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Patent Searching and Data


Title:
ROUTE SEARCHING APPARATUS AND ROUTE SEARCHING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157069
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention creates one or more route that satisfies a route search condition received from an information processing terminal, calculates an emission amount for each created route in case the route is to be used, calculates an emission credit purchase amount that would be required to compensate the calculated emission amount, transmits a route searching result including the route, the emission amount and the emission credit purchase amount to the information processing terminal, compensates the emission amount by subtracting, from an emission credit amount within a storage section, the emission amount equivalent to the emission credit purchase amount of an emission credit purchase order received from the information processing terminal, and transmits to the information processing terminal a compensation result including at least the compensated emission amount and the emission credit purchase amount corresponding to the emission amount for display.

Inventors:
ONISHI KEISUKE (JP)
KIKUCHI SHIN (JP)
MURAI KAZUYOSHI (JP)
SAKAMOTO HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061584
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NAVITIME JAPAN CO LTD (JP)
ONISHI KEISUKE (JP)
KIKUCHI SHIN (JP)
MURAI KAZUYOSHI (JP)
SAKAMOTO HIROSHI (JP)
International Classes:
B61L25/02; G01C21/00; G01C21/34; G06Q30/04; G06Q30/06; G06Q50/00; G06Q50/10; G06Q50/26; G06Q50/30; G08G1/005
Foreign References:
JP2005092871A2005-04-07
JP2001338028A2001-12-07
JP2007304064A2007-11-22
JP2003316884A2003-11-07
JP2006209228A2006-08-10
JP2002149978A2002-05-24
JP2006209228A2006-08-10
Other References:
See also references of EP 2293235A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, HIROAKI (JP)
Hiroaki Sakai (JP)
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Claims:
 カーボンオフセットを希望する利用者が所持する入力部と表示部とを少なくとも備える情報処理端末に、ネットワークを介して通信可能に接続された制御部と記憶部とを少なくとも備える経路探索装置であって、
 上記記憶部は、
 交通機関の時刻表データと道路網データとを含む経路探索情報を記憶する経路探索情報記憶手段と、
 上記交通機関ごとに一定距離あたりの温室効果ガスの排出量の算定基準を記憶した排出量算定基準記憶手段と、
 上記利用者ごとに上記温室効果ガスの排出権量を記憶する排出権量記憶手段と、
を備え、
 上記制御部は、
 上記利用者により上記入力部を介して入力された経路探索条件を上記情報処理端末から受信し、受信した当該経路探索条件を満たす少なくとも1つの経路を、上記経路探索情報記憶手段に記憶された上記経路探索情報を用いて作成する経路作成手段と、
 上記排出量算定基準記憶手段に記憶された上記算定基準を用いて、上記経路作成手段にて作成された少なくとも1つの上記経路を利用した場合に排出される上記排出量を当該経路ごとに算出する排出量算出手段と、
 上記排出量算出手段にて算出された上記排出量を償却するのに必要な排出権購入金額を計算する排出権購入金額計算手段と、
 上記経路作成手段にて作成された少なくとも1つの上記経路と、上記排出量算出手段にて算出された上記排出量と、上記排出権購入金額計算手段にて計算された上記排出権購入金額とを含む経路探索結果を、上記情報処理端末に送信することにより上記表示部に表示させる経路探索結果表示手段と、
 上記経路探索結果表示手段にて表示された上記経路探索結果に基づいて、上記利用者により上記入力部を介して選択された上記経路に対応する上記排出権購入金額に対する排出権購入要求を上記情報処理端末から受信し、受信した当該排出権購入金額に相当する上記排出量分を、上記排出権量記憶手段に記憶された上記排出権量から差し引くことにより、上記排出量の償却を行う排出量償却手段と、
 上記排出量償却手段にて償却された上記排出量と、当該排出量に相当する上記排出権購入金額とを少なくとも含む償却結果を、上記情報処理端末に送信することにより上記表示部に表示させる償却結果表示手段と、
を備えたことを特徴とする、経路探索装置。
 請求項1に記載の経路探索装置において、
 上記制御部は、
 上記排出権購入金額計算手段にて計算された上記排出権購入金額を上記利用者に対し課金する課金手段
を更に備えたことを特徴とする、経路探索装置。
 請求項1または2に記載の経路探索装置において、
 上記記憶部は、
 上記利用者ごとに、上記経路探索結果および上記償却結果の少なくとも一部を関連付けた履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段
を更に備え、
 上記経路探索結果表示手段は、
 上記経路探索結果の少なくとも一部を上記利用者ごとに上記履歴情報記憶手段に格納し、
 上記償却結果表示手段は、
 上記償却結果の少なくとも一部を上記利用者ごとに上記履歴情報記憶手段に格納することを特徴とする、経路探索装置。
 カーボンオフセットを希望する利用者が所持する入力部と表示部とを少なくとも備える情報処理端末に、ネットワークを介して通信可能に接続された制御部と記憶部とを少なくとも備える経路探索装置において実行される経路探索方法であって、
 上記記憶部は、
 交通機関の時刻表データと道路網データとを含む経路探索情報を記憶する経路探索情報記憶手段と、
 上記交通機関ごとに一定距離あたりの温室効果ガスの排出量の算定基準を記憶した排出量算定基準記憶手段と、
 上記利用者ごとに上記温室効果ガスの排出権量を記憶する排出権量記憶手段と、
を備えており、
 上記制御部において実行される、
 上記利用者により上記入力部を介して入力された経路探索条件を上記情報処理端末から受信し、受信した当該経路探索条件を満たす少なくとも1つの経路を、上記経路探索情報記憶手段に記憶された上記経路探索情報を用いて作成する経路作成ステップと、
 上記排出量算定基準記憶手段に記憶された上記算定基準を用いて、上記経路作成ステップにて作成された少なくとも1つの上記経路を利用した場合に排出される上記排出量を当該経路ごとに算出する排出量算出ステップと、
 上記排出量算出ステップにて算出された上記排出量を償却するのに必要な排出権購入金額を計算する排出権購入金額計算ステップと、
 上記経路作成ステップにて作成された少なくとも1つの上記経路と、上記排出量算出ステップにて算出された上記排出量と、上記排出権購入金額計算ステップにて計算された上記排出権購入金額とを含む経路探索結果を、上記情報処理端末に送信することにより上記表示部に表示させる経路探索結果表示ステップと、
 上記経路探索結果表示ステップにて表示された上記経路探索結果に基づいて、上記利用者により上記入力部を介して選択された上記経路に対応する上記排出権購入金額に対する排出権購入要求を上記情報処理端末から受信し、受信した当該排出権購入金額に相当する上記排出量分を、上記排出権量記憶手段に記憶された上記排出権量から差し引くことにより、上記排出量の償却を行う排出量償却ステップと、
 上記排出量償却ステップにて償却された上記排出量と、当該排出量に相当する上記排出権購入金額とを少なくとも含む償却結果を、上記情報処理端末に送信することにより上記表示部に表示させる償却結果表示ステップと、
を含むことを特徴とする、経路探索方法。
 請求項4に記載の経路探索方法において、
 上記制御部において実行される、
 上記排出権購入金額計算ステップにて計算された上記排出権購入金額を上記利用者に対し課金する課金ステップ
を更に含むことを特徴とする、経路探索方法。
 請求項4または5に記載の経路探索方法において、
 上記利用者ごとに、上記経路探索結果および上記償却結果の少なくとも一部を関連付けた履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段
を更に備えており、
 上記経路探索結果表示ステップにおいて、
 上記経路探索結果の少なくとも一部を上記利用者ごとに上記履歴情報記憶手段に格納し、
 上記償却結果表示ステップにおいて、
 上記償却結果の少なくとも一部を上記利用者ごとに上記履歴情報記憶手段に格納することを特徴とする、経路探索方法。
Description:
経路探索装置および経路探索方

 本発明は、経路探索装置および経路探索 法に関する。

 近年、温室効果ガスによる地球温暖化問 に対して、二酸化炭素等の温室効果ガスの 出を相殺するための方策として、カーボン フセットと言われる手法が始まっている。 ーボンオフセットの基本は、二酸化炭素の 出量に対し排出権を購入し、その排出権に 当する資金が自然エネルギー開発や植林等 投資され、二酸化炭素の排出量を相殺する のである。

 ここで、温室効果ガスの排出権に関する 買システムの一例を以下に示す。

 例えば、特許文献1には、国家間で排出権 そのものの売買を行うシステムが記載されて いる。

 また、特許文献2には、高速道路利用者に 二酸化炭素排出権を与えて、ETCの利用促進を 図るシステムが記載されている。

特開2002-149978号公報

特開2006-209228号公報

 しかしながら、従来技術(特許文献1およ 特許文献2等)においては、カーボンオフセッ トを希望する利用者が、交通機関のある経路 を移動した場合に生じる温室効果ガスの排出 量やその排出量を相殺するのに必要な排出権 を把握できないという問題点を有していた。 すなわち、従来技術においては、個人レベル で交通機関の利用により生じる二酸化炭素の カーボンオフセットに参加できないという問 題点を有していた。

 例えば、特許文献1に記載の技術は、国家 間での排出権取引を意図したシステムである ため排出権の取引量が巨大であり、個人利用 者が利用できないという問題点を有していた 。また、特許文献1に記載の技術は、排出権 体を取引しているに過ぎず、交通機関の経 探索と連動させて排出権の量を算出してい いため、交通機関の利用者がカーボンオフ ットに必要な排出権の量を把握できず、カ ボンオフセットに参加できないという問題 を有していた。

 また、特許文献2に記載の技術は、高速道 路の料金所渋滞により自動車から不必要に生 じる二酸化炭素の排出量を軽減するため、ETC の利用促進の効果をねらったものであるが、 高速道路で排出される二酸化炭素のカーボン オフセットを実現するものではないという問 題点を有していた。具体的には、特許文献2 記載の技術では、一般道と高速道路の排出 の差分を排出権に相当するものとしており 高速道路を走行する分はカーボンオフセッ できていないという問題点を有していた。 た、特許文献2に記載の技術では、カーボン フセットの参加者が高速道路利用者に限定 れてしまい、その他の交通機関に適用する とができず、汎用性において問題点を有し いた。

 ここで、何らかの交通手段を利用すると 酸化炭素が排出されるため、経路探索を行 ナビゲーションシステムにおいては、経路 索と同時にその経路を利用する場合に生じ 二酸化炭素の排出量を算出することが望ま い。

 本発明は、上記問題点に鑑みてなされた ので、交通機関を対象とした個人レベルで カーボンオフセットを実現するためには、 人が各交通機関にて排出権を決済するより 、個人が利用する情報処理端末と経路探索 置とから構成されるナビゲーションシステ において、ある経路を利用した場合に生じ 温室効果ガスの排出量を算出し、この排出 を相殺する排出権を決済するほうが、多様 交通手段に対応でき、また課金システムも 用可能であるという点に着目し、交通機関 利用する個人レベルで、カーボンオフセッ を希望する利用者が、煩雑な処理を行うこ なく、カーボンオフセットに参加すること できる経路探索装置および経路探索方法を 供することを目的とする。

 このような目的を達成するため、本発明 経路探索装置および経路探索方法は、カー ンオフセットを希望する利用者が所持する 力部と表示部とを少なくとも備える情報処 端末に、ネットワークを介して通信可能に 続された制御部と記憶部とを少なくとも備 る経路探索装置および当該経路探索装置に いて実行される経路探索方法であって、上 記憶部は、交通機関の時刻表データと道路 データとを含む経路探索情報を記憶する経 探索情報記憶手段と、上記交通機関ごとに 定距離あたりの温室効果ガスの排出量の算 基準を記憶した排出量算定基準記憶手段と 上記利用者ごとに上記温室効果ガスの排出 量を記憶する排出権量記憶手段と、を備え 上記制御部は、上記利用者により上記入力 を介して入力された経路探索条件を上記情 処理端末から受信し、受信した当該経路探 条件を満たす少なくとも1つの経路を、上記 経路探索情報記憶手段に記憶された上記経路 探索情報を用いて作成する経路作成手段(経 作成ステップ)と、上記排出量算定基準記憶 段に記憶された上記算定基準を用いて、上 経路作成手段(上記経路作成ステップ)にて 成された少なくとも1つの上記経路を利用し 場合に排出される上記排出量を当該経路ご に算出する排出量算出手段(排出量算出ステ ップ)と、上記排出量算出手段(上記排出量算 ステップ)にて算出された上記排出量を償却 するのに必要な排出権購入金額を計算する排 出権購入金額計算手段(排出権購入金額計算 テップ)と、上記経路作成手段(上記経路作成 ステップ)にて作成された少なくとも1つの上 経路と、上記排出量算出手段(上記排出量算 出ステップ)にて算出された上記排出量と、 記排出権購入金額計算手段(上記排出権購入 額計算ステップ)にて計算された上記排出権 購入金額とを含む経路探索結果を、上記情報 処理端末に送信することにより上記表示部に 表示させる経路探索結果表示手段(経路探索 果表示ステップ)と、上記経路探索結果表示 段(上記経路探索結果表示ステップ)にて表 された上記経路探索結果に基づいて、上記 用者により上記入力部を介して選択された 記経路に対応する上記排出権購入金額に対 る排出権購入要求を上記情報処理端末から 信し、受信した当該排出権購入金額に相当 る上記排出量分を、上記排出権量記憶手段 記憶された上記排出権量から差し引くこと より、上記排出量の償却を行う排出量償却 段(排出量償却ステップ)と、上記排出量償却 手段(上記排出量償却ステップ)にて償却され 上記排出量と、当該排出量に相当する上記 出権購入金額とを少なくとも含む償却結果 、上記情報処理端末に送信することにより 記表示部に表示させる償却結果表示手段(償 却結果表示ステップ)と、を備えたことを特 とする。

 また、本発明の経路探索装置および経路 索方法は、上記記載の経路探索装置および 路探索方法において、上記制御部は、上記 出権購入金額計算手段(上記排出権購入金額 計算ステップ)にて計算された上記排出権購 金額を上記利用者に対し課金する課金手段( 金ステップ)を更に備えたことを特徴とする 。

 また、本発明の経路探索装置および経路 索方法は、上記記載の経路探索装置および 路探索方法において、上記記憶部は、上記 用者ごとに、上記経路探索結果および上記 却結果の少なくとも一部を関連付けた履歴 報を記憶する履歴情報記憶手段を更に備え 上記経路探索結果表示手段(上記経路探索結 果表示ステップ)は、上記経路探索結果の少 くとも一部を上記利用者ごとに上記履歴情 記憶手段に格納し、上記償却結果表示手段( 記償却結果表示ステップ)は、上記償却結果 の少なくとも一部を上記利用者ごとに上記履 歴情報記憶手段に格納することを特徴とする 。

 この発明によれば、交通機関を利用する 人レベルで、カーボンオフセットを希望す 利用者が、煩雑な処理を行うことなく、カ ボンオフセットに参加することができると う効果を奏する。具体的には、この発明に れば、利用者がナビゲーションシステムを いて経路探索をする場合に、経路と共に温 効果ガスの排出権量を把握することができ カーボンオフセットを考慮した経路選択を ることができるという効果を奏する。また この発明によれば、カーボンオフセットを 望する利用者からの経路検索要求に対して めた経路に基づく二酸化炭素排出量を、利 者の排出権から償却することができる。こ により、本発明は、利用者が排出権市場で 大規模な排出権取引に直接参加しなくとも 経路探索装置が提供する経路に従って行っ 移動によって発生した二酸化炭素に対して 個人が簡単にカーボンオフセットを実行で るという効果を奏する。

 また、この発明によれば、既存の会員制 ビゲーションシステムや携帯キャリア等が 供する課金システムを用いて排出権購入金 を利用者に対し課金することができるので 利用者は簡易に排出権の購入を行うことが き、さらに、排出権を事前購入するか、事 購入するか等を必要に応じて選択すること できる。これにより、本発明は、利用者の 金力や事業計画に従って排出権の購入を選 できるという効果を奏する。

 また、この発明によれば、利用者ごとに 経路探索結果および償却結果の少なくとも 部を関連付けた履歴情報を記憶することが きるので、カーボンオフセットを希望する 用者の履歴情報から二酸化炭素排出量や排 権量や排出権購入金額の積算などを容易に うことができる。これにより、本発明は、 用者がカーボンオフセットする排出量やこ 排出量を相殺するのに必要な排出権の量や 額等を容易に把握できるので、排出権の管 をしやすくなるという効果を奏する。

図1は、本発明の経路探索装置100の論理 構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本発明の経路探索装置100の基本 処理の一例を示す図である。 図3は、経路探索結果および償却結果を 表示する情報処理端末10の表示画面の一例を す図である。 図4は、排出量算出処理の一例を示すフ ローチャートである。 図5は、排出権購入金額計算処理の一例 を示すフローチャートである。 図6は、排出権差引処理の一例を示すフ ローチャートである。 図7は、課金処理の一例を示すフローチ ャートである。 図8は、本発明の他の実施形態において 複数のサーバ装置から構成される経路探索装 置100の一例を示す図である。

符号の説明

100 経路探索装置
102 制御部
102a 経路作成部
102b 排出量算出部
102c 排出権購入金額計算部
102d 経路探索結果表示部
102e 排出量償却部
102f 償却結果表示部
102g 課金部
104 通信制御インターフェース部
106 記憶部
106a 経路探索情報ファイル
106b 排出量算定基準ファイル
106c 排出権量ファイル
106d 課金情報ファイル
106e 履歴情報ファイル
10-1~3 情報処理端末
300 ネットワーク

 以下に、本発明にかかる経路探索装置お び経路探索方法並びにプログラムの実施の 態を図面に基づいて詳細に説明する。なお この実施の形態によりこの発明が限定され ものではない。

[本発明の概要]
 以下、本発明の概要において、本発明の経 探索装置の構成および基本処理ついて図1~ 3を参照して説明し、その後、本発明の経路 索装置の各処理について詳細に説明する。 こで、図1は、本発明の経路探索装置100の論 理構成の一例を示すブロック図であり、該構 成のうち本発明に関係する部分のみを概念的 に示している。また、図2は、本発明の経路 索装置100の基本処理の一例を示す図である また、図3は、経路探索結果および償却結果 表示する情報処理端末10の表示画面の一例 示す図である。

[経路探索装置100の構成]
 まず、本経路探索装置100の構成について図1 を参照して説明する。

 図1に示すように、本経路探索装置100は、 概略的に、カーボンオフセットを希望する利 用者が所持する入力部(図示せず)と表示部(図 示せず)とを備える情報処理端末10-1~3に、通 制御インターフェース部104を介してネット ーク300を通じて通信可能に接続され、記憶 106と制御部102とを備えて構成される。これ 経路探索装置100の各部は任意の通信路を介 て通信可能に接続される。

 ここで、図1において、情報処理端末10-1~3 は、経路探索装置100にアクセスし経路探索や 周辺情報の検索等を行う機能を有し、例えば 、一般に市販されるデスクトップ型またはノ ート型のパーソナルコンピュータ等の情報処 理装置や、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装 置などである。また、情報処理端末10-1~3は、 経路探索装置100から受信した経路探索結果や 償却結果を表示する表示部(例えば、液晶や 機EL等から構成されるディスプレイやモニタ 等)と、経路探索装置100へ送信する経路探索 件の入力や購入金額要求の選択を行う入力 (例えば、キー入力部、タッチパネル、キー ード、マイク等)とを備えている。また、情 報処置端末10-1~3は、例えば、GPS機能を有する 位置検出部(図示せず)を備えていてもよく、 路探索装置100からリアルタイムにナビゲー ョン案内を行えるよう、位置検出部により 出された現在位置を示す位置情報を経路探 装置100へ送信してもよい。

 また、図1において、通信制御インターフ ェース部104は、通信回線や電話回線等に接続 されるルータ等の通信装置(図示せず)に接続 れるインターフェースであり、経路探索装 100とネットワーク300との間における通信制 を行う機能を有する。すなわち、通信制御 ンターフェース部104は、情報処理端末10-1~3 他のサーバ等の外部機器(図示せず)と通信 線を介してデータを通信する機能を有して る。また、ネットワーク300は、経路探索装 100と情報処理端末10-1~3や他のサーバ等の等 外部機器とを相互に接続する機能を有し、 えば、インターネット、電話回線網(携帯端 回線網、一般電話回線網を含む。)、イント ラネット等であってもよい。

 また、図1において、記憶部106は、固定デ ィスク装置や外付けハードディスク等のスト レージ手段であり、各種のデータベースやテ ーブル(経路探索情報ファイル106a~履歴情報フ ァイル106e等)を格納する。例えば、記憶部106 、各種処理に用いる各種のプログラムやテ ブルやファイルやデータベースやウェブペ ジ等を格納する。

 これら記憶部106の各構成要素のうち、経 探索情報ファイル106aは、制御部102が、情報 処理端末10-1~3から受信した経路探索条件(例 ば、出発地、目的地、出発時刻、到着時刻 利用交通機関等)を満たす少なくとも1つの経 路を作成する際に用いる、交通機関の時刻表 データと道路網データとを含む経路探索情報 を記憶する経路探索情報記憶手段である。こ こで、経路探索情報ファイル106aに記憶され 時刻表データは、例えば、電車、飛行機、 ス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケ ブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表 数値情報等である。また、経路探索情報フ イル106aに記憶される道路網データは、徒歩 自転車、自動車、オートバイ等で移動する 合の経路作成に用いる各種の道路等のマッ の緯度経度情報や位置情報等である。これ 時刻表データと道路網データは、経路探索 報ファイル106aに予め記憶されており、経路 探索装置100の制御部102は、定期的にネットワ ークを介して最新のデータをダウンロードし て経路探索情報ファイル106aに記憶された経 探索情報をアップデートしてもよい。

 また、排出量算定基準ファイル106bは、制 御部102が、作成された少なくとも1つの経路 利用した場合に排出される温室効果ガスの 出量を経路ごとに算出する際に用いる、交 機関ごとに一定距離あたりの温室効果ガス 排出量の算定基準を記憶した排出量算定基 記憶手段である。ここで、排出量算定基準 ァイル106bに記憶される排出量の算定基準は 移動距離に乗じて交通機関ごとに算出され 1人あたりの二酸化炭素等の温室効果ガスの 排出量の標準的な数値である。

 一例として、「運用・交通と環境2007年版 」[監修]国土交通省総合政策局環境・海洋課[ 発行]交通エコロジー・モビリティ財団によ と、各交通機関の二酸化炭素排出量は、1人 たり、例えば、自家用自動車の場合、173(g/k m)であり、飛行機の場合、111(g/km)であり、バ の場合、51(g/km)であり、鉄道の場合、19(g/km) である。なお、徒歩については二酸化炭素の 排出量はないものとしている。また、実際に 利用する交通機関と差異があるとしても、多 くの利用者が様々な経路を利用すると、総合 的にはこの数値を用いて計算したものに近づ くものとしている。

 また、例えば、電車でも路線や車両タイ (普通または新幹線等)によって詳細な分類 行ってもよく、この分類に従って最適な数 を用いて修正して算出してもよい。また、 えば、過疎路線では乗客1人あたりのCO2排出 が高くなることもあるため、過疎路線に対 て最適な数値を用いて修正して算出しても い。

 また、算定基準は、排出量算定基準ファ ル106bに予め記憶されており、経路探索装置 100の制御部102は、定期的にネットワークを介 して最新のデータをダウンロードして排出量 算定基準ファイル106bに記憶された算定基準 アップデートしてもよい。

 また、排出権量ファイル106cは、制御部102 が、利用者により入力部を介して選択された 経路に対応する排出権購入金額に対する排出 権購入要求を情報処理端末10-1~3から受信し、 受信した当該排出権購入金額に相当する排出 量分を、排出権量ファイル106cに記憶された 出権量から差し引くことにより、排出量の 却を行う際に用いる、利用者ごとに温室効 ガスの排出権量を記憶する排出権量記憶手 である。ここで、排出権量ファイル106cに記 される排出権量は、利用者(情報処理端末10- 1~3のエンドユーザ、および、経路探索装置100 のナビゲーション事業者等を含む)の購入済 たは購入予定(利用者の排出量がまとまって ら排出権を購入する場合)の排出権の量を表 す数値情報である。また、排出権量ファイル 106cは、排出権が、その出所や時期によって 単価が異なるので、排出権の識別コード、 排出量、排出権の単価などを記憶してもよ 。なお、本実施形態において、この排出権 識別コードや単価等の情報は、制御部102が 算出された排出量を償却するのに必要な排 権購入金額を計算する際に用いる。

 また、課金情報ファイル106dは、制御部102 が、計算された排出権購入金額をカーボンオ フセットを希望した利用者に対し課金する際 に用いる、排出権購入金額の課金状況等に関 する課金情報を利用者ごとに記憶する課金情 報記憶手段である。本実施形態において、一 例として、制御部102は、課金情報ファイル106 dに予め記憶された、利用者の購入済または 入予定の排出権(例えば、排出権に相当する 額を示す数値情報等)に関する課金情報を、 例えば、携帯電話キャリア(例えば、携帯電 の通信サービス提供会社や携帯電話のメー ー等)に送信し、代行課金させることにより 済してもよい。

 また、履歴情報ファイル106eは、制御部102 が、情報処理端末10-1~3へ送信する経路探索結 果や償却結果等を利用者ごとに格納すること で、利用者と、経路探索結果(経路と排出量 排出権購入金額等)と、償却結果(償却された 排出量とその排出量に相当する排出権購入金 額等)と、を関連付けた履歴情報を記憶する 歴情報記憶手段である。一例として、履歴 報ファイル106eは、予め取得した排出権(購入 済みまたは購入予定を含む)ごとに少なくと 利用者の情報処理端末10-1~3のIDと償却された 排出量とを関連付けて記憶してもよく、また 、上記IDごとに少なくとも経路と排出権購入 額とを関連付けて記憶してもよい。

 また、図1において、制御部102は、OS(Operat ing System)等の制御プログラムや、各種の処理 手順等を規定したプログラム、および、所要 データを格納するための内部メモリを有する 。そして、制御部102は、これらのプログラム 等により、種々の処理を実行するための情報 処理を行う。制御部102は、機能概念的に、経 路作成部102a、排出量算出部102b、排出権購入 額計算部102c、経路探索結果表示部102d、排 量償却部102e、償却結果表示部102f、および、 課金部102gを備えて構成される。

 このうち、経路作成部102aは、利用者によ り入力部を介して入力された経路探索条件を 情報処理端末10-1~3から受信し、受信した当該 経路探索条件を満たす少なくとも1つの経路 、経路探索情報ファイル106aに記憶された経 探索情報を用いて作成する経路作成手段で る。

 また、排出量算出部102bは、排出量算定基 準ファイル106bに記憶された算定基準を用い 、経路作成部102aにて作成された少なくとも1 つの経路を利用した場合に排出される排出量 を当該経路ごとに算出する排出量算出手段で ある。

 また、排出権購入金額計算部102cは、排出 権量ファイル106cに記憶された排出権の識別 ードや単価等に基づいて、排出量算出部102b て算出された排出量を償却するのに必要な 出権購入金額を計算する排出権購入金額計 手段である。例えば、排出権の購入金額は もともと排出権プロバイダー等が発行した 出権証書毎になる場合があるので、排出権 入金額計算部102cは、排出権量ファイル106c( たは、ネットワークを介して通信可能に接 された外部の排出権管理サーバ等)に償却可 能な排出権の単価を問い合わせて、排出権購 入金額を見積もってもよい。

 具体的には、一例として、償却可能な単 が「¥4200/トン」である場合は、排出権購 金額計算部102cは、例えば「182g」の排出量を 償却するのに必要な排出権を、「4200/1000000*18 2=0.7644(¥)」であると見積もる。なお、1円未 は処理の都合上切り上げるものとする。こ ように、排出権購入金額計算部102cは、排出 量「182g」をカーボンオフセット(償却)するの に必要な排出権購入金額を「¥1」と計算す 。このように、電車を利用する場合は、排 量が少ないので、このカーボンオフセット 、1円の購入費用で実現することになる。ま 、後述する経路探索結果表示部102dにより、 排出量とこの排出量に相当する排出権購入金 額とが表示されるので、利用者は容易にカー ボンオフセットを実現する費用を把握するこ とができる。

 続いて、別の一例として、「羽田-長崎( 道)」間を、航空機を利用して移動する場合 、排出量算出部102bにより排出量が「175779g と算出され、排出権購入金額計算部102cは、 記単価に基づき、この排出量をカーボンオ セット(償却)するために必要な排出権購入 額を「¥739」と計算する。このように、航 機を利用すると膨大な二酸化炭素を消費す ことになるが、個人レベルでは十分にカー ンオフセットに参加できる金額となる。

 また、経路探索結果表示部102dは、経路作 成部102aにて作成された少なくとも1つの経路 、排出量算出部102bにて算出された排出量と 、排出権購入金額計算部102cにて計算された 出権購入金額とを含む経路探索結果を、情 処理端末10-1~3に送信することにより表示部 表示させる経路探索結果表示手段である。 こで、経路探索結果表示部102dは、経路探索 果の少なくとも一部を利用者ごとに履歴情 ファイル106eに格納してもよい。

 また、排出量償却部102eは、経路探索結果 表示部102dにて表示された経路探索結果に基 いて、利用者により入力部を介して選択さ た排出権購入金額に対する排出権購入要求 情報処理端末10-1~3から受信し、受信した当 排出権購入金額に相当する排出量分を、排 権量ファイル106cに記憶された排出権量から し引くことにより、排出量の償却を行う排 量償却手段である。

 また、償却結果表示部102fは、排出量償却 部102eにて償却された排出量と、当該排出量 相当する排出権購入金額とを含む償却結果 、情報処理端末10-1~3に送信することにより 示部に表示させる償却結果表示手段である ここで、償却結果表示部102fは、償却結果の なくとも一部を利用者ごとに履歴情報ファ ル106eに格納してもよい。

 また、課金部102gは、排出権購入金額計算 部102cにて計算された排出権購入金額を利用 に対し課金する課金手段である。本実施形 において、一例として、課金部102gは、課金 報ファイル106dに予め記憶された、利用者の 購入済または購入予定の排出権(例えば、排 権に相当する金額を示す数値情報等)に関す 課金情報を、例えば、携帯電話キャリア(例 えば、携帯電話の通信サービス提供会社や携 帯電話のメーカー等)に送信し、代行課金さ ることにより決済してもよい。

 以上で、本経路探索装置100の構成の説明 終える。

[経路探索装置100の基本処理]
 続いて、図2および図3を参照し、本発明の 本処理について以下に説明する。

 本発明において、情報処理端末10は、経 探索装置100にログイン可能なID(例えば、携 電話やPHSやPDA等の機体識別番号などの情報 理端末識別IDや、ナビゲーションシステムの 利用者識別ID等を含む)を有しており、経路探 索を必要とする場合に、経路探索装置100へロ グインして、経路探索条件を付けて経路探索 要求を送信する。

 そして、図2に示すように、経路作成部102 aは、カーボンオフセットを希望する利用者 より情報処理端末10の入力部を介して入力さ れた経路探索条件を情報処理端末10から受信 る(ステップSA-1)。

 ここで、経路探索条件とは、出発地およ 目的地を少なくとも含み、日付、時刻、表 順序(所用時間順、運賃順、乗換回数順、CO2 排出量順など)、徒歩速度(標準、ゆっくり、 ぎなど)、使用路線(飛行機、新幹線、特急 、路線バス、その他有料路線など)等に関す 条件を含んでもよい。

 そして、経路作成部102aは、情報処理端末 10から受信した当該経路探索条件を満たす少 くとも1つの経路を、経路探索情報ファイル 106aに記憶された経路探索情報を用いて作成 る。そして、排出量算出部102bは、経路作成 102aの処理により作成された少なくとも1つ 経路を利用した場合に排出される排出量を 排出量算定基準ファイル106bに記憶された算 基準を用いて当該経路ごとに算出する。そ て、排出権購入金額計算部102cは、排出量算 出部102bの処理により算出された排出量を償 するのに必要な排出権購入金額を計算する( テップSA-2)。なお、ステップSA-2において実 される各処理(排出量算出処理および排出権 購入計算処理)の詳細については後述する。

 そして、経路探索結果表示部102dは、ステ ップSA-2において、経路作成部102aの処理によ 作成された少なくとも1つの経路と、排出量 算出部102bの処理により算出された排出量と 排出権購入金額計算部102cの処理により計算 れた排出権購入金額とを含む経路探索結果 、情報処理端末10に送信することにより情 処理端末10の表示部に表示させる(ステップSA -3)。ここで、経路探索結果表示部102dは、経 探索結果の少なくとも一部を利用者ごとに 歴情報ファイル106eに格納してもよい。

 ここで、図3(a)および(b)を参照し、ステッ プSA-3において、経路探索結果表示部102dの処 により情報処理端末10の表示部に表示され 経路探索結果の一例について以下に説明す 。

 図3(a)および(b)に示すように、経路探索結 果表示部102dは、利用者により入力された経 探索条件を満たす経路と、その経路を利用 た場合に生じる温室効果ガスの排出量と、 の排出量を償却するのに必要な排出権購入 額とを含む経路探索結果を表示させている

 一例として、図3(a)の表示画面には、経路 探索結果のうち「経路」(例えば、乗換回数 運賃、所要時間、徒歩距離、乗換駅、最適 車車両、最適改札口等に関する情報を含む) 、「排出量」(CO2排出量(g))とが表示される 具体的には、図3(a)の表示画面には、経路探 結果の経路として、「第1経路」が表示され ており、この第1の経路(電車ルート)は、現在 地から目的地までが「徒歩→電車→電車→徒 歩」となっている。なお、図3(a)において、 面上端に、1)電車マークM1、2)自動車マークM2 、3)電車マークM3が表示されており、これら マークM1~M3は、第1経路および第3経路が「電 ルート」であり、第2経路が「自動車ルート 」であることを意味している。また、図3(a) 表示画面の下方に、経路探索結果の「排出 」として、CO2排出量が「約182g」であること 、この排出量を「カーボンオフセットする( 購入する)」ボタンB1が表示される。そして、 利用者がこのボタンB1をクリックすると、右 図3(b)のページに移行する。

 続いて、図3(b)の表示画面には、経路の探 索日時や経路の情報を表示した上で、画面下 方に、さらに二酸化炭素の排出量とそれに相 当する排出権の購入金額とが表示される。す なわち、図3(b)の表示画面には、経路探索結 の「排出権購入金額」(CO2排出権(¥))として CO2排出権購入金額が「¥1」であることとが 表示される。そして、利用者が排出権購入金 額を確認した上で、画面下方にある「排出権 を購入してカーボンオフセットする」ボタン B2を選択してクリックすると、「第1の経路」 を利用した場合に生じる「排出量」を償却す るのに必要な「排出権購入金額(¥1)」に対す る「排出権購入要求」が経路探索装置100へ送 信される。一方、利用者が、画面の下方にあ る「排出権を購入しない」ボタンB3を選択し クリックした場合、左の図3(a)のページに戻 る。

 図2に戻り、排出量償却部102eは、情報処 端末10の表示部に表示された経路探索結果に 基づいて、カーボンオフセットを希望する利 用者により入力部を介して選択(ステップSA-4) された経路に対応する排出権購入金額に対す る排出権購入要求を情報処理端末10から受信 る(ステップSA-5)。

 そして、排出量償却部102eは、受信した当 該排出権購入金額に相当する排出量分を、排 出権量ファイル106cに記憶された排出権量か 差し引くことにより、排出量の償却を行う( テップSA-6)。ここで、課金部102gは、排出権 入金額計算部102cの処理により計算された排 出権購入金額を利用者に対し課金してもよい 。なお、ステップSA-6において実行される各 理(排出権差引処理および課金処理)の詳細に ついては後述する。

 ここで、図3(a)および(c)を参照し、ステッ プSA-6において、課金部102gの処理より実行さ る課金処理の一例について以下に説明する

 一例として、図3(a)に示した「カーボンオ フセットをする」ボタンB1を利用者がクリッ するだけでなく、実際に経路探索装置100の 御部102がナビゲーションを行った場合に、 金部102gが、課金処理を行うようにしてもよ い。具体的には、図3(a)および(c)に示すよう 、「音声ナビ開始」リンクL1を利用者がクリ ックしたときに、課金部102gは、その情報処 端末10の利用者を課金対象として認識し、課 金処理を行ってもよい。このタイミングは、 「音声ナビ開始」により開始されるナビゲー ションの出発地側でも目的地側でもよい。ま た、経路探索装置100によるナビゲーションが 目的地周辺まで到達し、スピーカ等の出力部 (図示せず)により、例えば、「おつかれさま した!」等の終了案内が出力された時点で、 課金を行ってもよい。

 図2に戻り、償却結果表示部102fは、排出 償却部102eの処理により償却された排出量と 当該排出量に相当する排出権購入金額とを なくとも含む償却結果を、情報処理端末10 送信することにより情報処理端末10の表示部 に表示させる(ステップSA-7)。ここで、償却結 果表示部102fは、償却結果の少なくとも一部 利用者ごとに履歴情報ファイル106eに格納し もよい。

 ここで、図3(c)および(d)を参照し、ステッ プSA-7において、償却結果表示部102fの処理に り情報処理端末10の表示部に表示された償 結果の一例について以下に説明する。

 図3(c)および(d)に示すように、償却結果表 示部102fは、償却された排出量と、当該排出 に相当する償却された排出権購入金額とと に、経路や排出量も表示させている。

 一例として、図3(c)の表示画面には、図3(a )の経路探索結果に加えて、画面下方に、「 却された排出量」と「償却された排出権購 金額」とが表示される。すなわち、図3(b)の 画面にてボタンB2がクリックされると、償 結果表示部102fは、受信した排出権購入要求 従って、「第1の経路」に対し、図3(a)の「 ーボンオフセットする」ボタンB1を非表示に した上で、例えば、この利用者の「今月のカ ーボンオフセット」を表示する。具体的には 、図3(c)の表示画面の「今月のカーボンオフ ット」には、排出量償却部102eの処理により 却された排出量の今月の合計として「5896g と、この償却された排出量に相当する排出 購入金額の今月の合計として「¥25」とが表 示される。この表示は、経路探索装置100が履 歴情報ファイル106eに、利用者と経路探索結 と償却結果とを関連付けた履歴情報を記憶 ているため、具体的には、予め取得した排 権(購入済みまたは購入予定を含む)ごとに少 なくとも利用者の情報処理端末10のIDと償却 れた排出量(償却量)とを関連付けて記憶して いるため、例えば、図3(c)に示した「今月の ーボンオフセット」のように、月単位で集 して償却結果を表示することができる。

 続いて、図3(d)の表示画面は、図3(c)の表 画面上のカーボンオフセットを象徴する「 ゴマーク(eco)」ボタンB4が利用者によりクリ クされると表示される。図3(d)の表示画面に は、一例として、今月の実績の詳細が、例え ば、利用日、出発地、目的地、交通機関種別 、排出量、排出権金額などが表示される。具 体的には、図3(d)の表示画面には、利用日時 2008年4月3日の過去の履歴情報(例えば、自動 ルートで、排出量が「約5714g」、排出権が ¥24」など)と、図3(b)に示した4月17日の情報( 例えば、電車ルートで、排出量が「約182g」 排出権が「¥1」など)とを表示しており、償 却された排出量の今月の合計「5896g」と、こ 償却された排出量に相当する排出権購入金 の今月の合計「¥25」の内訳が表示されて る。この表示は、経路探索装置100が履歴情 ファイル106eに、利用者と経路探索結果と償 結果とを関連付けた履歴情報を関連付けて 憶しているため、具体的には、上記IDごと 少なくとも経路と排出権購入金額とを関連 けて記憶しているため、例えば、図3(d)に示 た「今月のカーボンオフセット」の詳細の うに内訳とともに償却結果を表示すること できる。

 以上で、本経路探索装置100の基本処理の 明を終える。

 これにて、本発明の概要の説明を終える

[経路探索装置100の各処理]
 次に、このように構成された本実施の形態 おける本経路探索装置100の各処理(排出量算 出処理~課金処理)の一例について、以下に図4 ~図7を参照して詳細に説明する。ここで、図4 は、排出量算出処理の一例を示すフローチャ ートである。また、図5は、排出権購入金額 算処理の一例を示すフローチャートである また、図6は、排出権差引処理の一例を示す ローチャートである。また、図7は、課金処 理の一例を示すフローチャートである。

[排出量算出処理]
 まず、上記図2のステップSA-2において実行 れる排出量算出処理の一例について、図4を 照して以下に説明する。

 図4に示すように、排出量算出部102bは、 路作成部102aの処理により作成された少なく も1つの経路から、その経路を利用する際に 用いる交通機関(例えば、自家用自動車、飛 機、バス、鉄道等)と、その経路を利用した 合の移動距離(km)と、を抽出する(ステップSB -1)。

 そして、排出量算出部102bは、抽出された 交通機関ごとに異なる排出量の算定基準(例 ば、自家用自動車の場合、173(g/km)であり、 行機の場合、111(g/km)であり、バスの場合、51 (g/km)であり、鉄道の場合、19(g/km))を、排出量 算定基準ファイル106bに問い合わせる(ステッ SB-2)。

 そして、排出量算出部102bは、問合せた算 定基準に、ステップSB-1において抽出された 交通機関(例えば、鉄道)と移動距離(例えば 約9.6km)を当てはめて計算することにより、 出量(例えば、約182g)を算出する(ステップSB-3 )。

[排出権購入金額計算処理]
 続いて、上記図2のステップSA-2において実 される排出権購入金額計算処理について、 5を参照して以下に説明する。

 図5に示すように、排出権購入金額計算部 102cは、排出権の単価(例えば、¥4200/トン)を 排出権量ファイル106cに問い合わせる(ステ プSC-1)。

 そして、排出権購入金額計算部102cは、問 い合わせた排出権の単価に基づいて、排出量 算出部102bの処理により算出された排出量分( えば、約182g)の排出権購入量(例えば、1円) 計算する(ステップSC-2)。

[排出権差引処理]
 続いて、上記図2のステップSA-6において実 される排出権差引処理の一例について、図6 参照して以下に説明する。

 図6に示すように、排出量償却部102eは、 報処理端末10から送信した排出権購入金額に 対する排出権購入要求(例えば、1円分排出権 購入要求)を受信する(ステップSD-1)。

 そして、排出量償却部102eは、排出権購入 要求された排出権購入金額分(例えば、1円)を 、排出権量ファイル106cに利用者ごとに記憶 れた排出権量の合計(例えば、1000円)から差 引くよう排出権量ファイル106cに指示する(例 えば、1000円-1円)(ステップSD-2)。

 そして、排出量償却部102eは、差し引かれ た排出権量の残量等(例えば、1000円-1円=999円) を示す排出権量ファイル106cの更新データを 信する(ステップSD-3)。

[課金処理]
 続いて、上記図2のステップSA-6において実 される課金処理の一例について、図7を参照 て以下に説明する。

 図7に示すように、課金部102gは、排出権 入金額計算部102cの処理により計算され、利 者により排出権購入要求され、排出権償却 102eの処理により排出権量ファイル106cより し引かれた分(例えば、1円)の数値情報を課 情報ファイル106dに送信する(ステップSE-1)。 なわち、課金部102gは、予め利用者により委 託された代行課金用の仮想口座に相当する課 金情報を記憶する課金情報ファイル106dから 出権に相当する金額分(例えば、1円)を差し くよう指示するとともに、例えば、携帯電 キャリア(例えば、携帯電話の通信サービス 供会社や携帯電話のメーカー等)にこの課金 情報を送信し、代行課金させることにより決 済してもよい。

 ここで、課金部102gは、課金処理(決済)を 排出量償却部102eの処理により排出量の償却 を行った際にその都度行ってもよく、定期的 に(例えば、週単位や月単位ごと等)排出権購 金額の合計を集計してから行ってもよく、 定金額に達したところで行ってもよく、別 購入手続きがあるプリペイド方式にて行っ もよい。なお、プリペイド方式の場合は、 高表示を交通機関ごとの利用可能距離で表 してもよい。

 そして、課金部102gは、課金処理(決済)さ た利用者の預金金額等の残高等(例えば、500 0円-1円=4999円)を示す課金情報ファイル106dの 新データを受信する(ステップSE-2)。

 以上で、本経路探索装置100の各処理の説 を終える。

[他の実施の形態]
 さて、これまで本発明の実施の形態につい 説明したが、本発明は、上述した実施の形 以外にも、特許請求の範囲に記載した技術 思想の範囲内において種々の異なる実施の 態にて実施されてよいものである。

 また、実施の形態において説明した各処 のうち、自動的に行われるものとして説明 た処理の全部または一部を手動的に行うこ もでき、あるいは、手動的に行われるもの して説明した処理の全部または一部を公知 方法で自動的に行うこともできる。

 例えば、経路探索装置100は、本実施形態 おいて、単一のサーバ装置として構成した 例について説明したが、複数のサーバ装置 連動して構成してもよい。ここで、図8は、 本発明の他の実施形態において複数のサーバ 装置から構成される経路探索装置100の一例を 示す図である。具体的には、図8に示すよう 、経路探索サーバ100-1は、経路探索情報ファ イル106aと履歴情報ファイル106eとを備えてお 、上述の制御部102のうち経路作成部102a、経 路探索結果表示部102d、および、償却結果表 部102fに対応する機能を有する。また、排出 管理サーバ100-2は、排出権量算定基準ファ ル106bと排出権量ファイル106cとを備えており 、上述の制御部102のうち排出量算出部102b、 出権購入金額計算部102c、および、排出量償 部102eに対応する機能を有する。また、課金 処理サーバ100-3は、課金情報ファイル106dを備 えており、上述の制御部102のうち課金部102g 対応する機能を有する。ここで、経路探索 ーバ100-1と、排出権管理サーバ100-2と、課金 理サーバ100-3は、ネットワークを介して通 可能に接続されており、データ連携を行っ いるため、これら複数のサーバ100-1~3を本発 の経路探索装置100として機能させることが きる。

 このほか、文献中や図面中で示した処理 順、制御手順、具体的名称、各処理の登録 ータや検索条件等のパラメータを含む情報 画面例、データベース構成については、特 する場合を除いて任意に変更することがで る。

 また、経路探索装置100に関して、図示の 構成要素は機能概念的なものであり、必ず も物理的に図示の如く構成されていること 要しない。

 例えば、経路探索装置100の各装置が備え 処理機能、特に制御部102にて行われる各処 機能については、その全部または任意の一 を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUに 解釈実行されるプログラムにて実現しても く、また、ワイヤードロジックによるハー ウェアとして実現してもよい。尚、プログ ムは、後述する記録媒体に記録されており 必要に応じて経路探索装置100に機械的に読 取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記 部106などは、OS(Operating System)として協働し CPUに命令を与え、各種処理を行うためのコ ピュータプログラムが記録されている。こ コンピュータプログラムは、RAMにロードさ ることによって実行され、CPUと協働して制 部102を構成する。

 また、このコンピュータプログラムは、 路探索装置100に対して任意のネットワーク3 00を介して接続されたアプリケーションプロ ラムサーバに記憶されていてもよく、必要 応じてその全部または一部をダウンロード ることも可能である。

 また、本発明に係るプログラムを、コン ュータ読み取り可能な記録媒体に格納する ともできる。ここで、この「記録媒体」と 、フレキシブルディスク、光磁気ディスク ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROM、MO、DVD等の任意の「 可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、イ ンターネットに代表されるネットワークを介 してプログラムを送信する場合の通信回線や 搬送波のように、短期にプログラムを保持す る「通信媒体」を含むものとする。

 また、「プログラム」とは、任意の言語 記述方法にて記述されたデータ処理方法で り、ソースコードやバイナリコード等の形 を問わない。なお、「プログラム」は必ず も単一的に構成されるものに限られず、複 のモジュールやライブラリとして分散構成 れるものや、OS(Operating System)に代表される 個のプログラムと協働してその機能を達成 るものをも含む。なお、実施の形態に示し 各装置において記録媒体を読み取るための 体的な構成、読み取り手順、あるいは、読 取り後のインストール手順等については、 知の構成や手順を用いることができる。

 記憶部106に格納される各種のデータベー 等(経路探索情報ファイル106a~履歴情報ファ ル106e等)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハー ディスク等の固定ディスク装置、フレキシ ルディスク、光ディスク等のストレージ手 であり、各種処理やウェブサイト提供に用 る各種のプログラムやテーブルやデータベ スやウェブページ用ファイル等を格納する

 また、経路探索装置100は、既知のパーソ ルコンピュータ、ワークステーション等の 報処理装置を接続し、該情報処理装置に本 明の方法を実現させるソフトウェア(プログ ラム、データ等を含む)を実装することによ 実現してもよい。

 更に、装置の分散・統合の具体的形態は 示するものに限られず、その全部または一 を、各種の付加等に応じて、または、機能 荷に応じて、任意の単位で機能的または物 的に分散・統合して構成することができる

 以上詳述に説明したように、本発明によ ば、交通機関を利用する個人レベルで、煩 な処理を行うことなく、カーボンオフセッ に参加可能にすることができる経路探索装 および経路探索方法を提供することができ ので、人間が移動する際に複数の交通機関 利用しても、本発明のナビゲーションシス ムは、二酸化炭素等の温室効果ガスの排出 を算出でき、個人レベルでもカーボンオフ ットに参加できるようになる。また多くの ーボンオフセット参加者が排出権を購入す ことから、自然エネルギーの利用や植林事 に潤沢に資金が流れて、その方面の産業も 性化され、地球温暖化に貢献できるので、 ーボンオフセットや経路探索などを支援す 情報機器や情報処理分野、また、植林事業 野などの様々な分野において極めて有用で る。

 なお、本出願人においては、2007年5月よ ナビゲーションサービスの提供に使用する てのサーバ機器の使用電力を、グリーン電 証書を購入して自然エネルギー発電に相当 る電力に切り替えており、本発明の実施に り総合的に環境保全に取り組むことができ ようになる。