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Title:
SAMPLING MIXER, FILTER DEVICE, AND RADIO DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/129791
Kind Code:
A1
Abstract:
A sampling mixer, a filter device, and a radio device all having a flat filter characteristic and a bandpass characteristic in a desired band. A sampling mixer (100) comprises a TA (Tran conductance amplifier) (1a), a TA (1b), an in-phase mixer section (102) connected to the TAs (1a, 1b), an opposite-phase mixer section (103) parallel connected to the in-phase mixer (102), and a signal generating section (104) for generating a control signal sent to the in-phase and opposite phase mixers (102, 103). By constituting an IIR filter using a signal current-converted by different mutual conductances, the filter characteristics can be designed by weighting the mutual conductances in addition to the capacitance ratio. With this, a wide-band filter characteristic and a bandpass filter characteristic can be achieved. Thus, filter characteristics most suitable for a radio communication system are designed and the reception sensitivity deterioration can be suppressed.

Inventors:
HOSOKAWA YOSHIFUMI
SAITO NORIAKI
ABE KATSUAKI
MIYANO KENTARO
NAITO YASUYUKI
Application Number:
PCT/JP2008/000616
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
March 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
HOSOKAWA YOSHIFUMI
SAITO NORIAKI
ABE KATSUAKI
MIYANO KENTARO
NAITO YASUYUKI
International Classes:
H03H19/00; H03D7/00; H03H15/00; H04B1/26
Foreign References:
JP2004289793A2004-10-14
JP2006211153A2006-08-10
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (7-13Nishi-Shimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 受信信号を電流に変換する第1のトランスコンダクタンスアンプと、
 前記受信信号を電流に変換し、前記第1のトランスコンダクタンスの相互コンダクタンスをα倍した相互コンダクタンスを持つ第2のトランスコンダクタンスアンプと、
 前記第1のトランスコンダクタンスアンプにより電流変換された信号をサンプリングする第1のサンプリングスイッチと、
 前記第2のトランスコンダクタンスアンプにより電流変換された信号をサンプリングする第2のサンプリングスイッチと、
 前記第1のサンプリングスイッチでサンプリングされた信号を積分する第1のヒストリキャパシタと、
 前記第2のサンプリングスイッチでサンプリングされた信号を積分する第2のヒストリキャパシタと、
 前記第1のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第1のトランスコンダクタンスアンプが電流変換した信号を積分する第1のローテートキャパシタと、
 前記第2のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第2のトランスコンダクタンスアンプが電流変換した信号を積分する第2のローテートキャパシタと、
 前記第1のローテートキャパシタから放出された信号を積分するバッファキャパシタと、
 前記第2のローテートキャパシタに積分された信号を前記第1のローテートキャパシタに放出する第1の放出スイッチと、
 を備えるサンプリングミキサ。
 前記第1の放出スイッチは、前記第1のサンプリングスイッチでサンプリングされた信号を前記第1のローテートキャパシタが積分するのと同じタイミングで、前記第2のローテートキャパシタに既に積分されている信号を前記第1のローテートキャパシタに放出する
ことを特徴とする請求項1記載のサンプリングミキサ。
 前記第2のトランスコンダクタンスアンプの相互コンダクタンスは可変であることを特徴とする請求項1又は2記載のサンプリングミキサ。
 受信信号を電流に変換するトランスコンダクタンスアンプと、
 前記トランスコンダクタンスアンプと接続され、電流変換された信号を時間軸で離散化する第1のサンプリングスイッチと、
 前記トランスコンダクタンスアンプと接続され、前記第1のサンプリングスイッチと180度異なる位相で、電流変換された信号を時間軸で離散化する第2のサンプリングスイッチと、
 前記第1のサンプリングスイッチにより離散化された信号を積分する第1のヒストリキャパシタと、
 前記第2のサンプリングスイッチにより離散化された信号を積分する第2のヒストリキャパシタと、
 前記第1のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第1のサンプリングスイッチが離散化した信号を積分する第1のローテートキャパシタと、
 前記第2のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第2のサンプリングスイッチが離散化した信号を積分する第2のローテートキャパシタと、
 前記第1および第2のローテートキャパシタから放出された信号を積分するバッファキャパシタと、
 前記第2のローテートキャパシタに積分された信号を前記第1のローテートキャパシタに放出する第1の放出スイッチと、
 前記第1のローテートキャパシタに積分された信号を前記第2のローテートキャパシタに放出する第2の放出スイッチと、
を備えるサンプリングミキサ。
 受信信号を電流に変換する第1のトランスコンダクタンスアンプと、
 前記受信信号を電流に変換し、前記第1のトランスコンダクタンスの相互コンダクタンスをα倍した相互コンダクタンスを持つ第2のトランスコンダクタンスアンプと、
 前記第1のトランスコンダクタンスアンプにより電流変換された信号を積分する第1のヒストリキャパシタと、
 前記第2のトランスコンダクタンスアンプにより電流変換された信号を積分する第2のヒストリキャパシタと、
 前記第1のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第1のトランスコンダクタンスアンプが電流変換した信号を積分する第1のローテートキャパシタと、
 前記第2のヒストリキャパシタに所定時間接続され、前記第2のトランスコンダクタンスアンプが電流変換した信号を積分する第2のローテートキャパシタと、
 前記第1および第2のローテートキャパシタから放出された信号を積分するバッファキャパシタと、
 前記第2のローテートキャパシタに積分された信号を前記第1のローテートキャパシタに放出する第1の放出スイッチと、
を備えるフィルタ装置。
 前記第1の放出スイッチは、前記第1のトランスコンダクタンスアンプによって電流変換された信号を前記第1のローテートキャパシタが積分するのと同じタイミングで、前記第2のローテートキャパシタに既に積分されている信号を前記第1のローテートキャパシタに放出する
ことを特徴とする請求項5記載のフィルタ装置。
 前記第2のトランスコンダクタンスアンプの相互コンダクタンスは可変であることを特徴とする請求項5又は6記載のフィルタ装置。
 請求項1から4のいずれか一項に記載のサンプリングミキサを備える無線機。
 請求項5から7のいずれか一項に記載のフィルタ装置を備える無線機。
Description:
サンプリングミキサ、フィルタ 置および無線機

 本発明は、フィルタリングなどのデジタ 信号処理を行う離散フィルタ装置、サンプ ングミキサおよび無線機に関する。

 サンプリングミキサにおいては、デジタ 変調された信号がサンプリング回路におい サンプリングされ、サンプリング回路に内 されているスイッチトキャパシタによりフ ルタ効果が得られる(例えば、特許文献1)。

 図6は特許文献1に記載されたサンプリン ミキサ600の回路図であり、図7はサンプリン ミキサ600における制御信号のタイミングチ ートを示す図である。

 図6において、サンプリングミキサ600は、受 信した無線周波数(RF)信号をRF電流i RF に変換するTA(トランスコンダクタンスアンプ )1と、TA1により生成されたRF電流i RF をサンプリングする同相ミキサ部2と、それ 組み合わせられた逆相ミキサ部3と、同相ミ サ部2および逆相ミキサ部3への制御信号を 成するDCU(デジタルコントロールユニット)4 を備えている。

 同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ 5と、このサンプリングスイッチ5でサンプリ グされた信号を時間的に連続して積分するC h(ヒストリキャパシタ)6とを含んでいる。ま 、同相ミキサ部2は、サンプリングスイッチ5 でサンプリングされた信号の積分と放出とを 繰り返す複数のCr(ローテートキャパシタ)7~14 、各Cr7~14で放出した信号をバッファするCb( ッファキャパシタ)15とを含んでいる。

 さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7~14に保持 された信号をCb15へ放出させるためのダンプ イッチ16と、信号放出後に各Cr7~14に保持され ている信号をリセットさせるリセットスイッ チ17と、各Cr7~14にCh6を順次接続させるための 数の積分スイッチ18~25とを含んでいる。

 さらに、同相ミキサ部2は、各Cr7~14をCb15 順次接続させるための複数の放出スイッチ26 ~33と、DA(デジタル・アナログ)変換器からサ プリングミキサ600側へのフィードバック信 の入力を制御するフィードバックスイッチ34 とを含んでいる。

 次に、同相ミキサ部2の動作を例にしてサ ンプリングミキサ600の動作について説明する 。

 まず、RF電流i RF は、スイッチ5においてサンプリングされ、 間的に離散化されて離散信号となる。

 この離散信号は、SV0信号~SV7信号に基づい て、順次、Ch6および各Cr7~14に積分され、フィ ルタリングおよびデシメーション(decimation:間 引き)が行われる。

 このようにすると、8タップのFIR(Finite Imp ulse Response)フィルタの効果が得られる。この ときのサンプリングレートは、1/8にデシメー ションされる。8個の積分スイッチ18~25に保持 された信号が、移動平均されるからである。 このようなフィルタを1段目FIRフィルタとい 。1段目FIRフィルタの伝達関数は次式で表さ る。

 また、各Cr7~14に順次接続されるCh6は、出 電位を保持するので、IIR(Infinite Impulse Respo nse)フィルタの効果も得られる。このような ィルタを1段目IIRフィルタという。1段目IIRフ ィルタの伝達関数は次式で表される。ただし 、Ch6の容量値をCh、各Cr7~14の容量値をCrとす 。

 さらに、SAZ信号が、各放出スイッチ26~33 ゲートに入力すると、すべての放出スイッ 26~33が、SAZ信号のハイレベルの間オンする。 すると、各Cr7~10に積分された離散信号が、オ ン状態の各放出スイッチ26~33を介して、Cb15に 同時に放出される。

 この放出後、次に、D信号がローレベルに なり、ダンプスイッチ16がオフし、Cb15が、各 Cr7~10から切り離される。次に、R信号がハイ ベルになり、リセットスイッチ17がオンし、 各Cr7~10に保持されている信号がリセットされ る。

 このようにすると、各Cr7~10に積分された 号が、同時にCb15に放出され、これにより、 4タップのFIRフィルタの効果が得られる。こ ときのサンプリングレートは、1/4にデシメ ションされる。4個のCr7~10に積分された信号 、Cb15に移動平均されるからである。

 また、各Cr11~14に積分された信号も、各Cr7 ~10の場合と同様に機能する。このようなフィ ルタを2段目FIRフィルタという。2段目FIRフィ タの伝達関数は次式で表される。

 また、上述した4個のCr7~10、または4個のCr 11~14のグループ単位で、4個のCrがCb15に接続さ れる。これにより、IIRフィルタの効果が得ら れる。このようなフィルタを2段目IIRフィル という。2段目IIRフィルタの伝達関数は次式 表される。ただし、Cb15の容量値をCbとする

 なお、逆相ミキサ部3は、同相ミキサ部2 りも1/2周期遅れてサンプリングすることを いては、同相ミキサ部2とほぼ同様に動作す 。

 このようにしてサンプリングミキサ900を構 すると、そのサンプリングミキサ900の出力 号は、1段目FIRフィルタ、1段目IIRフィルタ 2段目FIRフィルタおよび2段目IIRフィルタを通 過した信号となり、全体のフィルタ伝達関数 は、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)及びTA1による電 流変換の式を用いて次式となる。ただし、TA1 の相互コンダクタンスをgm、入力するRF信号 周波数をf RF とする。

 次に、上述した各種フィルタを含むフィ タ特性について図8を参照して説明する。こ こでは、LO信号周波数を2.4GHz、Ch6を15pF、各Cr7 ~14を0.5pF、Cb15を15pF、TA1の相互コンダクタン を7.5mSとするものとする。

 図8(a)には、1段目FIRフィルタの特性が示 れ、同8(b)には、1段目IIRフィルタの特性が示 されている。また、図8(c)には、2段目FIRフィ タの特性が示され、図8(d)には、2段目IIRフ ルタの特性が示されている。そして、図8(e) は、サンプリングミキサ600全体のフィルタ 性が示されている。

 このようにして構成されたサンプリング キサ600では、4つのフィルタ、すなわち1段 FIRフィルタ、1段目IIRフィルタ、2段目FIRフィ ルタおよび2段目IIRフィルタを通過した信号 AD変換器に出力される。

特開2004-289793号公報(第6-9頁、図3a、図3b 図4)

 しかしながら、特許文献1に記載されたサ ンプリングミキサにおいては、式(5)に示す通 りCh、Cr及びCbの容量値の比でフィルタ特性が 決定される。また、この従来のサンプリング ミキサは、1次のフィルタが縦続して接続さ ているため、所望帯域内でも緩やかに減衰 るフィルタ特性を有する。

 以上のように、従来のサンプリングミキ は、所望帯域内で、平坦なフィルタ特性や バンドパス特性を得ることができず、フィ タ特性の設計自由度が低いという課題を有 ていた。さらに、無線システムごとに適し フィルタ特性が得られず、受信感度劣化を こしやすいという課題もあった。

 本発明は、このような課題を鑑みてなさ たものであり、所望帯域内のフィルタ特性 設計自由度の向上が可能なサンプリングミ サ、フィルタ装置および無線機を提供する とを目的とする。

 本発明に係るサンプリングミキサは、受 信号を電流に変換する第1のトランスコンダ クタンスアンプと、前記受信信号を電流に変 換し、前記第1のトランスコンダクタンスの 互コンダクタンスをα倍した相互コンダクタ ンスを持つ第2のトランスコンダクタンスア プと、前記第1のトランスコンダクタンスア プにより電流変換された信号をサンプリン する第1のサンプリングスイッチと、前記第 2のトランスコンダクタンスアンプにより電 変換された信号をサンプリングする第2のサ プリングスイッチと、前記第1のサンプリン グスイッチでサンプリングされた信号を積分 する第1のヒストリキャパシタと、前記第2の ンプリングスイッチでサンプリングされた 号を積分する第2のヒストリキャパシタと、 前記第1のヒストリキャパシタに所定時間接 され、前記第1のトランスコンダクタンスア プが電流変換した信号を積分する第1のロー テートキャパシタと、前記第2のヒストリキ パシタに所定時間接続され、前記第2のトラ スコンダクタンスアンプが電流変換した信 を積分する第2のローテートキャパシタと、 前記第1のローテートキャパシタから放出さ た信号を積分するバッファキャパシタと、 記第2のローテートキャパシタに積分された 号を前記第1のローテートキャパシタに放出 する第1の放出スイッチと、を備える。

 上記構成によれば、異なる相互コンダク ンスで電流変換された信号を用いたIIRフィ タを構成することにより、容量比以外に、 互コンダクタンスの重み付けでフィルタ特 を設計することができる。

 また、本発明に係るサンプリングミキサ 、前記第1の放出スイッチが、前記第1のサ プリングスイッチでサンプリングされた信 を前記第1のローテートキャパシタが積分す のと同じタイミングで、前記第2のローテー トキャパシタに既に積分されている信号を前 記第1のローテートキャパシタに放出するこ を特徴とするものである。

 上記構成によれば、第1のローテートキャ パシタで構成される第1のIIRフィルタ伝達関 に、第2のトランスコンダクタンスアンプの 互コンダクタンスで重み付けした信号を用 ることができるので、第2のトランスコンダ クタンスアンプの相互コンダクタンスで、第 1のIIRフィルタのフィルタ特性を制御するこ ができる。

 また、本発明に係るサンプリングミキサ 、前記第2のトランスコンダクタンスアンプ の相互コンダクタンスが可変であることを特 徴とするものである。

 上記構成によれば、第2のトランスコンダ クタンスアンプの相互コンダクタンスを可変 制御することにより、サンプリングミキサの フィルタ特性を可変制御することができる。

 また、本発明に係るサンプリングミキサ 、受信信号を電流に変換するトランスコン クタンスアンプと、前記トランスコンダク ンスアンプと接続され、電流変換された信 を時間軸で離散化する第1のサンプリングス イッチと、前記トランスコンダクタンスアン プと接続され、前記第1のサンプリングスイ チと180度異なる位相で、電流変換された信 を時間軸で離散化する第2のサンプリングス ッチと、前記第1のサンプリングスイッチに より離散化された信号を積分する第1のヒス リキャパシタと、前記第2のサンプリングス ッチにより離散化された信号を積分する第2 のヒストリキャパシタと、前記第1のヒスト キャパシタに所定時間接続され、前記第1の ンプリングスイッチが離散化した信号を積 する第1のローテートキャパシタと、前記第 2のヒストリキャパシタに所定時間接続され 前記第2のサンプリングスイッチが離散化し 信号を積分する第2のローテートキャパシタ と、前記第1および第2のローテートキャパシ から放出された信号を積分するバッファキ パシタと、前記第2のローテートキャパシタ に積分された信号を前記第1のローテートキ パシタに放出する第1の放出スイッチと、前 第1のローテートキャパシタに積分された信 号を前記第2のローテートキャパシタに放出 る第2の放出スイッチと、を備える。

 上記構成によれば、第2のサンプリングス イッチが第1のサンプリングスイッチと180度 なる位相で受信信号を離散化することによ 、α=-1のフィルタ特性を実現でき、バンドパ スフィルタ特性の実現に加え、回路規模を削 減することができる。

 また、本発明に係るフィルタ装置は、受 信号を電流に変換する第1のトランスコンダ クタンスアンプと、前記受信信号を電流に変 換し、前記第1のトランスコンダクタンスの 互コンダクタンスをα倍した相互コンダクタ ンスを持つ第2のトランスコンダクタンスア プと、前記第1のトランスコンダクタンスア プにより電流変換された信号を積分する第1 のヒストリキャパシタと、前記第2のトラン コンダクタンスアンプにより電流変換され 信号を積分する第2のヒストリキャパシタと 前記第1のヒストリキャパシタに所定時間接 続され、前記第1のトランスコンダクタンス ンプが電流変換した信号を積分する第1のロ テートキャパシタと、前記第2のヒストリキ ャパシタに所定時間接続され、前記第2のト ンスコンダクタンスアンプが電流変換した 号を積分する第2のローテートキャパシタと 前記第1および第2のローテートキャパシタ ら放出された信号を積分するバッファキャ シタと、前記第2のローテートキャパシタに 分された信号を前記第1のローテートキャパ シタに放出する第1の放出スイッチと、を備 る。

 上記構成によれば、αを所定の値に設定 ることにより、広帯域フィルタ特性または ンドパスフィルタ特性が得られ、無線通信 ステムに最適なフィルタ特性を設計するこ ができ、受信感度の劣化を抑えることがで る。

 また、本発明に係るフィルタ装置は、前 第1の放出スイッチが、前記第1のトランス ンダクタンスアンプによって電流変換され 信号を前記第1のローテートキャパシタが積 するのと同じタイミングで、前記第2のロー テートキャパシタに既に積分されている信号 を前記第1のローテートキャパシタに放出す ことを特徴とするものである。

 上記構成によれば、第1のローテートキャ パシタで構成される第1のIIRフィルタ伝達関 に、第2のトランスコンダクタンスアンプの 互コンダクタンスで重み付けした信号を用 ることができるので、第2のトランスコンダ クタンスアンプの相互コンダクタンスで、第 1のIIRフィルタのフィルタ特性を制御するこ ができる。

 また、本発明に係るフィルタ装置は、前 第2のトランスコンダクタンスアンプの相互 コンダクタンスが可変であることを特徴とす るものである。

 上記構成によれば、第2のトランスコンダ クタンスアンプの相互コンダクタンスを可変 制御することにより、フィルタ特性を可変制 御することができる。

 また、本発明に係る無線機は、上記のサ プリングミキサを備える無線機である。さ に、本発明に係る無線機は、上記のフィル 装置を備える無線機である。

 上記構成によれば、所望帯域内で平坦な ィルタ特性やバンドパス特性を得ることが き、フィルタ特性の設計自由度が高くなる で、無線システムごとに適したフィルタ特 を得ることができ、受信感度の劣化を防止 ることができる。

 本発明によれば、異なる相互コンダクタ スを有する2以上のトランスコンダクタアン プを有し、それぞれのトランスコンダクタア ンプを用いて電流変換された信号を用いたIIR フィルタを構成することで、キャパシタの容 量比以外に、相互コンダクタンスの重み付け でフィルタ特性を設計することができる。こ れにより、広帯域フィルタ特性、バンドパス フィルタ特性が得られ、無線通信システムに 最適なフィルタ特性を設計することで受信感 度劣化を抑えることができる。

本発明の実施の形態1におけるサンプリ ングミキサの回路図 本発明の実施の形態1におけるサンプリ ングミキサの制御信号のタイミングチャート 本発明の実施の形態1におけるサンプリ ングミキサの特性図 本発明の実施の形態2におけるサンプリ ングミキサの回路図 本発明の実施の形態3における無線機の ブロック図 従来技術のサンプリングミキサの回路 従来技術のサンプリングミキサの制御 号タイミングチャート 従来技術のサンプリングミキサの特性 地上デジタルテレビ放送(ISDB-T、13セグ ント)受信に対応したサンプリングミキサの フィルタ特性例を示す図

符号の説明

1 トランスコンダクタンスアンプ
2、102、202 同相ミキサ部
3、103 逆相ミキサ部
4 デジタルコントロールユニット
5 サンプリングスイッチ
6 ヒストリキャパシタ
7、8、9、10、11、12、13、14 ローテートキャパ シタ
15 バッファキャパシタ
16 ダンプスイッチ
17 リセットスイッチ
18、19、20、21、22、23、24、25 積分スイッチ
26、27、28、29、30、31、32,33 放出スイッチ
34 フィードバックスイッチ
35 サンプリングスイッチ
100、200、503、504 サンプリングミキサ
104 信号生成部
500 無線機
501 アンテナ
502 低雑音増幅器
505 信号処理部
600 従来技術のサンプリングミキサ

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1におけるサン リングミキサの回路図である。図1において サンプリングミキサ100は、第1のトランスコ ンダクタンスアンプTA1aと、第2のトランスコ ダクタンスアンプTA1bと、TA1a及びTA1bに接続 れた同相ミキサ部102と、同相ミキサ部102と 列接続された逆相ミキサ部103と、同相ミキ 部102及び逆相ミキサ部103への制御信号を生 する信号生成部104とを備えている。

 同相ミキサ部102は、第1のサンプリングス イッチ5a、第2のサンプリングスイッチ5bと、 1のヒストリキャパシタ(Ch)6a、第2のヒスト キャパシタ6bと、積分スイッチ18a、18b、19a、 19bと、放出スイッチ26a、26b、27a、27bと、第1 ローテートキャパシタ群(Cr)7a、8a、第2のロ テートキャパシタ群7b、8bと、バッファキャ シタ(Cb)15と、ダンプスイッチ16と、リセッ スイッチ17と、フィードバックスイッチ34を えている。ここで放出スイッチ26bは、第1の ローテートキャパシタCr8aに積分された信号 第2のローテートキャパシタCr7bに放出するた めの第1の放出スイッチであり、放出スイッ 27bは、第2のローテートキャパシタCr8bに積分 された信号を第1のローテートキャパシCr7aに 出するための第2の放出スイッチである。

 第1のヒストリキャパシタCh6aは第1のサン リングスイッチ5aを介して、第1のトランス ンダクタンスアンプTA1aと接続している。Cr7 aは、積分スイッチ18aを介してCh6aと接続し、 出スイッチ26aとダンプスイッチ16を介してCb 15と接続している。Cr8aは、積分スイッチ19aを 介してCh6aと接続し、放出スイッチ27aとダン スイッチ16を介してCb15と接続している。

 第2のヒストリキャパシタCh6bは第2のサン リングスイッチ5bを介して、第2のトランス ンダクタンスアンプTA1bと接続している。Cr7 bは、積分スイッチ18bを介してCh6bと接続し、 出スイッチ26bを介してCr8aと接続している。 Cr8bは、積分スイッチ19bを介してCh6bと接続し 放出スイッチ27bを介してCr7aと接続している 。

 本実施の形態では、サンプリングスイッ 5a、5b、積分スイッチ18a、18b、19a、19b、放出 スイッチ26a、26b、27a、27b、ダンプスイッチ16 リセットスイッチ17、フィードバックスイ チ34は、n型FETで構成してもよいし、p型FETに る構成、または、CMOSによる構成でも構わな い。

 サンプリングスイッチ5a、5bのゲートには 、LO信号が入力される。積分スイッチ18a、18b 放出スイッチ27a、27bのゲートには、信号生 部104からSV0信号が入力される。積分スイッ 19a、19bと放出スイッチ26a、26bのゲートには 信号生成部104からSV1信号が入力される。

 図2は、信号生成部104が生成する制御信号 のタイミングチャートである。D信号、R信号 びF信号は、それぞれダンプスイッチ16のゲ ト、リセットスイッチ17のゲート及びフィ ドバックスイッチ34のゲートに入力される。 逆相ミキサ部103は、同相ミキサ部102と同じ構 成であり、サンプリングスイッチにLO信号と 相が180度異なるLOB信号が入力されている。

 サンプリングミキサ100の動作を同相ミキサ 102を用いて説明する。電圧受信信号V RF は、TA1a、1bにて、電流受信信号i RFa 、i RFb に変換される。電流受信信号iRFaは、サンプ ングスイッチ5aでサンプリングされて、SV0信 号がハイであるときは、Ch6a、Cr7a及びCr8bに積 分される。

 また、電流受信信号iRFbは、サンプリング スイッチ5bでサンプリングされて、SV0信号が イであるときは、Ch6b及びCr7bに積分される 次に、SV1信号がハイになると、Cr7aに積分さ た信号は、Cb15に放出される。

 また、SV1信号がハイのときは、電流受信 号iRFaは、サンプリングスイッチ5aでサンプ ングされ、Ch6a、Cr8a及びCr7bに積分される。 流受信信号iRFbは、サンプリングスイッチ5b サンプリングされ、Ch6b及びCr8bに積分され 。次に、SV0信号がハイになると、Cr8aに積分 れた信号は、Cb15に放出される。

 以降、信号生成部104において生成される 制御信号に従って動作を繰り返す。Ch6a、Cr7 a及びCr8aで第1のIIRフィルタ(主系統)を構成し Ch6b、Cr7b及びCr8bで第2のIIRフィルタ(ダミー 路系)を構成し、Cr7a、Cr8a及びCb15で第3のIIRフ ィルタを構成している。

 この動作の中で、サンプリングスイッチ5 aでサンプリングされた受信信号をCh6a、Cr7a及 びCr8bで積分する際に、Cr8bに既に積分されて る電荷(SV1信号がハイのときにサンプリング スイッチ5b経由でサンプリングされた受信信 )の一部が、放出スイッチ27bを経由してCh6a びCr7aに放出されている。すなわち、Ch6a、Cr7 a及びCr8bは、サンプリングスイッチ5aから入 される受信信号と、Ch6aに既に積分されてい 電荷と、Cr8bに既に積分されている電荷とを シェアしている。このように、複数のキャパ シタ間で電荷をシェアすることを電荷共有と もいう。

 同様に、サンプリングスイッチ5aでサン リングされた受信信号をCh6a、Cr8a及びCr7bで 分する際に、Cr7bに既に積分されている受信 号(SV0信号がハイのときにたサンプリングス イッチ5b経由でサンプリングされた受信信号) の一部が、放出スイッチ26bを経由してCh6a及 Cr8aに放出されている。すなわち、Ch6a、Cr8a びCr7bは、サンプリングスイッチ5aから入力 れる受信信号と、Ch6aに既に積分されている 荷と、Cr7bに既に積分されている電荷とをシ ェアしている。このように、複数のキャパシ タ間で電荷をシェアすることを電荷共有とも いい、電荷共有後の各キャパシタに積分され る電荷の量は、電荷を分け合う複数のキャパ シタの容量比により決まる。

 よって、第2のIIRフィルタ(ダミー回路系) ら第1のIIRフィルタ(主系統)へ電荷を放出す ことにより、Ch6a、Cr7a及びCr8aで構成される 1のIIRフィルタ(主系統)のIIRフィルタ伝達関 に、ダミー回路系のトランスコンダクタTA1b の相互コンダクタンスで重み付けした信号を 用いることができる。つまり、ダミー回路系 のトランスコンダクタTA1bの相互コンダクタ スの値を制御することにより、第1のIIRフィ タ(主系統)のフィルタ特性を制御すること できる。

 このときの第1のIIRフィルタ伝達関数は以 下のように求められる。サンプリングスイッ チ5aから出力される電荷をq(t)、q(t)入力後のCh 6aの電圧をx(t)、サンプリングスイッチ5bから 力される電荷をq(t)のα倍としたα×q(t)、α×q (t)入力後のCh6bの電圧をy(t)、Ch6a、6bの容量値 Ch、Cr7a、7b、8a、8bの容量値をCrとすると、 荷保存の式は以下のようになる。

 式6、7から、z変換後の伝達関数Hは以下の ようになる。

 次に、フィルタ特性の解析例を示す。TA1a の相互コンダクタンスを3mS、TA1bの相互コン クタンスをTA1aのα倍、LO信号の周波数を2.4GHz 、Ch6a、6bを15pF、Cr7a、7b、8a、8bを0.2pF、Cbを15p Fとして、αを変化させたときのフィルタ特性 を図3に示す。

 図3において、α=1の場合のフィルタ特性 、従来構成と同一特性である。αを大きくす るとフィルタ特性は急峻となり、αを小さく ると周波数変換後のDC(図3では2.4GHz)のレベ が小さくなる。α=-0.7で平坦な特性が得られ α=-1で、減衰極となる。負の値のαは、TA1a 逆位相にすることで実回路の表現ができる

 α=-0.7のフィルタ特性は、通過帯域の広帯 域化が可能であり、α=-1のフィルタ特性は、 ンドパス特性の実現が可能である。上記の ィルタ特性はいずれも、キャパシタの容量 でフィルタ特性がきまる従来構成のサンプ ングミキサでは得られない特性である。こ ように本実施の形態の構成によれば、電荷 有するキャパシタの容量比以外に、主系統 ダミー回路系統の相互コンダクタンスの比 を用いてフィルタ特性を設定することがで 、従来構成のサンプリングミキサよりもフ ルタの設計自由度が格段に向上する。

 また、本実施の形態では、Ch6a、6bの容量 をCh=15pFとしたが、これ以外でもよく、Ch6a Ch6bが違う値でも構わない。また、本実施の 態では、Cr7a、7b、8a、8bの容量値をCr=0.2pFと たが、これ以外でもよく、それぞれ違う値 も構わない。

 ここで具体例として、図9に、地上デジタ ルテレビ放送(ISDB-T、13セグメント)受信に対 したサンプリングミキサのフィルタ特性例 示す。LO信号の周波数は480MHzとし、ゲインは 正規化している。ダイレクトコンバージョン 方式では、受信信号の帯域はLO信号の周波数 ら2.8MHzの範囲となる。この特性例では、受 信号の帯域内におけるフィルタ特性の偏差 6dBとして設計している。このときの各設定 は、Ch=8pF、Cr=0.1pF、Cb=2.7pF、α=-0.65である。

 また、図9に、従来のサンプリングミキサ で同様に設計したフィルタ特性を併せて示す 。このときの各設定値は、Ch=4.5pF、Cr=0.1pF、Cb =1pFである。受信信号の帯域外のフィルタ特 に注目すると、本実施の形態のサンプリン ミキサの方が減衰していることがわかる。 って、受信信号に対して妨害波となる隣接 ャンネルの信号(LO信号の周波数から3.2~8.8MHz 範囲)をより減衰させることができ、受信感 度劣化を抑えることができる。

 以上説明したように、本実施の形態のサ プリングミキサによれば、互いに異なる相 コンダクタンスを有する第1及び第2のトラ スコンダクタンスアンプで電流変換された 号を用いてIIRフィルタを構成することで、 荷共有するキャパシタの容量比以外に、相 コンダクタンスの重み付け(主系統とダミー 路系の相互コンダクタンスの比)でフィルタ 特性を設計することができる。これにより、 広帯域フィルタ特性や、バンドパスフィルタ 特性が得られ、無線通信システムに最適なフ ィルタ特性を設計することで受信感度劣化を 抑えることができる。

 また、ダミー回路系のトランスコンダク ンスアンプTA1bの相互コンダクタンスを可変 制御、または、切替制御を行うことでサンプ リングミキサ100のフィルタ特性を可変制御、 または、切替制御しても良い。相互コンダク タンスの可変制御、または、切替制御は、TA 構成するトランジスタの面積(個数)切替や 電流制御によって行うことが出来る。

 また、本実施の形態では、サンプリング イッチ5a、5bを用いて周波数変換を行ったが 、サンプリングスイッチを無くし、ベースバ ンド信号を入力としたベースバンド帯フィル タ装置としても構わない。

 (実施の形態2)
 図4は、本発明の実施の形態2におけるサン リングミキサ200の回路図である。以下、実 の形態1と異なる点のみ説明する。

 本実施の形態では、実施の形態1(図1)に示 した逆相ミキサ部103、TA1bを設けず、同相ミ サ部202において、TA1aからの出力がサンプリ グスイッチ5aおよび5bに入力されている。す なわち、本実施の形態では、サンプリングス イッチ5bがTA1aに接続し、LO信号と位相が180度 なるLOB信号が入力されている。これにより TA1aは、α=-1に重み付けした動作を行うこと できる。このときの伝達関数は以下のよう なる。

 以上説明したように、本実施の形態のサ プリングミキサによれば、実施の形態1にお けるバンドパスフィルタ特性の実現に加え、 回路規模を削減することができる。

 (実施の形態3)
 本実施の形態では、実施の形態1から2で説 したサンプリングミキサを用いた無線機に いて説明する。図5は、本発明の実施の形態3 における無線機500のブロック図である。図5 おいて、アンテナ501と低雑音増幅器502が接 している。低雑音増幅器502と実施の形態1か 2で説明したサンプリングミキサのいずれか のサンプリングミキサ503、504が接続している 。サンプリングミキサ503、504と信号処理部505 が接続している。送信部は図示していない。

 このように構成された無線機500について 受信時のその動作を説明する。本実施の形 の無線機500は、アンテナ501で受信した受信 号を低雑音増幅器502で増幅し、サンプリン ミキサ503、504に出力する。サンプリングミ サ503、504は、低雑音増幅器502で増幅された 信信号を周波数変換及び時間離散化したベ スバンド信号として信号処理部505に出力す 。

 サンプリングミキサ503とサンプリングミ サ504の違いは、サンプリングスイッチによ サンプリングタイミングが位相で90度ずれ いる点である。これにより、直交復調され 。信号処理部505は、入力されたベースバン 信号を処理して、音声、データ等をユーザ に出力する。

 以上説明したように、無線機500が通信を う無線システムに応じたフィルタ特性をサ プリングミキサ503、504で実現することで、 線機500の受信感度劣化を抑えることができ 。また、本実施の形態では、サンプリング キサを用いた無線機としたが、サンプリン スイッチを用いずフィルタ装置としてもよ 。

 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照 て説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱 ることなく様々な変更や修正を加えること できることは当業者にとって明らかである
 本出願は、2007年3月29日出願の日本特許出願 (特願2007-089446)に基づくものであり、その内 はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、異なる相互コンダクタンスで 流変換された信号を用いたIIRフィルタを構 することで、容量比以外に、相互コンダク ンスの重み付けでフィルタ特性を設計する とができるという効果を有し、フィルタリ グなどのデジタル信号処理を行う離散フィ タ装置、サンプリングミキサおよび無線機 に有用である。




 
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