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Title:
PAPER MONEY PROCESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096430
Kind Code:
A1
Abstract:
A paper money processor (100) in which the number of times required for sorting sheets of paper money is reduced as much as possible while the scale (the number of stackers) of the paper money processor is minimized, first upper stacking means (102a) and second upper stacking means (102b) are provided contiguously to each other at an upper position of the paper money processor in order to show a stacker stacking sorted sheets of paper money and a stacker stacking unsorted sheets of paper money obviously to an operator, and first through fourth lower stacking means (106a-d) are provided in parallel at a lower position of the paper money processor. As a result of identification, rejectable sheets of paper money are conveyed to the first upper stacking means and acceptable sheets of paper money are conveyed to the second upper stacking means or any one of the first through fourth lower stacking means.

Inventors:
KOGA FUMIAKI (JP)
ITO OSAMU (JP)
MIWA MASAKAZU (JP)
MAEKAWA KOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/052190
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 08, 2007
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
KOGA FUMIAKI (JP)
ITO OSAMU (JP)
MIWA MASAKAZU (JP)
MAEKAWA KOUICHI (JP)
International Classes:
G07D3/00
Foreign References:
JPS54118138A1979-09-13
JPH0397093A1991-04-23
JPS59211184A1984-11-29
JPS59211185A1984-11-29
JP2006350818A2006-12-28
JP2006096484A2006-04-13
JP2005346154A2005-12-15
JP2005165805A2005-06-23
JP2002074464A2002-03-15
Other References:
See also references of EP 2110789A4
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg.,2-3, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 複数の紙幣を分類して集積する紙幣処理装置であって、
 前記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を識別する識別手段と、
 前記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、リジェクト紙幣を集積する第1上部集積手段と、
 前記第1上部集積手段に隣接して設けられ、リジェクト紙幣以外の紙幣を集積する第2上部集積手段と、
 前記紙幣処理装置の下部位置に並列に設けられ、少なくとも1つの特定金種の紙幣を集積する第1乃至第4下部集積手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を前記第1上部集積手段、前記第2上部集積手段、又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送する搬送手段と、
 前記識別手段の識別結果がリジェクト紙幣である場合に前記第1上部集積手段へ搬送し、リジェクト紙幣でない場合に前記第2上部集積手段又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果がリジェクト紙幣でない場合に、前記特定金種の紙幣を前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送し、前記特定金種以外の紙幣を前記第2上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項1に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の方向に応じて前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記特定金種である場合に、予め定められた集積枚数に応じて前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果がリジェクト紙幣でない場合に、前記識別手段により最初に識別された金種を前記特定金種として判定する請求項1乃至4の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
 前記特定金種は、第1特定金種及び第2特定金種から成り、
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記第1特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の表裏に応じて前記第1下部集積手段又は前記第2下部集積手段へ搬送し、前記第2特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の表裏に応じて前記第3下部集積手段又は前記第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記特定金種は、第1特定金種及び第2特定金種から成り、
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記第1特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の正損に応じて前記第1下部集積手段又は前記第2下部集積手段へ搬送し、前記第2特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の正損に応じて前記第3下部集積手段又は前記第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記特定金種は、第1特定金種及び第2特定金種から成り、
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記第1特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の新旧に応じて前記第1下部集積手段又は前記第2下部集積手段へ搬送し、前記第2特定金種である場合に、前記識別手段により識別された紙幣の新旧に応じて前記第3下部集積手段又は前記第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段により最初に識別された金種を前記第1特定金種として判定し、その後に新たに識別された金種を前記第2特定金種として判定する請求項6乃至8の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
 前記特定金種は、最も流通量の多い第1特定金種、並びに第2特定金種及び第3特定金種から成り、
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記第1特定金種である場合に前記第1下部集積手段又は前記第2下部集積手段へ搬送し、前記第2特定金種である場合に前記第3下部集積手段へ搬送し、前記第3特定金種である場合に前記第4下部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記特定金種は、第1特定金種乃至第4特定金種から成り、
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記第1特定金種である場合に前記第1下部集積手段へ搬送し、前記第2特定金種である場合に前記第2下部集積手段へ搬送し、前記第3特定金種である場合に前記第3下部集積手段へ搬送し、前記第4特定金種である場合に前記第4下部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項2に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段により最初に識別された金種を前記第1特定金種として判定し、その後に新たに識別された金種を前記第2特定金種として判定し、その後に新たに識別された金種を前記第3特定金種として判定し、その後に新たに識別された金種を前記第4特定金種として判定する請求項11に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果が前記特定金種である場合に、前記特定金種の新券を前記特定金種として判定し、旧券を前記特定金種以外として判定する請求項1乃至4、6乃至8、及び10乃至12の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
 複数の紙幣を分類して集積する紙幣処理装置であって、
 前記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を識別する識別手段と、
 前記紙幣処理装置の上部位置に隣接して設けられ、リジェクト紙幣を集積する第1及び第2上部集積手段と、
 装置の下部位置に並列に設けられ、リジェクト紙幣以外の紙幣を集積する第1乃至第4下部集積手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を前記第1上部集積手段、前記第2上部集積手段、又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送する搬送手段と、
 前記搬送手段の搬送異常を検知する検知手段と、
 前記検知手段により搬送異常が検知された場合、前記識別手段により金種識別異常又は真偽識別異常が検知された場合にリジェクト紙幣と判定し、前記第1上部集積手段又は前記第2上部集積手段へ搬送し、前記識別手段の識別結果がリジェクト紙幣でない場合に前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記検知手段により搬送異常が検知された場合に前記第1上部集積手段へ搬送し、前記識別手段により金種識別異常又は真偽識別異常が検知された場合に前記第2上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項14に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記検知手段により搬送異常が検知された場合又は前記識別手段により金種識別異常が検知された場合に前記第1上部集積手段へ搬送し、前記識別手段により真偽識別異常が検知された場合に前記第2上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項14に記載の紙幣処理装置。
 前記制御手段は、前記識別手段の識別結果がリジェクト紙幣でない場合に、前記識別手段により識別された紙幣の方向に応じて前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送手段を制御する請求項14に記載の紙幣処理装置。
 複数の紙幣を分類して集積する紙幣処理装置であって、
 前記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を識別する識別手段と、
 前記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、リジェクト紙幣を集積する第1上部集積手段と、
 前記第1上部集積手段に隣接して設けられ、リジェクト紙幣又はリジェクト紙幣以外の紙幣を選択的に集積可能な第2上部集積手段と、
 前記紙幣処理装置の下部位置に並列に設けられ、リジェクト紙幣以外の紙幣を集積する第1乃至第4下部集積手段と、
 前記取込手段により取り込まれた紙幣を前記第1上部集積手段、前記第2上部集積手段、又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送する搬送手段と、
 前記第2上部集積手段に集積する紙幣として、リジェクト紙幣又はリジェクト紙幣以外の紙幣を選択する選択手段と、
 前記選択手段によりリジェクト紙幣以外の紙幣が選択された場合には、特定金種の紙幣を前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送し、特定金種以外の紙幣を前記第2上部集積手段へ搬送し、リジェクト紙幣を前記第1上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御し、前記選択手段によりリジェクト紙幣が選択された場合には、リジェクト紙幣以外の紙幣を前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ搬送し、リジェクト紙幣を前記第1上部集積手段又は第2上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする紙幣処理装置。
 前記紙幣処理装置は、さらに、
 少なくとも、前記第2上部集積手段にリジェクト紙幣を集積するための第1分類パターン及び第2上部集積手段にリジェクト紙幣以外の紙幣を集積するための第2分類パターンを記憶する記憶手段を備え、
 前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された第1分類パターン又は第2分類パターンを選択する請求項18に記載の紙幣処理装置。
 前記第1及び第2上部集積手段は、前記第1乃至第4下部集積手段の開口部と同じ方向に開口している第1開口部と、前記取込手段が設けられる方向に開口している第2開口部と、を備えた請求項1、14、及び18の何れか1項に記載の紙幣処理装置。
Description:
紙幣処理装置

 本発明は、紙幣処理装置に関し、特に、 置の上部位置に2以上のスタッカを有し、下 部位置に4つのスタッカを有する紙幣処理装 に関する。

 一般的な紙幣処理装置は、ホッパに載置 れた紙幣を所定の条件下で複数のスタッカ 分類して集積するものである。これに対し 、スタッカの数よりも多い種類の紙幣を効 的に分類する紙幣処理装置として特許文献1 及び特許文献2の紙幣処理装置が知られてい 。

 特許文献1の紙幣処理装置は、3つのスタ カのうちの1つに他の2つのスタッカへ分類で きなかった紙幣を集積する。しかし、特許文 献1の紙幣処理装置では、2つのスタッカには 定された金種の紙幣が分類して集積され、 の1つのスタッカには金種が混在して集積さ れるため、金種が混在した紙幣をもう一度ホ ッパに載置して分類する必要があった。すな わち、金種が4種類以上である場合は、少な とも2回の分類処理が必要となるという問題 あった。

 一方、特許文献2の紙幣処理装置は、7つ スタッカを有するものであり、金種が7種類 下であれば分類処理を2回以上行う必要はな い。しかし、スタッカが多くなればなるほど 、紙幣処理装置の規模は大きくなり、製造コ ストも増加する。また、分類する紙幣の種類 数によっては、スタッカが無駄になってしま うという問題があった。

 また、特許文献1及び特許文献2の紙幣処理 置は、いずれも、分類された紙幣と分類で なかった紙幣とが装置の下部位置に設けら たスタッカに集積されるため、どのスタッ に分類できなかった紙幣が集積されたのか かりにくいという問題があった。

特開2005-165805号公報

特開2002-74464号公報

 本発明の目的は、紙幣処理装置の装置規 (スタッカの数)を最小構成とした上で、紙 の分類処理の回数をできるだけ減らし、か 、分類済みの紙幣が集積されたスタッカと 類できなかった紙幣が集積されたスタッカ オペレータに明示することである。

 本発明の第1態様によれば、複数の紙幣を 分類して集積する紙幣処理装置であって、前 記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置 された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手 と、前記取込手段により取り込まれた紙幣 識別する識別手段と、前記紙幣処理装置の 部位置に設けられ、リジェクト紙幣を集積 る第1上部集積手段と、前記第1上部集積手段 に隣接して設けられ、リジェクト紙幣以外の 紙幣を集積する第2上部集積手段と、前記紙 処理装置の下部位置に並列に設けられ、少 くとも1つの特定金種の紙幣を集積する第1乃 至第4下部集積手段と、前記取込手段により り込まれた紙幣を前記第1上部集積手段、前 第2上部集積手段、又は前記第1乃至第4下部 積手段の何れかへ搬送する搬送手段と、前 識別手段の識別結果がリジェクト紙幣であ 場合に前記第1上部集積手段へ搬送し、リジ ェクト紙幣でない場合に前記第2上部集積手 又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れかへ 搬送するように前記搬送手段を制御する制御 手段と、を備えたことを特徴とする紙幣処理 装置が提供される。

 本発明の第2態様によれば、複数の紙幣を 分類して集積する紙幣処理装置であって、前 記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置 された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手 と、前記取込手段により取り込まれた紙幣 識別する識別手段と、前記紙幣処理装置の 部位置に隣接して設けられ、リジェクト紙 を集積する第1及び第2上部集積手段と、 装 の下部位置に並列に設けられ、リジェクト 幣以外の紙幣を集積する第1乃至第4下部集 手段と、前記取込手段により取り込まれた 幣を前記第1上部集積手段、前記第2上部集積 手段、又は前記第1乃至第4下部集積手段の何 かへ搬送する搬送手段と、前記搬送手段の 送異常を検知する検知手段と、前記検知手 により搬送異常が検知された場合、前記識 手段により金種識別異常又は真偽識別異常 検知された場合にリジェクト紙幣と判定し 前記第1上部集積手段又は前記第2上部集積 段へ搬送し、前記識別手段の識別結果がリ ェクト紙幣でない場合に前記第1乃至第4下部 集積手段の何れかへ搬送するように前記搬送 手段を制御する制御手段と、を備えたことを 特徴とする紙幣処理装置が提供される。

 本発明の第3態様によれば、複数の紙幣を 分類して集積する紙幣処理装置であって、前 記紙幣処理装置の上部位置に設けられ、載置 された複数の紙幣を1枚ずつ取り込む取込手 と、前記取込手段により取り込まれた紙幣 識別する識別手段と、前記紙幣処理装置の 部位置に設けられ、リジェクト紙幣を集積 る第1上部集積手段と、前記第1上部集積手段 に隣接して設けられ、リジェクト紙幣又はリ ジェクト紙幣以外の紙幣を選択的に集積可能 な第2上部集積手段と、前記紙幣処理装置の 部位置に並列に設けられ、リジェクト紙幣 外の紙幣を集積する第1乃至第4下部集積手段 と、前記取込手段により取り込まれた紙幣を 前記第1上部集積手段、前記第2上部集積手段 又は前記第1乃至第4下部集積手段の何れか 搬送する搬送手段と、前記第2上部集積手段 集積する紙幣として、リジェクト紙幣又は ジェクト紙幣以外の紙幣を選択する選択手 と、前記選択手段によりリジェクト紙幣以 の紙幣が選択された場合には、特定金種の 幣を前記第1乃至第4下部集積手段の何れか 搬送し、特定金種以外の紙幣を前記第2上部 積手段へ搬送し、リジェクト紙幣を前記第1 上部集積手段へ搬送するように前記搬送手段 を制御し、前記選択手段によりリジェクト紙 幣が選択された場合には、リジェクト紙幣以 外の紙幣を前記第1乃至第4下部集積手段の何 かへ搬送し、リジェクト紙幣を前記第1上部 集積手段又は第2上部集積手段へ搬送するよ に前記搬送手段を制御する制御手段と、を えたことを特徴とする紙幣処理装置が提供 れる。

 本発明によれば、紙幣処理装置の装置規 (スタッカの数)を最小構成とした上で、紙 の分類処理の回数をできるだけ減らし、か 、特定金種の紙幣が集積されたスタッカと 種が混在したスタッカをオペレータに明示 ることができる。

本発明の実施例に係る紙幣処理装置100 外観を示す斜視図である。 本発明の実施例に係る紙幣処理装置100 構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る制御を示すフロ ーチャートである。 本発明の実施例1に係る特定金種搬送 制御を示すフローチャートである。 紙幣の方向を示す説明図である。 本発明の実施例2に係る特定金種搬送制 御を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係る特定金種搬送制 御を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る特定金種判定を 示すフローチャートである。 本発明の実施例5に係る制御を示すフロ ーチャートである。 本発明の実施例6に係る制御を示すフロ ーチャートである。 本発明の実施例に係る紙幣処理装置100 の内部構成の概略を示す概略図である。 第1、第2上部集積手段102a、b及び第1~第 4下部集積手段106a~dに集積される紙幣の分類 ターンを示す概略図である。

符号の説明

100 紙幣処理装置
101 取込手段
102a、b 第1、第2上部集積手段
1021a、b 第1開口部
1022a、b 第2開口部
103 操作部(指定手段・選択手段)
104 第1全体表示部
105 第2全体表示部
106a~d 第1~第4下部集積手段
107a~d 第1~第4個別表示手段
108a、b 第1、第2アーム
111 制御手段
112 記憶手段
113 識別手段
114 搬送路(搬送手段)
120 検知手段
121~127 センサ

 以下に、図面を参照して本発明の実施例 説明する。なお、以下の実施例は、本発明 実施の一形態に過ぎず、本発明の範囲を限 するものではない。

 図1は、本発明の実施例に係る紙幣処理装 置100の外観を示す斜視図である。図1に示す うに、紙幣処理装置100は、取込手段101、第1 第2上部集積手段102a、b、操作部103、第1全体 表示部104、第2全体表示部105、第1~第4下部集 手段106a~d、及び第1~第4個別表示手段107a~dを えている。

 取込手段101は、オペレータによって複数 紙幣が積層状態で載置されるようになって り、載置された紙幣を取り込むようになっ いる。第1、第2上部集積手段102a、bは、後述 する第1~第4下部集積手段106a~dに集積されなか った紙幣を排出する。例えば、第1上部集積 段102aは、取込手段101により取り込まれた紙 がリジェクト紙幣(例えば、搬送異常により 識別不能な紙幣や偽券)である場合に当該紙 が排出され、第2上部集積手段102bは、第1~第4 下部集積手段106a~dに集積する特定金種以外の 紙幣が排出される。また、第1、第2上部集積 段102a、bには、それぞれ、一対のアームで 成されたストッパが設けられている。一対 アームは、下端部が揺動可能に軸支され上 に伸びる第1アーム108aと、第1アーム108aの先 に揺動可能に軸支され水平方向に伸びる第2 アーム108bとから成り、排出された紙幣が装 外に飛び出さないように受け止めるととも 、排出された紙幣を取り出し易くするため 2方向(上側及び取込手段101が設けられている 右方向)に可動となっている。第1~第4下部集 手段106a~dは、排出された紙幣を取り出し易 するために手前側に開口している開口部が けられている。

 第1、第2上部集積手段102a、bには、第1~第4 下部集積手段の開口部と同じ方向に開口して いる第1開口部1021a、bと、取込手段101が設け れている方向に開口している第2開口部1022a bが設けられている。第1開口部1021a、bは、第 1~第4下部集積手段106a~dの開口部と同様に紙幣 を取り出し易くするために設けられたもので あり、第2開口部1022a、bは、紙幣を取り出し くするためだけでなく、取り出した紙幣を び取込手段101に載置し易くするために設け れている。

 操作部103は、オペレータからの指示を受 付けるための入力キーを有する。本実施例 は、各モード(後述する方向モード、特定4 種・バッチモード、特定2金種・バッチモー 、特定金種判定モード等)の指定、及び第2 部集積手段102bへ集積する紙幣の種類の選択 行われる。第1全体表示部104及び第2全体表 部105は、所定のデータ(例えば、グラフィッ データ)を表示するようになっている。

 第1~第4下部集積手段106a~dは、取込手段101 より取り込まれた紙幣を当該紙幣の属性(例 えば、金種、方向、表裏、正損、新旧)毎に 類して集積するようになっている。第1~第4 別表示手段107a~dは、第1~第4下部集積手段106a~ dに対応して設けられており、対応する第1~第 4下部集積手段106a~dの集積枚数等を表示する うになっている。

 すなわち、紙幣処理装置100には、2つの上 部集積手段102a、b及び4つの下部集積手段106a~d が設けられている。2つの上部集積手段102a、b の少なくとも一方は、リジェクト紙幣を集積 するためのものである。また、4つの下部集 手段106a~dは、取込手段101に載置された際の 向(後述する方向A~D)に応じて同一金種を分類 する場合に必要な数に対応して設けられてお り、その他の条件下で分類する場合であって も4つ以上のスタッカを要することは希であ 。従って、本実施例においては、2つの上部 積手段102a、b及び4つの下部集積手段106a~dが 小構成である。

 図10は、本発明の実施例に係る紙幣処理 置100の内部構成の概略を示す概略図である 図10に示すように、取込手段101から第1~第4下 部集積手段106a~dに紙幣を集積する搬送路(搬 手段)114が内部に設けられている。この搬送 段114は通常の場合、ベルト搬送機構が組み わされたものからなる。搬送手段114に沿っ 種々のセンサ121~127が設けられている。取込 手段101の出口側に設けられたセンサ121及び後 述する識別部113の入口側に設けられたセンサ 122(検知手段120)は、それぞれ、紙幣が確実に り込まれたこと、そして紙幣の2枚送りがな いことを検知するようになっている。搬送手 段114に設けられた識別手段113は様々なセンサ から成るセンサ群123から構成されており、取 込手段101から取り込まれた紙幣の正損、真偽 、金種、方向、表裏等を検知するようになっ ている。例えば、センサ群123は、光の透過率 により紙幣の金種や真偽を識別する透過セン サ、金種や正損や方向を識別するカラーセン サ、紙幣の厚みを識別する厚みセンサ、金種 を識別する磁気ラインセンサ、真偽を識別す る紫外光(UV)センサ、真偽を識別するレーザ ンサ、紙幣が識別手段113の出入口を通過し か否かを識別する通過センサ等である。

 図2は、本発明の実施例に係る紙幣処理装 置100の構成を示すブロック図である。図2に すように、紙幣処理装置100は、取込手段101 操作部(指定手段・選択手段)103、識別手段113 、搬送手段114、及び検知手段120を制御する制 御手段111と、記憶手段112とを有している。

 制御手段111は、記憶手段112に記憶された 御プログラムに基づいて、取込手段101、操 部103、識別手段113、搬送手段114、及び検知 段120を制御する。記憶手段112は、制御手段1 11のための制御プログラムに加えて、後述す 第1分類パターン及び第2分類パターンを記 する。例えば、制御手段111はCPU等のプロセ サであり、記憶手段112はRAM等の書き換え可 な記憶媒体である。なお、記憶手段112に記 されるデータは、制御プログラム、第1分類 ターン、及び第2分類パターンに限られない 。

 取込手段101は、上述のとおり、載置され 紙幣を取り込む。操作部103は、バッチモー に関するオペレータの指定内容(例えば、バ ッチモードの指定、第1~第4下部集積手段106a~1 06d毎の所定枚数の指定、第1~第4下部集積手段 106a~dへの分類条件の指定等)を受け付ける指 手段として動作するとともに、記憶手段112 記憶されている第1分類パターン又は第2分類 パターンを使用する分類パターンとして選択 する選択手段としても動作する。識別手段113 は、取込手段101から取り込まれた紙幣の属性 を識別するとともに、金種が識別できなかっ た場合の異常(金種識別異常)及び真偽が識別 きなかった場合の異常(真偽識別異常)を検 する。搬送手段114は、識別手段113の識別結 に応じて、取込手段101から取り込まれた紙 を第1、第2上部集積手段102a、b、第1~第4下部 積手段106a~dの何れかへ搬送する。検知手段1 20は、センサ121、122において搬送手段114によ 搬送処理の異常を検知する。例えば、検知 段120は、取込手段101から紙幣が取り込まれ かった場合は、センサ121の検知結果に基づ て搬送異常と判定する。

 図11は、第1、第2上部集積手段102a、b及び 1~第4下部集積手段106a~dに集積される紙幣の 類パターンを示す概略図である。なお、以 の概略図に示される画像を第1、第2全体表 部104、105に表示するようにしても良い。

 パターン1は、後述する方向モード(図4を 照)の分類パターンで、第1~第4下部集積手段 106a~dには、紙幣の方向(方向A~D)に応じて最初 流れてきた金種が集積されるパターンであ 。

 パターン2は、後述する特定金種・バッチ モード(図5を参照)の分類パターンで、第1上 集積手段102aにリジェクト紙幣が、第2上部集 積手段102bに旧券が、第1下部集積手段106aに千 円札が、第2下部集積手段106bに二千円札が、 3下部集積手段106cに五千円札が、第4下部集 手段106dに万券が集積されるパターンである 。

 パターン3は、後述する特定2金種・表裏 ード(図6を参照)の分類パターンで、第1上部 積手段102aにリジェクト紙幣が、第2上部集 手段102bに二千円札又は五千円札が、第1~第4 部集積手段106a~dには、それぞれ、千円札と 券が表裏別に集積されるパターンである。

 パターン4は、後述する特定金種判定モー ド(図7を参照)の分類パターンで、第1~第4下部 集積手段106a~dには、最初に流れてきた金種( 初にリジェクト紙幣以外の紙幣であると判 された金種)が集積されるパターンである。

 パターン5は、第1、第2上部集積手段102a、 bの両方にリジェクト紙幣を異常の要因別に 積する分類パターン(図8を参照)である。

 次に、本発明の実施例1について説明する 。図3は、本発明の実施例1に係る制御を示す ローチャートである。

 はじめに、制御手段111は、載置された紙 を1枚ずつ取り込むように取込手段101を制御 する(S301)。続いて、取込手段101により取り込 まれた紙幣の属性を識別するように識別手段 113を制御する(S302)。S302の識別結果がリジェ ト紙幣である場合には(S303-Yes)、第1上部集積 手段102aへ搬送するように搬送手段114を制御 る(S304)。

 一方、S302の識別結果がリジェクト紙幣で ない場合であって(S303-No)、予め指定された特 定金種である場合には(S305-Yes)、後述する特 金種搬送制御(図4~6を参照)を行う(S306)。S305 判断は、操作部103を介してオペレータによ 指定された特定金種に基づいて行われる。 た、特定金種でない場合には(S305-No)、第2上 集積手段102bへ搬送するように搬送手段114を 制御する(S307)。

 S304、S306、S307の何れかが終了した後に取 手段101に紙幣が残っている場合には(S308-Yes) 、S301へ戻る。また、S304、S306、S307の何れか 終了した後に取込手段101に紙幣が残ってい い場合には(S308-No)、制御を終了する。

 図4(a)は、実施例1に係る特定金種搬送制 を示すフローチャートである。実施例1に係 特定金種搬送制御は方向モードが指定され 場合に行われる制御である。

 制御手段111は、図3のS302の識別結果の方 に応じて(取込手段101に載置された際の紙幣 方向)に応じて第1~第4下部集積手段106a~dの何 れかへ搬送するように搬送手段114を制御する (S501)。具体的には、方向Aの紙幣は第1下部集 手段106aへ搬送し、方向Bの紙幣は第2下部集 手段106bへ搬送し、方向Cの紙幣は第3下部集 手段106cへ搬送し、方向Dの紙幣は第4下部集 手段106dへ搬送する。

 図4(b)は、紙幣の方向を示す説明図である 。図4(b)に示すように、取込手段101に載置さ た際の肖像の向きと紙幣の表裏の組み合わ により、紙幣の方向が4方向(方向A~D)の何れ に定まる。具体的には、肖像が上で且つ肖 の頭の方から取り込まれる方向がA方向、肖 が上で且つ頭と反対の方から取り込まれる 向がB方向、肖像が下で且つ肖像の頭と反対 の方から取り込まれる方向がC方向、肖像が で且つ頭の方から取り込まれる方向がD方向 なる。また、肖像が上になる方向(A方向及 B方向)が表となり、肖像が下になる方向(C方 及びD方向)が裏となる。取込手段101に載置 れた際の肖像の向きと表裏は、識別手段113 より識別される。

 実施例1によれば、紙幣処理装置100には、 2つの上部集積手段102a、bと4つの下部集積手 106a~dが設けられているので、紙幣処理装置 規模を最小構成とすることができる。

 また、第1~第4下部集積手段106a~dには取込 段101に載置された際の紙幣の方向に応じて 定金種の紙幣が異なる向きで集積され、第2 上部集積手段102bには特定金種以外の紙幣が 種混合で集積されるので、紙幣の分類処理 回数を減らすことができる。

 さらに、第1~第4下部集積手段106a~dと第2上 部集積手段102bは、それぞれ、紙幣処理装置10 0の下部位置と上部位置とに分けて設けられ いるので、両者の区別をオペレータに明示 ることができる。

 次に、本発明の実施例2について説明する 。実施例1では、1種類の特定金種を取込手段1 01に載置された紙幣の方向毎に分類して集積 る例について説明したが、実施例2では、4 類の特定金種を金種毎に分類して集積し、 つ、何れかの金種が所定枚数に達したとき 紙幣の取込を一時停止する例(いわゆるバッ 処理)について説明する。なお、実施例1と 様の内容についての説明は省略する。

 図5は、本発明の実施例2に係る特定金種 送制御を示すフローチャートである。実施 2に係る特定金種搬送制御は特定4金種・バッ チモードが指定された場合に行われる制御で ある。

 はじめに、制御手段111は、図3のS302の識 結果の金種に応じて第1~第4下部集積手段106a~ dの何れかへ搬送するように搬送手段114を制 する(S501)。具体的には、第1特定金種の紙幣 第1下部集積手段106aへ搬送し、第2特定金種 紙幣は第2下部集積手段106bへ搬送し、第3特 金種の紙幣は第3下部集積手段106cへ搬送し 第4特定金種の紙幣は第4下部集積手段106dへ 送する。

 続いて、第1~第4下部集積手段106a~dの何れ の集積枚数が所定枚数に達した場合には(S50 2-Yes)、紙幣の取込を一時停止するように取込 手段101を制御する(S503)。続いて、S502におい 集積枚数が所定枚数に達した第1~第4下部集 手段106a~dの紙幣が取り除かれた後に(S504-Yes) 紙幣の取込を再開するように取込手段101を 御する(S505)。

 一方、第1~第4下部集積手段106a~dの何れの 積枚数も所定枚数に達していない場合には( S502-No)、特定金種搬送制御を終了する。

 実施例2によれば、第1~第4下部集積手段106 a~dには特定金種が金種毎に分類して集積され 、第2上部集積手段102bには特定金種以外の紙 が金種混合で集積されるので、同一金種を 定枚数毎に分類するバッチ処理を行う場合 も実施例1と同様の効果を得ることができる 。

 次に、本発明の実施例3について説明する 。実施例1では、1種類の特定金種を取込手段1 01に載置された紙幣の方向毎に分類して集積 る例について説明したが、実施例3では、2 類の特定金種を分類して集積する例につい 説明する。なお、実施例1、2と同様の内容に ついての説明は省略する。

 図6は、本発明の実施例3に係る特定金種 送制御を示すフローチャートである。実施 3に係る特定金種搬送制御は特定2金種モード が指定された場合に行われる制御である。

 はじめに、制御手段111は、操作部103を介 て何れのモードが指定されたかを判断する( S601)。ここで、表裏モードが指定された場合 は(S601-A)、図3のS302の識別結果の金種及び表 裏に応じて第1~第4下部集積手段106a~dの何れか へ搬送するように搬送手段114を制御する(S602) 。具体的には、表の第1特定金種の紙幣は第1 部集積手段106aへ搬送し、裏の第1特定金種 紙幣は第2下部集積手段106bへ搬送し、表の第 2特定金種の紙幣は第3下部集積手段106cへ搬送 し、裏の第2特定金種の紙幣は第4下部集積手 106dへ搬送する。

 また、正損モードが指定された場合には( S601-B)、図3のS302の識別結果の金種及び正損に 応じて第1~第4下部集積手段106a~dの何れかへ搬 送するように搬送手段114を制御する(S603)。具 体的には、第1特定金種の正券紙幣は第1下部 積手段106aへ搬送し、第1特定金種の損券紙 は第2下部集積手段106bへ搬送し、第2特定金 の正券紙幣は第3下部集積手段106cへ搬送し、 第2特定金種の損券紙幣は第4下部集積手段106d へ搬送する。

 また、新旧モードが指定された場合には( S601-C)、図3のS302の識別結果の金種及び新旧に 応じて第1~第4下部集積手段106a~dの何れかへ搬 送するように搬送手段114を制御する(S604)。具 体的には、第1特定金種の新紙幣は第1下部集 手段106aへ搬送し、第1特定金種の旧紙幣は 2下部集積手段106bへ搬送し、第2特定金種の 紙幣は第3下部集積手段106cへ搬送し、第2特 金種の旧紙幣は第4下部集積手段106dへ搬送す る。S602~S604の何れかが終了した後、特定金種 搬送制御を終了する。

 実施例3によれば、実施例1、2と同様の効 に加えて、第1~第4下部集積手段106a~dには2種 類の特定金種の紙幣が表裏、正損、新旧毎に 分類して集積され、第2上部集積手段102bには 定金種以外の紙幣が金種混合で集積される で、2種類の特定金種を一括して分類する場 合にも実施例1と同様の効果を得ることがで る。

 次に、本発明の実施例4について説明する 。実施例1では、操作部103を介して予め指定 れた金種に基づいて特定金種か否かを判断 る例について説明したが、実施例4では、自 的に特定金種を判定する例について説明す 。なお、実施例1~3と同様の内容についての 明は省略する。

 図7は、本発明の実施例4に係る特定金種 定を示すフローチャートである。実施例4に る特定金種判定は、特定金種判定モードが 定された場合に行われる処理であって、例 ば、図3のS303の識別結果がリジェクト紙幣 ない場合に(S303-No)行われる処理である。

 はじめに、制御手段111は、特定金種判定 ードが指定されているか否かを判断する(S70 1)。具体的には、操作部103を介して特定金種 定モードが指定された場合であって、後述 る特定金種判定モード解除処理(S710)が行わ ていない場合に、特定金種判定モードが指 されているものと判断する(S701-Yes)。

 特定金種判定モードが指定されている場 には(S701-Yes)、S302の識別結果が新券である 否かを判断する(S702)。S702において新券であ と判断された場合には(S702-Yes)、S302におい 識別された金種が特定金種として判定済み 金種であるか否かを判断する(S703)。

 S703において判定済金種でないと判断され た場合には(S703-No)、判定済金種数に応じて特 定金種として判定する(S704、S705~S708)。具体的 には、判定済金種数が0個であった場合には 1特定金種として判定し(S704-A、S705)、判定済 種数が1個であった場合には第2特定金種と て判定し(S704-B、S706)、判定済金種数が2個で った場合には第3特定金種として判定し(S704- C、S707)、判定済金種数が3個であった場合に 第4特定金種として判定する(S704-D、S708)。

 続いて、金種判定が完了した場合には(S70 9-Yes)、金種判定モードを解除する(S710)。ここ で、S709の判断は、操作部103を介してオペレ タにより指定された判定金種数と判定済金 数が一致したか否かに基づいて行われる。

 一方、特定金種判定モードが指定されて ない場合(S701-No)、S302の識別結果が旧券であ る場合(S702-No)、S703において判定済金種であ と判断された場合(S703-Yes)、S709において金種 判定が完了したと判断された場合(S709-No)、及 びS710が終了した後は、特定金種判定を終了 る。

 実施例4によれば、実施例1~3と同様の効果 に加えて、取込手段101から取り込まれた新券 紙幣の順番に基づいて特定金種を判定するの で、オペレータに特定金種を指定させる作業 を課す必要がなくなる。

 次に、本発明の実施例5について説明する 。実施例1では、第1上部集積手段102aにリジェ クト紙幣を集積し、第2上部集積手段102bに特 金種以外の紙幣を集積する例について説明 たが、実施例5では、第2上部集積手段102bに リジェクト紙幣として取り扱われる紙幣を 積する場合について説明する。なお、実施 1~4と同様の内容についての説明は省略する

 図8は、本発明の実施例5に係る制御を示 フローチャートである。はじめに、制御手 111は、図3のS301、S302と同様の処理を行う(S801 )。S302において異常が検知された場合(すなわ ち、リジェクト紙幣である場合)には(S802-Yes) 異常の内容(リジェクト要因)に応じて第1上 集積手段102a又は第2上部集積手段102bへ搬送 るように搬送手段114を制御する(S803)。具体 には、搬送異常が検知された場合には(S803-A )、第1上部集積手段102aへ搬送し(S804)、金種識 別異常又は真偽識別異常が検知された場合に は(S803-B)、第2上部集積手段102bへ搬送する(S805 )。なお、S803において、搬送異常が検知され 場合又は金種識別異常が検知された場合に 1上部集積手段102aへ搬送し、真偽識別異常 検知された場合に第2上部集積手段102bへ搬送 するようにしても良い。

 一方、S802において異常が検知されなかっ た場合には(S802-No)、上述の特定金種搬送制御 (図4~6を参照)を行う(S806)。

 S804~S806の何れかが終了した後に取込手段1 01に紙幣が残っている場合には(S807-Yes)、S801 戻る。また、S804~S806の何れかが終了した後 取込手段101に紙幣が残っていない場合には(S 807-No)、制御を終了する。

 実施例5によれば、実施例1と同様の効果 加えて、2つの上部集積手段102bにもリジェク ト紙幣として取り扱われた紙幣をリジェクト 要因毎に要因を容易に区別することができる 。

 次に、本発明の実施例6について説明する 。実施例1、5では、第1、第2上部集積手段102a bに集積するリジェクト紙幣が予め定められ ている例について説明したが、実施例6では 第2上部集積手段102bに集積する紙幣を選択す る例について説明する。なお、実施例1~5と同 様の内容についての説明は省略する。

 図9は、本発明の実施例6に係る制御を示 フローチャートである。はじめに、制御手 111は、図3のS301、S302と同様の処理を行う(S901 )。続いて、操作部(選択手段)103により選択さ れた選択内容(記憶手段112に記憶された第1分 パターン又は第2分類パターン)を参照する(S 902)。第1分類パターンは、第2上部集積手段102 bにリジェクト紙幣を集積するための分類パ ーンであり、第2分類パターンは、第2上部集 積手段102bにリジェクト紙幣以外の紙幣を集 するための分類パターンである。例えば、 11のパターン1~4は、第2上部集積手段102bにリ ェクト紙幣以外の紙幣を集積するための第2 分類パターンに相当し、パターン5は、第2上 集積手段102bにリジェクト紙幣を集積するた めの第1分類パターンに相当する。

 選択内容がリジェクト紙幣以外(第2分類 ターン)である場合には(S903-A)、第2上部集積 段102bにリジェクト紙幣以外を搬送する制御 を行う(S904)。ここで、リジェクト紙幣以外を 搬送する制御とは、図3~図6に示した制御であ る。

 一方、選択内容がリジェクト紙幣(第1分 パターン)である場合には(S903-B)、第2上部集 手段102bにリジェクト紙幣を搬送する制御を 行う(S905)。ここで、リジェクト紙幣を搬送す る制御とは、図8に示した制御である。

 S904又はS905が終了した後に取込手段101に 幣が残っている場合には(S906-Yes)、S901へ戻る 。また、S904又はS905が終了した後に取込手段1 01に紙幣が残っていない場合には(S906-No)、制 を終了する。

 実施例6によれば、実施例1~5と同様の効果 に加えて、第2上部集積手段102bに集積する紙 として、リジェクト紙幣又はリジェクト紙 以外を選択するので、紙幣処理装置の装置 模(スタッカの数)を最小構成とした上で、 途に応じて使い分けることができる。