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Patent Searching and Data


Title:
PHASE COMPARATOR AND PHASE LOCKED LOOP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034881
Kind Code:
A1
Abstract:
A phase comparator that solves the problem that VCOs cannot be controlled with high precision. A frequency divider part frequency divides, in stages, a VCO signal supplied to an input terminal (10) and outputs the VCO signals obtained in the respective stages. A latch part latches, based on a reference signal supplied to an input terminal (11), the VCO signal supplied to the input terminal (10) and the VCO signals outputted by the frequency divider part. An output part outputs latch results of the latch part as phase difference signals representative of the differences in phase between the reference signal and the VCO signals.

Inventors:
MAEDA TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065754
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
September 02, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
MAEDA TADASHI (JP)
International Classes:
H03K5/26; H03D13/00; H03L7/085
Foreign References:
JP2007110370A2007-04-26
JP2002076886A2002-03-15
Attorney, Agent or Firm:
MIYAZAKI, Teruo et al. (16th Kowa Bldg. 9-20, Akasaka 1-chomeMinato-k, Tokyo 52, JP)
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Claims:
 対象信号が入力される第一入力手段と、
 基準信号が入力される第二入力手段と、
 前記第一入力手段に入力された対象信号を段階的に分周し、各段階の対象信号のそれぞれを出力する分周手段と、
 前記第一入力手段に入力された対象信号と、前記分周手段から出力された対象信号のそれぞれと、を前記第二入力手段に入力された基準信号に基づいてラッチするラッチ手段と、
 前記ラッチ手段によるラッチ結果を、前記基準信号および前記対象信号の位相差を示す位相差信号として出力する出力手段と、を含む位相比較器。
 前記第一入力手段に入力された対象信号と、前記分周手段から出力された対象信号のそれぞれと、を互いに同期させる同期手段を含み、
 前記ラッチ手段は、前記同期手段で同期された各対象信号を前記基準信号に基づいてラッチする、請求の範囲第1項に記載の位相比較器。
 常にイネーブル状態の信号が入力される第三入力手段を含み、
 前記同期手段は、
 前記分周手段から出力された対象信号のそれぞれを、前記第一入力手段に入力された対象信号に基づいてラッチする複数のフリップフロップと、
 前記第一入力手段に入力された対象信号を、前記第三入力手段に入力された常にイネーブル状態の信号に基づいてラッチするフリップフロップと、を含む、請求の範囲第2項に記載の位相比較器。
 前記分周手段は、前記対象信号を段階的に1/2に分周する、請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の位相比較器。
 前記対象信号と同一周波数で、前記対象信号と位相の異なる1または複数の異位相信号が入力される異位相入力手段と、
 前記異位相入力手段に入力された異位相信号を、前記基準信号に基づいてラッチする異位相ラッチ手段と、を含み、
 前記出力手段は、前記ラッチ手段によるラッチ結果と、前記異位相ラッチ手段によるラッチ結果を、前記位相差信号として出力する、請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の位相比較器。
 前記出力手段は、前記ラッチ手段にラッチされた、前記分周手段から出力された最終段の対象信号を最上位ビットとし、前記ラッチ手段にラッチされた、前記第二入力手段に入力された対象信号を最下位ビットとした2進数表記で、前記位相差信号を出力する、請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の位相比較器。
 前記出力手段は、前記ラッチ手段にラッチされた、前記分周手段から出力された最終段の対象信号を、前記基準信号の位相および前記対象信号の位相の進みまたは遅れを表わす符号として出力する、請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の位相比較器。
 前記出力手段は、前記ラッチ手段にラッチされた、前記第一入力手段に入力された対象信号と、前記異位相ラッチ手段にラッチされた異位相信号とを、サーモメータコードとして出力する、請求の範囲第5項に記載の位相比較器。
 請求の範囲第1項から第8項のいずれか1項に記載の位相比較器と、
 前記位相比較器から出力された位相差信号により制御される発振器と、を含むフェーズロックドループ。
 請求の範囲第5項に記載の位相比較器と、
 前記位相比較器から出力された位相差信号に応じた、互いに位相差を有する複数の周波数信号を生成し、該複数の周波数信号を出力する発振器と、
 前記発振器から出力された複数の周波数信号に基づいて、前記異位相信号を生成し、該異位相信号を前記位相比較器に入力する生成器と、を含むフェーズロックドループ。
 前記生成器は、負荷を共通とする2つの差動回路にて形成される、請求の範囲第10項に記載のフェーズロックドループ。
 前記位相比較器から出力された位相差信号の一部にσδ変調を行うσδ変調器を含み、
 前記発振器は、前記σδ変調器にてσδ変調が行われた位相差信号に応じて、前記周波数を調整する、請求の範囲第9項ないし第11項に記載のフェーズロックドループ。
Description:
位相比較器およびフェーズロッ ドループ

 本発明は、位相比較器およびフェーズロ クドループ(PLL:Phase Locked Loop)に関し、特に は、電圧制御発振器の発振クロックと基準ク ロックとの位相差をデジタル信号として検出 する位相比較器と、この位相比較器の出力に よってデジタル的に制御される電圧制御発振 器を有するフェーズロックドループに関する 。

 IEEE802.11a/gのWLAN(wireless local area network)な どの高速無線通信方式では、限られた周波数 帯域内で、効率的に大容量の信号を伝送する ために、16QAMまたは64QAMなどの高度変調が導 されている。このような高速無線通信方式 用いられる無線用のチップは、信号処理に きな電力を要する。このため、無線用のチ プの携帯電話などの端末への適用は、比較 低速なIEEE802.11bを除いて進んでいない。

 近年、このような信号処理を低消費電力 行うことを目的として、微細CMOSデバイスの ベースバンドへの適用が進められている。こ れにより、ベースバンドの電源電圧が低くな る。

 また、無線用のチップでは、コストの低 のために、デジタル部とRF部とが一体化さ る傾向にある。なお、デジタル部とRF部とが 一体化したチップは、システムオンチップ(So c)と呼ばれる。

 システムオンチップでは、微細デバイス RF部を作る必要があるため、低電圧で動作 るRF回路が必要となる。しかしながら、従来 の主にアナログ方式を使用したRF回路では、 細化されると素子特性が変動するため、低 圧で動作することが困難である。特に、PLL は、RF回路内の低電圧化により大きな影響 受ける。

 図1は、アナログ方式のPLL回路の一例を示 したブロック図である。図1において、PLL回 は、位相比較器1と、チャージポンプ2と、ル ープフィルタ3’と、電圧制御発振器(VCO: Volt age Controlled Oscillator)4と、分周器5とを含む。

 この回路の動作を以下に説明する。位相 較器1は、基準信号(FREF信号)と、VCO4の分周 号(CKV信号)とを比較し、その比較結果に基づ いて、出力信号S1およびS2を生成する。出力 号S1は、FREF信号のCKV信号に対する位相の進 量を示し、出力信号S2は、CKV信号のFREF信号 対する位相の進み量を示す。

 出力信号S1およびS2は、チャージポンプ2 入力される。チャージポンプ2の出力信号S3 、ループフィルタ3’に入力される。ループ ィルタ3’は、出力信号S3の高周波成分を除 し、その高周波成分を除去した出力信号S3 、VCO4に制御電圧S4として入力する。

 このPLL回路は、FREF信号とCKV信号の周波数 と位相が一致するとき、VCO4が出力する周波 (fVCO)をロックして、そのfVCOをFREF信号の周波 数の分周数倍にする。

 例えば、VCO4が、インダクタと、MOSバラク タ容量の共振周波数を利用するタイプの場合 、fVCOは、直流電圧であるMOSバラクタの制御 圧に応じて変化する。この制御電圧の変化 対するfVCOの変化量である変調感度が大きく ると、電源雑音や誘導雑音の影響により、f VCOが変動するという問題がある。

 この問題を解決するために、変調感度を く設定し、複数の共振回路を用いる方式が 案されている。しかしながら、MOSバラクタ 制御電圧の範囲は、そのMOSバラクタの線形 域に限られるために、電源電圧が低下する 、VCOの変調感度を大きくしなければなら~た がって、チップの外部および内部の雑音など により、局部発振器の周波数が変動するとい う問題があった。

 この問題を解決するための手段として、 ジタル的にVCOを制御する回路が提案されて る(例えば、文献1(特開2002-76886)および文献2( Journal of Solid-State Circuit, Vol39, No.1/2, 2004,  pp.2278-2291)を参照)。

 この関連技術では、VCO内のMOSバラクタが 制御電圧である直流電圧の大きさで制御さ るのではなく、制御電圧のオン・オフが繰 返され、そのオン・オフの時間比率で制御 れる時間制御方式が用いられている。なお 制御電圧のオン・オフが一定の周期で行わ ると、大きなスプリアスが発生する。この め、上記の文献に記載の技術では、シグマ ルタ(σδ)変調器が用いられることで、制御 圧のオン・オフの周期がランダム化されて る。

 時間制御方式が用いられたPLL回路の動作 、図2を用いて説明する。

 数値制御発振器(NCO)103内の2.4GHzで発振す デジタル制御VCO(dVCO)の出力信号は、正弦波 ジタル変換器106でCKV信号114に変換される。 ンクリメンタ(INC)118は、CKV信号114の立ち上が りエッジのクロック遷移数を累積することで 、デジタル制御VCOの出力信号の位相θν(i)を 成する。

 一方、基準水晶発振器の出力信号であるF REF信号110は、CKV信号114でリタイミングされて 、CKR信号112に変換される。累積器102は、CKR信 号112の立ち上がりエッジごとに、目標周波数 の逓倍数を示す周波数制御(FCW)116を累積する とで、FREF信号110の位相θr(k)を生成する。

 回路108は、FREF信号110の位相θr(k)の小数部 を丸める。また、ラッチレジスタ120は、イン クリメンタ118が生成した位相ν(i)をCKR信号112 タイミングでラッチして位相θν(k)を生成す る。組み合わせ要素1/22は、回路108にて丸め れた位相θr(k)から、ラッチレジスタ1/2で生 された位相θν(k)を減算して、位相誤差信号 d(k)を生成する。

 位相誤差信号θd(k)は、数値制御発振器103 の利得要素105において所定の利得が乗算さ た後、デジタル制御VCO(dVCO)104に同調用の信 として入力される。

 このようなCKV信号の立ち上がりエッジの ロック遷移数の累積を用いた位相検出方法 は、VCOの発振周期以下の分解能を実現する とができない。このため、文献1および2で 、小位相検出器200がさらに設けられ、小位 検出器200内の時間デジタル変換器(TDC)201を用 いることで、微小位相誤差を検出している。

 時間デジタル変換器(TDC)201では、図3およ 図4に示したように、CKV信号114の「1」から 0」への遷移の位置は、CKV信号114の立ち上が エッジ302の、FREF信号110のCKV信号114をサンプ リングするエッジからの量子化された遅れ時 間δtrで示される。また、CKV信号114の「0」か 「1」への遷移の位置は、CKV信号114の立ち下 がりエッジ302の、FREF信号110のCKV信号114をサ プリングするエッジからの量子化された遅 時間δtrで示される。なお、遅れ時間δtrおよ びδtrは、時間分解能δtresの倍数を用いて表 れる。

 ここで、小さな位相誤差φFは、δtf>δtr ある場合には、-δtr/2(δtf-δtr)で与えられ、 tr>δtfである場合には、1-δtr/2(δtr-δtf)で与 えられる。

 図5は、図2に示される、CKV信号の周期以 の位相誤差を検出するための時間デジタル 換器201の一例を示した回路図である。図5に いて、時間デジタル変換器500は、複数の遅 要素502と、複数のラッチ/レジスタ504とを含 む。遅延要素502は、インバータで構成される 。

 dVCOで生成されたCKV信号114は、複数の遅延 要素502で順次遅延される。その遅延されたCKV 信号114のそれぞれは、FREF信号110の立ち上が エッジでラッチ/レジスタ504のそれぞれにラ チされる。複数の遅延要素502による遅延時 の総計がCKV信号114のクロック周期を十分カ ーすることが可能であれば、位相誤差を、 延要素の遅延時間で決定される分解能δtres 検出することが可能になる。

 図6に、図5に示した回路の動作を説明す ためタイミングチャート600を示す。複数の ッチ/レジスタ504のそれぞれは、FREF信号110の 立ち上がりエッジ602のタイミングで、遅延さ れたCKV信号114のそれぞれをラッチする。これ により、FREF信号110の立ち上がりエッジ602か の、CKV信号の遅れの大きさを示す瞬間値604 得られる。この瞬間値604は、FREF信号110およ CKV信号の位相差をデジタル値で示したもの みなすこともできる。

 PLL回路は、デジタル値を用いてσδ変調器 を制御することで、dVCO104の周波数を高精度 制御している。

 このようにデジタル的にVCOを制御するこ で、微細CMOSデバイスの低電圧動作でも、安 定かつ高精度な発振信号を生成することがで きる。

 しかしながら、VCOの発振周波数が高くな に従い、位相比較器の分解能の向上が要求 れることが予想される。

 上述した関連技術の位相比較器の分解能 、インバータの遅延時間以下の分解能を実 することができないので、高い精度でVCOの 御を行うことができないという問題がある また、分解能が向上しても、各インバータ 遅延時間の変動(チップ内ばらつきに起因) 、位相比較器の精度に直接影響を及ぼすの 、高い精度でVCOの制御を行うことができな という問題が残る。

 本発明の目的は、上記の課題である、高 精度でVCOの制御を行うことができないとい 問題を解決する位相比較器およびフェーズ ックドループを提供することである。

 本発明による位相比較器は、対象信号が 力される第一入力手段と、基準信号が入力 れる第二入力手段と、前記第一入力手段に 力された対象信号を段階的に分周し、各段 の対象信号のそれぞれを出力する分周手段 、前記第一入力手段に入力された対象信号 、前記分周手段から出力された対象信号の れぞれと、を前記第二入力手段に入力され 基準信号に基づいてラッチするラッチ手段 、前記ラッチ手段によるラッチ結果を、前 基準信号および前記対象信号の位相差を示 位相差信号として出力する出力手段と、を む。

 また、本発明の第一のフェーズロックド ープは、上記の位相比較器と、前記位相比 器から出力された位相差信号により制御さ る発振器と、を含む。

 また、本発明の第二のフェーズロックド ープは、上記の位相比較器と、前記位相比 器から出力された位相差信号に応じた、互 に位相差を有する複数の周波数信号を生成 、該複数の周波数信号を出力する発振器と 前記発振器から出力された複数の周波数信 に基づいて、前記異位相信号を生成し、該 位相信号を前記位相比較器に入力する生成 と、を含む。

 本発明によれば、高い精度でVCOの制御を うことが可能になる。

関連技術のアナログ方式のPLL回路を示 たブロック図である。 関連技術のデジタル型PLL回路を示した ロック図である。 図2で示したPLL回路における位相比較の 原理を説明するためのタイミング図である( の1)。 図2で示したPLL回路における位相比較の 原理を説明するためのタイミング図である( の2)。 図2で示したPLL回路における小数部の位 相比較回路を示したブロック図である。 図5で示した回路おける位相比較の動作 を説明するためのタイミングチャートである 。 本発明の第1の実施形態の位相比較回路 の構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態の位相比較回路 の動作を説明するためのタイミング図である 。 本発明の第2の実施形態の位相比較回路 の構成を示したブロック図である。 本発明の第3の実施形態の位相比較回 の構成を示したブロック図である。 本発明の第3の実施形態の位相比較回 の動作を説明するためのタイミング図であ 。 本発明の第4の実施形態の位相比較回 の構成を示したブロック図である。 本発明の第4の実施形態の位相比較回 の動作を説明するためのタイミング図であ 。 本発明の第5の実施形態のPLLの構成を したブロック図である。 本発明の第6の実施形態のPLLの構成を したブロック図である。 本発明の第7の実施形態のPLLの構成を したブロック図である。

 以下、本発明の実施形態について図面を参 して詳細に説明する。各図面において、同 機能を有するものには同じ符号を付して、 の重複する機能の説明は省略するもある。
[第1の実施形態]
 図7は、本発明の第1の実施形態の位相比較 の構成を示したブロック図である。図7にお て、位相比較器は、入力端子10および11と、 出力端子13~17を有する出力部と、1/2分周器21~2 4を有する分周部と、ラッチ31~35を有するラッ チ部とを含む。

 入力端子10は、第一入力手段の一例であ 。入力端子10には、VCO(電圧制御発振器)の出 信号であるVCO信号が入力される。なお、VCO 号は、対象信号の一例である。

 入力端子11は、第二入力手段の一例であ 。入力端子11には、基準信号が入力される。 ここで、VCO信号は、基準信号より高速である 。

 分周部は、入力端子10に入力されたVCO信 を段階的に1/2に分周し、各段階のVCO信号の れぞれを出力する。

 1/2分周器21~24は、相互に直列に接続され 。1/2分周器21は、入力端子10に入力されたVCO 号を1/2に分周する。また、1/2分周器22~24の れぞれは、前段の1/2分周器で1/2に分周され VCO信号をさらに1/2に分周する。以下、入力 子10、1/2分周器21~24の出力端のそれぞれを、a 点~e点と呼ぶ。

 この結果、1/2分周器21(b点)から1/2に分周 れたVCO信号(1/2分周信号)が出力される。1/2分 周器22(c点)から1/4に分周されたVCO信号(1/4分周 信号)が出力される。1/2分周器23(d点)から1/8に 分周されたVCO信号(1/8分周信号)が出力される 1/2分周器24(e点)から1/16に分周されたVCO信号( 1/16分周信号)が出力される。以下、1/2分周信 ~1/6分周信号を分周信号と称することもある 。

 ラッチ部は、入力端子10に入力されたVCO 号と、1/2分周器21~24のそれぞれから出力され た各分周信号と、を入力端子11に入力された 準信号に基づいてラッチする。

 具体的には、ラッチ31~35のそれぞれは、 の基準信号をクロック信号として用いる。 ッチ31~35のそれぞれは、そのクロック信号の 立ち上がりエッジのタイミングで、入力端子 10に入力されたVCO信号と、1/2分周器21~24のそ ぞれから出力された分周信号とをラッチす 。また、ラッチ31~35のそれぞれは、自ラッチ によるラッチ結果を出力端子13~17のそれぞれ 入力する。

 出力部は、ラッチ部から入力された各VCO 号を、基準信号およびVCO信号の位相差を示 位相差信号として出力する。

 なお、本実施形態の位相比較器で検出可 な位相差の分解能は、VCO信号の1/2周期とな 。

 VCO信号の周波数が基準信号の周波数の16 であると、基準信号の位相と1/16分周信号の 相とは、互いに一度一致すれば、その後、 に互いに一致する。この場合、位相差の分 能はVCO信号の1/2周期であるので、出力端子1 3~17から出力される信号は、全てハイレベル 1」か、全てローレベル「0」になる。

 また、VCO信号の周波数が基準信号の周波 の16倍より大きいと、基準信号の状態変化 り、1/16分周信号の状態変化の方が早く発生 る。この場合、1/16分周信号の状態が変化し てからラッチ動作が行われるまでの時間に、 VCO信号は数周期分の動作を繰り返す。この時 間に応じて、各1/2分周器にラッチされる各信 号の状態が決定される。このときに出力端子 13~17から出力される信号が、基準信号と1/6分 信号との位相差を示すことになり、基準信 とVCO信号の位相差を示すことになる。

 なお、ラッチ動作とは、ラッチ31~35が基 信号のエッジのタイミングでVCO信号または 周信号をラッチすることである。

 また、VCO信号の周波数が基準信号の周波 の16倍より小さいと、基準信号の状態変化 り、1/16分周信号の状態変化の方が遅く発生 る。この場合、1/16分周信号の状態が変化す る前に、ラッチ動作が行われる。この1/16分 信号の状態が変化してからラッチ動作が行 れるまでの時間に応じて、各1/2分周器にラ チされる各信号の状態が決定される。この きに出力端子13~17から出力される信号が、基 準信号と1/6分周信号との位相差を示すことに なり、基準信号とVCO信号の位相差を示すこと になる。

 次に、本実施形態の位相比較器の動作に いて図8を用いて説明する。図8において、a~ eは、図7で示した出力端a~eに対応し、その出 端a~eを伝送する信号を表わす。具体的には aは、VCO信号を表わし、bは、1/2分周信号を わし、cは、1/4分周信号を表わし、dは1/8分周 信号を表わし、eは、1/16分周信号を表わす。 た、1/2分周器21~24は、入力信号の立ち上が エッジのタイミングで、出力信号の状態が 化するものとする。さらに、AおよびCは、1/1 6分周信号と周波数の異なる基準信号を表わ 、BおよびB’は、1/16分周信号と周波数およ 位相が一致する基準信号を表わす。

 図7で示した位相比較器は、VCO信号の1/2周 期以下の位相差を検出することができないの で、出力端子13~17から出力される信号は、基 信号Bのエッジのタイミングでラッチ動作が 行われた場合、全てローレベルになり、基準 信号B’のエッジのタイミングでラッチ動作 行われた場合、全てハイレベルになる。

 この時、出力端子13~17が、1/16分周信号の ッチ結果を最上位ビットとし、VCO信号のラ チ結果を最下位ビットとした2進数表記で位 相差信号を出力する。

 次に、基準信号Aのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、ラッチ動作が行われてから、1 /2分周信号~1/16分周信号の全ての状態が変化 るまでには、VCO信号の1/2周期弱の時間が必 となる。したがって、1/16分周信号の位相は 基準信号の位相より、VCO信号の1/2周期強分 け遅れていることになる。この場合、2進数 表記での位相差信号は、「00001」を示す。

 また、図8で示したタイミングよりVCO信号 の1/2周期分程度早いタイミングでラッチ動作 が行われると、位相差信号は、「00010」を示 。以下、VCO信号の1/2周期分程度早いタイミ グでラッチ動作が行われるに従い、位相差 号は、「00011」、「00100」、「00101」…を示 ことになる。

 次に、基準信号Cのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、1/2分周信号~1/16分周信号の全 の状態が変化してからラッチ動作が行われ までには、VCO信号が状態変化を繰り返す。 た、1/2分周信号の状態も変化している。し がって、1/16分周信号の位相は、基準信号の 相より、1~1.5周期分進んでいる。この場合 位相差信号は、「11101」を示す。

 また、図8で示したタイミングより1/2周期 分程度早いタイミングまたは遅いタイミング でラッチ動作が行われると、位相差信号は、 「11110」または「11100」となる。以下、VCO信 の1/2周期分程度早いタイミングでラッチ動 が行われるに従い、位相差信号は、出力は 11011」、「11010」、「11001」…を示すことに る。

 次に効果を説明する。

 本実施形態によれば、分周部は、入力端 10に入力されたVCO信号を段階的に分周し、 段階のVCO信号のそれぞれを出力する。ラッ 部は、入力端子10に入力されたVCO信号と、分 周部から出力された各VCO信号を、入力端子11 入力された基準信号に基づいてラッチする 出力部は、ラッチ部によるラッチ結果を、 準信号およびVCO信号の位相差を示す位相差 号として出力する。

 この場合、インバータを用いなくても、 相差を検出することが可能になるので、高 精度でVCOの制御を行うことが可能になる。

 また、本実施形態では、分周部は、VCO信号 段階的に1/2に分周する。この場合、分周部 容易に作成することが可能になる。
[第2の実施の形態]
 図9は、本発明の第2の実施形態の位相比較 を示したブロック図である。図9において、 相比較器は、図7で示した構成に加えて、入 力端子12と、D型のフリップフロップ41~45を有 る同期部と、をさらに含む。

 図7で示した位相比較器では、入力端子10 入力されたVCO信号は、分周器21~24にて段階 に分周される。また、分周器21~24には、通常 、フリップフロップが用いられる。そして、 分周器21~24で用いられるフリップフロップで 、クロック入力からデータ出力までに遅延 間が発生する。このため、分周信号は、VCO 号に対して遅延する。このとき、分周信号 、1/2分周器にて分周される回数が多いほど 延時間が大きくなるので、最終段の1/16分周 信号の位相が、VCO信号の位相から最も遅くな る。

 この1/16分周信号の遅延時間が分解能(つ り、VCO信号の1/2周期)以下であれば、図7で示 した位相比較器が基準信号とVCO信号との位相 差を検出しても問題がない。しかしながら、 1/16分周信号の遅延時間がVCO信号の1/2周期以 であると、その位相差に分解能以上の誤差 生じることになる。本実施形態では、同期 を用いることで、この誤差を補正している

 入力端子12には、常にイネーブル状態の ロック信号が入力される。

 同期部は、1/2分周器21~24から出力されたVC O信号のそれぞれと、入力端子10に入力された 基準信号とを互いに同期させる。

 具体的には、同期部のフリップフロップ4 2~45のそれぞれは、1/2分周器21~24のそれぞれか ら出力された各分周信号を、入力端子10に入 されたVCO信号に基づいてラッチする。これ より、1/2分周信号~1/16分周信号を、VCO信号 状態変化のタイミングで同期をとることが 能になる。よって、1/2分周による遅延時間 補正できる。

 フリップフロップ41は、入力端子10に入力 されたVCO信号を、入力端子12に入力されたク ック信号に基づいてラッチする。

 また、フリップフロップ41には、常にイ ーブル状態のクロック信号が入力されるの 、VCO信号がフリップフロップ42~45と同じ回路 を通過することになり、VCO信号が、1/2分周信 号~1/16分周信号と互いに同期する。

 ラッチ31~35のそれぞれは、フリップフロ プ41~45のそれぞれでラッチされたVCO信号また は分周信号を、入力端子11に入力された基準 号に基づいてラッチする。

 以上により、より正確な位相差を検出す ことが可能となる。

 本実施の形態のタイミング図は、図8で示 したタイミング図と同様である。なお、本実 施形態では、図7で示した出力端a~eは、フリ プフロップ41~45の出力端に対応する。

 次に効果を説明する。

 本実施形態では、同期部は、入力端子11 入力されたVCO信号と、分周部から出力され 分周信号のそれぞれと、を互いに同期させ 。ラッチ部は、同期部で同期されたVCO信号 よび各分周信号を基準信号に基づいてラッ する。

 この場合、分周信号の遅延を補正するこ が可能になるので、より正確な位相差を検 することが可能となる。したがって、より い精度でVCOの制御を行うことが可能になる

 また、本実施形態では、同期部は、フリ プフロップ41~45を含む。フリップフロップ42 ~45は、分周部からされた分周信号のそれぞれ を、入力端子10に入力されたVCO信号に基づい ラッチする。フリップフロップ41は、入力 子10に入力されたVCO信号を、入力端子11に入 された常にイネーブル状態の信号に基づい ラッチする。

 この場合、同期部を容易に作成することが 能になる。
[第3の実施の形態]
 図10は、本発明の第3の実施形態の位相比較 の構成を示したブロック図である。図10に いて、位相比較器は、図9で示した構成に加 、入力端子10aと、ラッチ31aと、フリップフ ップ41aとをさらに含む。

 入力端子10aは、異位相入力手段の一例で る。入力端子10aには、VCO信号と位相が90度 なる90度異位相信号が入力される。90度異位 信号は、例えば、4相出力VCOにて生成される 場合もあるし、所望周波数の2倍以上の周波 でVCO信号を発振させ、その発振された信号 分周することで生成される場合もある。

 フリップフロップ41aは、入力端子10aに入 された90度異位相信号を、入力端子12に入力 されたクロック信号に基づいてラッチする。 これにより、90度異位相信号がフリップフロ プ42~45と同じ回路を通過すすることが可能 なり、90度異位相信号が、1/2分周信号~1/16分 信号と互いに同期する。

 ラッチ31aは、異位相ラッチ手段の一例で る。ラッチ31aは、フリップフロップ41aにラ チされた90度異位相信号を、入力端子11に入 力された基準信号に基づいてラッチする。ラ ッチ31aは、そのラッチ結果を出力端子13aに入 力する。

 出力端子13aは、ラッチ31aから入力された ッチ結果を出力する。なお、出力端子13aは 出力部に含まれる。このため、出力端子13a ら出力されるラッチ結果は、位相差信号の 部となる。

 位相差を検出する原理は、第2の実施形態 で説明ものと同一であるが、本実施の形態に よれば、VCO信号と90度位相が異なる信号をさ に利用しているので、位相差の分解能がVCO 号の周期の1/4まで向上する。

 次に本実施形態の位相比較器の動作につ て図11を用いて説明する。なお、1/2分周器21 ~24は、入力信号の立ち上がりエッジのタイミ ングで、出力信号の状態が変化するものとす る。また、1/2分周器21~24やフリップフロップ4 1a、41~45による信号の遅れは無視している。 れは、次の第4の実施形態でも同様である。

 図11において、a’、a~eは、図10における リップフロップ41a、41~45の出力端a’、a~eに 応し、その出力端a’、a~eを伝送する信号を わす。具体的には、aは、VCO信号を表わし、 a’は、90度異位相信号を表わす。また、b~eは 、1/2分周信号~1/16分周信号を表わす。

 また、図8と同様に、AおよびCは、1/16分周 信号と周波数の異なる基準信号を表わし、B よびB’は、1/16分周信号と周波数および位相 が一致する基準信号を表わす。これは、次に 第4の実施形態でも同様である。

 図10で示した位相比較器は、90度異位相信 号を用いているので、位相差の分解能は向上 しているが、それでも、VCO信号の1/4周期以下 の位相差を検出することができない。このた め、出力端子13a、13~17から出力される位相差 号は、基準信号Bのエッジのタイミングでラ ッチ動作が行われた場合、全てローレベルに なり、基準信号B’のエッジのタイミングで ッチ動作が行われた場合、90度異位相信号a のラッチ結果がローレベルであり、それ以 では、全てハイレベルになる。この時、出 端子13~17が、1/16分周信号のラッチ結果を最 位ビットとし、VCO信号のラッチ結果を最下 ビットとした2進数表記で位相差信号を出力 る。

 次に、基準信号Aのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、ラッチ動作が行われてから、1 /2分周信号~1/16分周信号の全ての状態が変化 るまでには、VCO信号の1/2周期以上3/4周期未 の時間が必要となる。したがって、1/16分周 号の位相は、基準信号の位相より、VCO信号 1/2周期以上3/4周期未満だけ遅れていること なる。この場合、2進数表記での位相差信号 は、「000011」となる。ただし、位相差信号の 下位2ビットについては、同一の周波数での であるので、両者間で重み付けに差をつけ のは適切ではなく、後述するようにサーモ ータコードとして扱う必要がある。

 次に、基準信号Cのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、1/2分周信号~1/16分周信号の全 の状態が変化してからラッチ動作が行われ までには、VCO信号が状態変化を繰り返す。 た、1/2分周信号の状態も変化している。ま 、90度異位相信号のラッチ結果から、1/16分 信号の位相は、基準信号Cの位相より、VCO信 の1周期分以上かつ、VCO信号の1.25周期未満 け進んでいることがわかる。この場合、2進 表記での位相差信号は、「111010」となる。1 /16分周信号および基準信号C間の位相の進み たは遅れは、位相差信号の最上位ビットで 定可能である。また、位相差信号の下位2ビ トについては、基準信号Aの場合と同様にサ ーモメータコードとして扱う必要がある。

 次に効果を説明する。

 本実施形態では、入力端子11は、VCO信号 同一周波数で、VCO信号と位相の異なる90度異 位相信号が入力される。ラッチ31aは、入力端 子11に入力された異位相信号を、基準信号に づいてラッチする。出力部は、ラッチ部に るラッチ結果と、ラッチ31aによるラッチ結 とを位相差信号として出力する。

 この場合、1/2分周器の数を増やさなくても より高い精度でVCOの制御を行うことが可能 なる。
[第4の実施の形態]
 図12は、本発明の第4の実施形態の位相比較 の構成を示したブロック図である。図12に いて、位相比較器は、図10で示した構成に加 え、入力端子10bおよびcと、フリップフロッ 41bおよびcと、ラッチ31bおよびcとをさらに含 む。

 本実施形態では、入力端子10aには、VCO信 と位相が45度異なる45度異位相信号が入力さ れ、入力端子10bには、90度異位相信号が入力 れ、入力端子10cには、VCO信号と位相が135度 なる135度異位相信号が入力される。以下、4 5度異位相信号、90度異位相信号および135度異 位相信号を異位相信号と総称することもある 。なお、入力端子10a~10cは、異位相入力手段 一例である異位相入力部となる。

 異位相信号は、8相出力VCOにて生成される 場合もあるし、所望周波数の4倍以上の周波 でVCO信号を発振させ、その発振された信号 分周することで生成される場合もある。

 フリップフロップ41aは、入力端子10aに入 された45度異位相信号を、入力端子12に入力 されたクロック信号に基づいてラッチする。 フリップフロップ41bは、入力端子10bに入力さ れた90度異位相信号を、入力端子12に入力さ たクロック信号に基づいてラッチする。フ ップフロップ41cは、入力端子10cに入力され 135度異位相信号を、入力端子12に入力された クロック信号に基づいてラッチする。

 これにより、異位相信号がフリップフロ プ42~45と同じ回路を通過することが可能に り、異位相信号が、1/2分周信号~1/16分周信号 と互いに同期する。

 ラッチ31aは、フリップフロップ41aにラッ された45度異位相信号を、入力端子11に入力 された基準信号に基づいてラッチする。ラッ チ31bは、フリップフロップ41bにラッチされた 90度異位相信号を、入力端子11に入力された 準信号に基づいてラッチする。ラッチ31cは フリップフロップ41cにラッチされた135度異 相信号を、入力端子11に入力された基準信号 に基づいてラッチする。

 ラッチ31a~31cは、自ラッチによるラッチ結 果のそれぞれを、出力端子13a~13cのそれぞれ 入力する。

 なお、ラッチ31a~31cは、異位相ラッチ手段 の一例である異位相ラッチ部となる。

 出力端子13a~13cのそれぞれは、ラッチ31a~31 cから入力された各ラッチ結果を出力する。 お、出力端子13a~13cは、出力部に含まれる。

 位相差を検出する原理は、第2の実施形態 で説明ものと同一であるが、本実施の形態に よれば、VCO信号と45度、90度および135度だけ 相が異なる複数の信号をさらに利用してい ので、位相差の分解能がVCO信号の周期の1/8 で向上する。

 次に本実施形態の位相比較器の動作につ て図13を用いて説明する。

 図13において、a1~a4、b~eは、図12における リップフロップ41~41c、42~45の出力端a1~a4、b~e に対応し、その出力端a1~a4、b~eを伝送する信 を表わす。具合的には、a1は、VCO信号を表 し、a2~a4は、45度異位相信号~135度異位相信号 を表わし、b~eは、1/2分周信号~1/16分周信号を わす。

 図12で示した位相比較器は、45度異位相信 号~135度異位相信号を用いているので、位相 の分解能は向上しているが、それでも、VCO 号の1/8周期以下の位相差を検出することが きない。このため、出力端子13a~13c、13~17か 出力される位相差信号は、基準信号Bのエッ のタイミングでラッチ動作が行われた場合 全てローレベルになる。この時、1/16分周信 号のラッチ結果を最上位ビット、VCO信号のラ ッチ結果を最下位ビットと扱うことで、2進 表記で位相差信号を出力する。

 次に、基準信号Aのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、ラッチ動作が行われてから、1 /2分周信号~1/16分周信号の全ての状態が変化 るまでには、VCO信号の5/8周期以上3/4周期未 の時間が必要となる。したがって、1/16分周 号の位相は、基準信号の位相より、VCO信号 5/8周期以上3/4周期未満だけ遅れていること なる。

 このとき、異位相信号のラッチ結果は、 ーモメータコードとみなす必要がある。な なら、異位相信号にて検出された時間差(位 相差)は、単に一定時間ずれているだけであ ので、時間差に重みつけはできないからで る。従って、この位相差信号は、分周部の2 数符号「0000」とサーモメータコードの「111 0」と合成になる。

 次に、基準信号Cのエッジのタイミングで ラッチ動作が行われた場合について説明する 。

 この場合、1/2分周信号~1/16分周信号の全て 状態が変化してからラッチ動作が行われる でには、VCO信号が状態変化を繰り返す。ま 、1/2分周信号の状態も変化している。また 45度異位相信号、90度異位相信号および135度 位相信号のラッチ結果から、1/16分周信号の 位相は、基準信号Cの位相より、VCO信号の1.125 周期以上、かつ、1.25周期未満だけ進んでい ことがわかる。この場合、位相差信号は、2 数符号「1110」と、サーモメータコード「110 0」の合成となる。なお、位相差信号の最上 ビットで判定可能である。1/16分周信号およ 基準信号C間の位相の進みまたは遅れは、位 相差信号の最上位ビットで判定可能である
 本実施形態では、異位相信号が複数あり、 れらの異位相信号の位相が互いに異なって るので、より高い精度でVCOの制御を行うこ が可能になる。
[第5の実施形態]
 図14は、本発明の第5の実施形態のPLLの構成 示したブロック図である。図14において、PL Lは、位相比較器1と、デジタルループフィル 3aと、VCO4aと、出力端子7とを含む。

 位相比較器1は、第1~4の実施形態で示した 位相比較器のいずれかが用いられる。なお、 位相比較器1の入力端子11には、PLL回路の外部 から基準信号が入力される。

 デジタルループフィルタ3aは、位相比較 1から出力された位相差信号を平滑化し、そ 平滑化した位相差信号をVCO4aに入力する。

 VCO4aは、発振器の一例である。VCO4aは、デ ジタルループフィルタ3aから入力された位相 信号により制御される。具体的には、VCO4a 、その位相差信号に応じた周波数で発振し その発振した周波数の信号をVCO信号として 相比較器1および出力端子7に入力する。この とき、VCO4aは、そのVCO信号を、基準信号とし 位相比較器1の入力端子10に入力する。

 なお、VCO4a内のバラクタ群では、位相比 器1にて検出された位相差を補正するに十分 数のバラクタが、互いに並列に接続されて る。

 次に効果を説明する。

 本実施形態のPLLには、第1~4の実施形態で示 た位相比較器が用いられているので、高い 度でVCOの制御を行うことが可能なPLLを提供 ることが可能になる。
[第6の実施形態]
 図15は、本発明の第6の実施形態のPLLの構成 示したブロック図である。図15において、PL Lは、図14で示した構成に加え、デジタルルー プフィルタ3bと、分周器5と、σδ変調器6とを む。

 デジタルループフィルタ3bは、位相比較 1から出力された位相差信号の一部を平滑化 る。

 具体的には、デジタルループフィルタ3b 、位相比較器1から出力された位相差信号の 位ビットを平滑化する。また、デジタルル プフィルタ3aは、位相比較器1から出力され 位相差信号の上位ビットを平滑化する。こ で、上位ビットは、少なくとも最上位ビッ を含み、下位ビットは、少なくとも最下位 ットを含む。なお、最上位ビット未満かつ 下位ビットより大きいビットは、上位ビッ として扱われてもよいし、下位ビットとし 扱われてもよい。

 デジタルループフィルタ3aは、その平滑 した位相差信号の上位ビットをVCO4aに入力す る。

 また、デジタルループフィルタ3bは、そ 平滑化した位相差信号の下位ビットをσδ変 器6に入力する。

 分周器5は、VCO4aから出力されたVCO信号を1 /Nに分周し、その分周したVCO信号をσδ変調器 6に入力する。なお、Nは、正の整数である。

 σδ変調器6は、デジタルループフィルタ3b から入力された位相差信号の下位ビットにσ 変調(シグマデルタ変調)を行い、そのσδ変 を行った下位ビットであるσδ変調信号をVCO4 aに入力する。また、σδ変調器6は、分周器5 ら入力されたVCOに基づいて、σδ変調の誤差 抑制する。

 VCO4aは、デジタルループフィルタ3aから入 力された上位ビットに応じた周波数で発振す る。このとき、VCO4aは、σδ変調器6から入力 れたσδ変調信号をVCO4aに応じて、VCO4a内のバ ラクタの容量を変化させて、発振する周波数 を調整する。これにより、図14で示したPLLよ 、VCO信号の低ノイズ化を図ることができる

 次に効果を説明する。

 本実施形態では、σδ変調器6は、位相比 器1から出力された位相比較器の一部にσδ変 調を行う。VCO4aは、σδ変調器6にてσδ変調さ た位相差信号に応じて、VCO信号の周波数を 整する。

 この場合、VCO信号の低ノイズ化を図ること できる。
[第7の実施形態]
 図16は本発明の第7の実施形態のPLLの構成を したブロック図である。

 図16において、PLLは、図14で示した構成に 加えて、インターポレータ61および62を有す 生成器含む。また、PLLは、出力端子7の代わ に、出力端子7a~7dを含む。

 VCO4aは、デジタルループフィルタ3aから入 力された位相差信号に応じた周波数で発振し 、その周波数を有し、互いに90度の位相差を する4つのVCO信号を生成する。VCO4aは、その4 つのVCO信号のそれぞれを、出力端子7a~7dのそ ぞれを出力する。以下、出力端子7b~7dには 出力端子7aに入力されるVCO信号に対して、位 相が90度、180度および270度シフトしているVCO 号が出力されるものとする。

 なお、VCO4aは、出力端子7aに出力するVCO信 号を位相比較器1に入力し、出力端子7bに出力 するVCO信号を位相比較器1に90度異位相信号と して入力する。

 出力端子7a~7dは、VCO4aから入力されたVCO信 号を出力する。

 生成器は、VCO4aから出力された4つのVCO信 から、位相比較器1に入力するための、VCO信 号、45度異位相信号および135度異位相信号を 成する。

 具体的には、インターポレータ61および62 のそれぞれは、負荷を共通とする2つの差動 路を含む。一方の差動回路には、出力端子7a および7bのそれぞれに入力されるVCO信号と同 VCO信号が入力され、他方の差動回路には、 力端子7cおよび7dのそれぞれに入力されるVCO 信号と同じVCO信号が入力される。2つの差動 路の電流比のそれぞれを、1対1および1対-1の それぞれに設定すれば、45度異位相信号およ 90異位相信号を生成することができる。

 インターポレータ61および62は、その生成 した45度異位相信号および90異位相信号を位 比較器1に入力する。

 次に効果を説明する。

 VCO4aは、位相比較器1から出力された位相 信号に応じた、互いに位相差を有する複数 VCO信号を生成し、それらのVCO信号を出力す 。また、VCO4aは、その複数のVCO信号をいず かひとつを位相比較器に1に入力する。生成 は、VCO4aから出力された複数のVCO信号に基 いて、異位相信号を生成し、その異位相信 を位相比較器1に入力する。

 この場合、異位相信号が位相比較器1に入 力される。より正確な位相差を検出すること ができる。

 また、本実施形態では、生成器は、負荷 共通とする2つの差動回路にて形成される。

 この場合、生成器を容易に作成すること 可能になる。

 以上、好ましい実施形態について説明し が、本発明はこれら実施形態に限定される のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範 内において適宜変更が可能である。例えば 実施形態では、分周手段に1/2分周器が用い れたが、分周手段に1/3分周器や1/4分周器な が用いられてもよい。また、1/2分周器の数 、4であったが、実際には、1以上であれば い。また、第3の実施形態および第4の実施形 態は、第2の実施形態に対して新たな要素を えたものであったが、第1の実施形態にその 素を加えてもよい。つまり、分周信号の同 を取るためのフリップフロップを用いない 合でも、互いに位相が異なる複数のVCO信号 用いられてもよい。

 この出願は、2007年9月14日に出願された日 本出願特願2007-238621号公報を基礎とする優先 を主張し、その開示の全てをここに取り込 。