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Title:
PROCESS FOR PRODUCING HONEYCOMB STRUCTURE AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011434
Kind Code:
A1
Abstract:
A process for producing a plugged honeycomb structure that attains a reduction of production cost through shortening of production time; and an apparatus therefor. A honeycomb structure (1) is masked, and a fluid plugging material (31) (slurry or paste) is fed on the mask or the same plane as the mask. On the surface of the mask, a plugging device (24) with a pressurization plane for pressurization of the plugging material (31), arranged with an acute angle with reference to the surface, is moved so that the plugging material (31) is pressurized by the pressurization plane to thereby charge the plugging material (31) into the cells of the honeycomb structure. In particular, a partial area of the pressurization plane is brought via the plugging material (31) into surface contact with the mask and moved on the mask so that not only is the plugging material (31) pressurized toward the cells but also any excess plugging material (31) is pushed out along the moving direction and that further while forming an area of surface contact, there is carried out pressurized charging into the cells.

Inventors:
KIMURA KOJI (JP)
NUNOME TAKUYA (JP)
SHOJI RYUICHI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TSUJI HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063067
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NGK INSULATORS LTD (JP)
KIMURA KOJI (JP)
NUNOME TAKUYA (JP)
SHOJI RYUICHI (JP)
KONDO YOSHIMASA (JP)
TSUJI HIROYUKI (JP)
International Classes:
B28B11/02; B01D39/00; B01D39/20; B28B17/00
Foreign References:
JPS5837480A1983-03-04
JP2001334114A2001-12-04
JP2006310788A2006-11-09
JP2007157992A2007-06-21
JPH0513953A1993-01-22
JP2003320517A2003-11-11
JP2002028915A2002-01-29
JP2001300922A2001-10-30
Other References:
See also references of EP 2174759A4
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Kazuhira (No.8 Kikuboshi Tower Building 20-18, Asakusabashi 3-chome, Taito-k, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の前記端面に、少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクを備え、
 そのマスク上またはマスクの表面と同一平面上に流動性を有する目封止材料を供給し、
 前記マスクの表面上にて、その表面に対して鋭角に配置されて前記目封止材料を加圧するための加圧面を有する加圧部材を移動させることにより、前記加圧面にて前記目封止材料を加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面を、2度以上55度以下とする請求項1に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記加圧面は、前記マスク側へ凸状の曲面である請求項1に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記加圧面の一部の領域を、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触させて前記マスク上を移動させ、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する請求項1~3のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記ハニカム構造体および前記目封止材料は、コージェライト、ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群から選ばれるセラミックを含む請求項1~4のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記マスクは、フィルムが前記ハニカム構造体の前記端面に貼付された後に、レーザにて前記フィルムに孔を形成したものである請求項1~5のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記ハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めする際に、前記端面に前記マスクを備えそのマスクの残余部分が側面部に折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部をシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールし、
 その後、前記マスク上または前記マスクの表面と同一平面の前記テーブル部上に流動性を有する前記目封止材料を供給して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する請求項1~6のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧にて膨張させることによりシールする請求項7に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造方法。
 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって一方の端面から他方の端面まで貫通する複数のセルが区画形成されたハニカム構造体の端面部が挿入される貫通孔を有するテーブル部と、
 前記端面部を前記テーブル部の前記貫通孔に挿入した状態にて、前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めして保持する位置決め手段と、
 前記ハニカム構造体の前記端面に少なくとも一部の前記セルの開口に対応するように開口したマスクが配置された状態で、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する目封止材料を供給する目封止材料供給手段と、
 前記マスクの表面に対して鋭角に配置され前記目封止材料を加圧する加圧面と前記テーブル部上を移動する移動手段とを有する加圧手段と、を備え、
 前記テーブル部に対して位置決めされた前記ハニカム構造体の前記マスク上または前記テーブル部上に前記目封止材料を供給した後に、前記加圧手段が前記テーブル部上にて移動することにより、前記マスク上に供給された前記目封止材料を前記加圧面にて加圧して前記ハニカム構造体の前記セル内に前記目封止材料を充填する目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記加圧面は、平面であり、前記マスクの前記表面に対して前記加圧面が、2度以上55度以下とされた請求項9に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記加圧面は、前記マスク側へ凸状の曲面である請求項9に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記加圧面は、弾性変形可能に構成されており、前記加圧面の一部の領域は、前記目封止材料を介して前記マスクと面接触して前記マスク上を移動し、前記目封止材料を前記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領域を形成しながら前記セル内に加圧充填する請求項9~11のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記目封止材料供給手段は、前記加圧手段に備えられており、前記加圧手段と一体として移動する請求項9~12のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記マスクは、前記ハニカム構造体の前記端面を覆うように貼付されたフィルムである請求項9~13のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記加圧手段は、前記マスクの表面に対して垂直方向に前記加圧面を移動させる加圧機構と、前記マスクの表面に沿って前記加圧面を移動させる駆動機構とを有する請求項9~14のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部は、その表面上の前記貫通孔を挟んだ両側に、前記加圧手段の移動方向に並列して前記表面から突出形成され、前記目封止材料が前記テーブル部の前記表面から漏出することを防止する側壁部を有する請求項9~15のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記テーブル部の前記貫通孔に、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決めする際に、前記端面に前記マスクを備えそのマスクの残余部分が側面部に折り曲げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の端部を、前記ハニカム構造体の前記側面部との接触部が可動可能に構成されたシーリング部材にて保持することにより、前記ハニカム構造体の前記側面部と前記テーブル部との間隙を前記シーリング部材にてシールして前記加圧面により押出した過剰な前記目封止材料が前記テーブル部の前記貫通孔内に流入するのを防止するシーリング機構を有する請求項9~16のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記シーリング部材は、中空の弾性体リングであり、その中空弾性体リングを空気圧で膨張させることによりシールする請求項17に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記加圧手段は、2つの傾斜面の第1加圧面と第2加圧面とを有し、
 前記第1加圧面と前記第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接合されて接合部が形成され、前記接合部を先端部として前記第1加圧面と前記第2加圧面とによって断面が凸状として形成されており、
 前記加圧手段が前記テーブル部上にて順方向に移動することにより、前記第1加圧面によって前記目封止材料を充填し、逆方向に移動することにより、前記第2加圧面によって前記目封止材料を充填する請求項9~18のいずれか1項に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
 前記第1加圧面と前記第2加圧面に、前記マスク上または前記テーブル部上に流動性を有する前記目封止材料を供給する目封止材料供給孔が形成されている請求項19に記載の目封止部を有したハニカム構造体の製造装置。
Description:
ハニカム構造体の製造方法、及 その製造装置

 本発明は、ハニカム構造体のセルの少な とも一部の開口端部に目封止部を有するハ カム構造体の製造方法、及びその製造装置 関する。

 内燃機関、ボイラー等の排気ガス中の微 子や有害物質は、環境への影響を考慮して 気ガス中から除去する必要性が高まってい 。特に、ディーゼルエンジンから排出され 微粒子(以下、PMということがある)の除去に 関する規制は欧米、日本国内ともに強化され る方向にあり、PMを除去するための捕集フィ タにハニカム構造体が用いられている。

 このような目的で使用されるフィルタと ては、多孔質の隔壁によってハニカム状に 画されることにより形成された、隔壁によ て流体の流路となる複数のセルが区画形成 れたハニカム構造体と、複数のセルの一方 開口端部及び他方の開口端部を互い違いに 封止する目封止部とを備えた目封止ハニカ 構造体を利用したハニカムフィルタが挙げ れる。このようなハニカムフィルタによれ 、排ガス流入側端面からセル内に排ガスG1 流入させることにより、排ガスG1が隔壁を通 過する際に排ガス中のパティキュレートが隔 壁に捕集されるため、パティキュレートが除 去された浄化ガスG2を浄化ガス流出側端面か 流出させることが可能となる。

 そして、上記のような目封止ハニカム構 体の製造方法として、例えば、ハニカム構 体(未焼成のセラミック乾燥体)の一方の端 に、粘着シート等を貼着し、画像処理を利 したレーザ加工等によりその粘着シート等 目封止すべきセル(目封止セル)に対応する部 分のみに孔開けをしてマスクとし、そのマス クが貼着されたハニカム構造体の端面をスラ リー(セラミックスラリー)中に浸漬し、ハニ ム構造体の目封止セルにスラリーを充填し 目封止部を形成し、これと同様の工程をハ カム構造体の他方の端面についても行った 、乾燥し、焼成することにより目封止ハニ ム構造体を得る方法が提案されている(例え ば、特許文献1参照)。

特開2001-300922号公報

 しかしながら、上記のように粘着シート 孔開けを行い、この粘着シートをマスクと てスラリー中にハニカム構造体を浸漬する 法によれば、浸漬するためのスラリーを平 化するために作業時間を要するため、コス アップの要因となっていた。また、平準化 非常に繊細な工程で、少々のずれで外周部 厚くなったり薄くなったりするために目封 深さの均一化が難しい。平準化精度が深さ 度に一致するため平準化工程にかなりの労 と時間を必要とする。特に大型のハニカム 造体に同様な方法にて目封止する場合には 更に困難を要する。また浸漬したハニカム 造体の側面部を汚さないためにフィルムを きく折り曲げる必要があるが、適切な折り げをするのは、容易ではない。加えて、は す際にも手間がかかる。

 本発明の課題は、ハニカム構造体の大き に依らず、製造時間を短縮することにより 造コストを削減する、目封止部を有したハ カム構造体の製造方法及びその製造装置を 供することにある。また、均一な目封止深 を実現することにより、局所的な圧損の変 などが生じにくい高性能な目封止部を有し ハニカム構造体の製造方法及びその製造装 を提供することにある。

 ハニカム構造体にマスクをし、マスクの 面上にて、その表面に対して鋭角に配置さ て目封止材料を加圧するための加圧面を有 る加圧部材を移動させ、ハニカム構造体の ル内に目封止材料を充填することにより、 記課題を解決しうることを見出した。すな ち、本発明によれば、以下の目封止部を有 たハニカム構造体の製造方法及びその製造 置が提供される。

[1] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の前 端面に、少なくとも一部の前記セルの開口 対応するように開口したマスクを備え、そ マスク上またはマスクの表面と同一平面上 流動性を有する目封止材料を供給し、前記 スクの表面上にて、その表面に対して鋭角 配置されて前記目封止材料を加圧するため 加圧面を有する加圧部材を移動させること より、前記加圧面にて前記目封止材料を加 して前記ハニカム構造体の前記セル内に前 目封止材料を充填する目封止部を有したハ カム構造体の製造方法。

[2] 前記加圧面は、平面であり、前記マス の前記表面に対して前記加圧面を、2度以上 55度以下とする前記[1]に記載の目封止部を有 たハニカム構造体の製造方法。

[3] 前記加圧面は、前記マスク側へ凸状の 面である前記[1]に記載の目封止部を有した ニカム構造体の製造方法。

[4] 前記加圧面の一部の領域を、前記目封 材料を介して前記マスクと面接触させて前 マスク上を移動させ、前記目封止材料を前 セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材 を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領 を形成しながら前記セル内に加圧充填する 記[1]~[3]に記載の目封止部を有したハニカム 構造体の製造方法。

[5] 前記ハニカム構造体および前記目封止 料は、コージェライト、ムライト、アルミ 、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりな 群から選ばれるセラミックを含む前記[1]~[4] のいずれかに記載の目封止部を有したハニカ ム構造体の製造方法。

[6] 前記マスクは、フィルムが前記ハニカ 構造体の前記端面に貼付された後に、レー にて前記フィルムに孔を形成したものであ 前記[1]~[5]のいずれかに記載の目封止部を有 したハニカム構造体の製造方法。

[7] 前記ハニカム構造体の端面部が挿入さ る貫通孔を有するテーブル部の前記貫通孔 、前記ハニカム構造体の前記端面部を挿入 て前記テーブル部と前記ハニカム構造体と 位置決めする際に、前記端面に前記マスク 備えそのマスクの残余部分が側面部に折り げられ、少なくとも一部が側面部に貼り付 た前記ハニカム構造体の前記側面部の前記 面側の端部をシーリング部材にて保持する とにより、前記ハニカム構造体の前記側面 と前記テーブル部との間隙を前記シーリン 部材にてシールし、その後、前記マスク上 たは前記マスクの表面と同一平面の前記テ ブル部上に流動性を有する前記目封止材料 供給して前記ハニカム構造体の前記セル内 前記目封止材料を充填する前記[1]~[6]のいず れかに記載の目封止部を有したハニカム構造 体の製造方法。

[8] 前記シーリング部材は、中空の弾性体 ングであり、その中空弾性体リングを空気 にて膨張させることによりシールする前記[ 7]に記載の目封止部を有したハニカム構造体 製造方法。

[9] 多孔質の隔壁を有し前記隔壁によって 方の端面から他方の端面まで貫通する複数 セルが区画形成されたハニカム構造体の端 部が挿入される貫通孔を有するテーブル部 、前記端面部を前記テーブル部の前記貫通 に挿入した状態にて、前記テーブル部と前 ハニカム構造体とを位置決めして保持する 置決め手段と、前記ハニカム構造体の前記 面に少なくとも一部の前記セルの開口に対 するように開口したマスクが配置された状 で、前記マスク上または前記テーブル部上 流動性を有する目封止材料を供給する目封 材料供給手段と、前記マスクの表面に対し 鋭角に配置され前記目封止材料を加圧する 圧面と前記テーブル部上を移動する移動手 とを有する加圧手段と、を備え、前記テー ル部に対して位置決めされた前記ハニカム 造体の前記マスク上または前記テーブル部 に前記目封止材料を供給した後に、前記加 手段が前記テーブル部上にて移動すること より、前記マスク上に供給された前記目封 材料を前記加圧面にて加圧して前記ハニカ 構造体の前記セル内に前記目封止材料を充 する目封止部を有したハニカム構造体の製 装置。

[10] 前記加圧面は、平面であり、前記マス クの前記表面に対して前記加圧面が、2度以 55度以下とされた前記[9]に記載の目封止部を 有したハニカム構造体の製造装置。

[11] 前記加圧面は、前記マスク側へ凸状の 曲面である前記[9]に記載の目封止部を有した ハニカム構造体の製造装置。

[12] 前記加圧面は、弾性変形可能に構成さ れており、前記加圧面の一部の領域は、前記 目封止材料を介して前記マスクと面接触して 前記マスク上を移動し、前記目封止材料を前 記セル側へ加圧するとともに過剰な目封止材 料を移動方向へ押しだし、さらに面接触の領 域を形成しながら前記セル内に加圧充填する 前記[9]~[11]に記載の目封止部を有したハニカ 構造体の製造装置。

[13] 前記目封止材料供給手段は、前記加圧 手段に備えられており、前記加圧手段と一体 として移動する前記[9]~[12]のいずれかに記載 目封止部を有したハニカム構造体の製造装 。

[14] 前記マスクは、前記ハニカム構造体の 前記端面を覆うように貼付されたフィルムで ある前記[9]~[13]のいずれかに記載の目封止部 有したハニカム構造体の製造装置。

[15] 前記加圧手段は、前記マスクの表面に 対して垂直方向に前記加圧面を移動させる加 圧機構と、前記マスクの表面に沿って前記加 圧面を移動させる駆動機構とを有する前記[9] ~[14]のいずれかに記載の目封止部を有したハ カム構造体の製造装置。

[16] 前記テーブル部は、その表面上の前記 貫通孔を挟んだ両側に、前記加圧手段の移動 方向に並列して前記表面から突出形成され、 前記目封止材料が前記テーブル部の前記表面 から漏出することを防止する側壁部を有する 前記[9]~[15]のいずれかに記載の目封止部を有 たハニカム構造体の製造装置。

[17] 前記テーブル部の前記貫通孔に、前記 ハニカム構造体の前記端面部を挿入して前記 テーブル部と前記ハニカム構造体とを位置決 めする際に、前記端面に前記マスクを備えそ のマスクの残余部分が側面部に折り曲げられ 、少なくとも一部が側面部に貼り付いた前記 ハニカム構造体の前記側面部の前記端面側の 端部を、前記ハニカム構造体の前記側面部と の接触部が可動可能に構成されたシーリング 部材にて保持することにより、前記ハニカム 構造体の前記側面部と前記テーブル部との間 隙を前記シーリング部材にてシールして前記 加圧面により押出した過剰な前記目封止材料 が前記テーブル部の前記貫通孔内に流入する のを防止するシーリング機構を有する前記[9] ~[16]のいずれかに記載の目封止部を有したハ カム構造体の製造装置。

[18] 前記シーリング部材は、中空の弾性体 リングであり、その中空弾性体リングを空気 圧で膨張させることによりシールする前記[17 ]に記載の目封止部を有したハニカム構造体 製造装置。

[19] 前記加圧手段は、2つの傾斜面の第1加 面と第2加圧面とを有し、前記第1加圧面と 記第2加圧面とはそれぞれの下端が互いに接 されて接合部が形成され、前記接合部を先 部として前記第1加圧面と前記第2加圧面と よって断面が凸状として形成されており、 記加圧手段が前記テーブル部上にて順方向 移動することにより、前記第1加圧面によっ 前記目封止材料を充填し、逆方向に移動す ことにより、前記第2加圧面によって前記目 封止材料を充填する前記[9]~[18]のいずれかに 載の目封止部を有したハニカム構造体の製 装置。

[20] 前記第1加圧面と前記第2加圧面に、前 マスク上または前記テーブル部上に流動性 有する前記目封止材料を供給する目封止材 供給孔が形成されている前記[19]に記載の目 封止部を有したハニカム構造体の製造装置。

 ハニカム構造体にマスクをし、そのマス 上またはマスクと同一平面上に流動性を有 る目封止材料を供給し、マスクの表面上に 、その表面に対して鋭角に配置されて目封 材料を加圧するための加圧面を有する加圧 材を移動させることにより、加圧面にて目 止材料を加圧してハニカム構造体のセル内 目封止材料を充填することができる。従来 ように、目封止材料を容器に入れて平準化 、そこに浸漬させることにより目封止する 法と異なり、製造時間を短縮することがで る。また、加圧部材にて加圧して目封止材 を充填するため確実に目封止されるととも 封止深さを安定できるので、目封止の不良 発生しにくく、信頼性が高く、性能向上も かれる。

 さらに効果について具体的に説明する。 求項1,9によれば、ワーク(ハニカム構造体) イズに対して実質的な加圧面積が小さく圧 分布の均一化が容易なため、目封止深さの 御性が高く、かつばらつきの少ない目封止 実現することができる。本発明の目封止部 有したハニカム構造体の製造方法は、特に い目封止に適した方法であり、有効面積が きく、より効率的なフィルタリングを可能 するDPF(Diesel Particulate Filter)等の製造方法と して有利に利用することができる。

 請求項2,10によれば、目封止に必要な目封 止材量を確保しつつ加圧が可能である。角度 を2度以上55度以下の範囲内において調整する ことで目封止深さを意図的に制御することが できる。

 請求項3,11によれば、加圧部材が弾性体で 無くとも面接触が可能で、かつ目封止材量を 確保しつつ効果的な目封止を実現することが できる。設置角度と曲率を調整することで深 さ制御をより精密にすることができる。

 請求項4によれば、効果的に加圧部をつく り、また目封止終了部を掻き取ることで同時 に製品端面をきれいにすることができる。

 請求項5によれば、これらのセラミック材 料を使用することにより、フィルタ効率の良 いDPF等を製造することができる。

 請求項6,14によれば、(針などではなく)レ ザを用いることで高速かつ高精度な孔あけ 実現することができる。また、同時に段取 替えが不要となり工程上有利となる。さら 、薄いマスクを安価に実現し、マスク厚み だけ無駄になる目封止材を低減する効果も る。

 請求項7,8、及び17,18によれば、シーリン 機構は、ハニカム構造体に接触する部分に ーリング部材を有することにより、ハニカ 構造体との隙間を埋め、ハニカム構造体の 面への目封止材料の漏出を防止し、目封止 料を効率良く使用することができる。また ハニカム構造体の保持力が向上され、加圧 にハニカム構造体が傾いたり動いたりする とを防止できるので、均一な加圧が可能と り、目封止深さのばらつきを低減すること できる。さらに、弾性体リングはハニカム 造体の形状に追従するので、ハニカム構造 を任意の形状とすることができる。

 請求項12によれば、弾性体を用いること 面接触が実現し、効率的に、かつ深く目封 することができる。

 請求項13によれば、供給手段を一体とし 動かすことで、供給に要するタクトを極小 できる。

 請求項15によれば、加圧目封止しつつ、 圧手段を移動させることができる。

 請求項16によれば、加圧面側部からの目 止材料漏れを防止し、目封止材料の利用効 を高めることができる。また加圧面横から 圧力の逃げが無くなり、均一に圧力をかけ ことができ、ばらつきの小さい目封止を実 することができる。

 請求項19によれば、順方向と、その逆の 方向にて目封止材料を充填することができ 。

 請求項20によれば、目封止材料供給孔に ってマスク上またはテーブル部上に流動性 有する前記目封止材料を供給することがで る。

目封止されるハニカム構造体の一実施 である。 加圧充填について概要を示す図である テーブル部の貫通孔を示す図である。 テーブル部の貫通孔を他の実施形態を 示す図である。 実施形態1の目封止工程を示す図である 。 図4に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 図5に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 図6に続く実施形態1の目封止工程を示 図である。 テーブル部の側壁部を示す図である。 テーブル部の切りかき部を示す図であ 。 実施形態2の目封止工程を示す図であ 。 目封止装置の他の実施形態を示す図で ある。 面接触による加圧充填を示す図である 。 フィルム貼付の他の実施形態を示す図 である。 ハニカム構造体の両端面を同時に目封 止する実施形態3を示す図である。 シーリング部材を備える目封止部を有 したハニカム構造体の製造装置による実施形 態4を示す図である。 実施形態4の変形例1を示す図である。 実施形態4の変形例2を示す図である。 実施形態4の変形例3を示す図である。 実施形態4の変形例4を示す図である。 変形例4のテーブル部を上から見たと ろを示す図である。 弾性体の間に空隙を設けた目封止装置 を示す図である。 目封止部が形成されたハニカム構造体 の端面を示す図である。 軸方向に切断した断面の断面図である 。 実施形態5の目封止工程を示す図であ 。 図23に続く、実施形態5の目封止工程を 示す図である。 図24に続く、実施形態5の目封止工程を 示す図である。 V型目封止装置の一実施形態を示す図 ある。 V型目封止装置の変形例1を示す図であ る。 V型目封止装置の変形例2を示す図であ る。 V型目封止装置の変形例3を示す図であ る。 V型目封止装置の変形例4を示す図であ る。 V型目封止装置の変形例5を示す図であ る。 実施形態6の目封止工程を示す図であ 。 図27に続く、実施形態6の目封止工程を 示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の一実施形態を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の変形例1を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の変形例2を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の変形例3を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の変形例4を示す図である。 目封止材料供給孔が形成されたV型目 止装置の変形例5を示す図である。

符号の説明

1:ハニカム構造体、1s:側面部、2:隔壁、3:セ ル、8:端面、11:テーブル部、11h:貫通孔、11k: りかき部、11w:側壁部、12:支持台、15:撮像装 、16:レーザ、21:ローラー、22:モーター、23: 封止材料供給装置、24:目封止装置、24a:本体 部、24b:弾性体、24c:第2弾性体、24g:空隙、24h: 面接合部、24k:目封止材料供給孔、24r:R先端 、24s:加圧面、24v:V型目封止装置、24w:平目封 止装置、25:フィルム、27:剥離装置、28:板状部 材、29:乾燥装置、31:目封止材料、35:シーリン グ部材、40:凹部、41:ストッパー部材。

 以下、図面を参照しつつ本発明の実施の 態について説明する。本発明は、以下の実 形態に限定されるものではなく、発明の範 を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、 良を加え得るものである。

 目封止されるハニカム構造体1は、例えば 、図1に示すように、多孔質の隔壁2を有し隔 2によって一方の端面8から他方の端面8まで 通する複数のセル3が区画形成されたもので あり、セラミック材料によって形成されてい る。より具体的には、強度、耐熱性等の観点 から、コージェライト、ムライト、アルミナ 、炭化珪素及びこれらの組み合わせよりなる 群から選ばれるセラミックであることが好ま しい。

 そして、上記原料にバインダー、有機造 材、界面活性剤及び水等を添加して、可塑 の坏土を作製し、坏土を、例えば押出成形 ることにより、隔壁2により仕切られた軸方 向に貫通する多数のセル3を有する円柱形状 ハニカム構造体1として成形される。

 図2を用いて、本発明のハニカム構造体1 目封止方法の概要について説明する。ハニ ム構造体1のセル3に目封止を施すために、ハ ニカム構造体1の端面部が挿入される貫通孔11 hを有するテーブル部11(図3A参照)に、図2に示 ように、ハニカム構造体1を位置決めした状 態にて、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われ ないように端面8にフィルム25が貼付されると ともに、端面8に貼付されないフィルム25の残 余の部分がテーブル部11に貼付された状態と て、フィルム25を平坦な状態で保持する。 してフィルム25に、一部のセル3の開口に対 するように開口した孔を形成することによ フィルム25をマスクとする。そして、マスク 上またはマスクと同一平面上に流動性を有す る目封止材料31(スラリーまたはペースト)を 給し、マスクの表面上にて、その表面に対 て鋭角に配置されて目封止材料31を加圧する ための加圧面24sを有する加圧部材である目封 止装置24を移動させることにより、加圧面24s て目封止材料31を加圧してハニカム構造体1 セル内に目封止材料31を充填する。

 図2に示すように、加圧面24sを平面とした 場合には、マスク(フィルム25)の表面に対し 加圧面24sのなす角θを鋭角とする。さらに、 加圧面24sを、弾性体によって形成し、マスク に押し当てられることにより変形し、一部が マスクに面接触するように構成するとよい。 具体的には、図12に示すように、目封止装置2 4は、剛体で形成された本体部24a、本体部24a 取り付けられた厚みが2~4mmの弾性体24b、更に その外側に、弾性体24bよりも硬く、50~400μmの 厚みの第2弾性体24cを有した3層構造の目封止 置である。例えば、目封止装置24の本体部24 aが金属にて形成され、金属の上にゴム板や リエステルフィルムなどが張り付けられて り、ゴム板やポリエステルフィルムが加圧 24sを形成するような構成とすることができ 。また、図20のように弾性体の間に空隙24gを 設けても良い。このような3層構造とするこ により、追従性向上による目封止深さのば つき低減の効果とハニカム構造体1の損傷防 効果が得られる。さらに、摩擦低減による 封止速度向上の効果も得られる。

 2~4mmの厚みの弾性体24bは主に追従性向上 よる目封止深さのばらつき低減とサンプル の損傷防止効果がある。2mm未満では追従性 不足し、ハニカム構造体1の高さのばらつき どで加圧面24sの角度が変わってしまうため ましくない。また、4mmを越えると変形量が きく、加圧面24sの角度の効果を十分に得ら ない。50~400μmの厚みの第2弾性体24cは主に印 刷速度向上の効果がある。50μm未満では薄過 て十分な摩擦低減効果が得られない。400μm 超えるとサンプル粗さを吸収できなくなり 目封止深さのばらつきが大きくなる。

 弾性体24bとしては、例えば、ウレタン、 チルゴム、天然ゴム、シリコンゴムなどを 用することができる。また、第2弾性体24cと しては、例えば、PETフィルム、MCナイロンな を利用することができる。更に、空隙24gを けることによって、変形した弾性体がガイ の役割となり、ペーストのローリングが適 な状態になる。なお、封止装置24は、剛体 形成された本体部24a、本体部24aに取り付け れた弾性体24bを有した2層構造であってもば つきを低減することは可能であるが、印刷 度向上の点から3層構造であることが望まし い。

 そして、図12に示すように、加圧面24sの 部の領域を、目封止材料31を介してマスクと 面接触させてマスク上を移動させ、目封止材 料31をセル3側へ加圧するとともに過剰な目封 止材料31を移動方向へ押しだし、さらに面接 の領域を形成しながらセル3内に加圧充填す るようにするとよい。本体部24aによって目封 止装置24の角度を調節することができ、目封 装置24の角度を調節することにより、目封 材料31の材料組成が変わっても、ハニカム構 造体1の目封止の深さを制御することができ 。

 従来は、容器内に目封止材料31を入れて それを平準化し、その中にハニカム構造体1 浸漬することにより目封止を施していたが 本願のように目封止することにより、目封 に要する時間を短縮することができ、製造 ストを低減することができる。また、面接 させながら充填するため、充填する深さの らつきが少なくなる。また、浅い目封止で っても、加圧面24sによって確実に目封止材 31が充填されるため、充填不良が生じにく 。

(実施形態1)
 具体的な目封止方法について、図2~図9を用 て説明する。本発明の目封止方法に使用す 目封止ハニカム構造体1の製造装置は、多孔 質の隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8か ら他方の端面8まで貫通する複数のセルが区 形成されたハニカム構造体1の端面部が挿入 れる貫通孔11hを有するテーブル部11と、端 部をテーブル部11の貫通孔11hに挿入した状態 にて、テーブル部11とハニカム構造体1とを位 置決めして保持する位置決め手段と、ハニカ ム構造体1の端面8に少なくとも一部のセル3の 開口に対応するように開口したマスクが配置 された状態で、マスク上またはテーブル部11 に流動性を有する目封止材料31を供給する 封止材料供給手段と、マスクの表面に対し 鋭角に配置され目封止材料31を加圧する加圧 面24sとテーブル部11上を移動する移動手段と 有する加圧手段と、を備える。

 そして、テーブル部11に対して位置決め れたハニカム構造体1のマスク上またはテー ル部11上に目封止材料31を供給した後に、加 圧手段がテーブル部11上にて移動することに り、マスク上に供給された目封止材料31を 圧面24sにて加圧してハニカム構造体1のセル3 内に目封止材料31を充填する。

 加圧手段は、マスクの表面に対して垂直 向に加圧面24sを移動させる加圧機構と、マ ク(フィルム25)の表面に沿って加圧面24sを移 動させる駆動機構とを有し、具体的には、目 封止装置24を備え、図2において、目封止装置 24が、上下方向、左右方向に移動することに り、目封止材料31をセル3に加圧充填する。

 目封止材料供給装置23は、図2に示すよう 、目封止装置24と別体として構成されても いが、図11に示すように、加圧手段である目 封止装置24内に備えられており、加圧手段と 体として移動するように構成することもで る。

 図2に示すように、加圧面24sを平面として 構成した場合は、マスク(フィルム25)の表面 対して加圧面24sが、鋭角、より具体的には 2度以上55度以下、より好ましくは、10度以上 55度以下となるように構成することが好まし 。このようにすることにより、目封止材料3 1をセル3内に加圧充填することができる。加 面24sの角度を変えることにより目封止深さ 変えることができるが、55度を超えると、 封止深さのばらつきが大きくなる。

 或いは、図11に示すように、加圧面24sは マスク側へ凸状の曲面として構成すること できる。このように構成することにより、 填材料31をセル3内に加圧充填しやすくなる

 詳しく説明すると、目封止部を有したハ カム構造体1の製造装置は、フィルム貼付手 段として、ローラー21を備え、ローラー21に 、テーブル部11及びハニカム構造体1の端面8 フィルム25を貼付することができる(図4参照 )。また、テーブル部11とハニカム構造体1と 位置決めする位置決め手段として、テーブ 部11を上昇、下降させるためにテーブル部11 モーター22が接続されている。或いは、ハ カム構造体1を載置する支持台12を上昇、下 させるために支持台12にモーター22が接続さ ている。フィルム25に孔開けをする孔開け 段として、レーザ16を備える(図5参照)。

 まず、図4の工程1に示すように、多孔質 隔壁2を有し隔壁2によって一方の端面8から 方の端面8まで貫通する複数のセル3が区画形 成されたハニカム構造体1の端面8に付着する リをエアブローにて払い、そのチリを集塵 て、端面8を清浄化する。

 そして、図4の工程2に示すように、ハニ ム構造体1の一部を、テーブル部11の貫通孔11 hに挿入した状態にて、ハニカム構造体1の端 8に、ハニカム構造体1の側面部1sが覆われな い状態でフィルム25を貼付する。このとき、 体的には、ローラー21等にて、フィルム25を 押圧して端面8に密着させるとよい。

 続いて、図4の工程3aに示すように、フィ ム25が貼付されたハニカム構造体1を貫通孔1 1hに挿入した状態にて、モーター22によって ーブル部11を上昇させ、端面8に貼付されて るフィルム25が平坦な状態となるように、そ の残余の部分をテーブル部11に貼付するため 、テーブル部11とハニカム構造体1とを位置 めして保持する。

 図3A及び図3Bにテーブル部11の平面図を示 。前述のようにテーブル部11とハニカム構 体1とを同一のフィルム25で覆うようにすれ 、図3Aに示すような貫通孔11hの形状に適合す る円柱状のハニカム構造体1は言うまでもな 、図3Bに示すような貫通孔11hの形状に適合す る形状のハニカム構造体1であっても、問題 くマスクをすることができる。図2に示すよ に、テーブル部11とハニカム構造体1とを同 のフィルム25で平坦な状態で覆うようにす ば、フィルム25にしわが発生しにくく、孔形 成工程における画像処理にも困難が生じにく い。

 或いは、図4の工程3bに示すように、ハニ ム構造体1を載置する支持台12を下降させる とにより、端面8に貼付されたフィルム25が 坦な状態でテーブル部11にも貼付されるよ に構成してもよい。

 次に、図5の工程4に示すように、ハニカ 構造体1の端面8を撮像装置15にて撮像して、 封止すべきセル3と目封止すべきではないセ ル3の形状及び位置を特定し得る画像データ 取得する。ハニカム構造体1の端面8を撮像す るための撮像装置15については、特に限定さ るものではないが、例えば、CCD(charge-coupled device)カメラやX線CT(computed tomography)スキャナ ー等を好適に用いることができる。

 そして、図5の工程5に示すように、前工 により取得された画像データに基づいて、 ーザ16によってフィルム25に、少なくとも一 のセル3の開口に対応するように開口した孔 を形成することによりマスクとする。したが って、撮像装置15及びレーザ16は、孔開け手 を構成する。

 さらに、図5の工程6に示すように、セン ー17(例えば、赤外線センサー)を用いて、テ ブル部11の上平面とハニカム構造体1の端面8 が同一平面になるように、ハニカム構造体1 所定の位置に位置合わせする。

 次に、図6の工程7に示すように、目封止 料供給手段である目封止材料供給装置23によ って、孔が形成されたマスク(フィルム25)上 たはテーブル部11上に流動性を有する目封止 材料31(スラリー)を供給する。なお、目封止 施すために使用する目封止材料31は、例えば 、セラミック粉末、結合剤、解膠剤を混合し たものに、分散媒として水を加えて混合した ものである。具体的には、コージェライト、 ムライト、アルミナ、炭化珪素及びこれらの 組み合わせよりなる群から選ばれるセラミッ クであることが好ましい。

 そして、図6の工程8に示すように、加圧 段である目封止装置24によって、マスク上ま たはテーブル部11上に供給された目封止材料3 1をセル3内に充填する。目封止装置24は、具 的には、マスクの表面に対して鋭角に配置 れ目封止材料31を加圧する加圧面24sとテーブ ル部11上を移動する移動手段とを有する。テ ブル部11に対して位置決めされたハニカム 造体1のマスク上またはテーブル部11上に目 止材料31を供給した後に、目封止装置24がテ ブル部11上にて移動することにより、マス 上に供給された目封止材料31を加圧面24sにて 加圧してハニカム構造体1のセル3内に目封止 料31を充填する。このとき、前述のように 加圧面24sの一部の領域を、目封止材料31を介 してマスクと面接触させてマスク上を移動さ せ、目封止材料31をセル側へ加圧するととも 過剰な目封止材料31を移動方向へ押しだし さらに面接触の領域を形成しながらセル内 加圧充填するようにするとよい。加圧面24s 一部の領域がマスクと面接触することによ 、目封止材料31が、セル内に確実に充填され る。一方、加圧されないと、セル内に一定量 以上の目封止材料31を充填することが困難と り、不十分な目封止となる。

 図8に示すように、テーブル部11は、その 面上の貫通孔11hを挟んだ両側に並列して表 から突出形成された側壁部11wを有するよう 構成することもできる。このようにすると 目封止材料31がテーブル部11の表面から漏出 することを防止することができる。

 さらに、セル3に目封止材料31を充填した に、図6の工程9に示すように、目封止装置24 をテーブル部11外まで移動させ、余分な目封 材料31をテーブル部11外に除去する。

 次に、図7の工程10に示すように、テーブ 部11を下降させることにより、テーブル部11 とフィルム25とを剥離する。そして、図7の工 程11に示すように、剥離装置27によって、端 8に貼付されているマスクを剥離する。図9に 示すように、テーブル部11の両端に切りかき 11kが形成されていると、テーブル部11を下 させることなく、剥離することができる。 7の工程12に示すように、乾燥手段である乾 装置29によって、ハニカム構造体1を乾燥し 目封止部32が形成されたハニカム構造体1が 成する。図21に、目封止部32が形成されたハ カム構造体1の端面を示す。また、図22に軸 向に切断した断面の断面図を示す。目封止 32が形成されることにより、入口から流入 た排ガスは、隔壁2を通過して出口から排出 れる。隔壁を通過する際に排ガス中のパテ キュレートが隔壁2に捕集されることにより 、排ガスが浄化される。

(実施形態2)
 他の目封止方法について、図10を用いて説 する。本発明の目封止方法に使用する実施 態2の目封止部を有したハニカム構造体1の製 造装置は、ハニカム構造体1の端面部が挿入 れる貫通孔11hを有するテーブル部11と、テー ブル部11の表面側にフィルム25を貼付するフ ルム貼付手段と、フィルム25が貫通孔11hの領 域を含む表面側に貼付されたテーブル部11の 通孔11hに、ハニカム構造体1の端面部を挿入 した状態で、かつハニカム構造体1の側面部1s が覆われない状態で端面8にフィルム25が貼付 されるように、テーブル部11とハニカム構造 1とを位置決めして保持する位置決め手段と 、ハニカム構造体1の端面8に貼付されたフィ ム25に、少なくとも一部のセル3の開口に対 するように開口した孔を形成することによ マスクとする孔開け手段と、孔が形成され マスク上またはテーブル部11上に流動性を する目封止材料31を供給する目封止材料供給 手段と、マスク上またはテーブル部11上に供 された目封止材料31をセル3内に充填する加 手段と、を備える。

 図10の工程1に示すように、フィルム貼付 段によって、テーブル部11の上側に、フィ ム25を貼付する。このとき、具体的には、ロ ーラー21等にて、フィルム25を押圧してテー ル部11の表面に密着させるとよい。

 テーブル部11の表面の貫通孔11hを含む領 にフィルム25を貼付した後に、図10の工程2に 示すように、支持台12をモーター22によって 昇させることにより、貫通孔11hにハニカム 造体1の端面部を挿入して、ハニカム構造体1 の端面8にフィルム25を貼付する。つまり、フ ィルム25が貼付されたテーブル部11の貫通孔11 hにハニカム構造体1を挿入した状態にて、端 8に貼付されているフィルム25が平坦な状態 なるように、その残余の部分をハニカム構 体1に貼付するために、位置決め手段である モーター22によってテーブル部11に対してハ カム構造体1を位置決めして保持する。

 そして、実施形態1と同様に、ハニカム構 造体1の端面8を撮像して、画像データを取得 、レーザ16によってフィルム25に孔を形成す ることによりマスクとする。

 次に、目封止材料供給装置23によって、 封止材料31を供給し、目封止装置24によって 目封止材料31をセル3内に充填する。つまり 目封止装置24がテーブル部11上にて移動する ことにより、マスク上に供給された目封止材 料31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1 のセル3内に目封止材料31を充填する。そして 、目封止材料31のスラリーをテーブル部11上 ら除去する。

 そして、テーブル部11を下降させること より、テーブル部11とフィルム25とを剥離す 。目封止の終了したハニカム構造体1を乾燥 することにより、目封止部を有したハニカム 構造体1が完成する。

(実施形態3)
 図14に、ハニカム構造体1の両端面8を同時に 目封止する実施形態3を示す。図14に示すよう に、ハニカム構造体1の軸方向(高さ方向)が略 水平となるように、ハニカム構造体1を横に かせた状態に配置し、マスク上またはテー ル部11上に流動性を有する目封止材料31を供 して、下方から上方に目封止装置24を移動 せることにより、目封止材料31をセル3内に 填する。このように構成することにより、 端面8を同時に目封止することができ、目封 の所要時間を半減することができる。

 以上において、フィルム25がハニカム構 体1の端面8及びテーブル部11に平坦な状態で 付される実施形態を示したが、図13に示す うに、ハニカム構造体1の端面8のみに貼付す ることもできる。すなわち、図13の工程1に示 すように、まず、ハニカム構造体1の端面8に ィルム25を貼付し、図13の工程2に示すよう 、フィルム25を折り曲げてハニカム構造体1 側面部1sに少なくとも一部を貼付する。そし て、図13の工程3に示すように、ハニカム構造 体1の端面8がテーブル部11の表面と面一にな ように、ハニカム構造体1とテーブル部11と 位置決めを行う。その後、前述と同様に、 開け工程を経て目封止工程を行う。

(実施形態4)
 次に、シーリング機構を有するハニカム構 体1の製造装置を用いた実施形態を示す。シ ーリング機構は、端面8にマスクを備えその スクの残余部分が側面部1sに折り曲げられ、 少なくとも一部が側面部に貼り付いたハニカ ム構造体1の側面部1sの端面8側の端部を保持 て、ハニカム構造体1の側面部1sとテーブル 11との間隙をシールするためのシーリング部 材35を有する。シーリング部材35は、中空弾 体リングであり、その弾性体リングを空気 で膨張させることによりシールする。又は 液体を用いて膨張させてもよい。

 弾性体リングのチューブ材質としては、 ムを用いることができるが、エラストマー 用いることもできる。弾性体リングの寸法 しては、例えば、内径φ50mm~φ400mm、外形φ75m m~φ425mm、厚み10mm~40mmのものを用いることがで きる。

 図15に示すように、端面8にマスク又はマ クとされるフィルム25をマスクまたはフィ ム25の残余部分が側面部1sに折り曲げられ、 なくとも一部が側面部に貼り付いた状態に 貼付されたハニカム構造体1の側面部1sの端 8側の端部を、テーブル部11の貫通孔11hに挿 してテーブル部11とハニカム構造体1とを位 決めする。シーリング部材35は、ハニカム 造体1の側面部1sとの接触部が可動可能に構 されており、シーリング部材35を空気圧で膨 張させることにより、ハニカム構造体1の側 部1sとテーブル部11との間隙をシーリング部 35にてシールして加圧面24sにより押出した 剰な目封止材料がテーブル部11の貫通孔11h内 に流入するのを防止する。つまり、フィルム 25を折込んだ状態でシーリング部材35内にハ カム構造体1を挿入し、適切な位置に設置さ たシーリング部材35の弾性体リングが膨張 ることによってハニカム構造体1と弾性体リ グの隙間を埋め、かつ、ハニカム構造体1を 固定することによって、目封止材料の漏出を 防止し、目封止材料を効率良く使用できるだ けでなく、深さばらつきを低減させることも 可能となる。

 また、ハニカム構造体1の端面8と弾性体 ング(シーリング部材35)の上面が同一平面上 あるように位置決めを行うことが望ましい またはハニカム構造体1の端面8が弾性体リ グの上面よりも0~1mm高くてもよい。ハニカム 構造体1の端面8が弾性体リングの上面よりも くなると加圧不足となるため、好ましくな 。ハニカム構造体1の端面8が弾性体リング 上面よりも1mmまで高くなっても、スキージ 追従性と目封止材料31を進行方向に押出すこ とが可能なので目封止を行うことができる。 ただ、目封止深さばらつきを0.3にまで低減す るために十分な目封止材料を進行方向へ押出 すためには、ハニカム構造体1の端面8が弾性 リングの上面よりも0.5mmの高さ以下である とが好ましく、ハニカム構造体1の端面8が弾 性体リングの上面よりも0~0.5mm高いことが好 しい。

 以上のように、弾性体であるシーリング 材35自体が膨張することによって、ハニカ 構造体1との隙間を埋め、ハニカム構造体1の 下面への目封止材料の漏出を防止することが できる。ハニカム構造体1の保持力を向上し 加圧中にハニカム構造体1が傾いたり動いた すること防止できる。これにより、均一な 圧が可能となり、目封止深さばらつきを低 することができる。さらに、弾性体リング ハニカム構造体1に追従するので、ハニカム 構造体1を任意の形状とすることができる。 性体リングを膨張させるための圧力は、1~5 圧が好ましく、圧力が小さいと密着性が悪 なり、目封止材料の漏出の原因になる。ま 、圧力が大きいと弾性体リングが過剰に広 り、ハニカム構造体1の端面8への目封止材料 の移動を阻害したり、ハニカム構造体1の損 が起こったりする。また、フィルムを折り げた場合においても、側面に貼り付いてい い箇所があることによって、剥がし作業を 易にできる。

 シーリング部材35は、図16に示す変形例1 ように断面が四角形であってもよい。また 17に示す変形例2ように、テーブル部11の内周 面に溝状の凹部40が形成され、その凹部40に ーリング部材35が嵌合して備えられていても よい。或いは、図18に示す変形例3のように、 テーブル部11の内周面に溝状の凹部40に、シ リング部材35と、その内周側にハニカム構造 体1を固定するためのストッパー部材41を備え 、シーリング部材35によってストッパー部材4 1を押圧して、ハニカム構造体1を固定するよ にしてもよい。さらに、図19A,19Bに示す変形 例4のように、テーブル部11を可動可能に構成 することにより、テーブル部11とともにシー ング部材35がハニカム構造体1の方へ移動し シーリング部材35がハニカム構造体1を挟ん 固定するように構成してもよい。この場合 シーリング部材35は、自身が膨張する必要 ないため、中空のチューブ状である必要は く、中実の弾性体であればよい。

(実施形態5)
 実施形態5では、2つの傾斜面の第1加圧面と 2加圧面とを有し、第1加圧面と第2加圧面と それぞれの下端が互いに接合されて接合部 形成され、接合部を先端部として第1加圧面 と第2加圧面とによって断面が凸状として形 されている加圧手段を用いる。加圧手段が ーブル部11上にて順方向に移動することによ り、第1加圧面によって目封止材料31を充填し 、逆方向に移動することにより、第2加圧面 よって目封止材料31を充填する。

 加圧手段として、具体的には、図26Aに示 V型目封止装置24vを用いる。図26Aに示すV型 封止装置24vは、マスクの表面に対して2度以 55度以下とした2つの加圧面24sを配置してV型 に形成されたスキージを有する。このV型目 止装置24vを用いることによって、往復動作 可能となり、目封止材料31をより厚くかつ精 密に充填することが可能になる。また、異な るペーストとされた目封止材料31の供給装置 配置することによって、連続した往復動作 中で異なる目封止材料31を多層に充填する とが可能となる。上記V型目封止装置24vを用 ることによって、最適な深さや材質を幅広 選択することが可能となる。

 次に、実施形態5の目封止工程を説明する 。図23の工程1に示すように、テーブル部11に して位置決めされたハニカム構造体1の端面 8に配置された孔が形成されたマスク(フィル 25)上に流動性を有する目封止材料31(スラリ またはペースト)を供給する。そして、工程 2及び工程3に示すように、V型目封止装置24vを 順方向に移動させつつ、V型目封止装置24vの 1加圧面にてマスク上に供給された目封止材 31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1 セル3内に目封止材料31を充填する。

 次に、図24の工程4に示すように、V型目封 止装置24vを上昇させ、工程5に示すように、 封止材料31よりもハニカム構造体1から離れ ところへ移動させる。そして、工程6に示す うに、V型目封止装置24vおよび平目封止装置 24wを下降させ、図25の工程7に示すように、V 目封止装置24vおよび平目封止装置24wを逆方 に移動させつつ、V型目封止装置24vの第2加圧 面および平目封止装置24wにて目封止材料31を 填する。次に、工程8に示すように、V型目 止装置24vおよび平目封止装置24wを上昇させ 工程9に示すように、目封止材料31よりもハ カム構造体1から離れたところへ移動させて 目封止を終了し、次のハニカム構造体1の目 封止工程に移る。

 実施形態5にて使用することができるV型 封止装置24vの変形例を図26B~図26Fに示す。図2 6Bに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合 する接合部をR形状のR接合部24rとすることも きる。また、図26Cに示すように、2つの加圧 面24sが互いに接合する接合部を平面形状の平 面接合部24hとすることもできる。図26Dに示す ように、2つの加圧面24sが互いに接合する接 部を円弧状とし端部側がマスクの表面に対 る傾きが緩やかになる形状とすることもで る。さらに図26Eに示すように、2つの加圧面2 4sとそれらを互いに接合する接合部が円弧状 湾曲した形状とすることもできる。図26Fに すように、弾性体の間に空隙24gを設けた構 とすることもできる。

(実施形態6)
 実施形態6では、2つの傾斜面の第1加圧面と 2加圧面とを有し、第1加圧面と第2加圧面と それぞれの下端が互いに接合されて接合部 形成され、接合部を先端部として第1加圧面 と第2加圧面とによって断面が凸状として形 されており、第1加圧面と第2加圧面に、マス ク上またはテーブル部上に流動性を有する目 封止材料を供給する目封止材料供給孔が形成 されている加圧手段を用いる。

 加圧手段として、具体的には、図29Aに示 ように、目封止材料供給孔24kが設けられたV 型目封止装置24vを用いる。図29Aに示すV型目 止装置24vは、マスクの表面に対して2度以上5 5度以下とした2つの加圧面24sを配置してV型に 形成されている。そして、加圧面24sに目封止 材料供給孔24kを設けられており、目封止材料 をマスク上に供給できるように構成されてい る。

 次に、実施形態6の目封止工程を説明する 。図27の工程1に示すように、テーブル部11に して位置決めされたハニカム構造体1の端面 8に配置された孔が形成されたマスク(フィル 25)上に流動性を有する目封止材料31(スラリ またはペースト)を目封止供給孔24kから供給 する。そして、工程2に示すように、V型目封 装置24vにてマスク上に供給された目封止材 31を加圧面24sにて加圧してハニカム構造体1 セル3内に目封止材料31を充填する。

 次に、工程3に示すように、V型目封止装 24vを上昇させ、目封止材料31よりもハニカム 構造体1から離れたところへ移動させて下降 せ、目封止材料供給孔24kから目封止材料31を マスク上に供給する。

 図28の工程4に示すように、V型目封止装置 24vにて目封止材料31を充填する。次に、工程5 に示すように、V型目封止装置24v、目封止材 31よりもハニカム構造体1から離れたところ 移動させて、目封止を終了し、次のハニカ 構造体1の目封止工程に移る。

 実施形態6にて使用することができるV型 封止装置24vの変形例を図29B~図29Fに示す。図2 9Bに示すように、2つの加圧面24sが互いに接合 する接合部をR形状のR接合部24rとすることも きる。また、図29Cに示すように、2つの加圧 面24sが互いに接合する接合部を平面形状の平 面接合部24hとすることもできる。図29Dに示す ように、2つの加圧面24sが互いに接合する接 部を円弧状とし端部側がマスクの表面に対 る傾きが緩やかになる形状とすることもで る。さらに図29Eに示すように、2つの加圧面2 4sとそれらを互いに接合する接合部が円弧状 湾曲した形状とすることもできる。図29Fに すように、4つの加圧面がW形状に連なった 成とすることもできる。

 以下、本発明を実施例に基づいてさらに 細に説明するが、本発明はこれらの実施例 限定されるものではない。

 コージェライト、ムライト、アルミナ、 化珪素及びこれらの組み合わせよりなる群 ら選ばれるセラミックを主原料とし、水と インダーを調合し、分散混合、混練した成 原料を土練機により円柱状に押出して、そ を押出し成形機により押出し成形して、セ の寸法が2mm×2mm、ピッチが5mmのハニカム構 体を得た。

 次に、得られたハニカム乾燥体の両端面 複数のセルを、前述の実施形態4(図15)の目 止工程によって、交互に目封止した。使用 た弾性体リングは、内径がφ188mm、外径がφ21 3mm、厚みが25mmであった。その際に、印圧、 封止装置速度、目封止装置角度を変化させ 目封止深さを調べた。

 目封止装置角度を変化させた場合の深さ 表1に示す。印圧0.4MPa、目封止装置速度50mm/s ecで行い、目封止装置には、図20に示すよう 3mm厚のウレタン、80μm厚のポリエチレンがあ るものを使用した。

 表1のばらつきは、50点の目封止深さを測 して算出した。目封止深さは、目封止方向 は反対側から目封止底面までの長さを測定 、全体寸法からその長さを引いた値を目封 深さとした。

 表1に示すように、目封止装置角度を変化 させることにより、目封止深さを変化させる ことができた。目封止装置角度1°の場合は目 封止に必要な吐出量を確保できない為に不可 であるが、2°~55°において、目封止を精度良 行うことができた。60°では目封止深さに大 きなばらつきがみられた。2°~9°の場合は、 さ1.8~4.3mm、ばらつき0.35~0.36となり、目封止 行うことができるものの、10°以上の角度で らつきが0.32以下と非常に精度がよくなる為 に、10°~55°が好ましかった。

 なお、印圧:0.1MPa~0.5MPa、目封止装置速度:1 0mm/sec~300mm/secでも同様に目封止を行ったが、 圧や目封止装置速度に比べると目封止装置 度の効果が最も大きく、印圧や目封止装置 度を変更しても目封止深さに大きな変化は かった。

 本発明に係るハニカム構造体の製造方法 び製造装置は、触媒装置用の担体又はDPF等 フィルタとして用いられる目封止部を有し ハニカム構造体を作製する手段として好適 利用される。また、多層プリント配線板等 ビア埋め等にも適用可能である。