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Title:
POWER GENERATION PLANT AND ITS CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041346
Kind Code:
A1
Abstract:
A power generation plant comprises a plant control device (600) having two control modes switchable between a gas turbine load control mode (7a) and a steam turbine load control mode (7b). When controlled by the gas turbine load control mode (7a), a combustion valve (104a) is controlled according to the load of an entire power generation facility (100) and a steam adjustment valve (203a) is controlled according to the exhaust pressure of a steam turbine (202a). When controlled by the steam turbine load control mode (7b), the combustion valve (104a) is controlled so that its valve travel becomes constant and the steam adjustment valve (203a) is controlled according to the load of the entire power generation facility (100).

Inventors:
OGUCHI HARUO (JP)
AKEBI TOYOHIRO (JP)
KOI TAKESHI (JP)
MORIBE TAKAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066853
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
OGUCHI HARUO (JP)
AKEBI TOYOHIRO (JP)
KOI TAKESHI (JP)
MORIBE TAKAHIRO (JP)
International Classes:
F01K23/10
Foreign References:
JPS55114825A1980-09-04
JPH0351104U1991-05-17
JP2005036685A2005-02-10
JPS5870009A1983-04-26
Attorney, Agent or Firm:
YOSHITAKE, Kenji et al. (Room 323 Fuji Bldg., 2-3, Marunouchi 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 05, JP)
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Claims:
 燃料弁を介して送られる燃料を燃焼する燃焼器、燃焼器から送られる燃焼ガスによって駆動されるガスタービン、ガスタービンに接続され発電を行うガスタービン発電機、ガスタービンから排気された燃焼ガスの排熱により蒸気を発生させる排熱回収ボイラおよびガスタービン発電機の負荷を検出するガスタービン負荷検出手段を有するガスタービン発電設備と、
 前記排熱回収ボイラから蒸気加減弁を介して送られる蒸気によって駆動される蒸気タービン、蒸気タービンに接続され発電を行う蒸気タービン発電機、蒸気タービン発電機の負荷を検出する蒸気タービン負荷検出手段および蒸気タービンから送られる蒸気の圧力を検出する蒸気タービン排気圧力検出手段を有する蒸気タービン発電設備と、
 前記蒸気タービンの排気または排熱回収ボイラから送られる蒸気を使用する付帯設備と、
 ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タービン負荷制御モードの切り替え可能な2つの制御モードを有し、前記ガスタービン発電設備の前記燃料弁および蒸気タービン発電設備の前記蒸気加減弁の制御を行いそれぞれの弁開度を調整するプラント制御装置と、を備えた発電プラントであって、
 前記プラント制御装置は、ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タービン負荷制御モードのうちどちらの制御モードを用いるかを発電プラントの運転状況に応じて判定する制御モード判定ロジック器を有し、
 制御モード判定ロジック器からの判定結果に基づいて、ガスタービン負荷制御モードにより制御を行う場合には、前記燃料弁はガスタービン負荷検出手段により検出されたガスタービン発電機の負荷と蒸気タービン負荷検出手段により検出された蒸気タービン発電機の負荷との和に基づいて制御されるとともに、前記蒸気加減弁は蒸気タービン排気圧力検出手段により検出された蒸気の圧力に基づいて制御され、蒸気タービン負荷制御モードにより制御を行う場合には、前記燃料弁はその弁開度が一定となるよう制御されるとともに、前記蒸気加減弁は予め設定された発電設備全体負荷指令値とガスタービン負荷検出手段により検出されたガスタービン発電機の負荷との偏差に基づいて制御されることを特徴とする発電プラント。
 プラント制御装置の前記制御モード判定ロジック器は、前記ガスタービン負荷検出手段により検出されるガスタービン発電機の負荷が設定最大値または設定最小値に達したときに、蒸気タービン負荷制御モードにより制御を行うことを判定することを特徴とする請求項1記載の発電プラント。
 蒸気タービン発電設備は蒸気タービンの回転数を検出する回転数検出手段を更に有し、 プラント制御装置は、前記蒸気加減弁を制御する際、前記回転数検出手段により検出された蒸気タービンの回転数により算出されるバイアス値を更に参酌して制御することを特徴とする請求項1記載の発電プラント。
 ガスタービン発電設備の前記排熱回収ボイラは、補助燃料弁を介して送られる補助燃料を燃焼するダクトバーナを有し、この排熱回収ボイラは、ガスタービンから送られる燃焼ガスに加えてダクトバーナにより生成される補助燃焼ガスを用いて、導入される復水を熱交換により加熱するようになっており、
 ガスタービン発電設備と蒸気タービン発電設備との間には、ガスタービン発電設備から蒸気タービン発電設備へ送られる蒸気の圧力を検出する蒸気タービン発電設備上流側圧力検出手段が設けられており、
 プラント制御装置は、更にダクトバーナの上流側にある補助燃料弁の制御を行いその弁開度を調整し、
 このプラント制御装置は、ガスタービン負荷制御モードにより制御を行う際、ダクトバーナの上流側にある前記補助燃料弁を、蒸気タービン発電機の負荷に基づいて算出されるダクトバーナ設定値に予め設定されたバイアス値を加算した設定値と、前記蒸気タービン発電設備上流側圧力検出手段により検出された蒸気の圧力との偏差に基づいて制御し、蒸気タービン負荷制御モードにより制御を行う際、ダクトバーナの上流側にある前記補助燃料弁を、発電設備全体負荷指令値とガスタービン発電機の負荷との偏差に基づいて算出されたダクトバーナ設定値と、蒸気タービン発電設備上流側圧力検出手段により検出された蒸気の圧力との偏差に基づいて制御することを特徴とする請求項1記載の発電プラント。
 ガスタービン発電設備は、前記排熱回収ボイラから送られる蒸気の圧力を検出する排熱回収ボイラ排気圧力検出手段を更に有し、
 ガスタービン発電設備の排気回収ボイラの下流側に、この排気回収ボイラから排出された蒸気を付帯設備に直接送るとともにタービンバイパス弁を有するバイパスラインが設けられ、
 蒸気タービン発電設備と付帯設備との間には、蒸気タービン発電設備から付帯設備へ送られる蒸気の圧力を検出する蒸気タービン発電設備下流側圧力検出手段が設けられており、
 プラント制御装置は、バイパスライン上のタービンバイパス弁の制御を行いその弁開度を調整するため、排熱回収ボイラの運転状況に応じてオン/オフの切り替えが行われる排熱回収ボイラ起動停止モードを更に有し、
 このプラント制御装置は、排熱回収ボイラ起動停止モードがオンとなっている際、前記タービンバイパス弁を前記排熱回収ボイラ排気圧力検出手段により検出された蒸気の圧力に基づいて制御し、排熱回収ボイラ起動停止モードがオフとなっている際、タービンバイパス弁を蒸気タービン発電設備下流側圧力検出手段により検出された蒸気の圧力に基づいて制御することを特徴とする請求項4記載の発電プラント。
 ガスタービン発電設備は、前記排熱回収ボイラから送られる蒸気の流量を測定する流量検出手段を更に有し、
 前記付帯設備は、蒸気タービンから送られる蒸気を復水する熱交換器およびこの熱交換器に送る蒸気の流量を測定する流量検出手段を更に有し、
 プラント制御装置は、ダクトバーナの上流側にある補助燃料弁を制御する際、ガスタービン発電設備の流量検出手段により検出された蒸気の流量と、付帯設備の流量検出手段により検出された蒸気の流量との偏差を更に参酌して制御することを特徴とする請求項5記載の発電プラント。
 蒸気タービンから送られる蒸気のうち付帯設備の熱交換器に送られる蒸気以外の蒸気が調整弁を介して送られ、この蒸気から熱交換により復水を生成する復水器および復水器から排出された復水を排熱回収ボイラに送る復水ポンプを有する復水器設備を更に備え、
 プラント制御装置は、更に復水器の上流側にある調整弁の制御を行いその弁開度を調整し、
 このプラント制御装置は、ガスタービン負荷制御モードにより制御を行う際、復水器の上流側にある調整弁を、復水器圧力設定値に予め設定されたバイアス値を加算した設定値と、蒸気タービン発電設備下流側圧力検出手段により検出された蒸気の圧力との偏差に基づいて制御し、蒸気タービン負荷制御モードにより制御を行う際、復水器の上流側にある調整弁を、前記復水器圧力設定値と、蒸気タービン発電設備下流側圧力検出手段により検出された蒸気の圧力との偏差に基づいて制御することを特徴とする請求項5記載の発電プラント。
 ガスタービン発電設備は、排熱回収ボイラから送られる蒸気の流量を測定する流量検出手段を更に有し、
 前記付帯設備は、熱交換器に送る蒸気の流量を測定する流量検出手段を更に有するとともに、復水器設備は、復水器に送る蒸気の流量を測定する流量検出手段を更に有し、
 プラント制御装置は、ダクトバーナの上流側にある補助燃料弁を制御する際、ガスタービン発電設備の流量検出手段により検出された蒸気の流量と、付帯設備の流量検出手段により検出された蒸気の流量および復水器設備の流量検出手段により検出された蒸気の流量の合計量との偏差を更に参酌して制御することを特徴とする請求項7記載の発電プラント。
 プラント制御装置は、オン/オフの切り替えが行われる発電機個別負荷制御モードを更に有し、
 このプラント制御装置は、発電機個別負荷制御モードがオンとなっている場合、燃焼器の上流側にある燃料弁を、ガスタービン発電機の構成に応じて予め設定された個別負荷設定値に基づいて制御するとともに、蒸気タービンの上流側にある加減弁を、蒸気タービン発電機の構成に応じて予め設定された個別負荷設定値に基づいて制御することを特徴とする請求項1記載の発電プラント。
 燃料弁を介して送られる燃料を燃焼する燃焼器、燃焼器から送られる燃焼ガスによって駆動されるガスタービン、ガスタービンに接続され発電を行うガスタービン発電機、ガスタービンから排気された燃焼ガスの排熱により蒸気を発生させる排熱回収ボイラおよびガスタービン発電機の負荷を検出するガスタービン負荷検出手段を有するガスタービン発電設備と、
 前記排熱回収ボイラから蒸気加減弁を介して送られる蒸気によって駆動される蒸気タービン、蒸気タービンに接続され発電を行う蒸気タービン発電機、蒸気タービン発電機の負荷を検出する蒸気タービン負荷検出手段および蒸気タービンから送られる蒸気の圧力を検出する蒸気タービン排気圧力検出手段を有する蒸気タービン発電設備と、
 前記蒸気タービンの排気または排熱回収ボイラから送られる蒸気を使用する付帯設備と、
 ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タービン負荷制御モードの切り替え可能な2つの制御モードを有し、前記ガスタービン発電設備の前記燃料弁および蒸気タービン発電設備の前記蒸気加減弁の制御を行いそれぞれの弁開度を調整するプラント制御装置と、を備えた発電プラントの制御方法であって、
 プラント制御装置の制御モード判定ロジック器により、ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タービン負荷制御モードのうちどちらの制御モードを用いるかを発電プラントの運転状況に応じて判定する工程と、
 制御モード判定ロジック器からの判定結果に基づいて、ガスタービン負荷制御モードにより制御を行う場合には、前記燃焼器の燃料弁をガスタービン負荷検出手段により検出されたガスタービン発電機の負荷と蒸気タービン負荷検出手段により検出された蒸気タービン発電機の負荷との和に基づいて制御するとともに、前記蒸気加減弁を蒸気タービン排気圧力検出手段により検出された蒸気の圧力に基づいて制御し、蒸気タービン負荷制御モードにより制御を行う場合には、前記燃焼器の燃料弁をその弁開度が一定となるよう制御するとともに、前記蒸気加減弁を予め設定された発電設備全体負荷指令値とガスタービン負荷検出手段により検出されたガスタービン発電機の負荷との偏差に基づいて制御する工程と、
 を備えたことを特徴とする発電プラントの制御方法。
Description:
発電プラントおよびその制御方

 本発明は、発電プラントおよびその制御 法に関し、とりわけガスタービンおよび排 回収ボイラを備えたガスタービン発電設備 、前記排熱回収ボイラから供給される蒸気 使用する蒸気タービン発電設備とを有する 合発電設備と、蒸気タービンまたは排熱回 ボイラから供給される蒸気を使用する付帯 備とから構成された発電プラントおよびそ 制御方法に関する。

 従来から、複数台のガスタービンおよび 熱回収ボイラを備えたガスタービン発電設 と、複数台の蒸気タービン発電設備と、造 設備に代表されるような付帯設備とを備え いわゆる多軸型コンバインドサイクルの複 発電プラントが知られている(例えば、特開 昭61-49111号公報(JP61-49111A)参照)。

 このような発電プラントの構成について図1 を用いて説明する。
 図1に示すように、発電プラントは、複数台 のガスタービンおよび排熱回収ボイラを備え たガスタービン発電設備101a~101mと、このガス タービン発電設備101a~101mから送られた蒸気を 用いて発電を行う複数の蒸気タービン発電設 備201a~201nと、複数の付帯設備401a~401pと、複数 の復水器設備501a~501qと、上記各設備の制御を 行うプラント制御装置800とを備えている。
 図1においては、上記各設備について1番目 設備(参照符号末尾にaが付いている設備)の を図示しているが、他の設備についても1番 の設備と同様の構成となっている。また、 1に示すように、複数のガスタービン発電設 備101a~101mおよび複数の蒸気タービン発電設備 201a~201nにより複合発電設備100が構成されてい る。
 図1において、複合発電設備100において発生 する蒸気は通常時は付帯設備401a~401pに送られ 、この蒸気は付帯設備401a~401pにおいて熱交換 が行われることにより復水とされ再び発電設 備100のガスタービン発電設備101a~101mに戻され るようになっているが、複合発電設備100にお いて発生する蒸気の量が付帯設備401a~401pにお いて使用される蒸気の量よりも多い場合には 、復水器設備501a~501qに余剰分の蒸気が送られ るようになっている。

 図1に示すように、前述したガスタービン 発電設備101aは、燃料弁104aを介して燃料が外 から送られこの燃料を燃焼して燃焼ガスを 生させる燃焼器103aと、燃焼器103aから燃焼 スが送られこの燃焼ガスによって駆動する スタービン102aと、ガスタービン102aに同軸で 接続され一次発電を行うガスタービン発電機 105aと、このガスタービン発電機105aの負荷を 出するガスタービン負荷検出手段106aとを有 している。また、ガスタービン102aには、こ ガスタービン102aから燃焼ガスが送られる排 回収ボイラ111aが接続されている。

 排熱回収ボイラ111aは、ガスタービン102aか の燃焼ガスを用いて、後述する付帯設備401a~ 401pまたは復水器設備501a~501qから送られる復 を加熱して蒸気を発生させるものである。 1に示すように、排熱回収ボイラ111aは、ガス タービン102aからの燃焼ガスを用いて蒸気を 生させる蒸発器113a、117aと、蒸発器113aから られる蒸気を用いて復水の脱気を行う脱気 112aと、脱気器112aにより脱気された復水の昇 圧を行う給水ポンプ114aとを有している。ま 、この排熱回収ボイラ111aは、ガスタービン1 02aからの燃焼ガスを用いて給水ポンプ114aか 送られる復水の昇温を行う節炭器115aと、蒸 器117aから送られる蒸気を用いて節炭器115a より昇温された復水を蒸発させる蒸気ドラ 116aと、ガスタービン102aからの燃焼ガスを用 いて蒸気ドラム116aから送られる蒸気の過熱 行う過熱器118aとを有している。
 さらに、排熱回収ボイラ111aは、補助燃料弁 120aを介して補助燃料が外部から送られ、こ 補助燃料を燃焼して補助燃焼ガスを発生さ るダクトバーナ119aを有している。ダクトバ ナ119aにより生成された補助燃焼ガスは、蒸 発器113a、117a、節炭器115aおよび過熱器118aに られる。

 過熱器118aの下流側には、この過熱器118a ら送られる蒸気の圧力を検出する排熱回収 イラ排気圧力検出手段121aおよび蒸気の流量 検出する流量検出手段122aが順に接続されて いる。また、排熱回収ボイラ111aから蒸気タ ビン発電設備201a~201nを迂回して付帯設備401a~ 401pまたは復水器設備501a~501qに直接蒸気を送 バイパスライン124aが設けられており、この イパスライン124a上にはタービンバイパス弁 123aが設置されている。

 上述したガスタービン発電設備101a~101mか 送られる蒸気は一旦合流するようになって り、この合流した蒸気の圧力を検出する蒸 タービン発電設備上流側圧力検出手段301が けられている。また、合流した蒸気は再び 岐して各蒸気タービン発電設備201a~201nに送 れるようになっている。

 図1に示すように、蒸気タービン発電設備 201aは、蒸気の流量を調整する蒸気加減弁203a 介してガスタービン発電設備101a~101mから蒸 が送られ、この蒸気によって駆動する蒸気 ービン202aと、蒸気タービン202aに同軸で接 され発電を行う蒸気タービン発電機204aと、 の蒸気タービン発電機204aの負荷を検出する 蒸気タービン負荷検出手段205aとを有してい 。また、蒸気タービン202aの下流側には、こ 蒸気タービン202aから送られる蒸気の圧力を 検出する蒸気タービン排気圧力検出手段206a 設けられている。

 上述した蒸気タービン発電設備201a~201nか 送られる蒸気およびバイパスライン124aを介 してガスタービン発電設備101a~101mから送られ る蒸気は一旦合流するようになっており、こ の合流した蒸気の圧力を検出する蒸気タービ ン発電設備下流側圧力検出手段302が設けられ ている。また、合流した蒸気は再び分岐して 付帯設備401a~401pおよび復水器設備501a~501qにそ れぞれ送られるようになっている。

 付帯設備401aは、上述した分岐して送られ る蒸気の流量を検出する流量検出手段404aと 流量検出手段404aの下流側に設けられ、送ら た蒸気の熱により海水を蒸発させ真水(生産 水)を生成させるとともに、蒸気を復水にす 熱交換器402aと、熱交換器402aから送られる復 水をガスタービン発電設備101a~101mの排熱回収 ボイラ111a~111mに送る復水ポンプ403aとを有し いる。また、熱交換器402aの入口側には海水 給系統411が、出口側には海水戻り系統412お び生産水系統413がそれぞれ接続されている そして、前述した生産水を生産水系統413に るとともに、海水供給系統411から送られる 水の余剰分を海水戻り系統412に送るように っている。

 復水器設備501aは、上述した分岐して送られ る蒸気の流量を検出する流量検出手段505aと 流量検出手段505aの下流側に設けられ、蒸気 流量を調節する調節弁503aを介して送られた 蒸気を熱交換により冷却して復水を発生させ る復水器502aと、復水器502aから送られる復水 ガスタービン発電設備101a~101mの排熱回収ボ ラ111a~111mに送る復水ポンプ504aとを有してい る。また、復水器502aの入口側には海水供給 統411が、出口側には海水戻り系統412がそれ れ接続されており、この復水器502aは、蒸気 海水で冷却する際、蒸気によって暖められ 海水を海水戻り系統412に送るようになって る。
 なお、図1においては復水器設備501a~501qが設 けられている発電プラントについて説明した が、復水器設備501a~501qを設置する代わりに蒸 気タービン発電設備101a~101mの入口側および/ たは出口側に蒸気逃がし弁を設置し、余剰 の蒸気を大気に放出するようになっていて よい。

 以上においてはガスタービン発電設備101a 、蒸気タービン発電設備201a、付帯設備401aお び復水器設備501aの構成について説明したが 、ガスタービン発電設備101b~101m、蒸気タービ ン発電設備201b~201n、付帯設備401b~401pおよび復 水器設備501b~501qについても上述のものと同様 の構成となっている。また、ガスタービン発 電設備、蒸気タービン発電設備、付帯設備お よび復水器設備の設置数は、発電プラントの 規模によって決められるようになっている。

 次に、このような構成からなる発電プラン の作用について図1を用いて説明する。
 まず、ガスタービン発電設備101aにおいて、 燃焼器103aに燃料弁104aを介して外部の燃料系 から燃料が投入され、この燃焼器103aにより 燃料が燃焼されて燃焼ガスが発生する。この ときのガスタービン102aに送られる燃料の流 は燃料弁104aの弁開度によって調整される。 焼ガスはガスタービン102aに送られ、この燃 焼ガスによってガスタービン102aが駆動し、 のことによりガスタービン102aに同軸で接続 れたガスタービン発電機105aが発電を行う。 この際に、ガスタービン発電機105aの負荷が スタービン負荷検出手段106aにより検出され 。

 また、排熱回収ボイラ111aに要求される蒸 気量が、ガスタービン102aからの燃焼ガスに り生成される蒸気量よりも多い場合には、 れを補うためにダクトバーナ119aに補助燃料 120aを介して外部から補助燃料を投入し、こ のダクトバーナ119aにより補助燃料を燃焼さ て補助燃焼ガスを発生させ、排熱回収ボイ 111aへの入熱を増加させる。このときのダク バーナ119aに送られる補助燃料の流量は補助 燃料弁120aの弁開度によって調整される。ガ タービン102aから排出された燃焼ガスおよび クトバーナ119aから排出された補助燃料ガス は排熱回収ボイラ111aの蒸発器113a、117a、節炭 器115aおよび過熱器118aに送られる。蒸発器113a 、117aは、送られる燃焼ガスを用いて蒸気を 生させる。

 一方、付帯設備401a~401pおよび復水器設備5 01a~501qから排熱回収ボイラ111aの脱気器112aに 水が送られ、脱気器112aにおいて蒸発器113aか ら送られた蒸気によりこの復水の脱気が行わ れる。脱気された復水は給水ポンプ114aによ 昇圧されて節炭器115aに送られ、節炭器115aに おいて燃焼ガスおよび補助燃焼ガスによりこ の復水の昇温が行われる。さらに、昇温され た復水は蒸気ドラム116aに送られ、蒸気ドラ 116aにおいて蒸発器117aから送られた蒸気によ りこの復水を蒸発して蒸気を発生させる。蒸 気ドラム116aにより生成された蒸気は過熱器11 8aに送られ、この過熱器118aにおいて燃焼ガス および補助燃焼ガスにより蒸気の過熱が行わ れる。

 排熱回収ボイラ111aから排出された蒸気は 排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121aにより の圧力が検出されるとともに、流量検出手 122aによりその流量が検出される。その後、 ービンバイパス弁123aが開状態となっている 場合には、この蒸気はその一部が分岐してバ イパスライン124aに送られて蒸気タービン発 設備201a~201nを経由せずに直接付帯設備401a~401 pまたは復水器設備501a~501qに送られる。

 一方、図1に示すように、各ガスタービン 発電設備101a~101mから送られた蒸気は例えば蒸 気ヘッダーにより一旦合流して、この合流し た蒸気の圧力が蒸気タービン発電設備上流側 圧力検出手段301により検出される。合流した 蒸気は再び分岐して各蒸気タービン発電設備 201a~201nに送られる。

 蒸気タービン発電設備201aに送られる蒸気 は、その流量が加減弁203aにより調整され、 気タービン202aに送られる。蒸気タービン202a は送られた蒸気により駆動し、このことによ り蒸気タービン202aに同軸で接続された蒸気 ービン発電機204aが二次発電を行う。この際 、蒸気タービン発電機204aの負荷が蒸気ター ビン負荷検出手段205aにより検出される。そ て、蒸気タービン202aから蒸気が排出され、 の蒸気の圧力が蒸気タービン排気圧力検出 段206aにより検出される。

 蒸気タービン発電設備201a~201nから送られ 蒸気およびバイパスライン124aを介してガス タービン発電設備101a~101mから送られる蒸気は 一旦蒸気ヘッダーにより合流し、この合流し た蒸気の圧力が蒸気タービン発電設備下流側 圧力検出手段302により検出される。また、合 流した蒸気は再び分岐して付帯設備401a~401pお よび復水器設備501a~501qに送られる。

 付帯設備401aにおいて、上述した分岐して 送られる蒸気は、まずその流量が流量検出手 段404aにより検出され、次に熱交換器402aに送 れる。一方、熱交換器402aには海水供給系統 411から海水が送られる。熱交換器402aにおい 、蒸気と海水とが熱交換を行い、蒸気が冷 されて復水が生成されるとともに海水が加 されて蒸発することにより生産水が生成さ る。熱交換器402aにより生成された復水は復 ポンプ403aにより付帯設備401aから排出され 。一方、熱交換器402aにより生成された生産 は生産水系統413に送られて発電プラントの 部に排出されるとともに、熱交換器402aにお いて生成水とならずに残った海水は海水戻り 系統412に送られて発電プラントの外部に排出 される。

 また、復水器設備501aにおいて、上述した 分岐して送られる蒸気は、まずその流量が流 量検出手段505aにより検出され、調整弁503aに りその流量が調整された後、復水器502aに送 られる。一方、復水器502aには海水供給系統41 1から海水が送られる。復水器502aにおいて、 気と海水とが熱交換を行い、蒸気が冷却さ て復水が生成されるとともに海水が加熱さ る。復水器502aにより生成された復水は復水 ポンプ504aにより復水器設備501aから排出され 。一方、復水器502aにより加熱された海水は 海水戻り系統412に送られて発電プラントの外 部に排出される。

 付帯設備401a~401pから排出された復水およ 復水器設備501a~501qから排出された復水は一 合流し、再び分岐して各ガスタービン発電 備101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mの脱気器1 12a~脱気器112mにそれぞれ送られる。

 次に、ガスタービン発電設備101a~101m、蒸気 ービン発電設備201a~201n、付帯設備401a~401pお び復水器設備501a~501qの制御を行う従来のプ ント制御装置800について図13乃至図17を用い て説明する。
 ここで、図13は、ガスタービン発電設備101a~ 101mのガスタービン102a~102mの燃料系統に設置 れた燃料弁104a~104mの制御を示すブロック説 図であり、図14は、蒸気タービン発電設備201 aの蒸気タービン202aの主蒸気系統に設置され 蒸気加減弁203aの制御を示すブロック説明図 であり、図15は、ガスタービン発電設備101a~10 1mのダクトバーナ119a~119mの燃料系統に設置さ た補助燃料弁120a~120mの制御を示すブロック 明図である。また、図16は、ガスタービン 電設備101aに接続されたバイパスライン124a上 のタービンバイパス弁123aの制御を示すブロ ク説明図であり、図17は、復水器設備501a~501q の復水器502a~502qの上流側にある調整弁503a~503q の制御を示すブロック説明図である。

〔ガスタービン発電設備の燃料弁の制御〕
 図13を用いてガスタービン発電設備101a~101m ガスタービン102a~102mの燃料系統の上流側に けられている燃料弁104a~104mの制御について 明する。
 まず、ガスタービン負荷検出手段106a~106mに りそれぞれ検出されたガスタービン発電機1 05a~105mの負荷が加算器1に送られ、この加算器 1において各負荷の合計値が求められる。同 に、蒸気タービン負荷検出手段205a~205nによ それぞれ検出された蒸気タービン発電機204a~ 204nの負荷が加算器2に送られ、この加算器2に おいて各負荷の合計値が求められる。次に、 加算器3において、加算器1で求められた負荷 合計値と加算器2で求められた負荷の合計値 とが加算され、この加算された値が減算器5 送られる。

 一方、設定器4には中央給電指令所から送 られた発電設備全体負荷指令値または運転員 により入力された発電設備全体負荷指令値が 設定されており、この発電設備全体負荷指令 値が減算器5に送られる。減算器5においては 加算器3から送られた検出負荷の合計値と設 定器4から送られた発電設備全体負荷指令値 の偏差が計算され、この偏差がPID制御器6に られる。PID制御器6では、減算器5から送ら る偏差を小さくするよう、燃料弁負荷制御 令値の調整をPID制御により行い、調整され 燃料弁負荷制御指令値を按分器9に送る。こ で、PID制御とは、比例制御(P制御)、積分制 (I制御)および微分制御(D制御)を組み合わせ 制御のことをいう。

 按分器9では、ガスタービン102a~102mのうち 稼働しているものの台数に基づいて、PID制御 器6から送られた燃料弁負荷制御指令値の、 ガスタービン制御装置10a~10mに対する按分計 を行う。そして、各ガスタービン制御装置1 0a~10mのうち稼働しているものに按分器9から 分された燃料弁負荷制御指令値が送られる

 各ガスタービン制御装置10a~10mは、按分器 9から送られた燃料弁負荷制御指令値に基づ て、ガスタービン102a~102mの上流側にある燃 弁104a~104mを制御してその弁開度を調整する 具体的には、各ガスタービン制御装置10a~10m より、各ガスタービン負荷検出手段106a~106m ら送られるガスタービン発電機105a~105mの負 が、按分器9から送られる燃料弁負荷制御指 令値とそれぞれ略同一となるよう、燃料弁104 a~104mの弁開度が各々調整される。

〔蒸気タービン発電設備の蒸気加減弁の制御 〕
 図14を用いて蒸気タービン発電設備201aの蒸 タービン202aの上流側に設けられている蒸気 加減弁203aの制御について説明する。なお、 14では蒸気加減弁203aの制御について説明し いるが、蒸気加減弁203b~203nについても同様 制御が行われる。
 まず、蒸気タービン排気圧力検出手段206aに より検出された蒸気タービン202aの下流側の 気圧力が減算器29aに送られる。一方、設定 28aには、中央給電指令所から送られた蒸気 ービン排気圧力設定値または運転員により 力された蒸気タービン排気圧力設定値が設 されており、この蒸気タービン排気圧力設 値が減算器29aに送られる。減算器29aでは、 気タービン排気圧力検出手段206aから送られ 検出排気圧力値と設定器28aから送られた蒸 タービン排気圧力設定値との偏差が算出さ 、この偏差がPID制御器98aに送られる。

 PID制御器98aでは、減算器29aから送られる偏 を小さくするよう、加減弁制御指令値の調 をPID制御により行い、調整された加減弁制 指令値を蒸気加減弁203aに送る。
 上述した制御が行われることにより、蒸気 ービン排気圧力検出手段206aにより検出され た蒸気タービン202aの下流側の蒸気の排気圧 値が、設定器28aに設定された蒸気タービン 気圧力設定値と略同一となるよう、蒸気加 弁203aの弁開度が調整される。

〔ガスタービン発電設備のダクトバーナ用補 助燃料弁の制御〕
 図15を用いてガスタービン発電設備101a~101m ダクトバーナ119a~119mの上流側に設けられて る補助燃料弁120a~120mの制御について説明す 。
 まず、蒸気タービン発電設備上流側圧力検 手段301により検出された蒸気の圧力が減算 21に送られる。一方、設定器99には、中央給 電指令所から送られた蒸気タービン入口側圧 力設定値または運転員により入力された蒸気 タービン入口側圧力設定値が設定されており 、この蒸気タービン入口側圧力設定値が減算 器21に送られる。減算器21では、蒸気タービ 発電設備上流側圧力検出手段301から送られ 検出圧力値と設定器99から送られた蒸気ター ビン入口側圧力設定値との偏差が算出され、 この偏差がPID制御器22に送られる。PID制御器2 2では、減算器21から送られる偏差を小さくす るよう、補助燃料弁制御指令値の調整をPID制 御により行い、調整された補助燃料弁制御指 令値を按分器23に送る。

 按分器23では、ダクトバーナ119a~119mのう 稼働しているものの台数に基づいてPID制御 22から送られた補助燃料弁制御指令値の各ダ クトバーナ制御装置24a~24mに対する按分計算 行う。そして、各ダクトバーナ制御装置24a~2 4mのうち稼働しているものに按分器23から按 された補助燃料弁制御指令値が送られる。

 各ダクトバーナ制御装置24a~24mは、按分器 23から送られた補助燃料弁制御指令値に基づ て、ダクトバーナ119a~119mの上流側にある補 燃料弁120a~120mを制御してその弁開度を調整 る。具体的には、各ダクトバーナ制御装置2 4a~24mにより、蒸気タービン発電設備上流側圧 力検出手段301から送られる蒸気の検出圧力が 、設定器99に設定された蒸気タービン入口側 力設定値と略同一となるよう、補助燃料弁1 20a~120mの弁開度が各々調整される。

〔ガスタービン発電設備に接続されたバイパ スライン上のタービンバイパス弁の制御〕
 図16を用いてガスタービン発電設備101aに接 されたバイパスライン124a上のタービンバイ パス弁123aの制御について説明する。なお、 16ではタービンバイパス弁123aの制御につい 説明しているが、タービンバイパス弁123b~123 mについても同様の制御が行われる。
 まず、排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121a により検出された排熱回収ボイラ111aの下流 の排気圧力が変化率制限器38a、減算器41aお び減算器44aにそれぞれ送られる。変化率制 器38aには、排熱回収ボイラ111aにおける各機 の構成に基づいて圧力変化率が設定されて り、この変化率制限器38aにより排熱回収ボ ラ排気圧力検出手段121aから送られた排気圧 力は、その変化率が設定された圧力変化率以 下となるよう調整され、平滑化された排気圧 力は低値選択器40aに送られる。一方、設定器 39aには、排熱回収ボイラ111aにおける各機器 構成に基づいて最大圧力設定値が設定され おり、この最大圧力設定値が低値選択器40a 送られる。低値選択器40aは、変化率制限器38 aから送られた平滑化された排気圧力または 定器39aから送られた最大圧力設定値のうち い値を選択し、選択された制御設定値を減 器41aに送る。

 減算器41aでは、排熱回収ボイラ排気圧力 出手段121aから送られた排気圧力と低値選択 器40aから送られた制御設定値との偏差が算出 され、この偏差がPID制御器42aに送られる。PID 制御器42aでは、減算器41aから送られる偏差を 小さくするよう、タービンバイパス弁制御指 令値の調整をPID制御により行い、調整された タービンバイパス弁制御指令値を高値選択器 48aに送る。具体的には、排熱回収ボイラ排気 圧力検出手段121aにより検出された排熱回収 イラ111aの下流側の蒸気の排気圧力が、低値 択器40aにより選択された制御設定値と略同 となるよう、タービンバイパス弁制御指令 が調整される。

 また、設定器43aには、排熱回収ボイラ起 停止時の圧力設定値が設定されており、こ 圧力設定値が減算器44aに送られる。減算器4 4aでは、排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121a から送られた排気圧力と設定器43aから送られ た制御設定値との偏差が算出され、この偏差 がPID制御器45aに送られる。PID制御器45aでは、 減算器44aから送られる偏差を小さくするよう 、タービンバイパス弁制御指令値の調整をPID 制御により行い、調整されたタービンバイパ ス弁制御指令値をスイッチ88aに送る。具体的 には、排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121a より検出された排熱回収ボイラ111aの下流側 排気圧力が、設定器43aにより設定された圧 設定値と略同一となるよう、タービンバイ ス弁制御指令値が調整される。

 スイッチ88aは、排熱回収ボイラ起動停止 ード47aがオンである場合に、PID制御器45aに り調整されたタービンバイパス弁制御指令 を高値選択器48aに送るようになっている。 方、排熱回収ボイラ起動停止モード47aがオ である場合には、スイッチ88aはPID制御器45a ら高値選択器48aへのタービンバイパス弁制 指令値の伝達を遮断する。ここで、排熱回 ボイラ起動停止モード47aとは、排熱回収ボ ラ111aが起動過程または停止過程にある場合 にオンとなり、排熱回収ボイラ111aが安定運 中または停止中にある場合にオフとなる信 のことをいう。

 高値選択器48aは、PID制御器42aから送られた ービンバイパス弁制御指令値またはPID制御 45aから送られたタービンバイパス弁制御指 値のうちいずれか高い値を選択し、選択さ たタービンバイパス弁制御指令値をタービ バイパス弁123aに送ってその弁開度を調整す る。
 このことにより、排熱回収ボイラ111aが起動 過程または停止過程にある場合には、排熱回 収ボイラ111aの下流側の排気圧力が設定器43a 設定された圧力設定値と略同一となるよう ービンバイパス弁123aが制御されその弁開度 調整される。一方、排熱回収ボイラ111aが安 定運転中または停止中にある場合には、ター ビンバイパス弁123aは原則的に全閉状態とさ る。
 ここで、排熱回収ボイラ111aの安定運転中に 、この排熱回収ボイラ111aの下流側の排気圧 が変化率制限器38aに設定された設定変化率 りも大きい変化率で変化した場合、または の排気圧力が設定器39aに設定された最大圧 設定値よりも大きくなった場合には、ター ンバイパス弁123aが開かれて、排熱回収ボイ 111aの下流側の蒸気の逃がし制御を行う。

〔復水器設備に設けられた蒸気タービン排気 側圧力調整弁の制御〕
 図17を用いて復水器設備501a~501qの復水器502a~ 502qの上流側に設けられた排気圧力調整弁503a~ 503qの制御について説明する。
 まず、蒸気タービン発電設備下流側に設け れた圧力検出手段302により検出された蒸気 圧力が減算器53に送られる。一方、設定器49 には、中央給電指令所から送られた蒸気ター ビン出口側圧力設定値または運転員により入 力された蒸気タービン出口側の圧力設定値が 設定されており、この蒸気タービン出口側圧 力設定値が減算器53に送られる。減算器53で 、蒸気タービン発電設備下流側の圧力検出 段302から送られた検出圧力と設定器49から送 られた蒸気タービン出口側圧力設定値との偏 差が算出され、この偏差がPID制御器54に送ら る。PID制御器54では、減算器53から送られる 偏差を小さくするよう、調整弁制御指令値の 調整をPID制御により行い、調整された調整弁 制御指令値を按分器55に送る。

 按分器55では、復水器502a~502qのうち稼働 ているものの台数に基づいてPID制御器54から 送られた調整弁制御指令値の各調整弁503a~503q に対する按分計算を行う。そして、各調整弁 503a~503qのうち稼働しているものに按分器55か 按分された調整弁制御指令値が送られる。

 各調整弁503a~503qは、按分器55から送られ 調整弁制御指令値に基づいて、その弁開度 調整される。具体的には、蒸気タービン発 設備下流側圧力検出手段302から送られる検 圧力が、設定器49に設定された蒸気タービン 出口側圧力設定値と略同一となるよう、調整 弁503a~503qの弁開度が各々調整される。

 ここで、設定器49に設定された蒸気ター ン出口側圧力設定値は、設定器28aに設定さ た蒸気タービン排気圧力設定値よりも大き 値となっている。このことにより、蒸気タ ビン202a~202nの排気圧力で蒸気タービン201a~201 nの上流側にある加減弁203a~203nを制御するこ ができる場合には調整弁503a~503qは全閉とな 、復水器502a~502qは運転せずに停止状態とな 。一方、蒸気タービン202a~202nの排気圧力で 減弁203a~203nを制御することができない場合 は、調整弁503a~503qが開いて復水器502a~502qが 転し、蒸気タービン202a~202nから送られる蒸 の逃がし制御が行われる。

 上述したように、図1の発電プラントの場合 、複合発電設備100で生成され発電に使用され た蒸気を付帯設備401a~401mで使用するが、複合 発電設備100に対する発電負荷指令と付帯設備 401a~401mに対する負荷指令とが、その蒸気量に おいてバランスしている場合は問題が無いが 、一般的には2つの指令値は個別に設定され 。
 例えば、付帯設備401a~401mが造水設備である 合、電気の消費量が低下する冬場は蒸気量 比較した場合に発電負荷指令は造水負荷指 より低いものとなり、蒸気量のバランスが れてしまう。この場合は、運転員により排 回収ボイラに設置されたダクトバーナ119aの 負荷を増加させることにより複合発電設備100 の発生蒸気量を増加させて、発電プラント全 体を今までとは異なるバランス点に移行する 必要がある。
 複合発電設備全体としての負荷制御を活か たままでダクトバーナ119aの負荷を増加させ ると、蒸気タービン201a~201mの負荷が増加しガ スタービン102a~102mの負荷を低下させてしまい 、結果としてガスタービン102a~102mにより発生 する蒸気量が低下してしまう。
 従って、発電全体負荷制御を手動とし負荷 御を行わない状態で、ダクトバーナ109aの負 荷を適当な負荷まで増加させ、タービンバイ パス弁123aを開弁し、その後、発電設備全体 荷制御を自動とし、発電負荷指令が満足で ない場合は、同じ手順を繰り返し行うこと なる。

 また、ダクトバーナ119aにより排熱回収ボイ ラに対する入熱を変化させ、蒸気量を変化さ せるために排熱回収ボイラの遅れが存在する ことにより前記操作は困難を極め、発電負荷 指令と付帯設備で使用する蒸気量をバランス させるためには、運転員の経験が必要であり 、操作に時間がかかるという問題があった。
 しかも、この操作を行っている間は、負荷 御は行っておらず、長時間発電負荷指令を 足できないという問題があった。また、不 要にタービンバイパス弁123aを開弁して蒸気 を付帯設備側に供給する可能性があり、発電 設備側の効率を低下させる恐れがあるという 問題があった。
 また、従来のプラント制御装置800では、発 設備全体の負荷制御範囲は、(全ガスタービ ンの最低負荷)+(その時の出たなりの全蒸気タ ービンの負荷)から、(全ガスタービンの最大 荷)+(その時の出たなりの全蒸気タービンの 荷)までの範囲であり、それを超えた負荷範 囲での運転ができないという問題があった。 また、系統周波数の変動に対する周波数補正 は、ガスタービンでしか行うことができない ため、発電設備全体として、その応答性に問 題があった。
 更に、ガスタービン、排熱回収ボイラの単 当たりの容量は大きくなる傾向にあり、こ に合わせて蒸気タービンの容量も大きくな 傾向にあるため、中央給電指令所から送ら た負荷指令値は、発電設備全体に対して行 れる場合に加え各発電機個別に行われる場 があり、従来のプラント制御装置800ではこ に対応できないという問題があった。

 本発明は、このような点を考慮してなさ たものであって、プラント制御装置の制御 ードを切り替えることにより、ガスタービ 発電設備の排熱回収ボイラから排出される 気の流量および蒸気タービン発電設備の蒸 タービンに送られる蒸気の流量を複合発電 備の運転状況に応じて所望の量とすること でき、このことにより、全体の発電効率を 上させることが発電プラントおよびその制 方法を提供することを目的とする。

 本発明は、燃料弁を介して送られる燃料を 焼する燃焼器、燃焼器から送られる燃焼ガ によって駆動されるガスタービン、ガスタ ビンに接続され発電を行うガスタービン発 機、ガスタービンから排気された燃焼ガス 排熱により蒸気を発生させる排熱回収ボイ およびガスタービン発電機の負荷を検出す ガスタービン負荷検出手段を有するガスタ ビン発電設備と、前記排熱回収ボイラから 気加減弁を介して送られる蒸気によって駆 される蒸気タービン、蒸気タービンに接続 れ発電を行う蒸気タービン発電機、蒸気タ ビン発電機の負荷を検出する蒸気タービン 荷検出手段および蒸気タービンから送られ 蒸気の圧力を検出する蒸気タービン排気圧 検出手段を有する蒸気タービン発電設備と 前記蒸気タービンの排気または排熱回収ボ ラから送られる蒸気を使用する付帯設備と ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タ ビン負荷制御モードの切り替え可能な2つの 制御モードを有し、前記ガスタービン発電設 備の前記燃料弁および蒸気タービン発電設備 の前記蒸気加減弁の制御を行いそれぞれの弁 開度を調整するプラント制御装置と、を備え た発電プラントであって、前記プラント制御 装置は、ガスタービン負荷制御モードおよび 蒸気タービン負荷制御モードのうちどちらの 制御モードを用いるかを発電プラントの運転 状況に応じて判定する制御モード判定ロジッ ク器を有し、制御モード判定ロジック器から の判定結果に基づいて、ガスタービン負荷制 御モードにより制御を行う場合には、前記燃 料弁はガスタービン負荷検出手段により検出 されたガスタービン発電機の負荷と蒸気ター ビン負荷検出手段により検出された蒸気ター ビン発電機の負荷との和に基づいて制御され るとともに、前記蒸気加減弁は蒸気タービン 排気圧力検出手段により検出された蒸気の圧 力に基づいて制御され、蒸気タービン負荷制 御モードにより制御を行う場合には、前記燃 料弁はその弁開度が一定となるよう制御され るとともに、前記蒸気加減弁は予め設定され た発電設備全体負荷指令値とガスタービン負 荷検出手段により検出されたガスタービン発 電機の負荷との偏差に基づいて制御されるこ とを特徴とする発電プラントである。
 このような発電プラントによれば、プラン 制御装置は、通常時にはガスタービン発電 備の燃料弁を複合発電設備全体の負荷に基 いて制御するとともに蒸気タービン発電設 の加減弁を蒸気タービンの排出蒸気の圧力 基づいて制御するガスタービン負荷制御モ ドを行い、発電プラントの運転状況に応じ 、ガスタービン発電設備の燃料弁の弁開度 一定とするとともに蒸気タービン発電設備 加減弁を複合発電設備全体の負荷に基づい 制御する蒸気タービン負荷制御モードを行 。このように、プラント制御装置の制御モ ドを切り替えることにより、ガスタービン 電設備の排熱回収ボイラから排出される蒸 の流量および蒸気タービン発電設備の蒸気 ービンに送られる蒸気の流量を複合発電設 の運転状況に応じて所望の量とすることが きる。このことにより、発電プラントの全 の発電効率を向上させることができる。

 本発明は、燃料弁を介して送られる燃料を 焼する燃焼器、燃焼器から送られる燃焼ガ によって駆動されるガスタービン、ガスタ ビンに接続され発電を行うガスタービン発 機、ガスタービンから排気された燃焼ガス 排熱により蒸気を発生させる排熱回収ボイ およびガスタービン発電機の負荷を検出す ガスタービン負荷検出手段を有するガスタ ビン発電設備と、前記排熱回収ボイラから 気加減弁を介して送られる蒸気によって駆 される蒸気タービン、蒸気タービンに接続 れ発電を行う蒸気タービン発電機、蒸気タ ビン発電機の負荷を検出する蒸気タービン 荷検出手段および蒸気タービンから送られ 蒸気の圧力を検出する蒸気タービン排気圧 検出手段を有する蒸気タービン発電設備と 前記蒸気タービンの排気または排熱回収ボ ラから送られる蒸気を使用する付帯設備と ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気タ ビン負荷制御モードの切り替え可能な2つの 制御モードを有し、前記ガスタービン発電設 備の前記燃料弁および蒸気タービン発電設備 の前記蒸気加減弁の制御を行いそれぞれの弁 開度を調整するプラント制御装置と、を備え た発電プラントの制御方法であって、プラン ト制御装置の制御モード判定ロジック器によ り、ガスタービン負荷制御モードおよび蒸気 タービン負荷制御モードのうちどちらの制御 モードを用いるかを発電プラントの運転状況 に応じて判定する工程と、制御モード判定ロ ジック器からの判定結果に基づいて、ガスタ ービン負荷制御モードにより制御を行う場合 には、前記燃焼器の燃料弁をガスタービン負 荷検出手段により検出されたガスタービン発 電機の負荷と蒸気タービン負荷検出手段によ り検出された蒸気タービン発電機の負荷との 和に基づいて制御するとともに、前記蒸気加 減弁を蒸気タービン排気圧力検出手段により 検出された蒸気の圧力に基づいて制御し、蒸 気タービン負荷制御モードにより制御を行う 場合には、前記燃焼器の燃料弁をその弁開度 が一定となるよう制御するとともに、前記蒸 気加減弁を予め設定された発電設備全体負荷 指令値とガスタービン負荷検出手段により検 出されたガスタービン発電機の負荷との偏差 に基づいて制御する工程と、を備えたことを 特徴とする発電プラントの制御方法である。
 このような発電プラントの制御方法によれ 、通常時にはガスタービン発電設備の燃料 を複合発電設備全体の負荷に基づいて制御 るとともに蒸気タービン発電設備の加減弁 蒸気タービンの排出蒸気の圧力に基づいて 御するガスタービン負荷制御モードを行い 発電プラントの運転状況に応じて、ガスタ ビン発電設備の燃料弁の弁開度を一定とす とともに蒸気タービン発電設備の加減弁を 合発電設備全体の負荷に基づいて制御する 気タービン負荷制御モードを行う。このよ に、プラント制御装置の制御モードを切り えることにより、ガスタービン発電設備の 熱回収ボイラから排出される蒸気の流量お び蒸気タービン発電設備の蒸気タービンに られる蒸気の流量を複合発電設備の運転状 に応じて所望の量とすることができる。こ ことにより、発電プラントの全体の発電効 を向上させることができる。

 以上のように、本発明の発電プラントお びその制御方法によれば、プラント制御装 は、通常時にはガスタービン発電設備の燃 弁を発電設備全体の負荷に基づいて制御す とともに蒸気タービン発電設備の加減弁を 気タービンの排出蒸気の圧力に基づいて制 するガスタービン負荷制御モードを行い、 電プラントの運転状況に応じて、ガスター ン発電設備の燃料弁の弁開度を一定とする ともに蒸気タービン発電設備の加減弁を発 設備全体の負荷に基づいて制御する蒸気タ ビン負荷制御モードを行う。このように、 ラント制御装置の制御モードを切り替える とにより、ガスタービン発電設備の排熱回 ボイラから排出される蒸気の流量および蒸 タービン発電設備の蒸気タービンに送られ 蒸気の流量を複合発電設備の運転状況に応 て所望の量とすることができる。このこと より、発電プラントの全体の発電効率を向 させることができる。

発電プラントの構成を示す構成図であ 。 第1の実施の形態における、ガスタービ ン発電設備におけるガスタービンの燃料弁、 ダクトバーナの補助燃料弁および蒸気タービ ン発電設備における蒸気タービンの蒸気加減 弁の制御を示すブロック説明図である。 図2の蒸気タービン制御装置による詳細 な制御システム構成を示すブロック説明図で ある。 図2の関数発生器(16a~16n)における入力さ れる蒸気タービン負荷指令値と出力するダク トバーナ設定値との関係を示すグラフである 。 図2の関数発生器(19a~19n)における入力さ れる蒸気タービン検出負荷値と出力するダク トバーナ設定値との関係を示すグラフである 。 第1の実施の形態におけるガスタービン 発電設備に接続されたバイパスライン上のタ ービンバイパス弁および復水器設備の復水器 の上流側にある調整弁の制御システム構成を 示すブロック説明図である。 第1の実施の形態で採用した制御モード 判定ロジック器による判定方法を示す説明図 である。 第2の実施の形態における、ガスタービ ン発電設備におけるガスタービンの燃料弁、 ダクトバーナの補助燃料弁および蒸気タービ ン発電設備における蒸気タービンの蒸気加減 弁の制御を示すブロック説明図である。 図8の蒸気タービン制御装置による詳細 な制御システム構成を示すブロック説明図で ある。 第3の実施の形態における、ガスター ン発電設備におけるガスタービンの燃料弁 ダクトバーナの補助燃料弁および蒸気ター ン発電設備における蒸気タービンの蒸気加 弁の制御を示すブロック説明図である。 第4の実施の形態における、ガスター ン発電設備におけるガスタービンの燃料弁 ダクトバーナの補助燃料弁および蒸気ター ン発電設備における蒸気タービンの蒸気加 弁の制御を示すブロック説明図である。 第4の実施の形態で採用した制御モー 判定ロジック器による判定方法を示す説明 である。 従来例におけるガスタービン発電設備 のガスタービンの上流側にある燃料弁の制御 を示すブロック説明図である。 従来例における蒸気タービン発電設備 の蒸気タービンの上流側にある加減弁の制御 を示すブロック説明図である。 従来例におけるガスタービン発電設備 のダクトバーナの上流側にある補助燃料弁の 制御を示すブロック説明図である。 従来例におけるガスタービン発電設備 に接続されたバイパスライン上のタービンバ イパス弁の制御を示すブロック説明図である 。 従来例における復水器設備の復水器の 上流側にある調整弁の制御を示すブロック説 明図である。

  第1の実施の形態
 以下、図面を参照して本発明の第1の実施の 形態について説明する。
 図1は、発電プラントの構成を示す構成図で ある。本実施の形態の発電プラントは、複数 台のガスタービンおよび排熱回収ボイラを備 えたガスタービン発電設備101a~101mと、このガ スタービン発電設備101a~101mから送られた蒸気 を用いて発電を行う複数の蒸気タービン発電 設備201a~201nと、複数の付帯設備401a~401pと、複 数の復水器設備501a~501qと、上記各設備の制御 を行うプラント制御装置600とを備えたいわゆ る多軸型コンバインドサイクルの発電プラン トである。
 本発明の発電プラントは、プラント制御装 600の構成が異なることを除いては背景技術 おいて説明した従来の発電プラントと略同 のものとなっており、その詳細な説明は省 する。

 ガスタービン発電設備101a~101m、蒸気タービ 発電設備201a~201n、付帯設備401a~401pおよび復 器設備501a~501qの制御を行う本実施の形態の ラント制御装置600について図2乃至図7を用 て説明する。
 図2は、ガスタービン発電設備101a~101mにおけ るガスタービン102a~102mの燃料弁104a~104m、ダク トバーナ119a~119mの補助燃料弁120a~120mおよび蒸 気タービン発電設備201a~201nにおける蒸気ター ビン202a~202nの蒸気加減弁203a~203nの制御システ ム構成を示すブロック説明図であり、図3は 図2の蒸気タービン制御装置15aによる詳細な 御システム構成を示すブロック説明図であ 。
 また、図4は、図2の関数発生器16a~16nにおけ 入力される蒸気タービン負荷指令値と出力 るダクトバーナ設定値との関係を示すグラ であり、図5は、図2の関数発生器19a~19nにお る入力される蒸気タービン検出負荷値と出 するダクトバーナ設定値との関係を示すグ フであり、図6は、ガスタービン発電設備101 aに接続されたバイパスライン124a上のタービ バイパス弁123aおよび復水器設備501a~501qの復 水器502a~502qの上流側にある調整弁503a~503qの制 御システム構成を示すブロック説明図である 。
 さらに、図7は、本実施の形態で採用した制 御モード判定ロジック器601による判定方法を 示す説明図である。

 本実施の形態のプラント制御装置600は、 スタービン負荷制御モード7aおよび蒸気タ ビン負荷制御モード7bのうちどちらの制御モ ードを用いるかを発電プラントの運転状況に 応じて択一的に判定する制御モード判定ロジ ック器601を有している。プラント制御装置600 は、発電プラントの通常運転時はガスタービ ン負荷制御モード7aにより制御を行うととも 、制御モード判定ロジック器601により蒸気 ービン負荷制御モード7bを用いると判定さ たときには蒸気タービン負荷制御モード7bに より制御を行うようになっている。制御モー ド判定ロジック器601による判定方法の詳細に ついては後に詳述する。

〔ガスタービン発電設備におけるガスタービ ン燃料弁の制御〕
 図2を用いてガスタービン発電設備101a~101mの ガスタービン102a~102mの燃料供給系統に設けら れている燃料弁104a~104mの制御について説明す る。
 まず、ガスタービン負荷検出手段106a~106mに りそれぞれ検出されたガスタービン発電機1 05a~105mの負荷が加算器1に送られ、この加算器 1において各負荷の合計値が求められる。同 に、蒸気タービン負荷検出手段205a~205nによ それぞれ検出された蒸気タービン発電機204a~ 204nの負荷が加算器2に送られ、この加算器2に おいて各負荷の合計値が求められる。次に、 加算器3において、加算器1で求められた負荷 合計値と加算器2で求められた負荷の合計値 とが加算され、この加算された値が減算器5 送られる。

 一方、設定器4には中央給電指令所から送 られた発電設備全体負荷指令値または運転員 により入力された発電設備全体負荷指令値が 設定されており、この発電設備全体負荷指令 値が減算器5に送られる。減算器5においては 加算器3から送られた検出負荷の合計値と設 定器4から送られた発電設備全体負荷指令値 の偏差が計算され、この偏差がPID制御器6に られる。PID制御器6では、減算器5から送ら る偏差を小さくするよう、燃料弁負荷制御 令値の調整をPID制御により行い、調整され 燃料弁負荷制御指令値を信号保持器8に送る ここで、PID制御とは、比例制御(P制御)、積 制御(I制御)および微分制御(D制御)を組み合 せた制御のことをいう。

 信号保持器8は、通常時の制御モードであ るガスタービン負荷制御モード7aにより制御 行われる場合には、PID制御器6から送られた 燃料弁負荷制御指令値をそのまま按分器9に る。

 按分器9では、ガスタービン102a~102mのうち 稼働しているものの台数に基づいて信号保持 器8から送られた燃料弁負荷制御指令値の、 ガスタービン制御装置10a~10mに対する按分計 を行う。そして、各ガスタービン制御装置1 0a~10mのうち稼働しているものに按分器9から 分された燃料弁負荷制御指令値が送られる

 各ガスタービン制御装置10a~10mは、按分器 9から送られた燃料弁負荷制御指令値に基づ て、ガスタービン102a~102mの燃料弁104a~104mの 開度を調整する。具体的には、各ガスター ン制御装置10a~10mにより、各ガスタービン負 検出手段106a~106mから送られるガスタービン 電機105a~105mの負荷が、それぞれ按分器9から 送られる燃料弁負荷制御指令値と略同一とな るよう、燃料弁104a~104mの弁開度が各々調整さ れる。

 図2では上述した制御が行われることにより 、ガスタービン負荷制御モード7aにより制御 行われる場合には、ガスタービン発電機105a ~105mの各負荷および蒸気タービン発電機204a~20 4nの各負荷の合計値が、設定器4により設定さ れた発電設備全体負荷指令値と略同一となる よう、燃料弁104a~104mの弁開度が調整される。
 一方、蒸気タービン負荷制御モード7bによ 制御が行われる場合には、信号保持器8によ ガスタービン制御装置10a~10mに送られるべき 燃料弁負荷制御指令値が保持されるので、燃 料弁104a~104mの弁開度は一定に維持される。

〔蒸気タービン発電設備における蒸気加減弁 の制御〕
 図2および図3を用いて蒸気タービン発電設 201a~201nの蒸気タービン202a~202nの上流側にあ 蒸気加減弁203a~203nの制御について説明する
 図2に示すように、まず、減算器12に、加算 1において算出された各ガスタービン発電機 105a~105mの負荷の合計値が送られるとともに、 設定器4から発電設備全体負荷指令値が送ら る。減算器12においては、加算器1から送ら た検出負荷の合計値と設定器4から送られた 電設備全体負荷指令値との偏差が計算され この偏差がスイッチ11に送られる。スイッ 11は、蒸気タービン負荷制御モード7bにより 御が行われている場合には、減算器12から られた偏差を按分器13に送る。一方、ガスタ ービン負荷制御モード7aにより制御が行われ いる場合には、スイッチ11は減算器12から按 分器13への偏差の伝達を遮断する。

 按分器13では、蒸気タービン202a~202nのう 稼働しているものの台数に基づいてスイッ 11から送られた偏差の、各蒸気タービン制御 装置15a~15nに対する按分計算を行って各負荷 令値14a~14nを算出する。そして、各蒸気ター ン制御装置15a~15nのうち稼働しているものに 按分器13から按分された負荷指令値14a~14nがそ れぞれ送られる。

 次に、図3を用いて蒸気タービン制御装置15a における制御の詳細を説明する。なお、図3 は蒸気タービン制御装置15aによる加減弁203a 制御について説明しているが、加減弁203b~20 3nについても同様の制御が行われる。
 図3に示すように、按分器13からの負荷指令 14aは変化率制限器25aに送られる。変化率制 器25aには、蒸気タービン202aの構成に応じた 負荷変化率が設定されており、この変化率制 限器25aにより負荷指令値14aは、その変化率が 設定された負荷変化率以下となるよう調整さ れ、平滑化された負荷指令値は減算器26aに送 られる。一方、蒸気タービン負荷検出手段205 aにより検出された蒸気タービン発電機204aの 荷が減算器26aに送られる。減算器26aでは、 化率制限器25aから送られた負荷指令値と蒸 タービン負荷検出手段205aから送られた検出 負荷値との偏差が算出され、この偏差がP制 器27aに送られる。P制御器27aでは、減算器26a ら送られる偏差を小さくするよう、加減弁 御指令値の調整をP制御(比例制御)により行 、調整された加減弁制御指令値を切替器31a 送る。

 一方、図3に示すように、蒸気タービン圧力 検出手段206aにより検出された蒸気タービン20 2aの排気圧力が減算器29aに送られる。また、 定器28aには、中央給電指令所から送られた 気タービン排気圧力設定値または運転員に り入力された蒸気タービン排気圧力設定値 設定されており、この蒸気タービン排気圧 設定値が減算器29aに送られる。減算器29aで 、蒸気タービン排気圧力検出手段206aから送 られた排気圧力と設定器28aから送られた蒸気 タービン排気圧力設定値との偏差が算出され 、この偏差がP制御器30aに送られる。
 P制御器30aでは、減算器29aから送られる偏差 を小さくするよう、加減弁制御指令値の調整 をP制御(比例制御)により行い、調整された加 減弁制御指令値を切替器31aに送る。

 切替器31aは、蒸気タービン負荷制御モー 7bにより制御が行われている場合に、P制御 27aから送られる加減弁制御指令値を積分器3 2aに送る。一方、ガスタービン負荷制御モー 7aにより制御が行われている場合には、切 器31aはP制御器30aから送られる加減弁制御指 値を積分器32aに送る。

 積分器32aは、切替器31aから送られる加減 制御指令値の積分演算を行い、この積分器3 2aによって積分された加減弁制御指令値を蒸 加減弁203aに送る。そして、蒸気加減弁203a 、その弁開度が積分器32aから送られる加減 制御指令値に基づいて調整される。

 図2、図3では上述した制御が行われること より、ガスタービン負荷制御モード7aにより 制御が行われる場合には、蒸気タービン排気 圧力検出手段206aにより検出された蒸気ター ン202aの排気圧力が、設定器28aに設定された 気タービン排気圧力設定値と略同一となる う、加減弁203aの弁開度が調整される。
 一方、蒸気タービン負荷制御モード7bによ 制御が行われる場合には、ガスタービン発 機105a~105mの各負荷および蒸気タービン発電 204a~204nの各負荷の合計値が、設定器4により 定された発電設備全体負荷指令値と略同一 なるよう、加減弁203aの弁開度が調整される 。

〔ガスタービン発電設備におけるダクトバー ナの補助燃料弁の制御〕
 図2乃至図4を用いてガスタービン発電設備10 1a~101mのダクトバーナ119a~119mの上流側にある 助燃料弁120a~120mの制御について説明する。
 まず、図2において、前述の按分器13により 分された負荷指令値14a~14nがそれぞれ関数発 生器16a~16nに送られる。各関数発生器16a~16nは 入力された各負荷指令値14a~14nに基づいてダ クトバーナ設定値をそれぞれ算出し、このダ クトバーナ設定値を高値選択器17に送る。関 発生器16a~16nにおける入力される負荷指令値 14a~14nと出力するダクトバーナ設定値との関 を示すグラフを図4に示す。高値選択器17で 、関数発生器16a~16nからそれぞれ送られる各 クトバーナ設定値のうち最も高い値を選択 、この選択された値を切替器18に送る。
 一方、各蒸気タービン負荷検出手段205a~205n ら各蒸気タービン発電機205a~205nの負荷が関 発生器19a~19nにそれぞれ送られる。各関数発 生器19a~19nは、入力された検出負荷に基づい ダクトバーナ設定値をそれぞれ算出し、こ ダクトバーナ設定値を高値選択器20に送る。 関数発生器19a~19nにおける入力される検出負 値と出力するダクトバーナ設定値との関係 示すグラフを図5の実線部分に示す。
 図5において、点線部分は図4における入力 れる負荷指令値14a~14nと出力するダクトバー 設定値との関係を示している。すなわち、 5において各蒸気タービン負荷検出手段205a~2 05nから送られる検出負荷値が一定の範囲内に あるときには、関数発生器19a~19nにより出力 れるダクトバーナ設定値は、同一の負荷値 おいて関数発生器16a~16nにより出力されるダ トバーナ設定値に図5に示す予め設定された バイアス値を加算した値となる。
 高値選択器20では、関数発生器19a~19nからそ ぞれ送られる各ダクトバーナ設定値のうち も高い値を選択し、この選択された値を切 器18に送る。

 切替器18は、蒸気タービン負荷制御モー 7bにより制御が行われる場合に、高値選択器 17から送られるダクトバーナ設定値を減算器2 1に送る。一方、ガスタービン負荷制御モー 7aにより制御が行われる場合には、切替器18 高値選択器20から送られるダクトバーナ設 値を減算器21に送る。減算器21では、蒸気タ ビン発電設備上流側圧力検出手段301から送 れた圧力値と切替器18から送られたダクト ーナ設定値との偏差が算出され、この偏差 PID制御器22に送られる。PID制御器22では、減 器21から送られる偏差を小さくするよう、 助燃料弁制御指令値の調整をPID制御により い、調整された補助燃料弁制御指令値を按 器23に送る。

 按分器23では、ダクトバーナ119a~119mのうち 働しているものの台数に基づいてPID制御器22 から送られた補助燃料弁制御指令値の各ダク トバーナ制御装置24a~24mに対する按分計算を う。そして、各ダクトバーナ制御装置24a~24m うち稼働しているものに按分器23から按分 れた補助燃料弁制御指令値が送られる。
 各ダクトバーナ制御装置24a~24mは、按分器23 ら送られた補助燃料弁制御指令値に基づい 、ダクトバーナ119a~119mの上流側にある補助 料弁120a~120mを制御してその弁開度を調整す 。

 上述した制御が行われることにより、蒸気 ービン負荷制御モード7bにより制御が行わ る場合には、蒸気タービン発電設備上流側 力検出手段301から送られる検出圧力値が、 値選択器17により算出されたダクトバーナ設 定値と略同一となるよう、補助燃料弁120a~120m の弁開度が各々調整される。
 一方、ガスタービン負荷制御モード7aによ 制御が行われる場合には、蒸気タービン発 設備上流側圧力検出手段301から送られる検 圧力値が、高値選択器20により算出されたダ クトバーナ設定値と略同一となるよう、補助 燃料弁120a~120mの弁開度が各々調整される。こ の高値選択器20により算出されたダクトバー 設定値は、同一の負荷値において高値選択 17により算出されるべきダクトバーナ設定 よりもバイアス値分だけ大きくなっている

〔ガスタービン発電設備に接続されたバイパ スライン上のタービンバイパス弁の制御〕
 図6を用いてガスタービン発電設備101a~101mに 接続されたバイパスライン124a~124m上のタービ ンバイパス弁123a~123mの制御について説明する 。
 まず、蒸気タービン発電設備下流側圧力検 手段302により検出された蒸気タービン発電 備201a~201nの下流側の蒸気の圧力が減算器35 送られる。一方、設定器34には、設定器28aに 設定された蒸気タービン排気圧力設定値より も小さな値である圧力設定値が設定されてお り、この圧力設定値が設定器34から減算器35 送られる。減算器35では、蒸気タービン発電 設備下流側圧力検出手段302から送られた検出 圧力値と設定器34から送られた圧力設定値と 偏差が算出され、この偏差がPID制御器36に られる。PID制御器36では、減算器35から送ら る偏差を小さくするよう、タービンバイパ 弁制御指令値の調整をPID制御により行い、 整されたタービンバイパス弁制御指令値を 分器37に送る。

 按分器37では、タービンバイパス制御装 33a~33mのうち稼働しているものの台数に基づ て、PID制御器36から送られたタービンバイ ス弁制御指令値の、各タービンバイパス制 装置33a~33mに対する按分計算を行う。そして 稼働しているタービンバイパス制御装置33a~ 33mの切替器46aに按分器37から按分されたター ンバイパス弁制御指令値がそれぞれ送られ 。

 次に、タービンバイパス制御装置33aによる ービンバイパス弁123aの制御について図6を いて説明する。なお、図6ではタービンバイ ス弁123aの制御について説明しているが、タ ービンバイパス弁123b~123mについても同様の制 御が行われる。
 まず、排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121a により検出された排気圧力が変化率制限器38a 、減算器41aおよび減算器44aにそれぞれ送られ る。変化率制限器38aには、排熱回収ボイラ111 aにおける各機器の構成に応じて圧力変化率 設定されており、この変化率制限器38aによ 排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121aから送 れた排気圧力は、その変化率が設定された 力変化率以下となるよう調整され、平滑化 れた排気圧力は低値選択器40aに送られる。 方、設定器39aには、排熱回収ボイラ111aにお ける各機器の構成に応じて最大圧力設定値が 設定されており、この最大圧力設定値が低値 選択器40aに送られる。低値選択器40aは、変化 率制限器38aから送られた平滑化された排気圧 力または設定器39aから送られた最大圧力設定 値のうち低い値を選択し、選択された制御設 定値を減算器41aに送る。

 減算器41aでは、排熱回収ボイラ排気圧力 出手段121aから送られた排気圧力値と低値選 択器40aから送られた制御設定値との偏差が算 出され、この偏差がPID制御器42aに送られる。 PID制御器42aでは、減算器41aから送られる偏差 を小さくするよう、タービンバイパス弁制御 指令値の調整をPID制御により行い、調整され たタービンバイパス弁制御指令値を高値選択 器48aに送る。具体的には、排熱回収ボイラ排 気圧力検出手段121aにより検出された排気圧 が、低値選択器40aにより選択された制御設 値と略同一となるよう、タービンバイパス 制御指令値が調整される。

 また、設定器43aには、排熱回収ボイラ起動 止時の圧力設定値が設定されており、この 力設定値が減算器44aに送られる。減算器44a は、排熱回収ボイラ排気圧力検出手段121aか ら送られた排気圧力と設定器43aから送られた 制御設定値との偏差が算出され、この偏差が PID制御器45aに送られる。PID制御器45aでは、減 算器44aから送られた偏差を小さくするよう、 タービンバイパス弁制御指令値の調整をPID制 御により行い、調整されたタービンバイパス 弁制御指令値を切替器46aに送る。
具体的には、排熱回収ボイラ排気圧力検出手 段121aにより検出された排熱回収ボイラ111aの 流側の排気圧力が、設定器43aにより設定さ た圧力設定値と略同一となるよう、タービ バイパス弁制御指令値が調整される。

 切替器46aは、排熱回収ボイラ起動停止モ ド47aがオンである場合に、PID制御器45aによ 調整されたタービンバイパス弁制御指令値 高値選択器48aに送るようになっている。一 、排熱回収ボイラ起動停止モード47aがオフ ある場合には、切替器46aは前述の按分器37 より按分されたタービンバイパス弁制御指 値を高値選択器48aに送る。ここで、排熱回 ボイラ起動停止モード47aとは、排熱回収ボ ラ111aが起動過程または停止過程にある場合 オンとなり、排熱回収ボイラ111aが安定運転 中または停止中にある場合にオフとなる信号 のことをいう。

 高値選択器48aは、PID制御器42aから送られ タービンバイパス弁制御指令値または切替 46aから送られたタービンバイパス弁制御指 値のうち高い値を選択し、選択されたター ンバイパス弁制御指令値をタービンバイパ 弁123aに送ってその弁開度を調整する。

 上述した制御が行われることにより、排熱 収ボイラ111aが起動過程または停止過程にあ る場合には、排熱回収ボイラ111aの下流側の 気圧力が設定器43aに設定された圧力設定値 略同一となるようタービンバイパス弁123aが 御されその弁開度が調整される。一方、排 回収ボイラ111aが安定運転中または停止中に ある場合には、蒸気タービン発電設備下流側 圧力検出手段302により検出された蒸気タービ ン発電設備201a~201nの下流側の蒸気の圧力が設 定器34に設定された圧力設定値と略同一とな ようタービンバイパス弁123aが制御されその 弁開度が調整される。
 ここで、排熱回収ボイラ111aの安定運転中に 、この排熱回収ボイラ111aの下流側の蒸気の 気圧力が変化率制限器38aに設定された設定 化率よりも大きい変化率で変化した場合、 たはこの排気圧力が設定器39aに設定された 大圧力設定値よりも大きくなった場合には タービンバイパス弁123aが開かれて、排熱回 ボイラ111aの下流側の蒸気の逃がし制御を行 う。

〔復水器設備の復水器の上流側にある調整弁 の制御〕
 図6を用いて復水器設備501a~501qの復水器502a~5 02qの上流側にある調整弁503a~503qの制御につい て説明する。

 まず、設定器49に予め復水器圧力設定値 設定されており、この復水器圧力設定値が 替器52および加算器51に送られる。一方、設 器50には設定器49で設定された復水器圧力設 定値に対するバイアス値が予め設定されてい る。このバイアス値は、蒸気タービン制御装 置15aで行われる排気圧力の制御および干渉に 基づいて定められる。そして、設定器50から イアス値が加算器51に送られる。加算器51で は、設定器49から送られた復水器圧力設定値 設定器50から送られたバイアス値との加算 行われ、この加算された値が切替器52に送ら れる。

 切替器52は、蒸気タービン負荷制御モー 7bにより制御が行われる場合に、設定器49か 送られる復水器圧力設定値を減算器53に送 。一方、ガスタービン負荷制御モード7aによ り制御が行われる場合には、切替器52は、設 器49に設定された復水器圧力設定値と設定 50に設定されたバイアス値とを加算した値を 減算器53に送る。

 減算器53では、蒸気タービン発電設備下 側圧力検出手段302から送られた検出圧力値 切替器52から送られた圧力設定値との偏差が 算出され、この偏差がPID制御器54に送られる PID制御器54では、減算器53から送られる偏差 を小さくするよう、調整弁制御指令値の調整 をPID制御により行い、調整された調整弁制御 指令値を按分器55に送る。

 按分器55では、復水器502a~502qのうち稼働 ているものの台数に基づいてPID制御器54から 送られた調整弁制御指令値の各調整弁503a~503q に対する按分計算を行う。そして、各調整弁 503a~503qのうち稼働しているものに按分器55か 按分された調整弁制御指令値が送られる。

 各調整弁503a~503qは、按分器55から送られ 調整弁制御指令値に基づいてその弁開度が 整される。具体的には、蒸気タービン発電 備下流側圧力検出手段302から送られる蒸気 ービン発電設備201a~201nの出口側の蒸気の圧 が、ガスタービン負荷制御モード7aにより制 御が行われている場合には設定器49に設定さ た復水器圧力設定値と設定器50に設定され バイアス値とを加算した値と略同一となる う、一方、蒸気タービン負荷制御モード7bに より制御が行われている場合には設定器49に 定された復水器圧力設定値と略同一となる う、調整弁503a~503qの弁開度が各々調整され 。

〔制御モード判定ロジック器による判定方法 〕
 図7を用いて制御モード判定ロジック器601に よる判定方法について説明する。
 図7に示すように、制御モード判定ロジック 器601には、稼働中全ガスタービン最小負荷到 達61、発電設備全体負荷降下中62、発電設備 体負荷上昇中63、稼働中全蒸気タービン最大 負荷到達64、稼働中全ダクトバーナ最大負荷 達65、稼働中全タービンバイパス弁全閉66、 蒸気タービン排気側圧力が高圧力以上67、稼 中全ガスタービン最大負荷到達68、稼働中 蒸気タービン最小負荷到達69、稼働中全ダク トバーナ最小負荷到達70、稼働中全復水器調 弁全閉71、蒸気タービン排気側圧力が低圧 以下72の各信号が入力される。
 ここで、例えば稼働中全ガスタービン最小 荷到達61の入力信号について説明すると、 働中の全ガスタービン発電機105a~105mの負荷 合計値が低下して予め設定された最小負荷 に達している場合にはオン信号、最小負荷 まで低下していない場合にはオフ信号が制 モード判定ロジック器601に入力されるよう なっている。同様に、発電設備全体負荷降 中62~蒸気タービン排気側圧力が低圧力以下72 の各信号についても、オン信号またはオフ信 号が制御モード判定ロジック器601に入力され るようになっている。なお、発電設備全体負 荷降下中62および発電設備全体負荷上昇中63 入力信号は、中央給電指令所から送られた 電設備全体負荷指令値または運転員により 力された発電設備全体負荷指令値に対する 際の発電設備100全体の負荷の合計値の減少 たは増加により算出してもよい。

 また、図7に示す制御モード判定ロジック器 601は、ANDロジック73、ORロジック74およびフリ ップフロップロジック75を有している。ここ 、ANDロジック73とは、このANDロジック73に送 られる2以上の信号全てがオン信号である場 にオン信号を次のロジックに送り、それ以 の場合にはオフ信号を次のロジックに送る のである。また、ORロジック74とは、このOR ジック74に送られる2以上の信号のうち1以上 信号がオン信号である場合にオン信号を次 ロジックに送り、それ以外の場合にはオフ 号を次のロジックに送るものである。
 また、フリップフロップロジック75とは、S 力(セット入力)にオン信号、R入力(リセット 入力)にオフ信号が入力された場合にオン信 を次のロジックに送るとともにフリップフ ップロジック75内部のフリップフロップ回路 をオン状態に保持し、S入力にオフ信号、R入 にオン信号が入力された場合にオフ信号を のロジックに送るとともにフリップフロッ 回路をオフ状態に保持するものである。ま 、S入力にオン信号、R入力にオン信号が入 された場合にはフリップフロップが不安定 態となり設定された状態の保持が失われ、S 力にオフ信号、R入力にオフ信号が入力され た場合にはフリップフロップの状態がそのま ま保持されるようになっている。

 図7に示す制御モード判定ロジック器601から 出力される信号がオン信号である場合には、 制御モード判定ロジック器601は蒸気タービン 負荷制御モード7bにより制御を行うことを判 する。一方、制御モード判定ロジック器601 ら出力される信号がオフ信号である場合に 、制御モード判定ロジック器601はガスター ン負荷制御モード7aにより制御を行うこと 判定する。
 ここで、図7の制御モード判定ロジック器601 において、稼働中全ガスタービン最小負荷到 達61または稼働中全ガスタービン最大負荷到 68の信号がオン信号となっている場合には 則的には蒸気タービン負荷制御モード7bによ り制御を行うことが判定される。一方、稼働 中全タービンバイパス弁全閉66または稼働中 復水器調節弁全閉71の信号がオン信号とな ている場合には、原則的にはガスタービン 荷制御モード7aにより制御を行うことが判定 される。

 上述した本実施の形態の発電プラントによ ば、プラント制御装置は、通常時にはガス ービン発電設備101a~101mの燃料弁104a~104mを発 設備100全体の負荷に基づいて制御するとと に蒸気タービン発電設備201a~201nの加減弁203a ~203nを蒸気タービン202a~202nの排出蒸気の圧力 基づいて制御するガスタービン負荷制御モ ド7aを行い、発電プラントの運転状況に応 て、ガスタービン発電設備101a~101mの燃料弁10 4a~104mの弁開度を一定とするとともに蒸気タ ビン発電設備201a~201nの加減弁203a~203nを発電 備100全体の負荷に基づいて制御する蒸気タ ビン負荷制御モード7bを行う。
 このように、プラント制御装置600の制御モ ドを切り替えることにより、ガスタービン 電設備101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mから 出される蒸気の流量および蒸気タービン発 設備201a~201nの蒸気タービン202a~202nに送られ 蒸気の流量を複合発電設備100の運転状況に じて所望の量とすることができる。このこ により、発電プラントの全体の発電効率を 上させることができる。

 また、プラント制御装置600の制御モード判 ロジック器601は、ガスタービン負荷検出手 106a~106mにより検出されるガスタービン発電 105a~105mの負荷が設定最大値または設定最小 に達したときに、蒸気タービン負荷制御モ ド7bにより制御を行うことを判定するよう なっている。
 このため、発電プラントの運転状況におい 、ガスタービン発電機105a~105mの負荷が通常 転時の範囲内にあるときにはガスタービン 荷制御モード7aにより制御を行い、ガスタ ビン発電機105a~105mの負荷が通常運転時の範 から外れたときには蒸気タービン負荷制御 ード7bにより制御を行うので、ガスタービン 発電設備101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mから 排出される蒸気の流量および蒸気タービン発 電設備201a~201nの蒸気タービン202a~202nに送られ る蒸気の流量をより的確に制御することがで きる。

 また、プラント制御装置600は、蒸気タービ 負荷制御モード7bでは発電設備全体負荷指 値とガスタービン発電機105a~105mの負荷に基 いて算出されたダクトバーナ設定値との偏 に応じて補助燃料弁120a~120mを制御し、ガス ービン負荷制御モード7aでは蒸気タービン発 電機204a~204nの負荷に基づいて算出されるダク トバーナ設定値に予め設定されたバイアス値 を加算した設定値に応じて補助燃料弁120a~120m を制御する。
 このことにより、発電プラントの運転状況 応じてダクトバーナ119a~119mに送られる補助 料の量が所望の量に調整され、排熱回収ボ ラ111a~111mで用いられる補助燃焼ガスの量が 整される。このため、ガスタービン発電設 101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mから排出さ る蒸気の流量を発電プラントの運転状況に じてより的確に制御することができる。

 また、プラント制御装置600は、排熱回収ボ ラ起動停止モード47aのオン/オフによりバイ パスライン124a~124m上のタービンバイパス弁123 a~123mを制御するようになっている。
 このため、バイパスライン124a~124mによりガ タービン発電設備101a~101mの排気回収ボイラ1 11a~111mから付帯設備401a~401pに直接送られる蒸 の量が排熱回収ボイラ111a~111mの運転状況に じて調整される。このことにより、発電設 100において発生する蒸気の量と、付帯設備4 01a~401pにおいて使用される蒸気の量との平衡 態を保つことができる。

 また、発電設備100において発生する蒸気の が付帯設備401a~401pにおいて使用される蒸気 量よりも多い場合には、復水器設備501a~501q おいて余剰分の蒸気が使用され、プラント 御装置600がガスタービン負荷制御モード7a よび蒸気タービン負荷制御モード7bの2つの 御モードにより復水器502a~502qの上流側にあ 調整弁503a~503qを各モードに応じて制御する
 このことにより、復水器502a~502qに送られる 気の量が発電プラントの運転状況に応じて 整される。このため、発電設備100において 生する蒸気の量と、付帯設備401a~401pおよび 水器設備501a~501qにおいて使用される蒸気の との平衡状態を保つことができる。

  第2の実施の形態
 以下、図面を参照して本発明の第2の実施の 形態について説明する。図8は、ガスタービ 発電設備101a~101mにおけるガスタービン102a~102 mの燃料弁104a~104m、ダクトバーナ119a~119mの補 燃料弁120a~120mおよび蒸気タービン発電設備20 1a~201nにおける蒸気タービン202a~202nの蒸気加 弁203a~203nの制御を示すブロック説明図であ 、図9は、図8の蒸気タービン制御装置15aによ る詳細な制御システム構成を示すブロック説 明図である。である。
 図8および図9に示す第2の実施の形態おいて 図1乃至図7に示す第1の実施の形態と同一部 には同一符号を付して詳細な説明を省略す 。

 本実施の形態のプラント制御装置600は、 気タービン発電設備201a~201nにおける蒸気加 弁203a~203nの制御方法およびガスタービン発 設備101a~101mにおけるダクトバーナ119a~119mの 助燃料弁120a~120mの制御方法が第1の実施の形 態における制御方法と異なるのみであり、他 は実質的に図1乃至図7に示す第1の実施の形態 と同様のものとなっている。

〔蒸気タービン発電設備の蒸気タービンの上 流側にある加減弁の制御〕
 図9を用いて蒸気タービン発電設備201a~201nの 蒸気タービン202a~202nの上流側にある加減弁203 a~203nの制御について説明する。
 図9に示す蒸気タービン制御装置15aは、第1 実施の形態の蒸気タービン制御装置15aに対 て破線枠で示すように、積分器32aの下流側 加算器56aおよびこの加算器56aに後述する調 弁制御指令値を入力する手段を新たに設け 点が異なるのみであり、他は実質的に第1の 施の形態と同様のものとなっている。

 まず、回転数検出手段207aにより検出され た蒸気タービン202aの回転数が減算器58aに送 れる。一方、設定器57aには蒸気タービン202a 回転数設定値が設定されており、この回転 設定値が減算器58aに送られる。減算器58aで 、回転数検出手段207aから送られる検出回転 数と設定器57aから送られる回転数設定値との 偏差が算出され、この偏差がP制御器59aに送 れる。P制御器59aでは、減算器58aから送られ 偏差を小さくするよう、調整弁制御指令値 調整をP制御(比例制御)により行い、調整さ た調整弁制御指令値をスイッチ60aに送る。

 スイッチ60aは、バイアス設定モード80aが ンである場合に、P制御器59aにより調整され た調整弁制御指令値を加算器56aに送るように なっている。一方、バイアス設定モード80aが オフである場合には、スイッチ60aはP制御器59 aから加算器56aへの調整弁制御指令値の伝達 遮断する。ここで、バイアス設定モード80a 、発電設備100の運転状態や運転員の設定に りオン/オフが切り替えられるものであり、 気タービン202aにおいて周波数変動の補正を 行う場合にオンとされるようになっている。

 加算器56aは、積分器32aから送られる加減 制御指令値と、スイッチ60aから送られる調 弁制御指令値とを加算し、この加算された を加減弁203aに送る。加減弁203aは、この加 された調整弁制御指令値に基づいてその弁 度が調整される。

 上述した制御が行われることにより、バ アス設定モード80aがオンとなっている場合 は、第1の実施の形態による積分器32aから送 られる調整弁制御指令値に、蒸気タービン202 aの回転数に基づいて算出されるバイアス値 加算された値に基づいて加減弁203aの弁開度 調整される。一方、バイアス設定モード80a オフとなっている場合には、第1の実施の形 態による積分器32aから送られる調整弁制御指 令値と同一の値に基づいて加減弁203aの弁開 が調整される。

 本実施の形態の発電プラントにおいては、 述のように、プラント制御装置600による蒸 タービン202a~202nの上流側にある蒸気加減弁2 03a~203nの制御において、回転数検出手段207a~20 7nにより検出された蒸気タービン202a~202nの回 数により算出されるバイアス値が更に参酌 れるようになっている。
 このため、蒸気タービン202a~202nの上流側に る蒸気加減弁203a~203nの制御において蒸気タ ビン202a~202nの回転数も考慮されるので、蒸 タービン発電設備201a~201nの蒸気タービン202a ~202nに送られる蒸気の流量を、蒸気タービン2 02a~202nの運転状況に応じてより的確に制御す ことができる。

〔ガスタービン発電設備のダクトバーナの上 流側にある補助燃料弁の制御〕
 図8を用いてガスタービン発電設備101a~101mの ダクトバーナ119a~119mの上流側にある補助燃焼 弁120a~120mの制御について説明する。
 図8に示すプラント制御装置600は、第1の実 の形態のプラント制御装置に対して高値選 器17および高値選択器20の下流側にそれぞれ 線枠で示すように、加算器76、78および設定 器77、79をそれぞれ新たに設けた点が異なる みであり、他は実質的に第1の実施の形態と 様のものとなっている。

 ダクトバーナ119a~119mの上流側にある補助 料弁120a~120mの制御において、まず、高値選 器17により選択されたダクトバーナ設定値 加算器76に送られる。一方、設定器77にはバ アス値が設定されており、このバイアス値 加算器76に送られる。加算器76では、高値選 択器17から送られたダクトバーナ設定値と設 器77から送られたバイアス値とが加算され この加算された値が切替器18に送られる。

 また、図8において、高値選択器20により選 されたダクトバーナ設定値が加算器78に送 れるとともに、設定器79にはバイアス値が設 定されており、このバイアス値が加算器78に られる。加算器78では、高値選択器20から送 られたダクトバーナ設定値と設定器79から送 れたバイアス値とが加算され、この加算さ た値が切替器18に送られる。
 なお、設定器77、79で設定されるバイアス値 は、蒸気タービン202a~202nの回転数に基づいて 定められている。

 上述した制御が行われることにより、第1の 実施の形態によるダクトバーナ設定値にバイ アス値が加算された値に基づいて、補助燃料 弁120a~120mの弁開度を調整することができる。
 このため、本実施の形態の発電プラントに いては、補助燃料弁120a~120mの制御において 気タービン202a~202nの回転数に基づいて定め れたバイアス値が考慮されているので、蒸 タービン202a~202nにおける周波数変動の補正 参照してダクトバーナ119a~119mに送られる補 燃料の量を所望の量に調整することができ 。このため、排熱回収ボイラ111a~111mで用い れる補助燃焼ガスの量を的確に調整するこ ができる。

  第3の実施の形態
 以下、図面を参照して本発明の第3の実施の 形態について説明する。図10は、ガスタービ 発電設備101a~101mにおけるガスタービン102a~10 2mの燃料弁104a~104m、ダクトバーナ119a~119mの補 燃料弁120a~120mおよび蒸気タービン発電設備2 01a~201nにおける蒸気タービン202a~202nの蒸気加 弁203a~203nの制御を示すブロック説明図であ 。
 図10に示す第3の実施の形態おいて、図8に示 す第2の実施の形態と同一部分には同一符号 付して詳細な説明を省略する。

 本実施の形態のプラント制御装置600は、 スタービン発電設備101a~101mのダクトバーナ1 19a~119mの上流側にある補助燃料弁120a~120mの制 方法が第1および第2の実施の形態における 御方法と異なるのみであり、他は実質的に 8に示す第2の実施の形態と同様のものとなっ ている。

〔ガスタービン発電設備のダクトバーナの上 流側にある補助燃料弁の制御〕
 図10を用いてガスタービン発電設備101a~101m ダクトバーナ119a~119mの上流側にある補助燃 弁120a~120mの制御について説明する。
 図10に示すプラント制御装置600は、第2の実 の形態のプラント制御装置に対して破線枠 示すように、PID制御器22の下流側に加算器81 、この加算器81に後述する燃料弁制御指令値 入力する手段を新たに設けた点が異なるの であり、他は実質的に第2の実施の形態と同 様のものとなっている。

 図10において、まず、各流量検出手段122a~ 122mにより検出された排熱回収ボイラ111a~111m 下流側の蒸気の流量がそれぞれ加算器82に送 られ、加算器82ではこれらの送られた流量が 算される。また、各流量検出手段404a~404pに り検出された熱交換器402a~402pの上流側の蒸 の流量がそれぞれ加算器83に送られ、加算 83ではこれらの送られた流量が加算される。 さらに、各流量検出手段505a~505qにより検出さ れた復水器502a~502qの上流側の蒸気の流量がそ れぞれ加算器84に送られ、加算器84ではこれ の送られた流量が加算される。

 加算器83で加算された熱交換器402a~402pの 流側の蒸気流量の合計値および加算器84で加 算された復水器502a~502qの上流側の蒸気流量の 合計値はそれぞれ加算器85に送られる。加算 85では加算器83から送られる蒸気流量の合計 値および加算器84から送られる蒸気流量の合 値が加算され、この加算された値が減算器8 6に送られる。一方、加算器82で加算された排 熱回収ボイラ111a~111mの下流側の蒸気流量の合 計値が減算器86に送られる。減算器86では、 算器82から送られる値と加算器85から送られ 値との偏差が算出され、この偏差がPID制御 87に送られる。

 PID制御器87では、減算器86から送られる偏差 を小さくするよう、燃料弁制御指令値の調整 をPID制御により行い、調整された燃料弁制御 指令値を加算器81に送る。
なお、PID制御器87は、PID制御ではなくP(比例) 御によって燃料弁制御指令値の調整を行っ もよい。加算器81では、PID制御器22から送ら れる燃料弁制御指令値とPID制御器87から送ら る燃料弁制御指令値とが加算され、この加 された値が按分器23に送られる。

 上述した制御が行われることにより、第2の 実施の形態による燃料弁制御指令値に、蒸気 タービン発電設備201a~201nにおける上流側の蒸 気量と下流側の蒸気量との偏差に基づいて算 出されたバイアス値を加算した値に基づいて 、補助燃料弁120a~120mの弁開度を調整すること ができる。
 本実施の形態の発電プラントによれば、ダ トバーナ119a~119mの上流側にある補助燃料弁1 20a~120mの制御において、発電設備100において 生する蒸気の量と、付帯設備401a~401pにおい 使用される蒸気および復水器設備501a~501qに いて使用される蒸気の合計量との偏差が考 される。このことにより、発電プラントの 転状況に応じてダクトバーナ119a~119mに送ら る燃料の量が所望の量に調整され、排熱回 ボイラ111a~111mで用いられる燃焼ガスの量が 整される。このため、ガスタービン発電設 101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mから排出さ る蒸気の流量を発電プラントの運転状況に じてより的確に制御することができる。

 なお、第3の実施の形態におけるプラント制 御装置600の他の制御方法としては、上述の制 御方法の代わりに、図10においてスイッチ11 出力である蒸気タービン202a~202nの合計負荷 令値と、加算器2の出力である蒸気タービン2 02a~202nの合計負荷値とをそれぞれ減算器86に り、減算器86においてスイッチ11から送られ 値と加算器2から送られる値との偏差を算出 し、この偏差をPID制御器87に送る制御方法を いることもできる。
 さらに他の制御方法としては、図3において 設定器28a~28nの出力である蒸気タービン202a~202 nの排気側の蒸気圧力制御設定値の合計値と 蒸気タービン排気圧力検出手段206a~206nの出 である蒸気タービン排気圧力の合計値とを れぞれ減算器86に送り、減算器86において設 器28a~28nから送られる合計値と蒸気タービン 排気圧力検出手段206a~206nから送られる合計値 との偏差を算出し、この偏差をPID制御器87に る制御方法を用いることもできる。
 さらに他の制御方法としては、予め設定さ た付帯設備401a~401pの合計負荷指令値と付帯 備401a~401pの実際に検出された合計負荷検出 とをそれぞれ減算器86に送り、減算器86にお いてこれらの値の偏差を算出し、この偏差を PID制御器87に送る制御方法を用いることもで る。

  第4の実施の形態
 以下、図面を参照して本発明の第4の実施の 形態について説明する。図11は、ガスタービ 発電設備101a~101mにおけるガスタービン102a~10 2mの燃料弁104a~104m、ダクトバーナ119a~119mの補 燃料弁120a~120mおよび蒸気タービン発電設備2 01a~201nにおける蒸気タービン202a~202nの蒸気加 弁203a~203nの制御を示すブロック説明図であ 、図12は、本実施の形態で採用した制御モ ド判定ロジック器601による判定方法を示す 明図である。
 図11および図12に示す第4の実施の形態おい 、図7に示す第1の実施の形態および図10に示 第3の実施の形態と同一部分には同一符号を 付して詳細な説明を省略する。

 本実施の形態のプラント制御装置600は、 電機個別負荷制御モード93を有するととも 、制御モード判定ロジック器601による判定 法をこの発電機個別負荷制御モード93に基づ いて変更した点が第1乃至第3の実施の形態の ラント制御装置による制御方法と異なるの であり、他は実質的に図7に示す第1の実施 形態および図10に示す第3の実施の形態と同 のものとなっている。

 図12に示す本実施の形態のプラント制御 置600の制御方法は、第3の実施の形態におけ 制御方法に対して、按分器9および按分器13 下流側に、発電機個別負荷制御モード93の ン/オフによる切り替えを行う切替器91a~91mお よび切替器94a~94nをそれぞれ設けた点が異な ている。以下、本実施の形態のプラント制 装置600の制御方法について説明する。

 発電機個別負荷制御モード93とは、中央給 指令所から送られる信号や運転員による設 によりオン/オフが切り替えられるものであ 。
 まず、設定器92a~92mにはガスタービン発電機 105a~105mの構成に対応する個別負荷設定値がそ れぞれ設定されており、この個別負荷設定値 が切替器91a~91mに送られる。この個別負荷設 値は、中央給電指令所から送られた値また 運転員により入力された値である。切替器91 a~91mは、発電機個別負荷制御モード93がオン ある場合にはそれぞれ設定器92a~92mから送ら る個別負荷設定値を各ガスタービン制御装 10a~10mに送る。一方、発電機個別負荷制御モ ード93がオフである場合には切替器91a~91mは按 分器9から送られた燃料弁負荷制御指令値を ガスタービン制御装置10a~10mに送る。

 また、設定器95a~95nには蒸気タービン発電 機204a~204nの構成に対応する個別負荷設定値が それぞれ設定されており、この個別負荷設定 値が切替器94a~94nに送られる。この個別負荷 定値は、中央給電指令所から送られた値ま は運転員により入力された値である。切替 94a~94nは、発電機個別負荷制御モード93がオ である場合にはそれぞれ設定器95a~95nから送 れる個別負荷設定値を各蒸気タービン負荷 御装置15a~15nに送る。一方、発電機個別負荷 制御モード93がオフである場合には切替器94n~ 94nは按分器13から送られた負荷指令値を各蒸 タービン負荷制御装置15a~15mに送る。

 次に、図12を用いて本実施の形態の制御モ ド判定ロジック器601による判定方法を説明 る。
 図12に示す制御モード判定ロジック器601に る判定方法は、入力信号として発電機個別 荷制御モード93の信号を新たに追加した点が 異なるのみであり、他は図7に示す第1の実施 形態の制御モード判定ロジック器による判 方法と同様のものとなっている。

 図12の制御モード判定ロジック器601によ 判定方法について具体的に説明すると、稼 中全ガスタービン最小負荷到達61の信号およ び発電設備全体負荷降下中62の信号が送られ ANDロジック73の下流側に、このANDロジック73 からの信号と発電機個別負荷制御モード93の 号とが送られるORロジック74が新たに設けら れている。また、発電機個別負荷制御モード 93の信号が送られるNOTロジック96が新たに設 られており、このNOTロジック96の下流側には 更にワンショットタイマー97が設けられてい 。なお、NOTロジック96とは、発電機個別負 制御モード93の信号がオン信号である場合は オフ信号を出力し、発電機個別負荷制御モー ド93の信号がオフ信号である場合はオン信号 出力するものである。また、ワンショット イマー97とは、オン信号が入力されるとこ ワンショットタイマー97内に設定された設定 時間分だけオン信号を出力するものである。

 このように、上述した制御が行われること よって、中央給電指令所から送られる信号 運転員による設定により発電機個別負荷制 モード93がオンとなっている場合には、各 スタービン発電機105a~105mの構成または各蒸 タービン発電機204a~204nの構成に対応する、 央給電指令所から送られた個別負荷設定値 たは運転員により入力された個別負荷設定 に基づいて、ガスタービン発電設備101a~101m たは蒸気タービン発電設備201a~201nの負荷制 を個別に行うことができる。
 また、図12に示す判定を行う制御モード判 ロジック器601により、発電機個別負荷制御 ード93がオンとなっている場合には、ダクト バーナ119a~119mの上流側の補助燃料弁120a~120mお よび復水器502a~502qの上流側にある調整弁503a~5 03qの制御をそれぞれ第1乃至第3の実施の形態 説明した蒸気タービン負荷制御モード7bに る制御とすることができる。

 本実施の形態の発電プラントによれば、 電機個別負荷制御モード93をオンにして制 を行うことにより、燃焼器103a~103mの上流側 ある燃料弁104a~104mおよび蒸気タービン202a~202 nの上流側にある加減弁203a~203nをそれぞれガ タービン発電機105a~105mの構成や蒸気タービ 発電機204a~204nの構成に応じて予め設定され 個別負荷設定値に基づいて個別に制御する とができる。このため、ガスタービン発電 備101a~101mの排熱回収ボイラ111a~111mから排出 れる蒸気の流量および蒸気タービン発電設 201a~201nの蒸気タービン202a~202nに送られる蒸 の流量をより的確に調整することができる




 
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