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Title:
ROTATING ELECTRIC MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2010/047194
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a rotating electric machine (1) comprising a stator (10) having three-phase coils (3U, 3V and 3W) arranged on a stator core (2), and a rotor (6) arranged rotatably on the inner circumference side of the stator (10).  In the three-phase coils (3U, 3V and 3W), at a one end side-coil end portion (30A), two coil conductors (4) of the same phase are arranged closer to a radially outer circumference side (R2) than an inner-circumference end face (221) of the stator core (2), and at an other end side-coil end portion (30B), the two coil conductors (4) of the same phase are arranged closer to a radially inner circumference side (R1) than the inner-circumference end face (221) of the stator core (2).  A rotary position detector (7) for detecting the rotational position of the rotor (6) is arranged on one axially end side of the stator core (2).

Inventors:
KOGA KIYOTAKA (JP)
YAMAMOTO YOSHIHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/065897
Publication Date:
April 29, 2010
Filing Date:
September 11, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AISIN AW CO (JP)
KOGA KIYOTAKA (JP)
YAMAMOTO YOSHIHISA (JP)
International Classes:
H02K29/12; H02K3/04; H02K24/00
Domestic Patent References:
WO2006080567A12006-08-03
Foreign References:
JP2008125328A2008-05-29
JP2000278903A2000-10-06
Attorney, Agent or Firm:
AICHI, Takahashi, Iwakura & Associates (JP)
Patent business corporation あいち international patent firm (JP)
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Claims:
 ステータコアの軸方向に沿って形成した複数のスロットに、複数相のコイルを配設してなるステータと、該ステータの内周側に回転可能に配置したロータとを備えた回転電機において、
 上記複数相のコイルは、同相の上記スロット内においては、同相の複数本のコイル導体が上記ステータコアの径方向に並んで配置してあり、かつ上記ステータコアの軸方向一端面から突出した一端側コイルエンド部においては、上記同相の複数本のコイル導体が上記ステータコアの内周端面よりも径方向外周側に配置してあると共に、上記ステータコアの軸方向他端面から突出した他端側コイルエンド部においては、上記同相の複数本のコイル導体が上記ステータコアの内周端面よりも径方向内周側に配置してあり、
 上記ロータの回転位置を検出するための回転位置検出器は、上記ステータコアの軸方向一端側に配設してあることを特徴とする回転電機。
 請求項1において、上記回転位置検出器は、上記一端側コイルエンド部に対する内周側において、該一端側コイルエンド部と軸方向にオーバーラップして配設してあることを特徴とする回転電機。
 請求項1又は2において、上記回転位置検出器は、上記ロータに連結したレゾルバロータと、該レゾルバロータの外周側に対向して配設したレゾルバステータとから構成したレゾルバであることを特徴とする回転電機。
Description:
回転電機

 本発明は、ステータコアのスロットに、 数相のコイルを配設してなるステータと、 テータの内周側に回転可能に配置したロー とを備えた回転電機に関する。

 例えば、回転電機に用いるステータにお て、U相、V相及びW相の3相のコイルをステー タコアに配置する際には、3相のコイルを保 してステータコアの内周側に挿入する治具 用いている。そして、ステータコアの複数 スロット内に3相のコイルを配置した後、ス ータコアの軸方向端面から突出するコイル ンド導体部を、ステータコアの径方向外方 変形させている。

 特許文献1のステータの製造方法においては 、まず、ステータコアにコイルを巻装する前 に、ステータコアの内径よりも内側に位置す る山形形状のフロント側コイルエンド部と、 スロット内に配置するスロットコイル部と、 山形形状のリヤー側コイルエンド部とを有す るコイルを成形する。また、フロント側コイ ルエンド部とスロットコイル部との間に、内 側方向に折り曲げた中継コイル部を形成する 。そして、中継コイル部から先に、ステータ コアの端面から挿入し、コイルをステータコ ア内に挿入後、フロント側コイルエンド部を コアの内径よりも外側に変形させている。
 これにより、コイルをコア挿入後の形状に め成形し、このコイルをステータコアに挿 することができ、コイルをステータコアに 入した時に、コイルが変形することを防止 ることができる。

特許第2523933号公報

 しかしながら、特許文献1においては、ステ ータコアにコイルを挿入した後には、このコ イルのフロント側コイルエンド部をコアの内 径よりも外側に変形させている。そのため、 コイルをステータコアに挿入するときには、 コイルに変形が生じないものの、ステータコ アに挿入した後に変形させることによって、 変形させた部分の導体部又は絶縁被膜が劣化 するおそれがある。
 また、フロント側コイルエンド部をステー コアの内径よりも外側に変形させることな 、フロント側コイルエンド部がコア内径よ も内側にある状態にすると、フロント側コ ルエンド部の導体部又は絶縁被膜が劣化す おそれがなくなるものの、フロント側コイ エンド部がロータに近接する。そして、ロ タの回転位置を検出するための回転位置検 器(例えば、レゾルバ)をフロント側コイル ンド部の内周側に配置すると、フロント側 イルエンド部で発生したノイズによって回 位置検出器の検出精度が悪化するおそれが る。これに対し、回転位置検出器をフロン 側コイルエンド部から離れるように配置す ことも考えられるが、回転位置検出器をフ ント側コイルエンド部から離した分だけ回 電機が大型化してしまう。

 本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて されたもので、ロータの回転位置を精度よ 検出しつつ、小型化を図ることができる回 電機を提供しようとするものである。

 本発明は、ステータコアの軸方向に沿って 成した複数のスロットに、複数相のコイル 配設してなるステータと、該ステータの内 側に回転可能に配置したロータとを備えた 転電機において、
 上記複数相のコイルは、同相の上記スロッ 内においては、同相の複数本のコイル導体 上記ステータコアの径方向に並んで配置し あり、かつ上記ステータコアの軸方向一端 から突出した一端側コイルエンド部におい は、上記同相の複数本のコイル導体が上記 テータコアの内周端面よりも径方向外周側 配置してあると共に、上記ステータコアの 方向他端面から突出した他端側コイルエン 部においては、上記同相の複数本のコイル 体が上記ステータコアの内周端面よりも径 向内周側に配置してあり、
 上記ロータの回転位置を検出するための回 位置検出器は、上記ステータコアの軸方向 端側に配設してあることを特徴とする回転 機にある。

 本発明の回転電機におけるロータは、ステ タコアの軸方向一端側に、当該ロータの回 位置を検出するための回転位置検出器を配 してなる。ところで、ロータの軸方向他端 に回転位置検出器を配設する場合には、他 側コイルエンド部と回転位置検出器とが近 することにより回転位置検出器にノイズが 畳して検出精度が悪化する問題が生じる。 た、この場合に、他端側コイルエンド部と 干渉を避けて回転位置検出器を配設しよう すると、回転電機の軸方向寸法が大きくな 問題が生じる。
 これに対し、ロータの軸方向一端側に回転 置検出器を配設することによって、一端側 イルエンド部と回転位置検出器とを離して 設することができる。そのため、回転位置 出器による回転位置の検出精度の悪化を抑 できると共に、回転電機の軸方向寸法が大 くなってしまうことを防止することができ 。
 それ故、回転位置検出器を、ステータコア 軸方向一端側に配設することによって、ロ タの回転位置を精度よく検出しつつ、回転 機の軸方向寸法を小さく維持することがで る。

実施例における、回転電機を示す断面 明図。 実施例における、ハウジング内に配設 た回転電機を示す断面説明図。 実施例における、ステータを示す斜視 。 実施例における、ステータを軸方向か 見た状態で示す断面説明図。 実施例における、U相のコイルを示す斜 視図。 実施例における、U相、V相及びW相のコ ルを組み合わせて形成したコイル組付体を す斜視図。

 上述した本発明における好ましい実施の形 につき説明する。
 本発明において、上記回転電機は、モータ ジェネレータ、モータジェネレータとして いることができる。
 また、上記複数相のコイルは、それぞれ断 略四角形状を有する角線導体、断面扁平形 を有する角線導体等を用いて構成すること できる。また、複数相のコイルは、銅等か なる導体部の全周に、絶縁樹脂等からなる 縁被膜を形成した角線導体から構成するこ ができる。

 また、上記回転位置検出器は、上記一端側 イルエンド部に対する内周側において、該 端側コイルエンド部と軸方向にオーバーラ プして配設することが好ましい。
 この場合には、回転位置検出器を一端側コ ルエンド部の内周側に潜り込ませるように 設することができ、さらに回転電機の軸方 寸法を小さくすることができる。

 また、上記回転位置検出器は、上記ロータ 連結したレゾルバロータと、該レゾルバロ タの外周側に対向して配設したレゾルバス ータとから構成したレゾルバとすることが ましい。
 この場合には、回転位置検出器としてのレ ルバを、回転電機の小型化を維持しつつ容 に配設することができる。

 以下に、本発明の回転電機にかかる実施例 つき、図面を参照して説明する。
 本例の回転電機1は、図1に示すごとく、ス ータコア2の軸方向に沿って形成した複数の ロット21に、分布巻き状態で3相のコイル3U 3V、3Wを配設してなるステータ10と、ステー 10の内周側に回転可能に配置したロータ6と 備えている。
 図3、図5に示すごとく、3相のコイル3U、3V、 3Wは、同相のスロット21内においては、同相 複数本のコイル導体4がステータコア2の径方 向Rに並んで配置してあり、かつステータコ 2の軸方向一端面201Aから突出した一端側コイ ルエンド部30Aにおいては、同相の複数本のコ イル導体4がステータコア2の内周端面221より 径方向外周側R2に配置してあると共に、ス ータコア2の軸方向他端面201Bから突出した他 端側コイルエンド部30Bにおいては、同相の複 数本のコイル導体4が、ステータコア2の径方 Rの内周側に屈曲して、ステータコア2の内 端面221よりも径方向内周側R1に配置してある 。そして、ロータ6の回転位置を検出するた の回転位置検出器7は、ステータコア2の軸方 向一端側に配設してある。

 以下に、本例の回転電機1につき、図1~図6を 参照して詳説する。
 図1に示すごとく、本例の回転電機1は、ハ ブリッドカー又は電気自動車等の3相交流モ タとして用いるものであり、U相、V相及びW の3相のコイル3U、3V、3Wをステータコア2に み付けたステータ10を有している。
 また、3相のコイル3U、3V、3Wは、銅等からな る導体部(導体母材)の全周に絶縁樹脂等の絶 被膜を形成してなる角線導体301を用いてそ ぞれ構成してあり、この角線導体301は、断 略四角形状を有している。

 図5に示すごとく、本例の3相のコイル3U、 3V、3Wは、スロット21内から一端側コイルエン ド部30Aと他端側コイルエンド部30Bとに交互に 位置してステータコア2の周方向Cを巡回する 巻形状に形成してある。また、本例の3相の コイル3U、3V、3Wは、同じスロット21内に配置 た2本のコイル導体4をセットにして波巻形 に形成してある。また、2本のコイル導体4は 、連続する1本の角線導体301を、ステータコ 2の周方向Cを二巡回させて成形してある。

 図3、図5に示すごとく、各相のコイル3U、3V 3Wは、スロット21内に配置するスロット導体 部31と、ステータコア2の軸方向端面201から突 出させて配置する(スロット21の外に配置する )コイルエンド導体部32とからなる。一端側コ イルエンド部30Aに位置するコイルエンド導体 部32は、スロット導体部31と繋がりステータ ア2の軸方向一端面201Aから立ち上がって周方 向Cに屈曲する屈曲角導体部321と、各スロッ 導体部31にそれぞれ繋がる屈曲角導体部321同 士を繋ぎステータコア2の周方向Cに配置する 方向導体部322とからなる。他端側コイルエ ド部30Bに位置するコイルエンド導体部32は スロット導体部31と繋がりステータコア2の 方向他端面201Bから立ち上がって径方向内周 R1に屈曲する屈曲角導体部321と、各スロッ 導体部31にそれぞれ繋がる屈曲角導体部321同 士を繋ぎステータコア2の周方向Cに配置する 方向導体部322とからなる。
 周方向導体部322は、一端側コイルエンド部3 0A及び他端側コイルエンド部30Bにおいて、ス ータコア2の周方向Cに沿った円弧形状に成 されている。また、周方向導体部322は、他 側コイルエンド部30Bにおいては、直線形状 成形することもできる。

 図3、図4に示すごとく、一端側コイルエ ド部30Aにおいて、各相の周方向導体部322は U相の周方向導体部322とV相の周方向導体部322 とがステータコア2の径方向Rに重なって配置 れた部位、U相の周方向導体部322とW相の周 向導体部322とがステータコア2の径方向Rに重 なって配置された部位、V相の周方向導体部32 2とW相の周方向導体部322とがステータコア2の 径方向Rに重なって配置された部位とが形成 れている。

 図4に示すごとく、ステータコア2には、互 に隣接する2つのU相のスロット21Uと、互いに 隣接する2つのV相のスロット21Vと、互いに隣 する2つのW相のスロット21Wとが、順次繰り し形成してある。本例のステータコア2には 互いに隣接する2つの各相のスロット21がス ータコア2の周方向Cの8箇所に形成されてい 。そして、各相のスロット21が16個形成され 、3相の全スロット21として48個形成されてい 。
 本例の3相のコイル3U、3V、3Wは、同じスロッ ト21内において径方向Rに並べて配置する2本1 のコイル導体4を用い、この2本1組のコイル 体4を、2セット同じスロット21内に径方向R 並べてステータコア2に配置してある。そし 、各スロット21内には、同相の4本のコイル 体4が径方向Rに並んで配置されている。ま 、互いに隣接する同相のスロット21にも、同 様にして4本のコイル導体4が径方向Rに並んで 配置されている。

 図5に示すごとく、一端側コイルエンド部 30Aにおいて、ステータコア2の軸方向Lの内方 に位置する2本1組のコイル導体4は、他端側 イルエンド部30Bにおいては、ステータコア2 の径方向内周側R1に位置している。一方、一 側コイルエンド部30Aにおいて、ステータコ 2の軸方向Lの外方側に位置する2本1組のコイ ル導体4は、他端側コイルエンド部30Bにおい は、ステータコア2の径方向外周側R2に位置 ている。

 3相のコイル3U、3V、3Wは、互いに隣接する同 相のスロット21内においては、同相の2本1組 コイル導体4がそれぞれステータコア2の径方 向Rに並んで配置してある。また、互いに隣 する同相のスロット21内においては、同相の 2本1組のコイル導体4の径方向内周側R1に、他 同相の2本1組のコイル導体4が並んで配置し ある。
 また、3相のコイル3U、3V、3Wは、一端側コイ ルエンド部30Aにおいては、同相のスロット21 配置した同相の2本1組のコイル導体4がステ タコア2の軸方向Lに並んで配置してある。 た、互いに隣接する同相のスロット21に配置 した同相の2本1組のコイル導体4同士は、ステ ータコア2の軸方向Lに4列に並んで配置してあ る。
 なお、互いに隣接する同相のスロット21に 置した同相の2本1組のコイル導体4同士は、 続する1本の角線導体301を、ステータコア2の 周方向Cを四巡回させて一体に成形すること できる。

 また、図4、図5に示すごとく、3相のコイル3 U、3V、3Wは、他端側コイルエンド部30Bにおい は、互いに隣接する同相のスロット21の一 に配置した同相の2本のコイル導体4と、互い に隣接する同相のスロット21の他方に配置し 同相の2本のコイル導体4とが、ステータコ 2の径方向Rに4列に並んで配置してある。
 また、他端側コイルエンド部30Bにおいては 同相のスロット21内にステータコア2の径方 Rに並んで配置した同相の2本のコイル導体4 、一方のコイル導体4Aがステータコア2の軸 向Lに対して垂直な状態でステータコア2の 方向内周側R1に屈曲してあると共に、他方の コイル導体4Bがステータコア2の径方向内周側 R1に屈曲すると共にステータコア2の軸方向L 対してオフセットすることにより一方のコ ル導体4Aに対してステータコア2の径方向Rに んで配置してある。

 図5に示すごとく、本例の他端側コイルエ ンド部30Bにおいては、ステータコア2の軸方 Lの一端側から見て、いずれかの互いに隣接 る2つの同相のスロット21を第1スロット組S1 第1スロット組S1の2つの同相のスロット21に して周方向Cの一方側に隣接する互いに隣接 する2つの同相のスロット21を第2スロット組S2 とする。また、第1スロット組S1と第2スロッ 組S2とが周方向Cに並ぶ範囲において、周方 Cの内側に位置するスロット21を内側スロッ 21A、周方向Cの外側に位置するスロット21を 側スロット21Bとする。

 屈曲角導体部321と周方向導体部322との間の 方向導体部323においては、コイル導体4が、 屈曲角導体部321においてステータコア2の軸 向Lに2本並ぶ状態から、径方向Rに2本並ぶ状 に変化している。
 3相のコイル3U、3V、3Wを構成するコイル導体 4は、互いに隣接する2つの同相のスロット21( 1スロット組S1)から、この2つの同相のスロ ト21の周方向Cに隣接する2つの同相のスロッ 21(第2スロット組S2)へ跨って配置してある。

 図4に示すごとく、他端側コイルエンド部 30Bにおいては、V相のコイル3Vにおける各コイ ル導体4は、ステータコア2の周方向Cにおける 中心部分において、ステータコア2の軸方向L オフセットして、ステータコア2の周方向一 方側C1であって軸方向内方側に位置する内方 部分325とステータコア2の周方向他方側C2で って軸方向外方側に位置する外方側部分326 を有している。また、U相のコイル3Uにおけ 各コイル導体4は、V相のコイル3Vにおける各 コイル導体4の内方側部分325に対してステー コア2の軸方向外方に重なって配置してある W相のコイル3Wにおける各コイル導体4は、V のコイル3Vにおける各コイル導体4の外方側 分326に対してステータコア2の軸方向内方に なって配置してある。

 また、図5に示すごとく、各相のスロット 21内の径方向Rの外側(外側スロット21B)に配置 た各相のコイル3U、3V、3Wの2本1組のコイル 体4は、他端側コイルエンド部30Bにおいては 2相分の軸方向Lの幅の範囲内で周方向Cに略 等に分散して配置してある。また、各相の ロット21内の径方向Rの内側(内側スロット21A )に配置した各相のコイル3U、3V、3Wの2本1組の コイル導体4は、他端側コイルエンド部30Bに いては、径方向Rの外側に配置した2本1組の イル導体4に対する軸方向Lの内方に重なる状 態で、2相分の軸方向Lの幅の範囲内で周方向C に略均等に分散して配置してある。

 本例の3相のコイル3U、3V、3Wは、ステータ コア2に組み付ける前において、他端側コイ エンド部30Bも一端側コイルエンド部30Aと同 に軸方向Lに平行になるよう形成し、周方向C を巡回する波巻形状に成形した後、他端側コ イルエンド部30Bを径方向Rの内周側に屈曲さ ることによって成形することができる。

 また、図6に示すごとく、本例の3相のコ ル3U、3V、3Wは、ステータコア2に配置するコ ル全体を組み合わせてコイル組付体5とし、 このコイル組付体5を一括してステータコア2 配置する。なお、図示は省略するが、コイ 組付体5を形成する際には、3相のコイル3U、 3V、3Wの位置を決定する組付用治具を用いる とができる。また、コイル組付体5をステー コア2に配置する際にも、挿入配置用治具を 用いて、その挿入配置を容易にすることがで きる。

 図1、図2に示すごとく、本例のロータ6は ロータシャフト61の外周側に、複数の永久 石621を周方向に配列してなるロータコア62を 配設してなる。回転位置検出器7は、一端側 イルエンド部30Aに対する内周側において、 端側コイルエンド部30Aと軸方向Lにオーバー ップする位置に配設してある。すなわち、 転位置検出器7の少なくとも一部は、一端側 コイルエンド部30Aに対する内周側位置に対向 して配設されている。

 図1、図2に示すごとく、本例の回転位置 出器7は、ロータシャフト61の外周側に配設 たレゾルバロータ71と、レゾルバロータ71の 周側に対向して配設したレゾルバステータ7 2とから構成したレゾルバ(2相シンクロ)であ 。レゾルバロータ71とレゾルバステータ72と は、巻線方向が互いに直交する状態で、そ ぞれレゾルバコイルが巻回されている。そ て、レゾルバステータ72のレゾルバコイル は、交流電圧を印加しておき、ロータ6の回 に伴い、レゾルバロータ71のレゾルバコイ から出力される交流電圧の位相が変化する とを利用してロータ6の回転位置を検出する う構成されている。回転位置検出器7により 、3相のコイル3U、3V、3Wの周方向Cの配設位置 対するロータ6における複数の永久磁石621の 周方向Cの回転位置を検出し、3相のコイル3U 3V、3Wに電圧を印加するタイミングを制御す ことができる。

 ステータコア2及びロータコア62は、多数 の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されて る。そして、ロータコア62の軸方向両端面 は、多数枚の電磁鋼板の積層状態を維持す ためのエンドプレート63が配置されている。 また、軸方向他端側に位置するエンドプレー ト63の周方向の外周側部分は、他端側コイル ンド部30Bを構成するコイル導体4との干渉を 避けるための切欠形状を有している。

 また、図1、図2に示すごとく、ステータ10 及びロータ6は、回転電機1のハウジング11内 配設されており、レゾルバステータ72は、ハ ウジング11に固定されている。ロータシャフ 61において、ロータコア62の配設位置に対す る軸方向両側の外方位置には、ロータ6の回 を支持する軸受64が配設してある。ロータ6 、ロータシャフト61の径方向外周側に突出し た鍔部611と、締付けナット612との間に、一対 のエンドプレート63を介してロータコア62を 持してなる。また、回転位置検出器7は、鍔 611と軸受64との間の位置に配設してある。

 次に、本例の回転電機1による作用効果を説 明する。
 本例の回転電機1は、他端側コイルエンド部 30Bの形状に工夫をすることにより、ステータ コア2に対する3相のコイル3U、3V、3Wの配置を 易にし、かつステータコア2に配置した後の 3相のコイル3U、3V、3Wをさらに成形すること 不要にしたものである。
 具体的には、本例のステータ10においては 一端側コイルエンド部30Aの形状は、従来と 様に、ステータコア2に配置する前に予めス ータコア2の径方向外周側R2へ屈曲させてお ことにより、その全体をティース22(スロッ 21同士の間に位置する部分)における内周端 221よりも径方向外周側R2に位置する形状と ることができる。なお、一端側コイルエン 部30Aに位置するコイルエンド導体部32は、径 方向外周側R2に屈曲させて形成することがで る。これにより、図1に示すごとく、ステー タコア2に3相のコイル3U、3V、3Wを配置して形 したステータ10に対して、ロータ6を挿入配 するときには、一端側コイルエンド部30Aが 置するステータコア2の軸方向一端面201A側 ら挿入配置することができる。そのため、 テータ10に対するロータ6の配置を容易に行 ことができる。

 また、他端側コイルエンド部30Bの形状は ステータコア2に配置する前に予めステータ コア2の径方向内周側R1へ屈曲させておくこと により、その全体がスロット21における外周 面211よりも径方向内周側R1に位置する形状 なっている。これにより、図1に示すごとく ステータコア2に対して3相のコイル3U、3V、3 Wを挿入配置するときには、他端側コイルエ ド部30Bを構成する側から先に、ステータコ 2の軸方向一端面201A側へ挿入配置することが できる。そのため、ステータコア2に対する3 のコイル3U、3V、3Wの配置を容易に行うこと できる。

 また、3相のコイル3U、3V、3Wは、他端側コイ ルエンド部30Bにおいては、同相の複数本のコ イル導体4がステータコア2の径方向Rに並んで 配置してある。これにより、ステータ10の軸 向Lの他端側において、他端側コイルエンド 部30Bがステータコア2の軸方向他端面201Bから 出する量を小さくすることができる。
 そのため、ステータ10において軸方向他端 201B側に位置するコイルエンド部30Bを軸方向L に小型化することができる。

 また、本例のステータ10においては、一 側コイルエンド部30A及び他端側コイルエン 部30Bは、ステータコア2に配置する前に、予 組付後の形状に成形しておくことができる そして、ステータコア2に組み付けた後の両 側のコイルエンド部30A、30Bは、折曲成形、圧 縮成形等の成形加工を行わず、ほとんどステ ータコア2に配置したままの形状で製品とす ことができる。これにより、コイル3を構成 るコイル導体4の表面に設けた絶縁被膜が破 壊又は劣化することがほとんどない。そのた め、本例のステータ10によれば、その品質を 上させることができる。

 また、図6に示すごとく、本例のステータ 10においては、特に、ステータコア2に挿入配 置する前に3相のコイル3U、3V、3Wを予め組み てておき、ステータコア2に対して3相のコイ ル3U、3V、3Wの全体を同時に挿入配置すること ができる。これにより、ステータコア2に対 る3相のコイル3U、3V、3Wの挿入配置を極めて 易に行うことができる。なお、ステータコ 2に対するコイル3の挿入配置は所定の単位( 数)ごとに行い、ステータコア2に配置した 態のコイルを溶接等によって接合すること できる。

 さらに、本例の回転電機1におけるロータ6 、上記のごとく、そのロータシャフト61にお いて、一端側コイルエンド部30Aに対する内周 側位置に、当該ロータ6の回転位置を検出す ための回転位置検出器7を配設してなる。
 ところで、ロータシャフト61の軸方向他端 に回転位置検出器7を配設する場合には、他 側コイルエンド部30Bと回転位置検出器7とが 近接することにより回転位置検出器7にノイ が重畳して検出精度が悪化する問題が生じ 。また、この場合に、他端側コイルエンド 30Bとの干渉を避けて回転位置検出器7を配設 ようとすると、回転電機1の軸方向寸法が大 きくなる問題が生じる。

 これに対し、ロータシャフト61の軸方向一 側に回転位置検出器7を配設することによっ 、一端側コイルエンド部30Aと回転位置検出 7とを離して配設することができる。そのた め、回転位置検出器7による回転位置の検出 度の悪化を抑制できると共に、回転電機1の 方向寸法が大きくなってしまうことを防止 ることができる。
 それ故、回転位置検出器7を、ステータコア 2の軸方向一端側に配設することによって、 ータ6の回転位置を精度よく検出しつつ、回 電機1の軸方向寸法を小さく維持することが できる。

 それ故、本例によれば、ステータコア2に 対して3相のコイル3U、3V、3Wを容易に配置す ことができると共に、3相のコイル3U、3V、3W 品質を高く維持し、かつ、ロータ6の回転位 置を精度よく検出しつつ回転電機1の小型化 図ることができる。