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Title:
PRESSURE REGULATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084769
Kind Code:
A1
Abstract:
A pressure regulator (1) comprises a housing (2) having a small diameter flow passage (6) with an inlet (9) for a fluid and a large diameter flow passage (5) with an outlet (12). The small diameter flow passage (6) communicates with the large diameter flow passage (5) in the housing (2). The opening (8) of the small diameter flow passage (6) is so formed in the connection part between the small diameter flow passage (6) and the large diameter flow passage (5) as to face to the large diameter flow passage (5). A ball (3) contacting with the peripheral edge (11) of the opening (8) is disposed in the large diameter flow passage (5). The ball (3) is pressed to the peripheral edge (11) by a valve spring (4). A valve guide (17) is attached to the upper end of the ball (3). The valve guide (17) is provided with a guide piece (17b) contacting with the inner peripheral wall (5a) of the large diameter flow passage (5). The operation of the ball (3) is restricted by the valve guide (17) whereby the vibration of the ball (3) during opening of the valve can be suppressed.

Inventors:
SHIMOGAWA MAKI (JP)
HASHIMOTO KIYOSHI (JP)
IKARUGI TAKAO (JP)
KOSUGI TAMIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050017
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBA CORP (JP)
SHIMOGAWA MAKI (JP)
HASHIMOTO KIYOSHI (JP)
IKARUGI TAKAO (JP)
KOSUGI TAMIO (JP)
International Classes:
F16K17/04; F02M37/00; F02M59/46; F02M63/00
Foreign References:
JP2005024022A2005-01-27
JPS5850275U1983-04-05
JPS60161762U1985-10-26
JP2004043993A2004-02-12
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Yasushi (Miyamasuzaka-Toho-Estate 6021-12-12, Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 02, JP)
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Claims:
 流体流入口を備えた小径流路と、流体流出口を備え前記小径流路と連通して設けられた大径流路とを備えたハウジングと、
 前記大径流路内に配置された弁体と、
 前記弁体を前記小径流路方向に付勢する弾性部材と、
 前記大径流路内に配置され、前記弁体と前記大径流路の内壁部の双方に接触するガイド部材とを有することを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記ガイド部材は、前記弁体に接触する弁体装着部と、前記弁体装着部から延設され前記大径流路の内壁部に接触する当接部とを有することを特徴とする圧力制御装置。
 請求項2記載の圧力制御装置において、前記当接部は、前記弁体装着部から径方向に延設され前記内壁部に弾性的に接触する帯板部材であることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項3記載の圧力制御装置において、前記弁体装着部は、前記弁体が嵌合する装着孔を備えたリング状に形成され、前記当接部は、前記弁体装着部の外周から径方向に延設されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項3記載の圧力制御装置において、前記弁体装着部は、前記弁体が当接する弁体保持部を備えた円板状に形成され、前記当接部は、前記弁体装着部の外周から径方向に延設されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項2記載の圧力制御装置において、前記当接部は、前記弁体装着部から流体下流方向に折り曲げられた状態で前記大径流路内に配置されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項2記載の圧力制御装置において、前記当接部は、前記弁体装着部から流体上流方向に折り曲げられた状態で前記大径流路内に配置されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記弁体と前記ガイド部材が一体に形成されてなることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記ガイド部材は、弾性部材にて形成されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記ガイド部材は有底円筒形状に形成され、前記弁体に接触する底面部と、前記底面部の外周に立設され前記大径流路の内壁部に接触する周壁部とを有することを特徴とする圧力制御装置。
Description:
圧力制御装置

 本発明は、流体圧力の調整を行う圧力制 装置に関し、特に、エンジンの燃料供給系 使用される圧力制御装置に関する。

 自動二輪車や四輪乗用車等の車両(以下、 自動二輪車等と略記する)の燃料供給システ や油圧回路などの流体送給系では、流体の 力が過大になるのを防止するため種々の圧 制御装置が用いられている。このような圧 制御装置としては、ダイヤフラム式やバル 式のプレッシャレギュレータが知られてい 。例えば、特開平9-166059号公報(特許文献1)に は、チェックバルブタイプの圧力制御弁を備 えた燃料供給装置が示されている。特許文献 1の圧力制御弁では、圧縮コイルスプリング よって保持された弁体(スリーブ)の移動によ り、弁の開閉が制御され、燃料供給装置から 吐出される燃料の圧力(燃圧)が調整される。 た、実開昭48-46220号公報(特許文献3)には、 状面を備えたバルブとスプリングを用いた 力制御弁が開示されている。

 図12は、バルブ式のプレッシャレギュレ タの構成を示す説明図である。図12のプレッ シャレギュレータ51は、金属製のハウジング5 2内に、鋼製のボール53とバルブスプリング54 収容した構成となっている。ハウジング52 には大径流路55と小径流路56が形成されてい 。大径流路55の小径流路56側の端部には、テ ーパ部57が形成されている。テーパ部57の上 側(下端)には、小径流路56の開口58が形成さ ている。ボール53は開口58を塞ぐような形で けられており、開口58の周縁部59(以下、開 周縁部59と略記する)に当接・離脱可能に配 れている。小径流路56の上流側の端部には、 流入口61が設けられている。

 大径流路55の下流側の端部は、流出口62とな っている。流出口62には、リテーナ63が固定 れている。リテーナ63は、リング状に形成さ れている。リテーナ63の上流側(下端面)には ルブスプリング54の一端側が当接している。 バルブスプリング54には、コイルバネが使用 れている。バルブスプリング54の他端側は ボール53に当接している。ボール53は、バル スプリング54の付勢力によって、通常時は 口周縁部59に圧接されている(閉弁状態)。こ に対し、小径流路56側から流体圧が加わり 流体圧がバルブスプリング54の付勢力に勝る と、ボール53が上方に移動する。これにより 開口周縁部59とボール53との間に隙間が生じ 、開弁状態となる。また、流体圧が低下し、 バルブスプリング54の付勢力が流体圧に勝る 、バルブスプリング54の付勢力によって、 ール53が下方に移動する。そして、ボール53 開口周縁部59に当接し、閉弁状態となる。

特開平9-166059号公報

特開平6-117549号公報

実開昭48-46220号公報

 一方、図12のようなプレッシャレギュレ タは、安価に車両燃料等の圧力を制御する 効な手段ではあるが、比較的低流量でボー (弁体)が完全に浮いた状態となり、制御圧力 が不安定になるという問題があった。図13は バルブ式プレッシャレギュレータにおける 体流量と流体圧との関係を示す説明図であ 。図13に示すように、バルブ式プレッシャ ギュレータでは、流体流量がある一定量以 になると、弁体に振動が発生し、流体圧が 激に変動する。これは、流量が増加してボ ルが完全に浮いた状態になると、ボールが 下、左右、回転方向に自由に振動できる状 となり、開弁面積が変動して制御圧力が不 定化するためと考えられている。このよう 脈動が生じると、異音が発生したり、圧力 動等の機能不良の原因となったりするなど 問題が生じるおそれがある。

 これに対し、バルブスプリングの荷重軸 ずらしてボールに傾斜荷重を付与したり、 路をオフセット配置したりすることにより ボールを強制的に片上がりさせてボールの 動を安定化させる手法も検討されている。 かしながら、これらの手法によってもボー の振動を完全に抑えることはできず、例え 、40l/hを超える高流量領域で安定した圧力 御を行うのは難しく、信頼性の低下は免れ かった。また、バルブ式プレッシャレギュ ータでは、それ単体では音や振動の発生が くとも、外部から衝撃や振動、圧力の脈動 加わると、音や振動、脈動が発生し易い問 点もあった。

 本発明の目的は、バルブ式プレッシャレ ュレータにおける開弁時の弁体振動を抑え 高流量領域における脈動やそれに起因する 動等を防止し、安定した圧力制御を実現す ことにある。

 本発明の圧力制御装置は、流体流入口を えた小径流路と、流体流出口を備え前記小 流路と連通して設けられた大径流路とを備 たハウジングと、前記大径流路内に配置さ た弁体と、前記弁体を前記小径流路方向に 勢する弾性部材と、前記大径流路内に配置 れ、前記弁体と前記大径流路の内壁部の双 に接触するガイド部材とを有することを特 とする。

 本発明にあっては、大径流路内に、弁体 大径流路の内壁部の双方に接触するガイド 材を配置することにより、弁体の不要な動 が規制され、流体流量が増大して弁体が自 な状態となっても、弁体の振動がガイド部 によって直接的に抑えられる。従って、開 時における弁体の振動が抑制され、高流量 にも制御圧力が不安定とならず、従来のプ ッシャレギュレータに比して、より高流量 仕様にも対応できる。また、外部から衝撃 振動、圧力の脈動による音や振動、脈動の 生も抑えられる。

 前記圧力制御装置において、前記ガイド 材を、前記弁体に接触する弁体装着部と、 記弁体装着部から延設され前記大径流路の 壁部に接触する当接部とを有する構成とし も良い。この場合、前記当接部が、前記弁 装着部から径方向に延設され前記内壁部に 性的に接触する帯板部材であっても良い。 の際、前記弁体装着部を前記弁体が嵌合す 装着孔を備えたリング状に形成し、前記当 部を前記弁体装着部の外周から径方向に延 したり、前記弁体装着部を前記弁体が当接 る弁体保持部を備えた円板状に形成し、前 当接部を前記弁体装着部の外周から径方向 延設したりしても良い。さらに、前記当接 を、前記弁体装着部から流体下流方向に折 曲げた状態で前記大径流路内に配置しても く、またこれとは逆に、前記当接部を、前 弁体装着部から流体上流方向に折り曲げた 態で前記大径流路内に配置しても良い。

 また、本発明の圧力制御装置において、 記弁体と前記ガイド部材を一体に形成して 良い。さらに、前記ガイド部材を、例えば 薄板金属やゴム、合成樹脂等の弾性部材に 形成しても良い。

 一方、本発明の圧力制御装置において、 記ガイド部材を有底円筒形状に形成し、前 弁体に接触する底面部と、前記底面部の外 に立設され前記大径流路の内壁部に接触す 周壁部とを有する構成としても良い。この 合、前記ガイド部材を肉厚の金属部材や合 樹脂部材としても良い。

 本発明の圧力制御装置によれば、小径流 と大径流路とを備えたハウジングと、大径 路内に配置された弁体と、弁体を小径流路 向に付勢する弾性部材とを有する圧力制御 置にて、大径流路内に弁体と大径流路内壁 の双方に接触するガイド部材を配置するよ にしたので、弁体の不要な動作を規制し、 体の振動を抑えることが可能となる。この め、流体流量が増大して弁体が自由な状態 なっても、弁体の振動がガイド部材によっ 直接的に抑えられ、高流量時における制御 力を安定させることが可能となる。また、 部から衝撃や振動、圧力の脈動が加わった 合であっても、弁体の不要な動作が規制さ るため、音や振動、脈動の発生を抑えるこ が可能となる。

本発明の実施例1であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 バルブガイドの構成を示す説明図であ 。 本発明の実施例2であるバルブガイドと 一体化された弁体の構成を示す説明図である 。 本発明の実施例3であるゴムによって形 成されたバルブガイドの一例であり、(a)はそ の平面図、(b)は側面図、(c)は使用状態を示す 側面図である。 本発明の実施例4であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 図5のプレッシャレギュレータにて使用 されるバルブガイドの構成を示す斜視図であ る。 専用の組付治具を用いてプレッシャレ ュレータを組み付ける手順を示す説明図で る。 本発明の実施例5であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 (a)は図8のプレッシャレギュレータにて 使用するバルブガイドの構成を示す平面図、 (b)は(a)のA-A線に沿った断面図である。 本発明によるプレッシャレギュレータ の変形例を示す説明図である。 本発明によるプレッシャレギュレータ の他の変形例を示す説明図である。 バルブ式のプレッシャレギュレータの 構成を示す説明図である。 バルブ式プレッシャレギュレータにお ける流体流量と流体圧との関係を示す説明図 である。

符号の説明

 1  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
 2  ハウジング           3  ボール( 体)
 4  バルブスプリング(弾性部材)  5  大径 流路
 5a 内周壁             6  小径流路
 7  テーパ部            8  開口
 9  流入口(流体流入口)     11  周縁部
12  流出口(流体流出口)     13  リテーナ
13a フック孔           14  連通孔
15  凹部             17  バルブガイ (ガイド部材)
17a ベース部(弁体装着部)    17b ガイド片
17c ボール孔           21  弁体
22  バルブ部           23  バルブガ ド(ガイド部材)
23a ベース部(弁体装着部)    23b ガイド片( 当接部,帯板部材)
24a,24b  ボスロッド      25  バルブガイ (ガイド部材)
25a ガイド片(当接部,帯板部材) 26  バルブ イド(ガイド部材)
26a 底面部(弁体装着部)     26b 装着孔
26c 流路孔            26d 周壁部(当接 )
27  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
30  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
31  バルブガイド(ガイド部材)  31a ガイド (当接部,帯板部材)
31b ベース部(弁体装着部,弁体保持部)
34  リテーナ           34a スプリング 保持部
35  組付治具           35a 小径部
35b 大径部            35c 中棒
36  スプリングユニット      37  シート 面
41  スプリング固定部       42  フック
43  シートリング         43a 中央孔
44  大径流路           44a 内周壁
45  共用部品           45a 中央孔
45b 周壁部            51  プレッシャ ギュレータ
52  ハウジング          53  ボール
54  バルブスプリング       55  大径流
56  小径流路           57  テーパ部
58  開口             59  周縁部
61  流入口            62  流出口
63  リテーナ

 以下、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明する。

 図1は、本発明の実施例1であるプレッシ レギュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断 面図である。図1のプレッシャレギュレータ1 、例えば、自動二輪車等の燃料供給系に使 され、エンジンに送給される燃料の圧力を 定レベルに調整する。

 プレッシャレギュレータ1は、金属製のハ ウジング2内に、鋼球からなるボール(弁体)3 バルブスプリング(弾性部材)4を収容した構 となっている。ハウジング2内には、下流側( 図中上方側)に大径流路5が、上流側に小径流 6が形成されている。大径流路5と小径流路6 互いに連通しており、ハウジング2内を流路 方向(図1において上下方向)に貫通している。 大径流路5内には、ボール3とバルブスプリン 4が収容されている。大径流路5の小径流路6 の端部には、テーパ部7が形成されている。 テーパ部7は、上流側から下流側に向かって 径する形で設けられている。テーパ部7の上 側(下端)には、大径流路5に臨んで、小径流 6の開口8が形成されている。小径流路6の上 側の端部には、流入口(流体流入口)9が設け れている。

 プレッシャレギュレータ1では、ボール3 、小径の小径流路6と大径の大径流路5との境 界部(接続部)に、小径流路6の開口8を塞ぐよ な形で設けられている。ボール3は、開口8の 周縁部11に当接しており、小径流路6の孔径が すなわちバルブ受圧径となっている。なお、 周縁部11には、ポンチングにより、開口8のエ ッジを塑性変形させてバルブ面が形成されて おり、ボール3は、このバルブ面に密接する で周縁部11に当接している。

 大径流路5の下流側の端部は、流出口(流 流出口)12となっている。流出口12には、リテ ーナ13が固定されている。リテーナ13はリン 状に形成されており、その上流側(下端面)に は、バルブスプリング4の一端側が当接して る。リテーナ13の中央部には、ハウジング2 内外を連通させる連通孔14が形成されている 。また、リテーナ13の下面には、凹部15が形 されている。凹部15には、バルブスプリング 4の外周部が圧入固定されている。これによ 、開弁時におけるバルブスプリング4の回転 抑えられ、バルブの特性を安定させること 可能となる。

 バルブスプリング4はコイルバネからなり 、その他端側はボール3に当接している。ボ ル3は、バルブスプリング4の付勢力によって 、通常時は、開口8の周縁部11に圧接されてい る(閉弁状態)。これに対し、小径流路6側から 流体圧が加わり、流体圧がバルブスプリング 4の付勢力に勝ると、ボール3が上方に移動し 周縁部11とボール3との間に隙間が生じ、開 状態となる。また、流体圧が低下し、バル スプリング4の付勢力が勝ると、バルブスプ リング4の付勢力によってボール3が下方に移 して周縁部11に当接し、小径流路6を閉鎖し 閉弁状態となる。

 一方、当該プレッシャレギュレータ1では 、ボール3の上端部(バルブスプリング4側:上 側)にバルブガイド(ガイド部材)17が取り付け られている。図2は、バルブガイド17の構成を 示す説明図である(図1,2では、バルブガイド17 の構成が容易に理解できるように、バルブガ イド17の板厚を強調して示している)。

 バルブガイド17は、金属製の薄板(例えば SUS304,t=0.05mm程度)や、ゴム部材(例えば、t=0.3 mm程度)などの弾性部材にて形成されている。 図2に示したように、バルブガイド17は、平板 リング状のベース部(弁体装着部)17aから、帯 状のガイド片(当接部,帯板部材)17bを四方に ばすような形で設けた(延設した)構成とな ている。バルブガイド17のベース部17aには、 ボール孔17cが形成されている。ボール孔17cに は、ボール3の上端部が嵌合する。なお、バ ブスプリング4の下端部を、ボール3ではなく 、ベース部17aに当接するようにしても良い。

 ガイド片17bは、図2に破線にて示したよう に、自由状態では、径方向に花弁状に拡がっ ている。バルブガイド17は、流出口12から大 流路5内に収容され、その際、ガイド片17bは 性的にすぼ(窄)み、図1,2のような状態とな 。すなわち、バルブガイド17は、ガイド片17b が大径流路5の内周壁5aと弾性的に接触し、ボ ール3と内周壁5aとの双方にバルブガイド17が 触した状態で大径流路5内に配置される。こ れにより、バルブガイド17は、内周壁5aによ て動作が規制された状態となり、それと共 、ボール3の動きも抑えられる。なお、バル ガイド17と内周壁5aとの間の押接力は、ボー ル3の上下方向の移動(弁開閉動作)を妨げない 程度となっている。

 このように、本発明によるプレッシャレ ュレータ1では、ボール3にバルブガイド17を 取り付けることにより、ボール3の動きが機 的に抑えられる。これにより、燃料流量が 大してボール3が完全に開口8から離脱した状 態となっても、バルブガイド17によって、ボ ル3の上下、左右、回転方向の自由な振動が 直接的に抑えられ、ボール3の不要な動作を 確に規制することが可能となる。従って、 弁時におけるボール3の振動が抑制され、高 量時にも制御圧力が不安定とならず、製品 信頼性向上が図られる。

 このため、本発明によるプレッシャレギ レータ1によれば、従来のプレッシャレギュ レータに比して、より高流量の仕様にも対応 することが可能となる。例えば、従来品は、 流量30l/h程度の小型車100ccクラスでの使用が 界とされていたが、本発明によるプレッシ レギュレータは、流量100l/hや150l/hの4輪車に 対応できる。従って、コストや重量の点で 利となるバルブ式のプレッシャレギュレー を広く適用することができ、コストや重量 低減を図ることが可能となる。

 また、本発明によるプレッシャレギュレ タ1は、ボール3の動きが機械的に抑えられ ため、外部から衝撃や振動、圧力の脈動が わっても、音や振動、脈動の発生を抑える とができる。従って、この点においても、 レッシャレギュレータの信頼性が向上し、 ルブ式のプレッシャレギュレータをより広 囲の製品や部位に使用することが可能とな 、コストや重量面での優位性を広く享受す ことができる。また、外部からの振動等の 響を受けにくいことから、振動が発生しが な燃料ポンプの内部にもプレッシャレギュ ータを配置できる。このため、プレッシャ ギュレータと燃料ポンプを一体化したポン モジュールを形成することも可能となる。

 次に、本発明の実施例2として、バルブガ イドを弁体と一体に形成した構成について説 明する。図3は、かかる構成を採用した弁体 説明図である。なお、以下の実施例では、 施例1と同様の部材、部分については同一の 号を付し、その説明は省略する。また、以 の実施例においても、図中ではバルブガイ の板厚が強調されて示されている。

 図3の弁体21では、バルブ部22とバルブガ ド(ガイド部材)23とが一体に形成されている バルブ部22は半球状となっており、実施例1 ボール3と同様に、開口8に当接すると小径 路6が閉鎖されるようになっている。バルブ 22の上方(下流側)には、ステンレス鋼等の薄 板金属(弾性部材)にて形成されたバルブガイ 23が取り付けられている。バルブガイド23は 、平板リング状のベース部(弁体装着部)23aか 、帯板状のガイド片(当接部,帯板部材)23bを 向位置に2個突設した構成となっている。す なわち、図2のバルブガイド17から、対向する ガイド片17bを1組省いた形となっている。バ ブガイド23の上方には、ボスロッド24a,24bが 状に突設されている。ボスロッド24a,24bの外 にはバルブスプリング4が外挿される。バル ブスプリング4は、その下端部がバルブガイ 23のベース部23aに当接する形で取り付けられ る。

 弁体21は、流出口12から大径流路5内に取 付けられる。その際、実施例1のバルブガイ 17と同様に、バルブガイド23のガイド片23bが 弾性的に窄んで、内周壁5aと接触する。すな ち、バルブガイド23もまた、ボール3と内周 5aとの双方に接触した状態で大径流路5内に 置される。これにより、バルブガイド23は 内周壁5aによって動作が規制された状態とな り、それと共に、弁体21の動きも抑えられる この場合も、バルブガイド23と内周壁5aとの 間の押接力は、弁体21の上下方向の移動(弁開 閉動作)を妨げない程度となっている。

 このように、実施例2の弁体21も、バルブ イド23によってその動作が機械的に抑えら 、燃料流量が増大してバルブ部22が開口8か 完全に離脱した状態となっても、弁体21の振 動がバルブガイド23によって直接的に抑えら る。従って、開弁時における弁体21の振動 抑制され、高流量時にも制御圧力が不安定 ならず、従来のプレッシャレギュレータに して、より高流量の仕様にも対応すること 可能となる。また、外部から衝撃や振動、 力の脈動による音や振動、脈動の発生も抑 られる。

 前述の実施例では、バルブガイド17,23を 属にて形成した例を示したが、バルブガイ はゴムや合成樹脂等の弾性部材にて形成す ことも可能である。図4は、ゴムによって形 したバルブガイド(ガイド部材)25の一例であ り、(a)はその平面図、(b)は側面図、(c)は使用 状態を示す側面図である。

 図4(a)に示すように、バルブガイド25は、 方に帯板状のガイド片(当接部,帯板部材)25a 配した十字形に形成されている。図4(c)に示 すように、バルブガイド25は、ボール3の上端 に取り付けられ、その上面側には、バルブス プリング4の下端部が当接する。バルブガイ 25もまた、流出口12から大径流路5内に取り付 けられ、その際、バルブガイド25のガイド片2 5aが弾性的に内周壁5aと接触し、ボール3と内 壁5aとの双方に接触した状態で大径流路5内 配置される。

 これにより、バルブガイド25は、内周壁5a によって動作が規制された状態となり、それ と共に、ボール3の動きも抑えられる。この 合も、バルブガイド25と内周壁5aとの間の押 力は、ボール3の上下方向の移動(弁開閉動 )を妨げない程度となっている。そしてこれ より、前述同様、ボール3の振動が抑制され 、開弁時における高流量時の制御圧力が安定 すると共に、外部から衝撃や振動、圧力の脈 動による音や振動、脈動の発生も抑えられる 。

 実施例3のバルブガイド25では、ガイド片2 5aが図中上方(下流側)に向かって延びる形と っているが、ガイド片を下向きに配置して 良い。図5は、ゴム製のバルブガイド31のガ ド片31aを下方に向けて延在させたプレッシ レギュレータ30の構成を示す断面図である。

 実施例3では、バルブガイド25が弾性的に 径流路5の内周壁5aと接触し、これによって ール3の動きを抑えている。ところが、ガイ ド片25aが上向きに設けられているため、燃料 流量が多くなると、ガイド片25aが燃料によっ て煽られ、内周壁5aから離れてしまうおそれ ある。すなわち、燃料流量が多くなると、 イド片25aの基部と内周壁5aとが当接するガ ド保持点が流れによって上方に持ち上げら 、保持力が低下したり、保持点が内周壁5aか ら離れて保持力が非常に小さくなったりする 可能性がある。また、バルブガイド25が劣化 て軟化すると、その影響が大きくなり、ボ ル3の振動や異音が発生するおそれがある。 そこで、実施例4のプレッシャレギュレータ30 では、バルブガイド31のガイド片31aを下方に けて配置し、燃料流量増大時におけるガイ 片の内壁離れを抑えている。

 図6は、実施例4のプレッシャレギュレー 30で使用するバルブガイド31の構成を示す斜 図である。バルブガイド31もまた、前述の ルブガイド25と同様に、ゴム等の弾性部材に て形成されている。バルブガイド31は、円板 のベース部(弁体装着部,弁体保持部)31bの周 に、4個のガイド片(当接部,帯板部材)31aを径 方向に延設した構成となっている。ガイド片 31aは帯板状となっており、バルブガイド25と 様に、四方に向かって十字形に配置されて る。

 図5に示すように、バルブガイド31は大径 路5内に収容され、ベース部31bの斜面部には バルブスプリング4の下端が当接する。一方 バルブスプリング4の上端部は、流出口12に 定されたリテーナ34に当接しており、リテー ナ34のスプリング保持部34aに若干の締め代を って取り付けられる。

 ところで、バルブガイド31は、ガイド片31 aを下方側に折り曲げた状態で、大径流路5内 挿入される形となるが、4個のゴム製ガイド 片31aを下方に曲げつつバルブガイド31を大径 路5内に挿入する作業は、余り作業性が良く ない。このため、当該プレッシャレギュレー タ30の組み付けに際しては、作業性改善のた 、円筒形状の専用治具が使用される。図7は 、専用の組付治具35を用いたプレッシャレギ レータ30の組み付け手順を示す説明図であ 。

 ここではまず、バルブガイド31にバルブ プリング4を組み付け(図7(a,b))、スプリング ニット36を形成する。次に、スプリングユニ ット36とボール3を組付治具35内にセットする( 図7(c))。組付治具35は、段付円筒形状となっ おり、大径流路5内に挿入可能な小径部35aと 大径流路5よりも大径の大径部35bとから構成 されている。また、組付治具35の内部には、 下方向に移動自在に配置された中棒35cが取 付けられている。

 組付治具35では、スプリングユニット36と ボール3は、小径部35aの下端開口から挿入さ る。その際、小径部35aの内径は、ボール3が 下せず組付治具35内に保持されるような寸 設定となっている。組付治具35にスプリング ユニット36を装着すると、ガイド片31aは自ず ら(自然に)下向きとなる。従って、前述の うな作業性の問題はこの組付治具35の使用に より解決される。

 組付治具35にスプリングユニット36とボー ル3をセットした後、小径部35aを流出口12から 大径流路5内に挿入し、組付治具35をハウジン グ2に取り付ける(図7(d))。組付治具35をハウジ ング2にセットした後、その状態で、組付治 35の中棒35cを押し込む(図7(e))。この際、バル ブスプリング4の荷重を利用して、ボール3を ート面37に押し付ける。その後、組付治具35 の中棒35cを押し込んだ状態で、大径部35bを持 ち、組付治具35をハウジング2から抜き取る( 7(f))。そして、最後にリテーナ34を流出口12 圧入固定し(図7(g))、図5のようなプレッシャ ギュレータ30が完成する。

 このようなプレッシャレギュレータ30で 、バルブガイド31は、そのベース部31bにてボ ール3を保持する一方、ガイド片31aは弾性的 内周壁5aと接触する。すなわち、バルブガイ ド31もまた、ボール3と内周壁5aとの双方に接 した状態で大径流路5内に配置される。これ により、バルブガイド31は、内周壁5aによっ 動作が規制された状態となり、それと共に バルブガイド31にて保持されたボール3の動 も抑えられる。従って、前述同様、ボール3 振動が抑制され、開弁時における高流量時 制御圧力が安定すると共に、外部から衝撃 振動、圧力の脈動による音や振動、脈動の 生も抑えられる。

 また、プレッシャレギュレータ30では、 施例3の場合と異なり、ガイド片31aが下向き 配置され、ガイド片31aは先端部が上流側に いた状態で内周壁5aに接触している。この め、ガイド片31aが内側から内周壁5aに押し付 けられる形となり、燃料によって煽られにく い。すなわち、燃料流量が多くなるほど、ガ イド片31aを内周壁5aに押し付ける荷重が強く り、ボール3の保持力が大きくなる。このた め、燃料流量が多くなるほどガイド片31aが内 周壁5aから離れにくくなり、より安定的にボ ル3の振動を抑えることが可能となる。さら に、バルブガイド31が劣化しても保持点が側 から離れないため、保持力劣化の影響も小 く抑えられる。

 なお、本実施例の場合も、バルブガイド3 1と内周壁5aとの間の押接力は、ボール3の上 方向の移動(弁開閉動作)を妨げない程度とな っている。また、本実施例のバルブガイド31 用いて、実施例3のように、ガイド片31aを上 方側に折り曲げて配置することも可能である 。同様に、実施例3にて、本実施例のように イド片25aを下方側に折り曲げて配置するこ も可能である。

 一方、バルブガイドとして肉厚の剛体部 を用いることも可能である。図8は、金属製 の剛体部材からなるバルブガイド(ガイド部 )26を用いたプレッシャレギュレータ27の構成 の一部を示す断面図、図9(a)は、バルブガイ 26の構成を示す平面図、(b)は、(a)のA-A線に沿 った断面図である。

 バルブガイド26は、厚手の金属板(例えば SUS304,t=0.5mm等)によって形成されており、図8 ,9に示すように、キャップ状の有底円筒形部 となっている。バルブガイド26の底面部(弁 装着部)26aには、中央にボール3の上端部が 合する装着孔26bが設けられている。また、 着孔26bの外側には、流路孔26cが4個貫通形成 れている。底面部26aの外周には、周壁部(当 接部)26dが底面部26aの全周に亘って立設され いる。周壁部26dの外径は、大径流路5の内径 りも若干小径に形成されている。周壁部26d 内側にはバルブスプリング4が収容され、底 面部26aの上面側にはバルブスプリング4の下 部が当接する。なお、バルブガイド26を、肉 厚の金属部材ではなく、肉厚の合成樹脂部材 にて形成することも可能である。

 このようなバルブガイド26もまた、流出 12から大径流路5内に取り付けられる。その 、バルブガイド26の周壁部26dと大径流路5の 周壁5aとの間には若干の隙間が存在する。し かし、バルブスプリング4の荷重方向や、バ ブガイド26とボール3との接触状態等の関係 、バルブガイド26は、大径流路5内にて若干 き、ボール3と内周壁5aとの双方に接触した 態で配置される。従って、プレッシャレギ レータ27においても、前述同様、ボール3の 動が抑制され、開弁時における高流量時の 御圧力が安定すると共に、外部から衝撃や 動、圧力の脈動による音や振動、脈動の発 も抑えられる。

 本発明は前記実施例に限定されるものでは く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更 能であることは言うまでもない。
 例えば、前述の実施例では、エンジンの燃 供給系に使用されるプレッシャレギュレー を例にとって説明したが、その用途はエン ンには限定されず、種々の油圧回路に適用 能である。また、調圧対象となる流体は、 ソリンや軽油などのエンジン燃料には限定 れず、水や空気、油圧回路の作動油などに 適用可能である。さらに、前述の実施例で 、弁体として球状の鋼球を用いたプレッシ レギュレータについて述べたが、下端部を 球状としたスリーブ状の部材などを弁体と て用いることも可能であり、プレッシャレ ュレータ自体の構成も前述のものには限定 れない。

 加えて、前述の実施例1,3ではガイド片17b, 25aを4個、実施例2ではガイド片23bを2個設けた 構成を示したが、ガイド片の個数はこれには 限定されない。大径流路5の内周壁5aと当接す るガイド片は、少なくとも1個存在すれば振 抑制効果を得ることができる。但し、バラ スを考えると、ガイド片の個数は偶数個が ましい。

 一方、前述の実施例では、リテーナ13の 面に凹部15を設け、そこにバルブスプリング 4の一端側を圧入固定する構成を示したが、 10(a)に示すように、リテーナ13の下面にスプ ング固定部41を突設させ、そこにバルブス リング4の内周を圧入固定して回転止めを行 ても良い。これにより、前述同様、バルブ プリング4の回転が抑えられ、バルブの特性 を安定させることができる。また、図10(b)に すように、バルブスプリング4の一端側にフ ック42を形成し、これをリテーナ13に形成し フック孔13aに挿入する形でバルブスプリン 4の回転を止めても良い。

 さらに、前述の実施例では、ハウジング2 に小径流路6を形成する形で、開口8を形成し 例を示したが、図11(a)に示すように、シー リング(リング部材)43を別途形成し、それを 径流路44の底部(テーパ部7は形成しない)に 着(圧入固定)して開口8を形成しても良い。 の場合、シートリング43の中央孔(貫通孔)43a 小径流路6の一部となり、その開口が開口8 なる。

 加えて、図11(b)に示すように、バルブス リング4を保持するリテーナ13と、バルブ部 形成するシートリング43を同一部品として、 両者の共用化を図ることも可能である。これ により、部品仕様を削減することができ、製 品組付時の部品取り違えミスも防止できる。 このような共用部品45は、底部に中央孔45aを する有底円筒形状となっており、大径流路4 4の内周壁44aに圧入固定される。その際、共 部品45では、プレス加工時に生じるエッジが 周壁部45bの外周側となるように形成されてお り、このエッジが圧入後の抜け止めとして機 能する。この場合も、上流側に配置された共 用部品45の中央孔45aは小径流路6の一部となり 、その開口が開口8となる。

 なお、前述の実施例では、バルブスプリ グ4として、軸方向に沿って径の変わらない コイルバネを使用したものを示したが、図10, 11の変形例を含め、上方(下流側)に向けて外 が拡大するテーパスプリングを使用しても い。また、前述の実施例では、開口部8の周 部11にボール3が当接するタイプのプレッシ レギュレータを例に取って本発明の構成を 明したが、テーパ部7にボール3を当接させ 小径流路6の開閉を行う構成のプレッシャレ ュレータにも本発明は適用可能である。




 
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