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Patent Searching and Data


Title:
RAW TIRE MANUFACTURING METHOD AND APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/031374
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to provide a raw tire manufacturing apparatus, which suppresses the poor shaping and frothing of a tire and improves the balance and uniformity of the tire while saving the space and simplifying the facilities. The apparatus comprises an extruder (102) for feeding a second shaping drum (33) with a rubber ribbon (115) just extruded, so that a portion (or a cap layer) of a tread is constituted by spirally winding the rubber ribbon (115) many times on the second shaping drum (33). Therefore, the rubber ribbon (115) is hot and soft when it is wound on the second shaping drum (33). As a result, the rubber ribbon (115) is easily deformed to follow the second shaping drum (33). Unlike the prior art, moreover, no joint portion between the starting and trailing ends exists so that the tread has a uniform thickness in the circumferential direction.

Inventors:
OGAWA YUICHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063594
Publication Date:
March 12, 2009
Filing Date:
July 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORP (JP)
OGAWA YUICHIRO (JP)
International Classes:
B29D30/60; B29D30/20
Foreign References:
JPH01285337A1989-11-16
JP2003326614A2003-11-19
JP2006007708A2006-01-12
JP2007152723A2007-06-21
JPH01285337A1989-11-16
Other References:
See also references of EP 2191958A4
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMURA, Kenji et al. (3-2-1 Kasumigasek, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 少なくともカーカスを巻付けることで、第1成形ドラムの周囲に円筒状のプライバンドを成形するとともに、第2成形ドラムの周囲に円筒状のベルト・トレッドバンドを成形する工程と、第1搬送手段により、成形されたプライバンドを第1成形ドラムから第3成形ドラムに搬送する工程と、第3成形ドラムで、プライバンドを、中心軸線を含む断面内で半円状に膨出変形させるとともに、第2搬送手段により、第2成形ドラムから、成形されたベルト・トレッドバンドを第3成形ドラムに搬送して、断面半円状に膨出変形したプライバンドの半径方向外側に貼付けて生タイヤを製造する工程とを備えた生タイヤの製造方法において、押出し機から押出されたゴムリボンを第2成形ドラムに供給して、該第2成形ドラムに多数回螺旋状に巻付けることで、前記トレッドの少なくとも一部を構成するようにしたことを特徴とする生タイヤの製造方法。
 第1、第3成形ドラムを同一軸線上に互いに対向させて配置するとともに、これら第1、第3成形ドラム間に第2成形ドラムを配置する一方、移動手段により第2成形ドラムを前記軸線上の受渡し位置と、軸線から一方側に離れた巻付け位置との間で移動させ、巻付け位置に位置している第2成形ドラムに対しゴムリボンを供給してトレッドの少なくとも一部を構成するとともに、受渡し位置に位置している第2成形ドラムから、成形されたベルト・トレッドバンドを第2搬送手段により取り出すようにした請求項1記載の生タイヤの製造方法。
 少なくともカーカスが巻付けられることで、周囲に円筒状のプライバンドを成形する第1成形ドラムと、円筒状のベルト・トレッドバンドを成形する第2成形ドラムと、前記プライバンドが供給されたとき、該プライバンドを、中心軸線を含む断面内で半円状に膨出変形させる第3成形ドラムと、第1成形ドラムからプライバンドを第3成形ドラムに搬送する第1搬送手段と、第2成形ドラムから、ベルト・トレッドバンドを第3成形ドラムに搬送し、該ベルト・トレッドバンドを、断面半円状に膨出変形したプライバンドの半径方向外側に貼付けることで、生タイヤを製造する第2搬送手段とを備えた生タイヤの製造装置において、前記第2成形ドラムに押出しゴムリボンを供給する押出し機を設け、該ゴムリボンを第2成形ドラムに多数回螺旋状に巻付けることで前記トレッドの少なくとも一部を構成するようにしたことを特徴とする生タイヤの製造装置。
 前記第1、第3成形ドラムを同一軸線上に互いに対向させて配置するとともに、これら第1、第3成形ドラム間に第2成形ドラムを配置する一方、該第2成形ドラムを前記軸線上の受渡し位置と、軸線から一方側に離れた巻付け位置との間で移動させる移動手段を設け、前記巻付け位置に位置している第2成形ドラムに対しゴムリボンを供給してトレッドの少なくとも一部を構成するとともに、受渡し位置に位置している第2成形ドラムから、成形されたベルト・トレッドバンドを第2搬送手段により取り出すようにした請求項3記載の生タイヤの製造装置。
 前記巻付け位置における第2成形ドラムと同軸で該第2成形ドラムに対向する第4成形ドラムを設けるとともに、該第4成形ドラムに前記ゴムリボンとゴム種が異なる押出しゴムリボンを供給してベルトの外側にトレッドの一部を成形する別の押出し機を設ける一方、前記第4成形ドラムからベルトおよび成形されたトレッドの一部を第2成形ドラムに搬送する第3搬送手段を設けた請求項4記載の生タイヤの製造装置。
 前記第4成形ドラムを、前記別の押出し機からのゴムリボンを巻付ける巻付け位置と、別の押出し機と反対側のベルト巻付け位置との間で移動させる別の移動手段を設け、ベルト巻付け位置に位置している第4成形ドラムに対しベルト供給手段からベルトを供給して巻付けるようにした請求項5記載の生タイヤの製造装置。
 前記別の押出し機から押出されたゴムリボンによりトレッドのベース層を、押出し機から押出されたゴムリボンによりトレッドのキャップ層をそれぞれ構成するようにした請求項6記載の生タイヤの製造装置。
 前記押出し機および別の押出し機を、ギアポンプ式押出し機から構成した請求項5~7のいずれかに記載の生タイヤの製造装置。
 前記巻付け位置における第2成形ドラムと同軸で該第2成形ドラムに対向する対向位置と、該対向位置より他方側の離隔位置との間で移動可能な第4成形ドラムを設け、かつ、対向位置または離隔位置のいずれかに位置する第4成形ドラムにベルトを供給して巻付けるベルト供給手段を設けるとともに、対向位置または離隔位置のいずれかに位置する第4成形ドラムに前記ゴムリボンとゴム種が異なる幅広のゴムシートを供給して1周だけ巻付け前記ベルトの外側にトレッドの一部を成形するシート供給手段を設け、さらに、対向位置の第4成形ドラムからベルトおよび成形されたトレッドの一部を第2成形ドラムに搬送する第3搬送手段を設けた請求項4記載の生タイヤの製造装置。
 前記シート供給手段から供給されたゴムシートによりトレッドのベース層を、押出し機から押出されたゴムリボンによりトレッドのキャップ層をそれぞれ構成するようにした請求項9記載の生タイヤの製造装置。
Description:
生タイヤの製造方法および装置

 この発明は、プライバンドおよびベルト トレッドバンドから生タイヤを製造する生 イヤの製造方法および装置に関するもので る。

 従来の生タイヤの製造方法および装置とし は、例えば以下の特許文献1に記載されてい るようなものが知られている。

特開平1-285337号公報

 これは、少なくともカーカスが巻付けら ることで、周囲に円筒状のプライバンドを 形する第1成形ドラムと、ベルトの外側にト レッドが巻付けられることで、周囲に円筒状 のベルト・トレッドバンドを成形する第2成 ドラムと、前記プライバンドが供給された き、該プライバンドを、中心軸線を含む断 内でほぼ半円状に膨出変形させることがで る第3成形ドラムと、第1成形ドラムからプラ イバンドを第3成形ドラムに搬送する第1搬送 段と、第2成形ドラムからベルト・トレッド バンドを第3成形ドラムに搬送し、該ベルト トレッドバンドを断面半円状に膨出変形し プライバンドの半径方向外側に貼付けるこ で、生タイヤを製造する第2搬送手段とを備 たものである。

 そして、前述したトレッドは、例えば、 出し機から所定断面形状の帯状ゴムを押出 た後、該帯状ゴムをカッターにより第2成形 ドラムの外周長とほぼ等長に切断してトレッ ドを次々と切り出すとともに、これらトレッ ドを保管台車に一時保管する一方、必要に応 じて保管台車から取出した前記トレッドを第 2成形ドラムに供給してベルトの外側に巻付 、その始終端同士を接合することで円筒状 成形している。

 ところで、このような従来の生タイヤの 造方法および装置では、押出し後、一時保 することで温度が低下し、剛性が高くなっ トレッドを第2成形ドラムに供給して巻付け るようにしているため、トレッドの第2成形 ラムへの追従変形が充分でなく、この結果 成形されたトレッドに形状不良が発生した 、ベルトとの間にエア入りが生じることが るという課題があった。

 また、前述のように温度が低下すること トレッドに部分的な収縮、変形が発生し、 の結果、トレッドの始終端同士が接合され 接合部に肉厚のばらつきが生じてタイヤの ランスが悪化したり、ユニフォミティが低 することがあるという課題もあった。さら 、前述のようにトレッドを一時保管するに 、保管スペース、保管設備が必要となり、 た、トレッドの中間在庫が増加するという 題もあった。

 この発明は、省スペースおよび設備の簡 化を図りながら、形状不良、エア入りを抑 するとともに、タイヤのバランス、ユニフ ミティを向上させることができる生タイヤ 製造方法および装置を提供することを目的 する。

 このような目的は、第1に、少なくともカ ーカスを巻付けることで、第1成形ドラムの 囲に円筒状のプライバンドを成形するとと に、第2成形ドラムの周囲に円筒状のベルト トレッドバンドを成形する工程と、第1搬送 手段により、成形されたプライバンドを第1 形ドラムから第3成形ドラムに搬送する工程 、第3成形ドラムで、プライバンドを、中心 軸線を含む断面内でほぼ半円状に膨出変形さ せるとともに、第2搬送手段により、第2成形 ラムから成形されたベルト・トレッドバン を第3成形ドラムに搬送して、断面半円状に 膨出変形したプライバンドの半径方向外側に 貼付けて、生タイヤを製造する工程とを備え た生タイヤの製造方法において、押出し機か ら押出されたゴムリボンを、直接的に、また は、ベルトコンベア等を介して、もしくは、 それを非伸長性のライナーで受け取った後、 フェスツーンを経て間接的に第2成形ドラム 供給して、該第2成形ドラムに多数回螺旋状 巻付けることで、前記トレッドの少なくと 一部を構成するようにした生タイヤの製造 法により、達成することができる。

 そして第2に、少なくともカーカスが巻付 けられることで、周囲に円筒状のプライバン ドを成形する第1成形ドラムと、円筒状のベ ト・トレッドバンドを成形する第2成形ドラ と、前記プライバンドが供給されたとき、 プライバンドを、中心軸線を含む断面内で 円状に膨出変形させる第3成形ドラムと、第 1成形ドラムからプライバンドを第3成形ドラ に搬送する第1搬送手段と、第2成形ドラム らベルト・トレッドバンドを第3成形ドラム 搬送し、該ベルト・トレッドバンドを、断 半円状に膨出変形したプライバンドの半径 向外側に貼付けることで、生タイヤを製造 る第2搬送手段とを備えた生タイヤの製造装 置において、前記第2成形ドラムに、押出し ムリボンを、直接的に、または、ベルトコ ベア等を介して、もしくは、それを非伸長 のライナーで受け取った後、フェスツーン 経て間接的に供給する押出し機を設け、該 ムリボンを第2成形ドラムに多数回螺旋状に 付けることで前記トレッドの少なくとも一 を構成するようにした生タイヤの製造装置 より、達成することができる。

 この発明においては、第2成形ドラムに押 出しゴムリボンを、それが常温まで完全に冷 却されるに先だって、直接的もしくは間接的 に供給する押出し機を設け、該ゴムリボンを 第2成形ドラムに多数回螺旋状に巻付けるこ でトレッドの少なくとも一部を構成するよ にしたので、第2成形ドラムに巻付けられる のゴムリボンは温度が高く柔軟であり、こ 結果、ゴムリボンは容易に第2成形ドラムに 追従変形し、トレッドの形状不良やベルトと の間におけるエア入りを効果的に抑制するこ とができる。

 しかも、前述のようにゴムリボンを多数回 旋状に巻付けることでトレッドの少なくと 一部を構成するようにしたので、従来技術 ような始終端同士の接合部は存在せず、こ 結果、トレッドの肉厚は周方向に均一とな て、タイヤのバランス、ユニフォミティが 上する。
 さらに、押出しゴムリボンを、直接的に、 たは、ベルトコンベア等を介して、もしく 、それを非伸長性のライナーで受け取った 、フェスツーンを経て、それの完全冷却前 巻付けるようにしているので、一時保管用 スペース、設備が不要となり、トレッドの 間在庫も皆無とすることができる。

 また、請求項2、4に記載のように構成すれ 、第2成形ドラムが受渡し位置に位置してい ときに、該第2成形ドラムと第3成形ドラム の間の間隔が狭くても、即ち、装置全体を 型化することでこれらの間隔が狭くなった 合でも、第2成形ドラムが巻付け位置に移動 てゴムリボンが巻付けられているときには 第3成形ドラムの第1成形ドラム側に広い空 が形成されることになるので、第3成形ドラ 上で、製造された生タイヤを、そこから問 なく取り出すことができる。
 しかも、人手によるカーカス等の部材ジョ ント作業が生じる成形工程と、ゴムリボン 層のような自動化が可能である成形工程と それぞれ別のポジションで実行することが きるので、作業スペースを効率的に確保す こともできる。

 さらに、請求項5に記載のように構成すれ ば、第2、第4成形ドラムにおいてゴム種の異 るトレッドの一部をそれぞれ押出し機同士 干渉を回避しながら容易に成形することが きる。また、ゴムリボンを多数回巻付ける とで、トレッドを成形するようにしている め、長時間が必要となるが、第2、第4成形 ラムにおいてゴムリボンを同時に巻付ける うにすれば、トレッド全体の成形時間を第1 第3成形ドラムにおける成形時間に近付くよ う短縮することができる。

 また、請求項6に記載のように構成すれば、 別の押出し機とベルト供給手段との構造を簡 単にすることができ、しかも、それらの干渉 を回避しながらゴムリボン、ベルトを第4成 ドラムに容易に巻付けることができる。
 さらに、請求項7、10に記載のように構成す ば、トレッドがベース層、キャップ層の2層 構造である生タイヤを容易に製造することが でき、また、請求項8に記載のように構成す ば、押出し機が小型であるため、装置全体 容易に小型化することができる。

 さらに、請求項9に記載のように構成すれ ば、第2、第4成形ドラムにおいてゴム種の異 るトレッドの一部を押出し機とシート供給 段との干渉を回避しながら容易に、かつ、 間短縮を図りながら成形することができる また、第4成形ドラムにおいては幅広のゴム シートを供給して1周だけ巻付けるようにし ので、成形作業が容易となるとともに、シ ト供給手段の構造を簡単とすることもでき 。

この発明の実施形態1を示す概略斜視図 である。 その概略平面図である。 第1搬送手段近傍の一部破断正面図であ る。 押出し機近傍の側面図である。 押出し機の側面断面図である。 この発明の実施形態2を示す第2成形ド ム近傍の概略平面図である。 この発明の実施形態3を示す概略平面図 である。

符号の説明

  13 第1成形ドラム
  16 プライバンド
  33 第2成形ドラム
  34 ベルト・トレッドバンド
  38 第3成形ドラム
  47 移動手段
  49 第1搬送手段
  102 押出し機
  115 ゴムリボン
  124 第2搬送手段
  136 第4成形ドラム
  140 押出し機
  141 ゴムリボン
  144 ベルト
  146 移動手段
  149 第3搬送手段
  181 第4成形ドラム
  182 ゴムシート
  183 シート供給手段
  185 第3搬送手段

 以下、この発明の一の実施形態を図面に基 いて説明する。
 図1、2において、11は床面上に設置された第 1成形機であり、この第1成形機11は、駆動部12 と、該駆動部12から前方に向かって延び該駆 部12により駆動回転される水平な円筒状の 1成形ドラム13とを有し、この第1成形ドラム1 3は駆動部12から駆動力を受けて拡縮すること ができる。
 前記第1成形ドラム13の一方側(左方)には第1 形ドラム13の1周長と実質上等長であるシー または帯状のタイヤ構成部材14、例えばイ ナーライナー、カーカス、ゴムチェーファ 、ワイヤーチェーファー、サイド等を供給 る部材供給手段15が設置され、この部材供給 手段15は第1成形ドラム13にタイヤ構成部材14 供給して巻付けるとき、該第1成形ドラム13 接近するよう移動することができる。

 そして、前記部材供給手段15から少なくと カーカスを含むタイヤ構成部材14が回転中の 第1成形ドラム13の周囲に次々と供給されて巻 付けられるとともに、その始終端同士が接合 されると、第1成形ドラム13の周囲には積層さ れたタイヤ構成部材14からなる円筒状のプラ バンド16が成形される。
 19は第1成形機11より前方の床面上に設置さ た平坦なベースであり、このベース19には左 右方向に延びるスリット20が形成され、この リット20にはベース19より薄肉の左右方向に 延びるガイドプレート21の左側部が収納固定 れている。

 このガイドプレート21の上面には該ガイド レート21に沿って延びる、図示しない一対の ガイドレールが敷設され、これらのガイドレ ールにはスライドプレート23の下面に設けら た図示していないスライドベラリングが摺 可能に係合している。
 また、前記スリット20より後方のベース19に は該スリット20と平行に延びるスリット25が 成され、このスリット25にはベース19より薄 で左右方向に延びるガイドプレート26の左 部が収納固定されている。そしてこのガイ プレート26の上面には該ガイドプレート26に って延びる、図示しない一対のガイドレー が敷設され、これらのガイドレールにはス イドプレート28の下面に設けられた図示し いないスライドベラリングが摺動可能に係 している。

 前記スライドプレート23の左側部上面には 2成形機31が設置され、この第2成形機31は、 動部32と、該駆動部32から後方に向かって延 て、該駆動部32により駆動回転される水平 円筒状の第2成形ドラム33とを有し、第1成形 ラム13より大径のこの第2成形ドラム33は、 動部32から駆動力を受けて拡縮することがで きる。
 そして、この第2成形ドラム33に、後述する 4成形ドラム136から、ベルト144およびトレッ ドの一部からなるバンド中間体35が供給され と、押出し機102からゴムリボンが供給され 、その中間体35の周囲に、たとえば直接的 巻付けられ、これにより、該第2成形ドラム3 3の周囲に円筒状のベルト・トレッドバンド34 が成形される。
 なお押出機102から供給されるゴムリボンは 前述したように、ベルトコンベア等を介し 、または、非伸長性のライナーに受け取っ 後、フェスツーンを経て、中間体35の周り 巻き付けることも可能である。

 36は、前記ベース19を隔てて第1成形材11の反 対側で床面上に設置された第3成型機であり この第3成形機36は、駆動部37と、該駆動部37 ら後方に向かって延び該駆動部37により駆 回転される水平な円筒状の第3成形ドラム38 を有し、この第3成形ドラム38は、前記第1成 ドラム13と同一の軸線上に相互の対向姿勢 配置されるとともに、駆動部37から駆動力を 受けて拡縮することができる。
 この結果、第3成形ドラム38と第1成形ドラム 13との間に、スライドプレート23の作用の下 、前記第2成形ドラム33が配置されることに る。そして、その第3成形ドラム38は、第1成 ドラム13からプライバンド16が供給されたと き、該プライバンド16を、それの内側から支 しながら、中心軸線を含む断面内で半円状 膨出変形させることができる。

 41は、ベース19の上面に敷設されて、第1成 ドラム13の軸線に平行に延びる一対のガイド レールであり、これらのガイドレール41は第1 成形ドラム13の直下から第3成形ドラム38の直 まで延びているが、スライドプレート23、28 の位置で消失している。
 一方、前記スライドプレート23、28の右側部 上面には前記ガイドレール41に平行に延びる 対のガイドレール42、43がそれぞれ敷設され 、これら対をなすガイドレール42間およびガ ドレール43間の間隔は前記ガイドレール41間 の間隔と同一である。

 44、45は前記ガイドプレート21、26の右端部 それぞれ連結され、該ガイドプレート21、26 平行に延びる流体シリンダのピストンロッ であり、これらのピストンロッド44、45の先 端(左端)は前記スライドプレート23、28にそれ ぞれ連結されている。
 従って、流体シリンダが作動してピストン ッド44、45が突出しスライドプレート23、28 左端限まで移動すると、ガイドレール42、43 、図示のように、ガイドレール41と同一直 上に位置してガイドレール41に連続し、殆ど 継ぎ目のない一対のガイドレール46を構成す 。

 ここで、スライドプレート23がこのように 端限まで移動したとき、前記第2成形ドラム3 3は後述のゴムリボンが巻付けられる巻付け 置に存在することになり、一方、ピストン ッド44が引っ込んでスライドプレート23が右 限まで移動すると、第2成形ドラム33は第1成 形ドラム13と同軸となる、図に仮想線で示す 渡し位置まで変位する。
 前述したスライドプレート23、流体シリン は全体として、第2成形ドラム33を、前記軸 上の受渡し位置と、該軸線から一方側、こ では左方に離れた巻付け位置との間で移動 せる移動手段47を構成する。

 図1、2、3において、49は前記ガイドレール46 に沿って移動可能な第1搬送手段であり、こ 第1搬送手段49の移動フレーム50の下面には前 記ガイドレール46に摺動可能に係合する複数 スライドベアリング51が固定されている。
 一方、前記移動フレーム50の上面にはガイ レール46と平行に延びる一対のガイドレール 52が敷設され、これらのガイドレール52には 後方向に離れた移動プレート53、54の下面に れぞれ固定された複数のスライドベアリン 55、56が摺動可能に係合している。

 図3に示すところにおいて、59、60は前記 動プレート53、54の上面にそれぞれ固定され 同軸の支持リングであり、これらの支持リ グ59、60には半径方向に移動可能な複数のホ ルダ61、62がそれぞれ支持され、これらのホ ダ61、62は円周方向に互いに等距離離れてい 。また、これらホルダ61、62の半径方向内端 にはプライバンド16吸着用の永久磁石が取付 られた弧状体63、64がそれぞれ固定されてい る。なお、前記永久磁石の代わりにバキュー ムカップ等を用いてもよい。

 そして、第1搬送手段49が第1成形ドラム13 外側から囲む位置で停止しているとき、こ らホルダ61、62が図示していない流体シリン ダ、リンクからなる移動機構によって半径方 向内側に同期して移動すると、前記弧状体63 64は第1成形ドラム13の周囲に成形されたプ イバンド16を外側から吸着保持する。その後 、第1成形ドラム13が縮径すると、プライバン ド16は第1成形ドラム13から第1搬送手段49に受 される。

 また、前記弧状体63、64の軸方法内端部に はフィラー67付きのビードコア68を吸着保持 る複数の図示していないマグネットがそれ れ埋設されている。この結果、前記弧状体63 、64に吸着保持されたフィラー67、ビードコ 68は、第1搬送手段49に保持されたプライバン ド16の軸方向両端部外側の所定位置にセット れることになる。

 71は前記移動フレーム50に取り付けられた 駆動モータであり、この駆動モータ71の出力 には軸方向中央を境界として逆方向に傾斜 るおねじが外周に形成されたねじ軸72が連 されている。そして、このねじ軸72の後側部 には移動プレート53の下面に取り付けられた じブロック73が、一方、ねじ軸72の前側部に は移動プレート54の下面に取り付けられたね ブロック74がそれぞれねじ込まれており、 の結果、前記駆動モータ71が作動してねじ軸 72が回転すると、支持リング59、弧状体63およ び支持リング60、弧状体64はガイドレール52に ガイドされながら逆方向に移動し、互いに接 近離隔する。

 そして、このように支持リング59、弧状 63と支持リング60、弧状体64とを接近離隔可 とすると、第1成形ドラム13によって成形さ るプライバンド16の軸方向長さに変更があっ た場合でも、該プライバンド16の軸方向長さ 合わせて支持リング59、弧状体63と支持リン グ60、弧状体64とを互いに接近離隔させるだ で、プライバンド16を潰れ、倒れ込み等を防 止しながら確実に外側から保持することがで きる。前述した移動フレーム50、スライドベ リング51、ガイドレール52、移動プレート53 54、スライドベアリング55、56、支持リング5 9、60、ホルダ61、62、弧状体63、64、駆動モー 71、ねじ軸72、ねじブロック73、74は全体と て、第1成形ドラム13からプライバンド16を第 3成形ドラム38に搬送する前記第1搬送手段49を 構成する。

 図2に示すところにおいて、77は、第1成形機 11の駆動部12の近傍でベース19上に設置された 駆動モータであり、この駆動モータ77の出力 に固定されたプーリと、第3成形機36の駆動 37近傍でベース19に回転可能に支持されたプ ーリ79との間には、途中が前記第1搬送手段49 連結されたベルト80が掛け渡されている。 して、前記駆動モータ77が作動してベルト80 走行すると、第1搬送手段49はガイドレール4 6にガイドされながら第1成形ドラム13と第3成 ドラム38との間で前後方向に移動する。
 前述した駆動モータ77、プーリ、ベルト80は 全体として、前記第1搬送手段49をガイドレー ル46に沿って第1成形ドラム13と第3成形ドラム 38との間で移動させる駆動機構81を構成する

 そして、駆動機構81により、プライバンド16 を保持した状態の第1搬送手段49が第3成形ド ム38を外側から囲む位置まで移動すると、第 3成形ドラム38のビードロック体が拡径しプラ イバンド16を介してビードコア68を半径方向 側から把持する。この状態で第1搬送手段49 弧状体63、64が半径方向外側に移動すると、 ライバンド16、フィラー67、ビードコア68は 1搬送手段49から第3成形ドラム38に受渡され 。
 その後、ビードロック体がビードコア68と に互いに接近するよう軸方向内側に移動す とともに、プライバンド16内にエアが供給さ れると、ビードコア68間のプライバンド16は 中心軸線を含む断面内で半円状に膨出変形 る。

 図1、2、4、5において、第2成形ドラム33より 左方のベース19には左右方向に延びる一対の イドレール84が敷設され、これらガイドレ ル84には下プレート85の下面に取り付けられ 複数のスライドベアリング86が摺動可能に 合している。図5に示すところにおいて、87 前記ベース19に取り付けられた駆動モータで あり、この駆動モータ87の出力軸に連結され ねじ軸88は下プレート85の下面に取り付けら れたねじブロック89にねじ込まれている。
 この結果、前記駆動モータ87が作動してね 軸88が回転すると、前記下プレート85はガイ レール84にガイドされながら水平面内を左 方向に移動する。

 また、92は前記下プレート85の上面に敷設さ れた一対のガイドレールであり、これらのガ イドレール92は水平面内において第2成形ドラ ム33の軸線に平行、即ち前後方向に延びてい 。
 93は、下プレート85の直上に設置された上プ レートであり、この上プレート93の下面には 記ガイドレール92に摺動可能に係合する複 のスライドベアリング94が取り付けられてい る。
 そして、95は、前記下プレート85に取り付け られた駆動モータであり、この駆動モータ95 出力軸に連結されたねじ軸96は上プレート93 の下面に取り付けられたねじブロック97にね 込まれている。

 この結果、前記駆動モータ95が作動してね 軸96が回転すると、上プレート93はガイドレ ル92にガイドされながら水平面内を前後方 に移動する。
 100は上下方向に延びる回動ポストであり、 の回動ポスト100は上プレート93に摺動可能 支持されている。前記回動ポスト100の下端 には第2成形ドラム33に向かって延びるブラ ット98が取付けられ、このブラケット98の先 部には後述するゴムリボン115の第2成形ドラ ム33に対する圧着位置(巻付け開始位置)の直 において上下方向に延びる回動軸99が固定さ れている。
 そして、前記回動軸99は上プレート93の右端 部に設けられた軸受101に挿入されることで回 動可能に支持され、また、この回動ポスト100 の上端で巻付け位置における第2成形ドラム33 の一方側、ここでは左方にはギアポンプ式の 押出し機102が設けられている。
 103は、前記回動ポスト100の下端部に固定さ ピッチ円の中心が前記回動軸99と同軸であ 弧状の外歯車であり、この外歯車103には上 レート93に取り付けられた駆動モータ104の出 力軸に固定されている外歯車105が噛み合って いる。
 この結果、前記駆動モータ104が作動すると 回動ポスト100は回動軸(鉛直軸)99を中心とし て水平面内で旋回する。

 前述したガイドレール84、下プレート85、 スライドベアリング86、駆動モータ87、ねじ 88、ねじブロック89、ガイドレール92、上プ ート93、スライドベアリング94、駆動モータ9 5、ねじ軸96、ねじブロック97は全体として、 動ポスト100、押出し機102を水平面内で二次 的に移動させる移動機構106を構成し、また 前記ブラケット98、回動軸99、回動ポスト100 、軸受101、外歯車103、駆動モータ104、外歯車 105は全体として、押出し機102を鉛直軸(回動 99)回りに旋回させる旋回機構107を構成する

 前記押出し機102は、ほぼ左右方向に延び ケース108を有し、このケース108内には互い 噛み合った対をなすギア109、110が左右方向 若干の距離だけ離れて収納されている。ま 、これらギア109、110より左側のケース108に 対をなすフィードローラ111が回転可能に支 されるとともに、これらフィードローラ111 には帯状ゴム112が供給され、これにより、 ース108内への空気の巻き込みが効果的に抑 される。

 そして、前記ギア109、110、フィードロー 111が図示していない駆動モータから駆動力 受けて回転すると、帯状ゴム112はフィード ーラ111によりギア110に向かって加圧および 定形化されながら押し込まれ無定形ゴム113 なる。その後、前記無定形ゴム113はギア110 109の回転により、ギア110、109とケース108内 との間を第2成形ドラム33に向かって供給さ 、ケース108の先端(右端)に設けられた押出 ヘッド114から連続した定量のゴムリボン115 して押出される。

 118、119は前記ケース108にブラケット120、1 21を介して回転可能に支持された一対のガイ ローラであり、これらのガイドローラ118、1 19は、たとえば、前記押出し機102から押出さ た直後のゴムリボン115をガイドしながら巻 け位置に位置している第2成形ドラム33、詳 くはバンド中間体35に対し供給して押付け 着する。

 このとき、前記移動機構106、旋回機構107 作動して押出し機102が水平面に沿って移動 るとともに、鉛直軸回りに旋回することで 押出し機102から押出されたゴムリボン115は 回転している第2成形ドラム33(バンド中間体 35)の周囲に螺旋状に多数回巻付けられ、これ により、断面が所定形状(コンター)であるト ッドの少なくとも一部、ここではキャップ が構成され、第2成形ドラム33の周囲にベル ・トレッドバンド34が成形される。

 このように、この実施形態においては、第2 成形ドラム33に押出し直後のゴムリボン115を 給する押出し機102を設け、該ゴムリボン115 第2成形ドラム33に多数回螺旋状に巻付ける とでトレッドの少なくとも一部(キャップ層 )を構成するようにしたので、第2成形ドラム3 3に巻付けられる際のゴムリボン115は温度が く柔軟であり、この結果、ゴムリボン115は 易に第2成形ドラム33(バンド中間体35)に追従 形し、トレッドの形状不良やベルトとの間 おけるエア入りを効果的に抑制することが きる。
 なおゴムリボン115は、それが完全に冷却さ るに先だって第2成形ドラム33に巻付け得る りにおいては、そのゴムリボン115をベルト ンベア等を介して搬送して、または、非伸 性ライナーでそれを受け取った後、フェス ーンを経て間接的に巻付けることも可能で り、このことによっても、ゴムリボン115を 要の形状に十分に追従変形させることがで る。

 しかも、前述のようにゴムリボン115を多 回螺旋状に巻付けることで前記トレッドの なくとも一部(キャップ層)を構成するよう したので、従来技術のような始終端同士の 合部は存在せず、この結果、トレッドの肉 は周方向に均一となって、タイヤのバラン 、ユニフォミティが向上する。さらに、た えば押出し直後のゴムリボン115を巻付ける とで、一時保管用のスペース、設備が不要 なり、トレッドの中間在庫も皆無とするこ ができる。

 図1、2において、124は前記第1搬送手段49と 3成形ドラム38との間に配置された第2搬送手 であり、この第2搬送手段124は前記支持リン グ59と同様構造の支持リングが直接移動フレ ム126に固定された構造となっている以外は 1搬送手段49とほぼ同様の構造をしている。
 また、127は、スライドプレート28近傍のベ ス19上に設置された駆動モータであり、この 駆動モータ127の出力軸に固定されたプーリと 駆動部37近傍のベース19に回転可能に支持さ たプーリ129との間には、途中が前記第2搬送 段124に連結されたベルト130が掛け渡されて る。

 そして、前記第2成形ドラム33が受渡し位 に位置しているとき、第2搬送手段124が駆動 モータ127の作動により第2成形ドラム33を外側 から囲む位置まで移動すると、第2搬送手段12 4の弧状体が半径方向内側に同期移動して、 2成形ドラム33の周囲に成形されたベルト・ レッドバンド34を外側から保持するが、この とき、第2成形ドラム33が縮径し、ベルト・ト レッドバンド34が第2成形ドラム33から第2搬送 手段124に受渡される。

 次に、一旦第2搬送手段124が後方に移動し て第2成形ドラム33から離脱する一方、第2成 ドラム33が巻付け位置まで移動すると、ベル ト・トレッドバンド34を保持している第2搬送 手段124はガイドレール46に沿って第3成形ドラ ム38と駆動部37との間に位置するまで前方に 動し、ベルト・トレッドバンド34を第2成形 ラム33から第3成形ドラム38に搬送する。

 その後、前述のようにプライバンド16が 面半円状に膨出変形すると、第2搬送手段124 第3成形ドラム38を外側から囲む位置まで移 し、プライバンド16の半径方向外側に、保 しているベルト・トレッドバンド34を貼付け る。このとき、ビードコア68より軸方向両外 のプライバンド16が第3成形ドラム38のブラ によりビードコア68回りに折り返され、生タ イヤが製造される。一方、第2搬送手段124の 状体が半径方向外側に同期移動すると、該 2搬送手段124は受渡し位置とベルト巻付け位 との間の待機位置まで移動して待機する。

 前述した駆動モータ127、プーリ、ベルト1 30は全体として、第2搬送手段124を第1搬送手 49と第3成形ドラム38との間で第1成形ドラム13 の軸線に沿って移動させる駆動機構131を構成 し、この駆動機構131の作動により第2搬送手 124は受渡し位置における第2成形ドラム33か ベルト・トレッドバンド34を取出して、第3 形ドラム38まで搬送することができる。

 また、前述のように、同一軸線上に配置 れた第1、第3成形ドラム13、38間に第2成形ド ラム33を設けるとともに、該第2成形ドラム33 移動手段47により受渡し位置と巻付け位置 の間で移動させる一方、受渡し位置に位置 ている第2成形ドラム33から成形されたベル ・トレッドバンド34を第2搬送手段124により り出すようにしたので、第2成形ドラム33が 渡し位置に位置しているときに、該第2成形 ラム33と第3成形ドラム38との間の間隔が狭 ても、即ち、装置全体を小型化することで れらの間隔が狭くなった場合でも、第2成形 ラム33が巻付け位置に移動してゴムリボン11 5が巻付けられているときには、第3成形ドラ 38の第1成形ドラム13側、すなわち、第3成形 ラム38の直後に広い空間が形成され、これ より、製造された生タイヤを、第3成形ドラ 38から、干渉等の問題を起こすことなく容 に取り出すことができる。

 図1、2中、134はスライドプレート28の左側部 上面に設置された第4成型機であり、この第4 形機134は、駆動部135と、該駆動部135から前 に向かって延びて、該駆動部135により駆動 転される水平な円筒状の第4成形ドラム136と を有し、この第4成形ドラム136は駆動部135か 駆動力を受けて拡縮することができる。
 そして、前記流体シリンダが作動してスラ ドプレート28が左端限まで移動すると、第4 形ドラム136は巻付け位置まで移動するが、 のとき、該第4成形ドラム136は巻付け位置に おける第2成形ドラム33と同軸となるとともに 該第2成形ドラム33に対向する。

 この巻付け位置における第4成形ドラム136よ り一方側(左方)には、前記移動機構106と同様 構成をした別の移動機構138が設置されると もに、この移動機構138には前記回動ポスト1 00、押出し機102と同様の構成をした別の回動 スト139および別の押出し機140が設置され、 た、前記移動機構138には前記旋回機構107と 様の構成をした別の旋回機構142が設置され いる。
 この結果、これら回動ポスト139、押出し機1 40は前記移動機構138から駆動力を受けて水平 内を二次元的に移動するとともに、旋回機 142から駆動力を受けて鉛直軸回りに回動す 。

 そして、前述した別の押出し機140からは前 ゴムリボン115とゴム種が異なるゴムリボン 押出されるが、このようにして押出された ムリボンは、たとえば、押出し直後に、巻 け位置に位置している第4成形ドラム136に対 して供給される。
 なお、このゴムリボンもまた、前述したよ に、第4成形ドラム136に対して間接的に供給 することも可能である。
 一方、流体シリンダが作動してスライドプ ート28が右端限まで移動すると、第4成形ド ム136は前記押出し機140から離隔して第1成形 ドラム13と同軸のベルト巻付け位置まで移動 る。

 なお、この発明においては、下端部を中 として左右方向に延びる垂直面内を揺動可 な複数のアームの上端部に第2成形機31(第2 形ドラム33)、第4成形機134(第4成形ドラム136) それぞれ支持させ、該アームを、例えば流 シリンダにより個別に揺動させることで、 2成形ドラム33を巻付け位置と受渡し位置と 間で、第4成形ドラム136を巻付け位置とベル ト巻付け位置との間で移動させるようにして もよい。この場合には、アーム、流体シリン ダが移動手段となる。

 前記第4成形ドラム136、押出し機140の一側方 (左方)には該第4成形ドラム136の1周長と実質 等長であるベルト144をベルト巻付け位置に ける第4成形ドラム136に供給するベルト供給 段145が設置され、このベルト供給手段145は 第4成形ドラム136にベルト144を供給して巻付 けるとき、ベルト巻付け位置における第4成 ドラム136に接近するよう移動することがで る。
 そして、前記第4成形ドラム136の周囲にベル ト144が巻付けられ、その始終端同士が接合さ れると、前記スライドプレート28および流体 リンダからなる別の移動手段146が作動して 外周にベルト144が巻付けられた第4成形ドラ ム136は、図2に仮想線で示すベルト巻付け位 から、図に実線で示す巻付け位置まで移動 れる。

 このように第4成形ドラム136を、別の押出し 機140からのゴムリボンを巻付ける巻付け位置 と、別の押出し機140と反対側のベルト巻付け 位置との間で移動させる別の移動手段146を設 け、ベルト巻付け位置に位置している第4成 ドラム136に対しベルト供給手段145からベル 144を供給して巻付けるようにすれば、巻付 位置においてベルト144、ゴムリボンの双方 巻付ける場合に比較し、別の押出し機140と ルト供給手段145との構造を簡単とすること でき、しかも、これらの干渉を回避しなが ゴムリボンベルト144を第4成形機134に容易に 付けることができる。
 また、人手によるベルト144等の部材ジョイ ト作業が生じる成形工程と、ゴムリボン141 層のような自動化が可能である成形工程と それぞれ別のポジションで実行できるので 作業スペースを効率的に確保することもで る。

 一方、前記押出し機140から押出されたゴム ボンは、たとえば、回転している第4成形ド ラム136に直接的に供給されて圧着されるが、 このとき、移動機構138、旋回機構142が作動し て押出し機140が水平面に沿って移動するとと もに、鉛直軸回りに回動することで、前記ゴ ムリボンは押出し直後に、第4成形ドラム136 詳しくは、既に巻付けられたベルト144の周 に螺旋状に多数回巻付けられ、断面が所定 状(コンター)であるトレッドの一部、ここで はベース層が成形される。
 第4成形ドラム136においては、このようにし てベルト144およびトレッドの一部(ベース層) ら構成されたバンド中間体35が成形される

 このように、押出し機140から押出されたゴ リボンによりトレッドのベース層を、そし 、押出し機102から押出されたゴムリボン115 よりトレッドのキャップ層をそれぞれ構成 るようにすれば、トレッドがベース層、キ ップ層の2層構造である生タイヤを容易に製 造することができる。
 また、押出し機140および押出し機102を前述 ようにギアポンプ式押出し機から構成した 、これらギアポンプ式押出し機は小型であ ため、装置全体を容易に小型化することが きる。

 なお、前記第2、第4成形ドラム33、136の一 方側(左方)に前記押出し機102、140と同様の構 の押出し機を1台または2台さらに追加設置 て、合計3台または4台の押出し機から押出さ れたゴムリボンによりベルト144の外側に3層 たは4層のゴム層を積層して円筒状をしたト ッドを構成してもよい。

 ところで、148はベース19の上面に敷設され 一対のガイドレールであり、これらのガイ レール148は、それぞれの巻付け位置間を、 2成形ドラム33の軸線に平行に延びている。
 149は、巻付け位置における第2成形ドラム33 巻付け位置における第4成形ドラム136との間 に設置された第3搬送手段であり、この第3搬 手段149は前記第2搬送手段124とほぼ同様の構 成を有し、支持リングおよび、弧状体を有す る。
 152は第4成形ドラム136の巻付け位置近傍のベ ース19上に設置された駆動モータであり、こ 駆動モータ152の出力軸に固定されたプーリ 、第2成形ドラム33の第成形ドラム33の巻付 位置M近傍のベース19に回転可能に支持され プーリ154との間には、途中が前記第3搬送手 149に連結されたベルト155が掛け渡されてい 。

 そして、第4成形ドラム136が巻付け位置に位 置しているとき、駆動モータ152の作動により 第3搬送手段149が第4成形ドラム136を外側から む位置まで移動すると、第3搬送手段149の弧 状体が半径方向内側に同期移動して、第4成 ドラム136の周囲に成形された円筒状のバン 中間体35を外側から保持するが、このとき、 第4成形ドラム136が縮径するため、該バンド 間体35は第4成形ドラム136から第3搬送手段149 受渡される。
 次に、第3搬送手段149は駆動モータ152の作動 によりガイドレール148にガイドされながら巻 付け位置における第2成形ドラム33を外側から 囲む位置まで前方に移動し、バンド中間体35 第4成形ドラム136から第2成形ドラム33まで搬 送する。

 その後、第2成形ドラム33が拡径する一方、 状体が半径方向外側に同期移動すると、バ ド中間体35は第3搬送手段149から第2成形ドラ ム33に移載される。
 ここで、前述した駆動モータ152、プーリ、 ルト155は全体として、第3搬送手段149を巻付 け位置における第2成形ドラム33と、巻付け位 置における第4成形ドラム136との間で移動さ る駆動機構156を構成し、この駆動機構156が 動したとき、第3搬送手段149は、バンド中間 35を、巻付け位置にある第4成形ドラム136か 、巻付け位置にある第2成形ドラム33まで搬 する。

 このように、巻付け位置における第2成形 ドラム33と同軸に、該第2成形ドラム33に対向 る第4成形ドラム136を設けるとともに、該第 4成形ドラム136に前記ゴムリボン115とゴム種 異なる押出し直後のゴムリボンを供給して ルト144の外側にトレッドの一部(ベース層)を 成形する別の押出し機140を設ける一方、前記 第4成形ドラム136から、ベルト144およびトレ ドの一部からなるバンド中間体35を第2成形 ラム33に搬送する第3搬送手段149を設けた場 は、第2、第4成形ドラム33、136においてゴム の異なるトレッドの一部、ここではキャッ 層、ベース層をそれぞれ押出し機102、140同 の干渉を回避しながら容易に成形すること できる。

 また、第2、第4成形ドラム33、136にそれぞ れのゴムリボンをともに多数回巻付けること でトレッドを成形するときは、成形に長時間 が必要となるが、第2、第4成形ドラム33、136 それぞれにおいて、それぞれのゴムリボン 同時に巻付けるようにすれば、トレッド全 の成形時間を第1、第3成形ドラム13、38にお る成形時間に近付くよう短縮することがで 、作業能率が向上する。

 図1、4において、160、161はスクリュー式熱 れ機であり、これら熱入れ機160、161は、リ ル、パレット等から常温の未加硫ゴムが、 れらに投入されると、スクリューの回転に り未加硫ゴムに対し熱入れを行った後、先 に設けられたヘッドから前述した帯状ゴム11 2として押出す。
 その後、これら帯状ゴム112は熱入れ機160と 出し機102との間および、熱入れ機161と押出 機140との間に設置されたそれぞれのコンベ 164、165により押出し機102、140に向かってそ ぞれ搬送される。
 なお、この発明においては、加熱された帯 ゴムを帯状ゴム製造装置から直接押出し機1 02、140に供給するようにしてもよく、また、 出し機としてスクリュー式押出し機を用い もよい。

 次に、前記実施形態の作用について説明す 。
 生タイヤの製造工程を以下に説明するが、 明が煩雑となるため、1個の生タイヤに注目 して説明する。
 まず、部材供給手段15を第1成形ドラム13に 近するよう右方に移動させた後、駆動部12に より駆動回転されている第1成形ドラム13の周 囲に部材供給手段15から少なくともカーカス 含むタイヤ構成部材14を次々と供給して巻 けるとともに、その始終端同士を接合して 1成形ドラム13の周囲に円筒状のプライバン 16を成形する。
 その後、部材供給手段15は左方に移動して 機位置に復帰する。

 次に、フィラー67、ビードコア68がセット された第1搬送手段49が駆動機構81の作動によ 第1成形ドラム13を外側から囲む位置まで後 に移動した後、該第1搬送手段49の弧状体63 64が同期して半径方向内側に移動し、第1成 ドラム13の周囲に成形されたプライバンド16 外側から保持するが、このとき、第1成形ド ラム13が縮径するため、該プライバンド16は 1成形ドラム13から第1搬送手段49に受渡され 。

 一方、ベルト巻付け位置においては、第4 成形ドラム136が移動手段146により移動され、 また、ベルト供給手段145は、図2に仮想線で すベルト巻付け位置Vにおける第4成形ドラム 136に近接した位置まで移動している。この状 態で駆動部135により駆動回転されている第4 形ドラム136に対しベルト供給手段145からベ ト144が供給されて巻付けられるとともに、 の始終端同士が接合されると、第4成形ドラ 136の周囲に円筒状のベルト144が成形される 次に、ベルト供給手段145は左方に移動して 機位置に復帰し、一方、外周に円筒状のベ ト144が成形された第4成形ドラム136はスライ ドプレート28と共に移動手段146の作動により ルト巻付け位置から巻付け位置まで移動す 。

 次に、移動機構138が作動して押出し機140 巻付け位置に位置する第4成形ドラム136に接 近すると、該押出し機140からゴムリボンが押 出されるが、このとき、熱入れ機161により熱 入れされた後、該熱入れ機161から押出された 帯状ゴムが、コンベア165によって押出し機140 まで搬送供給されているので、押出し機140に おいて未加硫ゴムが不足するようなことはな い。

 そして、前述のように、押出し機140から押 されたゴムリボンは、駆動部135により駆動 転されている第4成形ドラム136に供給されて 圧着されるが、このとき、移動機構138、旋回 機構142が作動して押出し機140を水平面に沿っ て移動させるとともに、鉛直軸回りに回動さ せるので、押出し直後のゴムリボンは第4成 ドラム136(ベルト144)の周囲に螺旋状に多数回 巻付けられ、断面が所定形状であるトレッド の一部(ベース層)が成形される。これにより 第4成形ドラム136の外側にベルト144およびベ ース層から構成された円筒状のバンド中間体 35が成形される。
 その後、押出し機140は移動機構138により第4 成形ドラム136から離れ待機位置に復帰する。

 次に、駆動機構156の作動により第3搬送手 段149が巻付け位置にある第4成形ドラム136を 側から囲む位置まで移動すると、第3搬送手 149の弧状体が半径方向内側に同期移動して 第4成形ドラム136の周囲に成形されたバンド 中間体35を外側から保持する。このとき、第4 成形ドラム136が縮径するため、該バンド中間 体35は第4成形ドラム136から第3搬送手段149に 渡される。その後、第3搬送手段149は駆動機 156の作動によりガイドレール148にガイドさ ながら第2成形ドラム33を外側から囲む位置 で前方に移動し、バンド中間体35を第4成形 ラム136から第2成形ドラム33まで搬送する。

 続いて、第2成形ドラム33が拡径する一方 第3搬送手段149の弧状体151が半径方向外側に 同期移動して、バンド中間体35が第3搬送手段 149から第2成形ドラム33に移載されると、第3 送手段149は駆動機構156により、両巻付け位 間の待機位置まで復帰する。そしてさらに 、移動機構106が作動して、押出し機102が巻 け位置に位置する第2成形ドラム33に接近す と、該押出し機102はゴムリボン115が次々と 出すが、このとき、熱入れ機160により熱入 された後、該熱入れ機160から押出された帯 ゴム112がコンベア164によって押出し機102ま 搬送供給されるので、押出し機102において 加硫ゴムが不足するようなことはない。

 そして、前述のようにして押出し機102から 出されたゴムリボン115は、駆動部32により 転駆動されている第2成形ドラム33に供給さ て圧着されるが、このとき、移動機構106、 回機構107が作動して押出し機102を水平面に って移動させるとともに、鉛直軸回りに旋 させるので、押出し直後のゴムリボン115は 2成形ドラム33(バンド中間体35)の周囲に螺旋 に多数回巻付けられ、断面が所定形状であ トレッドの一部(キャップ層)が成形される
 これらのことにより、第2成形ドラム33の周 には、ベルト144およびトレッド(ベース層、 キャップ層)から構成された円筒状のベルト トレッドバンド34が成形される。
 その後、押出し機102は移動機構106により待 位置に復帰する。

 次に、移動手段47が作動して第2成形ドラム3 3がスライドプレート23と共に巻付け位置から 受渡し位置まで移動すると、第2搬送手段124 駆動機構131の作動により受渡し位置の第2成 ドラム33を外側から囲む位置でまで移動す 。
 その後、第2搬送手段124の弧状体が半径方向 内側に同期移動して、第2成形ドラム33の周囲 に成形されたベルト・トレッドバンド34を外 から保持する。このとき、第2成形ドラム33 縮径するため、ベルト・トレッドバンド34 第2成形ドラム33から第2搬送手段124に受渡さ る。次に、第2搬送手段124が一旦後方に移動 して第2成形ドラム33から離脱する一方、第2 形ドラム33が移動手段47により受渡し位置か 巻付け位置まで移動する。

 以上のようにして、第1搬送手段49がプラ バンド16を、そして、第2搬送手段124がベル ・トレッドバンド34をそれぞれ保持すると 駆動機構81、131が作動して第1、第2搬送手段4 9、124がガイドレール46にガイドされながら第 3成形ドラム38に向かって移動するが、このと き、ベルト・トレッドバンド34を保持してい 第2搬送手段124は第3成形ドラム38と駆動部37 の間まで、一方、プライバンド16を保持し いる第1搬送手段49は第3成形ドラム38を外側 ら囲む位置まで移動する。これにより、プ イバンド16は第1搬送手段49により第1成形ド ム13から第3成形ドラム38まで搬送される。そ の後、第3成形ドラム38のビードロック体が拡 径し、プライバンド16を介してビードコア68 半径方向内側から把持する。

 この状態で第1搬送手段49の弧状体63、64が 半径方向外側に移動すると、プライバンド16 フィラー67、ビードコア68は第1搬送手段49か ら第3成形ドラム38に受渡される。次に、第1 送手段49が駆動機構81の作動により第1成形ド ラム13とスライドプレート28との間の待機位 に復帰すると、ビードロック体がビードコ 68と共に、互いに接近するよう軸方向内側に 移動するとともに、プライバンド16内にエア 供給され、ビードコア68間のプライバンド16 が第3成形ドラム38において断面半円状に膨出 変形する。

 このとき、駆動機構131が作動して第2搬送手 段124が第3成形ドラム38を外側から囲む位置ま で移動し、第2成形ドラム33から受け取ったベ ルト・トレッドバンド34を該第2搬送手段124に より第3成形ドラム38まで搬送して、断面半円 状に膨出変形したプライバンド16の半径方向 側に貼付けるとともに、ビードコア68より 方向両外側のプライバンド16を第3成形ドラ 38のブラダによりビードコア68回りに折り返 、生タイヤを製造する。
 このとき、第2搬送手段124の弧状体が半径方 向外側に同期移動するとともに、該第2搬送 段124は、受渡し位置とベルト巻付け位置と 間の待機位置まで移動して待機する。
 その後、製造された生タイヤを第3成形ドラ ム38から取り出し、加硫を行う。

 図6はこの発明の他の実施形態を示す図であ る。
 この実施形態においては、前記実施形態に けるスライドプレート23、第2成形ドラム33 含む第2成形機31、移動機構106、旋回機構107 回動ポスト100、押出し機102、第3搬送手段149 熱入れ機160、コンベア164を省略しているが その代わりに、前述の実施形態における第4 成形ドラム136を、第2成形ドラム171とすると もに、移動機構138、回動ポスト139、押出し 140、旋回機構142のそれぞれを、第2成形ドラ 171にゴムリボン172を供給する移動機構173、 動ポスト174、押出し機175、旋回機構176とし ベルト・トレッドバンド34を成形する成形 ラム、押出し機をそれぞれ第2成形ドラム171 押出し機175の1台だけとしている。

 また、この実施形態では、第2成形ドラム171 を流体シリンダおよびスライドプレート28か なる移動手段177により第1成形ドラム13の軸 上である、図に仮想線で示す受渡し位置と 前記軸線から一方側(左方)に離れた、図に 線で示す巻付け位置との間で移動させるよ にしている。
 そして、供給手段178から帯状のベルト144お びベース層を構成する帯状ゴムを、受渡し 置配置した第2成形ドラム171に次々に供給し て巻付けることで、第2成形ドラム171の周囲 ベルトおよびベース層からなるバンド中間 35を成形する。

 次に、第2成形ドラム171を移動手段177により 受渡し位置から、図中実線の巻付け位置Mま 移動させ、その後、押出し機175から押出さ たゴムリボン172を、押出し直後に第2成形ド ム171(バンド中間体35)の周囲に多数回螺旋状 に巻付けてトレッドのキャップ層を成形し、 円筒状のベルト・トレッドバンド34を成形す 。
 その後、第2成形ドラム171を移動手段177によ り巻付け位置から受渡し位置まで移動させ、 成形されたベルト・トレッドバンド34を第2搬 送手段124に引渡す。

 なお、この実施形態において、受渡し位 における第2成形ドラム171にベルト144のみを 供給して巻付け、その後、巻付け位置におい て第2成形ドラム171の周囲に1台の押出し機か 単一ゴム種のゴムリボンを、あるいは、複 台の押出し機から異なるゴム種のゴムリボ を供給して巻付けて、1種類のゴムからなる 、または、ゴム種が異なる複数層のゴム層か らなるトレッドを成形するようにしてもよい 。

 図7は、この発明のさらに他の実施形態を示 す図である。
 この実施形態においては、初めの実施形態1 における別の移動機構138、別の旋回機構142、 別の回動ポスト139、別の押出し機140、熱入れ 機161、コンベア165を省略する代わりに、第4 形ドラム181に、押出し機102から押出された ムリボン115とゴム種が異なりトレッド幅以 の幅広である未加硫ゴムシート182を供給す シート供給手段183を設けている。
 なお、このようなゴムシート182は、例えば スクリュー式押出し機やギアポンプ式押出 機から未加硫ゴムを帯状に押出すことで、 るいは、未加硫ゴムを一対のカレンダーロ ル間を通過させることで、成形することが きる。さらに、前記ゴムシート182は予め第4 成形ドラム181の1周長と実質上等長に切断し おいてもよく、あるいは、第4成形ドラム181 巻付ける直前または巻付ける途中で前述の さに切断してもよい。

 また、この実施形態における第4成形ドラム 181は、前記巻付け位置に存在する第2成形ド ム33と同軸で該第2成形ドラム33に対向する、 図に実線で示す対向位置と、該対向位置より 他方側(右方)の、図に仮想線で示す離隔位置 の間で移動可能であり、これら2つの位置間 の移動は前述した別の移動手段146と同一構成 である他の移動手段184によって行う。
 ここで、前記シート供給手段183は離隔位置 存在する第4成形ドラム181の直上まで下流端 が延び、一方、第4成形ドラム181にベルト144 供給する前述と同様のベルト供給手段145は の下流端が対向位置における第4成形ドラム1 81の近傍に位置している。なお、前述のベル 供給手段145は、通常複数段のサービサーか 構成されている。

 ここで、第4成形ドラム181にベルト144を供給 する場合には、該第4成形ドラム181を対向位 から離隔位置まで移動させるとともに、ベ ト供給手段145を第4成形ドラム181に追従して 距離だけ同一方向に移動させ、その後、該 ルト供給手段145から帯状のベルト144を離隔 置の第4成形ドラム181に供給して巻付ける。
 次に、離隔位置に位置する第4成形ドラム181 にシート供給手段183から該第4成形ドラム181 1周長と実質上等長である幅広のゴムシート1 82を供給して1周だけ巻付けた後、その始終端 同士を接合し、前記ベルト144の外側にトレッ ドの一部であるベース層を成形する。このよ うに装置の外縁部である離隔位置においてベ ルト144、ゴムシート182を第4成形ドラム181に 給して巻付けるようにすれば、前述の巻付 作業時に作業者が装置の内部まで入ってい 必要がなくなり、作業が安全となる。また ゴムリボン積層のように自動化が可能な成 工程とは別のポジションでベルト144やゴム ート182を巻付け成形することができるので 作業スペースを効率的に確保することもで る。

 この一方で、第4成形ドラム181に対するベル ト144の供給巻付けを対向位置で行い、その後 、第4成形ドラム181を、仮想線で示す離隔位 まで移動させ、該離隔位置において第4成形 ラム181に対しシート供給手段183からゴムシ ト182を供給して巻付けるようにしてもよい
 このような位置でベルト144、ゴムシート182 巻付けるようにすれば、ベルト供給手段145 大きく移動させなくてもよいため、構造が 単となるとともに、省エネルギー化を図る とができる。

 なお、この発明においては、図に実線で示 対向位置における第4成形ドラム181に対しベ ルト144、ゴムシート182の双方を供給して巻付 けるようにしてもよく、あるいは、対向位置 の第4成形ドラム181に対しゴムシート182を、 想線で示す離隔位置の第4成形ドラム181に対 ベルト144をそれぞれ供給して巻付けるよう してもよい。
 要するに、対向位置または離隔位置のいず かに位置する第4成形ドラム181に対しベルト 144を供給し、対向位置Tまたは離隔位置のい れかに位置する第4成形ドラム181に対しゴム ート182を供給すればよい。
 また、この発明においては、対向位置の第4 成形ドラム181に対しゴムリボンを供給する前 述した押出し機140と同様の押出し機を、シー ト供給手段183の他にさらに設置し、必要に応 じて供給元を押出し機またはシート供給手段 183に切換えるようにしてもよい。

 前述のような巻付けにより第4成形ドラム181 の周囲にベルト144およびトレッドの一部(ベ ス層)からなるバンド中間体35が成形される 、第4成形ドラム181を離隔位置から対向位置 で移動させるとともに、ベルト供給手段145 初期位置に復帰させる。
 次に、前記第3搬送手段149と同一構成である 第3搬送手段185により、対向位置の第4成形ド ム181から、前記バンド中間体35を、巻付け 置の第2成形ドラム33に搬送する。

 さらに、押出し機102から押出されたゴム ボン115を押出し直後に第2成形ドラム33(バン ド中間体35)の周囲に多数回螺旋状に巻付けて トレッドのキャップ層を成形し、円筒状のベ ルト・トレッドバンド34を成形する。その後 第2成形ドラム33を移動手段47により、実線 示す巻付け位置から、仮想線で示す受渡し 置まで移動させ、成形されたベルト・トレ ドバンド34を第2搬送手段124に受渡す。

 そして、この実施形態においては、前述 ような第4成形ドラム181、ベルト供給手段145 、シート供給手段183、第3搬送手段185を設け ので、第2、第4成形ドラム33、181においてゴ 種の異なるトレッドの一部、ここではキャ プ層、ベース層を押出し機102とシート供給 段183との干渉を回避しながら容易に、かつ 時間短縮を図りながら成形することができ 。また、第4成形ドラム181においては幅広の ゴムシート182を供給して1周だけ巻付けるよ にしたので、成形作業が容易となるととも 、シート供給手段183の構造を簡単とするこ もできる。なお、他の構成および作用は、 めに述べた前記実施形態と同様である。

 なお、前述の実施形態においては、第1、 第3成形ドラム13、38を同一軸線上に配置する ともに、これら第1、第3成形ドラム13、38間 第2成形ドラム33を配置可能としたが、この 明においては、第3成形ドラムと第1成形ド ムとを結ぶ直線に直交し、かつ、第3成形ド ムを通過する直線上に第2成形ドラムを配置 し、前記第3成形ドラムを90度だけ揺動させる ことで第1または第2成形ドラムに対向させる うにしてもよく、これら第1、第2、第3成形 ラムの配置は適宜決定することができる。

 この発明は、プライバンドおよびベルト トレッドバンドから生タイヤを製造する産 分野に適用できる。