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Title:
PROCESS FOR PRODUCING NATURAL GAS HYDRATE AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/120770
Kind Code:
A1
Abstract:
A process for producing a natural gas hydrate of relatively coarse particles through reaction of a raw gas, such as methane, with a raw water; and an apparatus therefor. There is provided a method of efficiently growing the minute particle diameter of gas hydrate. The process comprises the first step of introducing a raw gas and a raw water in a reaction vessel maintaining given pressure and temperature and bringing them into contact with each other to thereby form a first slurry containing a powdery natural gas hydrate and the second step of forming a liquid surface allowing presence of the natural gas hydrate on the surface of the first slurry and bringing the liquid surface into contact with a raw gas to thereby form a second slurry having the particle diameter of natural gas hydrate increased.

Inventors:
NOBUNAGA TAKASHI (JP)
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056247
Publication Date:
October 09, 2008
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI SHIPBUILDING ENG (JP)
NOBUNAGA TAKASHI (JP)
TAKAHASHI MASAHIRO (JP)
International Classes:
C10L3/06; C07C5/00; C07C7/20; C07C9/04
Foreign References:
JP2003041270A2003-02-13
JP2003327980A2003-11-19
JP2006160835A2006-06-22
JP2001348583A2001-12-18
JP2003321687A2003-11-14
JP2004217487A2004-08-05
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (Noguchi & Saika International Patent Office37 Kowa Building,4-5, Tsukiji 1-chome,Chuo-k, Tokyo 45, JP)
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Claims:
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーを生成する第1の工程と、前記第1のスラリーの表面に前記天然ガスハイドレートが存在するような液面を形成するとともに、該液面を原料ガスに接触させて天然ガスハイドレートの粒径を増大させた第2のスラリーを生成する第2の工程とよりなることを特徴とする天然ガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持した第1の反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーを生成する第1の工程と、前記第1のスラリーを所定の圧力と温度を保持した第2の反応器内に導入し、該第1のスラリーの表面に前記天然ガスハイドレートが存在するような液面を形成するとともに、該液面を原料ガスに接触させて天然ガスハイドレートの粒径を増大させた第2のスラリーを生成する第2の工程と、該第2のスラリーを分離器に導入して天然ガスハイドレートと原料水とを分離する第3の工程とよりなることを特徴とする天然ガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入して粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーを生成すると共に、該第1のスラリーの液面上に原料ガス層を形成して前記第1のスラリーの液面近傍に天然ガスハイドレートの粒径を増大させた第2のスラリーを生成するように構成し、かつ前記液面近傍に掻出羽根を配置した反応器と、前記第2のスラリーを天然ガスハイドレートと原料水とを分離する分離器とよりなることを特徴とする天然ガスハイドレート製造装置。
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に上下方向に流通可能な開口を有する仕切板を設け、該仕切板の下部に攪拌機を配置するとともに原料ガスと原料水とを導入し、前記仕切板の上部に粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーの液面を位置させかつ該液面上に原料ガス層を形成して前記第1のスラリーの液面近傍に天然ガスハイドレートの粒径を増大させた第2のスラリーを生成するように構成した反応器と、前記第1のスラリーの液面近傍に接続されたスラリー排出装置と、前記第2のスラリーを天然ガスハイドレートと原料水とを分離する分離器とよりなることを特徴とする天然ガスハイドレート製造装置。
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーを生成する第1の反応器と、該第1の反応器で生成した前記第1のスラリーを所定の圧力と温度を保持しかつ前記第1のスラリーの表面に前記天然ガスハイドレートが存在するような液面を形成するとともに該液面を原料ガスに接触させて増大された粒径の天然ガスハイドレートを含有する第2のスラリーを生成する第2の反応器と、前記第2のスラリーを天然ガスと原料水とに分離する分離器とにより構成されたことを特徴とする天然ガスハイドレート製造装置。
 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原料水とを接触させて粉末状の天然ガスハイドレートを含有する第1のスラリーを生成する第1の工程と、前記反応器内に形成される水面より上方の壁面に前記第1のスラリーを供給し、該壁面に水膜を形成するとともに該水膜と原料ガスとを接触させ、天然ガスハイドレートの粒径を増大させた第2のスラリーを生成する第2の工程とからなることを特徴とする天然ガスハイドレートの製造方法。
 所定の圧力と温度を保持できる反応器と、その反応器内の下部に配置された攪拌翼と、原料ガスと原料水の供給部をそれぞれ設け、前記反応器内に原料ガスと原料水を供給して粉末状の天然ガスハイドレートを含有するスラリーを生成する装置において、前記スラリーの水面より上方に露出している前記反応器の内壁面に、前記スラリーを噴射して濡れ壁とする噴射ノズルを設け、前記噴射ノズルを介して前記水面下に生成されているスラリーにより、水膜を前記壁面に分布生成し、更に該水膜と前記水面より上部に存在する原料ガスとを接触させるように構成したことを特徴とする天然ガスハイドレート製造装置。
 前記反応器の内壁面に突出した襞状の壁を形成したことを特徴とする請求項7に記載の天然ガスハイドレート製造装置。
 前記攪拌翼に、前記反応器内で生成されたスラリーを掬い上げ、前記反応器の内壁面の原料ガスと接触する部分に前記スラリーを散布して濡れ壁を形成する装置を設けてなることを特徴とする請求項7に記載の天然ガスハイドレート製造装置。
Description:
天然ガスハイドレートの製造方 及びその装置

 本発明は、天然ガスハイドレートの製造 法及びその装置、より詳しくは、メタン等 原料ガスを原料水と反応させて比較的粗粒 天然ガスハイドレートを生成する天然ガス イドレートの製造方法及びその装置に関す ものである。

 近年、クリーンなエネルギー源として、 然ガスなどのメタンを主成分とするガスが 目されている。そして、このような天然ガ の輸送や貯蔵のためにこれを液化した液化 然ガス(LNG)とすることが行われている。し しながら、このLNGによるガスの輸送及び貯 には極低温状態が必要であるため、その生 装置はもちろんのこと輸送装置や貯蔵装置 高価なものになっている。その結果、大規 なガス田のみに限られ、比較的小規模なガ 田においては、経済的に実施できないもの あった。

 このような背景から、天然ガスと水とを 応させて天然ガスハイドレート(NGH:以下単 ガスハイドレートという)を製造し、このガ ハイドレートにより輸送又は貯蔵すること 検討されている。そして、大別して二つの スハイドレートの製造方法が提案されてい 。

 その第一は、気液攪拌方式であって、原 となる水中に原料ガスを吹き込みながら攪 する方法(例えば、特許文献1参照)であり、 の第二は、水スプレー方式であって、原料 ス中に原料水を噴霧する方法(例えば、特許 文献2参照)である。

 ところで、これらの方法によれば、ほぼ 待されるガスハイドレートを生成すること できるものの、この生成されたガスハイド ートは、粉末状でその粒径が小さく(例えば 30~50mμ程度)、また、気化し易いため、その取 り扱いが困難なものであった。特に、これら の方法によって生成されたガスハイドレート は、所謂「スラリー状」で未反応の水の中に 浮遊・混濁しているので捕捉し難く、このス ラリーを未反応水とガスハイドレートと分離 することが面倒なものであった。

 本出願人は、このガスハイドレートの粒径 増大させる方法として、気液攪拌方式を例 とり反応器内の温度を制御する方法(特許文 献3参照)と、反応器の後流側に流動層反応器 設け前記反応器で生成したガスハイドレー をこの流動層反応器へ導入し、この流動層 応器の温度を制御しながら原料ガスで流動 させる方法(特許文献4参照)を提案した。

特開2000-302701号公報

特開2000-264852号公報

特開2006-160821号公報

特開2006-160820号公報

 前記特許文献3に記載された発明は、反応 タンク内もしくは循環水ラインにCCDカメラを 設け、このCCDカメラで撮像された画像を粒径 計測器へ入力し、ハイドレート粒子の粒径を 求め、制御部へ入力して反応タンク内の生成 条件を制御する方法を提供するものである。 この方法によれば、ハイドレート粒子の粒径 に関連づけて反応タンク内の制御条件を制御 することができるが、積極的にガスハイドレ ート粒子の粒径を成長させる手段を提供する ものではない。

 前記特許文献4に記載された発明は、反応 タンクと分離器と、更に流動層反応器を一連 に設けたガスハイドレートの製造装置の前記 流動層反応器内の温度を制御してハイドレー トの粒径を請求する方法を提供するものであ る。しかし、前記第1のスラリーを生成する 応タンク内におけるガスハイドレートの粒 を増大する方法について提供するものでは い。

 また、本発明者の知見によれば、前記特 文献3及び4に記載されたガスハイドレート 粒径を増大するようにしたガスハイドレー の製造方法によれば、その増大するための 作に長時間を要するために、実用に供する とが難しいことがわかった。

 そこで本発明は、ガスハイドレートの微 な粒径を効率的に成長させる方法を提供す ことを目的とするものである。本発明は、 然ガスハイドレートの製造方法及びその装 、より詳しくは、メタン等の原料ガスを原 水と反応させて比較的粗粒の天然ガスハイ レートを生成するようにした天然ガスハイ レートの製造方法及びその装置に関するも である。

 そのため、本発明者は、効果的にこのガ ハイドレートの粒径を増大させるようにし ガスハイドレートの製造方法について鋭意 討した結果、下記発明をなすに至った。

(1)請求項1のガスハイドレートの製造方法は 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原 ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原 水とを接触させて粉末状の天然ガスハイド ートを含有する第1のスラリーを生成する第1 の工程と、前記第1のスラリーの表面に前記 然ガスハイドレートが存在するような液面 形成するとともに、該液面を原料ガスに接 させて天然ガスハイドレートの粒径を増大 せた第2のスラリーを生成する第2の工程とよ りなることを特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造方法による 、第1の工程で生成された粉末状の天然ガス ハイドレートが、原料水の表面に浮上して原 料ガスと接触することになり、その粒径は急 速に成長する。したがって、粗粒でかつ大量 の天然ガスハイドレートを短時間で生成する ことができるのである。

(2)請求項2のガスハイドレートの製造方法は 所定の圧力と温度を保持した第1の反応器内 原料ガスと原料水とを導入し、該原料ガス 原料水とを接触させて粉末状の天然ガスハ ドレートを含有する第1のスラリーを生成す る第1の工程と、前記第1のスラリーを所定の 力と温度を保持した第2の反応器内に導入し 、該第1のスラリーの表面に前記天然ガスハ ドレートが存在するような液面を形成する ともに、該液面を原料ガスに接触させて天 ガスハイドレートの粒径を増大させた第2の ラリーを生成する第2の工程と、該第2のス リーを分離器に導入して天然ガスハイドレ トと原料水とを分離する第3の工程とよりな ことを特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造方法によれ 、第1の反応器で粉末状のガスハイドレート を生成し、第2の反応器でガスハイドレート 粒径を増大させた第2のスラリーを生成する め、例えば、第2の反応器の反応温度を制御 してガスハイドレートの粒径を調節する場合 に好適である。

(3)請求項3のガスハイドレートの製造装置は 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原 ガスと原料水とを導入して粉末状の天然ガ ハイドレートを含有する第1のスラリーを生 すると共に、該第1のスラリーの液面上に原 料ガス層を形成して前記第1のスラリーの液 近傍に天然ガスハイドレートの粒径を増大 せた第2のスラリーを生成するように構成し かつ前記液面近傍に掻出羽根を配置した反 器と、前記第2のスラリーを天然ガスハイド レートと原料水とを分離する分離器とよりな ることを特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、前記第1のスラリーの液面近傍に生成した ガスハイドレートの粒径を増大させた第2の ラリーを掻出羽根で強制的に後流側の分離 に排出するため、第1のスラリーの液面に粉 状のガスハイドレートが層状になって堆積 ることもなく、そのため粉末状のガスハイ レートを原料水と原料ガスの存在下に置く とができる。そのためガスハイドレートの 径を早急に増大させることができる。

(4)請求項4のガスハイドレート製造装置は、 定の圧力と温度を保持した反応器内に上下 向に流通可能な開口を有する仕切板を設け 該仕切板の下部に攪拌機を配置するととも 原料ガスと原料水とを導入し、前記仕切板 上部に粉末状の天然ガスハイドレートを含 する第1のスラリーの液面を位置させかつ該 面上に原料ガス層を形成して前記第1のスラ リーの液面近傍に天然ガスハイドレートの粒 径を増大させた第2のスラリーを生成するよ に構成した反応器と、前記第1のスラリーの 面近傍に接続されたスラリー排出装置と、 記第2のスラリーを天然ガスハイドレートと 原料水とを分離する分離器とよりなることを 特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、1つの反応器の下部でガスハイドレートを 含有する第1のスラリーを生成し、この第1の ラリー中のガスハイドレートは、仕切板の 口からその上部の液面まで浮上しここで原 ガス及び原料水の存在下で反応するためそ ガスハイドレートの粒径は急速に増大する

(5)請求項5のガスハイドレート製造装置は、 定の圧力と温度を保持した反応器内に原料 スと原料水とを導入し、該原料ガスと原料 とを接触させて粉末状の天然ガスハイドレ トを含有する第1のスラリーを生成する第1の 反応器と、該第1の反応器で生成した前記第1 スラリーを所定の圧力と温度を保持しかつ 記第1のスラリーの表面に前記天然ガスハイ ドレートが存在するような液面を形成すると ともに該液面を原料ガスに接触させて増大さ れた粒径の天然ガスハイドレートを含有する 第2のスラリーを生成する第2の反応器と、前 第2のスラリーを天然ガスと原料水とに分離 する分離器とにより構成されたことを特徴と している。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、第1の反応器で粉末状のガスハイドレート を生成し、次いで第2の反応器でガスハイド ートの粒径を増大させた第2のスラリーを生 するため、例えば反応温度を制御して天然 スハイドレートの粒径を調節する場合に好 である。

(6)請求項6のガスハイドレートの製造方法は 所定の圧力と温度を保持した反応器内に原 ガスと原料水とを導入し、該原料ガスと原 水とを接触させて粉末状の天然ガスハイド ートを含有する第1のスラリーを生成する第1 の工程と、前記反応器内に形成される水面よ り上方の壁面に前記第1のスラリーを供給し 該壁面に水膜を形成するとともに該水膜と 料ガスとを接触させ、天然ガスハイドレー の粒径を増大させた第2のスラリーを生成す 第2の工程とからなることを特徴としている 。
 本発明のガスハイドレート製造方法による 、反応器の壁面に形成された第1のスラリー によって形成された水膜が、壁面に沿ってフ イルム状で流下するとき、その薄い水膜面中 に存在するガスハイドレートが、広い面積で 水膜中に分散しながら、原料ガスと原料水と 接触して反応しては急速にその粒径が増大す ることとなる。

(7)請求項7のガスハイドレート製造装置は、 定の圧力と温度を保持できる反応器と、そ 反応器内の下部に配置された攪拌翼と、原 ガスと原料水の供給部をそれぞれ設け、前 反応器内に原料ガスと原料水を供給して粉 状の天然ガスハイドレートを含有するスラ ーを生成する装置において、前記スラリー 水面より上方に露出している前記反応器の 壁面に、前記スラリーを噴射して濡れ壁と る噴射ノズルを設け、前記噴射ノズルを介 て前記水面下に生成されているスラリーに り、水膜を前記壁面に分布生成し、更に該 膜と前記水面より上部に存在する原料ガス を接触させるように構成したことを特徴と ている。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、反応器の壁面に形成された第1のスラリー による水膜が壁面に沿って流下するとき、そ の水膜面に存在するガスハイドレートが、原 料ガスと原料水との存在によって反応するた め、急速にその粒径が増大することとなる。

(8)請求項8のガスハイドレート製造装置は、 記反応器の内壁面に突出した襞状の壁を形 したことを特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、反応器内に内壁面が襞状に形成されてい ために、反応器内に広い面積でハイドレー のスラリーからなる水膜を形成できるので 効率よくガスハイドレートを製造すること できる。

(9)請求項9のガスハイドレート製造装置は、 記攪拌翼に、前記反応器内で生成されたス リーを掬い上げ、前記反応器の内壁面の原 ガスと接触する部分に前記スラリーを散布 て濡れ壁を形成する装置を設けてなること 特徴としている。
 本発明のガスハイドレート製造装置によれ 、攪拌機に第1のスラリーを汲み上げるポン プの機能を持たせているため、この攪拌機の 回転に伴って反応器内の内壁面に第1のスラ ーを供給することとなるため、特別の供給 置を設ける必要がなく、ガスハイドレート 製造装置が簡単かつ安価なものとなる。

 以上の説明から明らかなように、本発明 よるガスハイドレートの製造方法及びその 置によれば、気液攪拌方式や水スプレー方 で製造された粉末状のガスハイドレートを 原料水と原料ガスとの存在下で反応させる うにしたため、その粒径を急速に増大させ ことができる。そのため、実用に供し得る スハイドレートの製造方法とその装置とす ことができるという効果を奏するものであ 。

 また、気液攪拌方式(あるいは水スプレー 方式)で製造された粉末状のガスハイドレー を、第1段階の生成物とし、更に、スラリー 反応器の内壁面において、薄いフイルム状 水膜にした状態で原料ガスと反応させるよ にしたため、その粒径を急速に増大させる とができる。そのため、実用に供し得るガ ハイドレートの製造方法とその装置とする とができるという効果を奏するものである

図1は本発明による第1のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。 図2は本発明による第1のガスハイドレ トの製造方法を実施した場合のスラリー液 の作用説明図である。 図3は本発明による第1のガスハイドレ トの製造方法を実施した場合のスラリー液 の他の作用説明図である 図4は本発明による第1のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。 図5は本発明による第2のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。 図6は本発明による第3のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。 図7は本発明による第4のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。 図8は本発明による第4のガスハイドレ トの製造装置を実施した場合の水膜形成部 拡大図である。 図9は本発明による第5のガスハイドレ トの製造方法を実施するための装置の概略 である。

符号の説明

 1 ガスハイドレート製造装置
 2 反応器
 3 分離器
 4 ガス噴出管
 5、46 攪拌翼
 6 掻出羽根
 11 排出路
 12 ガス供給ライン
 13 水供給ライン
 14 ガス層
 15 ガスライン
 16 水層
 17 スラリー排出ライン
 18 ハイドレート取出ライン
 19 水戻しライン
 20 ハイドレート層
 21 仕切板
 22 集水板
 23 噴霧ノズル
 24 水噴射ノズル
 25 循環路
 28 濡れ壁
 28a 水膜
 40 第1の反応器
 41 第二の反応器
 43 脱水器

 以下、図1~図9を参照して本発明によるガ ハイドレートの製造方法とその装置の原理 その実施態様を説明する。

〔本発明の基本原理〕
 図1は、本発明の液面反応型のガスハイドレ ートの製造装置であって、このガスハイドレ ート製造装置1は、反応器2と重力式脱水塔の き分離器3とで構成されている。前記反応器 2の内側の下部にはガス噴出管4と攪拌翼5とが 設けられるとともに原料水中で生成した第1 スラリーS1の液面近傍に掻出羽根6が配置さ ている。

 そして、この攪拌翼5は第1の駆動機7によ 回転する内軸8の先端に、また掻出羽根6は 2の駆動機9により回転する外軸10の先端にそ ぞれ取り付けられ、また、この反応器2の外 側には、後述する第2のスラリーS2の排出路11 設けられている。この反応器2の内部は所定 の圧力と温度、例えば、圧力が30~100気圧、温 度が1~10℃の範囲内で選定された圧力と温度 つまり、液面に於いても反応が進むような 件に保持されるようになっている。

 このように構成された反応器2にはガス供 給ライン12からメタン等の原料ガスGと水供給 ライン13から原料水Wが供給される。そして、 原料ガスGは反応器2の上部のガス層14からガ ライン15を経て反応器2の底部に配置された ス噴出管4に供給され、このガス噴出管4から 水層16中に供給される。そして、この原料ガ Gと原料水Wとは攪拌翼5により攪拌されなが 反応して粉末状のガスハイドレートP1を含 する第1のスラリーS1が生成することになる

 図2に示すように、この粉末状のガスハイ ドレートP1は水層16中を上昇して液面WLに達し てここで原料ガスGと原料水Wの存在下で接触 て水和反応して粒径が次第に増大する。そ てこの粒径の増大したガスハイドレートP2 含有する第2のスラリーS2が生成される。そ 後、この第2のスラリーS2は、液面WL付近で回 転している掻出羽根6により排出路11に排出さ れ、この排出路11に接続されているスラリー 出ライン17を経て分離器3に供給され、ここ 重力脱水を受けてガスハイドレートP2と分 水W1とが分離され、ガスハイドレートP2はハ ドレート取出ライン18を経て、例えば、後 側に配置されたペレット製造装置(図示せず) に送られ、そして分離水W1は水戻しライン19 経て反応器2内に供給されるようになってい 。

 ここで重要なことは、第2のスラリーS2を 出羽根6により排出路11へ排出し、液面WLに 末状のガスハイドレートP1が常時存在するよ うにすることである。即ち、第1のスラリーS1 が生成されると粉末状のガスハイドレートP1 、図3に示すように液面WL近傍に上昇し、こ にハイドレート層20を形成しようとする。

 しかし、このハイドレート層20が形成さ ると粉末状のガスハイドレートP1は、原料ガ スGまたは原料水Wの何れか一方との接触が妨 られることとなり、その結果、ガスハイド ートP1の粒径を急速に増大させることが出 なくなるからである。

 図4は、本発明の実施の形態1に係る第2の スハイドレートP2の製造方法を実施するた の装置1Aを示しており、図1で説明した実施 態と異なる実施形態の概略図である。なお この図4において図1と同一符号は同一名称を 示している。

 この図4において、21は反応器2の本体内に 上下方向に流通可能な開口(図示せず)を有す 仕切板(目開き20mmの多孔板あるいは金網)で って、この仕切板21の上方に掻出羽根6を設 、下方に攪拌翼5を配置している。そして本 体内の上部に原料ガスGを、下部に原料水Wを 給すると共に、この仕切板21の上部に粉末 のガスハイドレートP1を含有する第1のスラ ーS1の液面WLを位置させ、かつ、この液面WL に原料ガス層14を形成し、そして、この液面 WL近傍に掻出羽根6を配置している。

 したがって、仕切板21の下方で生成した 1のスラリーS1中に存在する粉末状のガスハ ドレートP1は、この仕切板21の開口を通って 面WLに到達し、ここで原料ガスGと原料水Wと の存在下で水和反応によりその粒径を増大す ることになる。

 この第1の実施形態によれば、攪拌翼5の 動中にあっても多孔板からなる仕切板21の作 用によって、その液面WLは搖動が無く、安定 ているために粉末状のガスハイドレートP1 粒径をより早く増大させ、掻出羽根6で掻出 れて排出路11に順次排出することができる

 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る 2のガスハイドレートP2の製造方法を実施す ための装置1Bを示しており、図1及び図4で説 した実施形態とは一部が異なる実施形態の 略図である。

 すなわち、図1及び図4においては第1のス リーS1を、本体に供給された原料水W中に原 ガスGを注入して泡状で浮上させる気液攪拌 方式で生成する場合を示したが、この図5に いては、原料ガスG中にスプレー方式により 料水Wを噴霧して第1のスラリーS1を生成する 場合を示している。なお、この図5において 図1及び図4と同一符号は同一名称を示してい る。

 図5において、22は開口(目開き5mm)を有し かつ第1のスラリーS1の液面WL上に配置された 集水板であり、また、23は噴霧ノズルをそれ れ示している。

 このように構成されたガスハイドレート 製造装置1Bにおいて、反応器2内の上部には 原料ガスGを溜めた原料ガス層14が形成され おり、この原料ガス層14中に噴霧ノズル23か ら原料水Wが噴霧される。そして、この原料 Wが霧滴状態で下降する間に原料ガスGと反応 して微粉末状のガスハイドレートP1が生成さ る。

 そして、この微粉末状のガスハイドレー P1を含む霧滴は、集水板22で集められ、その 小開口から流下して第1のスラリーS1が形成さ れる。その後、第1のスラリーS1中に存在する 粉末状のガスハイドレートP1は液面WLに上昇 、前記集水板22の下部に存在する原料ガスG 原料水Wの存在下で接触して水和反応し、そ 粒径を増大させてこの粒径の増大したガス イドレートP2を含有する第2のスラリーS2が 成される。そして、この第2のスラリーS2は 掻出羽根6により排出路11に排出され、スラ ー排出ライン17を経由して分離器3に供給さ て未反応の分離水W1と、粒径の増大した天然 ガスハイドレートP2とに分離される。そして 離器3で脱水されたガスハイドレートP2はハ ドレート取出ライン18を経由して次の工程 移送される。

 図6は、本発明による本発明による第3の スハイドレートの製造方法を実施するため 装置の概略図である。この図6において、40 第1の反応器、41は第2の反応器であり、そし 43は脱水器(分離器)である。

 第1の反応器40は駆動機44で軸45の下端に固 定した攪拌翼46を駆動し、反応器40の下半分 原料水Wを水供給管47を通じて供給する。そ てガス供給管48を通じて原料となる原料ガス Gを供給して水層49の上方にガス層57を形成し いる。

 そして水面WLにおいて原料水Wと原料ガスG とを接触させて水和反応させてガスハイドレ ートP1を原料水Wに分散させた第1のスラリーS1 を生成する。この反応器40内に形成される前 水面WLの位置の周囲に胴巻型の排出路51を形 成しており、この排出路51に向けて反応器40 本体に開口されたスリットないし小孔を通 て前記スラリーS1を分離しながら前記排出路 51に排出し、スラリー供給ライン53とポンプ54 を経由して第2の反応器41の底部より供給する ようになっている。

 また、第1の反応器40の頂部に一端が接続 れ、コンプレッサ55を経由してガス循環ラ ン56を経由してガス層57中の原料ガスGをガス 噴出ノズル58より原料水W中に微細な泡状で噴 出して混合状態し、原料水Wと原料ガスGとを 和反応させてガスハイドレートP1を含む第1 スラリーS1を生成する。そしてこの反応器40 内で生成されたスラリーS1はスラリー供給ラ ン53とポンプ54を通じて第2の反応器41の底部 より供給し、ここで第2の反応を行うように っている。

 第2の反応器41には駆動機62によって掻出 根63を回転させながら水面近傍に浮上してい る第1のスラリーS1を攪拌してこの部位におい て、第1の反応器40のガス循環ライン56より供 される原料ガスGと水和反応させてガスハイ ドレートP2を含む第2のスラリーS2を生成する

 この第2のスラリーS2は、液面近傍の本体 周囲に設けた排出路64に排出され、スラリ ライン65とポンプ66を経由して脱水器43の底 より供給され、重力脱水を受けて脱水され ガスハイドレートP2としてハイドレート取出 ライン67より次の工程に移送される。また、 記脱水器43で脱水された原料水Wは還流ライ 68とポンプ69を経由して第1の反応器40に原料 水Wとして供給されるようになっている。

 なお、第1の反応器40と第2の反応器41の「 力と温度」の条件は、圧力が30~100気圧、温 が1~10℃の範囲内で選定された所定の圧力と 温度、つまり液面WLにおいて水和反応が進む うな条件で保持されるようになっている。 り返すと、前記のように構成された一連の スハイドレートの製造装置において、原料 スGは、第1の反応器40のガス層57からガス循 ライン56を経てガス噴出ノズル58に供給され 、このガス噴出ノズル58から水層49中に供給 れる。そして、この原料ガスGと原料水Wとは 攪拌翼46により攪拌されて粉末状のガスハイ レートP1を含有する第一のスラリーS1を生成 する。

 そして、ここで生成した第1のスラリーS1 、スラリー供給ライン53により第2の反応器4 1に供給され、この第2の反応器41内の液面上 上昇してきた粉末状のガスハイドレートP1は 、上部に存在して原料ガスGと原料水Wとに接 し水和反応することによって粒径が増大(30~ 50μmから、80~300μmに増大)したガスハイドレー トP2を含む第2のスラリーS2が生成される。

 前記説明においては、第1の反応器41を気 攪拌方式としたが、この第1の反応器40は必 に応じてガス中に水を噴霧するスプレー方 にしても良い。

 前記図6のように反応器40などを構成する とによって操作が単純化されて第1のスラリ ーS1と、第2のスラリーS2の品質を正確にコン ロールすることができる。

 図7は、本発明の第4のガスハイドレート 製造方法を実施するための装置1Cの概略図を 示しており、高圧容器として製作されている 反応器2の底部に、ガス噴出管4と攪拌翼5が設 けられ、更に原料水の水面WL近傍には生成さ たガスハイドレートP2を含むスラリーS2を排 出するための掻出羽根6が設けられている。

 そして前記攪拌翼5は、第1の駆動機7で駆 される内軸8で、また、掻出羽根6は前記内 8を内蔵し、第2の駆動機9で駆動される中空 外軸10でそれぞれ駆動されるように構成され ている。

 そして前記外軸10には前記反応器2の内部 上方の内壁面2aに向けてスラリーS1を噴射す る水噴射ノズル24(中央部に第1のスラリーS1を 受入れるヘッダーと、このヘッダーから分岐 した枝管と、この枝管の先端に接続され、壁 面に沿って円弧状に形成されたノズル体で構 成されている。)が設けられている。

 そして反応器2の下部と前記水噴射ノズル 24との間を結ぶ循環路25とポンプ26とによって 、反応器2の下部において原料水Wと原料ガスG とが反応して生成された第1のスラリーS1を、 前記内壁面2aに噴射して「濡れ壁28」を形成 、この濡れ壁28をガス層14の原料ガスGと接触 ・反応させてハイドレート率を高めるように 構成している。

 また、反応器2の上部に溜まっている原料 ガスGは、ガスライン15とブロワ29を介して前 ガス噴出管4に設けられた小穴を通じて水層 16中に供給されるようになっている。

 前記のように構成することによって、こ 反応器2中で生成されつつある第1のガスハ ドレートスラリーS1は循環路25によって取出 て液面WLより上部に存在する原料ガスGと接 する内壁面2aに噴射し、反応器2内で生成さ た第1のガスハイドレートP1を含んだ水膜28a 形成して原料ガスGと反応させ、ハイドレー ト含有率を高めた第2のガスハイドレートス リーS2を生成するように構成されている。

 また、前記反応器2の本体の周壁面の中間 部に開口された排出口11aを囲んで胴巻状に形 成された排出路11を通じて、ハイドレートの 有率を高めた第2のガスハイドレートP2は反 器2の外部に排出され、スラリー排出ライン 17とスラリーポンプ30からなる管路を通じて 離器3へ加圧状態で送り込まれ、ここで重力 に脱水され、排出部31に排出された分離水W1 は水戻しライン19を経由して前記反応器2の水 層16中に還流供給される。

 なお、前記濡れ壁28と原料ガスGと水和反 して生成されたガスハイドレートP2は、前 排出路11とは別に、この排出路11より上方に けた排出口(受入板を突出した)を通じて集 て反応器2の外部に取出す形式の装置を採用 ても良く、本発明の技術的な思想を逸脱し い範囲でいろいろと変化することができる

 前記反応器2の内部は、例えば、圧力が30~ 100気圧、温度が1~10℃の範囲内で選定された 定の圧力と温度、つまり、液面においても 和反応が進むような条件に保持されるよう なっている。

 このように構成された反応器2にはガス供 給ライン12からメタン等の原料ガスGと、水供 給ライン13から原料水Wがそれぞれ供給され、 そして、原料ガスGは反応器2の上部のガス層1 4からガスライン15を経て反応器2の底部に配 されたガス噴出管4に供給され水層16中に気 として供給される。そして、この原料ガスG 原料水Wとは攪拌翼5により反応条件に応じ 攪拌されながら水和反応して粉末状のガス イドレートP1を生成し、これを含有する第1 スラリーS1が生成されることになる。

 この粉末状のガスハイドレートP1は、水 16中を上昇して液面WLに達してここで原料ガ Gと原料水Wの存在下で接触して水和反応し 粒径が次第に増大し、前記攪拌翼5の作用に り前記水面WL付近に上昇して反応する。

 この実施例においては、ガス層14の部分 は反応器2の下部に貯められている水層16の を循環路25を経由して外部に取出し、掻出羽 根6と共に回転する水噴射ノズル24よりガス層 14に露出している内壁面2aに噴射して濡れ壁28 を形成し、この部分で原料ガスGと水和反応 せてガスハイドレート含有率を高めた第2の ラリーS2を生成して排出路11を通じて排出さ れる。

 そしてスラリー排出ライン17を通じてポ プ30で加圧されて分離器3の下部に供給され ここで重力脱水されて脱水ガスハイドレー となり、スクリューコンベアなどのハイド ート取出ライン18を経由し、次の流動層反応 器などのハイドレート率を高める装置に供給 されて反応や加工が行われる。

 図8は、前記図7の実施の形態において本 の内壁面2aに形成される水膜28aを更に拡大す るための実施の形態を示す装置を示している 。

 この例においては、反応器2Xの本体の内 に別の円筒形の内筒2Yを僅かな平行する間隙 80をおいて配置し、前記本体と、この内筒2Y の間に供給路81を形成し、反応器2Xの底部の 層16(図7)で生成されている第1のスラリーS1 、前記供給路81に薄板状で供給し、この内筒 2Yの上縁82よりオーバーフローさせ、内筒2Yの 内壁面83を流下させて水膜28aを形成し、この 分に存在する原料ガスGと接触させて水和反 応させ、ガスハイドレートを増加させた第2 スラリーS2を生成する。

 更に、前記内筒2Yの上縁82に所定の間隔を おいて内径方向に突出する案内溝84を設け、 の案内溝84に上端を接続した縦板85(短冊)で 大壁面を形成している。そして前記案内溝8 4から第1のスラリーS1を縦板85の両表面に供給 して水膜28a(濡れ壁28)を形成する。この水膜28 aの部分には原料ガスGが充満しているので、 の水膜28aの表面が水和反応して第1のスラリ ーS1を成長させ、粒径を大きくして第2のスラ リーS2を生成することになる。

 なお、前記図8の構造は本体2Xと内筒2Yと 二重管構造であり、やや複雑であるので、 筒2Yの上部構造のみを採用して水膜28aを形成 する面積を拡大しても良い。何れにしても内 筒2Yの上縁82より均一な厚みで第1のスラリーS 1が沸出するような構造とするのが好ましい

 図9は、本発明の第6の実施の形態に係る 2のガスハイドレートP2の製造方法を実施す ための装置1Eを示す概略図である。

 この図9において反応器2の中央の下部に 拌翼70が縦軸71と駆動機72で回転するように けている。この攪拌翼70は、パイプ73を下部 横方向に張出してラッパ状の供給口74を開 し、前記縦軸71にパイプ部分75を平行して上 に伸ばし、更に、このパイプ部分75を内壁 2aに向けて斜め上方に広げ、その先端に斜め 方向にノズル76を設けている。

 そして反応器2の本体の下部に溜まってい るガスハイドレートP1を含む第1のスラリーS1 、本体の底部で回転するラッパ状の供給口7 4より掬い、パイプ部分75内を上昇させてノズ ル76より内壁面2aに噴射し、その表面に水膜28 a(濡れ壁28)を形成するように構成している。 た、パイプ73の適宜の位置に複数の攪拌翼70 を設けて水層16の攪拌効果を更に高めるよう 構成することができる。

 前記反応器2の上部にはガス供給ライン12 、また、下部には水供給ライン13がそれぞ 接続されており、更に、下部に設けたガス 出管4と反応器2の上部のガス層14との間はブ ワ29を含むガスライン15が設けてあり、ガス 層14の原料ガスGを水層16中に微細な気泡とし 噴出し、ここで水和反応させるように構成 れている。

 前記反応器2の内壁面2aであって、水層16 り上方の位置に、前記水膜28aと原料ガスGと 反応して形成されたハイドレートP2を含ん スラリーS2を受けるための受け板77と排出ス ット78が形成され、反応器2の外壁に形成さ ている排出路11に排出され、スラリーポン 30を含むスラリー排出ライン17を経由して重 式脱水機である分離器3に供給され、ここで 所定の脱水がされて乾燥ハイドレートP3とな 、スクリューコンベアなどのハイドレート 出ライン18を経由して次の工程に搬送させ よう構成されている。なお、前記水膜28aが 成される部分にスラリーが付着して厚い層 形成することもあるので、これを防止する めに外壁面に振動装置79を設けて前記層を剥 離して脱落させるように構成してもよい。