、

前記ガラスフィルムは第一主面と第二主面を有し、

前記ガラスフィルムの第一主面上に、 接着剤層を介して前記樹脂フ ィルムが貼り合わせられており、

前記接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出部の高さが 7 以上の異物の数が、 1 0個/ 2以下である、 光学積層体。

[請求項 5] 厚み 1 5〇 以下の可撓性を有するガラスフィルムと、 樹脂フィ ルムとが積層された光学積層体であって、

前記ガラスフィルムは第一主面と第二主面を有し、

前記ガラスフィルムの第一主面上に、 接着剤層を介して前記樹脂フ ィルムが貼り合わせられており、

前記接着剤層の樹脂フイルム側の表面からの突出部の傾斜角が 1 〇 以上の異物の数が、 1 0個/ 2以下である光学積層体。

[請求項 6] 厚み 1 5〇 以下の可撓性を有するガラスフィルムと、 樹脂フイ \¥0 2020/175208 25 卩(:171? 2020 /006031

ルムとが積層された光学積層体であって、

前記ガラスフィルムは第一主面と第二主面を有し、 前記ガラスフィルムの第一主面上に、 接着剤層を介して前記樹脂フ ィルムが貼り合わせられており、

前記接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出部の高さが 7 以上または傾斜角が 1 0 ° 以上の異物の数が、 1 0個/ 2以下であ る光学積層体。

[請求項 7] 前記樹脂フィルムとして偏光子を含む、 請求項 1〜 6のいずれか 1 項に記載の光学積層体。

[請求項 8] 前記ガラスフィルムの第一主面上に、 前記接着剤層を介して透明樹 脂フィルムが貼り合わせられており、 前記透明樹脂フィルム上に偏光 子が貼り合わせられている、 請求項 6に記載の光学積層体。

Description:
\¥0 2020/175208 1 卩(:17 2020 /006031 明 細 書

発明の名称 : 光学積層体

技術分野

[0001 ] 本発明は、 可撓性のガラスフィルムと樹脂フィルムとが 積層された光学積 層体に関する。

背景技術

[0002] 表示装置、 照明装置、 太陽電池等の光デバイスは、 軽量、 薄型化が進んで いる。 これらの要求を満たすために、 ガラス材料からプラスチック材料への 置き換えも進んでいるが、 プラスチック材料は、 ガラスのような高い耐衝撃 性および光沢性 (グレァ感) を実現することは困難である。

[0003] そこで、 ガラスの利点を活かしつつ、 デバイスの軽量化および薄型化を図 るために、 可撓性を有する薄ガラスフィルムを用いるこ とが提案されている 。 特許文献 1では、 ガラスフィルムと偏光板とを接着剤層を介し て貼り合わ せた光学積層体が提案されている。 可撓性を有するガラスフィルムを用いた 光学積層体は、 口ールトウーロールプロセスにも適用可能で あるため、 デバ イスの薄型化および軽量化に加えて、 デバイスやその構成部材の生産性向上 や低コスト化も期待できる。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 1 7 - 2 4 1 7 7号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] ガラスフィルムを用いた光学積層体は、 ラボレベルでは実用化されている が、 口 _ ルトウ _ _ ルプロセスによる童産品の実用化には至 っておらず、 量産上の課題は明らかとなっていない。 本発明者らが上記特許文献 1 に記載 の光学積層体を口ールトウーロールプロセス により作製し、 表示装置に適用 したところ、 光学的な欠点が多数存在することが判明した 。 \¥0 2020/175208 2 卩(:17 2020 /006031

[0006] 上記に鑑み、 本発明は光学的な欠点の少ない光学積層体の 提供を目的とす る。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の光学積層体は、 厚み 1 5〇 以下の可撓性を有するガラスフィ ルムと、 ガラスフィルムの第一主面上に接着剤層を介 して貼り合わせられた 樹脂フィルムとを備える。 光学積層体は、 樹脂フィルムとして偏光子を含ん でいてもよい。

[0008] 光学積層体の一形態では、 接着剤層における 1 〇 0 以上の異物の数が

1 〇個/ 2 以下である。 接着剤層における 5 〇!以上 1 0 0 未満の異物 の数は 1 3 0 0個/ 2 以下が好ましい。

[0009] 接着剤層における異物は、 接着剤層との屈折率差が小さいことが好まし い 。 接着剤層における 1 0 0 以上の異物の中で、 接着剤層との屈折率差が 〇. 0 2を超える異物の数は、 5個/ 2 以下が好ましい。

[0010] 光学積層体の他の形態では、 樹脂フィルムの表面において、 接着剤層中の 異物に起因して形成された凸部の高さおよび /または傾斜角が小さいことが 好ましい。 樹脂フィルム表面の凸部の高さおよび/また 傾斜角を小さくす るためには、 接着剤層の樹脂フィルム側表面に突出してい る異物の突出高さ および突出部の傾斜角が小さいことが好まし い。

[001 1 ] 接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出 部の高さが 7 以上の異物 の数は、 1 0個/ 2 以下が好ましい。 より好ましくは、 接着剤層の樹脂フィ ルム側の表面の突出部の高さが 5 以上の異物の数は 1 0個/ 2 以下であ る。

[0012] 接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出 部の傾斜角が 1 0 ° 以上の異 物の数は、 1 〇個/ 2 以下が好ましい。 より好ましくは、 接着剤層の樹脂フ ィルム側の表面の突出部の傾斜角が 3 ° 以上の異物の数は 1 0個/ 2 以下で ある。

[0013] 接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出 部の高さが 7 以上または 傾斜角が 1 0 ° 以上の異物の数は、 1 0個/ 2 以下が好ましい。 より好まし \¥0 2020/175208 3 卩(:171? 2020 /006031

くは、 接着剤層の樹脂フィルム側の表面からの突出 部の高さが 5 以上ま たは傾斜角が 3 ° 以上の異物の数は 1 0個/ 2 以下である。

発明の効果

[0014] 本発明の光学積層体は、 ガラスフィルムと樹脂フィルムとの間の異物 欠陥 が少ない。 そのため、 光学的な欠点が少なく、 光デバイス等の形成に使用し た際に、 高い歩留まりを実現できる。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]光学積層体の積層構成例を示す断面図で る。

[図 2]接着剤層中の異物に起因して樹脂フィル の表面に形成された凸部を示 す模式図である。

[図 3]突出部の傾斜角 0の算出方法の説明図である。

[図 4] は接着剤層に含まれる異物の光学顕微鏡写真 であり、 巳は接着剤層の 表面から突出した異物およびその近傍の三次 元表面形状である。

発明を実施するための形態

[0016] 本発明の光学積層体は、 ガラスフィルムの _ 方の面に、 樹脂フィルムを備 える。 ガラスフィルムと樹脂フィルムとは、 接着剤層を介して貼り合わせら れている。

[0017] 図 1は、 光学積層体の積層構成例を示す断面図であり 、 ガラスフィルム 1

0の一方の面 (第一主面) に、 接着剤層 5 0を介して透明樹脂フィルム 2 0 が貼り合わせられ、 透明樹脂フィルム 2 0に偏光子 3 0が貼り合わせられて いる。 透明樹脂フィルム 2 0および偏光子 3 0は、 いずれも樹脂フィルムに 該当する。 図 1 に示す光学積層体 1 〇 1は、 偏光子 3 0上に粘着剤層 8 0を 備え、 粘着剤層 8 0の表面にはセパレータ _ 9 1が仮着されている。 ガラス フィルム 1 0の他方の面 (第二主面) には表面保護フィルム 9 2が仮着され ている。

[0018] <ガラスフィルム>

ガラスフィルム 1 0は、 可撓性を有するシート状のガラス材料である 。 ガ ラスフィルム 1 0を構成するガラス材料としては、 ソーダ石灰ガラス、 ホウ \¥0 2020/175208 4 卩(:171? 2020 /006031

酸ガラス、 アルミノ珪酸ガラス、 石英ガラス等が挙げられる。 ガラス材料の アルカリ金属成分 (例えば、 N 3 2 0 , < 2 〇、 1- 丨 2 〇) の含有量は、 1 5重 量%以下が好ましく、 1 0重量%以下がより好ましい。

[0019] 可撓性を持たせるために、 ガラスフィルム 1 0の厚みは 1 5〇 以下が 好ましく、 1 2〇 以下がより好ましく、 1 0 0 以下がさらに好まし い。 強度を持たせるために、 ガラスフィルムの厚みは 1 〇 以上が好まし く、 2 5 以上がより好ましく、 4〇 以上がさらに好ましく、 5 0 ^

111以上が特に好ましい。 ガラスフィルムの波長 5 5 0 01における光透過率 は、 8 5 %以上が好ましく、 9 0 %以上がより好ましい。 ガラスフィルム 1 0の密度は、 一般的なガラス材料と同様、 2 .

[0020] ガラスフィルム 1 0の形成方法は特に限定されず、 任意の適切な方法が採 用され得る。 例えば、 シリカやアルミナ等の主原料と、 芒硝や酸化アンチモ ン等の消泡剤と、 力ーボン等の還元剤とを含む混合物を、 1 4 0 0〜 1 6 0 〇 ° 〇の温度で溶融し、 シート状に成形した後、 冷却することにより、 ガラス フィルムが作製される。 ガラスをシート状に成形する方法としては、 スロッ トダウンドロー法、 フュージョン法、 フロート法等が挙げられる。

[0021 ] ガラスフィルム 1 0は、 枚葉でもよく長尺状でもよい。 口ールトウーロー ルプロセスへの適用が可能であり、 デバイスやその構成部材 (例えば後述の 光学積層体) の生産性を向上する観点から、 ガラスフィルムは、 長尺状であ ることが好ましい。 ガラスフィルムは可撓性を有しているため、 長尺状のガ ラスフィルムは、 口ール状の卷回体として提供される。 長尺状のガラスフィ ルムの長さは、 1 0 0〇1以上が好ましく、 3 0 0 以上がより好ましく、 5 0 0 以上がさらに好ましい。 長尺状のガラスフィルムの幅は、 例えば 5 0 〜 3 0 0 0 111 111であり、 好ましくは である。

[0022] ガラスフィルム 1 0として、 市販の薄ガラスを用いてもよい。 市販の薄ガ ラスとしては、 コーニング社製 「7 0 5 9」 、 「1 7 3 7」 または 「巳八〇 !_巳 2 0 0 0」 、 旭硝子社製 「八1\1 1 0 0」 、 1\! 1 ~ 1テクノグラス社製 「 八 - 3 5」 、 日本電気硝子社製 「〇八一 1 0」 、 ショッ ト社製 「 0 2 6 3」 ま \¥0 2020/175208 5 卩(:171? 2020 /006031

たは 「八 4 5」 等が挙げられる。

[0023] <樹脂フィルム>

ガラスフィルム 1 0の一方の主面には、 接着剤層 5 0を介して樹脂フィル ムが設けられている。 図 1 に示す光学積層体 1 〇 1では、 樹脂フィルムとし て、 透明樹脂フィルム 2 0が設けられ、 その上に偏光子 3 0が設けられてい る。 ガラスフィルム 1 0と偏光子 3 0との間に透明樹脂フィルム 2 0を配置 することにより、 偏光子 3 0の耐久性が向上する傾向がある。 また、 ガラス フィルム 1 0と偏光子 3 0との間に透明樹脂フィルム 2 0を配置することに より、 ガラスフィルム 1 0の表面からの衝撃に対する耐久性が向上す 傾向 がある。

[0024] 透明樹脂フィルム 2 0の材料は特に限定されない。 偏光子への耐久性付与 や、 光学積層体の耐衝撃性向上等の観点から、 透明樹脂フィルムの材料とし ては、 透明性、 機械的強度、 熱安定性および水分遮断性等に優れる熱可塑 性 樹脂が好ましく用いられる。 このような樹脂材料の具体例としては、 トリア セチルセルロース等のセルロース樹脂、 ポリエステル樹脂、 ポリエーテルス ルホン樹脂、 ポリスルホン樹脂、 ポリカーボネート樹脂、 ポリアミ ド樹脂、 ポリイミ ド樹脂、 ポリオレフィン樹脂、 (メタ) アクリル樹脂、 環状ポリオ レフィン樹脂 (ノルボルネン系樹脂) 、 ポリアリレート樹脂、 ポリスチレン 樹脂、 ポリビニルアルコール樹脂、 およびこれらの混合物が挙げられる。

[0025] 透明樹脂フィルム 2 0の厚みは、 5〜 1 〇〇 が好ましく、 1 0〜 6 0 がより好ましく、 2 0〜 5 0 がさらに好ましい。 透明樹脂フィルム 2 0は光学等方性フィルムであってもよく、 光学異方性フィルムであっても よい。

[0026] 透明樹脂フィルム 2 0の 2 3 °〇におけるヤング率は、 ·! . 5〜 1 0〇 3 が好ましく、 1 . 8〜 9◦ 3がより好ましい。 透明樹脂フィルムの厚みお よびヤング率が上記範囲内であれば、 光学積層体の耐衝撃性が向上する傾向 がある。 透明樹脂フィルム 2 0の 2 5 ° 〇における破壊靭性値は、 ·! . 5〜 1 2 がより好ましい。 破壊靭 \¥0 2020/175208 6 卩(:171? 2020 /006031

性値が上記範囲内である透明樹脂フィルム は、 十分な粘り強さを有するため 、 ガラスフィルムを補強して、 ガラスフィルムの割れやクラックの抑制に寄 与し得る。

[0027] 偏光子 3 0としては、 可視光領域のいずれかの波長で吸収二色性を 示すフ ィルムが用いられる。 偏光子 3 0の単体透過率は、 4 0 %以上が好ましく、 4 1 %以上がより好ましく、 4 2 %以上がさらに好ましく、 4 3 %以上が特 に好ましい。 偏光子 3 0の偏光度は、 9 9 . 8 %以上が好ましく、 9 9 . 9 %以上がより好ましく、 9 9 . 9 5 %以上がさらに好ましい。

[0028] 偏光子 3 0としては、 目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され 得る。

例えば、 ポリビニルアルコール系フィルム、 部分ホルマール化ポリビニルア ルコール系フィルム、 エチレン 酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム 等の親水性高分子フィルムに、 ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着さ せて一軸延伸したもの、 ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩 化ビニ ルの脱塩酸処理物等のポリエン系配向フィル ム等が挙げられる。 また、 米国 特許 5 , 5 2 3 , 8 6 3号等に開示されている二色性物質と液晶性 合物と を含む液晶性組成物を一定方向に配向させた ゲスト ·ホストタイプの偏光子 や、 米国特許 6 , 0 4 9 , 4 2 8号等に開示されているリオトロピック液晶 を一定方向に配向させた巳型偏光子等も用い ることができる。

[0029] これらの偏光子の中でも、 高い偏光度を有することから、 ポリビニルアル コールや、 部分ホルマール化ポリビニルアルコール等の ポリビニルアルコー ル系フィルムに、 ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着さ せて所定方向 に配向させたポリビニルアルコール ( 八) 系偏光子が好ましく用いられ る。 例えば、 八系フィルムに、 ヨウ素染色および延伸を施すことにより 、 系偏光子が得られる。

[0030] 偏光子 3 0の厚みは、 例えば、 1〜 8〇 程度である。 偏光子 3 0の厚 みは 3 以上または 5 以上であってもよい。 偏光子 3 0として、 厚み が 2 5 以下、 好ましくは 1 5 以下、 より好ましくは 1 0 以下の 薄型の偏光子を用いることもできる。 薄型偏光子を用いることにより、 薄型 \¥0 2020/175208 7 卩(:171? 2020 /006031

の光学積層体が得られる。

[0031 ] <接着剤層>

ガラスフィルム 1 0と透明樹脂フィルム 2 0とは接着剤層 5 0を介して貼 り合わせられる。 接着剤は、 熱エネルギーや光エネルギー等により硬化す る 硬化型の接着剤でもよく、 粘着剤 (感圧接着剤) でもよい。

[0032] 硬化型の接着剤を構成する材料としては、 熱硬化性樹脂、 活性エネルギー 線硬化性樹脂等が挙げられる。 このような樹脂の具体例としては、 エポキシ 系、 シリコーン、 アクリル、 ポリウレタン、 ポリアミ ド、 ポリエーテル、 ポ リビニルアルコール等が挙げられる。 粘着剤としては、 アクリル系ポリマー 、 シリコーン系ポリマー、 ポリエステル、 ポリウレタン、 ポリアミ ド、 ポリ エーテル、 フッ素系ポリマー、 ゴム系ポリマー等をベースポリマーとするも のを適宜に選択して用いることができる。 接着剤には、 重合開始剤、 架橋剤 、 紫外線吸収剤、 シランカップリング剤等が含まれていてもよ い。

[0033] 小さな厚みで高い接着性を実現するために、 接着剤層 5 0を構成する接着 剤は、 熱硬化型または活性エネルギー線硬化型の接 着剤であることが好まし く、 中でもエポキシ系樹脂を含むものが好ましい 。 エポキシ系樹脂を含む接 着剤を介してガラスフィルムと樹脂フィルム とを貼り合わせることにより、 ガラスフィルムが破損し難く、 耐衝撃性により優れる光学積層体が得られる

[0034] 接着剤層 5 0の厚みは、 1 〇 以下が好ましく、 〇. 0 5 ~ 8 がよ り好ましく、 〇. 1〜 7 がさらに好ましい。 ガラスフィルムと透明フィ ルムとの貼り合わせに用いられる接着剤層 5 0の厚みが上記範囲であれば、 ガラスフィルムの破損が抑制され、 耐衝撃性に優れる光学積層体が得られる

[0035] 接着剤の硬化方法は、 接着剤の種類に応じて適切に選択され得る。 接着剤 が光硬化性接着剤である場合には、 紫外線照射により硬化が行われる。 紫外 線の照射条件は、 接着剤の種類、 接着剤組成物の組成等に応じて適切に選択 され得る。 積算光量は、 例えば 1 0 0〜 2 0 0 0 01」 2 である。 接着剤 \¥0 2020/175208 8 卩(:171? 2020 /006031

が熱硬化型接着剤である場合には、 加熱により硬化が行われる。 加熱条件は 、 接着剤の種類、 接着剤組成物の組成等に応じて適切に選択さ れ得る。 加熱 条件は、 例えば、 温度が 5 0 ° 〇〜2 0 0 ° 〇、 加熱時間が 3 0秒〜 3 0分程度 である。

[0036] <接着剤層中の異物>

ガラスフィルムと樹脂フィルムとを接着剤層 を介して貼り合わせた光学積 層体においては、 接着剤層中に異物が存在する場合がある。 接着剤層中の異 物は、 光学的な欠点となり得る。 例えば、 接着剤層中に大きな異物が含まれ ていると、 透過光や反射光が異物により屈折 ·散乱 ·反射するため、 液晶表 示装置や有機日 1_表示装置等の画素不良の原因となり得る。 また、 照明やス マートウィンドウ等の用途においても、 目視により視認可能な異物は光学的 な欠点となる。 また、 図 2に示すように、 接着剤層 5 0中に存在する異物 X のサイズが大きい場合は、 異物 Xが接着剤層 5 0の表層から突出した状態と なるため、 樹脂フィルム 2 0の表面が変形して、 凸部 2 9が形成される。 こ のような凸部が形成されると、 光の屈折 ·散乱 ·反射により、 表示装置の視 認性の悪化や、 照明の明暗ムラが生じる場合がある。

[0037] 第一の観点において、 本発明の光学積層体は、 接着剤層 5 0に含まれる 1

0 0 以上の異物数が 1 0個/ 2 以下である。 異物の有無は、 光学積層体 の目視観察により確認する。 目視により確認された異物を光学顕微鏡によ り 観察し、 異物の最大径が 1 〇〇 以上であるものの数を、 1 〇〇 以上 の異物数とする。

[0038] 接着剤層 5 0に混入している 1 〇〇 以上の異物は、 光学的な欠点とし て視認されるため、 1 0 0 以上の異物の数はできる限り少ないことが好 ましい。 1 0〇 以上の異物数は、 7個/ 2 以下が好ましく、 5個/ 2 以下がより好ましく、 3個/ 0! 2 以下がさらに好ましく、 2個/ 0! 2 以下が特 に好ましい。 1 0 0 以上の異物数は理想的には 1個/ 2 未満である。 1 5〇 以上の異物数は、 理想的には 0個/ 2 である。

[0039] 前述のように、 接着剤層中に異物が含まれていると、 異物と接着剤との界 \¥0 2020/175208 9 卩(:171? 2020 /006031

面で、 光が屈折 ·散乱 ·反射するため、 光学的な欠点として視認される。 異 物と接着剤の屈折率差が小さい場合は、 界面での光の屈折 ·散乱 ·反射が小 さい。 そのため、 接着剤層中に異物が含まれていても、 異物と接着剤の屈折 率差が小さければ、 光学的な欠点として視認され難い。 接着剤層中に含まれ る異物と接着剤との屈折率差は〇. 〇 2以下が好ましい。

[0040] 接着剤層における 1 0 0 以上の異物の中で、 接着剤層との屈折率差が 〇. 0 2を超える異物の数は、 5個/ 2 以下が好ましく、 3個/ 2 以下が より好ましく、 2個/ 2 以下がさらに好ましい。 1 0 0 以上でかつ接着 剤との屈折率差が 0 . 0 2を超える異物数は理想的には 1個/ 2 未満である 。 屈折率は、 波長 5 9 0 n における測定値である。 接着剤層中の異物の屈 折率は、 顕微赤外分光法等により異物を構成する物質 を特定し、 既知の物質 の屈折率を当てはめることにより特定すれば よい。

[0041 ] 接着剤層 5 0中の 1 0 0 未満の異物数は特に限定されない。 ただし、

1 0 0 未満の異物数が多くなると、 1 0 0 以上の粗大な異物の数も 大きくなる傾向がある。 1 〇〇 以上の異物数を前述の範囲内とするため には、 5 以上の異物数は、 1 3 0 0個/ 2 以下が好ましく、 1 0 0 0個 /〇 ! 2 以下がより好ましく、 8 0 0個/ 2以下がさらに好ましく、 6 0 0個 / 2 以下が特に好ましい。 また、 1 0 0 以下の異物であっても、 存在密 度が高い場合は、 光学的な欠点となり得ることからも、 異物数は上記範囲内 であることが好ましい。

[0042] 5 以上 1 0 0 未満の異物の中でも、 5 0 を超え 1 0 0 未 満の異物は、 表示装置等の用途においては、 光学的な欠点として視認される 場合がある。 そのため、 接着剤層 5 0中の 5 0 を超え 1 〇〇 未満の 異物数は、 3 0 0個/ 2 以下が好ましく、 2 0 0個/ 2 以下がより好まし く、 1 5 0個/ 2以下がさらに好ましい。

[0043] 第二の観点において、 本発明の光学積層体は、 接着剤層 5 0に含まれる異 物に起因して、 樹脂フィルムの表面に形成された凸部の数が 少ないことが好 ましい。 図 2に示すように、 接着剤層 5 0中の異物 Xが接着剤層 5 0の表層 \¥02020/175208 10 卩(:171?2020/006031

から突出していると、 樹脂フィルム 2 0の表面が変形して、 凸部 2 9が形成 される。 樹脂フィルム 2 0の表面に形成された凸部はレンズのように 用し て光を屈折させるため、 視認不良の原因となりやすく、 凸部の高さが大きい ほど視認不良が生じやすい。

[0044] 接着剤層 5 0の表面から突出している異物の高さ 1 ~ 1が大きいほど、 樹脂フ ィルム 2 0の表面の凸部の高さも大きくなる傾向があ 、 特に、 接着剤層の 表面から突出している異物の突出高さ 1 ~ 1が 7 以上である場合に、 視認不 良が生じやすい。 そのため、 接着剤層の表面からの突出高さ 1 ~ 1が 7 以上 の異物父の数は、 1 〇個/ 2 以下が好ましい。 突出高さ 1 ~ 1が 7 以上の異 物の数は、 7個/ 2 以下がより好ましく、 5個/ 2 以下がさらに好ましく 、 3個/ 2 以下が特に好ましく、 2個/ 2 以下が最も好ましい。 突出高さ 1 ~ 1が 7 以上の異物の数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0045] 液晶表示装置や有機巳 1_表示装置等のディスプレイにおいては、 より小さ な凸部による光の屈折も光学的な欠点として 視認される傾向がある。 そのた め、 光学積層体がディスプレイ用途に用いられる 場合には、 接着剤層 5 0の 表面からの突出高さ 1 ~ 1が 5 以上の異物の数が、 1 0個/ 2 以下であるこ とが好ましく、 7個/ 2 以下がより好ましく、 5個/ 2 以下がさらに好ま しく、 3個/ 2 以下が特に好ましく、 2個/ 2 以下が最も好ましい。 突出 高さ 1 ~ 1が 5 以上の異物の数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0046] 接着剤層 5 0の表面からの異物の突出高さ 1 ~ 1は、 垂直走査型低コヒーレン ス干渉法 ( 1 3 0 2 5 1 7 8 ) により測定した接着剤層の三次元表面形状に 基づいて求められる (図 4巳参照) 。 接着剤層の三次元表面形状の測定にお いては、 水への浸潰あるいは加温等により、 接着剤層 5 0と樹脂フィルム 2 0の界面で剥離して樹脂フィルム 2 0を除去した試料を用いる。

[0047] 接着剤層 5 0から突出した異物の形状は、 突出部の傾斜角に基づいて評価 することもできる。 接着剤層 5 0の表面から突出した異物の傾斜角 0が大き いほど、 接着剤層上に設けられた樹脂フィルム 2 0の表面に形成される凸部 2 9の傾斜角も大きくなり、 光学的な欠点として視認されやすい。 特に、 突 \¥0 2020/175208 1 1 卩(:171? 2020 /006031

出異物の傾斜角 0が 1 0 ° 以上である場合に、 視認不良が生じやすい。 その ため、 接着剤層 5 0表面からの突出部の傾斜角 0が 1 0 ° 以上の異物の数は 、 1 0個/ 2 以下が好ましい。 傾斜角 0が 1 0 ° 以上の異物の数は、 7個/ がより好ましく、 5個/ 2 以下がさらに好ましく、 3個/ 2 以下が 特に好ましく、 2個/〇! 2 以下が最も好ましい。 突出部の傾斜角 0が 1 0 ° 以 上の異物の数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0048] 液晶表示装置や有機巳 1_表示装置等のディスプレイにおいては、 より傾斜 角の小さい凸部による光の屈折も視認される 傾向がある。 そのため、 光学積 層体がディスプレイ用途に用いられる場合に は、 接着剤層 5 0の表面からの 突出部の傾斜角が 3 ° 以上の異物の数が、 1 0個/ 2 以下であることが好ま しく、 7個/〇! 2 以下がより好ましく、 5個/〇! 2 以下がさらに好ましく、 3 個/ 2 以下が特に好ましく、 2個/〇! 2 以下が最も好ましい。 突出部の傾斜 角 0が 3 ° 以上の異物の数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0049] 異物の突出部の傾斜角 0は、 図 3に示すように、 突出部の断面形状を、 底 辺の長さが ø、 高さ 1 ~ 1の二等辺三角形に近似することにより 出される。 突 出部の傾斜角 0 (二等辺三角形の底角) は、 (2 1 ~ 1 / 0) で表 される。 底辺の長さ øは、 異物の大きさ (最大径) に等しく、 光学積層体の 光学顕微鏡観察により求められる。

[0050] 接着剤層 5 0中の異物に起因して樹脂フィルム 2 0の表面に凸部が形成さ れる場合、 凸部に起因する光学的な欠点の発生を抑制す る観点からは、 凸部 形成の原因となる異物 X の突出高さ 1 ~ 1が小さく、 かつ突出部の傾斜角 0が小 さいことが好ましい。 接着剤層 5 0中の異物父の突出部は、 高さ 1 ~ 1が 7 以下、 かつ傾斜角 0が 1 0 ° 以下であることが好ましい。 そのため、 接着剤 層 5 0の表面からの突出部の高さ 1 ~ 1が 7 以上または傾斜角 0が 1 0 ° 以 上のいずれか一方または両方を満たす異物の 数は、 1 0個/ 2 以下が好まし く、 7個/〇! 2 以下がより好ましく、 5個/〇! 2 以下がさらに好ましく、 3個 が特に好ましく、 2個/ 2 以下が最も好ましい。 突出部の高さ 1 ~ 1 が 7 以上または傾斜角 0が 1 0 ° 以上のいずれか一方または両方を満た \¥02020/175208 12 卩(:171?2020/006031

す異物の数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0051 ] 液晶表示装置や有機巳 !_表示装置等のディスプレイにおいては、 高さが小 さい凸部や、 傾斜角の小さい凸部による光の屈折も視認さ れる傾向がある。 そのため、 光学積層体がディスプレイ用途に用いられる 場合には、 粘着剤層 5 0の表面からの突出部の高さ 1 ~ 1が 5 以上または傾斜角 0が 3 ° 以上の いずれか一方または両方を満たす異物の数は 、 1 0個/ 2 以下が好ましく、

7個/〇 ! 2 以下がより好ましく、 5個/〇 ! 2 以下がさらに好ましく、 3個/ 以下が特に好ましく、 2個/ 2 以下が最も好ましい。 突出部の高さ 1 ~ 1が 5 以上または傾斜角 0が 3 ° 以上のいずれか一方または両方を満たす異物 の 数は、 理想的には 1個/ 2 未満である。

[0052] <接着剤層中の異物数の制御>

ガラスフィルム上に接着剤層を介して樹脂フ ィルムが貼り合わせられた光 学積層体において、 接着剤層中の異物の大半は、 ガラスフィルム表面の付着 異物に由来するものである。 ガラスフィルムの製造は、 表示装置等の光デバ イスの製造や、 光デバイス用部材の製造に比べて清浄度の低 い環境で行われ る場合が多い。 そのため、 製造直後のガラスフィルムには多数の異物が 付着 している。 接着剤層中の異物数を低減するためには、 クリーン環境でガラス フィルムの洗浄を行い、 洗浄後のガラスフィルムの表面に、 樹脂フィルムを 積層することが好ましい。

[0053] ガラスフィルムの洗浄方法は、 付着異物数を上記範囲に低減可能であれば 特に限定されず、 乾式法および湿式法のいずれでもよい。 乾式法としては、 エアの吹き付け、 II Vやオゾン等の照射による異物の分解、 粘着口ールや粘 着シートによる異物の除去、 ブラシ洗浄、 ブラスト洗浄等が挙げられる。 ウ エツ ト洗浄としては、 純水、 酸もしくはアルカリ、 または有機溶媒等の洗浄 液による洗浄、 洗浄液等の液体をガラスフィルムの表面に付 着させた状態、 またはガラスフィルムを液体に浸潰した状態 でのブラシもしくはスポンジに よる洗浄、 超音波洗浄、 二流体洗浄等が挙げられる。

[0054] ガラスは表面自由エネルギーが高く、 付着異物の密着性が高いため、 液体 \¥0 2020/175208 13 卩(:171? 2020 /006031

との接触のみでは異物が十分に除去できな い場合がある。 また、 ガラスフィ ルムの製造環境に起因する付着異物には、 多種多様な物質が含まれているた め、 有機溶媒等により異物を溶解させる方法でも 異物を十分に除去できない 場合がある。 表示装置用のガラス板の洗浄においては、 強アルカリによりガ ラスの表層を溶解することにより、 付着異物を除去する方法が知られている 。 この方法は、 異物の除去効果が大きいものの、 ガラスフィルムに適用した 場合は、 ガラスフィルムの厚みの減少による強度低下 の原因となり得る。

[0055] ガラスフィルムはプラスチックフィルムに比 べて硬度が高く、 傷が生じ難 いため、 ガラスフィルムの洗浄には物理的な衝撃力に より付着異物を除去す る方法を適用できる。 中でも、 付着異物を適度に除去可能であることから、 ドライ洗浄としてはブラシ洗浄またはブラス ト洗浄が好ましく、 ウェッ ト洗 浄としては二流体洗浄が好ましい。

[0056] ブラシ洗浄には、 回転ブラシを備える接触式ウェブクリーナー 等が用いら れる。 ガラスフィルムを口ールトウーロール搬送し ながら連続的に表面洗浄 を行う場合は、 洗浄品質を一定に保つ観点から、 吸引方式等によりブラシに 付着した異物を除去するための機構を備えて いることが好ましい。

[0057] ブラスト洗浄としてはドライアイスブラスト が好ましい。 ドライアイスブ ラストでは、 ガラスフィルムに高速でドライアイスペレッ トを吹き付ける。 ガラスフィルムと付着異物との間にドライア イスが入り込んで急激に気化す ると、 体積が急激に膨張し、 この体積変化によって、 付着した異物を剥離除 去できる。 また、 ドライアイスは気化するため、 ブラスト粒が異物として残 存することはない。

[0058] 二流体洗浄は、 気体と液体を混合した混合流体を、 二流体ノズルからガラ スフィルムの表面に供給する処理である。 混合流体中の液滴がガラスフィル ムの表面に衝突し、 その衝撃によってガラスフィルムの表面に付 着した異物 を除去できる。 二流体洗浄の液体および気体としては、 一般に、 水および空 気が用いられる。 気体 (キャリアガス) として、 窒素、 酸素、 二酸化炭素、 水素、 オゾン、 アルゴン等を用いてもよい。 二流体ノズルのキャリアガス圧 \¥0 2020/175208 14 卩(:171? 2020 /006031

は 0 . 1〜〇. 程度、 液圧は 0 . 0 5〜〇. 程度が好まし い。

[0059] 洗浄は、 ガラスフィルムを口ールトウーロールで搬送 しながら連続的に行 うことが好ましい。 洗浄は、 ガラスフィルムの片面のみに対して実施して も よく、 ガラスフィルムの両面を洗浄してもよい。 片面のみを洗浄する場合は 、 樹脂フィルムを積層する面 (第一主面) を洗浄すればよい。 ガラスフィル ムの両面を洗浄する場合、 _方の面の洗浄方法と他方の面の洗浄方法は 同 —でも異なっていてもよい。

[0060] 口ールトウーロールにより洗浄を行う場合、 洗浄はオフラインで行っても よく、 インラインで行ってもよい。 インライン洗浄では、 ガラスフィルムを 洗浄後、 口ール状に巻き取るまでの間に、 洗浄後のガラスフィルムの表面に 、 接着剤層を介して樹脂フィルムが積層される 。 オフライン洗浄では、 洗浄 後のガラスフィルムを一旦口ール状に巻き取 る。 洗浄後のガラスフィルムを 口ール状に巻き取る前に、 洗浄面への異物の再付着防止等を目的として 、 保 護フィルムを仮着してもよい。

[0061 ] <ガラスフィルムと樹脂フィルムの積層>

洗浄後のガラスフィルム 1 〇上に、 接着剤層 5 0を介して樹脂フィルムを 積層することにより、 光学積層体が得られる。 ガラスフィルム 1 0が長尺状 である場合、 口ールトウーロールによりガラスフィルム搬 送しながら、 積層 を行うことが好ましい。

[0062] ガラスフィルム 1 0の第一主面上に複数の樹脂フィルムが設け れる場合 、 光学積層体を形成する際の積層順序は特に限 定されない。 例えば、 ガラス フィルム 1 0上に、 透明樹脂フィルム 2 0および偏光子 3 0等を順に積層し てもよく、 予め複数の樹脂フィルムを積層した積層フィ ルム (例えば、 透明 樹脂フィルム 2 0と偏光子 3 0との積層体) とガラスフィルム 1 0とを積層 してもよい。 透明樹脂フィルム 2 0と偏光子 3 0とは、 接着剤層 (不図示) を介して積層することが好ましい。 透明樹脂フィルムと偏光子 3 0との間に 設けられる接着剤として、 接着剤層 5 0を構成する接着剤として先に例示し \¥0 2020/175208 15 卩(:171? 2020 /006031

た接着剤を用いてもよい。

[0063] <付加層>

光学積層体は、 ガラスフィルム 1 0、 接着剤層 5 0および樹脂フィルム 2 0 , 3 0以外の付加的な層を備えていてもよい。 例えば、 光学積層体 1 0 1 は、 デバイスを構成する他の部材と貼り合わせる ための粘着剤層 8 0を備え ていてもよい。 例えば、 粘着剤層 8 0を介して、 光学積層体 1 0 1 を有機巳 !_セルや液晶セル等の画像表示セルと貼り合 せることができる。 粘着剤層 8 0を構成する粘着剤は特に制限されず、 アクリル系ポリマー、 シリコーン 系ポリマー、 ポリエステル、 ポリウレタン、 ポリアミ ド、 ポリエーテル、 フ ッ素系ポリマー、 ゴム系ポリマー等をベースポリマーとするも のを適宜に選 択して用いることができる。 特に、 アクリル系粘着剤等の、 透明性に優れ、 適度な濡れ性と凝集性と接着性を示し、 耐候性や耐熱性等に優れる粘着剤が 好ましい。

[0064] 粘着剤層 8 0は 2層以上を積層したものでもよい。 粘着剤層 8 0の厚みは 、 例えば 1〜 3 0 0 程度であり、 5〜 5 0 が好ましく、 1 0〜 3 0 がより好ましい。

[0065] 粘着剤層 8 0の表面には、 セパレータ _ 9 1が仮着されていることが好ま しい。 セパレーター9 1は、 光学積層体を他の部材と貼り合わせるまでの 間 、 粘着剤層 8 0の表面を保護する。 セパレータ _ 9 1の構成材料としては、 アクリル、 ポリオレフィン、 環状ポリオレフィン、 ポリエステル等のプラス チックフィルムが好適に用いられる。

[0066] セパレータ _ 9 1の厚みは、 通常 5〜 2 0 0 〇1程度であり、 1 0〜 6 0 が好ましく、 1 5〜 4 0 がより好ましく、 2 0〜 3 0 がさらに 好ましい。 セパレータ _ 9 1の表面には、 離型処理が施されていることが好 ましい。 離型剤としては、 シリコーン系材料、 フッ素系材料、 長鎖アルキル 系材料、 脂肪酸アミ ド系材料等が挙げられる。 粘着剤層 8 0の形成用基材と して用いたフィルムを、 そのままセパレーターとしてもよい。

[0067] 図 1 に示すように、 ガラスフィルム 1 0の第二主面には、 表面保護フィル \¥0 2020/175208 16 卩(:171? 2020 /006031

ム 9 2が仮着されていてもよい。 表面保護フィルム 9 2は、 光学積層体が使 用に供されるまでの間、 ガラスフィルム等を保護する。 ガラスフィルム 1 0 の表面に表面保護フィルム 9 2が仮着されていることにより、 例えば、 先端 の尖った落下物に対してもキズ、 穴等の発生を防止することができる。

[0068] 表面保護フィルム 9 2の材料としては、 上述のセパレーター 9 1 と同様の プラスチック材料が好ましく用いられ、 ポリエチレンテレフタレート、 ポリ エチレン等が挙げられる。 表面保護フィルム 9 2は、 ガラスフィルムの付設 面に粘着層を有していることが好ましい。 表面保護フィルム 9 2として、 フ ィルムを構成する樹脂層と粘着層とを共押出 により積層した自己粘着フィル ムを用いてもよい。 表面保護フィルム 9 2の厚みは、 例えば 2 0 〇1 ~ 1 0 0 0 程度であり、 3 0〜 5 0 0 〇1が好ましく、 4 0〜 2 0 0 〇1がよ り好ましく、 5 0〜 1 5 0 がさらに好ましい。

[0069] 図 1では、 ガラスフィルム 1 0の第一主面に、 樹脂フィルムとして透明樹 脂フィルム 2 0および偏光子 3 0が積層された光学積層体 1 0 1が示されて いるが、 樹脂フィルムは 1層のみでもよい。 例えば、 ガラスフィルムの第一 主面に、 接着剤層を介して偏光子が貼り合わせられて いてもよい。 また、 ガ ラスフィルムの第一主面に透明樹脂フィルム のみが積層されていてもよい。

[0070] 光学積層体は、 偏光子 3 0と粘着剤層 8 0との間に、 他の樹脂フィルム等 を備えていてもよい。 偏光子 3 0と粘着剤層 8 0との間に透明フィルムが設 けられることにより、 偏光子の耐久性をさらに向上できる。 偏光子 3 0と粘 着剤層 8 0との間に配置される透明フィルムの材料、 厚み、 光学特性等は、 偏光子 3 0とガラスフィルム 1 0との間に配置される透明樹脂フィルム 2 0 と同様であってもよい。 透明フィルムは、 光学等方性フィルムでもよく、 光 学異方性フィルムでもよい。 偏光子 3 0と粘着剤層 8 0との間に光学異方性 フィルムを用いることにより、 様々な機能を発現できる。

[0071 ] 例えば、 有機日 !_セルの表面に光学積層体が貼り合わせられ 場合は、 透 明フィルムと偏光子 3 0とが円偏光板を構成することにより、 有機巳 !_素子 のセルの金属電極等による外光の反射を遮蔽 して、 表示の視認性を向上でき \¥0 2020/175208 17 卩(:171? 2020 /006031

る。 透明フィルムとして、 斜め延伸フィルムを用いてもよい。

[0072] 液晶セルの表面に光学積層体が貼り合わせら れる場合は、 光学異方性フィ ルムにより各種の光学補償を行い得る。 光学補償に用いられる光学異方性フ ィルムの種類は、 液晶セルの方式等に応じて適宜に選択すれば よい。

[0073] 光学積層体は、 上記以外の各種の機能性付与層を有していて もよい。 機能 性付与層としては、 例えば、 反射防止層、 防汚層、 光拡散層、 易接着層、 帯 電防止層等が挙げられる。

[0074] ガラスフィルムには加飾印刷が施されていて もよい。 加飾印刷の印刷厚み は、 例えば 5〜 1 〇〇 程度である。 加飾印刷は、 ガラスフィルムのいず れの面に施されていてもよい。 また、 ガラスフィルム以外の光学積層体の構 成部材に加飾印刷が施されてもよい。 例えば、 偏光子 3 0や透明樹脂フィル ム 2 0に加飾印刷を施してもよい。 加飾印刷部が設けられた透明フィルム ( 加飾印刷フィルム) を、 光学積層体の構成部材と口ールトゥーロール 方式で 積層することにより、 加飾印刷部を有する光学積層体を得ることも できる。

[0075] ガラスフィルム 1 0の第一主面に樹脂フィルムが積層された光 積層体は 、 ガラスフィルムを備えるため、 硬度が高い。 また、 光学積層体は、 ガラス フィルム 1 0の第一主面に樹脂フィルムが積層されてい ため、 ガラスフィ ルム 1 0の破損が防止され、 耐衝撃性に優れる。 これは、 ガラスフィルムの 第二主面に与えられた衝撃を、 第一主面側に有効に逃がすことができるため と考えられる。 特に、 ガラスフィルム 1 0の第一主面上に、 透明樹脂フィル ム 2 0を介して偏光子 3 0が設けられている場合に、 耐衝撃性が顕著に向上 する。 ガラスフィルムが破損し難いため、 ガラスフィルムの厚みを小さくす ることが可能であり、 これに伴って光学積層体を軽量化できる。

[0076] さらに、 ガラス材料は、 水分やガスの遮蔽性が高く、 有機溶媒、 酸、 アル カリ等に対する耐久性が高く、 かつ耐熱性に優れるため、 ガラスフィルム 1 0が表面に配置されることにより、 樹脂フィルム 2 0のみを有する場合に比 ベて、 偏光子 3 0に対する保護性能が向上し、 偏光子の劣化を防止できる。

[0077] 本発明の光学積層体は、 枚葉でもよく長尺状でもよい。 口ールトゥーロー \¥0 2020/175208 18 卩(:171? 2020 /006031

ルプロセスへの適用が可能であり、 デバイスの生産性を向上する観点から、 光学積層体は長尺状であることが好ましい。 ガラスフィルムが可撓性を有し ているため、 光学積層体も可撓性を有している。 そのため、 長尺状の光学積 層体は、 口ール状の卷回体として提供される。 長尺状の光学積層体の長さは 、 1 0 0 01以上が好ましく、 3 0 0 01以上がより好ましく、 5 0 0 以上が さらに好ましい。 長尺状の光学積層体の幅は、 例えば 5 0〜 3 0 0 0 で あり、 好ましくは である。

[0078] 本発明の光学積層体は、 半導体素子等の基板材料や、 表示装置、 照明装置 、 スマートウィンドウ、 太陽電池等の光デバイス等に適用できる。 光デバイ スにおいて、 ガラスフィルムは、 素子等を形成するための基板材料として利 用してもよく、 デバイスの表面を保護するためのカバーガラ スとして利用す ることもできる。

[0079] ガラス材料は表面光沢を有するため、 ガラスフィルムが画像表示装置等の デバイスの表面に配置されることにより、 美しいグレア感が得られる。 また 、 ガラス材料は光学等方性であるため、 反射光の色付きが生じ難く、 高い視 認性を実現できる。 さらに、 ガラスフィルムは表面硬度が高く、 耐衝撃性に 優れる。 そのため、 光学積層体を、 ガラスフィルムが視認側表面となるよう に配置した画像表示装置では、 ガラスフィルムがフロントウインドウとして の機能を有するため、 別途ウインドウ層を設ける必要がない。 したがって、 画像表示装置の製造工程を簡略化できるとと もに、 構成部材数の低減により 、 デバイスの薄型化および軽量化が可能となる 。

[0080] また、 本発明においては、 ガラスフィルムと樹脂フィルムとの間に設け ら れる接着剤層中の異物数が少なく、 異物に起因する樹脂フィルム表面の変形 (凸部の形成) が抑制されているため、 光デバイスにおける光学的な欠点が 生じ難い。 そのため、 本発明の光学積層体を用いることにより、 視認性に優 れる光デバイスが得られる。 また、 接着剤層中の粗大な異物や、 異物に起因 する樹脂フィルム表面の凸部の数密度が小さ いため、 デバイスのサイズ (例 えばディスプレイの画面サイズ) に加工した際に、 異物に起因する欠点を含 \¥02020/175208 19 卩(:171?2020/006031

む製品を不良品として排除しても、 十分な歩留まりを確保できる。

実施例

[0081 ] 以下に、 具体例を挙げて本発明をより詳細に説明する が、 本発明は下記の 具体例に限定されるものではない。

[0082] [評価 1 :ガラスフィルムの洗浄による付着異物数の 減効果]

<比較例 1>

0〇 の試料を切り出して、 表面を光学顕微鏡により観察し、 観察範囲に おける 5 以上の付着異物の総数をカウントした。 また、 付着異物の中で 大きさが 1 0〇 以上のものの数をカウントした。 この作業を 1 0 0枚の 試料 (合計面積: 1 111 2 ) について行い、 異物数の合計を求めた。

[0083] <実施例 1〜 3および比較例 2 , 3>

ガラスフィルムの口ール状卷回体からガラス フィルムを巻き出し、 搬送速 度 分で一方向に搬送しながら、 ガラスフィルム表面の洗浄を行った。 洗浄後のガラスフィルムは一旦口ール状に巻 き取った後、 上記の比較例 1 と 同様に、 光学顕微鏡観察により、 1 2 あたりの異物数を求めた。

[0084] <実施例 1 : ブラシ洗浄>

回転ブラシとバキュームクリーナーを備える ウェブクリーナー (伸興製 「 丁11 [¾巳〇_ 3 3」 ) によりガラスフィルム表面の洗浄を行った。 運転条件 は以下の通りであった。

ブラシ:ナイロン製、 長さ 2 0〇1 111、 太さ 7 5 01

ブラシ回転数: 5 0 0 「 (ガラスフィルム搬送方向に対して逆回転

ブラシとガラスフィルムの距離: 1 111 111

ブロア運転条件

[0085] <実施例 2 : ドライアイスブラスト洗浄>

幅方向 (搬送方向と直交する方向) に複数のノズルを備えるドライアイス ブラスト装置 (エア · ウォーター製 「〇リ ) により、 ガラ \¥02020/175208 20 卩(:171? 2020 /006031

スフィルム表面の洗浄を行った。 運転条件は以下の通りであった。

ドライアイス粒径: 1 00 0

エア圧力: 〇. 4 IV!

ノズルとガラスフィルムの距離:

[0086] <実施例 3 :二流体洗浄>

幅方向に複数の二流体ノズル (スプレーイングシステムジャパン製) を備 える二流体洗浄装置により、 ガラスフィルム表面の洗浄を行った。 運転条件 は以下の通りであった。

液体:水

気体:圧縮空気

水圧: 〇. 2MP a

エア圧: 0 2\^\9〇,

ノズルとガラスフィルムの距離:

[0087] <比較例 2 :超音波洗浄>

超音波洗浄装置 (ブランソン製 「85 1 O J -MTH」 ) を用いて、 常温 の水中で 1 〇分間洗浄を行った。

[0088] <比較例 3 :粘着口 _ル>

粘着口ール (明和ゴムエ業製 「ベタロン」 ) をラミ圧〇. でガラ スフィルムの表面に押し当て、 ガラスフィルム表面の洗浄を行った。

[0089] <製品歩留まりの評価>

上記のガラスフィルムに樹脂フィルムを貼り 合わせた光学積層体を画面サ イズ 1 5インチ (332^101X 1 87 〇〇 のディスプレイに使用する場合 に、 面内に 1 0〇 以上の異物が存在せず、 正常品として利用できる割合 (=製品歩留まり) を、 1 2 あたりの異物数に基づいて算出した。 実施例 1 〜 3および比較例 1〜 3のガラスフィルムの異物数、 ならびに歩留まりの計 算結果を表 1 に示す。

[0090] \¥0 2020/175208 21 卩(:171? 2020 /006031

[表 1 ]

[0091 ] 表 1 に示すように、 未洗浄のガラスフィルム (比較例 1) には、 1 〇〇 以上の異物が多数付着しており、 1 5インチサイズにおいて、 1 0 0 〇1 以上の異物が 1個以上存在するため、 製品歩留まりの計算値は 0となる。 超 音波洗浄を行った比較例 2および粘着口ールにより付着異物の除去を った 比較例 3では、 比較例 1 に比べると付着異物数は減少していた。 しかし、 異 物の除去効果が十分ではなく、 1 5インチサイズの製品における歩留まりの 計算値は参考例と同様 0であった。 実施例 1〜 3では、 1 0 0 以上の付 着異物が適切に除去されているため、 1 0 0 以上の異物を含むものを不 良品とした場合でも、 高い歩留まりを確保できることが分かる。

[0092] [評価 2 :接着剤層表面の異物の形状]

未洗浄のガラスフィルム上に、 エポキシ系の接着剤を介して、 厚み 4 0 01のアクリル系透明フィルムを貼り合わせて 学積層体を得た。 得られた光 学積層体の目視観察にて異物の存在が確認さ れた観察箇所 1〜 5について、 以下の 3つの基準で評価した。

〇:ディスプレイ用途にて使用可能 (目視では欠点として認識できない

△ :欠点が目視にて確認できるが、 照明用としては使用可能

X :ディスプレイ用、 照明用のいずれにおいても使用不可

[0093] 光学積層体を水中に浸潰して加温し、 接着剤層とァクリル系透明フィルム との界面で剥離して、 評価用試料を作製した。 上記の観察箇所 1〜 5のそれ \¥02020/175208 22 卩(:17 2020 /006031

ぞれについて、 異物の大きさ 0、 および突出高さ 1 ~ 1を求め、 øおよび 1 ~ 1から 傾斜角 0を算出した。 突出部の高さ 1 ~ 1は、 コヒーレンス走査型干渉計 (å 9 〇 ズ: 1 0倍、 ズームレンズ 20倍、 測定範 の条件で測定した接着剤層表面の三次元表 面形状から算出した。 解析に際しては、 装置付属のプログラムにより、 下記 の条件で補正を行った。

Removed : None

Fi Iter: High Pass

Fi lter Type: Gauss Spline

Low wavelength: 300^m 8) : 2.5

[0094] 観察箇所 1〜 5の異物のサイズ、 突出部の高さ 1 ~ 1および角度 0、 ならびに 目視での評価結果を表 2に示す。 なお、 観察箇所 5では、 異物が接着剤層中 に舞設しており、 突出部が確認されなかった。

[0095] [表 2]

[0096] 観察箇所 1では、 異物のサイズ øは観察箇所 2〜 4よりも小さかったが、 目視評価では、 光学的な欠点として目立っていた。 一方、 観察箇所 5では、 異物の存在が確認されたが、 接着剤の表面から異物が突出していなかった た め、 光学積層体の目視観察においては光学的な欠 点としては認識されなかっ た。

[0097] 表 2に示す結果から、 ガラスフィルムの表面に設けられた接着剤層 中に存 在する異物のサイズが小さい場合でも、 接着剤層表面からの突出高さが大き \¥02020/175208 23 卩(:171? 2020 /006031

く突出部の傾斜角度が大きい場合は、 光学的な欠点として認識されやすいこ とが分かる。 逆に、 異物が存在する場合でも、 接着剤層表面からの突出が小 さい (突出がない) 場合は光学的な欠点として認識され難いこと が分かる。 符号の説明

[0098] 1 0 ガラスフイルム

20 樹脂フィルム

30 偏光子

50 接着剤層

80 粘着剤層

9 1 セパレーター

92 表面保護フィルム

1 01 光学積層体