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Title:
PROCESS FOR PRODUCING NATURAL GAS HYDRATE AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120769
Kind Code:
A1
Abstract:
A process for producing a crystal of natural gas hydrate excelling in dehydration easiness; and an apparatus therefor. A crystal of natural gas hydrate formed by a reactor maintained at given pressure and temperature is separated by means of a liquid cyclone into a crystal of crude grain and a crystal of fine grain, and the crystal of fine grain is retreated by the above reactor.

Inventors:
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
HORIGUCHI KIYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056246
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
HORIGUCHI KIYOSHI (JP)
International Classes:
C10L3/06; C07C5/00; C07C7/20; C07C9/04
Foreign References:
JP2003055677A2003-02-26
JP2000302702A2000-10-31
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (Noguchi & SaikaInternational Patent Office,37 Kowa Building, 4-5,Tsukiji 1-chome, Chuo-ku, Tokyo 45, JP)
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Claims:
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する第1の工程と、
 前記第1のスラリー(S1)を分離器に導入して粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とを生成する第2の工程と、
 前記第3のスラリー(S3)を前記反応器に導入する第3の工程とよりなることを特徴とするガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する第1の工程と、
 前記第1のスラリー(S1)を分離器に導入して粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とを生成する第2の工程と、
 前記第3のスラリー(S3)に含まれる微粒の結晶体のガスハイドレートの少なくとも一部を原料ガスと原料水とに分解して前記反応器に導入する第3の工程とよりなることを特徴とするガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持した第1の反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する第1の工程と、
 前記第1のスラリー(S1)を分離器に導入して粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とを生成する第2の工程と、
 前記第3のスラリー(S3)を原料ガスが導入される第2の反応器に導入して微粒の結晶体のガスハイドレートの粒径を増大させて粗粒の結晶体を含有する第4のスラリー(S4)を生成する第3の工程とよりなることを特徴とするガスハイドレートの製造方法。
 第3のスラリー(S3)を加熱または減圧して微粒の結晶体のガスハイドレートの少なくとも一部を原料ガスと原料水とに分解することを特徴とする請求項2に記載のガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持した本体内に原料ガスと原料水とを導入して結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する反応器と、
 前記第1のスラリー(S1)を導入して粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とに分離する分離器とよりなり、
 前記第3のスラリー(S3)と前記未反応水とを前記反応器に導入することを特徴とするガスハイドレートの製造装置。
 所定の圧力と温度を保持した本体内に原料ガスと原料水とを導入して結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する反応器と、
 前記第1のスラリー(S1)を導入して粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とを生成する分離器と、
 前記第3のスラリー(S3)に含くまれる微粒の結晶体のガスハイドレートの少なくとも一部を原料ガスと原料水とに分解する分解手段とよりなり、
 前記分解手段により生成した原料ガスと原料水と前記未反応水とを前記反応器に導入することを特徴とするガスハイドレートの製造装置。
 所定の圧力と温度を保持した本体内に原料ガスと原料水とを導入し結晶体のガスハイドレートを含有する第1のスラリー(S1)を生成する第1の反応器と、
 前記第1のスラリー(S1)を粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第2のスラリー(S2)と微粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第3のスラリー(S3)とに分離する分離器と、
 前記第3のスラリー(S3)を導入して微粒の結晶体のガスハイドレートを成長させて粗粒の結晶体のガスハイドレートを含有する第4のスラリー(S4)とする第2の反応器とよりなり、
 前記未反応水を前記第1の反応器に導入することを特徴とするガスハイドレートの製造装置。
 第3のスラリー(S3)に含まれる微粒の結晶体のガスハイドレートの少なくとも一部を原料ガスと原料水とに分解する分解手段が、加熱装置または減圧装置の何れか一方で構成されてなる請求項6記載のガスハイドレートの製造装置。
Description:
天然ガスハイドレートの製造方 及びその装置

 本発明は、天然ガスハイドレートの製造 法及びその装置、より詳しくは、メタン等 原料ガスを原料水と反応させて天然ガスハ ドレートを生成するガスハイドレートの製 方法及びその装置に関するものである。

 近年、クリーンなエネルギー源として、 然ガスなどのメタンを主成分とするガスが 目されている。そして、このような天然ガ の輸送や貯蔵のためにこれを液化した液化 然ガス(以下、LNG)とすることが行われてい 。しかしながら、このLNGによるガスの輸送 び貯蔵には、極低温状態を保つ必要がある め、生成装置はもちろんのこと輸送装置や 蔵装置が高価なものになっている。

 かかることから、天然ガスと水とを反応 せて天然ガスハイドレート(以下、単にガス ハイドレートという)を製造し、このガスハ ドレートを輸送又は貯蔵することが検討さ ている。このガスハイドレートは、その分 が抑制される温度(マイナス20~マイナス10℃) 保持するだけで、大気圧下で安定的に貯蔵 きる特徴を有しており、LNGのように極低温 保持する必要がなく、しかも、ガスタンク ような大型の貯蔵設備が不要であるなどの 存上の利点がある。

 そして、大別して二つのガスハイドレート 製造方法が提案されている。例えば、温度 1~10℃、圧力が3~10MPaの中から選択された所 の温度と圧力に保持された反応器内に原料 を導入しておき、その原料水中に原料ガス( 然ガス)を吹き込みながら攪拌する方法(気 攪拌方式:例えば、特許文献1)と、所定の温 と圧力に保持されている反応器内に原料ガ を導入しておき、この原料ガス中に原料水 噴霧する方法(水スプレー方式:例えば、特許 文献2)の二つである。

特開2000-302701号公報

特開2000-264852号公報

 ところで、前記した気液攪拌方式やスプ ー方式によりガスハイドレートを製造する 合、ほぼ期待されるガスハイドレートを生 することができるものの、この生成された スハイドレートは、針状の結晶と板状の結 よりなる結晶体であり、粗粒のものとと微 のものが混在する状態となっている。

 微粒なガスハイドレートは、単位重量当 りの比表面積が大きく分解し易いため、そ 長期に亘る貯蔵や輸送にとっては粒径を大 くすることが好ましい。加えて、ガスハイ レートは、未反応水中に結晶が存在する所 スラリーとして反応器から排出され、この ラリーを脱水塔に導入して未反応水と結晶 のガスハイドレートとを分離することが行 れているが、微粒な結晶体同士の間隙に未 応水が入り込んでおり、脱水効率の観点か も粒径を大きくすることが望まれている。

 本発明は前記したような従来の問題点を解 するためになされたものであって、本発明 係るガスハイドレートの製造方法は、
 1)所定の圧力と温度を保持した反応器内に 料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと 料水とを接触させて結晶体の天然ガスハイ レートを含有する第1のスラリーS1を生成す 第1の工程と、前記第1のスラリーS1を分離器 導入して粗粒の結晶体の天然ガスハイドレ トを含有する第2のスラリーS2と微粒の結晶 の天然ガスハイドレートを含有する第3のス ラリーS3とを生成する第2の工程と、前記第3 スラリーS3を前記反応器に導入する第3の工 とよりなることを特徴とする。
 2)所定の圧力と温度を保持した反応器内に 料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと 料水とを接触させて結晶体の天然ガスハイ レートを含有する第1のスラリーS1を生成す 第1の工程と、前記第1のスラリーS1を分離器 導入して粗粒の結晶体の天然ガスハイドレ トを含有する第2のスラリーS2と微粒の結晶 の天然ガスハイドレートを含有する第3のス ラリーS3とを生成する第2の工程と、前記第3 スラリーS3に含まれる微粒の結晶体の天然ガ スハイドレートの少なくとも一部を原料ガス と原料水とに分解して前記反応器に導入する 第3の工程とよりなることを特徴とする。
 3)所定の圧力と温度を保持した第1の反応器 に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガ と原料水とを接触させて結晶体の天然ガス イドレートを含有する第1のスラリーS1を生 する第1の工程と、前記第1のスラリーS1を分 離器に導入して粗粒の結晶体の天然ガスハイ ドレートを含有する第2のスラリーS2と微粒の 結晶体の天然ガスハイドレートを含有する第 3のスラリーS3とを生成する第2の工程と、前 第3のスラリーS3を原料ガスが導入される第2 反応器に導入して微粒の結晶体の天然ガス イドレートの粒径を増大させて粗粒の結晶 を含有する第4のスラリーS4を生成する第3の 工程とよりなることを特徴とする。
 4)第3のスラリーS3を加熱または減圧して微 の結晶体の天然ガスハイドレートの少なく も一部を原料ガスと原料水とに分解するこ を特徴とする。

 更に、本発明に係るガスハイドレートの製 装置は、
 5)所定の圧力と温度を保持した本体内に原 ガスと原料水とを導入して結晶体の天然ガ ハイドレートを含有する第1のスラリーS1を 成する反応器と、前記第1のスラリーS1を導 して粗粒の結晶体の天然ガスハイドレート 含有する第2のスラリーS2と微粒の結晶体の 然ガスハイドレートを含有する第3のスラリ S3とに分離する分離器とよりなり、前記第3 スラリーS3と前記未反応水とを前記反応器 導入することを特徴とする。
 6)所定の圧力と温度を保持した本体内に原 ガスと原料水とを導入して結晶体の天然ガ ハイドレートを含有する第1のスラリーS1を 成する反応器と、前記第1のスラリーS1を導 して粗粒の結晶体の天然ガスハイドレート 含有する第2のスラリーS2と微粒の結晶体の 然ガスハイドレートを含有する第3のスラリ S3とを生成する分離器と、前記第3のスラリ S3に含くまれる微粒の結晶体の天然ガスハ ドレートの少なくとも一部を原料ガスと原 水とに分解する分解手段とよりなり、前記 解手段により生成した原料ガスと原料水と 記未反応水とを前記反応器に導入するよう 構成したことを特徴とする。
 7)所定の圧力と温度を保持した本体内に原 ガスと原料水とを導入し結晶体の天然ガス イドレートを含有する第1のスラリーS1を生 する第1の反応器と、前記第1のスラリーS1を 粒の結晶体の天然ガスハイドレートを含有 る第2のスラリーS2と微粒の結晶体の天然ガ ハイドレートを含有する第3のスラリーS3と 分離する分離器と、前記第3のスラリーS3を 入して微粒の結晶体の天然ガスハイドレー を成長させて粗粒の結晶体の天然ガスハイ レートを含有する第4のスラリーS4とする第2 の反応器とよりなり、前記未反応水を前記第 1の反応器に導入するように構成したことを 徴とする。
 8)第3のスラリーS3に含まれる微粒の結晶体 天然ガスハイドレートの少なくとも一部を 料ガスと原料水とに分解する分解手段が、 熱装置または減圧装置の何れか一方で構成 れていることを特徴とする。

 本発明に係るガスハイドレートの製造方 及び装置によれば、微細な結晶体のガスハ ドレートを第1の工程に戻すと共に、粗粒の 結晶体のガスハイドレートを含有する第2の ラリーS2を次工程、例えば脱水工程や造粒工 程などに移送することができるようになる。 すなわち、微細な結晶体のガスハイドレート は生成工程である第1工程に還流されて粗粒 結晶体となり、この粗粒の結晶体のガスハ ドレートを含有する第2スラリーのみが常時 定的に次工程側に供給されることとなる。 って、ガスハイドレートの結晶体と未反応 とを分離しやすくなり、次工程における取 扱い性が向上すると共に、結晶体が大きく 長しているのでガスハイドレートの物理的 定性が向上する。よって、貯蔵・輸送に適 たガスハイドレートを提供することができ のである。

 また、反応器内で生成されるガスハイド ートは、針状結晶と板状結晶とからなる結 体であり、その内、針状結晶は壊れやすい とが知られている。そのため、板状結晶を きるだけ多く形成させることが良い。しか ながら第3のスラリーS3中に含まれる微粒の 晶体のガスハイドレートは、針状結晶が多 。このようなガスハイドレートは,反応器内 で再び針状のまま成長する。したがって、こ の第3のスラリーS3中に存在する微粒の結晶体 のガスハイドレード、具体的には、針状結晶 のガスハイドレートを原料ガスと原料水とに 分解してこれらを反応器内に導入することに より製造されるガスハイドレートの性状を向 上させることができるのである。

図1は本発明による第1の天然ガスハイ レートの製造方法を実施するための装置の 略図である。 図2は本発明による第2の天然ガスハイ レートの製造方法を実施するための装置の 略図である。 図3は本発明による第3の天然ガスハイ レートの製造方法を実施するための装置の 略図である。

符号の説明

  P1,P2,P3,P4,P5 ポンプ
  B1,B2 ブロワ
  h ガスハイドレート
  h1 粗粒の結晶体のガスハイドレート
  h2 微粒の結晶体のガスハイドレート
  S1 第1のスラリー
  S2 第2のスラリー
  S3 第3のスラリー
  S4 第4のスラリー
  1 ガスハイドレート製造装置
  2 反応器
  3 分離器
  4 脱水塔
  5 ガス噴出管
  6 駆動機
  7 攪拌翼
  9 ガス供給ライン
  10 水供給ライン
  11 ガス層
  12、25 ガスライン
  13 水層
  14、15、24、26 スラリーライン
  16、21 水戻しライン
  17 スラリー戻しライン
  18 加熱器
  19 気液分離器
  20 ガス戻しライン
  22 第1の反応器
  23 第2の反応器

 以下、図1~図3に基づき本発明によるガス イドレートの製造方法及びその装置の実施 様を説明する。

 図1は、本発明による第1のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 であって、このガスハイドレート製造装置1 、反応器2と分離器3と脱水塔4とで構成され いる。詳述すれば、反応器2の内側の下部に はガス噴出管5と駆動機6によって回転する攪 翼7とが設けられるとともにその底部には、 第1のスラリーS1のスラリーライン14が設けら ている。

 このように構成された反応器2内は、所定 の圧力と温度、例えば、圧力が3~10MPa、温度 1~10℃内で選定された圧力と温度、が保持さ ており、この反応器2内にガス供給ライン9 らメタン等の原料ガスG1と水供給ライン10か 原料水W1とが供給されるようになっている

 そして、原料ガスG1は、反応器2の上部の ス層11からガスライン12とブロワB1とを介し 反応器2の底部に配置されたガス噴出管5に 給され、このガス噴出管5から水層13中に供 される。そして、この原料ガスG1と原料水W1 は攪拌翼7により攪拌されながら反応して結 晶体のガスハイドレートhが生成する。この 晶体のガスハイドレートhは、その形状が針 結晶と板状結晶とが混在している。

 このようにして生成した結晶体のガスハ ドレートhは、原料水W1のうちの未反応水に 遊する第1のスラリーS1を形成し、この第1の スラリーS1がスラリーライン14とポンプP1を介 して分離器3に導入される。分離器3は、例え 液体サイクロンが用いられ、この分離器3に 導入された第1のスラリーS1は、粗粒の結晶体 のガスハイドレートh1を含有する第2のスラリ ーS2と、微粒の結晶体のガスハイドレートh2 含有する第3のスラリーS3とに分離される。

 そして、第2のスラリーS2はスラリーライ 15とポンプP2を介して脱水塔4に導入され、 こで粗粒の結晶体のガスハイドレートh1と未 反応水W2とに分離され、粉末状のガスハイド ートNとなり、この脱水塔4から後流側の成 装置(図示せず)等に供給される。未反応水W2 、水戻しライン16とポンプP3を介して反応器 2内に導入される。

 一方、分離器3で分離された第3のスラリ S3は、スラリー戻しライン17とポンプP4を介 て反応器2内に導入され、ここで微粒の結晶 のガスハイドレートh2は再度原料ガスG1と原 料水W1との反応によりその粒径は増大し、第1 のスラリーS1に混合されて分離器3に導入され るのである。

 すなわち、本発明により、分離器3により 微粒の結晶体のガスハイドレートを再処理し 、結晶体の粒径を増大させることができるの である。

 したがって、脱水塔4には粗粒の結晶体の ガスハイドレートh1を含有する第2のスラリー S2のみが供給されるためここでの脱水の効率 向上させることができるばかりでなく、こ 脱水塔4から取り出される結晶体のガスハイ ドレートNは、粗粒であるためその化学的安 性が向上する。

 図2は、本発明による第2のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 であって、この図2において図1と同一符号は 同一名称を示す。

 この図2において、18は、スラリー戻しラ ン17に設けられた加熱装置としての加熱器 、19は、気液分離器であって、加熱器18は、 3のスラリーS3中に浮遊する微粒の結晶体の スハイドレートh2の少なくとも一部を原料 スG2と原料水W3とに分解するための分解手段 して機能するものである。

 すなわち、この第3のスラリーS3中に浮遊 る微粒の結晶体のガスハイドレートh2は、 状結晶が壊れたものが多い。このような針 結晶は、反応器2内に導入するとこの針状結 として成長し粒径が増大する。しかしなが 、この粗粒の針状結晶のガスハイドレート 、表面積が大であるためより壊れやすくそ ため後流側の分離装置等において微粒の結 体となってガスハイドレートの性状を損な 恐れがある。

 そのため、このような第3のスラリーS3中 浮遊する微粒の結晶体のガスハイドレート 原料ガスG2と原料水W3とに分解し、この原料 ガスG2と原料水W3とを気液分離器19により分離 し、原料ガスG2は、ガス戻しライン20とガス イン12とを経て、また原料水W3は水戻しライ 21、16を経てそれぞれ反応器2内に導入する うになっている。

 この第3のスラリーS3中には針状結晶と板 結晶とが浮遊しているが、分解手段による 解速度は針状結晶の方が板状結晶よりも早 ので、ガスハイドレートの結晶として好ま くない針状結晶が先に分解され、そして、 状結晶の含有量が相対的に高まったスラリ が反応器2に導入される。従って、板状結晶 を種として増粒することとなり性状の良いガ スハイドレートを製造することができる。

 本実施例では、微粒の結晶体のガスハイ レートh2を分解するための分解手段として 加熱器18を用いたが、この分解手段としては 、たとえば、スラリー戻しライン17内の圧力 減圧する手段を用いても良い。

 図3は、本発明による第3のガスハイドレ トS3の製造方法を実施するための装置の概略 図であって、この図3において図1及び図2と同 一符号は同一名称を示す。この図3において ガスハイドレート製造装置1は、第1の反応器 22と分離器3と、第2の反応器23と脱水塔4とに り構成されている。

 第1の反応器22内では、前記実施例の反応 2と同様にして第1のスラリーS1が生成され、 この第1のスラリーS1は、分離器3において粗 の結晶体のガスハイドレートh1を含有する第 2のスラリーS2と微粒の結晶体のガスハイドレ ートh2を含有する第3のスラリーS3とに分離さ 、第2のスラリーS2は、スラリーライン15と ンプP2を介して脱水塔4に供給される。

 そして、第3のスラリーS3は、スラリーラ ン24とポンプP3を介して第2の反応器23に導入 される。この第2の反応器23には原料ガスG1が スライン25から供給されこの原料ガスG1と第 3のスラリーS3内に浮遊する微粒の結晶体のガ スハイドレートh2が接触して、その結晶体を 長させる。すなわち増粒して粗粒の結晶体 ガスハイドレートh3を含有する第4のスラリ S4を生成する。そして、この第4のスラリーS 4は、スラリーライン26とポンプP4を介して脱 塔4に導入され第2のスラリーS2とともにここ で脱水される。

 したがって、脱水塔4に導入されるスラリ ーは、粗粒の結晶体のガスハイドレートh1,h3 含有するスラリーS2,S4のみであるため脱水 を向上させることができるばかりでなく脱 塔4から取り出されるガスハイドレートの性 を向上させることができる。

 なお、第2の反応器23内には、攪拌翼7aを けてもよいが、好ましくは微粒の結晶体の スハイドレートが液面近傍に存在するよう 操作するのが良い。すなわち、微粒の結晶 のガスハイドレートが原料ガスG1と原料水W1 存在する部位に置くことによりその粒径を 期に増大させることができる。

 本実施例及び前記実施例1,2においては、 1のスラリーS1を気液攪拌方式で生成する場 について説明したが、もちろんこの第1のス ラリーS1は、スプレー方式で生成してもよい

 また、前記実施例1乃至3においては粗粒 結晶体のガスハイドレートを含むスラリーS2 を脱水処理しているが、これに限定されるも のではない。例えば、液体サイクロン3で分 された粗粒の結晶体のガスハイドレートS2を 、さらに別のガスハイドレート生成器に導入 し、大粒に成長させてもよい。これにより、 一層耐分解性が向上するので、製品たるガス ハイドレートペレット等の品質が向上する。