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Title:
OPTICAL SWITCH ELEMENT AND OPTICAL SWITCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/142012
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical switch element SW includes: an optical fiber sensor which has optical fibers (20a, 20b) and a sensor unit SP connected to the optical fibers (20a, 20b) and leaks a part of transmitted light at the boundary between the optical fibers (20a, 20b) so that light is incident at an incident end and light which has passed through the sensor unit SP is emitted at an emission end; and a switching member which operates in a single direction to define a shape of the optical fiber sensor so as to change a curvature of a curve drawn by the optical fiber sensor from curvature R1 to curvature R2 upon one switching between ON/OFF states of the switch and then back to curvature R1.  Thus, it is possible to prevent that the sate of the optical fiber sensor having a large curvature continues for a long time.

Inventors:
NISHIYAMA MICHIKO (JP)
SASAKI HIROYUKI (JP)
WATANABE KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002226
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 20, 2009
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Assignee:
SOKA UNIVERSITY (JP)
TAMA TLO KABUSHIKI KAISHA (JP)
NISHIYAMA MICHIKO (JP)
SASAKI HIROYUKI (JP)
WATANABE KAZUHIRO (JP)
International Classes:
H01H35/00; G02B26/02
Foreign References:
JPS61258131A1986-11-15
JP2005338361A2005-12-08
Attorney, Agent or Firm:
SATO & ASSOCIATES (JP)
Patent business corporation creation international patent firm (JP)
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Claims:
 コア及び該コアの外周に積層されたクラッドを備える光ファイバと、該光ファイバに接続され、該光ファイバとの界面で伝送する光の一部を漏洩する光透過部材とを有し、入射端に入射されて前記光透過部材を通過した光を出射端から出射する光ファイバセンサ、及び
 スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替え時に、前記光ファイバセンサの描く曲線の界面での曲率が、第1の曲率から第2の曲率に変動し、その後前記第1の曲率に戻るように前記光ファイバセンサの形状を規定するスイッチ部材を備えることを特徴とする光スイッチ素子。
 前記第2の曲率が前記第1の曲率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ素子。
 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1回の切り替え時における前記スイッチ部材の動作方向と、前記スイッチのオフ状態からオン状態への1回の切り替え時における前記スイッチ部材の動作方向とが逆方向であり、前記スイッチのオン/オフ状態の2回の切り替えにより、前記スイッチ部材が元の位置に戻り、
 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1回の切り替え時における前記第2の曲率と、前記スイッチのオフ状態からオン状態への1回の切り替え時における前記第2の曲率とが同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光スイッチ素子。
 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1回の切り替え時における前記スイッチ部材の動作方向と、前記スイッチのオフ状態からオン状態への1回の切り替え時における前記スイッチ部材の動作方向とが逆方向であり、前記スイッチのオン/オフ状態の2回の切り替えにより、前記スイッチ部材が元の位置に戻り、
 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1回の切り替え時における前記第2の曲率と、前記スイッチのオフ状態からオン状態への1回の切り替え時における前記第2の曲率との何れか一方が前記第1の曲率より大きく、他の一方が前記第1の曲率より小さいことを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ素子。
 前記光ファイバセンサに接して前記光ファイバセンサの形状を規制する規制部材と、
 該規制部材の変位を初期状態に復元する復元部材とを備え、
 前記スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替え時に、
 前記規制部材が第1の位置に位置し、前記曲線の界面での曲率が前記第1の曲率となるように前記光ファイバセンサの形状を前記規制部材が規制する第1の状態から、
 前記スイッチ部材が変位することにより、該スイッチ部材に当接する前記規制部材が第2の位置に変位し、前記曲線の界面での曲率が前記第2の曲率となるように前記光ファイバセンサの形状を前記規制部材が規制する第2の状態を経て、
 前記スイッチ部材がさらに変位することにより、該スイッチ部材との当接が解除された前記規制部材が前記復元部材の復元作用により前記第1の位置に復帰し、前記曲線の界面での曲率が前記第1の曲率となるように前記光ファイバセンサの形状を前記規制部材が規制する第3の状態になることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の光スイッチ素子。
 前記規制部材と前記復元部材が板バネから構成され一体化していることを特徴とする請求項5に記載の光スイッチ素子。
 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の光スイッチ素子。
 請求項1から7の何れか1項に記載の光スイッチ素子と、
 前記光ファイバセンサの入射端に設けられた光源と、
 前記光ファイバセンサの出射端に設けられた受光部とを備え、
 前記受光部が受光した光量に基づき、前記光ファイバセンサを伝送された光の損失の変動とその復元を検出することにより、前記スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替えを行うことを特徴とする光スイッチ。
 前記光スイッチ素子が直列に複数個接続されていることを特徴とする請求項8に記載の光スイッチ。
 前記変動する光損失量が、前記複数個の光スイッチ素子間において互いに異なることを特徴とする請求項9に記載の光スイッチ素子。
 前記変動する光損失速度が、前記複数個の光スイッチ素子間において互いに異なることを特徴とする請求項9又は10に記載の光スイッチ素子。
              
Description:
光スイッチ素子及び光スイッチ

 本発明は、光スイッチ素子及びこれを用 た光スイッチに関し、特に、光光ファイバ ンサを用いた光スイッチ素子及びこれを用 た光スイッチに関する。

 防爆領域などでは、スイッチの切り替え に火花が発生するおそれがあるので、電気 点を有するスイッチを用いることができな 。そのため、光を利用してオン/オフ状態を 切り替える光スイッチが用いられる。

 従来の光スイッチとして、発光素子から 光を光ファイバで防爆領域に導き、防爆領 に設けられた光スイッチを通過させ、光ス ッチから戻ってくる出力光を光ファイバで 爆領域外へと導いて受光素子で受光し、受 した光量に応じてオン/オフ状態を判断する ものが知られている。

 上記従来の光スイッチとして、例えば特 2001-250462号公報に示されるように、2本の光 ァイバの端面同士を向かい合わせて両光フ イバ間に光を伝送させるように構成し、端 同士を十分に合わせて2本の光ファイバ間に 伝送する光の端面における損失を小さくした 状態と、端面同士をずらせて損失を大きくし た状態とを、スイッチ部材の機械的な動作に より制御するものが知られている。この光ス イッチでは、スイッチ部材の動作状況に応じ て、2本の光ファイバを伝送する光量によっ オン/オフ状態を判別している。

 しかし、これら従来の光スイッチにおい は、スイッチ動作を実現するために、例え コア径が1mm程度の太い光ファイバが必要で り、さらにスイッチ動作が安定しないなど 欠点を有していた。

 そこで、特開2005-338360号公報には、ヘテ コア型の光ファイバセンサを用いた光スイ チが開示されている。この光スイッチにお ては、光ファイバセンサが接触する円盤状 材の外形に応じた大きな曲率となる状態を ン状態とし、光ファイバセンサが円盤状部 と接触せずに小さな曲率となる状態をオフ 態としている。そして、光ファイバセンサ 曲率に応じてセンサ光の伝送損失が変化す ことを利用して、オン/オフ状態を判別して る。

 なお、ヘテロコア型の光ファイバセンサ ついては、国際公開97/48994号パンフレット び特開2003-214906号公報に詳細が開示されてい る。

 上記特開2005-338360号公報のように、光フ イバセンサの曲率に応じた光損失を検出し オン/オフ状態を判別する場合、オン状態又 オフ状態の少なくとも一方の状態で、光フ イバセンサが大きな曲率となる状態が生じ 。

 しかし、光ファイバセンサが大きな曲率 なる状態が長時間継続すると、光ファイバ ンサが破損するおそれが高くなるという問 がある。また、光ファイバセンサに馴染み 生じ、円盤状部材と接触しないときでも曲 が大きくなり、オン/オフ状態を誤判別する おそれが生じるという問題がある。

 さらに、光ファイバセンサが大きな曲率 なる状態では光損失が大きくなるので、複 個の光スイッチ素子を直列に接続した場合 光損失の総計が非常に大きくなり、S/N比が 下する。このため、各光スイッチ素子毎に ン/オフ状態を判別することが困難になると いう問題がある。

 本発明は、以上の点に鑑み、光ファイバ ンサが大きな曲率となる状態が長時間継続 ることがない光スイッチ素子及び光スイッ を提供することを目的としている。

 本発明の光スイッチ素子は、コア及び該 アの外周に積層されたクラッドを備える光 ァイバと、該光ファイバに接続され、該光 ァイバとの界面で伝送する光の一部を漏洩 る光透過部材とを有し、入射端に入射され 前記光透過部材を通過した光を出射端から 射する光ファイバセンサ、及びスイッチの ン/オフ状態の1回の切り替え時に、前記光 ァイバセンサの描く曲線の界面での曲率が 第1の曲率から第2の曲率に変動し、その後前 記第1の曲率に戻るように前記光ファイバセ サの形状を規定するスイッチ部材を備える とを特徴とする。

 本発明の光スイッチ素子によれば、スイ チのオン/オフ状態の1回の切り替え時に、 ファイバセンサの描く曲線の界面での曲率 、第1の曲率から第2の曲率に変動し、その後 第1の曲率に戻る。このため、界面での曲率 第2の曲率を有する曲線を描く形状に光ファ バセンサが規定される時間は短い。従って この形状に光ファイバセンサが馴染むおそ が少なく、スイッチのオン/オフ状態の切り 替えの有無を誤判別するおそれが少なくなる 。

 なお、光ファイバセンサの描く曲線の界 での曲率は、第1の曲率から第2の曲率に変 した後に第1の曲率に戻るとき、第2の曲率に 変動する前の第1の曲率と同じ曲率に必ずし 戻る必要はない。後述する受光部の検出精 を考慮して、前記曲線の界面での曲率が第2 曲率から第1の曲率に近い曲率まで戻ったと 判別可能な程度の曲率に戻るものであればよ い。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記第2の曲率が前記第1の曲率より大きい とが好ましい。

 この場合、界面での曲率が第1の曲率より 大きな第2の曲率を有する曲線を描く形状に ファイバセンサが規定される時間は短い。 って、光ファイバセンサが破損するおそれ 少なくなる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1 回の切り替え時における前記スイッチ部材の 動作方向と、前記スイッチのオフ状態からオ ン状態への1回の切り替え時における前記ス ッチ部材の動作方向とが逆方向であり、前 スイッチのオン/オフ状態の2回の切り替えに より、前記スイッチ部材が元の位置に戻り、 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1 の切り替え時における前記第2の曲率と、前 スイッチのオフ状態からオン状態への1回の 切り替え時における前記第2の曲率とが同一 あることが好ましい。

 この場合、スイッチのオン/オフ状態の2 の切り替えにより、スイッチ部材が元の位 に戻る。従って、スイッチ部材の別の動作 加えることなく、スイッチのオン/オフ状態 切り替えを連続して行うことができる。さ に、スイッチのオン状態からオフ状態への1 回の切り替え時における第2の曲率と、スイ チのオフ状態からオン状態への1回の切り替 時における第2の曲率とが同一である。従っ て、界面での曲率が第2の曲率を有する曲線 描く形状に規定された光ファイバセンサに ける光損失を検出することにより、スイッ のオン状態からオフ状態への切り替えとオ 状態からオン状態への切り替えを共に検出 ることができる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1 回の切り替え時における前記スイッチ部材の 動作方向と、前記スイッチのオフ状態からオ ン状態への1回の切り替え時における前記ス ッチ部材の動作方向とが逆方向であり、前 スイッチのオン/オフ状態の2回の切り替えに より、前記スイッチ部材が元の位置に戻り、 前記スイッチのオン状態からオフ状態への1 の切り替え時における前記第2の曲率と、前 スイッチのオフ状態からオン状態への1回の 切り替え時における前記第2の曲率との何れ 一方が前記第1の曲率より大きく、他の一方 前記第1の曲率より小さいことが好ましい。

 この場合、スイッチのオン/オフ状態の2 の切り替えにより、スイッチ部材が元の位 に戻る。従って、スイッチ部材の別の動作 加えることなく、スイッチのオン/オフ状態 切り替えを連続して行うことができる。さ に、スイッチのオン状態からオフ状態への1 回の切り替え時における第2の曲率と、スイ チのオフ状態からオン状態への1回の切り替 時における第2の曲率との何れか一方が第1 曲率より大きく、他の一方が第1の曲率より さい。従って、光損失の変動が一旦増加す か一旦減少するかを検出することにより、 イッチのオン状態からオフ状態への切り替 とオフ状態からオン状態への切り替えを判 することができる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記光ファイバセンサに接して前記光ファ バセンサの形状を規制する規制部材と、該 制部材の変位を初期状態に復元する復元部 とを備え、前記スイッチのオン/オフ状態の 1回の切り替え時に、前記スイッチ部材が第1 位置に位置すると共に、前記規制部材が第1 の位置に位置し、前記曲線の界面での曲率が 前記第1の曲率となるように前記光ファイバ ンサの形状を前記規制部材が規制する第1の 態から、前記スイッチ部材が第2の位置に変 位することにより、前記規制部材が第2の位 に変位し、前記曲線の界面での曲率が前記 2の曲率となるように前記光ファイバセンサ 形状を前記規制部材が規制する第2の状態を 経て、前記スイッチ部材が第3の位置に変位 ることにより、前記規制部材が前記復元部 の復元作用により前記第1の位置に復帰し、 記曲線の界面での曲率が前記第1の曲率とな るように前記光ファイバセンサの形状を前記 規制部材が規制する第3の状態になることが ましい。

 この場合、規制部材と復元部材とを用い 前記効果を有する光スイッチ素子を簡易に 成することが可能となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記規制部材と前記復元部材が板バネから 成され一体化していることが好ましい。

 この場合、光スイッチ素子をより簡易に 成することが可能となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア と異なるコア径を有するヘテロコア部であ ことが好ましい。

 この場合、光ファイバセンサの描く曲線 界面での曲率に光損失が依存するので、オ /オフ状態の切り替えの有無を高精度に判別 することが可能となる。また、放電による融 着などにより簡易に光透過部材を設けること が可能となる。

 本発明の光スイッチは、前記本発明の光 イッチ素子と、請求項1から7の何れか1項に 載の光スイッチ素子と、前記光ファイバセ サの入射端に設けられた光源と、前記光フ イバセンサの出射端に設けられた受光部と 備え、前記受光部が受光した光量に基づき 前記光ファイバセンサを伝送された光の損 の変動とその復元を検出することにより、 記スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替 を行う。

 本発明の光スイッチによれば、前記本発 の光スイッチ素子が有する効果を備えた光 イッチを得ることができる。

 また、本発明の光スイッチにおいて、前 光スイッチ素子が直列に複数個接続されて ることが好ましい。

 この場合、各光スイッチ素子のオン/オフ 状態の1回の切り替えを、光ファイバセンサ 伝送された光の損失の変動とその復元を検 することにより行う。そのため、前記従来 光スイッチ素子を直列に複数個接続した場 に比べて、オン/オフ状態を判別する際に検 する光損失が小さいので、S/N比が向上し、 光スイッチ素子のオン/オフ状態の切り替え を高精度に判別することが可能となる。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記変動する光損失量が、前記複数個の光 イッチ素子間において互いに異なるが好ま い。

 この場合、変動する光の損失量を検出す ことにより、オン/オフ状態が切り替えられ たスイッチ素子を判別することが可能となる 。

 また、本発明の光スイッチ素子において 前記変動する光損失速度が、前記複数個の スイッチ素子間において互いに異なること 好ましい。

 この場合、変動する光の損失速度を検出 ることにより、オン/オフ状態が切り替えら れたスイッチ素子を判別することが可能とな る。

本発明の第1実施形態に係る光スイッチ の構成を示す模式図である。 光スイッチ素子の構成を模式的に示し (a)は上面図、(b)は部分斜視図である。 光ファイバセンサのセンサ部近傍を概 的に示し、(a)は斜視図であり、(b)は長手方 断面図である。 (a)及び(b)は、入力スイッチの押し込み 作に伴う、光スイッチ素子の動作を説明す 模式図である。 (a)及び(b)は、入力スイッチの押し出さ 動作に伴う、光スイッチ素子の動作を説明 る模式図である。 光スイッチのオン/オフ状態の別と、光 スイッチ素子における光損失に対応する出力 信号との対応と示すタイミングチャートであ る。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係 る光スイッチ素子の他の例に係るセンサ部近 傍の長手方向断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光スイッチ の構成を示す模式図である。 2個の光スイッチ素子が直列に接続され た光スイッチの各光スイッチ素子のオン/オ 状態の別と、光スイッチ全体の光損失に対 する出力信号との対応を示すタイミングチ ートである。 (a)から(d)は、本発明の第3実施形態に る光スイッチ素子の要部の構成を示す模式 である。 2個の光スイッチ素子が直列に接続さ た光スイッチの各光スイッチ素子のオン/オ 状態の別と、光スイッチ全体の光損失に対 する出力信号との対応を示すタイミングチ ートである。 本発明の第5実施形態に係る光スイッ 素子の構成を模式的に示し、(a)は上面図、(b )は部分斜視図、(c)は側面図でである。 (a)は、入力スイッチの押し込み動作に 伴う、光スイッチ素子の動作を説明する模式 図であり、(b)は、入力スイッチの押し出され 動作に伴う、光スイッチ素子の動作を説明す る模式図である。 光スイッチのオン/オフ状態の別と、 スイッチ素子における光損失に対応する出 信号との対応と示すタイミングチャートで る。

 以下に、本発明の光スイッチ素子及びこ を用いた光スイッチに係る実施形態につい 、図面を参照して説明する。

 〔第1実施形態〕
 図1を参照して、本発明の第1実施形態に係 光スイッチは、光ファイバ20a,20bを含み構成 れた光ファイバセンサ(センサファイバ)の 部が収容された光スイッチ素子SWと、光ファ イバセンサの光入射端である光ファイバ20a端 部に設けられた光源11と、光ファイバセンサ 光出射端である光ファイバ20b端部に設けら た受光部12とを備えている。また、光スイ チ素子SWには、スイッチのオン/オフ切り替 のためのスイッチ部材である入力ボタンBが けられている。

 光源11は、例えば、半導体発光ダイオー (LED)や半導体レーザなどの発光素子を有して おり、センサ光を出射する。受光部12は、例 ば、フォトダイドード(PD)や電荷結合素子(CC D)などの受光素子を有する光マルチメータで り、光出射端から出射されるセンサ光を検 する。

 図2(a)及び図2(b)を参照して、光ファイバ ンサは、光ファイバ20a,20bと、該光ファイバ2 0a,20bの中途部に接続され、光ファイバ20a,20b の界面40(図3(b)参照)で伝送する光の一部を漏 洩する光透過部材であるセンサ部SPとから構 されている。

 光ファイバセンサは、センサ部SPを含む 分が光スイッチ素子SWの筐体1に収容されて る。ここでは、光ファイバセンサ、より正 には光ファイバセンサが描く曲線は、筐体1 でω字状となるように規定されている。な 、光ファイバセンサは、U字状やリング状な の形状に規定されていてもよい。また、光 ァイバセンサは、筐体1内で1又は複数周回 ていてもよい。

 図3(a)及び図3(b)を参照して、光ファイバ20 a,20bは、コア21と、該コア21の外周に設けられ たクラッド22とを有する。センサ部SPはヘテ コア部30から構成されている。ヘテロコア部 30は、光ファイバ20a,20bのコア径alと異なるコ 径blを有するコア31と、その外周に設けられ たクラッド32とを有している。

 光ファイバ20a,20bとして、例えば、コア径 alが9μm程度のシングルモードファイバ、ある いはコア径alが50μm程度のマルチモードファ バを用いることができる。

 ヘテロコア部30におけるコア径blは、光フ ァイバ20a,20bのコア径alより十分に小さく、例 えば、コア径alが9μmのとき、コア径blは5μmで ある。また、ヘテロコア部3の長さclは、1mm乃 至数cmであり、例えば0.7mm乃至2.0mm程度である 。なお、ヘテロコア部3の長さclは、コア径al, blによっても、好ましい範囲が異なる。

 光ファイバ20a,20bとセンサ部SPを構成する テロコア部30は、長手方向に直交する界面40 でコア21,31同士が接合するように略同軸に、 えば、汎用化されている放電による融着な により、接合されている。

 光ファイバ20a,20bの中途部にヘテロコア型 のセンサ部SPが接合されてなる構成を有する ファイバセンサにおいて、センサ部SPのコ 径blと光ファイバ20a,20bのコア径alとが界面40 異なっている。この界面40でのコア径の差 起因して、光ファイバセンサを伝送される の一部がセンサ部SPのクラッド32へ漏洩し、 ーク光Wが発生する。

 コア径al,blの相違が小さくなるようにコ 21,31の組み合わせを設定すると、リークWが さくなり、大部分の光は再びコア21に入射し 、伝送される光の損失(ロス)が小さくなる。 ア径al,blの差が大きくなるようにコア21,31の 組み合わせを設定すると、リークWが大きく り、伝送されるセンサ光の損失が大きくな 。

 ヘテロコア型のセンサ部SPを有する光フ イバセンサにおいて、リークWの大きさ、即 センサ光の損失量は、センサ部SP近傍の光 ァイバセンサの曲率、より正確には、光フ イバセンサが描く曲線の界面40での曲率の変 動により鋭敏に変化し、曲率が大きいほど大 きくなる。

 図3(a)及び図3(b)を参照して、光スイッチ 子SWは、板バネ2a,2bとバネ弾き部材3とを有す る。入力ボタンBの動作に伴い、板バネ2a,2b及 びバネ弾き部材3が動作する。入力ボタンBは スイッチのオン/オフ状態の切り替え時に動 作される部材であると共に、光ファイバセン サの描く曲線の形状を制御する部材でもある 。入力ボタンBは、スイッチのオン/オフ状態 1回の切り替え時に、筐体1内に押し込まれ 方向(図中左方向)、あるいは筐体1内から押 出される方向(図中右方向)に、所定距離だけ 移動するよう一方向に動作する。

 入力ボタンBは、スイッチのオン/オフ状 の1回の切り替え時に、光ファイバセンサが く曲線の形状を変動させ、光ファイバセン が描く曲線の界面40での曲率を変化させる とにより、光ファイバセンサを伝送する光 損失を変動させ、当該損失を変動させた後 、光ファイバセンサが描く曲線の形状を元 戻して、光損失を元に戻すように、板バネ2a ,2b及びバネ弾き部材3を動作させる。

 なお、入力ボタンBを動作させる構成は任 意である。例えば、操作者が入力ボタンBを 接又は間接的に動作させるものであっても 自動的又は操作者による入力等によって機 的、電気的、磁気的等に入力ボタンBを動作 せるものであってもよい。

 板バネ2a,2bは、光ファイバセンサに接し 、光ファイバセンサの描く曲線の形状を規 する規制部材である。板バネ2a,2bは、互いの 間に所定の距離を隔てて平行に配置されてお り、その基端部がそれぞれ筐体1に固定され いる。板バネ2a,2bは、バネ弾き部材3に先端 が押圧されることによって基端部を支点と て動作し、先端部の位置が変動する。なお 板バネ2a,2bの先端部の移動距離は、例えば、 数mmから数cmである。板バネ2a,2bは、外力が作 用しない第1の状態では、光ファイバセンサ 描く曲線の界面40での曲率が曲率R1(第1の曲 )となる第1の位置に位置するように、具体的 には図中垂直状態となるように構成されてい る。板バネ2a,2bは、第1の位置から位置変動し たとき、第1の位置へ戻るように自身のバネ が作用する復元機能を有しており、復元部 でもある。

 バネ弾き部材3は、板バネ2a,2bの離間方向 長手方向とする棒状部材からなり、板バネ2 a,2bを弾くための突起部3a,3bが設けられている 。バネ弾き部材3の棒状部材は、その一部が 体1の外へ突出しており、その端部が入力ボ ンBとなっている。即ち、入力ボタンBは、 ネ弾き部材3に一体的に設けられている。な 、バネ弾き部材3は、図示しないガイド等に よって、その長手方向(図中左右方向)に摺動 在に構成されている。

 スイッチのオン/オフ状態の切り替え時に 入力ボタンBが押し込まれると、バネ弾き部 3は、図中左方向に動作する。これにより、 ネ弾き部材3の突起部3a,3bが左方向に板バネ2 a,2bを弾く。このとき、板バネ2a,2bは、光ファ イバセンサの描く曲線の形状を変動させて光 ファイバセンサを伝送される光の損失を変動 させ、当該損失を変動させた後に前記曲線の 形状の変動を元に戻して、光損失を元に戻す ように動作する。

 次に、光スイッチ素子SWの動作について 細に説明する。

 スイッチのオン/オフ状態の切り替えを行 うために、入力ボタンBを図中左方向に押し み、図2(a)に示す状態から図4(a)に点線で示す 状態に動作させる。このとき、バネ弾き部材 3の突起部3a,3bの先端がそれぞれ板バネ2a,2bに 接する。この間、板バネ2a,2bは、変形せず 第1の位置を維持している。従って、光ファ バセンサは、第1の位置に位置する板バネ2a, 2bに挟まれて所定の形状に規定され、光ファ バセンサが描く曲線の界面40での曲率が曲 R1となる第1の状態を維持し、光ファイバセ サを伝送する光の損失量も一定値に保たれ 。

 さらに、入力ボタンBを押し込み、図4(a) 実線で示す状態に動作させる。このとき、 ネ弾き部材3の突起部3a,3bの先端がそれぞれ バネ2a,2bに引っかかり、板バネ2a,2bが押圧さ て実線で示す第2の位置に変位する。このと き、板バネ2bが光ファイバセンサを押圧し図 左方向に押し込み、光ファイバセンサが描 曲線の形状が変化する。これにより、光フ イバセンサが描く曲線の界面40での曲率が 率R1から曲率R2(第2の曲率)に増加する第2の状 態となり、光ファイバセンサを伝送する光の 損失量が増加する。

 なお、バネ弾き部材3が押し込まれたとき 、板バネ2aも突起部3aに押圧されて変位する 、この方向の変位は光ファイバセンサから 間する方向であり、板バネ2aに規制された部 分の光ファイバセンサが描く曲線の形状には 影響を与えない。ただし、板バネ2aに規制さ た部分の光ファイバセンサが描く曲線の形 が多少変化するものであってもよい。また 形状の変化が大きくなる場合には、図示し いが、光ファイバセンサに接して形状の変 を規制する部材を設けてもよい。

 さらに、入力ボタンBを押し込み、図4(a) 実線で示す状態(図4(b)に点線で示す状態と同 じ)から図4(b)に実線で示す状態に動作させる このとき、バネ弾き部材3の突起部3a,3bの板 ネ2a,2bに対する引っかかりがそれぞれ外れ 、板バネ2a,2bが元の第1の位置に戻る。この き、板バネ2bによる光ファイバセンサの押圧 がなくなり、光ファイバセンサが描く曲線の 形状が元に戻り、光ファイバセンサが描く曲 線の界面40での曲率が曲率R2から曲率R1に戻っ て第3の状態となり、光ファイバセンサを伝 する光の損失量も、元の大きさに戻る。

 なお、端部に入力ボタンBを一体化して備 えるバネ弾き部材3は、図4(b)に実線で示す状 で図示しない係止機構などにより位置を保 、固定されるように構成されている。

 以上の入力ボタンBの押し込み動作により 、スイッチをオン状態からオフ状態に、ある いはオフ状態からオン状態に、切り替えるこ とに対応付けることができる。

 入力ボタンBをさらにもう少し押し込むこ とで、係止機構による位置の保持、固定が解 除され、図示しないバネの作用などによって 徐々に押し戻され、図2(a)に示す元の位置に るように構成されている。以下、このとき 光スイッチ素子SWの動作について説明する。

 スイッチのオン/オフ状態の切り替えを行 うために、入力ボタンBがさらに押し込まれ 係止機構による位置の保持、固定が解除さ ると、入力ボタンBを図中右方向に徐々に押 戻され、図5(a)に点線で示す状態に動作され る。このとき、バネ弾き部材3の突起部3a,3bの 先端がそれぞれ板バネ2a,2bに当接する。この 、板バネ2a,2bは、変形せずに第1の状態を保 ており、光ファイバセンサは板バネ2a,2bに まれて所定の形状に規制され、光ファイバ ンサが描く曲線の界面40での曲率が曲率R1と る第3の状態(請求項5に記載された発明にお る第1の状態)を維持し、光ファイバセンサ 伝送する光の損失量も一定値に保たれる。

 さらに、入力ボタンBは押し戻され、図5(a )に実線で示す状態に動作される。このとき バネ弾き部材3の突起部3a,3bの先端がそれぞ 板バネ2a,2bに引っかかり、板バネ2a,2bが押圧 れて実線で示す第4の位置(請求項5に記載さ た発明における第2の位置)に変位する。こ とき、板バネ2aが光ファイバセンサを押圧し て、光ファイバセンサが描く曲線の形状が変 化し、光ファイバセンサが描く曲線の界面40 の曲率が曲率R1から曲率R2に増加する第2の 態(請求項5に記載された発明における第2の 態)となり、光ファイバセンサを伝送する光 損失量が増加する。

 なお、バネ弾き部材3が押し込まれたとき 、板バネ2bも突起部3bに押圧されて変位する 、この方向の変位は光ファイバセンサから 間する方向であり、板バネ2bに規制された部 分の光ファイバセンサが描く曲線の形状には 影響を与えない。ただし、板バネ2bに規制さ た部分の光ファイバセンサが描く曲線の形 が多少変化するものであってもよい。また 形状の変化が大きくなる場合には、図示し いが、光ファイバセンサに接して形状の変 を規制する部材を設けてもよい。

 さらに、入力ボタンBが押し戻され、図5(a )に実線で示す状態(図5(b)に点線で示す状態と 同じ)から図5(b)に実線で示す状態に動作させ 。このとき、バネ弾き部材3の突起部3a,3bの バネ2a,2bに対する引っかかりがそれぞれ外 て、板バネ2a,2bが元の第1の位置に戻る。こ とき、板バネ2aによる光ファイバセンサの押 圧がなくなり、光ファイバセンサが描く曲線 の形状が元に戻り、光ファイバセンサが描く 曲線の界面40での曲率が曲率R2から曲率R1に戻 って、第1の状態(請求項5に記載された発明に おける第3の状態)となり、光ファイバセンサ 伝送する光の損失量も、元の大きさに戻る

 バネ弾き部材3は、図5(b)に実線で示す状 で再びその位置を保持、固定するように構 されている。以上の入力ボタンBの動作によ 、スイッチをオフ状態からオン状態に、あ いは、オン状態からオフ状態に、切り替え ことに対応付けることができる。

 光スイッチ素子SWにおいては、入力ボタ Bの1回の押し込み動作を、スイッチのオフ状 態からオン状態への1回の切り替えに対応付 る場合、入力ボタンBの1回の押し出し(押し し)動作を、スイッチのオン状態からオフ状 への1回の切り替えに対応付けることができ る。逆に、入力ボタンBの1回の押し込み動作 、スイッチのオン状態からオフ状態への1回 の切り替えに対応付ける場合、入力ボタンB 1回の押し出し動作を、スイッチのオフ状態 らオン状態への1回の切り替えに対応付ける ことができる。

 即ち、現状のスイッチの状態を別途定義 ておき、その定義した状態から、スイッチ オン/オフ状態の切り替えの有無及びその回 数を識別することにより、任意の状態でのス イッチのオン/オフ状態の別を識別すること できる。従って、光スイッチ素子SWは、使用 開始時に、スイッチのオン/オフの初期状態 定義、設定してから使用することになる。

 図6に示すタイミングチャートを参照して 、例えば、時刻T0において、光スイッチ素子S Wが、図2(a)に示す第1の状態をオフ状態と定義 する。この第1の状態における光スイッチ素 SWの光損失に対応する出力信号SGを測定する ここでは、出力信号SGは、光源11から一定の センサ光を出射し、光スイッチ素子SWが第1の 状態であるときに、受光部12が受光した光量 基準としている。出力信号SGは、光スイッ 素子SWが第1の状態であるときより、光スイ チ素子SWでの光損失が増加し、受光部12が受 した光量が減少したとき、正の値となり、 スイッチ素子SWでの光損失が減少し、受光 12が受光した光量が増加したとき、負の値と なる。

 期間T1においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第1の状態から変動 せず、オフ状態が継続している。

 時刻T2において、光スイッチ素子SWの入力 ボタンBが1回押し込まれると、出力信号SGの 号値が一旦増加した後、元の値に戻る。こ ような出力信号SGの変動を測定したとき、光 スイッチ素子SWの状態が変動した、具体的に 、第1の状態から第2の状態を経て第3の状態 変動したと判別する。そして、ここでは、 の変動により、光スイッチ素子SWがオフ状 からオン状態に切り替えられたことを識別 る。

 期間T3においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第3の状態から変動 せず、オン状態が継続している。

 時刻T4において、光スイッチ素子SWの入力 ボタンBが1回押し出されると、時刻T2と同様 、出力信号SGの信号値が一旦増加した後、元 の値に戻る。このような出力信号SGの変動を 定したとき、光スイッチ素子SWの状態が変 した、具体的には、第3の状態から第4の状態 を経て第1の状態に変動したと判別する。そ て、ここでは、この変動により、光スイッ 素子SWがオン状態からオフ状態に切り替えら れたことを識別する。

 期間T5においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第1の状態から変動 せず、オフ状態が継続している。

 以上の説明したように、光スイッチ素子S Wは、スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替 え時に、光ファイバセンサの描く曲線の界面 40での曲率が曲率R1となる第1の状態から、前 曲線の界面40での曲率が曲率R2に変動した第 2の状態を経た後、前記曲線の界面40での曲率 が曲率R1に戻る第3の状態となるよう、入力ボ タンBが一方向(図中左方向)に動作することに より、板バネ2a,2bが光ファイバセンサの形状 規定する。

 また、光スイッチ素子SWは、スイッチの ン/オフ状態の1回の切り替え時に、光ファイ バセンサの描く曲線の界面40での曲率が曲率R 1となる第3の状態から、前記曲線の界面40で 曲率が曲率R2に変動した第4の状態を経た後 前記曲線の界面40での曲率が曲率R1に戻る第1 の状態となるよう、入力ボタンBが一方向(図 右方向)に動作することにより、板バネ2a,2b 光ファイバセンサの形状を規定する。

 これらのため、オン/オフの切り替え時に 曲率が変動するだけであり、従来のようにオ ン状態とオフ状態の何れか少なく一方におい て曲率が大きくなる状態が長期間持続するこ とを回避することができる。

 また、前記曲線の界面40での曲率が曲率R2 と大きくなる形状に光ファイバセンサが規定 される時間が短い。このため、光ファイバセ ンサがこの形状に馴染むおそれが少なく、ス イッチのオン/オフ状態の切り替えの有無を 判別するおそれが少ない。また、光ファイ センサが破損するおそれが少ない。

 また、ヘテロコア部30から構成されたセ サ部SPを有する光センサファイバを用いるこ とにより、再現性よく光損失を検知すること ができ、安定したスイッチのオン/オフ状態 高精度に判別することができる。また、光 イッチ素子SWは、電気接点を用いていないの で防爆性を有している。

 なお、前記曲線の界面40での曲率が曲率R1 ,R2から多少変化しても、オン/オフ状態を正 に判別できる。そのため、スイッチの繰り しによる各状態での光ファイバセンサの形 や前記曲線の界面40での曲率は厳密に一定で ある必要はない。

 なお、センサ部SPとして、図2(a)及び図2(b) に示したヘテロコア部30以外の構成を採用し もよい。

 例えば、図7(a)を参照して、センサ部SPは ヘテロコア部30のコア31の径blが、光ファイ 20a,20bのコア21の径alよりも大きくなるよう 構成されていてもよい。

 図7(b)を参照して、センサ部SPは、光ファ バ20a,20bのコア21の屈折率あるいはクラッド2 2の屈折率と同等の屈折率を持つ材料から構 されていてもよい。なお、この場合も、セ サ部SPは、コア31の径が、0あるいはクラッド 32の径と同じである一種のヘテロコア構造で ると考えることが可能である。

 〔第2実施形態〕
 図8を参照して、本発明の第2実施形態に係 光スイッチは、複数個の光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 が直列に光ファイバ20a,20b,20c,20d.・・・,20x間 設けられた1本の光ファイバセンサを有して 構成されている。なお、直列に接続される光 スイッチ素子の個数は、限定されない。

 光ファイバセンサの光入射端である光フ イバ20a端部に光源11が設けられ、光ファイ センサの光出射端である光ファイバ20x端部 受光部12が設けられている。

 複数個の光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 には、それぞれのスイッチのオン/オフ切り えのための入力ボタンB 1 ,B 2 ,B 3 が設けられている。各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 は、第1実施形態の光スイッチ素子SWと同様に 構成されている。

 ここで、複数個の光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 において、スイッチのオン/オフ状態の切り え時において変動される損失の大きさが光 イッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 間で互いに異なるように構成されている。例 えば、光スイッチ素子SW 1 がオン/オフ状態の切り替え時において変動 る光損失が0.1dB、光スイッチ素子SW 2 のオン/オフ状態の切り替え時において変動 る光損失が0.2dB、光スイッチ素子SW 3 のオン/オフ状態の切り替え時において変動 る光損失が0.4dBとなるように構成されている 。

 これは、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 において、オン/オフ状態の切り替え時に、 ファイバセンサが描く曲線の界面40での曲率 R1,R2の大きさを互いに異ならせることにより 現可能である。

 以下、2個の光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 が直列に設けられた1本の光ファイバセンサ 有して構成された光スイッチを例に挙げて 明する。

 図9に示すタイミングチャートを参照して、 例えば、時刻T0において、各光スイッチ素子S W 1 ,SW 2 が共に図2(a)に示す第1の状態をオフ状態と定 する。この第1の状態における各光スイッチ 素子SW 1 ,SW 2 の光損失の総計に対応する出力信号SGを測定 る。

 期間T1においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、第1の状態から変動せず、オフ状態 継続している。

 時刻T2において、光スイッチ素子SW 1 の入力ボタンB 1 が1回押し込まれると、出力信号SG信号値が光 スイッチ素子SW 1 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。このような出力信号SGの 動を測定したとき、光スイッチ素子SW 1 の状態が変動した、具体的には、第1の状態 ら第2の状態を経て第3の状態に変動したと判 別する。そして、ここでは、光スイッチ素子 SW 1 がオフ状態からオン状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T3においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に状態が変動せず、光スイッチ素子SW 1 はオン状態が継続し。光スイッチ素子SW 2 はオフ状態が継続している。

 時刻T4において、光スイッチ素子SW 2 の入力ボタンB 2 が1回押し込まれると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 2 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。このような出力信号SGの 動を測定したとき、光スイッチ素子SW 2 の状態が変動した、具体的には、第1の状態 ら第2の状態を経て第3の状態に変動したと判 別する。そして、ここでは、光スイッチ素子 SW 2 がオフ状態からオン状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T5においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、第3の状態から変動せず、オン状態 継続している。

 時刻T6において、光スイッチ素子SW 2 の入力ボタンB 2 が1回押し出されると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 2 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。このような出力信号SGの 動を測定したとき、光スイッチ素子SW 2 の状態が変動した、具体的には、第3の状態 ら第4の状態を経て第2の状態に変動したと判 別する。そして、ここでは、光スイッチ素子 SW 2 がオン状態からオフ状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T7においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に状態が変動せず、光スイッチ素子SW 1 はオン状態が継続し。光スイッチ素子SW 2 はオフ状態が継続している。

 時刻T8において、光スイッチ素子SW 1 の入力ボタンB 1 が1回押し出されると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 1 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。このような出力信号SGの 動を測定したとき、光スイッチ素子SW 1 の状態が変動した、具体的には、第3の状態 ら第4の状態を経て第2の状態に変動したと判 別する。そして、ここでは、光スイッチ素子 SW 1 がオン状態からオフ状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T9においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、第1の状態から変動せず、オン状態 継続している。

 以上説明したように、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 のオン/オフ状態の1回の切り替えを、光ファ バセンサを伝送された光の損失の変動とそ 復元を検出することにより行う。そのため 前記従来の光スイッチ素子を直列に複数個 続した場合に比べて、オン/オフ状態を判別 する際に検出する光損失が小さいので、S/N比 が向上し、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 のオン/オフ状態を高精度に判別することが 能となる。

 また、変動する光の損失量を検出すること より、オン/オフ状態が切り替えられたスイ ッチ素子SW 1 ,SW 2 が何れであるか判別することができる。

 〔第3実施形態〕
 本発明の第3実施形態に係る光スイッチは、 第2実施形態に係る光スイッチと同様に、図8 参照して、複数個の光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 が直列に光ファイバ20a,20b,20c,20d上に設けられ た1本の光ファイバセンサを有して構成され いる。

 各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 は、第1実施形態の光スイッチ素子SWと類似に 構成されている。各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 ,SW 3 は、スイッチのオン/オフ状態の切り替え時 おいて変動される光損失の変化速度が光ス ッチSW 1 ,SW 2 ,SW 3 間で互いに異なるように構成されている。例 えば、光スイッチ素子SW 1 におけるオン/オフ状態の切り替え時に変動 れる光損失の変化速度が、光スイッチ素子SW 2 におけるオン/オフ状態の切り替え時に変動 れる光損失の変化速度より小さくなるよう 構成されいる。

 これは、図10(a)から図10(d)を参照して、例え ば、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 において、バネ弾き部材3と別個に入力ボタ Bを一体的に備えた入力部材4を設け、バネ弾 き部材3と入力部材4とを滑り面で滑動可能に 持し、入力ボタンBの入力を滑り面で滑らせ ながらバネ弾き部材3に伝達し、オン/オフ状 の切り替えを行う構成として、滑り面の角 をスイッチ素子SW 1 ,SW 2 毎に変えることにより実現可能である。

 バネ弾き部材3の滑り面3sが入力部材4の滑 り面4sと接するように構成されている。バネ き部材3と入力部材4とは保持部5等により位 が保持され、それぞれ所定の方向のみに往 移動可能なように規制されている。入力部 4が矢印の方向に押し込まれると、図10(b)に すように、バネ弾き部材3と入力部材4が滑 面3s,4sで滑動し、バネ弾き部材3は滑り面3sで 滑りながら入力部材4の押し込まれる方向と 交する方向(図2(a)中左方向)に動作する。

 図10(c)に示すバネ弾き部材3及び入力部材4 の構成も図10(a)と同様の構成である。図10(c) 示す入力部材4が矢印の方向に押し込まれる 、図10(d)に示すように、バネ弾き部材3と入 部材4が滑り面3s,4sで滑動し、バネ弾き部材3 は滑り面3sで滑りながら入力部材4の押し込ま れる方向と直交する方向(図2(a)中左方向)に動 作する。

 図10(a)及び図10(b)における滑り面3s,4sの角 は、図10(c)及び図10(d)における滑り面3s,4sの 度と異なっている。図10(b)において入力部 4が所定距離だけ押し込まれたときのバネ弾 部材3の移動距離d1は、図10(d)において入力 材4が同じ所定距離だけ押し込まれたときの ネ弾き部材3の移動距離d2より小さくなるよ に構成されている。

 従って、入力部材4が所定距離だけ押し込ま れるのに要する時間が同じであるとき、図10( a)及び図10(b)に示す構成を有する光スイッチ 子SW 1 がオン/オフ状態の切り替え時に変動する光 失の変化速度は、図10(c)及び図10(d)に示す構 を有する光スイッチ素子SW 2 のオン/オフ状態の切り替え時に変動する光 失の変化策度より小さくなる。

 図11に示すタイミングチャートを参照して 例えば、時刻T0において、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 が、共に図2(a)に示す第1の状態をオフ状態と 定義する。この第1の状態における光スイッ チ素子SW 1 ,SW 2 の光損失の総計に対応する出力信号SGを測定 る。

 期間T1においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は、共に第1の状態から変動せず、オフ状態 継続している。

 時刻T2において、光スイッチ素子SW 1 の入力ボタンB 1 が1回押し込まれると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 1 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。ここで、出力信号SGの信 値の変化速度が相対的に遅いことから光ス ッチ素子SW 1 の状態が変動した、具体的には、第1の状態 ら第2の状態を経て第3の状態に変動したこと を判別する。そして、ここでは、この変動に より、光スイッチ素子SW 1 がオフ状態からオン状態に切り替えられこと を識別する。

 期間T3においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、状態が変動せず、光スイッチ素子SW 1 はオン状態が継続し。光スイッチ素子SW 2 はオフ状態が継続している。

 時刻T4において、光スイッチ素子SW 2 の入力ボタンB 2 が1回押し込まれると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 2 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。ここで、出力信号SGの信 値の変化速度が相対的に速い(時刻T2におけ 出力信号SGの信号値の変化速度より速い)こ から光スイッチ素子SW 2 の状態が変動した、具体的には、第1の状態 ら第2の状態を経て第3の状態に変動したこと を判別する。そして、ここでは、この変動に より、光スイッチ素子SW 2 がオフ状態からオン状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T5においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、第3の状態から変動せず、オン状態 継続している。

 時刻T6において、光スイッチ素子SW 2 の入力ボタンB 2 が1回押し出されると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 2 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。ここで、出力信号SGの信 値の変化速度が相対的に速いことから光ス ッチ素子SW 2 の状態が変動した、具体的には、第3の状態 ら第4の状態を経て第1の状態に変動したこと を判別する。そして、ここでは、この変動に より、光スイッチ素子SW 2 がオン状態からオフ状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T7においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、状態が変動せず、光スイッチ素子SW 1 はオン状態が継続し。光スイッチ素子SW 2 はオフ状態が継続している。

 時刻T8において、光スイッチ素子SW 1 の入力ボタンB 1 が1回押し出されると、出力信号SGの信号値が 光スイッチ素子SW 1 の光損失に対応する大きさだけ一旦増加した 後、元の値に戻る。ここで、出力信号SGの信 値の変化速度が相対的に遅いことから光ス ッチ素子SW 1 の状態が変動した、具体的には、第3の状態 ら第4の状態を経て第1の状態に変動したこと を判別する。そして、ここでは、この変動に より、光スイッチ素子SW 1 がオン状態からオフ状態に切り替えられたこ とを識別する。

 期間T9においては、出力信号SGが一定であり 、光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 は共に、第1の状態から変動せず、オフ状態 継続していることが示されている。

 以上説明したように、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 のオン/オフ状態の1回の切り替えを、光ファ バセンサを伝送された光の損失の変動とそ 復元を検出することにより行う。そのため 前記従来の光スイッチ素子を直列に複数個 続した場合に比べて、オン/オフ状態を判別 する際に検出する光損失が小さいので、S/N比 が向上し、各光スイッチ素子SW 1 ,SW 2 のオン/オフ状態を高精度に判別することが 能となる。

 また、変動する光の損失速度を検出するこ により、オン/オフ状態が切り替えられたス イッチ素子SW 1 ,SW 2 が何れであるか判別することができる。

 〔第5実施形態〕
 本発明の第5実施形態に係る光スイッチは、 第1実施形態に係る光スイッチと同様に、図1 参照して、光スイッチ素子SW、光源11及び受 光部12とを備えている。

 光スイッチ素子SWは、第1実施形態に係る スイッチ素子SWと同様に、光ファイバ20a,20b びその中途部に設けられたセンサ部SPから る光ファイバセンサと、スイッチのオン/オ 切り替えのための入力ボタンBを備えている 。光ファイバセンサは、センサ部SPを含む部 が光スイッチ素子SWの筐体1に収容されてい 。

 図12(a)及び図12(b)を参照して、光スイッチ 素子SWは、板バネ6とバネ弾き部材7とを有す 。入力ボタンBの動作に伴い、板バネ6及びバ ネ弾き部材7が動作する。

 入力ボタンBは、スイッチのオン/オフ状 の1回の切り替え時に、光ファイバセンサが く曲線の形状を変動させ、光ファイバセン が描く曲線の界面40での曲率を変化させる とにより、光ファイバセンサを伝送する光 損失を変動させ、当該損失を変動させた後 、光ファイバセンサが描く曲線の形状を元 戻し、光損失を元に戻すように、板バネ6及 バネ弾き部材7を動作させる。

 板バネ6は、光ファイバセンサに接して、 光ファイバセンサが描く曲線の形状を規制す る規制部材である。板バネ6は、バネ弾き部 7に先端部が押圧されることによって基端部 支点として動作し、先端部の位置が変動す 。板バネ6は、外力が作用しない第1の状態 は、光ファイバセンサが描く曲線の界面40で の曲率が曲率R1となる第1の位置に位置するよ うに、具体的には図中垂直状態となるように 構成されている。板バネ6は、第1の位置から 置変動したとき、第1の位置へ戻るように自 身のバネ力が作用する復元機能を有しており 、復元部材でもある。

 バネ弾き部材7は、丸棒状部材の本体部7a 、本体部7aの先端に設けられ、板バネ6を弾 ための突起部7bとから構成されている。本 部7aは、その一部が筐体1の外へ突出してお 、その端部が入力ボタンBとなっている。即 、入力ボタンBは、バネ弾き部材7に一体的 設けられている。なお、バネ弾き部材7の本 部7aは、図示しないガイド等によって、そ 長手方向(図中左右方向)に摺動自在に構成さ れている。

 突起部7bは、鉤状になっており、本体部7a の先端に回転可能に設けられている。突起部 7bを本体部7aに対して回転させることにより 図12(c)を参照して、突起部7bと板バネ6が当接 する部分に距離が変化するようになっている 。例えば、突起部7bと板バネ6が当接する部分 に距離をL1からL2に短くすることにより、バ 弾き部材7が同じ距離だけ動作した場合にお る、板バネ6の先端部の変位の大きさを小さ くすることができる。

 このように、突起部7bを本体部7aに対して 回転させることにより、板バネ6の先端部の 位の大きさを調整する可能となる。これに り、光スイッチ素子SWの各状態における光フ ァイバセンサの形状が変化し、各状態におい て光ファイバセンサを描く曲線の界面40での 率を変化させて、光損失量を調整すること 可能となる。

 次に、光スイッチ素子SWの動作について 細に説明する。

 スイッチのオン/オフ状態の切り替えを行 うために、入力ボタンBを図中左方向に押し み、図12(a)に示す状態から図中左方向に動作 させ、バネ弾き部材7の突起部7bの先端を板バ ネ6に当接させる。この間、板バネ6は、変形 ずに第1の状態を維持している。従って、光 ファイバセンサは板バネ6に接して所定の形 に規制され、光ファイバセンサが描く曲線 界面40での曲率が曲率R1となる第1の状態を維 持し、光ファイバセンサを伝送する光の損失 量も一定値に保たれる。

 さらに、入力ボタンBを押し込み、図13(a) 実線で示す状態に動作させる。このとき、 ネ弾き部材7の突起部7bの先端が板バネ6に引 っかかり、板バネ6が押圧されて実線で示す 2の状態に変位する。このとき、板バネ6が光 ファイバセンサを押圧して、光ファイバセン サが描く曲線の形状が変化する。これにより 、光ファイバセンサが描く曲線の界面40での 率が曲率R1から曲率R2に増加する第2の状態 なり、光ファイバセンサを伝送する光の損 量が増加する。

 さらに、入力ボタンBを押し込み、図13(a) 実線で示す状態から図13(b)に点線で示す状 に動作させる。このとき、バネ弾き部材7の 起部7aの板バネ6に対する引っかかりが外れ 、板バネ6が元の第1の位置に戻る。このと 、板バネ6による光ファイバセンサの押圧が くなり、光ファイバセンサが描く曲線の形 が元に戻り、光ファイバセンサが描く曲線 界面40での曲率が曲率R2から曲率R1に戻って 3の状態となり、光ファイバセンサを伝送す る光の損失量も、元の大きさに戻る。

 なお、一部が入力ボタンBとなっているバ ネ弾き部材3は、図13(a)に点線で示す状態で図 示しない係止機構などにより位置を保持、固 定されるように構成されている。

 以上の入力ボタンBの動作により、スイッ チをオン状態からオフ状態に、あるいはオフ 状態からオン状態に、切り替えることに対応 付けることができる。

 入力ボタンBをさらにもう少し押し込むこ とで、係止機構による位置の保持、固定が解 除され、不図示のバネの作用などによって徐 々に押し戻され、図12(a)に示す元の位置に戻 ように構成されている。以下、このときの スイッチ素子SWの動作について説明する。

 スイッチのオン/オフ状態の切り替えを行 うために、入力ボタンBがさらに押し込まれ 係止機構による位置の保持、固定が解除さ ると、入力ボタンBを図中右方向に徐々に押 戻され、バネ弾き部材7の突起部7bの先端が バネ6に当接する。この間、板バネ6は、変 せずに第1の位置を保っており、光ファイバ ンサは板バネ6に接して所定の形状に規制さ れ、光ファイバセンサが描く曲線の界面40で 曲率が曲率R1となる第3の状態(請求項5に記 された発明における第1の状態)を維持し、光 ファイバセンサを伝送する光の損失量も一定 値に保たれている。

 さらに、入力ボタンBは押し戻され、図13( a)に実線で示す状態に動作される。このとき バネ弾き部材7の突起部7aの先端が板バネ6に 引っかかり、板バネ6が押圧されて実線で示 第4の位置(請求項5に記載された発明におけ 第2の位置)に変位する。このとき、板バネ6 光ファイバセンサから離間する方向に移動 て、光ファイバセンサが描く曲線の形状が 化し、光ファイバセンサが描く曲線の界面40 での曲率が曲率R1から曲率R3に減少する第4の 態(請求項5に記載された発明における第2の 態)になり、光ファイバセンサを伝送する光 の損失量が減少する。

 さらに、入力ボタンBが押し戻され、図13( b)に実線で示す状態から図13(b)に点線で示す 態に動作させる。このとき、バネ弾き部材7 突起部7aの板バネ6に対する引っかかりが外 て、板バネ6が元の第1の位置に戻る。この き、板バネ6により光ファイバセンサが押圧 れて、光ファイバセンサが描く曲線の形状 元に戻り、光ファイバセンサが描く曲線の 面40での曲率が曲率R3から曲率R1に戻って、 1の状態(請求項5に記載された発明における 3の状態)となり、光ファイバセンサを伝送 る光の損失量も、元の大きさに戻る。

 バネ弾き部材7は、図12(a)に実線で示す状 で再びその位置を保持、固定するように構 されている。以上の入力ボタンBの動作によ り、スイッチをオフ状態からオン状態に、あ るいは、オン状態からオフ状態に、切り替え ることに対応付けることができる。

 光スイッチ素子SWにおいては、入力ボタ Bの1回の押し込み動作を、スイッチのオフ状 態からオン状態への1回の切り替えに対応付 る場合、入力ボタンBの1回の押し出し動作を 、スイッチのオン状態からオフ状態への1回 切り替えに対応付けることができる。逆に 入力ボタンBの1回の押し込み動作を、スイッ チのオン状態からオフ状態への1回の切り替 に対応付ける場合、入力ボタンBの1回の押し 出し動作を、スイッチのオフ状態からオン状 態への1回の切り替えに対応付けることがで る。

 即ち、現状のスイッチの状態を別途定義 ておき、その定義した状態から、スイッチ オン/オフ状態の切り替えの有無及びその回 数を識別することにより、任意の状態でのス イッチのオン/オフ状態の別を識別すること できる。従って、光スイッチ素子SWは、使用 開始時に、スイッチのオン/オフの初期状態 定義、設定してから使用することになる。

 図14に示すタイミングチャートを参照し 、例えば、時刻T0において、光スイッチ素子 SWが、図12(a)に示す第1の状態をオフ状態と定 する。この第1の状態における光スイッチ素 子SWの光損失に対応する出力信号SGを測定す 。

 期間T1においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第1の状態から変動 せず、オフ状態が継続している。

 時刻T2において、光スイッチ素子SWの入力 ボタンBが1回押し込まれると、出力信号SGの 号値が一旦増加した後、元の値に戻る。こ ような出力信号SGの変動を測定したとき、光 スイッチ素子SWの状態が変動した、具体的に 、第1の状態から第2の状態を経て第3の状態 変動したと判別する。そして、ここでは、 スイッチ素子SWがオフ状態からオン状態に り替えられたことを識別する。

 期間T3においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第3の状態から変動 せず、オン状態が継続している。

 時刻T4において、光スイッチ素子SWの入力 ボタンBが1回押し出されると、出力信号SGの 号値が一旦減少した後、元の値に戻る。こ ような出力信号SGの変動を測定したとき、光 スイッチ素子SWの状態が変動した、具体的に 、第3の状態から第4の状態を経て第1の状態 変動したと判別する。そして、ここでは、 スイッチ素子SWがオン状態からオフ状態に り替えられたことを識別する。

 期間T5においては、出力信号SGが一定であ り、光スイッチ素子SWは、第1の状態から変動 せず、オフ状態が継続している。

 以上の説明したように、光スイッチ素子S Wは、スイッチのオン/オフ状態の1回の切り替 え時に、光ファイバセンサの描く曲線の界面 40での曲率が曲率R1となる第1の状態から、前 曲線の界面40での曲率を曲率R2に変動した第 2の状態を経た後、前記曲線の界面40での曲率 が曲率R1に戻る第3の状態となるよう、入力ボ タンBが一方向(図中左方向)に動作することに より、板バネ2a,2bが光ファイバセンサの形状 規定する。

 また、光スイッチ素子SWは、スイッチの ン/オフ状態の1回の切り替え時に、光ファイ バセンサの描く曲線の界面40での曲率が曲率R 1となる第3の状態から、前記曲線の界面40で 曲率を曲率R3に変動した第4の状態を経た後 前記曲線の界面40での曲率が曲率R1に戻る第1 の状態となるよう、入力ボタンBが一方向(図 右方向)に動作することにより、板バネ2a,2b 光ファイバセンサの形状を規定する。

 これらのため、オン/オフの切り替え時に 曲率が曲率R1から一旦曲率R2又は曲率R3に変動 するだけであり、従来のようにオン状態とオ フ状態の何れか少なく一方において曲率が大 きくなる状態が長期間持続することを回避す ることができる。

 また、前記曲線の界面40での曲率が曲率R2 又は曲率R3となる形状に光ファイバセンサが 定される時間が短い。このため、光ファイ センサがこれらの形状に馴染むおそれが少 く、スイッチのオン/オフ状態の切り替えの 有無を誤判別するおそれが少ない。また、前 記曲線の界面40での曲率が曲率R2又は曲率R3の 一方が曲率R1より小さいので、光ファイバセ サが破損するおそれが少ない。

 また、オン/オフの切り替え時に曲率が曲 率R1から一旦曲率R2、曲率R3の何れに変動した かを判別するだけで、スイッチがオン状態か らオフ状態に切り替わったか、オフ状態から オン状態に切り替わったかを認識することが できる。

 なお。例えば、複数個の光スイッチ素子 直列に接続して共通の受光部で複数個の光 イッチ素子全体の伝送損失を検出する構成 した場合も、上記のような調整機構を設け ことが好ましい。この場合、オン/オフ状態 のセンサ光の伝送損失が互いに異なる光スイ ッチ素子を直列に接続し、全伝送損失と各光 スイッチ素子の伝送損失の組み合わせを比較 することによって、複数個の光スイッチ素子 のどの光スイッチ素子がオン状態で、どの光 スイッチ素子がオフ状態であるかを容易に判 別することが可能となる。

 本発明は、上記の各実施形態に限定され 、各実施形態を適宜組み合わせた形態など あってもよく、本発明の要旨を逸脱しない 囲で、種々の変更が可能である。

 例えば、光スイッチ素子SWが板バネとバ 弾き部材以外の構成からなる構成であって よい。例えば、板バネの替わりに、板部材 つる巻きバネ等により第1の位置に復元可能 したものであってもよい。また、板バネを 接的に光ファイバセンサに当接する替わり 、板バネを間接的に他の部材を介して光フ イバセンサに当接するものであってもよい

 また、入力ボタンBは、スイッチのオン/ フ状態の1回の切り替え時に一方向に動作す ものであればよく、直線的に動作するもの 限定されない。例えば、円周等の曲線に沿 て一方向に動作し、この入力ボタンBの動作 を任意の変換機構により変換して、バネ弾き 部材3,7を直線的に動作させるものであっても よい。さらには、バネ弾き部材3,7が円周等の 曲線に沿って動作するものであってもよい。

 また、光源11や受光部12も特に限定されず 、複数個の発光素子や受光素子をアレイ状に 配置した構成としてもよい。

 本発明の光スイッチ素子及びこれを用いた スイッチは、防爆施設などにおけるスイッ に好適に利用可能である。