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Title:
PRESSURE CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084768
Kind Code:
A1
Abstract:
A pressure regulator (1) includes a housing (2) having a small-diameter flow passage (6) with an inflow port (9) and also having a large-diameter flow passage (5) with an outflow port (12). The small-diameter flow passage (6) and the large-diameter flow passage (5) are interconnected in the housing (2). An opening (8) of the small-diameter flow passage (6) is formed in the connection part between the small-diameter flow passage (6) and the large-diameter flow passage (5) so as to face the large-diameter flow passage (5). A ball (3) in contact with the peripheral edge (11) of the opening (8) is disposed in the large-diameter flow passage (5). The ball (3) is pressed against the peripheral edge (11) by a valve spring (4). The inner diameter (D1) of the large-diameter flow passage (5) is set such that the center of gravity (G) of the ball (3) is closer to the center of the opening (8) than the peripheral edge (11) with the ball (3) in contact with the inner peripheral wall (5a) of the large-diameter flow passage.

Inventors:
SHIMOGAWA MAKI (JP)
IKARUGI TAKAO (JP)
ONO TOMOHIRO (JP)
HOMMA BUNJI (JP)
HAYASAKA ATSUSHI (JP)
KIKUCHI MASAHIKO (JP)
ARAI TOSHIHIRO (JP)
FUKUDA MICHIRU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050014
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBA CORP (JP)
KEIHIN CORP (JP)
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
SHIMOGAWA MAKI (JP)
IKARUGI TAKAO (JP)
ONO TOMOHIRO (JP)
HOMMA BUNJI (JP)
HAYASAKA ATSUSHI (JP)
KIKUCHI MASAHIKO (JP)
ARAI TOSHIHIRO (JP)
FUKUDA MICHIRU (JP)
International Classes:
F16K17/04; F02M37/00; F02M59/46; F02M63/00; F02M69/00; F16K15/04
Foreign References:
JPH11509298A1999-08-17
JPH11125347A1999-05-11
JPH05263954A1993-10-12
JP2006207693A2006-08-10
JP2004003665A2004-01-08
JP2001343078A2001-12-14
JPH02113070U1990-09-10
JPS62110505U1987-07-14
JP2007100769A2007-04-19
JPH02103162U1990-08-16
Attorney, Agent or Firm:
TAKANO, Yasushi (Miyamasuzaka-Toho-Estate 6021-12-12, Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo 02, JP)
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Claims:
 流体流入口を備えた小径流路と、流体流出口を備え前記小径流路と連通して設けられた大径流路とを有し、前記小径流路と前記大径流路との接続部に、前記大径流路に臨んで前記小径流路の開口が形成されたハウジングと、
 前記大径流路内に配置され、前記開口の周縁部に当接することにより前記小径流路を閉鎖する弁体と、
 前記大径流路内に配置され、前記弁体を前記周縁部に圧接させる弾性部材とを有してなる圧力制御装置であって、
 前記弁体は、その重心が常に前記周縁部よりも前記開口の中心寄りの位置となるように配置されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記大径流路の内周壁は、前記弁体が前記内周壁に当接した状態で、前記弁体の重心が前記周縁部よりも前記開口の中心寄りとなる位置に設置されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項2記載の圧力制御装置において、前記大径流路の内径をD1、前記弁体の直径をD2、前記開口の内径をD3としたとき、前記D1は、前記D2と前記D3の和よりも小さい(D1<D2+D3)ことを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記大径流路は、前記小径流路側の端部に下流側に向かって拡径するテーパ部を有し、前記テーパ部は、前記弁体が前記テーパ部に当接した状態で、前記弁体の重心が前記周縁部よりも前記開口の中心寄りとなるように設置されることを特徴とする圧力制御装置。
 請求項1記載の圧力制御装置において、前記大径流路は、前記小径流路側の端部に形成された小径部と、前記小径部の下流側に形成された大径部とを有し、前記小径部の内周壁は、前記弁体が前記内周壁に当接した状態で、前記弁体の重心が前記周縁部よりも前記開口の中心寄りとなる位置に設置されることを特徴とする圧力制御装置。
 流体流入口を備えた小径流路と、流体流出口を備え前記小径流路と連通して設けられた大径流路とを有し、前記小径流路と前記大径流路との接続部に、前記大径流路に臨んで前記小径流路の開口が形成されたハウジングと、
 前記大径流路内に配置され、前記開口の周縁部に当接することにより前記小径流路を閉鎖する弁体と、
 前記大径流路内に配置され、前記弁体を前記周縁部に圧接させる弾性部材とを有してなる圧力制御装置であって、
 前記大径流路は、該大径流路の前記小径流路側の端部に形成され、前記弁体が前記周縁部に当接した状態で前記弁体と当接するガイド部と、前記ガイド部の下流側に形成され、下流側に向かって拡径するテーパ部とを有し、前記ガイド部と前記テーパ部は、前記大径流路の一方向側のみに配置されることを特徴とする圧力制御装置。
Description:
圧力制御装置

 本発明は、流体圧力の調整を行う圧力制 装置に関し、特に、エンジンの燃料供給系 使用される圧力制御装置に関する。

 自動二輪車や四輪乗用車等の車両(以下、 自動二輪車等と略記する)の燃料供給システ や油圧回路などの流体送給系では、流体の 力が過大になるのを防止するため種々の圧 制御装置が用いられている。このような圧 制御装置としては、ダイヤフラム式やバル 式のプレッシャレギュレータが知られてい 。例えば、特開平9-166059号公報(特許文献1)に は、チェックバルブタイプの圧力制御弁を備 えた燃料供給装置が示されている。特許文献 1の圧力制御弁では、圧縮コイルスプリング よって保持された弁体(スリーブ)の移動によ り、弁の開閉が制御され、燃料供給装置から 吐出される燃料の圧力(燃圧)が調整される。 た、実開昭48-46220号公報(特許文献3)には、 状面を備えたバルブとスプリングを用いた 力制御弁が開示されている。

 図7は、バルブ式のプレッシャレギュレー タの構成を示す説明図である。図7のプレッ ャレギュレータ51は、金属製のハウジング52 に、鋼製のボール53とバルブスプリング54を 収容した構成となっている。ハウジング52内 は大径流路55と小径流路56が形成されている 。大径流路55の小径流路56側の端部には、テ パ部57が形成されている。テーパ部57の上流 (下端)には、小径流路56の開口58が形成され いる。ボール53は開口58を塞ぐような形で設 けられており、開口58の周縁部59(以下、開口 縁部59と略記する)に当接・離脱可能に配さ ている。小径流路56の上流側の端部には、 入口61が設けられている。

 大径流路55の下流側の端部は、流出口62とな っている。流出口62には、リテーナ63が固定 れている。リテーナ63は、リング状に形成さ れている。リテーナ63の上流側(下端面)には ルブスプリング54の一端側が当接している。 バルブスプリング54には、コイルバネが使用 れている。バルブスプリング54の他端側は ボール53に当接している。ボール53は、バル スプリング54の付勢力によって、通常時は 口周縁部59に圧接されている(閉弁状態)。こ に対し、小径流路56側から流体圧が加わり 流体圧がバルブスプリング54の付勢力に勝る と、ボール53が上方に移動する。これにより 開口周縁部59とボール53との間に隙間が生じ 、開弁状態となる。また、流体圧が低下し、 バルブスプリング54の付勢力が流体圧に勝る 、バルブスプリング54の付勢力によって、 ール53が下方に移動する。そして、ボール53 開口周縁部59に当接し、閉弁状態となる。

特開平9-166059号公報

特開平6-117549号公報

実開昭48-46220号公報

 一方、図7のようなバルブ式プレッシャレ ギュレータでは、開口周縁部59にボール53を 接させるため、テーパ部57の角度θが小さく 成されている。すなわち、プレッシャレギ レータ51では、テーパ部57が広くなだらかに 形成されている。このため、ボール53が開口 縁部59からテーパ部57側に転動し易く、開口 周縁部59に着座しにくいという問題があった 特に、図8(a)に示すように、ボール53が開口 縁部59から離れると、開口58以外の部位にて 留まってしまい、装置性能が不安定となるお それがあり、その対策が求められていた。

 また、プレッシャレギュレータは、図7の ように、必ずしも開口58が下側に位置するよ に使用されるとは限られない。例えば、自 車用の燃料ポンプモジュールなどでは、プ ッシャレギュレータ51を横方向に向けて使 する場合もある。ところが、プレッシャレ ュレータ51を横向きに配置すると、図8(b)に すように、重力により、ボール53が下方に落 ちてしまうおそれがある。特に、テーパ部57 角度θが小さく、ボール53が開口周縁部59に 座しにくい構成の場合、ボール53の脱落が じ易いという問題もあった。

 本発明の目的は、ボールを小径流路の開 周縁部に当接させる構成のバルブ式のプレ シャレギュレータにおいて、開口周縁部に ールを確実に着座させ製品性能の安定化を ることにある。

 本発明の圧力制御装置は、流体流入口を えた小径流路と、流体流出口を備え前記小 流路と連通して設けられた大径流路とを有 、前記小径流路と前記大径流路との接続部 、前記大径流路に臨んで前記小径流路の開 が形成されたハウジングと、前記大径流路 に配置され、前記開口の周縁部に当接する とにより前記小径流路を閉鎖する弁体と、 記大径流路内に配置され、前記弁体を前記 縁部に圧接させる弾性部材とを有してなる 力制御装置であって、前記弁体は、その重 が常に前記周縁部よりも前記開口の中心寄 の位置となるように配置されることを特徴 する。

 本発明にあっては、弁体の重心位置が常 開口周縁部よりも開口中心寄りとなるため 弁体が開口から脱落しにくくなる。このた 、弁体を組み付ける際も弁体が確実に開口 に収まり、誤組み付けの防止が図られる。 た、突発的な高流量等により、弁体リフト が想定以上となってしまった場合も、その 、確実に弁体が開口内に収まり、組み付け における弁体の位置ずれ防止も図られる。

 前記圧力制御装置において、前記大径流 の内周壁を、前記弁体が前記内周壁に当接 た状態で、前記弁体の重心が前記周縁部よ も前記開口の中心寄りとなる位置に設置し も良い。すなわち、大径流路の内径を、弁 が大径流路内周壁に当接した状態で、弁体 心が開口周縁部よりも開口中心寄りとなる 法に設定しても良い。この場合、前記大径 路の内径をD1、前記弁体の直径をD2、前記開 口の内径をD3としたとき、前記D1は、前記D2と 前記D3の和よりも小さく(D1<D2+D3)しても良い 。

 また、本発明の圧力制御装置では、前記 径流路の前記小径流路側の端部に下流側に かって拡径するテーパ部を設けると共に、 記弁体が前記テーパ部に当接した状態で、 記弁体の重心が前記周縁部よりも前記開口 中心寄りとなるように前記テーパ部を設置 ても良い。

 さらに、本発明の圧力制御装置では、前 大径流路の前記小径流路側の端部に小径部 形成すると共に、前記小径部の下流側に大 部を形成し、前記小径部の内周壁を、前記 体が前記内周壁に当接した状態で、前記弁 の重心が前記周縁部よりも前記開口の中心 りとなる位置に設置しても良い。

 一方、本発明の他の圧力制御装置では、 体流入口を備えた小径流路と、流体流出口 備え前記小径流路と連通して設けられた大 流路とを有し、前記小径流路と前記大径流 との接続部に、前記大径流路に臨んで前記 径流路の開口が形成されたハウジングと、 記大径流路内に配置され、前記開口の周縁 に当接することにより前記小径流路を閉鎖 る弁体と、前記大径流路内に配置され、前 弁体を前記周縁部に圧接させる弾性部材と 有してなる圧力制御装置であって、前記大 流路は、該大径流路の前記小径流路側の端 に形成され、前記弁体が前記周縁部に当接 た状態で前記弁体と当接するガイド部と、 記ガイド部の下流側に形成され、下流側に かって拡径するテーパ部とを有し、前記ガ ド部と前記テーパ部は、前記大径流路の一 向側のみに配置されることを特徴とする。

 本発明にあっては、大径流路の一方向側 みにガイド部とテーパ部とを設けたので、 えば、前記一方向側を下に向けて当該圧力 御装置を配置しても、弁体がガイド部によ て支持されるため弁体が開口から脱落しに くなる。このため、弁体を組み付ける際も 体が確実に開口内に収まり、誤組み付けの 止が図られる。また、突発的な高流量等に り、弁体リフト量が想定以上となってしま た場合も、テーパ部によって弁体が押し上 られるため、その後、確実に弁体が開口内 収まり、組み付け後における弁体の位置ず 防止も図られる。

 本発明の圧力制御装置によれば、小径流 と大径流路とを有し、両者の接続部に大径 路に臨んで小径流路の開口が形成されたハ ジングと、大径流路内に配置され小径流路 開口周縁部に当接する弁体と、弁体を周縁 に圧接させる弾性部材とを有する圧力制御 置にて、弁体の重心が常に開口周縁部より 開口中心寄りの位置となるようにしたので 弁体が開口内に収まり易くなる。このため 弁体を組み付ける際に弁体を確実に開口内 収めることができ、弁体が開口から離脱す 形での誤組み付けを防止できる。また、突 的な高流量等により、弁体リフト量が想定 上となってしまった場合も、その後、確実 弁体が開口内に収まるため、組み付け後に ける弁体の位置ずれも防止でき、圧力制御 置の製品信頼性を向上させることが可能と る。

 本発明の他の圧力制御装置によれば、小 流路と大径流路とを有し、両者の接続部に 径流路に臨んで小径流路の開口が形成され ハウジングと、大径流路内に配置され小径 路の開口周縁部に当接する弁体と、弁体を 縁部に圧接させる弾性部材とを有する圧力 御装置にて、大径流路に、弁体が開口周縁 に当接した状態で弁体と当接するガイド部 、ガイド部の下流側に形成され下流側に向 って拡径するテーパ部とを設けると共に、 のガイド部とテーパ部を大径流路の一方向 のみに配置したので、例えば、前記一方向 を下に向けて当該圧力制御装置を配置して 、弁体がガイド部によって支持され、弁体 開口から脱落しにくくなる。このため、弁 を組み付ける際に弁体を確実に開口内に収 ることができ、弁体が開口から離脱する形 の誤組み付けを防止できる。また、突発的 高流量等により、弁体リフト量が想定以上 なってしまった場合も、テーパ部によって 体が押し上げられ、その後、確実に弁体が 口内に収まるため、組み付け後における弁 の位置ずれも防止できる。従って、圧力制 装置の製品信頼性が向上すると共に、圧力 御装置を横方向に使用しても、弁体が開口 ら脱落しにくく、圧力制御装置のレイアウ 性向上を図ることが可能となる。

本発明の実施例1であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 本発明の実施例2であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 本発明の実施例3であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 本発明の実施例4であるプレッシャレギ ュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断面図 ある。 本発明によるプレッシャレギュレータ 変形例を示す説明図である。 本発明によるプレッシャレギュレータ 他の変形例を示す説明図である。 ボールを小径流路の開口周縁部に当接 せる構成のバルブ式プレッシャレギュレー の構成を示す断面図である。 図7のプレッシャレギュレータにおける 問題点を示す説明図である。

符号の説明

 1  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
 2  ハウジング           3  ボール( 体)
 4  バルブスプリング(弾性部材)  5  大径 流路
 5a 内周壁             6  小径流路
 7  テーパ部            8  開口
 9  流入口(流体流入口)     11  周縁部
12  流出口(流体流出口)     13  リテーナ
13a フック孔           14  連通孔
15  凹部
21  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
22  テーパ部
23  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
24  ボールガイド部        24a 内周壁
25  リテーナ取付部
26  プレッシャレギュレータ(圧力制御装置)
27  ガイド部           28  テーパ部
41  スプリング固定部       42  フック
43  シートリング         43a 中央孔
44  大径流路           44a 内周壁
45  共用部品           45a 中央孔
45b 周壁部            51  プレッシャ ギュレータ
52  ハウジング          53  ボール
54  バルブスプリング       55  大径流
56  小径流路           57  テーパ部
58  開口             59  周縁部
61  流入口            62  流出口
63  リテーナ           D1  大径流路 径
D2  ボール直径          D3  開口内径
D4  リテーナ取付部内径      R5  ガイド 部半径
G   ボール重心          θ   テーパ 傾斜角

 以下、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明する。

 図1は、本発明の実施例1であるプレッシ レギュレータ(圧力制御装置)の構成を示す断 面図である。図1のプレッシャレギュレータ1 、例えば、自動二輪車等の燃料供給系に使 され、エンジンに送給される燃料の圧力を 定レベルに調整する。

 プレッシャレギュレータ1は、金属製のハ ウジング2内に、鋼球からなるボール(弁体)3 バルブスプリング(弾性部材)4を収容した構 となっている。ハウジング2内には、下流側( 図中上方側)に大径流路5が、上流側に小径流 6が形成されている。大径流路5と小径流路6 互いに連通しており、ハウジング2内を流路 方向(図1において上下方向)に貫通している。 大径流路5内には、ボール3とバルブスプリン 4が収容されている。大径流路5の小径流路6 の端部には、テーパ部7が形成されている。 テーパ部7は、上流側から下流側に向かって 径する形で設けられている。テーパ部7の上 側(下端)には、大径流路5に臨んで、小径流 6の開口8が形成されている。小径流路6の上 側の端部には、流入口(流体流入口)9が設け れている。

 プレッシャレギュレータ1では、ボール3 、小径の小径流路6と大径の大径流路5との境 界部(接続部)に、小径流路6の開口8を塞ぐよ な形で設けられている。ボール3は、開口8の 周縁部11に当接しており、小径流路6の孔径が すなわちバルブ受圧径となっている。なお、 周縁部11には、ポンチングにより、開口8のエ ッジを塑性変形させてバルブ面が形成されて おり、ボール3は、このバルブ面に密接する で周縁部11に当接している。

 一方、大径流路5の下流側の端部は、流出 口(流体流出口)12となっている。流出口12には 、リテーナ13が固定されている。リテーナ13 リング状に形成されており、その上流側(下 面)には、バルブスプリング4の一端側が当 している。リテーナ13の中央部には、ハウジ ング2の内外を連通させる連通孔14が形成され ている。また、リテーナ13の下面には、凹部1 5が形成されている。凹部15には、バルブスプ リング4の外周部が圧入固定されている。

 一般に、バルブ式のプレッシャレギュレ タに燃料が流れると、ボール周辺では燃料 流れが必ずしも均一にならない。このため 開弁時にボールに回転力が加わり、バルブ プリングがボールと共に回転する場合があ 。バルブスプリングが回転すると、バルブ の開弁面積が安定せず、制御特性が不安定 なったり、振動音が発生したりするおそれ ある。また、回転による擦れにより、摩耗 が発生する可能性もある。これに対し、プ ッシャレギュレータ1では、バルブスプリン グ4が凹部15に圧入固定されているため、開弁 時におけるバルブスプリング4の回転が抑え れる。従って、バルブの特性を安定させる とができ、振動音や摩耗も抑えられる。

 バルブスプリング4はコイルバネからなり 、その他端側はボール3に当接している。ボ ル3は、バルブスプリング4の付勢力によって 、通常時は、開口8の周縁部11に圧接されてい る(閉弁状態)。これに対し、小径流路6側から 流体圧が加わり、流体圧がバルブスプリング 4の付勢力に勝ると、ボール3が上方に移動し 周縁部11とボール3との間に隙間が生じ、開 状態となる。また、流体圧が低下し、バル スプリング4の付勢力が勝ると、バルブスプ リング4の付勢力によってボール3が下方に移 して周縁部11に当接し、小径流路6を閉鎖し 閉弁状態となる。

 ここで、本発明によるプレッシャレギュ ータ1では、図7のプレッシャレギュレータ51 に比して大径流路5の内径が小さくなってお 、図1に示すように、ボール3の重心位置が開 口8内の位置に来るように設定されている。 なわち、プレッシャレギュレータ1では、ボ ル3が大径流路5の内周壁5aに当接した状態で 、その重心G(ここではボール中心と一致)が、 常に周縁部11よりも開口8の中心寄りとなるよ うに、内周壁5aの位置(大径流路5の内径寸法) 設定されている。

 そこで、大径流路5の内径をD1(2×R1)、ボール 3の直径をD2(2×R2)、開口8の内径(小径流路6の 径)をD3(2×R3)とすると、内周壁5aによってボ ル3の移動が規制され、ボール3の重心Gが周 部11よりも中心寄りとなる条件は、
   R1<R2+R3、すなわち、D1<D2+D3   (式1)
となる。プレッシャレギュレータ1は、この 1を満たすような寸法関係で、大径流路5やボ ール3、開口8が形成されている。

 大径流路5の内径をこのような設定とし、 ボール3の重心Gが周縁部11よりも開口8の中心 りに配すると、図2に矢示したように、ボー ル3は常に開口8側に移動しようとする。この め、ボール3を組み付ける際、ボール3が確 に開口8に収まり、誤組み付けを避けること 可能となる。また、プレッシャレギュレー 1の作動時に突発的な高流量が流れ、ボール 3のリフト量が想定以上となってしまった場 も、その後、確実にボール3が開口8に収まり 、組み付け後におけるボール3の位置ずれも 止できる。従って、プレッシャレギュレー 1の製品信頼性が向上すると共に、図8(b)のよ うに横方向に取り付けても、ボール3が開口8 ら脱落しにくく、プレッシャレギュレータ1 のレイアウト性(配置に関する自由度)の向上 図られる。

 次に、本発明の実施例2であるプレッシャ レギュレータ21について説明する。図2は実施 例2のプレッシャレギュレータ21の構成を示す 断面図である。なお、以下の実施例では、実 施例1と同様の部材、部分については同一の 号を付し、その説明は省略する。

 図2のプレッシャレギュレータ21もまた、 ール3の重心Gが周縁部11よりも開口8の中心 りに配されている。ここでは、実施例1のプ ッシャレギュレータ1よりもテーパ部22の角 θが大きく設定されており、ボール3は、テ パ部22によって移動が規制される。すなわ 、ボール3がテーパ部22に当接した状態で、 の重心Gが、常に周縁部11よりも開口8の中心 りとなるようにテーパ部22が設定されてい 。これにより、前述同様、ボール3が確実に 口8に収まるようになり、ボール3の誤組み けや、組み付け後の位置ずれを防止できる なお、プレッシャレギュレータ21においても 、大径流路5の内径は実施例1と同様の設定と っている。

 図3は、本発明の実施例3であるプレッシ レギュレータ23の構成を示す断面図である。 図3のプレッシャレギュレータ23もまた、ボー ル3の重心Gが周縁部11よりも開口8の中心寄り 配されている。但し、ここでは、大径流路5 が2段構成となっており、開口8に近い部位の (式1)の設定となっている。すなわち、大径 路5には、小径のボールガイド部24(小径部: 径D1)と、大径のリテーナ取付部25(大径部:内 D4>D1)が形成されている。そして、ボール3 は、ボールガイド部24によって移動が規制さ ている。ボールガイド部24の内周壁24aは、 ール3が内周壁24aに当接した状態で、ボール3 の重心Gが開口8の周縁部11よりも開口8の中心 りとなるような位置に設置されている。

 このような構成とすることにより、ボー 3を確実に開口8に着座させることが可能と ると共に、機能的に必要な部位のみ内径を 適寸法に設定できる。従って、例えば、リ ーナ取付部25の内径D4を、図6のプレッシャレ ギュレータ51の大径流路内径と同径に設定す ば、リテーナ13等として従来品をそのまま 用でき、コスト的にも有利となる。

 図4は、本発明の実施例4であるプレッシ レギュレータ26の構成を示す断面図である。 図4のプレッシャレギュレータ26は、横向きで の使用を前提としており、ここでは、大径流 路5の開口8に近い部位に、ガイド部27が形成 れている。また、ガイド部27の下流側(図中 側)には、ガイド部27に連続する形でテーパ 28が形成されている。この場合、ガイド部27 テーパ部28は、プレッシャレギュレータ26の 下方部位にのみ設けられている。また、ガイ ド部27の半径R5は、ボール3の半径R2と等しく 定されている(R5=R2)。さらに、テーパ部28の 配は開口8に近接するテーパ部7よりも緩く( 斜角θが大きく)設定されている。

 プレッシャレギュレータ26では、このよ に大径流路5の下方側にガイド部27を設け、 の内径をボール3の半径と等しく設定するこ により、ボール3はガイド部27によって下方 ら支持される。また、ガイド部27に連続し テーパ部28を設けることにより、バルブスプ リング4の付勢力によって、ボール3が常に上 に押し上げられる。従って、ボール3は、下 方に脱落することなく確実に開口8に収まり ボール3の誤組み付けを防止できる。また、 4に矢示したように、ボール3が開口8から離 ても、ガイド部27によって案内される形で 口8に向かって移動する。このため、リフト が想定以上となってしまった場合もボール3 が確実に開口8に戻り、組み付け後の位置ず も防止できる

 本発明は前記実施例に限定されるものでは く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更 能であることは言うまでもない。
 例えば、前述の実施例では、エンジンの燃 供給系に使用されるプレッシャレギュレー を例にとって説明したが、その用途はエン ンには限定されず、種々の油圧回路に適用 能である。また、調圧対象となる流体は、 ソリンや軽油などのエンジン燃料には限定 れず、水や空気、油圧回路の作動油などに 適用可能である。さらに、前述の実施例で 、弁体として球状の鋼球を用いたプレッシ レギュレータについて述べたが、下端部を 球状としたスリーブ状の部材などを弁体と て用いることも可能であり、プレッシャレ ュレータ自体の構成も前述のものには限定 れない。

 加えて、前述の実施例では、リテーナ13 下面に凹部15を設け、そこにバルブスプリン グ4の一端側を圧入固定する構成を示したが 図5(a)に示すように、リテーナ13の下面にス リング固定部41を突設させ、そこにバルブス プリング4の内周を圧入固定して回転止めを っても良い。これにより、前述同様、バル スプリング4の回転が抑えられ、バルブの特 を安定させることができる。また、図5(b)に 示すように、バルブスプリング4の一端側に ック42を形成し、これをリテーナ13に形成し フック孔13aに挿入する形でバルブスプリン 4の回転を止めても良い。

 一方、前述の実施例では、ハウジング2に 小径流路6を形成する形で、開口8を形成した を示したが、図6(a)に示すように、シートリ ング(リング部材)43を別途形成し、それを大 流路44の底部(テーパ部7は形成しない)に装着 (圧入固定)して開口8を形成しても良い。この 場合、シートリング43の中央孔(貫通孔)43aは 径流路6の一部となり、その開口が開口8とな る。

 さらに、図6(b)に示すように、バルブスプ リング4を保持するリテーナ13と、バルブ部16 形成するシートリング43を同一部品として 両者の共用化を図ることも可能である。こ により、部品仕様を削減することができ、 品組付時の部品取り違えミスも防止できる このような共用部品45は、底部に中央孔45aを 有する有底円筒形状となっており、大径流路 44の内周壁44aに圧入固定される。その際、共 部品45では、プレス加工時に生じるエッジ 周壁部45bの外周側となるように形成されて り、このエッジが圧入後の抜け止めとして 能する。この場合も、上流側に配置された 用部品45の中央孔45aは小径流路6の一部とな 、その開口が開口8となる。

 なお、前述の実施例では、バルブスプリ グ4として、軸方向に沿って径の変わらない コイルバネを使用したものを示したが、図5,6 の変形例を含め、上方(下流側)に向けて外径 拡大するテーパスプリングを使用しても良 。




 
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